JP3858062B2 - Machine tool accuracy measuring device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、機械部品や金型等を加工するときに使用する多軸NC(数値制御)工作機械の総合動作精度を計測する工作機械の精度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
主軸の向きを変えずに工具をX、Y、Zの3軸方向に移動させる機構と、回転軸を用いて被加工物に対する主軸の角度を変化させる機構とを組み合わせた多軸NC工作機械は、機構が複雑で、しかも回転軸の機械的精度を確保することが技術的に難しいため、最も多く普及している3軸制御加工機に比べ、一般的に精度が悪い。また、その総合的な動作軌跡精度の評価、すなわち3次元空間上における軌跡位置と姿勢を計測することは非常に難しかった。
国内には、このような多軸制御加工機を製作するメーカーが約10社程度あるが、直接的な精度計測ができないため、実切削加工を行い、その加工品を真円度測定器で測定する方法を用いていた。
しかしながら、前記実切削加工法では、エンドミル等の切削工具に起因する切削加工の誤差等が計測結果に混在するため、動力軸の位置を正確に計測することができなかった。
【0003】
これらの問題点を解決するための計測装置として、特開平11−58182号公報に開示されているものがある。
図8に示すように、計測装置100のベースプレート110上には、上下方向に段違い状態で、かつ、直交状態に、X方向可動リニアガイドレール111とY方向可動リニアガイドレール112とが配設されている。X方向可動リニアガイドレール111の両端部は、それぞれ、ベースプレート110の前後縁に沿って配設された前、後固定リニアガイドレール113、114上をX方向に移動自在なサポート用リニアガイドブロック115、116上に載置されている。一方、Y方向可動リニアガイドレール112の両端は、それぞれ、ベースプレート110の左右縁部に沿って配設された左、右固定リニアガイドレール117、118上をY方向に移動自在なサポート用リニアガイドブロック119、120上に載置されている。従って、X、Y方向可動リニアガイドレール111、112はX、Y方向にそれぞれ平行移動することができる。
【0004】
X方向可動リニアガイドレール111と、Y方向可動リニアガイドレール112の直交部には矩形箱体からなる主ブロック121がX、Yのそれぞれの方向に移動可能に配設されている。そして、主ブロック121は、連結軸124及び図示しない工作機械の主軸の先部に取付け部125を介して連結されている。取付け部125を移動すると主ブロック121も移動し、これに連動してX方向可動リニアガイドレール111とY方向可動リニアガイドレール112もそれぞれX、Y方向に平行移動する。
また、X方向可動リニアガイドレール111の上面とY方向可動リニアガイドレール112の下面には、それぞれ、略全長にわたってリニアスケール126、127が取付けられており、図示しない位置検出ヘッドによって位置データを検出することができる。
このように構成することによって、工作機械の主軸の平面上の移動軌跡を測定することができた。また、主ブロック121に図示しない鉛直方向の測定手段を追加して設けることによって三次元測定も行うことができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の計測装置100においては、取付け部125の向きが、常に一定の方向を向いていなければならず、このため、旋回軸を有して計測装置100に対する取付け部125の向きが可変である多軸制御型の工作機械には適用することができなかった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、主軸に対するワーク取付け台の相対的な向きが可変である多軸制御型の工作機械の精度を直接測定することができる工作機械の精度測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る工作機械の精度測定装置は、主軸に取付けられる切削工具に対して、被切削物を固定するワーク取付け台が相対的に傾動可能な工作機械の精度測定装置であって、前記ワーク取付け台にベース部材を介して取付けられ、平面上を移動可能な測定ブロックと、前記測定ブロックの平面上の移動距離を計測するセンサー機構と、先部が前記測定ブロックに首振り自在に連結され、基部が測定しようとする前記工作機械の切削工具の取付け部に固定可能な連結機構とを有し、しかも、前記連結機構には、前記切削工具の取付け部に固定されるシャンク部と、該シャンク部にその軸心に沿って進退可能に取付けられ、先端部は前記測定ブロックに首振り自在に連結された進退軸が設けられ、
前記工作機械の傾け動作を行った場合においても前記測定ブロックの動作軌跡を前記センサー機構によって計測する。
ここで、測定ブロックは、例えば、交差する2軸に設けられ、それぞれの軸方向の移動距離を計測するように構成できる。また、予め設定した原点からの移動距離と移動方向を測定して平面上の位置を測定するように構成することも可能である。
傾動とは、傾斜角度を変化させることをいい、主軸が旋回する場合の他、ワーク取付け台が旋回する場合も含まれる。
首振り自在とは、少なくとも2軸の周りを所定角度以上回動可能なことをいい、例えば、自在継手や、球体及びこれに符合する球面受け座の組合せによって行うことができる。
かかる構成によって、測定ブロックに連結機構をその先部を首振り自在にして連結しているので、測定平面に対する主軸の角度が変動する多軸制御工作機械の動作に追随して測定を行うことができる。
【0007】
また、前記連結機構に、更に、前記シャンク部と前記進退軸の相対移動距離を測定する移動距離センサーを設けることも可能である。
ここで、進退軸の進退機構は、例えば、転動する球体を介して移動するリニアブッシュや空気軸受構造等を用いることができる。
