JP3847456B2

JP3847456B2 - AIRMAT, PROCESS FOR PRODUCING THE SAME, AND COVER WITH AIRMAT

Info

Publication number: JP3847456B2
Application number: JP15855498A
Authority: JP
Inventors: 稔上田; 勝志山本; 博志小平; 則夫和崎
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd; Unitika Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd; Unitika Ltd
Priority date: 1998-05-22
Filing date: 1998-05-22
Publication date: 2006-11-22
Anticipated expiration: 2018-05-22
Also published as: JPH11332698A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はエアーマット、その製造方法及びエアーマット入り敷布団に関する。
【０００２】
【従来の技術】
エアーマットは、通常、上下２枚のシートの外周縁部を全周にわたって溶着、又は、接着して、両シート間にエアー室を形成することで、構成されている。ところで、従来においては、シートを塩化ビニール製としたものが多いが、これは、強度的に弱く、孔が開きやすい。
そこで、エアーマットの強度を向上するために、シートをゴム製とすることが考えられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、単に、シートをゴム製としたのでは、シートが弾性変形して、伸び易いため、エアーマットを所定形状とすることが困難であると共に、強度的にも十分ではないとの問題があった。
【０００４】
本発明は上記問題を解決するためゴム引布を用いたエアーマット、その製造方法及びエアーマット入り敷布団を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のエアーマットの特徴とするところは、ゴム引布製の上・下シートの外周縁部同士が接着されることで、上・下シート間に、エアー室が形成されたエアーマットにおいて、上・下シートの対応する多数箇所が、軟質の弾性材料から成り且つエアー室にエアーを充填した際に弾性変形によりエアーマットの歪みを吸収する介装部材を介して、接着された点にある。
尚、介装部材が上・下シート間に種々に配設されることもある。
又、介装部材に貫通孔が上下方向に形成され、上・下シートにおける、貫通孔と対応する部分に、連通孔が上下方向に貫通形成されることもある。
更に、介装部材が上下シート間に種々のパターンで配設され、上・下シートの外周の接着部と隣接する部分における、介装部材の配設予定位置で、上・下シートが、直接、接着されることもある。
又、上・下シート間に、密着防止のために、ステアリン酸亜鉛、又は、タルク等の離型剤が使用されることもある。
更に、上・下シート間における、接着される外周縁部及び介装部材の配設箇所を除く部分に、不織布が介装されることもある。
又、本発明のエアーマットの製造方法の特徴とするところは、上・下モールド間に、未加硫のゴム引布製の上・下シートと介装部材をセットして、上・下モールドを型締めし、上・下シートを加硫して、上・下シートの接着予定箇所を接着すると共に、上・下シートと介装部材を接着する点にある。
更に、本発明のエアーマット入り敷布団の特徴とするところは、敷布団本体と、エアーマットを有し、エアーマットが布団本体に備えられた点にある。
尚、エアーマットが敷布団本体内に対して出し入れ自在とされることもある。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエアーマットの実施の形態の第１例を図１〜図５の図面に基づき説明すると、図１〜図４はエアーマットＭを示し、その厚さは、通常、１０〜１５０ｍｍが適当である。エアーマットＭの厚さが１０ｍｍ以下であると、クッション性が悪く、硬すぎて、心地良さの点で問題がある。又、エアーマットＭの厚さが１５０ｍｍ以上であると、クッション性が良すぎる（柔らか過ぎる）ため、エアーマットＭ上に人体が乗った際に、エアーマットＭが大きく沈み込んで、安定性がないとの問題がある。エアーマットＭは、上・下シート１，２と、介装部材３から成る。
【０００７】
上・下シート１，２の外周縁部が、全周にわたって相互に接着（加硫接着）された外周接着部１Ａ，２Ａとされることで、両シート１，２間には、外周接着部１Ａ，２Ａにより囲繞される単一（又は、複数）のエアー室５が形成されると共に、上・下シート１，２の外周接着部１Ａ，２Ａ間には、エアー室５にエアーを充填するためのエアーバルブ６が備えられている。尚、エアーマットＭには、エアー充填用のエアーポンプが備えられることもある。上・下シート１，２は、（実質的に）伸びの（極めて）小さいゴム引布製とされており、ゴム引布は、基布の片面又は両面にゴム組成物をコーティングすることで構成されている。
【０００８】
基布には、編織布（織物、編物、組み物、撚り物、網地）又は不織布等が使用され、その使用繊維糸には、ナイロン、ポリエステル、ビニロン等の合成繊維糸及び木綿等の天然繊維糸が使用される。
使用繊維糸の太さは、通常、２０〜４００デニールとされる。ところで、エアーマットＭ上に人体が乗った際には、上・下シート１，２には大きな圧力が作用するが、使用繊維糸の太さが２０デニール以下になると、上記圧力に対する上・下シート１，２の強度が十分でなくなると共に、エアーマットＭの耐久性の面でも問題がある。逆に、使用繊維糸の太さが４００デニール以上になると、エアーマットＭの風合及び軽量化の面で問題がある。
【０００９】
基布の強度は、通常、１５〜１５０ｋｇ／３ｃｍ幅とされる。基布の強度が１５ｋｇ／３ｃｍ幅以下になると、エアーマットＭに人体が乗った際の圧力に対する上・下シート１，２の強度が十分でなくなると共に、エアーマットＭの耐久性の面でも問題がある。逆に、基布の強度が１５０ｋｇ／３ｃｍ幅以上になると、上・下シート１，２の剛性が高くなり過ぎて、エアーマットＭの風合が損なわれ、好ましくない。
【００１０】
基布のＪＩＳによる伸度は、通常、５〜５０％とされる。基布の伸度が５％以下であると、エアー室５内の圧力を上昇させた際に、上・下シート１，２が殆ど伸びないため、エアーマットＭを所定形状にできない。又、逆に、基布の伸度が５０％以上であると、エアー室５内の圧力を上昇させた際に、上・下シート１，２が伸び過ぎて、エアーマットＭを所定形状にできない。
【００１１】
基布のエンズ数（エンド数）は、通常、１５〜１５０本／インチとされる。基布のエンズ数が１５本／インチ以下になると、エアーマットＭに人体が乗った際の圧力に対する上・下シート１，２の強度が十分でなくなると共に、エアーマットＭの耐久性の面でも問題がある。逆に、基布のエンズ数が１５０本／インチ以上になると、エアーマットＭの風合及び軽量化の面で問題がある。
【００１２】
