JP3843964B2 - Intruder alarm device for vehicles - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車内に人が侵入した際にこれを報知する車両用侵入者警報装置に係り、特に、車内に人、或いはペットが存在する場合でも確実に警報を発することのできる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の盗難防止を図るための車両盗難防止装置が開発されている。この種の装置には、盗難と思われる状況(例えば、窓ガラスの破壊、ロックされたドアの強制開錠等)を検出するとクラクションを鳴らしたり、ライトを点滅させたりして警告を与えるものや、車内への侵入を検出してこれを報知するものがある。
【0003】
車内への侵入を検出してこれを報知する装置としては、特開平8−258671号公報(特許文献1)に記載された技術が知られている。これは、車内に設けた超音波放射器により超音波を放射して、車内で反射させて一巡してきた信号を超音波検出器で検出することで人の侵入を判断するものである。また、他の方式として、人体が放射する熱を検出して、装置起動時の熱分布との差分をとることで熱の移動から人の侵入を判断するものも知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−258671号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車両盗難防止装置においては、超音波や赤外線等の中空伝播媒体を放射すると共に該中空伝播媒体を車内で反射させて一巡してきた信号を検出して人の侵入判断を行っているため、車内に人やペットがいたり荷物がある場合には装置が作動しなくなるという場合があった。また、人体が放射する熱を検出して、装置起動時の熱分布との差分をとることで熱の移動から人の侵入を判断している装置においては、室内の人やペットが動いた場合に、熱を検出してしまい誤警報につながる場合があった。
【0006】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、車内に人やペットおよび荷物がある場合でも使用することができ、且つ、車外からの侵入者に対して確実に警報を発することが可能な車両用侵入者警報装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、車内の熱画像を取得する熱画像取得手段と、前記熱画像取得手段により得られた熱画像から人物或いは動物の体温に相当する温度領域を抽出し、車内に存在する人物、或いは動物の位置及び数を検出する乗員検出手段と、前記乗員検出手段により検出される乗員数に基づき、起動時の乗員数を記憶し、起動後は前記乗員検出手段にて検出される乗員数が前記起動時よりも増加した場合に、この増加した乗員に対する熱源が報知対象であると判断する報知判断手段と、車外からのドアロック操作を検出するドアロック検出手段と、前記ドアロック検出手段にて車外からのドアロックが検出され、且つ、前記乗員検出手段にて人物、或いは動物の有無が検出された後に、前記報知判断手段を起動させる制御を行うと共に、前記報知判断手段にて報知対象となる熱源が存在すると判断された際には、警報信号を出力する制御を行う制御手段と、前記警報信号が出力された際に、周囲に警報を発する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】
本発明に係る車両用侵入者警報装置では、車内の温度分布から人体或いは動物の体温に相当する温度領域を抽出することにより、乗員(人物及び動物)の存在位置と数を判定することができるので、車内に人物やペット、荷物が存在する場合であっても、確実に人の侵入を検知し、警報信号を発することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両用侵入者警報装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この車両用侵入者警報装置は、IRカメラ1と、マイクロコンピュータ2と、ロック/アンロック信号入力部3と、IGN信号入力部4と、インジケータ5と、クラクション6と、ライト7と、送信装置8から構成される。
【0010】
マイクロコンピュータ2は、IRカメラ1により取得された熱画像を処理して乗員が存在する位置を特定すると共に、乗員数を検出する。そして、報知が必要な場合には、報知方法を選択して出力する。なお、本実施形態で用いる「乗員」とは、車内に存在する人物、及びペット等の動物を含む概念である。
