JP3873453B2

JP3873453B2 - Pressure generator

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Publication number: JP3873453B2
Application number: JP14814598A
Authority: JP
Inventors: 陽治井上
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd; Aisin Corp
Current assignee: Aisin Corp
Priority date: 1998-05-28
Filing date: 1998-05-28
Publication date: 2007-01-24
Anticipated expiration: 2018-05-28
Also published as: JPH11334572A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧力を発生する圧力発生装置に関するものであり、特に自動車に適用され、ブレーキ力を発生する圧力発生装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の圧力発生装置は、特開平８−１１９０９１号公報に開示されるように、
内部に少なくとも一つの第１圧力室を形成するハウジングと、
前記ハウジング内に前記ハウジングに対して前進及び後退可能に設置されるとともに前記圧力室を負圧源に連通される前室と前記負圧源或いは大気に連通される後室とに分割する可動壁及び前記可動壁に結合されたバルブハウジングを有するパワーピストンと、
前記バルブハウジングの内部に前記バルブハウジングに対して前進及び後退可能に設置され、ブレーキ操作によって移動可能な入力部材と、
前記バルブハウジング内に配設され、前記入力部材の移動に応じて前記後室を前記前室或いは大気に連通する弁機構と、
前記ハウジングの前方部に配設されるシリンダ本体部に形成されたシリンダ孔に前進及び後退可能に挿入されその前方に第２圧力室を形成すると共に前記ハウジング内に延在されるピストンに係合可能で、前記パワーピストンの推進力を装置外に出力する出力部材と、
を備えるものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の圧力発生装置は、シリンダ本体部内に導入されるブレーキ液がシリンダ本体部から漏れ出すと、このブレーキ液がピストンと出力部材とを伝ってバルブハウジング内に入り込む虞が有る。ブレーキ液がバルブハウジング内に入り込むと、例えば、弁機構を構成する部材の一つであるゴム部材からなるコントロールバルブがブレーキ液により膨潤等を起こし、コントロールバルブにおいて期待通りの耐久性が得られないといった虞が有る。
【０００４】
本発明は、作動流体のバルブハウジング内への流入を抑制する圧力発生装置を提供することを、その技術的課題とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、内部に少なくとも一つの圧力室を形成するハウジングと、前記ハウジング内に前記ハウジングに対して前進及び後退可能に設置されるとともに前記圧力室を負圧源に連通される前室と前記負圧源或いは大気に連通される後室とに分割する可動壁及び前記可動壁に結合されたバルブハウジングを有するパワーピストンと、前記バルブハウジングの内部に前記バルブハウジングに対して前進及び後退可能に設置され、ブレーキ操作によって移動可能な入力部材と、前記バルブハウジング内に配設され、前記入力部材の移動に応じて前記後室を前記前室或いは大気に連通する弁機構と、前記バルブハウジングに配設され、前記前室と前記弁機構とを連通する負圧通路と、前記パワーピストンの推進力を装置外に出力する出力部材と、シリンダ孔を有するとともに前記ハウジングの前方部に配設されるシリンダ本体部と、前記シリンダ孔に前進及び後退可能に挿入され、その前方に圧力室を形成するとともに前記出力部材に係合可能なピストンと、前記パワーピストンに配設され、少なくとも前記バルブハウジングの前端面を覆うとともに前記前室と前記負圧通路の前記前室側開口とを連通する連通路を備えるカバー部材と、前記カバー部材に配設され、前記シリンダ本体部内に導入される作動流体が前記カバー部材上へと流動してきた際に重力の作用によって前記作動流体を前記カバー部材外へと導くガイド部と、前記パワーピストンに配設され、前記ガイド部が前記パワーピストンに対して常に同じ位置となるように前記カバー部材の前記パワーピストンに対する回転を規制する規制部とを備えた圧力発生装置を構成した。
【０００６】
好ましくは、前記出力部材は前記パワーピストンに対して前後方向に移動可能に係合され、前記カバー部材は前記出力部材に係合することにより前記出力部材の前記パワーピストンからの脱落を抑制する請求項１に記載の圧力発生装置望ましい。
【００１０】
請求項１の圧力発生装置は、カバー部材に流動してきた作動流体はガイド部によりカバー部材外へと流動され、規制部によりカバー部材のバルブハウジングに対する回転が規制される。
【００１１】
請求項２の圧力発生装置は、請求項１に記載の作用に加えて、カバー部材が出力部材に係合することにより出力部材のパワーピストンからの脱落が抑制される。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態により具体的に説明する。
【００１６】
図１は本発明の一実施の形態の液圧発生装置１の断面図であり、図２は図１の負圧式倍力装置２の弁機構４０部分の拡大図である。図１、図２に示すように、液圧発生装置１は、負圧式倍力装置２と、リザーバタンク５１を備えると共に負圧式倍力装置２の前方部に一体的に配設されるマスタシリンダ３とを有している。
【００１７】
マスタシリンダ３には液圧管路を介してＡＢＳ（アンチロックブレーキシステム）、ＴＲＣ（トラクションコントロール）及び制動操舵制御のアクチュエータ部５３が接続され、アクチュエータ部５３には液圧管路を介して各車輪ＦＬ，ＦＲ、ＲＬ、ＲＲに配設されたホイールシリンダ５４、５５、５６、５７が夫々接続されている。
【００１８】
負圧式倍力装置２のハウジング４内には、その外周部を気密的に固定され、前後方向（図１中左右方向）に移動可能な可動壁５を備えている。可動壁５によってハウジング４内の圧力空間は、前室６、後室７とに互いに気密的に分離されている。前室６はインレット４ａを介して負圧源である図示しない車両のエンジンのインテークマニホールドと連通し、常に負圧を発生している。
【００１９】
ハウジング４にはその後方より樹脂材料製のバルブハウジング８が挿入され、バルブハウジング８には可動壁５がその内周端において気密的に固定されている。可動壁５とバルブハウジング８とはハウジング４内を前後方向に移動するパワーピストン９を形成している。
【００２０】
バルブハウジング８、パワーピストン９、ひいては負圧式倍力装置２及びマスタシリンダ３は、その軸が車両の前後方向における水平方向軸に対して前方側（図１中左方側）がやや上方（図１中上方）に傾くようにして不図示の車両のエンジンスペースに配設されている。
【００２１】
バルブハウジング８の内部には、車両のブレーキ操作部材である、例えばブレーキペダル８０に図１においてその後端にて連結された入力ロッド１０が挿入されている。入力ロッド１０は後述する入力部材１１の第１入力部材１１ａに一体的に移動可能なように連結されている。
【００２２】
入力部材１１は、入力ロッド１０に連結される第１入力部材１１ａと、リアクションディスク１２に当接する第２入力部材１１ｂとを有しており、バルブハウジング８に前後方向（図２中左右方向）に移動可能に配設されている。入力部材１１は入力ロッド１０からの入力をリアクションディスク１２に伝達する役割を果たす。
【００２３】
リアクションディスク１２と当接した出力ロッド１３は、リアクションディスク１２を介して入力を受けて移動することによってマスタシリンダ３の後述するピストン５２を前方(図２中左方)に移動させる。
【００２４】
入力ロッド１０には戻しスプリング１４を受ける第１リテーナ１５が固定されている。バルブハウジング８にはコントロールバルブ１６の後端部１６ｂを支持する第２リテーナ１７が第１リテーナ１５、戻しスプリング１４を介して入力ロッド１０から弾撥力を受けながら固定されている。
【００２５】
コントロールバルブ１６は後端部１６ｂの内周において第２リテーナ１７に係合しており、外周においてはバルブハウジング８との間でシール機能を発生している。コントロールバルブ１６の前方部であるシール部１６ａを支持するリテーナと第２リテーナ１７との間にはバルブスプリング１８が介装されている。
