JP3853713B2 - 送信パルスのレベル補正回路と補正方法、及びそれを用いたdme装置の応答機 - Google Patents

送信パルスのレベル補正回路と補正方法、及びそれを用いたdme装置の応答機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はランダムな時間間隔で無線周波数のパルスを送信する送信機に用いられ、送信機の最終段の出力レベルに基づいて送信機の中間段のレベル調整を行うことにより送信パルスの出力レベルを一定にするレベル補正回路と、そのレベル補正方法と、それを用いたDME装置の応答機に関する。
【0002】
【従来の技術】
航空機に対して地上の固定点からの距離情報を与える航行援助施設の一つとして距離情報提供装置あるいは距離測定装置と呼ばれる装置(DME:Distance Measuring Equipment)が用いられている。このDME装置では、航空機に質問機(interrogator:インタロゲータ)、地上に応答機(transponder:トランスポンダ)と呼ばれる送受信機をそれぞれ設け、質問機が、UHF帯の質問パルス(ペアパルス(対パルス)となっている)を応答機に対して発射してから、応答機からの応答パルス(ペアパルスとなっている)を受信するまでの時間に基づいて距離を測定している。すなわち、質問機は、ランダムな時間間隔(ただし1秒当りの回数は決まっている、例えば30回)で質問パルスを順次送信し、応答機は、各質問パルスの受信後、所定の遅延時間(例えば50μs)を加えて応答パルスを送信する。応答機は、複数の質問機(航空機)からの質問にそれぞれ応答可能である。
【0003】
応答機はまた、質問に対する応答以外に、ランダムな時間間隔(ただし1秒当りの回数は決まっている、例えば1000回)でランダムパルス(ペアパルスとなっている)を送信する。このランダムパルス及び他機宛の応答パルスにより、質問機が自機宛の応答パルスを受信する際の受信レベルの自動制御(AGC)が容易となる。応答機は、ランダムパルスの出力タイミングを、例えば自機の装置ノイズから決定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
質問機側での受信を安定化し距離測定精度を向上させるために、応答機から送信する応答パルス及びランダムパルスを含む送信パルスの送信出力レベルを一定とする必要がある。従来の応答機は、生成した送信パルスを、制御信号(制御電圧)によりレベル制御可能な可変増幅器あるいは可変減衰器等の可変レベル制御手段を通して出力し、レベル補正回路で送信パルスの出力レベルをモニタし、出力レベルの基準レベルからの偏差に応じた補正信号を上記制御信号として可変レベル制御手段に与えることにより、送信パルスの出力レベルの一定化を図っている。
【0005】
この従来の応答機のレベル補正回路では、方向性結合器等により分岐入力した送信パルスのモニタ信号をアナログ信号のままで処理しており、一定期間に入力した送信パルス(モニタ信号)のレベルの平均値を求めて基準レベルと比較している。しかし上述したように、ランダムパルスの送信タイミングは文字通りランダムであり、応答パルスの基となる質問パルスの送信タイミングもランダムであるため、各送信パルスは予測できない不定期の周期で出力する。このため、一定期間に入力されるパルス数はばらつき(不定数となる)、それにより補正信号の値が不正確となり、レベル補正回路の目的である送信パルスの出力レベルを精度良く一定にすることができないという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、ランダムな時間間隔で送信するパルスの出力レベルを精度良く一定にすることができる送信パルスのレベル補正回路と補正方法、及びそれを用いたDME装置の応答機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るレベル補正回路は、ランダムな時間間隔で無線周波数のパルスを送信する送信機に用いられ、送信機の最終段の出力レベルに基づいて送信機の中間段のレベル調整を行うことにより送信パルスの出力レベルを一定にするレベル補正回路において、出力送信パルスのモニタ信号であるモニタ送信パルスをデジタル信号に変換する手段と、デジタル化モニタ送信パルスのパルス数を計数し、一定数ごとの前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を算出する手段と、算出されたレベルの平均値に基づいて前記送信機の中間段のレベル調整を行う手段とを備える。
