JP3875321B2 - バーコード復号装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はバーコード復号装置、特に、バーコードを含む画像を読み込んでバーコードのエレメントの幅を特定し、もとの記号に復号する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来一般的なバーコード復号装置の構成図である。同図のごとくこの装置は、バーコードを含む画像(以下、バーコード画像ともいう)を画素信号という形で入力し、これと予め設定された画素の輝度に関するしきい値Lthとを比較する比較回路2、その比較結果coutと予め設定された太さに関するしきい値Wthとを比較する太細判定回路4、及びその判定結果joutを入力して、ルックアップテーブルLUT8を参照しながらバーコードをもとの記号に変換する変換回路6を含む。変換回路6の出力toutが最終的な記号出力となる。
【0003】
この構成において、比較回路2及び太細判定回路4がバーコードのエレメントを特定する回路に相当する。比較回路2では、画素信号を画素の輝度に関するしきい値Lthと比較することにより、最も単純な場合、バーコード画像を白黒二通りのエレメントに分別する。一方、太細判定回路4は、二値化された各エレメントの太さを判定する。規格にもよるが、通常、バーコードの太いエレメントは細いエレメントの2倍以上の太さを持つ。従って、比較回路2及び太細判定回路4を経て、バーコードはマーク(黒)/スぺース(白)の他、それらの太さが判定され、バーコードを構成するエレメントの列が一意に特定される。特定されたエレメントの情報は、太細判定回路から判定結果joutとして変換回路6に入力される。
【0004】
変換回路6はLUT8を参照する。LUT8には、予めバーコードのエレメントの列と、もとの記号の対応が記憶されている。ここで、「記号」とは、バーコードが表す文字や数字などの最小単位をいう。たとえば、コード39と呼ばれるJISの規格では、9つのエレメントで一つの記号、たとえば英文字「a」が表される。
【0005】
こうした従来一般的なバーコード復号装置では、状況によってバーコードを正しく復号できる率(以下、単に識別率という)が変動することが知られている。例えば、バーコードの背景画像が複雑な模様の場合、この模様の中にバーコードのマーク(黒)が埋もれて正しく識別できない場合がある。また、背景画像が単一色の場合であっても、バーコード自体の印刷むら等により復号誤りが生じる場合もある。
【0006】
こうした問題を解決するために、しきい値を適応的に変化させる技術が知られている。この方法では、まずバーコード画像の先頭数画素分を読み込み、これにフィルタリング処理を施す。その結果、背景画像やコントラストの変化による影響を軽減できるよう、最適なしきい値を見いだす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のしきい値を適応的に変化させる方法によれば、そうした対策を施さない場合に比べて、バーコードの識別率を高めることができる。しかしながら、フィルタリング処理のための回路規模は大きく、また先頭の数画素を取り込むためのメモリも必要になる。しかも、最適なしきい値を求めた後に先頭の数画素に対する処理を行うために、メモリの後段に一定の遅延回路が必要になる。このため、この方法を実現するためのハードウェアは一般に非常に大きい。
【0008】
また、この方法の場合、識別率がパラメータの設定に大きく依存する。すなわち、フィルタリング処理における各種定数の設定、またはフィルタリング処理の結果から最適なしきい値を求める方法の選定により、最終的に識別率が大きく左右される。したがって、しきい値の設定にノウハウを要するだけでなく、状況によって識別率に予期しにくい変動が生じるという問題があった。
【0009】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、比較的コンパクトな回路規模で、状況によってしきい値を変化させる必要もなく、誤判定の率を安定的に低く抑えることのできるバーコード復号装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のバーコード復号装置は、バーコード画像を読み込み、予め準備されたN通り(N≧2)の異なる基準により該バーコードのエレメントをN通りに特定するエレメント特定手段と、N通りに特定されたバーコードをそれぞれが対応する記号に変換する変換手段と、N通りに変換された記号のうち真の記号に一致する可能性の高いものを選択する選択手段とを含む。
【0011】
この構成において、エレメント特定手段は、従来の技術において説明した比較回路2及び太細判定回路4に相当する。しかしながら、このエレメント特定手段は、画素信号を二値化するだけではなく、多値化するものであってもよく、またエレメントの太さを判定するのではなく、エレメントの色を判定するようなものも含む概念である。すなわち、このエレメント特定手段はエレメントの状態を特定することによってバーコードを識別しさえすればよく、その内容は従来の技術に縛られるものではない。
