JP3872616B2 - 共有鍵暗号型のicカードによるインターネット上のユーザー認証方式 - Google Patents

共有鍵暗号型のicカードによるインターネット上のユーザー認証方式 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、共有鍵暗号型のICカード(スマートカード)を使用したユーザー認証システムの実現手段に関して、1枚のICカードでインターネット上の広域的に分散したサーバー郡における安全なユーザー認証を実現する手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンピュータシステムにおけるユーザー認証は、各サーバーのシステム管理者がそのユーザーをサーバーごとに登録することによって実現されていた。しかしインターネットでは、ユーザーの方が世界中にあるアプリケーションサーバーを選択して接続し、電子決済などのセキュリティが必要なサービスを要求する。また一つの組織内でも多数のサーバーが稼働するようになったため、サーバーごとにユーザー管理を行なう方法は現実的でなくなってきた。このめ、X.509公開鍵認証基盤に代表されるような広域的なユーザー認証手段が必要となっている。
【0003】
インターネット上の広域的なユーザー認証は、インターネットを使った電子商取引の安全性確保や遠隔医療やワンストップ行政サービスなどにおけるプライバシー保護やデジタルコンテンツの著作権保護など多くの場面で必須のものになってきている。
【0004】
広域的な認証基盤として、公開鍵暗号を利用する公開鍵証明書に基づくシステムが存在している。しかし公開鍵暗号は共有鍵暗号系に比べると計算量が非常に大きいために、性能や容量の点でICカードとして実現することが困難でありコスト的に問題がある。フロッピーなどで公開鍵暗号の秘密鍵やデジタル証明書を配付する方法もあるが、運用や管理が困難であることがわかっている。
【0005】
従来技術の技術的問題点について述べる前に、まず前提条件として共有鍵暗号に基づく一般的なチャレンジアンドレスポンスによる認証プロトコルについて述べておく。
データ−Mを暗号鍵Kによって暗号化した結果を[M]Kと書くことにする。また暗号化されたデータ−Xを暗号鍵Kで復号化した結果を{X}Kと書くことにする。
【0006】
図7に示すように、Aが通信の相手Bに対して本人認証を行なうときに次のような処理を行なう。
0.前提、AとBは同じ暗号鍵Kを持っている。このKはBを確認するための鍵である。
1.Aは、新しい乱数Rを生成して通信路を経由してBに送る。
2.Bは、Aから送られた乱数Rを自分の暗号鍵Kで暗号文を作り、Aに送り返す。
3.AはBから送られた[R]Kを暗号鍵Kで復号化し{[R]KKを計算し、これがRと一致すれば、ともに同じ暗号鍵Kを所持していることが確認できるので認証が成功したものとする。また一致しなければ認証が失敗する。
【0007】
ISO7816などの一般的に普及しているICカードの標準規格では、乱数の生成やチャレンジアンドレスポンスをICカードから相手へ(外部認証)とサービス側からICカードへ(内部認証)の機能を備えている。本発明では、このような機能を持ったICカードの利用を前提とする。
【0008】
本方式を実現する上で生ずる問題を以下に列挙する。
・認証用暗号鍵の分散の問題
DESなどの共有鍵型の暗号によるICカードを用いた認証システムは、アプリケーシヨンサーバー側とユーザーのICカードが同じ暗号鍵を持ち、安全に管理する必要があるため、通常は特定のアプリケーションサーバーのユーザー認証に限定したクローズドシステムとして運用される。インターネットのような広域的な認証システムでは、アプリケーションサーバーがICカードと同じ暗号鍵を使って暗号化や復号化が可能でなければならない。広域システムではすべてのアプリケーションサーバーが信頼できるとは限らないので、暗号鍵を分散管理することはセキュリティ上の問題がある。
【0009】
・公開鍵暗号による認証システムの運用コストの問題
広域認証システムでは、鍵管理が容易なRSAなどの公開鍵暗号を用いるのが普通である。しかし、公開鍵暗号による大規模な認証基盤の構築には大きなコストがかかるという問題がある。
例えば、公開鍵暗号の秘密鍵と公開鍵証明書とを一対のパッケージにしてユーザーに配付する手段としてPKCS#12形式にして暗号化した鍵のデータをフロッピーなどの記録媒体に入れて配付する方法がすでに提案されているが、この方法では各ユーザーが自分のPCに手動で秘密鍵を復号化するパスワードを使ってブラウザなどのソフトに組み込む必要がある。この作業は初心者には困難であるために大規模な認証基盤を作るためには運用面で問題がある。また暗号鍵をパソコンのファイルに格納しなければならないためにセキュリティの上の問題もある。
