JP3866482B2 - Nonvolatile semiconductor memory device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に係り、特にチャネル消去方式により一括消去を行うフラッシュメモリにおける消去制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
EEPROMフラッシュメモリは通常、一括消去される単位でメモリセルアレイがブロック分割される。例えば、4Mビットフラッシュメモリにおいて、データ消去の単位を64Kバイト(=512Kビット)とする。このとき、メモリセルアレイは8個のブロックに分割される。
【0003】
この種のフラッシュメモリにおける一括消去法の一つとして、いわゆるチャネル消去方式が知られている。これは、図9に示すように、選択ブロック内のメモリセルの基板領域(ソース及びこれが形成されたp型ウェル)に接続される共通ソース線SLに正電圧VS、制御ゲートCGにつながるワード線WLに負電圧VGを与え、ドレインにつながるビット線BLをフローティングとして、メモリセルの浮遊ゲートFGの電子をチャネルに放出させるものである。このとき、メモリセルの浮遊ゲートFGの電子は、FNトンネリングによってチャネルに引き抜かれる。データ消去しない非選択ブロックについては、ワード線WL及びソース線SLを0Vとし、ビット線BLをフローティングにすればよい。図10は、この消去動作時の選択ブロックと非選択ブロックの電位関係を示している。
【0004】
上述したチャネル消去方式を用いた場合の問題として、消去電圧VS、VGをリセットする際にワード線WLと基板間の寄生容量カップリングにより不都合が発生することがある。例えば、消去動作後、ワード線WLに与える負電圧VGを先にリセットすると、図12(a)に示すように、ソース線SLの正電圧VS=10Vは、容量カップリングにより10V+αに上昇する。このとき、図13(a)に示すように、ソース線SLに正電圧VSを与えている消去負荷回路のPMOSトランジスタにおいて、p+ドレイン111とn型ウェル112の間の接合が順方向バイアスとなる可能性がある。これにより順方向電流が流れると、寄生バイポーラトランジスタがオンして、ラッチアップ現象を生じ、チップが破壊されるおそれがある。
【0005】
一方、消去動作後、ソース線SLに与える正電圧VSを先にリセットすると、図12(b)に示すように、ワード線WLの負電圧VGは容量カップリングにより、−7Vから更に低い−7V−αにまで低下する。このとき、図13(b)に示すように、ワード線WLを駆動している行サブデコーダのNMOSトランジスタにおいて、n+ドレイン113とp型ウェル114の間の接合が順方向バイアスとなる可能性がある。これも同様に、ラッチアップの原因となる。
【0006】
この様な消去電圧リセット時の問題を解決するためには、例えば図8に等価回路的に示したように、消去電圧リセット制御回路63を設けることが必要になる。消去電圧リセット制御回路63は、消去負荷回路61によりセルアレイブロック60の共通ソース線SLを駆動する駆動信号線67、負電圧デコード回路62と行サブデコーダ64の間に配置されてデコードされた負電圧が供給される駆動信号線68にそれぞれ挿入されたスイッチ素子SW1と、これらの駆動信号線67,68間を短絡するためのスイッチ素子SW2と、各駆動信号線67,68を強制接地するためのスイッチ素子SW3とを有する。
【0007】
消去負荷回路61には、正電圧発生回路66から出力される正電圧MSLが入る。この正電圧MSLが消去負荷回路61を介し、駆動信号線67を介してサブセルアレイ60の共通ソース線SLに供給されることになる。負電圧デコード回路62は、ブロックアドレスをデコードするもので、ブロックアドレスと共に負電圧発生回路65から出力される負電圧VN0が入る。そのデコード出力が駆動信号線68に出力され、これが更に行サブデコーダ64により選択されたワード線WLに供給される。
【0008】
この様なリセット電圧制御回路63によって、図11に示すようなタイミングで消去電圧リセット制御を行う。消去動作の間、スイッチ素子SW1はオン、スイッチ素子SW2,SW3はオフである。これにより、選択ブロックでは、消去負荷回路61により共通ソース線SLに正電圧VSが与えられ、負電圧デコード回路62及び行サブデコーダ64により選択された選択ブロックのワード線WLに負電圧VGが与えられる。
