JP3871103B2 - Airbag base fabric and airbag - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両衝突時に乗員の衝撃を吸収し、その保護を図るエアバッグに関するものであり、さらに詳しくは、バッグ展開性に優れたエアバッグ用基布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種交通機関、特に自動車の事故が発生した際に、乗員の安全を確保するために、種々のエアバッグが開発され、その有効性が認識され、急速に実用化が進んでいる。通常エアバッグは、車両衝突時に乗員の衝撃を吸収するため展開する。様々な衝突状態から乗員の身を守るために、エアバッグには等方展開性が望まれている。
【0003】
従来、エアバッグには300〜1000デニールのナイロン6・6またはナイロン6フィラメント糸を用いた平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性などの向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフィン、シリコーンなどのエラストマー樹脂を塗布、積層した基布を裁断し、袋体に縫製して作られていた。
【0004】
これらのエラストマー樹脂を塗布、積層する際、一般にナイフコート、ロールコート、リバースコートなどによるコーティング方式が採用されている。しかしながら、クロロプレンエラストマー樹脂を用いた場合では、フィラメント織物で構成されているエアバッグ基布に対して、通常、基布表面に90〜120g/m2 塗布されており、エアバッグの厚みが厚くなり、収納性の面においてもパッケージボリュームが大きくなる問題があった。またクロロプレンエラストマー樹脂に比べ、より耐熱性、耐寒性に優れたシリコーンエラストマー樹脂を用いた場合では、塗布量がエアバッグ基布に対して、通常、40〜60g/m2 であり、軽量化、収納性コンパクト性の面でかなり向上した。しかしながら、軽量化、パッケージボリュームの面でまだ不十分であり、またエアバッグをパッケージに折り畳んで収納する際に折り畳みにくいという問題があった。さらにエラストマーの塗布、積層の工程が繁雑で生産性の面にも問題があった。
【0005】
そこで、近年、このような問題点を解消するために、エラストマー樹脂の塗布を行わない、いわゆるノンコート基布を使用したエアバッグが注目されてきた。その対応技術として、ナイロン6・6、ナイロン6などのポリアミド繊維織物あるいはポリエステル系繊維織物から構成される高密度ノンコートエアバッグの検討が進められている。
【0006】
例えば、特開平4−2835号公報には、コーティングをされていない低通気性の織布が提案され、低通気性を付与するためにカレンダー加工を採用することが開示されている。また、米国特許第5,650,207号公報では、流体ジェット織機で織られた通気度4CFM(2cc/cm2/sec)未満のノンコート基布が提案されいる。また、米国特許第5,858,886号公報には、通気度0.8CFM(0.4cc/cm2/sec)以下のノンコート基布が、米国特許第5,073,418号公報には、通気度1CFM(0.5cc/cm2/sec)以下のノンコート基布が、それぞれ記載されている。また、特開平9−279437号公報には、原糸物性および基布物性を規定したエアバッグ用基布が提案されている。
【0007】
上記の文献のいずれにもエアバッグの等方展開性のために適した織物構造について記載がなく、エアバッグの等方展開性の面から好ましいエアバッグ用基布が得られていないのが実状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、かかる従来のエアバッグの欠点に鑑み、エアバッグとしての機械的特性を保持しつつ、展開性に優れ、かつ生産性に優れたエアバッグ用基布およびエアバッグを提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用する。すなわち、本発明のエアバッグ用基布は、合成繊維織物からなるエアバッグ用基布であって、該基布を構成するタテ糸とヨコ糸の総繊度が同一であり、ヨコ糸の織り密度がタテ糸の織り密度に対して少なく、該基布のJIS L1096(6.27.1A法)による通気度が0.5ml/cm2/sec以下であり、該基布を構成するタテ糸とヨコ糸のJIS L1096(6.7.2B法)に基づくクリンプ率の差が6%以下であり、かつ、該基布のタテ糸とヨコ糸のJIS L1096(6.15.1A法)に基づく引裂強さにおいて、タテ糸引裂強さ/ヨコ糸引裂強さの比が0.94から1の範囲内にあることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
発明者らは、強力、低通気性、収納性はもとより、エアバッグが等方的に展開できるエアバッグ用基布について鋭意検討した。本発明は、基布を構成するタテ糸とヨコ糸の総繊度が同一で、ヨコ糸の織り密度がタテ糸の織り密度に対して少ない特定な織物を用い、さらに該基布の通気度を0.5ml/cm2/sec以下にし、該基布を構成する織物のタテ糸とヨコ糸のクリンプ率の差を6%以下、かつ、そのタテ糸引裂強さ/ヨコ糸引裂強さの比を0.94から1の範囲内にすることにより、上述課題を一挙に解決することを究明したものである。
【0011】
本発明における合成繊維織物を構成する糸としては、ナイロン6・6、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン4・6などのポリアミド単独重合体もしくはナイロン6とナイロン6・6の共重合、ナイロン6にポリアルキレングリコール、ジカルボン酸やアミンなどを共重合した共重合ポリアミドからなるポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル単独重合体あるいは、酸成分としてイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを共重合した共重合ポリエステルからなるポリエステル繊維、パラフェニレンテレフタルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合に代表されるアラミド繊維、レーヨン繊維、ポリサルフォン系繊維、超高分子量ポリエチレン繊維および上記合成繊維を主体とする海島構造を有する高分子配列体繊維から構成される合成繊維などが用いられる。これらの中でもポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維が好ましく、さらにはナイロン6・6、ナイロン6が耐衝撃性の面から好ましい。かかる繊維には、原糸の製造工程や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使用されている各種添加剤を含んでもよい。たとえば熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有せしめることができる。
【0012】
基布の通気度については、JIS L1096(6.27.1A法)に規定される方法で測定した通気度が0.5ml/cm2/sec以下であることが必須である。通気度が0.5ml/cm2/secより大きいと、エアバッグが展開する際にバッグを構成する基布からガスが漏れ、展開時間が長くなるからである。また該ガスは高温であり、基布を透過したガスが顔面に接触すると乗員が火傷をする恐れがある。
【0013】
また、JIS L1096(6.7.2B法)に規定される方法で測定したクリンプ率については、基布を構成するタテ糸のクリンプ率とヨコ糸のクリンプ率の差を6%以下にすることが必須である。タテ糸とヨコ糸のクリンプ率差が6%より大きいとタテ糸方向とヨコ糸方向の織物の引張伸度が大きくなり、エアバッグ展開時にエアバッグ形状が所望の形状にならないため乗員の衝撃を十分吸収できない。本発明では、該クリンプ率の差を小さくすることにより、基布のタテ糸方向とヨコ糸方向の引張伸度が小さくなり、エアバッグが等方的に展開する。エアバッグが等方的に展開するとエアバッグの形状が所望の形になり、乗員の衝撃を十分に吸収できる。なお、JIS L1096(6.12.1A法)に基づいて測定した、基布のタテ糸方向の引張伸度とヨコ糸方向の引張伸度との差が6%以下であることがエアバッグが等方的に展開する上で好ましい。該引張伸度差が6%よりも大きいとエアバッグが展開する際にエアバッグのタテ方向の伸びとヨコ方向の伸びの差が大きくなり、エアバッグが等方的に展開しないことから、乗員の衝撃を効率よく受け止めにくくなる。
【0014】
従来のエアバッグ用基布はタテ糸方向とヨコ糸方向の引張強度を等しくするために、タテ糸とヨコ糸の織り密度を等しくすることが一般的であった。しかしながら本発明においては、タテ糸の織り密度とヨコ糸の織り密度が異なることが重要である。
【0015】
また、その際のタテ糸の織り密度とヨコ糸の織り密度との差は、タテ糸の織り密度に対してヨコ糸の織り密度を3〜20%少なくする、すなわち、タテ糸の織り密度に対してヨコ糸の織り密度を80%から97%の範囲とすることがよい。より好ましくは85%から95%の範囲とすることがよく、さらに好ましくは88%から92%の範囲とすることがよい。タテ糸の織り密度に対してヨコ糸の織り密度を少なくする方が、強力特性や製織性の観点において好ましい。
【0016】