【0012】
本発明のエレメント特定手段によれば、バーコードのエレメントが予め準備されたN通りの異なる基準によってN通りに特定される。図1の場合、Lth及びWthはともに一通りに固定されており、エレメントの特定結果である太細判定回路4の出力joutは一通りに定まる。本発明では、予めN通りの異なる基準を準備することにより、この段階でエレメントを一意的に定めるのではなく、冗長度をもたせてN通りに定める。
【0013】
つづいて変換手段により、これらN通りのエレメントによって定まるバーコードをそれぞれが対応する記号に変換する。しかる後、選択手段によりこれらN通りの記号のうち、真の記号、すなわちそのバーコードが表わそうとしている本当の記号に一致する可能性の高いものを選択する。
【0014】
以上の態様により、本発明ではフィルタ回路のような大規模な構成は不要となる。また、状況に応じてしきい値を適応的に変化させるのではなく、予めN通りの基準を準備しておくことにより、しきい値などの基準を復号の段階で調整する必要がない。さらに、選択手段による選択がN通りの候補の中から行われるため、識別率がしきい値を調整する段階で決まる従来の技術に比べ、安定的に高い識別率を実現することができる。
【0015】
(2)本発明の別の態様は、バーコード画像を読み込み、予め準備されたN通り(N≧2)の異なる基準により該バーコードのエレメントをN通りに特定するエレメント特定手段と、N通りに特定されたバーコードのうち真のバーコードに一致する可能性の高いものを選択する選択手段と、選択されたバーコードを対応する記号に変換する変換手段とを含む。
【0016】
この構成において、(1)との相違は選択手段と変換手段の処理の順序である。すなわち、本構成によれば、変換手段による記号への変換の前に予め選択手段においてN通りのバーコードのうち、真のバーコード、すなわちもとの記号に対応するバーコードに一致する可能性が高いものが選択される。従って(1)の効果に加え、変換手段の処理を軽減することができる。
【0017】
(3)本発明のある態様では、前記エレメント特定手段は、読み込んだバーコード画像を二値化した後、各エレメントの幅を判定してエレメントを特定するものであり、前記二値化の際にN通りの異なるしきい値を用いる。このしきい値は、例えば画素の輝度に関するものを採用することができる。
【0018】
(4)本発明の別の態様では、前記エレメント特定手段は、読み込んだバーコード画像を二値化した後、各エレメントの幅を判定してエレメントを特定するものであり、前記幅の判定の際にN通りの異なるしきい値を用いる。このしきい値は、各エレメントの太さ又は細さを判定するためのしきい値である。
【0019】
(5)本発明のある態様では、前記選択手段は、バーコードの用途で決まる記号に関する特徴情報を用いて真の記号に一致する可能性の高い記号を選択する。
【0020】
一例として、アルファベットのみで構成される商品名をバーコードによって表す場合、前期選択手段はN通りに特定された記号のうち、アルファベットであるものを選択する。この場合、「特徴情報」は、
「記号は必ずアルファベットである」
と考えることができる。この態様によれば、バーコードの用途毎に最適の条件を設定することができるため、識別率を高めることができる。
【0021】
(6)本発明のある態様では、(2)において前記選択手段は、バーコードの用途で決まる記号に関する特徴情報を用いて真のバーコードに一致する可能性の高いバーコードを選択する。これも(5)と同様であるが、上述の(2)に対応して、N通りの記号ではなくN通りのバーコードから所望のバーコードを選択する際に特徴情報を用いる。
【0022】
(7)本発明のある態様では、(2)(6)の場合、前記変換手段は、バーコードと記号の対応関係を保持するテーブルを参照し、バーコードをもとにそのバーコードに対応する記号を抽出する一方、前記選択手段は、そのテーブルの一部を前記変換手段とは逆方向に参照し、最終的に真の記号に一致する可能性の高い記号をもとに、その記号に対応するバーコードを抽出する。
【0023】
ここで「テーブル」は、従来の技術で説明したルックアップテーブルに相当する。すなわちこのテーブルには、バーコードと記号が対応づけられて格納されている。変換手段はバーコードをもとに記号を抽出、特定する。一方、選択手段は記号から逆にバーコードを特定する。例えば真の記号が、バーコードの用途によって「偶数の数字」と決まっている場合、「0,2,4,6,8」の5つの数字に対応するバーコードを前記テーブルから見いだし、これらのバーコードと一致するものを変換して出力すればよい。
【0024】
この態様によれば、N通りのバーコードのうち、最後に必要になる可能性のあるものだけを選択して変換することができるため、変換手段における処理の軽減が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を適宜図面を参照しながら説明する。
【0026】
実施形態1.