【0011】
ロック/アンロック信号入力部3は、車外からの施錠及び開錠の操作が行われた際に出力される信号を入力するものであり、例えば、リモコンキーからの信号である。IGN信号入力部4は、ドライバによるエンジンの始動を検出するものである。
【0012】
また、インジケータ5は、本装置の動作状況を可視的に知らせるものである。クラクション6、及びライト7は、侵入者を検知したことを車内或いは車外の人に報知するものである。送信装置8は、携帯電話やポケットベル等に信号を送信して、車両の所有者が車両から離れていた場合にも侵入者を検知したことを報知するものである。
【0013】
図2は、本実施形態に係る車両用侵入者警報装置を機能的に表現したブロック図であり、これと図1に示すハードウェアとして表現したブロック図とを対比させると、IRカメラ1が熱画像取得手段11、マイクロコンピュータ2が乗員検出手段12、制御手段14、報知判断手段15、ロック/アンロック信号入力部3がドアロック検出手段13、クラクション6とライト7及び送信装置8が報知手段16にそれぞれ相当する。また、IGN信号入力部4より入力されるIGN信号は、処理をリセットする場合に用い、インジケータ5は本装置が起動したことを知らせるものである。
【0014】
次に、第1の実施形態に係る車両用侵入者警報装置の動作を、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップS1において、処理をリセットするためにIGN信号の受信を行う。
【0015】
次いで、ステップS2において、処理に必要なパラメータの初期設定を行う。ステップS3において、IRカメラ1により車室内の熱画像データを取得して処理領域に取り込む。熱画像データは表面温度が高い場所ほど濃度値が高い画像となる。このようなデータを、例えば車室内の乗員全てが一枚の画像に写るようにしても良いし、座席ごとに設定されたIRカメラ1で、一人ずつ写るようにしても良い。
【0016】
本実施形態では、一台のIRカメラ1で乗員全てを写す場合について述べる。また、検出対象は人に限定したものではなく、人と同様の温度分布を有するペット(動物)等でも等価である。そして、熱画像データ中から乗員のいる位置を特定する。
【0017】
IRカメラ1の設置位置と取り付け車両の座席構造により、乗員がいると思われる領域が限定されるので、各座席に対応した領域ごとに人の温度分布を示すデータが一定量以上含まれている座席は乗員がいると判断する。この結果、乗員の位置と乗員数を出力結果として、次のステップに進む。
【0018】
次に、ステップS4では、ドアが車外からロックされたかどうかを判断する。ロック/アンロック信号入力部3からの情報を取得して、車外からドアがロックされたことを検出した場合は、次のステップへ進み、車外からのドアロックが検出できなければ、ステップS3に戻って乗員検出処理を続ける。
【0019】
ステップS5では、ステップS3の結果に基づいて、車内に乗員が残っているかどうかを判断する。車内に乗員が残っていない場合には、次のステップに進み、乗員が残っている場合にはステップS11に進む。
【0020】
ステップS6では、ステップS5で乗員がいないと判断されているので、乗員数は0であると記憶して、侵入者を検知した場合に報知対象であるかどうかを判断する処理を開始する。
【0021】
ステップS7では、本装置が起動したことを知らせるためにインジケータ5を点灯させる。ここでは、インジケータ5の点灯で本装置の起動を知らせているが、本来本装置の起動を利用者に知らせる機能であれば良く、例えば音声によって知らせる方法でも構わない。
【0022】
ステップS8では、ドアが車外からアンロックされたかどうかを判断する。ロック/アンロック信号入力部3からの情報を取得して、車外からドアがアンロックされたことを検出した場合はステップS16へ進み、車外からのアンロックが検出できなかった場合は次のステップへ進む。
【0023】
ステップS16では、正規のユーザがドアをアンロックしたものと判断し、報知判断を停止する。
【0024】
ステップS9では、連続して撮り続けている熱画像データの中に人の温度分布を示す領域が発生したかどうかを判定する。熱源領域が発生していない場合には、ステップS8に戻り、発生している場合は、ステップS5で乗員はいないと判断しているので、その熱源を侵入者と判断して、車外に侵入者の存在を報知するために次のステップに進む。
【0025】
