JP3857890B2 - Wind detection device and base-isolated building using the device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、風検知装置及び該装置を用いた免震建物に関し、特に、戸建て住宅等の軽量構造物に好適に適用される風検知装置及び該装置を用いた免震建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基礎に対して上部構造体が水平方向へ変位可能に免震支承された免震建物において、上部構造体が、地震発生時以外に、強風により不必要に揺れ動かないようにするために、強風時には、上部構造体が基礎に対して水平方向へ変位することを禁止するロック装置を免震建物に組み込むことが従来より提案されている。
【0003】
免震建物用ロック装置としては、特開平10−306841号公報や特開平11−44124号公報に示されているものがあり、特開平11−44124号公報には、風速センサーによって風速を計測し、この風速センサーによって計測される風速が所定(設定値)を超えた時に、免震建物用ロック装置をロック作動状態とする風検知方式の制御装置が示されている。
【0004】
従来、風速センサーとして、風杯型風速計、プロペラ式風向風速計の他に超音波風速計があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、超音波風速計としては、音源と感知部を水平方向へ複数配置して、風向きを知ると共に音の到達時間によって風速を検知することができるようにしたものが使われており、高価なものとなっていた。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、安価な構成で必要な精度を得ることのできる風検知装置及び該装置を用いた免震建物を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された風検知装置の発明では、一方の圧力測定部と、他方の圧力測定部と、外側検出管と、整流手段と、差圧センサーとを備えた風検知装置であって、前記他方の圧力測定部が筒体であり、前記外側検出管が他方の圧力測定部の先端部を覆う筒体であり、前記整流手段が略平行な2枚の円盤からなり、この2枚の円盤の一方の円盤が前記他方の圧力測定部の筒体の外周面に取付けられ、他方の円盤が前記他方の圧力測定部と外側検出管のいずれか一方の先端に取付けられ、外側検出管と他方の圧力測定部との間の空間と、他方の圧力測定部の内部の空間とを連通させたことを特徴としている。
【0022】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、2枚の円盤の一方の円盤を他方の圧力測定部の筒体の外周面に取付け、他方の円盤を他方の圧力測定部と外側検出管のいずれか一方の先端に取付けるというように、支柱を設けずに整流手段の2枚の円盤を他方の圧力測定部(又は他方の圧力測定部と外側検出管)で支持するようにしたことにより、支柱による差圧減少の発生を回避することができる。
又、外側検出管と他方の圧力測定部との間の空間と、他方の圧力測定部の内部の空間とを連通させることにより、略平行な2枚の円盤の間を通過し、外側検出管の開口の前を流れる風気流による外側検出管の内部の負圧を、他方の圧力測定部の筒体の内部の圧力を測定することにより求めることができる。
【0023】
請求項2に記載された風検知装置では、前記請求項1記載の風感知装置において、前記一方の円盤には、この一方の円盤を上板とする閉鎖空間を構成するハウジングが取付けられ、このハウジングの内部に、一方の圧力測定部と差圧センサーとが設けられたことを特徴としている。
【0024】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、閉鎖空間を構成するハンジングの上板を一方の円盤にすることにより、整流手段とハウジングとが一体となり一方の圧力測定装置と、他方の圧力測定装置と、外側検出管と、整流手段と、差圧センサーとを備えた風検知装置をコンパクトな形状にすることができるし、このようにコンパクトな形状とすることができるので、この風検知装置を運搬したり、取り付け易い。
【0025】
請求項3に記載された風検知装置の発明では、前記請求項1または請求項2記載の風検知装置において、前記2枚の円盤の径寸法および間隔を、上下角特性が最小になるように最適化したことを特徴としている。
【0026】
このように構成された請求項3にかかる発明によれば、2枚の円盤の径寸法および間隔を、上下角特性が最小になるように最適化したことにより、予想される範囲の上下からの風にも安定して風速を測定することができる。
【0027】
請求項4に記載された免震建物の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の風検知装置を、ロック装置に備えたことを特徴としている。
【0028】
このように構成された請求項4にかかる発明によれば、請求項1ないし請求項3の風検知装置を、ロック装置に備えることにより、強風で揺れず風揺れによる居住性の低下が回避され、しかも、地震のときだけ、水平方向に変移して、地面の揺れに追随しない免震建物とすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0030】
図1、図2は、この発明の実施の形態1を示すものである。
【0031】
まず、構成を説明すると、図1において、1は免震建物の上部構造体を、2は基礎を示している。上部構造体1は図示されていない周知の構造の免震支承装置により基礎2に水平方向へ変位可能に免震支承されている。免震建物は、戸建て住宅等の軽量構造物等とする。
【0032】
この免震建物には、強風時に、上部構造体1が基礎2に対して水平方向へ変位することを禁止する以下のようなロック装置16が設けられている。
【0033】
基礎2は鉄筋等で補強されたコンクリート製のものであり、基礎2には箱状の窪みとして上方開口形のチャンバ3が直接形成されている。チャンバ3内には直径が2〜3cm程度の同一直径の鋼球4が多数個充填されている。
【0034】
上部構造体1にはアンカー5を上下に往復駆動するアクチュエータとしての空気圧シリンダ装置6のシリンダ本体7が固定状態で取り付けられている。空気圧シリンダ装置6は、シリンダ本体7内のピストン8の両側に上部シリンダ室(ロック動作側のシリンダ室)9と下部シリンダ室(ロック開放側のシリンダ室)10を画定しており、電磁弁12の切換動作により上部シリンダ室9と下部シリンダ室10の何れか一方に、タンク11aを有するコンプレッサ11(あるいはタンク11a)より高圧空気が供給されるようになっている。
【0035】
空気圧シリンダ装置6のピストン8下面側に設けられた下方へ延びるピストンロッド13の下端部にはアンカー5が取り付けられており、アンカー5はチャンバ3の直上位置に配置されている。アンカー5は、尖った先端を有し、横断面形状が十文字の羽根形状をなしている。
【0036】
空気圧シリンダ装置6は、次に示す構造となっている。
