JP3861630B2 - Polypropylene molding material - Google Patents

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JP3861630B2 JP2001226665A JP2001226665A JP3861630B2 JP 3861630 B2 JP3861630 B2 JP 3861630B2 JP 2001226665 A JP2001226665 A JP 2001226665A JP 2001226665 A JP2001226665 A JP 2001226665A JP 3861630 B2 JP3861630 B2 JP 3861630B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明器具等の部品を形成するのに用いられるポリプロピレン成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、照明器具の部品を形成するための熱可塑性樹脂成形材料としてはポリプロピレンを主成分とするポリプロピレン成形材料が用いられているが、この成形材料から得られる成形品の耐熱性及び剛性を向上させる手段として、ポリプロピレン成形材料にタルクを配合することが広く一般的に行われている。
【0003】
また、最近ではJIS規格のIEC規格への整合化に伴い、照明器具の部品の難燃化が要求されてきており、ポリプロピレン成形材料に難燃剤を配合することにより難燃化の向上が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、タルクを配合することによりタルク強化されたポリプロピレン成形材料の場合、その難燃性を向上させようとして難燃剤を配合すると、タルクによる難燃剤の吸着等が生じる。従って、難燃性を向上させるためには多量の難燃剤を配合しなければならないが、難燃剤を多量に配合すると、耐熱性と耐熱耐光変色性の低下及び経済性の低下(高コスト化)が生じるという問題があった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、タルクを配合せずに低コストで難燃性、耐熱性、耐熱耐光変色性に優れるポリプロピレン成形材料を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るポリプロピレン成形材料は、曲げ弾性率が2000〜2500MPaで且つホモタイプのポリプロピレンを含有し、難燃剤としてトリス(トリブロモネオペンチルホスフェート)を、難燃助剤として三酸化アンチモンをそれぞれ用い、これらの難燃剤と難燃助剤とを2:1で配合すると共に上記難燃剤と難燃助剤の合計量をポリプロピレンに対して4〜6質量%で配合して成ることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の請求項2に係るポリプロピレン成形材料は、請求項1に加えて、ポリプロピレンのメルトフローレイトがASTM D1238に準拠した測定により10〜40g/10minであることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の請求項3に係るポリプロピレン成形材料は、請求項1又は2に加えて、結晶核剤をポリプロピレンに対して0.1〜0.5PHR配合して成ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
本発明のポリプロピレン成形材料はポリプロピレン(PP)を主成分とし、この他に結晶核剤(造核剤)、難燃剤、難燃助剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を配合して調製されるものである。
【0012】
本発明に用いるポリプロピレンとしては、高結晶タイプで且つホモタイプのものを用いる。高結晶タイプのポリプロピレンは剛性(曲げ弾性率)が2000〜2500MPaのものであって、汎用のポリプロピレンの剛性が1000〜1500MPaであるのに対して、高剛性(高曲げ弾性率)を有するものであり、この高結晶タイプのポリプロピレンを用いることによって、タルク強化とほぼ同等の剛性及び耐熱性を有する成形品を得ることができるものである。また、ポリプロピレンにはポリエチレン等との共重合体であるランダムタイプやブロックタイプのものがあるが、本発明ではポリプロピレンの単独重合体であるホモタイプのものを用いるものであり、このホモタイプのポリプロピレンを用いることによって、ブロックタイプのものを用いた場合に生じる成形品の剛性及び耐熱性の不足などといった問題が発生しないようにすることができるものである。
【0013】
また、本発明に用いるポリプロピレンとしてはメルトフローレイト(以下、MFRと記載することがある)が10〜40g/10minであることが好ましい。ポリプロピレンのMFRが10g/10min未満であれば、ポリプロピレン成形材料の射出成形時の流動性が低下して未充填部分の発生などの不良が生じる恐れがあり、一方、ポリプロピレンのMFRが40g/10minよりも大きいと、ポリプロピレンとその他の材料が分離しやすくなって混練性が低下し混練が困難になる恐れがある。
【0014】
本発明に用いる結晶核剤はポリプロピレンの結晶核となるものであって、これを配合することにより溶融ポリプロピレンの冷却時に微細な球晶の生成を促進することができるものであり、この結果、成形品の耐熱性や透明性を向上させることができるものである。このような結晶核剤としては既知の芳香族カルボン酸等のNa、Zn、Alなどの金属塩等を用いることができ、例えば、リン酸2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムなどを用いることができる。