[構成]
図2は本実施形態に係るバーコード復号装置の構成図である。本実施形態では、図1の輝度に関するしきい値Lthを二通りのしきい値LthA及びLthBに分ける。これに伴い、比較回路、太細判定回路、変換回路をそれぞれ2つずつ設ける。最終的に選択回路において、LthA又はLthBのうち、真の記号に一致する可能性の高い記号をもたらすしきい値を選ぶ。
【0027】
同図のごとくこの装置は、画素信号とともにしきい値LthAを入力する比較回路A10と、同様にしきい値LthBを入力する比較回路B12をもつ。これらはそれぞれ画素信号としきい値LthA、LthBを比較し、比較結果coutA、coutBをそれぞれ太細判定回路A14及び太細判定回路B16に出力する。しきい値LthA、LthBは以下のように設定する。すなわち、例えば画素信号が8ビットで量子化されており、輝度が255(最大)〜0(最小)で示されるとき、
LthA=170、 LthB=85
とする。LthA及びLthBによってフルレンジ256階調を三等分する趣旨である。
【0028】
太細判定回路A14、B16では、それぞれ比較結果coutA、coutBと幅に関するしきい値Wthとを比較し、その比較結果joutA、joutBをそれぞれ変換回路A18、B20に出力する。変換回路A18、B20はそれぞれ独立してLUT8を参照し、バーコードから記号toutA、toutBをそれぞれ特定して出力する。
【0029】
一方、選択回路22は、コードブック24を参照し、変換回路A18、B20からそれぞれ出力された記号toutA、toutBのうち、真の記号に一致する可能性の高いものを選択してこれを記号出力soutとして最終的に出力する。コードブック24とは、バーコードの規格ごとに定められる変換表であり、前述のコード39では、9個のエレメントの列がそれぞれ記号に対応づけられている。コードブック24の利用にはいろいろな方法が考えられるが、例えば記号toutA、toutBのうち、コードブック24に意味のある記号として載っていものを選ぶ方法がある。すなわち、エレメントが誤って特定されたとき、変換回路から出力される記号が無意味なものになるため、これを排除する趣旨である。
【0030】
[動作]
まず、比較回路A10、B12に画素信号が並列して入力される。これらの比較回路は独立して動作し、それぞれしきい値LthA、LthBと画素信号を比較し、二値化の結果をcoutA、coutBとして出力する。つぎに太細判定回路A14、B16においてそれぞれ比較結果coutA、coutBと幅に関するWthが比較される。幅に関する判定はこれら2つの太細判定回路において同じしきい値Wthを用いて行われるが、比較の対象が異なるため、その結果も異なる場合がある。判定結果joutA、joutBはそれぞれ変換回路A18、B20に与えられる。これら2つの変換回路においても、判定結果joutA、joutBが異なる場合には、当然異なる記号がtoutA、toutBとして出力される。最後に選択回路22において、上述したコードブック24の内容に従い、記号toutA、toutBのうち、より正しい可能性の高い方を選択してこれを記号出力soutとして出力する。
【0031】
本実施形態は、輝度に関するしきい値を予め準備された二通りの異なる基準として用いている。バーコードのマーク(黒)のエレメントを処理しているとき、この画素信号は輝度0となり、比較回路A10、B12以降、二系列で全く同じ結果となる。一方、画素信号が白と黒のちょうど中間の色である場合、比較回路A10ではこの画素信号が黒と判定され、一方比較回路B12では白と判定される。これらの二通りの異なる結果のうちいずれか一方が正しいはずであり、この判定は選択回路22で行われる。従来のごとく、しきい値を適応的に定める場合、しきい値の調整に大きな注意が払われるものの、いったんしきい値が定まってしまうと、以降判定結果を調整することはできない。本実施形態によれば、しきい値の調整ではなく、最後に選択回路22によって最適の記号出力をなすことができる。このため、しきい値の設定に対する依存度が下がるだけでなく、しきい値以外の点を考慮して選択を行うため、最終的な識別率を高めることができる。