基布にコーティングされるゴム組成物には、天然ゴム（ＮＲ）、スチレンブタジエンゴム（ＳＢＲ）、ブタジエンゴム（ＢＲ）、クロロプレンゴム（ＣＲ）、ニトリルゴム（ＮＢＲ）、エピクロルヒドリンゴム（ＥＣＯ）、クロロスルホン化ポリエチレン（ＣＳＭ）、ウレタンゴム（ポリウレタン）、アクリルゴム（ＡＣＭ）等を主成分とするゴム組成物が使用される。
【００１３】
基布にコーティングされるゴム組成物単独の強度は、通常、５０〜２５０ｋｇ／ｃｍ²とされる。ゴム組成物の強度が５０ｋｇ／ｃｍ²以下になると、エアーマットＭに人体が乗った際の圧力に対する上・下シート１，２の強度が十分でなくなると共に、エアーマットＭの耐久性の面でも問題がある。逆に、ゴム組成物の強度が２５０ｋｇ／ｃｍ²以上になると、上・下シート１，２の剛性が高くなり過ぎて、ごわごわした感じがしたり、或いは、エアーマットＭ上で寝た場合において、動いた際に、音がして、寝心地が悪いとの問題があり、好ましくない。
【００１４】
ゴム組成物の（破断）伸び（永久伸び）は、通常、２００〜８００％とされる。ゴム組成物の破断伸びが２００％以下であると、エアーマットＭの風合及び耐久性の面で問題がある。逆に、ゴム組成物の破断伸びが８００％以上であると、ゴム物性が小さくなり過ぎて、エアーマットＭの耐久性が悪くなる。
【００１５】
ゴム組成物の硬度（ＪＩＳ−Ａ）は、通常、２５〜７０とされる。ゴム組成物の硬度が２５以下であると、上・下シート１，２の表面の粘着性が大となり過ぎて、上・下各シート１，２の表面同士が密着し易くなり、加工及び使用上で問題がある。逆に、ゴム組成物の硬度が７０以上であると、エアーマットＭの風合が損なわれ、好ましくない。
【００１６】
介装部材（介装ゴム、（ゴム）支持体、支持ゴム）３は、エアーマットＭのエアー室５にエアーを充填した際に、エアーマットＭの歪みを吸収するもので、円盤状とされている。介装部材３は、上・下シート１，２間に（例えば、（略）均一、又は、（略）一定のパターンで）配設され、上下面が上・下シート１，２に接着（加硫接着）される。介装部材３の配置間隔を大とすれば、エアーマットＭの高さが高くなり、その弾力性も上がる。従って、エアーマットＭの用途により、介装部材３の配置パターンが種々のパターンに適宜変更される。図例では、介装部材３は、例えば、下記のように配設されている。
【００１７】
即ち、図１に示すように、上・下シート１，２の平面視において、左上がりの等間隔の平行線１０と、右上がりの等間隔の平行線１１を仮想し、これらの交点に介装部材３を配設している。尚、平行線１０，１１の間隔と、平行線１０，１１の幅方向又は長手方向に対する角度（傾斜角度）は、それぞれ、（略）同一とされている。
尚、上・下シート１，２の外周接着部１Ａ，２Ａと隣接する区域における、介装部材３の配設（予定）位置では、介装部材３が配設されず、上・下シート１，２が、直接、接着された付加接着部（補助接着部）１Ｂ，２Ｂとされて、外周接着部１Ａ，２Ａに連設されている。
【００１８】
上記のようにした理由は、▲１▼ 円形の介装部材３を配設したのでは、介装部材３が、上・下シート１，２における、接着される外周接着部１Ａ，２Ａに掛かる問題があると共に（尚、介装部材３を半円状とすれば、上記問題を解決できるが、部品の種類が増えて、好ましくない。）、▲２▼ 付加接着部１Ｂ，２Ｂを形成しないと、エアーマットＭにおいて、上記付加接着部１Ｂ，２Ｂとこれに隣接する３個の介装部材３により囲繞される部分が、上方又は下方に膨らみ過ぎるからである。
【００１９】
隣接する介装部材３の間隔は、通常、７〜２００ｍｍとされる。介装部材３の間隔が７ｍｍ以下になると、エアーマットＭ内へのエアー充填量が減って、クッション性が悪くなり、エアーマットＭ本来の機能が低下する。逆に、介装部材３の間隔が２００ｍｍ以上になると、エアーマットＭにおける、介装部材３で囲繞された部分が膨らみ過ぎて、エアーマットＭの安定性が無くなる。
【００２０】
介装部材３の厚さは、通常、２〜１００ｍｍとされる。介装部材３の厚さが２ｍｍ以下になると、エアーマットＭの歪みを十分に吸収できないと共に、介装部材３の強度が低下して、エアーマットＭに人体が乗った際に作用する外力に対する、介装部材３の強度が十分でなくなる。逆に、介装部材３の厚さが１００ｍｍ以上になると、エアーマットＭが重くなり過ぎて、軽量化の面で問題がある。
尚、エアーマットＭの厚さは、隣接する介装部材３の間隔の内の最も短い間隔Ｓと、介装部材３の厚さの和に近い値となる。尚、Ｌは、隣接する介装部材３の間隔の内の最も長い間隔である。
【００２１】
介装部材３は、軟質の弾性材料、例えば、発泡ゴム（例えば、スポンジ等）や軟質ゴムから形成される。上記ゴムとしては、天然ゴム（ＮＲ）、スチレンブタジエンゴム（ＳＢＲ）、ブタジエンゴム（ＢＲ）、クロロプレンゴム（ＣＲ）、ニトリルゴム（ＮＢＲ）、ポリウレタン（ウレタンゴム）等が使用される。
【００２２】
上記発泡ゴムの硬度を発泡ゴム硬度計で計測した場合には、その硬度（ＴＹＰＥ−Ｃ）は、通常、１５〜８０とされる。又、上記軟質ゴムの硬度（ＪＩＳ−Ａ）は、通常、１５〜６５とされる。上記発泡ゴムや軟質ゴムの硬度が、上記下限値以下であると、エアーマットＭの歪みを十分に吸収できず、エアーマットＭを所定形状とできない。逆に、発泡ゴムや軟質ゴムの硬度が、高いと、エアーマットＭ内の圧力が低下した場合に、介装部材３により、エアーマットＭ上の人体に対して、指圧効果がある。しかし、発泡ゴムや軟質ゴムの硬度が上記上限値以上になると、エアーマットＭ内の圧力が低下した場合に、介装部材３がエアーマットＭ上の人体を強く押し過ぎる問題が生じる。
【００２３】
ところで、人体が発生する汗の量はかなり多く、例えば、一般に、就寝時に、人体が発生する汗の量は約１８０ｃｃと言われている。従って、人体が乗るエアーマットＭには、良好な透湿性が要求される。ところが、ゴム引布製の上・下シート１，２自体は透湿性を有さない。このため、エアーマットＭの上方に溜まった湿気はエアーマットＭの長さ方向や幅方向に分散されて、逃げるが、エアーマットＭの下方には逃がすことができない。
そのため、透湿性が要求されるものについては、本発明では、介装部材３をエアー不透過性材料により形成した場合には、介装部材３の中央部に、通気性及び透湿性等の目的で、貫通孔８が上下方向に形成されると共に、上・下シート１，２における、貫通孔８と対応する部分に、それぞれ、貫通孔８と連通する連通孔１Ｃ，２Ｃが形成される。これにより、本発明では、エアーマットＭの透湿性を良好にできる。
【００２４】
ところで、上・下シート１，２の加硫時の密着を防止するために、通常は、上・下シート１，２間における、外周接着部１Ａ，２Ａと介装部材３の配設箇所を除く部分に、ステアリン酸亜鉛、タルク等の離型剤を使用することが好ましい。
【００２５】
尚、上記図例では、上・下シート１，２を別個としたが、単一のシートを折り重ねることで、上・下シート１，２を構成することもある。又、エアーマットＭの上・下シート１，２がゴム引布製であることと、介装部材３が、通常、発泡ゴム及び軟質ゴムから形成されることから、エアーマットＭのゴムの臭いは比較的強いものとなる場合がある。このような場合には、必要に応じて、何らかの消臭対策（手段）を取ることもある。又、エアーマットＭにおける、人体の頭部が載置される箇所に、頭部が嵌まり込むような凹部を形成することもある。
【００２６】
