JP3852999B2

JP3852999B2 - Chair leg cap

Info

Publication number: JP3852999B2
Application number: JP35313396A
Authority: JP
Inventors: 利生鈴木
Original assignee: マスセット株式会社
Priority date: 1996-11-26
Filing date: 1996-11-26
Publication date: 2006-12-06
Anticipated expiration: 2016-11-26
Also published as: JPH10155583A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は椅子の脚端に取り付ける接地キャップに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より本願出願人は図６で示す脚キャップを製造・販売しており、またこの従来例は意匠公報（登録第５９８８４２号）によっても知られている。
【０００３】
この従来例は椅子の脚２の最先端６に外嵌する金属製の内キャップ７を外キャップ９に内挿してなるもので、前記外キャップ９は、脚２への密嵌部１０を有するとともに接地部１１を有し、しかも外キャップ９全体を軟質ポリ塩化ビニール樹脂で形成するものである。
【０００４】
この従来例は接地部１１も軟質ポリ塩化ビニール樹脂であるため、強度が小さく、摩耗しやすいとともに摩擦抵抗が大きく、椅子の脚２に取り付けたときに椅子本体を移動させにくい。なお外キャップ９を硬質または半硬質プラスチックで形成することも考えられるが、このようにすると脚２の端部３への外挿部分も硬質または半硬質となるため、端部３に遊嵌させねばならず、脚２に密嵌せず、密嵌部としての機能を発揮できず、脚２から容易に脱落したり、使用中にガタを生ずる。また従来例は強度を大きくするため内キャップ７を金属で形成しているが、接地部１１が柔軟なため全体としての強度が劣るものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明のうち請求項１の発明は脚キャップでありながら、キャスターのように椅子を移動しやすく、かつ摩耗しにくくし、しかも容易に脱落したり、ガタを生ずることがなく、脚に確実に取り付けることができるようにし、また強度が大きく、構造が簡単で、容易に製造でき、さらに前脚より起立角度の小さい後脚を有する椅子に取り付けた場合にも確実に摺動する椅子用脚キャップを提供することを目的としたものである。
【０００６】
請求項２および３の発明は請求項１の発明の目的に加えて各部材の一体化を確実にして壊れにくく、しかもより製造容易な椅子用脚キャップの提供を目的としたものである。
【０００７】
請求項４および５の発明は請求項１、２および３の発明の目的に加えて移動時のすべりをより良好にし、外観を損ねず、摺動性能が低下せず、ゴミ等が付着しにくく、しかも容易かつ安価に製造できる椅子用脚キャップを提供することを目的としたものである。
【０００８】
請求項６の発明は請求項１、２、３、４および５の発明に加えて移動時のすべりがさらに良好な椅子用脚キャップの提供を目的としたものである。
【０００９】
請求項７の発明は請求項６の発明に加えて静止時の安定性が良好な椅子用脚キャップの提供を目的としたものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項１の発明は椅子の脚の端部に密嵌する軟質プラスチック製の外挿体と、軟質プラスチックより硬質のプラスチックの摺動材からなり、しかも前記外挿体から下方に突出する摺動接地体と、前記椅子の脚の最先端に嵌める金属製の内キャップとを一体化し、かつ前記内キャップを前記摺動接地体に埋設し、前記内キャップと一体の前記摺動接地体を前記外挿体に結合して前記外挿体、摺動接地体および内キャップを一体化してそれぞれ前脚キャップと後脚キャップとを形成し、前記前脚キャップの前記外挿体を水平な下端から垂直若しくはほぼ垂直に起立し、前記後脚キャップの前記外挿体を水平な下端から斜めに起立したことを特徴とする。
【００１１】
ここで軟質プラスチックより硬質のプラスチックとは、硬質プラスチック、半硬質プラスチックのいずれも含む意味である。また前記軟質プラスチック、半硬質プラスチック、硬質プラスチックの概念はＡＳＴＭ−Ｄ−８８３の定義に基づくもので、標準状態における弾性率が７０ＭＰａ（１０，０００ｐｓｉ）を越えないプラスチックを軟質プラスチック、前記弾性率が７０ＭＰａ〜７００ＭＰａ（１０，０００ｐｓｉ〜１００，０００ｐｓｉ）のプラスチックを半硬質プラスチック、前記弾性率が７００ＭＰａ（１００，０００ｐｓｉ）以上のプラスチックを硬質プラスチックとするものである。
【００１２】
前記のように構成すると、外挿体が脚の端部に密着し、確実に取り付けることができるとともに接地部分が軟質プラスチックより硬質のプラスチックの摺動材からなる摺動接地体のため従来例の接地部より移動しやすいとともに摩耗しにくく、しかも金属製の内キャップと相俟って強度が大きくなり、構造が簡単で容易に製造することができ、また前脚より起立角度の小さい後脚を有する椅子に取り付けた場合にも確実に摺動させることができる。
【００１３】
またここで内キャップを摺動接地体に埋設する手段および摺動接地体を外挿体に結合する手段を限定するものではないが、好ましくは請求項２の発明のように、内キャップをインサート成形により埋設して摺動接地体に一体化し、前記内キャップと一体の摺動接地体をインサート成形により外挿体に溶融一体化する。このように形成すると、前記３部材が確実に一体化し、壊れにくく、しかもより容易に製造することができる。