【0008】
本発明の請求項2に係るレベル補正回路は、請求項1に係るレベル補正回路において;送信機の中間段に設けられ、レベル補正信号の値に応じて通過する送信パルスのレベル増減を行うレベル可変手段と;送信機の最終段に設けられ、出力送信パルスを分岐し無線周波数のモニタ送信パルスとして出力する分岐手段と;前記分岐手段からのモニタ送信パルスの検波を行いベースバンドのモニタ送信パルスとして出力する検波手段と;前記検波手段からのモニタ送信パルスをデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と;アナログ/デジタル変換手段からのデジタル化モニタ送信パルスのパルス数を計数し、一定数ごとの前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を算出する平均化手段と;送信パルスの所定出力レベルに対応した基準値をあらかじめ登録したレベル設定手段と;前記平均化手段からの平均値を前記レベル設定手段からの基準値と比較し、差分値を求める比較手段と:前記比較手段の出力差分値に基づいて保持するレベル補正データの値を増減させるデータ加減手段と、前記データ加減手段からのレベル補正データをアナログ信号に変換し、前記レベル補正信号として前記レベル可変手段へ出力するデジタル/アナログ変換手段とを備える。
【0009】
本発明の請求項3に係るレベル補正回路は、請求項1または2に係るレベル補正回路において;送信機内の温度検出を行う温度検出手段と、送信機内の温度変化による前記デジタル化モニタ送信パルスのレベル変化に対応した対温度修正値を登録したデータテーブルとを有し、前記温度検出手段で検出された温度に対応する修正値を前記データテーブルより読出し、この修正値に従い前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を修正する構成を有する。
【0010】
本発明の請求項4に係るDME装置の応答機は;航空機に搭載された質問機からの無線周波数の質問パルスを受信する受信機と;請求項1、2、または3記載のレベル補正回路を有し、出力送信パルスとして、前記受信機で受信した質問パルスに対応して生成した応答パルスと、ランダムな時間間隔で生成したランダムパルスとを含む送信機とを備える。
【0011】
本発明の請求項5に係るレベル補正方法は、ランダムな時間間隔で無線周波数のパルスを送信する送信機に用いられ、送信機の最終段の出力レベルに基づいて送信機の中間段のレベル調整を行うことにより送信パルスの出力レベルを一定にするレベル補正回路のレベル補正方法において、出力送信パルスのモニタ信号であるモニタ送信パルスをデジタル信号に変換し、デジタル化モニタ送信パルスのパルス数を計数し、一定数ごとの前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を算出し、算出したレベルの平均値に基づいて前記送信機の中間段のレベル調整を行う工程を有する。
【0012】
本発明の請求項6に係るレベル補正方法は、請求項5に係るレベル補正回路において、送信機内の温度を検出し、検出された温度に対応する修正値を、あらかじめ送信機内の温度変化による前記デジタル化モニタ送信パルスのレベル変化に対応した対温度修正値を登録したデータテーブルより読出し、この修正値に従い前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を修正し、修正された平均値に基づいて前記送信機の中間段のレベル調整を行う工程を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の概要を説明する。本発明では、航法援助装置であるDME装置の応答機などのように、ランダムな時間間隔でパルスを送信する送信機における送信パルスの出力レベルを一定にするレベル補正回路において、従来技術のような時間制限を受けた不定数のパルスによる補正ではなく、時間制限のない一定数のパルスによる補正を行うことにより、従来技術よりも出力レベル補正の精度を向上させている。つまり、予測できない不定期周期の送信パルスに対して、従来技術のような一定周期での平均化では、取り込むデ−タ数が毎回変化し、平均値の誤差が発生してしまう。そのために、補正回路の目的である送信パルスの出力レベルを一定にすることができない。これに対して本発明では、信号をデジタル化し、入力されるパルス数をカウントすることで一定のパルス数での平均値を算出する方式にしたので、従来技術より精度良く送信パルスの出力レベルを一定にすることができる。