上記構成例によれば、エアーマットＭを主構成する上・下シート１，２を塩化ビニール製ではなく、ゴム引布製としたので、上・下シート１，２の強度を従来よりも向上できて、上・下シート１，２が損傷しにくく、エアーマットＭの耐久性を向上できて、エアーマットＭをアウトドア等の過酷な条件下で十分に使用できる。
【００２７】
又、上・下シート１，２を外周接着部１Ａ，２Ａのみで接着したのでは、中央部が大きく盛り上がって、エアーマットＭとしての機能を果たさないため、上・下シート１，２の対応する多数箇所を介装部材３を介して接着している。これにより、エアーマットＭの上下面には、部分的に見れば、多数の凹凸が形成されることになるが、エアーマットＭ全体として見れば、略平坦な所定形状と見做せるようにようにしている。
【００２８】
ところで、上・下シート１，２を、上記のように、ゴム引布製としたので、上・下シート１，２は、塩化ビニール製の場合に比較して、あまり伸びない。このため、例えば、上・下シート１，２の対応する多数箇所を介装部材３を介さずに接着した場合には、エアーマットＭのエアー室５内にエアーを充填して、エアーマットＭを膨張させた際に、上記接着箇所で、エアーマットＭの膨張が阻害され、そのため、本来ならば、エアーマットＭが大きく歪んで、例えば、波打った状態となり、全体として平坦な所定形状にならない問題が生じる。
【００２９】
しかしながら、本発明では、上・下シート１，２の上記接着箇所で、上・下シート１，２間に、弾性材料から成る介装部材３を介装したので、エアーマットＭを膨張させた際に、介装部材３が弾性変形しながら伸長等することで、エアーマットＭの膨張時の歪みを吸収でき、エアーマットＭを略平坦な所定形状とできて（略平坦化できて）、エアーマットＭが波打ったりすることを防止できる。
【００３０】
又、介装部材３を軟質材料としたので、エアーマットＭ上の人体が介装部材３に上シートを介して当接しても、違和感を感じることはない。
【００３１】
ところで、上記エアーマットＭを製造する際には、例えば、▲１▼ 未加硫の上・下シート１，２を加硫した後、▲２▼ 上・下シート１，２間に介装部材３を介装して（必要に応じて、離型剤も使用される）、上・下シート１，２の外周接着部１Ａ，２Ａや付加接着部１Ｂ，２Ｂ等の接着予定箇所を接着すると共に、上・下シート１，２と介装部材３を接着することで、エアーマットＭを製造することが考えられる。しかし、上記製造方法は、上記▲１▼▲２▼の２工程でエアーマットＭを製造するため、製造能率が悪いとの問題がある。
【００３２】
そこで、本発明では、エアーマットＭを下記のように製造している（図６参照）。即ち、未加硫の上・下シート１，２の内面における、接着予定箇所及び、介装部材３を接着する部分に接着剤を塗布すると共に、介装部材３の上下面に接着剤を塗布した後（尚、介装部材３の上下面及び、上・下シート１，２における、介装部材３を接着する箇所の一方にのみ、接着剤を塗布することもある。）、介装部材３を上・下シート１，２間に介装して（必要に応じて、離型剤も使用される）、これを、型開きした上・下モールド（金型）１３，１４間にセットする。尚、下モールド１４の上面は平坦面とされているが、上モールド１３の外周部を除く部分は、上方に凹設された凹設部１３Ａとされている。
【００３３】
次に、図５に示すように、上・下モールド１３，１４を型締めして、上・下モールド１３，１４の外周部により、上・下シート１，２の接着予定箇所を押圧すると共に、上モールド１３の凹設部１３Ａの上面により、上・下シート１，２と介装部材を下モールド１４に対して押圧し、この状態で、加熱等することで、上・下シート１，２を加硫して、上・下シート１，２の外周接着部１Ａ，２Ａや付加接着部１Ｂ，２Ｂ等の接着予定箇所を接着（加硫接着）すると共に、上・下シート１，２と介装部材３を接着（加硫接着）する。
【００３４】
上記のように、本発明では、▲１▼ 上・下シート１，２の加硫と、▲２▼ 上・下シート１，２の外周接着部１Ａ，２Ａや付加接着部１Ｂ，２Ｂ等の接着予定箇所の接着と、▲３▼ 上・下シート１，２と介装部材３の接着の３つの作業を同時に行うようにしたので、上記▲１▼の作業を▲２▼▲３▼の作業とは別個に行う場合と比較して、エアーマットＭを容易に能率良く製造できる。
【００３５】
図６は本発明のエアーマットの実施の形態の第２例を示すもので、介装部材３がエアー不透過性材料により形成されているが、介装部材３の上記貫通孔や、上・下シート１，２の上記連通孔は形成されていない。尚、介装部材３に貫通孔を形成する場合もある。
【００３６】
尚、介装部材３を発泡ゴム（例えば、スポンジ）等のエアー透過性材料から形成した場合にも、上・下シート１，２に第１例のように連通孔を形成すると、エアーマットＭ内部のエアー室５のエアーが連通孔から漏れる惧れがある。そのため、この場合には、図６に示すように、上・下シート１，２の連通孔は勿論のこと、介装部材３の貫通孔も形成されない。尚、介装部材３のみに貫通孔を形成する場合もある。
【００３７】
尚、上・下シート１，２の加硫時の密着を防止するために、上・下シート１，２間に離型剤を使用すると、作業性、生産性で若干問題がある。この問題を解決したのが、図７及び図８に示すエアーマットＭの実施の形態の第３例であって、本例では、不織布４（密着防止布）を使用することで、作業性、生産性を向上させている。
【００３８】
即ち、不織布４は、上・下シート１，２間における、外周接着部１Ａ，２Ａと介装部材３の配設箇所を除く部分に介装されて、上・下シートの密着を防止するもので、不織布４には、介装部材３が挿通される孔４Ａが形成されている。尚、介装部材３と孔４Ａの内周間には、隙間が形成される場合と、隙間が形成されない場合がある。後者の場合には、エアーマットＭの製造時に、介装部材３が孔４Ａに圧入されて、介装部材３が不織布４に位置決め保持され、この状態で、上・下シート１，２間に介装される。尚、このように介装すれば、介装部材３の上・下シート１，２間への介装や位置決めを容易に行える。
【００３９】
不織布４は、ポリエステル、ナイロン等の合成繊維糸、又は、天然繊維糸から成り、その厚さは、０．０５〜０．２５ｍｍが好ましい。不織布４の厚さが０．０５ｍｍ以下であると、離型機能（上・下シート１，２の密着防止機能）がなく、又、厚さが０．２５ｍｍ以上になると、エアーマットＭがごわごわして、好ましくない。
【００４０】
図９は本発明のエアーマットの実施の形態の第４例を示すもので、第３例の変形例であって、介装部材３には貫通孔８が形成されているが、上・下シート１，２には、連通孔が形成されていない。尚、介装部材３に貫通孔を形成しない場合もある。
【００４１】
ところで、上記エアーマットＭは、室内又は室外（アウトドア）において、単体でも十分に使用できるが、例えば、他のものと組み合わせて、使用することにより、下記のような問題も解決できる。
即ち、従来、敷布団では、クッション性（柔らかさ）と保温性等を十分に確保するためには、敷布団をかなり厚くする必要があり、これが、敷布団を重くして、その押入れ等に対する出し入れ（収納・取出）を面倒なものにするとの問題点がある。
【００４２】
本発明のエアーマット入り敷布団は、上記問題を解決できるもので、図１０に示すように、上記敷布団１６は、敷布団本体１７と上記エアーマットＭを有する。
【００４３】