【００１４】
またここで外挿体を形成する軟質プラスチックと、摺動接地体を形成する軟質プラスチックより硬質のプラスチックの摺動材とを同種、異種のいずれかのプラスチックにするか限定するものではないが、好ましくは請求項３の発明のように、外挿体を形成する軟質プラスチックと、摺動接地体を形成する軟質プラスチックより硬質のプラスチックの摺動材が同種のプラスチックであり、前記摺動接地体と前記外挿体とを溶融一体化する。このようにすると外挿体と摺動接地体の一体化がより強固となり、より壊れにくく、しかもより製造しやすくなる。
【００１５】
またここで同種の軟質プラスチックと、これより硬質のプラスチックの摺動材をより具体的に限定するものではないが、好ましくは請求項４または５の発明のように、外挿体を形成する軟質プラスチックが軟質ポリ塩化ビニール樹脂であり、摺動接地体を形成する軟質プラスチックより硬質のプラスチックの摺動材がシリコーンレジン配合の硬質または半硬質ポリ塩化ビニール樹脂であるようにする。このようにするとシリコーンレジンによる高摺動性機能のためすべり作用が良好で、より移動させやすく、かつ外観を損ねず、経年使用によっても摺動性能が低下せず、ゴミ等が付着しにくく、しかもポリ塩化ビニール樹脂自体が安価なため、すべりの良好な四ふっ化エチレン樹脂その他のプラスチックに比べて非常に安価に製造することができる。
【００１６】
またここで摺動接地体の形状を特に限定するものではないが、好ましくは請求項６の発明のように、摺動接地体の接地下面が凸弧面であるようにする。このようにすると、より摩擦抵抗が小さくなり、さらにすべりやすくなる。
【００１７】
またここで接地下面の一部を凸弧面にするか全体を凸弧面にするか限定するものではないが、好ましくは請求項７の発明のように凸弧面の中央に水平面を形成するようにする。このようにすると移動時のすべりが良好であるとともに静止時の安定性が良い。
【００１８】
【発明の実施の形態】
図１〜図５により本発明の実施の形態を説明する。なおここで図示した椅子用脚キャップは、前脚２′と、前脚２′より起立角度が小さい後脚２″を有する椅子１、例えば幼稚園や保育園における園児用の腰掛け椅子のパイプ脚に使用する場合を示している。また同一構成の前脚キャップ２２を図１では垂直に近い状態で傾斜している前脚２′に取り付けた場合を、図２では垂直に起立している前脚２′に取り付けた場合を示している。
【００１９】
椅子用脚キャップは、前脚キャップ２２と後脚キャップ２３とからなり、前脚キャップ２２と後脚キャップ２３はそれぞれの脚２、具体的には前脚２′と後脚２″の各端部３に密嵌する外挿体４を軟質プラスチックで形成し、また軟質プラスチックより硬質のプラスチックの摺動材により摺動接地体５を形成し、さらに脚２の最先端６に嵌める内キャップ７を金属により形成し、外挿体４と摺動接地体５と内キャップ７とを一体化し、しかも摺動接地体５を外挿体４から下方に突出させる。また図２・４で示すように前脚キャップ２２の外挿体４を水平な下端４′から垂直に起立し、後脚キャップ２３の外挿体４を水平な下端４′から斜めに起立する。
【００２０】
前記軟質プラスチックより硬質のプラスチックは硬質プラスチックまたは半硬質プラスチックであるが、摺動接地体５を硬質プラスチックで形成した場合が最も移動しやすいとともに摩耗せず、また半硬質プラスチックで形成した場合、移動性および非摩耗性の点で良好であり、しかも着席時の安定性を考慮した場合、有効である。
【００２１】
前記各外挿体４、各摺動接地体５および各内キャップ７の一体化について、実施の形態では、内キャップ７を摺動接地体５に一体化し、摺動接地体５を外挿体４に一体化するものであり、また内キャップ７は有底管状である。さらに摺動接地体５の接地下面８の形状は水平面若しくは凸弧面に形成してもよいが、実施の形態では凸弧面８″の中央に水平面８′を形成するものである。
【００２２】
実施の形態をさらに具体的に説明すれば、図２で示すように垂直に起立する軟質プラスチック製の円管を末広状に形成して上方を密嵌部１０とし、下方大径部を対外緩衝部１２とし、円管により形成された脚密嵌孔１３に連続して凹溝１４′を有する埋設孔１４および嵌合溝１５を順に設けて前脚キャップ２２の外挿体４を形成する。また図４で示すように前脚キャップ２２の起立角度αより小さい起立角度βの軟質プラスチック製の円管を斜設するとともに末広状に形成して上方を密嵌部１０とし、水平な下端４′つまり水平な下方大径部を対外緩衝部１２とし、円管により形成された脚密嵌孔１３に連続して凹溝１４′を有する埋設孔１４および水平な嵌合溝１５を順に設けて後脚キャップ２３の外挿体４を形成する。本実施の形態では椅子１の前脚２′および後脚２″がそれぞれ金属製の丸パイプであるので、各密嵌部１０を円管状に形成するものであり、しかも各密嵌部１０の高さを内キャップ７の高さより長く形成し、かつ各密嵌部１０を薄肉に形成する。薄肉で、しかも前脚２′、後脚２″との接触面積が大きいほど脚２の端部３への密着性が良いからである。
【００２３】
上方を開口し、しかも前脚２′、後脚２″の最先端６に外嵌する有底管状の金属製丸栓により前脚キャップ２２用および後脚キャップ２３用の内キャップ７、７を形成する。なお後脚キャップ２３用の内キャップ７には底部７′に凸部７″を形成する。
【００２４】
図２・４で示すように有底管状で、かつ軟質プラスチックより硬質のプラスチックの摺動材に埋設孔１６および水平な外向鍔部１７を形成し、外向鍔部１７の下に前記接地下面８を形成して前脚キャップ２２用および後脚キャップ２３用の摺動接地体５、５を形成する。なお前脚キャップ２２用の摺動接地体５の管状部５′を水平な外向鍔部１７に対して垂直に、後脚キャップ２３用の摺動接地体５の管状部５′を図４で示すように水平な外向鍔部１７に対し、起立角度βをもって斜設し、埋設孔１６の底部に凹部１６′を形成する。