そして、ステップS10では、車外に侵入者の存在を報知するために、一定時間クラクション6を鳴らしたり、ライト7をパッシングしたりする。更に、車両から離れた所有者に知らせるために、送信装置8により携帯電話やポケットベル等に侵入者が発生した旨の情報を送信して、ステップS8へ戻る。
【0026】
他方、ステップS5の処理で、車内に乗員が存在すると判断された場合には、ステップS11にて、乗員数を記憶し、侵入者を検知した場合にこの侵入者が報知対象であるかどうかを判断する処理が開始される。
【0027】
ステップS12では、本装置が起動したことを知らせるためにインジケータ5を点灯させる。ここでは、インジケータ5の点灯方法を、例えばステップS7の場合とは異なる色、または点滅させる等により、ステップS7と起動モードが違うことを利用者に知らせるようにしても良い。
【0028】
ステップS13では、ドアが車外からアンロックされたかどうかを判断する。ロック/アンロック信号入力部3からの情報を取得して、車外からドアがアンロックされたことを検出した場合はステップS16へ進み、車外からのアンロックが検出できなかった場合は次のステップへ進む。
【0029】
ステップS16では、正規のユーザがドアをアンロックしたものと判断して、報知判断を停止する。
【0030】
ステップS14では、連続して撮り続けている熱画像データの中に人の温度分布を示す領域が増えたかどうかを判定する。ステップS11で、乗員数を記憶しているので、その数よりも熱源領域が増えていない場合には、ステップS13に戻り、増えている場合は、その熱源を侵入者と判断して、車外に侵入者の存在を報知するために次のステップに進む。
【0031】
ステップS15では、車外に侵入者の存在を報知するために、一定時間クラクション6を鳴らしたり、ライト7をパッシングしたりする。更に、車両から離れた所有者に知らせるために、送信装置8により携帯電話やポケットベル等に侵入者が発生した旨の情報を送信して、ステップS13へ戻る。
【0032】
ステップS16では、熱源を警報対象にするかどうかの判断処理を停止して本処理を終了する。
【0033】
上記のように、本実施形態に係る車両用侵入者警報装置では、車内の温度分布から人体温度に相当する温度領域を領域毎に抽出することにより、乗員の位置と数を判定することができるので、車内に人やペット、或いは荷物等が残っている場合でも、警報機能を作動させることが可能である。
【0034】
また、本実施形態においては、装置作動時の乗員数から検出数が増えた場合にのみ警報対象と判断するようにしているので、車内に人やペットが残っていて動いた場合でも警報対象とはならず、誤警報の発生を防止することができる。
【0035】
更に、本実施形態においては、警報機能の作動前から人の位置及び数を検出するようにしているので、装置作動時に車内の熱源が重なっていた場合での数の数え間違えによる誤警報を防止することができる。
【0036】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は、本発明に係る車両用侵入者警報装置の、第2の実施形態を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の車両用侵入者警報装置は、IRカメラ1と、マイクロコンピュータ2と、ロック/アンロック信号入力部3と、IGN信号入力部4と、インジケータ5と、クラクション6と、ライト7と、送信装置8と、シートバック状態信号入力部9から構成される。
【0037】
マイクロコンピュータ2は、IRカメラ1により取得された熱画像を処理して乗員が存在する位置を特定するとともに、乗員数を検出する。そして、報知が必要な場合には、報知方法を選択して出力する。
【0038】
ロック/アンロック信号入力部3は、車外からの施錠および開錠操作が発生した際に、このときのロック/アンロック信号を入力するものであり、例えばリモコンキーからの信号である。
【0039】
IGN信号入力部4は、ドライバによるエンジンの始動を検出するものである。また、インジケータ5は、本装置の動作状況を可視的に知らせるものである。クラクション6、及びライト7は、侵入者を検知したことを車内もしくは車外の人に報知するものである。
【0040】
送信装置8は、携帯電話やポケットベル等に信号を送信して、車両の所有者が車両から離れていた場合にも侵入者を検知したことを報知するものである。シートバック状態信号入力部9は、運転席及び助手席のシートバックの傾き信号を入力するものである。
【0041】