【００２６】
上記構成を採ることによって、コントロールバルブ１６のシール部１６ａのエアバルブ部１６ａａは入力ロッド１０が非作動状態において、第１入力部材１１ａの後端に形成されたエアバルブ弁座１１ａａと係合している。又、入力ロッド１０が作動状態においては、シール部１６ａのバキュームバルブ部１６ａｂがバルブハウジング８に設けたバキュームバルブ弁座８ａと係合可能となっている。
【００２７】
即ち、エアバルブ部１６ａａとエアバルブ弁座１１ａａとは大気弁Ｖ1を構成し、バキュームバルブ部１６ａｂとバキューム弁座８ａとは負圧弁Ｖ2を構成しており、コントロールバルブ１６、第１入力部材１１ａのエアバルブ弁座１１ａａ、バルブハウジング８のバキュームバルブ弁座８ａとは弁機構４０を構成している。エアバルブ部１６ａａとバキュームバルブ部１６ａｂとは共に弾性部材から構成されている。
【００２８】
バルブハウジング８に設置されたキー溝８ｂにはキー１９が挿入され、非作動状態でダンパ部材２０を介してハウジング４に当接している。更に、バルブハウジング８には、前室６と負圧弁Ｖ2 とを連通するためのバキュームパス（負圧通路）８ｃと、後室７と大気弁Ｖ1 とを連通するためのエアパス８ｄとが形成されている。
【００２９】
バキュームパス８ｃは、前室６に開口する前室側開口部がバルブハウジング８の前方端部に形成されており、エアパス８ｄの後室７に開口する後室側開口部がバルブハウジング８の外周部に形成されている。
【００３０】
出力ロッド１３は、前方側のバルブハウジング８の軸と同軸の棒状軸部１３ａと、後方側（図２中右側）でリアクションディスク１２を収容するとともにバルブハウジング８の前端側にバルブハウジング８に対して前後方向に摺動可能に嵌合される有底筒状部１３ｂとを有している。ハウジング４の前面中央部に形成された前室６に向けて突出する略筒状の膨出部４ｂにはマスタシリンダ３のシリンダボデー３ａの後端部が気密的に嵌合されている。
【００３１】
マスタシリンダ３のシリンダボデー３ａは前後方向に延在するシリンダ孔３ｂを有し、シリンダ孔３ｂの開口部及び中央部には第１ピストン５２、第２ピストン（図示省略）がそれぞれ前後方向に往復摺動可能に挿入されている。シリンダ孔３ｂ内は、第１ピストン５２及び第２ピストンによって第１圧力室５８が区画されるとともに、第２ピストンとシリンダボデー３ａの底面とによって第２圧力室（図示省略）が区画されている。
【００３２】
第１ピストン５２は、シリンダボデー３ａの後方開口から突出するとともにシール部材５９を介してハウジング４の前室６内に延在される延在部５２ａと、延在部５２ａの後部端面で開口する凹部５２ｂとを有している。第１ピストン５２の凹部５２ｂには出力ロッド１３の軸部１３ａが挿入され、出力ロッド１３の前端部が凹部５２ｂの底部に当接されている。
【００３３】
バルブハウジング８の前端面にはバルブハウジング８の前端面を覆うようにバルブハウジング８と同軸的にリテーナ（カバー部材）３０が配設されている。図３は図２のリテーナ３０の前方側から見た正面図である。図１〜図３に示すように、リテーナ３０は、環状プレート部３０ａと、環状部３０ａの外周部から後方に向かって延在される筒状部３０ｂと、筒状部３０ｂの後方部から径方向外方に向かって延在される外向フランジ部３０ｃとを有している。
【００３４】
リテーナ３０の環状プレート部３０ａの中心穴３０ａａには出力ロッド１３の軸部１３ａが貫通されており、環状部３０ａの後面で出力ロッド１３の有底筒状部１３ｂの前面と当接可能とされている。
【００３５】
リテーナ３０には、環状プレート部３０ａ、筒状部３０ｂ、及び外向フランジ部３０ｃにかけて、その軸方向垂直方向断面の形状が略円弧状を呈する連通孔（連通路）３０ｄ、３０ｅ、３０ｆが、出力ロッド１３の軸部１３ａ及び中心孔３０ａａの周りで中心穴３０ａａに同心的に３つ配設されている。
【００３６】
連通孔３０ｄ、３０ｅは、互いに中心穴３０ａａの中心で点対称となるようにリテーナ３０に配設されており、連通孔３０ｆはリテーナ３０において、リテーナ３０の周方向で一対の連通孔３０ｄ、３０ｅの間に位置されている。
【００３７】
リテーナ３０は、連通孔３０ｆに中心穴３０ａａの中心で点対称となるように配設され、且つ、リテーナ３０の周方向で一対の連通孔３０ｄ、３０ｅの間に位置されるガイド部３０ｇを有している。
【００３８】
バルブハウジング８の前端部の外周部には前方に突出する突起部８ｅ、８ｅ’、８ｆ、８ｆ’が４つ配設されている。バルブハウジング８ひいてはパワーピストン９は、突起部８ｅ、８ｅ’が常に上側（図１中上側）となるようにハウジング３に配設されており、突起部８ｅ、８ｅ’はそれらの軸が上下方向（図１中上下方向）に垂直な方向で垂直となるようにバルブハウジング８に並列的に配設されている。
【００３９】
リテーナ３０は、連通孔３０ｄが突起部８ｆに、連通孔３０ｄが突起部８ｆ’に、又連通孔３０ｆが突起部８ｅ、８ｅ’に貫通されるようにバルブハウジング８ひいてはパワーピストン９に配設されていることから、リテーナ３０のバルブハウジング８及びパワーピストン９に対するパワーピストン９の軸を中心とした回転が規制されることになる。従って、リテーナ３０の連通孔３０ｆは常に上側に位置し、連通孔３０ｆに点対称で対向配置されているガイド部３０ｇは常に下側に位置することになる。
【００４０】
リテーナ３０がパワーピストン９に配設されることにより、各連通孔３０ｄ、３０ｅ、３０ｆはバルブハウジング８のバキュームパス８ｃの前室側開口に対向配置されることになる。従って、前室６とバキュームパス８ｃとは連通孔３０ｄ、３０ｅ、３０ｆを介して連通している。
【００４１】
前室６内には、パワーピストン９とハウジング前方部内壁との間にパワーピストン９を後方に付勢するリタンスプリング４１が配設されている。リタンスプリング４１の後端部とパワーピストン９の前方部との間にはリテーナ３０が配設されており、リテーナ３０もまたリタンスプリング４１により後方に付勢されている。
【００４２】
図１のアクチュエータ部５３は、その内部に、ブレーキ液が流動する液圧管路と、液圧管路においてブレーキ液の流動を遮断する電磁弁装置と、ブレーキ液が貯溜されるリザーバと、ブレーキ液を吸引吐出するポンプユニットと、電磁弁装置やポンプユニット等を制御する電子制御装置（ＥＣＵ）等を備えている。
【００４３】
以下に、液圧発生装置１の作動について説明する。図１〜図３に示すように、運転者が車両のブレーキ操作部材であるブレーキペダル８０を操作していない初期状態においては、コントロールバルブ１６のシール部１６ａのエアバルブ部１６ａａは入力部材１１のエアバルブ弁座１１ａａと係合状態、又、シール部１６ａのバキュームバルブ部１６ａｂはバルブハウジング８のバキュームバルブ弁座８ａとは非係合状態にあるため、後室７は、エアパス８ｄ、バキュームバルブ部１６ａｂとバキュームバルブ弁座８ａとの隙間、バキュームパス８ｃ、リテーナ３０の各連通孔３０ｄ、３０ｅ、３０ｆ、前室６、及びインレット４ａを介して負圧源である図示しない車両のエンジンのインテークマニホールドと連通している。
【００４４】
運転者によってブレーキペダル８０が操作されると、これと連結した入力ロッド１０が入力を受けて前方に移動する。従って、入力ロッド１０に固定された第１入力部材１１ａ、ひいては第２入力部材１１ｂも入力ロッド１０と一体となって前方に移動する。
【００４５】
第１入力部材１１ａの移動によって、コントロールバルブ１６ひいてはシール部１６ａもバルブスプリング１８の付勢力によって第１入力部材１１ａと共に前方に移動し、やがてシール部１６ａのバキュームバルブ部１６ａｂがバルブハウジング８のバキュームバルブ弁座８ａに当接して、後室７は前室６と遮断されるため車両の負圧源との連通も断たれる。
【００４６】
更に第１入力部材１１ａが前方に移動すると、シール部１６ａのエアバルブ部１６ａａと第１入力部材１１ａのエアバルブ弁座１１ａａとの係合が解消されて、後室７がエアパス８ｄ及びエアバルブ部１６ａａとエアバルブ弁座１１ａａとの隙間を介して大気と連通する。従って、後室７への大気の流入によって、前室６と後室７との間に気圧差が発生するため、この気圧差による荷重を受けた可動壁５とこれに連結されたバルブハウジング８、即ち、パワーピストン９がリアクションディスク１２を介して出力ロッド１３を前方に押圧し、出力ロッド１３に増幅された入力を出力することになる。
【００４７】
出力ロッド１３にパワーピストン９の推進力が出力され、出力ロッド１３が前方に移動されるとマスタシリンダ３の第１ピストン５２に出力ロッド１３から第１の出力が付与されて前進移動される。第１ピストン５２が前進されることによって第１圧力室５８内のブレーキ液が昇圧される。