即ち、上部シリンダ室9に高圧空気が供給されると、アンカーが降下駆動し、アンカー5を、図1にて仮想線により示されているように、チャンバ3内の鋼球4間に進入する降下位置(ロック動作位置)に位置させ、これに対し下部シリンダ室(ロック解放側のシリンダ室)10に高圧空気が供給されると、アンカー5が上昇駆動し、アンカー5を、図1にて実線により示されているように、チャンバ3内の鋼球4間より抜け出した上昇位置(ロック解放位置)に位置させる。換言すれば、空気圧シリンダ装置6は、上部シリンダ室9と下部シリンダ室10の何れか一方に高圧空気が選択的に供給されることにより、アンカー5が上昇位置と降下位置との間を往復駆動する。
【0037】
電磁弁12は、通電時にはタンク11a付きのコンプレッサ11を下部シリンダ10に連通接続し、非通電時にはタンク11a付きのコンプレッサ11を上部シリンダ室9に連通接続するものである。
【0038】
電磁弁12に対する通電制御(切換動作)は、制御装置14により行われる。制御装置14には風速を検知する風検知装置15が接続されており、制御装置14は、風検知装置15が設定値以上の風速を検知したときには、すなわち、強風時には、空気圧シリンダ装置6の上部シリンダ室9に高圧空気が供給されるように電磁弁12の切換制御を行い、これに対し、風検知装置15が設定値以上の風速を検知しないときには、空気圧シリンダ装置6の下部シリンダ室10に高圧空気が供給されるように電磁弁12の切換制御を行う。
【0039】
この実施の形態1のものでは、風検知装置15は、図2に示すように、ほぼ上方または下方(図2では上方となっている)へ向けて超音波21を常時送信またはパルス送信などにより送信する超音波送信機22と、超音波送信機22からの超音波21を受信する超音波受信機23と、ほぼ上下方向へ延びて、超音波送信機22および超音波受信機23を所要の間隔24を置いて上下に対向支持する支持マスト25(支持部材)とを備えている。この間隔24を調整することにより検知可能な風速を設定する。例えば、超音波21の周波数を40kHzとした場合、20m/sの風速を検知するには、超音波送信機22と超音波受信機23との間隔24を約34cmとする。
【0040】
そして、制御装置14は、超音波送信機22が送信する超音波21を発生させる超音波発振部26と、超音波受信機23が受信した信号27を増幅する超音波増幅部28とを備えている。そして、超音波増幅部28には、超音波増幅部28で増幅した信号の波形を整形する波形整形部29と、波形整形部29で整形された信号をしきい値と比較する比較部30と、比較部30での比較の結果に基づきON/OFFの2値信号32を電磁弁12へ出力するスイッチング部31とが接続されている。
【0041】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0042】
強風時には、制御装置14による電磁弁12の切換動作により、空気圧シリンダ装置6の上部シリンダ室9に高圧空気が供給され、アンカー5が降下位置に位置する。これにより、アンカー5がチャンバ3内の鋼球4間に進入し、基礎2に対する上部構造物1の水平方向変位が禁止されたロック状態になり、強風時に上部構造物1が揺れ動くことが防止され、風揺れによる居住性の低下が回避される。また、ロック状態は、アンカー5がチャンバ3内の鋼球4間に進入することにより得られるから、地震発生後の免震装置の残留変位に対して支障なくロック状熊を得ることができる。
【0043】
反対に、無風または弱風時には、制御装置14による電磁弁12の切換動作により、空気圧シリンダ装置6の下部シリンダ室10に高圧空気が供給され、アンカー5が上昇位置に位置する。これにより、アンカー5がチャンバ3内の鋼球4間より抜け出し、基礎2に対する上部構造物1の水平方向変位を許容するアンロック状態になる。これにより、地震発生時には、上部構造物1が基礎2に対して水平方向に変位し、免震作用が得られる。
【0044】
そして、風検知装置15および制御装置14は、以下のようにして、強風と、無風または弱風とを検知する。
【0045】
先ず、風検知装置15では、超音波送信機22が上方へ向けて超音波21を常時送信またはパルス送信などにより送信し、超音波送信機22に対し所要の間隔24を置いて上方に対向配置された超音波受信機23が超音波送信機22からの超音波21を受信するよう機能する。
【0046】
制御装置14では、超音波送信機22が送信する超音波21を超音波発振部26によって発生させ、超音波受信機23が受信した信号27を超音波増幅部28によって増幅する。そして、超音波増幅部28で増幅した信号の波形を波形整形部29が整形し、波形整形部29で整形された信号を比較部30がしきい値と比較し、比較部30での比較の結果に基づきスイッチング部31がON/OFFの2値信号32を電磁弁12へ出力する。
【0047】
無風または弱風時には、上方へ発振される超音波21は風による影響を受けないので、図2に破線で示すように、超音波送信機22からの超音波21を超音波受信機23で支障なく受信することができる。そのため、制御装置14から電磁弁12へはON信号が出力されることとなる。
【0048】
一方、強風時には、超音波21は上方への伝播を乱されて、図2の破線の状態から仮想線(波線)の状態となるため、超音波受信機23が超音波21を受信できなくなる。そのため、制御装置14から電磁弁12へはOFF信号が出力されることとなる。
【0049】
以上により、強風と、無風または弱風とを、検知することが可能となる。特に、超音波送信機22と超音波受信機23とを上下に対向させるという簡単な構成としているので、風検知装置15を安価なものとすることができる。しかも、超音波送信機22と超音波受信機23との間隔24を調節・設定することにより、簡単に必要な検出感度を確保することが可能である。また、超音波21を上方(または下方)へ発振させてその伝播の乱れを見る構成とすることにより、風向きにかかわらず一対の超音波送信機22と超音波受信機23のみで風速を検知することができる。また、受信できる範囲で風速を測定したい2つのしきい値によりヒステリシス制御をしても良い。
【0050】
【発明の実施の形態2】
図3は、この発明の実施の形態2を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0051】
この実施の形態2のものでは、一対の超音波送信機22および超音波受信機23をほぼ上方または下方のほぼ同一方向(図3では下方どうしとなっているが上方どうしとしてもよい)へ向けて配置すると共に、反射板35を一対の超音波送信機22および超音波受信機23による送受信方向(この場合には下方)へ所要の間隔24を置いて対向配置し、超音波送信機22で送信された超音波21を反射板35で反射させた後に超音波受信機23で受信させるようにした風検知装置15を使用している。
【0052】
なお、一対の超音波送信機22および超音波受信機23は、支持マスト25における上下方向のほぼ同一位置に取付けられているが、上下に位置をずらせるようにしても良い。
【0053】