【0032】
以上が本実施形態の説明である。本実施形態では回路が二系列必要であるが、それで従来の適応的なしきい値調整方法におけるフィルタ回路、メモリ、遅延回路に比べて全体の回路規模を縮小することができる。なお、本実施形態については以下のような変形を行ってもよい。
【0033】
(1)輝度に関するしきい値を二通り設けたが、これは当然三通り以上であってもよい。また、輝度に関するしきい値は一通りで固定しておき、幅に関するしきい値をN通り設けてもよい。さらに、輝度に関するしきい値と幅に関するしきい値をそれぞれ複数設けてもよい。
【0034】
(2)選択回路22はコードブック24を参照することにした。これに併せて、チェックディジットによる絞り込みを行ってもよい。すなわち、チェックディジットによって明らかなデータ誤りに基づく記号を排除することにより、さらに望ましい結果を得ることができる。
【0035】
(3)選択回路22はさらに、バーコードの用途毎に定まる特徴情報を用いてもよい。例えば各行に決まった数の記号が存在する用途の場合、その数を参照してもよい。すなわち、しきい値LthA、LthBそれぞれによって1行の記号の数がそれぞれ20及び21になったとし、一方この用途では1行の文字数が20であれば、当然LthAを用いた結果を選択することになる。
【0036】
(4)選択回路22において、記号toutA、toutBのいずれもが正しいと判定された場合、黒に近いしきい値であるLthBを用いた記号toutBを選択してもよい。バーコードのエレメントの場合、マーク(黒)は、輝度0であり、一方、スペース(白)は理論上1〜255の値をとり得るためである。例えば背景画像が濃い色である場合、スペースの輝度も小さな数値となる。このような場合、理論上最も暗い色であるマークの部分を確実に検出するために、より黒に近いしきい値LthBを用いることが望ましい。
【0037】
(5)本実施形態では比較回路A10、B12がともに二値化回路であったが、当然ながらこれらは3値以上の多値化回路であってもよい。
【0038】
[実験の結果]
本実施形態の効果を確認するために行った実験の結果を説明する。図5は実験した10種類のサンプルとそれらについて正しく識別できる輝度に関するしきい値との関係を示す図である。同図において横軸の番号がサンプル番号を示す。縦軸は輝度であり、サンプルごとに正しくバーコードを識別することのできたしきい値の輝度の範囲(以下「妥当範囲」という)が実線で示されている。なお、同図では妥当範囲を拡大して描いており、実際には8ビット256階調のバーコード画像に対し、最も妥当範囲の広いサンプル1でも、その範囲は50階調分程度であった。また、サンプル2、3などでは、妥当範囲が複数に分かれているが、こうした現象はバーコード画像の輝度にうねりがある、すなわち低周波成分がのっているときに現れることがある。
【0039】
同図のしきい値1、2、3は実施形態1で採用した3とおりのしきい値である。例えばしきい値3のみを用いる従来の装置であれば、サンプル1、3〜8、10の8つのサンプルしか正しく識別できない。しきい値2のみなら、サンプル1、2、4、7、9、10の6つに限られる。同図を精査すればわかるとおり、本実施形態では3とおりのしきい値により、1〜10のすべてのサンプルを正しく識別することができた。
【0040】
実施形態2.
