JP3859271B2 - Manufacturing method of multilayer reflective film by laser deposition - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ蒸着法による反射膜の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来より、レーザ光等の光の反射のための反射膜としてアルミニウム(Al)を用いることが有効であるとして、各種の膜構成からなる多層反射膜が検討されてきている。
このアルミニウム(Al)を用いた反射膜としては、たとえば実用的技術として、プラスチック基板の上にアクリル樹脂を塗装し、これを紫外線(UV)照射によって硬化させ、さらに熱風処理して高分子下地膜とし、この上にアルミニウム反射膜を蒸着法により成膜し、最後に、表面層として透明アクリル樹脂を塗装して保護膜を配設したものが提案されている。この反射膜については、基板としてプラスチックという樹脂を用いることができ、しかもその製造工程も比較的簡便なものであることが知られている。
【0003】
しかしながら、この従来の反射膜の構成とその製造法には大きな問題があった。まず第1には、プラスチック基板に対して樹脂塗装によって下地膜を形成する場合、基板表面は平滑でないため、基板表面と塗装膜との間の密着度はあまり高くなく、衝撃や、反射膜としての使用時の光反射にともなう熱による界面劣化が生じやすく、剥離しやすいという問題があった。同様のことは、この下地膜とアルミニウム(Al)反射膜との間でも避けられないという問題があった。
【0004】
そして、第2には、アルミニウム反射膜の上に配設する保護膜としての透明樹脂膜についてもアルミニウム反射膜との間の密着強度に問題があるばかりか、樹脂膜であることにおいて耐摩耗性、耐熱性に大きな問題があり、さらに、反射膜の使用時の熱による劣化が避けられないという点が重大な課題となっていた。
以上のような問題に対し、たとえば樹脂膜の成膜を塗装法ではなく、気相蒸着法に代えることが考えられるが、その成膜効率や成膜の均一性、さらには成膜組織の緻密性や基板密着性等の点において実用的には多くの難点があり、表面保護膜についても、樹脂膜であることにおいて耐熱性、耐候性、耐久性等の点で難点があった。
【0005】
そこでこの発明は、以上のような従来技術の問題点を解消し、レーザ光等の反射膜として密着強度、耐熱性、耐久性等に優れ、しかも生産性も良好な、新しいアルミニウム多層反射膜の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記のとおりの課題を解決するものとして、次の工程を順次に行うことを特徴とするレーザ蒸着法による多層反射膜の製造方法を提供する。
<1>基板表面に、ポリシロキサンのレーザ蒸着を行う。
<2>熱処理して平滑な膜を形成する。
<3>酸素ラジカルを導入してポリシロキサンのレーザ蒸着を行い平坦で硬質な膜を形成する。
<4>以上により形成した下地膜の上にアルミニウム膜を真空蒸着する。
<5>酸素ラジカルを導入してポリシロキサンのレーザ蒸着を行い硬化物保護膜を形成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明は、上記のとおりレーザ蒸着によって下地膜としての高分子膜の成膜と、表面保護膜としての硬化物保護膜を形成することを本質的な特徴としている。
図1は、この発明の工程を示したものである。図1のレ−ザ蒸着の工程が、従来例においてはアクリル樹脂塗装などの手法により行われているものである。
【0009】
すなわち、この図1にも示されているように、下地としての樹脂基板、たとえばポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド等の各種の系統の樹脂から、あるいはさらに金属や、複合材等から、目的、用途に応じて選ばれた平板状、あるいは球面状、非球面状の基板に対し、レーザ蒸着によって高分子下地膜を形成する。
【0010】
この際の高分子下地膜についても、レーザ蒸着のための原料としては、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリシロキサン等の各種の系統のものが用いられる。
