JP3862064B2 - Fruit tree covering facility and covering sheet used for it - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の目的】
この発明は、果樹、野菜、花卉類等の育成に好都合の被覆施設に関するものであって、特に、果樹を栽培する圃場において、雨避けのための被覆およびその撤収、ならびに開閉状態の調節等の作業を迅速且つ簡便に行うことを可能にする新規な構造からなる果樹覆い施設、およびそれに使用する新規な構造の被覆用シートを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
我が国における桜桃生産者の多くは、外国産桜桃の輸入が自由化された当初、その売上げに多大な打撃を受けるものと予想していたが、永年に渡って官民が一丸となり、様々な品種改良を重ねて開発した佐藤錦や南陽、高砂、紅さやか等に代表される多彩な品種を、生産農家の弛まぬ努力によって最適の環境下に管理しながら栽培して収穫した国産桜桃は、自由市場となった国内市場において、改めてその優秀さが再認識される結果となり、以前にも増して市場が活性化されてその需要は拡大し、生産量が年々増加する傾向となっている。
【0003】
このように桜桃は生産量が増加し、外国産桜桃の輸入による競争原理が働いているにも拘らず、価格は比較的高値のままに安定し、低廉に提供できるものとはなっていないのが現状であり、その理由としては、輸入桜桃の主な品種であるアメリカンチェリーの収穫期が7〜8月と、国内産よりも遅れて出荷されることに一因がある外、国産桜桃の収穫期が5〜6月の梅雨期に重なっていて、商品価値の有る桜桃を収穫する上で、降雨による裂果を防止するための雨避け施設の設置が不可欠であり、それら設備費に多大の投資を必要としていることも価格を高騰させる大きな要因となっている。
【0004】
桜桃は、頂部優勢性が強くて成長に伴って高木となるため、雨避け施設も自ずと高く設営せざるを得ないが、一般的な雨避け施設は、所謂地上部で促成栽培する野菜や果物、花卉類等用の門型温室ハウス(通称ビニルハウス)を、果樹をスッポリ覆い尽くすことができるよう、略そっくりそのまま果樹を覆える高さまで高くしたもので、一般には鋼管を骨格体とし、専用の結合金具でパイプ断面に加工を施すことなく組み立てていく構造からなっており、こうした骨格体自体の設営や骨格体へのビニルシートの被覆作業は、自ずと果樹上方の高所での作業となり、必然的に危険が伴う作業となってしまうため、未だに家内産業的な経営の続く栽培農家が多く、最近のように後継者不足であったり、季節労働者が足りない等の事情から、老齢者に頼らざるを得ない栽培農家では、単価に直接響くことを承知の上でも、このビニールハウスの設営、被覆作業を専門業者に依頼せざるを得ないことになる。
【0005】
こうした事情に対処すべく、ビニルシートの移動を安全且つ簡便に行うことのできるようにした被覆施設として、例えば実開平5−52号公報に開示された屋外園芸用カーテン装置が開発されているが、果樹よりも遥かに高い支柱の立設が不可欠である上、カーテンを牽引する走行パイプを吊下するために上下のケーブルと、これを連結する吊り材等とを要するものであって、構造が複雑で比較的高価な施設となってしまう上、カーテンに通水性をもたせていることから、果たして桜桃の栽培に際して、裂果を確実に防止できるか否か等という点に不安を残すものとなっていた。
【0006】
また、同様に特開平5−106369号公報に示された全天候シートの事例によるものでは、複数適所を係止手段によって地上に係止されたガス封入型防水シートに、空気よりも軽比重のガスを封入して空中に浮上させるようにしたものでは、確実な骨格構造をもたず、強風等に煽られた場合には、簡単に揺動して果樹に干渉して損傷を与えたり、果実を落下させてしまう等の虞れもあり、それら従前から提案のある技術については、何れも桜桃栽培への応用が困難になると予想されるものばかりであって、現状の園芸農家の作業負担を軽減し、経済的に有利に設営可能な桜桃用の被覆施設は、これまで提供されていなかった。
【0007】
この発明は、以上のように、桜桃を始めとする果樹栽培農家において、裂果その他による商品価値の低下を防止する手立てとして欠くことができない門型温室ハウスの設営、管理に係わる経費を削減するために有効と思える技術が未だに確立されていないという事情に疑問を抱き、それら不都合をできるだけ解消し得る被覆施設の実現化ができないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の果樹覆い施設、およびそれに使用する新規な構造からなる被覆用シートを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【0008】
【発明の構成】
図面に示す代表的な実施例からも明確に理解されるように、この発明の果樹覆い施設は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、設営対象範囲となる略矩形状敷地の対峙する二辺上に、各辺上における配置が略対称であって、各辺上には、何れか1本が最も高く、それから離れたものほど漸次低くなるよう規制した複数本の支柱を立設した上、各辺間で対応する支柱間に、夫々弛緩、緊張操作可能となるようにしたワイヤロープを張設する一方、透明且つ防水性を有する複数枚のビニルシートの桁行き方向端部同士の所定範囲を、その上下重なり具合が桁行き方向何れかに統一するようにして重ね合わせ、これら重ね合わせ部分の幅寸法範囲に渡る適宜複数箇所を接着、一体化させて、これら接着部間にビニルシートの上下面側を連通状とする排気用通風口を開口させたものとした上、桁行き方向の所定寸法毎に幅方向に平行状お よび/または中央側で交叉するX型状に配置させ、各両端が同ビニルシート幅寸法方向の縁部外側まで延伸させた複数本の張設帯を一体化することにより、設営対象範囲全体を覆える大きさとしてなる被覆用シートが、略平行状に張設されることとなるそれら複数本のワイヤロープを桁行き方向支持材として各辺上の支柱間に伸展状に掛け渡されるようにすると共に、被覆用シートのワイヤロープに平行する両端縁は、夫々地上から適宜離反させた高さ位置において横設状とする縁取り杆を介して対峙する地盤方向に夫々緊張状とされてなるものとした構成を要旨とする果樹覆い施設ある。
【0009】
