JP3844524B2 - Overlay label - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、重ね合わせラベルに関し、特に、重ね合わせたラベルを剥離可能になすとともに、剥離後の各ラベルを再接着し得る重ね合わせラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来知られている一般的なラベルは、ラベルの裏面に各種接着剤による接着構造、あるいは接着力を調整した各種接着剤による剥離可能な接着構造を設けるとともに、この接着構造をシリコン処理等を施した剥離紙で被覆して構成されている。このため、従来の一般的なラベルにあっては、上述の如き各接着構造を被覆している剥離紙は、使用時には不要となるので廃棄しているが、この剥離紙にはシリコン処理等が施されているので、再生することが困難であり省資源化に反するという不都合がある。
【0003】
この不都合を解消するものとして、既に、図4に示す重ね合わせラベルが提案されている。この重ね合わせラベル50は、各ラベル51,52の対向面に、常時接着可能な粘着剤を塗布してなる接着域53とシリコンを塗布してなる剥離域54とを互いに対向させて交互に複数設けることにより、前記対向面を剥離可能に接着したものである。この重ね合わせラベル50によると、確かに、従来の一般的なラベルが有していた不都合は解消される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この重ね合わせラベル50では、ラベル51,52を剥離した時に各接着域53が露出し、これら接着域53は常時接着可能な粘着剤からなるので、両ラベル51,52を同時に使用する場合は支障はないが、一方のラベルのみを使用し、他方のラベルは時間や場所を異にして使用する場合には、その接着域53が他所に接着しないよう十分に注意を払わねばならず、取扱が容易でないという不都合がある。
【0005】
また、使用しないラベル51,52の接着域53が剥離域54に対接するよう折り曲げて保管することが考えられるが、接着域53と剥離域54の配置パターンは各ラベル51,52の重ね合わせ状態のみを考慮して設定されている従来においては、接着域53が露出しないように、かつ接着域53同士が対接しないように折り曲げることは困難であるから、前述のように折り曲げて保管することは事実上不可能である。本発明は、これらの不都合を解消した重ね合わせラベルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の重ね合わせラベルは、切り取り部を介して連接した貼着片と控片を備えるとともに、2枚のラベルの各裏面に剥離域と接着域とを、所定位置、例えばラベル中央や、貼着片の中央で、二つ折りしたときに剥離域と接着域とが対接し、かつ接着域が露出しないよう設けた2枚のラベルからなり、各ラベルの接着域が他方のラベルの剥離域と対向するよう裏面同士を重ね合わせてなるものである。
【0007】
また、本発明の重ね合わせラベルは、各ラベルの控片には剥離域のみを設け、各ラベルの貼着片における同一ラベルの控片との境界部分及び前記控片とは反対側部分に接着域を設ける。
【0008】
【作用】
重ね合わせラベルを剥離して一方のみを使用する場合には、残ったラベルを所定位置で二つ折りすれば、剥離域と接着域とが対接し、かつ接着域は露出しないので、他の部材等に接着する虞はない。また、各ラベルの控片に剥離域のみを設けたので、同様に他の部材等に接着する虞はなく、控片としての保管を含む使用が好適となる。さらに、各ラベルの貼着片における同一ラベルの控片との境界部分及び前記控片とは反対側部分に接着域を設けたので、貼着片を両端側で確実に接着することができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面の図1〜図3に基づき詳細に説明する。ここにおいて、図1は第1実施例の斜視図、図2は第2実施例の断面図、図3は第3実施例の断面図である。
【0010】
図1に示すように、重ね合わせラベル1は表ラベル2と裏ラベル3とからなり、前記表ラベル2は切り取り部たる切り用ミシン目4によって貼着片5と控片6に区画されている。貼着片5は商品ラベルとして使用されるもので、表出面には、品名、商品番号、規格等の商品情報7が印字されている。また、控片6の表出面には、商品情報控8が印字されている。一方、裏ラベル3も前記表ラベル2と同一の構成であり、切り取り部たる切り用ミシン目9によって貼着片10と控片11に区画され、各表出面には、図示してはいないが商品情報と商品情報控とが印字されている。
【0011】
表ラベル2の貼着片5の裏面には、アクリル系二液架橋型の強粘着剤が塗布されてなる接着域12a,12b,12cと、シリコンが塗布されてなる剥離域13a,13bとが、帯状に交互に設けられ、控片6の裏面には、シリコンが塗布されてなる剥離域13cが全面的に設けられている。これら接着域12a,12b,12cと、剥離域13a,13b,13cの配置パターンは、表ラベル2の中央である前記接着域12bと前記剥離域13bの境目で二つ折りすると、接着域12aと剥離域13c、接着域12cと剥離域13a、接着域12bと剥離域13bとがそれぞれ対接するように設定されている。そして、前記貼着片5の前記控片6との境界部分及び前記控片6とは反対側部分である裏面両端側には、接着域12c,12aが位置している。
【0012】
