JP3856281B2 - Variable capacity swash plate compressor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両空調用などに用いられる容量可変型斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用空調システムに用いられる冷凍回路には、冷媒ガスを圧縮するための圧縮機が組み込まれている。例えば公知の容量可変型斜板式圧縮機では、ハウジングの内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室が区画形成され、シリンダボア内にはピストンが往復動可能に収容されている。ハウジングに回転可能に支承された駆動軸はエンジン等の外部駆動源により駆動されるようになっており、駆動軸に対しては同期回転かつ傾動可能に斜板が支承され、この斜板にはピストンを従動させるべくシュー等が設けられている。かかる圧縮機では、容量制御弁により、クランク室内の圧力が制御され、斜板の傾角に基づくピストンの往復動によるシリンダボアから吐出室への吐出容量が変更可能になっている。
従来型の圧縮機は、電磁クラッチを介してエンジンとベルトにより作動連結されており、冷房負担が生じたときのみ電磁クラッチによってエンジンと接続され、圧縮動作を行う。
【0003】
ところが、こうして圧縮機に電磁クラッチを併設すると、全体の重量の増加、製造コストの増加、更には電磁クラッチを作動させるための電力消費が避けられないという欠点がある。このため、近年、電磁クラッチを介在させることなく圧縮機とエンジンとを直結し、常時動力が伝達されるいわゆるクラッチレス方式の圧縮機がある。このクラッチレス方式に適した圧縮機としては、容量可変型斜板式圧縮機が提案されている(特開平10−205446号公報)。この容量可変型斜板式圧縮機は、外部駆動源と直結される駆動軸に対して傾動可能な斜板が小さな吐出容量をもたらすようにその最小傾角が維持されるようになっている。このため、この圧縮機では、電磁クラッチを介さずにエンジンに作動連結することで重量軽減等を実現しつつ、そのエンジンの動力消費を極めて低減することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の圧縮機では、電磁クラッチを介している場合は外部駆動源が駆動されつつ電磁クラッチがその外部駆動源の駆動力を伝達したままの状態のとき、またクラッチレスの場合は外部駆動源が駆動されたままの状態のときにおいて、車両空調システムの作動スイッチがOFFされた場合のように、外部からの指令によって冷房機能を停止したとき、外部駆動源の動力消費をいかに低減するかが課題となる。
【0005】
すなわち、一般に圧縮機の吐出容量の調節は、上記のように、容量制御弁を用いたクランク室圧力(Pc)の制御に依っている。具体的には、吐出室内における高圧の吐出圧力(Pd)の冷媒ガスをクランク室に導くことによりクランク室圧力(Pc)を高めることで傾角が減少し、吐出容量が縮小する。他方、クランク室内における冷媒ガスを低圧の吸入圧力(Ps)である吸入室に導くことによりクランク室圧力(Pc)を低めることで傾角が増大し、吐出容量が拡大する。かかる構成において、斜板が最小傾角にある状態から傾角増大方向へ角度復帰するためには、クランク室圧力(Pc)を低下させたとき、斜板がその最小傾角から最大傾角に向けて傾動することが必須となる。
【0006】
ところが、従来の圧縮機では、最小傾角を0゜近傍に設定してしまうと、圧縮動作が実質上行われなくなり、吐出反力が得られないことから、斜板の角度復帰が確実でなくなってしまう。このため、角度復帰を確保するため、斜板の最小傾角を0゜近傍にすることはできず、例えば+3゜〜+5゜程度にとどめる必要がある。こうして、斜板が最小傾角をなす状態でも、圧縮機の圧縮動作が僅かに維持されるようにし、吐出反力が斜板の傾角増大に貢献する状況を確保する必要がある。こうすることで、容量制御弁によるクランク室内圧(Pc)の低下に呼応した傾角増大方向への斜板の復帰が達成される。
【0007】
この場合、斜板の傾角が最小傾角に調節されたとしても、常に斜板に吐出反力が作用するように圧縮機は最小吐出容量での圧縮動作を継続し、外部駆動源の動力を僅かづつでも消費してしまうという難点がある。かかる空調システムのOFF時の動力消費を低減するためには、最小容量運転時の斜板の傾角を極力小さくし、吐出反力を極力小さくする必要がある一方、この吐出反力を小さくし過ぎると、最小吐出容量(最小傾角)からの復帰ができなくなってしまう。こうして、最小吐出容量時の動力消費を低減することと、吐出反力による角度復帰を確保することとは、相反する要求であるため、両者の要求を満足すべく、最小吐出容量(最小傾角)を高精度に調節する必要があり、製造が難しく、製造コストが高くなってしまう。
この点、斜板の最小傾角を吐出反力による角度復帰が確実に可能となる限界角度未満に設定し、傾角減少バネにより傾角が最大傾角から最小傾角まで減少する方向に斜板を付勢するとともに、復帰バネにより傾角が最小傾角から限界角度を超えるまで増大する方向に斜板を付勢し、傾角減少バネの付勢力と復帰バネの付勢力とを限界角度を超えてバランスさせる手段が考えられる。こうであれば、最小吐出容量時の動力消費を低減することと、吐出反力による角度復帰を確保することとを両立させることができるとともに、最小吐出容量(最小傾角)をさほど高精度に調節する必要がなく、製造コストの低廉化を実現できる。