この基本的な構成からなる果樹覆い施設を、より具体的な構成のものとして示すと、設営対象範囲となる略矩形状敷地の対峙する二辺上に、各辺上における配置が略対称であって、一辺上には、中央寄りの1本が最も高く、それから離れたものほど漸次低くなるよう規制し、また他辺上には、該中央寄りの最も高い一本に対応するものが、それよりもやや低く、それから離れたものほど漸次低くなるよう規制して一辺側が高く、他辺側が所定の割合で低くなるよう設定された複数本の支柱を立設した上、各辺間で対応する支柱間に、夫々弛緩、緊張操作可能となるようにしたワイヤロープを張設する一方、中央寄り支柱間のワイヤロープに対応する部分で2つの台形状体を一体化させて、最も高い支柱側が幅広く、これに対応するそれよりもやや低い支柱側で幅狭な平面形に形成され、設営対象範囲全体を覆える大きさに設定された透明且つ防水性を有するビニルシート本体に、桁行き方向所定間隔置きに幅方向中央から、幅寸法方向両縁部の外側まで延伸させた両端部が、幅狭端側に向けて僅かに傾斜させた複数本の張設帯を一体化してなる被覆用シートを、略平行状に張設されることとなるそれら複数本のワイヤロープを桁行き方向支持材として、最も高い支柱側に被覆用シートの幅広側が、これに対峙するやや低い支柱側に被覆用シートの幅狭側が、夫々対応するよう各辺上の支柱間に伸展状に掛け渡すようにすると共に、被覆用シートのワイヤロープに平行する両端縁は、夫々地上から適宜離反させた高さ位置において、対応する各張設帯端に繋着、横設状とした縁取り杆を介して対峙する地盤方向に夫々緊張状とされてなるものとし、張設された被覆用シートが、降雨の際に最も高い支柱側から外側へ向かうように排水可能としてなるものとした果樹覆い施設ということができる。
【0010】
さらに、この発明の果樹覆い施設を、表現を変えて示せば、設営対象範囲となる略矩形状敷地の対峙する二辺上に、各辺上における配置が略対称であって、各辺上には、中央寄りの1本が最も高く、その両端に各一本ずつ低い三本の支柱を夫々立設した上、各辺間で対応する支柱間に、夫々弛緩、緊張操作可能となるようにしたワイヤロープを張設する一方、設営対象範囲全体を覆える大きさの略矩形状で、透明且つ防水性を有するビニルシート本体に、桁行き方向所定間隔置きに複数の張設帯が、各両端を該ビニルシート本体縁部から外側に延伸され、平行状配置となるよう一体化してなる被覆用シートを、略平行状に張設されることとなるそれら複数本のワイヤロープを桁行き方向支持材として各辺上の支柱間に伸展状に掛け渡すようにすると共に、左右側の低い支柱間のワイヤロープには、桁行き方向に隣接する一方の張設帯の端部を上から巻掛けて横設状の縁取り杆に繋着し、これらに隣接する他方の端部を直接的に地上に垂下させるように別の横設状の縁取り杆に繋着して対峙する地盤方向に夫々緊張状とするようにし、中央のワイヤロープから両側の低いワイヤロープ側に掛け渡されたビニルシート本体上面に複数の雨樋溝を形成、配列してなるものとした果樹覆い施設とすることが可能である。
【0011】
そして、更に具体的には、設営対象範囲となる略矩形状敷地の対峙する二辺上に、各辺上における配置が略対称であって、各辺上には、中央寄りの1本が最も高く、その両端に各一本ずつ低い三本の支柱を夫々立設した上、各辺間で対応する支柱間に、夫々弛緩、緊張操作可能となるようにしたワイヤロープを張設する一方、設営対象範囲全体を覆える大きさの略矩形状で、透明且つ防水性を有するビニルシート本体に、桁行き方向所定間隔置きに複数の張設帯が、各両端を該ビニルシート本体縁部から外側に延伸され、平行状および/または中央側で交叉するX型状に配置するよう一体化してなる被覆用シートを、略平行状に張設されることとなるそれら複数本のワイヤロープを桁行き方向支持材として各辺上の支柱間に伸展状に掛け渡すようにすると共に、左右側の低い支柱間のワイヤロープには、桁行方向に隣接する一方の張設帯の端部を上から巻掛けて横設状の縁取り杆に繋着し、これらに隣接する他方の端部を直接的に地上に垂下させるように別の横設状の縁取り杆に繋着して対峙する地盤方向に夫々緊張状とするようにし、中央のワイヤロープから両側の低いワイヤロープ側に掛け渡されたビニルシート本体上面に複数の雨樋溝を形成、配列してなるものとした果樹覆い施設となる。
【0012】
支柱は、被覆用シートを張設支持するワイヤロープを、設営対象範囲となる略矩形状敷地の対峙する二辺の所望する高さ位置間に掛け渡し状に支持する機能を果たすものであり、ワイヤロープに加わる荷重を支持するに充分な強度をもって立設すると共に、その上端にワイヤロープを円滑に送り移動可能とする挿通環や滑車、案内溝等からなる張設部分を設けたものとしなければならず、必要に応じて斜め材を用いて地盤面との間で三角形状を形成する支持構造で補強したり、断面形状を強化してワイヤロープから伝わる荷重に充分に耐える構造とすべきであり、二辺間で対峙する中央寄りの支柱を最も高く設定して、その外側のものほど低くなるよう規制して立設するのが望ましいが、二辺上の一方側の外側で対峙する支柱を最も高く設置して、これとは反対側に離れるものほど低くなるよう立設した組み合せとすることも可能である。
【0013】
ワイヤロープは、敷地を挟んで対峙する支柱間に弛緩、緊張操作可能に掛け渡されて、緊張状態にあっては被覆用シートを空中に伸展状に支持した上、撤去や張り替え、あるいは被覆用シートの管理上の必要等で被覆用シートに係わる作業をする際には、当該被覆用シートを地上側に弛ませるようにする機能を果たすものであり、被覆用シート自体の重量のみならず、風雨等によって加わる荷重にも所望の限度まで充分に耐える強度のものを使用しなければならず、一般的な鋼線製のものを使用することが可能であるが、自然環境にも高い耐久強度が得られる上、錆びによる破損の少ないステンレス鋼線からなるものとするのが望ましく、適宜牽引装置を設けて、巻き取りおよび送り出し操作を可能とする牽引機構を併設したものとすることが可能である。
【0014】
縁取り杆は、その自重によって複数本のワイヤロープに伸展状とした被覆用シートの桁行き方向に平行な縁部を、地盤方向に夫々バランスさせて緊張状とし得るよう牽引する機能を果たすものであり、各張設帯端部に繋着可能な形状としなければならず、ビニルシート本体に皺や弛みを生じない程度に牽引可能な重量に設定したものとすべきであって、複数の張設帯端部を繋着可能な棒状や枠状のものに形成するのが望ましく、地上に打ち込み固定された杭に、一端側を繋着した連結紐の他端側を適所に繋着させて、複数本の張設帯端部を纏めて地盤面側と連結可能な状態に取着したものとすることもできる。
【0015】
【関連する発明】
上記した果樹覆い施設に関連し、この発明には、以下のとおりの構成からなる果樹覆い施設に使用する被覆用シートを包含しており、その構成は、基本的に次のとおりのものである。
即ち、透明且つ防水性を有する複数枚のビニルシートの端部同士の所定範囲を、一定の桁行き方向に上下統一させて重ね合わせ、これら重ね合わせ部分の幅寸法範囲に渡る適宜複数箇所を接着、一体化させて、これら接着部間にビニルシートの上下面側を連通状とする排気用通風口を開口させたものとした上、桁行き方向の所定寸法毎に幅方向に平行状および/または中央側で交叉するX型状に配置され、各両端が同ビニルシート幅寸法方向の縁部外側まで延伸された複数本の張設帯を一体化してなり、桁行き方向に無限に連続可能とするよう製造した、ビニルシート本体を有するものとしたことにより、設営の際には対象範囲となる敷地を被覆可能な桁行き方向寸法に適宜切断して使用できるようにした被覆用シートである。
【0016】
ビニルシート本体は、設営対象範囲となる矩形状敷地の略全体を覆って、敷地内の果樹や野菜等の農作物や園芸植物類を、風雨や雹、霜等から保護可能とする覆いとしての機能を果たすものであり、透明且つ防水性のある農業用のビニルシートを使用すべきであるが、着色やコーティングによって遮光性や、鳥の忌避能力を有するビニルシートを使用すること等が可能であり、また、必要箇所に補強布や補強金具を添設して強度を高めたり、あるいは、下方から吹き上げる風を受けて自動的に開閉可能な通気弁を複数点在状に設けて、防水性を確保しながら風圧を上面側に逃がすことができるようにしたビニルシートを使用したり、さらに、不織布やネット類を重ね合わせ状に張設したり、ビニルシート本体を農業用不織布やネット類に置き換えたりすることも可能である。