まず基布の強力の特性について説明する。基布を低通気性にするために高密度に製織する際は、通常、タテ糸は織機のオサなど織機の部品に接触する回数がヨコ糸に比べて多いためにダメージを受ける。そのためタテ糸の織り密度とヨコ糸の織り密度が同一の場合、タテ糸方向の引張強力がヨコ糸方向の引張強力より低くなる。従ってヨコ糸の織り密度をタテ糸の織り密度よりある程度少なくした方が、基布のタテ糸方向とヨコ糸方向の引張強力差が小さくなる。ただし、ヨコ糸の織り密度がタテ糸の織り密度に対して過剰に小さくなると、基布のタヨコ糸方向の引張強力が小さくなりすぎて、エアバッグとした場合の強度の面で好ましくない。
【0017】
基布のタテ糸方向とヨコ糸方向の引張強力比については、タテ糸方向の引張強力/ヨコ糸方向の引張強力の比が0.9から1の範囲内にあることが好ましく、0.95から1の範囲内にあることがさらに好ましい。また、基布の引裂強さの面についても、JIS L1096(6.15.1A法)に基づく、タテ糸引裂強さ/ヨコ糸引裂強さの比が0.94から1の範囲内にあることが、エアバッグの強度を等しくするために重要である。
【0018】
次に基布の製織性の観点から説明する。タテ糸の織り密度に対してヨコ糸の織り密度を小さくすることと、ヨコ糸の織り密度に対してタテ糸の織り密度を小さくすることを対比すると、前者のほうが一定時間で製織できる基布の長さが長くなる。したがって、コスト面で有利になり、安価なエアバッグ用基布が得られることから、前者のほうが好ましい。
【0019】
また一般に織物を製織する際には、ヨコ糸は通常直線的に打ち込まれるために糸の湾曲は小さくヨコ糸のクリンプ率はあまり大きくならない傾向にある。逆にタテ糸に注目すると、ヨコ糸が直線的に打ち込まれるため、タテ糸は湾曲が大きくなりタテ糸のクリンプ率は大きくなる傾向にある。従ってタテ糸の織り密度とヨコ糸の織り密度が等しい場合、タテ糸のクリンプ率がヨコ糸のクリンプ率より大きくなる傾向にある。そこで、例えばヨコ糸の織り密度をタテ糸の織り密度より小さくすれば、タテ糸の湾曲が緩やかになることでタテ糸のクリンプ率が小さくなる。その結果タテ糸とヨコ糸のクリンプ率差が小さくなる。したがって、タテ糸の織り密度がヨコ糸の織り密度より高いほうが、エアバッグが等方的に展開するうえで好ましい。
【0020】
該基布を構成する糸の総繊度および単糸繊度は、エアバッグとして必要な機械的特性および収納性を満足する範囲のものが好ましい。好ましい総繊度は110dtex〜560dtex(100〜500デニール)の範囲、好ましい単糸繊度は0.6dtex〜8dtex(0.5〜7デニール)の範囲である。基布を構成する糸の総繊度および単糸繊度が小さ過ぎるとエアバッグとしての強力が低下する傾向がある。反対に、基布を構成する糸の総繊度および単糸繊度が必要以上に大きいと嵩高な織物になり、その結果収納性に劣る傾向がある。また、タテ糸とヨコ糸はほぼ同じ総繊度のものを用いることが、エアバッグの機械的特性面および収納性面のタテ方向とヨコ方向の等方性面において好ましい。
【0021】
また、基布を構成する織物の構造としては、一般的には平織、綾織、朱子織およびこれらの変化織、多軸織などの織物、または編物が使用されるが、これらの中でも、特に、機械的特性に優れることから平織物が好ましい。また、織物のカバーファクターは1500〜2500であることが好ましい。このカバーファクターが1500より小さいと機械的特性が下がったり、通気度が高くなる傾向がある。また、カバーファクターが2500より大きいと織物が硬くなり柔軟性が悪くなる傾向がある。ここで、カバーファクターとはタテ糸総繊度をD1(デニール=1.1dtex)、タテ糸密度をN1(本/2.54cm)とし、ヨコ糸総繊度をD2(デニール)、ヨコ糸密度をN2(本/2.54cm)とすると(D1 )1/2 ×N1 +(D2 )1/2 ×N2 で表される。すなわち、タテ糸総繊度をD3(dtex) 、タテ糸密度をN3(本/2.54cm)とし、ヨコ糸総繊度をD4(dtex)、ヨコ糸密度をN4 (本/2.54cm)とすると(D3*0.9 )1/2 ×N3 +(D4*0.9)1/2 ×N4 で表される。また本発明の基布を製織するための織機としては、ウォータージェットルーム、エアージェットルーム、レピアルームなどが用いられる。また、本発明の基布を得るための製織条件としては、特に、タテ糸張力を98〜196cN/本(100〜200gf/本)に設定することが好ましい。製織時のタテ糸張力はタテ糸のクリンプ率に大きく影響を及ぼし、タテ糸張力が低いと、タテ糸のクリンプ率が大きくなり、タテ糸とヨコ糸のクリンプ率差が大きくなるので、好ましくない。またタテ糸張力が大きいと、タテ糸のクリンプ率は小さくなるが、タテ糸方向の基布の柔軟性が損なわれることや、安定した製織が難しくなる傾向がある。
【0022】
また、本発明の基布は、カレンダー加工や樹脂加工などを施さなくても、エアバッグの用途に十分な低通気性が得られるが、さらに低い通気性を得る目的や、ほつれを防止するために、本発明の基布は樹脂加工を施したものであってもよい。カレンダー加工は、ほつれの防止効果がないうえに、加工時にかかる熱の影響を受け、その結果、織物の引裂強さの低下を起こすなどの問題があることから好ましくない。樹脂加工に用いる樹脂としては、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系、シリコーン系、ポリエチレン系、スチレンブタジエン系、ニトリルブタジエン系などの合成樹脂が用いられるがこれらに限定されるものではない。また合成樹脂は、溶剤系、水系、水分散系樹脂液または発泡樹脂液が適宜使用できるが、作業性の面から水系または水分散系樹脂液または発泡樹脂液が好ましく用いられる。
【0023】
これらの樹脂は基布に対して0.5〜20g/m2付与するのが好ましい。あまり少なすぎるとほつれ防止効果、低通気度効果が小さく、また必要以上に多いと織物が粗硬になり収納性に劣るので好ましくない。また樹脂が、基布の表面で被膜形成していることが通気度を効果的に低下させることができることからさらに好ましい。
【0024】
また、該基布の目付が300g/m2以下であることが、軽量化の面で好ましく、剛軟度についてはタテ糸方向およびヨコ糸方向ともに100mm以下であることが柔軟性の面で好ましい。また基布の引張強力が300N/cm以上、引張伸度が15%以上、引裂強さが50N以上であることがエアバッグとして利用する際のエアバッグの収納性および破裂の防止の点から好ましい。
【0025】
かかるエアバッグ用基布を用いたエアバッグは、運転席用エアバッグ、助手席用エアバッグ、後部座席用エアバッグ、側面用エアバッグなどに使用することができる。
【0026】
本発明のエアバッグの特徴は、機械的特性を保持しつつ、展開性に優れると言う点にある。
【0027】
【実施例】
次に実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。
【0028】
なお、実施例中における各種評価は、下記の方法に従って行った。
【0029】
通気度 :JIS L1096(6.27.1A法)により求めた。
【0030】
クリンプ率 :JIS L1096(6.7.2B法)により求めた。
【0031】
剛軟度 :JIS L1096(6.19.1A法)により求めた。
【0032】
引裂強さ :JIS L1096(6.15.1A法)に基づき、織物幅は3cm、引張つかみ間隔15cm、引張速度200mm/minで引っ張った時の破断強力を測定した。
【0033】
破断伸度 :JIS L1096(6.12.1A法)に基づき、織物幅は3cm、引張つかみ間隔15cm、引張速度200mm/minで引っ張った時の破断伸度を測定した。
【0034】
厚さ :JIS L1096(6.5法)により求めた。
【0035】
膨張展開特性 :図1に示すように、作成したエアバッグ1を電気着火式インフレータにて展開し、展開後、エアバッグを乗員側から見たときのバッグのタテ方向の長さ2とヨコ方向の長さ3を測定し、タテ方向の長さ2に対するヨコ方向の長さ3を相対値(%)を求め、相対値が90%以上のものを○、90%未満のものを×と表した。
実施例1
総繊度が420デニール(470dtex)、72フィラメント、強度が9.7g/d(8.5cN/dtex)、伸度が23.0%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、ウォータージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を167cN/本に設定し、タテ糸の織密度が54本/2.54cm、ヨコ糸の織密度が49本/2.54cmの平織物を得た。
次いで該織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ80℃温水浴中に3分間浸漬した後、130℃で3分間乾燥させ、次いで180℃で1分間熱ヒートセットし、エアバッグ用基布を得た。
【0036】
しかる後、該エアバッグ用基布から直径725mmの円状布帛2枚を打ち抜き法にて裁断し、一方の円状布帛の中央に同一布帛からなる直径200mmの円状補強布帛を3枚積層して、直径110mm、145mm、175mm線上を上下糸ともナイロン6・6繊維の420D(470dtex)/1×3から構成される縫糸で本縫いによるミシン縫製し、直径90mmの孔を設け、インフレーター取り付け口とした。さらに中心部よりバイアス方向に255mmの位置に相反して同一基布からなる直径75mmの円状補強布帛を1枚当て直径50mm、60mmの線上を上下糸ともナイロン6・6繊維の420D/1×3から構成される縫糸で本縫いによるミシン縫製し、直径40mmの孔を設けたベントホールを2カ所設置した。次いで、本円状布帛の補強布帛側を外にし、他方の円状布帛と経軸を45度ずらして重ね合わせ、直径700mm、710mmの円周上を上下糸ともナイロン6・6繊維の1260D/1から構成される縫糸で二重環縫いによるミシン縫製した後、袋体を裏返し60L容量のエアバッグを作成した。
