JP3858494B2 - Marchingmore - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、芝等をモアデッキ内で持ち回させながら細かく細断し芝目の間に落していくマルチングモアに関する。
【0002】
【従来技術】
従来、このようなモアはモアデッキ内に刈刃とこれの外周を囲うガイド体とを設け、芝を所定高さに刈刃で刈り、裁断した芝を適宜浮上させつつデッキ内を持ち回らせ、これを再び刈刃で細かく裁断する形態がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来装置にあっては、持ち回りさせつつ落下させる関係でガイド体が不可欠であるため、モアデッキの内側では該ガイド体の倒伏作用から脱しつつある芝を刈る必要があるために、刈刃の前面を開放状態とする構成となり、裁断された芝の持ち回りを損なうものとなる。
【0004】
【課題を解決するための技術手段】
この発明は前記した課題を解消しようとするものであり、併せて刈芝の芝目間への落下を適正ならしめようとするものである。このため、この発明は次のような技術的手段を講じた。即ち、モアデッキ(13)内において回転する刈刃(16,16…)の外周を中央のガイド体(18a)及び左右のガイド体(18b,18c)で囲うマルチングモアにおいて、刈刃(16,16…)の軸(17,17…)を複数配設する複軸構成とし、上記ガイド体(18a,18b,18c)の進行方向前側の下端縁を、刈刃(16,16…)の前方側位置では当該刈刃(16,16…)がのぞむようガイド体(18a,18b,18c)のモアデッキ天井からの高さを適宜高さに短く形成し、上記中央のガイド体(18a)と隣接する部位の仕切壁となる縦壁(20)に切欠部(21)を形成すると共に、この切欠部(21)の進行方向前側を斜めに切欠いて三角状板(23)を固着し、進行方向後側は起立縁に形成するものである。
【0005】
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づきこの発明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1は動力車両としての一例を示すトラクタで前輪2、2と後輪3、3を備え、機体前部に搭載したエンジン5の回転動力をミッションケース6内の変速装置(図示省略)を介して適宜減速し、これを前輪2、2と後輪3、3とに伝えるように構成している。
【0007】
前記ミッションケース6には油圧式の無段変速装置が備えられ、フロア7の右側に設けた前後進ペダル(図示省略)を踏み込むことにより機体が前進あるいは後進する。ミッションケース6の後部にはリヤPTO軸9が突設され、中央下部には前方へ向けてミッドPTO軸10が突設されている。
【0008】
機体下部にはリンク機構12を介してモアデッキ13が昇降自在に取り付けられている。そして、座席右側の油圧操作レバー(図示省略)を前後方向に操作することによりモアデッキ13が上下に移動して刈り高さを調節する。モアデッキ13内には図2に示すように3組の刈刃16,16…が横方向に所定間隔をあけて回転軸17,17…に夫々軸支されており、前記のミッドPTO軸10から回転動力を得てこれら刈刃16,16…が回転するように構成している。
【0009】
そして、これらの刈刃16,16…は円筒状のガイド体18でその回転外周側が囲われている。前記刈刃16,16…はいずれも下部側の長いブレード16aと上部側の短いブレード16bを十字状に交叉させて回転軸17に設けたもので、長いブレード16aの前縁には刃部(イ)を設けると共にその外側部には立上状の起風部16cを設け、一方、上部の短いブレード16bの前縁にも刃部(ロ)を設け、その外側には刈り取った草をたたき落すためのたたき落とし部16dを設けている。なお、上記長いブレードの刃部(イ)は刃先が下方に向い角αを形成し、上位の短いブレード16bの刃部ロは刃先が上方に向い角βを形成すべく構成している。
【0010】
また、上記短いブレード16bは、中央の回転軸17との連結部が最も下位となってモアデッキ13の天井から離れ、除々にこの天井に近づくべくその回転軌跡がすり鉢状を呈するよう形成される。図4はモアデッキ13に溶接等の手段で吊り下げ状に固着されるガイド体18の斜視図を示すものである。中央のガイド体18aは左右のガイド体18b,18cよりも前方に突出しており、隣接する部位は以下のようになっている。つまり、中央のガイド体18aを完全円周に形成し、左右のガイド体18b,18cの外周を一部欠如して該欠如によって形成される端縁を中央のガイド体18aに接合固定するものである。
【0011】
符号20は中央のガイド体18aの一部であって、隣接する部位の仕切壁となる縦壁を示し、下端側には隣接する長いブレードの刃部(イ)先端が当該ガイド体に干渉しないよう切欠部21を存在させている。なお、この実施例ではガイド体18の隣接する部位を斜めに切欠いて三角状の板23を溶接等により固着する形態としている。このように隣接部に板23を固着することによって移動中の刈草がガイド体18a、18bの隅部に引っ掛ったりしないようにしている。なお、この斜めの切欠きは進行方向前側のみとし、後側は起立縁を残して芝草の排出移動を少なくしている。
【0012】
また、ガイド体18の内周面と長いブレード16aの回転軌跡ハとの間隔は、進行方向前側の間隔L1に対し、後ろ側の間隔L2が広い関係(例えばL1=10mm,L2=20mm)に設けられ、当該前側から後ろ側に向かうに従い除々にその間隔は広くなる関係に設けられる。さらにガイド体18と長いブレード16aとの上下位置関係について、進行方向前方側では、このブレード16aは植立する芝に直接作用してこれの上部を適宜裁断しなければならないから、ブレード16aの位置よりもガイド体18前側下端は高い関係に設定される。本実施例では、中央のガイド体18aと左右のガイド体18b及び18bとの繋ぎ部分で最もブレード16aが現れ(図7中(ニ))、端部側でブレード高さに略揃う(同図中(ホ))よう形成されている。一方、前側以外ではガイド体18下端はこのブレード16a位置と同等かあるいはこれよりも低く設定されて、刈り芝の飛散を防いでいる。従って前側で刈り取られた刈り芝は持ち回りされつつ後側では確実に芝目間に落下しうる。
