JP3846822B2 - Power-saving controller for anti-freezing heater - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道管等の凍結防止技術に関し、特に、水道管等に使用される凍結防止ヒータの断線又は供電状況を検出できる凍結防止ヒータ用節電コントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地等において電熱で水道管の凍結を防止する水道凍結防止技術には、一般に図4(a)に示すように、水道管に巻き付け又は添接して接触固定される発熱帯(ヒータ)1と、差込み電源プラグ2aを持ち発熱帯1に供電するための交流電源コード2と、このコード2の途中の防水接続プラグ2bで分岐接続された過熱防止及び節電のためのサーモスタット(感温スイッチ)3とを備えた水道凍結防止ヒータ10が用いられている。発熱帯1はその端部にコード接続部1aと端末封止部1bを有しており、端末封止部1bの貫通孔には、発熱帯の掛止又は固定用の可撓性芯線入り樹脂被覆帯(いわゆるビニールタイ)1cが結び付けられている。
【0003】
発熱帯1は一般に図4(b)に示す断面構造を有しており、等間隔で並行した一対の電熱線(電気抵抗線)L1 ,L2 を軟質耐熱性の電気絶縁樹脂部Sで押出成形法により連続被覆したものであり、電気絶縁樹脂部Sは電熱線L1 ,L2 の周囲の山形被覆部(突条被覆部)S1 ,S2 とそれらを連結する肉薄連結部S0 とからなり、山形被覆部(突条被覆部)S1 ,S2 との間には谷部Vが形成されている。
【0004】
発熱帯1としては上記の電気抵抗線タイプのものに限らず、最近では自己温度制御式タイプのものが使用されるようになって来ており、この自己温度制御式タイプにおいては、L1 ,L2 が導電線(リード線)に相当し、Sが周囲温度に応じて発熱量を変化させるポリマー発熱体(コア)となっており、そのポリマー発熱体の周囲がポリマー絶縁外皮(図示せず)で被覆されたものである。等価回路的には、2本の導電線L1 ,L2 に沿って無数の並列可変抵抗回路が分布しており、コアの温度が下がると、微少収縮して電気抵抗が下がり、ヒータ出力を上げ、逆に、コアの温度が上がると、微少膨張して電気抵抗が上がり、ヒータ出力を下げるようになっている。従って、自己温度制御式タイプの凍結防止帯では感温スイッチ等のサーモスタット3が不要となっている。
【0005】
このような水道凍結防止ヒータ10は、発熱帯1を水道管に巻付け又は添接して接触させながら、接着テープで固定した後、発泡スチロール保温筒,保温テープ等の保温材で覆って固定されるものである。
【0006】
ところで、水道凍結防止ヒータ10の発熱帯1は2本の電熱線(電気抵抗線)又は導電線で構成されているため、これらの供電線が断線していると、発熱不能により寒冷下では水道管が凍結してしまう。また、サーモスタット3がオフ状態で故障している場合も、水道管が凍結してしまう。
【0007】
このような実情から、水道凍結防止ヒータの施工時や使用中において発熱帯1の供電線の断線不良等を検出する目的で、水道凍結防止ヒータとは別に、水道凍結防止ヒータ用節電コントローラが用いられて来た。
【0008】
図5は水道凍結防止ヒータに使用される水道凍結防止ヒータ用節電コントローラを示す回路図である。この水道凍結防止ヒータ用節電コントローラ20は、交流電源(例えばAC100V)から水道凍結防止ヒータ10へ中継接続するためのものであり、商用交流電源のコンセントに接続される差込み電源プラグ21と、水道凍結防止ヒータ10の差込み電源プラグ2aが差込み接続される雌型接続コネクタ22と、差込みプラグ21とコネクタ22とを導通するための2本の供電線23,24と、一方の供電線23に介在し設定温度でオン・オフするサーモスタット(感温スイッチ)3と、供電線23,24間に介在し、サーモスタット3に直列接続すると共に水道凍結防止ヒータ10に並列接続しており、サーモスタット3に近接配置された小形の模擬(ダミー)発熱抵抗器Rと、供電線23,24間に介在するヒータ供電検出回路25とから成る。
【0009】
通常、バイメタル・サーモスタットのオン温度は6±3°Cで、オフ温度は13±3°Cとなっているが、ケース3aに内蔵されて模擬発熱抵抗器Rが近接付帯したサーモスタット3のオン作動は発熱帯1の外気温度に実質上感応するものであり、またそのオフ作動は、後述するように、実質的に発熱帯1付近の水道管温度に近似したサーモスタット環境温度(擬似水道管温度)に感応するものである。感温スイッチ・オン/オフ検出回路25は、電流制限抵抗器rと電源パイロット・ランプの発光ダイオード(LED)Lと整流ダイオードDとの直列接続回路である。
【0010】
節電コントローラ20と水道凍結防止ヒータ10の使用態様は、コネクタ22と水道凍結防止ヒータ10の差込み電源プラグ2aとを接続し、コントローラ20の差込み電源プラグ21を商用交流電源のコンセントに差し込んでおくものである。水道管は長く引き回れているため、現実には水道管の部位が異なるとその部位の温度は多少異なるものであるが、発熱帯1の非発熱期間では平均的な水道管温度としては外気温度と略等しく、外気温度の変化に応じて水道管温度も変化する。またケース3a内のサーモスタット3の環境温度は外気温度に追従する。
【0011】
他方、発熱帯1の発熱期間では水道管温度が上昇するが、発熱帯1に対し並列接続の模擬発熱抵抗器Rも発熱するため、ケース3a内のサーモスタット3の環境温度も上昇する。寒風のときは無風のときよりも水道管から熱が奪われるため、水道管が凍結し易いものであるが、寒風にケース3aが曝されると、その分、ケース3a内のサーモスタット3の環境温度は上昇し難くなるので、発熱期間ではサーモスタット3の環境温度は水道管温度をトレースしている。
【0012】
例えば、寒冷地で昼間から夜間にかけて、図6(B)の実線で示す如く、外気温度Ts が除々に降下し、サーモスタット3のオン温度を下回ると、時刻t1 でサーモスタット3がオンするので、発光ダイオードLが点灯し、図6(A)に示す如く、発熱帯1への供電により発熱帯1が発熱し始めると共に、模擬発熱抵抗器Rも発熱し始める。水道管自身は熱容量が相当大きいため、発熱帯1の発熱による水道管温度TS (図6(B)の1点鎖線で図示)の上昇変化率は比較的小さいものの、ケース3a内の模擬発熱抵抗器Rが発熱すると、それに近接配置されたサーモスタット3の環境温度TD (図6(B)の2点鎖線で図示)は比較的速く上昇するので、速やかにオフ温度に到達し、時刻t2 でサーモスタット3がオフする。この発熱帯1の発熱時間(t2 −t1 )では水道管が加温されるものの、水道管温度TP がオン温度迄は昇温しない。
【0013】
サーモスタット3が時刻t2 でオフすると、外気温度Ts がなおもオン温度よりも低いため、サーモスタット3の環境温度TD がまた降下し始め、再度、オン温度を下回るので、時刻t3 でサーモスタット3がオンし、発熱帯1が発熱し始めると共に、模擬発熱抵抗器Rも発熱し始め、やがて環境温度TD の昇温によりオフ温度に達するので、時刻t4 でサーモスタット3がオフする。この第2回目の発熱期間(t4 −t3 )は、外気温度Ts が第1回目よりも低くなっており、サーモスタット3の環境温度TD が昇温し難くなっているため、第1回目の発熱期間(t2 −t1 )よりも長くなる。
【0014】
更に、サーモスタット3が時刻t4 でオフすると、外気温度Ts がなおも低いため、サーモスタット3の環境温度TD が急激に降下して、再々度、オン温度を下回るので、時刻t5 でサーモスタット3がオンし、発熱帯1が発熱し始めると共に、模擬発熱抵抗器Rも発熱し始め、やがてオフ温度に達し、時刻t6 でサーモスタット3がオフする。この第2回目の非発熱期間たる間歇休止期間(t5 −t4 )は、外気温度Ts が第1回目よりも低くなっており、サーモスタット3の環境温度TD が急激に降温するため、第1回目の発熱期間(t3 −t2 )よりも短くなる。
【0015】
そしてまた、サーモスタット3が時刻t6 でオフすると、外気温度Ts がなおも一層低いため、サーモスタット3の環境温度TD が急激に降下してオン温度を下回り、時刻t7 でサーモスタット3がオンし、発熱帯1が発熱し始めると共に、模擬発熱抵抗器Rも発熱し始めるが、外気温度Ts が例えば−10°C以下の酷寒冷であったり、寒風が強い場合は、サーモスタット3の環境温度TD の上昇が起こり難くなるため、サーモスタット3はオンし続け、発熱帯1の発熱がそのまま継続する。
【0016】
このように、サーモスタット3のオフ期間では外気温度Ts に見立てたサーモスタット3の環境温度TD がオン温度以下になると、サーモスタット3がオンして発熱帯1及び模擬発熱抵抗器Rが発熱し始め、水道管の凍結を未然に防止し、他方、サーモスタット3のオン期間では発熱帯1で加温される水道管の水道管温度TP に見立てたサーモスタット3の環境温度TD がオフ温度以上になると、サーモスタット3がオフして発熱帯1及び模擬発熱抵抗器Rの発熱が休止し、水道管の過剰加温が抑制されて消費電力の節約が図られる。
【0017】
そして、サーモスタット3がオンすると、発光ダイオードLが点灯し、サーモスタット3がオフすると、発光ダイオードLが消灯する。しかしながら、水道凍結防止ヒータ10がコントローラ20に接続されていなかったり、発熱帯1に断線が発生している場合でも、サーモスタット3がオンすると、発光ダイオードLが点灯してしまうため、この感温スイッチ・オン/オフ検出回路25はサーモスタット3のオン・オフを検出できるに過ぎず、実際の発熱帯1への供電有無を検出できるものではない。
【0018】
図7は水道凍結防止ヒータに使用される水道凍結防止ヒータ用(3本用)節電コントローラ20を示す回路図である。なお、図5に示す節電コントローラ20の部分と同一部分には同一参照符号を付し、その説明を省略する。この水道凍結防止ヒータ用節電コントローラ30は、交流電源(例えばAC100V)から3本の水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 へ中継接続するためのものであり、互いに並列の雌形接続コネクタ221 ,222 ,223 を供電線23,24の端末に接続したものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の水道凍結防止ヒータ用(3本用)節電コントローラ30においては、それぞれ次のような問題点があった。
【0020】
▲1▼ 節電コントローラ20と同様に、感温スイッチ・オン/オフ検出回路25の発光ダイオードLが発光している場合、サーモスタット3がオン状態にあることは判るものの、水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 に実際供電されて発熱していることは検出できない。ヒータ101 ,102 ,103 がコントローラ30に接続されていなかったり、ヒータ101 ,102 ,103 のいずれかに断線が発生していても、サーモスタット3がオンすると、発光ダイオードLが点灯してしまうからである。
【0021】
▲2▼ また、水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 のいずれかに断線不良が生じていても、その断線不良に係る水道凍結防止ヒータを特定することはできない。
【0022】
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題は、感温スイッチ・オン/オフ状態の検出と複数本接続のヒータのうち断線不良に係るヒータの特定とが可能の凍結防止ヒータ用節電コントローラを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る凍結防止ヒータ用節電コントローラは、凍結防止ヒータを端末に接続すべき中継系統において感温スイッチの閉成による電源付勢により連動する電磁スイッチを介在させたことを特徴とする。
【0024】
即ち、本発明の第1の手段は、電源プラグからの一方の中継線に介装された感温スイッチ及び端末に凍結防止ヒータを接続すべき接続コネクタを具えた主中継系統と、上記電源プラグから電気的に分岐して端末に凍結防止ヒータを接続すべき接続コネクタを具えた副中継系統と、上記感温スイッチの閉成による電源付勢に基づき電磁コイルを励磁すべきコイル励磁回路と、上記副中継系統の一方の中継線に介装されて前記電磁コイルの励磁により閉成する可動スイッチ接点と、上記感温スイッチに直列接続すると共に上記主中継系統の上記接続コネクタに並列接続する第1の整流路と、この第1の整流路に介在する感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯と、上記感温スイッチに対し並列接続し、上記第1の整流路の整流極性とは逆極性で整流する第2の整流路と、この第2の整流路に介在する上記主中継系統のヒータ別供電表示灯と、上記可動スイッチ接点に対し並列接続した上記副中継系統のヒータ別供電表示灯と、を有して成ることを特徴とする。
