JP3875626B2 - Floor structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば一般住宅等の建築構造物の床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般住宅等においては、床に飛び跳ねや踏み台からの降下等による衝撃が加わると振動が発生し、その振動が不快音や不快震動等の原因となることから問題となる。さらに、戸建住宅やマンション等においては、居室や廊下の床に発生する振動や衝撃音が階下に直接的に伝搬されるため、階下の住人にとっては甚だしい騒音となる場合がある。
【0003】
そこで、一般住宅等の床に発生する振動を抑制するために、従来より種々の対策が講じられており、例えば特許文献1等に開示されているように、建築構造物の床梁に衝撃等の振動を吸収する液封マウントを介して床パネルが載置固定されている床構造が知られている。この場合、床梁の上面に固定された液封マウントの上に床パネルが載置固定されたり、床梁の側面部に取付けられたブラケットに液封マウントを介して床パネルの周端部が載置固定される。この床構造においては、床パネルに発生した振動が液封マウントにより吸収されるため、階下に伝搬される63Hz帯域(45〜90Hz)の衝撃音や振動を低減することができる。
【0004】
なお、ここで用いられる液封マウントは、一般に、ゴム弾性体の内部に、液体が封入され且つオリフィス通路により互いに連通する複数の液室が設けられている構造のものである。そして、この液封マウントに床パネル等からの衝撃が加わると、ゴム弾性体が上下に圧縮変形することによりその衝撃が緩和されるとともに、各液室の容積変化に伴ってオリフィス通路を流動する液体の液柱共振作用によりその振動が効果的に吸収されるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−13193号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の液封マウントは、ゴム弾性体の内部に設けられる通常二つの液室を高さ方向(振動入力方向)に直列状に並ぶように配置しなければならない等の構造上の理由から、高さ寸法が大きいものとなっている。したがって、そのような液封マウントが床梁の上面と床パネルとの間に設置されている場合には、液封マウントの高さ分だけ床パネルの配置位置が高くなり、床パネル上の居住空間が狭くなるという問題が生じる。また、そのような液封マウントが床梁の側面部に設けられたブラケットと床パネルとの間に設置されている場合には、床パネルの下側に形成される天井ふところ空間が液封マウントの高さ分だけ狭くなるため、その空間に配置される配線・配管スペースを充分に確保することが困難になるという問題が生じる。
【0007】
本発明は上記実状に鑑みてなれたものであり、遮音性の向上を図り得るとともに、より大きな居住空間や天井ふところ空間を確保し得るようにした床構造を提供することを解決すべき課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段、発明の作用及び効果】
上記課題を解決する請求項1記載の発明に係る床構造は、建築構造物の床梁上に床パネルが配設されている床構造において、板状の仕切部材と、一端が閉口する筒状に形成され、開口側の端面が前記仕切部材の一方面に対向するように配置されて前記仕切部材との間に主液室を形成する弾性支持部材と、前記仕切部材の他方面にその一端面が対向するように配置された筒状の支持部材と、該支持部材の内周部にその外周縁部を保持されて前記仕切部材との間に副液室を形成するダイヤフラムと、前記仕切部材と前記支持部材との間に設けられて前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路と、から構成された扁平状の液封マウントが前記床梁と前記床パネルとの間に設置され、前記床パネルが前記液封マウントに支持されるようにして配設されているという手段を採用している。
【0009】
本発明の床構造は、床梁と床パネルとの間に液封マウントが設置されていることから、床パネルに発生する衝撃音や振動を液封マウントにより効果的に低減させ得る構造となる。そして、液封マウントは扁平状に形成されているため、床パネルの配置位置が高くなって床パネル上の居住空間が大幅に減少したり、床パネルの下側の天井ふところ空間が大幅に減少したりすることがない。そのため、充分な大きさの居住空間や天井ふところ空間を確保する上で有利となる。
【0010】
また、本発明の床構造における液封マウントは、板状の仕切部材と、一端が閉口する筒状に形成され、開口側の端面が前記仕切部材の一方面に対向するように配置されて前記仕切部材との間に主液室を形成する弾性支持部材と、前記仕切部材の他方面にその一端面が対向するように配置された筒状の支持部材と、該支持部材の内周部にその外周縁部を保持されて前記仕切部材との間に副液室を形成するダイヤフラムと、前記仕切部材と前記支持部材との間に設けられて前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路と、から構成されていることから、仕切部材と支持部材との間に設けられるオリフィス通路を副液室の外側に位置するように設けることが可能であるため、高さが低くより薄型の液封マウントを実現することができる。
【0011】
したがって、本発明の床構造によれば、床梁と床パネルとの間に上記のように構成された扁平状の液封マウントが設置されているため、遮音性の向上を図ることができるとともに、より大きな居住空間や天井ふところ空間を有利に確保することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明に係る床構造は、請求項1に記載の発明において、前記液封マウントは、高さと横幅の比が1:2から1:10の範囲の扁平状に形成されているという手段を採用している。
【0013】
この手段によれば、液封マウントが薄型となるため、液封マウントの設置スペースを確実に少なくすることができる。これにより、床パネルの配置位置の上昇をより確実に抑制したり、床パネル下の天井ふところ空間の大幅な減少をより確実に抑制することができる。
【0014】
なお、液封マウントの高さとは、床梁側の支持面と床パネル側の支持面との間の距離のことをいい、液封マウントの横幅とは、高さ方向と直角の方向において最も広い部分の幅のことをいう。
【0016】
請求項3に記載の発明に係る床構造は、請求項1又は2に記載の発明において、前記液封マウントの前記床パネルを支持する側の端面には、該端面の全域を覆うように配置された拘束板が取付けられているという手段を採用している。
【0017】
この手段によれば、拘束板上に載置される床パネル等から振動が拘束板の一部分に部分的に入力した場合でも、その振動が拘束板を介して液封マウントの床パネルを支持する側の端面の全体に伝達されるようにすることができる。これにより、液封マウントの液室の容積を効率良く変化させて液体の流動を促進させることができるため、液封マウントによる良好な振動低減効果を得ることができる。
【0018】
なお、拘束板は、剛性を有するものであれば上記の機能を発揮するので、その材質としては、例えば硬質樹脂、或いは鉄系等の金属を採用することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明に係る床構造は、請求項3に記載の発明において、前記拘束板は、該拘束板上に配設される前記床パネル又は該床パネルを支持する支持部材と前記拘束板とを締結する締結部材を有するという手段を採用している。
【0020】
この手段によれば、液封マウント上に配設される床パネルが締結部材により拘束板と直接又は支持部材を介して間接的に固定されるため、液封マウントに対して床パネルを位置ずれすることなく所定の位置に配設することができる。
【0021】
なお、1枚の拘束板(1個の液封マウント)上に複数の床パネルの端部が設置される場合には、その1枚の拘束板に対して床パネルの数に対応する複数の締結部材を設けることができる。このようにして、複数の床パネルを締結部材により1枚の拘束板に締結すれば、その複数の床パネルが一体化されるため、1枚の床パネルにのみ振動が入力したときにも各床パネルが一体となって変位するようになり、その振動が拘束板の全体に略均等に伝達されるようにすることができる。
【0022】
請求項5に記載の発明に係る床構造は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、前記床梁は、その側面部に前記液封マウントが設置されるブラケットを有するという手段を採用している。
【0023】
この手段によれば、液封マウントが設置されるブラケットが床梁の側面部に設けられていることから、液封マウント上に載置される床パネルが床梁の側面で床梁の上面付近に位置するように配設することが可能な床構造となる。この場合には、扁平状に形成された薄型の液封マウントが用いられることにより、ブラケットの取付け位置を床パネルに近づけることができるため、より大きな天井ふところ空間を確保することができる。
【0024】
請求項6に記載の発明に係る床構造は、請求項1〜5の何れか1項に記載の発明において、前記床パネルは、金属板により形成されたケーシングと、該ケーシングの内部空間に充填配置された充填材とからなる複合板で形成されているという手段を採用している。
【0025】
この手段によれば、強度や遮音性に優れた床パネルを採用することができる。なお、充填材としては、例えばウレタン等の樹脂や各種コンクリート、或いは無機物等から適宜選択することができる。
【0026】
請求項7に記載の発明に係る床構造は、請求項1〜6の何れか1項に記載の発明において、前記床パネルの裏面には、該床パネルを支持する支持部材が取付けられているという手段を採用している。