【００２５】
そして各内キャップ７を各埋設孔１６に嵌着して内キャップ７を摺動接地体５に埋設して一体化し、また各摺動接地体５の外向鍔部１７を嵌合溝１５に嵌着し、各管状部５′の上端縁を凹溝１４′に嵌着するとともに管状部５′を埋設孔１４に嵌着して内キャップ７と一体の各摺動接地体５を各外挿体４に結合して一体化する。なお後脚キャップ２３用の内キャップ７は凸部７″を凹部１６′へも嵌着するものである。前記のように内キャップ７を埋設孔１６に嵌着し、凸部７″を凹部１６′に嵌着し、外向鍔部１７を嵌合溝１５に嵌着し、管状部５′の上端縁を凹溝１４′に嵌着し、管状部５′を埋設孔１４に嵌着すると、嵌着箇所が多いとともに外向鍔部１７と嵌合溝１５や管状部５′の上端縁と凹溝１４′のように係合して嵌着する箇所があるので、極めて強固に一体化して、より壊れにくくなる。
【００２６】
各内キャップ７、各摺動接地体５および各外挿体４の一体化について、さらに具体的に説明すれば、内キャップ７を摺動接地体５用の成形金型内にインサートし、摺動接地体５を成形する。つまり内キャップ７をインサート成形により埋設して摺動接地体５に一体化する。次に内キャップ７と一体の摺動接地体５を外挿体４用の成形金型内にインサートし、外挿体４を成形し、摺動接地体５と外挿体４との接触面とを溶融一体化する。つまり内キャップ７と一体の摺動接地体５をインサート成形により外挿体４に溶融一体化する。なお摺動接地体５の接地下面８を外挿体４の水平な下端４′から下方に突出させる。
【００２７】
また各外挿体４を形成する軟質プラスチックと、各摺動接地体５を形成する軟質プラスチックより硬質のプラスチックとを同種のプラスチックとし、さらに前記硬質のプラスチックの摺動材は前記硬質のプラスチックの摺動性を向上させる摺動向上剤を配合したものであり、より具体的には各外挿体４を軟質ポリ塩化ビニール樹脂で形成し、各摺動接地体５をシリコーンレジン配合の硬質ポリ塩化ビニール樹脂、またはシリコーンレジン配合の半硬質ポリ塩化ビニール樹脂で形成する。
【００２８】
なお他の実施の形態として請求項１または２の摺動接地体５を形成する軟質プラスチックより硬質のプラスチックの摺動材は例えば四ふっ化エチレン樹脂のように軟質プラスチックより硬質で、しかもプラスチック摺動材として公知の単体成形物であっても、また例えば四ふっ化エチレン樹脂を主成分とする混成プラスチック成形物であっても、さらには軟質プラスチックより硬質のプラスチックに、例えばシリコーンオイル等の摺動向上剤を内部添加したり、ポリマーそのものを変性反応によって改質して当該プラスチックの摺動性を向上させたり、摺動性を向上させる塗料で表面塗布する等、軟質プラスチックより硬質のプラスチックに摺動性を向上させたものであってもよいが、好ましくは前記摺動向上剤として前記実施の形態によるシリコーンレジンを配合した硬質または半硬質ポリ塩化ビニール樹脂で摺動接地体５を形成すると、ポリ塩化ビニール樹脂自体が他のプラスチック材のものより安価なので、経済的効果が大きい。
【００２９】
また前記例のようにシリコーンオイル等の摺動向上剤を内部添加した場合にはブリード現象によりシリコーンオイル等がプラスチック表面に滲み出し、摺動性は良好であるが、外観を損ね、また経年使用により摺動性が低下し、さらにゴミ、砂、鉄粉等が付着しやすいが、前記実施の形態によるシリコーンレジン配合の硬質または半硬質ポリ塩化ビニール樹脂で摺動接地体５を形成すると、外観を損ねることがなく、時間の経過による摺動性能の低下もなく、またゴミ、砂、鉄粉等が付きにくく、さらには四ふっ化エチレン樹脂の場合は他の部品への一体化が容易ではないが、前記硬質または半硬質ポリ塩化ビニール樹脂による摺動接地体５は他の部品との一体化が容易で製造しやすく、より効果的である。
【００３０】
なお内キャップ７の金属例は鉄であるが、ステンレス、銅、黄銅その他の金属であってもよい。但し、銅や黄銅より強度の大きい鉄またはステンレスの方が好ましい。
【００３１】
また摺動接地体５の接地下面８を水平面に形成するよりも凸弧面に形成する方が床面等に対する接触面積が小さく、椅子１を移動させやすく、さらには接地下面８全体を凸弧面にすると、椅子１の静止時に点接触となるが、実施の形態のように凸弧面８″の中央に水平面８′を形成する方が、椅子１の静止時に面接触となり安定性が良い。
【００３２】
なお摺動接地体５の接地下面８全体を凸弧面とする場合でも、また実施の形態のように中央が水平面８′である凸弧面８″とする場合でも、使用する椅子が幼稚園や保育園等の子供用施設で用いられる子供椅子である場合には不動時の安定性も考慮して前記凸弧面の傾斜を極めて緩くして不動時における安定性を保持しつつ、移動時においては全体が水平面状の接地下面よりすべりやすくした方が好ましい。
【００３３】
次に本実施の形態の使用法および作用を説明すれば、椅子１の前脚２′および後脚２″の各端部３に各外挿体４を外挿して前脚キャップ２２を前脚２′に、後脚キャップ２３を後脚２″に取り付ける。ここに各外挿体４は軟質プラスチック製で、密着性を有し、脚２の端部３に密嵌し、また各脚２の各最先端６に内キャップ７が嵌まる。この内キャップ７が金属製で、しかも摺動接地体５が軟質プラスチックより硬質のプラスチック製であるので、強度が大となる。
【００３４】
なお図１・２・４で示す床面に対する椅子１の前脚２′と後脚２″のように後脚２″の起立角度βが前脚２′の起立角度より小さくても、例えば床面に対して前脚２′が垂直若しくは垂直に近く、後脚２″がかなり傾斜している場合でも実施の形態では、前脚キャップ２２を垂直に、後脚キャップ２３を斜めに起立しているので各摺動接地体５の接地下面８の中央近傍が床面に接地する。もし、このとき図４の１点鎖線で示すように後脚２″に前脚キャップ２２を取り付けると軟質プラスチック製の外挿体４端が床面に接触し、また外挿体４端が２点鎖線で示すように床面に近接していると摺動接地体５の摩耗により外挿体４端が床面に接触し、移動時の摺動性が悪く、不都合であるが、実施の形態では接地下面８の中央近傍が床面に接地し、水平な下端４′との距離が前述の場合より大きくなるので、前記不都合を解消でき、確実に摺動することができる。