【0009】
消去動作後、図11に示すように、スイッチ素子SW1をオフにする。これにより、消去負荷回路61と負電圧デコード回路62の出力が供給される駆動信号線67,68は、フローティングになる。この状態で次に、スイッチ素子SW2をオンにする。これにより、駆動信号線67,68間が短絡され、それぞれ正,負のフローティング状態にあった駆動信号線67,68が同電位になる。そして、スイッチ素子SW2がオンしている間に、スイッチ素子SW3をオンにする。これにより、同電位にされた駆動信号線67,68の電荷は放電される。
【0010】
この様な消去電圧リセット制御を行うと、先に図12で説明したような、一方の駆動信号線を先にリセットした場合の容量カップリングが起こらない。これにより、寄生バイポーラトランジスタがオンすることによるラッチアップ現象を防止することが可能になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図8に示した消去電圧リセット回路63が、セルアレイのブロック毎に配置されると、チップにおけるセルアレイの面積占有率が低くなり、チップコストの上昇や性能低下を招く。即ち図8に示す消去負荷回路61や負電圧デコード回路62は、各サブセルアレイ60毎にその周囲に配置され、これだけでもセルアレイ周りのレイアウトは複雑である。これらに加えて、消去電圧リセット回路63及びその制御信号線を各ブロック毎に配置すると、更にセルアレイ周りのレイアウトは複雑になり、セルアレイの面積を大きく圧迫する。しかも、消去電圧リセット回路63は正、負の電圧をリセットするために、チャネル導電型や不純物濃度の異なる複数種のトランジスタが必要である。この場合、同じ導電型のトランジスタでも基板電圧を異ならせるためには、ウェル分離が必要になり、これにより消去電圧リセット回路63の面積縮小も制約される。
【0012】
この発明は、上記事情を考慮してなされたもので、メモリセルアレイの面積占有率を低下させることのない消去電圧制御回路を備えた不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、浮遊ゲートと制御ゲートが積層されたトランジスタ構造を有する電気的書き換え可能なメモリセルが配列され、消去単位毎に複数のブロックに分割されたメモリセルアレイと、前記各ブロック毎に設けられて、データ消去時に選択されたブロックの基板領域につながる第1の駆動線に正電圧を出力する消去負荷デコード回路と、前記各ブロック毎に設けられて、データ消去時に選択されたブロックのメモリセルの制御ゲートにつながる第2の駆動線に負電圧を出力する負電圧デコード回路と、前記複数のブロックに共通に設けられて、データ消去動作後に前記第1及び第2の駆動線の電圧をリセットする消去電圧制御回路とを有することを特徴とする。
【0014】
この発明によると、消去電圧制御回路を、消去単位毎にブロック分割されるメモリセルアレイの複数ブロックに対して共通に設けている。従って、消去電圧制御回路を、メモリセルアレイ及び行列デコーダを含むコア回路領域の外側の周辺回路領域に配置して、メモリセルアレイの面積占有率を大きく確保することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の実施の形態によるEEPROMフラッシュメモリの構成を示す。この実施の形態においてはフラッシュメモリは複数のメモリコア0,1,…により構成されている。各メモリコアのメモリセルアレイ1は、消去単位毎に、この例では8個のブロックBi(i=0,1,…,7)に分割されている。この実施の形態ではチャネル消去方式によりブロック単位で一括消去が行われる。
【0016】
メモリセルアレイ1は、例えばNOR型の場合、図3に示すように構成される。ワード線WLとビット線BLが互いに交差して配列され、それらの各交差部にメモリセルMCが配置される。メモリセルMCは、図9に示したような積層ゲート構造のトランジスタ構造を持つ。1ブロックBi内でワード線WL方向の複数のメモリセルMCの制御ゲートはワード線WLにより共通に駆動され、ビット線BL方向に並ぶメモリセルMCのドレインは共通にビット線BLに接続される。メモリセルMCのソースは共通ソース線SLに接続される。1ブロックBi内のメモリセルMCはひとつのp型ウェルに形成され、共通ソース線SLはこのp型ウェルにも接続される。
