JP3851035B2

JP3851035B2 - Pipe lining material

Info

Publication number: JP3851035B2
Application number: JP30068299A
Authority: JP
Inventors: 隆夫神山; 康弘横島; 茂遠藤; 啓之青木
Original assignee: Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1999-10-22
Filing date: 1999-10-22
Publication date: 2006-11-29
Anticipated expiration: 2019-10-22
Also published as: JP2001113602A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管ライニング材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
地中に埋設された下水管等の管路が老朽化した場合、この管路を地中から掘出することなくその内周面にライニングを施して該管路を補修する管ライニング工法が提案され、既に実用に供されている。斯かる管ライニング工法の１つとして、管ライニング材を流体圧によって管路内に反転挿入した後、該管ライニング材を管路の内壁に押圧した状態で、管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させるようにしたものが知られている。この場合、管ライニング材にコーティングされたプラスチックフィルムはそのまま管路内に残されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記管ライニング工法に供される管ライニング材は、外表面が気密性の高いプラスチックフィルムでコーティングされた管状樹脂吸着材に未硬化の液状硬化性樹脂を含浸せしめて構成されるが、この管ライニング材の製造においては管状樹脂吸着材の外表面にプラスチックフィルムをコーティングする作業が製造コストを高騰させる原因となっていた。
【０００４】
又、管状樹脂吸着材に含浸される硬化性樹脂がスチレン系の不飽和ポリエステル樹脂或はビニールエステル樹脂等の熱硬化性樹脂である場合、管状樹脂吸着材の外表面にコーティングされるプラスチックフィルムとしては耐スチレン性の高いものが選定される。そして、熱硬化性樹脂の硬化発熱によって管状樹脂吸着材が高温（約８０℃〜１２０℃）となるため、該管状樹脂吸着材の外表面にコーティングされるプラスチックフィルムには高い耐熱性が要求される。
【０００５】
ところで、管ライニング材の管状樹脂吸着材への硬化性樹脂の含浸に際しては、管状樹脂吸着材の外表面にコーティングされたプラスチックフィルムの一部を切り開いて管状樹脂吸着材を真空引きする必要があるため、作業終了後にプラスチックフィルムの切り開いた部分を例えば別のプラスチックフィルムで塞いで補修する必要があるが、耐スチレン性と耐熱性の高いプラスチックフィルムの大部分は接着剤による接着が不可能である。このため、プラスチックフィルムの切り開いた部分を別のプラスチックフィルムの熱溶着によって塞ぐ必要があるが、硬化性樹脂が熱硬化性樹脂である場合には熱溶着部分が加熱されてその周囲に含浸された熱硬化性樹脂が硬化してしまうという問題があった。
【０００６】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、プラスチックフィルムのコーティング作業を省略して製造コストを削減することができるとともに、硬化性樹脂含浸時に切り開かれた部分を硬化性樹脂の硬化を招くことなく容易に塞ぐことができる管ライニング材を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の管ライニング材は、未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状樹脂吸着材を、複数種のプラスチックフィルムを複合して成るシームレスの複合フィルムで構成した気密性の管状体で覆い、該管状体の前記管状樹脂吸着材と接触する内面を硬化後の管状樹脂吸着材に対し剥離性があるナイロン、ＥＶＯＨ、又はポリエステルで構成し、外面を接着性又は溶着性のポリエチレンで構成して成ることを特徴とする。
或いは、未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状樹脂吸着材を、複数種のプラスチックフィルムを複合して成るシームレスの複合フィルムで構成した気密性の管状体で覆い、該管状体の前記管状樹脂吸着材と接触する内面を硬化後の管状樹脂吸着材に対し剥離性があるポリウレタン、ナイロン、シリコーン、又はビニロンで構成し、外面を接着性又は溶着性のポリウレタン、ポリエチレン、アイオノマー、又はアドマーで構成して成ることを特徴とする。
或いは、未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状樹脂吸着材を、複数種のプラスチックフィルムを複合して成るシームレスの複合フィルムで構成した気密性の管状体で覆い、該管状体の前記管状樹脂吸着材と接触する内面を硬化後の管状樹脂吸着材に対し剥離性があるナイロン、又はＥＶＯＨで構成し、外面を接着性又は溶着性のポリエチレンで構成して成ることを特徴とする。
或いは、未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状樹脂吸着材を、プラスチックフィルムをプラスチックファイバーの織布又は不織布で補強した複合体から成る気密性の管状体で覆い、該管状体の前記管状樹脂吸着材と接触する内面を硬化後の管状樹脂吸着材に対し剥離性があるナイロン、アクリル、又はポリエステルで構成し、外面を接着性又は溶着性のポリウレタンで構成して成ることを特徴とする。
【０００９】
従って、本発明によれば、管ライニング材を従来のように管状樹脂吸着材の外表面に気密性の高いプラスチックフィルムをコーティングするのではなく、管状樹脂吸着材を気密性の高い管状体で覆って構成し、この管状体をライニング後に管状樹脂吸着材から引き剥して取り除くようにしたため、管ライニング材の製造においてプラスチックフィルムのコーティング作業を省略して製造コストを削減することができる。
【００１０】
又、硬化性樹脂の含浸作業終了後に管状体の切り開かれた部分にプラスチックフィルム等が接着又は溶着されてその部分が塞がれるが、本発明に係る管ライニング材の管状体の外面は接着性又は溶着性の高い材質のプラスチックで構成されているため、管状体の切り開かれた部分にプラスチックフィルム等を容易に接着又は溶着してその部分を塞いで補修することができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【００１２】
図１は本発明に係る管ライニング材１の部分斜視図であり、本発明に係る管ライニング材１は、未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状樹脂吸着材２を気密性の高い管状体３で覆って構成されている。