【0014】
詳細に説明すると、本発明のレベル補正回路は、モニタ対象の送信パルス信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタル回路により送信パルス数を数えるとともに、計数対象の各送信パルスのデジタル値による送信出力レベルの平均値を算出し、基準値と比較して補正データを求め、この補正データをアナログ信号に戻して送信パルスのレベル制御を行う可変増幅器(あるいは可変減衰器)のレベル制御信号(制御電圧)としている。このようにして、送信パルス信号のタイミングがランダムに変化しても、均一のデ−タ数で平均化し補正することにより送信パルスの出力レベルを一定にする。
【0015】
また、温度検出手段を設け、装置内の温度デ−タで算出された平均値を修正し、温度変化に応じて修正した補正データを求めることにより、耐環境条件での補正も可能となる。
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図5は、本発明のDME装置の応答機の一実施の形態を示すブロック構成図、図6は、図5の送信部の内部構成例を示すブロック構成図である。
【0018】
図5において、本例の応答機は、送信部1及び受信部2をそれぞれ有しCH(チャネル)1,2として二重化された送受信装置3(3−1,3−2)と、飛行機に搭載された図示していない質問機との間で電波信号を送受信する空中線(アンテナ)5と、二重化された送受信装置3−1,3−2のいずれか一方を空中線5と接続し、送信信号に異常を検出すると他方の送受信装置に切替える監視制御装置4とを備えている。
【0019】
各送受信装置3(3−1,3−2)の送信部1は、自装置の受信部2で飛行機の質問機からの質問信号(質問パルス(ペアパルス))を受信すると、所定の遅延時間(例えば50μs)経過後に応答パルス(ペアパルス)を作成し送信する。その他に、ランダムな時間間隔(ただし1秒当りの回数は決まっている、例えば1000回)でランダムパルス(ペアパルス)を作成し送信する。
【0020】
この送信部1が送信する送信信号(応答パルスやランダムパルスなどの送信パルス)の仕様は次のように決められている。すなわち、周波数は962Hzから1215MHzの任意1波。波形は、ガウシアンパルス。ピ−ク値は、3KW又は1.5KW。パルス幅は、3.5μSのペアパルス(ペア間隔は、例えば、12μS)。送信タイミングは、ランダムだが、送信パルス数は2700ペアパルス/秒で一定。
【0021】
なお、応答可能(応答パルス送信可能)な質問機(飛行機)の数は複数可能(100でも可能)である。任意数の飛行機からの質問信号(受信部2の受信信号)数がランダムであるので、2700ペアパルス/秒にするために、受信信号のノイズらかランダムパルスを作り、質問信号に対する応答パルスとランダムパルスとで2700となるようにパルス数を制御するが、送信タイミングは不確定である。
【0022】
図6において、本例の送信部1は、受信部2からの受信信号に基づいて、無線周波数の応答パルス及びランダムパルスを生成する変調回路11と、制御信号(送信補正信号)の値(制御電圧値)に応じて増幅度を変化させ、変調回路11の出力信号のレベルを変化させる可変増幅器12と、可変増幅器12の出力信号を空中線5から送信するための電力増幅を行う電力増幅器13と、電力増幅器13の出力信号を2分岐し、一方を送信信号(送信パルス)として監視制御装置4へ送信し、他方を送信信号のレベル監視用モニタ信号とする方向性結合器14と、方向性結合器14からのモニタ信号のレベルに基づいて可変増幅器12に与える制御信号(送信補正信号)の値(制御電圧値)を補正することにより、監視制御装置4へ送信する送信信号(送信パルス)のレベルを所定値に設定するレベル補正回路15とを備えている。
【0023】
なお、本実施の形態例では、変調回路11の出力信号のレベルを変化させる手段(レベル可変手段)として、可変増幅器12を使用したが、これに限定されることはなく、制御信号の値(制御電圧値)に応じてレベル減衰量を変化させる可変減衰器を使用するようにしても良い。可変増幅器あるいは可変減衰器のいずれの場合でも、適切な制御信号(送信補正信号)の値が得られるようにレベル補正回路15を設定する。また、レベル可変手段である可変増幅器12(あるいは可変減衰器)、及び分岐手段である方向性結合器14をレベル補正回路15に含めて構成するようにしても良い。