【0017】
図1に示すように、各メモリコアには、メモリセルアレイ1のワード線選択を行う行デコーダ2とビット線選択を行う列デコード3が配置される。また各コアについて、各ブロック毎に消去負荷デコード回路4と負電圧デコード回路5が設けられている。消去負荷デコード回路4は、データ消去時にブロックBiの基板領域につながる駆動線に、ブロックBiの選択、非選択に応じて正電圧又は接地電圧VSSを転送出力するものである。負電圧デコード回路5は、データ消去時にブロックBiのメモリセルの制御ゲートにつながる駆動線に、ブロックBiの選択、非選択に応じて負電圧を転送出力するものである。
【0018】
各メモリコア毎の8個のブロックBiには共通に、消去電圧制御回路6が設けられている。この消去電圧制御回路6は、消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5によりデータ消去時にそれぞれ正電圧、負電圧が与えられる駆動線を、データ消去動作後にリセットするためのものである。
【0019】
図2は、図1の構成をより具体的に、あるメモリコア内の二つのブロックB0,B1に着目して示している。ロウアドレスRAをデコードしてワード線選択を行う行デコーダ2は、各コア毎に一つの行メインデコーダ2aと、これにより選択されて各ブロックBi内のワード線WLを駆動する行サブデコーダ2aにより構成される。カラムアドレスCAをデコードしてビット線選択を行う列デコーダ3も同様に、各コア毎に一つの列メインデコーダ3aと、これにより選択されて各ブロックBi内のビット線BLを選択する列サブデコーダ3bにより構成される。行メインデコーダ3aと行サブデコーダ3bにより選択されたビット線BLはセンスアンプ回路7に接続される。
【0020】
各メモリコアのセルアレイ1、消去負荷デコード回路4、負電圧デコード回路5及び行列デコーダ2、3を含むコア回路領域の外の周辺回路領域に、8個のブロックに共通に消去電圧制御回路6が設けられる。消去電圧制御回路6は、消去負荷回路11a,11bと、短絡回路13と、これらをタイミング制御する消去ロジック回路12を有する。消去負荷回路11aは、正電圧発生回路14から発生される正電圧VSを駆動線23に転送する。この駆動線23に出力された正電圧VSは、各ブロック毎に設けられた消去負荷デコード回路4に共通に入力される。そして駆動線23の正電圧VSは、ブロックアドレスBAにより選択された消去負荷デコード回路4を介して、セルアレイ内の共通ソース線SLにつながる駆動線21に転送されることになる。
【0021】
消去負荷回路11bは、負電圧発生回路15から発生される負電圧VGを駆動線24に転送する。この駆動線24に出力された負電圧VGは、各ブロック毎に設けられた負電圧デコード回路5に共通に入力される。そして駆動線24の負電圧VGは、ブロックアドレスBAにより選択された負電圧デコード回路5を介して駆動線22に転送され、更に選択ブロックの行サブデコーダ2bを介してワード線WLに転送されることになる。
消去電圧制御回路6内の短絡回路13は、データ消去後に二つの駆動線23,24の間を短絡し、従って各ブロックに入る二つの駆動線21,22の間を短絡して、消去電圧(正電圧VSと負電圧VG)をリセットする働きをする。
【0022】
図4、図5及び図6は、図2の構成の要部を更に具体的に示したものである。消去電圧制御回路6における消去負荷回路11a,11bは、図4に示すようにそれぞれ一つのPMOSトランジスタQP1,QN0により構成されている。これらのトランジスタQP1,QN0は、図8に示したスイッチ素子SW1に相当するもので、消去ロジック回路12から出力される制御信号S1及びその反転信号S1Bによりオンオフ制御される。即ちトランジスタQP1は、消去負荷デコード回路4を介して選択ブロックの共通ソース線SLにつながる駆動線23,21を、データ消去後にフローティング状態に設定するために用いられる。トランジスタQN0は、負電圧デコード回路5を介して選択ブロックの行サブデコーダ2bにつながる駆動線24,22を、データ消去後にフローティング状態に設定するために用いられる。
【0023】