【0015】
結晶核剤はポリプロピレンに対して0.1〜0.5PHRで配合するのが好ましい。結晶核剤の配合量がポリプロピレンに対して0.1PHR未満の場合は、成形品の剛性や耐熱性や強度を向上させることができない恐れがあり、一方、結晶核剤の配合量がポリプロピレンに対して0.5PHRより多くても、成形品の剛性や耐熱性の向上がそれほど大きくなく、結晶核剤の配合量が増えるだけでコストアップにつながる恐れがある。
【0016】
本発明に用いる難燃剤は成形品の難燃性を向上させるためのものであり、また、本発明で用いる難燃助剤は難燃剤と組み合わせて用いることによって、難燃剤単独よりもさらに難燃効果を向上させる物質である。難燃剤としてはトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートを、難燃助剤としては三酸化アンチモンを用いる。また、難燃剤と難燃助剤の配合比は2:1にし、この範囲を逸脱すると難燃効果の低下及び耐熱耐光変色性の低下という問題が生じる恐れがある。また、難燃剤と難燃助剤はこれらの合計量がポリプロピレンに対して4〜6質量%となるように配合する。難燃剤と難燃助剤の合計量がポリプロピレンに対して4質量%未満の配合量であると、成形品の難燃性を向上させることができなくなる恐れがあり、一方、難燃剤と難燃助剤の合計量がポリプロピレンに対して6質量%より多い配合量であると、成形品の耐熱耐光変色性や強度が低下する恐れがある。
【0017】
本発明で用いる酸化防止剤は成形品の酸化を防止するためのものであって、例えば、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などを用いることができる。この酸化防止剤はポリプロピレンに対して0.01〜1.0質量%配合することができる。
【0018】
本発明で用いる紫外線吸収剤は成形品に照射される紫外線を吸収して変色を防止するためののものであって、例えば、2-(2-hydroxy-3-5-di-tert-amylphenyl)benzotriazoleなどを用いることができる。この紫外線吸収剤はポリプロピレンに対して0.1〜1.0質量%配合することができる。
【0019】
そして、上記の材料を二軸混練押出機等を用いて溶融混練することにより本発明のポリプロピレン成形材料を調製することができる。また、本発明のポリプロピレン成形材料を射出成形、押出成形、ブロー成形などの既知の成形方法で成形することによって、耐熱性、難燃性、耐光変色性、剛性、耐熱耐光変色性等に優れる成形品を形成することができるものである。
【0020】
【実施例】
以下本発明を実施例によって具体的に説明する。
【0021】
(実施例1〜及び比較例1〜
表1に示す配合量で各材料を配合し、均一になるまで溶融混練することによってポリプロピレン樹脂成形材料を調製した。各材料としては以下のものを用いた。
ポリプロピレン(高結晶ホモタイプ):グランドポリマー製の「J136」
ポリプロピレン(汎用ホモタイプ):グランドポリマー製の「S130」
ポリプロピレン(汎用ブロックタイプ):グランドポリマー製の「815H」
結晶核剤:旭電化工業製の「アデカスタブNA11」(主成分は、リン酸2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウム)
タルク:林化成製の「TTタルク」
難燃剤:大八化学製の「CR−900」(主成分は、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート)
難燃助剤:住友金属鉱山製の三酸化アンチモン酸化防止剤:チバ・ガイギー製の「イルガノックス1010」(主成分は、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート])
紫外線吸収剤:共同薬品製の「バイオソーブ591」(主成分は、2-(2-hydroxy-3-5-di-tert-amylphenyl)benzotriazole)
尚、ポリプロピレンのMFRはASTM D1238に準拠して測定した。
【0022】
次に、実施例1〜及び比較例1〜のポリプロピレン成形材料を用いて成形品を形成し、以下の試験のための試験片とした。成形品は射出成形で成形し、成形条件はシリンダー温度200℃、金型温度50℃とした。
【0023】
そして、得られた試験片について以下の試験を行った。
▲1▼難燃性試験
難燃性試験は、耐燃焼試験UL94に準拠して行った。
▲2▼熱変形温度
熱変形温度試験は、ASTM D648に準拠して行った。
▲3▼曲げ弾性率
曲げ弾性率試験は、ASTM D790−86に準拠して行った。
▲4▼アイゾット衝撃
アイゾット衝撃試験は、ASTM D256に準拠して行った。
▲5▼耐熱耐光変色性
耐熱耐光変色性試験は、120℃下で400W水銀灯を90日間照射させて、変色の度合いを測定した。
▲6▼加工性
加工性試験は、射出成形の可否及び二軸混練押出性(ストランド及びペレット化)を評価した。
【0024】
▲1▼〜▲6▼の試験結果を表1に示す。
【0025】
【表1】

Figure 0003861630
【0026】
表1から明らかなように、タルクを配合していない実施例1〜6、比較例4、5はタルクを配合した比較例1、2とほぼ同等の熱変形温度を有するものであり、また、タルクを配合せずに汎用ブロックタイプのポリプロピレンを用いた比較例3よりも高い熱変形温度を有するものである。従って、実施例1〜6、比較例4、5は高結晶タイプで且つホモタイプのポリプロピレンを用いることによって、タルクを配合しなくても耐熱性に優れるものである。また、実施例1〜6、比較例4、5は、比較例1、2とほぼ同等の曲げ弾性率とアイゾット衝撃を有すると共に比較例3よりも曲げ弾性率とアイゾット衝撃を高くすることができるものである。