また、図5は第2の実施形態に係る車両用侵入者警報装置を機能的に表現したブロック図であり、これと図4に示すハードウェアとして表現したブロック図とを対比させると、IRカメラ1が熱画像取得手段21、マイクロコンピュータ2が乗員検出手段22、制御手段25、報知判断手段26、ロック/アンロック信号入力部3がドアロック検出手段23、クラクション6とライト7及び送信装置8が報知手段27、シートバック状態信号入力部9がシートバック状態検出手段24にそれぞれ相当する。また、IGN信号入力部4より入力されるIGN信号は、処理をリセットする場合に用い、インジケータ5は本装置が起動したことを知らせるものである。
【0042】
次に、第2の実施形態に係る車両用侵入者警報装置の動作を、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0043】
まず、ステップS21において、処理をリセットするためにIGN信号の受信を行う。次いで、ステップS22において、処理に必要なパラメータの初期設定を行う。
【0044】
そして、ステップS23において、IRカメラ1により車室内の熱画像データを取得して処理領域に取り込む。熱画像データは表面温度が高い場所ほど濃度値が高い画像となる。このようなデータを例えば車室内の乗員全てが一枚の画像に写るようにしても良いし、座席ごとに設定されたIRカメラ1で、一人ずつ写るようにしても良い。
【0045】
本実施形態では、一台のIRカメラ1で乗員全てを写す場合について述べる。また、検出対象は人に限定したものではなく、人と同様の温度分布を有するペット等でも等価である。そして、熱画像データ中から乗員のいる位置を特定する。
【0046】
IRカメラ1の設置位置と取り付け車両の座席構造により、乗員がいると思われる領域が限定されるので、各座席に対応した領域ごとに人の温度分布を示すデータが一定量以上含まれている座席は乗員がいると判断する。この結果、乗員の位置と乗員数を出力結果として次のステップに進む。
【0047】
ステップS24では、ドアが車外からロックされたかどうかを判断する。ロック/アンロック信号入力部3からの情報を取得して、車外からドアがロックされたことを検出した場合は、次のステップへ進み、車外からのドアロックが検出できなければ、ステップS23に戻って乗員検出処理を続ける。
【0048】
ステップS25では、シートバック状態信号入力部9よりの信号受信して、図10に示す運転席シート40及び助手席シート41のシートバックである運転席シートバック40A、及び助手席シートバック41Aが所定の角度以上前方、或いは後方に倒されているかの判定を行う。
【0049】
いずれか一方のシートバックが所定の角度以上倒れていないと判断すると、ステップS23に戻って乗員検出処理を続け、両方のシートバックが所定の角度以上倒されている場合には次の処理に進む。
【0050】
ステップS26では、ステップS23の結果に基づいて、車内に乗員が残っているかどうかを判断する。車内に乗員が残っていない場合には、次のステップに進み、乗員が残っている場合にはステップS32に進む。
【0051】
ステップS27では、ステップS26で乗員がいないと判断されているので、乗員数は0であると記憶して、侵入者を検知した場合に報知対象であるかどうかを判断する処理を開始する。
【0052】
ステップS28では、本装置が起動したことを知らせるために、インジケータ5を点灯させる。ここでは、インジケータ5の点灯で本装置の起動を知らせているが、本来本装置の起動を利用者に知らせる機能であれば良く、例えば音声によって知らせる方法でも構わない。
【0053】
ステップS29では、ドアが車外からアンロックされたかどうかを判断する。ロック/アンロック信号入力部3からの情報を取得して、車外からドアがアンロックされたことを検出した場合はステップS37へ進み、車外からのアンロックが検出できなかった場合は、次のステップへ進む。
【0054】
ステップS37では、正規のユーザがドアをアンロックしたものと判断して、報知判断を停止する。
【0055】
ステップS30では、連続して撮り続けている熱画像データの中に人の温度分布を示す領域が発生したかどうかを判定する。熱源領域が発生していない場合には、ステップS29に戻り、発生している場合は、ステップS26で乗員はいないと判断しているので、その熱源を侵入者と判断して、車外に侵入者の存在を報知するために次のステップに進む。
【0056】
ステップS31では、車外に侵入者の存在を報知するために、一定時間クラクション6を鳴らしたり、ライト7をパッシングしたりする。更に、車両から離れた所有者に知らせるために、送信装置8により携帯電話やポケットベル等に侵入者が発生した旨の情報を送信して、ステップS29へ戻る。
【0057】