消去電圧制御回路6における短絡回路13は、駆動線23,24間に挿入されたNMOSトランジスタQN1、PMOSトランジスタQP2及びNMOSトランジスタQN2により構成される。正電圧発生回路14が出力する正電圧によりゲートが駆動されるNMOSトランジスタQN1と、ゲートが接地されたPMOSトランジスタQP2は、短絡抵抗素子を構成している。NMOSトランジスタQN2は、消去ロジック回路12からの制御信号S2によりゲートが制御されるもので、図8に示すスイッチ素子SW2に相当する。即ちこのトランジスタQN2は、データ消去後にオンにすることにより、駆動線23,24の間を短絡するものである。
【0024】
消去負荷デコード回路4は、図5に示すように、ブロックアドレスBAをデコードするNANDゲートG11と、その出力により制御されて駆動線23の正電圧VSを駆動線21に転送するCMOS転送ゲートTG1を有する。消去負荷デコード回路4はまた、ブロックアドレスBAのデコード出力と消去ロジック回路12から得られる制御信号S3の論理積をとるNANDゲートG12と、その出力により制御されて駆動線21を強制接地するためのNMOSトランジスタQN11を有する。トランジスタQN11は、選択ブロックの共通ソース線SLにつながる駆動線21の電圧を強制リセットするためのもので、図8のスイッチ素子SW3に相当する。
【0025】
負電圧デコード回路5は、図6に示すように、ブロックアドレスBAをデコードするNANDゲートG21と、その出力により制御されて駆動線24の負電圧VGを駆動線22に転送するCMOS転送ゲートTG2を有する。負荷デコード回路5はまた、ブロックアドレスBAのデコード出力と消去ロジック回路12から得られる制御信号S3の論理積をとるNANDゲートG22と、その出力により制御されて駆動線22を強制接地するためのNMOSトランジスタQN12を有する。トランジスタQN12は、選択ブロックの行サブデコーダ2bを介してワード線WLにつながる駆動線22の電圧を強制リセットするためのもので、図8のスイッチ素子SW3に相当する。
【0026】
なお図4の消去負荷デコード回路4と図5の負電圧デコード回路5には、それぞれブロックアドレスBAをデコードするNANDゲートG11,G12を示している。これらは同じブロックについて同時に選択状態になるものであるから、NANDゲートG11,G12は共有とすることができる。
【0027】
この実施の形態において、データの一括消去は従来と同様に行われる。即ち、データ消去時、選択ブロックについて、消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5が選択状態(活性状態)になる。これにより、選択ブロックでは図5及び図6に示す転送ゲートTG1,TG2がオンとなる。また、消去電圧制御回路6においては、図7に示すように、制御信号S1が“L”であり、消去負荷回路11a,11bがオンである。これにより、駆動線23,21を介して選択ブロック内の全メモリセルの基板領域(ブロック内メモリセルに共通に形成されたp型ウェルとこれが形成されているn型ウェル及びメモリセルのソース)に正電圧VSが与えられる。また、駆動線24,22を介し行サブデコーダ2bを介してブロック内メモリセルの制御ゲートにつながるワード線WLに負電圧VGが与えられる。この結果、メモリセルの浮遊ゲートの電子がチャネル領域に放出され、しきい値電圧が負方向にシフトした消去状態が得られる。
【0028】
このデータ消去時、非選択ブロックでは、消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5は非選択状態、即ち図5及び図6に示す転送ゲートTG1,TG2はオフに保たれる。また消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5では、NANDゲートG12,G22の出力が“H”、従ってNMOSトランジスタQN11,QN12がオンであり、駆動線21,22は接地状態、即ち非選択ブロック内の共通ソース線SL及びワード線WLは接地状態に保たれる。
【0029】
またこのデータ消去時、図7に示すように制御信号S2は“L”であり、短絡回路13はオフを保つ。制御信号S3は“H”であり、これにより選択ブロックの消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5では、図5及び図6に示すリセット用トランジスタQN11,QN12はオフである。
【0030】