かかる構成によって、工作機械の主軸の平面上の位置と共に、主軸の軸心方向の変位を測定することができる。
さらに、前記センサー機構及び前記移動距離センサーを、前記センサー機構で計測した平面上の移動距離及び前記移動距離センサーで計測した前記測定ブロックに対する移動距離をそれぞれ独立して、又は合成して表示する表示機構に接続することも可能である。
表示機構には、例えば、測定データを記憶し、制御する制御装置を組み込むことができ、また、測定データを解析するコンピュータを介して接続することも可能である。
かかる構成によって、測定データを計測しながら移動軌跡を目視で確認することができ、測定を容易に行うことができる。
【0008】
また、前記測定ブロックは、交差して配置された第1、第2のスライドブッシュを有し、該第1、第2のスライドブッシュには、第1、第2のガイド軸が摺動可能に挿通され、前記第1のガイド軸の両端部は、前記ベース部材に固定された第3、第4のガイド軸に第3、第4のスライドブッシュを介して取付けられ、前記第2のガイド軸の両端部は、前記ベース部材に固定された第5、第6のガイド軸に第5、第6のスライドブッシュを介して取付けられ、しかも、前記第1〜第6のスライドブッシュが、それぞれ前記第1〜第6のガイド軸に対して圧縮空気を介して接する空気軸受からなるようにすることも可能である。
かかる構成によって、工作機械の水平方向の移動を第1、第2のガイド軸に沿って2方向に分解し、測定データを2方向に分けて出力でき、誤差の分析及び補正を容易に行うことができる。
また、それぞれ第7、第8のスライド軸、該第7、第8のスライド軸が摺動可能に装着された第7、第8のスライドブッシュ、及び前記第7、第8のスライドブッシュに対する前記第7、第8のスライド軸の相対移動距離を測定する第1、第2の距離センサを備えた第1、第2の直線移動距離測定手段を、その距離測定方向を交叉させて連結し、前記第1の直線移動距離測定手段に前記連結機構を取付け、前記第2の直線移動距離測定手段を前記ワーク取付け台に固定配置することも可能である。この場合には、第1〜第6のスライドブッシュ及び第1〜第6のガイド軸は使用しない。
ここで、例えば、前記ワーク取付け台に、第8のスライド軸の両端部を固定し、第8のスライドブッシュと第7のスライドブッシュを連結し、第7のスライド軸に連結機構との接続を行う測定ブロックを取付けることができる。
かかる構成によって、構成部材の数を減らして、設置及び調整を簡単にできると共に、携帯時の重量を小さくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る工作機械の精度測定装置10は、図示しない主軸に取付けられる切削工具に対して、被切削物を固定するワーク取付け台が相対的に傾動可能な工作機械の精度を測定する装置であって、平面上を移動可能な測定ブロック11と、測定ブロック11の平面上の移動距離を、前記平面に平行な一方向、例えば、X方向、及び前記平面に平行でX方向に直交するY方向の移動距離に分解してそれぞれ計測するセンサー機構12、13と、測定ブロック11にその先部が首振り自在に取付けられ、基部は測定しようとする工作機械の切削工具の取付け部に固定可能な連結機構14とを有している。以下、詳しく説明する。
【0010】
まず、測定ブロック11が移動可能に設けられた平面計測台11aについて説明する。
平面計測台11aは、矩形平板状のベース部材15と、ベース部材15上に設けられた一方向を測定するX方向測定手段16と、X方向測定手段16に直交する方向を測定するY方向測定手段17とを有している。なお、図1において、X方向は、左下、右上方向を示し、Y方向は、左上、右下方向を示すものとする。
X方向測定手段16は、ベース部材15の上方に少しの距離を離してベース部材15のX方向両端部に設けられ、Y方向に平行な第3、第4のガイド軸18、19と、第3、第4のガイド軸18、19の各両端部をベース部材15にそれぞれ支持する複数の支持台20を有している。
断面矩形の第3、第4のガイド軸18、19は、例えば、酸化アルミニウム等のセラミック素材からなり、第3、第4のガイド軸18、19には、セラミック素材からなる直方体状の第3、第4のスライドブッシュ21、22がY方向に移動可能に設けられている。
【0011】
第3、第4のスライドブッシュ21、22の内部には気体を挿通可能な図示しない通気路が形成され、第3、第4のスライドブッシュ21、22の外部から供給された気体を第3、第4のガイド軸18、19に吹き付けることができる。かかる構成によって、第3、第4のスライドブッシュ21、22は、第3、第4のガイド軸18、19に圧縮空気を介して接して、第3、第4のスライドブッシュ21、22を第3、第4のガイド軸18、19に対してY方向に移動させる空気軸受機構となっている。
両側の第3、第4のスライドブッシュ21、22の対向する内側部には、第1のガイド軸24の両端部がそれぞれ固定されている。
第1のガイド軸24には、第3、第4のスライドブッシュ21、22と同形状の第1のスライドブッシュ25が、X方向に移動可能に設けられている。第1のガイド軸24及び第1のスライドブッシュ25は、それぞれセラミック素材からなり、第1のスライドブッシュ25は空気軸受からなっている。
【0012】
図2に示すように、センサー機構12は、第1のスライドブッシュ25の下部に下方を向けて設けられたセンサーヘッド26と、第1のスライドブッシュ25の下方に設けられ両端を両側の第3、第4のスライドブッシュ21、22に取付けたスケール取付け板23の上部に設けられたX方向磁気スケール27とを有している。
センサー機構12によって、第1のスライドブッシュ25の第1のガイド軸24に対するX方向の変位を確実に検出することができる。また、空気軸受機構を用いているので、例えば、摺動式、又は鋼球を用いた転動式の軸方向移動機構に比べて、摺動部分の仕上げ精度による誤差や鋼球の形状加工誤差等を考慮しなくてもよく、測定精度を高めることができる。
【0013】