【0037】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが良く展開性に優れていた。
【0038】
【表1】
【0040】
実施例2
総繊度が420デニール(470dtex)、72フィラメント、強度が9.7g/d(8.5cN/dtex)、伸度が23.0%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、ウォータージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を167cN/本に設定しタテ糸の織密度が54本/2.54cm、ヨコ糸の織密度が46本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物を実施例1と同様の方法にて精練、乾燥、熱セットし、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布を用いて実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0041】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが良く展開性に優れていた。
比較例1
総繊度が420デニール(470dtex)、72フィラメント、強度が9.7g/d(8.5cN/dtex)、伸度が23.0%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、ウォータージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を167cN/本に設定しタテ糸とヨコ糸の織密度が54本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物を実施例1と同様の方法にて精練、乾燥、熱セットし、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布を用いて実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0042】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが悪く展開性に劣っていた。
実施例3
総繊度が315デニール(350dtex)、72フィラメント、強度が9.5g/d(8.4cN/dtex)、伸度が22.5%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、レピアルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を147cN/本に設定しタテ糸の織密度が60本/2.54cm、ヨコ糸の織密度が54本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物を実施例1と同様の方法にて精練、乾燥、熱セットし、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布を用いて実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0043】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが良く展開性に優れていた。
比較例2
総繊度が315デニール(350dtex)、72フィラメント、強度が9.5g/d(8.4cN/dtex)、伸度が22.5%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、レピアルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を147cN/本に設定しタテ糸とヨコ糸の織密度が60本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物を実施例1と同様の方法にて精練、乾燥、熱セットし、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布を用いて実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0044】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが悪く展開性に劣っていた。
実施例4
総繊度が315デニール(350dtex)、72フィラメント、強度が9.5g/d(8.4cN/dtex)、伸度が22.5%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、ウォータージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を176cN/本に設定し、タテ糸の織り密度が62本/2.54cm、ヨコ糸の織り密度が56本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物を実施例1と同様の方法にて精練、乾燥および熱セットし、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布からそれぞれ実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0045】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し、表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが良く展開性に優れていた。
実施例5
総繊度が315デニール(350dtex)、72フィラメント、強度が9.5g/d(8.4cN/dtex)、伸度が22.5%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、ウォータージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を176cN/本に設定し、タテ糸の織り密度が62本/2.54cm、ヨコ糸の織り密度が56本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該平織物を精練、乾燥および熱セットのいずれも行わずにそのままエアバッグ用基布とした。次いで、該エアバッグ用基布から実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0046】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し、表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが良く展開性に優れていた。
比較例3
総繊度が315デニール(350dtex)、72フィラメント、強度が9.5g/d(8.4cN/dtex)、伸度が22.5%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、ウォータージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を176cN/本に設定し、タテ糸の織り密度とヨコ糸の織り密度がいずれも62本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物を実施例1と同様の方法にて精練、乾燥および熱セットし、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布から実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0047】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し、表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが悪く展開性に劣っていた。
比較例4
総繊度が315デニール(350dtex)、72フィラメント、強度が9.5g/d(8.4cN/dtex)、伸度が22.5%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、ウォータージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を176cN/本に設定し、タテ糸とヨコ糸の織り密度が62本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該平織物を精練、乾燥および熱セットのいずれも行わずにそのままエアバッグ用基布とした。次いで、該エアバッグ用基布から実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0048】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し、表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが悪く展開性に劣っていた。
実施例6