【００１３】
ここで、管状樹脂吸着材２は単層構造を有し、これはポリエステル又はビニロンファイバーの帯状不織布を丸めてその幅方向端部同士を突き合わせ、その突き合わせ部を縫製（ロック縫い）によって接合し、その接合部の内面と外面にリボンテープ状の樹脂吸着材から成る薄肉リボンテープ４，５を接着又は溶着して接合部を補強することによって構成されている。ここで、補強用の薄肉リボンテープ４，５を構成する樹脂吸着材としては、その補強効果を増加させるためにグラスファイバーやケブラー等の無機ファイバーを複合して成るポリエステルやビニロン等の不織布が使用されるが、このとき、これらの薄肉リボンテープ４，５の円周方向の引張伸びは管状樹脂吸着材２のそれよりも小さく設定され、ライニング施工時の管ライニング材１のバーストが効果的に防がれる。尚、管ライニング後の管ライニング材１において硬化した管状樹脂吸着材２にシワが発生するのを防ぐために該管状樹脂吸着材２の周長は後述の管路１０（図１０参照）の周長よりも３％〜２０％小さく設定され、管ライニングに際して管状樹脂吸着材２が伸びるよう構成されている。又、前記管状体３の周長は管状樹脂吸着材２のそれと同等若しくはそれよりも大きく設定される。
【００１４】
又、管状樹脂吸着材２に含浸される未硬化の液状硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が含浸される。尚、未硬化の液状硬化性樹脂としては光硬化性樹脂や常温硬化性樹脂等を使用することもできる。
【００１５】
ところで、本発明に係る管ライニング材１は従来のように管状樹脂吸着材２の外表面に気密性の高いプラスチックフィルムをコーティングするのではなく、管状樹脂吸着材２を気密性の高い管状体３で覆って構成されており、この管状体３はライニング後に硬化した管状樹脂吸着材２から引き剥されて取り除かれる。又、管状樹脂吸着材２への樹脂含浸作業時には管状体３の一部が切り開かれ、その切り開かれた部分に不図示の真空パッドが吸着されて管状樹脂吸着材２が真空引きされ、含浸作業終了後に管状体３の切り開かれた部分にプラスチックフィルム等が接着又は溶着されてその部分が塞がれる。
【００１６】
従って、管状体３の管状樹脂吸着材２と接触する内面は硬化後の管状樹脂吸着材２との剥離性が高く、且つ、耐スチレン性と耐熱性が高い材質で構成され、外面は接着性又は溶着性の高い材質で構成されている。尚、管状体３は管状樹脂吸着材２への樹脂含浸作業時に硬化性樹脂の含浸状況を目視することができるよう透明又は半透明であることが必要である。
【００１７】
ところで、ポリウレタンは硬化後の管状樹脂吸着材２との剥離性と耐スチレン性及び耐熱性が高く、且つ、接着性及び溶着性に優れるため、管状体３をポリウレタン単体で構成することができる。この場合、ポリウレタンのショアー硬度は８５°以上が望ましく、その厚さは０．２ｍ／ｍ以上が望ましい。
【００１８】
ところが、ポリウレタンは高価であり、製造コストを大きく削減することができないため、最も安価に製造可能で、且つ、耐バースト性及び耐ピンホール性の高い複合フィルムで管状体３を構成することが臨まれる。
【００１９】
ここで、複合フィルムで構成される管状体３の種々の形態を図２（ａ）〜（ｃ）に示す。尚、図２（ａ）〜（ｃ）は図１のＡ−Ａ線拡大断面図である。
【００２０】
図２（ａ）に示す管状体３（１）は３種３層構造の複合フィルムであって、管状樹脂吸着材２と接触する最内層は硬化後の管状樹脂吸着材２との剥離性が高く、且つ、耐スチレン性と耐熱性が高いナイロン、ＥＶＯＨ又はポリエステルから成るフィルム３ａで構成され、中間層はアドマー又はアイオノマーから成る接着性フィルム３ｂで構成され、最外層は接着性又は溶着性の高いポリエチレンフィルム３ｃで構成されている。
【００２１】
図２（ｂ）に示す管状体３（２）も３種３層構造の複合フィルムであって、管状樹脂吸着材２と接触する最内層は硬化後の管状樹脂吸着材２との剥離性が高く、且つ、耐スチレン性と耐熱性が高いポリウレタン、ナイロン、シリコーン又はビニロンから成るフィルム３ｄで構成され、中間層はナイロン、ポリエステル又はアクリルから成る織布３ｅで構成され、最外層は接着性又は溶着性の高いポリウレタン、ポリエチレン、アイオノマー又はアドマーから成るフィルム３ｆで構成されている。
【００２２】
図２（ｃ）に示す管状体３（３）は３種５層構造の複合フィルムであって、管状樹脂吸着材２と接触する最内層は硬化後の管状樹脂吸着材２との剥離性が高く、且つ、耐スチレン性と耐熱性が高いナイロン又はＥＶＯＨから成るフィルム３ｇで構成され、中間層はナイロン又はＥＶＯＨから成るフィルムの両面をアドマー又はアイオノマーから成る接着性フィルム３ｇで挟んで構成され、最外層は接着性又は溶着性の高いポリエチレンから成るフィルム３ｉで構成されている。
【００２３】
ところで、複合フィルムはインフレーション法によってシームレス状に成形されるが、例えば外面の材質が低軟化点のナイロン、ＥＶＯＨ又はポリエステルで内面の材質が高融点のポリエチレンであるシームレスの複合フィルムをインフレーション法によって製造する場合には、品質を良好に保つために内面と外面が逆になるようにして複合フィルムを成形し、この複合フィルムを反転して管状体３として用いる。尚、複合フィルムとしては図２（ａ）〜（ｃ）に示す構成のもの以外に、例えば３種４層、３種６層等の任意の構成のものを使用することができる。
【００２４】
又、プラスチックフィルムを織布又は不織布で補強して管状体３を構成しても良い。その例を図３（ａ），（ｂ）に示す。
【００２５】
図３（ａ）に示す管状体３（４）は、接着性又は溶着性の高いポリウレタンフィルム３ｊの内面に織布又は不織布３ｋを接合して構成されており、織布又は不織布３ｋは硬化後の管状樹脂吸着材２との剥離性が高く、且つ、耐スチレン性と耐熱性が高いナイロン、アクリル、ポリエステル等のプラスチックファイバーで構成されている。
【００２６】
又、図３（ｂ）に示す管状体３（５）は、プラスチックフィルム３ｍの内側に織布又は不織布３ｋを配して構成されており、プラスチックフィルム３ｍと織布又は不織布３ｋは分離状態にある。ここに、プラスチックフィルム３ｍは接着性又は溶着性の高い複合フィルムで構成され、織布又は不織布３ｋは硬化後の管状樹脂吸着材２との剥離性が高く、且つ、耐スチレン性と耐熱性が高いナイロン、アクリル、ポリエステル等のプラスチックファイバーで構成されている。
【００２７】
ここで、管状体３の長さ方向の接合構造を図４〜図６にそれぞれ示す。尚、図４（ａ）、図５（ａ）及び図６は管ライニング材の部分斜視図、図４（ｂ）及び図５（ｂ）は管ライニング材の管状体接合部の構造を示す断面図である。
【００２８】
図４に示す接合構造においては、管状体３の端部同士を重ね合わせ、その重ね合わせ部を接着又は溶着することによって両管状体３を長さ方向に接合する方法が採用されている。
【００２９】
又、図５に示す接合構造においては、管状体３の端部同士を突き合わせ、その突き合わせ部にリボン状又はチューブ状のシールテープ６を上から接着又は溶着することによって両管状体３を長さ方向に接合する方法が採用されている。
【００３０】