【0027】
この手段によれば、小さいパネルを複数組合せて床パネルを構成する場合や、比較的剛性の低いパネル材を床パネルとして用いる場合に有利となる。なお、支持部材としては、鉄系等の金属や木質系材料からなる面材や棒材、或いはそれらを複数組合わせたもの等を適宜採用することができる。
【0028】
請求項8に記載の発明に係る床構造は、請求項7に記載の発明において、前記支持部材は、前記床パネルの裏面の複数に分割された部分に対してそれぞれ分離された状態で配設されているという手段を採用している。
【0029】
この手段によれば、床パネルの分割された部分に部分的に入力した振動や衝撃音は、支持部材を介して他の分割部分に伝搬されることがない。そのため、振動や衝撃音が入力した床パネルの分割部分にそのエネルギが局在することになり、振動や衝撃音が他の分割部分へ広がらないので、トータル的に遮音効果を向上させることができる。なお、床パネルの分割数は、床パネルの大きさや形状によって適宜選択することができる。
【0030】
請求項9に記載の発明に係る床構造は、請求項1〜8の何れか1項に記載の発明において、前記床パネルは、前記床梁に支持されて配設される第1床パネルと該第1床パネルと距離を隔てて配設される第2床パネルとからなる二重構造に構成され、前記液封マウントは、前記第1床パネルと第2床パネルとの間に設置されているという手段を採用している。
【0031】
この手段によれば、床パネルが二重構造に構成されているため、遮音性により優れた床構造を実現することができる。なお、第1床パネル及び第2床パネルは、それらが配設される建築構造物に応じて、例えば木質系やコンクリート系等の種々のものから選択して採用することができる。
【0032】
請求項10に記載の発明に係る床構造は、請求項1〜6の何れか1項に記載の発明において、前記床パネルは、前記床梁上に設置される前記液封マウントと対応する部分の裏面に座ぐり部を有し、該座ぐり部内に一部が収納された前記液封マウントにより支持されているという手段を採用している。
【0033】
この手段によれば、床パネルを支持する液封マウントの一部が座ぐり部内に収納された状態になることから、液封マウントが座ぐり部内に収納される分だけ、床パネルの配置位置を低くすることができる。そのため、液封マウントで支持されるように配設される床パネルの配置位置の上昇を抑制することができる。
【0034】
請求項11に記載の発明に係る床構造は、請求項1〜6の何れか1項に記載の発明において、前記床パネルは、前記床梁上に載置される側の端面と裏面とが交わる角部の全域に前記端面に沿って延びる座ぐり部を有する複数のパネル材が前記座ぐり部に取付けられた連結部材で連結されることにより構成され、前記床梁上に設置されて前記座ぐり部内に少なくとも一部が収納された前記液封マウントにより前記連結部材を介して支持されているという手段を採用している。
【0035】
この手段によれば、連結部材を介して床パネルを支持する液封マウントの少なくとも一部が座ぐり部内に収納された状態になることから、液封マウントが座ぐり部内に収納される分だけ、床パネルの配置位置を低くすることができる。そのため、複数のパネル材が連結部材で連結されることにより構成されて液封マウントで支持されるように配設される床パネルの配置位置の上昇を抑制することができる。なお、各パネル材を連結する連結部材は、例えばL型鋼やT型鋼等を採用することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0037】
〔実施形態1〕
図1は本実施形態に係る床構造の断面図であり、図2は本実施形態において用いられる液封マウントの断面図であって図3のII−II線矢視断面図であり、図3はその液封マウントの平面図である。
【0038】
本実施形態の床構造は、図1に示すように、床梁1とその床梁1上に配設される床パネル3との間に扁平状の液封マウント2が設置され、床パネル3が液封マウント2に支持されるようにして配設されているものである。
【0039】
床梁1は、建築構造物の躯体で構成されており、木材により矩形に形成されている。この床梁1の上面の液封マウント2が設置される所定部位には、比較的浅い深さの円形凹部1aが設けられている。この円形凹部1aは、床梁1の一部を除去してその上面を窪ませることにより形成されている。
【0040】
液封マウント2は、図2及び図3に示すように、板状の仕切部材2aと、一端が閉口する筒状に形成され、開口側の端面が仕切部材2aの一方面に対向するように配置されて仕切部材2aとの間に主液室2cを形成する弾性支持部材2bと、仕切部材2aの他方面にその一端面が対向するように配置された筒状の支持部材2dと、支持部材2dの内周部にその外周縁部を保持されて仕切部材2aとの間に副液室2fを形成するダイヤフラム2eと、副液室2fの外側で仕切部材2aと支持部材2dとの間に設けられて導入口2g及び導出口2hを介して主液室2cと副液室2fとを連通するオリフィス通路2iとから構成されており、主液室2c及び副液室2fには非圧縮性の液体Lが封入されている。
【0041】
この液封マウント2は、高さが約25mm、横幅(外径)が約110mmの大きさの円盤形状に形成されており、高さと横幅の比が1:4.4となる扁平状に形成されている。この液封マウント2は、支持部材2dが床梁1に設けられた円形凹部1aに嵌合保持されることにより位置決めされて、床梁1上の所定部位に適数個が設置されている。
【0042】
床パネル3は、複数の木質系パネルを組合せて構成されたものである。この床パネル3は、その裏面が液封マウント2の弾性支持部材22の上端面全域に当接するようにして液封マウント2上に載置されている。これにより、床パネル3は、その周端部等の所定部位が液封マウント2で支持されるようにして配設されている。なお、この床パネル3の上には、図示しない中間床材や表面仕上げ材等が適宜配設される。
【0043】
以上のように構成された本実施形態の床構造において、床パネル3に衝撃等が加わって振動が発生すると、その振動が床パネル3を支持する液封マウント2によって効率良く吸収されるため、階下に伝搬される63Hz帯域(45〜90Hz)の衝撃音や振動が効果的に低減される。ここで用いられる液封マウント2は扁平状に形成されているため、床パネル3の配置位置がそれほど上昇しないので、床パネル3上の居住空間は大幅に減少することがない。
【0044】
したがって、本実施形態の床構造によれば、床梁1と床パネル3との間に扁平状に形成された薄型の液封マウント2が設置されているため、遮音性の向上を図ることができるとともに、床パネル3の配置位置の大幅な上昇を回避して、より大きな居住空間を有利に確保することができる。
【0045】
特に、本実施形態において用いられる液封マウント2は、高さと横幅の比が1:4.4となる扁平状に形成され、また、仕切部材2aと支持部材2bとの間に設けられるオリフィス通路2iが副液室2fの外側に位置するように設けられているため、薄型のものが確実に実現される。
【0046】
〔変形例1〕
図4は本変形例に係る床構造の断面図である。
【0047】
実施形態1においては、液封マウント2の位置決め用に設けられた円形凹部1aが床梁1の一部を除去してその上面を窪ませることにより形成されているのに対して、本変形例は、図4に示すように、リング状の枠部材1bを床梁1の上面に固定することにより、その枠部材1bの内側に円形凹部1aを形成するようにしたものである。
【0048】
なお、枠部材1bは、必ずしも周方向の全域を囲むように形成されていなくてもよく、液封マウント2の横方向への位置ずれを規制可能なように、周方向の少なくとも3箇所に部分的に設けるようにしてもよい。
【0049】
〔実施形態2〕
図5は本実施形態に係る床構造の断面図である。
【0050】
本実施形態の床構造は、図5に示すように、床梁11と、床梁11上に設置される扁平状の液封マウント12と、その裏面に取付けられた支持部材としてのC型チャネル鋼14、14を介して液封マウント12上に配設された床パネル13、13とから構成されているものである。
【0051】
床梁11は、建築構造物の躯体で構成されており、H型鋼により矩形に形成されている。この床梁11の上面の液封マウント12が設置される所定部位には、リング状の枠部材11bが取付けられていることにより、その内側に比較的浅い深さの円形凹部11aが設けられている。
【0052】
液封マウント12は、実施形態1の液封マウント2と同一に形成されたものに対して拘束板12aを付加したものである。拘束板12aは、鉄系金属板により円形に形成されており、液封マウント12の床パネル13を支持する側の端面の全域に当接するようにして接着剤により固着されている。なお、液封マウント12本体の構造は、実施形態1のものと同一であるため、詳しい説明は省略する。この液封マウント12は、床梁11の上面に設けられた円形凹部11aに下端部が嵌合保持されることにより位置決めされて、床梁11上の所定部位に適数個が設置されている。
【0053】
床パネル13、13は、隣接して並列状に配置された複数のコンクリート系パネルの裏面端部にC型チャネル鋼14、14をボルト及びナット等の締結部材14a、14aで固定して組付けることによりパネル化されたものであって、所定の大きさの矩形に形成されている。この床パネル13、13は、図5に示された2枚の他にも複数のものが用いられる。これら床パネル13、13は、それぞれの4箇所のコーナ部が床梁11に設置された液封マウント12の拘束板12a上に位置するようにして、拘束板12aとC型チャネル鋼14、14が接着剤等により接着されて配設されている。
【0054】