【００４８】
第１圧力室５８内のブレーキ液の昇圧により第２ピストンが前進移動されると第２圧力室内のブレーキ液が昇圧される。両圧力室のブレーキ液の昇圧により第１圧力室５８に連通するアウトレットポート３ｃ及び第２圧力室に連通するアウトレットポート３ｄからブレーキ液がアクチュエータ部５３を介してホイールシリンダ５４〜５７に流出し車両の各ホイールＦＬ、ＦＲ、ＲＬ、ＲＲに制動力が付与される。
【００４９】
これ以降は、リアクションディスク１２から、入力部材１１を介して入力ロッド１０が受ける反力によって、シール部１６ａのエアバルブ部１６ａａと入力部材１１のエアバルブ弁座１１ａａが、シール部１６ａのバキュームバルブ部１６ａｂとバルブハウジング８のバキュームバルブ弁座８ａとが選択的に係合して、入力ロッド１０に加えられた運転者の入力に応じて負圧式倍力装置２の助勢力が制御される。パワーピストン９の推進力による反力と、ブレーキペダルを操作することによって発生し、入力部材１１に伝達された入力はリアクションディスク１２に加えられバランスする。
【００５０】
後室７への大気の流入によって後室７内が大気圧に達すると、パワーピストン９はもはや前進せず、これ以降の負圧式倍力装置２の出力は、入力ロッ１０及び入力部材１１がリアクションディスク１２を介して出力ロッド１３を前方に押圧することによってなされる。即ち、入力と出力とが等しくなる。
【００５１】
この入力部材１１が出力ロッド１３を押圧する場合において、出力ロッド１３はバルブハウジング８から離間する方向、即ち、バルブハウジング８に対して前方に移動されることになるが、出力ロッド１３の有底筒状部１３ｂの前面がリテーナ３０の特に環状プレート部３０ａの後面に当接すること、及び、リテーナ３０がスプリング４１により後方に付勢されていることにより、出力ロッド１３のバルブハウジング８からの脱落が防止される。
【００５２】
例えば、マスタシリンダ３に配設されているシール部材５９が老朽化することによりそのシール力が低下すると、リザーバタンク５１からマスタシリンダ３に導入される作動液、即ち、ブレーキ液がマスタシリンダ３から、第１ピストン５２の外周部とシール部材５９の内周部との間を介して流出する虞がある。
【００５３】
マスタシリンダ３からブレーキ液が流出した場合、このブレーキ液は重力の作用を受けることにより第１ピストン５２の外周部において外周部下部に集まり、外周部下部に沿ってパワーピストン９側に流れてくることが考えられる。
【００５４】
第１ピストン５２に沿って移動してきたブレーキ液がリテーナ３０の前方内周部に流動する場合、リテーナ３０に流動してきたブレーキ液はリテーナ３０のガイド部３０ｇに沿って重力の作用によりリテーナ３０の内周部から下方へ流動し、ひいてはリテーナ３０の外周部から可動壁５へと流動することになる。
【００５５】
従って、ブレーキ液が、リテーナ３０の連通孔３０ｄ、３０ｅ、３０ｆ及びバキュームパス８ｃを介してバルブハウジング８内に流入することはなく、ブレーキ液がコントロールバルブ１６に付着する虞はない。
【００５６】
以上説明してきたように、本実施の形態の圧力発生装置１によれば、万が一にもマスタシリンダ３からブレーキ液が流出する場合にも、バルブハウジング８内にブレーキ液が流入する虞がないことから、コントロールバルブ１６の耐久性を損なう虞はない。
【００５７】
従って、ブレーキ液のバルブハウジング８内への流入を抑制する液圧発生装置１を提供することを可能としている。
【００５８】
更に、リテーナ３０のバルブハウジング８に対する回転を規制したことから、常にガイド部３０ｇが下部側に位置し、より確実なブレーキ液のバルブハウジング８内への流入抑制を可能としている。
【００５９】
更に、ハウジング８は可動壁５の内周部に固定され、可動壁５の外周部はハウジング４に固定されていることから、バルブハウジング８の突起部８ｅ、８ｅ’は常に上部に配置され、ひいては、リテーナ３０のガイド部３０ｇが常に下方側に位置することを可能とできる。
【００６０】
更に、リテーナ３０は出力ロッド１３のバルブハウジング８からの脱落を防止機能を有することから、出力ロッド１３のバルブハウジング８からの脱落防止の為に特に新たな部材の追加を必要とすることがないことから、部品手数の削減とそれに伴う作業能率の向上及びコストの低減を可能としている。
【００６１】
本実施の形態においては、リテーナ３０は、環状プレート部３０ａと、筒状部３０ｂと、外向フランジ部３０ｃとから構成されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、例えば、環状板材からなるリテーナを有する本発明の圧力発生装置においても同様の作用効果を得られる。
【００６２】
又、本実施の形態においては、リテーナ３０には、３つの連通孔３０ｄ、３０ｅ、３０ｆが配設されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、リテーナ３０にはバキューム通路８ｃに連通可能な連通孔が少なくとも一つ配設されていれば良い。
【００６３】
又、本実施の形態においては、連通孔３０ｄ、３０ｅ、３０ｆは環状プレート部３０ａ、筒状部、及び外向フランジ部３０ｃにかけて配設され、リテーナ３０の軸方向での断面が円弧状を呈するように形成されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、バキュームパス８ｃと前室６とを連通可能な物であれば良い。
【００６４】
又、本実施の形態においては、負圧式倍力装置２はシングル型の構成を採っているが、特にこの構成に限定されるものではなく、例えば、タンデム型の構成をとる負圧式倍力装置を用いた本発明の圧力発生装置においても同様の作用効果が得られる。
【００６５】
又、本実施の形態においては、リテーナ３０の回転を規制する部材としてバルブハウジング８に突起部８ｅ、８ｅ’、８ｆ、８ｆ’が配設されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、リテーナ３０のバルブハウジング８に対する回転を規制可能な物であれば良い。
【００６６】
又、本実施の形態においては、突起部８ｅ、８ｅ’が上側となるように配置されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、要するにガイド部３０ｇが下側に位置するようにされるものであれば良い。
【００６７】
又、本実施の形態においては、液圧発生装置１は、液圧発生装置１の軸が車両の前後方向において水平な軸に対してその前方側がやや上方に向くようにして車両に配設されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、ブレーキ液がリテーナ３０に付着し得る状況が生じる構成であれば、その効果を発揮するものである。
【００６８】
（実施の形態２）
図４は本実施の形態の液圧発生装置のリテーナ３０部分の断面図である。リテーナ３０の構成以外は実施の形態１と同様であるので説明は省略する。尚、実施の形態１と同様の部材には同符号が付してあり、実施の形態１とリテーナ３０の構成以外は同様であるので便宜的に図１、図２を用いて説明することにする。
【００６９】
図１、図２、及び図４に示すように、バルブハウジング８の前端面にはバルブハウジング８の前端面を覆うようにバルブハウジング８と同軸的にリテーナ（カバー部材）３０が配設されている。リテーナ３０は略有底筒状を呈するとともに、環状プレート部３０ａと、環状部３０ａの外周部から後方（図４中右方）に向かって延在される筒状部３０ｂと、筒状部３０ｂの後方部から径方向外方に向かって延在される外向フランジ部３０ｃとを有している。
【００７０】
リテーナ３０の環状プレート部３０ａの中心穴３０ａａには出力ロッド１３の軸部１３ａが貫通され、環状部３０ａの後面で出力ロッド１３の有底筒状部１３ｂの前面と当接可能とされている。
【００７１】
リテーナ３０の筒状部３０ｂには、前室６とバキューム通路８ｃの前室側開口とを連通する連通孔（連通路）３０ｊが形成されている。
【００７２】
例えば、マスタシリンダ３に配設されているシール部材５９が老朽化することによりそのシール力が低下すると、マスタシリンダ３から作動液、即ち、ブレーキ液が第１ピストン５２の外周部とシール部材５９の内周部との間から流出する虞がある。マスタシリンダ３から流出したブレーキ液は、重力の作用を受け第１ピストン５２の外周部において外周部下部に集まり、外周部下部に沿ってパワーピストン９側に流れてくることが考えられる。