敷布団本体１７は、上・中・下敷布（側地）１９，２０，２１と、充填物２２を有する。上・中・下敷布１９，２０，２１は、セルロース系繊維やエステル等の単一の合成繊維、又は、複数の合成繊維からなる編織物よりなる。上・中・下敷布１９，２０，２１には、吸水拡散加工、撥水加工、抗菌防臭加工、制菌加工、防ダニ加工、防炎加工等、使用用途に応じた加工が施される。充填物２２は、エステル、綿、レーヨン、藁、パンヤ等、吸水、吸湿性に優れるセルロース系繊維及びそれらの組み合わせからなる。
【００４４】
上・中敷布１９，２０間には、上記充填物が充填される充填物用収納部２３が形成されている。又、中・下敷布２０，２１間には、上記エアーマットＭが収納されるエアーマット用収納部２４が形成されると共に、中・下敷布２０，２１の一側部同士は、連結体（連結具）２５により、分離可能に連結されて、収納部２４は、側方に対して開閉可能とされており、収納部２４を側方に対して開放することにより、収納部２４に対する、エアーマットＭの出し入れ（収納・取出、着脱）が可能とされている。連結体２５としては、チャック、又は、雄・雌用連結片から成る面ファスナー等が使用される。
【００４５】
上記構成例によれば、エアーマットＭ内部には、熱遮断機能を有するエアーが充填されているので、エアーマットＭは保温性を有するが、このような保温性とクッション性（柔らかさ）を有する軽量のエアーマットＭを、敷布団本体１７に備えたので、▲１▼ 敷布団１６のクッション性（柔らかさ）と保温性等を十分に確保しながら、▲２▼ 充填物２２の厚さを薄くすることで、敷布団１６を軽量化でき、敷布団１６の押入れ等に対する出し入れ（収納・取出）を容易に行える。特に、エアーマットＭからエアーを抜くか、エアーマットＭを敷布団本体１７から取り出すことにより、敷布団１６をコンパクトにでき、敷布団１６の押入れ等に対する出し入れをより一層容易に行える。
【００４６】
図１１はエアーマット入り敷布団の他例を示し、敷布団本体１７のエアーマット用収納部２４内に長手方向に関して複数個（図例では、３個）のエアーマットＭが配設されている。このように、エアーマットＭを単一ではなく、複数個とすれば、エアーマットＭからエアーを抜かずとも、敷布団本体１７のエアーマット用収納部２４に対する、エアーマットＭの出し入れ（収納・取出）を容易に行える。
【００４７】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、下記の効果を奏する。
▲１▼ エアーマットを主構成する上・下シートを塩化ビニール製ではなく、ゴム引布製としたので、上・下シートの強度を従来よりも向上できて、エアーマットの耐久性を向上できる。
▲２▼ 例えば、上・下シートの対応する多数箇所を介装部材を介さずに接着した場合には、エアーマットを膨張させた際に、上記接着箇所で、エアーマットの膨張が阻害され、そのため、本来ならば、エアーマットが大きく歪んで、所定形状とならない問題が生じる。しかしながら、上・下シートの上記接着箇所で、上・下シート間に、弾性材料から成る介装部材を介装したので、エアーマットを膨張させた際に、介装部材が弾性変形することで、エアーマットの膨張時の歪みを吸収でき、エアーマットを所定形状にできる。
▲３▼ 介装部材を軟質材料としたので、エアーマット上の人体が介装部材に上シートを介して当接しても、違和感を感じることはない。
【００４８】
▲１▼ 請求項３によれば、エアーマットの透湿性を良好にできる。
▲２▼ 請求項４によれば、エアーマットが局部的に膨らみ過ぎることを防止できる。
▲３▼ 請求項５によれば、上・下シートの加硫時の密着を防止できる。
▲４▼ 請求項６によれば、上・下シートの加硫時に、離型剤を使用することなく、上・下シートの密着を防止でき、作業性、生産性を向上できる。
▲５▼ 請求項７によれば、α．上・下シートの加硫と、β．上・下シートの接着予定箇所の接着と、γ．上・下シートと介装部材の接着の３つの作業を同時に行うようにしたので、上記αの作業をβ，γの作業とは別個に行う場合と比較して、エアーマットを容易に能率良く製造できる。
▲６▼ 請求項８によれば、α．敷布団のクッション性（柔らかさ）と保温性等を十分に確保しながら、β．敷布団を軽量化でき、敷布団の押入れ等に対する出し入れを容易に行える。特に、エアーマットからエアーを抜くこと等により、敷布団をコンパクトにでき、敷布団の押入れ等に対する出し入れをより一層容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のエアーマットの実施の形態の第１例を示す平面図である。
【図２】図１の一部斜視図である。
【図３】図２のＡ−Ａ線矢視断面図である。
【図４】図２のＢ−Ｂ線矢視断面図である。
【図５】図１のエアーマットの製造方法を示す説明図である。
【図６】本発明のエアーマットの実施の形態の第２例を示す断面図である。
【図７】本発明のエアーマットの実施の形態の第３例を示す断面図である。
【図８】図７のエアーマットの製造方法を示す説明図である。
【図９】本発明のエアーマットの実施の形態の第４例を示す断面図である。
【図１０】本発明のエアーマット入り敷布団の実施の形態の一例を示す断面説明図である。
【図１１】本発明のエアーマット入り敷布団の実施の形態の他例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
１，２上・下シート
１Ａ，２Ａ外周接着部
１Ｂ，２Ｂ付加接着部
１Ｃ，２Ｃ連通孔
３介装部材
４不織布
５エアー室
８貫通孔
１３，１４上・下モールド
１６敷布団
１７敷布団本体
Ｍエアーマット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an air mat, a method for producing the same, and a mattress including an air mat.
[0002]
[Prior art]
The air mat is usually configured by forming an air chamber between both sheets by welding or bonding the outer peripheral edges of two upper and lower sheets over the entire circumference. By the way, in the past, the sheet is often made of vinyl chloride, but this is weak in strength and easily perforated.
Therefore, in order to improve the strength of the air mat, it can be considered that the sheet is made of rubber.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the sheet is simply made of rubber, the sheet is elastically deformed and easily stretched. Therefore, it is difficult to make the air mat into a predetermined shape, and the strength is not sufficient. It was.