【0010】
・公開鍵暗号によるICカードの問題
ICカードは、フロッピーなどと異なり暗号化や復号化などの操作を行なうことなく物理的な物体を機械に差し込むだけで利用できるために利用や運用が簡単であり、安全性が高い。RSAなどの公開鍵暗号処理系を持ったICカードを使う方法もある。
公開鍵暗号によるICカードを利用する方法は、理想的であるが、公開鍵暗号処理系は共有鍵暗号系に比較して非常に計算量が大きいために、性能やコストの面での問題がある。
【0011】
・アプリケーションサーバーによる認証システムの広域的な選択の問題
インターネットでは、ICカードの発行者は一つではなく多数分散して存在する。このため、アプリケーションサーバーは、アクセスしてきたユーザーを認証するために、そのユーザーのICカードを認証するためには、どの認証主体が管理している認証システムにアクセスすればよいのかわかる必要がある。そしてさらにインターネットを経由して安全にその認証システムにアクセスして利用できなければならない。
【0012】
・信頼できないICカード端末の問題
ICカードの利点は、ユーザーが自分の認証情報を安全に持ち歩くことができることである。そうすることによって自宅のパソコンだけでなく職場や公共端末からでもICカードを差し込むだけでユーザー認証が必要なアプリケーションサーバーを利用できるという利点がある。
しかし、公共の端末は一般に安全である保証はない。例えば、実際にはアプリケーションサーバーに接続していないにもかかわらずアプリケーションサーバーと接続していることを模倣したり、ユーザーのパスワードを盗んだり、ユーザーが入力したものと異なる金額などのデータをアプリケーションサーバーに送ったりするなどの不正を行なう可能性がある。
【0013】
・ICカードを暗号化機械として利用される問題(図8参照)
信頼できない端末がICカードの認証機能を横取りして暗号化装置として利用する可能性がある。このような不正があると、例えばユーザーの意図しているアプリケーションサーバーとは異なるサーバーに背後で接続し、チャレンジアンドレスポンスによる認証成功の後に架空の取引をユーザーが知らないうちに行なったりするなどの危険性がある。
【0014】
・信頼できないアプリケーションサーバーの問題(図9参照)
インターネット上のネットワーク上のアプリケーションサーバーは一般に信頼できるとは限らない。共有鍵暗号によるチャレンジアンドレスポンスによる認証は、双方が同じ暗号鍵を持つことが前提になる。アプリケーシヨンサーバーがユーザー認証をするためには、あらかじめユーザーのICカードの中にある鍵と同じ鍵をアプリケーションサーバーにも登録しておく必要があるので、これは大きな問題である。
悪意のアプリケーションサーバーにユーザーの鍵を登録してしまうとアプリケーションサーバーがICカードを持ったユーザーになりすまして他のアプリケーションサーバーにアクセスする危険性がある。
【0015】
・認証サーバーを暗号化機械として利用される問題(図10参照)
信頼できないアプリケーションサーバーに暗号鍵を管理させる代わりに、信頼できる認証サーバーを用意してアプリケーションサーバーから利用するという方法が考えられる。この方法を使うと暗号鍵そのものは安全に管理できるようになる。
認証サーバーを使ったアプリケーションサーバーによるユーザー認証では、アプリケーションサーバーは、ICカードと認証サーバーを仲介して双方が同じ暗号鍵Kに基づく暗号化/復号化の能力を持っていることを検証すればよい。
しかし、共有鍵暗号系の暗号化と復号化は全く同じ操作であるため、このプロトコルにおける認証サーバーによる暗号文の復号化は任意の文の暗号化処理として利用できる。これは認証サーバーとユーザーのICカードが全く同じ機能を持つことにほかならない。したがって、悪意のアプリケーションサーバーが認証サーバーをユーザーのICカードと同じ機能を持つ暗号化装置として使用すると、なりすましが可能になる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
共有鍵暗号型のICカードは安価であるが、認証を行なうサーバーと認証されるユーザーのICカードに同一の暗号鍵がなければ認証処理が行なえない。したがって1枚のICカードで複数のサーバーを認証付きで利用しようとすると、暗号鍵を複数のサーバー分散して管理しなければならないという問題が生じる。