【0024】
図1は、本発明のレベル補正回路の一実施の形態を示すブロック構成図である。
【0025】
図1において本例のレベル補正回路15は、図6に示す送信部1に適用され、方向性結合器14からの無線周波数帯の送信パルスのモニタ信号を図示していない検波器で検波した結果のベースバンドのアナログ信号をデジタル信号(例えば、14ビットのデジタル値)に変換するアナログ/デジタル変換回路151と、アナログ/デジタル変換回路151の出力値のうち、各送信パルスの出力レベル値に相当するピーク値を検出するピーク検出回路152と、ピーク検出回路152から出力される各送信パルスの出力レベル値を所定数(例えば256個)分の送信パルスに亘って平均化し平均値を求める平均化回路153と、送信パルスの出力レベルの基準値を設定する送信レベル設定回路157と、平均化回路153の出力平均値を送信レベル設定回路157からの基準値と比較し、差分値を求める比較回路154と、比較回路154の出力差分値によりそれまでの送信補正信号(可変増幅器12(あるいは可変減衰器)に対する制御信号(制御電圧))の値(レベル補正データ)を増加または減少させるアップ/ダウンカウンタ155と、アップ/ダウンカウンタ155の出力補正値(レベル補正データ)を対応する電圧値のアナログ信号に変換し送信補正信号(レベル補正信号、制御信号)として出力するデジタル/アナログ変換回路156とを有している。
【0026】
このレベル補正回路15の動作を説明する。レベル補正回路15は、送信部1から監視制御装置4及び空中線5へ出力される送信パルス信号をモニタした信号を入力し、送信機中間段における可変増幅器や可変減衰器等の出力レベルを補正する手段への送信補正信号(制御信号)として出力する。このモニタ信号のレベルの例としては、送信部1の送信出力が3KWの場合、約+20dBmで、想定変動幅は±2dB程度である。このモニタ信号は、図示していない検波器で検波され出力レベルに応じた電圧値のアナログ信号となる。
【0027】
デジタル/アナログ変換回路151により入力したモニタ信号(検波済み)をアナログ信号からデジタル信号に変換し、ピ−ク検出回路152へ送る。ピ−ク検出回路152では、デジタル信号の最大値を検出し、平均化回路153に送る。平均化回路153では、設定したパルス数のデジタル信号の平均をして、比較回路154に送る。比較回路154では、送信レベル設定回路157からの基準値と比較し、基準値との差(差分値)を算出し、アップ/ダウンカウンタ155に送る。アップ/ダウンカウンタ155では、デ−タ(レベル補正データ)を保持する機能があり、比較回路154からの信号の値(差分値)に応じて保持しているデ−タの値を増減しデ−タを更新する。その後、デジタル/アナログ変換回路156で、アップ/ダウンカウンタ155からの更新されたデ−タ(レベル補正データ)であるデジタル信号をアナログ信号に変換し、送信補正信号(レベル補正信号)として出力する。
【0028】
図2は図1に示す平均化回路153の内部構成例を示すブロック構成図である。
【0029】
図2において、本例の平均化回路153は、ピ−ク検出回路152からのピ−クビットデ−タ(各送信パルスの出力レベル値)をフリップフロップ(FF)1532からのそれまでの加算データと加算し出力する加算器1531と、加算器1531からの加算データを保持し加算器1531へ戻すフリップフロップ(FF)1532と、ピ−ク検出回路152からのピ−クビットデ−タの入力数(送信パルス数)を設定した数になるまでカウントし、設定したパルス数になると所定の信号を出力することを繰り返し行うパルスカウント回路1533と、パルスカウント回路1533からの設定したパルス数になったことを示す所定の信号を受けると、フリップフロップ1532に保持されていた加算データから平均値を算出し比較回路154に送るとともに、フリップフロップ1532の保持内容をクリアし新たな加算データを保持させるデ−タ取り出し回路1534とを有している。
【0030】
この平均化回路153の動作を図2とともに図3を参照して説明する。
【0031】
平均化回路153は、ピ−ク検出回路152からの各送信パルスの出力レベル値を示すピ−クビットデ−タを、加算器1531に入力し、フリップフロップ(FF)1532からのそれまでの加算デ−タと加算する。加算するデ−タは、図3に示すように、一つ前の加算デ−タである。加算器1531での加算結果はフリップフロップ1532に送られデ−タをセットし、そのデ−タを加算器1531に戻し、設定したパルス数になるまで動作を繰り返す。