消去動作後、図7に示すように制御信号S1が“H”になる(時刻t1)。これにより消去負荷回路11a,11bはオフになる。即ち、正電圧側の駆動線23とこれに負荷デコード回路4を介して接続される選択ブロックの正電圧側駆動線21が、正電圧発生回路14から切り離されてフローティングになる。同様に負電圧側の駆動線24,22が、負電圧発生回路15から切り離されてフローティングになる。その後、図7に示すように、制御信号S2が一定時間“H”になる(時刻t2ーt4)。これにより短絡回路13がオンになり、フローティングとされている正電圧側の駆動線23,21と負電圧側の駆動線24,22とは、短絡されてイコライズされる。
【0031】
その後、制御信号S2が“H”にある間に、制御信号S3が“L”になる(時刻t3)。これにより、選択ブロック内の消去負荷デコード回路4及び負電圧デコード回路5では、それぞれNANDゲートG11,G12の出力が“H”になり、リセット用トランジスタQN11,QN12オンになる。これにより、選択ブロックの駆動線21,22は共に強制接地され、リセットされる。
【0032】
以上のようにこの実施の形態においても、消去時にコア回路内で正電圧が与えられる駆動線21と負電圧が与えられる駆動線22を消去後にまずフローティングにし、その後これらの間を短絡した後に強制接地して、消去電圧をリセットしている。従って、消去動作後のワード線WLと基板との間の容量カップリングにより無用な寄生バイポーラトランジスタ動作が防止され、ラッチアップ等によるチップ破壊が防止される。しかもこの実施の形態において、以上の消去電圧リセットのためにコア回路領域に消去電圧リセット用のスイッチ素子を配置せず、消去負荷回路は周辺回路領域に複数ブロックに共通のものとして配置してこれをオンオフ制御している。また正電圧側と負電圧側の駆動線を短絡するための短絡回路も周辺回路領域に複数ブロックについて共有させて配置している。これにより、コア回路領域においてセルアレイの面積占有率を大きく確保することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、チャネル消去方式によりデータ消去を行うEEPROMフラッシュメモリにおいて、消去電圧のリセットを行う消去電圧制御回路を、複数のブロックに対して共通に周辺回路領域に配置することにより、コア回路領域のセルアレイ面積占有率を大きく確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるフラッシュメモリの構成を示す図である。
【図2】同フラッシュメモリの要部構成を示す図である。
【図3】同フラッシュメモリのセルアレイ構成を示す図である。
【図4】同フラッシュメモリの要部構成を示す図である。
【図5】同フラッシュメモリの消去負荷でコード回路を示す図である。
【図6】同フラッシュメモリの負電圧デコード回路を示す図である。
【図7】同フラッシュメモリの消去電圧リセットの動作タイミングを示す図である。
【図8】従来のフラッシュメモリの消去電圧リセット制御回路の構成を示す図である。
【図9】フラッシュメモリの消去時のメモリセル印加電圧を示す図である。
【図10】フラッシュメモリの消去時のメモリセル印加電圧を示す図である。
【図11】従来の消去電圧リセット制御回路の動作タイミングを示す図である。
【図12】消去電圧リセット制御回路を用いない場合の容量カップリングの様子を示す図である。
【図13】容量カップリングにより生じる不都合を説明するための図である。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…行デコーダ、3…列デコーダ、4…消去負荷デコード回路、5…負電圧デコード回路、6…消去電圧制御回路、11a,11b…消去負荷回路、12…消去ロジック回路、13…短絡回路、14…正電圧発生回路、15…負電圧発生回路、21,23…正電圧駆動線、22,24…負電圧駆動線。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electrically rewritable nonvolatile semiconductor memory device (EEPROM), and more particularly to an erase control circuit in a flash memory that performs batch erase by a channel erase method.
