JP3861740B2 - Electronic control device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源スイッチのオンによりバッテリから供給される電力を受けて制御を行う電子制御装置において、その電源スイッチがオフされてからの時間(ソーク時間)を計測するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、例えば車両のエンジンを制御する電子制御装置においては、エンジン制御用の様々な処理や動作を行う制御部として、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)を中心とする各種電子回路が設けられており、電源スイッチとしてのイグニッションスイッチがオンされているときに、バッテリから電力が供給されて動作するようになっている。
【0003】
そして、近年、この種の電子制御装置においては、イグニッションスイッチがオフされ、当該電子制御装置に実質的な動作電力が供給されなくなってからの時間(以下「ソーク時間」という)を把握したいという要望がある。
すなわち、例えばソーク時間を用いてエンジン始動時の制御を切り替えるヒートマネージメント制御が行われている。このヒートマネージメント制御は、エンジンの冷却水を温水にしてから始動を開始させるものであり、それによってエンジン始動時の燃料消費を抑制することで、燃費の向上や排ガス規制への対応を実現するものである。この場合、イグニッションスイッチがオフされてからの水温の低下を予測するために、ソーク時間の計測が必要となる。
【0005】
そこで、このようなソーク時間を測定する方法として、電子制御装置に計時用のカウンタを備えた半導体集積回路(IC)を組み込み、そのカウント値からソーク時間を算出することが考えられている。
しかしながら、そのソーク時間の計測時間や測定精度への要求が、その計測したソーク時間の使用用途により異なるといった問題がある。
【0006】
例えば、上記ヒートマネージメント制御においては、エンジンの始動前に冷却水を温水に切り替えるため、ユーザが何時運転を開始してもよいように、例えば最大7日間の時間を計測する必要があり、その場合の測定精度として2時間程度の誤差が許容される。これに対し、測定精度として数分程度の誤差が許容されるような使用用途もある。
【0007】
このように、用途に応じてソーク時間の計測が変わるため、単一のICにてこれを満足させるためには、その最大時間を計測可能なICを開発することが考えられる。しかし、長時間のソーク時間を計測する場合であっても一定以上の測定精度が要求される場合もあるため、そのような場合にはIC内部のカウント数が過大になってしまう。
【0008】
また、それぞれの用途に応じてICを開発することも考えられるが、その場合には何種類ものICが必要となり、コストアップにつながる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、電源スイッチのオンによりバッテリから供給される電力を受けて制御を行う電子制御装置において、用途に応じた測定時間及び測定精度でソーク時間を計測することができ、しかもこれを簡易かつ低コストに実現できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、請求項1記載の電子制御装置においては、電源スイッチがオンされているときにバッテリから供給された主電源電圧を受けて所定の制御プログラムを実行するホストマイコンと、このホストマイコンと通信線を介して接続されると共に、バッテリから供給された副電源電圧を受けて動作し、ホストマイコンからの指令により、予め設定された時間間隔にてアップカウントを開始するカウンタを内蔵する計時用ICを備える。そして、ホストマイコンと計時用ICとの協働により電源スイッチがオフしているソーク時間を計測することが可能になっている。すなわち、電源スイッチがオフの間は制御プログラムの実行に必要な主電源電圧の供給が実質的に遮断され、計時用ICは副電源電圧のみで動作することになり、ソーク時間の計測の際の省電力化が図られている。尚、ここでいう「時間間隔」とは、複数ビットからなるカウンタがその最下位ビット(以下「LSB」という)を切り替えてアップカウントするタイミングを意味する。
【0010】
そして、カウンタは、電源スイッチのオフ後にアップカウントを開始すると共に、アップカウントの開始後、当該カウンタにてカウント可能なカウント数及び設定された時間間隔に基づいて予め定められた許容計時時間を計測する毎にクリアされる。尚、ここでいう「許容計時時間」とは、カウンタがカウント可能なカウント数に基づいて算出される計時時間をいい、カウンタの最大計時時間と同じであってもよいし、これより短い時間であってもよい。
さらに、起動手段が、カウンタにて許容計時時間が計測される毎に、電源スイッチをオンすることなくバッテリからの主電源電圧を用いてホストマイコンを一時的に起動させる。そして、ホストマイコン側に設けられたカウント手段が、起動手段によってホストマイコンが起動された回数をカウントアップして記憶する。尚、この起動回数の記憶は、ホストマイコン側に設けたカウント用のメモリに常時副電源電圧を供給して行うか、或いは不揮発性のメモリに記憶させることにより行うことができる。
そして、ホストマイコンが、電源スイッチがオフされてから再びオンされたとき、そのオンされた時点でのカウント手段のカウント数,カウンタの許容計時時間,及びカウンタが示すカウント数に基づいて、ソーク時間を算出する。
つまりこの場合、許容計時時間にカウント手段のカウント数を乗じて得た時間と、カウンタが示すカウント数から算出される時間とを加算した時間がソーク時間ということになる。
かかる構成によれば、ソーク時間の用途により計時用ICの測定精度を一定以上に保持した状態で、長時間の測定を行うことができる。その際、計時用ICの増加を伴うこともない。また、ホストマイコンは主電源電圧を用いて一時的に起動されるにすぎないため、バッテリの電力を大きく消費することもない。このため、あらゆる測定精度及び測定時間の要求値に対応して簡易かつ低コストにソーク時間の測定を実現することができる。
請求項2に記載の電子制御装置においては、さらに切替手段が、電源スイッチがオフされる際又はオフされる前にホストマイコンから出力された指令信号に基づき、予め設定された複数の時間間隔の内、選択された時間間隔にてカウンタがアップカウントするように、上記時間間隔の設定を切り替える。
【0011】