他方ステップS32の処理では、ステップS26で乗員がいると判断されているので乗員数を記憶して、侵入者を検知した場合に報知対象であるかどうかを判断する処理を開始する。
【0058】
ステップS33では、本装置が起動したことを知らせるためにインジケータ5を点灯させる。ここでは、インジケータ5の点灯方法を、例えばステップS28の時とは異なる色、或いは点滅させる等でステップS28と起動モードが違うことを利用者に知らせるようにしても良い。
【0059】
ステップS34では、ドアが車外からアンロックされたかどうかを判断する。ロック/アンロック信号入力部3からの情報を取得して、車外からドアがアンロックされたことを検出した場合は、ステップS37へ進み、車外からのアンロックが検出できなかった場合は、次のステップへ進む。
【0060】
ステップS37では、正規のユーザがドアをアンロックしたものと判断して、報知判断を停止する。
【0061】
ステップS35では、連続して撮り続けている熱画像データの中に人の温度分布を示す領域が増えたかどうかを判定する。ステップS32で乗員数を記憶しているので、その数よりも熱源領域が増えていない場合には、ステップS34に戻り、増えている場合は、その熱源を侵入者と判断して、車外に侵入者の存在を報知するために、次のステップに進む。
【0062】
ステップS36では、車外に侵入者の存在を報知するために、一定時間クラクション6を鳴らしたり、ライト7をパッシングしたりする。更に、車両から離れた所有者に知らせるために、送信装置8により携帯電話やポケットベル等に侵入者が発生した旨の情報を送信して、ステップS34へ戻る。
【0063】
ステップS37では、熱源を警報対象にするかどうかの判断処理を停止して本処理を終了する。
【0064】
上記のように、第2の実施形態に係る車両用侵入者警報装置においては、車内の温度分布から人体温度に相当する温度領域を領域毎に抽出することにより乗員の位置と数が判定できるので、車内に人やペット及び荷物等が残っている場合でも、警報機能を作動させることが可能である。
【0065】
また、本実施形態においては、装置作動時の乗員数から検出数が増えた場合のみ警報対象と判断するようにしているので、車内に人やペットが残っていて動いた場合でも警報対象とはならず、誤警報の発生を防止することができる。
【0066】
更に、本実施形態においては、警報機能の作動前から人の位置および数を検出しているので、装置作動時に車内の熱源が重なっていた場合での数の数え間違えによる誤警報の発生を防止することができる。更に、本実施形態においては、装置作動時にはシートバックが前方或いは後方に倒されているので、監視領域を広く確保することができる。
【0067】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7は、第3の実施形態に係る車両用侵入者警報装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の車両用侵入者警報装置は、図7に示すようにIRカメラ1と、マイクロコンピュータ2と、ロック/アンロック信号入力部3と、IGN信号入力部4と、インジケータ5と、クラクション6と、ライト7と、送信装置8と、シートバック制御装置10から構成される。
【0068】
マイクロコンピュータ2は、IRカメラ1により取得された熱画像を処理して乗員が存在する位置を特定するとともに、乗員数を検出する。そして、報知が必要な場合には、報知方法を選択して出力する。
【0069】
ロック/アンロック信号入力部3は、車外からの施錠および開錠操作が発生した際に、この信号を入力するものであり、例えばリモコンキーからの信号である。IGN信号入力部4は、ドライバによるエンジンの始動を検出するものである。また、インジケータ5は、本装置の動作状況を可視的に知らせるものである。
【0070】
クラクション6、及びライト7は、侵入者を検知したことを車内或いは車外の人に報知するものである。送信装置8は、携帯電話やポケットベル等に信号を送信して、車両の所有者が車両から離れていた場合にも侵入者を検知したことを報知するものである。シートバック制御装置10は、運転席および助手席のシートバックを自動で前方、或いは後方へ倒すものである。
【0071】
図8は本実施形態の車両用侵入者警報装置を機能的に表現したブロック図であり、これと図7に示すハードウェアとして表現したブロック図とを対比させると、IRカメラ1が熱画像取得手段31、マイクロコンピュータ2が乗員検出手段32、制御手段34、報知判断手段36、ロック/アンロック信号入力部3がドアロック検出手段33、クラクション6とライト7および送信装置8が報知手段37、シートバック制御装置10がシートバック可倒手段35にそれぞれ相当する。また、IGN信号入力部4で入力されるIGN信号は、処理をリセットする場合に用い、インジケータ5は本装置が起動したことを知らせるものである。