図5に示すように、2枚の床パネル13、13が隣接して配設される箇所には、隣接する2枚の床パネル13、13のC型チャネル鋼14、14取付け側の端面どうしが床梁11上で対向するようにして、床梁11に設置された液封マウント12の1枚の拘束板12aに対して、隣接する2本のC型チャネル鋼14、14が載置された状態に配設される。即ち、隣接する2枚の床パネル13、13の各コーナ部が1枚の拘束板12aを介して1個の液封マウント12で支持されるようにされている。なお、このように配設された床パネル13、13の上には、図示しない中間床材や表面仕上げ材等が適宜配設される。
【0055】
以上のように構成された本実施形態の床構造は、実施形態1と同様に、床梁11と床パネル13との間に扁平状に形成された薄型の液封マウント12が設置されているため、実施形態1の場合と同様の作用及び効果を奏する。
【0056】
特に、本実施形態の床構造においては、液封マウント12の床パネル13、13を支持する側の端面に拘束板12aが取付けられているため、一方の床パネル13にのみ振動が入力した時にも、その振動がC型チャネル鋼14から拘束板12aを介して液封マウント12の端面の全体に略均等に伝達される。これにより、液封マウント12の液室の容積を効率良く変化させて液体の流動を促進させることができるため、液封マウント12による良好な振動低減効果を得ることができる。
【0057】
なお、本実施形態においては、隣接して配設された2枚の床パネル13、13の両方のコーナ部を1個の液封マウント12で支持するようにしているが、各床パネル13、13のそれぞれのコーナ部を1個の液封マウント12で支持するように液封マウント12を設置してもよい。このようにした場合、液封マウント12の床パネル13、13を支持する側の端面よりもC型チャネル鋼14の幅が狭いときには、上記のように液封マウント12に取付けられた拘束板12aが有効に機能する。
【0058】
〔変形例2〕
図6は本変形例に係る床構造の断面図である。
【0059】
実施形態2においては、床パネル13、13を支持するC型チャネル鋼14、14と拘束板12aとを接着剤等により接着して両者を固定するようにしているのに対して、本変形例では、2本のC型チャネル鋼14、14と1枚の拘束板12aとを締結する締結部材が設けられた拘束板12aを採用して、これにより両者を固定するようにしている。即ち、この拘束板12aは、図6に示すように、拘束板12aの上面に突設された2本のボルト12b、12bと、各ボルト12b、12bの先端部に螺合されるナット12c、12cとからなる締結部材を有する。
【0060】
本変形例の場合には、2本のC型チャネル鋼14、14が1枚の拘束板12aに締結部材で締結されることにより、2枚の床パネル13、13が一体化されるため、1枚の床パネル13にのみ振動が入力したときにも両床パネル13、13が一体となって変位するため、その振動が拘束板12aの全体に略均等に伝達されるようにすることができる。
【0061】
なお、床パネル13の裏面にC型チャネル鋼14等の支持部材が取付けられていない場合には、拘束板12aと床パネル13とを締結部材で直接締結するようにしてもよい。
【0062】
〔実施形態3〕
図7は本実施形態に係る床構造の断面図である。
【0063】
本実施形態の床構造は、図7に示すように、ブラケット21aを有する床梁21と、ブラケット21aに設置される扁平状の液封マウント22と、その裏面に取付けられた支持部材としてのC型チャネル鋼24を介して液封マウント22上に配設された床パネル23とから構成されているものである。
【0064】
床梁21は、建築構造物の躯体で構成されており、H型鋼により矩形に形成されている。この床梁21の側面の中央から少し下方へ寄った部位には、液封マウント22が設置される載置部を有するブラケット21aが水平方向内方に延出するようにして固着されている。このブラケット21aの載置部には、リング状の枠部材21cが取付けられていることにより、その内側に比較的浅い深さの円形凹部21bが設けられている。このブラケット21aは、床梁21の内周側の適宜距離を隔てた所定箇所に適数個取付けられている。
【0065】
液封マウント22は、実施形態1の液封マウント2と同一のものが用いられている。よって、その構造等の詳しい説明は省略する。この液封マウント22は、床梁21に設けられたブラケット21aの載置部に、その下端部が円形凹部21bに嵌合保持されることにより位置決めされて設置されている。
【0066】
床パネル23は、鉄系金属板により形成されたケーシング23aと、そのケーシング23aの内部空間に充填配置された軽量発泡コンクリートよりなる充填材23bとで構成されている。この床パネル23は、隣接して配置される複数のものがその裏面端部に固定されたC型チャネル鋼24によって組付けられている。この床パネル23は、床梁21のブラケット21aに設置された液封マウント22の上端面の全域にC型チャネル鋼24が当接するようにして載置されている。これにより、床パネル23は、床梁21の側面側でC型チャネル鋼24を介して液封マウント22上に載置され、その上面が床梁21の上面と略同一となる状態に配設されている。なお、この床パネル23の上には、図示しない中間床材や表面仕上げ材等が適宜配設される。
【0067】
以上のように構成された本実施形態の床構造においては、床梁21の側面部に設けられたブラケット21aと床パネル23との間に設置される液封マウント22が扁平状の薄型に形成されていることから、ブラケット21aの取付け位置を床パネル23に近づけることができるため、床パネル23の下側の天井ふところ空間が大幅に減少するのを回避することができる。そのため、遮音性の向上を図ることができ、且つより大きな天井ふところ空間を有利に確保することができる。
【0068】
また、本実施形態において用いられる床パネル23は、金属板製のケーシング23aと、ケーシング23aの内部空間に充填配置された軽量発泡コンクリートよりなる充填材23bとで構成され、優れた強度や遮音性を有するものであるため、遮音性をより一層向上させた床構造を実現することができる。
【0069】
〔実施形態4〕
図8は本実施形態に係る床構造の断面図であって図10のVIII−VIII線に相当する部分で切断した断面図であり、図9はその床構造における床梁の斜視図であり、図10はその床構造において床パネルの裏面に配設された支持部材の配置状態を表す説明図である。
【0070】
本実施形態の床構造は、図8に示すように、ブラケット31f、…を有する床梁31と、ブラケット31f、…に設置される扁平状の液封マウント32、…と、その裏面に取付けられた角パイプ34、…及びC型チャネル鋼35、…よりなる支持部材を介して液封マウント32、…上に配設された床パネル33とから構成されているものである。
【0071】
床梁31は、建築構造物の躯体で構成されており、図9に示すように、矩形の各辺を形成する4本の外梁31a〜31dと、対向する2本の外梁31a、31cの中央部にその両端が連結された1本の内梁31eとからなる。この床梁31は、H型鋼により形成されている。この床梁31の内側面の所定の16箇所には、液封マウント32、…が設置される載置部を有するブラケット31f、…が水平方向内方に延出するようにして固着されている。このブラケット31f、…の載置部には、リング状の枠部材31h、…が取付けられていることにより、その内側に比較的浅い深さの円形凹部31g、…が設けられている。
【0072】
液封マウント32、…は、図8に示すように、実施形態2の液封マウント12と同一のものが用いられており、拘束板32a、…を有するものである。但し、この拘束板32a、…は、拘束板32a、…の一方面の中央部に突設されたボルト32b、…と、ボルト32b、…の先端部に螺合されるナット32c、…とからなる締結部材を有する点で実施形態2のものと異なる。この締結部材は、拘束板32a、…上に設置されるC型チャネル鋼35、…と拘束板32a、…とを締結して固定するものである。なお、液封マウント32、…本体の構造は、実施形態2のものと同一であるため、詳しい説明は省略する。この液封マウント32は、床梁31に設けられたブラケット31f、…の載置部に、その下端部が円形凹部31g、…に嵌合保持されることにより位置決めされて設置されている。
【0073】
床パネル33は、下地パネル材33aと中間床材33b、33cと表面仕上げ材33dとを積層して構成されたものである。この床パネル33は、1枚で、床梁31の外梁31a〜31dと略同じ大きさの矩形に形成されている。
【0074】
この床パネル33の裏面には、床パネル33を支持する支持部材としての角パイプ34、…及びC型チャネル鋼35、…が取付けられている。この支持部材は、図10に示すように、床パネル33の裏面を4分割したA〜D部分に対して、それぞれ分離された状態で配設されている。即ち、A〜D部分の各部分には、4本の角パイプ34、…と2本のC型チャネル鋼35、35をボルト及びナットからなる締結部材34aで締結して井桁状に組付けた4組の支持部材がそれぞれ分離独立した状態で配設されている。したがって、同方向に延びるA部分とB部分の角パイプ34、…、及びC部分とD部分の角パイプ34、…は繋がっていない。また、同方向に延びるA部分とC部分のC型チャネル鋼35、…、及びB部分とD部分のC型チャネル鋼35、…も繋がっていない。
【0075】
この床パネル33は、A〜D部分のそれぞれの4箇所のコーナ部(図10のM1〜M16)が床梁31のブラケット31f、…に設置された液封マウント32、…に支持されるようにして配設されている。即ち、各コーナ部に位置するC型チャネル鋼35、…の両端部が液封マウント32、…の拘束板32a、…にボルト32b、…及びナット32c、…からなる締結部材により締結されて固定された状態で配設されている。これにより、床パネル33は、床梁31の上面から所定距離上方に位置するように配設されている。
【0076】