Y方向測定手段17は、X方向測定手段16の第3、第4のガイド軸18、19及び複数の支持台20と実質的に同形状の第5、第6のガイド軸28、29及び複数の支持台30を有している。各第5、第6のガイド軸28、29及び支持台30は、第3、第4のガイド軸18、19及び支持台20を、ベース部材15の中心を基準にして90度回動させた位置にそれぞれ設置されている。
第5、第6のガイド軸28、29には、第3、第4のスライドブッシュ21、22と同じ形状及び構成を備えた第5、第6のスライドブッシュ31、32が空気軸受機構によって支持されている。
第5、第6のスライドブッシュ31、32の上面には、スペーサ部材33が設けられ、両側のスペーサ部材33の上部には、第1のガイド軸24の上方に配置された第2のガイド軸34の両端部がそれぞれ固定されている。第2のガイド軸34は、第1のスライドブッシュ25の上部に交差して配置された第2のスライドブッシュ35に空気軸受機構によって摺動可能に挿通されている。なお、測定ブロック11は、第1のスライドブッシュ25及び第2のスライドブッシュ35によって構成されている。
【0014】
センサー機構13は、図1及び図2に示すように、第2のスライドブッシュ35のX方向の一方側に配置され、スペーサ部材33にその両端部を取付けたスケール取付け板39の一方側に取付けられたY方向磁気スケール36を有している。また、センサー機構13は、第2のスライドブッシュ35の上部に設けられ、X方向の一方側に突出して設けられたセンサー取付け板38の一方側端部の下側に取付けられたセンサーヘッド37を有している。センサー機構13によって第2のスライドブッシュ35の第2のガイド軸34に対するY方向の変位を確実に検出することができる。
第1、第2のガイド軸24、34の両端部は、ベース部材15のY、X方向にそれぞれ平行移動可能に設けられているので、第1、第2のスライドブッシュ25、35のベース部材15に対するX、Y方向の移動距離をそれぞれ正確に測定することができる。すなわち、第1、第2のスライドブッシュ25、35によって構成される測定ブロック11の動作軌跡をセンサー機構12、13によって計測することができる。
【0015】
次に、図1、図3を参照して、内壁が球面状に加工された凹部を有し、上下に2分割することができる球面受け座40を介してその先部がセンサー取付け板38の上部に取付けられた連結機構14について説明する。
連結機構14の先側には、進退軸43が設けられている。進退軸43の先端部41は、球面受け座40の内壁面に符合する球状に加工され、球状の先端部41の中心点、すなわち測定点51を基準にして、首振り自在に回動することができ、測定ブロック11に首振り自在に連結されているので、工作機械の傾け動作を行った場合においても進退軸43の向きを主軸の向きに追随させて、測定を行うことができる。
本実施の形態においては、首振り角度を、連結機構14の長手方向を基準方向(0度)として、例えば、0〜30度の範囲で任意の向きに回動可能に設定しているが、好ましくは0〜45度、さらに好ましくは0〜60度の範囲に設定することも可能である。かかる回動角度を増加させることによって、工作機械の主軸の向きに追随できる範囲を大きくすることができる。
進退軸43は、進退軸43を挿入可能なガイド穴を備え、軸方向に転動可能な多数の小球を介して進退軸43を軸方向に進退させるリニアブッシュ44内に連結機構14の長手方向に摺動移動可能に嵌入し、リニアブッシュ44は、連結機構14のシャンク部44aの先側に嵌入してコレット43aによって固定されている。
進退軸43の先端部41とシャンク部44aの間には、板状の取付け部材42が固定され、進退軸43の半径方向外側に突出し、取付け部材42の先端部には、進退軸43に平行に配置されるスケール取付け板45が設けられている。スケール取付け板45の外側には、長手方向磁気スケール46が設けられている。
【0016】
長手方向磁気スケール46の進退軸43に対して半径方向外側には、長手方向磁気スケール46との間に少しの隙間をあけてセンサーヘッド48が配置され、センサーヘッド48は、長手方向磁気スケール46の内側に少しの隙間をあけて配置された回転防止板46a及びセンサー取付け部材47を介してリニアブッシュ44の先端部に固定されている。長手方向磁気スケール46及びセンサーヘッド48によってシャンク部44aと進退軸43の相対移動距離を測定する移動距離センサー52が構成されている。
進退軸43を基準としてスケール取付け板45の進退軸43の周方向両側には、長手方向磁気スケール46の移動を案内するガイドローラ47a、48aが配置され、回転防止板46aに固定されている。かかる構成によって、長手方向磁気スケール46が進退軸43の周囲を回転し、長手方向磁気スケール46とセンサーヘッド48の周方向の相対位置がずれることを防止することができ、測定精度を向上させることができる。
シャンク部44aの外周には、図1に示すように、連結機構14の着脱時に挟持可能な溝部49、50が形成され、シャンク部44aの基側は、基端に向けて縮径し工作機械の主軸の切削工具の取付け部に固定可能なテーパ状に形成されている。
進退軸43の進退によって、シャンク部44aが測定点51に対して近接又は離反すると、移動距離センサー52のセンサーヘッド48と長手方向磁気スケール46の相対位置が変化し、連結機構14を取付けた主軸の測定ブロック11の測定点51に対する移動距離を測定することができる。
また、主軸が測定ブロック11のX、Y方向に直交する方向(以下、Z方向とする)から傾斜した場合でも球面受け座40に対して進退軸43の先端部41が回動して追随できるので、軸角度が変化する工作機械においても主軸の動作軌跡の測定を行うことができる。
【0017】
図1、図4に示すように、センサー機構12、13及び移動距離センサー52のセンサーヘッド26、37、48の出力信号は、制御装置53に接続されている。