このように、反射板35を用いることにより、風検知装置15の上下方向の長さ寸法を小さくすることができる。また、このように上下方向の長さを小さくすることで、防水処理を要する装置を一つにまとめることができる。即ち、超音波送信機22および超音波受信機23をまとめて1つの容器に入れることにより、防水処理を行うことができる。
【0054】
上記以外の部分については、前記実施の形態1と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることができる。
【0055】
【発明の実施の形態3】
図4は、この発明の実施の形態3を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0056】
この実施の形態3のものでは、大気に開放された一方の圧力測定部41と、先端が気流とほぼ直角となるようほぼ上方または下方(図4では上方となっている)へ向けて開口する直立または倒立のピトー管43を検出管とし、このピトー管43の中に取付けられた他方の圧力測定部42と、一方の圧力測定部41の気圧と他方の圧力測定部42の気圧の差を検知する差圧センサー44とを備えた風検知装置15を使用している。
【0057】
この実施の形態3では、風検知装置15の一方の圧力測定部41が大気圧を検出し、ピトー管43の開口の前を流れる風によって減圧されたピトー管43の内部の風気流による負圧を他方の圧力測定部42が検出し、差圧センサー44が両者の差圧(微差圧)を求める。そして、制御装置14が、風検知装置15で得られた信号45を予め設定したしきい値と比較することにより、強風と、無風または弱風とを検知してON/OFFの2値信号32を電磁弁12へ出力する。
【0058】
以上により、強風と、無風または弱風とを、検知することが可能となる。特に、大気に開放された圧力測定部41と、ピトー管43が取付けられた他方の圧力測定部42と、差圧センサー44という簡単な構成としているので、風検知装置15を安価なものとすることができる。しかも、ピトー管43の長さや太さを調節・設定することにより、簡単に必要な検出感度を確保することが可能である。また、ピトー管43の先端を上方又は下方へ向けて開口させる構成とすることにより、風向きにかかわらず風速を検知することができる。
【0059】
上記以外の部分については、前記実施の形態1と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることができる。
【0060】
【変形例】
図5〜図9は、実施の形態3の第1の変形例であり、他方の圧力測定部42の直立または倒立したピトー管43の先端に整流手段50が取付けられている。この整流手段50は、ほぼ平行な2枚の円盤51,52(整流板)によって構成されており、ピトー管43を円盤51,52のほぼ中心に直角に配置する。即ち、円盤51,52を地面に対してほぼ水平に配置する。そして、ピトー管43の先端が2枚の円盤51,52間のほぼ中央に位置するようにピトー管43を配置する(d1≒d2)。この整流手段50は、屋根53による風向、乱流の影響を避けるために、図6、図7に示すように、免震建物1の平面中央部の最上部から約1mの高さに取付ける。
【0061】
そして、差圧センサー44をハウジング54で包囲して、一方の圧力測定部42が閉鎖空間内に設けられるようにし、ピトー管43の先端がハウジング54の外に出るようにする。
【0062】
このように、他方の圧力測定部42の先端に整流手段50を取付けることにより、安定して風速を測定することが可能となる。特に、円盤51,52を地面に対してほぼ水平に配置することにより、斜め上下方向からの風55,56に対しても安定して風速を測定できるので、吹き上げや吹き下ろし、乱流でも風速を測定することが可能となる。また、円盤51,52型の整流手段50とすることにより、平面方向で無指向性とすることができる。
【0063】
また、一方の圧力測定部42を、ハウジング54などの閉鎖空間内に設けることにより、閉鎖されて無風状態となっている位置で大気圧を検出することができるので、大気圧の検出精度を向上させることができる。
【0064】
以上により、簡単な構成の追加で、より精度の高い風検知装置15を得ることができる。
【0065】
この際、円盤51,52の間隔が広くなるとプラス角度側の特性(下方向からの風55に対する特性、いわゆるプラス角特性)が良好となり、円盤51,52の間隔が狭くなると逆の傾向が見られる。また、ピトー管43の有効長(ここではd2)が長くなる程大きな差圧が発生することが判っている。よって、プラス角度側の特性変化はd2が支配的で、マイナス角度側の特性変化(上方向からの風56に対する特性変化、いわゆるマイナス角特性)はピトー管43の上端から一方の円盤51までの距離d1が支配的であることとなる。そこで、d1=15mmに固定し、d2を変化させて特性変化を検証したところ、図8、図9のような結果が得られた。
【0066】
これによると、マイナス角度側特性は30゜まで何れの条件でも良好な特性となり、特に、d2=30mmではフラットな特性となった。プラス角度側特性はd2=30mm、d2=35mmで+30゜まで良好な特性を示しているが、それ以上の角度ではd2=30mmの方が偏差が少なく全体としてd2=30mmが優れた特性を示している。従って、マイナス角度側特性およびプラス角度側特性を総合して、d1=15mm,d2=30mmが最適として得られた。
【0067】
図10〜図13は、実施の形態3の第2の変形例であり、整流手段50の平行な2枚の円盤51,52を支柱60を用いて支持する場合に、支柱60とピトー管43との間を、両者の外径比に応じた、差圧減少を回避し得る所要の隔離距離61以上の距離を有して配置するようにしたものである。
【0068】
即ち、図10に示すように、風62が、支柱60とピトー管43とが一直線となる方向になると、差圧が減少し測定風速が不正確になるので、これを防止するため、所要の距離またはそれ以上の隔離距離61を有して両者を配置する。
【0069】
この所要の距離を求めるために、ピトー管43の外径を15mmに設定し、外径が3mm、4mm、6mmの3種類の支柱60を用意して、隔離距離61を変化させつつ風速を測定し、得られた風速と実際の風速との偏差を求めた。その結果をまとめたものが図11の表であり、図11の表から図12のような隔離距離特性を示すグラフが得られた。このグラフによれば、外径が15mmのピトー管43に対し、外径3mmの支柱60では60mm以上、外径4mmの支柱60では120mm以上、外径6mmの支柱60では140mm以上の隔離距離61とすれば、差圧減少の発生を回避することができることが確認された。従って、所要の距離は、外形3mmの支柱60では60mm、外形4mmの支柱では120mm以上にすればよいことが判る。
【0070】
更に、図13に示すように、ピトー管43と支柱60との外径比を横軸、隔離距離61を縦軸として、上記結果を外径比に換算してプロットし、これを曲線で結ぶことにより、限界曲線が得られる。この限界曲線よりその他の場合の必要な隔離距離61が算定される。
【0071】
なお、平行な2枚の円盤51,52を支柱60を用いて支持する構造では、雨水などの浸入が懸念される場合に倒立して使用することが可能である。