【0017】
張設帯は、複数の平行なワイヤロープ上の桁行き方向に伸展されたビニルシート本体を、桁行き方向に交叉する方向に牽引状として、シートをバタ付きなく張設(従前からのマイカ線によるように張設)可能とする機能を果たすものであり、ビニルシート本体の桁行き方向に交叉する方向の幅方向縁部まで、あるいは、さらに外側まで延伸された状態に一体化されたものとしなければならず、ビニルシート本体を伸展、張設状とするのに必要な張力に充分に耐える強度をもつ素材からなるのものを選択すべきであって、紐状のものも使用可能であるが、ビニルシートを押さえ込む面積を大きく確保できる帯状のものとするのが望ましく、ビニルシート本体の一側面に接着して一体化したものや、ビニルシート本体の成型と同時に一体成型してしまう埋込み構造のものとすることができ、さらに、両端側には、縁取り杆への連結を容易にする連結用金具を設けたものとすることも可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【0018】
【実施例1】
図1の被覆用シートの平面図、図2の支柱間に張設したワイヤロープの斜視図、図3のワイヤロープ上に被覆用シートを伸展させた果樹覆い施設の斜視図、および図4の設置された果樹覆い施設の斜視図に示される事例は、複数枚のビニルシートの端部同士を、上下の重なりを桁行き方向の一方へ統一するように重ね合わせ、その重合せ部分の複数適所に排気用通風口を開口するよう接着して、桁行き方向に無限に連続可能とするよう製造した被覆用シート4を、設営対象範囲の敷地に合う寸法に切断して設置した基本的構成からなるこの発明に包含される果樹覆い施設1における代表的な一実施例を示すものである。
【0019】
当該果樹覆い施設1は、設営対象範囲となる果樹園の、一辺が約7〜10m程度の略矩形状敷地の対峙する二辺の夫々に、図2に示すように、中央の一本が最も高く、それから離れたものほど漸次低くなるよう、敷地内の果樹の高さに応じて剪定や収穫等の作業に支障を来さない程度の余裕をもった高さ寸法に規制した5本の支柱2,2,……を、合計10本とするよう対象的に配置、立設して、各支柱2,2,……の夫々に支持強度を高めるよう斜め材を添えて補強し、夫々の上端には、滑車を内蔵した枠型に形成されてワイヤロープ3の装着を可能とする滑車金具21を設けたものとし、敷地を挟んで対応する支柱2,2,……間に、夫々ワイヤロープ3,3,……を張設し、弛まないよう地盤側に引き寄せた端部を地面に打ち込まれた杭に繋着、固定した上、中央の最も高い支柱2,2間に掛け渡したワイヤロープ3の一端を弛緩、緊張操作自在なウインチ31に捲回したものとしている。
【0020】
被覆用シート4は、図1に示すとおり、横幅Wが約10m、桁行き方向長さLが約490cmの農業用ビニールシートの、桁行き方向の所定寸法D70cm毎に、横幅方向に平行な長さ約12mの合成樹脂製の張設帯42,42,……を、その両端側が夫々1m程度横幅方向に突出するように接着して一体化させ、さらに同様に製造された複数枚のビニールシートを、桁行き方向末端の70cm幅部分を、同桁行き方向の一端が上、他端を下に配置するよう重ね合わせ状とした上、横幅方向の両端縁部、およびその間の下側配置となった縁部上面の適宜間隔を隔てた複数箇所を、上側の中途部下面に接着、一体化してこれら接着部44,44,……間に残された各非接着部分が、上下面を連通して複数の排気用通風口45,45,……を形成したものとなるようにし、桁方向に連続して結合させ、ロール状に巻き取った長尺なものとするよう製造されたものである。
【0021】
被覆用シート4を平行に張設されたワイヤロープ3,3,……上に張設する際には、ウインチ31を操作して最も高い支柱2,2間に掛け渡したワイヤロープ3を作業し易い高さまで弛緩させ、一方側の最も低い支柱2,2間に渡されたワイヤロープ3から順次、被覆用シート4の幅方向縁部を引き被せるように移動させ、他方の最も低い支柱2,2間のワイヤロープに掛け渡した後に、再度ウインチ31を操作して最も高い支柱2,2間のワイヤロープ3を緊張状に引き上げて、図3に示したように、被覆用シート4の幅方向中央が最も高い支柱2,2に対応され、その間に掛け渡されたワイヤロープ3の桁行き方向に伸展された状態とする。そして、図4に示してあるように、敷地幅方向の最も低いワイヤロープ3,3から夫々垂れ下がった被覆用シート張設帯42,42,……の夫々に、適宜寸法に切断された金属パイプからなる縁取り杆5,5,……を横設状に吊下するよう繋着して、被覆用シート4の全体に皺や弛みを生じないよう張設したものとする。
【0022】
排気用通風口45,45,……は、図5の通風状態の斜視図に示すように、鎖線矢印で示した季節風等の風向きに対して、ビニールシートの風下側の端部が上側に、ビニールシートの風上の端部を下側の配置となるよう伸展、張設するのが好ましく、必要に応じて図6の予備支柱の斜視図に示すような、水平状の樋型支持部23を上端に設けた予備支柱22を、適宜ワイヤロープ3の中途部を下側から支持するよう立設することも可能である。
【0023】
【実施例2】
図7の被覆用シートの平面図、および図8の果樹覆い施設の斜視図に示される事例は、設営対象範囲となる略矩形状敷地の対峙する二辺の中の一辺上に、中央の1本が最も高く、それから離れるものほど漸次低くなるよう規制した5本の支柱2,2,……を略等間隔に立設し、これに対応する他辺上には、前記一辺上に立設された5本の支柱2,2,……に対称的な配置とされ、中央に対応する支柱2を、最も高い支柱2よりもやや低く設定し、それから離れるものほど漸次低く規制した5本の支柱2,2,……を立設したものとし、各辺間で対応する支柱2,2,……間の夫々にワイヤロープ3,3,……を弛緩、緊張可能とするよう張設した上、複数本の平行なワイヤロープ3,3,……上の桁行き方向に向け、後述するよう形成された被覆用シート4を伸展させ、最も背の高い支柱2側から、それに対峙するやや低い支柱2までの桁行き方向に、下り傾斜状の稜線を形成するよう装着してなる果樹覆い施設1である。
【0024】
被覆用シート4は、矩形状敷地の略全体を覆うことができる寸法であって、中央の支柱2,2間に対応する中央線部分で2つの台形状体を継ぎ合わせて一体化させた平面形状であって、最も高い支柱2側に対応する縁部の幅寸法Wを幅広く、これに対峙して、それよりもやや低い支柱2に対応する縁部の幅寸法Nを幅狭く設定したものとなっており、幅寸法方向に添って一体化した張設帯42,42,……が、幅寸法方向の中央から外側に向けて所定角度d分、幅狭側に向けて傾斜されている。
【0025】
【実施例3】
図9の被覆用シートの平面図、および図10の果樹覆い施設の斜視図に示された事例は、設営対象範囲となる略矩形状敷地の対峙する二辺上の夫々に、中央の1本が最も高く、その両端に低く規制された3本の支柱2,2,2を対称的に配置、立設して敷地を挟んで対峙する支柱2,2,……間に平行に掛け渡された3本のワイヤロープ3,3,3上に対して、最も高い1本のワイヤロープ3から、両側にある低い2本のワイヤロープ3,3に至る間に、複数の雨樋溝46,46,……を形成するようにして被覆用シート4を装着した果樹覆い施設1である。