【0025】
第1の手段では、電源プラグをコンセントに接続すると共に、中継系統の端末の接続コネクタに凍結防止ヒータを接続した使用状態において、外気温度がオン温度以上であると、感温スイッチが開成しているため、これに並列接続の第2の整流路を介して整流電流が流れるので、主中継系統のヒータ別供電表示灯が点灯すると共に、可動スイッチ接点に対し並列接続した副中継系統のヒータ別供電表示灯も点灯する。この第2の整流路に整流電流が流れる極性では第1の整流路には電流が流れず、また第2の整流路に整流電流が流れない逆極性では第2の整流路によって第1の電流路は電流遮断状態となっているため、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯は消灯状態となっている。なお、感温スイッチの開成期では、各ヒータ別供電表示灯を介して凍結防止ヒータへ電流が流れているが、通常、ヒータ別供電表示灯に対し直列の電流制限抵抗を接続しておくことで、電流値を絞り込み、表示電力を抑制することができる。
【0026】
他方、外気温度がオン温度以下になると、感温スイッチが閉成するため、第2の整流路が短絡するので、主中継系統のヒータ別供電表示灯が消灯すると共に、主中継系統に接続された凍結防止ヒータの発熱が開始する。また、第1の整流路に整流電流が流れ、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯は点灯状態となる。更に、感温スイッチの閉成による電源付勢に基づきコイル励磁回路が電磁コイルを励磁するので、副中継開系統の可動スイッチ接点が閉成し、副中継開系統の端末に接続された凍結防止ヒータが通電して発熱が開始される。
【0027】
従って、通常、外気温度がオン温度以上である冬場の昼間や夏場など(施工時に感温スイッチの周囲を暖めた場合も含む)において、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が消灯状態である場合には、感温スイッチが正常に開成状態であることを確認できる。逆に、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が点灯状態である場合は、感温スイッチがオン故障となっていることを検出できる。また、ヒータ別供電表示灯が点灯状態である場合、コネクタに断線故障の無い正常の凍結防止ヒータが接続されていることを確認できる。逆に、いずれかのヒータ別供電表示灯が消灯状態である場合、そのヒータ別供電表示灯に係るコネクタに凍結防止ヒータが接続されていないか、そのコネクタに凍結防止ヒータが接続されていてもその凍結防止ヒータが断線故障となっていることを検出できる。
【0028】
外気温度がオン温度以下である場合(施工時に感温スイッチの周囲を冷却スプレー等で冷やした場合も含む)、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が点灯状態であるときは、感温スイッチが正常に開成状態であることを確認できる。逆に、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が消灯状態であるときは、感温スイッチのオフ故障になっていることを検出できる。また、ヒータ別供電表示灯が消灯状態であるときは、コネクタに断線故障の無い正常の凍結防止ヒータが接続されて、発熱状態であることを確認できる。逆に、いずれかのヒータ別供電表示灯が点灯状態であるときは、そのヒータ別供電表示灯に係るコネクタに凍結防止ヒータが接続されていないか、そのコネクタに凍結防止ヒータが接続されていてもその凍結防止ヒータが断線故障であることを検出できる。
【0029】
このように、本発明の第1の手段の凍結防止ヒータ用節電コントローラでは、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯の点灯・消灯と各ヒータ別供電表示灯の点灯・消灯とは排他的な表示を行うようになっているので、夏場での施工時には感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯と各ヒータ別供電表示灯の排他的な点灯・消灯状態を視認すると共に、感温スイッチの周囲を冷却スプレー等で冷やし、その排他的点灯・消灯状態が反転する場合には、すべて正常(感温スイッチのオン・オフ故障無し、凍結防止ヒータの接続不良無し、凍結防止ヒータの断線不良無し)であることを確認できる。
【0030】
更に、主中継系統に感温スイッチが介装されており、且つ第1及び第2の整流路に表示灯が介在しているため、可動スイッチ接点の接点数を少なくでき、低コスト化に寄与する。
【0031】
本発明の第2の手段は、感温スイッチを介して電源プラグに接続された一方の供電線及び上記電源プラグに接続された他方の供電線から電気的に分岐して互いに並列であって、各端末に凍結防止ヒータを接続すべき接続コネクタを具えた複数の中継系統と、上記感温スイッチの閉成による電源付勢に基づき電磁コイルを励磁するべきコイル励磁回路と、上記各中継系統の一方の中継線に介装されて上記電磁コイルの励磁により閉成する可動スイッチ接点と、上記感温スイッチに対し並列接続した感温スイッチ・オン/オフ表示灯と、上記可動スイッチ接点に対し並列接続したヒータ別供電状況表示灯とを有して成ることを特徴とする。
【0032】
この第2の手段でも、電源プラグをコンセントに接続すると共に、中継系統の端末の接続コネクタに凍結防止ヒータを接続した状態において、外気温度がオン温度以上であると、感温スイッチが開成しているため、これに並列接続の感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が点灯していると共に、中継開系統の可動スイッチ接点に並列接続のヒータ別供電表示灯が点灯している。
【0033】
他方、外気温度がオン温度以下になると、感温スイッチが閉成するため、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が点灯していると共に、感温スイッチの閉成による電源付勢に基づいててコイル励磁回路が電磁コイルを励磁するので、中継開系統の可動スイッチ接点が閉成し、各中継開系統に接続された凍結防止ヒータへ通電し発熱が開始される。
【0034】
従って、通常、外気温度がオン温度以上である冬場の昼間や夏場など(施工時に感温スイッチの周囲を暖めた場合も含む)において、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が点灯状態である場合、感温スイッチが正常に開成状態であることを確認できる。逆に、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が消灯状態である場合は、感温スイッチがオン故障になっていることを検出できる。また、ヒータ別供電表示灯が点灯状態である場合、端末コネクタに断線故障の無い正常の凍結防止ヒータが接続されていることを確認できる。逆に、いずれかのヒータ別供電表示灯が消灯状態である場合、そのヒータ別供電表示灯に係るコネクタに凍結防止ヒータが接続されていないか、そのコネクタに凍結防止ヒータが接続されていてもその凍結防止ヒータが断線故障であることを検出できる。
【0035】
外気温度がオン温度以下である場合(施工時に感温スイッチの周囲を冷却スプレー等で冷やした場合も含む)、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が消灯状態であるときは、感温スイッチが正常に開成状態であることを確認できる。逆に、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯が点灯状態であるときは、感温スイッチのオフ故障になっていることを検出できる。また、ヒータ別供電表示灯が消灯状態であるときは、コネクタに断線故障の無い正常の凍結防止ヒータが接続されて、発熱状態であることを確認できる。逆に、いずれかのヒータ別供電表示灯が点灯状態であるときは、そのヒータ別供電表示灯に係るコネクタに凍結防止ヒータが接続されていないか、そのコネクタに凍結防止ヒータが接続されていてもその凍結防止ヒータが断線故障であることを検出できる。
【0036】
このように、本発明の第2の手段に係る凍結防止ヒータ用節電コントローラでは、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯の点灯・消灯と各ヒータ別供電表示灯の点灯・消灯とは同表示モードで動作するようになっているので、夏場での施工時には感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯及び各ヒータ別供電表示灯の点灯状態を視認すると共に、感温スイッチの周囲を冷却スプレー等で冷やし、消灯状態へ反転する場合には、すべて正常(感温スイッチのオン・オフ故障無し、凍結防止ヒータの接続不良無し、凍結防止ヒータの断線不良無し)であることを確認できる。
【0037】
この第2の手段では、各中継開系統がそれぞれ平等の並列関係にあるため、第1の手段における第1及び第2の整流路を特に設けなくて済む。
【0038】
通常は、各表示灯として安価な発光ダイオードが用いられる。発光ダイオードの故障率は殆ど問題とならないが、中継系統の可動スイッチ接点の故障対策については顧慮する必要がある。しかし、ヒータ別供電表示灯が並列に接続されているので、例えば、凍結防止ヒータを接続しない状態において、複数のヒータ別供電表示灯の表示モードの横並び異同を照合することで、可動スイッチ接点の不良をも発見できる。
【0039】
感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯やヒータ別供電表示灯は電流定格の大きいものならば、感温スイッチや可動スイッチ接点に直列接続しても構わない。しかし、表示電力が元々無効電力であることから、表示灯を直列に接続する場合は、電流制限抵抗や整流ダイオードを更に直列に接続し、表示電流を低減することが必要になる。ところが、凍結防止ヒータが通電して発熱する期間では、これらの表示灯に比較的大きな電流を流す必要があることから、電流制限抵抗等が却って障害となり、高出力の凍結防止ヒータをコントローラに接続し難くなる。また接続すべき凍結防止ヒータの出力如何により電流制限抵抗の抵抗値の最適化を余儀無くされ、汎用性のあるコントローラの実現が困難となる。
【0040】
このような事情から、本発明では、表示灯を感温スイッチや可動スイッチ接点に並列接続し、ヒータへの通電時の障害にならないようにしており、非通電時ではそのヒータ負荷が表示灯に直列に加わることから、電流制限効果が自ずと発揮され、表示電力の低減にも寄与する。
【0041】
第1及び第2の手段において、電磁コイルと複数の可動スイッチ接点とは接点電磁リレーを用いて構成できるため、部品点数の削減と低コスト化に寄与する。
【0042】
また、第1及び第2の手段において、感温スイッチに直列接続すると共に中継系統の接続コネクタに並列接続する模擬(ダミー)発熱素子を当該感温スイッチに近接配置して成ることが好ましい。外気温度に近似の感温スイッチの環境温度に感応して感温スイッチがオンすることは勿論であるが、感温スイッチがオフするのは、外気温度に感応するのではなく、模擬発熱素子が凍結防止ヒータの発熱と同時的に発熱しているため、模擬発熱素子の発熱による感温スイッチの環境温度に感応するものである。つまり、オン・オフするときはヒータ加温対象の温度をトレースした形で行われるので、ヒータ加温対象の無駄な過熱を防止でき、小刻みな間歇発熱制御により、消費電力の大幅低減を達成できる。
【0043】
感温スイッチとしては、サーマル・リード・スイッチやバイメタル・サーモスタットが通常使用される。感温スイッチの故障率は非常に低いものの、そのスイッチ故障率のうち約80%はオン故障であるとの報告がある。感温スイッチがオン故障である場合、夏期でも、凍結防止ヒータが発熱し続けているため、ヒータの保温材等の火災発生を招く虞れがある。
【0044】
そこで、本発明においては、感温スイッチに直列接続した感温フューズを模擬発熱素子に近接配置して成る。このように、模擬発熱素子に近接させて温度フューズを設けることにより、外気温度がオン温度よりも高くなっても、なおも感温スイッチのオン故障により凍結防止ヒータが発熱し続けている場合、模擬発熱素子も同時的に発熱し続けているため、模擬発熱素子の近傍温度が高温になるので、感温フューズが溶断し、感温スイッチへは供電されなくなる。これにより、コイル励磁回路の電源付勢が消滅するため、電磁コイルが非励磁となり、可動スイッチ接点が開成し、各中継系統の通電が停止して発熱が止む。従って、感温スイッチのオン故障による火災発生や無駄な電力消費を無くすことができる。また、感温フューズが溶断すると、すべての表示灯が消灯状態となるので、感温フューズの溶断を発見できる。