【0072】
このように、支柱60と他方の圧力測定部42との隔離距離61を適正に設定することにより、差圧減少の発生を回避し、正確に風速を測定することができる。
【0073】
【発明の実施の形態4】
図14、図15は、この発明の実施の形態4を示すものである。なお、前記実施の形態1〜3の同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施の形態4のものでは、風検知装置15は、図示されない一方の圧力測定部と、他方の圧力測定部42と、外側検出管65と、整流手段50と、図示しない差圧センサーとを備えている。
【0074】
他方の圧力測定部42が筒体であり、外側検知管65が他方の圧力測定部42の先端部を覆う筒体であり、整流手段50が略平行な2枚の円盤51、52である。
一方の圧力測定部と差圧センサーは実施形態3と略同じであるので、この一方の圧力測定部と差圧センサーについての説明を省略する。
【0075】
略平行な2枚の円盤51,52の一方の円盤52が他方の圧力測定部42(内側検出管)の外周面に直接取付けられ、他方の円盤51が他方の圧力測定部42の先端に取付けられ、この他方の圧力測定部42に、この他方の圧力測定部42とほぼ同一中心軸を有し、且つ、径が他方の圧力測定部42より大きな筒状の外側検出管65が取付けられている。即ち、外側検出管65が他方の圧力測定部42の外側を覆っている。この場合において、他方の圧力測定部42の先端は、開口しているが、他方の円盤51に取付けることにより閉口される。
【0076】
そして、他方の圧力測定部42の外周面と外側検出管65の内周面との間には両者を所要の間隙を有して同心円状に保持するスペーサ66が介在されて、外側検出管65が他方の圧力測定部42に取り付けられている。そして、他方の圧力測定部42には、スペーサ66よりも僅かに下方の位置に通気口67が設けられて、外側検出管65と他方の圧力測定部42との間の空間と、他方の圧力測定部42の内部の区間とが連通し、外側検出管65の負圧が他方の圧力測定部42に伝播するようになっている。
【0077】
このように構成されているので、略平行な2枚の円盤51,52の間を経て外側検出管65の開口の前を通過する風によって外側検出管65の内部に生じた負圧は、通気口67を経て他方の圧力測定部42へと作用する。従って、この他方の圧力測定部42の気圧を測定することによって外側検出管65内の負圧を測定できるようになっている。
このようになっているので、他方の圧力測定部42と、図示しない一方の圧力測定部の気圧の差を図示しない差圧センサーで測定して風を検知することができるのである。
かかる構造を実施の形態3と比較すると、外側検出管65が実施の形態3のピトー管に相当することになる。
【0078】
なお、この実施の形態4では、他方の円盤51が他方の圧力測定部42に直接取付けられ、この他方の圧力測定部42の外側に外側検出管65が取付けられているが、逆に、他方の円盤51が筒状の外側検出管65に直接取付けられ、この外側検出管65に他方の圧力測定部42が取付けられていてもよい。又、他方の円盤51が外側検出管65と他方の圧力測定部42の両方に取付けられてもよい。
【0079】
このように、支柱60を設けずに整流手段の2枚の円盤51,52を支持するようにしたことにより、差圧減少の発生を回避し、正確に風速を測定することができる。
また、支柱60を省略すると共に、平面指向性を無指向性にすることができる。
更に、雨水などの浸入がない構造なので、構造的に複雑な倒立させて使用する必要がない。
【0080】
【比較例】
図16〜図20は実施の形態4の第1の変形例であり、実施の形態4において、2枚の円盤51,52の径寸法および外側検出管65の長さと円盤52から外側検出管65までの距離を、上下角特性(マイナス角特性およびプラス角特性)が最小になるように最適化したものである。
【0081】
この最適値を求めるために、他方の圧力測定部42の直径を5mm、肉厚を0.5mmに、また、外側検出管65の直径を10mm、肉厚を1mm、通気口67の直径を1〜3mmに設定した。そして、円盤52から外側検出管65までの距離P1と、外側検出管65の長さP2とをそれぞれP1=15mm、P2=30mmに固定し、円盤52の直径D1=48mmかつ円盤51の直径D2=60mm、円盤52の直径D1=48mmかつ円盤51の直径D2=48mm、円盤52の直径D1=60mmかつ円盤51の直径D2=60mmの3つの場合につき上下角特性の変化を調べる実験を行った。その結果をまとめたのが図17の表であり、この表から、円盤52の直径D1=48mmかつ円盤51の直径D2=60mmとした場合に上下角特性が最も小さくなることが確認された。
【0082】
同様に、円盤52の直径D1=48mmかつ円盤51の直径D2=60mmに固定し、円盤52から外側検出管65までの距離P1=10mmかつ外側検出管65の長さP2=30mm、円盤52から外側検出管65までの距離P1=15mmかつ外側検出管65の長さP2=30mm、円盤52から外側検出管65までの距離P1=20mmかつ外側検出管65の長さP2=30mmの3つの場合につき上下角特性の変化を調べる実験を行った。その結果をまとめたのが図18の表であり、この表から、円盤52から外側検出管65までの距離P1=10mmかつ外側検出管65の長さP2=30mmとした場合に上下角特性が最も小さくなることが確認された。
【0083】
そして、円盤52の直径D1=48mmかつ円盤51の直径D2=60mで、円盤52から外側検出管65までの距離P1=10mmかつ外側検出管65の長さP2=30mmとしたものの、指向性確認を行ったところ、図19の表に示す結果が得られ、指向性に問題がないことが確認された。
【0084】
最後に、円盤52の直径D1=48mmかつ円盤51の直径D2=60mで、円盤52から通気口67までの距離P1=10mmかつ外側検出管65の長さP2=30mmとしたものの、風速特性を調べたところ、図20の表に示す結果が得られ、予想される範囲の上下からの風55,56にも安定して風速を測定できることが確認された。
【0085】
上記以外の部分については、前記実施の形態3と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることができる。
【0086】
図21〜図24は、実施の形態4の第2の変形例であり、風検知装置15には、図示されない一方の圧力測定部と、他方の圧力測定部42と、外側検出管65と、整流手段50と、差圧センサー44と、ハウジング54とが備えられている。
他方の圧力測定部42の先端は、閉口されている。
【0087】
そして、略平行な2枚の円盤51,52の一方の円盤52が他方の圧力測定部42(内側検出管)の外周面に直接取付けられ、他方の円盤51が、他方の圧力測定部42の先端と、この他方の圧力測定部42と略同一中心軸を有し、且つ、径が他方の圧力測定部42より大きい筒状の外側検出管65の先端の両方に取付けられている。
【0088】