【００７３】
第１ピストン５２に沿って移動してきたブレーキ液がリテーナ３０の前面内周部に流動する場合、リテーナ３０に流動してきたブレーキ液はリテーナ３０の環状プレート部３０ａの平坦部に沿って重力の作用によりリテーナ３０の内周部から下方（図４中下方）へ流動し、そのままリテーナ３０の外周部から可動壁５へと流動することになる。
【００７４】
従って、ブレーキ液が、リテーナ３０の連通孔３０ｊ及びバキューム通路８ｃを介してバルブハウジング８内に流入することはなく、ブレーキ液がコントロールバルブ１６に付着する虞はない。
【００７５】
その他の作用効果は実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【００７６】
（実施の形態３）
図５は本実施の形態の液圧発生装置のリテーナ３０部分の断面図であり、図６は図５のリテーナ３０の径方向断面図である。リテーナ３０の構成以外は実施の形態１と同様であるので説明は省略する。尚、実施の形態１と同様の部材には同符号が付してあり、実施の形態１とリテーナ３０の構成以外は同様であるので便宜的に図１、図２を用いて説明することにする。
【００７７】
図１、図２、図５、及び図６に示すように、リテーナ３０（カバー部材）は、環状プレート部３０ａと、環状部３０ａの外周部から後方（図６中右方）に向かって延在される筒状部３０ｂと、筒状部３０ｂの後方部から径方向外方に向かって延在される外向フランジ部３０ｃとを有している。
【００７８】
リテーナ３０の環状プレート部３０ａの中心穴３０ａａには出力ロッド１３の軸部１３ａが貫通され、環状部３０ａの後面で出力ロッド１３の有底筒状部１３ｂの前面と当接可能とされている。
【００７９】
リテーナ３０には、環状プレート部３０ａ、筒状部３０ｂ、及び外向フランジ部３０ｃにかけて、その軸方向垂直方向断面の形状が略円弧状を呈する連通孔（連通路）３０ｋが、出力ロッド１３の軸部１３ａ及び中心孔３０ａａの周りで中心穴３０ａａに同心的に等間隔で４つ配設されている。連通孔３０ｋは、前室６とバキューム通路８ｃの前室側開口とを連通している。
【００８０】
連通孔３０ｋの前室６側開口周縁部には、連通孔３０ｋの外周部以外を囲む抑制部としてのリブ３０ｌが配設されている。
【００８１】
例えば、マスタシリンダ３に配設されているシール部材５９が老朽化することによりそのシール力が低下すると、マスタシリンダ３から作動液、即ち、ブレーキ液が第１ピストン５２の外周部とシール部材５９の内周部との間から流出する虞がある。マスタシリンダ３から流出したブレーキ液は、重力の作用を受け第１ピストン５２の外周部において外周部下部に集まり、外周部下部に沿ってパワーピストン９側に流れてくることが考えられる。
【００８２】
第１ピストン５２に沿って移動してきたブレーキ液がリテーナ３０の内周部に流動する場合、リテーナ３０に流動してきたブレーキ液はリテーナ３０の環状プレート部３０ａの平坦部に沿って重力の作用によりリテーナ３０の内周部から下方（図５、６中下方）へ流動し、連通孔３０ｋに向かって流動する。
【００８３】
しかしながら、連通孔３０ｋの周縁部にはリブ３０ｌが配設されていることから、リテーナ３０に流動してきたブレーキ液は連通孔３０ｋへと流動することができず、リブ３０ｌに沿って下方に流動し、ひいてはリテーナ３０の外周部から可動壁５へと流動することになる。
【００８４】
従って、ブレーキ液が、リテーナ３０の連通孔３０ｋ及びバキューム通路８ｃを介してバルブハウジング８内に流入することはなく、ブレーキ液がコントロールバルブ１６に付着する虞はない。
【００８５】
本実施の形態においては、連通孔３０ｋの形状を円弧状としたが、特にこの構成に限定するものではなく、前室６とバキューム通路８ｃとが連通可能な形状であれば良い。
【００８６】
又、本実施の形態においては、リブ３０ｌが連通孔３０ｋの外周部以外の部分を囲むように形成されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、リテーナ３０上に流動してきたブレーキ液が連通孔３０ｋ内に流動するのを抑制する形状であれば良い。
【００８７】
以上、本発明を上記実施の態様に則して説明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものではなく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものである。
【００８８】
（実施の形態３）
図７は本実施の形態の液圧発生装置のバルブハウジング８の前部の断面図である。バキュームパス８ｃの形状以外は実施の形態１と同様であるので説明は省略する。尚、実施の形態１と同様の部材には同符号が付してあり、実施の形態１とバキュームパス８Ｃの構成以外は同様であるので便宜的に図１、図２を用いて説明することにする。
【００８９】
図１、図２、及び図７に示すように、バルブハウジング８には弁機構４０と前室６とを連通するバキュームパス（負圧通路）８ｃが形成されている。バキュームパス８ｃの前室側開口８ｃａは、その開口面に垂直な軸がパワーピストン９の軸に対して垂直となるように、パワーピストン９に配設されている。
【００９０】
例えば、マスタシリンダ３に配設されているシール部材５９が老朽化することによりそのシール力が低下すると、マスタシリンダ３から作動液、即ち、ブレーキ液が第１ピストン５２の外周部とシール部材５９の内周部との間から流出する虞がある。マスタシリンダ３から流出したブレーキ液は、重力の作用を受け第１ピストン５２の外周部において外周部下部に集まり、外周部下部に沿ってパワーピストン９側に流れてくることが考えられる。
【００９１】
第１ピストン５２に沿って移動してきたブレーキ液がリテーナ３０の前面内周部に流動する場合、リテーナ３０に流動してきたブレーキ液はリテーナ３０の環状プレート部３０ａの平坦部に沿って重力の作用によりリテーナ３０の内周部から下方（図７中下方）へ流動し、そのままリテーナ３０の外周部から可動壁５へと流動することになる。
【００９２】
従って、ブレーキ液がバキュームパス８ｃを介してバルブハウジング８内に流入することはなく、ブレーキ液がコントロールバルブ１６に付着する虞はない。
【００９３】
その他の作用効果は実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【００９４】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項１の発明によれば、作動流体がバルブハウジング内に流入することを抑制可能としている。
【００９５】
従って、作動流体のバルブハウジング内への流入を抑制する圧力発生装置を提供することを可能としている。
【００９６】
請求項２の発明によれば、請求項１に記載の発明の効果に加えて、特に新たな部材の追加を必要とすることがないから、作業のプ立の向上を可能とするとともに、コストの増大を抑制可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態１の液圧発生装置１の断面図。
【図２】図１の負圧式倍力装置２の弁機構４０部分の拡大図。
【図３】図２のリテーナ３０の正面図。
【図４】実施の形態２の液圧発生装置のリテーナ３０部分の拡大断面図。
【図５】実施の形態４の液圧発生装置のリテーナ３０の正面図。
【図６】図５のリテーナ３０の断面図。
【図７】実施の形態３のバルブハウジング８の前部拡大断面図。
【符号の説明】
１液圧発生装置
２負圧式倍力装置
３マスタシリンダ
３ａシリンダボデー３ｂシリンダ孔
４ハウジング
５可動壁
６前室
７後室
８バルブハウジング８ａバキュームバルブ弁座
８ｃバキュームパス８ｃａ前室側開口
８ｅ、８ｅ’、８ｆ、８ｆ’ 突起部
９パワーピストン
１１入力部材
１１ａ第１入力部材１１ｂ第２入力部材
１１ａａエアバルブ弁座
１３出力ロッド
１６コントロールバルブ
１６ａａエアバルブ部１６ａｂバキュームバルブ部
３０リテーナ
３０ａ環状プレート部３０ｂ筒状部
３０ａａ中心穴
３０ｄ、３０ｅ、３０ｆ、３０ｊ、３０ｋ連通孔
３０ｇガイド部３０ｌリブ
４０弁機構
５２ピストン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressure generating device that generates pressure, and more particularly to a pressure generating device that is applied to an automobile and generates a braking force.