【0027】
また、実施例1〜4及び実施例5、6、比較例5ではタルクを配合していないので、タルクによる難燃剤の吸着が発生しないようにすることができ、従って、実施例1〜4及び実施例5、6、比較例5は、比較例1、2に比べて難燃剤及び難燃助剤の配合量を少なくしたにもかかわらず難燃性に優れるものであり、また、難燃剤及び難燃助剤の配合量を少なくすることによって、低コスト化を図ることができるものである。そして、実施例1〜6、比較例4、5は比較例1、2に比べて難燃剤の配合量が少ないために耐熱耐光変色性に優れるものである。
【0028】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の発明は、曲げ弾性率が2000〜2500MPaで且つホモタイプのポリプロピレンを含有するので、タルクを配合しなくても耐熱性を高くすることができるものである。従って、タルクによる難燃剤の吸着が発生しないようにすることができて難燃剤を多量に配合しなくても難燃性を高くすることができると共に難燃剤の多量配合による耐熱耐光変色性の低下を防止することができるものであり、よって、低コストで難燃性、耐熱性、耐熱耐光変色性に優れるものである。
また、難燃剤としてトリス(トリブロモネオペンチルホスフェート)を、難燃助剤として三酸化アンチモンをそれぞれ用い、これらの難燃剤と難燃助剤とを2:1で配合し、難燃剤と難燃助剤の合計量をポリプロピレンに対して4〜6質量%で配合するので、成形品の耐熱耐光変色性や強度を低下させることなく、成形品の難燃性を向上させることができるものである。
【0029】
また本発明の請求項2の発明は、ポリプロピレンのメルトフローレイトがASTM D1238に準拠した測定により10〜40g/10minであるので、射出成形時等の成形時に十分な流れ性を確保することできて未充填部分が発生しないようにすることができ、成形性に優れるものであり、また、他の材料と溶融混練する際に分離が発生しないようにすることができ、混練性を損なわないようにすることができるものである。
【0030】
また本発明の請求項3の発明は、結晶核剤をポリプロピレンに対して0.1〜0.5PHR配合するので、ポリプロピレンの微細な球晶の生成を促進することができ、コストアップすることなく成形品の剛性や耐熱性や強度を向上させることができるものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polypropylene molding material used to form parts such as lighting fixtures.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, polypropylene molding materials mainly composed of polypropylene have been used as thermoplastic resin molding materials for forming parts of lighting fixtures, but the heat resistance and rigidity of molded products obtained from these molding materials have been improved. As a means to make it, talc is compounded widely in a polypropylene molding material.
[0003]
In recent years, with the harmonizing of JIS standards to IEC standards, it has been required to make flame-retardant parts of lighting fixtures. By adding flame retardants to polypropylene molding materials, flame retardancy can be improved. ing.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of a polypropylene molding material reinforced with talc by blending talc, if the flame retardant is blended in order to improve the flame retardancy, adsorption of the flame retardant by talc and the like occur. Therefore, in order to improve the flame retardancy, a large amount of flame retardant must be blended. However, if a large amount of flame retardant is blended, the heat resistance, heat resistance, light discoloration resistance and economic efficiency are reduced (high cost). There was a problem that occurred.