【0017】
広域的にサーバーが多数分散しているインターネット環境では、一般的にサーバーが信頼できるとは限らない。悪意のあるサーバーに認証用の暗号鍵を渡すと鍵が外部に漏洩する危険性があるだけでなぐユーザーになりすまして他のサービスを利用される危険性がある。また店舗などに設置されているICカードリーダーが付いた公共端末のクライアントも一般的には信頼できない。悪意のICカード端末のクライアントは、ユーザーが入力したパスワードを盗んだり、ユーザーの入力と異なるデータをサーバーに送るなどの不正を行なう可能性がある。またユーザーが挿入したICカードを暗号化機械として利用されユーザーの意図と異なるサーバーへのユーザー認証を行ない悪用される可能性もある。
【0018】
本発明は、共有鍵暗号型のICカード(スマートカード)を使用したユーザー認証システムの実現手段に関して、1枚のICカードでインターネット上の広域的に分散したサーバー群における安全なユーザー認証を実現することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のユーザー認識方式は、ユーザーの一意名を記録したICカードと、前記ユーザーの一意名と対応づけてユーザー固有の暗号鍵を安全に管理する機能と共有鍵暗号によるチャレンジアンドレスポンス型のユーザー認証機能を持つ認証サーバーとを備え、前記認証サーバーは公開鍵暗号に基づくサーバー認証機能を備え、広域的に分散しているアプリケーションサーバーがユーザー認証を行なうときに、まず公開鍵暗号により認証サーバーのサーバー認証を行なったうえで通信を行なう手段と、ユーザーのICカードから読み出したユーザーの一意名をもとに認証サーバーのユーザー認証機能を利用することによって、ユーザー認証を行なう手段とを有することを特徴とする。
【0020】
このユーザー認識方式における実施態様は、さらにユーザーの属性情報を統合的に管理する認証用ディレクトリーサーバーを備え、前記認証用ディレクトリーサーバーは、公開鍵暗号に基づくサーバー認証機能を備え、アプリケーションサーバーがユーザー認証時にまず公開鍵暗号により認証用ディレクトリーサーバーのサーバー認証を行なったうえで、アプリケーションサーバーは、認証用ディレクトリーサーバーに登録されているユーザーの属性情報をユーザーの一意名によって検索し、その情報に基づいてサービスの可否を判断する手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
さらに、他の実施態様は、ユーザーのICカードに発行時にそのICカードの発行主体の一意名を記録しておくとともに、そのICカードを認証することができる認証サーバーのネットワークアドレスを発行主体の一意名と対応づけて認証用ディレクトリーサーバーに登録しておき、ユーザー認証時にアプリケーションサーバーがユーザーのICカードの発行主体の一意名を参照して認証用ディレクトリーを検索してそのユーザーの認証に必要な認証サーバーのネットワークアドレスを知るようにすることを特徴とする。
【0022】
さらに、他の実施態様は、ICカード発行時に認証サーバーを認証するための共有鍵暗号の暗号鍵をICカードに格納しておき、公共のICカード端末クライアントには公開鍵暗号に基づくクライアント認証機能を持たせ、アプリケーションサーバーにも公開鍵暗号に基づくクライアント認証機能とサーバー認証機能を持たせ、ユーザー認証時に、まず、認証サーバーとアプリケーションサーバーの間の公開鍵暗号に基づく相互認証と、アプリケーションサーバーと公共のICカード端末クライアントの間の公開鍵暗号に基づく相互認証を行ない、前記の両方の相互認証が成功している通信路を使ってユーザーのICカード側からIS〇7816の共有鍵暗号による外部認証プロトコルに準ずる方法によって認証サーバーの認証を行ない、以上のプロセスがすべて成功したときにのみ、認証サーバーおよびICカードのユーザー認証の機能が使えるようになるように制限し、ユーザー認証プロセスのアプリケーションサーバーによるICカードの認証プロセスにおいて認証サーバーは暗号化した結果を返す代わりに認証の成否の通知だけを返すことによって認証サーバーをユーザー鍵による暗号化装置や疑似的なICカードとして利用されることを防止するようにしたことを特徴とする。
【0023】
なお、自宅のパソコンなどの信頼できる端末クライアントの場合は、公開鍵暗号に基づくクライアント認証は不要である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の全体構成を示すブロック図である。