総繊度が210デニール(235dtex)、36フィラメント、強度が9.5g/d(8.4cN/dtex)、伸度が22.0%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、エアージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を157cN/本に設定し、タテ糸の織り密度が74本/2.54cm、ヨコ糸の織り密度が67本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物を実施例1と同様の方法にて精練、乾燥および熱セットし、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布から実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0049】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し、表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが良く展開性に優れていた。
比較例5
総繊度が210デニール(235dtex)、36フィラメント、強度が9.5g/d(8.4cN/dtex)、伸度が22.0%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、エアージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を157cN/本に設定し、タテ糸とヨコ糸の織り密度が74本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物を実施例1と同様の方法にて精練、乾燥および熱セットし、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布から実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0050】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し、表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが悪く展開性に劣っていた。
実施例7
総繊度が420デニール(470dtex)、72フィラメント、強度が9.7g/d(8.5cN/dtex)、伸度が23.0%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、ウォータージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を137cN/本に設定しタテ糸の織密度が46本/2.54cm、ヨコ糸の織密度が42本/2.54cmの平織物を得た。次いで該織物の片面に水性ポリエステル系ウレタン樹脂を固形分で25重量%、アニオン系起発泡剤1.5重量%に調整し、発泡倍率10倍とした樹脂発泡希釈液でロータリースクリーン装置にてコーティングし、130℃で2分間処理し、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布を用いて実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0051】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが良く展開性に優れていた。
比較例6
総繊度が420デニール(470dtex)、72フィラメント、強度が9.7g/d(8.5cN/dtex)、伸度が23.0%であるナイロン6・6繊維からなるフィラメント糸を、ウォータージェットルームにて製織した。製織条件としてタテ糸張力を137cN/本に設定しタテ糸の織密度が46本/2.54cm、ヨコ糸の織密度が46本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物を実施例8と同様の方法にて水性ポリエステル系ウレタン樹脂をコーティングし、エアバッグ用基布を得た。次いで、該エアバッグ用基布を用いて実施例1と同様の方法で60L容量のエアバッグを作成した。
【0052】
このようにして得られたエアバッグ用基布およびエアバッグの特性を評価し表1に示した。表1から明らかなように、エアバッグはタテ方向とヨコ方向の展開特性のバランスが悪く展開性に劣っていた。
【0053】
【発明の効果】
本発明のエアバッグ用基布によれば、エアバッグとしての必要な機械的特性を保持しつつ、展開性に優れたエアバッグを提供できる。本発明のエアバッグを用いることにより、エアバッグによる乗員保護システムを普及促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】膨張展開特性の測定方法を示す図。
【符号の説明】
1:顔面接触側から見たエアバッグ
2:タテ方向の長さ
3:ヨコ方向の長さ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag that absorbs and protects an occupant's impact at the time of a vehicle collision, and more particularly relates to an airbag base fabric excellent in bag deployability.
[0002]
[Prior art]
In recent years, various types of airbags have been developed to ensure the safety of passengers in the event of accidents in various transportation facilities, especially automobiles, and their effectiveness has been recognized, and their practical application is rapidly progressing. Usually, an airbag is deployed to absorb a passenger's impact at the time of a vehicle collision. In order to protect the occupant's body from various collision conditions, the airbag is desired to be isotropically deployable.
[0003]
Conventionally, a plain woven fabric using nylon 6-6 or nylon 6 filament yarn of 300 to 1000 deniers for an air bag is used to improve heat resistance, flame retardancy, air barrier property, etc., in order to improve chloroprene, chlorosulfonated olefin, It was made by applying an elastomeric resin such as silicone, cutting the laminated base fabric, and sewing it to the bag.
[0004]
When applying and laminating these elastomer resins, a coating method such as knife coating, roll coating, reverse coating or the like is generally employed. However, in the case of using chloroprene elastomer resin, the surface of the base fabric is usually 90 to 120 g / m with respect to the airbag base fabric composed of the filament woven fabric.2Since the air bag is applied, the thickness of the air bag is increased, and there is a problem that the package volume is increased in terms of storage. In addition, when a silicone elastomer resin having higher heat resistance and cold resistance than chloroprene elastomer resin is used, the coating amount is usually 40 to 60 g / m with respect to the airbag base fabric.2It has improved considerably in terms of weight reduction and storage. However, the weight reduction and package volume are still insufficient, and there is a problem that the airbag is difficult to be folded when stored in a package. Further, the process of applying and laminating the elastomer is complicated, and there is a problem in terms of productivity.