[0002]
[Prior art]
In the EEPROM flash memory, the memory cell array is usually divided into blocks in units that are collectively erased. For example, in a 4 Mbit flash memory, the data erasure unit is 64 Kbytes (= 512 Kbits). At this time, the memory cell array is divided into eight blocks.
[0003]
A so-called channel erase method is known as one of the batch erase methods in this type of flash memory. This is because, as shown in FIG. 9, the common source line SL connected to the substrate region (source and p-type well in which it is formed) of the memory cell in the selected block is connected to the positive voltage VS and the word line connected to the control gate CG. A negative voltage VG is applied to WL, the bit line BL connected to the drain is floated, and electrons of the floating gate FG of the memory cell are emitted to the channel. At this time, electrons of the floating gate FG of the memory cell are extracted to the channel by FN tunneling. For a non-selected block from which data is not erased, the word line WL and the source line SL may be set to 0 V and the bit line BL may be floated. FIG. 10 shows the potential relationship between the selected block and the non-selected block during this erase operation.
[0004]
As a problem in the case of using the above-described channel erasing method, there is a case where inconvenience occurs due to parasitic capacitance coupling between the word line WL and the substrate when the erasing voltages VS and VG are reset. For example, when the negative voltage VG applied to the word line WL is first reset after the erasing operation, the positive voltage VS = 10 V of the source line SL rises to 10 V + α due to capacitive coupling as shown in FIG. At this time, as shown in FIG. 13A, in the PMOS transistor of the erase load circuit that applies the positive voltage VS to the source line SL, the junction between the p + drain 111 and the n-
[0005]
On the other hand, when the positive voltage VS applied to the source line SL is reset first after the erasing operation, the negative voltage VG of the word line WL is -7V lower than -7V due to capacitive coupling as shown in FIG. Decrease to -α. At this time, as shown in FIG. 13B, in the NMOS transistor of the row sub-decoder driving the word line WL, the junction between the n + drain 113 and the p-
[0006]
In order to solve such a problem at the time of resetting the erase voltage, it is necessary to provide an erase voltage
[0007]
The
[0008]
By such a reset
[0009]
After the erase operation, as shown in FIG. 11, the switch element SW1 is turned off. As a result, the
[0010]
When such erase voltage reset control is performed, the capacitive coupling as described above with reference to FIG. 12 when one of the drive signal lines is reset first does not occur. This makes it possible to prevent a latch-up phenomenon caused by turning on the parasitic bipolar transistor.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the erase
[0012]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a nonvolatile semiconductor memory device including an erase voltage control circuit that does not reduce the area occupation ratio of a memory cell array.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
A nonvolatile semiconductor memory device according to the present invention includes an electrically rewritable memory cell having a transistor structure in which a floating gate and a control gate are stacked, and a memory cell array divided into a plurality of blocks for each erase unit; An erasure load decoding circuit that outputs a positive voltage to the first drive line connected to the substrate region of the block selected at the time of data erasure provided for each block, and is provided for each of the blocks at the time of data erasure A negative voltage decoding circuit for outputting a negative voltage to a second drive line connected to a control gate of a memory cell of a selected block; and a common circuit for the plurality of blocks, and the first and second after a data erasing operation. And an erase voltage control circuit for resetting the voltage of the drive line.
