JP3845665B2 - Internal lining structure of concrete structure and internal lining method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する分野】
本発明はコンクリート構造物、例えばマンホ−ルボックス、汚水処理槽、下水道管路などの内面ライニング構造及び内面ライニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート構造物の内面ライニング構造として、ライニング材取り付けフレームをコンクリート壁面にアンカーボルトを適用して固着し、該取り付けフレームにライニング材を取り付ける構成のものが知られている(例えば特開平10−316196号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来構成のものでは、上記フレームに対しライニング材を係合手段を適用して取り付ける構成になっているので、フレームには係合手段としての切り欠き部を高精度に備えなければならずフレームがコスト高となる上に係合に手間がかかるためライニング材の取り付けに多大の手数と時間がかかるという問題点があった。
【0004】
またライニング材敷設後に於いて、通常はライニング材とコンクリート壁面との間にセメントミルクなどを裏込注入してコンクリート構造物とライニング材を一体化するが、この裏込注入を行う際に裏込め材のヘッド圧によってライニング材に変形が生じる。この変形を防止するため仮設の変形抑止手段いわゆる支保工を講じることが必要になる。一般に支保工は図13に示すように支保材a′(剛性パネル、ばた角材等)と該支保材の反力を取るためのジャッキ付きサポートb′等を使用して行われるが、これらの資材が多量に必要な上、特にジャッキb′はかなり大型で高重量となるために搬入、搬出及び組み立て、解体に多大の人手と時間を要していた。またジャッキ付きサポートは対向するコンクリート壁面間に掛け渡されるので、支保工を施した後は作業空間が著しく制限され、支保工を解体するまでの間、実質的に作業を中断せざるを得ないことが多い。
【0005】
本発明は構造簡素にして施工コストが安価なコンクリート構造物の内面ライニング構造を提供するにある。
【0006】
さらに、本発明は構造簡素にして施工コストが安価な上に支保工をジャッキ付きサポート等の大型且つ高重量の資材を適用することなしに容易に実施できるコンクリート構造物の内面ライニング工法を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ライニング対象のコンクリート壁面を裏込め間隔を存して覆う樹脂製のライニング材敷設部、前記ライニング材及び/または前記ライニング材相互の継ぎ目に形成された凹溝部、該凹溝部内に嵌込まれた押さえ部材及び該押さえ部材を介し前記ライニング材をコンクリート壁面に取り付け固定するアンカーボルトを備えていることを特徴とするコンクリート構造物の内面ライニング構造に係る。この場合、押さえ部材として型鋼を適用でき、該型鋼及び該型鋼を介して前記ライニング材をコンクリート壁面に取り付け固定するアンカーボルトの頭部が前記ライニング材及び/または前記ライニング材相互の継ぎ目に形成された凹溝部内に収納されている。また凹溝部を隠蔽するように凹溝部にカバーを施すことができる。
【0008】
又本発明は、ライニング対象の断面が閉じた形状のコンクリート壁面の全周面を、裏込め間隔を存して覆うように設置された樹脂製のライニング材敷設部、前記ライニング材及び/または前記ライニング材相互の継ぎ目に周方向に延出するように形成されたリング状の凹溝部、該凹溝部内にリング状に接続された状態で嵌込まれた組立式の押さえ部材を備えていることを特徴とするコンクリート構造物の内面ライニング構造に係る。この場合、組立式の押さえ部材として型鋼が適用され、該型鋼が前記ライニング材及び/または前記ライニング材相互の継ぎ目に形成された凹溝部内に収納されていると共に該型鋼を隠蔽するように凹溝部にカバーを施こすことができる。
【0009】