かかる構成によれば、ソーク時間の使用用途に応じたホストマイコン側の判断により、カウンタによるアップカウントの時間間隔を適宜切り替えて変更することができる。例えば、上述したヒートマネージメント制御よりもソーク時間の測定時間が短く、また高い測定精度が要求されるような用途では、アップカウントの時間間隔を短くする等の方法をとることができる。或いは、別の用途でそれより高精度なソーク時間の測定が要求される場合には、当該時間間隔をさらに短くすることにより、これを実現することができる。しかも、計時用ICのアップカウントの時間間隔(タイミング)を切り替える構成をとるため、カウンタの容量等のハード構成を変更する必要がない。
【0012】
このため、用途によりソーク時間の測定に高い測定精度が要求される場合には、アップカウントの時間間隔が短くなるように設定することで対応でき、また長時間の測定が要求される場合には、アップカウントの時間間隔が長くなるように設定することで対応できる。その結果、単一のIC(計時用IC)にて複数の用途に適応することができ、用途に応じた測定時間及び測定精度でのソーク時間の計測を、簡易かつ低コストに実現することができる。
尚、このように単一のICにて種々の用途の要求値に対応するためには、想定される用途のうち最も測定精度の高いものの要求が満たされるように上記時間間隔の種類を設定する(つまり、最も測定精度の要求の厳しいものを基準にICの設計をしておく)ことが望ましい。
また、ホストマイコンからの指令信号の出力は、より具体的には、例えば請求項3に記載のようにすることができる。即ち、ホストマイコンから保持信号が入力されると該ホストマイコンへ主電源電圧を供給する保持手段を備え、ホストマイコンは、電源スイッチがオフされた後、所定期間は、上記保持手段へ保持信号を出力することによって自身の動作を継続させつつ、指令信号を出力する。
つまり、電源スイッチがオフしてもホストマイコンはすぐには動作を停止せず、自身が出力する保持信号によって保持手段から供給される主電源電圧を受けて、所定期間は動作を継続する。そしてこの間に、指令信号を出力するのである。
【0017】
尚、上記電子制御装置としては種々の用途に適用されるものが考えられるが、例えば請求項4に記載のように、上記電源スイッチが車両のイグニッションスイッチであり、上記ホストマイコンが車両のエンジンを制御するためのものである場合には、イグニッションスイッチのオフ時における消費電力を低く抑えることが一層重要になる。このため、省電力のために副電源電圧を受けて動作する計時用ICを用いてソーク時間の計測を行う上記電子制御装置の構成に対する効果が大きい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面と共に説明する。図1は、本実施例の電子制御装置の電気的構成を表すブロック図である。
同図に示すように、電子制御装置(以下「ECU」という)1は、車両に搭載されたエンジンを制御するものであり、車両のバッテリ2のプラス端子にメインリレー3を介して接続される主電源端子J1と、バッテリ2のプラス端子に常時接続される副電源端子J2と、バッテリ2のプラス端子に電源スイッチとしてのイグニッションスイッチ(以下「IGSW」と記す)4を介して接続されるIGSW端子J3と、バッテリ2のプラス端子に接続されるメインリレー駆動端子J4と、一端が接地されたメインリレー3のコイルLの他端に接続されたメインリレー駆動端子J5とを備えている。
【0021】
そして、ECU1は、CPU,RAM,ROM等を備え、エンジンを制御するための様々な制御プログラムを実行するホストマイコン5と、ホストマイコン5とのシリアル通信によりIGSW4がオフしてからのソーク時間を計測するための計時用ICとしてのソークタイマIC10と、エンジン制御に用いられる各種センサ信号(図示省略)やバッテリ電圧(つまりバッテリ2の電圧)などのアナログ値をデジタル値に変換してホストマイコン5に入力させるA/D変換器6と、IGSW4を介してIGSW端子J3より入力されるバッテリ電圧(以下「VIG」と記す)を、ホストマイコン5が入力可能な電圧レベルのIGSW信号にレベル変換して、ホストマイコン5へ出力する入力回路7と、メインリレー3を介して主電源端子J1より入力されるバッテリ電圧(以下「V+B」と記す)から、ホストマイコン5及びA/D変換器6を動作させるための主電源電圧Vmを生成して出力すると共に、副電源端子J2より常時入力されるバッテリ電圧(以下「VBAT」と記す)から、ホストマイコン5に内蔵されたスタンバイRAMが常時データを保持するための副電源電圧Vsを生成して出力する電源回路8と、所定の条件下でメインリレー駆動端子J4,J5間を短絡してメインリレー3のコイルLに電流を流し、メインリレー3をオンさせるためのメインリレー制御回路20とを備えている。
【0022】
尚、電源回路8は、V+Bの供給を受けて主電源電圧Vmの出力を開始してから、その主電源電圧Vmが安定すると見なされる所定時間だけホストマイコン5へリセット信号を出力する、所謂パワーオンリセット機能も有している。また、入力回路7は、電源不要の電子部品からなるものである。
【0023】
次に、ソークタイマIC10の概略構成について図2に基づいて説明する。
同図に示すように、ソークタイマIC10は、ホストマイコン5との間で信号の入出力を行うシリアルI/O11と、上述したソーク時間を計測するためのタイマ部12と、外部発振回路30にて生成された発振クロック(本実施例では数MHz)を分周又は逓倍して、タイマ部12がアップカウントする際に用いる基準クロックを生成する基準クロック生成部13とを備える。
【0024】
タイマ部12は、ホストマイコン5からシリアルI/O11を介して入力された指令信号に基づき、基準クロック生成部13から入力された基準クロックを分周又は逓倍してカウント用の動作クロックに切り替える動作クロック生成部14と、この動作クロックに基づいて常時カウントアップされる6ビットカウンタからなるソークタイマカウンタ15と、ソークタイマカウンタ15のカウント値と比較される時間情報としての値がセットされるアウトプットコンペアレジスタ(OCR)16と、ソークタイマカウンタ15のカウント値とOCR16にセットされた値とを比較し、両値が一致するとメインリレー駆動信号を出力する比較器17とを備える。
【0025】