【0013】
また、ガイド体18の上下高さは一定ではなく、図4に示すように中央のガイド体18a後側と左右のガイド体18b下部の上下方向の長さが僅かに短くなるようにしている。従って、個々のガイド体18内で刈り取られた芝や草の量が多くなるとこの隙間(図4のハッチング部)を介して細かい刈り草等は後方へ放出されることになる。
【0014】
また、マルチング作業での草のこぼれを少なくするためにこの実施例の装置には次のような工夫が施されている。即ち、図9に示すようにガイド体18を包み込むモアデッキ13は刈刃16下端部(長いブレードの刃部(イ))から90mm以上(図中符号A)の空間部が設けてあり、モアデッキ13の下端部から刈刃16の下端までの距離は約10mm程度(図中符号B)である。
【0015】
平面から見たときの隣接する刈刃同士のオーバーラップ代は草の刈り残しにも影響を及ぼすものであり、ここで説明した装置においては約30mmに設定している。従って、左右にハンドルを切った蛇行状態であっても、刈り残しを伴わず安定して作業を継続できる。更に刈刃16の周速は76m/secにしている。25はゲージ輪である。
【0016】
上例において芝や草の刈取作業を行なう場合には、まずゲージ輪25を上下調節して刈り高さを設定し、エンジン5を回転させてミッドPTO軸10を回転駆動させる。すると3枚の刈刃16が回転を始め、トラクタを前進(ヘ)させて芝や草を刈り取る。即ち、トラクタ進行と共にデッキ下縁を潜りかつガイド体18前縁で前倒し状となった植立芝は長いブレード16aの作用を受けて裁断される。トラクタの前進(ヘ)を伴うため、下部側の長いブレード16aで裁断された上記の芝は一度持ち上げられた後、下部ブレート16aと一体的に回っている上部側の短いブレード16bによって更に細かく裁断されると共に今度は下向きに放出されガイド体17下部に落下させられる。
【0017】
個々のガイド体17内で細かく裁断された芝や草は、主としてガイド体18a,18b,18cの内周縁と長いブレード16aの回転軌跡(ハ)との間隔部から芝目間に落下する。
【0018】
【発明の作用及び効果】
この発明は前記の如く、モアデッキ(13)内において回転する刈刃(16,16…)の外周を中央のガイド体(18a)及び左右のガイド体(18b,18c)で囲うマルチングモアにおいて、刈刃(16,16…)の軸(17,17…)を複数配設する複軸構成とし、上記ガイド体(18a,18b,18c)の進行方向前側の下端縁を、刈刃(16,16…)の前方側位置では当該刈刃(16,16…)がのぞむようガイド体(18a,18b,18c)のモアデッキ天井からの高さを適宜高さに短く形成してなるから、進行方向前方側では、刈刃(16,16…)は植立する芝に直接作用してこれの上部を円滑に裁断することができる。
また、上記中央のガイド体(18a)と隣接する部位の仕切壁となる縦壁(20)に切欠部(21)を形成すると共に、この切欠部(21)の進行方向前側を斜めに切欠いて三角状板(23)を固着するから、移動中の刈草がガイド体(18a,18b)の隅部に引っ掛からない。
【0019】
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】全体側面図である。
【図2】要部の平断面図である。
【図3】要部の側断面図である。
【図4】ガイド体の斜視図である。
【図5】ブレードの斜視図である。
【図6】底面から見た要部の斜視図である。
【図7】ガイド体の正面図である。
【図8】ガイド体の背面図である。
【図9】作用説明図である。
【図10】モアデッキ平面図である。
【図11】ブレードの平面図である。
【図12】ブレードの正面図である。
【図13】ブレードの右側面図である。
【符号の説明】
1…トラクタ、2,2…前輪、3,3…後輪、5…エンジン、6…ミッションケース、7…フロア、9…リヤPTO軸、10…ミッドPTO軸、12…リンク機構、13…モアデッキ、16,16…刈刃、16a,16b…ブレード、17…回転軸、18,18a,18b,18c…ガイド体、20…縦壁、21…切欠部、23…板、25…ゲージ輪[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mulching mower that is chopped finely while being moved in a mower deck and dropped between turf eyes.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, such a mower is provided with a cutting blade and a guide body that surrounds the outer periphery of the mower deck, mowing the turf with a cutting blade to a predetermined height, and moving the cut turf around the deck while appropriately floating, There is a form in which this is again finely cut with a cutting blade.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional device, since the guide body is indispensable because it is dropped while being carried around, it is necessary to mow the turf that is getting out of the inclining action of the guide body inside the mower deck, It becomes the structure which makes the front surface of a cutting blade an open state, and impairs carrying around of the cut lawn.