図中、1はディレクトリーサーバー、2は認証サーバー、3はアプリケーションサーバー、4はクライアントマシン、5はICカードである。
【0025】
本発明においては、広域的に分散しているサーバーごとにユーザー管理を行なう代わりに、ユーザーの名前管理を行なうディレクトリーサーバー1による統合的ユーザー情報管理システムを備え、ICカードの発行主体ごとに、ユーザーに発行されたICカード5に格納されている共有鍵暗号の暗号鍵と同一の暗号鍵を保持しチャレンジアンドレスポンスによる認証機能を持つ認証サーバー2を備え、各サーバー3はユーザー認証を行なうときに、認証サーバー2を利用することにより、各サーバー2で暗号鍵を管理することなく広域的に分散されたサーバー群がICカード5を持つユーザーの認証を行なうことができ、それによって信頼できないサーバーにユーザーの暗号鍵が漏洩することが避けられる。
【0026】
サーバーマシンにおける不正やクライアントマシンにおける不正の問題は、信頼可能な認証サーバー2を起点にして、公開鍵暗号による広域認証システムを利用することによって、認証サーバー2とサーバーマシン3の相互認証と、サーバーマシン3とクライアントマシン4の相互認証をそれぞれ行ない、この両者が成功した後にユーザーのICカード5から認証サーバー2までのセッションを確立することによって、この両者の不正を同時に防御することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0028】
(a)発行時にICカードに登録される主な情報
*DNs:認証主体の一意名
*DNu:ICカード所持者本人の一意名
以上の情報は、X.509公開鍵証明書のフォーマットを使って一体化して格納してもよい。
*Ks:認証サーバーの認証用の暗号鍵
*Ku:ユーザー認証用の暗号鍵
【0029】
(b)発行時にICカードに設定されるアクセス条件
*認証主体の一意名 (無条件に読み取り可)
*ICカード所持者本人の一意名 (無条件に読み取り可)
*認証サーバーの認証用の暗号鍵 (外部認証コマンドに使用される)
*ユーザー認証用の暗号鍵 (外部認証コマンドが成功したときのみアクセス可、内部認証コマンドに使用される)
【0030】
(c)ICカード発行時に認証サーバーに登録される情報
検索キー 値
*DNu:ユーザーの一意名 −> Ku:ユーザー認証用の暗号鍵
【0031】
(d)ICカード発行時に認証用ディレクトリーサーバーに登録される情報
検索キー 値
*DNs:認証主体の一名 −> Saddr:認証サーバーのネットワークアドレス
【0032】
(e)認証サーバーが保持している公開鍵暗号関係の情報
*SKs:認証サーバー自身の秘密鍵
*PKa:アプリケーションサーバーの公開鍵証明書
【0033】
(f)アプリケーションサーバーが保持している公開鍵暗号関係の情報
*SKa:アプリケーションサーバー自身の秘密鍵
*PKs:認証サーバーの公開鍵証明書
*PKc:ICカード端末クライアントの公開鍵証明書
【0034】
(g)ICカード端末クライアントが保持している公開鍵暗号関係の情報
*SKc:ICカード端末クライアント自身の秘密鍵
*PKa:アプリケーションサーバーの公開鍵証明書
【0035】
以下に、本実施例における認証プロセスについて説明する。
(1)認証サーバーの選択
図2に示すように、アプリケーションサーバー3がICカード5から認証サーバーの一意名DNu/DNsを読み出し、ディレクトリーサーバー1が認証用ディレクトリーを検索することによって認証サーバー2のアドレスを得て、利用する認証サーバー2を決定する。
【0036】
(2)アプリケーションサーバーと認証サーバーの相互認証
図3に示すように、公開鍵暗号に基づく認証によりアプリケーションサーバー3と認証サーバー2が双方とも正しいものであることを証明する。この実装は、公開鍵証明書としてはX.509を使用しプロトコルはSSLやTLSを想定している。
【0037】
(3)アプリケーションサーバーとICカード端末クライアントの相互認証
図4に示すように、公開鍵暗号に基づく認証によりアプリケーションサーバー3とICカード端末クライアント4が双方とも正しいものであることを証明する。この実装は、公開鍵証明書としてはX.509を使用しプロトコルはSSLやTLSを想定している。
【0038】
(4)ICカードからの認証サーバーの外部認証