【0008】
しかしながら、発明者らの試験結果によれば、復帰バネや傾角減少バネの選択如何によっては、かかる作用効果が確実でないことが明らかとなった。特に、吐出室が逆止弁を介して外部冷凍回路に接続されている場合、吐出圧力(Pd)が一定に維持されやすく、吐出容量の縮小がより確実になされやすいため、斜板の角度復帰の不具合は重要な検討事項である。
【0009】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、動力消費を低減することと、角度復帰を確保することとを確実に両立させることができるとともに、製造コストの低廉化を確実に実現できる容量可変型斜板圧縮機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の容量可変型斜板式圧縮機は、内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室を区画形成するハウジングと、該シリンダボア内に往復動可能に収容されたピストンと、外部駆動源により駆動され、該ハウジングに回転可能に支承された駆動軸と、該駆動軸に対して同期回転かつ傾動可能に支承され、該ピストンを従動させる斜板とを備え、該クランク室内の圧力を制御することにより、該斜板の傾角に基づく該ピストンの往復動による該シリンダボアから該吐出室への吐出容量を変更可能な容量可変型斜板式圧縮機において、
前記斜板の最小傾角は吐出反力による角度復帰が確実に可能となる限界角度未満に設定され、該斜板は、傾角減少バネにより前記傾角が最大傾角から該最小傾角まで減少する方向に付勢されているとともに、復帰バネにより該傾角が該最小傾角から該限界角度を超えるまで増大する方向に付勢され、
最小傾角から最大傾角に向けての斜板の復帰は、斜板の慣性乗積の設定により、該斜板の回転に伴って傾角増大方向に作用する回転運動のモーメントと復帰バネの付勢力との協働により確保されており、
該傾角減少バネの付勢力と該復帰バネの付勢力とは該限界角度を越えてバランスし、該傾角減少バネの付勢力と該復帰バネの付勢力との合力により定められるバランス吐出容量は、最大吐出容量の3〜10%であり、最小吐出容量時における該復帰バネが該斜板に与える最小バネ荷重(F0)は20N以上100N以下であることを特徴とする。
【0011】
第1の発明の圧縮機では、斜板の最小傾角が吐出反力による角度復帰が確実に可能となる限界角度未満に設定されているので、斜板が最小傾角をなす状態において、圧縮機の圧縮動作はより僅かとなり又は全くなくなり、外部駆動源の動力の消費を少なくすることができる。
ここで、斜板は、傾角減少バネにより傾角が最大傾角から最小傾角まで減少する方向に付勢されているとともに、復帰バネにより傾角が最小傾角から限界角度を超えるまで増大する方向に付勢されており、かつ傾角減少バネの付勢力と復帰バネの付勢力とが限界角度より大きいところでバランスしているため、斜板は限界角度を超えた傾角で回転し、吐出反力により斜板の角度復帰が確実となる。
また、本発明者らの試験結果によれば、最小吐出容量時における復帰バネの斜板に与える最小バネ荷重(F0)が20N以上であれば、かかる作用効果が確実となる。
【0012】
ここで、この最小バネ荷重(F0)の上限は駆動軸とともに回転する斜板等の慣性モーメント等によって選択され得るが、一般的な斜板等を採用する限り、100Nを超えると最小吐出容量が増大したりして駆動軸を駆動する際の動力消費が大きくなる。
また、第2の発明の圧縮機は、内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室を区画形成するハウジングと、該シリンダボア内に往復動可能に収容されたピストンと、外部駆動源により駆動され、該ハウジングに回転可能に支承された駆動軸と、該駆動軸に対して同期回転かつ傾動可能に支承され、該ピストンを従動させる斜板とを備え、該クランク室内の圧力を制御することにより、該斜板の傾角に基づく該ピストンの往復動による該シリンダボアから該吐出室への吐出容量を変更可能な容量可変型斜板式圧縮機において、
【0013】
前記斜板の最小傾角は吐出反力による角度復帰が確実に可能となる限界角度未満に設定され、該斜板は、傾角減少バネにより前記傾角が最大傾角から該最小傾角まで減少する方向に付勢されているとともに、復帰バネにより該傾角が該最小傾角から該限界角度を超えるまで増大する方向に付勢され、該傾角減少バネの付勢力と該復帰バネの付勢力とは該限界角度を超えてバランスし、最大吐出容量時における該傾角減少バネが該斜板に与える最大バネ荷重(F100)は、次式
F100(N)=(180±30)−4×(VD−120)(ここで、VD :圧縮機排気量(CC))
によって定められることを特徴とする。
【0014】
第2の発明の圧縮機では、本発明者らの試験結果によれば、最大吐出容量時における傾角減少バネの斜板に与える最大バネ荷重(F100)が上式によって定められれば、上記作用効果が確実となる。
ここで、最大バネ荷重(F100)の上限は(180+30)−4×(VD−120)により定められる。他方、最大バネ荷重(F100)の下限は(180−30)−4×(VD−120)により定められる。この最大バネ荷重(F100)の下限は斜板のハンチングに影響する。
