JP3844020B2 - 二段開閉ダイヤフラム弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は弁の開度を全開と中間の二段に設定することができる空気圧作動型ダイヤフラム弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の二段開閉可能な空気圧作動型ダイヤフラム弁は、弁を開く空気圧回路に減圧弁を設けて空気圧を二段階に調整し、高い段階の圧力はピストンを押圧するスプリングに抗してピストンを所定のストローク上昇させて弁を全開し、低い段階の圧力はピストンをストロークの半分程度上昇させて弁を半開する方式であった。したがって、中間開度は比較的変動の大きい減圧弁とスプリングによって左右されるため、中間開度を所定値に高精度で設定することはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、二段開閉ダイヤフラム弁の中間開度を高精度で設定可能とすることが要求されるようになった。本発明はこの要求に応ずるためになされたものであり、その目的とするところは、高い精度で中間開度を所定値に設定することが可能な二段開閉ダイヤフラム弁を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明が採用する手段は、ダイヤフラムを開閉させるステムと、そのステムが軸心を摺動自在に貫通する第1シリンダと、ステムに固定した第1ピストンと、その第1ピストンを第1シリンダ内においてダイヤフラム側へ押圧するスプリングと、第1ピストンの下方へ圧力空気を出入するための第1空気口とを有するダイヤフラム弁において、第1シリンダの上に第2シリンダを重ね、ステムを第2シリンダ内に延長し、第2シリンダ内においてステムに第2ピストンを遊嵌し、ステムに第2ピストンの上面と係合可能なカラーを固定し、第2ピストンの下方へ圧力空気を出入するための第2空気口を設け、第2シリンダに第2ピストンの上昇位置を規定するストッパを設けたことにある。
【0005】
ストッパを、その半径方向固定位置が調整できるように第2シリンダに設け、第2ピストンにストッパと当接するアタッチメントを設け、ストッパとアタッチメントのいずれか一方又は双方の当接部分を斜面に形成すると、ストッパの半径方向固定位置の調整により、中間開度を調整することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のダイヤフラム弁の構成を図1及び図4に示す実施例に基づいて説明する。
図1は全閉時のダイヤフラム弁を部分的に断面で示す立面図であり、図4は図1のIV−IV線矢視図である。
【0007】
図1に示すように、本体1の流路を開閉するダイヤフラム2の周辺部は、本体1と第1シリンダ3の間に挟持される。ダイヤフラム2の中央はステム4の下端に連結され、ステム4は第1シリンダ3の軸心を上下摺動自在に貫通する。ステム4に第1ピストン5が固定され、その第1ピストンを第1シリンダに内設したスプリング6が下方に押圧する。第1シリンダ3に第1空気口7を設け、圧力空気を第1シリンダ3内の第1ピストン5の下方に出入する。
【0008】
第1シリンダ3の上に第2シリンダ13をボルト9を介して固定する。ステム4は第2シリンダ13の軸心を摺動自在に延長する。第2シリンダ13内においてステム4に第2ピストン15を遊嵌する。第2ピストン15の外径は第1ピストン5と同一である。ステム4の上端部をボルト状に形成し、そこにナット状のカラー8をねじ止め固定する。このカラー8は、弁を全閉したとき、第2ピストン15の上面に当接する。
【0009】
第2シリンダ13に第2空気口17を設け、圧力空気を第2シリンダ13内の第2ピストン15の下方に出入する。第2ピストン15の上面に環状座11を形成し、その環状座に円錐台状のアタッチメント12をはめ込む。第2シリンダ13の側周部にねじ孔14を設け、そのねじ孔に調整ボルト16をねじばめする。調整ボルト16はロックワッシャ18とロックナット19によりシリンダ半径方向の固定位置を規定する。調整ボルト16の先端にストッパ10を取り付ける。
【0010】
図1及び図4に示すように、ストッパ10は調整ボルト16から突出するピン22にノックピン23を介して相互に回転することはできるが相互に摺動はしないようにはめる。ストッパ10の下面にシリンダ半径方向外側に下降する斜面20を形成する。この斜面20の傾斜角はアタッチメント12の円錐面の傾斜角と同一である。ストッパ10の水平な上面を第2シリンダ13のカバー21の水平な下面に沿わせて姿勢を保持する。
【0011】
図1において、調整ボルト16の固定位置は、弁の全閉時においてストッパ10の斜面20とアタッチメント12の傾斜面の間隙の軸方向距離が、ステム4の全開時のストロークの30%となるように設定されている。
【0012】
【実施例】
次に本発明のダイヤフラム弁の動作を図面に基づいて説明する。
図2は中間開度状態のダイヤフラム弁を、図3は全開状態のダイヤフラム弁をそれぞれ部分的に断面で示す立面図である。
図1の全閉状態のダイヤフラム弁の第2空気口17に圧力空気を供給すると、図2に示すように、圧力空気が第2ピストン15を押し上げ、第2ピストン15はカラー8を介してステム4を上昇させる。しかし、第2ピストン15の上昇は、アタッチメント12がストッパ10に当接することにより阻止される。このときの上昇距離はステム4の全開ストロークの30%であるから、弁の開度は30%となる。
【0013】
中間開度は、図1の全閉状態におけるストッパ10とアタッチメント12の間の軸方向間隙により決定される。この軸方向間隙の長さは、調整ボルト16により容易に精度よく設定することができるから、ダイヤフラム弁の中間開度は所望の値に簡単に高精度で設定することができる。