【００３５】
なお好ましくは前脚キャップ２２の外挿体４を前脚２′の起立角度と、また後脚キャップ２３の外挿体４を後脚２″の起立角度と一致させて水平な下端４′より起立させれば各外挿体４の下端４′が床面と平行になり、床面と下端４′との距離が大きくなり、効果的である。ただ椅子により前脚２′、後脚２″の起立角度が一定していないので、本実施の形態のように後脚２″より起立角度が大きく、垂直若しくは垂直に近い前脚２′には垂直に起立する前脚キャップ２２を、前脚２′より傾斜が小さい後脚２″には斜めに起立する後脚キャップ２３を取り付ければ、接地下面８の中央近傍が床面に接地し、少なくとも前述の図４で示す１点鎖線や２点鎖線の外挿体４端が床面に接触若しくは近接して生ずる前記不都合を避けて摺動接地体５を確実に摺動することができ、しかも汎用性に富み、製造上および経済上、有効である。
【００３６】
また密嵌部１０より側方に突出している対外緩衝部１２は他の家具等に衝突したときの緩衝部分である。
【００３７】
なお接地下面８が完全な凸弧面であっても、椅子１への着席時に荷重がかかった場合、本脚キャップの接地下面８が僅かに歪みを生じ、完全な点接触ではなく、僅かではあるが面接触となり静止時の安定性が良いが、実施の形態のように凸弧面８″の中央に水平面８′を形成すれば、より接触面積が大きくなり、より安定性を有するとともにより単位面積当りの荷重が小さくなり床面を傷つけにくい。
【００３８】
また椅子１を押して、或いは着席状態のまま移動させれば、前記硬質のプラスチックの摺動材からなる摺動接地体５を有するのですべりやすく、椅子１は容易に移動し、また脚キャップは摩耗しにくい。
【００３９】
なお接地下面８が完全な凸弧面の場合、中央に水平面８′を有する凸弧面８″の場合、全体が水平面の場合の順にすべりやすいが、子供椅子の脚キャップとする場合には、着席時の安定性および摺動時の扱い易さを総合的に考慮すると、接地下面８が中央に水平面８′を有する凸弧面８″である実施の形態が最も好ましい。
【００４０】
【発明の効果】
本発明のうち請求項１の発明は脚キャップでありながら、キャスターのように椅子を移動しやすく、かつ摩耗しにくくすることができ、しかも容易に脱落したり、ガタを生ずることがなく、脚に確実に取り付けることができ、強度が大きく、構造が簡単で、容易に製造できる椅子用脚キャップを提供することができ、また前脚より起立角度の小さい後脚を有する椅子に取り付けた場合に外挿体端が床面等に接触若しくは近接せず、確実に摺動する。
【００４１】
本発明のうち請求項２および３の発明は請求項１の発明の効果に加えて各部材の一体化を確実にして壊れにくく、しかもより製造容易となる。
【００４２】
本発明のうち請求項４および５の発明は請求項１、２および３の発明の効果に加えて移動時のすべりがより良好となり、しかも外観を損ねず、経年使用によっても摺動性能が低下しにくく、ゴミ等が付着しにくく、かつ容易かつ安価に製造できる。
【００４３】
本発明のうち請求項６の発明は請求項１、２、３、４および５の発明の効果に加えて移動時のすべりがさらに良好となる。
【００４４】
本発明のうち請求項７の発明は請求項６の発明の効果に加えて静止時の安定性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の使用状態を示す正面図である。
【図２】本発明の実施の形態における前脚キャップの拡大縦断正面図である。
【図３】同上のＡ−Ａ断面図である。
【図４】本発明の実施の形態における後脚キャップの拡大縦断正面図である。
【図５】同上における後脚を除いた平面図である。
【図６】従来例の縦断正面図である。
【符号の説明】
１椅子
２脚
３端部
４外挿体
４′ 下端
５摺動接地体
６最先端
７内キャップ
２２前脚キャップ
２３後脚キャップ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a grounding cap attached to a leg end of a chair.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the present applicant has manufactured and sold the leg cap shown in FIG. 6, and this conventional example is also known from the Design Gazette (Registered No. 5988842).
[0003]
In this conventional example, a metal inner cap 7 that is externally fitted to the most distal end 6 of the leg 2 of the chair is inserted into the outer cap 9, and the outer cap 9 has a close fitting portion 10 to the leg 2. In addition, a grounding portion 11 is provided, and the entire outer cap 9 is formed of a soft polyvinyl chloride resin.