更に、図６に示す接合構造においては、管状体３の端部同士を斜めに重ね合わせ或は突き合わせ、その重ね合わせ部又は突き合わせ部を図４又は図６に示す接合構造によって接合する方法が採用されている。
【００３１】
ところで、管状樹脂吸着材２は前述のように帯状樹脂吸着材を丸めてその幅方向端部同士を突き合わせ、その突き合わせ部を縫製によって接合することによって得られるため、接合部の強度が他の部位に比して弱くなる。このため、管状樹脂吸着材２を図７の断面図に示すように内層２ａと外層２ｂとで構成して多層構造とし、内層２ａの接合部ａと外層２ｂの接合部ｂを周方向に互いにずらせる（オフセットする）ようにすることによって接合部ａを外層２ｂによって、接合部ｂを内層２ａによって互いに補強し合うようにすることが行われる。尚、この場合、外層２ｂの接合部を本縫い又は環縫いによって接合すれば、ライニング施工の後の管ライニング材１の内側に位置する外層２ｂの接合部ｂが開いて凹むという不具合の発生が防がれる。
【００３２】
又、図８に示すように管状体３を２層構造或は図９に示すように３層構造とする場合、管状樹脂吸着材２を第１の管状体３ａの中に通し、管状樹脂吸着材２を減圧しながらこれに硬化性樹脂を含浸させた後、硬化性樹脂が含浸された管状樹脂吸着材２を第１の管状体３ａと共に第２の管状体３ｂ（図８に示す２層構造の場合）或は第２及び第３の管状体３ｂ，３ｃ（図９に示す３層構造の場合）の中に引き込み、各管状体３ａ，３ｂ或は３ａ，３ｂ，３ｃのエンド端に空気抜きを設け、管状体３ａ，３ｂ或は３ａ，３ｂ，３ｃの他端部を気密的にシールし、管状樹脂吸着材２の端部を開かないようボルト・ナット等で閉止する。
【００３３】
而して、例えば図１に示す管ライニング材１の管状樹脂吸着材２への硬化性樹脂の含浸作業に際しては、管状樹脂吸着材２を覆う管状体３の一部が切り開かれ、その切り開かれた部分に不図示の真空パッドが吸着されて管状樹脂吸着材２が真空引きされ、真空引きされた管状樹脂吸着材２に硬化性樹脂が含浸される。そして、硬化性樹脂の含浸作業終了後に管状体３の切り開かれた部分にプラスチックフィルム等が接着又は溶着されてその部分が塞がれるが、本発明に係る管ライニング材１の管状体３の外面は接着性又は溶着性の高い材質で構成されているため、該管状体３の切り開かれた部分にプラスチックフィルム等を容易に接着又は溶着してその部分を塞いで補修することができる。
【００３４】
次に、図１に示す管ライニング１を用いて施工される本発明に係る管ライニング工法を図１０〜図１６に基づいて説明する。
【００３５】
図１０において、１０は地中に埋設された下水管等の管路であり、この管路１０には地上に開口するマンホール１１が接続されている。
【００３６】
而して、管路１０のライニングに際しては、図１０に示すように、管ライニング材１の一端が外側へ折り返され、その折り返された端部は地上に設置されたトップカラー１２の上端外周部に取り付けられる。
【００３７】
その後、図１０に示すように、トップカラー１２に取り付けられた管ライニング材１の一端開口部から注水ホース１３によって管ライニング材１の内部に水を注入すると、管ライニング材１は水圧によって反転しながら管路１０内に挿入されていく。そして、管ライニング材１が管路１０内に所定長さだけ反転挿入された時点で図１１に示すように管ライニング材１の内部にエアーホース１４を導入し、地上に設置されたコンプレッサー１５を駆動して圧縮エアーをエアーホース１４に送り、該エアーホース１４の端部に取り付けられたエア噴射ノズル１６から圧縮エアーを管ライニング材１の内部に噴射させると、管ライニング材１の内部には水でシールされた加圧空間Ｓ’が形成され、この加圧空間Ｓ’に供給される圧縮エアーの圧力によって管ライニング材１が反転しながら管路１０内に順次反転挿入されていく。尚、このように管ライニング材１が管路１０内に反転挿入されると、反転された管ライニング材１の管状体３は内側に位置し、硬化性樹脂が含浸された管状樹脂吸着材２は管路１０の内壁面に押圧される（図１３参照）。
【００３８】
而して、図１２に示すように、管ライニング材１が管路１０内にその全長に亘って反転挿入されると、該管ライニング材１の内部には温水ホース１７とロープ１８が引き込まれる。尚、温水ホース１７には複数の不図示の噴出口が穿設されており、該温水ホース１７とロープ１８の各一端は管ライニング材１の管状体３のエンド端（閉止端）に取り付けられている（図１４参照）。
【００３９】
又、管ライニング材１が管路１０内にその全長に亘って反転挿入されると、図１２に示すようにトップカラー１２の上部にはヘッドカラー１９が気密に被着され、該ヘッドカラー１９と管ライニング材１の内部には密閉空間Ｓが形成されている。
【００４０】
ところで、図１２に示すように、上記密閉空間Ｓ内には温水排出ホース２０がヘッドカラー１９を気密に貫通して導入されており、この温水排出ホース２０の密閉空間Ｓ内に臨む一端は管ライニング材１の底部に開口し、他端はヘッドカラー１９を貫通して密閉空間Ｓ外へ延出し、地上に設置された温水タンク２１の上方に開口している。尚、温水排出ホース２０の途中にはバルブ２２が設けられている。又、温水タンク２１内には温水が収容されている。
【００４１】
他方、前記温水ホース１７はヘッドカラー１９を気密に貫通して密閉空間Ｓ外へ延出しており、その端部は地上に設置された前記温水タンク２１の下部側壁に接続され、その途中には温水ポンプ２３とバルブ２４及びボイラー２５が設けられている。
【００４２】
而して、図１２に示す状態において、コンプレッサー２６からエアーホース２７を経て密閉空間Ｓに供給される圧縮エアーによって密閉空間Ｓの内圧を一定に保ち、管ライニング材１を膨張させてこれを管路１０の内壁に押圧した状態で、該管ライニング材１を温水によって加熱してこれに含浸された熱硬化性樹脂を硬化させるが、この管ライニング材１の硬化作業は以下の要領でなされる。
【００４３】
即ち、温水ポンプ２３とボイラー２５が駆動されて温水タンク２１内の温水がボイラー２５にて所定温度に加熱され、この加熱された温水が温水ホース１７を通って管ライニング材１の内部に送り込まれると、図１２に示すように、温水は温水ホース１７に穿設された複数の噴出口からシャワー状に噴出（シャワリング）して管ライニング材１の加熱に供される。そして、管ライニング材１の加熱に供されて温度の下がった温水は管ライニング材１の底部に溜り、この溜った温水は密閉空間Ｓの内圧によって温水排出ホース２０へと押し出され、温水排出ホース２０を通って密閉空間Ｓ外へと排出されて温水タンク２１に戻される。
【００４４】
以下、上記と同様にして管ライニング材１は温水ホース１７から連続的にシャワリングされる温水によって加熱され、該管ライニング材１に含浸された熱硬化性樹脂が熱によって硬化し、図１３に示すように、硬化した管ライニング材１によって管路１０の内周壁がライニングされる。
【００４５】
ところで、上述のように管路１０内に反転挿入された管ライニング材１が硬化すると、その内面側に位置する管状体３のエンド端に取り付けられた前記温水ホース１７とロープ１８を図１４の矢印方向に引っ張る。すると、そのエンド端に温水ホース１７とロープ１８が取り付けられた管状体３が図１４に示すように逆反転しながら管状樹脂吸着材２から引き剥されて取り除かれる。この場合、管状体３の管状樹脂吸着材２と接触する内面は前述のように硬化後の管状樹脂吸着材２との剥離性が高い材質で構成されているため、該管状体３は管状樹脂吸着材２から容易に引き剥されて取り除かれる。