【0045】
第1及び第2の手段において、コイル励磁回路としては半波整流平滑回路を採用できる。部品点数の少ない簡素な直流電源で済ませることができるため、低コスト化に寄与する。
【0046】
更に、模擬発熱素子には、その半波整流平滑回路の半波整流回路を直列接続して成ることが好ましい。模擬発熱素子は感温スイッチに近接配置されていることから、微弱発熱でも構わないものである。そこで、半波整流回路から模擬発熱素子に印加するのは交流半波電流であるため、消費電力の低減を図ることができる。
【0047】
なお、本発明の節電コントローラは端末に複数の接続コネクタを備えており、これに凍結防止ヒータを適宜接続できるようになっているが、本発明には接続コネクタを設けずに、予めに凍結防止ヒータが接続固定されているものも含まれる。
【0048】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0049】
〔実施形態1〕
図1は本発明の実施形態1に係る水道凍結防止ヒータ用節電コントローラの外観を示す斜視図、図2は実施形態1に係る水道凍結防止ヒータ用節電コントローラの回路構成を示す回路図である。
【0050】
本例の水道凍結防止ヒータ用節電コントローラ(断線チェッカー)120は、後述の電子部品を内蔵した樹脂製のコントローラ・ボックス120Aと、この一側端から延び出る接続コード121aの先端に設けられ、商用交流電源のコンセントに接続すべき電源プラグ121と、コントローラ・ボックス120Aの他側端から延び出る3本の接続コード122a,122b,122cの先端に設けられ、水道管凍結防止ヒータを接続すべき雌形接続コネクタ1221 ,1222 ,1223 とを有している。コントローラ・ボックス120Aの表面側において、接続コード121a寄りでそれに対応する位置にはサーモスタット・オン/オフ検出用緑色発光ダイオードL0 が設けられており、また各接続コード122a,122b,122c寄りでそれぞれに対応する位置にはヒータ別供電検出用赤色発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が設けられている。
【0051】
本例の回路構成は、図2に示す如く、電源プラグ121からの一方の中継線1231 にて介装されたサーモスタット3及び端末に水道凍結防止ヒータ101 を接続すべき接続コネクタ1221 を具えた主中継系統1251 と、電源プラグ121から電気的に分岐して互いに並列であって各端末に水道凍結防止ヒータ102 ,103 を接続すべき接続コネクタ1222 ,1223 を具えた副中継系統1252 ,1253 と、サーモスタット3の閉成による電源付勢に基づき電磁コイルXを励磁すべきコイル励磁回路126と、副中継系統1252 ,1253 の一方の中継線1232 ,1233 に介装されて電磁コイルXの励磁により閉成する可動スイッチ接点a,bと、サーモスタット3に直列接続すると共に主中継系統1251 の接続コネクタ1221 に並列接続する第1の整流路127と、サーモスタット3に対し並列接続し、第1の整流路127の整流極性とは逆極性で整流する第2の整流路128と、第1の整流路127に介在するサーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 と、第2の整流路128に介在する主中継系統のヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 と、可動スイッチ接点a,bに対しそれぞれ並列接続した副中継系統のヒータ別供電検出用発光ダイオードL2 ,L3 と、を有して成る
主中継系統1251 は一方の中継線1231 と他方の中継線1241 とから成る開回路である。また、第1の副中継系統1252 は一方の中継線1232 と他方の中継線1242 とから成る開回路である。更に、第2の副中継系統1253 も一方の中継線1233 と他方の中継線1243 とから成る開回路である。
【0052】
コイル励磁回路126は、整流ダイオードDと、抵抗器r及び蓄電コンデンサCの積分回路とから成る半波整流平滑回路である。第1の整流路127は、整流ダイオードD0 と電流制限抵抗器r0 とサーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 との直列回路である。第2の整流路128も、整流ダイオードD1 と電流制限抵抗器r1 とヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 との直列回路である。また、ヒータ別供電検出用発光ダイオードL2 ,L3 には直列に整流ダイオードD2 ,D3 と電流制限抵抗器r2 ,r3 が接続されている。電磁コイルXと可動スイッチ接点a,bとは2接点電磁リレーRY2 を構成している。
【0053】
主中継系統1251 において、サーモスタット3に直列接続すると共に接続コネクタ1221 に並列接続する小形の模擬(ダミー)発熱抵抗器(発熱素子)Rがサーモスタット3に近接配置されている。この模擬発熱抵抗器Rには、コイル励磁回路126の整流ダイオードDが直列接続されている。そして、サーモスタット3に直列接続した感温フューズFが模擬発熱抵抗器Rに近接配置されている。
【0054】
このような構成の水道凍結防止ヒータ用節電コントローラ120は、電源プラグ121を商用交流電源の壁面コンセントに接続すると共に、中継系統1251 ,1252 ,1253 の端末の接続雌コネクタ1221 ,1222 ,1223 に水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 をそれぞれ接続して使用する。
【0055】
外気温度がオン温度以上であると、サーモストッタ3が開成しているため、これに並列接続の第2の整流路128を介して整流電流が流れているので、主中継系統1251 のヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 が赤色点灯していると共に、可動スイッチ接点a,bに対し並列接続した副中継系統1252 ,1253 のヒータ別供電検出用発光ダイオードL2 ,L3 も赤色点灯している。この第2の整流路128に整流電流が流れる半波極性では第1の整流路127には電流が流れず、また第2の整流路128に整流電流が流れない半波逆極性では第2の整流路128によって第1の電流路127は電流遮断状態となっているため、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 は消灯状態となっている。なお、このサーモストッタ3の開成期では、各ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 を介して凍結防止ヒータへ半波整流が流れているが、ダイオードL1 ,L2 ,L3 に対し直列の電流制限抵抗r1 ,r2 ,r3 が接続されているため、電流値が絞り込まれており、表示電力が抑制されている。
【0056】
他方、外気温度がオン温度以下になると、サーモストッタ3が閉成するため、第2の整流路128が短絡するので、主中継系統1251 のヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 が消灯すると共に、主中継系統1251 に接続された水道凍結防止ヒータ101 の発熱が開始する。また、第1の整流路127に整流電流が流れ、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 は緑色点灯状態となる。更に、サーモストッタ3の閉成による電源付勢に基づきコイル励磁回路126が電磁コイルXを励磁するので、副中継開系統1252 ,1253 の可動スイッチ接点a,bが閉成し、副中継開系統1252 ,1253 の端末に接続された水道凍結防止ヒータ102 ,103 が通電して発熱が開始される。
【0057】
従って、通常、外気温度がオン温度以上である冬場の昼間や夏場など(施工時にサーモスタット3の周囲を暖めた場合も含む)において、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が消灯状態である場合には、サーモスタット3が正常に開成状態であることを確認できる。逆に、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が点灯状態である場合は、サーモスタット3がオン故障となっていることを検出できる。また、ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が点灯状態である場合、コネクタ1221 ,1222 ,1223 に断線故障の無い正常の水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されていることを確認できる。逆に、いずれかのヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が消灯状態である場合、そのコネクタ1221 ,1222 ,1223 に水道凍結防止ヒータが接続されていないか、そのコネクタに水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されていてもその水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が断線故障となっていることを検出できる。
【0058】
外気温度がオン温度以下である場合(施工時にサーモスタット3の周囲を冷却スプレー等で冷やした場合も含む)、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が点灯状態であるときは、サーモスタット3が正常に開成状態であることを確認できる。逆に、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が消灯状態であるときは、サーモスタット3のオフ故障になっていることを検出できる。また、ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が消灯状態であるときは、コネクタ1221 ,1222 ,1223 に断線故障の無い正常の水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されて、発熱状態であることを確認できる。逆に、いずれかのヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が点灯状態であるときは、その雌コネクタ1221 ,1222 ,1223 に水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されていないか、そのコネクタ1221 ,1222 ,1223 に水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されていてもその水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が断線故障であることを検出できる。
【0059】
このように、本例の水道凍結防止ヒータ用節電コントローラ120では、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 の点灯・消灯状態と各ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 の点灯・消灯状態とは排他的な表示を行うようになっているので、夏場での施工時にはサーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 と各ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 の排他的な点灯・消灯モードを視認すると共に、サーモスタット3の周囲を冷却スプレー等で冷やし、その排他的点灯・消灯状態が反転する場合には、サーモスタット3は、すべて正常(サーモスタット3のオン・オフ故障無し、水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 の接続不良無し、水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 の断線不良無し)であることを確認できる。
【0060】
本例では、発光ダイオードL0 ,L1 ,L2 ,L3 をサーモスタット3や可動スイッチ接点a,bに並列接続し、ヒータ101 ,102 ,103 への通電時では電流制限しないようにしており、非通電時ではそのヒータ負荷が発光ダイオードL0 ,L1 ,L2 ,L3 に直列に加わることから、電流制限効果が自ずと発揮され、表示電力の低減に寄与している。