[0004]
In order to solve the above problems, an object of the present invention is to provide an air mat using a rubberized cloth, a method for producing the air mat, and a mattress with an air mat.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the air mat of the present invention is characterized by the fact that the outer peripheral edges of the upper and lower sheets made of rubberized cloth are bonded to each other so that an air chamber is formed between the upper and lower sheets. Formed In air mat The corresponding upper and lower seats are made of soft elastic material. When the air chamber is filled with air, it absorbs the distortion of the air mat by elastic deformation. It exists in the point adhere | attached through the interposition member.
In addition, the interposition member may be variously disposed between the upper and lower sheets.
In addition, through holes may be formed in the interposition member in the vertical direction, and communication holes may be formed in the upper and lower sheets at portions corresponding to the through holes in the vertical direction.
Furthermore, the interposition members are arranged in various patterns between the upper and lower sheets. , It may be glued.
In addition, a release agent such as zinc stearate or talc may be used to prevent adhesion between the upper and lower sheets.
Furthermore, a nonwoven fabric may be interposed in the part except the outer peripheral edge part and the arrangement | positioning location of an interposed member between upper and lower sheets.
Also, the air mat manufacturing method of the present invention is characterized in that the upper and lower molds are set between upper and lower molds by placing upper and lower sheets and intervening members made of unvulcanized rubberized cloth. The mold is clamped, the upper and lower sheets are vulcanized, and the upper and lower sheets are bonded to each other, and the upper and lower sheets are bonded to the interposition member.
Furthermore, the feature of the mattress with an air mat of the present invention is that it has a mattress body and an air mat, and the air mat is provided in the comforter body.
In some cases, the air mat can be freely inserted into and removed from the mattress body.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first example of an embodiment of an air mat according to the present invention will be described with reference to the drawings of FIGS. 1 to 5. FIGS. 1 to 4 show an air mat M, and its thickness is usually 10 to 150 mm. Is appropriate. When the thickness of the air mat M is 10 mm or less, the cushioning property is poor and is too hard, and there is a problem in terms of comfort. If the thickness of the air mat M is 150 mm or more, the cushioning property is too good (too soft), so when the human body gets on the air mat M, the air mat M sinks greatly and stability is improved. There is no problem. The air mat M includes upper and lower sheets 1 and 2 and an interposing member 3.
[0007]
The outer peripheral edge portions of the upper and lower sheets 1 and 2 are the outer peripheral adhesive portions 1A and 2A that are bonded (vulcanized adhesive) to each other over the entire periphery. A single (or multiple) air chamber 5 surrounded by 1A and 2A is formed, and the air chamber 5 is filled with air between the outer peripheral bonding portions 1A and 2A of the upper and lower sheets 1 and 2. An air valve 6 is provided. The air mat M may be provided with an air pump for air filling. The upper and lower sheets 1 and 2 are made of a (substantially) stretched (extremely) rubberized cloth, and the rubberized cloth is formed by coating a rubber composition on one or both sides of a base cloth. ing.
[0008]
As the base fabric, woven fabric (woven fabric, knitted fabric, braided fabric, twisted fabric, netted fabric) or non-woven fabric is used, and as the fiber yarn used, synthetic fiber yarn such as nylon, polyester, vinylon, etc. and natural fabric such as cotton are used. Fiber yarn is used.
The thickness of the used fiber yarn is usually 20 to 400 denier. By the way, when a human body gets on the air mat M, a large pressure acts on the upper and lower sheets 1 and 2, but when the thickness of the used fiber yarn is 20 denier or less, the upper and lower The strength of the sheets 1 and 2 is not sufficient, and there is a problem in terms of durability of the air mat M. On the other hand, when the thickness of the fiber yarn used is 400 denier or more, there are problems in terms of texture and weight reduction of the air mat M.
[0009]
The strength of the base fabric is usually 15 to 150 kg / 3 cm width. If the strength of the base fabric is 15 kg / 3 cm width or less, the strength of the upper and lower sheets 1 and 2 against the pressure when a human body gets on the air mat M becomes insufficient, and the durability of the air mat M is also a problem. There is. On the other hand, if the strength of the base fabric is 150 kg / 3 cm width or more, the rigidity of the upper and lower sheets 1 and 2 becomes too high, and the texture of the air mat M is impaired, which is not preferable.
[0010]
The elongation of the base fabric according to JIS is usually 5 to 50%. When the elongation of the base fabric is 5% or less, when the pressure in the air chamber 5 is increased, the upper and lower sheets 1 and 2 hardly extend, and therefore the air mat M cannot be formed into a predetermined shape. On the contrary, if the elongation of the base fabric is 50% or more, when the pressure in the air chamber 5 is increased, the upper and lower sheets 1 and 2 are excessively stretched, and the air mat M is formed into a predetermined shape. Can not.
[0011]
The number of ends (number of ends) of the base fabric is usually 15 to 150 / inch. If the number of ends of the fabric becomes 15 / inch or less, the strength of the upper and lower sheets 1 and 2 against the pressure when a human body gets on the air mat M becomes insufficient, and the durability of the air mat M is also improved. There's a problem. On the contrary, when the number of ends of the base fabric is 150 pieces / inch or more, there are problems in terms of texture and weight reduction of the air mat M.
[0012]
The rubber composition coated on the base fabric includes natural rubber (NR), styrene butadiene rubber (SBR), butadiene rubber (BR), chloroprene rubber (CR), nitrile rubber (NBR), epichlorohydrin rubber (ECO), chloro A rubber composition mainly composed of sulfonated polyethylene (CSM), urethane rubber (polyurethane), acrylic rubber (ACM) or the like is used.
[0013]
The strength of the rubber composition alone coated on the base fabric is usually 50 to 250 kg / cm. ² It is said. The strength of the rubber composition is 50 kg / cm ² Below, the strength of the upper and lower sheets 1 and 2 against the pressure when a human body gets on the air mat M becomes insufficient, and there is a problem in terms of durability of the air mat M. Conversely, the strength of the rubber composition is 250 kg / cm. ² At the above, the rigidity of the upper and lower sheets 1 and 2 becomes too high, and it feels stiff, or when sleeping on the air mat M, it makes a noise when it moves. There is a problem that it is bad, which is not preferable.
[0014]
The (breaking) elongation (permanent elongation) of the rubber composition is usually 200 to 800%. When the elongation at break of the rubber composition is 200% or less, there are problems in terms of the feel and durability of the air mat M. On the contrary, when the elongation at break of the rubber composition is 800% or more, the physical properties of the rubber become too small, and the durability of the air mat M is deteriorated.
[0015]
The hardness (JIS-A) of the rubber composition is usually 25 to 70. If the hardness of the rubber composition is 25 or less, the adhesiveness of the surfaces of the upper and lower sheets 1 and 2 becomes too large, and the surfaces of the upper and lower sheets 1 and 2 are easily adhered to each other. There is a problem above. On the contrary, when the hardness of the rubber composition is 70 or more, the texture of the air mat M is impaired, which is not preferable.