下地膜のレーザ蒸着による形成後には、アルミニウムを蒸着して反射膜を形成する。
【0011】
さらに続いて、ポリシロキサンを原料とするレーザ蒸着によって高分子硬化物保護膜を形成する。
以上の工程における下地膜の形成に関しては、粗面樹脂基板上に、平坦化された硬質の下地膜を単一の膜で実現するのは非常に困難であることから、多層膜構造の下地膜として、同一の装置を用いて傾斜機能的に形成する方法が有効でもある。すなわち、たとえば表面粗さを持つ非球面樹脂基板(大きな凹凸を有する)に、組成の異なる高分子を段階的にレ−ザ蒸着することによって、最初はリフロ−性を持つ高分子膜を形成し、次第に膜の硬度を高くしていき、傾斜機能高分子膜による光学平滑化された下地膜を形成する。成膜後はアニールしておくことも有効である。
【0012】
なお、この発明では、下地膜をポリシロキサンのレーザ蒸着によって形成することが、さらに具体的態様の一つとして推奨される。
このポリシロキサンの場合には、レーザ蒸着してリフロー性のある膜をまず形成し、次いで酸素ラジカルを導入しつつレーザ蒸着することで硬質の膜を堆積することである。これによって傾斜機能的な下地膜が形成されることになる。
【0013】
もちろん、この他には様々な態様が可能である。
また、保護膜としての硬化物膜の形成はこの発明の方法の大きな特徴の一つであるが、この方法は、ターゲットとしてのポリシロキサンが、酸素ラジカルの存在下でのレーザ蒸着によって、硬質で、緻密な組織の、より高い分子量の高分子を生成し、さらには無機質としての物性を持つシリコン酸化物を主とする膜を生成することを可能とするとのこの発明の発明者による重要な知見に基づいている。
【0014】
下地膜、アルミニウム反射膜、そして硬化物保護膜についてはその厚みに特に制約はない。通常は、各々、数百Å〜数千Åの範囲で、さらに必要があればより厚膜として形成することができる。
以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明の実施の形態について説明する。
【0015】
【実施例】
(実施例1)
ポリシロキサンを用いて、非球面状の曲面を持つ耐熱性ポリカーボネート樹脂基板に対し、レ−ザ蒸着を行った。成膜条件としては、基板温度は室温として、レ−ザ出力:5−10Wでポリシロキサン原料を加熱蒸発させて、真空圧において蒸着させた。
【0016】
ポリシロキサン原料は、比較的蒸発温度が低いため、他の樹脂原料に比べて大きな堆積速度(200〜300nm/min)が得られている。得られた膜は、対基板密着性や、耐候・耐湿性は良好であったが、膜強度が必ずしも充分でなく、比較的軟らかい膜で、この膜について熱処理を施した場合、膜は原料とほぼ同じ温度で軟化し、耐熱性は有していなかった。また、実際にポリシロキサンを反射鏡下地膜形成に応用した場合、下地基板表面が平坦でないと、レ−ザ蒸着のみによって形成された膜は、下地基板の凹凸を大きく反映し、表面の平坦化が難しくなることも確認された。そこでレ−ザ蒸着後に熱処理(軟化温度)を行って、膜を軟化させた。これはリフロ−性が非常によいことを利用するものである。この様子を、下地基板として凹凸を模擬した基板を用いて示したものが、図2のポリシロキサンのレ−ザ蒸着後(熱処理前)の膜の断面写真であり、図3の熱処理後の膜の断面写真である。リフロ−性のよいことがわかる。したがって、実際に基板表面が平坦でない、すなわち、粗面を持った基板上にこのリフロ−性のよい膜を形成し、熱処理を施すことによってダウンフロ−させ、平滑な膜を形成することができる。
【0017】
次いでこの熱処理後の膜の上に、酸素ラジカルを導入してポリシロキサンのレ−ザ蒸着を行い、平坦で硬質な膜を形成した。この際の酸素ラジカルの導入によるレーザ蒸着については、後述の実施例3に示した装置と方法とによって実施することができる。この蒸着によって、高い分子量の硬質膜が得られ、400℃以上に加熱しても変化はなく、硬質で耐熱性を有し、しかも表面平坦性に優れた下地膜が得られた。
【0018】
このように、ポリシロキサンのレ−ザ蒸着時の酸素ラジカルの注入量を制御することによって、傾斜機能的に膜を作製し、凹凸を持つ粗面基板に平坦な下地膜を形成することができる。