[0005]
Therefore, in recent years, in order to solve such problems, an airbag using a so-called non-coated base fabric without applying an elastomer resin has been attracting attention. As a corresponding technology, studies on high density non-coated airbags composed of polyamide fiber fabrics such as nylon 6, 6 and nylon 6 or polyester fiber fabrics are in progress.
[0006]
For example, Japanese Patent Laid-Open No. 4-2835 proposes a low-breathing woven fabric that is not coated and discloses that a calendering process is employed to impart low-breathing. In US Pat. No. 5,650,207, the air permeability of 4 CFM (2 cc / cm) woven by a fluid jet loom is used.2Non-coated base fabrics less than / sec) have been proposed. Further, US Pat. No. 5,858,886 discloses an air permeability of 0.8 CFM (0.4 cc / cm2/ Sec), a non-coated base fabric having a permeability of 1 CFM (0.5 cc / cm) is disclosed in US Pat. No. 5,073,418.2/ Sec) The following non-coated base fabrics are described. Japanese Laid-Open Patent Publication No. 9-279437 proposes a base fabric for an air bag that defines the properties of the yarn and the base fabric.
[0007]
None of the above-mentioned documents describes a fabric structure suitable for the isotropic deployment of an airbag, and the actual condition is that a preferred airbag fabric is not obtained from the viewpoint of the isotropic deployment of an airbag. It is.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an airbag base fabric and an airbag having excellent deployability and productivity while maintaining the mechanical characteristics of the airbag in view of the drawbacks of the conventional airbag. It is what.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve such problems. That is, the airbag fabric of the present invention is an airbag fabric comprising a synthetic fiber fabric, and is a total fiber of warp and weft yarns constituting the fabric.DegreeAre identical,sideYarn weaving densityIs verticalYarn weaving densityLess thanThe air permeability of the base fabric according to JIS L1096 (Method 6.27.1A) is 0.5 ml / cm.2/ Sec or less, and the difference in the crimp rate based on JIS L1096 (6.7.2B method) between the warp yarn and the weft yarn constituting the base fabric is 6% or lessIn the tear strength based on JIS L1096 (6.15.1A method) of the warp and weft of the base fabric, the ratio of warp / tear strength is 0.94 to 1 Within the range ofIt is characterized by that.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The inventors diligently studied a base fabric for an air bag in which an air bag can be deployed isotropically, as well as strength, low air permeability, and storage property. The present invention relates to the total length of warp and weft yarns constituting the base fabric.DegreeThe same,sideYarn weaving densityIs verticalYarn weaving densityAgainstA specific fabric is used, and the air permeability of the base fabric is further 0.5 ml / cm.2/ Sec or less, and the difference in the crimp rate between the warp yarn and the weft yarn constituting the base fabric is 6% or less.And the ratio of warp / tear strength to within 0.94 to 1By doing so, it has been clarified that the above-mentioned problems can be solved at once.
[0011]
As the yarn constituting the synthetic fiber fabric in the present invention, polyamide homopolymer such as nylon 6,6, nylon 6, nylon 12, nylon 4,6 or the like, copolymer of nylon 6 and nylon 6,6, Polyamide fiber made of copolymerized polyamide copolymerized with alkylene glycol, dicarboxylic acid or amine, polyester homopolymer such as polyethylene terephthalate or polybutylene terephthalate, or isophthalic acid, 5-sodium sulfoisophthalic acid or adipic acid as acid component Polyester fiber made from copolymerized polyester copolymerized with aliphatic dicarboxylic acid, aramid fiber represented by copolymerization with paraphenylene terephthalamide and aromatic ether, rayon fiber, polysulfone fiber, ultra-high fiber And synthetic fibers composed of the amount of polyethylene fibers and the synthetic fibers from a polymer array fiber having a sea-island structure mainly is used. Among these, polyamide fiber and polyethylene terephthalate fiber are preferable, and nylon 6 · 6 and nylon 6 are more preferable from the viewpoint of impact resistance. Such fibers may contain various additives usually used for improving the productivity or properties in the production process and processing process of the raw yarn. For example, a heat stabilizer, antioxidant, light stabilizer, smoothing agent, antistatic agent, plasticizer, thickener, pigment, flame retardant and the like can be included.
[0012]
Regarding the air permeability of the base fabric, the air permeability measured by the method defined in JIS L1096 (6.27.1A method) is 0.5 ml / cm.2/ Sec or less is essential. Air permeability is 0.5ml / cm2If it is greater than / sec, gas leaks from the base fabric constituting the bag when the airbag is deployed, and the deployment time becomes longer. Also, the gas is hot, and there is a risk of occupants getting burned when the gas that has permeated through the base fabric contacts the face.
[0013]
In addition, for the crimp rate measured by the method specified in JIS L1096 (6.7.2B method), the difference between the crimp rate of the warp yarn and the weft yarn constituting the base fabric shall be 6% or less. Is essential. If the difference in the crimp ratio between the warp and weft is greater than 6%, the tensile elongation of the fabric in the warp and weft directions will increase, and the airbag shape will not become the desired shape when the airbag is deployed. Cannot absorb enough. In the present invention, by reducing the difference in the crimp rate, the tensile elongation in the warp direction and the weft direction of the base fabric is reduced, and the airbag is deployed isotropically. When the airbag is expanded isotropically, the shape of the airbag becomes a desired shape, and the impact of the occupant can be sufficiently absorbed. Note that the airbag has a difference of 6% or less between the tensile elongation in the warp direction and the tensile elongation in the weft direction measured based on JIS L1096 (6.12.1A method). This is preferable for isotropic development. If the difference in tensile elongation is greater than 6%, the difference between the vertical and horizontal elongation of the airbag increases when the airbag is deployed, and the airbag does not deploy isotropically. It becomes difficult to receive the impact of efficiently.
[0014]
Conventional airbag fabrics generally have equal warp and weft density in order to equalize the tensile strength in the warp and weft directions. However, in the present invention, the warp yarn weft density and the weft yarn weave density are different.is important.
[0015]
In addition, the difference between the warp yarn weave density and the weft yarn weave densityEvery timeforWeft3 to 20% less, that is,Warp yarnAgainst the weave density ofWeftThe weaving density is preferably in the range of 80% to 97%. More preferably, the range is 85% to 95%, and still more preferably 88% to 92%.. TIt is preferable to reduce the weaving density of the weft yarn relative to the weaving density of the yarn from the viewpoints of strength properties and weaving properties.