一方、裏ラベル3の裏面側も、上述した表ラベル2と同一パターンでアクリル系二液架橋型の強粘着剤が塗布されてなる接着域12a,12b,12cと、シリコンが塗布されてなる剥離域13a,13b,13cとが設けられている。そして、各ラベル2,3は、接着域12aと剥離域13c、接着域12cと剥離域13a、接着域12bと剥離域13bとがそれぞれ対接するようにして重ね合わされている。
【0013】
本実施例は以上のように構成したので、重ね合わせラベル1の常時接着力を備えた各ラベル2,3の接着域12a,12b,12cは他方のラベル3,2の剥離域13a,13b,13cと対接して被覆保護された状態にあり、剥離紙は不要となる。この重ね合わせラベル1を使用するにあたっては、表ラベル2を裏ラベル3から剥離し、控片6を切り用ミシン目4から切り離して、貼着片5を露出した各接着域12a,12b,12cによって、その表面に表示された商品情報7に対応する商品を収納した包装箱(図示せず)に貼付する。ここで、控片6の裏面は剥離域13cとなっているので、その取扱は容易であり、また、貼着片5はその両端に位置する各接着域12a,12cによって、端部が確実に接着された状態となり、前記包装箱の取扱中に不用意に剥離することはない。
【0014】
一方、残った裏ラベル3も同様に使用可能であるが、これを使用しない場合には、ラベル中央で二つ折りすると、接着域12bと前記剥離域13bの境目で二つ折りされ、接着域12aと剥離域13c、接着域12cと剥離域13a、接着域12bと剥離域13bとがそれぞれ対接して剥離可能に接着された状態となる。したがって、二つ折りした裏ラベル3は、各接着域12a,12b,12cが被覆保護されるので、他の部材に接着する虞はなく、また、接着面は剥離可能であるから、必要時に迅速に対応することができる。
【0015】
続いて、図2に基づいて本発明の第2実施例を説明する。第2実施例の重ね合せラベル21が第1実施例と相違するのは、接着域27a,27b,27cと剥離域26a,26b,26cの配置パターンだけであり、具体的には表ラベル22と裏ラベル23の各控片24,25の裏面に設けた剥離域26aに対応する各貼着片28,29の裏面には、接着域27a,27bのみならず剥離域26cを設けた点である。その他の構成及び使用方法については、上述した第1実施例と同様であるから、対応する構成要素に同一の符号を付するにとどめ、詳細な説明は省略する。なお、本実施例では、各ラベル22,23の中央である接着域27cと剥離域26bとの境界で二つ折りされる。
【0016】
次に、図3に基づいて本発明の第3実施例を説明する。第3実施例の重ね合せラベル31が第1実施例と相違するのは、接着域34a,34b,34cと剥離域35a,35b,35cの配置パターンだけであり、具体的には表ラベル32と裏ラベル33の各貼着片36,37の裏面に設けた剥離域35b同士が互いの一部で対接する点である。このため本実施例では、各ラベル32,33の中央である剥離域35b部分を通る仮想線Xにおいて二つ折りされることになる。その他の構成及び使用方法については、上述した第1実施例と同様であるから、対応する構成要素に同一の符号を付するにとどめ、詳細な説明は省略する。
【0017】
なお、本発明は上述した各実施例に限らず、例えば、貼着片5,10,28,29,36,37と控片6,11,24,25とは切り用ミシン目4,9を介して連接するほか、切り取り線によって区画形成してもよい。また、接着域12a,12b,12c,27a,27b,27c,34a,34b,34cと剥離域13a,13b,13c,26a,26b,26c,35a,35b,35cは帯状に限らず、市松状等に設けてもよい。さらに、本発明の重ね合せラベル1,21,31の用途が、商品の配送用ラベル以外にも適用できることはいうまでもない。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したところで明らかなように、本発明によれば、ラベルの全体あるいは貼着片のみを二つ折りして保管できるとともに、二つ折り状態から再剥離して露出した接着域で接着することができるので、重ね合わせラベルの一方のみを使用して他方のラベルを時間や場所を異にして使用する場合の取扱及び保管が容易であり、また、控片の裏面には接着域は存在しないので、その保管を含む使用が好適であり、さらには、貼着片を両端側に設けた接着域で確実に接着できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の重ね合わせラベルを示す斜視図。
【図2】 第2実施例の重ね合わせラベルを示す断面図。
【図3】 第3実施例の重ね合わせラベルを示す断面図。
【図4】 従来の重ね合わせラベルを示す断面図。
【符号の説明】
1,21,31 重ね合わせラベル
2,22,32 表ラベル
3,23,33 裏ラベル
5,10,28,29,36,37 貼着片
6,11,24,25 控片
12a,12b,12c,27a,27b,27c,34a,34b,34c 接着域
13a,13b,13c,26a,26b,26c,35a,35b,35c 剥離域[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an overlapping label, and more particularly to an overlapping label that can peel the overlapped label and can re-adhere each peeled label.