本発明者らの試験結果によれば、傾角減少バネの付勢力と復帰バネの付勢力との合力により定められるバランス吐出容量が最大吐出容量の3〜10%であれば、上記作用効果が確実となる。
【0015】
本発明の圧縮機は、駆動軸がクラッチレス方式で外部駆動源と作動連結されている場合に大きな効果を奏する。なぜなら、クラッチレス方式であれば、外部駆動源が駆動されている限り、圧縮機に常時動力が伝達されることから、動力消費の低減効果が際立ったものであることが好ましいからである。また、重量軽減等も実現できる。
【0016】
また、本発明の圧縮機の吐出室が逆止弁を介して外部冷凍回路に接続されている場合、冷媒ガスの逆流防止により、クランク室内の過度の圧力上昇等が防止され、斜板の確実な角度復帰の効果が際立ったものとなる。なお、このような圧縮機では、停止中の冷媒ガスの逆流を防止することができるため、圧縮機内への液冷媒の貯留を防止するとともに、圧縮機内の過度の圧力上昇や温度上昇を防止し、圧縮機の耐久性を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の容量可変型斜板式圧縮機を車両用空調システムに具体化した実施形態を図面を参照しつつ説明する。
この圧縮機は、図1及び図2に示すように、6個のシリンダボア1aと軸孔1bとマフラ室1cと吸入室1dとが形成されたシリンダブロック1の前端にカップ状のフロントハウジング2が接合され、シリンダブロック1の後端には吸入弁3、弁板4、吐出弁5及びリテーナ6を挟持してリアハウジング7が接合されている。シリンダブロック1、フロントハウジング2及びリアハウジング7がハウジングであり、これらはアルミ系金属製である。
【0018】
フロントハウジング2にも軸孔2aが形成され、シリンダブロック1の前端とフロントハウジング2とで形成されるクランク室8内には、軸孔2aに軸封装置9及びラジアル軸受10を介し、かつ軸孔1bにラジアル軸受11を介して駆動軸12が回転可能に支承されている。
【0019】
クランク室8内では、フロントハウジング2との間にスラスト軸受13を介して駆動軸12にラグプレート14が固定されている。ラグプレート14には後方に向かって一対のアーム15が突設されており、各アーム15には円筒状の内面をもつガイド孔15aが貫設されている。また、駆動軸12は斜板16の貫通孔16aを挿通しており、斜板16とラグプレート14との間には傾角減少バネ17が設けられている。斜板16は、この傾角減少バネ17により傾角が最大傾角から最小傾角まで減少する方向に付勢されている。
【0020】
斜板16の前端には各アーム15に向かって一対のガイドピン16bが突設されており、各ガイドピン16bの先端にはガイド孔15a内を摺動しつつ回動可能な球状の外面をもつガイド部16cが設けられている。また、斜板16の前後周縁にはそれぞれ対をなすシュー18を介して中空状のピストン19が設けられており、各ピストン19は各シリンダボア1a内に収容されている。ここで、圧縮機排気量VD は120(CC)に設定している。
【0021】
フロントハウジング2から前方に突出した駆動軸12にはボス20がスプライン嵌合されており、ボス20はキー21によりプーリ22と固定されている。このプーリ22は、駆動軸12との間でボルト23により固定されているとともにフロントハウジング2との間で玉軸受24により支承されている。プーリ22には外部駆動源としてのエンジンEGと接続されたベルト34が巻きかけられている。
【0022】
駆動軸12の斜板16よりやや後方にはサークリップ25により復帰バネ26が設けられている。斜板16の最小傾角は吐出反力による角度復帰を確実に可能とする限界角度未満に設定されている。また、傾角減少バネ17の付勢力と復帰バネ26の付勢力とはこの限界角度を超えてバランスするようにしている。さらに、最小傾角から最大傾角に向けての斜板16の復帰は、この斜板16の回転に伴って傾角増大方向に作用する回転運動の慣性乗積と復帰バネ26の付勢力に基づく慣性乗積との協働によって確保されるようになっている。シリンダブロック1の軸孔1b内では駆動軸12の後端にスラスト軸受27及び座金28が設けられ、座金28と吸入弁3との間にはばね29が設けられている。
【0023】
リアハウジング7の内側にはシリンダブロック1の吸入室1dと図示しない吸入通路により連通する吸入室7aが形成され、この吸入室7aはリテーナ6、吐出弁5及び弁板4に貫設された吸入ポート30により各シリンダボア1aと連通している。吸入室1dは外部冷凍回路の蒸発器EVに配管により接続され、蒸発器EVは配管により膨張弁Vを介して凝縮器COに接続されている。また、リアハウジング7の外側には吐出室7bが形成されている。吐出室7bの後方には収納室7cが形成され、収納室7cには逆止弁33が収納されている。収納室7cとシリンダブロック1のマフラ室1cとはリテーナ6、吐出弁5、弁板4及び吸入弁3を貫通する吐出通路7dにより連通されている。マフラ室1cは冷凍回路の凝縮器COに配管により接続されている。吐出室7bは弁板4及び吸入弁3に貫設された吐出ポート31により各シリンダボア1aと連通している。ここで、逆止弁33は冷凍回路の凝縮器CO、マフラ室1cからの冷媒ガスの逆流を防止している。また、リアハウジング7には制御弁32が収納されている。
【0024】