[0004]
[Technical means for solving the problems]
The present invention is intended to solve the above-described problems, and at the same time, it is intended to make the fall of the cut grass between the lawns appropriate. For this reason, this invention took the following technical means. That is, in the mulching mower in which the outer periphery of the cutting blade (16, 16 ...) rotating in the mower deck (13) is surrounded by the central guide body (18a) and the left and right guide bodies (18b, 18c) , the cutting blade (16, 16 ..)) And a plurality of shafts (17, 17...) Are arranged, and the lower end edge of the guide body (18a, 18b, 18c) on the front side in the traveling direction is the front side of the cutting blade (16, 16 ...) . At the position, the height of the guide body (18a, 18b, 18c) from the mower deck ceiling is appropriately shortened so that the cutting blade (16, 16 ...) can be seen and is adjacent to the central guide body (18a). A notch (21) is formed in the vertical wall (20) which is a partition wall of the part, and the triangular plate (23) is fixed by obliquely notching the front side of the notch (21) in the advancing direction. The side is formed on a standing edge .
[0005]
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. First, in terms of configuration,
[0007]
The transmission case 6 is provided with a hydraulic continuously variable transmission, and when the forward / reverse pedal (not shown) provided on the right side of the
[0008]
A
[0009]
These
[0010]
Further, the short blade 16b is formed such that the connecting portion with the central rotating
[0011]
[0012]
Further, the distance between the inner peripheral surface of the
[0013]
Further, the vertical height of the
[0014]
In order to reduce grass spillage during the mulching operation, the apparatus of this embodiment is devised as follows. That is, as shown in FIG. 9, the
[0015]
The overlap margin between the adjacent cutting blades when viewed from the plane also affects the uncut grass, and is set to about 30 mm in the apparatus described here. Therefore, even in a meandering state where the handle is cut to the left and right, the work can be continued stably without being left behind. Further, the peripheral speed of the
[0016]
In the above example, when turf or grass cutting operation is performed, first, the
[0017]
The grass and grass that are finely cut in the
[0018]
[Action and effect of the invention]
In the mulching mower in which the outer periphery of the cutting blades ( 16, 16,...) Rotating in the mower deck (13) is surrounded by the central guide body (18a) and the left and right guide bodies (18b, 18c) as described above. a shaft (17, 17 ...) of the blade (16, 16) and double-axial configuration for arranging a plurality of said guide body (18a, 18b, 18c) the traveling direction front lower edge of the cutting blade (16, 16 the cutting blade (16, 16) is desire as guide body (18a in the front side position of ...), 18b, since made as short formed at a height appropriate height from the mower deck ceiling 18c), ahead of the vehicle On the side, the cutting blades (16, 16,...) Can act directly on the turf to be planted to cut the upper part thereof smoothly.
In addition, a notch (21) is formed in the vertical wall (20) serving as a partition wall adjacent to the central guide body (18a), and the front side in the advancing direction of the notch (21) is obliquely notched. Since the triangular plate (23) is fixed, the moving grass is not caught on the corners of the guide bodies (18a, 18b).
[0019]
[0020]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view.
FIG. 2 is a plan sectional view of the main part.
FIG. 3 is a side sectional view of a main part.
FIG. 4 is a perspective view of a guide body.
FIG. 5 is a perspective view of a blade.
FIG. 6 is a perspective view of a main part viewed from the bottom.
FIG. 7 is a front view of the guide body.
FIG. 8 is a rear view of the guide body.
FIG. 9 is an operation explanatory diagram.
FIG. 10 is a plan view of a mower deck.
FIG. 11 is a plan view of a blade.
FIG. 12 is a front view of a blade.
FIG. 13 is a right side view of the blade.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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