【0026】
被覆用シート4は、そのビニルシート本体41桁行き方向の所定間隔毎に、複数本の張設帯42,42,……を幅寸法方向に沿って平行状に一体化させ、ビニルシート本体41の幅寸法方向縁部から突出するように延伸すると共に、これら幅寸法方向に平行な張設帯42,42,……の夫々に、幅寸法の中央部分でX型状に交叉し、両端部側の夫々が、平行に隣接する張設帯42,42,……の中間位置まで延伸された状態に一体化し、ビニルシート本体41の幅寸法方向縁部で、対称形状となるよう延伸されてきたものと交叉させ、1本に束ねて突出状に延伸した襷状張設帯43,43,……を設けたものとし、該ビニルシート本体41は、適宜所定間隔毎に選択された襷状張設帯43の結合部付近を、重ね合わせたて接着した複数枚のビニルシートからなり、その重ね合わせの上下は、桁行き方向に統一されたものとするか、あるいは上側のシート縁が張設の際に形成される雨樋溝46の下向きとなるよう重ね合わせ、幅寸法方向に点在状となる複数箇所を接着剤や、溶着によって結合し、これら複数の接着部44,44,……間の夫々にビニルシート本体41の上下面を連通可能とする、排気用通風口45,45,……を開口したものとなっている。
【0027】
果樹覆い施設1は、前記被覆用シート4が、設営対象範囲となる略矩形状敷地を挟んで対峙する、6本の支柱2,2,……間に掛け渡した平行な3本のワイヤロープ3,3,3上に桁行き方向に伸展状とするよう装着され、幅寸法中央の張設帯42,42,……と襷状張設帯43,43,……との交叉部を、中央の高いワイヤロープ3上に配置させて幅寸法方向の両端縁部を左右の低いワイヤロープ3,3側に掛け渡すようにし、各襷状張設帯43,43,……の端部側を、対応する低いワイヤロープ3,3の上側から巻き掛けて、横設状の縁取り杆5,5,……に繋着し、吊下状の張力を加えるものとする一方、各張設帯42,42,……は、その端部側を低いワイヤロープ3,3に巻き掛けることなく、直接的に地盤面に向かわせるよう横設状の縁取り杆5,5,……に繋着し、張設帯42とこれを挟んで配置する襷状張設帯43,43との間に、幅寸法方向の裾側に向かうほど流路断面積が拡大する略三角形断面状の雨樋溝46,46,……が、桁行き方向に沿って複数配列、形成された状態に張設されたものとなる。
【0028】
被覆用シート4は、襷状張設帯43,43,……を設けず、全ての張設帯42,42,……を、図1に示すように、平行状に配置したものであっても、上述と同様に、隣接する張設帯42,42の何れか一方の端部を低いワイヤロープに巻き掛け、何れか他方の端部を低いワイヤロープに巻き掛けずに、直接的に地盤面に向かうよう吊下して設営すれば、流路断面積が下流側に向かって拡大する断面形状は得られないものの、幅寸法の中央から裾側に向かって下る雨樋溝46,46,……を形成することが可能である。
【0029】
【作用】
以上のとおりの構成からなるこの発明の果樹覆い施設1は、図1に示した被覆用シート4を、図2の支柱2,2,……間に掛け渡したワイヤロープ3,3,……の上側から被着した状態に装着したことにより、張設および撤収を簡易的な作業で行うことが可能であり、設置された状態では、ビニルシート本体41に複数添設された張設帯42,42,……両端部の夫々が、横設状の縁取り杆5,5,……に繋着されているので、縁取り杆5,5,……の重量によってビニルシート本体41に皺や弛みが生じないように張設されたものとなり、降雨の際にも最も高いワイヤロープ3から漸次低くなるワイヤロープ3,3,……側へ雨水を排水して、果樹覆い施設1下に在る果樹に雨滴が降り注がれてしまうのを阻止するものとなる。
【0030】
また、ビニルシート本体41の桁行き方向の、ビニルシートの接合部分に点在状に設けられた排気用通風口45,45,……は、図5中に鎖線矢印で示されように、被覆用シート4の下側から吹き込み、ビニルシート本体41を上方に持ち上げるような力を発生する風圧を、被覆用シート4の上側に逃がして被覆用シート4下側の空気圧力の上昇を抑止し、ビニルシート本体41やこれを牽引状に支持する張設帯42,42,……に過大な力が加わるのを阻止することができるものとなる。
【0031】
降雨の際には排気用通風口45部分のビニルシートの重なり部分によって封鎖状態を保持して、雨漏りするのを阻止するものとなる。さらに、降雨量の多い場合や積雪の虞れがある場合には、ワイヤロープ3,3,……の下側適所に図6中に示すような予備支柱22を立設して、上端に設けられた水平状の樋型支持部23でワイヤロープ3の下側を支持し、被覆用シート4からワイヤロープに加わる荷重を分散させて支持することが可能である。そして、被覆用シート4を、桁行き方向に数百mの長尺とするよう連続的に製造して、ロール状に巻き取ったものとしたり、あるいは適宜展開容易に折り畳まれたものに製造すれば、設営対象の敷地の広さに応じて、最適な寸法に裁断して使用することが可能となる。
【0032】
図7に示した構造の被覆用シート4を、図8中に示すように、桁行き方向の一方に向けて下り勾配をもって掛け渡された複数本のワイヤロープ3,3,……に張設すれば、降雨の際には、被覆用シート4上に降り注いだ雨水が、最も高い支柱2に支持された該被覆用シート4の幅寸法方向の中央から、末端側へ向けて流れ下ると共に、被覆用シート4の桁行き方向にも流下することとなり、図8中の実線矢印で示すように斜め下方向に雨水が導かれて速やかに排水されるものとなる。また、最も高い支柱2の設置位置を、季節風や地形に起因する強風等、風下側に一致するよう設営すれば、吹き付ける風が張設された被覆用シート4を上側から押え付ける力を発生して、揚力の発生を抑えることとなる。
【0033】
また、図10に示したように中央が高く、その左右側端に低い支柱3,3,3を3本ずつ、設営対象の敷地を挟んで対峙するように立設し、対応する支柱3,3,……間に夫々ワイヤロープ3,3,3を掛け渡し、その上から被覆用シート4を図9に示したように、複数の雨樋溝46,46,……を形成する状態に張設すれば、降雨の際にはその雨水が、図10中に実線矢印で示したように、速やかに雨樋溝46,46,……に沿って設営敷地の外側へ導かれて排出されることとなる。また、被覆用シート4を撤去する場合には、中央の高いワイヤロープをウインチ31を操作することによって弛緩させると共に、縁取り杆5,5,……から張設体42,42,……および襷状張設帯43,43,……を解き放して撤収するか、あるいは、縁取り杆5,5,……諸共、襷状張設帯43,43,……を左右側の低いワイヤロープ3,3から取り外して撤収することが可能である。
【0034】
【効果】
以上のとおり、この発明の果樹覆い施設によれば、設営対象の敷地を挟んで対峙する複数本の支柱間に、平行状に掛け渡されたワイヤロープに対して、被覆用シートを桁行き方向に伸展させて張設したという比較的簡素な基本構成としたことにより、従前までの鋼管を組み合わせた門型温室ハウスを設営する際のような多大な資金の投入を不要として、設営経費を大幅に削減することができる上、伸展状に被覆された被覆用シートは、ワイヤロープを適宜弛緩させることによって脚立等を使用せずとも小人数によって撤去作業を行ったり、再度被覆状に伸展、装着することが安全且つ迅速にできるものとなり、高所での危険な作業を廃止して作業効率を大幅に高め、園芸農家の労働負担を格段に軽減することができることから、経費を削減して果物や野菜等の生産物の出荷価格を低価格に抑えることができるという秀れた特徴が得られるものである。