又、他方の圧力測定部42の外周面と外側検出管65の内周面との間には両者を所要の間隙を有して同心円状に保持するスペーサ66が介在されている。そして、他方の圧力測定部42には、スペーサ66よりも下方の位置に通気口67が設けられて、外側検出管65と他方の圧力測定部42との間の空間と他方の圧力測定部42の内部の区間とが連通し、外側検出管65の負圧が他方の圧力測定部42に伝播するようになっている。
【0089】
このように構成されているので、略平行な2枚の円盤51,52の間を経て外側検知管65の開口の前を通過する風によって外側検出管65の内部に生じた負圧は、通気口67を経て他方の圧力測定部42へと作用する。従って、この他方の圧力測定部42の気圧を測定することで外側検出管65内の気圧を測定できるようになっている。
従って、他方の圧力測定部42の気圧と、ハウジング54の内部の気圧を測定する図示されない一方の圧力測定部の圧力との差をハウジング54内に設けられている差圧センサー44で測定して風速を測定することができるのである。
【0090】
バウジング54は、他方の円盤51と、この他方の円盤51に取付けられた塩化ビニル管57と、この塩化ビニル管57の下側に取付けられた蓋58とからなるものであり、これ等で閉鎖空間が形成されている。
そして、このバウジング54の内部に差圧センサー44と、この閉鎖空間内の気圧を測定する図示されない一方の圧力測定部とが設けられている。
そして、この差圧センサー44と他方の圧力測定部42とは接続チューブ59で連結され、この差圧センサー44で他方の圧力測定部42と一方の圧力測定部との差圧を測定することができるようになっている。尚、この測定結果は電線70で制御装置に送られる。
【0091】
具体的には、他方の円盤52の直径は48mmとし、一方の円盤51の直径は、検出偏差の上下角特性が最もフラットになる他方の円盤52の直径の約1.25倍である60mmとした。
又、ハウジング54に使用される塩化ビニル管57の外径は、他方の円盤52を上板とするために、48mmとし、内径は、40mm(公称)とし、長さは、ハウジング54による乱流の影響を抑制するためには80mm以上が必要であるので、100mmとしている。
【0092】
又、他方の圧力測定部42の直径は、差圧センサー44の接続部を接続チューブ59で連結するために、差圧センサー44の接続部と略同じ5mmとし、長さは20mmとしている。又、通気口67は、下からの風の吹き上げの影響を抑制するために、他方の圧力測定部42の開口から10mm上がった位置(先端から10mm下がった位置)に設けられている。そして、塵埃による詰まりを考慮して直径1.5mmの通気口67を2箇所に設ける。
又、外側検知管65は、他方の圧力測定部42との隙間を1.0mm以上とするために、外径10mm、肉厚1.0mmとしている。
【0093】
又、外側検出管の長さP2と外側検出管65の先端から他方の円盤51までの距離P1は、実験評価から、P2=20mm、P1=15mmとした。
この風検知装置15の上下角特性を測定した結果、図23に示す図表が得られた。
この図表から判るように、この風検知装置15の上下角特性は、−40°〜+30°の範囲で、偏差が±10%〜±30°であり、十分実用に供することができる。
【0094】
この風検知装置15を設置するには、図24に示すように、建物に支持マスト25を立て、この支持マスト25にパイプバンド71を用いて固定する。
尚、支持マスト25の影響を少なくするために、他方の円盤52を支持マスト25の上端から50mm以上高い位置に固定する。
【0095】
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、実施の形態1および実施の形態2にかかる超音波送信機と超音波受信機との間に実施の形態3の整流手段を設けるようにしてもよい。
【0103】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の風検知装置の発明によれば、2枚の円盤の一方の円盤を他方の圧力測定部の筒体の外周面に取付け、他方の円盤を他方の圧力測定部と外側検出管のいずれか一方の先端に取付けるというように、支柱を設けずに整流手段の2枚の円盤を他方の圧力測定部(又は他方の圧力測定部と外側検出管)で支持するようにしたことにより、支柱による差圧減少の発生を回避することができる。 又、外側検出管と他方の圧力測定部との間の空間と、他方の圧力測定部の内部の空間とを連通させることにより、略閉口な2枚の円盤の間を通過し、外側検出管の開口前を流れる風気流による外側検出管の負圧を、他方の圧力測定部の筒体の内部の圧力を測定することによって求めることができる。
【0104】
請求項2の風検知装置の発明によれば、閉鎖空間を構成するハウジングの上板を一方の円盤にすることにより、整流手段とハウジングとが一体になり、一方の圧力測定装置と、他方の圧力測定装置と、外側天地管と、整流手段と、差圧センサーとを備えた風検知装置をコンパクトな形状にすることができるし、このようにコンパクトの形状とすることができるので、この風検知装置を運搬したり、取付け易い。
【0105】
請求項3の風検知装置の発明によれば、2枚の円盤の径寸法および間隔を、上下角特性が最小になるように最適化したことにより、予想される範囲の上下からの風にも安定して風速を測定することができる。
【0106】
請求項4の免震建物の発明によれば、請求項1ないし請求項7の風検知装置を、ロック装置に備えることにより、強風で揺れず、風揺れによる居住性の低下が回避され、しかも、地震のときだけ、水平方向に変移し、地面の揺れに追随しない免震建物とすることができ、実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の構成図である。
【図2】図1の風検知装置部分の拡大構成図である。
【図3】本発明の実施の形態2の風検知装置部分の拡大構成図である。
【図4】本発明の実施の形態3の風検知装置部分の拡大構成図である。
【図5】実施の形態3の第1の変形例の拡大構成図である。
【図6】図5を用いた免震建物の側面図である。
【図7】図5を用いた免震建物の他の側面図である。
【図8】整流手段の特性データを示す表である。
【図9】整流手段の特性データを示すグラフである。
【図10】実施の形態3の第2の変形例の説明図である。
【図11】差圧減少を回避するための実験例を示す表である。
【図12】図11をまとめた隔離距離特性を示すグラフである。
【図13】差圧減少を回避するための限界曲線を示すグラフである。
【図14】本発明の実施の形態4の風検知装置部分の拡大構成図である。
【図15】図14のA部分拡大断面図である。
【図16】実施の形態4の第1の変形例の説明図である。
【図17】円盤の径による上下角特性の変化を示すグラフである。
【図18】円盤と通気孔までの位置による上下角特性の変化を示すグラフである。
【図19】最適化後の指向性確認の状態を示すグラフである。
【図20】最適化後の風速特性を示すグラフである。
【図21】実施の形態4の第2の変形例の説明図である。
【図22】図21のB部分拡大断面図である。
【図23】上下角特性の変化を示すグラフである。
【図24】風検知装置の使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 免震建物の上部構造体