【0061】
ここに、発光ダイオードL0 ,L1 ,L2 ,L3 の故障率は殆ど問題とならないが、中継系統の可動スイッチ接点a,bの故障対策については顧慮する必要がある。ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が並列に接続されているので、例えば、水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 を接続しない状態において、ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 の点灯・消灯モードの横並び異同を照合することで、可動スイッチ接点a,bの不良をも発見できる。
【0062】
また、副中継開系統1252 ,1253 の感温開閉は2接点電磁リレーRY2 を用いて達成しているため、部品点数の削減と低コスト化に寄与している。
【0063】
更に、本例においては、サーモスタット3に直列接続すると共に中継系統の接続コネクタに並列接続する模擬発熱抵抗器Rがサーモスタット3に近接配置されている。前述したように、模擬発熱抵抗器Rによりサーモスタット環境温度が模擬水道管温度として見立てられるため、図6に示す間歇発熱制御が行われる。即ち、外気温度に近似のサーモスタット3の環境温度に感応して感温スイッチがオンすることは勿論であるが、サーモスタット3がオフするのは、外気温度に感応するのではなく、模擬発熱抵抗器Rが水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 の発熱と同時的に発熱しているため、模擬発熱抵抗器Rの発熱によるサーモスタット3の環境温度に感応するものである。つまり、オン・オフするときは水道管の温度をトレースした形で行われるので、水道管の無駄な過熱(オン/オフ・マージン間の発熱)を防止でき、小刻みな間歇発熱制御により、消費電力の大幅低減を達成できる。
【0064】
これに加え、本例では、サーモスタット3に直列接続した感温フューズF(溶断温度約60°C)が模擬発熱抵抗器Rに近接配置されている。このような温度フューズFを設けることにより、外気温度がオン温度よりも高くなっても、サーモスタット3のオン故障により水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が発熱し続けている場合、模擬発熱抵抗器Rも同時的に発熱し続けているため、模擬発熱抵抗器Rの近傍温度が高温になるので、感温フューズFが溶断し、サーモスタット3へは供電されなくなる。これにより、コイル励磁回路126の電源付勢が消滅するため、電磁コイルXが非励磁となり、可動スイッチ接点a,bが開成し、各中継系統1251 ,1252 ,1253 の通電が停止して発熱が止む。従って、サーモスタット3のオン故障による火災発生や無駄な電力消費を無くすことができる。また、感温フューズFが溶断すると、すべての発熱ダイオードL0 〜L3 が消灯状態となるため、感温フューズFの溶断を発見でき、コントローラの交換を促すに役立つ。
【0065】
コイル励磁回路126としては半波整流平滑回路が採用されているため、部品点数の少ない簡素な回路で済み、低コスト化に寄与する。しかも、模擬発熱抵抗器Rには、コイル励磁回路126の整流ダイオードDから半波整流が印加されるようになっているので、模擬発熱抵抗器Rの消費電力の低減も図ることができる。
【0066】
更に、本例では、主中継系統1251 にサーモスタット3が介装されており、また第1の整流路127及び第2の整流路128に発光ダイオードL0 ,L1 が介在しているため、2接点電磁リレーRY2 で3中継系統の通電制御ができ、低コスト化に寄与する。
【0067】
〔実施形態2〕
図3は実施形態2に係る水道凍結防止ヒータ用節電コントローラの回路構成を示す回路図である。
【0068】
本例の水道凍結防止ヒータ用節電コントローラ(断線チェッカー)130も、図1に示す如くの外観構成を有している。またその回路構成は、サーモスタット3を介して電源プラグ121に接続された一方の供電線133及び電源プラグ121に接続された他方の供電線134から電気的に分岐して互いに並列であって、各端末に水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 を接続すべき雌形接続コネクタ1221 ,1222 ,1223 を具えた複数の中継系統1351 ,1352 ,1353 と、サーモスタット3の閉成による電源付勢に基づき電磁コイルXを励磁するべきコイル励磁回路136と、各中継系統1351 ,1352 ,1353 の一方の中継線1331 ,1332 ,1333 に介装されて電磁コイルXの励磁により閉成する可動スイッチ接点a,b,cと、サーモスタット3に対し並列接続したサーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 と、可動スイッチ接点a,b,cに対しそれぞれ並列接続したヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 とを有して成る。
【0069】
第1の中継系統1351 は一方の中継線1331 と他方の中継線1341 とから成る開回路である。また、第2の中継系統1352 は一方の中継線1332 と他方の中継線1342 とから成る開回路である。更に、第3の中継系統1353 も一方の中継線1333 と他方の中継線1343 とから成る開回路である。
【0070】
コイル励磁回路136は、整流ダイオードDと、抵抗器r及び蓄電コンデンサCの積分回路とから成る半波整流平滑回路である。また、ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 には直列に整流ダイオードD1 ,D2 ,D3 と電流制限抵抗器r1 ,r2 ,r3 が接続されている。電磁コイルXと可動スイッチ接点a,b,cとは3接点電磁リレーRY3 を構成している。
【0071】
供電線133においては、サーモスタット3に直列接続すると共に接続雌コネクタ1221 〜1223 に並列接続する小形の模擬(ダミー)発熱抵抗器(発熱素子)Rがサーモスタット3に近接配置している。この模擬発熱抵抗器Rには、コイル励磁回路136の整流ダイオードDが直列接続されている。そして、サーモスタット3に直列接続した感温フューズFが模擬発熱抵抗器Rに近接配置されている。
【0072】
この水道凍結防止ヒータ用コントローラ130も、電源プラグ121を商用交流電源の壁面コンセントに接続すると共に、中継系統1351 ,1352 ,1353 の端末の接続コネクタ1221 ,1222 ,1223 に水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 を接続して使用される。
【0073】
外気温度がオン温度以上であると、サーモスタット3が開成しているため、これに並列接続のサーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が緑色点灯していると共に、中継開系統1351 ,1352 ,1353 の可動スイッチ接点a,b,cに並列接続のヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が赤色点灯している。
【0074】
他方、外気温度がオン温度以下になると、サーモスタット3が閉成するため、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が消灯していると共に、サーモスタット3の閉成による電源付勢に基づいててコイル励磁回路136が電磁コイルXを励磁するので、中継開系統1351 ,1352 ,1353 の可動スイッチ接点a,b,cが閉成し、ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が消灯すると共に、各中継開系統1351 ,1352 ,1353 に接続された水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 へ通電し発熱が開始される。
【0075】
従って、通常、外気温度がオン温度以上である冬場の昼間や夏場など(施工時にサーモスタット3の周囲を暖めた場合も含む)において、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が点灯状態である場合、サーモスタット3が正常に開成状態であることを確認できる。逆に、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が消灯状態である場合は、サーモスタット3のオン故障になっていることを検出できる。また、ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が点灯状態である場合、端末コネクタ1221 ,1222 ,1223 に断線故障の無い正常の水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されていることを確認できる。逆に、いずれかのヒータ別供電表示灯が消灯状態である場合、そのヒータ別供電表示灯に係るコネクタ1221 ,1222 ,1223 にヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が接続されていないか、そのコネクタ1221 ,1222 ,1223 に水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されていてもその水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が断線故障であることを検出できる。
【0076】
外気温度がオン温度以下である場合(施工時にサーモスタット3の周囲を冷却スプレー等で冷やした場合も含む)、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が消灯状態であるときは、サーモスタット3が正常に開成状態であることを確認できる。逆に、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 が点灯状態であるときは、サーモスタット3のオフ故障になっていることを検出できる。また、ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が消灯状態であるときは、コネクタ1221 ,1222 ,1223 に断線故障の無い正常の水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されて、発熱状態であることを確認できる。逆に、いずれかのヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が点灯状態であるときは、そのヒータ別供電検出用発光ダイオードに係るコネクタ1221 ,1222 ,1223 に水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されていないか、そのコネクタ1221 ,1222 ,1223 に水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が接続されていてもその水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が断線故障であることを検出できる。
【0077】
このように、本例では、サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 の点灯・消灯状態と各ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 の点灯・消灯状態とは同表示モードで動作するようになっているので、夏場での施工時にはサーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオードL0 及び各ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 の点灯モードを視認すると共に、サーモスタット3の周囲を冷却スプレー等で冷やし、消灯状態へ反転する場合には、すべて正常(サーモスタット3のオン・オフ故障無し、水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 の接続不良無し、水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 の断線不良無し)であることを確認できる。
【0078】