制御装置53には、センサー機構12、13で計測した平面上のX、Y方向の移動距離を演算して合成するXY方向移動距離合成手段と、移動距離センサー52で計測した測定ブロック11に対する主軸の長手方向の移動距離、及びXY方向移動距離合成手段での演算結果との関係を演算して合成する長手方向移動距離合成手段とを有している。また、制御装置53は、時間に対する移動距離の関係を演算する時間計測手段も有しており、測定時間に対する各移動距離の関係を測定することも可能である。
また、制御装置53は、例えば、XY方向移動距離合成手段と長手方向移動距離合成手段の演算結果をそれぞれ独立して表示する表示機構54と、各移動距離データ及び演算結果を入出力可能な記憶装置55に接続されている。
なお、XY方向移動距離合成手段と長手方向移動距離合成手段の演算結果を合成して立体的に出力することも可能である。かかる構成によって、測定結果を直感的に把握することができ、工作機械の誤差の原因を容易に特定することができる。
【0018】
【実施例】
次に、図1、図5、図6を参照して、精度測定装置10を用いた実施例について説明する。
測定した工作機械は、取付ける切削工具の向きを一定方向に保持したまま、X、Y、Z方向に平行移動可能な主軸と、X、Y方向にそれぞれ設けられたX、Y旋回軸に保持され、X、Y旋回軸を中心に傾斜及び旋回可能な加工テーブル(すなわち、ワーク取付け台)を有している。精度測定装置10は、平面計測台11aを加工テーブルに設置し、連結機構14のリニアブッシュ44を主軸の切削工具の取付け部に固定している。
本発明は、このような平行移動可能な3軸と、回転移動する2軸を有する多軸制御加工機等の工作機械の測定に特に好適である。
【0019】
図5、図6は、工作機械の主軸が、X、Y平面に半径400mmの仮想円を描いたときの進退軸43の先端部41の測定点51の変位を測定し、X、Y方向と、Z方向に分解して表示したものである。
測定時の連結機構14は、Z方向に対して常に5度傾斜しており、図5は、連結機構14の基側が仮想円の半径方向外側に傾斜するように設定したときの測定結果で、図6は、半径方向内側に傾斜するように設定したときの測定結果である。
仮想円は、曲線の軌跡を直線に置き換えて移動する短線分直線補間によって設定され、このときの仮想円からの位置ずれ範囲を表す許容値(トレランス)は、1μmにしている。
使用した工作機械の主軸は、水平方向に円を描くように移動し、加工テーブルは、水平面上を回転する連結機構14に対して、所定の方向に所定の角度で傾斜するように、X、Y旋回軸を中心に所定の速さで旋回及び反転を行う。
【0020】
図5(A)は、連結機構14の測定点51のX、Y方向の軌跡を示している。
図5(A)の横軸、縦軸共に、原点(0、0)からの距離を示し、1目盛は100mmである。
図中の1点鎖線は、半径400mmの基準円56を示している。工作機械の誤差が無いときには、測定点51は、この基準円56上を移動する。
測定点51の軌跡は、実線で示されている。なお、測定点51の基準円56に対する半径方向の位置ずれ誤差は、所定倍率に拡大して表示することができる。図5(A)の基準円56の外側及び内側に2点鎖線で示す比較円57、58は、それぞれ基準円56に対し、半径方向に10μmの誤差があることを示している。
図5(A)から、X方向の両側及びY方向の両側において、加工テーブルのX、Y旋回軸のバックラッシや、主軸のスティックスリップ等によるものと考えられる誤差が測定されているのが観察できる。
【0021】
図5(B)は、測定点51の連結機構14の長手方向の変位を示している。
図5(B)の縦軸は、測定点51の連結機構14の長手方向の変位を示し、横軸は、測定点51のXY平面上の位置から算出される原点周りの回動角度を示している。縦軸の1目盛は20μmで、横軸の1目盛は20度である。
測定点51は、XY平面上に仮想円を描くように設定されているので、測定点51は、連結機構14の長手方向の変位が0となるように設定されているが、図5(B)に示すように、連結機構14の長手方向の誤差が検出されている。
連結機構14は、Z方向から5度傾斜するように設定しているので、Z方向の誤差は、連結機構14の長手方向の変位から算出することができる。
図6(A)、(B)のグラフは、図5(A)、(B)のグラフと同じ表示設定なので、表示設定についての説明は省略する。
図6(A)、(B)に検出された誤差の検出方向は、図5(A)、(B)に検出された誤差の検出方向とは逆側になっていることが観察できる。
このように、精度測定装置10を用いることによって、旋回軸を有する多軸制御加工機のX、Y、Z方向の変位を確実に測定及び算出することができる。
本実施例では、工作機械の円運動時の半径方向の誤差は、10μm以内で、連結機構14の長手方向への誤差は、60μm程度であった。
【0022】
次に、図7を参照して、変形例に係る精度測定装置60について説明する。
精度測定装置60は、それぞれ第7、第8のスライド軸61、62、第7、第8のスライド軸61、62が摺動可能に装着された第7、第8のスライドブッシュ63、64、及び第7、第8のスライドブッシュ63、64に対する第7、第8のスライド軸61、62の相対移動距離を測定する第1、第2の距離センサ65、66を備えた第1、第2の直線移動距離測定手段67、68を有している。そして、第1、第2の直線移動距離測定手段67、68の距離測定方向を交叉させて連結し、第1の直線移動距離測定手段67の第7のスライド軸61に前記実施の形態で使用した連結機構14を球面受け座40を介して取付け、第2の直線移動距離測定手段68の第8のスライド軸62を工作機械のワーク取付け台に固定配置している。以下、詳しく説明する。
第8のスライド軸62の両端部は、取付け脚部69を介してワーク取付け台にそれぞれ着脱可能に固定されている。また、第7、第8のスライドブッシュ63、64は、連結ブロック70を介して固定されている。