[0002]
[Prior art]
A conventional pressure generator is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-119091,
A housing forming at least one first pressure chamber therein;
A movable wall installed in the housing so as to be capable of moving forward and backward relative to the housing and dividing the pressure chamber into a front chamber communicated with a negative pressure source and a rear chamber communicated with the negative pressure source or the atmosphere. And a power piston having a valve housing coupled to the movable wall;
An input member installed inside the valve housing so as to be capable of moving forward and backward with respect to the valve housing, and movable by a brake operation;
A valve mechanism disposed in the valve housing and communicating the rear chamber with the front chamber or the atmosphere according to the movement of the input member;
A cylinder hole formed in a cylinder main body disposed in the front portion of the housing is inserted in a cylinder hole so as to be able to advance and retreat, and a second pressure chamber is formed in front of the cylinder hole and is engaged with a piston extending in the housing. An output member capable of outputting the propulsive force of the power piston to the outside of the device;
Is provided.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this conventional pressure generating device, when brake fluid introduced into the cylinder body leaks out from the cylinder body, the brake fluid may enter the valve housing through the piston and the output member. When the brake fluid enters the valve housing, for example, a control valve made of a rubber member, which is one of the members constituting the valve mechanism, swells due to the brake fluid, and the control valve cannot achieve the expected durability. There is a fear.
[0004]
An object of the present invention is to provide a pressure generating device that suppresses inflow of a working fluid into a valve housing.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a housing that forms at least one pressure chamber therein, and a housing that can be moved forward and backward relative to the housing are installed in the housing, and the pressure chamber is communicated with a negative pressure source. A power piston having a movable wall that is divided into a front chamber and a negative chamber that communicates with the negative pressure source or the atmosphere, and a valve housing coupled to the movable wall, and advancing with respect to the valve housing inside the valve housing And an input member that is reversibly installed and movable by a brake operation, and a valve mechanism that is disposed in the valve housing and communicates the rear chamber with the front chamber or the atmosphere according to the movement of the input member; A negative pressure passage that is disposed in the valve housing and communicates the front chamber and the valve mechanism, and outputs the propulsive force of the power piston to the outside of the device. A force member, and the cylinder body portion which is disposed in front of said housing and having a cylinder bore, wherein the forward and retractably inserted into the cylinder bore, forming a pressure chamber in front Both A piston that can be engaged with the output member, and a power piston that covers at least a front end surface of the valve housing. Both A cover member comprising a communication passage that communicates the front chamber and the front chamber side opening of the negative pressure passage; A guide portion that is disposed on the cover member and guides the working fluid out of the cover member by the action of gravity when the working fluid introduced into the cylinder main body flows onto the cover member; A restricting portion that is disposed on the power piston and restricts the rotation of the cover member with respect to the power piston so that the guide portion is always at the same position with respect to the power piston. The pressure generator provided with these was comprised.
[0006]
Preferably, the output member is engaged with the power piston so as to be movable in the front-rear direction, and the cover member is engaged with the output member, thereby preventing the output member from dropping from the power piston. Item 1. Pressure generator desirable .
[0010]
The pressure generator according to claim 1 comprises: The working fluid that has flowed to the cover member flows out of the cover member by the guide portion, and the rotation of the cover member relative to the valve housing is restricted by the restriction portion. Is done.
[0011]
The pressure generator according to claim 2 comprises: In addition to the operation of the first aspect, the cover member is engaged with the output member, thereby preventing the output member from dropping from the power piston. The
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to embodiments.
[0016]
FIG. 1 is a sectional view of a hydraulic pressure generator 1 according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is an enlarged view of a valve mechanism 40 portion of the negative pressure booster 2 of FIG. As shown in FIGS. 1 and 2, the hydraulic pressure generating device 1 includes a negative pressure booster 2 and a reservoir tank 51, and is a master cylinder that is integrally disposed at a front portion of the negative pressure booster 2. 3.
[0017]
The master cylinder 3 is connected to an actuator unit 53 for ABS (anti-lock brake system), TRC (traction control) and brake steering control via a hydraulic line, and each wheel FL is connected to the actuator part 53 via a hydraulic line. , FR, RL, and RR are connected to wheel cylinders 54, 55, 56, and 57, respectively.
[0018]
The housing 4 of the negative pressure booster 2 is provided with a movable wall 5 whose outer peripheral portion is hermetically fixed and movable in the front-rear direction (left-right direction in FIG. 1). The pressure space in the housing 4 is hermetically separated into the front chamber 6 and the rear chamber 7 by the movable wall 5. The front chamber 6 communicates with an intake manifold of a vehicle engine (not shown), which is a negative pressure source, via an inlet 4a, and always generates negative pressure.
[0019]
A valve housing 8 made of a resin material is inserted into the housing 4 from behind, and a movable wall 5 is hermetically fixed to the valve housing 8 at its inner peripheral end. The movable wall 5 and the valve housing 8 form a power piston 9 that moves in the front-rear direction within the housing 4.
[0020]
The valve housing 8, the power piston 9, and the negative pressure booster 2 and the master cylinder 3 are slightly above the front side (left side in FIG. 1) with respect to the horizontal axis in the longitudinal direction of the vehicle (see FIG. 1). 1 is arranged in an engine space of a vehicle (not shown) so as to be inclined upward.
[0021]
Inside the valve housing 8, an input rod 10 connected to the brake pedal 80, for example, a brake pedal 80 of the vehicle at the rear end in FIG. 1 is inserted. The input rod 10 is connected to a first input member 11a of the input member 11 described later so as to be integrally movable.
[0022]
The input member 11 has a first input member 11a connected to the input rod 10 and a second input member 11b that contacts the reaction disk 12, and is provided in the front-rear direction (left-right direction in FIG. 2) in the valve housing 8. It is arranged to be movable. The input member 11 plays a role of transmitting input from the input rod 10 to the reaction disk 12.
[0023]
The output rod 13 in contact with the reaction disk 12 receives an input via the reaction disk 12 and moves to move a piston 52 (to be described later) of the master cylinder 3 forward (leftward in FIG. 2).
[0024]
A first retainer 15 that receives a return spring 14 is fixed to the input rod 10. A second retainer 17 that supports the rear end portion 16 b of the control valve 16 is fixed to the valve housing 8 while receiving an elastic force from the input rod 10 via the first retainer 15 and the return spring 14.
[0025]
The control valve 16 is engaged with the second retainer 17 on the inner periphery of the rear end portion 16b, and generates a sealing function with the valve housing 8 on the outer periphery. A valve spring 18 is interposed between the retainer that supports the seal portion 16 a that is the front portion of the control valve 16 and the second retainer 17.
[0026]
By adopting the above configuration, the air valve portion 16aa of the seal portion 16a of the control valve 16 is engaged with the air valve valve seat 11aa formed at the rear end of the first input member 11a when the input rod 10 is in an inoperative state. . When the input rod 10 is in an operating state, the vacuum valve portion 16ab of the seal portion 16a can be engaged with a vacuum valve valve seat 8a provided in the valve housing 8.
[0027]
That is, the air valve portion 16aa and the air valve valve seat 11aa constitute an atmospheric valve V1, and the vacuum valve portion 16ab and the vacuum valve seat 8a constitute a negative pressure valve V2. The control valve 16 and the air valve of the first input member 11a The valve seat 11aa and the vacuum valve valve seat 8a of the valve housing 8 constitute a valve mechanism 40. Both the air valve portion 16aa and the vacuum valve portion 16ab are made of an elastic member.
[0028]
A key 19 is inserted into the key groove 8b installed in the valve housing 8, and abuts against the housing 4 via the damper member 20 in an inoperative state. Further, the valve housing 8 is formed with a vacuum path (negative pressure passage) 8c for communicating the front chamber 6 and the negative pressure valve V2, and an air path 8d for communicating the rear chamber 7 and the atmospheric valve V1. ing.
[0029]
In the vacuum path 8 c, a front chamber side opening that opens to the front chamber 6 is formed at the front end of the valve housing 8, and a rear chamber side opening that opens to the rear chamber 7 of the air path 8 d is the outer periphery of the valve housing 8. It is formed in the part.
[0030]
The output rod 13 houses a rod-shaped shaft portion 13a coaxial with the shaft of the valve housing 8 on the front side, and the reaction disk 12 on the rear side (right side in FIG. 2), and at the front end side of the valve housing 8 with respect to the valve housing 8 The bottomed cylindrical portion 13b is slidably fitted in the front-rear direction. The rear end portion of the cylinder body 3a of the master cylinder 3 is fitted in an airtight manner to the substantially cylindrical bulging portion 4b that protrudes toward the front chamber 6 formed in the front center portion of the housing 4.