本例では、各中継開系統1351 ,1352 ,1353 がそれぞれ平等の並列関係にあるため、実施形態1における第1及び第2の整流路127,128を特に設けなくて良い。
【0079】
また実施形態1と同様に、発光ダイオードL0 ,L1 ,L2 ,L3 をサーモスタット3や可動スイッチ接点a,b,cに並列接続し、ヒータ101 ,102 ,103 への通電時では電流制限しないようにしており、非通電時ではそのヒータ負荷が発光ダイオードL0 ,L1 ,L2 ,L3 に直列に加わることから、電流制限効果が自ずと発揮され、表示電力の低減に寄与している。
【0080】
ここに、発光ダイオードL0 ,L1 ,L2 ,L3 の故障率は殆ど問題とならないが、中継系統の可動スイッチ接点a,bの故障対策については顧慮する必要がある。ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 が並列に接続されているので、例えば、水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 を接続しない状態において、ヒータ別供電検出用発光ダイオードL1 ,L2 ,L3 の点灯・消灯を異同を照合することで、可動スイッチ接点a,b,cの不良をも発見できる。
【0081】
また、中継開系統1351 ,1352 ,1353 の感温開閉は3接点電磁リレーRY3 を用いて達成しているため、部品点数の削減と低コスト化に寄与している。
【0082】
更に、サーモスタット3に直列接続すると共に中継系統の接続コネクタに並列接続する模擬発熱抵抗器Rがサーモスタット3に近接配置されている。前述した理由により、図6に示す間歇発熱制御が行われる。即ち、外気温度に近似のサーモスタット3の環境温度に感応して感温スイッチがオンすることは勿論であるが、サーモスタット3がオフするのは、外気温度に感応するのではなく、模擬発熱抵抗器Rが水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 の発熱と同時的に発熱しているため、模擬発熱抵抗器Rの発熱によるサーモスタット3の環境温度に感応するものである。つまり、オン・オフするときは水道管の温度をトレースした形で行われるので、水道管の無駄な過熱を防止でき、間歇発熱制御により消費電力の大幅低減を達成できる。
【0083】
これに加え、本例では、サーモスタット3に直列接続した感温フューズF(溶断温度約60°C)が模擬発熱抵抗器Rに近接配置されている。このような温度フューズFを設けることにより、外気温度がオン温度よりも高くなっても、サーモスタット3のオン故障により水道凍結防止ヒータ101 ,102 ,103 が発熱し続けている場合、模擬発熱抵抗器Rも同時的に発熱し続けているため、模擬発熱抵抗器Rの近傍温度が高温になるので、感温フューズFが溶断し、サーモスタット3へは供電されなくなる。これにより、コイル励磁回路136の電源付勢が消滅するため、電磁コイルXが非励磁となり、可動スイッチ接点a,b,cが開成し、各中継系統1351 ,1352 ,1353 の通電が停止して発熱が止む。従って、サーモスタット3のオン故障による火災発生や無駄な電力消費を無くすことができる。また、感温フューズFが溶断すると、すべての発光ダイオードL0 〜L3 が消灯状態となるので、感温フューズFの溶断を早期に発見でき、コントローラの交換を促すに役立つ。
【0084】
更に、コイル励磁回路136としては半波整流平滑回路が採用されているため、部品点数の少ない簡素な回路で済み、低コスト化に寄与する。しかも、模擬発熱抵抗器Rには、コイル励磁回路136の整流ダイオードDから半波整流が印加されるようになっているので、模擬発熱抵抗器Rの消費電力の低減も図ることができる。
【0085】
なお、上記各実施形態では3本のヒータを接続できる節電コントローラを説明してあるが、2本のヒータだけを接続できる節電コントローラや4本以上のヒータを接続できる節電コントローラも中継系統を増減するだけで容易に実現することができる。
【0086】
また、本実施形態では水道凍結防止ヒータに用いる例を説明してあるが、水道管の凍結に限らず、一般に、凍結(氷化)を生じさせたくない箇所のために用いるヒータ(防凍器)に広く適用できることは言う迄もない。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る凍結防止ヒータ用節電コントローラは、凍結防止ヒータを端末に接続すべき中継系統において感温スイッチの閉成による電源付勢により連動する電磁スイッチと、感温スイッチ及び可動スイッチ接点に並列接続した表示灯とを有する点を特長とするものであるから、次のような効果を奏する。
【0088】
(1) 本発明では、感温スイッチ・オン/オフ検出表示灯の点灯・消灯と各ヒータ別供電表示灯の点灯・消灯とは排他的又は同時的な表示を行うようになっているので、感温スイッチのオン・オフ故障、特定の凍結防止ヒータの接続不良、又は特定の凍結防止ヒータの断線不良を検出できる。しかも、複数のヒータ別供電表示灯の点灯・消灯モードの横並び異同を照合することで、可動スイッチ接点の不良をも発見できる。また、表示灯を感温スイッチや可動スイッチ接点に並列接続し、ヒータへの通電時の障害にならないようにしており、非通電時ではそのヒータ負荷が表示灯に直列に加わることから、電流制限効果が自ずと発揮され、表示電力の低減に寄与する。
【0089】
(2) 特に第1の手段では、主中継系統に感温スイッチが介装されており、且つ第1及び第2の整流路に表示灯が介在しているため、可動スイッチ接点の接点数を少なくでき、低コスト化に寄与する。
【0090】
(3) 特に第2の手段では、各中継開系統がそれぞれ平等の並列関係にあるため、第1の手段における第1及び第2の整流路を特に設けなくて済む。
【0091】
(4) 電磁コイルと複数の可動スイッチ接点とが接点電磁リレーを用いて構成されて成る場合、部品点数の削減と低コスト化に寄与する。
【0092】
(5) 感温スイッチに直列接続すると共に中継系統の接続コネクタに並列接続する模擬発熱素子を当該感温スイッチに近接配置して成る場合、感温スイッチがオフするのは、外気温度に感応するのではなく、模擬発熱素子が凍結防止ヒータの発熱と同時的に発熱しているため、模擬発熱素子の発熱による感温スイッチの環境温度に感応する。このため、ヒータ加温対象の無駄な過熱を防止でき、小刻みな間歇発熱制御により、消費電力の大幅低減を達成できる。
【0093】
(6) 感温スイッチに直列接続した感温フューズを模擬発熱素子に近接配置して成る場合、感温スイッチがオン故障のときは、模擬発熱素子も同時的に発熱し続けているため、模擬発熱素子の近傍温度が高温になるので、感温フューズが溶断し、感温スイッチへは供電されなくなる。これにより、コイル励磁回路の電源付勢が消滅するため、電磁コイルが非励磁となり、可動スイッチ接点が開成し、各中継系統の通電が停止して発熱が止む。従って、感温スイッチのオン故障による火災発生や無駄な電力消費を無くすことができる。また、感温フューズが溶断すると、すべての表示灯が消灯状態となるので、感温フューズの溶断を発見でき、コントローラの交換を促すに役立つ。
【0094】
(7) コイル励磁回路を半波整流平滑回路で構成した場合、部品点数の少ない簡素な直流電源で済ませることができるため、低コスト化に寄与する。
【0095】
(8) 模擬発熱素子にはその半波整流平滑回路の半波整流回路を直列接続して成る場合、模擬発熱素子は感温スイッチに近接配置されていることから、微弱発熱でも構わないものである。半波整流回路から模擬発熱素子に印加するのは交流半波電流であるため、消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る水道凍結防止ヒータ用節電コントローラの外観を示す斜視図である。
【図2】実施形態1に係る水道凍結防止ヒータ用節電コントローラの回路構成を示す回路図である。
【図3】実施形態2に係る水道凍結防止ヒータ用節電コントローラの回路構成を示す回路図である。
【図4】(a)は水道凍結防止ヒータの一例を示す平面図、(b)は(a)中のA−A′線に沿って切断した状態を示す断面図である。
【図5】従来の模擬発熱抵抗器を用いた水道凍結防止ヒータ用(1本用)節電コントローラの回路構成を示す回路図である。
【図6】(A)は模擬発熱抵抗器を用いた水道凍結防止ヒータ用節電コントローラのヒータ発熱制御の経時変化を示すグラフで、(B)はそのヒータ間歇発熱制御による水道管等の温度推移を示すグラフである。
【図7】従来の模擬発熱抵抗器を用いた水道凍結防止ヒータ用(3本用)節電コントローラの回路構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1…発熱帯
2a…電源プラグ
3…サーモスタット(感温スイッチ)
101 ,102 ,103 …水道凍結防止ヒータ
120,130…水道凍結防止ヒータ用節電コントローラ
120A…コントローラ・ボックス
121a,122a,122b,122c…接続コード
121…電源プラグ
1221 ,1222 ,1223 …雌形接続コネクタ
1231 ,1232 ,1233 ,1331 ,1332 ,1333 …一方の中継線
1241 ,1242 ,1243 ,1341 ,1342 ,1343 …他方の中継線
1251 …主中継系統
1252 ,1253 …副中継系統
126,136…コイル励磁回路
127…第1の整流路
128…第2の整流路
133…一方の供電線
134…他方の供電線
1351 ,1352 ,1353 …中継系統
X…電磁コイル
a,b,c…可動スイッチ接点
L0 …サーモスタット・オン/オフ検出用発光ダイオード
L1 ,L2 ,L3 …ヒータ別供電検出用発光ダイオード
D,D0 ,D1 ,D2 ,D3 …整流ダイオード
r…抵抗器
r0 ,r1 ,r2 ,r3 …電流制限抵抗器
C…蓄電コンデンサ
RY2 …2接点電磁リレー
RY3 …3接点電磁リレー
R…模擬発熱抵抗器
F…感温フューズ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a freeze prevention technique for water pipes and the like, and more particularly, to a power saving controller for a freeze prevention heater that can detect disconnection or power supply status of a freeze prevention heater used for a water pipe or the like.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 4 (a), a water freezing prevention technique for preventing water pipe freezing by electric heat in cold districts and the like generally includes a tropical zone (heater) 1 wound around or attached to a water pipe and fixed in contact therewith. An AC power cord 2 for supplying power to the tropics 1 with a
[0003]
The tropical zone 1 generally has a cross-sectional structure shown in FIG. 4B, and a pair of heating wires (electric resistance wires) L that are parallel at equal intervals. 1 , L 2 Is continuously covered with a soft heat-resistant electric insulating resin portion S by an extrusion molding method. The electric insulating resin portion S is a heating wire L 1 , L 2 Mountain-shaped covering part (projection covering part) S around 1 , S 2 And the thin connecting part S connecting them 0 Yamagata covering part (ridge covering part) S 1 , S 2 A valley V is formed between the two.