[0016]
The interposition member (intermediate rubber, (rubber) support, support rubber) 3 absorbs the distortion of the air mat M when the air chamber 5 of the air mat M is filled with air, and has a disc shape. ing. The interposition member 3 is disposed between the upper and lower sheets 1 and 2 (for example, in a (substantially) uniform or (substantially) constant pattern), and the upper and lower surfaces are bonded to the upper and lower sheets 1 and 2 ( Vulcanized). If the arrangement interval of the intervention member 3 is increased, the height of the air mat M is increased and the elasticity thereof is also increased. Therefore, the arrangement pattern of the interposed member 3 is appropriately changed to various patterns depending on the use of the air mat M. In the illustrated example, the interposed member 3 is disposed as follows, for example.
[0017]
That is, as shown in FIG. 1, in the plan view of the upper and lower sheets 1, 2, the parallel lines 10 that are equally spaced at the left and the parallel lines 11 that are equally spaced at the right are hypothesized. A mounting member 3 is provided. The interval between the parallel lines 10 and 11 and the angle (inclination angle) of the parallel lines 10 and 11 with respect to the width direction or the longitudinal direction are (substantially) the same.
In the area adjacent to the outer peripheral adhesive portions 1A and 2A of the upper and lower sheets 1 and 2, the interposed member 3 is not disposed at the position (planned) where the interposed member 3 is disposed. , 2 are directly bonded additional bonded portions (auxiliary bonded portions) 1B, 2B, and are connected to the outer peripheral bonded portions 1A, 2A.
[0018]
(1) If the circular interposing member 3 is disposed, the interposing member 3 is applied to the outer peripheral bonding portions 1A and 2A to be bonded in the upper and lower sheets 1 and 2. There is a problem (in addition, the above-mentioned problem can be solved if the interposed member 3 is semicircular, but the number of parts increases, which is not preferable). (2) The additional adhesive portions 1B and 2B are not formed. In the air mat M, the portion surrounded by the additional adhesive portions 1B and 2B and the three interposed members 3 adjacent to the additional adhesive portions 1B and 2B is excessively swollen upward or downward.
[0019]
The interval between adjacent interposed members 3 is usually 7 to 200 mm. When the spacing between the intervening members 3 is 7 mm or less, the air filling amount into the air mat M is reduced, the cushioning property is deteriorated, and the original function of the air mat M is deteriorated. On the other hand, when the interval between the interposed members 3 is 200 mm or more, the portion of the air mat M surrounded by the interposed member 3 is excessively swollen, and the stability of the air mat M is lost.
[0020]
The thickness of the interposed member 3 is normally 2 to 100 mm. When the thickness of the interposed member 3 is 2 mm or less, the distortion of the air mat M cannot be sufficiently absorbed, the strength of the interposed member 3 is reduced, and the external force acting when the human body gets on the air mat M is reduced. The strength of the intervention member 3 is not sufficient. On the contrary, if the thickness of the interposed member 3 is 100 mm or more, the air mat M becomes too heavy, which causes a problem in terms of weight reduction.
In addition, the thickness of the air mat M becomes a value close to the sum of the shortest interval S of the intervals between the adjacent interposed members 3 and the thickness of the interposed member 3. In addition, L is the longest interval among the intervals between the adjacent interposing members 3.
[0021]
The intervening member 3 is formed of a soft elastic material, for example, foam rubber (for example, sponge) or soft rubber. Examples of the rubber include natural rubber (NR), styrene butadiene rubber (SBR), butadiene rubber (BR), chloroprene rubber (CR), nitrile rubber (NBR), polyurethane (urethane rubber), and the like.
[0022]
When the hardness of the foam rubber is measured with a foam rubber hardness meter, the hardness (TYPE-C) is normally 15-80. Moreover, the hardness (JIS-A) of the soft rubber is usually 15 to 65. If the hardness of the foamed rubber or soft rubber is equal to or lower than the lower limit, the distortion of the air mat M cannot be sufficiently absorbed, and the air mat M cannot have a predetermined shape. On the contrary, if the hardness of the foam rubber or soft rubber is high, when the pressure in the air mat M is lowered, the interposing member 3 has a finger pressure effect on the human body on the air mat M. However, when the hardness of the foamed rubber or soft rubber is equal to or higher than the above upper limit value, there arises a problem that when the pressure in the air mat M decreases, the interposed member 3 pushes the human body on the air mat M too strongly.
[0023]
By the way, the amount of sweat generated by the human body is quite large. For example, it is generally said that the amount of sweat generated by the human body at bedtime is about 180 cc. Therefore, the air mat M on which the human body rides is required to have good moisture permeability. However, the upper and lower sheets 1 and 2 themselves made of rubberized cloth do not have moisture permeability. For this reason, the moisture accumulated above the air mat M is dispersed in the length direction and width direction of the air mat M and escapes, but cannot escape below the air mat M.
For this reason, in the present invention, when the interposition member 3 is formed of an air impermeable material, the object such as air permeability and moisture permeability is provided in the central portion of the interposition member 3 in the present invention. Thus, the through-hole 8 is formed in the vertical direction, and communication holes 1C and 2C communicating with the through-hole 8 are formed in portions of the upper and lower sheets 1 and 2 corresponding to the through-hole 8, respectively. Thereby, in this invention, the moisture permeability of the air mat M can be made favorable.
[0024]
By the way, in order to prevent the adhesion of the upper and lower sheets 1 and 2 at the time of vulcanization, usually, the locations where the outer peripheral adhesive portions 1A and 2A and the interposition member 3 are disposed between the upper and lower sheets 1 and 2 are determined. It is preferable to use a release agent such as zinc stearate and talc in the portion to be removed.
[0025]
In the above example, the upper and lower sheets 1 and 2 are separated, but the upper and lower sheets 1 and 2 may be formed by folding a single sheet. Further, since the upper and lower sheets 1 and 2 of the air mat M are made of rubberized cloth, and the interposed member 3 is usually formed of foam rubber and soft rubber, the smell of the rubber of the air mat M is May be relatively strong. In such a case, some deodorizing measures (means) may be taken as necessary. Moreover, the air mat M may be formed with a recess in which the head is fitted at a place where the head of the human body is placed.
[0026]
According to the above configuration example, the upper and lower sheets 1 and 2 that mainly constitute the air mat M are made of rubberized cloth instead of vinyl chloride, so that the strength of the upper and lower sheets 1 and 2 can be improved as compared with the conventional case. Thus, the upper and lower sheets 1 and 2 are hardly damaged, the durability of the air mat M can be improved, and the air mat M can be sufficiently used under severe conditions such as outdoors.
[0027]
In addition, if the upper and lower sheets 1 and 2 are bonded only by the outer peripheral bonding portions 1A and 2A, the center portion is greatly raised and does not function as an air mat M. A large number of locations are bonded via the interposed member 3. As a result, a large number of irregularities are formed on the upper and lower surfaces of the air mat M when viewed partially. However, when viewed as the entire air mat M, it can be regarded as a substantially flat predetermined shape. I have to.