更に本発明は、ライニング対象のコンクリート壁面を裏込め間隔を存して覆うように樹脂製のライニング材敷部を形成する工程、前記ライニング材及び/または前記ライニング材同士の継ぎ目に形成の凹溝部内に、断面がC形状の型鋼からなる押さえ部材をそのスリット開口をコンクリート壁面と反対側に開口させて嵌込む工程、アンカーボルトを適用して押さえ部材を介し前記ライニング材をコンクリート壁面に取り付け固定する工程、押さえ部材のスリット部を通じ脱着できる支保材取り付け具を装着する工程及び該取り付け具を利用して押さえ部材間に跨って支保材を取り付け固定する工程を含むことを特徴とするコンクリート構造物の内面ライニング工法に係る。
【0010】
又本発明は、ライニング対象の断面が閉じた形状のコンクリート壁面の全周面を、裏込め間隔を存して覆うように樹脂製のライニング材を敷設する工程、前記ライニング材及び/または前記ライニング材同士の継ぎ目に周方向に延出するように形成された凹溝部内に、断面がC形状の型鋼からなる組立式の押さえ部材をそのスリット開口部をコンクリート壁面と反対側に開口させてリング状に接続された状態で嵌込む工程、押さえ部材のスリット部を通じ脱着できる支保材取り付け具を装着する工程及び該取り付け具を利用して押さえ部材間に跨って支保材を取り付け固定する工程を含むことを特徴とするコンクリート構造物の内面ライニング工法に係る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態を示し、本実施形態によれば、ライニング材1はその中間部位に形成された凹溝部2において、該凹溝部2内に嵌め込みの押さえ部材3を介しアンカーボルト4の適用のもとにコンクリート壁面aに取り付け固定されている。ライニング材1は硬質乃至半硬質のプラスチック製で裏面に一端から他端方に向け延出するリブ5を有し、リブ5は相互に間隔を存して多数本備えられている。凹溝部2は上記リブ5に平行して延出し、ライニング材1の長手方向に亘って形成されている。凹溝部2は一枚のライニング材1に対して少なくとも一本形成されていればよいが、ライニング材の幅が広い場合や裏込め材によるヘッド圧が高くなる場合などには複数本形成してもよい。押さえ部材3は金属または硬質プラスチック製で、通常は強度を考慮しC型鋼やL型鋼あるいは溝型鋼などが適用される。取り付け状態において、例えば該押さえ部材3としてC型鋼を使用する場合はそのスリット開口部3aはコンクリート壁面aと反対側に開口されている。アンカーボルト4は押さえ部材3のスリット開口部3aを通り底面部3bを貫通してコンクリート壁面a内に埋設固定され、該ボルト4の頭部は押さえ部材3内に収納されている。ライニング材1、1同士を接続端面に形成の凹凸ジョイント部6a、6bの嵌合のもとに接続しながらライニング材1を上記の取り付け手段を適用してコンクリート壁面aに取り付け固定してゆくことにより、コンクリート壁面aをライニング材1の敷設部により裏込め間隔bを存して覆うことができる。上記裏込め間隔b内には、ライニング材1を敷設した後に裏込め材7が充填される。
【0012】
図2は本発明の他の実施形態を示し、本実施形態に於いては、凹溝部2はライニング材1、1同士の接続部に形成されている。ライニング材1は接続端部にL型の縁部8を備え、該縁部8、8の突き合わせにより凹溝部2が形成されている。縁部8、8の突き合わせ部をシールするために凹溝部2内にゴムパッキン等のシール部材9を設けておくことが好ましい。その他の構成は図1に示す実施形態のものと実質的に異なるところがない。
【0013】
ライニング材1の裏面に形成されるリブ5は、セメントミルクなどの裏込材と一体化させるに際して裏込め材と物理的に固着する形状、例えばL型やT型などの形状にすればよい。又、ライニング材1同士の接続部の構造は特に制約されるものではないが、図1に示すような端面に形成した凹凸ジョイント方式や、図2に示すような端部に形成したL型の縁部同士を重ね合せる方式などを適用することができる。
既設のコンクリート構造物に施工する場合などにはマンホール口から搬入する必要があることから、ライニング材1の幅は最大600mm程度にすると都合が良い。又、長手方向についてはライニング材1はプラスチック製で適度な柔軟性があるため長さに制約を受けることは少なく、例えば連続的に長尺で搬入した後に必要長さ分を切断しても良い。
【0014】