以上のように構成された本実施形態の床構造は、床梁31の側面部に設けられたブラケット31f、…と床パネル33との間に扁平状に形成された薄型の液封マウント32、…が設置されているため、遮音性の向上を図ることができ、且つより大きな天井ふところ空間を有利に確保することができる等、実施形態3の場合と同様の作用及び効果を奏する。
【0077】
特に、本実施形態の床構造においては、床パネル33の裏面に取付けられた角パイプ34、…及びC型チャネル鋼35、…からなる支持部材が、床パネル33の裏面の4分割されたA〜D部分に対してそれぞれ分離された状態で配設されているため、床パネル33のA〜D部分に部分的に入力した振動や衝撃音は支持部材を介して他の部分に伝搬されることがない。そのため、振動や衝撃音が入力した床パネル33の分割部分にそのエネルギが局在することになり、振動や衝撃音が他の分割部分へ広がらないので、トータル的に遮音効果を向上させることができる。
【0078】
〔実施形態5〕
図11は本実施形態に係る床構造の断面図である。
【0079】
本実施形態の床構造は、図11に示すように、床梁41上に配設される床パネルが第1床パネル43a及び第2床パネル43bからなる遮音性に優れた二重床構造のものであって、適数個の液封マウント42、42が第1床パネル43aと第2床パネル43bとの間に設置されているものである。
【0080】
床梁41は、建築構造物の躯体で構成されており、H型鋼により矩形に形成されている。
【0081】
第1床パネル43aは、その周端部が床梁41の上面に載置されるように配設された一重目の床パネルである。この第1床パネル43aは、床梁41と略同じ大きさの矩形に形成されている。第1床パネル43aの上面の液封マウント42、42が設置される所定部位には、リング状の枠部材43dが取付けられていることにより、その内側に比較的浅い深さの円形凹部43cが設けられている。
【0082】
液封マウント42、42は、第1床パネル43aに設けられた円形凹部43cに嵌合保持されることにより位置決めされて、第1床パネル43a上の所定部位に適数個が設置されている。この液封マウント42、42は、実施形態1の液封マウント2と同一のものが用いられている。よって、その構造等の詳しい説明は省略する。
【0083】
第2床パネル43bは、複数の木質系パネルを組み合わせて構成されたものであり、床梁41と略同じ大きさの矩形に形成されている。この第2床パネル43bは、その裏面が液封マウント42、42の上端面全域に当接するようにして液封マウント42、42上に載置されている。これにより、第2床パネル43bは、第1床パネル43aと液封マウント42、42の高さ(厚み)分の距離を隔ててた位置で液封マウント42、42により支持された状態に配設され、第1床パネル43aとともに二重床構造を構成している。なお、この第2床パネル43bの上には、図示しない中間床材や表面仕上げ材等が適宜配設される。
【0084】
以上のように構成された本実施形態の二重床構造においても、床梁41に支持されて配設される第1床パネル43aとその第1床パネル43aの上に距離を隔てて配設される第2床パネル43bとの間に扁平状に形成された薄型の液封マウント42、42が設置されているため、遮音性の向上を図ることができるとともに、第2床パネル43bの配置位置の大幅な上昇を回避して、より大きな居住空間を有利に確保することができ、上記実施形態の場合と同様の作用及び効果を奏する。
【0085】
なお、本実施形態における第2床パネル43bは、木質系パネルを組み合わせて構成されたものであるが、その他の例えばコンクリート系パネル等で構成してもよい。
【0086】
〔実施形態6〕
図12は本実施形態に係る床構造の斜視図である。
【0087】
本実施形態の床構造は、図12に示すように、床梁51と、床梁51上に設置される扁平状の複数の液封マウント52、52と、その裏面の所定部位に設けられた座ぐり部53a、53aを有し、その座ぐり部53a、53aを液封マウント52、52で支持されるようにして床梁51上に配設された床パネル53とから構成されている。
【0088】
床梁51は、建築構造物の躯体で構成されており、H型鋼により矩形に組まれている。
【0089】
液封マウント52、52は、実施形態2の液封マウント12と同一に形成されたものであって、床パネル53を支持する上端面に拘束板52aを有する。なお、液封マウント52、52本体の構造は、実施形態1のものと同一であるため、詳しい説明は省略する。この液封マウント52、52は、その下端面が床梁51の上端面の所定位置に接着剤や粘着剤等で固着されることにより位置決めされて、適数個が設置されている。
【0090】
床パネル53は、軽量発泡コンクリート(ALC)により長方形板状に形成されたものである。この床パネル53は、そのコーナ部の4箇所が床梁51上に設置された液封マウント52、52に支持されるようにして床梁51上に配設されている。この床パネル53の裏面の各コーナ部には、液封マウント52、52で支持される座ぐり部53a、53aが設けられている。この座ぐり部53a、53aは、液封マウント52、52の幅寸法よりも少し長い辺で形成される矩形の底面を有し、液封マウント52、52の高さ寸法よりも少し小さい深さに形成されている。
【0091】
よって、床パネル53は、座ぐり部53a、53a内にその大部分が収納された液封マウント52、52により支持される状態で、床梁51上に配設されている。これにより、床パネル53の配置位置は、液封マウント52、52が座ぐり部53a、53a内に収納される分だけ床梁51に接近して低くなっている。このように配設される床パネル53は、長辺側端面どうしが接し合うようにして複数のものが並列状に配設される。なお、このように配設された床パネル53の上には、図示しない中間床材や表面仕上げ材等が適宜配設される。
【0092】
以上のように構成された本実施形態の床構造は、実施形態2と同様に、床梁51と床パネル53との間に、拘束板52a、52aを有し扁平状の薄型に形成された液封マウント52、52が設置されているため、実施形態2の場合と同様の作用及び効果を奏する。
【0093】
特に、本実施形態の床構造における床パネル53は、裏面のコーナ部の4箇所(床梁51上に設置される液封マウント52、52と対応する部分)に、座ぐり部53a、53aが設けられていることから、床パネル53は、座ぐり部53a、53a内にその大部分が収納された液封マウント52、52により支持される状態で床梁51上に配設されている。そのため、液封マウント52、52が座ぐり部53a、53a内に収納される分だけ、床パネル53の配置位置を低くすることができるので、液封マウント52、52で支持されるように配設される床パネル53の配置位置の上昇を抑制することができる。これにより、床パネル53の上側の居室空間が小さくなるのを回避し、より大きな居室空間を有利に確保することができる。
【0094】
〔変形例3〕
図13は本変形例に係る床構造の断面図である。
【0095】
本変形例は、実施形態6の床構造において、液封マウント52が設置される上端面の横幅が狭い床梁51を用いる場合の例である。即ち、本変形例の床梁51は、図13に示すように、床梁51上に2枚の床パネル53、53がそれらの短辺側の端面どうしが対向するようにして載置される場合に、それぞれの床パネル53、53の座ぐり部53a、53aを支持する2個の液封マウント52、52を設置できるだけの十分なスペース(横幅)を有しない。よって、この床梁51の液封マウント52が設置されるべき部位の両側部には、床梁51の上端面から両側にそれぞれ延出する設置部51b、51bを有するブラケット51a、51aが取付けられている。これにより、床梁51の液封マウント52、52が設置されるべき部位の上端面は、両横方向に拡張されている。
【0096】
なお、本変形例における液封マウント52、52は、床梁51の上端面及び設置部51b、51bにその下端面が接着剤等で固着されることにより位置決めされ、各床パネル53、53の座ぐり部53a、53aの底面にその上端面が接着剤等で固着されている。
【0097】
以上のように、本変形例の床梁51は、液封マウント52、52が設置されるべき部位にブラケット51a、51aを取付けて液封マウント52、52の設置スペースを確保するようにしているため、上端面の横幅が狭いものを採用することができ、これにより床梁51の軽量化を図ることができる。
【0098】
〔変形例4〕
図14は本変形例に係る床構造の断面図である。
【0099】
本変形例は、図14に示すように、床梁51上に2枚の床パネル53、53がそれらの短辺側の端面どうしが対向するようにして載置される場合に、その2枚の床パネル53、53の隣接する2個の座ぐり部53a、53aを1個の液封マウント52で支持するようにしたものである。即ち、この場合には、2枚の床パネル53、53は、それぞれのコーナ部に設けられた座ぐり部53a、53aの底面が、液封マウント52、52の上端に設けられた拘束板52aの略半分づつの部分で支持されるように配設される。よって、各床パネル53、53の座ぐり部53a、53aの底面は、実施形態6の場合の略半分の大きさに形成されている。また、床梁51は、その上端面の横幅が1個の液封マウント52を設置できるだけでよい狭いものが用いられている。
【0100】
以上のように構成された床構造においては、床梁51上に短辺側の端面どうしが対向するようにして載置される2枚の床パネル53、53を1個の液封マウント52で支持するようにしているため、液封マウント52の設置個数を低減することができる。また、上端面の横幅が狭い床梁51をそのまま採用することができるため、床梁51の軽量化を図ることができる。
【0101】
〔実施形態7〕
図15は本実施形態に係る床構造の斜視図である。
【0102】