(3)までの相互認証が双方とも成功した場合、図5に示すように、ICカード5から、認証サーバー2の鍵Ksを使ったチャレンジアンドレスポンスで認証サーバー2の認証を行なう。乱数の暗号化と復号化の結果、同じ乱数に戻れば、双方が同じ暗号鍵を持っていることになるので認証が成功する。
【0039】
(5)認証サーバーからICカードの内部認証
(4)までの相互認証がすべて成功した場合、ICカードの中のユーザー鍵による暗号化の機能がアクティベートされる。図6に示すように、まず、ICカード5に格納されているユーザーの一意名DNu/DNsがアプリケーションサーバー3経由で認証サーバー2に送られ、認証サーバー2はユーザーの暗号鍵Kuを特定する。
認証サーバー2で発生させられた乱数のICカード5による暗号化結果が認証サーバー2側の復号化の結果、同じ乱数に戻れば、双方が同じユーザーの暗号鍵を持っていることになるので認証が成功する。
ただし、この結果をそのままアプリケーションサーバー3に送ると、アプリケーションサーバー3が認証サーバー2を暗号化装置として利用する危険性があるので、認証サーバー2は認証の結果が成功したか失敗したかだけを通知する。
【0040】
(6)アプリケーションサーバーによる認証用ディレクトリーの検索
認証プロセスが成功した後に、アプリケーションサーバーは、ディレクトリーサーバーによってユーザーの属性情報を得ることによって、サービスの権限を決定する。
【0041】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば下記の効果を奏する。
(1)共有鍵暗号型のICカード(スマートカード)を利用して、インターネット上でサービスを行なっているサーバー群を利用するための認証システムであるため、広域的に分散したアプリケーションサーバー群で安全に利用することができる。
【0042】
(2)広域的に分散しているアプリケーションサーバーがユーザー認証を行なうときに、まず公開鍵暗号により認証サーバーのサーバー認証を行なったうえで通信を行ない、ユーザーのICカードから読み出したユーザーの一意名をもとに認証サーバーのユーザー認証機能を利用することによって、アプリケーションサーバー側でユーザーの共有鍵暗号鍵を管理することなくユーザー認証を行なうことができることにより、認証サーバーのみを安全に管理するだけでユーザーの暗号鍵を守ることができる。
【0043】
(3)認証用ディレクトリーサーバーは、公開鍵暗号に基づくサーバー認証機能を備え、アプリケーションサーバーがユーザー認証時にまず公開鍵暗号により認証用ディレクトリーサーバーのサーバー認証を行なったうえで、アプリケーションサーバーは、認証用ディレクトリーサーバーに登録されているユーザーの属性情報をユーザーの一意名によって検索し、その情報に基づいてサービスの可否を判断することによって、ユーザーは1枚のICカードを持つのみで複数のアプリケーションサーバーを利用できる。
【0044】
(4)前記のユーザー認証機能に加えて、ユーザーのICカードに発行時にそのICカードの発行主体の一名(DN)を記録しておくとともに、そのICカードを認証することができる認証サーバーのネットワークアドレスを発行主体の一意名と対応づけて認証用ディレクトリーサーバーに登録しておき、ユーザー認証時にアプリケーションサーバーがユーザーのICカードの発行主体の一意名を参照して認証用ディレクトリーを検索してそのユーザーの認証に必要な認証サーバーのネットワークアドレスを知ることによって、複数のICカードの発行主体が発行したカードを統合的に利用できる。
【0045】
(5)ICカード発行時に認証サーバーを認証するための共有鍵暗号の暗号鍵をICカードに格納しておき、公共のICカード端末クライアントには公開鍵暗号に基づくクライアント認証機能を持たせ、アプリケーションサーバーにも公開鍵暗号に基づくクライアント認証機能とサーバー認証機能を持たせ、ユーザー認証時に、まず、認証サーバーとアプリケーションサーバーの間の公開鍵暗号に基づく相互認証と、アプリケーションサーバーと公共のICカード端末クライアントの間の公開鍵暗号に基づく相互認証を行ない、の両方の相互認証が成功している通信路を使ってユーザーのICカード側からIS〇7816の共有鍵暗号による外部認証プロトコルに準ずる方法によって認証サーバーの認証を行ない、以上のプロセスがすべて成功したときにのみ、認証サーバーおよびICカードのユーザー認証の機能が使えるようになるように制限し、ユーザー認証プロセスのアプリケーションサーバーによるICカードの認証プロセスにおいて認証サーバーは暗号化した結果を返す代わりに認証の成否の通知だけを返すことによって認証サーバーをユーザー鍵による暗号化装置や疑似的なICカードとして利用されることを防止することによって認証サーバーやICカードを暗号化装置や認証装置として悪用されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明による認証手順を説明するブロック図である。