[構成]
図3は本実施形態に係るバーコード復号装置の構成図である。同図において、図1、図2と同等の部材には同一の符号を与え、適宜その説明を省略する。
【0041】
図3において図2との違いは、選択回路と変換回路の順序である。すなわち、本実施形態では変換の前に選択を行う。図3に示すごとく、太細判定回路A14、B16の判定結果joutA、joutBはともに選択回路30に入力される。選択回路30はコードブック24の他に、LUT8の一部を参照する。選択結果soutは変換回路32に入力され、変換回路32はLUT8を参照してバーコードを記号に変換し、記号出力toutを出力する。
【0042】
[動作]
以上の構成による動作のうち、太細判定までは実施形態1と同じである。太細判定結果joutA、joutBはともにバーコードである。従って選択回路30は、これらのバーコードのうち変換の後に得られる記号が真の記号に一致する可能性の高い方を選択するよう作用する。例えば、バーコードによって表示すべき記号がすべて数字で構成される用途の場合、選択回路30は0〜9の数字をもとにLUT8を参照し、それら10通りの数字に対応するバーコードを特定する。つぎにバーコードjoutA、joutBのうち前記10通りのいずれかに該当する方を選択する。
【0043】
実施形態1に比べて本実施形態による処理効率を改善するために、選択回路30による選択動作は、ある程度多数の記号について1回だけ行う構成としてもよい。その場合、一旦一方のしきい値が選択されると、つぎに選択がなされるまではそのしきい値を用いた変換が行われる。これ以外の改善策として、選択回路30を、ひとつの記号を構成するバーコードのうち一部のエレメントのみを参照する構成としてもよい。例えば、真の記号に対応するバーコードのエレメントの先頭が、「細いマーク」「太いスペース」という順番になることが分かっているとき、バーコードjoutA、joutBのうち、最初のふたつのエレメントがそうした配列をもつ方を選択すればよい。
【0044】
以上が本実施形態の説明である。なお、本実施形態についても実施形態1同様の各種変形が可能である。本実施形態によれば、実施形態1の効果に加え、さらに回路規模及び処理時間を改善することができる。
【0045】
実施形態3.
実施形態1、2ではしきい値を複数設けたことに応じて、複数系列の回路を設けた。本実施形態では処理を時分割で行うことにより、回路を一系統にする。
【0046】
[構成]
図4は本実施形態に係るバーコード復号装置の構成図である。同図において、図1〜3と同等の部材には同一の符号を与えて適宜説明を省略する。
【0047】
図4に示すごとく、本実施形態では新たな構成として、しきい値LthA、LthBのうち一方を一定時間毎に切り替わるスイッチ信号によって切り替えて出力するマルチプレクサ40と、変換回路6の変換結果である記号toutを前記スイッチ信号によってラッチするラッチ回路42である。このラッチ回路42は、マルチプレクサ40の出力がLthAである間に記号toutをラッチして出力する端子と、同様にマルチプレクサ40の出力がLthBである間に記号toutをラッチして出力する合計2つの端子をもつ。
【0048】
[動作]
比較回路2には画素信号が常に入力されている。一方、輝度に関するしきい値LthA、LthBは、画素の走査よりも早く切り替わるスイッチ信号によってマルチプレクサ40から切替出力され、これが比較回路2のもう一方の入力に与えられている。従って、比較回路2では画素信号としきい値LthA、LthBを時分割で比較しながら、その結果coutを太細判定回路4に出力している。太細判定回路は、刻々切り替わる比較結果coutと幅に関するしきい値Wthを比較し、判定結果joutを変換回路6に入力する。変換回路6は常にLUT8を参照しており、刻々切り替わる判定結果であるバーコードjoutについて対応する記号toutを出力する。ラッチ回路42に入力される記号toutもスイッチ信号によって刻々切り替わるが、ラッチ回路42にはスイッチ信号が入力されており、時分割信号である記号toutを2つの記号LoutA、LoutBに分離することができる。こうして2つに分離された記号は選択回路22に入力され、実施形態1同様の方法を経て最適な記号が記号出力soutとして出力される。