[0014]
According to the present invention, the erase voltage control circuit is provided in common for a plurality of blocks of the memory cell array divided into blocks for each erase unit. Therefore, the erase voltage control circuit can be arranged in the peripheral circuit region outside the core circuit region including the memory cell array and the matrix decoder, so that a large area occupation ratio of the memory cell array can be secured.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a configuration of an EEPROM flash memory according to an embodiment of the present invention. In this embodiment, the flash memory is composed of a plurality of
[0016]
For example, in the case of a NOR type, the
[0017]
As shown in FIG. 1, in each memory core, a
[0018]
An erase
[0019]
FIG. 2 shows the configuration of FIG. 1 more specifically, focusing on two blocks B0 and B1 in a certain memory core. A
[0020]
In the peripheral circuit area outside the core circuit area including the
[0021]
Erase
The short-
[0022]
4, 5, and 6 show more specifically the main part of the configuration of FIG. 2. The erase
[0023]
The
[0024]
As shown in FIG. 5, the erase
[0025]
As shown in FIG. 6, the negative
[0026]
Note that the erase
[0027]
In this embodiment, batch erasure of data is performed in the same manner as in the prior art. That is, at the time of data erasure, the erase
[0028]
At the time of this data erasure, in the non-selected block, the erase
[0029]
At the time of erasing data, the control signal S2 is “L” as shown in FIG. 7, and the
[0030]
After the erasing operation, the control signal S1 becomes “H” as shown in FIG. 7 (time t1). As a result, the erase
[0031]
Thereafter, while the control signal S2 is at “H”, the control signal S3 becomes “L” (time t3). As a result, in the erase
[0032]
As described above, also in this embodiment, the
[0033]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the EEPROM flash memory that performs data erasing by the channel erasing method, the erase voltage control circuit that resets the erase voltage is arranged in the peripheral circuit region in common for a plurality of blocks. As a result, a large cell array area occupancy ratio in the core circuit region can be secured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a flash memory according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a main configuration of the flash memory.
FIG. 3 is a diagram showing a cell array configuration of the flash memory.
FIG. 4 is a diagram showing a main configuration of the flash memory.
FIG. 5 is a diagram showing a code circuit with an erase load of the same flash memory.
FIG. 6 is a diagram showing a negative voltage decoding circuit of the flash memory.
FIG. 7 is a diagram showing an operation timing of erasing voltage reset of the flash memory.
FIG. 8 is a diagram showing a configuration of an erase voltage reset control circuit of a conventional flash memory.
FIG. 9 is a diagram showing a voltage applied to a memory cell when erasing a flash memory.
FIG. 10 is a diagram showing a voltage applied to a memory cell when erasing a flash memory.
FIG. 11 is a diagram showing an operation timing of a conventional erase voltage reset control circuit.
FIG. 12 is a diagram illustrating a state of capacitive coupling when an erase voltage reset control circuit is not used.
FIG. 13 is a diagram for explaining an inconvenience caused by capacitive coupling.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記各ブロック毎に設けられて、データ消去時に選択されたブロックの基板領域につながる第1の駆動線に正電圧を出力する消去負荷デコード回路と、
前記各ブロック毎に設けられて、データ消去時に選択されたブロックのメモリセルの制御ゲートにつながる第2の駆動線に負電圧を出力する負電圧デコード回路と、
前記複数のブロックに共通に設けられて、データ消去動作後に前記第1及び第2の駆動線の電圧をリセットする消去電圧制御回路と
を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。An electrically rewritable memory cell having a transistor structure in which a floating gate and a control gate are stacked, and a memory cell array divided into a plurality of blocks for each erase unit;
An erasing load decoding circuit provided for each block and outputting a positive voltage to a first drive line connected to a substrate region of a block selected at the time of data erasing;
A negative voltage decoding circuit which is provided for each block and outputs a negative voltage to a second drive line connected to a control gate of a memory cell of a block selected at the time of data erasure;
A non-volatile semiconductor memory device comprising: an erase voltage control circuit that is provided in common to the plurality of blocks and resets the voltages of the first and second drive lines after a data erase operation.