本発明においては、施工面aに対して図1のライニング材1の凹凸ジョイント部6a、6bを順次突合せつつ並べながら、或いは図2のライニング材1の縁部8、8を順次重ね合せて並べながら凹部2に押え部材3を嵌め込み、アンカードリル等を使用してライニング材を貫通してコンクリートに穿孔した後、アンカーボルトで固定する。従って、専用の固定用金具などを予め所定位置に取り付けておく等の必要がなく作業が容易であると同時に確実にコンクリート面に固定することができる。尚、押え部材3には予め適当なピッチで穴を開口しておくとよい。
【0015】
本発明に於いては、図3、4に示すように、凹溝部2にカバー10を施すことができる。図3は、凹溝部2内に防錆材等のパテ材11を充填した後に、カバー10を溶接手段を適用して固着した場合が示され、この場合ライニング材1とカバー10は同材質のものが使用される。尚、凹部2内の空間の充填は、後述する裏込め充填と支保材の撤去を行った後にカバー10に予め設けた注入口(図示せず)を利用してセメントミルクやエポキシなどの樹脂を注入してもよい。図4に示すように、カバー10は嵌め込み用の凹凸部12a、12bを適用して施すようにしてもよく、この場合、カバー10には凹凸部12a、12b間の寸法誤差を補正するために、伸縮部10aを形成しておくことができる。これらの方法を適用すればライニング材1の取り付けピッチの多少のずれや、多少の角度をつけて斜めにライニング材を配置しても対応が可能である。
【0016】
図1乃至4にはフラットなコンクリート壁面aに対し内面ライニングを施した状況が示されているが、コンクリート製の円形断面の管路等の場合のように、コンクリート壁面が湾曲している場合にも本発明内面ライニング構造を適用できる。ライニング材1を円周方向に配置する場合、ライニング材1は柔軟性を有するため壁面のアールに沿うが、押さえ部材3はコンクリート壁面に沿うように予め湾曲させて例えば3分割したものを適用すればよく、それ以外の構成は先のフラット構成のものと実質的に異なるところがない。
又、ライニング材1を管軸方向に配置して多角形状の断面に仕上げても良い。
【0017】
図5は腐食等により凹凸が生じているコンクリート壁面aに対し本発明ライニング工法を適用した場合の一例が示されている。この場合、コンクリート壁面aには凹凸を均す目的、或いはコンクリート躯体の強度を上げるために裏込め材の厚さを大きくする目的でスペーサ部材18が適当な間隔で取り付けられ、しかる後に該コンクリート壁面aに沿ってライニング材1が裏込め間隔bを存して敷設される。この敷設には、図1、2に示す取り付け手段が適用される。スペーサ部材18としては各種断面形状の形鋼を適用できるが、スペーサー部材18をコンクリート躯体の強度を上げるための補強部材として兼用することもできる。
尚、ライニング材1の取付け方向は縦方向でも周方向でもよいが図5では周方向に取付けた例を示している。又、4箇所の角部はライニング材同士を付き合せて溶接する方法やライニング材と同種の材質のL字状断面の板材を重ね合わせて融着或いは接着してもよい。
【0018】
下水道管路においては、内周面を形成しているコンクリート壁面が円形、馬蹄形、矩形など断面が閉じた形状を呈していることがある。例えば、内寸法が1000mm〜2500mm程度の比較的小さい管路においては裏込めを施す際の裏込めヘッド圧が小さいことから、ライニング材1の凹溝部2に押え部材3を嵌め込みアンカーボルトでコンクリート壁面に取り付け固定することに換えて、組立式のリング状押さえ部材31を使用することができる。図6は円形断面における例を示しており、3分割された押さえ部材31は接続部32においてボルトなどで剛結された状態でライニング材1の凹溝部2に嵌め込まれている。ちなみに凹溝部2はコンクリート壁面の周方向の全周にわたって連続的に延出している。同様に図7は馬蹄断面における例を示しており、組立式のリング状押さえ部材41は接続部42において剛結されている。図8、図9は押さえ部材31および41を組立てた後のリング33および43を示している。押さえ部材はリング状に接続されているので荷重に対する剛性を有しており、アンカーボルトを適用する代わりの役割を果たしている。尚、押さえ部材は強度を考慮して各種断面の型鋼などを適用できるが、断面がC形状の型鋼を使用する場合はそのスリット開口部はコンクリート壁面aと反対側に開口されている。押さえ部材の分割位置や分割数は管路の断面形状や寸法などに応じて適宜定めることができる。尚、必要に応じてアンカーボルトを併用してもよい。又、前述の図5に示す様にコンクリート壁面の凹凸を均す目的、あるいは裏込厚さを大きくする目的でスペーサーを設置しても良い。