[0031]
The cylinder body 3a of the master cylinder 3 has a cylinder hole 3b extending in the front-rear direction, and a first piston 52 and a second piston (not shown) reciprocate in the front-rear direction at the opening and center of the cylinder hole 3b. It is slidably inserted. In the cylinder hole 3b, a first pressure chamber 58 is defined by the first piston 52 and the second piston, and a second pressure chamber (not shown) is defined by the second piston and the bottom surface of the cylinder body 3a. .
[0032]
The first piston 52 protrudes from the rear opening of the cylinder body 3a and extends at the rear end face of the extending portion 52a extending into the front chamber 6 of the housing 4 via the seal member 59 and the extending portion 52a. And a recess 52b. The shaft portion 13a of the output rod 13 is inserted into the concave portion 52b of the first piston 52, and the front end portion of the output rod 13 is in contact with the bottom portion of the concave portion 52b.
[0033]
A retainer (cover member) 30 is disposed on the front end surface of the valve housing 8 coaxially with the valve housing 8 so as to cover the front end surface of the valve housing 8. FIG. 3 is a front view of the retainer 30 of FIG. 2 as viewed from the front side. As shown in FIGS. 1 to 3, the retainer 30 has an annular plate portion 30a, a cylindrical portion 30b extending rearward from the outer peripheral portion of the annular portion 30a, and a diameter from the rear portion of the cylindrical portion 30b. And an outward flange portion 30c extending outward in the direction.
[0034]
The shaft portion 13a of the output rod 13 passes through the center hole 30aa of the annular plate portion 30a of the retainer 30, and can be brought into contact with the front surface of the bottomed cylindrical portion 13b of the output rod 13 at the rear surface of the annular portion 30a. ing.
[0035]
The retainer 30 has communication holes (communication passages) 30d, 30e, and 30f that have a substantially arc-shaped cross section in the axial direction across the annular plate portion 30a, the cylindrical portion 30b, and the outward flange portion 30c. Three rods 13 are disposed concentrically around the shaft portion 13a and the center hole 30aa in the center hole 30aa.
[0036]
The communication holes 30d and 30e are disposed in the retainer 30 so as to be point-symmetric with respect to each other at the center of the center hole 30aa, and the communication hole 30f is a pair of communication holes 30d and 30e in the circumferential direction of the retainer 30. Is located between.
[0037]
The retainer 30 is disposed in the communication hole 30f so as to be point-symmetric with respect to the center of the center hole 30aa, and has a guide portion 30g positioned between the pair of communication holes 30d and 30e in the circumferential direction of the retainer 30. is doing.
[0038]
Four protrusions 8e, 8e ′, 8f, and 8f ′ projecting forward are disposed on the outer peripheral portion of the front end portion of the valve housing 8. The valve housing 8 and thus the power piston 9 are disposed in the housing 3 so that the protrusions 8e and 8e 'are always on the upper side (upper side in FIG. 1). The protrusions 8e and 8e' It is arranged in parallel with the valve housing 8 so as to be vertical in a direction perpendicular to (vertical direction in FIG. 1).
[0039]
The retainer 30 is disposed in the valve housing 8 and thus in the power piston 9 so that the communication hole 30d penetrates the protrusion 8f, the communication hole 30d penetrates the protrusion 8f ', and the communication hole 30f penetrates the protrusions 8e and 8e'. Therefore, the rotation of the retainer 30 around the axis of the power piston 9 with respect to the valve housing 8 and the power piston 9 is restricted. Accordingly, the communication hole 30f of the retainer 30 is always located on the upper side, and the guide portion 30g disposed opposite to the communication hole 30f in point symmetry is always located on the lower side.
[0040]
By arranging the retainer 30 on the power piston 9, the communication holes 30 d, 30 e, 30 f are arranged to face the front chamber side opening of the vacuum path 8 c of the valve housing 8. Therefore, the front chamber 6 and the vacuum path 8c communicate with each other through the communication holes 30d, 30e, and 30f.
[0041]
In the front chamber 6, a return spring 41 that urges the power piston 9 rearward is disposed between the power piston 9 and the inner wall of the front portion of the housing. A retainer 30 is disposed between the rear end portion of the return spring 41 and the front portion of the power piston 9, and the retainer 30 is also urged rearward by the return spring 41.
[0042]
The actuator unit 53 of FIG. 1 includes therein a hydraulic pressure line through which brake fluid flows, an electromagnetic valve device that blocks the flow of brake fluid in the hydraulic pressure line, a reservoir in which brake fluid is stored, and brake fluid. A pump unit that performs suction and discharge, and an electronic control unit (ECU) that controls a solenoid valve device, a pump unit, and the like are provided.
[0043]
Below, the action | operation of the hydraulic-pressure generator 1 is demonstrated. As shown in FIGS. 1 to 3, the air valve portion 16aa of the seal portion 16a of the control valve 16 is the air valve of the input member 11 in an initial state where the driver is not operating the brake pedal 80 that is a vehicle brake operation member. Since the valve seat 11aa is engaged and the vacuum valve portion 16ab of the seal portion 16a is not engaged with the vacuum valve valve seat 8a of the valve housing 8, the rear chamber 7 has an air path 8d and a vacuum valve portion 16ab. And an intake manifold of a vehicle engine (not shown) which is a negative pressure source through a clearance between the valve valve seat 8a, a vacuum path 8c, communication holes 30d, 30e, 30f of the retainer 30, the front chamber 6, and the inlet 4a. Communicate.
[0044]
When the brake pedal 80 is operated by the driver, the input rod 10 connected thereto receives an input and moves forward. Accordingly, the first input member 11 a fixed to the input rod 10 and thus the second input member 11 b also move forward together with the input rod 10.
[0045]
Due to the movement of the first input member 11 a, the control valve 16 and thus the seal portion 16 a are also moved forward together with the first input member 11 a by the biasing force of the valve spring 18, and the vacuum valve portion 16 ab of the seal portion 16 a eventually becomes the vacuum of the valve housing 8. Since the rear chamber 7 is cut off from the front chamber 6 in contact with the valve valve seat 8a, the communication with the negative pressure source of the vehicle is also cut off.
[0046]
When the first input member 11a further moves forward, the engagement between the air valve portion 16aa of the seal portion 16a and the air valve valve seat 11aa of the first input member 11a is released, and the rear chamber 7 is connected to the air path 8d and the air valve portion 16aa. It communicates with the atmosphere through a gap with the air valve valve seat 11aa. Accordingly, an atmospheric pressure difference is generated between the front chamber 6 and the rear chamber 7 due to the inflow of air into the rear chamber 7, and therefore the movable wall 5 that receives a load due to the atmospheric pressure difference and the valve housing 8 connected thereto. That is, the power piston 9 pushes the output rod 13 forward via the reaction disk 12 and outputs the amplified input to the output rod 13.
[0047]
When the driving force of the power piston 9 is output to the output rod 13 and the output rod 13 is moved forward, the first piston 52 of the master cylinder 3 is given a first output from the output rod 13 and moved forward. As the first piston 52 moves forward, the brake fluid in the first pressure chamber 58 is pressurized.
[0048]
When the second piston is moved forward by the pressure increase of the brake fluid in the first pressure chamber 58, the brake fluid in the second pressure chamber is increased. Brake fluid flows out from the outlet port 3c communicating with the first pressure chamber 58 and the outlet port 3d communicating with the second pressure chamber to the wheel cylinders 54 to 57 via the actuator portion 53 by increasing the brake fluid in both pressure chambers. A braking force is applied to each wheel FL, FR, RL, RR.
[0049]
Thereafter, due to the reaction force received by the input rod 10 from the reaction disk 12 via the input member 11, the air valve portion 16aa of the seal portion 16a and the air valve valve seat 11aa of the input member 11 are replaced with the vacuum valve portion 16ab of the seal portion 16a. And the vacuum valve seat 8a of the valve housing 8 are selectively engaged, and the assisting force of the negative pressure booster 2 is controlled according to the driver's input applied to the input rod 10. The reaction force generated by the propulsive force of the power piston 9 and the input generated by operating the brake pedal and transmitted to the input member 11 are applied to the reaction disk 12 and balanced.
[0050]
When the interior of the rear chamber 7 reaches atmospheric pressure due to the inflow of air into the rear chamber 7, the power piston 9 no longer moves forward, and the output of the negative pressure type booster 2 thereafter is the input lock 10 and the input member 11. This is done by pressing the output rod 13 forward through the reaction disk 12. That is, the input and output are equal.