[0005]
The present invention has been made in view of the above points, and an object thereof is to provide a polypropylene molding material that is excellent in flame retardancy, heat resistance, heat resistance and light discoloration resistance at low cost without blending talc. is there.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The polypropylene molding material according to claim 1 of the present invention has a flexural modulus of 2000 to 2500 MPa and contains homo-type polypropylene, tris (tribromoneopentyl phosphate) as a flame retardant, and antimony trioxide as a flame retardant aid. using each, and these flame retardants and flame retardant aid 2: that formed by blending 4-6 mass% relative to the polypropylene the total amount of the flame retardant and flame retardant aid with blended at 1 It is a feature.
[0007]
The polypropylene molding material according to claim 2 of the present invention is characterized in that, in addition to claim 1, the melt flow rate of polypropylene is 10 to 40 g / 10 min as measured according to ASTM D1238. .
[0008]
A polypropylene molding material according to claim 3 of the present invention is characterized in that, in addition to claim 1 or 2, a crystal nucleating agent is blended in an amount of 0.1 to 0.5 PHR with respect to polypropylene. is there.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0011]
The polypropylene molding material of the present invention is prepared by blending a polypropylene (PP) as a main component and a crystal nucleating agent (nucleating agent), a flame retardant, a flame retardant aid, an antioxidant, an ultraviolet absorber and the like. Is.
[0012]
As the polypropylene used in the present invention, a highly crystalline type and a homotype type are used. The high crystal type polypropylene has a rigidity (bending elastic modulus) of 2000 to 2500 MPa, and the general-purpose polypropylene has a rigidity of 1000 to 1500 MPa, whereas it has a high rigidity (high bending elastic modulus). Yes, by using this high crystal type polypropylene, it is possible to obtain a molded product having rigidity and heat resistance substantially equal to those of talc reinforcement. In addition, although there are random types and block types of polypropylene which are copolymers with polyethylene or the like, in the present invention, a homo type which is a homopolymer of polypropylene is used, and this homo type polypropylene is used. Thus, problems such as insufficient rigidity and heat resistance of a molded product that occur when a block type product is used can be prevented.
[0013]
The polypropylene used in the present invention preferably has a melt flow rate (hereinafter sometimes referred to as MFR) of 10 to 40 g / 10 min. If the MFR of polypropylene is less than 10 g / 10 min, the fluidity at the time of injection molding of the polypropylene molding material may be deteriorated, and defects such as generation of unfilled parts may occur, while the MFR of polypropylene is from 40 g / 10 min. If it is too large, the polypropylene and other materials can be easily separated, so that the kneadability is lowered and the kneading may be difficult.
[0014]
The crystal nucleating agent used in the present invention is a crystal nucleus of polypropylene, and by mixing this, the formation of fine spherulites can be promoted when cooling the molten polypropylene. The heat resistance and transparency of the product can be improved. As such a crystal nucleating agent, a known metal salt of Na, Zn, Al or the like such as an aromatic carboxylic acid can be used. For example, 2,2-methylenebis (4,6-di-tert-phosphate) Butylphenyl) sodium and the like can be used.
[0015]
The crystal nucleating agent is preferably blended at 0.1 to 0.5 PHR with respect to polypropylene. When the blending amount of the crystal nucleating agent is less than 0.1 PHR with respect to polypropylene, the rigidity, heat resistance and strength of the molded product may not be improved. Even if it exceeds 0.5 PHR, the improvement of the rigidity and heat resistance of the molded product is not so great, and there is a possibility that the cost is increased only by increasing the blending amount of the crystal nucleating agent.