[0004]
In this conventional example, since the ground contact portion 11 is also made of soft polyvinyl chloride resin, the strength is small, the wear portion is easily worn, the frictional resistance is large, and the chair body is difficult to move when attached to the leg 2 of the chair. Although it is conceivable to form the outer cap 9 from a hard or semi-rigid plastic, the extrapolated portion of the leg 2 to the end 3 of the leg 2 is also hard or semi-rigid. It must be tight, does not fit tightly to the leg 2, cannot function as a tightly fitting part, easily falls off the leg 2 or generates play during use. In the conventional example, the inner cap 7 is made of metal in order to increase the strength. However, since the grounding portion 11 is flexible, the overall strength is inferior.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The invention according to claim 1 of the present invention is a leg cap, but it is easy to move the chair like a caster and is not easily worn out. A chair leg cap that can be attached, has high strength, is simple in structure, can be easily manufactured, and slides securely even when attached to a chair having a rear leg with a smaller standing angle than the front leg. It is intended to provide.
[0006]
In addition to the object of the invention of claim 1, the inventions of claims 2 and 3 are intended to provide a leg cap for a chair that can be easily manufactured by ensuring the integration of the members without fail.
[0007]
In addition to the objects of the inventions of claims 1, 2 and 3 , the inventions of claims 4 and 5 make the sliding during movement better, do not impair the appearance, do not deteriorate the sliding performance, and do not easily adhere dust or the like. And it aims at providing the leg cap for chairs which can be manufactured easily and cheaply.
[0008]
In addition to the inventions of claims 1, 2, 3, 4 and 5 , the invention of claim 6 is intended to provide a leg cap for a chair with better sliding during movement.
[0009]
In addition to the invention of claim 6 , the invention of claim 7 is intended to provide a leg cap for a chair having good stability at rest.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention of claim 1 of the present invention comprises an extrapolated body made of soft plastic that fits tightly to the end of a chair leg, and a sliding material made of plastic harder than soft plastic, Moreover, the sliding grounding body projecting downward from the extrapolation body and the metal inner cap that fits at the forefront of the chair leg are integrated , and the inner cap is embedded in the sliding grounding body, The sliding grounding body integral with the inner cap is coupled to the extrapolation body, and the extrapolation body, the sliding grounding body and the inner cap are integrated to form a front leg cap and a rear leg cap, respectively. The extrapolated body of the front leg cap is erected vertically or substantially vertically from a horizontal lower end, and the extrapolated body of the rear leg cap is erected obliquely from the horizontal lower end.
[0011]
Here, the plastic harder than the soft plastic is meant to include both hard plastic and semi-rigid plastic. The concept of soft plastic, semi-rigid plastic, and hard plastic is based on the definition of ASTM-D-883. Plastic whose elastic modulus in the standard state does not exceed 70 MPa (10,000 psi) is soft plastic, and the elastic modulus is A plastic of 70 MPa to 700 MPa (10,000 psi to 100,000 psi) is a semi-rigid plastic, and a plastic having a modulus of elasticity of 700 MPa (100,000 psi) or more is a hard plastic.
[0012]
When configured as described above, the extrapolated body is in close contact with the end of the leg and can be securely attached, and the grounding portion is a sliding grounded body made of a plastic sliding material harder than soft plastic. Easier to move than the grounding part and hard to wear, and combined with the metal inner cap, it has higher strength, has a simple structure and can be easily manufactured, and has a rear leg with a smaller standing angle than the front leg. Even when attached to a chair, it can be reliably slid.
[0013]
Further, the means for embedding the inner cap in the sliding grounding body and the means for coupling the sliding grounding body to the extrapolation body are not limited here, but preferably the inner cap is inserted as in the invention of claim 2. It is embedded by molding and integrated with the sliding grounding body, and the sliding grounding body integral with the inner cap is melted and integrated with the outer insertion body by insert molding. When formed in this way, the three members are reliably integrated, are not easily broken, and can be manufactured more easily.
[0014]
In addition, the soft plastic forming the extrapolated body and the sliding material harder than the soft plastic forming the sliding grounding body are not limited to the same kind or different plastics, Preferably, as in the invention of claim 3 , the soft plastic forming the extrapolated body and the plastic sliding material harder than the soft plastic forming the sliding grounding body are the same type of plastic, and the sliding grounding body And the extrapolated body are fused and integrated. In this way, the integration of the extrapolated body and the sliding grounding body becomes stronger, less likely to break, and easier to manufacture.
[0015]
Further, although the same kind of soft plastic and the sliding material of the harder plastic are not specifically limited here, preferably the soft plastic forming the extrapolated body as in the invention of claim 4 or 5 The plastic is a soft polyvinyl chloride resin, and the plastic sliding material harder than the soft plastic forming the sliding grounding body is a hard or semi-rigid polyvinyl chloride resin blended with a silicone resin. In this way, the sliding action is good due to the high slidability function by the silicone resin, it is easier to move, and the appearance is not impaired, the sliding performance does not deteriorate even over time, and dust etc. are difficult to adhere, Moreover, since the polyvinyl chloride resin itself is inexpensive, it can be manufactured at a very low cost as compared with other plastics such as a tetrafluoroethylene resin and a good slip.
[0016]
Although the shape of the sliding grounding body is not particularly limited here, the grounding lower surface of the sliding grounding body is preferably a convex arc surface as in the invention of claim 6 . If it does in this way, friction resistance becomes smaller and it becomes still easier to slide.
[0017]
Further, here, it is not limited whether a part of the ground contact lower surface is a convex arc surface or the whole is a convex arc surface, but preferably a horizontal plane is formed at the center of the convex arc surface as in the invention of claim 7. Like that. In this way, the sliding at the time of movement is good and the stability at the time of stationary is good.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Note that the chair leg cap shown here is used as a pipe leg of a chair 1 having a front leg 2 'and a rear leg 2 "having a smaller standing angle than the front leg 2', for example, a sitting chair for a kindergarten or nursery school. 1 shows a case where the front leg cap 22 having the same configuration is attached to the front leg 2 'inclined in a state of being nearly vertical in FIG. Is shown.