第1、第2の距離センサ65、66は、第7、第8のスライドブッシュ63、64の側部にそれぞれ設けられたセンサーヘッド71、72と、センサーヘッド71、72に少しの隙間をあけてそれぞれ対向配置された磁気スケール73、74とによって構成されている。磁気スケール73、74は、第7、第8のスライド軸61、62の長手方向の両側部をそれぞれ同一方向に屈曲させた溝形の固定部材75、76の溝底部に設けられ、固定部材75、76の両端部は、第7、第8のスライド軸61、62の両端部の上側にボルト77、78によって固定されている。
【0023】
固定部材75の両端部の上側には、第7のスライド軸61に平行な板状の接続部材79がボルト77によって固定されている。接続部材79には、長手方向に長く、上下に貫通した固定用長孔80が形成されている。
接続部材79には、第7のスライド軸61と共に平面上を移動する測定ブロック81が、固定用長孔80に下方から挿通可能なボルト等の締結部材によって接続部材79の上面に固定されている。測定ブロック81は、固定用長孔80の長手方向にその位置を移動して任意の位置に固定することができる。
測定ブロック81の上面には、球面受け座40が固定され、球面受け座40には、連結機構14が首振り可能に取付けられている。
かかる構成によって、前記実施の形態に係る精度測定装置10より簡単な構成で、工作機械の精度を測定することができるので、調整を短時間で行うことができ、また、分解及び組立も簡単にでき、さらに部品数が少なく軽量にできるので、他の場所に移動させるときにも便利である。
以上、本発明に係る実施の形態について説明してきたが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、平面測定台11aの代わりに、平面の変位を測定できる他の測定手段を使用することができる。また、進退軸の球状に形成された先端部は、転動可能な球体を介して測定ブロックに接続することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
請求項1〜4記載の工作機械の精度測定装置においては、測定ブロックに先部が首振り自在に連結された連結機構を有しているので、主軸の向きを変えることができる工作機械の動作に追随して測定を行うことができる。
特に請求項2記載の工作機械の精度測定装置においては、測定ブロックの平面上の移動距離を計測するセンサー機構と、連結機構の測定ブロックに対する移動距離を測定する移動距離センサーとを有しているので、工作機械の三次元の動作軌跡を測定することができる。
請求項3記載の工作機械の精度測定装置においては、センサー機構及び移動距離センサーを、表示機構に接続するので、測定データを計測しながら移動軌跡を目視で確認することができ、測定を容易に行うことができる。
そして、請求項4記載の工作機械の精度測定装置においては、測定ブロックに、交差して配置された第1、第2のスライドブッシュを設け、第1、第2のスライドブッシュに、第1、第2のガイド軸を摺動可能に挿通したので、工作機械の水平方向の移動を第1、第2のガイド軸に沿って2方向に分解し、測定データを2方向に分けて出力でき、誤差の分析及び補正を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る工作機械の精度測定装置の斜視図である。
【図2】同精度測定装置の測定ブロックの部分正断面図である。
【図3】同精度測定装置の連結機構の取付け状態を示す部分正断面図である。
【図4】同精度測定装置のセンサー機構及び移動距離センサーの接続状態を示す説明図である。
【図5】(A)、(B)は、それぞれ実施例の測定結果を示すグラフである。
【図6】(A)、(B)は、それぞれ実施例の測定結果を示すグラフである。
【図7】変形例に係る工作機械の精度測定装置の斜視図である。
【図8】従来例に係る精度測定装置の斜視図である。
【符号の説明】
10:工作機械の精度測定装置、11:測定ブロック、11a:平面計測台、12、13:センサー機構、14:連結機構、15:ベース部材、16:X方向測定手段、17:Y方向測定手段、18:第3のガイド軸、19:第4のガイド軸、20:支持台、21:第3のスライドブッシュ、22:第4のスライドブッシュ、23:スケール取付け板、24:第1のガイド軸、25:第1のスライドブッシュ、26:センサーヘッド、27:X方向磁気スケール、28:第5のガイド軸、29:第6のガイド軸、30:支持台、31:第5のスライドブッシュ、32:第6のスライドブッシュ、33:スペーサ部材、34:第2のガイド軸、35:第2のスライドブッシュ、36:Y方向磁気スケール、37:センサーヘッド、38:センサー取付け板、39:スケール取付け板、40:球面受け座、41:先端部、42:取付け部材、43:進退軸、43a:コレット、44:リニアブッシュ、44a:シャンク部、45:スケール取付け板、46:長手方向磁気スケール、46a:回転防止板、47:センサー取付け部材、47a:ガイドローラ、48:センサーヘッド、48a:ガイドローラ、49、50:溝部、51:測定点、52:移動距離センサー、53:制御装置、54:表示機構、55:記憶装置、56:基準円、57、58:比較円、60:精度測定装置、61:第7のスライド軸、62:第8のスライド軸、63:第7のスライドブッシュ、64:第8のスライドブッシュ、65:第1の距離センサ、66:第2の距離センサ、67:第1の直線移動距離測定手段、68:第2の直線移動距離測定手段、69:取付け脚部、70:連結ブロック、71、72:センサーヘッド、73、74:磁気スケール、75、76:固定部材、77、78:ボルト、79:接続部材、80:固定用長孔、81:測定ブロック[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a machine tool accuracy measuring apparatus that measures the overall operation accuracy of a multi-axis NC (numerical control) machine tool used when machining machine parts, molds, and the like, for example.