本実施形態の床構造は、図15に示すように、床梁61と、床梁61上に設置される扁平状の複数の液封マウント62と、その裏面の短辺側の角部に設けられた座ぐり部63aを有し、その座ぐり部63aに取付けられた連結部材64を介して液封マウント62上に配設された床パネル63とから構成されている。
【0103】
床梁61は、H型鋼により矩形に組まれたものであり、実施形態6と同一のものである。
【0104】
液封マウント62は、実施形態2の液封マウント12と同一に形成されたものであって、床パネル63を支持する上端面に拘束板62aを有する。なお、液封マウント62本体の構造は、実施形態1のものと同一であるため、詳しい説明は省略する。この液封マウント62は、その下端面が床梁61の上端面の所定位置に接着剤や粘着剤等で固着されることにより位置決めされて、適数個が設置されている。
【0105】
床パネル63は、軽量発泡コンクリート(ALC)により長方形板状に形成された複数のパネル材を、それらの長辺側端面どうしが接し合うようにして並列状に配置し、連結部材64で連結して組付けることによりパネル化されたものである。各パネル材の短辺側の端面と裏面とが交わる角部の全域には、その端面に沿って延びる座ぐり部63aが設けられている。この座ぐり部63aは、液封マウント62の幅寸法よりも少し大きい幅で裏面と平行に延びる底面を有し、液封マウント62の高さ寸法と略同じ深さに形成されている。そして、並列状に配置された複数のパネル材は、各座ぐり部63の底面と各パネル材の短辺側端面とに接着剤等で固着された連結部材64としてのL型鋼により連結されて組付けられている。
【0106】
このように構成された床パネル63は、床梁61上の距離を隔てた所定位置に設置された液封マウント62により、連結部材64を介して支持されるようにして床梁61上に配設されている。この場合、液封マウント62は、床パネル63の座ぐり部63a内にその大部分が収納された状態となって床パネル63の連結部材64を支持している。これにより、床パネル63の配置位置は、液封マウント62が座ぐり部63a内に収納される分だけ床梁61に接近して低くなっている。なお、このように配設された床パネル63の上には、図示しない中間床材や表面仕上げ材等が適宜配設される。
【0107】
以上のように構成された本実施形態の床構造は、実施形態2と同様に、床梁61と床パネル63との間に、拘束板62aを有し扁平状の薄型に形成された液封マウント62が設置されているため、実施形態2の場合と同様の作用及び効果を奏する。
【0108】
特に、本実施形態の床構造における床パネル63は、床梁61上に載置される側の角部に座ぐり部63aを有する複数のパネル材が座ぐり部63aに取付けられた連結部材64で連結されることにより構成され、床梁61上に設置されて座ぐり部63a内に少なくとも一部が収納された液封マウント62により連結部材64を介して支持される状態に配設されている。これにより、液封マウント62が座ぐり部63a内に収納される分だけ、床パネル63の配置位置を低くすることができる。そのため、複数のパネル材が連結部材64で連結されることにより構成されて液封マウント62で支持されるように配設される床パネル63の配置位置の上昇を抑制することができる。これにより、床パネル63の上側の居室空間が小さくなるのを回避し、より大きな居室空間を有利に確保することができる。
【0109】
また、本実施形態では、複数のパネル材が連結部材64で連結されることにより構成された床パネル63を連結部材64を介して液封マウント62で支持するようにしているため、実施形態6の場合に比べて、液封マウント62の設置個数を大幅に低減することができる。
【0110】
なお、本実施形態においては、床パネル63を構成する複数のパネル材と連結部材64との固定手段として接着剤が採用されているが、他の固定手段として、例えばボルトとナットによる締結部材等を採用することができる。
【0111】
〔変形例5〕
図16は本変形例に係る床構造の断面図である。
【0112】
本変形例は、実施形態7の床構造において、液封マウント62が設置される上端面の横幅が狭い床梁61を用いる場合の例である。即ち、本変形例の床梁61は、図16に示すように、複数のパネル材が連結部材64、64で連結されることにより構成される2枚の床パネル63、63がそれらの連結部材64、64側の端面どうしが対向するようにして床梁61上に載置される場合に、それぞれの床パネル63、63の座ぐり部63a、63aに取付けられた連結部材64、64を支持する2個の液封マウント62、62を設置できるだけの十分なスペース(横幅)を有しない。よって、この床梁61の液封マウント62、62が設置されるべき部位の両側部には、床梁61の上端面から両側にそれぞれ延出する設置部61b、61bを有するブラケット61a、61aが取付けられている。これにより、床梁61の液封マウント62、62が設置されるべき部位の上端面は、両横方向に拡張されている。
【0113】
なお、本変形例における液封マウント62、62は、床梁61の上端面及び設置部61b、61bにその下端面が接着剤等で固着されることにより位置決めされ、各床パネル63、63の座ぐり部63a、63aの底面に取付けられた連結部材64にその上端面が接着剤等で固着されている。
【0114】
以上のように、本変形例の床梁61は、液封マウント62、62が設置されるべき部位にブラケット61a、61aを取付けて液封マウント62、62の設置スペースを確保するようにしているため、上端面の横幅が狭いものを採用することができ、これにより床梁61の軽量化を図ることができる。
【0115】
〔変形例6〕
図17は本実施形態に係る床構造の断面図である。
【0116】
本変形例は、図17に示すように、複数のパネル材が連結部材65で連結されることにより構成される2枚の床パネル63、63がそれらの連結部材65側の端面どうしが対向するようにして床梁61上に載置される場合に、その2枚の床パネル63、63の隣接する2個の座ぐり部63a、63aに取付けられた連結部材65を1個の液封マウント62で支持するようにしたものである。
【0117】
即ち、本変形例では、連結部材65としてT型鋼が採用されており、2枚の床パネル63、63は、両方の座ぐり部63a、63aの底面と端面とに接着剤により固着されたT型鋼により一体的に連結されている。そして、その2枚の床パネル63、63は、両方の座ぐり部63a、63aの底面に固着された連結部材65の部分が、液封マウント62の上端に設けられた拘束板62aの全面で支持されるように配設されている。よって、各床パネル63、63に設けられた座ぐり部63a、63aの底面の幅は、実施形態7の場合の略半分の大きさに形成されている。また、床梁61は、その上端面の横幅が1個の液封マウント62を設置できるだけでよい狭いものが用いられている。
【0118】
以上のように構成された床構造においては、床梁61上に連結部材65側の端面どうしが対向するようにして載置される2枚の床パネル63、63を1個の液封マウント62で支持するようにしているため、実施形態7や変形例5の場合に比べて、液封マウント62の設置個数を更に低減することができる。また、上端面の横幅が狭い床梁61をそのまま採用することができるため、床梁61の軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る床構造の断面図である。
【図2】本発明の実施形態1において用いられる液封マウントの断面図であって図3のII−II線矢視断面図である。
【図3】本発明の実施形態1において用いられる液封マウントの平面図である。
【図4】本発明の変形例1に係る床構造の断面図である。
【図5】本発明の実施形態2に係る床構造の断面図である。
【図6】本発明の変形例2に係る床構造の断面図である。
【図7】本発明の実施形態3に係る床構造の断面図である。
【図8】本発明の実施形態4に係る床構造の断面図であって図9のVII −VII 線に相当する部分で切断した断面図である。
【図9】本発明の実施形態4に係る床構造における床梁の斜視図である。
【図10】本発明の実施形態4に係る床構造において床パネルの裏面に配設された支持部材の配置状態を表す説明図である。
【図11】本発明の実施形態5に係る床構造の断面図である。
【図12】本発明の実施形態6に係る床構造の斜視図である。
【図13】本発明の変形例3に係る床構造の断面図である。
【図14】本発明の変形例4に係る床構造の断面図である。
【図15】本発明の実施形態7に係る床構造の斜視図である。
【図16】本発明の変形例5に係る床構造の断面図である。
【図17】本発明の変形例6に係る床構造の断面図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51、61…床梁
1a、11a、21b、31g、43c…円形凹部
1b、11b、21c、31h、434d…枠部材
21a、31f、51a、61a…ブラケット
31a〜31d…外梁 31e…内梁
51b、61b…設置部
2、12、22、32、42、52、62…液封マウント
12a、32a、52a、62a…拘束板 12b、32b…ボルト
12c、32c…ナット 2a…仕切部材 2b…弾性支持部材
2c…主液室 2d…支持部材 2e…ダイヤフラム
2f…副液室 2g…導入口 2h…導出口
2i…オリフィス通路 L…液体
3、13、23、33、53、63…床パネル 23a…ケーシング
23b…充填材 33a…下地パネル材
33b、33c…中間床材 33d…表面仕上げ材
43a…第1床パネル 43b…第2床パネル
14、24、35…C型チャネル鋼 34…角パイプ
14a、34a…締結部材 53a、63a…座ぐり部
64、65…連結部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a floor structure of a building structure such as a general house.