【００４６】
上述のように管状体３を硬化した管状樹脂吸着材２から引き剥して取り除いた後に図１５に示すように管状樹脂吸着材２の内面に管状体３の一部が残っている場合には、図示のように先端に高圧水回転ノズル２８が取り付けられた高圧水ホース２９を管ライニング材１の内部に導入し、高圧水ホース２９から高圧水を高圧水回転ノズル２８に供給しながら該高圧水回転ノズル２８を図示矢印方向に移動させる。すると、高圧水回転ノズル２８は回転しながら高圧水を管状樹脂吸着材２の内面に向かって勢い良く噴射し、管状樹脂吸着材２の内面に部分的に残っている管状体３の破片は高圧水によって管状樹脂吸着材２から確実に引き剥されて取り除かれ、図１６に示すように管状体３が取り除かれた管ライニング材１（管状樹脂吸着材２）によって管路１０がライニングされて補修される。尚、高圧水回転ノズル２８から噴射される高圧水の圧力は１００ｋｇｆ／ｃｍ² 〜２５０ｋｇｆ／ｃｍ² 、流量は１００リットル／ｍｉｎ〜２５０リットル／ｍｉｎである。
【００４７】
以上のように、本発明においては、管ライニング材１を従来のように管状樹脂吸着材の外表面に気密性の高いプラスチックフィルムをコーティングするのではなく、管状樹脂吸着材２を気密性の高い管状体３で覆って構成し、この管状体３をライニング後に管状樹脂吸着材２から引き剥して取り除くようにしたため、管ライニング材１の製造においてプラスチックフィルムのコーティング作業を省略して製造コストを削減することができる。
【００４８】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状樹脂吸着材を気密性の高い管状体で覆って管ライニング材を構成し、該管ライニング材を用いてライニングを施工した後に管ライニング材の管状体を引き剥して取り除くようにしたため、管ライニング材の製造においてプラスチックフィルムのコーティング作業を省略して製造コストを削減することができるという効果が得られる。
【００４９】
又、硬化性樹脂の含浸作業終了後に管状体の切り開かれた部分にプラスチックフィルム等が接着又は溶着されてその部分が塞がれるが、本発明に係る管ライニング材の管状体の外面は接着性又は溶着性の高い材質のプラスチックで構成されているため、管状体の切り開かれた部分にプラスチックフィルム等を容易に接着又は溶着してその部分を塞いで補修することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る管ライニング材の部分斜視図である。
【図２】本発明に係る管ライニング材の管状体の構成を示す図１のＡ−Ａ線拡大断面図である。
【図３】本発明に係る管ライニング材の管状体の別形態を示す図２と同様の図である。
【図４】本発明に係る管ライニング材の管状体接合構造を示す部分斜視図と管状体接合部分の断面図である。
【図５】本発明に係る管ライニング材の管状体接合構造を示す部分斜視図と管状体接合部分の断面図である。
【図６】本発明に係る管ライニング材の管状体接合構造を示す部分斜視図である。
【図７】本発明の別形態に係る管ライニング材の横断面図である。
【図８】本発明の別形態に係る管ライニング材の横断面図である。
【図９】本発明の別形態に係る管ライニング材の横断面図である。
【図１０】本発明に係る管ライニング工法（管ライニング材の反転挿入作業）を示す断面図である。
【図１１】本発明に係る管ライニング工法（管ライニング材の反転挿入作業）を示す断面図である。
【図１２】本発明に係る管ライニング工法（管ライニング材の硬化作業）を示す断面図である。
【図１３】本発明に係る管ライニング工法（管ライニング材の反転挿入作業終了時の管路内の状態）を示す断面図である。
【図１４】本発明に係る管ライニング工法（管状体の引き剥し作業）を示す断面図である。
【図１５】本発明に係る管ライニング工法（残った管状体の除去作業）を示す断面図である。
【図１６】本発明に係る管ライニング工法（ライニング終了後の管路の状態）を示す断面図である。
【符号の説明】
１管ライニング材
２管状樹脂吸着材
３管状体
４，５薄肉リボンテープ
６シールテープ
１０管路
１７温水ホース
１８ロープ
２１温水タンク
２３温水ポンプ
２５ボイラー
２８高圧水回転ノズル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pipe-lining material.
[0002]
[Prior art]
Proposed a pipe lining method that repairs the pipe by lining the inner peripheral surface of the pipe, such as a sewer pipe buried in the ground, without digging it out of the ground. Has already been put to practical use. As one of such pipe lining methods, the curable material impregnated in the pipe lining material in a state where the pipe lining material is inverted and inserted into the pipe line by fluid pressure and then the pipe lining material is pressed against the inner wall of the pipe line. Those in which a resin is cured are known. In this case, the plastic film coated on the pipe lining material was left in the pipe as it was.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the pipe lining material used for the pipe lining method is configured by impregnating an uncured liquid curable resin into a tubular resin adsorbent whose outer surface is coated with a highly airtight plastic film. In the manufacture of pipe lining materials, the work of coating the outer surface of the tubular resin adsorbent with a plastic film has been a cause of increased manufacturing costs.