【図3】 本発明による認証手順を説明するブロック図である。
【図4】 本発明による認証手順を説明するブロック図である。
【図5】 本発明による認証手順を説明するブロック図である。
【図6】 本発明による認証手順を説明するブロック図である。
【図7】 従来の共有鍵暗号によるチャレンジアンドレスポンスプロトコルの説明図である。
【図8】 悪意の端末によるICカードの暗号化機能の利用の説明図である。
【図9】 悪意のアプリケーションサーバーによるユーザーICカードへのなりすましの説明図である。
【図10】 認証サーバーを使ったユーザー認証プロトコルの説明図である。
【符号の説明】
1 ディレクトリーサーバー、2 認証サーバー、3 アプリケーションサーバー、4 クライアントマシン、5 ICカード

Claims (4)

  1. ユーザーの一意名を記録したICカードと、前記ユーザーの一意名と対応づけてユーザー固有の暗号鍵を安全に管理する機能と共有鍵暗号によるチャレンジアンドレスポンス型のユーザー認証機能を持つ認証サーバーとを備え、前記認証サーバーは公開鍵暗号に基づくサーバー認証機能を備え、広域的に分散しているアプリケーションサーバーがユーザー認証を行なうときに、まず公開鍵暗号により認証サーバーのサーバー認証を行なったうえで通信を行なう手段と、ユーザーのICカードから読み出したユーザーの一意名をもとに認証サーバーのユーザー認証機能を利用することによって、ユーザー認証を行なう手段とを有することを特徴とするユーザー認証方式。
  2. ユーザーの属性情報を統合的に管理する認証用ディレクトリーサーバーを備え、前記認証用ディレクトリーサーバーは、公開鍵暗号に基づくサーバー認証機能を備え、アプリケーションサーバーがユーザー認証時にまず公開鍵暗号により認証用ディレクトリーサーバーのサーバー認証を行なったうえで、アプリケーションサーバーは、認証用ディレクトリーサーバーに登録されているユーザーの属性情報をユーザーの一意名によって検索し、その情報に基づいてサービスの可否を判断する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のユーザー認証方式。
  3. ユーザーのICカードに発行時にそのICカードの発行主体の一意名を記録しておくとともに、そのICカードを認証することができる認証サーバーのネットワークアドレスを発行主体の一意名と対応づけて認証用ディレクトリーサーバーに登録しておき、ユーザー認証時にアプリケーションサーバーがユーザーのICカードの発行主体の一意名を参照して認証用ディレクトリーを検索してそのユーザーの認証に必要な認証サーバーのネットワークアドレスを知るようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のユーザー認証方式。
  4. ICカード発行時に認証サーバーを認証するための共有鍵暗号の暗号鍵をICカードに格納しておき、公共のICカード端末クライアントには公開鍵暗号に基づくクライアント認証機能を持たせ、アプリケーションサーバーにも公開鍵暗号に基づくクライアント認証機能とサーバー認証機能を持たせ、ユーザー認証時に、まず、認証サーバーとアプリケーションサーバーの間の公開鍵暗号に基づく相互認証と、アプリケーションサーバーと公共のICカード端末クライアントの間の公開鍵暗号に基づく相互認証を行ない、前記の両方の相互認証が成功している通信路を使ってユーザーのICカード側からIS〇7816の共有鍵暗号による外部認証プロトコルに準ずる方法によって認証サーバーの認証を行ない、以上のプロセスがすべて成功したときにのみ、認証サーバーおよびICカードのユーザー認証の機能が使えるようになるように制限し、ユーザー認証プロセスのアプリケーションサーバーによるICカードの認証プロセスにおいて認証サーバーは暗号化した結果を返す代わりに認証の成否の通知だけを返すことによって認証サーバーをユーザー鍵による暗号化装置や疑似的なICカードとして利用されることを防止するようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載のユーザー認証方式。
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