【0019】
前項の方法は既に述べたように、管路の断面が比較的小さい場合においては、裏込めヘッド圧が小さいことや、同じ断面強度を有する押さえ部材を使用した場合にリングとしての強度が相対的に高くなることから特に有効である。又、小さい断面の管路内においてアンカーボルトを固定する必要が無いため作業性にも優れる。実施形態は、前述の図1、図2、図3、図4、図5において凹溝部2に押え部材3を嵌め込んでアンカーボルトでコンクリート壁面に取り付け固定することに換えて、組立式の押さえ部材31ないし41を使用する点が異なるが、その他については実質的に同じである。
【0020】
本発明のライニング構造によれば、ライニング材1を押え部材3を介してアンカーボルトでコンクリート壁面に取付け固定する、あるいは押さえ部材31ないし41を凹溝部2内にリング状に接続された状態で嵌め込み固定するため、裏込め間隔bに裏込めを施すときの裏込めヘッド圧によるライニング材1の変形は比較的生じ難くなる。しかしながら、裏込めヘッド圧が高い場合や、変形を最小限にとどめる必要がある場合、あるいはライニング材1のコストダウンを図るためにライニング材の肉厚を薄くして剛性を最小限にする場合等がある。本発明のライニング方法では、裏込め材のヘッド圧によるライニング材1の変形を最小限に抑止するためにライニング材1の敷設部分に、裏込めに先立って仮設の支保工を容易に施すことができる。支保工の施工に際して、まず最初に、押さえ部材3、あるいは31ないし41内に支保材取り付け具13が取り付け固定され、例えば2本の平行する押さえ部材3、3間で対向する2つの取り付け具13、13間に支保材14が架設状態に固定される。このような支保材14の取り付け固定を図5に示すように多段に亘って行うことにより、支保工を施すことができる。尚、支保材14の取り付けピッチはライニング材1の強度や裏込めヘッド圧等に応じて適宜定める。
【0021】
支保材14の取り付け部の詳細が図10に示されている。取り付け具13は板状で下部にC型押さえ部材3の内側の断面形状とほぼ等しい寸法形状の差込部13aを備え、該差込部13aを押さえ部材3内にスリット開口部3aを通じて差し込んだ後、90°回転させることにより押さえ部材3に対し抜け止め状態に固定することができる。取り付け具13は上半部に取り付け板部13bを備え、該取り付け板部13bには第1取り付け孔15が形成されている。
【0022】
支保材14は両端部に第2取り付け孔16を備え、第1、2取り付け孔15、16を一致させた状態で結合ピン、ボルトナット等の結合金具17を適用して結合することにより、支保材14を取り付け具13、13に跨って取り付け固定することができる。図11に示すように、支保材14の両端部を二股構成となし、この二股部14a間に取り付け板部13bを挿入した状態で結合するようにしてもよい。取り付け具13の取付けピッチの寸法誤差に対してスムーズに結合金具17を結合できるように第1、2取り付け孔15、16を長孔としてもよい。さらに、例えば結合金具17の第1取り付け孔15に一致する部分を偏芯Sさせておくことで、レバー19を回転すれば支保材14はライニング材1に対して上下方向に移動するため支保材14をライニング材1に正確に密着させることができる。
又、裏込め後には裏込めヘッドに相当する荷重がライニング材1を介して支保材14にかかっているために結合金具17を引抜く事が困難になるが、前述のように結合金具17を偏芯させておけばレバー19の操作で容易に荷重を解除して結合金具17を引抜くことができる。
支保材14の材質は金属、プラスチック等、剛性を有するものであれば特に制限はなく、例えばプラスチック製の場合には、図12に示すように、支保材14に補強リブ14bを形成することができる。支保工の解体時には、結合金具17を抜脱し、支保材14を取り外した後に、取り付け具13を90°回転し、差込み部13aをスリット開口部3aと平行にした後に抜き出せばよい。