15 風検知装置
16 ロック装置
21 超音波
22 超音波送信機
23 超音波受信機
24 間隔
25 支持マスト
35 反射板
41 圧力測定部
42 圧力測定部
43 ピトー管
44 差圧センサー
50 整流手段
51 一方の円盤
52 他方の円盤
54 ハウジング
60 支柱
61 隔離距離
65 外側検出管
67 通気口[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wind detection device and a base-isolated building using the device, and more particularly to a wind detection device suitably applied to a lightweight structure such as a detached house and a base-isolated building using the device.
[0002]
[Prior art]
In a base-isolated building that is seismically isolated so that the upper structure can be displaced in the horizontal direction with respect to the foundation, in order to prevent the upper structure from being unnecessarily shaken by the strong wind except when an earthquake occurs, In some cases, it has been conventionally proposed to incorporate a lock device in a base-isolated building that prohibits the upper structure from being displaced horizontally relative to the foundation.
[0003]
As a seismic isolation building locking device, there are those shown in Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 10-306841 and 11-44124. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-44124, wind speed is measured by a wind speed sensor. A wind detection type control device is shown in which the seismic isolation building lock device is brought into a lock operation state when the wind speed measured by the wind speed sensor exceeds a predetermined value (set value).
[0004]
Conventionally, there have been ultrasonic anemometers in addition to a cup-type anemometer and a propeller-type anemometer as a wind speed sensor.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
For example, as an ultrasonic anemometer, a plurality of sound sources and sensing units are arranged in the horizontal direction so that the wind direction can be detected and the wind speed can be detected according to the arrival time of the sound. It was a thing.
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide a wind detection device that can solve the above-described problems and can obtain the required accuracy with an inexpensive configuration, and a seismic isolation building using the device.
[0021]
[Means for Solving the Problems]
To solve the above problem,Claim1In the invention of the wind detection device described in 1), the wind detection device includes one pressure measurement unit, the other pressure measurement unit, an outer detection tube, a rectifier, and a differential pressure sensor, The pressure measuring part is a cylinder, the outer detection tube is a cylinder covering the tip of the other pressure measuring part, and the rectifying means is composed of two substantially parallel disks. One disk is attached to the outer peripheral surface of the cylinder of the other pressure measurement unit, the other disk is attached to the tip of either the other pressure measurement unit or the outer detection tube, the outer detection tube and the other pressure measurement unit A feature is that a space between the pressure measuring unit and a space inside the other pressure measuring unit are communicated with each other.