[0004]
The tropical zone 1 is not limited to the electric resistance wire type described above, but recently, a self-temperature control type has come to be used. In this self-temperature control type, L 1 , L 2 Corresponds to a conductive wire (lead wire), S is a polymer heating element (core) that changes the calorific value according to the ambient temperature, and the periphery of the polymer heating element is a polymer insulating sheath (not shown) It has been coated. In terms of an equivalent circuit, the two conductive lines L 1 , L 2 An infinite number of parallel variable resistance circuits are distributed along the core, and when the core temperature decreases, the electrical resistance decreases and the heater output increases, and conversely, when the core temperature increases, the core expands slightly. The electrical resistance increases and the heater output decreases. Therefore, the
[0005]
Such a water-
[0006]
By the way, since the tropical zone 1 of the water-
[0007]
From such a situation, a power-saving controller for water-freezing prevention heaters is used separately from water-freezing prevention heaters for the purpose of detecting disconnection failure of the supply line of the tropical zone 1 during construction or use of water-freezing prevention heaters. I have been.
[0008]
FIG. 5 is a circuit diagram showing a power-saving controller for a water supply freeze prevention heater used in a water supply freeze prevention heater. The
[0009]
Normally, the on-temperature of the bimetal thermostat is 6 ± 3 ° C, and the off-temperature is 13 ± 3 ° C. The on-operation of the
[0010]
The
[0011]
On the other hand, the temperature of the water pipe rises during the heat generation period of the tropical zone 1, but the simulated heating resistor R connected in parallel to the tropical zone 1 also generates heat, so the environmental temperature of the
[0012]
For example, as shown by the solid line in FIG. 6B from daytime to nighttime in a cold region, the outside air temperature T s Falls gradually and falls below the on-temperature of the
[0013]
[0014]
Furthermore, the
[0015]
And again, the
[0016]
Thus, the outside temperature T during the off period of the
[0017]
When the
[0018]
FIG. 7 is a circuit diagram showing a
[0019]
[Problems to be solved by the invention]
However, each of the
[0020]
(1) Similar to the
[0021]
(2) In addition, water heater
[0022]
In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a power-saving controller for an antifreeze heater capable of detecting a temperature-sensitive switch on / off state and identifying a heater related to a disconnection failure among a plurality of connected heaters. It is to provide.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the power saving controller for an antifreeze heater according to the present invention interposes an electromagnetic switch that is interlocked by energizing a power supply by closing a temperature sensitive switch in a relay system in which the antifreeze heater is connected to a terminal. It is characterized by that.
[0024]
That is, the first means of the present invention includes a main relay system including a temperature-sensitive switch interposed in one relay line from the power plug and a connector to which a freeze prevention heater is connected to the terminal, and the power plug. A sub-relay system comprising a connection connector to be electrically branched from the terminal and connected to the terminal, and a coil excitation circuit to excite an electromagnetic coil based on power supply energization by closing the temperature sensitive switch, A movable switch contact that is interposed in one of the relay lines of the sub-relay system and is closed by excitation of the electromagnetic coil, and a serial connection of the temperature-sensitive switch and a parallel connection of the connection connector of the main relay system. 1 rectifying path, a temperature-sensitive switch on / off detection indicator lamp interposed in the first rectifying path, and a parallel connection to the temperature-sensitive switch, opposite in polarity to the rectifying polarity of the first rectifying path Rectified with A second rectifying path, a heater-specific power supply indicator lamp of the main relay system interposed in the second rectifier path, a sub-relay system heater-specific power supply indicator lamp connected in parallel to the movable switch contact, It is characterized by having.
[0025]
In the first means, when the power supply plug is connected to the outlet and the freeze-prevention heater is connected to the connection connector of the relay system terminal and the outside air temperature is higher than the ON temperature, the temperature sensitive switch is opened. Therefore, since a rectified current flows through the second rectification path connected in parallel to this, the power supply indicator for each heater in the main relay system is turned on, and each heater in the sub-relay system connected in parallel to the movable switch contact The power indicator lamp also lights up. In the polarity in which the rectified current flows in the second rectifier path, no current flows in the first rectifier path, and in the reverse polarity in which the rectified current does not flow in the second rectifier path, the second rectifier path causes the first current to flow. Since the road is in a current interruption state, the temperature-sensitive switch on / off detection indicator lamp is in an extinguished state. In the opening period of the temperature sensitive switch, current flows to the anti-freezing heater via each heater's power supply indicator lamp. Normally, a series current limiting resistor is connected to the heater's power supply indicator lamp. Thus, the current value can be narrowed down and the display power can be suppressed.
[0026]
On the other hand, when the outside air temperature falls below the on-temperature, the temperature sensing switch is closed, so the second rectification path is short-circuited, so that the heater-specific power supply indicator lamp of the main relay system is turned off and connected to the main relay system. The antifreeze heater starts to generate heat. Further, a rectification current flows through the first rectification path, and the temperature sensitive switch ON / OFF detection indicator lamp is turned on. Furthermore, since the coil excitation circuit excites the electromagnetic coil based on the power supply energized by the closing of the temperature sensitive switch, the movable switch contact of the secondary relay open system is closed and the freeze prevention connected to the terminal of the secondary relay open system Heating starts when the heater is energized.
[0027]
Therefore, the temperature-sensitive switch on / off detection indicator lamp is normally turned off in the daytime and summertime in winter when the outside air temperature is higher than the on-temperature (including when the area around the temperature-sensitive switch is warmed during construction). In this case, it can be confirmed that the temperature sensitive switch is normally opened. On the contrary, when the temperature-sensitive switch on / off detection indicator lamp is lit, it can be detected that the temperature-sensitive switch is in an on failure. In addition, when the heater-specific power supply indicator lamp is in a lighting state, it can be confirmed that a normal anti-freezing heater without disconnection failure is connected to the connector. On the other hand, if any of the heater-specific power indicator lamps is turned off, the anti-freeze heater is not connected to the connector related to the heater-specific power indicator light, or the anti-freeze heater is connected to the connector. It can be detected that the anti-freezing heater has a disconnection failure.
[0028]
If the outside air temperature is lower than the ON temperature (including when the temperature switch is cooled by cooling spray during construction), the temperature switch ON / OFF detection indicator lights up. Can be confirmed to be normally opened. Conversely, when the temperature sensitive switch on / off detection indicator lamp is in the extinguished state, it can be detected that the temperature sensitive switch is in an off failure. In addition, when the heater-specific power supply indicator lamp is in an extinguished state, it is possible to confirm that the connector is connected to a normal anti-freezing heater having no disconnection failure and is in a heat generation state. On the other hand, if any of the heater-specific power indicator lights is on, either the anti-freeze heater is not connected to the connector related to the heater-specific power indicator light, or the anti-freeze heater is connected to the connector. In addition, it is possible to detect that the freeze prevention heater has a disconnection failure.
[0029]
As described above, in the power saving controller for the antifreeze heater according to the first means of the present invention, the on / off of the temperature sensitive switch / on / off detection indicator lamp and the on / off of each heater power supply indicator lamp are exclusive. Since it is designed to display, during construction in summer, the temperature switch ON / OFF detection indicator light and the exclusive power on / off status of each heater power supply indicator light are visually confirmed, and the surroundings of the temperature switch If the exclusive lighting / extinguishing state is reversed with cooling spray, etc., everything is normal (no temperature switch on / off failure, freezing prevention heater connection failure, freezing prevention heater disconnection failure) It can be confirmed.