次に、得られた下地膜の上に反射膜としてのアルミニウム(Al)膜を、公知の真空蒸着法によって成膜した。このアルミニウム反射膜の生成は、レーザ蒸着における装置本体を共用し、レーザ照射に代えて、加熱抵抗等によってアルミニウムを蒸発させればよい。
(実施例2)
実施例1におけるポリシロキサンのレーザ蒸着に代えて、ポリプロピレンをレーザ蒸着した。
【0019】
この場合には、堆積速度10nm/min以下での成膜となった。成膜後の熱処理や、酸素ラジカル導入によるレーザ蒸着は行なわなかった。
耐熱性、膜強度の点で必ずしも充分ではなかったが、対基板密着性、表面平坦性の良い下地膜が得られた。
同様にして、このポリプロピレンのレーザ蒸着膜の上にアルミニウム反射膜を形成した。
(実施例3)
実施例1により得た多層反射膜のアルミニウム膜の上に、ポリシロキサンをレーザ蒸着して酸化物保護膜を形成した。
【0020】
図4は、そのための成膜装置の構成を例示したものである。
チャンバー内のターゲットにはポリシロキサンを配置し、その上方に基板としての上記多層膜を配置した。
ポリシロキサンには、軟化温度が80−90℃の樹脂状材料を用い、同様な蒸着条件で成膜した。
【0021】
図4のチャンバ−の側面から挿入した石英管にマイクロ波と酸素とを供給し、この石英管内で酸素プラズマを発生させ、基板の表面に酸素ラジカルを導入し、さらに基板をランプを用いて加熱しながらチャンバーの上部よりcw−CO2 レーザ光をミラーおよびZnSe窓を経てターゲット表面へ照射して成膜を行った。
【0022】
図5は、レ−ザ出力10W,酸素圧力50mTorr,マイクロ波電力100W一定のもとで、基板温度を変化させて成膜を行った場合の堆積速度の基板温度依存性を示し、図6は、生成膜の元素成分比の基板温度依存性をそれぞれ示している。図5からは、基板温度の上昇に伴う堆積速度の減少が見られ、図6からは、基板温度の上昇に伴う生成膜の炭素成分(C)の減少が見られる。さらに、膜の分子量測定の結果、基板温度を原料軟化温度付近にしてレ−ザ蒸着を行った場合に、生成膜は、原料の分子量約2100に対して20倍以上も高い分子量を持った重合膜となっていた。
【0023】
これらの結果から、レ−ザ蒸着により得られる生成膜は、基板温度および酸素ラジカル注入量を制御することによって、リフロ−性をもった軟らかいポリシロキサン膜から硬質なポリシロキサン重合膜、さらに炭素成分の少ないシリコン酸化膜へと移行させることができ、反射鏡保護膜として利用する場合、基板温度は原料軟化点以上であれば充分であることがわかる。
【0024】
ポリシロキサンのレ−ザ蒸着膜は、下地基板との密着性がよく、さらに酸素ラジカルを導入して酸化膜にすると、密着性だけでなく、膜強度も大きく向上する。下地基板をAlに置き換えた場合も同様であった。また、酸素ラジカル注入によって得られた硬質保護膜は、400℃以上の温度環境のなかでも不変であり、充分な耐熱性を有していて、実用的に満足できるものである。さらに、保護膜の光学的透過特性は、図7に例示したように、90%(可視光領域)を越える高い透過率を示した。
【0025】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この発明の酸素ラジカルを導入したレ−ザ蒸着法により、密着性、耐熱性等の優れた性質を有する反射鏡保護膜生成が可能であり、傾斜機能高分子多層膜による平坦化された下地膜形成を組み合わせた新しい反射膜製造法として、非常に有効で実用性に優れた方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の反射膜の製造法の工程図を例示した概念図である。
【図2】下地膜の形成に際し、レ−ザ蒸着後で、熱処理前の様子を例示した図面に代わる顕微鏡写真である。
【図3】図2の状態に続いて熱処理後の様子を例示した図面に代わる顕微鏡写真である。
【図4】この発明の製造法における成膜装置の概略図を例示した図である。
【図5】堆積速度の基板温度依存性を例示した関係図である。
【図6】C/Si比の基板温度依存性を例示した関係図である。
【図7】最表面の硬化物保護膜の光学的透過特性を例示した関係図である。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a reflective film by a laser vapor deposition method.