制御弁32では、図3に示すように、弁ハウジング41の一端にカバー42が固定され、カバー42の一端は蓋部材43により閉塞されている。弁ハウジング41、カバー42及び蓋部材43内には感圧室44が形成され、感圧室44内にはベローズ45が軸方向に伸縮可能に収納されている。
弁ハウジング41の他端には固定部材46を介してソレノイド47が固定されている。ソレノイド47の内部では、固定鉄心48が弁ハウジング41の他端に固定されているとともに、固定鉄心48の他端側でソレノイド47の内面等に固定された収容筒49内に可動鉄心51が摺動可能に設けられている。可動鉄心51は他端側にばね室51aを有しており、ばね室51a内には可動鉄心51を一端側に付勢するばね50が設けられている。
【0025】
弁ハウジング41及び固定鉄心48には軸方向に延在する軸孔52が貫設されており、軸孔52は弁ハウジング41の他端側と固定鉄心48との間において弁室53と連通している。感圧室44内でベローズ45の他端側と固定部材54により固定されたロッド55はこの軸孔52内を摺動可能になされており、ロッド55の中間には弁室53内に位置する弁体55aが固定されている。弁体55aと弁室53の一端側との間にはばね56が設けられている。ロッド55の他端は可動鉄心51の一端側と当接されている。
【0026】
また、カバー42には開口42aが形成され、これにより感圧室44とリアハウジング7の吸入室7aとが検圧通路57により連通されている。さらに、弁ハウジング41には、弁室53よりベローズ45側の軸孔52に連通するポート41aと、弁室53に連通するポート41bとが形成されている。弁室53よりベローズ45側の軸孔52とクランク室8とはポート41aを介した給気通路58により連通されている。また、弁ハウジング41、固定鉄心48及び可動鉄心51は給気通路58を可動鉄心51内のばね室51aと連通させる相殺通路59を有している。他方、弁室53とリアハウジング7の吐出室7bとは、ポート41bを介した給気通路60により連通されている。そして、ソレノイド47のコイルは駆動回路61を介して制御コンピュータ62に接続されている。なお、63、64は制御弁32をリアハウジング7内に気密に収納するためのOリングである。
【0027】
上記のように構成された圧縮機では、図1及び図2に示すように、エンジンEGが駆動されている間、ベルト34でプーリ22が回転し、駆動軸12が駆動される。これにより、斜板16が揺動運動し、ピストン19がシリンダボア1a内を往復動する。このため、冷凍回路の蒸発器EVの冷媒ガスが圧縮機の吸入室7a内に吸入され、シリンダボア1a内で圧縮された後、吐出室7b内に吐出される。吐出室7b内の冷媒ガスは逆止弁33及びマフラ室1cを経て凝縮器COに吐出される。
【0028】
この間、図3に示す制御弁32は、制御コンピュータ62による調整の下、感圧室44内におけるベローズ45の設定圧力と吸入室7aより検圧通路57で導かれる吸入圧力(Ps)とのバランスにより、吐出室7b内の吐出圧力(Pd)の冷媒ガスを給気通路60、ポート41b、軸孔52、ポート41a及び給気通路58によりクランク室8に供給する。このため、クランク室圧力(Pc)が加減され、これによりピストン19に作用する背圧が変化するため、斜板16の傾角が変化し、実質的に0%から100%まで吐出容量を変化させることができる。
【0029】
ここで、この圧縮機では、図4に示すように、斜板16の傾角が最大傾角のとき、吐出容量が100%となる。この際、VD =120(CC)であるため、最大吐出容量時における傾角減少バネ17が斜板16に与える最大バネ荷重(F100)は、
F100(N)=(180±30)−4×(VD−120)
により、上限が210(N)、下限が150(N)としている。
また、斜板16の傾角が最小傾角のとき、傾角減少バネ17の付勢力と復帰バネ26の付勢力との合力により定められるバランス吐出容量VBは最大吐出容量の3〜10%としている。この際、最小吐出容量時における復帰バネ26が斜板16に与える最小バネ荷重(F0)は、上限が100(N)、下限が20(N)としている。
【0030】
かかる圧縮機では、斜板16の最小傾角が吐出反力による角度復帰が確実に可能となる限界角度未満に設定されているので、斜板16が最小傾角をなす状態において、圧縮機の圧縮動作はより僅かとなり又は全くなくなり、エンジンEGの動力の消費を少なくすることができる。
ここで、斜板16は、傾角減少バネ17により傾角が最大傾角から最小傾角まで減少する方向に付勢されているとともに、復帰バネ26により傾角が最小傾角から限界角度を超えるまで増大する方向に付勢されており、かつ傾角減少バネ17の付勢力と復帰バネ26の付勢力とが限界角度を超えてバランスしているため、斜板16は限界角度を超えた傾角で回転し、吐出反力により斜板16の角度復帰が確実となる。
【0031】
また、本発明者らの試験結果によれば、表1に示すように、復帰バネ26の荷重が0(N)及び10(N)の場合には斜板16が復帰できず、復帰バネ26の荷重が20(N)の場合には斜板16が復帰できた。このため、最小吐出容量時における復帰バネ26の斜板16に与える最小バネ荷重(F0)が20N以上であれば、かかる作用効果が確実となることがわかる。
【0032】
【表1】
【0033】