【0035】
また、この発明が包含する被覆用シートによれば、そのビニルシート本体が伸展状に被覆される平行状、複数本のワイヤロープの桁行き方向所定間隔置きに、それらワイヤロープに交叉する複数本の張設帯を一体化してなる構成を基本とすることから、風雨によるバタ付きを抑制すると共に、降雨にも耐える充分な強度を得ることができるものとなり、従前までの門型温室ハウスのように鋼管を組み合わせた骨格体を、果樹の上側となる高所で組み立てたり、補修したりするような危険な作業が一切不要となり、張設帯端部に繋着した縁取り杆が、ビニルシート本体の縁部を牽引状に引き下げるので、シート面の皺や弛みの発生を防止し、強風を受けて捲れたり、剥がれたりして飛ばされたりするのを防止できるようになる上、撤去の際には張設帯端部に繋着した縁取り杆を取り外して、簡単且つ迅速に巻き取り状に取り外すことができるため、比較的冷涼で乾燥した環境を好む桜桃果樹の栽培のように、晴天のときには開放し、収穫期の降雨の際には速やかに被覆、張設する作業を頻繁に行わなければならない場合であっても労働負担が少なく、作業時間を短縮することができるという秀れた効果を発揮できる。
【0036】
特に、実施例に説明した果樹覆い施設1、およびそれに使用する被覆用シート4は、上記した特徴に加え、被覆用シート4の桁行き方向中途部のビニルシート端部同士の接着部44,44,……の間に、図5中に示した排気用通風口45,45,……を形成したことにより、降雨の際には排気用通風口45,45,……が雨滴の流れによって封鎖されて、ビニルシート本体41下側に雨水が回り込んで栽培されている果樹や野菜等に落下してしまうことを防止できると共に、ビニルシート本体41下側に強風が吹き込んで被覆用シート4を浮上させるような力が発生したときには、排気用通風口45,45,……が、風圧を受けて押し広げられることによって開放され、ビニルシート本体41の上側に風を放出させ、揚力の発生を抑えて被覆用シート4の剥がれや破損を防止することができるという利点が得られる。
【0037】
また、図8に示したように、敷地を挟んで対峙する複数の支柱間に、複数本のワイヤロープ3,3,……を桁行き方向に傾斜状に掛け渡し、図7のように、適宜形状に形成された被覆用シート4を装着したことにより、図8中に実線矢印で示したように、降雨の際の雨滴や雹等が、最も高い支柱から桁行き方向、および桁行き方向に略直交するビニルシート本体41の幅寸法方向の両縁側へ向けて速やかに流下、排出されるものとなり、しかも最も高い支柱側を季節風の風下側とし、これに対峙するやや低い支柱側を風上側とするよう設営すれば、風に対する強度を一段と高めることができるという効果が得られるものとなる。
【0038】
さらにまた、図9および図10に示したように、ワイヤロープ3,3,3の数を、中央の最も高い支柱間に掛け渡したものと、その両側に掛け渡した低いものとの合計3本に限定して、装着した被覆用シート4の襷状張設帯43,43,……の端部を、外側の低いワイヤロープ3,3の上側に巻き掛け、各襷状張設帯43,43,……の間に設けられた張設帯42,42,……の端部を直接的に地上面へ向けて牽引するように張設してあることから、隣接する襷状張設帯43,43,……の間に、引き下げられた張設帯42が、最も高いワイヤロープ3によって支持された被覆用シート4の幅寸法方向中央から、同幅寸法方向外側に向けて次第にその断面積を拡大する略三角形断面の雨樋溝46を形成するものとなり、降雨の際の大量の雨水や雹を、図10中に実線矢印で示したように、案内、流下あるいは滑落させて速やかに排出し、集中的な降雨や雹によって被覆用シート4に過大な荷重が加わることがないように配慮した構造のものにすることができるという効果が期待できるものとなる。
【0039】
叙述の如く、この発明の果樹覆い施設、およびそれに使用する被覆用シートは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの門型温室ハウスのように鋼管を組み合わせて設営する被覆施設に比較して、遥かに経済的なものとすることができる上、設置や修繕作業、および被覆用シートの装着や撤去作業等の安全性と作業効率を格段に高めることができることから、設営経費を大幅に削減することができ、農産物の市場開放の進展に伴い、品質の向上と価格競争とを強いられることとなった果樹、野菜、花卉類の栽培を行う園芸農家や、それに関連する農機具業界において高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の果樹覆い施設、およびそれに使用する被覆用シートの技術的思想を具現化した幾つかの実施例を示すものである。
【図1】 被覆用シートの構造を示す平面図である。
【図2】 ワイヤロープの掛け渡し構造を示す斜視図である。
【図3】 被覆用シートを装着した状態を示す斜視図である。
【図4】 果樹覆い施設の構造を示す斜視図である。
【図5】 排気用通風口の構造を示す斜視図である。
【図6】 予備支柱の要部形状を示す斜視図である。
【図7】 被覆用シートの構造を示す平面図である。
【図8】 果樹覆い施設の構造を示す斜視図である。
【図9】 被覆用シートの構造を示す平面図である。
【図10】 果樹覆い施設の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 果樹覆い施設
2 支柱
21 同 滑車金具
22 同 予備支柱
23 同 樋型支持部
3 ワイヤロープ
31 同 ウインチ
4 被覆用シート
41 同 ビニルシート本体
42 同 張設帯
43 同 襷状張設帯
44 同 接着部
45 同 排気用通風口
46 同 雨樋溝
W 同 横幅寸法
N 同 横幅寸法(幅狭側)
L 同 桁行き方向長さ(ビニルシート)
D 同 桁行き方向の所定寸法
d 同 所定角度
5 縁取り杆[0001]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention relates to a covering facility that is convenient for growing fruit trees, vegetables, flower buds, etc., and in particular, in a field where fruit trees are cultivated, such as covering to remove rain and its removal, and adjustment of the open / close state, etc. It is an object of the present invention to provide a fruit tree covering facility having a novel structure that makes it possible to perform work quickly and easily, and a covering sheet having a novel structure to be used therefor.