[0002]
[Prior art and its problems]
Conventionally, multilayer reflection films having various film configurations have been studied on the assumption that it is effective to use aluminum (Al) as a reflection film for reflecting light such as laser light.
As a reflective film using this aluminum (Al), for example, as a practical technique, an acrylic resin is coated on a plastic substrate, this is cured by ultraviolet (UV) irradiation, and further treated with hot air to form a polymer base film. An aluminum reflecting film is formed thereon by vapor deposition, and finally, a protective film is provided by coating a transparent acrylic resin as a surface layer. For this reflective film, it is known that a plastic resin can be used as a substrate, and that the manufacturing process is relatively simple.
[0003]
However, there is a big problem with the structure of the conventional reflective film and the manufacturing method thereof. First of all, when a base film is formed on a plastic substrate by resin coating, since the substrate surface is not smooth, the degree of adhesion between the substrate surface and the coating film is not so high. There was a problem that interface deterioration due to heat caused by light reflection at the time of use was likely to occur, and peeling was easy. The same thing has the problem that it cannot be avoided even between this base film and an aluminum (Al) reflective film.
[0004]
Second, the transparent resin film as a protective film disposed on the aluminum reflective film has a problem in the adhesion strength between the aluminum reflective film and the abrasion resistance of the resin film. However, there is a serious problem in heat resistance, and further, it has been a serious problem that deterioration due to heat during use of the reflective film is inevitable.
In order to deal with the above problems, for example, it is conceivable to replace the resin film formation with a vapor deposition method instead of the coating method. However, the film formation efficiency and uniformity of the film formation and the dense structure of the film formation are also considered. However, the surface protective film is also a resin film, and has problems in terms of heat resistance, weather resistance, durability, and the like.
[0005]
Therefore, the present invention eliminates the above-described problems of the prior art, and is a new aluminum multilayer reflective film that has excellent adhesion strength, heat resistance, durability, etc. as a reflective film for laser light and the like, and also has good productivity. The object is to provide a manufacturing method.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
This invention provides the manufacturing method of the multilayer reflecting film by the laser vapor deposition method characterized by performing the following process sequentially as what solves the above subjects.
<1> Laser deposition of polysiloxane is performed on the substrate surface.
<2> A smooth film is formed by heat treatment.
<3> An oxygen radical is introduced and laser deposition of polysiloxane is performed to form a flat and hard film.
<4> An aluminum film is vacuum deposited on the base film formed as described above.
<5> An oxygen radical is introduced to perform laser deposition of polysiloxane to form a cured product protective film.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As described above, the present invention is essentially characterized by forming a polymer film as a base film by laser vapor deposition and forming a cured product protective film as a surface protective film.
FIG. 1 shows the process of the present invention. The laser deposition process of FIG. 1 is performed by a technique such as acrylic resin coating in the conventional example.
[0009]
That is, as shown also in FIG. 1, a resin substrate as a base, for example, from various types of resins such as polycarbonate, polyacrylate, polyolefin, polysulfone, polyester, polyamide, polyimide, or further metal or composite A polymer base film is formed by laser deposition on a flat, spherical, or aspherical substrate selected from materials and the like according to the purpose and application.
[0010]
Also for the polymer undercoat at this time, various materials such as polyolefin such as polypropylene, poly (meth) acrylate and polysiloxane are used as raw materials for laser deposition.
After the base film is formed by laser deposition, aluminum is deposited to form a reflective film.
[0011]
Subsequently, a polymer cured product protective film is formed by laser vapor deposition using polysiloxane as a raw material.
Regarding the formation of the base film in the above steps, it is very difficult to realize a flattened hard base film with a single film on a rough resin substrate. It is also effective to use the same apparatus to form a functional gradient. That is, for example, a polymer film having a reflow property is first formed by laser-depositing polymers having different compositions stepwise on an aspherical resin substrate (having large irregularities) having a surface roughness. Then, the hardness of the film is gradually increased to form an optically smoothed base film with a functionally gradient polymer film. It is also effective to anneal after film formation.
[0012]
In the present invention, it is recommended as one of the more specific embodiments that the base film be formed by laser deposition of polysiloxane.