[0019]
The chair leg cap is composed of a front leg cap 22 and a rear leg cap 23. The front leg cap 22 and the rear leg cap 23 are provided on the respective legs 2, specifically, at the end portions 3 of the front leg 2 'and the rear leg 2 ". The extrapolated body 4 that is tightly fitted is made of soft plastic, the sliding grounding body 5 is made of a plastic sliding material harder than soft plastic, and the inner cap 7 that is fitted to the leading edge 6 of the leg 2 is made of metal. The outer insert 4, the sliding grounding body 5, and the inner cap 7 are integrated, and the sliding grounding body 5 protrudes downward from the outer insertion body 4. Also, as shown in FIGS. The extrapolated body 4 of 22 is erected vertically from the horizontal lower end 4 ′, and the outer insert 4 of the rear leg cap 23 is erected obliquely from the horizontal lower end 4 ′.
[0020]
The plastic that is harder than the soft plastic is a hard plastic or a semi-rigid plastic. However, when the sliding grounding body 5 is formed of a hard plastic, it is most easily moved and does not wear. It is good in terms of safety and non-abrasion, and is effective when considering the stability when seated.
[0021]
Regarding the integration of each of the extrapolating bodies 4, each sliding grounding body 5, and each inner cap 7, in the embodiment, the inner cap 7 is integrated with the sliding grounding body 5, and the sliding grounding body 5 is replaced with the extrapolation body. 4 and the inner cap 7 has a bottomed tubular shape. Further, the shape of the grounding lower surface 8 of the sliding grounding body 5 may be a horizontal plane or a convex arc surface, but in the embodiment, a horizontal plane 8 ′ is formed at the center of the convex arc surface 8 ″.
[0022]
The embodiment will be described more specifically. As shown in FIG. 2, a soft plastic circular tube that stands vertically is formed in a divergent shape, the upper part is a close fitting part 10, and the lower large-diameter part is an external buffer. The outer insertion body 4 of the front leg cap 22 is formed by sequentially providing the embedded hole 14 and the fitting groove 15 having the concave groove 14 ′ in succession to the leg close fitting hole 13 formed by a circular pipe. Further, as shown in FIG. 4, a soft plastic circular tube having an upright angle β smaller than the upright angle α of the front leg cap 22 is obliquely formed and formed in a divergent shape so that the upper portion is a close fitting portion 10 and a horizontal lower end 4 ′. In other words, the horizontal lower large-diameter portion is used as the external shock-absorbing portion 12, and the embedded hole 14 having the recessed groove 14 ′ and the horizontal fitting groove 15 are sequentially provided in succession to the leg tight-fitting hole 13 formed by the circular pipe. The extrapolated body 4 of the leg cap 23 is formed. In the present embodiment, since the front leg 2 'and the rear leg 2 "of the chair 1 are each made of a metal round pipe, each close fitting portion 10 is formed in a circular tube shape, and the height of each close fitting portion 10 is high. The thickness of the inner cap 7 is longer than that of the inner cap 7, and each tightly fitting portion 10 is formed thin. The thinner the contact area between the front leg 2 'and the rear leg 2 ", the larger the contact area 10 is. This is because of the good adhesion.
[0023]
Inner caps 7 and 7 for the front leg cap 22 and the rear leg cap 23 are formed by a bottomed tubular metal round plug that opens upward and is fitted on the leading edge 6 of the front leg 2 ′ and the rear leg 2 ″. The inner cap 7 for the rear leg cap 23 is formed with a convex portion 7 ″ on the bottom 7 ′.
[0024]
As shown in FIGS. 2 and 4, a buried sliding hole 16 and a horizontal outward flange 17 are formed in a sliding material made of a bottomed tube and harder than soft plastic, and the grounding lower surface 8 is formed under the outward flange 17. To form the sliding ground bodies 5 and 5 for the front leg cap 22 and the rear leg cap 23. The tubular portion 5 'of the sliding grounding body 5 for the front leg cap 22 is perpendicular to the horizontal outward flange 17, and the tubular portion 5' of the sliding grounding body 5 for the rear leg cap 23 is shown in FIG. Thus, the horizontal outward flange 17 is inclined with an upright angle β, and a recess 16 ′ is formed at the bottom of the buried hole 16.
[0025]
Then, each inner cap 7 is fitted into each buried hole 16 so that the inner cap 7 is buried in the sliding grounding body 5 and integrated, and the outward flange 17 of each sliding grounding body 5 is fitted into the fitting groove 15. At the same time, the upper end edge of each tubular portion 5 ′ is fitted in the groove 14 ′, and the tubular portion 5 ′ is fitted in the buried hole 14, so that each sliding grounding body 5 integral with the inner cap 7 is extrapolated. Combine and integrate with the body 4. In addition, the inner cap 7 for the rear leg cap 23 is for fitting the convex portion 7 ″ into the concave portion 16 ′. As described above, the inner cap 7 is fitted into the embedded hole 16 and the convex portion 7 ″ is formed into the concave portion. 16 ', the outward flange 17 is fitted into the fitting groove 15, the upper edge of the tubular portion 5' is fitted into the concave groove 14 ', and the tubular portion 5' is fitted into the embedded hole 14. Since there are many fitting places and there are places to be fitted and fitted like the outward flange 17 and the fitting groove 15 or the upper edge of the tubular part 5 'and the concave groove 14', they are integrated extremely firmly. , More difficult to break.