[0051]
When the input member 11 presses the output rod 13, the output rod 13 is moved away from the valve housing 8, that is, forward with respect to the valve housing 8. Since the front surface of the cylindrical portion 13b is in contact with the rear surface of the retainer 30, particularly the rear surface of the annular plate portion 30a, and the retainer 30 is urged rearward by the spring 41, the output rod 13 is detached from the valve housing 8. Is prevented.
[0052]
For example, when the sealing member 59 disposed in the master cylinder 3 is deteriorated due to aging, the hydraulic fluid introduced from the reservoir tank 51 to the master cylinder 3, that is, the brake fluid is transferred from the master cylinder 3. There is a possibility that the gas flows out between the outer peripheral portion of the first piston 52 and the inner peripheral portion of the seal member 59.
[0053]
When brake fluid flows out of the master cylinder 3, the brake fluid is subjected to the action of gravity, so that the brake fluid collects at the outer periphery of the first piston 52 and flows toward the power piston 9 along the lower periphery. It is possible.
[0054]
When the brake fluid that has moved along the first piston 52 flows to the front inner peripheral portion of the retainer 30, the brake fluid that has flowed to the retainer 30 moves along the guide portion 30g of the retainer 30 due to the action of gravity. It flows downward from the inner peripheral portion, and eventually flows from the outer peripheral portion of the retainer 30 to the movable wall 5.
[0055]
Therefore, the brake fluid does not flow into the valve housing 8 through the communication holes 30d, 30e, 30f of the retainer 30 and the vacuum path 8c, and there is no possibility that the brake fluid adheres to the control valve 16.
[0056]
As described above, according to the pressure generator 1 of the present embodiment, there is no possibility that the brake fluid flows into the valve housing 8 even if the brake fluid flows out of the master cylinder 3 by any chance. Therefore, there is no risk of impairing the durability of the control valve 16.
[0057]
Therefore, it is possible to provide the hydraulic pressure generator 1 that suppresses the inflow of the brake fluid into the valve housing 8.
[0058]
Further, since the rotation of the retainer 30 with respect to the valve housing 8 is restricted, the guide portion 30g is always located on the lower side, and the flow of brake fluid into the valve housing 8 can be more reliably suppressed.
[0059]
Further, since the housing 8 is fixed to the inner peripheral portion of the movable wall 5 and the outer peripheral portion of the movable wall 5 is fixed to the housing 4, the protrusions 8e and 8e 'of the valve housing 8 are always arranged at the upper portion. As a result, the guide part 30g of the retainer 30 can always be positioned on the lower side.
[0060]
Furthermore, since the retainer 30 has a function of preventing the output rod 13 from falling out of the valve housing 8, it is not necessary to add a new member particularly to prevent the output rod 13 from falling out of the valve housing 8. For this reason, it is possible to reduce the number of parts, improve the work efficiency associated therewith, and reduce the cost.
[0061]
In the present embodiment, the retainer 30 includes an annular plate portion 30a, a cylindrical portion 30b, and an outward flange portion 30c. However, the retainer 30 is not particularly limited to this configuration. A similar effect can be obtained in the pressure generator of the present invention having a retainer made of
[0062]
In the present embodiment, the retainer 30 is provided with three communication holes 30d, 30e, and 30f. However, the present invention is not particularly limited to this configuration, and the retainer 30 includes a vacuum passage 8c. It is sufficient that at least one communication hole capable of communicating is provided.
[0063]
In the present embodiment, the communication holes 30d, 30e, and 30f are disposed over the annular plate portion 30a, the cylindrical portion, and the outward flange portion 30c so that the axial section of the retainer 30 has an arc shape. However, the present invention is not particularly limited to this configuration, and any material that can communicate the vacuum path 8c and the front chamber 6 may be used.
[0064]
In the present embodiment, the negative pressure booster 2 has a single type configuration, but is not particularly limited to this configuration. For example, the negative pressure type booster has a tandem type configuration. The same effect can be obtained in the pressure generator of the present invention using the above.
[0065]
In this embodiment, the protrusions 8e, 8e ′, 8f, and 8f ′ are provided on the valve housing 8 as members for restricting the rotation of the retainer 30. However, the present invention is not particularly limited to this configuration. There is no limitation as long as the rotation of the retainer 30 relative to the valve housing 8 can be restricted.
[0066]
In the present embodiment, the protrusions 8e and 8e ′ are arranged so as to be on the upper side. However, the present invention is not particularly limited to this configuration. In short, the guide part 30g is located on the lower side. Anything can be used.
[0067]
Further, in the present embodiment, the hydraulic pressure generating device 1 is disposed in the vehicle such that the front side of the hydraulic pressure generating device 1 is slightly upward with respect to a horizontal axis in the longitudinal direction of the vehicle. However, the present invention is not particularly limited to this configuration, and the effect is exhibited as long as a configuration in which the brake fluid can adhere to the retainer 30 occurs.
[0068]
(Embodiment 2)
FIG. 4 is a cross-sectional view of the retainer 30 portion of the hydraulic pressure generating apparatus according to the present embodiment. Since the configuration other than the retainer 30 is the same as that of the first embodiment, the description thereof is omitted. Note that the same members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and are the same as those in the first embodiment except for the configuration of the retainer 30, and will be described with reference to FIGS. 1 and 2 for convenience. To do.
[0069]
As shown in FIGS. 1, 2, and 4, a retainer (cover member) 30 is disposed on the front end surface of the valve housing 8 coaxially with the valve housing 8 so as to cover the front end surface of the valve housing 8. Yes. The retainer 30 has a substantially bottomed cylindrical shape, an annular plate portion 30a, a cylindrical portion 30b extending from the outer peripheral portion of the annular portion 30a toward the rear (rightward in FIG. 4), and a cylindrical portion 30b. And an outward flange portion 30c extending radially outward from the rear portion.
[0070]
The shaft portion 13a of the output rod 13 passes through the center hole 30aa of the annular plate portion 30a of the retainer 30, and can contact the front surface of the bottomed cylindrical portion 13b of the output rod 13 on the rear surface of the annular portion 30a. .
[0071]
The tubular portion 30b of the retainer 30 is formed with a communication hole (communication passage) 30j that communicates the front chamber 6 with the front chamber side opening of the vacuum passage 8c.
[0072]
For example, when the sealing member 59 disposed in the master cylinder 3 is aged so that the sealing force is reduced, hydraulic fluid, that is, brake fluid, flows from the master cylinder 3 to the outer peripheral portion of the first piston 52 and the sealing member 59. There is a risk of flowing out from between the inner periphery of the. It is conceivable that the brake fluid that has flowed out of the master cylinder 3 gathers at the lower part of the outer peripheral part at the outer peripheral part of the first piston 52 under the action of gravity and flows toward the power piston 9 along the lower part of the outer peripheral part.
[0073]
When the brake fluid that has moved along the first piston 52 flows to the inner peripheral portion of the front surface of the retainer 30, the brake fluid that has flowed to the retainer 30 acts by gravity along the flat portion of the annular plate portion 30a of the retainer 30. As a result, the fluid flows downward from the inner peripheral portion of the retainer 30 (downward in FIG. 4), and flows directly from the outer peripheral portion of the retainer 30 to the movable wall 5.
[0074]
Therefore, the brake fluid does not flow into the valve housing 8 through the communication hole 30j of the retainer 30 and the vacuum passage 8c, and there is no possibility that the brake fluid adheres to the control valve 16.
[0075]
Other functions and effects are the same as those in the embodiment, and thus description thereof is omitted.
[0076]
(Embodiment 3)
FIG. 5 is a cross-sectional view of the retainer 30 portion of the hydraulic pressure generating apparatus according to the present embodiment, and FIG. 6 is a radial cross-sectional view of the retainer 30 of FIG. Since the configuration other than the retainer 30 is the same as that of the first embodiment, the description thereof is omitted. Note that the same members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and are the same as those in the first embodiment except for the configuration of the retainer 30, and will be described with reference to FIGS. 1 and 2 for convenience. To do.
[0077]
As shown in FIGS. 1, 2, 5, and 6, the retainer 30 (cover member) extends from the outer periphery of the annular plate portion 30 a and the annular portion 30 a toward the rear (rightward in FIG. 6). It has a cylindrical portion 30b, and an outward flange portion 30c extending radially outward from the rear portion of the cylindrical portion 30b.