また、エンジンEGが駆動されている間でも、冷房が不要な場合、制御弁32では、制御コンピュータ62の指令に基づき、駆動回路61からソレノイド47への電流供給が停止される。このため、クランク室8内の圧力が上昇し、斜板16は最小容量となるまで傾角が変更され、ピストン19のストロークが減少する。こうしてピストンボア1aからの吐出流量が減少することにより、逆止弁33は圧縮機からの冷媒ガスの吐出を抑制し、圧縮機は0%容量付近の最小容量にて運転される。
【0034】
他方、エンジンEGが停止されれば、駆動軸12は停止し、制御弁32も働かない。そして、逆止弁33によって、凝縮器CO側の高圧の冷媒ガスが吐出室7b内に逆流しなくなる。この圧縮機では、吐出室7bが逆止弁33を介して冷凍回路に接続されているため、斜板16の確実な角度復帰の効果が際立ったものとなっている。なお、かかる逆止弁33を備えた圧縮機では、停止中の冷媒ガスの逆流を防止することができるため、圧縮機内への液冷媒の貯留を防止するとともに、圧縮機内の過度の圧力上昇や温度上昇を防止し、圧縮機の耐久性を高めることができる。
そして、再度エンジンEGが始動されれば、駆動軸12が駆動され、制御弁32が働く。また、逆止弁33は、吐出室7b内の高圧の冷媒ガスを凝縮器COに吐出する。
【0035】
さらに、この圧縮機はクラッチレス方式であるので、エンジンEGが駆動されている限り、圧縮機に常時動力が伝達されることから、動力消費の低減効果が際立ったものとなり、重量軽減等の効果もある。
したがって、この圧縮機は、動力消費を低減することと、角度復帰を確保することとを確実に両立させることができるとともに、製造コストの低廉化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係り、斜板が最大傾角状態にあるときの容量可変型斜板式圧縮機の全体縦断面図である。
【図2】実施形態に係り、斜板が最小傾角状態にあるときの容量可変型斜板式圧縮機の全体縦断面図である。
【図3】実施形態に係り、容量可変型斜板式圧縮機の一部をなす制御弁の縦断面図である。
【図4】実施形態に係り、圧縮機排気量が120(CC)の時、ばねの合力−吐出容量の関係図である。
【符号の説明】
1a…シリンダボア
8…クランク室
7a…吸入室
7b…吐出室
1、2、7…ハウジング(1…シリンダブロック、2…フロントハウジング、7…リアハウジング)
19…ピストン
EG…外部駆動源(エンジン)
12…駆動軸
16…斜板
17…傾角減少バネ
26…復帰バネ
33…逆止弁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a variable displacement swash plate compressor used for vehicle air conditioning.
[0002]
[Prior art]
A refrigeration circuit used in a vehicle air conditioning system incorporates a compressor for compressing refrigerant gas. For example, in a known variable displacement swash plate compressor, a cylinder bore, a crank chamber, a suction chamber and a discharge chamber are defined in a housing, and a piston is accommodated in the cylinder bore so as to be capable of reciprocating. The drive shaft rotatably supported by the housing is driven by an external drive source such as an engine. A swash plate is supported on the drive shaft so as to be able to rotate and tilt synchronously. A shoe or the like is provided to drive the piston. In such a compressor, the pressure in the crank chamber is controlled by the capacity control valve, and the discharge capacity from the cylinder bore to the discharge chamber by the reciprocating motion of the piston based on the inclination angle of the swash plate can be changed.
The conventional compressor is operatively connected by an engine and a belt through an electromagnetic clutch, and is connected to the engine by the electromagnetic clutch only when a cooling load is generated, and performs a compression operation.