[0002]
[Prior art]
Conventionally known general labels are provided with an adhesive structure with various adhesives or a peelable adhesive structure with various adhesives with adjusted adhesive force on the back side of the label, and this adhesive structure is subjected to silicon treatment or the like. It is constituted by covering with the released release paper. For this reason, in the conventional general label, the release paper covering each adhesive structure as described above is discarded because it is not necessary in use, but the release paper is treated with silicon or the like. Since it is applied, it is difficult to reproduce and there is a disadvantage that it is contrary to resource saving.
[0003]
In order to solve this inconvenience, an overlapping label shown in FIG. 4 has already been proposed. In this overlapping
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this overlapping
[0005]
Further, it is conceivable that the
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the overlapping label of the present invention includes a sticking piece and a holding piece connected via a cut-out portion, and a separation area and an adhesion area on each back surface of the two labels. For example, it is composed of two labels provided so that the peeled area and the adhesive area are in contact with each other and the adhesive area is not exposed when folded in half at the center of the label or the sticking piece. The back surfaces are overlapped so as to face the peeling area of the other label.
[0007]
In addition, the overlapping label of the present invention is provided with only a peeling area on each label strip, and is bonded to a boundary portion of the label sticking piece with the same label strip and to a portion opposite to the strip. Ru provided with a pass.
[0008]
[Action]
If only one of the labels is to be peeled off, if the remaining label is folded in two at a predetermined position, the peeled area and the adhesive area will be in contact with each other, and the adhesive area will not be exposed. There is no risk of adhering to. In addition, since only the peeling area is provided on the strip of each label, there is no possibility that it will adhere to other members and the like, and the use including storage as a strip is suitable. Furthermore, since the bonding area is provided in the boundary part of the sticking piece of each label with the strip of the same label and the part on the opposite side of the sticking piece, the sticking piece can be securely bonded at both ends.
[0009]
【Example】
It is described in detail below with reference to the preferred embodiments in FIGS. 1 to 3 of the accompanying drawings of the present invention. 1 is a perspective view of the first embodiment, FIG. 2 is a sectional view of the second embodiment, and FIG. 3 is a sectional view of the third embodiment.
[0010]
As shown in FIG. 1, the overlapping label 1 is composed of a
[0011]
On the back surface of the sticking piece 5 of the
[0012]
On the other hand, the back side of the
[0013]
Since the present embodiment is configured as described above, the
[0014]
On the other hand, the remaining back
[0015]
Subsequently, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The overlapping
[0016]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The overlapping
[0017]
The present invention is not limited to the embodiments described above, for example,
[0018]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, the entire label or only the sticking piece can be folded in two and stored, and can be adhered in the adhesive area exposed by peeling again from the folded state. since, Ri handling and storage easier der in the case of overlay only one using by different in other labels time and location using the labels, also, since the back surface of the tie rods not present adhesion zone are suitable for use including the storage, further, an effect that Ru can be reliably bonded by the adhesive region provided with bonded Chakuhen on both ends.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an overlapping label of a first embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an overlapping label according to a second embodiment.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an overlapping label according to a third embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a conventional overlapping label.
[Explanation of symbols]
1, 21, 3 1
Claims (1)
Priority Applications (5)
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