また、ソークタイマIC10は複数の端子を備え、ホストマイコン5からは、同図に示すSCLK端子及びシュミット回路41を介して同期用のクロックが入力され、SRXD端子及びシュミット回路42を介してこのクロックに同期した指令信号等のシリアルデータが入力される。また、これらのデータ等が入力される際には、その前処理としてホストマイコン5からIORESB端子及びシュミット回路43を介してリセット信号が入力され、シリアルI/O11の初期化が行われる。そして、ホストマイコン5からシリアルI/O11を介して入力された時間情報がOCR16にセットされ、また、ソーク時間測定のための後述する設定コードが動作クロック生成部14にセットされる。一方、ソークタイマカウンタ15のカウント値等の伝送データは、ソークタイマIC10からシリアルI/O11,バッファ44及びSTXD端子を介してホストマイコン5へ出力される。
【0026】
一方、タイマ部12では、基準クロック生成部13から入力された基準クロックを動作クロックに切り替え、この動作クロックに基づいてアップカウントすることで、ソーク時間の測定時間及び測定精度を複数段に切り替えられるようになっている。この切り替えは、ホストマイコン5からの指令信号に含まれる設定コードに基づいて動作クロック生成部14にて基準クロックを分周又は逓倍し、対応する動作クロックを生成することにより行われる。
【0027】
すなわち、外部発振回路30で生成された発振クロックは、XIN端子を介して基準クロック生成部13に入力されて分周され(場合によってはさらに逓倍され)、発振クロックよりも周波数の低い基準クロックに変換される。そして、この基準クロックがタイマ部12に入力されると、動作クロック生成部14では、現在の設定コードに基づいた分周又は逓倍処理を行って動作クロックの周波数を切り替え、当該動作クロックをソークタイマカウンタ15に順次出力する。ソークタイマカウンタ15では、この動作クロックに同期してその最下位ビット(LSB)が切り替わり、アップカウントされていく。
【0028】
そして、OCR16の設定値とソークタイマカウンタ15のカウント値とが一致すると、比較器17から上記メインリレー駆動信号がフリップフロップ18,オア回路46,PI_OUT端子を介してメインリレー制御回路20に出力される。
【0029】
また、このメインリレー駆動信号が出力されると、その情報とソークタイマカウンタ15のカウント値がホストマイコン5に伝送され、場合により、ホストマイコン5からはタイマ部12でのカウント処理を停止するための停止指令信号が入力される。この停止指令信号は、シリアルI/O11を介してXSTOP信号として基準クロック生成部13に入力され、基準クロック生成部13は、このXSTOP信号を受けてタイマ部12への基準クロックの出力を一旦停止する。そして、ソークタイマカウンタ15等がクリアされた後、ホストマイコン5からの指令により再び基準クロックの出力を開始する。
【0030】
尚、ソークタイマIC10への副電源電圧Vsの供給はVOS5端子を介して行われ、GND端子が接地されているる。また、ソークタイマIC10はパワーオンリセット回路19を備え、この副電源電圧Vsが供給されると、パワーオンリセット回路19からタイマ部12及びシリアルI/O11に対してリセット信号が出力され、各回路の初期化が行われる。また、このリセット信号はフリップフロップ18に対してもオア回路47を介して入力され、フリップフロップ18内の情報は、このリセット信号又はシリアルI/O11のカウンタクリア信号が入力されることで初期化される。
【0031】
次に、ソーク時間の測定時間及び測定精度の切替処理について、図3に基づいて説明する。
本実施例ではソーク時間の測定時間及び測定精度が複数段に切替可能になっており、同図の例では、設定コード「000」〜「100」のいずれかの設定により5段階に切替可能に構成されている。この場合、設定コード「010」による設定倍率(つまり、基準クロックの周波数に対する動作クロックの周波数の比)が1倍になっているため、当該設定コードを選択すると、基準クロックがそのまま動作クロックとして設定され、10分毎にソークタイマカウンタ15のLSBがアップカウントされる。そして上述のように、本実施例のソークタイマカウンタ15が6ビットカウンタであるため、最大10時間30分の測定が可能となっている。
【0032】
同様に、設定コードが「001」,「000」については、それぞれ倍率が0.25,0.0625であり、基準クロックを分周した動作クロックが生成され、最大測定時間が42時間,168時間となるため、長時間の測定が可能になっている。逆に、設定コードが「011」,「100」については、それぞれ倍率が375,1875であり基準クロックを逓倍した動作クロックが生成され、最大測定時間が1分40秒,20秒となるため、短時間の測定しかできないが、LSBのアップカウントのタイミングがそれぞれ1.6秒,320msとなっており、高精度な測定が可能となっている。
【0033】
図1に戻り、メインリレー制御回路20は、オア回路21と、その出力先に接続された起動用トランジスタ(PNPトランジスタ)22とを備えている。起動用トランジスタ22のエミッタはメインリレー駆動端子J4に接続され、コレクタはメインリレー駆動端子J5に接続され、ベースはオア回路21に接続されている。
【0034】
そして、上述のようにしてソークタイマIC10からのメインリレー起動信号が出力されるか、ホストマイコン5からマイコン保持信号が出力されるか、又はIGSW端子J3からVIGが供給されてオア回路21に入力されると、トランジスタ22をオンし、メインリレー3のコイルLに電流を流してメインリレー3をオンしてホストマイコン5等に主電源電圧Vmを供給し、エンジンECU1による通常の制御処理を開始させる。尚、マイコン保持信号は、IGSW4がオフしても、例えば電子スロットを閉じるまでの間ホストマイコン5を起動しておくために出力される信号である。このマイコン保持信号は、図2に示されるように、ホストマイコン5からPI_IN端子を介して一旦ソークタイマIC10に入力され、シュミット回路45,オア回路46及びPI_OUT端子を介してメインリレー制御回路20に出力される。そして、これらの全ての信号等の出力が停止すると、メインリレー3をオフしてホストマイコン5等への主電源電圧Vmの供給を遮断する。
【0035】
次に、ソーク時間測定の具体的方法について図4〜図6に基づいて説明する。まず図4は、本実施例のソーク時間測定方法をEVP系(エバポレータ系)の漏れを検出する所謂穴あき確認(以下「EVPリークチェック」ともいう)に適応した例である。EVPリークチェックは、EVP OBD(カリフォルニア州の排ガス規制)に対応し、ソーク中に電子制御装置を起動して、タンクからキャニスタ,サージタンクまでのEVP系の漏れを検出するものであり、その際にもソーク時間の計測が必要となる。