[0003]
However, when an electromagnetic clutch is provided in the compressor in this way, there are drawbacks in that an increase in overall weight, an increase in manufacturing cost, and power consumption for operating the electromagnetic clutch are inevitable. For this reason, in recent years, there is a so-called clutchless type compressor in which power is constantly transmitted by directly connecting a compressor and an engine without interposing an electromagnetic clutch. As a compressor suitable for this clutchless system, a variable displacement swash plate compressor has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 10-205446). In this variable displacement swash plate compressor, the minimum tilt angle is maintained so that a swash plate that can be tilted with respect to a drive shaft directly connected to an external drive source provides a small discharge capacity. For this reason, in this compressor, power consumption of the engine can be extremely reduced while realizing weight reduction by operatively connecting to the engine without using an electromagnetic clutch.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in a conventional compressor, when an electromagnetic clutch is used, the external drive source is driven while the electromagnetic clutch is still transmitting the driving force of the external drive source, and when the clutch is not used, the external drive is driven. How to reduce the power consumption of the external drive source when the cooling function is stopped by an external command, such as when the operation switch of the vehicle air conditioning system is turned off when the power source is still driven Is an issue.
[0005]
That is, the adjustment of the discharge capacity of the compressor generally depends on the control of the crank chamber pressure (Pc) using the capacity control valve as described above. Specifically, by increasing the crank chamber pressure (Pc) by introducing a refrigerant gas having a high discharge pressure (Pd) in the discharge chamber to the crank chamber, the inclination angle is reduced and the discharge capacity is reduced. On the other hand, reducing the crank chamber pressure (Pc) by introducing the refrigerant gas in the crank chamber to the suction chamber having a low suction pressure (Ps) increases the tilt angle and expands the discharge capacity. In such a configuration, in order to return the angle of the swash plate from the minimum inclination angle to the inclination increasing direction, when the crank chamber pressure (Pc) is decreased, the swash plate tilts from the minimum inclination angle to the maximum inclination angle. It is essential.
[0006]
However, in the conventional compressor, if the minimum inclination angle is set to around 0 °, the compression operation is substantially not performed, and the discharge reaction force cannot be obtained, so that the angle return of the swash plate is not sure. . For this reason, in order to ensure the return of the angle, the minimum inclination angle of the swash plate cannot be set to around 0 °, and needs to be limited to about + 3 ° to + 5 °, for example. Thus, it is necessary to ensure that the compression operation of the compressor is slightly maintained even in a state where the swash plate has a minimum inclination angle and that the discharge reaction force contributes to an increase in the inclination angle of the swash plate. By doing so, the return of the swash plate to the inclination increasing direction corresponding to the decrease in the crank chamber pressure (Pc) by the capacity control valve is achieved.
[0007]
In this case, even if the inclination angle of the swash plate is adjusted to the minimum inclination angle, the compressor continues the compression operation at the minimum discharge capacity so that the discharge reaction force always acts on the swash plate, and the power of the external drive source is slightly reduced. There is a drawback that it will consume even one by one. In order to reduce the power consumption when the air-conditioning system is turned off, it is necessary to reduce the inclination angle of the swash plate during the minimum capacity operation as much as possible and to reduce the discharge reaction force as much as possible. Then, it becomes impossible to return from the minimum discharge capacity (minimum inclination angle). Thus, reducing power consumption at the minimum discharge capacity and ensuring the angle return by the discharge reaction force are contradictory requirements, so the minimum discharge capacity (minimum tilt angle) is required to satisfy both requirements. Need to be adjusted with high accuracy, making it difficult to manufacture and increasing the manufacturing cost.
In this regard, the minimum tilt angle of the swash plate is set to be less than the limit angle at which it is possible to reliably return the angle by the discharge reaction force. At the same time, the return spring biases the swash plate in a direction in which the tilt angle increases from the minimum tilt angle to exceed the limit angle, and means to balance the bias force of the tilt angle reduction spring and the bias force of the return spring beyond the limit angle is considered. It is done. In this way, power consumption at the minimum discharge capacity can be reduced and angle return by discharge reaction force can be ensured at the same time, and the minimum discharge capacity (minimum tilt angle) can be adjusted with high accuracy. Therefore, it is possible to reduce the manufacturing cost.
[0008]
However, according to the test results of the inventors, it has been clarified that such an effect is not certain depending on the selection of the return spring and the inclination-decreasing spring. In particular, when the discharge chamber is connected to an external refrigeration circuit through a check valve, the discharge pressure (Pd) is easily maintained constant, and the discharge capacity can be more reliably reduced. This is an important consideration.
[0009]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to reliably reduce the power consumption and to ensure the angle return and to reliably reduce the manufacturing cost. An object of the present invention is to provide a variable capacity swash plate compressor that can be realized.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
A capacity-variable swash plate compressor according to a first aspect of the present invention includes a housing in which a cylinder bore, a crank chamber, a suction chamber and a discharge chamber are defined, a piston accommodated in the cylinder bore so as to be capable of reciprocating, and an external drive source And a drive shaft that is rotatably supported by the housing and a swash plate that is rotatably and tiltably supported with respect to the drive shaft and that drives the piston, and controls the pressure in the crank chamber In the variable displacement swash plate compressor capable of changing the discharge capacity from the cylinder bore to the discharge chamber by the reciprocating motion of the piston based on the inclination angle of the swash plate,
The minimum inclination angle of the swash plate is set to be less than a limit angle at which the return to the angle by the discharge reaction force can be surely performed. And is biased in a direction in which the tilt angle increases from the minimum tilt angle to exceed the limit angle by a return spring,
The return of the swash plate from the minimum inclination angle to the maximum inclination angle depends on the inertial product of the swash plate, the moment of rotational movement acting in the direction of increasing the inclination angle with the rotation of the swash plate, and the biasing force of the return spring. Is secured through collaboration,
The urging force of the inclination-decreasing spring and the urging force of the return spring balance beyond the limit angle , and the balance discharge capacity determined by the resultant force of the urging force of the inclination-decreasing spring and the urging force of the return spring is: 3 to 10% of the maximum discharge capacity, and the minimum spring load (F 0 ) applied to the swash plate by the return spring at the minimum discharge capacity is 20 N or more and 100 N or less .