[0004]
When the curable resin impregnated in the tubular resin adsorbent is a thermosetting resin such as a styrene unsaturated polyester resin or vinyl ester resin, a plastic film coated on the outer surface of the tubular resin adsorbent Is selected to have high styrene resistance. Since the tubular resin adsorbent becomes high temperature (about 80 ° C. to 120 ° C.) due to the heat generated by the thermosetting resin, the plastic film coated on the outer surface of the tubular resin adsorbent is required to have high heat resistance. The
[0005]
By the way, when impregnating the tubular resin adsorbing material of the tube lining material with the curable resin, it is necessary to open a part of the plastic film coated on the outer surface of the tubular resin adsorbing material and vacuum the tubular resin adsorbing material. Therefore, it is necessary to repair the cut-off portion of the plastic film with another plastic film after the work is completed, for example, but most of the plastic film having high styrene resistance and heat resistance cannot be bonded with an adhesive. . For this reason, it is necessary to close the cut portion of the plastic film by thermal welding of another plastic film. However, when the curable resin is a thermosetting resin, the thermal welding portion is heated and impregnated around it. There was a problem that the thermosetting resin would be cured.
[0006]
The present invention has been made in view of the above problems, and the object of the process is to reduce the manufacturing cost by omitting the plastic film coating operation, and to cure the portion opened when impregnated with the curable resin. An object of the present invention is to provide a pipe lining material that can be easily closed without causing curing of the conductive resin.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the pipe lining material of the present invention has a hermetic structure in which a tubular resin adsorbent impregnated with an uncured liquid curable resin is composed of a seamless composite film formed by combining a plurality of types of plastic films. covering a tube-like body, nylon is peelable with respect to the tubular resin absorbent tubular resin adsorbent after curing the internal surface in contact with the tubular body, composed of EVOH, or polyester, the outer surface adhesion or welding It is characterized in that it is made of polyethylene .
Alternatively, the tubular resin adsorbent impregnated with an uncured liquid curable resin is covered with an airtight tubular body composed of a seamless composite film formed by combining a plurality of types of plastic films, and the tubular resin of the tubular body The inner surface that comes into contact with the adsorbent is made of polyurethane, nylon, silicone, or vinylon that is peelable from the cured tubular resin adsorbent, and the outer surface is made of adhesive or weldable polyurethane, polyethylene, ionomer, or admer. It is characterized by comprising.
Alternatively, the tubular resin adsorbent impregnated with an uncured liquid curable resin is covered with an airtight tubular body composed of a seamless composite film formed by combining a plurality of types of plastic films, and the tubular resin of the tubular body The inner surface that contacts the adsorbent is made of nylon or EVOH that is peelable from the cured tubular resin adsorbent, and the outer surface is made of adhesive or weldable polyethylene.
Alternatively, the tubular resin adsorbent impregnated with uncured liquid curable resin, covered with airtight tube-like body made of plastic film from the composite reinforced with woven or non-woven plastic fiber, said tubular tubular body nylon an inner surface in contact with the resin adsorbent is peelable with respect to the tubular resin adsorbent after curing, composed of acrylic, or polyester, characterized by comprising constituted by adhesive or welding of the polyurethane outer surface .
[0009]
Therefore, according to the present invention, the tubular lining material is not coated with a highly airtight plastic film on the outer surface of the tubular resin adsorbing material as in the prior art, but the tubular resin adsorbing material is covered with a highly airtight tubular body. Since the tubular body is peeled off and removed from the tubular resin adsorbent after lining, the manufacturing cost can be reduced by omitting the plastic film coating operation in the production of the pipe lining material.
[0010]
In addition, after the impregnation operation of the curable resin, a plastic film or the like is bonded or welded to the cut portion of the tubular body to close the portion, but the outer surface of the tubular body of the tubular lining material according to the present invention is adhesive. Or since it is comprised with the plastic of the material with high weldability, a plastic film etc. can be easily adhere | attached or welded to the cut-off part of the tubular body, and the part can be covered and repaired.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0012]
FIG. 1 is a partial perspective view of a pipe lining material 1 according to the present invention. The pipe lining material 1 according to the present invention is a tubular body having a high airtightness with a tubular resin adsorbent 2 impregnated with an uncured liquid curable resin. 3 is covered.
[0013]
Here, the tubular resin adsorbent 2 has a single-layer structure, which is obtained by rounding a strip-like nonwoven fabric of polyester or vinylon fiber, butting the width direction end portions thereof, and joining the butted portions by sewing (lock stitching), The thin ribbon tapes 4 and 5 made of a ribbon tape-like resin adsorbent are adhered or welded to the inner and outer surfaces of the joint portion to reinforce the joint portion. Here, as the resin adsorbing material constituting the thin ribbon tapes 4 and 5 for reinforcement, non-woven fabrics such as polyester and vinylon are used which are made by combining glass fibers, kevlar and other inorganic fibers in order to increase the reinforcing effect. However, at this time, the tensile elongation in the circumferential direction of these thin ribbon tapes 4 and 5 is set to be smaller than that of the tubular resin adsorbing material 2, and the burst of the pipe lining material 1 at the time of lining construction is effectively performed. It is prevented. In order to prevent wrinkles from occurring in the tubular resin adsorbent 2 cured in the pipe lining material 1 after the pipe lining, the peripheral length of the tubular resin adsorbent 2 is the circumference of a conduit 10 (see FIG. 10) described later. 3% to 20% smaller than that, and the tubular resin adsorbing material 2 is configured to extend during pipe lining. The circumferential length of the tubular body 3 is set to be equal to or larger than that of the tubular resin adsorbent 2.
[0014]
The uncured liquid curable resin impregnated in the tubular resin adsorbing material 2 is impregnated with a thermosetting resin such as unsaturated polyester resin, vinyl ester resin, or epoxy resin. In addition, as an uncured liquid curable resin, a photocurable resin, a room temperature curable resin, or the like can be used.
[0015]
By the way, the pipe lining material 1 according to the present invention does not coat the outer surface of the tubular resin adsorbing material 2 with a highly airtight plastic film as in the prior art, but the tubular resin adsorbing material 2 is made of a highly airtight tubular body 3. The tubular body 3 is peeled off and removed from the tubular resin adsorbent 2 cured after lining. Further, at the time of resin impregnation work on the tubular resin adsorbent 2, a part of the tubular body 3 is cut open, a vacuum pad (not shown) is adsorbed on the cut open part, and the tubular resin adsorbent 2 is evacuated, so that the impregnation work is performed. After the completion, a plastic film or the like is adhered or welded to the cut and opened portion of the tubular body 3 to close the portion.
[0016]
Therefore, the inner surface of the tubular body 3 that is in contact with the tubular resin adsorbent 2 is made of a material having high peelability from the cured tubular resin adsorbent 2 and having high styrene resistance and heat resistance, and the outer surface is adhesive. Or it is comprised with the material with high weldability. The tubular body 3 needs to be transparent or translucent so that the impregnation state of the curable resin can be visually observed during the resin impregnation work on the tubular resin adsorbent 2.