【0023】
裏込めを施すに際して、施工対象の裏込め材の量が多い場合や高低差が大きく一度に裏込め充填すると過大な裏込めヘッド圧がかかる場合には複数回に分けて段階的に裏込めを行うことができる。本発明の方法では容易に支保材14を脱着することが可能であることから、裏込め材の硬化を待って支保材14を順次上方向に移設するようにすれば、少ない支保材14で施工することができる。
【0024】
本発明の支保材14は小型軽量であり、施工条件や施工対象のコンクリート構造物の形状や寸法に関係なく共通して使用することが可能であることから1種類のみでよく安価に製作できると共に施工現場への搬入性と取り付け性に優れている。
さらに、従来の支保方法の場合は施工条件や施工対象のコンクリート構造物の形状や寸法に応じて支保材と付属部品の種類や寸法、数量などを予め検討して準備し、施工においても計画的に組立てていく必要があったが、本発明の方法では単一の支保材14を使用することから、それらの検討や計画は不要となりコストと手間を削減することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明ライニング構造によれば、ライニング材を凹溝部において押さえ部材を介してアンカーボルトで取り付け固定する構成、あるいは凹溝部に組立式の押さえ部材をリング状に接続された状態で嵌め込み固定する構成になっているので、高精度の加工を必要とする高価な部材の使用や係合操作等の複雑な手間を必要とせず、容易で且つ安価に内面ライニング施工を行い得る特徴を有する。
更に本発明ライニング工法によれば、内面ライニングを施工容易に構築できる上に、支保材の反力を押さえ部材から取る構成になっているので、ジャッキ付きサポートのような大型で高重量の資材の適用は必要でなくなり、資材の搬入、搬出並びに組み立て、解体に要する手数を著しく軽減でき、しかもジャッキ付きサポートなどをコンクリート壁面間に掛け渡す必要がないことから作業空間を実質的に妨げることがなくなり、支保工を施した状態のままで、他の作業を支障なく継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明内面ライニング構造の一実施形態を示す部分断面図である。(b)同、凹溝部の拡大図である。
【図2】(a)同、他の実施形態を示す部分断面図である。(b)同、凹溝部の拡大図である。
【図3】凹溝部にカバーを施した状況を示す断面図である。
【図4】同、変更例を示す断面図である。
【図5】本発明内面ライニング工法の一実施状況を概略的に示す一部縦断斜視図である。
【図6】円形断面での一実施形態を示す断面図である。
【図7】馬蹄形断面での一実施形態を示す断面図である。
【図8】円形の組立式のリング状押さえ部材を示す正面図である。
【図9】馬蹄形の組立式のリング状押さえ部材を示す正面図である。
【図10】(a)支保材の取り付け状態を示す部分縦断面図である。(b)同、取り付け部の拡大図である。
【図11】図6のA−Aに沿う断面図である
【図12】同、B−B線に沿う断面図である。
【図13】従来の支保工の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ライニング材
2 凹溝部
3 押さえ部材
3a スリット開口
4 アンカーボルト
5 リブ
6a 凸ジョイント部
6b 凹ジョイント部
7 裏込め材
8 縁部
9 シール部材
10 カバー
11 パテ材
12a 凸部
12b 凹部
13 支保材取り付け具
14 支保材
15 第1取り付け孔
16 第2取り付け孔
17 結合金具
18 スペーサー部材
19 レバー
31 円形用剛性部材
32 同上用接締部
33 円形剛性リング
41 馬蹄形用剛性部材
42 同上用接締部
43 馬蹄形剛性リング[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to an inner lining structure and an inner lining method for concrete structures such as manhole boxes, sewage treatment tanks, sewer pipes and the like.