この例では、IGSW4がオフされてから5時間経過後にバッテリ電圧V+B(つまり主電源電圧Vm)を一時的に供給してホストマイコン5を起動させ、EVPリークチェック後にバッテリ電圧V+Bの供給を遮断してホストマイコン5を停止させる。従って、ここではソーク中においてホストマイコン5を起動させるまでの時間(5時間)を計測する。
【0036】
まず、ホストマイコン5は、上述のようにIGSW4がオフされた直後はマイコン保持信号の出力により動作可能となってるため、この間を利用して測定するソーク時間に対応した設定コード,その時間情報(つまり次回のホストマイコン5が起動時間),及びカウント開始指令信号をソークタイマIC10に対して出力する。そして、さらに電子スロットを閉じる等の処理を終えた後、マイコン保持信号の出力を止め、バッテリ電圧V+Bの供給を遮断して所謂スリープ状態に移行する。
【0037】
上記設定コードはタイマ部12の動作クロック生成部14にセットされ、時間情報はOCR16にセットされる。そして、カウント開始指令信号によりシリアルI/O11からの上記XSTOP信号の出力が停止され、基準クロック生成部13から動作クロック生成部14に基準クロックが出力されて動作クロックに変換され、この動作クロックに基づいたカウント処理が実行される。
【0038】
この例では、上記設定コードとして「010」が設定され、LSBが10分毎にアップカウントされる。このため、最大測定時間が10時間30分となり、測定時間としての5時間はソークタイマIC10の許容計時時間内におさまる。そのため、ソークタイマIC10でのカウント処理は一回のみでよく、ソークタイマカウンタ15のカウント値がOCR16の設定値に一致した時点でメインリレー駆動信号が出力され、ホストマイコン5(つまりエンジンECU1)が起動し、EVPリークチェックが実施される。
【0039】
尚、この場合、ソークタイマIC10の測定誤差が1%であるとすると、5時間の計測での測定誤差は±3分程度となり、読み取り誤差は10分程度となる。この場合、EVPリークチェックは15分程度で終了するが、ソークタイマカウンタ15についてはIGSW4がONされるまで放置していてもよいし、当該5時間の計測後にクリアしてもよい。
【0040】
次に、図5はソーク時間測定方法をヒートマネージメント制御に適用した例である。
同図に示すように、本ヒートマネージメント制御ではソーク時間として5日間を測定し、5日間を経過した時点でIGSW4をオンにする。この測定は比較的長時間ではあるが、一定以上の測定精度を得るため設定コードとして「010」が設定され、ソークタイマIC10にて10時間を計測する毎にホストマイコン5を起動し、内蔵するスタンバイRAMにその起動回数を記憶していき、5日間経過した時点でホストマイコン5にバッテリ電圧V+Bを供給してエンジンECU1を動作させる。尚、上述のようにスタンバイRAMには常時副電源電圧Vsが供給されているため、ホストマイコン5の停止中においてもその起動回数を記憶し続けることができる。
【0041】
まず、ホストマイコン5は、上述のようにIGSW4がオフされた直後はマイコン保持信号の出力により動作可能となってるため、内蔵する上記スタンバイRAMをクリアした後、この間を利用して測定するソーク時間に対応した設定コード,その時間情報(つまり次回のホストマイコン5が起動時間),及びカウント開始指令信号をソークタイマIC10に対して出力する。そして、さらに電子スロットを閉じる等の処理を終えた後、マイコン保持信号の出力を止め、バッテリ電圧V+Bの供給を遮断して所謂スリープ状態に移行する。
【0042】
上記設定コードはタイマ部12の動作クロック生成部14にセットされ、時間情報はOCR16にセットされる。そして、カウント開始指令信号によりシリアルI/O11からの上記XSTOP信号の出力が停止され、基準クロック生成部13から動作クロック生成部14に基準クロックが出力されて動作クロックに変換され、この動作クロックに基づいたカウント処理が実行される。
【0043】
この例では、設定コードとして「010」が設定されるため、LSBが10分毎にアップカウントされる。このため、最大測定時間が10時間30分となり、測定時間としての5日間(120時間)はソークタイマIC10の最大測定時間を超過する。そのため、OCR16には当該測定精度における許容計時時間としての10時間に相当するカウント値が設定され、ソークタイマカウンタ15のカウント値がこれに一致した時点でメインリレー駆動信号が出力され、ホストマイコン5(つまりエンジンECU1)が一時的に起動してその起動回数を加算してスタンバイRAMに記憶した後、再度スリープ状態に移行する。ソークタイマカウンタ15は、このホストマイコン5の起動毎にクリアされ、再度スリープに移行したときに再びカウント処理を開始する。このような動作が繰り返される。
【0044】
そして、IGSW4が再びオンされた時点でソークタイマカウンタ15のカウント値がホストマイコン5に送信される。ホストマイコン5では、このIGSW4がオンされた時点のソークタイマカウンタ15のカウント値と、それまでのホストマイコン5の起動回数とに基づき、ソーク時間が算出される。つまり、IGSW4がオンされた時点のソークタイマカウンタ15のカウント値から算出される時間と、ソークタイマカウンタによる計時時間(10時間)にホストマイコン5の起動回数を乗じて得た時間とを加算した時間が、この場合のソーク時間ということになる。
【0045】
尚、この場合の測定精度としてのIC誤差が1%であるとすると、5日間(120時間)の計測での測定誤差は±1時間12分程度となり、読み取り誤差は10分となる。
このように、ヒートマネージメント制御の場合は前述したEVP OBDの場合よりも長時間の測定となるため、同一のソークタイマIC10ではその許容計時時間を超過してしまうところ、ソークタイマカウンタ15による計測を一定時間で繰り返し、その繰り返し回数をホストマイコン5の起動によりカウントアップすることで、その計測が可能となる。このため、単一のソークタイマIC10とホストマイコン5との協働によって長時間の測定が可能となる。
【0046】
以上のように、本実施例の電子制御装置1によれば、IGSW4がオフされる際にホストマイコン5から出力された指令信号に含まれる設定コードに基づき、予め設定された複数のアップカウントの時間間隔の内、適当な時間間隔が選択的に切り替えられる。そして、ソークタイマカウンタ15がアップカウントしたカウント値に基づいて、ホストマイコン5がソーク時間を算出する。
【0047】