[0022]
Claim constructed in this way1According to the invention, one of the two disks is attached to the outer peripheral surface of the cylinder of the other pressure measurement unit, and the other disk is attached to the tip of either the other pressure measurement unit or the outer detection tube. By attaching the two discs of the rectifying means to the other pressure measurement unit (or the other pressure measurement unit and the outer detection tube) without providing the column, such as mounting, the differential pressure reduction due to the column is reduced. Occurrence can be avoided.
In addition, the space between the outer detection tube and the other pressure measurement unit and the space inside the other pressure measurement unit are communicated with each other, so that the outer detection tube passes between the two substantially parallel disks. The negative pressure inside the outer detection tube due to the wind current flowing in front of the opening can be obtained by measuring the pressure inside the cylinder of the other pressure measuring unit.
[0023]
Claim2In the wind detection device described in
[0024]
Claim constructed in this way2According to the invention, the upper plate of the hanging that constitutes the closed space is made into one disk, so that the rectifying means and the housing are integrated into one pressure measuring device, the other pressure measuring device, and the outer detection tube. And the wind detection device provided with the rectifying means and the differential pressure sensor can be made into a compact shape, and since it can be made into such a compact shape, this wind detection device can be transported or attached easy.
[0025]
Claim3In the invention of the wind detection device described in the above,1Or claims2In the described wind detecting device, the diameter and interval of the two disks are optimized so that the vertical angle characteristic is minimized.
[0026]
Claim constructed in this way3According to the invention, the diameter and interval of the two disks are optimized so that the vertical angle characteristic is minimized, so that the wind speed can be measured stably even from the top and bottom of the expected range. can do.
[0027]
Claim4In the invention of the seismic isolation building described in
[0028]
Claim constructed in this way4According to the present invention, claims 1 to3By installing the wind detection device in the lock device, it is possible to avoid a decrease in habitability due to the wind sway without being shaken by strong winds, and also to change in the horizontal direction only in the event of an earthquake and not to follow the ground shaking It can be a building.
[0029]
DESCRIPTION OF THE
Hereinafter, a specific first exemplary embodiment of the present invention will be described together with illustrated examples.
[0030]
1 and 2
[0031]
First, the structure will be described. In FIG. 1,
[0032]
The seismic isolation building is provided with the following
[0033]
The foundation 2 is made of concrete reinforced with a reinforcing bar or the like, and the upper opening-shaped chamber 3 is directly formed in the foundation 2 as a box-shaped depression. The chamber 3 is filled with a large number of steel balls 4 having the same diameter of about 2 to 3 cm.
[0034]
A
[0035]
An
[0036]
The pneumatic cylinder device 6 has the following structure.
That is, when high pressure air is supplied to the upper cylinder chamber 9, the anchor is driven downward, and the
[0037]
The
[0038]
The energization control (switching operation) for the
[0039]
In the first embodiment, as shown in FIG. 2, the
[0040]
The
[0041]
Next, the operation of the first embodiment will be described.
[0042]
During strong winds, high pressure air is supplied to the upper cylinder chamber 9 of the pneumatic cylinder device 6 by the switching operation of the
[0043]
On the other hand, when there is no wind or light wind, high pressure air is supplied to the
[0044]
And the
[0045]
First, in the
[0046]
In the
[0047]
When there is no wind or light wind, the
[0048]
On the other hand, when the wind is strong, the
[0049]
As described above, it is possible to detect strong wind and no wind or weak wind. In particular, since the
[0050]
Second Embodiment of the Invention
FIG. 3 shows a second embodiment of the present invention. The same or equivalent parts as those in the first embodiment will be described with the same reference numerals.
[0051]
In the second embodiment, the pair of
[0052]
The pair of
[0053]
Thus, by using the reflecting
[0054]
About parts other than the above, it has the same structure as the said
[0055]
Embodiment 3 of the Invention
FIG. 4 shows a third embodiment of the present invention. The same or equivalent parts as those in the first embodiment will be described with the same reference numerals.
[0056]
In the third embodiment, one
[0057]
In the third embodiment, one
[0058]
As described above, it is possible to detect strong wind and no wind or weak wind. In particular, since the
[0059]
About parts other than the above, it has the same structure as the said
[0060]
[Modification]
5 to 9 show a first modification of the third embodiment, in which a rectifying means 50 is attached to the tip of an upright or
[0061]
Then, the
[0062]
Thus, by attaching the rectifying means 50 to the tip of the other
[0063]
Further, by providing one
[0064]
As described above, the
[0065]
At this time, when the distance between the
[0066]
According to this, the minus angle side characteristic is a good characteristic under any condition up to 30 °, and in particular, it is a flat characteristic at d2 = 30 mm. The positive angle side characteristics show good characteristics up to + 30 ° at d2 = 30mm and d2 = 35mm, but at angles larger than that, d2 = 30mm shows less deviation and d2 = 30mm as a whole shows excellent characteristics. ing. Therefore, d1 = 15 mm and d2 = 30 mm were optimally obtained by combining the minus angle side characteristics and the plus angle side characteristics.
[0067]
10 to 13 show a second modification of the third embodiment. In the case where two
[0068]
That is, as shown in FIG. 10, when the
[0069]
In order to obtain this required distance, the outer diameter of the
[0070]
Further, as shown in FIG. 13, the above result is converted into an outer diameter ratio and plotted with the outer diameter ratio between the
[0071]
Note that the structure in which the two
[0072]
In this way, by appropriately setting the
[0073]
Embodiment 4 of the Invention
14 and 15 show a fourth embodiment of the present invention. In addition, the same code | symbol is attached | subjected and demonstrated about the same thru | or equivalent part of the said Embodiment 1-3.