[0002]
[Prior art]
In general homes and the like, vibration is generated when an impact is caused by jumping on the floor or descending from a platform, which causes problems such as unpleasant noise and unpleasant vibration. Furthermore, in detached houses and condominiums, vibrations and impact sounds generated in the floors of living rooms and corridors are directly propagated downstairs, which may be a serious noise for downstairs residents.
[0003]
Therefore, various measures have been taken in the past in order to suppress the vibration generated on the floor of a general house. For example, as disclosed in
[0004]
The liquid seal mount used here generally has a structure in which a plurality of liquid chambers in which liquid is sealed and communicated with each other through an orifice passage are provided inside a rubber elastic body. When an impact from a floor panel or the like is applied to the liquid seal mount, the rubber elastic body is compressed and deformed in the vertical direction, and the impact is alleviated, and the orifice passage flows as the volume of each liquid chamber changes. The vibration is effectively absorbed by the liquid column resonance action of the liquid.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-13193
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the above-mentioned conventional liquid ring mount has a structural reason such that two liquid chambers usually provided inside the rubber elastic body must be arranged in series in the height direction (vibration input direction). Therefore, the height dimension is large. Therefore, when such a liquid seal mount is installed between the upper surface of the floor beam and the floor panel, the position of the floor panel is increased by the height of the liquid seal mount, and the living room on the floor panel is increased. The problem arises that the space becomes narrower. In addition, when such a liquid seal mount is installed between the bracket provided on the side surface of the floor beam and the floor panel, the ceiling space formed below the floor panel is the liquid seal mount. Therefore, there is a problem that it is difficult to secure a sufficient space for wiring and piping arranged in the space.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and it is possible to improve the sound insulation, and to solve the problem of providing a floor structure capable of securing a larger living space and ceiling space. To do.
[0008]
[Means for solving the problems, actions and effects of the invention]
The floor structure according to the first aspect of the present invention that solves the above problem is a floor structure in which a floor panel is disposed on a floor beam of a building structure.Elasticity that forms a main liquid chamber between the plate-shaped partition member and the partition member that is formed in a cylindrical shape that is closed at one end and whose end surface on the opening side faces one surface of the partition member A support member, a cylindrical support member disposed so that one end surface thereof faces the other surface of the partition member, and an outer peripheral edge portion of the support member held by the inner peripheral portion of the support member. A diaphragm that forms a sub liquid chamber therebetween, and an orifice passage that is provided between the partition member and the support member and communicates the main liquid chamber and the sub liquid chamber.Flat liquid seal mountBetween the floor beam and the floor panelIt is installed and the means that the floor panel is disposed so as to be supported by the liquid seal mount is adopted.
[0009]
Since the liquid seal mount is installed between the floor beam and the floor panel, the floor structure of the present invention has a structure that can effectively reduce the impact sound and vibration generated in the floor panel by the liquid seal mount. . And since the liquid seal mount is formed in a flat shape, the placement position of the floor panel becomes higher, the living space on the floor panel is greatly reduced, and the space on the ceiling under the floor panel is greatly reduced. There is nothing to do. Therefore, it is advantageous in securing a sufficiently large living space and ceiling space.