[0017]
By the way, since polyurethane has high peelability from the cured tubular resin adsorbent 2, high styrene resistance and heat resistance, and is excellent in adhesiveness and weldability, the tubular body 3 can be composed of a single polyurethane. In this case, the Shore hardness of the polyurethane is desirably 85 ° or more, and the thickness is desirably 0.2 m / m or more.
[0018]
However, since polyurethane is expensive and the manufacturing cost cannot be greatly reduced, it is possible to manufacture the tubular body 3 with a composite film that can be manufactured at the lowest cost and has high burst resistance and high pinhole resistance. It is.
[0019]
Here, the various forms of the tubular body 3 comprised with a composite film are shown to Fig.2 (a)-(c). 2A to 2C are enlarged sectional views taken along line AA in FIG.
[0020]
The tubular body 3 (1) shown in FIG. 2 (a) is a composite film having a three-layered three-layer structure, and the innermost layer in contact with the tubular resin adsorbent 2 has a peelability from the tubular resin adsorbent 2 after curing. It is made of a film 3a made of nylon, EVOH or polyester which is high and has high styrene resistance and heat resistance, the intermediate layer is made of an adhesive film 3b made of admer or ionomer, and the outermost layer is adhesive or weldable. It is composed of a high polyethylene film 3c.
[0021]
The tubular body 3 (2) shown in FIG. 2 (b) is also a composite film having a three-kind three-layer structure, and the innermost layer in contact with the tubular resin adsorbent 2 is peelable from the tubular resin adsorbent 2 after curing. It is made of a film 3d made of polyurethane, nylon, silicone or vinylon which is high and has high styrene resistance and heat resistance, and the intermediate layer is made of a woven fabric 3e made of nylon, polyester or acrylic, and the outermost layer is adhesive or The film 3f is made of polyurethane, polyethylene, ionomer or admer having high weldability.
[0022]
Tubular body 3 (3) shown in FIG. 2 (c) is a composite film having a three-kind five-layer structure, and the innermost layer in contact with tubular resin adsorbent 2 has a peelability from cured tubular resin adsorbent 2. It is composed of 3 g of a film made of nylon or EVOH that is high and has high styrene resistance and heat resistance, and the intermediate layer is composed of a film made of nylon or EVOH sandwiched between 3 g of an adhesive film made of admer or ionomer, The outermost layer is composed of a film 3i made of polyethylene having high adhesiveness or weldability.
[0023]
By the way, the composite film is formed seamlessly by the inflation method. For example, a seamless composite film in which the outer surface material is nylon, EVOH or polyester having a low softening point and the inner surface material is polyethylene having a high melting point is manufactured by the inflation method. In order to maintain good quality, a composite film is formed so that the inner surface and the outer surface are reversed, and the composite film is inverted and used as the tubular body 3. In addition, as a composite film, the thing of arbitrary structures, such as 3 types 4 layers, 3 types 6 layers, can be used besides the thing of the structure shown to Fig.2 (a)-(c).
[0024]
Moreover, you may comprise the tubular body 3 by reinforcing a plastic film with a woven fabric or a nonwoven fabric. The example is shown to FIG. 3 (a), (b).
[0025]
The tubular body 3 (4) shown in FIG. 3 (a) is configured by joining a woven fabric or nonwoven fabric 3k to the inner surface of a polyurethane film 3j having high adhesiveness or weldability, and the woven fabric or nonwoven fabric 3k is cured. It is made of a plastic fiber such as nylon, acrylic, or polyester that has high peelability from the tubular resin adsorbent 2 and high styrene resistance and heat resistance.
[0026]
Further, the tubular body 3 (5) shown in FIG. 3B is configured by arranging a woven or non-woven fabric 3k inside the plastic film 3m, and the plastic film 3m and the woven or non-woven fabric 3k are in a separated state. is there. Here, the plastic film 3m is composed of a composite film having high adhesiveness or weldability, and the woven or non-woven fabric 3k has high peelability from the cured tubular resin adsorbent 2, and has styrene resistance and heat resistance. Made of high nylon, acrylic, polyester and other plastic fibers.
[0027]
Here, the joining structure of the length direction of the tubular body 3 is shown in FIGS. 4 (a), 5 (a) and 6 are partial perspective views of the pipe lining material, and FIGS. 4 (b) and 5 (b) are cross-sectional views showing the structure of the tubular joint portion of the pipe lining material. FIG.
[0028]
In the joining structure shown in FIG. 4, the method of joining both the tubular bodies 3 in the length direction by overlapping the end portions of the tubular bodies 3 and bonding or welding the overlapping portions is adopted.
[0029]
In the joining structure shown in FIG. 5, the ends of the tubular bodies 3 are butted together, and a ribbon-like or tube-like sealing tape 6 is bonded or welded from above to the butted portions so that both the tubular bodies 3 have a length. The method of joining in the direction is adopted.
[0030]
Furthermore, in the joining structure shown in FIG. 6, a method is adopted in which the end portions of the tubular body 3 are obliquely overlapped or butted together, and the overlapping portion or the butting portion is joined by the joining structure shown in FIG. 4 or 6. Has been.
[0031]
By the way, the tubular resin adsorbing material 2 is obtained by rounding the belt-shaped resin adsorbing material as described above, butting the end portions in the width direction, and joining the abutting portions by sewing. It becomes weaker than For this reason, the tubular resin adsorbent 2 is composed of an inner layer 2a and an outer layer 2b as shown in the cross-sectional view of FIG. 7 to form a multilayer structure, and the joint portion a of the inner layer 2a and the joint portion b of the outer layer 2b are mutually connected in the circumferential direction. By shifting (offset), the joining portion a is reinforced by the outer layer 2b, and the joining portion b is reinforced by the inner layer 2a. In this case, if the joint portion of the outer layer 2b is joined by lock stitching or ring stitching, there arises a problem that the joint portion b of the outer layer 2b located inside the pipe lining material 1 after lining is opened and recessed. It is prevented.
[0032]
Further, when the tubular body 3 has a two-layer structure as shown in FIG. 8 or a three-layer structure as shown in FIG. 9, the tubular resin adsorbing material 2 is passed through the first tubular body 3a to adsorb the tubular resin. After the material 2 is decompressed and impregnated with a curable resin, the tubular resin adsorbent 2 impregnated with the curable resin is used together with the first tubular body 3a and the second tubular body 3b (two layers shown in FIG. 8). Or in the second and third tubular bodies 3b and 3c (in the case of the three-layer structure shown in FIG. 9) and at the end ends of the tubular bodies 3a and 3b or 3a, 3b and 3c. An air vent is provided, and the other ends of the tubular bodies 3a, 3b or 3a, 3b, 3c are hermetically sealed, and the ends of the tubular resin adsorbent 2 are closed with bolts, nuts or the like so as not to open.