かかる構成によれば、EVP OBDやヒートマネージメント制御等のソーク時間の使用用途に応じたホストマイコン5側の判断により、単一のソークタイマカウンタ15によるアップカウントの時間間隔を適宜切り替えて変更することができる。このため、単一のソークタイマIC10にて複数の用途に適応することができ、用途に応じた測定時間及び測定精度でのソーク時間の計測を、簡易かつ低コストに実現することができる。
【0048】
また、ソーク時間の測定時間がソークタイマIC10の許容計時時間を超える場合には、ソークタイマIC10にて一定時間を計測すると共に、ホストマイコン5側でその計測回数をカウントすることにより、これを計測することができる。このため、長時間の測定においてもソークタイマIC10の増加を伴うことがない。また、ホストマイコン5は副電源電圧を用いて一時的に起動されるにすぎないため、バッテリ2の電力を大きく消費することもない。このため、あらゆる測定精度及び測定時間に対応して簡易かつ低コストにソーク時間の測定を実現することができる。
【0049】
尚、本実施例において、ホストマイコン5とソークタイマIC10が切替手段及び起動手段に該当し、ホストマイコン5がカウント手段に該当する。
【0050】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記各実施例ではソーク時間測定方法の一例を示したが、取り得る測定方法は、上述したものに限らず、測定時間及び測定精度の要求に応じて適宜変更することが可能である。具体的には、上記ヒートマネージメント制御の場合に、図6に示すように設定コードとして例えば「000」を選択してLSBのアップカウントを160分毎に行うように設定すると、ソークタイマIC10のみで5日間のソーク時間を計測することができる。ただしこの場合、読み取り誤差が2時間40分と上記の場合よりも大きくなってしまうことに留意する必要はある。
【0051】
逆に、測定時間が短く高精度な測定を実施する場合には、設定コードとして「011」や「100」を選択するようにするとよい。
また、上記実施例では、マイコン保持信号が一旦ソークタイマIC10を経由した後メインリレー制御回路20のオア回路21に入力される構成を説明したが、当該マイコン保持信号がソークタイマIC10を経由することなく、直接オア回路21に入力される構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかる電子制御装置の概略構成を表すブロック図である。
【図2】 実施例の半導体集積回路の概略構成を表すブロック図である。
【図3】 実施例のソーク時間計測の切替態様を表す説明図である。
【図4】 実施例のソーク時間計測処理の具体例を表す説明図である。
【図5】 実施例のソーク時間計測処理の具体例を表す説明図である。
【図6】 実施例のソーク時間計測処理の具体例を表す説明図である。
【符号の説明】
1・・・電子制御装置、 2・・・バッテリ、 5・・・ホストマイコン、
3・・・メインリレー、 8・・・電源回路、 12・・・タイマ部、
13・・・基準クロック生成部、 14・・・動作クロック生成部、
15・・・ソークタイマカウンタ、 16・・・OCR、
17・・・比較器、 20・・・メインリレー制御回路、
30・・・外部発振回路、 47・・・オア回路、
10・・・ソークタイマIC[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for measuring a time (soak time) after a power switch is turned off in an electronic control device that performs control by receiving power supplied from a battery when the power switch is turned on.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
2. Description of the Related Art Conventionally, for example, in an electronic control device that controls a vehicle engine, various electronic circuits centered on a microcomputer (hereinafter referred to as “microcomputer”) are provided as a control unit that performs various processes and operations for engine control. When the ignition switch as the power switch is turned on, power is supplied from the battery to operate.
[0003]
In recent years, in this type of electronic control device, there is a desire to know the time (hereinafter referred to as “soak time”) after the ignition switch is turned off and no substantial operating power is supplied to the electronic control device. There is.
That is, for example, heat management control is performed to switch control at engine startup using soak time. This heat management control is to start the engine after warming the engine cooling water, thereby reducing fuel consumption when starting the engine, thereby improving fuel efficiency and complying with exhaust gas regulations. It is. In this case, it is necessary to measure the soak time in order to predict a decrease in the water temperature after the ignition switch is turned off.