[0026]
More specifically, the integration of each inner cap 7, each sliding grounding body 5, and each extrapolating body 4 will be described. The inner cap 7 is inserted into a molding die for the sliding grounding body 5, and the sliding is performed. The moving ground body 5 is formed. That is, the inner cap 7 is embedded by insert molding and integrated with the sliding grounding body 5. Next, the sliding grounding body 5 integral with the inner cap 7 is inserted into a molding die for the outer insertion body 4, the outer insertion body 4 is molded, and the contact surface between the sliding grounding body 5 and the outer insertion body 4. And melt and integrate. That is, the sliding grounding body 5 integral with the inner cap 7 is melted and integrated with the outer insertion body 4 by insert molding. The grounding lower surface 8 of the sliding grounding body 5 is projected downward from the horizontal lower end 4 ′ of the extrapolation body 4.
[0027]
The soft plastic forming each extrapolated body 4 and the plastic harder than the soft plastic forming each sliding grounding body 5 are made of the same kind of plastic, and the sliding material of the hard plastic is made of the hard plastic. A sliding improver that improves slidability is blended. More specifically, each extrapolated body 4 is formed of a soft polyvinyl chloride resin, and each sliding grounding body 5 is a rigid polyblend containing silicone resin. It is made of polyvinyl chloride resin or semi-rigid polyvinyl chloride resin containing silicone resin.
[0028]
In another embodiment, the plastic sliding material harder than the soft plastic forming the sliding grounding body 5 according to claim 1 or 2 is harder than the soft plastic, such as ethylene tetrafluoride resin, and the plastic sliding material. Even if it is a known single molded article as a moving material, or a hybrid plastic molded article mainly composed of, for example, ethylene tetrafluoride resin, it is further slid onto a plastic harder than a soft plastic such as silicone oil. Add a motion improver internally, modify the polymer itself by a modification reaction to improve the sliding property of the plastic, and apply it to the surface with a paint that improves the sliding property. Although the slidability may be improved, it is preferably according to the embodiment as the sliding improver. To form a sliding tread 5 in rigid or semi-rigid PVC resins blended with recone resin, since polyvinyl chloride resin itself is less expensive than that of other plastics materials, a large economical effect.
[0029]
Also, when a sliding improver such as silicone oil is added internally as in the above example, the silicone oil oozes out on the plastic surface due to the bleed phenomenon, the slidability is good, but the appearance is impaired, and it has been used over time. Slidability is reduced by the above, and dust, sand, iron powder, etc. are liable to adhere, but when the sliding grounding body 5 is formed of a rigid or semi-rigid polyvinyl chloride resin containing a silicone resin according to the above embodiment, the appearance No deterioration of sliding performance with the passage of time, dust, sand, iron powder, etc. are difficult to adhere, and in the case of ethylene tetrafluoride resin, integration with other parts is not easy However, the sliding grounding body 5 made of the hard or semi-rigid polyvinyl chloride resin is more effective because it can be easily integrated with other parts and manufactured.
[0030]
In addition, although the metal example of the inner cap 7 is iron, stainless steel, copper, brass and other metals may be used. However, iron or stainless steel having a higher strength than copper or brass is preferred.
[0031]
Further, when the grounding lower surface 8 of the sliding grounding body 5 is formed on the convex arc surface rather than on the horizontal surface, the contact area with respect to the floor surface or the like is smaller, the chair 1 can be moved more easily, and further the entire grounding lower surface 8 is projected on the arc. If it is a surface, it will be point contact when the chair 1 is stationary. However, as in the embodiment, forming the horizontal surface 8 'at the center of the convex arc surface 8 "provides surface contact when the chair 1 is stationary and has better stability. .
[0032]
Even when the entire grounding lower surface 8 of the sliding grounding body 5 is a convex arc surface, or the convex arc surface 8 ″ whose center is a horizontal surface 8 ′ as in the embodiment, the chair to be used is a kindergarten or a kindergarten. In the case of a children's chair used in a child facility such as a nursery school, considering the stability at the time of immobilization, the inclination of the convex arc surface is extremely relaxed to maintain the stability at the time of immobilization. It is preferable that the entire surface is easier to slide than the grounded bottom surface.
[0033]
Next, the usage and operation of the present embodiment will be described. Each extrapolated body 4 is extrapolated to each end 3 of the front leg 2 'and the rear leg 2 "of the chair 1, and the front leg cap 22 is attached to the front leg 2'. The rear leg cap 23 is attached to the rear leg 2 ″. Here, each extrapolated body 4 is made of a soft plastic, has an adhesive property, is tightly fitted to the end portion 3 of the leg 2, and an inner cap 7 is fitted to each leading edge 6 of each leg 2. Since the inner cap 7 is made of metal and the sliding grounding body 5 is made of a harder plastic than a soft plastic, the strength is increased.
[0034]
Even if the standing angle β of the rear leg 2 ″ is smaller than the standing angle of the front leg 2 ′ such as the front leg 2 ′ and the rear leg 2 ″ of the chair 1 with respect to the floor surface shown in FIGS. On the other hand, even when the front leg 2 'is vertical or nearly vertical and the rear leg 2 "is considerably inclined, in the embodiment, the front leg cap 22 stands upright and the rear leg cap 23 stands up diagonally. The vicinity of the center of the grounding lower surface 8 of the moving grounding body 5 is grounded to the floor surface.If the front leg cap 22 is attached to the rear leg 2 ″ as shown by the one-dot chain line in FIG. If the four ends are in contact with the floor and the end of the outer insert 4 is close to the floor as indicated by a two-dot chain line, the end of the outer insert 4 contacts the floor due to wear of the sliding grounding body 5. However, in the embodiment, the vicinity of the center of the ground lower surface 8 is grounded to the floor surface. The distance between the horizontal bottom 4 'is larger than the above-mentioned case, can eliminate the inconvenience, it is possible to reliably slide.