[0016]
First, the strong properties of the base fabric will be described. When weaving at a high density to make the base fabric low in air permeability, the warp yarn is usually damaged by contact with the loom parts such as the weave of the loom more than the weft yarn. Therefore, when the weaving density of the warp yarn and the weft density of the weft yarn are the same, the tensile strength in the warp yarn direction is lower than the tensile strength in the weft yarn direction. Therefore, when the weaving density of the weft yarn is made somewhat smaller than the weaving density of the warp yarn, the difference in tensile strength between the warp yarn direction and the weft yarn direction of the base fabric becomes smaller. However, if the weaving density of the weft yarn is excessively smaller than the weaving density of the warp yarn, the tensile strength in the warp yarn direction of the base fabric becomes too small, which is not preferable in terms of strength when an airbag is used.
[0017]
The ratio of the tensile strength in the warp direction and the weft direction of the base fabric is preferably such that the ratio of the tensile strength in the warp direction / the tensile strength in the weft direction is in the range of 0.9 to 1, 0.95 More preferably, it is in the range of 1 to 1. Also, the tear strength of the base fabricSanoAlso for the surface, the length is based on JIS L1096 (6.15.1A method).String drawingFissureThe/sideString drawingFissureTheIn order to make the strength of the airbag equalis important.
[0018]
Next, it demonstrates from the viewpoint of the woven property of a base fabric. Compared to reducing the weaving density of the warp yarn relative to the weaving density of the warp yarn and reducing the weaving density of the warp yarn relative to the weaving density of the weft yarn, the former can be woven in a certain time. The length of becomes longer. Therefore, the former is preferable because it is advantageous in terms of cost and an inexpensive airbag base fabric can be obtained.
[0019]
In general, when weaving a woven fabric, the weft yarn is usually driven in a straight line, so that the curve of the yarn is small and the crimp rate of the weft yarn tends not to be so large. Conversely, when paying attention to the warp yarn, since the warp yarn is driven linearly, the warp yarn tends to bend and the crimp rate of the warp yarn tends to increase. Therefore, when the weave density of the warp yarn is equal to the weave density of the weft yarn, the crimp rate of the warp yarn tends to be larger than the crimp rate of the weft yarn. Therefore, for example, if the weaving density of the weft yarn is made smaller than the weaving density of the warp yarn, the warp yarn is gently bent, and the crimp rate of the warp yarn is reduced. As a result, the difference in the crimp rate between the warp yarn and the weft yarn is reduced. Therefore, it is preferable that the warp yarn weaving density is higher than the weft yarn weaving density in order to deploy the airbag isotropically.
[0020]
The total fineness and single yarn fineness of the yarn constituting the base fabric are preferably within the range satisfying the mechanical characteristics and storage properties required for an airbag. The preferred total fineness is in the range of 110 dtex to 560 dtex (100 to 500 denier), and the preferred single yarn fineness is in the range of 0.6 dtex to 8 dtex (0.5 to 7 denier). If the total fineness and single yarn fineness of the yarn constituting the base fabric are too small, the strength as an airbag tends to decrease. On the contrary, if the total fineness and single yarn fineness of the yarns constituting the base fabric are larger than necessary, the fabric becomes bulky, and as a result, the storage property tends to be inferior. In addition, it is preferable to use warp yarns and weft yarns having substantially the same total fineness in terms of the mechanical characteristics of the airbag and the isotropic properties of the warp direction and the transverse direction of the storage property.
[0021]
In addition, as the structure of the woven fabric constituting the base fabric, generally, a plain woven fabric, a twill woven fabric, a satin weaving fabric and a woven fabric such as a change woven fabric, a multiaxial woven fabric, or a knitted fabric are used. A plain fabric is preferred because of its excellent mechanical properties. The cover factor of the fabric is preferably 1500 to 2500. If this cover factor is less than 1500, the mechanical properties tend to decrease or the air permeability tends to increase. On the other hand, if the cover factor is greater than 2500, the fabric tends to be hard and the flexibility tends to be poor. Here, the cover factor is the warp yarn total fineness D1(Denier = 1.1 dtex), warp yarn density is N1(Book / 2.54cm) and the total weft fineness is D2(Denier), weft density N2(Book / 2.54cm) (D1)1/2× N1+ (D2)1/2× N2It is represented by That is, the total warp yarn fineness is DThree(Dtex) , Warp yarn density NThree(Book / 2.54cm) and the total weft fineness is DFour(Dtex), the weft density is NFour(Book / 2.54cm) (DThree* 0.9 )1/2× NThree+ (DFour* 0.9)1/2× NFourIt is represented by As a loom for weaving the base fabric of the present invention, a water jet room, an air jet room, a rapier room, or the like is used. Further, as the weaving conditions for obtaining the base fabric of the present invention, it is particularly preferable to set the warp yarn tension to 98 to 196 cN / piece (100 to 200 gf / piece). Warp yarn tension during weaving greatly affects the crimp rate of the warp yarn, and if the warp yarn tension is low, the crimp rate of the warp yarn increases and the difference in the crimp rate between the warp yarn and the weft yarn increases. . Further, when the warp yarn tension is high, the crimp rate of the warp yarn is decreased, but the flexibility of the base fabric in the warp yarn direction is impaired, and stable weaving tends to be difficult.
[0022]
In addition, the base fabric of the present invention can provide a low air permeability sufficient for the use of an air bag without calendering or resin processing, but in order to obtain a lower air permeability and to prevent fraying. The base fabric of the present inventionIsResin processingIt wasMay be. Calendering has no fraying prevention effect and is affected by the heat applied during processing, resulting in the tear strength of the fabric.TheIt is not preferable because there is a problem such as causing a decrease in the temperature. Examples of resins used for resin processing include, but are not limited to, synthetic resins such as polyurethane, polyester, polyamide, acrylic, silicone, polyethylene, styrene butadiene, and nitrile butadiene. As the synthetic resin, a solvent-based, water-based, water-dispersed resin liquid or foamed resin liquid can be used as appropriate. From the viewpoint of workability, an aqueous or water-dispersed resin liquid or foamed resin liquid is preferably used.
[0023]
These resins are 0.5 to 20 g / m with respect to the base fabric.2It is preferable to give. If the amount is too small, the fraying prevention effect and the low air permeability effect are small, and if it is more than necessary, the woven fabric becomes coarse and inferior in storage property. Further, it is more preferable that the resin is coated on the surface of the base fabric because the air permeability can be effectively reduced.
[0024]
The basis weight of the base fabric is 300 g / m2The following is preferable in terms of weight reduction, and the bending resistance is preferably 100 mm or less in both the warp yarn direction and the weft yarn direction in terms of flexibility. In addition, the tensile strength of the base fabric is 300 N / cm or more, the tensile elongation is 15% or more, the tear strengthTheIs preferably 50 N or more from the viewpoint of storing the airbag and preventing rupture when used as an airbag.