[0002]
[Prior art]
A multi-axis NC machine tool that combines a mechanism that moves the tool in the three axes X, Y, and Z without changing the orientation of the spindle and a mechanism that changes the angle of the spindle relative to the workpiece using the rotation axis. Since the mechanism is complicated and it is technically difficult to ensure the mechanical accuracy of the rotating shaft, the accuracy is generally poor compared to the most popular three-axis control processing machine. In addition, it is very difficult to evaluate the overall motion trajectory accuracy, that is, to measure the trajectory position and posture in a three-dimensional space.
There are about 10 manufacturers that manufacture such multi-axis control processing machines in Japan, but since direct accuracy measurement is not possible, actual cutting is performed and the processed product is measured with a roundness measuring instrument. The method to use was used.
However, the actual cutting method cannot accurately measure the position of the power shaft because cutting errors caused by cutting tools such as end mills are mixed in the measurement result.
[0003]
As a measuring apparatus for solving these problems, there is one disclosed in JP-A-11-58182.
As shown in FIG. 8, an X-direction movable
[0004]
A
In addition,
With this configuration, the movement trajectory on the plane of the spindle of the machine tool could be measured. Further, three-dimensional measurement could be performed by additionally providing a measuring unit in the vertical direction (not shown) in the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional
The present invention has been made in view of such circumstances, and provides a machine tool accuracy measuring apparatus capable of directly measuring the accuracy of a multi-axis control type machine tool in which the relative orientation of a workpiece mounting base with respect to a spindle is variable. The purpose is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A machine tool accuracy measuring device according to the present invention that meets the above-mentioned object is a machine tool accuracy measuring device in which a work mounting base for fixing a workpiece can be tilted relative to a cutting tool mounted on a spindle. A measurement block that is mounted on the workpiece mounting base via a base member and is movable on a plane; a sensor mechanism that measures a movement distance of the measurement block on the plane; and a tip swings to the measurement block. A coupling mechanism that is freely coupled and that can be fixed to the mounting portion of the cutting tool of the machine tool whose base is to be measured,In addition, a shank portion fixed to the attachment portion of the cutting tool and attached to the shank portion so as to be able to advance and retreat along the axis of the shank portion. Advanced and retracted axes are provided,
Even when the machine tool is tilted, the motion locus of the measurement block is measured by the sensor mechanism.
Here, the measurement block is provided on, for example, two intersecting axes, and can be configured to measure the movement distance in each axial direction. It is also possible to measure the position on the plane by measuring the movement distance and movement direction from the preset origin.
Tilt means changing the tilt angle, and includes not only the case where the main shaft turns but also the case where the work mounting base turns.
Swinging freely refers to being able to rotate around at least two axes by a predetermined angle or more, and can be performed, for example, by a combination of a universal joint, a sphere, and a spherical seat matching this.
With such a configuration, the connection mechanism is connected to the measurement block with its tip freely swingable, so that the measurement can be performed following the operation of the multi-axis control machine tool in which the angle of the main axis with respect to the measurement plane varies. it can.
[0007]
In addition, the connection mechanismIn addition,It is also possible to provide a movement distance sensor for measuring a relative movement distance between the shank portion and the advance / retreat axis.
Here, as the advance / retreat mechanism of the advance / retreat axis, for example, a linear bush that moves via a rolling sphere, an air bearing structure, or the like can be used.
With this configuration, it is possible to measure the displacement in the axial direction of the main shaft as well as the position on the plane of the main shaft of the machine tool.
Further, the sensor mechanism and the movement distance sensor are displayed independently or in combination with the movement distance on the plane measured by the sensor mechanism and the movement distance to the measurement block measured by the movement distance sensor. It is also possible to connect to a mechanism.
For example, a control device that stores and controls measurement data can be incorporated in the display mechanism, and can also be connected via a computer that analyzes the measurement data.
With such a configuration, it is possible to visually confirm the movement trajectory while measuring measurement data, and measurement can be easily performed.