[0078]
The shaft portion 13a of the output rod 13 passes through the center hole 30aa of the annular plate portion 30a of the retainer 30, and can contact the front surface of the bottomed cylindrical portion 13b of the output rod 13 on the rear surface of the annular portion 30a. .
[0079]
The retainer 30 has a communication hole (communication path) 30k in which the shape of the cross section in the axial direction perpendicular to the annular plate portion 30a, the cylindrical portion 30b, and the outward flange portion 30c is substantially arc-shaped. Around the part 13a and the center hole 30aa, four concentric with the center hole 30aa are arranged at equal intervals. The communication hole 30k communicates the front chamber 6 with the front chamber side opening of the vacuum passage 8c.
[0080]
A rib 301 as a restraining portion that surrounds other than the outer peripheral portion of the communication hole 30k is disposed on the peripheral edge portion of the communication hole 30k on the front chamber 6 side.
[0081]
For example, when the sealing member 59 disposed in the master cylinder 3 is aged so that the sealing force is reduced, hydraulic fluid, that is, brake fluid, flows from the master cylinder 3 to the outer peripheral portion of the first piston 52 and the sealing member 59. There is a risk of flowing out from between the inner periphery of the. It is conceivable that the brake fluid that has flowed out of the master cylinder 3 gathers at the lower part of the outer peripheral part at the outer peripheral part of the first piston 52 under the action of gravity and flows toward the power piston 9 along the lower part of the outer peripheral part.
[0082]
When the brake fluid that has moved along the first piston 52 flows to the inner peripheral portion of the retainer 30, the brake fluid that has flowed to the retainer 30 is caused by the action of gravity along the flat portion of the annular plate portion 30a of the retainer 30. It flows downward (downward in FIGS. 5 and 6) from the inner periphery of the retainer 30 and flows toward the communication hole 30k.
[0083]
However, since the rib 30l is disposed at the peripheral edge of the communication hole 30k, the brake fluid that has flowed to the retainer 30 cannot flow to the communication hole 30k and flows downward along the rib 30l. As a result, the fluid flows from the outer peripheral portion of the retainer 30 to the movable wall 5.
[0084]
Therefore, the brake fluid does not flow into the valve housing 8 via the communication hole 30k and the vacuum passage 8c of the retainer 30, and there is no possibility that the brake fluid adheres to the control valve 16.
[0085]
In the present embodiment, the shape of the communication hole 30k is an arc shape. However, the shape is not particularly limited to this configuration, and any shape can be used as long as the front chamber 6 and the vacuum passage 8c can communicate with each other.
[0086]
In the present embodiment, the rib 30l is formed so as to surround a portion other than the outer peripheral portion of the communication hole 30k. However, the present invention is not limited to this configuration, and the brake that has flowed on the retainer 30 is formed. Any shape may be used as long as the liquid is prevented from flowing into the communication hole 30k.
[0087]
As mentioned above, although this invention was demonstrated according to the said embodiment, this invention is not limited only to the said aspect, The various aspect according to the principle of this invention is included.
[0088]
(Embodiment 3)
FIG. 7 is a cross-sectional view of the front portion of the valve housing 8 of the hydraulic pressure generating apparatus according to the present embodiment. Since the configuration other than the shape of the vacuum path 8c is the same as that of the first embodiment, the description thereof is omitted. The same members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and are the same as those in the first embodiment except for the configuration of the vacuum path 8C, and will be described with reference to FIGS. 1 and 2 for convenience. To.
[0089]
As shown in FIGS. 1, 2, and 7, the valve housing 8 is formed with a vacuum path (negative pressure passage) 8 c that communicates the valve mechanism 40 and the front chamber 6. The front chamber side opening 8ca of the vacuum path 8c is disposed in the power piston 9 so that the axis perpendicular to the opening surface is perpendicular to the axis of the power piston 9.
[0090]
For example, when the sealing member 59 disposed in the master cylinder 3 is aged so that the sealing force is reduced, hydraulic fluid, that is, brake fluid, flows from the master cylinder 3 to the outer peripheral portion of the first piston 52 and the sealing member 59. There is a risk of flowing out from between the inner periphery of the. It is conceivable that the brake fluid that has flowed out of the master cylinder 3 gathers at the lower part of the outer peripheral part at the outer peripheral part of the first piston 52 under the action of gravity and flows toward the power piston 9 along the lower part of the outer peripheral part.
[0091]
When the brake fluid that has moved along the first piston 52 flows to the inner peripheral portion of the front surface of the retainer 30, the brake fluid that has flowed to the retainer 30 acts by gravity along the flat portion of the annular plate portion 30a of the retainer 30. As a result, the fluid flows downward (downward in FIG. 7) from the inner peripheral portion of the retainer 30 and flows directly from the outer peripheral portion of the retainer 30 to the movable wall 5.
[0092]
Therefore, the brake fluid does not flow into the valve housing 8 through the vacuum path 8c, and there is no possibility that the brake fluid adheres to the control valve 16.
[0093]
Other functions and effects are the same as those in the embodiment, and thus description thereof is omitted.
[0094]
【The invention's effect】
As explained above, the claims 1 According to the invention, it is possible to suppress the working fluid from flowing into the valve housing.
[0095]
Therefore, it is possible to provide a pressure generating device that suppresses the inflow of the working fluid into the valve housing.
[0096]
Claim 2 According to the invention of claim 1 In addition to the effects of the invention described in (1), since it is not necessary to add a new member, it is possible to improve work efficiency and to suppress an increase in cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a hydraulic pressure generator 1 according to a first embodiment.
2 is an enlarged view of a valve mechanism 40 portion of the negative pressure booster 2 of FIG.
3 is a front view of the retainer 30 of FIG.
4 is an enlarged cross-sectional view of a retainer 30 portion of the hydraulic pressure generating apparatus according to Embodiment 2. FIG.
FIG. 5 is a front view of a retainer 30 of a hydraulic pressure generating apparatus according to a fourth embodiment.
6 is a cross-sectional view of the retainer 30 of FIG.
7 is an enlarged front sectional view of the valve housing 8 according to Embodiment 3. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Hydraulic pressure generator
2 Negative pressure booster
3 Master cylinder
3a Cylinder body 3b Cylinder hole
4 Housing
5 movable walls
6 front room
7 Rear room
8 Valve housing 8a Vacuum valve seat
8c Vacuum pass 8ca Front chamber side opening
8e, 8e ', 8f, 8f' Projection
9 Power piston
11 Input members
11a 1st input member 11b 2nd input member
11aa Air valve seat
13 Output rod
16 Control valve
16aa Air valve part 16ab Vacuum valve part
30 Retainer
30a annular plate part 30b cylindrical part
30aa center hole
30d, 30e, 30f, 30j, 30k communication hole
30g guide part 30l rib
40 Valve mechanism
52 piston

Claims

A housing that forms at least one pressure chamber therein; a front chamber that is installed in the housing so as to be capable of moving forward and backward with respect to the housing and communicates the pressure chamber with a negative pressure source; and the negative pressure source or A power piston having a movable wall divided into a rear chamber communicated with the atmosphere and a valve housing coupled to the movable wall;
An input member installed inside the valve housing so as to be capable of moving forward and backward with respect to the valve housing, and movable by a brake operation;
A valve mechanism disposed in the valve housing and communicating the rear chamber with the front chamber or the atmosphere according to the movement of the input member;
A negative pressure passage disposed in the valve housing and communicating the front chamber and the valve mechanism;
An output member that outputs the propulsive force of the power piston to the outside of the device;
A cylinder body having a cylinder hole and disposed in a front portion of the housing;
It said cylinder bore forward and retractably inserted into and engageable with the piston to the output member together to form a pressure chamber in front,
Disposed in the power piston, and a cover member having a communicating passage for communicating the front chamber side opening of at least the valve the front chamber together when cover on the front end face of the housing and the negative pressure passage,
A guide portion that is disposed on the cover member and guides the working fluid to the outside of the cover member by the action of gravity when the working fluid introduced into the cylinder body portion flows onto the cover member;
A restricting portion disposed on the power piston and restricting the rotation of the cover member with respect to the power piston so that the guide portion is always at the same position with respect to the power piston ;
A pressure generating device.

The output member is engaged with the power piston so as to be movable in the front-rear direction, and the cover member is engaged with the output member, thereby preventing the output member from dropping from the power piston. The pressure generator as described .