[0010]
Further, the liquid seal mount in the floor structure of the present invention is formed in a plate-like partition member and a cylindrical shape whose one end is closed, and is arranged so that an end surface on the opening side faces one surface of the partition member. An elastic support member that forms a main liquid chamber with the partition member; a cylindrical support member that is disposed so that one end surface thereof faces the other surface of the partition member; and an inner peripheral portion of the support member A diaphragm that holds an outer peripheral edge thereof to form a sub liquid chamber between the partition member and the main liquid chamber and the sub liquid chamber that are provided between the partition member and the support member. Since the orifice passage provided between the partition member and the support member can be provided outside the secondary liquid chamber, the height of the orifice passage can be reduced. A thin liquid ring mount can be realized.
[0011]
Therefore, according to the floor structure of the present invention, since the flat liquid seal mount configured as described above is installed between the floor beam and the floor panel, the sound insulation can be improved. Therefore, a larger living space and a ceiling space can be advantageously secured.
[0012]
A floor structure according to a second aspect of the present invention is the floor structure according to the first aspect, wherein the liquid-sealed mount is formed in a flat shape having a height to width ratio in the range of 1: 2 to 1:10. It adopts the means of being.
[0013]
According to this means, since the liquid ring mount becomes thin, the installation space for the liquid ring mount can be surely reduced. Thereby, the raise of the arrangement position of a floor panel can be suppressed more reliably, and the large reduction of the ceiling space under a floor panel can be suppressed more reliably.
[0014]
The height of the liquid seal mount refers to the distance between the support surface on the floor beam side and the support surface on the floor panel side, and the horizontal width of the liquid seal mount is the most in the direction perpendicular to the height direction. The width of a wide part.
[0016]
ClaimTo 3The floor structure according to the invention described in claim1 or 2In the described invention, means is adopted in which a constraining plate arranged so as to cover the entire area of the end surface is attached to the end surface of the liquid seal mount on the side supporting the floor panel.
[0017]
According to this means, even when vibration is partially input to a part of the restraint plate from a floor panel or the like placed on the restraint plate, the vibration supports the floor panel of the liquid seal mount via the restraint plate. It can be transmitted to the entire side end face. Thereby, since the volume of the liquid chamber of the liquid ring mount can be changed efficiently to promote the flow of the liquid, it is possible to obtain a favorable vibration reduction effect by the liquid ring mount.
[0018]
In addition, since a restraint board will exhibit said function if it has rigidity, it can employ | adopt hard resin or metals, such as an iron type, as the material.
[0019]
Claim4The floor structure according to the invention described in claimTo 3In the described invention, the restraint plate employs means that includes a fastening member that fastens the restraint plate and the floor panel disposed on the restraint plate or a support member that supports the floor panel. .
[0020]
According to this means, since the floor panel disposed on the liquid seal mount is fixed to the restraint plate directly or indirectly via the support member by the fastening member, the floor panel is displaced with respect to the liquid seal mount. It can arrange | position in a predetermined position, without doing.
[0021]
In addition, when the edge part of a some floor panel is installed on one restraint board (one liquid seal mount), several corresponding to the number of floor panels with respect to the one restraint board. A fastening member can be provided. In this way, if a plurality of floor panels are fastened to a single restraint plate by a fastening member, the plurality of floor panels are integrated, so that even when vibration is input to only one floor panel, The floor panel is displaced as a unit, and the vibration can be transmitted substantially uniformly to the entire restraining plate.
[0022]
ClaimTo 5The floor structure according to the invention described in claimIn any one of 1-4In the described invention, the floor beam employs a means having a bracket on the side surface portion of which the liquid seal mount is installed.
[0023]
According to this means, since the bracket on which the liquid seal mount is installed is provided on the side surface portion of the floor beam, the floor panel placed on the liquid seal mount is near the upper surface of the floor beam on the side surface of the floor beam. It becomes the floor structure which can be arrange | positioned so that it may be located in. In this case, since a thin liquid-sealed mount formed in a flat shape is used, the mounting position of the bracket can be brought close to the floor panel, so that a larger ceiling space can be secured.
[0024]
Claim6The floor structure according to the invention described in claimIn any one of 1-5In the described invention, the floor panel employs a means that is formed of a composite plate comprising a casing formed of a metal plate and a filler filled in the internal space of the casing.
[0025]
According to this means, a floor panel excellent in strength and sound insulation can be employed. In addition, as a filler, it can select suitably from resin, such as urethane, various concrete, an inorganic substance, etc., for example.
[0026]
Claim7The floor structure according to the invention described in claimIn any one of 1-6In the described invention, means is adopted in which a support member for supporting the floor panel is attached to the back surface of the floor panel.
[0027]
This means is advantageous when a floor panel is configured by combining a plurality of small panels, or when a panel material having relatively low rigidity is used as the floor panel. In addition, as a supporting member, the surface material and bar which consist of metals, such as iron-type, and a wood-type material, or what combined these, etc. can be employ | adopted suitably.
[0028]
Claim8The floor structure according to the invention described in claim7In the described invention, the support member employs means in which the support member is disposed in a state of being separated from each other on a portion of the rear surface of the floor panel which is divided.
[0029]
According to this means, vibrations and impact sounds that are partially input to the divided portion of the floor panel are not propagated to other divided portions via the support member. Therefore, the energy is localized in the divided part of the floor panel to which vibration and impact sound are input, and the vibration and impact sound do not spread to other divided parts, so that the sound insulation effect can be improved in total. . In addition, the division | segmentation number of a floor panel can be suitably selected with the magnitude | size and shape of a floor panel.
[0030]
Claim9The floor structure according to the invention described in claimIn any one of 1-8In the described invention, the floor panel includes a first floor panel supported by the floor beam and a second floor panel disposed at a distance from the first floor panel. The liquid seal mount adopts a means that it is installed between the first floor panel and the second floor panel.
[0031]
According to this means, since the floor panel is configured in a double structure, it is possible to realize a floor structure that is more excellent in sound insulation. In addition, a 1st floor panel and a 2nd floor panel can be selected and employ | adopted from various things, such as a wood type and a concrete type, for example according to the building structure in which they are arrange | positioned.
[0032]
ClaimTo 10The floor structure according to the invention described in claimIn any one of 1-6In the invention described above, the floor panel has a counterbore portion on the back surface of a portion corresponding to the liquid seal mount installed on the floor beam, and the liquid seal partially accommodated in the counterbore portion. The means of being supported by the mount is adopted.
[0033]
According to this means, since the part of the liquid seal mount that supports the floor panel is housed in the counterbore part, the position of the floor panel arrangement is as much as the liquid seal mount is housed in the counterbore part. Can be lowered. Therefore, it is possible to suppress an increase in the arrangement position of the floor panel arranged to be supported by the liquid seal mount.
[0034]
Claim11The floor structure according to the invention described in claimIn any one of 1-6In the described invention, the floor panel includes a plurality of panel members each having a counterbore extending along the end surface over the entire corner where the end surface on the side placed on the floor beam and the back surface intersect. It is configured by being connected by a connecting member attached to a counterbore, and is supported on the connecting member by the liquid seal mount that is installed on the floor beam and at least partially accommodated in the counterbore. It adopts the means of being.
[0035]
According to this means, since at least a part of the liquid seal mount that supports the floor panel via the connecting member is housed in the counterbore part, the liquid seal mount is stored in the counterbore part. The floor panel placement position can be lowered. Therefore, it is possible to suppress an increase in the arrangement position of the floor panel that is configured by connecting a plurality of panel members with a connecting member and supported by the liquid seal mount. In addition, L-shaped steel, T-shaped steel, etc. can be employ | adopted for the connection member which connects each panel material, for example.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0037]
[Embodiment 1]
1 is a cross-sectional view of a floor structure according to the present embodiment, and FIG. 2 is a cross-sectional view of a liquid ring mount used in the present embodiment, which is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG. FIG. 3 is a plan view of the liquid ring mount.
[0038]
As shown in FIG. 1, the floor structure of the present embodiment has a flat liquid-sealed
[0039]
The
[0040]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0041]
The liquid-sealed
[0042]
The
[0043]
In the floor structure of the present embodiment configured as described above, when an impact is applied to the
[0044]
Therefore, according to the floor structure of the present embodiment, since the thin liquid-sealed
[0045]
In particular, the
[0046]
[Modification 1]
FIG. 4 is a cross-sectional view of a floor structure according to this modification.