[0008]
In addition, the measurement block has first and second slide bushes arranged so as to intersect each other, and the first and second guide shafts can slide on the first and second slide bushes. Both end portions of the first guide shaft are inserted into third and fourth guide shafts fixed to the base member via third and fourth slide bushes, and the second guide shaft Are attached to fifth and sixth guide shafts fixed to the base member via fifth and sixth slide bushes, and the first to sixth slide bushes are respectively attached to the fifth and sixth guide shafts. It is also possible to comprise air bearings that contact the first to sixth guide shafts via compressed air.
With this configuration, the horizontal movement of the machine tool can be decomposed in two directions along the first and second guide shafts, and the measurement data can be divided and output in two directions, making it easy to analyze and correct errors. Can do.
The seventh and eighth slide shafts, the seventh and eighth slide bushes on which the seventh and eighth slide shafts are slidably mounted, and the seventh and eighth slide bushes, respectively. Connecting the first and second linear movement distance measuring means provided with the first and second distance sensors for measuring the relative movement distance of the seventh and eighth slide shafts, crossing the distance measurement directions; It is also possible to attach the coupling mechanism to the first linear movement distance measuring means and to place the second linear movement distance measurement means fixed on the work mounting base. In this case, the first to sixth slide bushes and the first to sixth guide shafts are not used.
Here, for example, both ends of the eighth slide shaft are fixed to the work mounting base, the eighth slide bush and the seventh slide bush are coupled, and the seventh slide shaft is connected to the coupling mechanism. You can install a measuring block to perform.
With this configuration, the number of constituent members can be reduced, installation and adjustment can be simplified, and the weight when carried can be reduced.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings to provide an understanding of the present invention.
As shown in FIGS. 1 and 2, a machine tool
[0010]
First, the planar measuring table 11a provided with the
The flat measuring table 11a includes a rectangular
The X direction measuring means 16 is provided at both ends in the X direction of the
The third and
[0011]
Inside the third and
Both end portions of the
A
[0012]
As shown in FIG. 2, the
The
[0013]
The Y
Fifth and
[0014]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
Since both end portions of the first and
[0015]
Next, referring to FIG. 1 and FIG. 3, the inner wall has a concave portion processed into a spherical shape, and the tip portion of the
An advance /
In the present embodiment, the swing angle is set so as to be rotatable in an arbitrary direction within a range of 0 to 30 degrees, for example, with the longitudinal direction of the
The advancing / retracting
A plate-
[0016]
A
As shown in FIG. 1,
When the
Further, even when the main axis is inclined from the direction orthogonal to the X and Y directions of the measurement block 11 (hereinafter referred to as the Z direction), the
[0017]
As shown in FIGS. 1 and 4, the output signals of the sensor heads 26, 37 and 48 of the
The
In addition, the
Note that the calculation results of the XY direction moving distance combining unit and the longitudinal direction moving distance combining unit can be combined and output in a three-dimensional manner. With such a configuration, the measurement result can be intuitively grasped, and the cause of the error of the machine tool can be easily identified.
[0018]
【Example】
Next, an embodiment using the
The measured machine tool is held by the main shaft that can be translated in the X, Y, and Z directions and the X and Y swivel axes that are respectively provided in the X and Y directions while maintaining the orientation of the cutting tool to be mounted in a fixed direction. , A machining table (that is, a work mounting base) that can be tilted and swiveled around the X and Y swiveling axes. In the
The present invention is particularly suitable for measurement of a machine tool such as a multi-axis control processing machine having three axes that can be translated and two axes that rotate.
[0019]
5 and 6 measure the displacement of the
The
The virtual circle is set by short-line linear interpolation that moves by replacing the locus of the curve with a straight line, and an allowable value (tolerance) that represents a positional deviation range from the virtual circle at this time is set to 1 μm.
The main axis of the machine tool used moves so as to draw a circle in the horizontal direction, and the machining table is tilted at a predetermined angle in a predetermined direction with respect to the
[0020]
FIG. 5A shows the trajectory of the
Both the horizontal axis and the vertical axis in FIG. 5A indicate the distance from the origin (0, 0), and one scale is 100 mm.
A one-dot chain line in the figure indicates a
The locus of the
From FIG. 5A, it can be observed that on both sides in the X direction and both sides in the Y direction, errors considered to be caused by backlash of the X and Y pivot axes of the machining table, stick slip of the spindle, etc. are measured. .
[0021]
FIG. 5B shows the displacement in the longitudinal direction of the
The vertical axis in FIG. 5B indicates the displacement in the longitudinal direction of the
Since the
Since the
Since the graphs in FIGS. 6A and 6B are the same display settings as the graphs in FIGS. 5A and 5B, description of the display settings is omitted.
It can be observed that the error detection direction detected in FIGS. 6A and 6B is opposite to the error detection direction detected in FIGS. 5A and 5B.
As described above, by using the
In this example, the error in the radial direction during the circular motion of the machine tool was within 10 μm, and the error in the longitudinal direction of the
[0022]
Next, with reference to FIG. 7, the
The
Both ends of the
The first and
[0023]
A plate-
A measuring
A spherical receiving
With such a configuration, the accuracy of the machine tool can be measured with a simpler configuration than the
As mentioned above, although embodiment which concerns on this invention has been described, this invention is not limited to the said embodiment, For example, instead of the plane measurement stand 11a, the other measurement which can measure the displacement of a plane Means can be used. Moreover, the tip part formed in the spherical shape of the advance / retreat axis can be connected to the measurement block via a rollable sphere.