[0025]
An airbag using the airbag fabric can be used as a driver airbag, a passenger airbag, a rear seat airbag, a side airbag, and the like.
[0026]
The feature of the airbag of the present invention is that it has excellent deployability while maintaining mechanical characteristics.
[0027]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0028]
Various evaluations in the examples were performed according to the following methods.
[0029]
Air permeability: It calculated | required by JISL1096 (6.27.1A method).
[0030]
Crimp rate: Determined according to JIS L1096 (Method 6.7.2B).
[0031]
Bending softness: determined by JIS L1096 (6.19.1A method).
[0032]
Tear strengthThe : Based on JIS L1096 (6.15.1A method), the breaking strength was measured when the fabric width was 3 cm, the tension gripping interval was 15 cm, and the tensile speed was 200 mm / min.
[0033]
Breaking elongation: Based on JIS L1096 (6.12.1A method), the breaking elongation was measured when the fabric width was 3 cm, the tension gripping interval was 15 cm, and the tensile speed was 200 mm / min.
[0034]
Thickness: determined in accordance with JIS L1096 (6.5 method).
[0035]
Inflation and deployment characteristics: As shown in FIG. 1, the created
Example 1
Water jet loom is a filament yarn made of nylon 6.6 fiber having a total fineness of 420 denier (470 dtex), 72 filaments, strength of 9.7 g / d (8.5 cN / dtex) and elongation of 23.0%. Weaved with. As the weaving conditions, the warp yarn tension is set to 167 cN / thread, the warp yarn weaving density is 54 / 2.54 cm, and the weft yarn weaving density is49A plain / 2.54 cm plain fabric was obtained.
The fabric was then immersed for 3 minutes in an 80 ° C. hot water bath containing 0.5 g / l alkylbenzene sulfonic acid soda and 0.5 g / l soda ash, then dried at 130 ° C. for 3 minutes, and then at 180 ° C. for 1 minute. Thermal heat setting was performed to obtain a base fabric for an airbag.
[0036]
Thereafter, two circular fabrics having a diameter of 725 mm are cut from the airbag fabric by a punching method, and three circular reinforcing fabrics having a diameter of 200 mm made of the same fabric are laminated at the center of one circular fabric. The sewing machine is sewn with a sewing thread composed of 420D (470dtex) / 1x3 of nylon 6/6 fiber on the upper and lower threads on the 110mm, 145mm, and 175mm diameter lines. It was. Furthermore, a piece of circular reinforcing fabric with a diameter of 75 mm made of the same base fabric is applied at a position of 255 mm in the bias direction from the center portion, and a diameter of 50 mm and the upper and lower threads on the line of 60 mm are 420 D / 1 × of nylon 6/6 fibers. The sewing machine was sewn by sewing with the sewing thread composed of 3, and two vent holes with holes of 40 mm in diameter were installed. Next, the reinforcing fabric side of this circular fabric is removed, and the other circular fabric is overlapped with the warp axis shifted by 45 degrees, and the circumference of 700 mm and 710 mm in diameter is 1260 D / of nylon 6/6 fiber for both upper and lower threads. After sewing with a sewing machine composed of 1 by double chain stitch, the bag body was turned over to create a 60 L capacity airbag.
[0037]
The characteristics of the airbag fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is apparent from Table 1, the airbag had a good balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was excellent in deployment.
[0038]
[Table 1]
[0040]
FruitExamples2
Water jet loom is a filament yarn made of nylon 6.6 fiber having a total fineness of 420 denier (470 dtex), 72 filaments, strength of 9.7 g / d (8.5 cN / dtex) and elongation of 23.0%. Weaved with. As a weaving condition, a warp yarn tension was set to 167 cN / unit, and a plain fabric with a warp yarn weaving density of 54 yarns / 2.54 cm and a weft yarn weaving density of 46 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, the woven fabric was scoured, dried and heat-set in the same manner as in Example 1 to obtain an airbag base fabric. Next, a 60 L capacity airbag was produced in the same manner as in Example 1 using the airbag fabric.
[0041]
The characteristics of the airbag fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is apparent from Table 1, the airbag had a good balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was excellent in deployment.
Comparative Example 1
Water jet loom is a filament yarn made of nylon 6.6 fiber having a total fineness of 420 denier (470 dtex), 72 filaments, strength of 9.7 g / d (8.5 cN / dtex) and elongation of 23.0%. Weaved with. As a weaving condition, a warp yarn tension was set to 167 cN / piece, and a plain woven fabric having a warp yarn and weft yarn density of 54 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, the woven fabric was scoured, dried and heat-set in the same manner as in Example 1 to obtain an airbag base fabric. Next, a 60 L capacity airbag was produced in the same manner as in Example 1 using the airbag fabric.
[0042]
The characteristics of the airbag fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is clear from Table 1, the airbag had a poor balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was inferior in deployment.
Example3
A filament yarn made of nylon 6.6 fibers with a total fineness of 315 denier (350 dtex), 72 filaments, strength of 9.5 g / d (8.4 cN / dtex), and elongation of 22.5%, in a rapier room Weaved. As a weaving condition, a warp yarn tension was set to 147 cN / unit, and a plain fabric with a warp yarn weaving density of 60 yarns / 2.54 cm and a weft yarn weaving density of 54 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, the woven fabric was scoured, dried and heat-set in the same manner as in Example 1 to obtain an airbag base fabric. Next, a 60 L capacity airbag was produced in the same manner as in Example 1 using the airbag fabric.
[0043]
The characteristics of the airbag fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is apparent from Table 1, the airbag had a good balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was excellent in deployment.
Comparative Example 2
A filament yarn made of nylon 6.6 fibers with a total fineness of 315 denier (350 dtex), 72 filaments, strength of 9.5 g / d (8.4 cN / dtex), and elongation of 22.5%, in a rapier room Weaved. As a weaving condition, a warp yarn tension was set to 147 cN / piece, and a plain woven fabric having a warp yarn and weft yarn density of 60 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, the woven fabric was scoured, dried and heat-set in the same manner as in Example 1 to obtain an airbag base fabric. Next, a 60 L capacity airbag was produced in the same manner as in Example 1 using the airbag fabric.
[0044]
The characteristics of the airbag fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is clear from Table 1, the airbag had a poor balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was inferior in deployment.