[0030]
In addition, a temperature-sensitive switch is installed in the main relay system, and an indicator lamp is interposed in the first and second rectification paths, so the number of movable switch contacts can be reduced, contributing to cost reduction. To do.
[0031]
The second means of the present invention is electrically branched from one supply line connected to the power plug via the temperature sensitive switch and the other supply line connected to the power plug, and is parallel to each other, A plurality of relay systems having connection connectors to which anti-freezing heaters should be connected to each terminal, a coil excitation circuit to excite an electromagnetic coil based on power supply energization by closing the temperature sensitive switch, and each of the relay systems A movable switch contact that is connected to one of the relay lines and is closed by excitation of the electromagnetic coil, a temperature-sensitive switch on / off indicator lamp that is connected in parallel to the temperature-sensitive switch, and a parallel to the movable switch contact It is characterized by having a connected power supply status indicator lamp for each heater.
[0032]
Even in this second means, when the power supply plug is connected to the outlet and the antifreeze heater is connected to the connection connector of the terminal of the relay system, if the outside air temperature is higher than the ON temperature, the temperature sensitive switch is opened. Therefore, a parallel-connected temperature sensitive switch ON / OFF detection indicator lamp is lit, and a heater-connected power supply indicator lamp connected in parallel is connected to the movable switch contact of the relay open system.
[0033]
On the other hand, when the outside air temperature falls below the on-temperature, the temperature-sensitive switch closes, so the temperature-sensitive switch on / off detection indicator lights and the power supply is activated by closing the temperature-sensitive switch. Since the coil excitation circuit excites the electromagnetic coil, the movable switch contact of the relay open system is closed, and the antifreezing heater connected to each relay open system is energized to start heat generation.
[0034]
Therefore, the temperature-sensitive switch on / off detection indicator lamp is usually lit during the daytime and summertime in winter when the outside air temperature is higher than the on-temperature (including when the surroundings of the temperature-sensitive switch are warmed during construction). In this case, it can be confirmed that the temperature sensitive switch is normally opened. Conversely, when the temperature-sensitive switch on / off detection indicator lamp is in the extinguished state, it can be detected that the temperature-sensitive switch is in an on failure. In addition, when the heater-specific power supply indicator lamp is in a lighting state, it can be confirmed that a normal antifreeze heater without a disconnection failure is connected to the terminal connector. On the other hand, if any of the heater-specific power indicator lamps is turned off, the anti-freeze heater is not connected to the connector related to the heater-specific power indicator light, or the anti-freeze heater is connected to the connector. It can be detected that the anti-freezing heater is a disconnection failure.
[0035]
When the outside air temperature is lower than the ON temperature (including the case where the surroundings of the temperature switch are cooled with cooling spray during construction), and when the temperature switch ON / OFF detection indicator is off, the temperature switch Can be confirmed to be normally opened. On the contrary, when the temperature sensitive switch on / off detection indicator lamp is in a lighting state, it can be detected that the temperature sensitive switch is in an off failure. In addition, when the heater-specific power supply indicator lamp is in an extinguished state, it is possible to confirm that the connector is connected to a normal anti-freezing heater having no disconnection failure and is in a heat generation state. On the other hand, if any of the heater-specific power indicator lights is on, either the anti-freeze heater is not connected to the connector related to the heater-specific power indicator light, or the anti-freeze heater is connected to the connector. In addition, it is possible to detect that the freeze prevention heater has a disconnection failure.
[0036]
As described above, in the power-saving controller for the antifreeze heater according to the second means of the present invention, the on / off of the temperature sensitive switch / on / off detection indicator lamp and the on / off of each heater-specific power indicator lamp are displayed in the same manner. Since it operates in the mode, it is possible to visually check the lighting state of the temperature switch on / off detection indicator lamp and each heater power supply indicator lamp during construction in the summer, and cool spray around the temperature switch, etc. In the case of cooling down and reversing to the extinguished state, it can be confirmed that everything is normal (no temperature switch on / off failure, no freeze prevention heater connection failure, no freeze prevention heater disconnection failure).
[0037]
In this second means, since the relay open systems are in an equal parallel relationship, the first and second rectification paths in the first means are not particularly required.
[0038]
Usually, an inexpensive light emitting diode is used as each indicator lamp. Although the failure rate of the light emitting diode hardly poses a problem, consideration must be given to countermeasures for failure of the movable switch contact in the relay system. However, since the heater-specific power indicator lamps are connected in parallel, for example, in the state where the anti-freeze heater is not connected, by comparing the display modes of a plurality of heater-specific power indicator lamps, You can also find defects.
[0039]
If the temperature-sensitive switch on / off detection indicator lamp or the heater-specific power indicator lamp has a large current rating, it may be connected in series to the temperature-sensitive switch or movable switch contact. However, since the display power is originally reactive power, when the indicator lamps are connected in series, it is necessary to further connect a current limiting resistor and a rectifier diode in series to reduce the display current. However, during the period when the antifreeze heater is energized and heat is generated, it is necessary to pass a relatively large current through these indicator lamps, so the current limiting resistor etc. becomes an obstacle and the high output antifreeze heater is connected to the controller. It becomes difficult to do. In addition, the resistance value of the current limiting resistor must be optimized depending on the output of the antifreezing heater to be connected, making it difficult to realize a versatile controller.
[0040]
For this reason, in the present invention, the indicator lamp is connected in parallel to the temperature sensitive switch and the movable switch contact so that it does not become an obstacle when the heater is energized. Since it is added in series, the current limiting effect is naturally exhibited, which contributes to reduction of display power.
[0041]
In the first and second means, the electromagnetic coil and the plurality of movable switch contacts can be configured using a contact electromagnetic relay, which contributes to a reduction in the number of parts and cost reduction.
[0042]
Further, in the first and second means, it is preferable that a simulated (dummy) heating element connected in series to the temperature sensitive switch and connected in parallel to the connection connector of the relay system is disposed close to the temperature sensitive switch. The temperature switch is turned on in response to the ambient temperature of the temperature switch approximate to the outside temperature, but the temperature switch is not turned on in response to the outside temperature. Since the heat is generated simultaneously with the heat generation of the anti-freezing heater, it is sensitive to the environmental temperature of the temperature sensitive switch due to the heat generated by the simulated heating element. In other words, since the heater heating target temperature is traced when turning on and off, useless overheating of the heater heating target can be prevented, and the power consumption can be greatly reduced by the intermittent intermittent heat generation control. .
[0043]
A thermal reed switch or a bimetal thermostat is usually used as the temperature sensitive switch. Although the failure rate of the temperature sensitive switch is very low, about 80% of the failure rate of the switch is reported to be on failure. When the temperature-sensitive switch is on-failure, the anti-freezing heater continues to generate heat even in the summer, and there is a risk of causing a fire such as a heater insulation.
[0044]
Therefore, in the present invention, a temperature-sensitive fuse connected in series with a temperature-sensitive switch is arranged close to the simulated heating element. In this way, by providing a temperature fuse close to the simulated heating element, even if the outside air temperature becomes higher than the ON temperature, the freeze prevention heater continues to generate heat due to the ON failure of the temperature sensitive switch. Since the simulated heating element continues to generate heat at the same time, the temperature in the vicinity of the simulated heating element becomes high, so that the temperature-sensitive fuse is melted and no power is supplied to the temperature-sensitive switch. As a result, the energization of the coil excitation circuit disappears, so that the electromagnetic coil is de-energized, the movable switch contact is opened, the energization of each relay system is stopped, and the heat generation stops. Therefore, it is possible to eliminate the occurrence of a fire due to the on failure of the temperature sensitive switch and wasteful power consumption. When the temperature-sensitive fuse is melted, all indicator lights are turned off, so that the temperature-sensitive fuse can be found to be melted.
[0045]
In the first and second means, a half-wave rectifying and smoothing circuit can be adopted as the coil excitation circuit. A simple DC power supply with a small number of parts can be used, which contributes to cost reduction.
[0046]
Furthermore, it is preferable that the simulated heating element is formed by connecting a half-wave rectification circuit of the half-wave rectification smoothing circuit in series. Since the simulated heating element is disposed close to the temperature sensitive switch, it may be weakly heated. Therefore, since the AC half-wave current is applied from the half-wave rectifier circuit to the simulated heating element, the power consumption can be reduced.
[0047]
The power saving controller of the present invention has a plurality of connection connectors on the terminal, and can be appropriately connected to an anti-freezing heater. However, the present invention does not have a connection connector, and prevents freezing in advance. The thing to which the heater is connected and fixed is also included.
[0048]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0049]
Embodiment 1
FIG. 1 is a perspective view showing an external appearance of a power saving controller for water freeze prevention heater according to Embodiment 1 of the present invention, and FIG. 2 is a circuit diagram showing a circuit configuration of the power saving controller for water freeze prevention heater according to Embodiment 1.