In the case of this polysiloxane, a film having reflowability is first formed by laser vapor deposition, and then a hard film is deposited by laser vapor deposition while introducing oxygen radicals. As a result, a gradient functional base film is formed.
[0013]
Of course, various other modes are possible.
In addition, the formation of a cured film as a protective film is one of the major features of the method of the present invention. In this method, polysiloxane as a target is hardened by laser vapor deposition in the presence of oxygen radicals. An important finding by the inventor of the present invention that it is possible to produce a high-molecular-weight polymer having a dense structure and a silicon oxide film having inorganic physical properties. Based on.
[0014]
There are no particular restrictions on the thickness of the base film, the aluminum reflective film, and the cured product protective film. Usually, each of them is in the range of several hundred to several thousand, and if necessary, it can be formed as a thicker film.
Hereinafter, examples will be shown, and the embodiments of the present invention will be described in more detail.
[0015]
【Example】
Example 1
Laser deposition was performed on a heat-resistant polycarbonate resin substrate having an aspherical curved surface using polysiloxane. As film formation conditions, the substrate temperature was room temperature, the laser output: 5-10 W, the polysiloxane raw material was heated and evaporated, and vapor deposition was performed at a vacuum pressure.
[0016]
Since the polysiloxane raw material has a relatively low evaporation temperature, a higher deposition rate (200 to 300 nm / min) is obtained than other resin raw materials. The obtained film had good adhesion to the substrate and weather resistance / humidity resistance, but the film strength was not always sufficient, and it was a relatively soft film. It softened at almost the same temperature and did not have heat resistance. In addition, when polysiloxane is actually applied to the formation of a reflector base film, if the base substrate surface is not flat, the film formed only by laser deposition largely reflects the unevenness of the base substrate, and the surface is flattened. It has also been confirmed that it becomes difficult. Therefore, heat treatment (softening temperature) was performed after laser deposition to soften the film. This utilizes the fact that reflowability is very good. This is shown by using a substrate simulating irregularities as a base substrate, which is a cross-sectional photograph of the film after laser deposition of polysiloxane (before heat treatment) in FIG. 2, and the film after heat treatment in FIG. FIG. It can be seen that the reflow property is good. Therefore, the surface of the substrate is actually not flat, that is, a smooth film can be formed by forming a film having a good reflow property on a substrate having a rough surface and performing a heat treatment.
[0017]
Next, oxygen radicals were introduced onto the heat-treated film and laser deposition of polysiloxane was performed to form a flat and hard film. The laser vapor deposition by introducing oxygen radicals at this time can be performed by the apparatus and method shown in Example 3 described later. By this vapor deposition, a hard film having a high molecular weight was obtained, and even when heated to 400 ° C. or higher, there was no change, and a base film that was hard and heat resistant and excellent in surface flatness was obtained.
[0018]
Thus, by controlling the amount of oxygen radicals injected during laser deposition of polysiloxane, a film can be formed functionally and a flat base film can be formed on a rough substrate having irregularities. .
Next, an aluminum (Al) film as a reflective film was formed on the obtained base film by a known vacuum deposition method. The aluminum reflective film can be produced by sharing the apparatus main body in laser vapor deposition and evaporating aluminum by heating resistance or the like instead of laser irradiation.
(Example 2)
Instead of laser deposition of polysiloxane in Example 1, polypropylene was laser deposited.
[0019]
In this case, the film was formed at a deposition rate of 10 nm / min or less. Heat treatment after film formation and laser vapor deposition by introducing oxygen radicals were not performed.
Although it was not always sufficient in terms of heat resistance and film strength, a base film having good adhesion to the substrate and surface flatness was obtained.
Similarly, an aluminum reflecting film was formed on the polypropylene laser deposition film.
Example 3
On the aluminum film of the multilayer reflective film obtained in Example 1, polysiloxane was laser deposited to form an oxide protective film.
[0020]
FIG. 4 illustrates the configuration of a film forming apparatus for that purpose.
Polysiloxane was disposed on the target in the chamber, and the multilayer film as a substrate was disposed thereon.
For polysiloxane, a resinous material having a softening temperature of 80 to 90 ° C. was used, and a film was formed under the same deposition conditions.