【0032】
この設定したパルス数はパルスカウント回路1533により監視される。パルスカウント回路1533は、加算器1531と同じ信号が入力されていて、パルス数をカウントする。パルスカウント回路1533で設定したパルス数になるまで、加算器1531及びフリップフロップ1532による加算を繰り返す。
【0033】
パルスカウント回路1533は、カウント数(入力パルス数)が設定したパルス数になると図3に示すようにデ−タ取り出し回路1534に信号を送る。デ−タ取り出し回路1534は、フリップフロップ1532内の加算データを平均値にして比較回路153に出力する。平均値の算出については、図3に示す256パルスの場合は、256個(2の8乗個)分を加算したデ−タの下位8ビット分を取り除く処理をデ−タ取り出し回路1534にて実施する。
【0034】
デ−タ取り出し回路1534は、フリップフロップ1532の内容を平均化を実行すると、フリップフロップ1532の内容を一旦クリアして、加算器1531とによる新たなデータ加算を行わせる。
【0035】
次に、本説明の他の実施の形態を図4に示す。
【0036】
図4に示すレベル補正回路16は、図1に示すレベル補正回路15に、温度検出回路161を設け、送信部1内の温度に応じて、モニタ信号のレベルの平均値を修正することにより、基準値との比較結果、つまりレベル補正データを修正するものである。これにより、耐環境条件での補正も可能になる。
【0037】
すなわち、送信出力のモニタ信号を取り出す方向性結合器14(及び検波器)からの基準値と比較する比較回路154までの回路に温度特性があると、送信出力レベルが変化していない場合でも、あたかも送信出力レベルが変化したように見え、誤った補正をしてしまうので、それらの回路の温度を温度検出回路161で検出し得られた温度デ−タに基づいて補正の修正を行う。
【0038】
図4において本例のレベル補正回路16は、送信レベル設定回路162に、あらかじめ、送信機内の温度変化によるモニタ送信パルスのレベル変化に対応したレベル平均値の対温度修正値(補正修正データ)を登録したデータテーブルを設けてある。温度検出回路161が所定位置の温度を測定し、温度データとして送信レベル設定回路162へ出力する。送信レベル設定回路162は温度データに応じてあらかじめ登録されたデータテーブルから修正値(補正修正データ)を読取り、比較回路154へ送る。
【0039】
比較回路154は、この修正値で平均化回路153からの送信パルスのレベルの平均値を修正(加減算)し、基準値と比較する。これにより比較結果(差分値)が修正され、最終的にレベル補正データが修正される。
【0040】
なお上述の例では、比較回路154において温度による修正値で修正する対象を平均化回路153からの平均値としたが、最終的な目的であるレベル補正データの修正を行うためには、これに限らず、送信レベル設定回路162からの基準値、あるいは、自回路の出力差分値を修正するようにしても同じ結果が得られる。基準値を修正するようにした場合は、送信レベル設定回路162であらかじめ修正値で修正(加減算)した基準値を比較回路154へ送るようにすることができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、送信パルス信号の送信タイミングがランダムに変化しても、入力されるパルス数をカウントして一定のパルス数で平均値を算出しているため、送信レベルの補正値の誤差が少なくなり、送信パルスの出力レベルを精度良く一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレベル補正回路の一実施の形態を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示す平均化回路の内部構成例を示すブロック構成図である。
【図3】図2に示す平均化回路の動作を説明するための図である。
【図4】本発明のレベル補正回路の他の実施の形態を示すブロック構成図である。
【図5】本発明のDME装置の応答機の一実施の形態を示すブロック構成図である。
【図6】図5に示す送信部の内部構成例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 送信部
2 受信部
3(3−1,3−2) 送受信装置
4 監視制御装置
11 変調回路
12 可変増幅器
13 電力増幅器
14 方向性結合器
15,16 レベル補正回路
151 アナログ/デジタル変換回路
152 ピーク検出回路