Example4
Water jet loom is a filament yarn made of nylon 6.6 fiber having a total fineness of 315 denier (350 dtex), 72 filaments, strength of 9.5 g / d (8.4 cN / dtex), and elongation of 22.5%. Weaved with. As the weaving conditions, the warp yarn tension was set to 176 cN / piece, and a plain woven fabric having a warp yarn weaving density of 62 yarns / 2.54 cm and a weft yarn weaving density of 56 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, the woven fabric was scoured, dried and heat-set in the same manner as in Example 1 to obtain an airbag base fabric. Subsequently, a 60 L capacity airbag was produced from the airbag fabric in the same manner as in Example 1.
[0045]
The characteristics of the airbag base fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is apparent from Table 1, the airbag had a good balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was excellent in deployment.
Example5
Total fineness 315 denier (350 dtex), 72 filaments, strength 9.5 g / d (8.4 cN / dtex), and filament yarn made of nylon 6/6 fiber having an elongation of 22.5% was woven in a water jet loom. As the weaving conditions, the warp yarn tension was set to 176 cN / piece, and a plain woven fabric having a warp yarn weaving density of 62 yarns / 2.54 cm and a weft yarn weaving density of 56 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, the plain fabric was used as an air bag base fabric without any scouring, drying and heat setting. Next, a 60 L capacity airbag was produced from the airbag fabric in the same manner as in Example 1.
[0046]
The characteristics of the airbag base fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is apparent from Table 1, the airbag had a good balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was excellent in deployment.
Comparative Example 3
Water jet loom is a filament yarn made of nylon 6.6 fiber having a total fineness of 315 denier (350 dtex), 72 filaments, strength of 9.5 g / d (8.4 cN / dtex), and elongation of 22.5%. Weaving with. As a weaving condition, the warp yarn tension was set to 176 cN / unit, and a plain fabric having a warp yarn weaving density and a weft yarn weaving density of 62 / 2.54 cm was obtained. Next, the woven fabric was scoured, dried and heat-set in the same manner as in Example 1 to obtain an airbag base fabric. Next, a 60 L capacity airbag was produced from the airbag fabric in the same manner as in Example 1.
[0047]
The characteristics of the airbag base fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is clear from Table 1, the airbag had a poor balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was inferior in deployment.
Comparative Example 4
Water jet loom is a filament yarn made of nylon 6.6 fiber having a total fineness of 315 denier (350 dtex), 72 filaments, strength of 9.5 g / d (8.4 cN / dtex), and elongation of 22.5%. Weaved with. As a weaving condition, the warp yarn tension was set to 176 cN / piece, and a plain woven fabric having a warp yarn and weft yarn density of 62 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, the plain fabric was used as an air bag base fabric without any scouring, drying and heat setting. Next, a 60 L capacity airbag was produced from the airbag fabric in the same manner as in Example 1.
[0048]
The characteristics of the airbag base fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is clear from Table 1, the airbag had a poor balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was inferior in deployment.
Example6
A filament yarn made of nylon 6.6 fibers having a total fineness of 210 denier (235 dtex), 36 filaments, a strength of 9.5 g / d (8.4 cN / dtex), and an elongation of 22.0% is used in an air jet loom. Weaving with. As a weaving condition, a warp yarn tension was set to 157 cN / unit, and a plain fabric having a warp yarn weaving density of 74 yarns / 2.54 cm and a weft yarn weaving density of 67 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, the woven fabric was scoured, dried and heat-set in the same manner as in Example 1 to obtain an airbag base fabric. Next, a 60 L capacity airbag was produced from the airbag fabric in the same manner as in Example 1.
[0049]
The characteristics of the airbag base fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is apparent from Table 1, the airbag had a good balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was excellent in deployment.
Comparative Example 5
A filament yarn made of nylon 6.6 fibers having a total fineness of 210 denier (235 dtex), 36 filaments, a strength of 9.5 g / d (8.4 cN / dtex), and an elongation of 22.0% is used in an air jet loom. Weaved with. As a weaving condition, the warp yarn tension was set to 157 cN / unit, and a plain woven fabric having a warp and weft yarn density of 74 / 2.54 cm was obtained. Next, the woven fabric was scoured, dried and heat-set in the same manner as in Example 1 to obtain an airbag base fabric. Next, a 60 L capacity airbag was produced from the airbag fabric in the same manner as in Example 1.
[0050]
The characteristics of the airbag base fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is clear from Table 1, the airbag had a poor balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was inferior in deployment.
Example7
Water jet loom is a filament yarn made of nylon 6.6 fiber having a total fineness of 420 denier (470 dtex), 72 filaments, strength of 9.7 g / d (8.5 cN / dtex) and elongation of 23.0%. Weaving with. As a weaving condition, a warp yarn tension was set to 137 cN / unit, and a plain fabric having a warp yarn weaving density of 46 yarns / 2.54 cm and a weft yarn weaving density of 42 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, on one side of the fabric, water-based polyester urethane resin was adjusted to 25% by weight in solid content and 1.5% by weight of anionic foaming agent, and coated with a rotary foam device with a resin foam dilution with a foaming ratio of 10 times. And it processed at 130 degreeC for 2 minute (s), and obtained the base fabric for airbags. Next, a 60 L capacity airbag was produced in the same manner as in Example 1 using the airbag fabric.
[0051]
The characteristics of the airbag fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is apparent from Table 1, the airbag had a good balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was excellent in deployment.
Comparative Example 6
Water jet loom is a filament yarn made of nylon 6.6 fiber having a total fineness of 420 denier (470 dtex), 72 filaments, strength of 9.7 g / d (8.5 cN / dtex) and elongation of 23.0%. Weaved with. As a weaving condition, a warp yarn tension was set to 137 cN / unit, and a plain fabric with a warp yarn weaving density of 46 yarns / 2.54 cm and a weft yarn weaving density of 46 yarns / 2.54 cm was obtained. Next, the woven fabric was coated with a water-based polyester urethane resin in the same manner as in Example 8 to obtain an airbag base fabric. Next, a 60 L capacity airbag was produced in the same manner as in Example 1 using the airbag fabric.
[0052]
The characteristics of the airbag fabric and airbag thus obtained were evaluated and are shown in Table 1. As is clear from Table 1, the airbag had a poor balance between the deployment characteristics in the vertical direction and the horizontal direction, and was inferior in deployment.
[0053]
【The invention's effect】
According to the airbag fabric of the present invention, it is possible to provide an airbag having excellent deployability while maintaining necessary mechanical characteristics as an airbag. By using the airbag of the present invention, an occupant protection system using an airbag can be promoted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a method for measuring expansion and development characteristics.
[Explanation of symbols]
1: Airbag viewed from the face contact side
2: Length in the vertical direction
3: Length in the horizontal direction
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