[0016]
The flame retardant used in the present invention is for improving the flame retardancy of the molded product, and the flame retardant aid used in the present invention is used in combination with the flame retardant, so that it is more flame retardant than the flame retardant alone. It is a substance that improves the effect. Tris (tribromoneopentyl) Hosufe metropolitan as flame retardants, used trioxide antimony is as a flame retardant aid. Further, the blending ratio of the flame retardant and the flame retardant aid is set to 2: 1. If the ratio is out of this range, there may be a problem that the flame retardant effect is lowered and the heat resistance and light discoloration resistance are lowered. Moreover, a flame retardant and a flame retardant adjuvant are mix | blended so that these total amounts may be 4-6 mass% with respect to a polypropylene. If the total amount of the flame retardant and the flame retardant aid is less than 4% by mass with respect to polypropylene, the flame retardancy of the molded product may not be improved. When the total amount of the auxiliary agent is more than 6% by mass relative to polypropylene, the heat-resistant, light- and discoloration resistance and strength of the molded product may be lowered.
[0017]
The antioxidant used in the present invention is for preventing oxidation of a molded article, and for example, pentaerythrityl-tetrakis [3- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate]. Etc. can be used. This antioxidant can be blended in an amount of 0.01 to 1.0% by mass relative to polypropylene.
[0018]
The ultraviolet absorber used in the present invention is for preventing the discoloration by absorbing the ultraviolet ray irradiated to the molded article, for example, 2- (2-hydroxy-3-5-di-tert-amylphenyl) Benzotriazole and the like can be used. This ultraviolet absorber can be blended in an amount of 0.1 to 1.0% by mass relative to polypropylene.
[0019]
And the polypropylene molding material of this invention can be prepared by melt-kneading said material using a twin-screw kneading extruder etc. Further, by molding the polypropylene molding material of the present invention by a known molding method such as injection molding, extrusion molding, blow molding, etc., molding excellent in heat resistance, flame retardancy, light discoloration resistance, rigidity, heat resistance and light discoloration resistance, etc. The product can be formed.
[0020]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically by way of examples.
[0021]
(Examples 1-6 and Comparative Examples 1-5 )
Each material was blended in the blending amounts shown in Table 1, and a polypropylene resin molding material was prepared by melt-kneading until uniform. The following materials were used as each material.
Polypropylene (high crystal homotype): “J136” made of ground polymer
Polypropylene (general-purpose homotype): Grand polymer “S130”
Polypropylene (general-purpose block type): “815H” made of ground polymer
Crystal nucleating agent: “ADK STAB NA11” manufactured by Asahi Denka Kogyo (main component is sodium 2,2-methylenebis (4,6-di-tert-butylphenyl) phosphate)
Talc: “TT Talc” made by Hayashi Kasei
Flame retardant: “CR-900” manufactured by Daihachi Chemicals (main component is tris (tribromoneopentyl) phosphate)
Flame retardant aid: Antimony trioxide antioxidant manufactured by Sumitomo Metal Mining: “Irganox 1010” manufactured by Ciba Geigy (main component is pentaerythrityl-tetrakis [3- (3,5-di-t-butyl) -4-hydroxyphenyl) propionate])
UV absorber: “Biosorb 591” manufactured by Kyodo Yakuhin (main component is 2- (2-hydroxy-3-5-di-tert-amylphenyl) benzotriazole)
The MFR of polypropylene was measured according to ASTM D1238.
[0022]
Next, molded articles were formed using the polypropylene molding materials of Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 to 5 , and used as test pieces for the following tests. The molded product was molded by injection molding, and the molding conditions were a cylinder temperature of 200 ° C. and a mold temperature of 50 ° C.
[0023]
And the following tests were done about the obtained test piece.
(1) Flame retardancy test The flame retardancy test was conducted according to the flame resistance test UL94.
(2) Heat distortion temperature The heat distortion temperature test was conducted in accordance with ASTM D648.
(3) Flexural modulus The flexural modulus test was conducted according to ASTM D790-86.
(4) Izod impact The Izod impact test was conducted in accordance with ASTM D256.
(5) Heat resistance and light discoloration resistance In the heat resistance and light discoloration resistance test, a degree of discoloration was measured by irradiating a 400 W mercury lamp at 120 ° C. for 90 days.
(6) Workability In the workability test, the possibility of injection molding and biaxial kneading extrudability (strand and pelletization) were evaluated.
[0024]
The test results of (1) to (6) are shown in Table 1.