選択されたブロックについて前記消去負荷デコード回路を介して前記第1の駆動線に正電圧を供給すると共に、データ消去後第1の制御信号によりオフ制御される第1の消去負荷回路と、
選択されたブロックについて前記負電圧デコード回路を介して前記第2の駆動線に負電圧を供給すると共に、データ消去後第1の制御信号によりオフ制御される第2の消去負荷回路と、
前記第1の消去負荷回路の出力端と各ブロックの前記消去負荷デコード回路の入力端の間を接続する第3の駆動線と、前記第2の消去負荷回路の出力端と各ブロックの前記負電圧デコード回路の入力端の間を接続する第4の駆動線との間に設けられて、データ消去後に第2の制御信号によりオン制御されて前記第3の駆動線と第4の駆動線を短絡するための短絡回路とを有する
ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。The erase voltage control circuit includes:
A first erasing load circuit that supplies a positive voltage to the first drive line via the erasing load decoding circuit for the selected block and is turned off by a first control signal after erasing data;
A second erase load circuit that supplies a negative voltage to the second drive line via the negative voltage decode circuit for the selected block and is turned off by a first control signal after data erasure;
A third drive line connecting between the output terminal of the first erasing load circuit and the input terminal of the erasing load decoding circuit of each block; the output terminal of the second erasing load circuit; The third drive line is provided between the input terminal of the voltage decoding circuit and the fourth drive line, and is turned on by the second control signal after erasing data to thereby connect the third drive line and the fourth drive line. The nonvolatile semiconductor memory device according to claim 1, further comprising a short circuit for short-circuiting.
デコードされたブロックアドレスにより制御されて前記第3の駆動線の正電圧を前記第1の駆動線に転送する第1の転送ゲートと、
データ消去後に第3の制御信号により駆動されて前記第1の駆動線を強制接地するための第1のリセット用トランジスタとを有する
ことを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。The erasing load decoding circuit includes:
A first transfer gate controlled by the decoded block address to transfer the positive voltage of the third drive line to the first drive line;
3. The non-volatile semiconductor memory device according to claim 2, further comprising a first reset transistor that is driven by a third control signal after data erasing and forcibly grounds the first drive line.
デコードされたブロックアドレスにより制御されて前記第4の駆動線の負電圧を前記第2の駆動線に転送する第2の転送ゲートと、
データ消去後に前記第3の制御信号により駆動されて前記第2の駆動線を強制接地するための第2のリセット用トランジスタとを有する
ことを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。The negative voltage decoding circuit includes:
A second transfer gate controlled by the decoded block address to transfer the negative voltage of the fourth drive line to the second drive line;
3. The nonvolatile semiconductor memory device according to claim 2, further comprising: a second resetting transistor that is driven by the third control signal after erasing data and forcibly grounds the second driving line.
ワード線選択を行う行デコーダは、複数のブロックに共通に設けられた行メインデコーダと、各ブロック毎に設けられた行サブデコーダとから構成され、
ビット線選択を行う列デコーダは、複数のブロックに共通に設けられた列メインデコーダと、各ブロック毎に設けられた列サブデコーダとから構成されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。The memory cell array includes a plurality of word lines to which control gates of memory cells arranged in one direction for each block are commonly connected, and a plurality of bit lines that intersect and cross-connect the drains of the plurality of memory cells in common. And are arranged,
A row decoder that performs word line selection is composed of a row main decoder provided in common to a plurality of blocks, and a row sub-decoder provided for each block.
2. The nonvolatile memory according to claim 1, wherein the column decoder that performs bit line selection includes a column main decoder provided in common for a plurality of blocks and a column sub-decoder provided for each block. Semiconductor memory device.
ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。2. The nonvolatile semiconductor device according to claim 1, wherein the memory cell array is divided into a plurality of memory cores each composed of a plurality of blocks, and the erase voltage control circuit is provided for each memory core. Storage device.
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