[0005]
Therefore, as a method for measuring such a soak time, it is considered to incorporate a semiconductor integrated circuit (IC) having a time counter in an electronic control unit and calculate the soak time from the count value.
However, there is a problem that the demand for the measurement time and the measurement accuracy of the soak time varies depending on the usage application of the soak time.
[0006]
For example,UpIn the heat management control, since the cooling water is switched to warm water before the engine is started, it is necessary to measure, for example, a maximum of 7 days so that the user may start the operation at any time. An error of about 2 hours is allowed as accuracy.On the other hand, there is a usage in which an error of about several minutes is allowed as the measurement accuracy.
[0007]
As described above, since the measurement of the soak time changes depending on the application, in order to satisfy this with a single IC, it is conceivable to develop an IC capable of measuring the maximum time. HoweverEven when measuring a long soak time, a certain level of measurement accuracy may be required.BecauseIn such casesThe number of counts inside the IC becomes excessive.
[0008]
In addition, it is conceivable to develop an IC according to each application, but in that case, several types of ICs are required, leading to an increase in cost.
The present invention has been made in view of these problems. In an electronic control device that receives power supplied from a battery when a power switch is turned on and performs control, the soak time is measured with measurement time and measurement accuracy according to the application. In addition, it is an object of the present invention to be able to realize this easily and at low cost.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problems, in the electronic control device according to claim 1, a host microcomputer that receives a main power supply voltage supplied from a battery and executes a predetermined control program when the power switch is turned on, and the host microcomputer Is connected via a communication line, operates by receiving the sub-power supply voltage supplied from the battery, and has a built-in counter that starts up-counting at a preset time interval according to a command from the host microcomputer IC is provided. The soak time during which the power switch is turned off can be measured by the cooperation between the host microcomputer and the timing IC. That is, while the power switch is off, the supply of the main power supply voltage necessary for the execution of the control program is substantially cut off, and the timing IC operates only with the sub power supply voltage. Power saving is achieved.Here, the “time interval” means a timing at which a counter composed of a plurality of bits switches up and counts the least significant bit (hereinafter referred to as “LSB”).
[0010]
AndThe counter starts up-counting after the power switch is turned off, and after starting up-counting, every time a predetermined allowable time is measured based on the count number that can be counted by the counter and a set time interval. Cleared. The “allowable time” here refers to the time measured based on the number of counts that can be counted by the counter, and may be the same as the maximum time of the counter or may be shorter than this. There may be.
Further, the activation means temporarily activates the host microcomputer using the main power supply voltage from the battery without turning on the power switch every time the allowable time is measured by the counter. Then, the counting means provided on the host microcomputer side counts up and stores the number of times the host microcomputer has been activated by the activation means. The number of activations can be stored by always supplying a sub power supply voltage to a counting memory provided on the host microcomputer side, or by storing it in a nonvolatile memory.
When the host microcomputer is turned on again after the power switch is turned off, the soak time is determined based on the count number of the counting means at the time when the power switch is turned on, the allowable time count of the counter, and the count number indicated by the counter. Is calculated.
That is, in this case, the time obtained by multiplying the allowable time by the count number of the counting means and the time calculated from the count number indicated by the counter is the soak time.
According to such a configuration, long-time measurement can be performed in a state where the measurement accuracy of the timekeeping IC is maintained at a certain level or more depending on the use of the soak time. At that time, there is no increase in time-measurement IC. In addition, since the host microcomputer is only temporarily activated using the main power supply voltage, it does not consume much battery power. For this reason, the measurement of the soak time can be realized easily and at low cost in correspondence with the required values of all measurement accuracy and measurement time.
The electronic control device according to claim 2, further comprising:Based on the command signal output from the host microcomputer when the power switch is turned off or before the switch is turned off, the counter counts up at a selected time interval among a plurality of preset time intervals. Switch the above time interval setting toThe
[0011]
According to such a configuration, the time interval of up-counting by the counter can be appropriately switched and changed by the determination on the host microcomputer side according to the usage application of the soak time. For example, the measurement time of the soak time is shorter than the heat management control described above, and high measurement accuracy is required.In such applications,A method such as shortening the time interval of up-counting can be taken. Alternatively, when a more accurate soak time measurement is required for another application, this can be realized by further shortening the time interval. In addition, since it is configured to switch the time interval (timing) of the upcount of the timekeeping IC, it is not necessary to change the hardware configuration such as the capacity of the counter.
[0012]
For this reason, when high measurement accuracy is required for soak time measurement depending on the application, it can be handled by setting the up-count time interval to be short, and when long-time measurement is required. This can be dealt with by setting the up-count time interval to be longer. As a result, it is possible to adapt to multiple applications with a single IC (timer IC), and to realize soak time measurement with measurement time and measurement accuracy according to the application easily and at low cost. it can.
In order to meet the required values for various applications with a single IC as described above, the type of the time interval is set so that the requirements for the highest measurement accuracy among the assumed applications are satisfied. (In other words, it is desirable to design an IC based on the most demanding measurement accuracy).
More specifically, the output of the command signal from the host microcomputer can be as described in claim 3, for example. In other words, when a holding signal is input from the host microcomputer, the host microcomputer has holding means for supplying a main power supply voltage to the host microcomputer. The host microcomputer sends a holding signal to the holding means for a predetermined period after the power switch is turned off. The command signal is output while continuing its own operation by outputting.
That is, even if the power switch is turned off, the host microcomputer does not stop operating immediately, but receives the main power supply voltage supplied from the holding means by the holding signal output by itself, and continues to operate for a predetermined period. During this time, a command signal is output.
[0017]
In addition, although what is applied to various uses can be considered as said electronic control apparatus, for example,Claim 4As described above, when the power switch is an ignition switch for a vehicle and the host microcomputer is for controlling the engine of the vehicle, it is possible to further reduce the power consumption when the ignition switch is off. Become important. For this reason, it has a great effect on the configuration of the electronic control device that measures the soak time by using a timing IC that operates by receiving the sub power supply voltage for power saving.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a block diagram showing an electrical configuration of the electronic control device of this embodiment.