[0028]
By the way, since the upper and lower sheets 1 and 2 are made of rubberized cloth as described above, the upper and lower sheets 1 and 2 do not extend much compared to the case of vinyl chloride. For this reason, for example, when the corresponding many locations of the upper and lower sheets 1 and 2 are bonded without the interposition member 3, the air mat 5 is filled with air, and the air mat M When the air mat is expanded, the expansion of the air mat M is hindered at the above-mentioned bonding locations. Therefore, the air mat M is largely distorted, for example, becomes wavy, and has a flat shape as a whole. The problem that does not become.
[0029]
However, in the present invention, the air mat M is expanded because the interposing member 3 made of an elastic material is interposed between the upper and lower sheets 1 and 2 at the above-mentioned bonding locations of the upper and lower sheets 1 and 2. At this time, the interposing member 3 stretches while being elastically deformed, so that the distortion at the time of expansion of the air mat M can be absorbed, and the air mat M can be formed into a substantially flat predetermined shape (can be substantially flattened) It is possible to prevent the air mat M from wavy.
[0030]
Further, since the interposing member 3 is made of a soft material, even if a human body on the air mat M contacts the interposing member 3 via the upper sheet, there is no sense of incongruity.
[0031]
By the way, when the air mat M is manufactured, for example, (1) after vulcanizing the unvulcanized upper and lower sheets 1 and 2, and (2) an interposed member between the upper and lower sheets 1 and 2. 3 (a release agent is also used if necessary), and adheres to the adhesion planned portions such as the outer peripheral bonding portions 1A and 2A and the additional bonding portions 1B and 2B of the upper and lower sheets 1 and 2 At the same time, it is conceivable to manufacture the air mat M by bonding the upper and lower sheets 1 and 2 and the interposition member 3 together. However, since the air mat M is manufactured in the above two steps (1) and (2), the manufacturing method has a problem that the manufacturing efficiency is poor.
[0032]
Therefore, in the present invention, the air mat M is manufactured as follows (see FIG. 6). In other words, the adhesive is applied to the portions to be bonded on the inner surfaces of the unvulcanized upper and lower sheets 1 and 2 and the portion where the intervening member 3 is bonded, and the adhesive is applied to the upper and lower surfaces of the intervening member 3. After that, the adhesive member may be applied only to one of the upper and lower surfaces of the interposed member 3 and the upper and lower sheets 1 and 2 where the interposed member 3 is bonded. 3 is interposed between the upper and lower sheets 1 and 2 (a release agent is also used if necessary), and this is set between the upper and lower molds (molds) 13 and 14 which are opened. To do. The upper surface of the lower mold 14 is a flat surface, but the portion excluding the outer periphery of the upper mold 13 is a recessed portion 13A that is recessed upward.
[0033]
Next, as shown in FIG. 5, the upper and lower molds 13 and 14 are clamped, and the upper and lower molds 1 and 14 are pressed by the outer peripheral portions of the upper and lower sheets 1 and 2 to be bonded. The upper and lower sheets 1 and 2 and the intervening member are pressed against the lower mold 14 by the upper surface of the recessed portion 13A of the upper mold 13 and heated in this state. 2 is vulcanized to bond the adhesion planned portions such as the outer peripheral bonding portions 1A and 2A and the additional bonding portions 1B and 2B of the upper and lower sheets 1 and 2 (vulcanization bonding), and the upper and lower sheets 1 and 2 And the interposition member 3 are bonded (vulcanized bonding).
[0034]
As described above, in the present invention, (1) vulcanization of the upper and lower sheets 1 and 2 and (2) outer peripheral bonding portions 1A and 2A and additional bonding portions 1B and 2B of the upper and lower sheets 1 and 2 Since the three operations of bonding of the planned bonding point and (3) bonding of the upper and lower sheets 1 and 2 and the interposition member 3 are performed simultaneously, the above operation (1) is performed in accordance with (2) (3). The air mat M can be easily and efficiently manufactured as compared with the case where it is performed separately from the work.
[0035]
FIG. 6 shows a second example of the embodiment of the air mat according to the present invention, and the interposing member 3 is formed of an air impermeable material. The communication holes of the lower sheets 1 and 2 are not formed. In some cases, a through hole is formed in the interposed member 3.
[0036]
Even when the interposing member 3 is formed of an air permeable material such as foam rubber (for example, sponge), if the communication holes are formed in the upper and lower sheets 1 and 2 as in the first example, the air mat M There is a possibility that the air in the internal air chamber 5 leaks from the communication hole. Therefore, in this case, as shown in FIG. 6, not only the communication holes of the upper and lower sheets 1 and 2 but also the through holes of the interposing member 3 are not formed. A through hole may be formed only in the interposition member 3.
[0037]
If a release agent is used between the upper and lower sheets 1 and 2 in order to prevent adhesion of the upper and lower sheets 1 and 2 during vulcanization, there are some problems in workability and productivity. This problem has been solved by the third example of the embodiment of the air mat M shown in FIGS. 7 and 8, and in this example, by using the nonwoven fabric 4 (adhesion prevention cloth), workability, Productivity is improved.
[0038]
That is, the non-woven fabric 4 is interposed between the upper and lower sheets 1 and 2 except for the locations where the outer peripheral adhesive portions 1A and 2A and the interposing member 3 are disposed, and prevents the upper and lower sheets from sticking to each other. Thus, the nonwoven fabric 4 is formed with a hole 4A through which the interposition member 3 is inserted. In addition, between the inner periphery of the intervention member 3 and the hole 4A, a gap may be formed or a gap may not be formed. In the latter case, when the air mat M is manufactured, the interposition member 3 is press-fitted into the hole 4A, and the interposition member 3 is positioned and held in the nonwoven fabric 4, and in this state, between the upper and lower sheets 1 and 2 Intervened. In addition, if it interposes in this way, interposition and positioning between the upper and lower sheets 1 and 2 of the interposition member 3 can be performed easily.
[0039]
The nonwoven fabric 4 consists of synthetic fiber yarns, such as polyester and nylon, or natural fiber yarns, and the thickness is preferably 0.05 to 0.25 mm. When the thickness of the nonwoven fabric 4 is 0.05 mm or less, there is no release function (function to prevent the adhesion between the upper and lower sheets 1 and 2), and when the thickness is 0.25 mm or more, the air mat M is stiff. It is not preferable.
[0040]
FIG. 9 shows a fourth example of the embodiment of the air mat according to the present invention, which is a modified example of the third example. In the sheets 1 and 2, communication holes are not formed. In some cases, a through hole is not formed in the interposed member 3.
[0041]
By the way, the air mat M can be sufficiently used alone or indoors or outdoors (outdoors). For example, the following problems can be solved by using the air mat M in combination with other air mats.
In other words, conventionally, in order to ensure sufficient cushioning properties (softness) and heat retention, it is necessary to make the mattress considerably thicker, which makes the mattress heavier and puts it in and out (storage).・ There is a problem that making the removal is troublesome.
[0042]
The mattress with an air mat according to the present invention can solve the above problems, and as shown in FIG. 10, the mattress 16 has a mattress body 17 and the air mat M.