[0002]
[Prior art]
As an inner surface lining structure of a concrete structure, a structure in which a lining material mounting frame is fixed to a concrete wall surface by applying an anchor bolt and a lining material is attached to the mounting frame is known (for example, Japanese Patent Laid-Open No. 10-316196). See the official gazette).
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional configuration, the lining material is attached to the frame by applying the engaging means. Therefore, the frame must be provided with a notch portion as the engaging means with high accuracy. In addition to the high cost of the frame, it takes a lot of time to engage, so there is a problem that it takes a lot of work and time to install the lining material.
[0004]
Also, after lining material is laid, usually cement milk or the like is injected between the lining material and the concrete wall to integrate the concrete structure and the lining material. The lining material is deformed by the head pressure of the material. In order to prevent this deformation, it is necessary to take temporary deformation restraining means, so-called support work. In general, as shown in FIG. 13, the support work is performed by using a support material a ′ (rigid panel, loose square, etc.) and a support b ′ with a jack for taking a reaction force of the support material. In addition to the large amount of materials required, the jack b 'is particularly large and heavy, so it takes a lot of manpower and time to carry in, out, assemble and disassemble. In addition, since the support with jack is spanned between the opposing concrete walls, the work space is remarkably limited after the support work is performed, and the work must be suspended substantially until the support work is dismantled. There are many cases.
[0005]
An object of the present invention is to provide an inner lining structure of a concrete structure which is simple in structure and low in construction cost.
[0006]
Furthermore, the present invention provides an inner surface lining method for a concrete structure that can be carried out easily without applying a large and heavy material such as a jacked support in addition to simplifying the structure and reducing the construction cost. It was made for the purpose.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention, lining material laid portion made of resin concrete walls covered with presence of backfill interval lining object, the lining material and / or the lining material groove portion formed on the seam of each other, the concave groove portion The present invention relates to an inner surface lining structure of a concrete structure, comprising a pressing member fitted therein and an anchor bolt for attaching and fixing the lining material to a concrete wall surface via the pressing member. In this case, to apply the mold steel as the pressing member, it is formed in the lining material of the head of the anchor bolt to be fixedly attached to the concrete wall surface of the lining material and / or the lining material cross seam through the mold steel and mold steel It is stored in the recessed groove. Moreover, a cover can be applied to the concave groove portion so as to conceal the concave groove portion.
[0008]
The present invention, all the peripheral surfaces, lining material laying part made the installed resin so as to cover and presence of backfill spacing of the concrete wall shape lined target cross section is closed, the lining material and / or the A ring-shaped concave groove formed so as to extend in the circumferential direction at the seam between the lining materials, and an assembly-type pressing member fitted in a ring shape in the concave groove. The present invention relates to an inner lining structure of a concrete structure. In this case, apply the type steels as a pressing member of the prefabricated, concave so as to conceal the mold steel with mold steel is accommodated in the lining material and / or the lining material is formed into mutual joint groove portion A cover can be applied to the groove.
[0009]
The present invention forms a lining material bottom part made of resin to cover the concrete walls of the lining object to exist a backfill interval step, the lining material and / or the groove portion of the formed seam of the lining material between within the fixed mounting step Komu fitting in the slit opening the pressing member in cross-section consisting of C shape of the mold steel is opened on the opposite side of the concrete wall, the lining material through a pressing member by applying an anchor bolt in the concrete wall A concrete structure comprising: a step of attaching a support material mounting tool that can be detached and attached through the slit portion of the pressing member; and a step of mounting and fixing the support material between the pressing members using the mounting tool. Related to the inner lining method.