図2の第2空気口17から圧力空気を解放すると、スプリング6が第1ピストン5をステム4と共に押し下げるから、ダイヤフラム弁は図1の全閉状態に戻るが、このとき、図3に示すように、第1空気口7に圧力空気を供給すると、スプリング6に抗して第1ピストン5が持ち上げられ、第1ピストン5は所定のストロークを規定するストロークリミット24に当たるまでステム4と共に上昇し、弁は全開状態となる。このとき、ストッパ10にアタッチメント12が当接し、第2ピストン15は停止したままであるから、カラー8は第2ピストン15から離れて上昇する。
【0014】
図3の全開状態のダイヤフラム弁の第1及び第2空気口7、17の圧力空気を共に解放すると、図1の全閉状態に戻るが、第1空気口7の圧力空気のみを解放すると、ダイヤフラム弁は図2の中間開度の状態となる。
【0015】
【発明の効果】
上記のとおり、本発明の二段開閉ダイヤフラム弁は、従来の弁の中間開度を減圧弁により設定していたために、中間開度を所望値に高精度で設定することが困難であったものとは異なり、従来の第1シリンダの上に第2シリンダを付加し、ステムを第2シリンダ内に延長し、第2シリンダにステムの上昇距離を所望値に規定するストッパを設けて弁を中間開度に開閉するようにしたから、弁の中間開度を高精度で所望値に設定することが可能であるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例のダイヤフラム弁の全閉状態を1部断面で示す立面図である。
【図2】図1のダイヤフラム弁の中間開度状態を1部断面で示す立面図である。
【図3】図1のダイヤフラム弁の全開状態を1部断面で示す立面図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視図である。
【符号の説明】
1:本体
2:ダイヤフラム
3:第1シリンダ
4:ステム
5:第1ピストン
6:スプリング
7:第1空気口
8:カラー
9:ボルト
10:ストッパ
11:環状座
12:アタッチメント
13:第2シリンダ
14:ねじ孔
15:第2ピストン
16:調整ボルト
17:第2空気口
18:ロックワッシャ
19:ロックナット
20:斜面
21:カバー
22:ピン
23:ノックピン
24:ストロークリミット
Claims (1)
- ダイヤフラム(2)を上下させて弁を開閉するステム(4)と、前記ステムが軸心を摺動自在に貫通する第1シリンダ(3)と、前記第1シリンダ内において前記ステムに固定した第1ピストン(5)と、前記第1シリンダ内において前記第1ピストンを下方に押圧するスプリング(6)と、前記第1ピストンを上昇させる圧力空気を前記第1シリンダに供給する第1空気口(7)と、前記第1ピストンの上昇限度を規定するストロークリミット(24)とを備えたダイヤフラム弁において、第1シリンダの上に第2シリンダ(13)を同軸に取り付け、前記ステムを前記第2シリンダ内へ延長し、前記第2シリンダ内において前記ステムに第2ピストン(15)を遊嵌し、前記第2ピストンを上昇させる圧力空気を前記第2シリンダに供給する第2空気口(17)を設け、前記ステムにカラー(8)を固定してそのカラーを、弁の全閉時に前記第2ピストンの上面に当接させ、、前記第2シリンダにストッパ(10)を固定してそのストッパを、弁が所定の中間開度だけ開いたときに、前記第2ピストンの上面に当接するように設け、前記第2ピストン(15)の上面にストッパ(10)と当接する円錐台状のアタッチメント(12)を同軸に配置し、前記ストッパに前記アタッチメントの円錐面と同一傾斜の斜面(20)を形成し、前記斜面に前記アタッチメントが当接するようにし、前記第2シリンダ(13)の側周部に半径方向のねじ孔(14)をあけ、前記ねじ孔にロックナット(19)を介して調整ボルト(16)を固定位置調整可能にねじばめし、前記調整ボルトの先端にストッパ(10)を相互に回動可能であるが、軸方向には一体摺動するように取り付け、前記ストッパを前記第2シリンダ(13)に設けたカバー(21)の水平な下面に沿わせて姿勢を規定したことを特徴とするの二段開閉ダイヤフラム弁。
Priority Applications (1)
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JP11052397A JP3844020B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 二段開閉ダイヤフラム弁 |
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ID=14537969
Family Applications (1)
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JP11052397A Expired - Lifetime JP3844020B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 二段開閉ダイヤフラム弁 |
Country Status (1)
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1997
- 1997-04-28 JP JP11052397A patent/JP3844020B2/ja not_active Expired - Lifetime
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