[0050]
The power saving controller (disconnection checker) 120 for the water freeze prevention heater of this example is provided at the tip of a
[0051]
As shown in FIG. 2, the circuit configuration of this example is one of the trunk lines 123 from the
Main relay system 125 1 Is one trunk line 123 1 And the other trunk 124 1 Is an open circuit consisting of In addition, the first sub-relay system 125 2 Is one trunk line 123 2 And the other trunk 124 2 Is an open circuit consisting of Further, the second sub-relay system 125 Three One trunk line 123 Three And the other trunk 124 Three Is an open circuit consisting of
[0052]
The
[0053]
Main relay system 125 1 In FIG. 2, the
[0054]
The
[0055]
When the outside air temperature is equal to or higher than the ON temperature, the
[0056]
On the other hand, when the outside air temperature becomes equal to or lower than the ON temperature, the
[0057]
Accordingly, the light emitting diode L for thermostat on / off detection is usually used in the daytime and summertime in winter when the outside air temperature is higher than the on temperature (including the case where the periphery of the
[0058]
When the outside air temperature is lower than the ON temperature (including the case where the surroundings of the
[0059]
Thus, in the power-saving
[0060]
In this example, the light emitting diode L 0 , L 1 , L 2 , L Three Are connected in parallel to the
[0061]
Here, the light emitting diode L 0 , L 1 , L 2 , L Three However, the failure rate of the movable switch contacts a and b of the relay system needs to be taken into consideration. Light-emitting diode L for power supply detection by heater 1 , L 2 , L Three Are connected in parallel, for example, a water-freezing
[0062]
In addition, sub-relay open system 125 2 , 125 Three Temperature-sensitive opening and closing is a two-contact electromagnetic relay RY 2 This has been achieved by using, which contributes to a reduction in the number of parts and cost reduction.
[0063]
Further, in this example, a simulated heating resistor R that is connected in series to the
[0064]
In addition, in this example, a temperature-sensitive fuse F (melting temperature of about 60 ° C.) connected in series to the
[0065]
Since a half-wave rectifying / smoothing circuit is employed as the
[0066]
Furthermore, in this example, the main relay system 125 1 The
[0067]
[Embodiment 2]
FIG. 3 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a power saving controller for a water supply freeze prevention heater according to the second embodiment.
[0068]
The power saving controller (disconnection checker) 130 for the water-freezing prevention heater of this example also has an external configuration as shown in FIG. Also, the circuit configuration is electrically branched from one
[0069]
First relay system 135 1 Is one of the
[0070]
The coil
[0071]
In the
[0072]
The water supply freeze
[0073]
When the outside air temperature is equal to or higher than the ON temperature, the
[0074]
On the other hand, since the
[0075]
Accordingly, the light emitting diode L for thermostat on / off detection is usually used in the daytime and summertime in winter when the outside air temperature is higher than the on temperature (including the case where the periphery of the
[0076]
When the outside air temperature is lower than the ON temperature (including the case where the surroundings of the
[0077]
Thus, in this example, the thermostat on / off detection light emitting diode L 0 Light-emitting diode L 1 , L 2 , L Three Since it is designed to operate in the same display mode as the on / off state, the light-emitting diode L for thermostat on / off detection is used during construction in the summer. 0 And light-emitting diode L for power supply detection for each heater 1 , L 2 , L Three In the case where the surroundings of the
[0078]
In this example, each relay open system 135 1 , 135 2 , 135 Three Are in an equal parallel relationship, the first and
[0079]
As in the first embodiment, the light emitting diode L 0 , L 1 , L 2 , L Three Are connected in parallel to the
[0080]
Here, the light emitting diode L 0 , L 1 , L 2 , L Three However, the failure rate of the movable switch contacts a and b of the relay system needs to be taken into consideration. Light-emitting diode L for power supply detection by heater 1 , L 2 , L Three Are connected in parallel, for example, a water-freezing
[0081]
In addition, the relay open system 135 1 , 135 2 , 135 Three Temperature-sensitive opening and closing is a 3-contact electromagnetic relay RY Three This has been achieved by using, which contributes to a reduction in the number of parts and cost reduction.
[0082]
Further, a simulated heating resistor R that is connected in series to the
[0083]
In addition, in this example, a temperature-sensitive fuse F (melting temperature of about 60 ° C.) connected in series to the
[0084]
Furthermore, since a half-wave rectifying and smoothing circuit is employed as the
[0085]
In each of the above embodiments, a power saving controller that can connect three heaters is described. However, a power saving controller that can connect only two heaters and a power saving controller that can connect four or more heaters also increase or decrease the number of relay systems. It can be easily realized with just that.
[0086]
Moreover, although the example used for a water supply freezing prevention heater is demonstrated in this embodiment, it is not restricted to freezing of a water pipe, Generally the heater (freezer) used for the place which does not want to produce freezing (freezing) Needless to say, it can be widely applied.
[0087]
【The invention's effect】
As described above, the power saving controller for an antifreeze heater according to the present invention includes an electromagnetic switch that is interlocked by energizing a power supply by closing a temperature sensitive switch in a relay system to which the antifreeze heater is connected to a terminal, and the temperature sensitive switch. And an indicator lamp connected in parallel to the movable switch contact, the following effects are obtained.
[0088]
(1) In the present invention, the on / off of the temperature-sensitive switch on / off detection indicator lamp and the on / off of each heater power supply indicator lamp are displayed exclusively or simultaneously. It is possible to detect an on / off failure of a temperature sensitive switch, a connection failure of a specific freeze prevention heater, or a disconnection failure of a specific freeze prevention heater. In addition, it is possible to find defects in the movable switch contact by collating the side-by-side differences in the ON / OFF modes of the plurality of heater-specific power supply indicator lamps. In addition, the indicator lamp is connected in parallel to the temperature sensitive switch and movable switch contact so that it does not become an obstacle when the heater is energized. When the heater is not energized, the heater load is added in series to the indicator lamp. The effect is naturally exhibited and contributes to reduction of display power.
[0089]
(2) Particularly in the first means, since a temperature sensitive switch is interposed in the main relay system and an indicator lamp is interposed in the first and second rectifying paths, the number of contacts of the movable switch is reduced. It can be reduced and contributes to cost reduction.
[0090]
(3) Particularly in the second means, since the relay open systems are in an equal parallel relationship, the first and second rectification paths in the first means are not particularly required.
[0091]
(4) When the electromagnetic coil and the plurality of movable switch contacts are configured using contact electromagnetic relays, this contributes to a reduction in the number of parts and cost reduction.
[0092]
(5) When a simulated heating element that is connected in series to the temperature sensitive switch and connected in parallel to the connection connector of the relay system is arranged close to the temperature sensitive switch, it is sensitive to the outside air temperature that the temperature sensitive switch is turned off. Instead, the simulated heating element generates heat at the same time as the heat generated by the anti-freezing heater, so that it is sensitive to the environmental temperature of the temperature sensitive switch due to the heat generated by the simulated heating element. For this reason, useless overheating of the heater heating target can be prevented, and the power consumption can be greatly reduced by the intermittent heat generation control.
[0093]
(6) When a temperature-sensitive fuse connected in series with a temperature-sensitive switch is arranged close to the simulated heating element, the simulated heating element continues to generate heat simultaneously when the temperature-sensitive switch is on failure. Since the temperature in the vicinity of the heat generating element is high, the temperature-sensitive fuse is melted and power is not supplied to the temperature-sensitive switch. As a result, the energization of the coil excitation circuit disappears, so that the electromagnetic coil is de-energized, the movable switch contact is opened, the energization of each relay system is stopped, and the heat generation stops. Therefore, it is possible to eliminate the occurrence of a fire due to the on failure of the temperature sensitive switch and wasteful power consumption. Further, when the temperature-sensitive fuse is melted, all the indicator lamps are turned off, so that the temperature-sensitive fuse can be found to be blown, and it is useful for prompting replacement of the controller.
[0094]
(7) When the coil excitation circuit is configured by a half-wave rectifying / smoothing circuit, a simple DC power supply with a small number of parts can be used, which contributes to cost reduction.
[0095]
(8) When the simulated heating element is formed by connecting the half-wave rectification circuit of the half-wave rectifying and smoothing circuit in series, the simulated heating element is disposed close to the temperature-sensitive switch, and therefore may generate weak heat. is there. Since it is an AC half-wave current that is applied from the half-wave rectifier circuit to the simulated heating element, power consumption can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an appearance of a power saving controller for a water freeze prevention heater according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a power saving controller for water freeze prevention heater according to the first embodiment.
FIG. 3 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a power saving controller for water freeze prevention heater according to a second embodiment.
4A is a plan view showing an example of a water supply freeze prevention heater, and FIG. 4B is a cross-sectional view showing a state cut along the line AA ′ in FIG. 4A.
FIG. 5 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a power saving controller for a water supply freeze prevention heater (for one) using a conventional simulated heating resistor.
FIG. 6A is a graph showing a change over time of heater heat generation control of a power saving controller for a water freeze prevention heater using a simulated heating resistor, and FIG. 6B is a temperature change of water pipes and the like by heater heat generation control. It is a graph which shows.
FIG. 7 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a power saving controller for water freeze prevention heaters (for 3 wires) using a conventional simulated heating resistor.
[Explanation of symbols]
1 ... Tropical
2a ... Power plug
3 ... Thermostat (temperature sensitive switch)
10 1 , 10 2 , 10 Three ... Water freezing prevention heater
120, 130 ... Power saving controller for water freeze prevention heater
120A ... Controller box
121a, 122a, 122b, 122c ... connection cord
121 ... Power plug
122 1 122 2 122 Three ... Female connector
123 1 , 123 2 , 123 Three 133 1 133 2 133 Three ... One trunk line
124 1 , 124 2 , 124 Three , 134 1 , 134 2 , 134 Three ... the other trunk line
125 1 ... Main relay system
125 2 , 125 Three ... Sub-relay system
126, 136 ... Coil excitation circuit
127 ... 1st rectifier
128 ... second rectifier
133: One power supply line
134 ... the other power line
135 1 , 135 2 , 135 Three ... Relay system
X ... Electromagnetic coil
a, b, c ... movable switch contacts
L 0 ... Light-emitting diode for thermostat on / off detection
L 1 , L 2 , L Three ... Light-emitting diode for detection of power supply by heater
D, D 0 , D 1 , D 2 , D Three ... Rectifier diode
r ... resistor
r 0 , R 1 , R 2 , R Three ... Current limiting resistors
C ... Storage capacitor
RY 2 ... 2-contact electromagnetic relay
RY Three ... 3-contact electromagnetic relay
R ... Simulated heating resistor
F ... Temperature sensitive fuse.
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