[0002]
[Prior art]
Many of the cherry peach producers in Japan expected that the import of foreign cherry peaches was liberalized, but the sales were expected to be severely affected. Japanese cherry blossoms cultivated and cultivated with various varieties such as Sato Nishiki, Nanyo, Takasago, Sayaka Beni, etc. In the domestic market, the excellence has been re-recognized again, the market has been revitalized more than before, the demand has expanded, and the production has been increasing year by year.
[0003]
In this way, despite the increased production of cherry peaches and the principle of competition by importing foreign cherry peaches, the price remains stable at a relatively high price and cannot be offered at a low price. The reason for this is that American cherry, the main varieties of imported cherry peaches, is harvested from July to August. The harvest season overlaps with the rainy season in May and June, and it is essential to install rain avoidance facilities to prevent ripening due to rain when harvesting commercial cherry blossoms. The need for investment is also a major factor in raising prices.
[0004]
Cherry blossoms have strong top dominance and become taller as they grow, so it is necessary to set up rain avoidance facilities naturally. , A greenhouse (commonly known as a vinyl house) for flower buds, etc., is raised to the height that can cover the fruit tree almost exactly so that the fruit tree can be completely covered. It is composed of assembling without processing the pipe cross section with the joint bracket of this, such construction of the skeleton body itself and the work of covering the skeleton body with the vinyl sheet is naturally work at a high place above the fruit tree, Because it is inevitably dangerous work, there are still many cultivated farmers who continue to operate in the cottage industry, and due to circumstances such as lack of successors and lack of seasonal workers, the elderly In the cultivation farmers must rely, even in the knowledge that resonate directly to the unit price, construction of the greenhouses, it will be asked forced to professional skilled in the art coating operation.
[0005]
In order to cope with such circumstances, an outdoor horticultural curtain device disclosed in, for example, Japanese Utility Model Publication No. 5-52 has been developed as a covering facility that can move a vinyl sheet safely and easily. In addition, it is indispensable to set up a pole that is much higher than the fruit tree, and it requires upper and lower cables and suspension materials to connect the upper and lower cables to suspend the traveling pipe that pulls the curtain. However, it becomes a complicated and relatively expensive facility, and the curtains have water permeability, so it will be left uneasy about whether or not ripening can be reliably prevented when growing cherry peaches. It was.
[0006]
Similarly, in the case of the all-weather sheet disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 5-106369, a gas-filled waterproof sheet in which a plurality of appropriate positions are locked on the ground by a locking means is used. In the case of being encased and floating in the air, it does not have a reliable skeletal structure, and when struck by strong winds etc., it can easily swing and interfere with the fruit tree to cause damage, All of the previously proposed technologies are expected to be difficult to apply to cherry peach cultivation, and the current burden of horticultural farmers is reduced. A cherry peach covering facility that has been reduced and economically advantageous has not been provided.
[0007]
As described above, in order to reduce expenses related to the construction and management of a gate-type greenhouse house, which is indispensable as a means for preventing decline in commercial value due to ripening fruit, etc. We have doubts about the fact that the technology that seems to be effective has not yet been established, and from the judgment that it is not possible to realize a coating facility that can eliminate these inconveniences as much as possible, we started its development and research quickly, and in the long term As a result of repeated trial and error and many trial manufactures and experiments, we finally succeeded in realizing a fruit tree covering facility with a new structure and a covering sheet with a new structure used for it. In the following, the configuration thereof will be described in detail together with an embodiment representative of the present invention shown in the drawings.
[0008]
[Structure of the invention]
As will be clearly understood from the representative embodiment shown in the drawings, the fruit tree covering facility of the present invention basically comprises the following configuration.
In other words, on the two opposite sides of the substantially rectangular site that is the construction target range, the arrangement on each side is substantially symmetrical, and on each side, one of them is the highest and the farther away While installing a plurality of struts that are regulated so as to gradually become lower, between the corresponding struts between each side, while stretching a wire rope that can be relaxed and tensioned, respectively,Overlap the predetermined range between the end portions of the transparent sheets of the transparent and waterproof vinyl sheets so that the upper and lower overlaps are uniform in either the cross direction, and the width dimension range of these overlapping portions Adhering and integrating a plurality of appropriate locations over the top of each other, and opening an exhaust vent for connecting the upper and lower surfaces of the vinyl sheet between these bonded portions, and for each predetermined dimension in the carry direction Parallel to the width direction And / or by integrating a plurality of tension bands that are arranged in an X shape that intersects at the center side and that both ends are extended to the outside of the edge in the width direction of the vinyl sheet. It becomes the size that can be coveredThe covering sheet is stretched between the pillars on each side using the plurality of wire ropes to be stretched substantially in parallel as support members in the direction of travel, and the covering sheet Both ends of the wire rope parallel to the wire rope are tensioned in the direction of the ground facing each other through the edge ridges which are horizontally arranged at the height positions appropriately separated from the ground.Gist of compositionThere is a fruit tree covering facility.
[0009]
When the fruit tree covering facility having this basic configuration is shown as having a more specific configuration, the arrangement on each side is substantially symmetrical on the two opposite sides of the substantially rectangular site that is the construction target range. On one side, the one near the center is the highest and the one farther away is regulated to be gradually lower, and on the other side, the one corresponding to the highest one near the center is It is slightly lower than that, and the one that is further away from it is regulated so that it gradually becomes lower and one side is high and the other side is set to be low at a predetermined rate. While stretching the wire rope that can be relaxed and tensioned between the struts respectively, the two trapezoidal bodies are integrated at the part corresponding to the wire rope between the struts near the center, and the highest strut side is Wide range and corresponding to thisThan thatFormed into a narrow flat shape on the slightly lower support column side, to a transparent and waterproof vinyl sheet body set to a size that covers the entire construction target range, from the center in the width direction at predetermined intervals in the carry direction, To the outside of both edges in the width directionStretchedBoth ends slightly toward the narrow endInclinedThe covering sheet formed by integrating a plurality of tension bands is used as a support member in the direction of travel of the plurality of wire ropes to be stretched substantially in parallel. The wide side is stretched between the struts on each side so that the narrow side of the covering sheet corresponds to the slightly lower strut side facing the wide side, and parallel to the wire rope of the covering sheet Both end edges are connected to the corresponding end of each tension band at a height position appropriately separated from the ground, and are in a horizontally installed shape.It shall be tensioned in the direction of the ground facing each other through the rim., The stretched covering sheet can be drained from the highest column side to the outside in case of rainWas supposed to beFruit tree covering facilityIt can be said.