[0011]
In the compressor according to the first aspect of the invention, since the minimum inclination angle of the swash plate is set to be less than the limit angle at which the angle return by the discharge reaction force can be reliably performed, in the state where the swash plate makes the minimum inclination angle, The compression operation becomes less or no, and the power consumption of the external drive source can be reduced.
Here, the swash plate is biased in a direction in which the tilt angle decreases from the maximum tilt angle to the minimum tilt angle by the tilt angle reducing spring, and is biased in a direction in which the tilt angle increases from the minimum tilt angle to the limit angle by the return spring. Since the urging force of the tilt angle reducing spring and the urging force of the return spring are balanced at a position larger than the limit angle, the swash plate rotates at an angle exceeding the limit angle, and the swash plate angle is caused by the discharge reaction force. A return is ensured.
Further, according to the test results of the present inventors, such a function and effect can be ensured if the minimum spring load (F 0 ) applied to the swash plate of the return spring at the minimum discharge capacity is 20 N or more.
[0012]
Here, the upper limit of the minimum spring load (F 0 ) can be selected by the moment of inertia of a swash plate or the like rotating with the drive shaft. However, as long as a general swash plate or the like is used, a minimum discharge capacity exceeds 100 N. Or the power consumption when driving the drive shaft increases.
The compressor according to the second invention is driven by a housing that defines a cylinder bore, a crank chamber, a suction chamber, and a discharge chamber inside, a piston that is reciprocally housed in the cylinder bore, and an external drive source. A drive shaft rotatably supported by the housing, and a swash plate that is rotatably and tiltably supported with respect to the drive shaft and that drives the piston, and controls the pressure in the crank chamber In the variable displacement swash plate compressor capable of changing the discharge capacity from the cylinder bore to the discharge chamber by the reciprocating motion of the piston based on the inclination angle of the swash plate,
[0013]
The minimum inclination angle of the swash plate is set to be less than a limit angle at which the return to the angle by the discharge reaction force can be surely performed. And the biasing force of the return spring increases the tilt angle from the minimum tilt angle until it exceeds the limit angle. The biasing force of the tilt-decreasing spring and the biasing force of the return spring determine the limit angle. The maximum spring load (F 100 ) applied to the swash plate by the inclination-decreasing spring at the maximum discharge capacity is balanced by exceeding F 100 (N) = (180 ± 30) −4 × (V D −120 (Where V D is the compressor displacement (CC))
It is characterized by being defined by.
[0014]
In the compressor of the second invention, according to the test results of the present inventors, if the maximum spring load (F 100 ) applied to the swash plate of the inclination-decreasing spring at the maximum discharge capacity is determined by the above equation, the above action is achieved. The effect is certain.
Here, the upper limit of the maximum spring load (F 100 ) is determined by (180 + 30) −4 × (V D −120). On the other hand, the lower limit of the maximum spring load (F 100 ) is determined by (180-30) −4 × (V D −120). The lower limit of the maximum spring load (F 100 ) affects the hunting of the swash plate.
According to the test results of the present inventors, if the balance discharge capacity determined by the resultant force of the urging force of the inclination-decreasing spring and the urging force of the return spring is 3 to 10% of the maximum discharge capacity, the above-described effect is ensured. It becomes.
[0015]
The compressor of the present invention has a great effect when the drive shaft is operatively connected to an external drive source in a clutchless manner. This is because, if the clutchless system is used, the power is always transmitted to the compressor as long as the external drive source is driven. Therefore, it is preferable that the effect of reducing power consumption is conspicuous. Moreover, weight reduction and the like can be realized.