[0010]
The present invention includes the steps of laying the entire peripheral surface of the concrete wall shape lined target cross section is closed, a resin lining material to cover to exist a backfill space, the lining material and / or the lining In a concave groove formed so as to extend in the circumferential direction at the seam between the materials, an assembling-type pressing member made of steel having a C-shaped cross section is opened by opening the slit opening on the side opposite to the concrete wall surface. Including a step of fitting in a state of being connected in a shape, a step of attaching a support material mounting tool that can be detached and attached through the slit portion of the presser member, and a step of attaching and fixing the support material across the presser member using the mounter The present invention relates to an internal lining method for a concrete structure.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 shows an embodiment of the present invention. According to this embodiment, a
[0012]
FIG. 2 shows another embodiment of the present invention. In this embodiment, the
[0013]
The
When constructing an existing concrete structure, it is necessary to carry in from the manhole opening. Therefore, it is convenient that the width of the
[0014]
In the present invention, the concavo-convex
[0015]
In the present invention, as shown in FIGS. 3 and 4, a
[0016]
1 to 4 show a situation where an inner lining is applied to a flat concrete wall surface a, but the concrete wall surface is curved as in the case of a pipe having a circular cross section made of concrete. Also, the inner lining structure of the present invention can be applied. When the
Further, the
[0017]
FIG. 5 shows an example in which the lining method of the present invention is applied to a concrete wall surface a having irregularities caused by corrosion or the like. In this case,
Although the
[0018]
In sewer pipes, the concrete wall surface forming the inner peripheral surface may have a circular, horseshoe-shaped, rectangular or other cross-sectional shape. For example, in a relatively small pipe having an inner dimension of about 1000 mm to 2500 mm, the back-filling head pressure at the time of backfilling is small, so the
[0019]
As described above, when the cross section of the pipe is relatively small, the method of the previous section has a relatively low strength as a ring when the backfilling head pressure is small or when a holding member having the same cross sectional strength is used. It is particularly effective because it becomes very high. Moreover, since it is not necessary to fix the anchor bolt in the small cross-section pipe line, the workability is excellent. In the embodiment shown in FIGS. 1, 2, 3, 4, and 5, the
[0020]
According to the lining structure of the present invention, the
[0021]
Details of the mounting portion of the
[0022]
The
In addition, after the back filling, a load corresponding to the back filling head is applied to the
The material of the
[0023]
When performing backfilling, if there is a large amount of backfilling material to be constructed, or if the backfilling is too large when the backfill filling is large at a time, backfilling is performed in multiple steps. It can be carried out. In the method of the present invention, the
[0024]
The
Furthermore, in the case of the conventional support method, the types, dimensions, and quantities of support materials and accessory parts are examined and prepared in advance according to the construction conditions and the shape and dimensions of the concrete structure to be constructed. However, since the
[0025]
【The invention's effect】
According to the lining structure of the present invention, the lining material is attached and fixed to the concave groove portion with the anchor bolt via the pressing member, or the assembly type pressing member is fitted and fixed to the concave groove portion in a ring shape. Therefore, there is a feature that the inner lining construction can be easily and inexpensively performed without requiring complicated labor such as the use of an expensive member requiring high-precision processing and the engaging operation.
Furthermore, according to the lining method of the present invention, the construction of the inner lining can be easily constructed and the reaction force of the support material is taken from the pressing member, so that a large and heavy material such as a support with a jack can be used. The application is no longer necessary, and the labor required for loading, unloading, assembling, and dismantling of materials can be significantly reduced, and there is no need to bridge a jacked support between concrete walls, so that the work space is not substantially hindered. Other work can be continued without hindrance while the support work is performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a partial sectional view showing an embodiment of an inner surface lining structure of the present invention. (B) It is an enlarged view of a ditch | groove part.
FIG. 2A is a partial cross-sectional view showing another embodiment of the same. (B) It is an enlarged view of a ditch | groove part.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a situation where a cover is applied to a concave groove.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a modified example.
FIG. 5 is a partially longitudinal perspective view schematically showing one implementation state of the inner surface lining method of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing one embodiment in a circular cross section.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing one embodiment in a horseshoe-shaped cross section.
FIG. 8 is a front view showing a circular assembly-type ring-shaped pressing member.
FIG. 9 is a front view showing a horseshoe-shaped assembled ring-shaped pressing member.
FIG. 10A is a partial longitudinal sectional view showing a mounting state of the support material. (B) It is an enlarged view of an attachment part.
11 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 6. FIG. 12 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
FIG. 13 is an explanatory view showing an example of a conventional support work.
[Explanation of symbols]
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