[0047]
In the first embodiment, the circular
[0048]
The
[0049]
[Embodiment 2]
FIG. 5 is a cross-sectional view of the floor structure according to the present embodiment.
[0050]
As shown in FIG. 5, the floor structure of the present embodiment includes a
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
The
[0054]
As shown in FIG. 5, at the place where the two
[0055]
In the floor structure of the present embodiment configured as described above, a thin liquid-sealed
[0056]
In particular, in the floor structure of the present embodiment, since the
[0057]
In the present embodiment, both corners of two
[0058]
[Modification 2]
FIG. 6 is a cross-sectional view of a floor structure according to this modification.
[0059]
In the second embodiment, the C-type channel steels 14 and 14 that support the
[0060]
In the case of this modification, the two
[0061]
In the case where a support member such as C-
[0062]
[Embodiment 3]
FIG. 7 is a cross-sectional view of the floor structure according to the present embodiment.
[0063]
As shown in FIG. 7, the floor structure of this embodiment includes a
[0064]
The
[0065]
The
[0066]
The
[0067]
In the floor structure of the present embodiment configured as described above, the liquid seal mount 22 installed between the
[0068]
Moreover, the
[0069]
[Embodiment 4]
8 is a cross-sectional view of the floor structure according to the present embodiment, and is a cross-sectional view cut along a portion corresponding to the line VIII-VIII in FIG. 10, and FIG. 9 is a perspective view of the floor beam in the floor structure, FIG. 10 is an explanatory diagram showing an arrangement state of the support members arranged on the back surface of the floor panel in the floor structure.
[0070]
As shown in FIG. 8, the floor structure of the present embodiment is attached to a
[0071]
As shown in FIG. 9, the
[0072]
As shown in FIG. 8, the liquid seal mounts 32,... Are the same as the liquid seal mount 12 of the second embodiment, and have constraining
[0073]
The
[0074]
On the back surface of the
[0075]
In this
[0076]
The floor structure of the present embodiment configured as described above includes a thin liquid-sealed
[0077]
In particular, in the floor structure of the present embodiment, the support member composed of the
[0078]
[Embodiment 5]
FIG. 11 is a sectional view of the floor structure according to the present embodiment.
[0079]
As shown in FIG. 11, the floor structure of the present embodiment has a double floor structure in which the floor panel disposed on the
[0080]
The
[0081]
The
[0082]
The liquid seal mounts 42 and 42 are positioned by being fitted and held in a
[0083]
The
[0084]
Also in the double floor structure of the present embodiment configured as described above, the
[0085]
In addition, although the
[0086]
[Embodiment 6]
FIG. 12 is a perspective view of the floor structure according to the present embodiment.
[0087]
As shown in FIG. 12, the floor structure of the present embodiment is provided in a
[0088]
The
[0089]
The liquid seal mounts 52 and 52 are formed in the same manner as the liquid seal mount 12 of the second embodiment, and have a restraining
[0090]
The
[0091]
Therefore, the
[0092]
The floor structure of the present embodiment configured as described above has a
[0093]
In particular, the
[0094]
[Modification 3]
FIG. 13 is a cross-sectional view of a floor structure according to this modification.
[0095]
This modification is an example in the case of using the
[0096]
The liquid-sealed
[0097]
As described above, the
[0098]
[Modification 4]
FIG. 14 is a cross-sectional view of a floor structure according to this modification.
[0099]
As shown in FIG. 14, the present modified example is a case where two
[0100]
In the floor structure configured as described above, the two
[0101]
[Embodiment 7]
FIG. 15 is a perspective view of the floor structure according to the present embodiment.
[0102]
As shown in FIG. 15, the floor structure of the present embodiment is provided at the corner of the
[0103]
The
[0104]
The
[0105]
The
[0106]
The
[0107]
As in the second embodiment, the floor structure of the present embodiment configured as described above has a constraining
[0108]
In particular, the
[0109]
Further, in the present embodiment, the
[0110]
In this embodiment, an adhesive is used as a fixing means between the plurality of panel members constituting the
[0111]
[Modification 5]
FIG. 16 is a cross-sectional view of a floor structure according to this modification.
[0112]
This modification is an example in the case of using the
[0113]
The liquid seal mounts 62 and 62 in this modification are positioned by fixing the upper end surface of the
[0114]
As described above, the
[0115]
[Modification 6]
FIG. 17 is a cross-sectional view of the floor structure according to this embodiment.
[0116]
In this modified example, as shown in FIG. 17, two
[0117]
That is, in this modification, T-shaped steel is employed as the connecting
[0118]
In the floor structure configured as described above, the two
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a floor structure according to
2 is a cross-sectional view of the liquid ring mount used in
FIG. 3 is a plan view of a liquid ring mount used in
FIG. 4 is a cross-sectional view of a floor structure according to
FIG. 5 is a cross-sectional view of a floor structure according to
FIG. 6 is a sectional view of a floor structure according to a second modification of the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a floor structure according to
8 is a cross-sectional view of a floor structure according to Embodiment 4 of the present invention, cut along a portion corresponding to line VII-VII in FIG.
FIG. 9 is a perspective view of a floor beam in a floor structure according to Embodiment 4 of the present invention.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing an arrangement state of support members arranged on the back surface of a floor panel in a floor structure according to Embodiment 4 of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a floor structure according to Embodiment 5 of the present invention.
FIG. 12 is a perspective view of a floor structure according to Embodiment 6 of the present invention.
FIG. 13 is a sectional view of a floor structure according to
FIG. 14 is a cross-sectional view of a floor structure according to Modification 4 of the present invention.
FIG. 15 is a perspective view of a floor structure according to Embodiment 7 of the present invention.
FIG. 16 is a cross-sectional view of a floor structure according to Modification 5 of the present invention.
FIG. 17 is a cross-sectional view of a floor structure according to Modification 6 of the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 11, 21, 31, 41, 51, 61 ... floor beam
1a, 11a, 21b, 31g, 43c ... circular recess
1b, 11b, 21c, 31h, 434d ... frame member
21a, 31f, 51a, 61a ... Bracket
31a-31d ...
51b, 61b ... installation section
2, 12, 22, 32, 42, 52, 62 ... Liquid seal mount
12a, 32a, 52a, 62a ...
12c, 32c ...
2c ... Main
2f ... Secondary
2i ... Orifice passage L ... Liquid
3, 13, 23, 33, 53, 63 ...
23b:
33b, 33c: Intermediate floor material 33d: Surface finish material
43a ...
14, 24, 35 ... C-
14a, 34a ...
64, 65 ... connecting member
Claims (11)
板状の仕切部材と、一端が閉口する筒状に形成され、開口側の端面が前記仕切部材の一方面に対向するように配置されて前記仕切部材との間に主液室を形成する弾性支持部材と、前記仕切部材の他方面にその一端面が対向するように配置された筒状の支持部材と、該支持部材の内周部にその外周縁部を保持されて前記仕切部材との間に副液室を形成するダイヤフラムと、前記仕切部材と前記支持部材との間に設けられて前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路と、から構成された扁平状の液封マウントが前記床梁と前記床パネルとの間に設置され、前記床パネルが前記液封マウントに支持されるようにして配設されていることを特徴とする床構造。In the floor structure where the floor panel is arranged on the floor beam of the building structure,
Elasticity that forms a main liquid chamber between the plate-shaped partition member and the partition member that is formed in a cylindrical shape that is closed at one end and whose end surface on the opening side faces one surface of the partition member A support member, a cylindrical support member disposed so that one end surface thereof faces the other surface of the partition member, and an outer peripheral edge portion of the support member held by the inner peripheral portion of the support member. A flat liquid comprising a diaphragm that forms a sub liquid chamber therebetween, and an orifice passage that is provided between the partition member and the support member and communicates the main liquid chamber and the sub liquid chamber. A floor structure, wherein a seal mount is installed between the floor beam and the floor panel, and the floor panel is supported by the liquid seal mount.
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