As shown in the figure, an electronic control unit (hereinafter referred to as “ECU”) 1 controls an engine mounted on a vehicle, and is connected to a plus terminal of a battery 2 of the vehicle via a main relay 3. The main power supply terminal J1, the secondary power supply terminal J2 always connected to the positive terminal of the battery 2, and the IGSW connected to the positive terminal of the battery 2 via an ignition switch (hereinafter referred to as “IGSW”) 4 as a power switch. A terminal J3, a main relay drive terminal J4 connected to the plus terminal of the battery 2, and a main relay drive terminal J5 connected to the other end of the coil L of the main relay 3 grounded at one end.
[0021]
The ECU 1 includes a CPU, a RAM, a ROM, and the like, and performs a soak time after the IGSW 4 is turned off by serial communication between the
[0022]
The
[0023]
Next, a schematic configuration of the soak
As shown in the figure, the soak
[0024]
The
[0025]
The soak
[0026]
On the other hand, the
[0027]
In other words, the oscillation clock generated by the
[0028]
When the set value of the OCR 16 matches the count value of the soak timer counter 15, the main relay drive signal is output from the comparator 17 to the main
[0029]
When this main relay drive signal is output, the information and the count value of the soak timer counter 15 are transmitted to the
[0030]
The sub power supply voltage Vs is supplied to the soak
[0031]
Next, the process for switching the measurement time and measurement accuracy of the soak time will be described with reference to FIG.
In this embodiment, the measurement time and measurement accuracy of the soak time can be switched to a plurality of stages, and in the example of the figure, it can be switched to 5 stages by setting any of the setting codes “000” to “100”. It is configured. In this case, since the setting magnification (that is, the ratio of the operation clock frequency to the reference clock frequency) by the setting code “010” is 1 time, when the setting code is selected, the reference clock is set as the operation clock as it is. The LSB of the soak timer counter 15 is up-counted every 10 minutes. As described above, since the soak timer counter 15 of this embodiment is a 6-bit counter, the measurement can be performed for a maximum of 10 hours and 30 minutes.
[0032]
Similarly, for the setting codes “001” and “000”, the magnifications are 0.25 and 0.0625, respectively, an operation clock is generated by dividing the reference clock, and the maximum measurement time is 42 hours and 168 hours. Therefore, long-time measurement is possible. On the contrary, for the setting codes “011” and “100”, the magnifications are 375 and 1875, respectively, and an operation clock is generated by multiplying the reference clock, and the maximum measurement time is 1 minute 40 seconds and 20 seconds. Although only short-time measurement is possible, the LSB upcount timing is 1.6 seconds and 320 ms, respectively, and high-precision measurement is possible.
[0033]
Returning to FIG. 1, the main
[0034]
Then, as described above, the main relay activation signal is output from the soak
[0035]
Next, a specific method for measuring the soak time will be described with reference to FIGS. First, FIG. 4 shows the soak time measurement method of this embodiment.So-called perforated confirmation for detecting leaks in the EVP system (evaporator system) (hereinafter also referred to as “EVP leak check”)It is an example adapted to.EVP leak check is EVP In response to OBD (California emissions regulations), an electronic control device is activated during soak to detect EVP system leaks from the tank to the canister and surge tank. Is required.
In this example, the battery voltage V + B (that is, the main power supply voltage Vm) is temporarily supplied 5 hours after the IGSW 4 is turned off to start the
[0036]
First, since the
[0037]
The setting code is set in the operation clock generation unit 14 of the
[0038]
In this example, “010” is set as the setting code, and the LSB is up-counted every 10 minutes. Therefore, the maximum measurement time is 10 hours and 30 minutes, and the measurement time of 5 hours falls within the allowable time measurement time of the soak
[0039]
In this case, if the measurement error of the soak
[0040]
Next, FIG. 5 shows an example in which the soak time measurement method is applied to heat management control.
As shown in the figure, in this heat management control, five days are measured as the soak time, and the IGSW 4 is turned on when five days have passed. Although this measurement takes a relatively long time, “010” is set as a setting code in order to obtain a measurement accuracy of a certain level or more, and the
[0041]
First, since the
[0042]
The setting code is set in the operation clock generation unit 14 of the
[0043]
In this example, since “010” is set as the setting code, the LSB is up-counted every 10 minutes. For this reason, the maximum measurement time is 10 hours and 30 minutes, and the measurement time of 5 days (120 hours) exceeds the maximum measurement time of the soak timer IC10. Therefore, the OCR 16 is set with a count value corresponding to 10 hours as an allowable timing time in the measurement accuracy, and when the count value of the soak timer counter 15 coincides with this, a main relay drive signal is output, and the host microcomputer 5 (In other words, the engine ECU 1) temporarily starts up, adds the number of startups and stores it in the standby RAM, and then shifts to the sleep state again. The soak timer counter 15 is cleared every time the
[0044]
When the IGSW 4 is turned on again, the count value of the soak timer counter 15 is transmitted to the
[0045]
If the IC error as the measurement accuracy in this case is 1%, the measurement error in the measurement for 5 days (120 hours) is about ± 1
Thus, in the case of heat management control, since the measurement takes a longer time than in the case of the EVP OBD described above, the allowable time is exceeded in the same soak
[0046]
As described above, according to the electronic control device 1 of the present embodiment, a plurality of preset upcounts are set based on the setting code included in the command signal output from the
[0047]
According to such a configuration, the time interval of up-counting by the single soak timer counter 15 can be appropriately switched and changed according to the determination on the
[0048]
Further, when the measurement time of the soak time exceeds the allowable time of the soak
[0049]
In this embodiment, the
[0050]
As mentioned above, although the Example of this invention was described, it cannot be overemphasized that embodiment of this invention can take various forms, as long as it belongs to the technical scope of this invention, without being limited to the said Example at all. Nor.