[0016]
In addition, when the discharge chamber of the compressor of the present invention is connected to the external refrigeration circuit via a check valve, the excessive pressure rise in the crank chamber is prevented by preventing the backflow of the refrigerant gas, and the swash plate is reliably connected. The effect of returning the angle is outstanding. In such a compressor, it is possible to prevent backflow of the refrigerant gas that is stopped, so that liquid refrigerant is prevented from being stored in the compressor, and excessive pressure rise and temperature rise in the compressor are prevented. , The durability of the compressor can be increased.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which a variable capacity swash plate compressor of the present invention is embodied in a vehicle air conditioning system will be described with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 1 and 2, the compressor has a cup-shaped front housing 2 at the front end of a cylinder block 1 in which six cylinder bores 1a, a
[0018]
A
[0019]
In the
[0020]
A pair of guide pins 16b project from the front end of the
[0021]
A
[0022]
A
[0023]
Inside the rear housing 7 is formed a
[0024]
In the
A
[0025]
A
[0026]
An
[0027]
In the compressor configured as described above, as shown in FIGS. 1 and 2, while the engine EG is being driven, the
[0028]
During this time, the
[0029]
Here, in this compressor, as shown in FIG. 4, when the inclination angle of the
F 100 (N) = (180 ± 30) −4 × (V D −120)
Therefore, the upper limit is 210 (N) and the lower limit is 150 (N).
Further, when the inclination angle of the
[0030]
In such a compressor, since the minimum inclination angle of the
Here, the
[0031]
Further, according to the test results of the present inventors, as shown in Table 1, when the load of the
[0032]
[Table 1]
[0033]
Further, when the cooling is unnecessary even while the engine EG is being driven, the
[0034]
On the other hand, if the engine EG is stopped, the
When the engine EG is started again, the
[0035]
Furthermore, since this compressor is a clutchless system, as long as the engine EG is driven, power is always transmitted to the compressor, so that the effect of reducing power consumption becomes conspicuous, such as weight reduction. There is also.
Accordingly, this compressor can reliably achieve both reduction in power consumption and ensuring angle return, and can realize a reduction in manufacturing cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall longitudinal sectional view of a variable displacement swash plate compressor according to an embodiment when the swash plate is in a maximum inclination state.
FIG. 2 is an overall longitudinal sectional view of a variable displacement swash plate compressor when the swash plate is in a minimum inclination state according to the embodiment.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a control valve forming a part of the variable displacement swash plate compressor according to the embodiment.
FIG. 4 is a relationship diagram of spring resultant force-discharge capacity when the compressor displacement is 120 (CC) according to the embodiment;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1a ... Cylinder bore 8 ... Crank
19 ... Piston EG ... External drive source (engine)
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記斜板の最小傾角は吐出反力による角度復帰が確実に可能となる限界角度未満に設定され、
該斜板は、傾角減少バネにより前記傾角が最大傾角から該最小傾角まで減少する方向に付勢されているとともに、
復帰バネにより該傾角が該最小傾角から該限界角度を超えるまで増大する方向に付勢され、
最小傾角から最大傾角に向けての斜板の復帰は、斜板の慣性乗積の設定により、該斜板の回転に伴って傾角増大方向に作用する回転運動のモーメントと復帰バネの付勢力との協働により確保されており、
該傾角減少バネの付勢力と該復帰バネの付勢力とは該限界角度を越えてバランスし、該傾角減少バネの付勢力と該復帰バネの付勢力との合力により定められるバランス吐出容量は、最大吐出容量の3〜10%であり、最小吐出容量時における該復帰バネが該斜板に与える最小バネ荷重(F0)は20N以上100N以下であることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。A housing that defines a cylinder bore, a crank chamber, a suction chamber, and a discharge chamber inside, a piston that is reciprocally accommodated in the cylinder bore, and a drive that is driven by an external drive source and is rotatably supported by the housing And a swash plate that is rotatably and tiltably supported with respect to the drive shaft and that drives the piston, and controls the pressure in the crank chamber to control the piston based on the tilt angle of the swash plate. In a variable displacement swash plate compressor capable of changing the discharge capacity from the cylinder bore to the discharge chamber by reciprocation,
The minimum inclination angle of the swash plate is set to be less than a limit angle at which angle return by discharge reaction force is surely possible,
The swash plate is urged in a direction in which the inclination angle decreases from the maximum inclination angle to the minimum inclination angle by an inclination reduction spring,
The return spring biases the tilt angle in a direction that increases from the minimum tilt angle until it exceeds the limit angle,
The return of the swash plate from the minimum inclination angle to the maximum inclination angle depends on the inertial product of the swash plate, the moment of rotational movement acting in the direction of increasing the inclination angle with the rotation of the swash plate, and the biasing force of the return spring. Is secured through collaboration,
The urging force of the inclination-decreasing spring and the urging force of the return spring balance beyond the limit angle , and the balance discharge capacity determined by the resultant force of the urging force of the inclination-decreasing spring and the urging force of the return spring is: The variable displacement swash plate compression, which is 3 to 10% of the maximum discharge capacity, and that the minimum spring load (F 0 ) applied to the swash plate by the return spring at the minimum discharge capacity is 20 N or more and 100 N or less. Machine.
F100(N)=(180±30)−4×(V0−120)
(ここで、V0:圧縮機排気量(CC))
によって定められることを特徴とする請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。Maximum spring load of the inclined angle decreases springs at maximum discharge capacity has on the swash plate (F 100), the following equation F 100 (N) = (180 ± 30) -4 × (V 0 -120)
(Where V 0 is compressor displacement (CC))
The capacity-variable swash plate compressor according to claim 1, wherein
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