[0010]
Furthermore, if the fruit tree covering facility of the present invention is shown by changing the expression, the arrangement on each side is substantially symmetrical on the two opposite sides of the substantially rectangular site to be set up, and on each side. The one near the center is the highest, and three pillars, one lower each on each end, are erected, and between the corresponding pillars between each side can be relaxed and tensioned respectively. While the stretched wire rope is stretched, a plurality of stretch bands are arranged at predetermined intervals in the direction of travel in a transparent and waterproof vinyl sheet body that is substantially rectangular in size to cover the entire construction target range. The covering sheet formed by extending both ends outward from the edge of the vinyl sheet main body and being integrated in a parallel arrangement, the multiple wire ropes to be stretched substantially parallel to each other in the traveling direction As a support material, it is stretched between struts on each side. At the same time, on the wire rope between the lower struts on the left and right sides, the end of one of the tension strips adjacent in the direction of the girder is wrapped from above and attached to the horizontal edging bar and adjacent to these To the other edge of the frame so that the other end is directly suspended from the groundTry to make them tension in the direction of the groundForming and arranging multiple rain gutters on the top surface of the vinyl sheet stretched from the central wire rope to the lower wire rope side on both sidesWas supposed to beIt can be a fruit tree covering facility.
[0011]
More specifically, the arrangement on each side is substantially symmetrical on the two opposite sides of the substantially rectangular site that is the construction target range, and the one near the center is the most on each side. While three high poles, one low on each end, are erected on each side, and wire ropes that can be relaxed and tensioned between the corresponding pillars between each side are stretched, A substantially rectangular shape sized to cover the entire range to be installed, a transparent and waterproof vinyl sheet body, and a plurality of tension bands at predetermined intervals in the direction of travel, each end from the edge of the vinyl sheet body The covering wire sheet, which is stretched outward and integrated so as to be arranged in a parallel shape and / or an X shape intersecting at the center side, is arranged with the plurality of wire ropes that are stretched in a substantially parallel shape. As a supporting material for directions, it is stretched between the pillars on each side. At the same time, on the wire rope between the lower struts on the left and right sides, the end of one of the tension strips adjacent in the crossing direction is wound from above, and is attached to the horizontal edging bar and adjacent to these. In another horizontal edging rod so that the other end hangs directly on the groundTry to make them tension in the direction of the groundThis is a fruit tree covering facility in which a plurality of rain gutters are formed and arranged on the upper surface of the vinyl sheet body spanned from the central wire rope to the lower side of the wire rope on both sides.
[0012]
The struts fulfill the function of supporting the wire rope that stretches and supports the covering sheet between the desired height positions of the two opposite sides of the substantially rectangular site that is the construction target range, It must be erected with sufficient strength to support the load applied to the wire rope, and at its upper end, it must be provided with a stretched part consisting of an insertion ring, pulley, guide groove, etc. that can smoothly feed and move the wire rope. If necessary, it should be reinforced with a support structure that forms a triangular shape with the ground surface using diagonal materials, or the cross-sectional shape should be strengthened to withstand the load transmitted from the wire rope. It is desirable to set up the central column that faces between the two sides to the highest level, and to regulate and stand so that the outer one becomes lower, but it faces the outside on one side on the two sides. Install the highest column Te, can be combined with upright so as to be lower as a departure on the opposite side to this.
[0013]
The wire rope is stretched between struts facing each other across the site so that it can be relaxed and tensioned, and in tension, the covering sheet is supported in a stretched manner in the air, and then removed, replaced, or covered. When working on the coating sheet for the management of the sheet, etc., it fulfills the function of loosening the coating sheet to the ground side, not only the weight of the coating sheet itself, It must be strong enough to withstand the load imposed by wind and rain, etc., and can be made of ordinary steel wire, but it also has high durability in the natural environment. It is desirable to be made of a stainless steel wire that is less damaged by rusting, and should be equipped with a traction mechanism that enables appropriate winding and feeding operations with appropriate traction devices. Possible it is.
[0014]
The edging rod serves to pull the edges parallel to the girder direction of the covering sheet extended to a plurality of wire ropes by its own weight so that it can be tensioned by balancing in the ground direction. Yes, it must have a shape that can be attached to the end of each tension band, and should be set to a weight that can be pulled so as not to cause wrinkles or slack in the vinyl sheet body. It is desirable to form the band end in a rod-like or frame-like shape that can be attached, and the other end of the connecting string with one end attached to the pile driven into the ground and fixed in place. A plurality of stretched belt end portions can be combined and attached to the ground surface side in a connectable state.
[0015]
[Related invention]
In relation to the fruit tree covering facility described above, the present invention includes a covering sheet used for the fruit tree covering facility having the following configuration, and the configuration is basically as follows. .
In other words, a predetermined range between the ends of a plurality of transparent and waterproof vinyl sheets is overlapped in a uniform direction, and a plurality of portions over the width dimension range of these overlapping portions are bonded together. In addition, an exhaust vent opening is formed between the bonded portions so that the upper and lower surfaces of the vinyl sheet communicate with each other. Alternatively, it is arranged in an X shape that intersects at the center side, and is integrated with multiple tension bands that extend to the outside of the edge in the width direction of the vinyl sheet. This is a covering sheet that has a vinyl sheet main body manufactured so that it can be used by appropriately cutting it into a girder-direction dimension that can cover the target site during construction. .
[0016]
The vinyl sheet body covers almost the entire rectangular site that is the target of the construction, and functions as a cover that can protect crops and horticultural plants such as fruit trees and vegetables on the site from wind, rain, frost, etc. A transparent and waterproof vinyl sheet for agriculture should be used, but it is possible to use a vinyl sheet that has light-shielding properties and bird repellent ability by coloring and coating. In addition, it is possible to increase the strength by attaching reinforcing cloths and reinforcing metal fittings to the necessary places, or to provide multiple waterproof valves that can be opened and closed automatically in response to the wind blown from below. Use a vinyl sheet that allows the wind pressure to escape to the upper surface side while securing it, or stretch non-woven fabrics and nets in layers, or place the vinyl sheet body on agricultural non-woven fabrics or nets It is also possible to Etari.
[0017]
The tension band is a stretched vinyl sheet body that extends in the cross direction on a plurality of parallel wire ropes, and the sheet is stretched in a crossing direction in the cross direction so that the sheet is stretched without fluttering. It is designed to be integrated into a state where the vinyl sheet body extends to the edge in the width direction in the direction intersecting the carry direction or further to the outside. It must be selected from a material that has sufficient strength to withstand the tension required to extend and stretch the vinyl sheet body, and string-like materials can also be used. However, it is desirable to make it a belt-like one that can secure a large area to hold down the vinyl sheet, such as one that is bonded and integrated on one side of the vinyl sheet body, or one that is molded simultaneously with the molding of the vinyl sheet body Mau can be of the buried structure, further, the both ends can also be assumed in which a connecting fitting to facilitate connection to border rods.