[0024]
【The invention's effect】
In the machine tool accuracy measuring apparatus according to any one of claims 1 to 4, since it has a connection mechanism in which a tip part is connected to the measurement block so as to be able to swing freely, the operation of the machine tool capable of changing the direction of the spindle. Measurement can be performed following the above.
In particular, the accuracy measuring device for a machine tool according to claim 2 has a sensor mechanism for measuring a moving distance of the measuring block on the plane and a moving distance sensor for measuring a moving distance of the connecting mechanism with respect to the measuring block. Therefore, the three-dimensional motion trajectory of the machine tool can be measured.
In the machine tool accuracy measuring apparatus according to claim 3, since the sensor mechanism and the movement distance sensor are connected to the display mechanism, the movement trajectory can be visually confirmed while measuring the measurement data, thereby facilitating the measurement. It can be carried out.
In the accuracy measuring device for a machine tool according to claim 4, the measurement block is provided with first and second slide bushes arranged so as to intersect with each other, and the first and second slide bushes are provided with first, Since the second guide shaft is slidably inserted, the horizontal movement of the machine tool can be disassembled into two directions along the first and second guide shafts, and the measurement data can be divided into two directions and output. Error analysis and correction can be easily performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an accuracy measuring apparatus for a machine tool according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partial front sectional view of a measurement block of the same accuracy measuring apparatus.
FIG. 3 is a partial front sectional view showing an attachment state of a coupling mechanism of the accuracy measuring apparatus.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a connection state of a sensor mechanism and a movement distance sensor of the same accuracy measuring device.
FIGS. 5A and 5B are graphs showing measurement results of Examples, respectively.
FIGS. 6A and 6B are graphs showing measurement results of Examples, respectively.
FIG. 7 is a perspective view of an accuracy measuring device for a machine tool according to a modification.
FIG. 8 is a perspective view of an accuracy measuring apparatus according to a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10: Accuracy measuring apparatus of a machine tool, 11: Measuring block, 11a: Plane measuring stand, 12, 13: Sensor mechanism, 14: Connection mechanism, 15: Base member, 16: X direction measuring means, 17: Y direction measuring means , 18: third guide shaft, 19: fourth guide shaft, 20: support base, 21: third slide bush, 22: fourth slide bush, 23: scale mounting plate, 24: first guide Axis, 25: first slide bush, 26: sensor head, 27: X direction magnetic scale, 28: fifth guide shaft, 29: sixth guide shaft, 30: support base, 31: fifth slide bush 32: sixth slide bush, 33: spacer member, 34: second guide shaft, 35: second slide bush, 36: Y-direction magnetic scale, 37: sensor head, 38: sensor Mounting plate, 39: Scale mounting plate, 40: Spherical receiving seat, 41: Tip portion, 42: Mounting member, 43: Advance and retreat shaft, 43a: Collet, 44: Linear bush, 44a: Shank portion, 45: Scale mounting plate, 46: longitudinal magnetic scale, 46a: rotation prevention plate, 47: sensor mounting member, 47a: guide roller, 48: sensor head, 48a: guide roller, 49, 50: groove, 51: measurement point, 52: movement distance sensor 53: control device, 54: display mechanism, 55: storage device, 56: reference circle, 57, 58: comparison circle, 60: accuracy measuring device, 61: seventh slide shaft, 62: eighth slide shaft, 63: 7th slide bush, 64: 8th slide bush, 65: 1st distance sensor, 66: 2nd distance sensor, 67: 1st linear movement distance measurement Step, 68: Second linear movement distance measuring means, 69: Mounting leg, 70: Connecting block, 71, 72: Sensor head, 73, 74: Magnetic scale, 75, 76: Fixing member, 77, 78: Bolt 79: connecting member, 80: long hole for fixing, 81: measuring block
Claims (4)
前記ワーク取付け台にベース部材を介して取付けられ、平面上を移動可能な測定ブロックと、
前記測定ブロックの平面上の移動距離を計測するセンサー機構と、
先部が前記測定ブロックに首振り自在に連結され、基部が測定しようとする前記工作機械の切削工具の取付け部に固定可能な連結機構とを有し、
しかも、前記連結機構には、前記切削工具の取付け部に固定されるシャンク部と、該シャンク部にその軸心に沿って進退可能に取付けられ、先端部は前記測定ブロックに首振り自在に連結された進退軸が設けられ、
前記工作機械の傾け動作を行った場合においても前記測定ブロックの動作軌跡を前記センサー機構によって計測することを特徴とする工作機械の精度測定装置。An accuracy measuring device for a machine tool in which a work mounting base for fixing an object to be cut can be tilted relative to a cutting tool attached to a spindle,
A measurement block mounted on the workpiece mounting base via a base member and movable on a plane;
A sensor mechanism for measuring a moving distance on a plane of the measurement block;
A tip part is connected to the measurement block so as to freely swing, and a base part has a connection mechanism that can be fixed to an attachment part of a cutting tool of the machine tool to be measured;
In addition, a shank portion fixed to the attachment portion of the cutting tool and attached to the shank portion so as to be able to advance and retreat along the axis of the shank portion. Advanced and retracted axes are provided,
An accuracy measuring apparatus for a machine tool, wherein even when the machine tool is tilted, an operation locus of the measurement block is measured by the sensor mechanism.
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