【0049】
以上、本実施形態によれば、複数の異なるしきい値に対して比較回路などを共用することができるため、さらに回路規模を縮小することができる。なお、本実施形態では輝度に関するしきい値を時分割処理したが、当然ながら幅に関するしきい値Wthを時分割処理してもよい。その他、本実施形態についても実施形態1、2同様の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来一般的なバーコード復号装置の構成図である。
【図2】 実施形態1に係るバーコード復号装置の構成図である。
【図3】 実施形態2に係るバーコード復号装置の構成図である。
【図4】 実施形態3に係るバーコード復号装置の構成図である。
【図5】 実施形態1で実験した10種類のサンプルとそれらについて正しく識別できる輝度に関するしきい値との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 比較回路、4 太細判定回路、6,32 変換回路、8 LUT、10 比較回路A、12 比較回路B、14 太細判定回路A、16 太細判定回路B、18 変換回路A、20 変換回路B、22,30 選択回路、24 コードブック、40 マルチプレクサ、42 ラッチ回路。

Claims (7)

  1. バーコード画像を読み込み、予め準備されたN通り(N≧2)の異なる基準により該バーコードのエレメントをN通りに特定するエレメント特定手段と、
    N通りに特定されたバーコードをそれぞれが対応する記号に変換する変換手段と、
    N通りに変換された記号のうち真の記号に一致する可能性の高いものを選択する選択 手段と、
    を含み、
    前記エレメント特定手段は、読み込んだバーコード画像を二値化した後、各エレメントの幅を判定してエレメントを特定するものであり、前記幅の判定の際にN通りの異なるしきい値を用いることを特徴とするバーコード復号装置。
  2. バーコード画像を読み込み、予め準備されたN通り(N≧2)の異なる基準により該バーコードのエレメントをN通りに特定するエレメント特定手段と、
    N通りに特定されたバーコードのうち真のバーコードに一致する可能性の高いものを選択する選択手段と、
    選択されたバーコードを対応する記号に変換する変換手段と、
    を含むことを特徴とするバーコード復号装置。
  3. 請求項のいずれかに記載の装置において、
    前記エレメント特定手段は、読み込んだバーコード画像を二値化した後、各エレメントの幅を判定してエレメントを特定するものであり、前記二値化の際にN通りの異なるしきい値を用いることを特徴とするバーコード復号装置。
  4. 請求項のいずれかに記載の装置において、
    前記エレメント特定手段は、読み込んだバーコード画像を二値化した後、各エレメントの幅を判定してエレメントを特定するものであり、前記幅の判定の際にN通りの異なるしきい値を用いることを特徴とするバーコード復号装置。
  5. 請求項1に記載の装置において、
    前記選択手段は、バーコードの用途で決まる記号に関する特徴情報を用いて真の記号に一致する可能性の高い記号を選択することを特徴とするバーコード復号装置。
  6. 請求項2に記載の装置において、
    前記選択手段は、バーコードの用途で決まる記号に関する特徴情報を用いて真のバーコードに一致する可能性の高いバーコードを選択することを特徴とするバーコード復号装置。
  7. 請求項2、6のいずれかに記載の装置において、
    前記変換手段は、バーコードと記号の対応関係を保持するテーブルを参照し、バーコードをもとにそのバーコードに対応する記号を抽出する一方、前記選択手段は、そのテーブルの一部を前記変換手段とは逆方向に参照し、最終的に真の記号に一致する可能性の高い記号をもとに、その記号に対応するバーコードを抽出することを特徴とするバーコード復号装置。
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