[0021]
A microwave and oxygen are supplied to a quartz tube inserted from the side of the chamber in FIG. 4, oxygen plasma is generated in the quartz tube, oxygen radicals are introduced into the surface of the substrate, and the substrate is heated using a lamp. Then, the film was formed by irradiating the target surface with cw-CO 2 laser light through the mirror and the ZnSe window from the upper part of the chamber.
[0022]
FIG. 5 shows the substrate temperature dependence of the deposition rate when film formation is performed while changing the substrate temperature under a laser output of 10 W, an oxygen pressure of 50 mTorr, and a microwave power of 100 W. FIG. The substrate temperature dependence of the elemental component ratio of the generated film is shown. FIG. 5 shows a decrease in the deposition rate with an increase in the substrate temperature, and FIG. 6 shows a decrease in the carbon component (C) of the generated film with an increase in the substrate temperature. Further, as a result of measuring the molecular weight of the film, when laser deposition was performed with the substrate temperature being close to the raw material softening temperature, the resulting film was polymerized with a molecular weight 20 times higher than the molecular weight of the raw material of about 2100. It was a film.
[0023]
From these results, the product film obtained by laser vapor deposition is controlled by controlling the substrate temperature and the amount of oxygen radical injection, so that a soft polysiloxane film having a reflow property is changed to a hard polysiloxane polymer film, and further a carbon component. It can be seen that when the substrate temperature is equal to or higher than the softening point of the raw material, it can be transferred to a silicon oxide film with a small amount.
[0024]
The polysiloxane laser vapor deposition film has good adhesion to the underlying substrate, and when oxygen radicals are introduced to form an oxide film, not only the adhesion but also the film strength is greatly improved. The same was true when the underlying substrate was replaced with Al. Further, the hard protective film obtained by oxygen radical injection is invariable even in a temperature environment of 400 ° C. or higher, has sufficient heat resistance, and is practically satisfactory. Furthermore, as illustrated in FIG. 7, the optical transmission characteristics of the protective film showed a high transmittance exceeding 90% (visible light region).
[0025]
【The invention's effect】
As described above in detail, the laser vapor deposition method in which oxygen radicals are introduced according to the present invention makes it possible to produce a reflecting mirror protective film having excellent properties such as adhesion and heat resistance. A very effective and practical method is provided as a new method for manufacturing a reflective film in combination with the formation of a flattened base film.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual diagram illustrating a process diagram of a method for producing a reflective film according to the present invention.
FIG. 2 is a photomicrograph in place of a drawing exemplifying a state after laser deposition and before heat treatment when forming a base film.
FIG. 3 is a photomicrograph in place of a drawing illustrating the state after heat treatment following the state of FIG. 2;
FIG. 4 is a diagram illustrating a schematic view of a film forming apparatus in the manufacturing method of the present invention.
FIG. 5 is a relationship diagram illustrating the substrate temperature dependence of the deposition rate.
FIG. 6 is a relationship diagram illustrating the substrate temperature dependence of the C / Si ratio.
FIG. 7 is a relationship diagram illustrating the optical transmission characteristics of the outermost cured product protective film.

Claims (1)

次の工程を順次に行うことを特徴とするレーザ蒸着法による多層反射膜の製造方法。
<1>基板表面に、ポリシロキサンのレーザ蒸着を行う。
<2>熱処理して平滑な膜を形成する。
<3>酸素ラジカルを導入してポリシロキサンのレーザ蒸着を行い平坦で硬質な膜を形成する。
<4>以上により形成した下地膜の上にアルミニウム膜を真空蒸着する。
<5>酸素ラジカルを導入してポリシロキサンのレーザ蒸着を行い硬化物保護膜を形成する。
The manufacturing method of the multilayer reflective film by the laser vapor deposition method characterized by performing the next process sequentially .
<1> Laser deposition of polysiloxane is performed on the substrate surface.
<2> A smooth film is formed by heat treatment.
<3> An oxygen radical is introduced and laser deposition of polysiloxane is performed to form a flat and hard film.
<4> An aluminum film is vacuum deposited on the base film formed as described above.
<5> An oxygen radical is introduced to perform laser deposition of polysiloxane to form a cured product protective film.
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