[0035]
Preferably, the extrapolated body 4 of the front leg cap 22 is erected from the horizontal lower end 4 'so that the erecting body 4 of the rear leg cap 23 coincides with the standing angle of the front leg 2'. Therefore, the lower end 4 'of each extrapolated body 4 is parallel to the floor surface, and the distance between the floor surface and the lower end 4' is increased, which is effective. However, the front leg 2 'and the rear leg 2 "are raised by the chair. Since the angle is not constant, the standing angle is larger than that of the rear leg 2 ″ as in the present embodiment, and the front leg cap 22 that stands vertically is inclined to the front leg 2 ′ that is vertical or nearly vertical, and is inclined more than the front leg 2 ′. If a rear leg cap 23 standing obliquely is attached to the small rear leg 2 ″, the center vicinity of the grounding lower surface 8 is grounded to the floor surface, and at least the one-dot chain line or two-dot chain line extrapolation body shown in FIG. The sliding grounding body 5 avoids the inconvenience that occurs when the four ends are in contact with or close to the floor surface. It is possible to reliably slide, yet rich in versatility, manufacturing and economic, it is effective.
[0036]
Moreover, the external buffer part 12 which protrudes to the side from the close fitting part 10 is a buffer part when it collides with other furniture.
[0037]
Even if the grounding lower surface 8 is a perfect convex arc surface, if a load is applied when sitting on the chair 1, the grounding lower surface 8 of the leg cap is slightly distorted, and is not a perfect point contact. However, the surface contact is good and the stability at rest is good. However, if the horizontal surface 8 'is formed at the center of the convex arc surface 8 "as in the embodiment, the contact area becomes larger and the stability is further improved. The load per unit area is reduced and the floor is less likely to be damaged.
[0038]
If the chair 1 is pushed or moved while seated, it has the sliding grounding body 5 made of the hard plastic sliding material, so that the chair 1 moves easily and the leg cap wears. Hard to do.
[0039]
In addition, when the grounding lower surface 8 is a perfect convex arc surface, in the case of the convex arc surface 8 ″ having a horizontal plane 8 ′ in the center, the whole surface is easy to slide in the order of the horizontal plane. In consideration of the stability when seated and the ease of handling when sliding, an embodiment in which the ground contact lower surface 8 is a convex arc surface 8 ″ having a horizontal surface 8 ′ at the center is most preferable.
[0040]
【The invention's effect】
The invention according to claim 1 of the present invention is a leg cap, but the chair can be easily moved and worn like a caster, and it does not easily fall off or cause looseness. a can be surely attached, strength rather large, the structure is simple, it is possible to provide a chair leg cap can be easily manufactured, and when attached to a chair with a small rear legs of upright angle than the front legs The extrapolated body end slides securely without contacting or approaching the floor surface.
[0041]
Among the present inventions, the inventions of claims 2 and 3 have the effects of the invention of claim 1 in addition to ensuring that the members are integrated and are not easily broken, and more easily manufactured.
[0042]
Among the present inventions, the inventions of claims 4 and 5 have the effects of the inventions of claims 1, 2 and 3 in addition to better sliding at the time of movement. It is difficult to deposit, dust and the like are difficult to adhere, and can be manufactured easily and inexpensively.
[0043]
Among the present inventions, the invention according to claim 6 is further improved in slipping during movement in addition to the effects of the inventions according to claims 1, 2, 3, 4 and 5 .
[0044]
Among the present inventions, the invention of claim 7 has the stability at rest in addition to the effect of the invention of claim 6 .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a use state of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged vertical front view of the front leg cap in the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line AA.
FIG. 4 is an enlarged vertical front view of a rear leg cap in the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a plan view with the rear legs removed.
FIG. 6 is a longitudinal front view of a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Chair 2 Leg 3 End part 4 Extrapolated body 4 'Lower end 5 Sliding grounding body 6 Cutting edge 7 Inner cap 22 Front leg cap 23 Rear leg cap

Claims

An extrapolated body made of soft plastic that fits tightly to the end of a leg of the chair, a sliding grounding body that is made of a plastic sliding material harder than soft plastic, and projects downward from the extrapolated body, and the chair A metal inner cap that fits at the forefront of the leg is integrated , the inner cap is embedded in the sliding grounding body, and the sliding grounding body integral with the inner cap is coupled to the extrapolation body The outer insert, the sliding grounding body, and the inner cap are integrated to form a front leg cap and a rear leg cap, respectively, and the outer insert of the front leg cap stands vertically or substantially vertically from a horizontal lower end. The chair leg cap is characterized in that the extrapolated body of the rear leg cap stands obliquely from a horizontal lower end.

The chair according to claim 1, wherein an inner cap is embedded by insert molding and integrated with a sliding grounding body, and the sliding grounding body integral with the inner cap is melted and integrated with an outer insertion body by insert molding. Leg cap.

The soft plastic forming the extrapolation body and the plastic sliding material harder than the soft plastic forming the sliding grounding body are the same type of plastic, and the sliding grounding body and the extrapolation body are fused and integrated. The chair leg cap according to claim 1 or 2 , characterized by the above-mentioned.

The soft plastic that forms the extrapolated body is soft polyvinyl chloride resin, and the plastic sliding material that is harder than the soft plastic that forms the sliding grounding body is hard polyvinyl chloride resin that contains silicone resin. The chair leg cap according to claim 1, 2 or 3 .

The soft plastic forming the extrapolated body is soft polyvinyl chloride resin, and the plastic sliding material harder than the soft plastic forming the sliding grounding body is semi-rigid polyvinyl chloride resin containing silicone resin The chair leg cap according to claim 1, 2, or 3 .

The chair leg cap according to claim 1, 2, 3, 4, or 5 , wherein the grounding lower surface of the sliding grounding body is a convex arc surface.

7. The chair leg cap according to claim 6 , wherein a horizontal plane is formed at the center of the convex arc surface.