153 平均化回路
154 比較回路
155 アップ/ダウンカウンタ
156 デジタル/アナログ変換回路
157,162 送信レベル設定回路
161 温度検出回路

Claims (6)

  1. ランダムな時間間隔で無線周波数のパルスを送信する送信機に用いられ、送信機の最終段の出力レベルに基づいて送信機の中間段のレベル調整を行うことにより送信パルスの出力レベルを一定にするレベル補正回路において、
    出力送信パルスのモニタ信号であるモニタ送信パルスをデジタル信号に変換する手段と、
    デジタル化モニタ送信パルスのパルス数を計数し、一定数ごとの前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を算出する手段と、
    算出されたレベルの平均値に基づいて前記送信機の中間段のレベル調整を行う手段とを備えることを特徴とするレベル補正回路。
  2. 送信機の中間段に設けられ、レベル補正信号の値に応じて通過する送信パルスのレベル増減を行うレベル可変手段と、
    送信機の最終段に設けられ、出力送信パルスを分岐し無線周波数のモニタ送信パルスとして出力する分岐手段と、
    前記分岐手段からのモニタ送信パルスの検波を行いベースバンドのモニタ送信パルスとして出力する検波手段と、
    前記検波手段からのモニタ送信パルスをデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、
    アナログ/デジタル変換手段からのデジタル化モニタ送信パルスのパルス数を計数し、一定数ごとの前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を算出する平均化手段と、
    送信パルスの所定出力レベルに対応した基準値をあらかじめ登録したレベル設定手段と、
    前記平均化手段からの平均値を前記レベル設定手段からの基準値と比較し、差分値を求める比較手段と、
    前記比較手段の出力差分値に基づいて保持するレベル補正データの値を増減させるデータ加減手段と、
    前記データ加減手段からのレベル補正データをアナログ信号に変換し、前記レベル補正信号として前記レベル可変手段へ出力するデジタル/アナログ変換手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のレベル補正回路。
  3. 送信機内の温度検出を行う温度検出手段と、送信機内の温度変化による前記デジタル化モニタ送信パルスのレベル変化に対応した対温度修正値を登録したデータテーブルとを有し、前記温度検出手段で検出された温度に対応する修正値を前記データテーブルより読出し、この修正値に従い前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を修正することを特徴とする請求項1または2記載のレベル補正回路。
  4. 航空機に搭載された質問機からの無線周波数の質問パルスを受信する受信機と、
    請求項1、2、または3記載のレベル補正回路を有し、出力送信パルスとして、前記受信機で受信した質問パルスに対応して生成した応答パルスと、ランダムな時間間隔で生成したランダムパルスとを含む送信機とを備えることを特徴とするDME装置の応答機。
  5. ランダムな時間間隔で無線周波数のパルスを送信する送信機に用いられ、送信機の最終段の出力レベルに基づいて送信機の中間段のレベル調整を行うことにより送信パルスの出力レベルを一定にするレベル補正回路のレベル補正方法において、
    出力送信パルスのモニタ信号であるモニタ送信パルスをデジタル信号に変換し、デジタル化モニタ送信パルスのパルス数を計数し、一定数ごとの前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を算出し、算出したレベルの平均値に基づいて前記送信機の中間段のレベル調整を行うことを特徴とするレベル補正方法。
  6. 送信機内の温度を検出し、検出された温度に対応する修正値を、あらかじめ送信機内の温度変化による前記デジタル化モニタ送信パルスのレベル変化に対応した対温度修正値を登録したデータテーブルより読出し、この修正値に従い前記デジタル化モニタ送信パルスのレベルの平均値を修正し、修正された平均値に基づいて前記送信機の中間段のレベル調整を行うことを特徴とする請求項5記載のレベル補正方法。
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