In the following, the structure of the present invention will be described in detail together with an embodiment representative of the present invention shown in the drawings.
[0018]
[Example 1]
1 is a plan view of the covering sheet of FIG. 1, a perspective view of a wire rope stretched between the supports of FIG. 2, a perspective view of a fruit tree covering facility in which the covering sheet is extended on the wire rope of FIG. In the example shown in the perspective view of the installed fruit tree covering facility, the ends of multiple vinyl sheets are overlapped so that the upper and lower overlaps are unified in one direction, and multiple overlapped portions of the overlapping parts are placed. From the basic structure where the covering sheet 4 manufactured so that it can be continuously connected infinitely in the direction of the girder is cut to a size suitable for the site of the installation target range. A typical example of the fruit
[0019]
As shown in FIG. 2, the
[0020]
As shown in FIG. 1, the covering sheet 4 is a length parallel to the transverse direction for each predetermined dimension D70 cm in the transverse direction of an agricultural vinyl sheet having a lateral width W of about 10 m and a longitudinal direction length L of about 490 cm. A plurality of vinyl sheets manufactured in the same manner by bonding and bonding stretched
[0021]
When the covering sheet 4 is stretched on the
[0022]
As shown in the perspective view of the ventilation state of FIG. 5, the exhaust vents 45, 45,... Have the leeward end of the vinyl sheet on the upper side with respect to the wind direction such as seasonal wind indicated by a chain line arrow, It is preferable to extend and stretch the windward end of the vinyl sheet so that it is positioned on the lower side, and if necessary, a horizontal saddle-shaped
[0023]
[Example 2]
The example shown in the plan view of the covering sheet in FIG. 7 and the perspective view of the fruit tree covering facility in FIG. 8 has a central one on one side of the two opposite sides of the substantially rectangular site that is the construction target range. The five
[0024]
The covering sheet 4 is a size that can cover substantially the entire rectangular site, and is a plane in which two trapezoidal bodies are joined together at the center line portion corresponding to the
[0025]
[Example 3]
The example shown in the plan view of the covering sheet in FIG. 9 and the perspective view of the fruit tree covering facility in FIG. 10 has a central one on each of the two opposite sides of the substantially rectangular site that is the construction target range. The three
[0026]
The covering sheet 4 is formed by integrating a plurality of
[0027]
The fruit
[0028]
The covering sheet 4 does not have the hook-
[0029]
[Action]
The fruit
[0030]
Further, the ventilating vents 45, 45,... Provided in a dotted manner in the joint portion of the vinyl sheet in the direction of the vinyl sheet
[0031]
In the case of rain, the sealed state is maintained by the overlapping portion of the vinyl sheet at the
[0032]
As shown in FIG. 8, the covering sheet 4 having the structure shown in FIG. 7 is stretched around a plurality of
[0033]
Moreover, as shown in FIG. 10, the center is high, and three
[0034]
【effect】
As described above, according to the fruit tree covering facility of the present invention, the covering sheet is placed in the direction of travel with respect to the wire rope that is stretched in parallel between the plurality of struts facing each other across the site to be installed. By adopting a relatively simple basic configuration that is extended and stretched, it eliminates the need for investing a large amount of funds as in the case of constructing a conventional greenhouse with a combination of steel pipes. In addition, the covering sheet coated in a stretched shape can be removed by a small number of people without using a stepladder, etc., by loosening the wire rope as appropriate, or stretched and mounted again in a covering shape Can be done safely and quickly, abolishing dangerous work in high places, greatly improving work efficiency and dramatically reducing the labor burden of horticultural farmers, thus reducing costs Soo features that can suppress the shipping price of the product, such as fruits and vegetables at a low cost in which is obtained.
[0035]
Further, according to the covering sheet included in the present invention, a plurality of wires that cross the wire ropes at predetermined intervals in the parallel direction in which the vinyl sheet main body is covered in a stretched manner and in the direction of travel of the plurality of wire ropes. Because it is based on a structure that integrates the stretched belt, it can suppress the flutter caused by wind and rain, and can obtain sufficient strength to withstand rainfall. There is no need to perform any dangerous work such as assembling or repairing a frame that combines a steel pipe with the upper part of the fruit tree and repairing it. Since the edge of the seat is pulled down, the seat surface can be prevented from wrinkling and slacking, and it can be prevented from drowning or peeling off due to strong winds, and at the time of removal. Is Since the edge of the rim attached to the end of the belt can be removed and removed easily and quickly, it can be removed in the form of a roll. Even in the case of rain during the harvest season, even if it is necessary to frequently perform covering and stretching work, the labor load is reduced and the excellent effect of shortening the work time can be exhibited. .
[0036]
In particular, the
[0037]
In addition, as shown in FIG. 8, a plurality of
[0038]
Furthermore, as shown in FIGS. 9 and 10, the number of
[0039]
As described above, the fruit tree covering facility of the present invention and the covering sheet used for the facility are capable of achieving the intended purpose evenly by the novel configuration, and are easy to manufacture, and have a conventional gate shape. It can be made much more economical compared to a covering facility constructed with a combination of steel pipes like a greenhouse house, and it has safety such as installation and repair work, and installation and removal work of covering sheets. Because the work efficiency can be greatly improved, the construction cost can be greatly reduced, and the fruits, vegetables, and flowers that have been forced to improve quality and price competition as the agricultural market opens up. It is highly appreciated by horticultural farmers who cultivate varieties and the related agricultural equipment industry, and is expected to be widely used and spread.
[Brief description of the drawings]
The drawings show several embodiments embodying the technical idea of the fruit tree covering facility of the present invention and the covering sheet used therein.
FIG. 1 is a plan view showing a structure of a covering sheet.
FIG. 2 is a perspective view showing a wire rope spanning structure.
FIG. 3 is a perspective view showing a state in which a covering sheet is mounted.
FIG. 4 is a perspective view showing the structure of a fruit tree covering facility.
FIG. 5 is a perspective view showing a structure of an exhaust vent.
FIG. 6 is a perspective view showing a main part shape of a preliminary column.
FIG. 7 is a plan view showing the structure of a covering sheet.
FIG. 8 is a perspective view showing the structure of a fruit tree covering facility.
FIG. 9 is a plan view showing the structure of a covering sheet.
FIG. 10 is a perspective view showing the structure of a fruit tree covering facility.
[Explanation of symbols]
1 fruit tree covering facility
2 props
21 Pulley bracket
22 Spare column
23 Same saddle type support
3 Wire rope
31 Same winch
4 Coating sheet
41 Same vinyl sheet body
42 Tension belt
43 Same saddle-like stretch belt
44 Same adhesive part
45 Ventilation vent for exhaust
46 Same rain gutter
W Same width dimensions
N Same width dimensions (narrow side)
L Length for girder (vinyl sheet)
D Specified dimensions in the direction of girder
d Same angle
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