[0025]
[Table 1]
Figure 0003861630
[0026]
As is apparent from Table 1, Examples 1 to 6, and Comparative Examples 4 and 5 in which talc is not blended have substantially the same heat distortion temperature as Comparative Examples 1 and 2 in which talc is blended. It has a higher heat distortion temperature than Comparative Example 3 using general-purpose block type polypropylene without blending talc. Accordingly, Examples 1 to 6 and Comparative Examples 4 and 5 are excellent in heat resistance even when talc is not blended by using a high crystal type and homo type polypropylene. In addition, Examples 1 to 6 and Comparative Examples 4 and 5 have bending elastic modulus and Izod impact that are substantially the same as those of Comparative Examples 1 and 2, and can have higher bending elastic modulus and Izod impact than Comparative Example 3. Is.
[0027]
Moreover, since talc is not mix | blended in Examples 1-4 , Example 5 , 6, and the comparative example 5 , it can prevent the adsorption | suction of the flame retardant by talc, Therefore Examples 1-4 and Examples 5 and 6 and Comparative Example 5 are excellent in flame retardancy in spite of reducing the blending amount of the flame retardant and flame retardant aid as compared with Comparative Examples 1 and 2, and the flame retardant and By reducing the blending amount of the flame retardant aid, the cost can be reduced. And Examples 1-6 and Comparative Examples 4 and 5 are excellent in heat resistance and light discoloration resistance because the blending amount of the flame retardant is smaller than those in Comparative Examples 1 and 2.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, the invention according to claim 1 of the present invention has a flexural modulus of 2000 to 2500 MPa and contains homotype polypropylene, so that heat resistance can be increased without blending talc. Therefore, the adsorption of the flame retardant by talc can be prevented and the flame retardancy can be increased without adding a large amount of the flame retardant, and the heat resistance and light discoloration resistance is reduced by the addition of the flame retardant in a large amount. Therefore, it is excellent in flame retardancy, heat resistance, and heat resistance and light discoloration resistance at low cost.
Also, tris (tribromoneopentyl phosphate) is used as a flame retardant, antimony trioxide is used as a flame retardant aid, and these flame retardants and flame retardant aids are blended at a ratio of 2: 1. Since the total amount of the auxiliary agent is blended at 4 to 6% by mass with respect to polypropylene, the flame retardancy of the molded product can be improved without reducing the heat-resistant, light- and color-change resistance and strength of the molded product. .
[0029]
In the invention of claim 2 of the present invention, the melt flow rate of polypropylene is 10 to 40 g / 10 min as measured in accordance with ASTM D1238, so that sufficient flowability can be ensured at the time of molding such as injection molding. An unfilled portion can be prevented from being generated, the moldability is excellent, and separation can be prevented from occurring when melt kneading with other materials so that the kneadability is not impaired. Is something that can be done.
[0030]
In the invention of claim 3 of the present invention, since the crystal nucleating agent is blended in an amount of 0.1 to 0.5 PHR with respect to polypropylene, the production of fine spherulites of polypropylene can be promoted without increasing the cost. The rigidity, heat resistance and strength of the molded product can be improved.

Claims (3)

曲げ弾性率が2000〜2500MPaで且つホモタイプのポリプロピレンを含有し、難燃剤としてトリス(トリブロモネオペンチルホスフェート)を、難燃助剤として三酸化アンチモンをそれぞれ用い、これらの難燃剤と難燃助剤とを2:1で配合すると共に上記難燃剤と難燃助剤の合計量をポリプロピレンに対して4〜6質量%で配合して成ることを特徴とするポリプロピレン成形材料。Bending elastic modulus is 2000-2500 MPa and contains homo-type polypropylene, using tris (tribromoneopentyl phosphate) as a flame retardant and antimony trioxide as a flame retardant auxiliary, these flame retardant and flame retardant auxiliary preparative 2: polypropylene molding material characterized by comprising a total amount of the flame retardant and flame retardant aid blended with 4-6 wt% with respect to the polypropylene as well as formulated in 1. ポリプロピレンのメルトフローレイトがASTM D1238に準拠した測定により10〜40g/10minであることを特徴とする請求項1に記載のポリプロピレン成形材料。  The polypropylene molding material according to claim 1, wherein the melt flow rate of polypropylene is 10 to 40 g / 10 min as measured according to ASTM D1238. 結晶核剤をポリプロピレンに対して0.1〜0.5PHR配合して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリプロピレン成形材料。  3. The polypropylene molding material according to claim 1, wherein the crystal nucleating agent is blended in an amount of 0.1 to 0.5 PHR with respect to polypropylene.
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