[0033]
Thus, for example, in the work of impregnating the tubular resin adsorbing material 2 of the tube lining material 1 shown in FIG. 1 with a curable resin, a part of the tubular body 3 covering the tubular resin adsorbing material 2 is cut open. A vacuum pad (not shown) is adsorbed on the part, the tubular resin adsorbent 2 is evacuated, and the evacuated tubular resin adsorbent 2 is impregnated with a curable resin. Then, after the impregnation operation of the curable resin is completed, a plastic film or the like is adhered or welded to the opened portion of the tubular body 3 to close the portion, but the outer surface of the tubular body 3 of the tube lining material 1 according to the present invention. Since it is made of a material having high adhesiveness or weldability, a plastic film or the like can be easily bonded or welded to the cut portion of the tubular body 3, and the portion can be repaired.
[0034]
Next, a pipe lining method according to the present invention that is constructed using the pipe lining 1 shown in FIG. 1 will be described with reference to FIGS.
[0035]
In FIG. 10, reference numeral 10 denotes a pipe such as a sewer pipe buried in the ground, and a manhole 11 opened to the ground is connected to the pipe 10.
[0036]
Thus, when the pipe 10 is lined, as shown in FIG. 10, one end of the pipe lining material 1 is folded outward, and the folded end is the outer periphery of the upper end of the top collar 12 installed on the ground. Attached to.
[0037]
Thereafter, as shown in FIG. 10, when water is injected into the pipe lining material 1 from the one end opening of the pipe lining material 1 attached to the top collar 12, the pipe lining material 1 is reversed by water pressure. However, it is inserted into the conduit 10. When the pipe lining material 1 is inverted and inserted into the pipe 10 by a predetermined length, the air hose 14 is introduced into the pipe lining material 1 as shown in FIG. 11, and the compressor 15 installed on the ground is installed. When driven, compressed air is sent to the air hose 14 and compressed air is injected into the pipe lining material 1 from the air injection nozzle 16 attached to the end of the air hose 14. A pressurized space S ′ sealed with water is formed, and the pipe lining material 1 is inverted and inserted into the pipe line 10 in turn while being inverted by the pressure of the compressed air supplied to the pressurized space S ′. When the tube lining material 1 is inverted and inserted into the conduit 10 in this way, the tubular body 3 of the inverted tube lining material 1 is located inside, and the tubular resin adsorbing material 2 impregnated with a curable resin. Is pressed against the inner wall surface of the conduit 10 (see FIG. 13).
[0038]
Thus, as shown in FIG. 12, when the pipe lining material 1 is inverted and inserted over the entire length into the pipe 10, the hot water hose 17 and the rope 18 are drawn into the pipe lining material 1. . The hot water hose 17 is provided with a plurality of unillustrated spouts, and one end of each of the hot water hose 17 and the rope 18 is attached to the end end (closed end) of the tubular body 3 of the pipe lining material 1. (See FIG. 14).
[0039]
When the pipe lining material 1 is inverted and inserted into the pipe line 10 over its entire length, a head collar 19 is airtightly attached to the upper part of the top collar 12 as shown in FIG. A sealed space S is formed inside the pipe lining material 1.
[0040]
Incidentally, as shown in FIG. 12, a hot water discharge hose 20 is introduced into the sealed space S through the head collar 19 in an airtight manner, and one end of the warm water discharge hose 20 facing the sealed space S is a tube. The lining material 1 opens at the bottom, the other end penetrates the head collar 19 and extends out of the sealed space S, and opens above the hot water tank 21 installed on the ground. A valve 22 is provided in the middle of the hot water discharge hose 20. Moreover, warm water is accommodated in the warm water tank 21.
[0041]
On the other hand, the hot water hose 17 penetrates the head collar 19 in an airtight manner and extends out of the sealed space S, and an end thereof is connected to a lower side wall of the hot water tank 21 installed on the ground. A hot water pump 23, a valve 24, and a boiler 25 are provided.
[0042]
Thus, in the state shown in FIG. 12, the internal pressure of the sealed space S is kept constant by the compressed air supplied from the compressor 26 through the air hose 27 to the sealed space S, and the pipe lining material 1 is expanded to be piped. In a state where the pipe lining material 1 is pressed against the inner wall of the passage 10, the thermosetting resin impregnated therein is cured by heating the pipe lining material 1, and the curing operation of the pipe lining material 1 is performed as follows. .
[0043]
That is, the hot water pump 23 and the boiler 25 are driven so that the hot water in the hot water tank 21 is heated to a predetermined temperature by the boiler 25, and the heated hot water is sent into the pipe lining material 1 through the hot water hose 17. Then, as shown in FIG. 12, the hot water is sprayed (showered) from a plurality of jet holes formed in the hot water hose 17 to be used for heating the pipe lining material 1. Then, the hot water that has been subjected to heating of the pipe lining material 1 and has fallen in temperature accumulates at the bottom of the pipe lining material 1, and this accumulated hot water is pushed out to the hot water discharge hose 20 by the internal pressure of the sealed space S, and the hot water discharge hose 20 is discharged out of the sealed space S and returned to the hot water tank 21.
[0044]
Thereafter, the pipe lining material 1 is heated by the hot water continuously showered from the hot water hose 17 in the same manner as described above, and the thermosetting resin impregnated in the pipe lining material 1 is cured by heat, and FIG. As shown, the inner peripheral wall of the pipe line 10 is lined by the hardened pipe lining material 1.
[0045]
By the way, when the pipe lining material 1 reversely inserted into the pipe line 10 is cured as described above, the hot water hose 17 and the rope 18 attached to the end end of the tubular body 3 located on the inner surface side of the pipe lining material 1 shown in FIG. Pull in the direction of the arrow. Then, the tubular body 3 to which the hot water hose 17 and the rope 18 are attached at the end ends is peeled off from the tubular resin adsorbent 2 while being reversely reversed as shown in FIG. In this case, since the inner surface of the tubular body 3 that is in contact with the tubular resin adsorbent 2 is made of a material having high peelability from the cured tubular resin adsorbent 2 as described above, the tubular body 3 is formed of a tubular resin. It is easily peeled off from the adsorbent 2 and removed.