[0043]
The mattress body 17 includes upper, middle, and lower mattresses (sides) 19, 20, and 21, and a filler 22. The upper / middle / underlay fabrics 19, 20, and 21 are made of a single synthetic fiber such as cellulosic fiber or ester, or a knitted fabric made of a plurality of synthetic fibers. The upper / middle / underlay fabrics 19, 20, and 21 are processed according to the intended use, such as water-absorbing diffusion processing, water-repellent processing, antibacterial and deodorizing processing, antibacterial processing, tick-proof processing, and flameproof processing. The filler 22 is made of cellulose fiber having excellent water absorption and hygroscopicity, such as ester, cotton, rayon, cocoon, bread and the like, and combinations thereof.
[0044]
Between the upper and insole fabrics 19 and 20 is formed a storage portion 23 for filling material to be filled with the above-mentioned filling material. In addition, an air mat storage portion 24 for storing the air mat M is formed between the middle and lower cloths 20 and 21, and one side portions of the middle and lower cloths 20 and 21 are connected to each other. The storage unit 24 is separably connected by a connector 25, and the storage unit 24 can be opened and closed with respect to the side. By opening the storage unit 24 with respect to the side, air is supplied to the storage unit 24. The mat M can be taken in and out (stored / taken out / detached). As the connecting body 25, a chuck or a hook-and-loop fastener composed of a male / female connecting piece is used.
[0045]
According to the above configuration example, since the air mat M is filled with air having a heat blocking function, the air mat M has heat retaining properties, but such heat retaining properties and cushioning properties (softness) are provided. Because the mattress body 17 is equipped with the lightweight air mat M that has it, (1) while sufficiently securing the cushioning (soft) and heat retaining properties of the mattress (2), the thickness of the filling 22 is made thin. By doing so, the mattress 16 can be reduced in weight, and the mattress 16 can be easily put in and out (stored / removed). In particular, by removing air from the air mat M or taking out the air mat M from the mattress body 17, the mattress 16 can be made compact, and the mattress 16 can be more easily put in and out.
[0046]
FIG. 11 shows another example of a mattress with an air mat, and a plurality (three in the example) of air mats M are arranged in the air mat storage portion 24 of the mattress body 17 in the longitudinal direction. In this way, if the air mat M is not a single piece but a plurality of air mats M, the air mat M can be taken in and out of the air mat storage part 24 of the mattress body 17 without storing the air mat M. ) Can be easily performed.
[0047]
【The invention's effect】
As described above in detail, the present invention has the following effects.
(1) Since the upper and lower sheets, which mainly constitute the air mat, are made of rubberized cloth instead of vinyl chloride, the strength of the upper and lower sheets can be improved as compared with the conventional one, and the durability of the air mat can be improved.
(2) For example, when the corresponding many locations of the upper and lower sheets are bonded without interposing members, when the air mat is expanded, the expansion of the air mat is hindered at the bonded location, For this reason, there is a problem that the air mat is largely distorted and does not have a predetermined shape. However, since the interposition member made of an elastic material is interposed between the upper and lower sheets at the above-mentioned bonding location of the upper and lower sheets, the interposition member is elastically deformed when the air mat is expanded. Moreover, the distortion at the time of expansion | swelling of an air mat can be absorbed, and an air mat can be made into a predetermined shape.
(3) Since the intervention member is made of a soft material, even if the human body on the air mat comes into contact with the intervention member via the upper sheet, there is no sense of incongruity.
[0048]
(1) According to claim 3, the moisture permeability of the air mat can be improved.
(2) According to claim 4, it is possible to prevent the air mat from being excessively locally expanded.
(3) According to claim 5, it is possible to prevent adhesion of the upper and lower sheets during vulcanization.
(4) According to the sixth aspect, when the upper and lower sheets are vulcanized, the adhesion between the upper and lower sheets can be prevented without using a release agent, and workability and productivity can be improved.
(5) According to claim 7, α. Vulcanization of upper and lower sheets, and β. Adhesion of the upper and lower sheets to be bonded, and γ. Since the three operations of bonding the upper and lower sheets and the interposition member are performed simultaneously, the air mat can be easily and efficiently compared with the case where the above α operation is performed separately from the β and γ operations. Can be manufactured.
(6) According to claim 8, α. While ensuring sufficient cushioning properties (softness) and heat retaining properties of the mattress, β. The mattress can be reduced in weight and can be easily put in and out of the mattress. In particular, by removing air from the air mat, the mattress can be made compact, and the mattress can be more easily put in and out.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a first example of an embodiment of an air mat according to the present invention.
FIG. 2 is a partial perspective view of FIG. 1;
3 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
5 is an explanatory view showing a manufacturing method of the air mat of FIG. 1. FIG.
FIG. 6 is a sectional view showing a second example of the embodiment of the air mat of the present invention.
FIG. 7 is a sectional view showing a third example of the embodiment of the air mat of the present invention.
8 is an explanatory view showing a method for manufacturing the air mat of FIG. 7. FIG.
FIG. 9 is a sectional view showing a fourth example of the embodiment of the air mat of the present invention.
FIG. 10 is a cross-sectional explanatory view showing an example of an embodiment of a mattress with an air mat according to the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional explanatory view showing another example of the embodiment of the mattress with air mat according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 2 Upper and lower seat
1A, 2A Peripheral adhesion part
1B, 2B additional bonding part
1C, 2C communication hole
3 Intervention members
4 Nonwoven fabric
5 Air chamber
8 Through hole
13, 14 Upper / lower mold
16 mattress
17 Mattress body
M air mat

Claims

In the air mat in which an air chamber is formed between the upper and lower sheets by bonding the outer peripheral edges of the upper and lower sheets made of rubberized cloth,
Corresponding number locations of the upper and lower sheets, through the interposed member that absorbs the distortion of the air mat by elastic deformation when filled with air for forming Ri and air chambers of an elastic material, soft, glued air mat .

The air mat according to claim 1, wherein the interposition members are variously disposed between the upper and lower sheets.

A through hole is formed in the interposed member in the vertical direction,
The air mat according to claim 1 or 2, wherein a communication hole is formed in the upper and lower sheets in a portion corresponding to the through hole in a vertical direction.

Intervening members are arranged in various patterns between the upper and lower sheets,
The air mat according to any one of claims 1 to 3, wherein the upper and lower sheets are directly bonded to each other at a position where the interposed member is to be disposed in a portion adjacent to the bonding portion on the outer periphery of the upper and lower sheets.

The air mat according to any one of claims 1 to 4, wherein a release agent such as zinc stearate or talc is used to prevent adhesion between the upper and lower sheets.

The air mat according to any one of claims 1 to 4, wherein a non-woven fabric is interposed between the upper and lower sheets excluding the outer peripheral edge portion to be bonded and the location where the interposition member is disposed.

It is a manufacturing method of the air mat in any one of Claims 1-6,
Set the upper and lower sheets and intervening members made of unvulcanized rubberized cloth between the upper and lower molds.
Clamp the upper and lower molds,
Vulcanize the upper and lower sheets,
Glue the upper and lower sheets to be bonded,
A method for producing an air mat for bonding upper and lower sheets and intervening members.

A mattress body and the air mat according to any one of claims 1 to 6,
An air mat mattress with an air mat on the mattress body.

The mat according to claim 8, wherein the air mat is freely inserted into and removed from the main body.