In the fourth embodiment, the
[0074]
The other
Since one pressure measurement unit and the differential pressure sensor are substantially the same as those of the third embodiment, description of the one pressure measurement unit and the differential pressure sensor is omitted.
[0075]
One
[0076]
A
[0077]
Since it is configured in this manner, the negative pressure generated inside the
Thus, it is possible to detect the wind by measuring the difference in air pressure between the other
When this structure is compared with the third embodiment, the
[0078]
In the fourth embodiment, the
[0079]
As described above, by supporting the two
Further, the
Furthermore, since it has a structure that does not allow rainwater or the like to enter, there is no need to use it upside down in a complicated structure.
[0080]
[Comparative example]
16 to 20 show a first modification of the fourth embodiment. In the fourth embodiment, the diameters of the two
[0081]
In order to obtain this optimum value, the diameter of the other
[0082]
Similarly, the diameter D1 of the
[0083]
Although the diameter D1 of the
[0084]
Finally, although the diameter D1 of the
[0085]
About parts other than the above, it has the same structure as the said Embodiment 3, and can obtain the same effect | action and effect.
[0086]
FIGS. 21-24 is the 2nd modification of Embodiment 4, and the
The tip of the other
[0087]
Then, one
[0088]
In addition, a
[0089]
Since it is configured in this manner, the negative pressure generated inside the
Accordingly, the difference between the pressure of the other
[0090]
The
A
The
[0091]
Specifically, the diameter of the
The outer diameter of the
[0092]
Further, the diameter of the other
In addition, the
[0093]
Further, the length P2 of the outer detection tube and the distance P1 from the tip of the
As a result of measuring the vertical angle characteristics of the
As can be seen from this chart, the vertical angle characteristic of the
[0094]
In order to install the
In order to reduce the influence of the
[0095]
The embodiment of the present invention has been described in detail with reference to the drawings. However, the specific configuration is not limited to this embodiment, and the present invention can be changed even if there is a design change or the like without departing from the gist of the present invention. included.
For example, the rectifier of the third embodiment may be provided between the ultrasonic transmitter and the ultrasonic receiver according to the first and second embodiments.
[0103]
【The invention's effect】
As explained above,Claim1According to the invention of the wind detection apparatus, one of the two disks is attached to the outer peripheral surface of the cylinder of the other pressure measuring unit, and the other diskThe otherThe two discs of the rectifying means are attached to the other pressure measuring unit (or the other measuring unit) without providing a support column, such as being attached to the tip of either the pressure measuring unit or the outer detection tube.PressureBy supporting the force measuring unit and the outer detection tube), it is possible to avoid the occurrence of a differential pressure decrease due to the support column. In addition, the space between the outer detection tube and the other pressure measurement unit and the space inside the other pressure measurement unit are communicated with each other, so that the outer detection tube passes between the two substantially closed disks. The negative pressure of the outer detector tube due to the wind current flowing in front of the opening can be obtained by measuring the pressure inside the cylinder of the other pressure measuring unit.
[0104]
Claim2According to the invention of the wind detecting device, the upper plate of the housing constituting the closed space is made into one disk, so that the rectifying means and the housing are integrated, and one pressure measuring device and the other pressure measuring device. Since the wind detection device provided with the outer top tube, the rectifying means, and the differential pressure sensor can be made into a compact shape, and thus can be made into a compact shape, the wind detection device is Easy to transport and install.
[0105]
Claim3According to the invention of the wind detection apparatus of the present invention, by optimizing the diameter size and interval of the two disks so that the vertical angle characteristic is minimized, it is possible to stabilize the wind from above and below the expected range. Wind speed can be measured.
[0106]
Claim4According to the invention of the seismic isolation building of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged configuration diagram of the wind detection device portion of FIG. 1;
FIG. 3 is an enlarged configuration diagram of a wind detection device portion according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an enlarged configuration diagram of a wind detection device portion according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an enlarged configuration diagram of a first modification of the third embodiment.
6 is a side view of the base-isolated building using FIG. 5. FIG.
FIG. 7 is another side view of the base-isolated building using FIG.
FIG. 8 is a table showing characteristic data of rectifying means.
FIG. 9 is a graph showing characteristic data of the rectifying means.
10 is an explanatory diagram of a second modification of the third embodiment. FIG.
FIG. 11 is a table showing an experimental example for avoiding a decrease in differential pressure.
12 is a graph showing the separation distance characteristics in which FIG. 11 is summarized. FIG.
FIG. 13 is a graph showing a limit curve for avoiding a decrease in differential pressure.
FIG. 14 is an enlarged configuration diagram of a wind detection device portion according to a fourth embodiment of the present invention.
15 is an enlarged sectional view of part A in FIG.
FIG. 16 is an explanatory diagram of a first modification of the fourth embodiment.
FIG. 17 is a graph showing changes in vertical angle characteristics depending on the diameter of a disk.
FIG. 18 is a graph showing the change in the vertical angle characteristic depending on the position from the disk to the vent hole.
FIG. 19 is a graph showing a state of directivity confirmation after optimization.
FIG. 20 is a graph showing wind speed characteristics after optimization.
FIG. 21 is an explanatory diagram of a second modification of the fourth embodiment.
22 is an enlarged sectional view of part B of FIG. 21. FIG.
FIG. 23 is a graph showing changes in vertical angle characteristics.
FIG. 24 is a front view showing a usage state of the wind detection device.
[Explanation of symbols]
1 Superstructure of base-isolated building
15 Wind detector
16 Locking device
21 Ultrasound
22 Ultrasonic transmitter
23 Ultrasonic receiver
24 intervals
25 Support mast
35 Reflector
41 Pressure measurement unit
42 Pressure measurement unit
43 Pitot tube
44 Differential pressure sensor
50 Rectifying means
51 One disk
52 The other disk
54 Housing
60 props
61 Isolation distance
65 Outside detector tube
67 Vent
Claims (4)
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