[0046]
When a part of the tubular body 3 remains on the inner surface of the tubular resin adsorbent 2 as shown in FIG. 15 after the tubular body 3 is peeled off and removed from the cured tubular resin adsorbent 2 as described above, As shown in the drawing, a high pressure water hose 29 having a high pressure water rotary nozzle 28 attached to the tip is introduced into the pipe lining material 1, and the high pressure water is supplied from the high pressure water hose 29 to the high pressure water rotary nozzle 28. The rotary nozzle 28 is moved in the direction of the arrow shown in the figure. Then, the high-pressure water rotating nozzle 28 vigorously jets high-pressure water toward the inner surface of the tubular resin adsorbent 2 while rotating, and the fragments of the tubular body 3 partially remaining on the inner surface of the tubular resin adsorbent 2 are high-pressure. The pipe 10 is lined by the pipe lining material 1 (tubular resin adsorbent 2) from which the tubular body 3 has been removed as shown in FIG. Is done. The pressure of the high-pressure water sprayed from the high-pressure water rotary nozzle 28 is 100 kgf / cm ^{2 to} 250 kgf / cm ² , and the flow rate is 100 liters / min to 250 liters / min.
[0047]
As described above, in the present invention, the pipe lining material 1 is not coated with a highly airtight plastic film on the outer surface of the tubular resin adsorbing material as in the prior art, but the tubular resin adsorbing material 2 is highly airtight. Since the tubular body 3 is covered and removed from the tubular resin adsorbent 2 after lining, the plastic film coating operation is omitted in the production of the tubular lining material 1 to reduce the production cost. can do.
[0048]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, a tubular lining material is constituted by covering a tubular resin adsorbent impregnated with an uncured liquid curable resin with a highly airtight tubular body, and the tubular lining material. Since the tubular body of the pipe lining material is peeled off and removed after the lining has been applied using the lining material, the production cost can be reduced by omitting the plastic film coating work in the production of the pipe lining material. It is done.
[0049]
In addition, after the impregnation operation of the curable resin, a plastic film or the like is bonded or welded to the cut portion of the tubular body to close the portion, but the outer surface of the tubular body of the tubular lining material according to the present invention is adhesive. Or since it is comprised with the plastics of the material with high weldability, the effect that a plastic film etc. can be easily adhere | attached or welded to the cut-off part of a tubular body, and the part can be covered and repaired is acquired.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial perspective view of a pipe lining material according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view taken along line AA of FIG. 1 showing the configuration of the tubular body of the pipe lining material according to the present invention.
FIG. 3 is a view similar to FIG. 2 showing another embodiment of the tubular body of the pipe lining material according to the present invention.
FIG. 4 is a partial perspective view showing a tubular body joining structure of a pipe lining material according to the present invention, and a sectional view of the tubular body joining portion.
FIG. 5 is a partial perspective view showing a tubular body joining structure of a pipe lining material according to the present invention and a cross-sectional view of the tubular body joining portion.
FIG. 6 is a partial perspective view showing a tubular body joining structure of a pipe lining material according to the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a pipe lining material according to another embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a pipe lining material according to another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a pipe lining material according to another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a pipe lining method (inverted insertion work of pipe lining material) according to the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a pipe lining method (inverted insertion work of pipe lining material) according to the present invention.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a pipe lining method (curing work of a pipe lining material) according to the present invention.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a pipe lining method according to the present invention (the state in the pipe line at the end of the reverse insertion operation of the pipe lining material).
FIG. 14 is a cross-sectional view showing a pipe lining method (a tubular body peeling work) according to the present invention.
FIG. 15 is a cross-sectional view showing a pipe lining method (removal operation of a remaining tubular body) according to the present invention.
FIG. 16 is a cross-sectional view showing the pipe lining method according to the present invention (the state of the pipe line after the lining is completed).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Pipe lining material 2 Tubular resin adsorbent material 3 Tubular body 4,5 Thin ribbon tape 6 Seal tape 10 Pipe line 17 Hot water hose 18 Rope 21 Hot water tank 23 Hot water pump 25 Boiler 28 High pressure water rotary nozzle

Claims

The tubular resin adsorbent impregnated with uncured liquid curable resin, covered with more seamless plastic film formed by a composite of the airtightness was a composite film of the tube-like body, the tubular resin adsorption of the tubular body pipe lining nylon with peelability of the inner surface in contact with product to the tubular resin adsorbent after curing, composed of EVOH, or polyester, characterized by comprising constitute the outer surface with adhesive or welding of polyethylene Wood.

A tubular resin adsorbent impregnated with an uncured liquid curable resin is covered with an airtight tubular body composed of a seamless composite film formed by combining a plurality of types of plastic films, and the tubular resin adsorbent of the tubular body is covered. The inner surface in contact with the tubular resin adsorbent after curing is composed of polyurethane, nylon, silicone, or vinylon, and the outer surface is composed of adhesive or weldable polyurethane, polyethylene, ionomer, or admer. Pipe lining material characterized by comprising .

A tubular resin adsorbent impregnated with an uncured liquid curable resin is covered with an airtight tubular body composed of a seamless composite film formed by combining a plurality of types of plastic films, and the tubular resin adsorbent of the tubular body is covered. A pipe lining material comprising: an inner surface in contact with a tubular resin adsorbent after curing made of nylon or EVOH, and an outer surface made of adhesive or weldable polyethylene .

The tubular resin adsorbent impregnated with uncured liquid curable resin, a plastic film covered with airtight tube-shaped body made of composite reinforced with woven or non-woven plastic fiber, said tubular resin adsorption of the tubular body pipe lining, characterized nylon with peelability of the inner surface in contact with product to the tubular resin adsorbent after curing, acrylic, or composed of polyester, by comprising constituted by adhesive or welding of the polyurethane outer surface Wood.

The pipe lining material according to claim 4, wherein the composite is transparent or translucent.

The tubular resin adsorbents are joined by abutting the widthwise ends of a polyester or vinylon non-woven fabric, and a ribbon tape-like resin adsorbent is bonded or welded to the inner and outer surfaces of the joints to reinforce the joints. The pipe lining material according to claim 1, 2, 3, or 4 , characterized by being configured.

The circumferential length of the tubular resin adsorbent is set to be 3% to 20% smaller than the circumferential length of the pipe, and the circumferential length of the tubular body is set to be equal to or greater than the circumferential length of the tubular resin adsorbent. 1, 2, 3 or 4 pipe lining material.

The plurality of tubular bodies are overlapped with each other in the longitudinal direction, or abutted together, and a ribbon-like or tube-like sealing tape is placed on the abutting part, and the plurality of tubular bodies are joined in the lengthwise direction by welding or adhesion. The pipe lining material according to claim 1, 2, 3 or 4 .

The tubular resin adsorbent has a multilayer structure, and the outermost tubular resin adsorbent is formed into a tubular shape by joining the end portions in the width direction of the band-shaped resin adsorbent by lock stitching or ring stitching. 1, 2, 3 or 4 pipe lining material.