For example, in each of the above-described embodiments, an example of the soak time measurement method has been described. However, the possible measurement methods are not limited to those described above, and can be appropriately changed according to the requirements for the measurement time and the measurement accuracy. Specifically, in the case of the above heat management control, if, for example, “000” is selected as the setting code as shown in FIG. 6 and the LSB up-count is set every 160 minutes, the soak
[0051]
On the contrary, when the measurement time is short and high-precision measurement is performed, it is preferable to select “011” or “100” as the setting code.
In the above-described embodiment, the configuration in which the microcomputer holding signal is input to the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a schematic configuration of an electronic control device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a schematic configuration of a semiconductor integrated circuit according to an embodiment.
FIG. 3 is an explanatory diagram illustrating a switching mode of soak time measurement according to the embodiment.
FIG. 4 is an explanatory diagram illustrating a specific example of soak time measurement processing according to the embodiment.
FIG. 5 is an explanatory diagram illustrating a specific example of soak time measurement processing according to the embodiment.
FIG. 6 is an explanatory diagram illustrating a specific example of soak time measurement processing according to the embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Electronic controller, 2 ... Battery, 5 ... Host microcomputer,
3 ... Main relay, 8 ... Power supply circuit, 12 ... Timer part,
13: reference clock generation unit, 14: operation clock generation unit,
15 ... Soak timer counter, 16 ... OCR,
17 ... Comparator, 20 ... Main relay control circuit,
30 ... External oscillation circuit, 47 ... OR circuit,
10 ... Soak timer IC
Claims (4)
前記ホストマイコンと通信線を介して接続されると共に、前記バッテリから供給された副電源電圧を受けて動作し、該ホストマイコンからの指令により、予め設定された時間間隔にてアップカウントを開始するカウンタを内蔵する計時用ICと、
を備え、前記ホストマイコンと前記計時用ICとの協働により前記電源スイッチがオフしてからのソーク時間を計測可能な電子制御装置であって、
前記カウンタは、前記電源スイッチのオフ後に前記アップカウントを開始すると共に、該アップカウントの開始後、当該カウンタにてカウント可能なカウント数及び前記時間間隔に基づいて予め定められた許容計時時間を計測する毎にクリアされ、
さらに、
前記カウンタにて前記許容計時時間が計測される毎に、前記電源スイッチをオンすることなく前記バッテリからの主電源電圧を用いて前記ホストマイコンを一時的に起動させる起動手段と、
前記起動手段により前記ホストマイコンが起動された回数をカウントアップして記憶するカウント手段と、
を備え、
前記ホストマイコンは、前記電源スイッチがオフされてから再びオンされたとき、該オンされた時点での前記カウント手段のカウント数,前記カウンタの許容計時時間,及び前記カウンタが示すカウント数に基づいて、前記ソーク時間を算出することを特徴とする電子制御装置。A host microcomputer that receives a main power supply voltage supplied from a battery and executes a predetermined control program when the power switch is on;
It is connected to the host microcomputer via a communication line, operates by receiving a sub power supply voltage supplied from the battery, and starts up-counting at a preset time interval according to a command from the host microcomputer. A timing IC with a built-in counter;
An electronic control unit capable of measuring a soak time after the power switch is turned off by the cooperation of the host microcomputer and the timing IC,
The counter starts the up-counting after the power switch is turned off, and after the up-counting starts, measures a predetermined allowable time based on the count number that can be counted by the counter and the time interval. Cleared every time
further,
Start means for temporarily starting the host microcomputer using the main power supply voltage from the battery without turning on the power switch every time the allowable time measurement is measured by the counter;
Counting means for counting up and storing the number of times the host microcomputer has been activated by the activation means;
With
When the host microcomputer is turned on again after the power switch is turned off, the host microcomputer is based on the count number of the counting means at the time when the power switch is turned on, the allowable timing time of the counter, and the count number indicated by the counter An electronic control device for calculating the soak time.
前記電源スイッチがオフされる際又はオフされる前に前記ホストマイコンから出力された指令信号に基づき、予め設定された複数の時間間隔の内、選択された時間間隔にて前記カウンタがアップカウントするように、該時間間隔の設定を切り替える切替手段を備えたことを特徴とする電子制御装置。The electronic control device according to claim 1, further comprising:
Based on a command signal output from the host microcomputer before or after the power switch is turned off, the counter counts up at a selected time interval among a plurality of preset time intervals. As described above, an electronic control device comprising switching means for switching the setting of the time interval.
前記ホストマイコンから保持信号が入力されると該ホストマイコンへ前記主電源電圧を供給する保持手段を備え、
前記ホストマイコンは、前記電源スイッチがオフされた後、所定期間は、前記保持手段へ前記保持信号を出力することによって自身の動作を継続させつつ、前記指令信号を出力すること、
を特徴とする電子制御装置。The electronic control device according to claim 2,
A holding means for supplying the main power supply voltage to the host microcomputer when a holding signal is input from the host microcomputer;
The host microcomputer outputs the command signal while continuing its operation by outputting the holding signal to the holding means for a predetermined period after the power switch is turned off.
An electronic control device.
前記電源スイッチは、車両のイグニッションスイッチであり、
前記ホストマイコンは、前記車両のエンジンを制御するためのものであること、
を特徴とする電子制御装置。 The electronic control device according to any one of claims 1 to 3,
The power switch is a vehicle ignition switch,
The host microcomputer is for controlling the engine of the vehicle;
An electronic control device .
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