【0072】
次に、第3の実施形態に係る車両用侵入者警報装置の動作を、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0073】
まず、ステップS41において、処理をリセットするためにIGN信号の受信を行う。次いで、ステップS42において、処理に必要なパラメータの初期設定を行う。
【0074】
そして、ステップS43において、IRカメラ1により車室内の熱画像データを取得して処理領域に取り込む。熱画像データは表面温度が高い場所ほど濃度値が高い画像となる。このようなデータを例えば車室内の乗員全てが一枚の画像に写るようにしても良いし、座席ごとに設定されたIRカメラ1で、一人ずつ写るようにしても良い。
【0075】
本実施形態では、一台のIRカメラ1で乗員全てを写す場合について述べる。また、検出対象は人に限定したものではなく、人と同様の温度分布を有するペット等でも等価である。そして、熱画像データ中から乗員のいる位置を特定する。
【0076】
IRカメラ1の設置位置と取り付け車両の座席構造により、乗員がいると思われる領域が限定されるので、各座席に対応した領域ごとに人の温度分布を示すデータが一定量以上含まれている座席は乗員がいると判断する。この結果、乗員の位置と乗員数を出力結果として、次のステップに進む。
【0077】
ステップS44では、ドアが車外からロックされたかどうかを判断する。ロック/アンロック信号入力部3からの情報を取得して、車外からドアがロックされたことを検出した場合は、次のステップへ進み、車外からのドアロックが検出できなければステップS43に戻って乗員検出処理を続ける。
【0078】
ステップS45では、ステップS43の結果に基づいて、車内に乗員が残っているかどうかを判断する。車内に乗員が残っていない場合には、次のステップに進み、乗員が残っている場合にはステップS52に進む。
【0079】
ステップS46では、ステップS45で乗員がいないと判断されているので乗員数は0であると記憶して、侵入者を検知した場合に報知対象であるかどうかを判断する処理を開始する。
【0080】
ステップS47では、シートバック制御装置10により、図10に示す運転席シート40及び助手席シート41のシートバックである運転席シートバック40Aおよび助手席シートバック41Aを自動で倒す。このとき、ステップS45により乗員がいないと判断されているため、運転席シートバック40Aおよび助手席シートバック41Aを倒す方向は、所定の角度以上になるために少ない移動量ですむ方向に倒せばよい。
【0081】
ステップS48では、本装置が起動したことを知らせるためにインジケータ5を点灯させる。ここでは、インジケータ5の点灯で本装置の起動を知らせているが、本来本装置の起動を利用者に知らせる機能であれば良く、例えば音声によって知らせる方法でも構わない。
【0082】
ステップS49では、ドアが車外からアンロックされたかどうかを判断する。ロック/アンロック信号入力部3からの情報を取得して、車外からドアがアンロックされたことを検出した場合はステップS58へ進み、車外からのアンロックが検出できなかった場合は次のステップへ進む。
【0083】
ステップS58では、正規のユーザがドアをアンロックしたものと判断して、報知判断を停止する。
【0084】
ステップS50では、連続して撮り続けている熱画像データの中に人の温度分布を示す領域が発生したかどうかを判定する。熱源領域が発生していない場合には、ステップS49に戻り、発生している場合は、ステップS45で乗員はいないと判断しているので、その熱源を侵入者と判断して、車外に侵入者の存在を報知するために次のステップに進む。
【0085】
ステップS51では、車外に侵入者の存在を報知するために、一定時間クラクション6を鳴らしたり、ライト7をパッシングしたりする。更に、車両から離れた所有者に知らせるために、送信装置8により携帯電話やポケットベル等に侵入者が発生した旨の情報を送信して、ステップS49へ戻る。
【0086】
ステップS52では、ステップS45で乗員がいると判断されているので乗員数を記憶して、侵入者を検知した場合に報知対象であるかどうかを判断する処理を開始する。
【0087】
ステップS53では、シートバック制御装置10により、図10に示す運転席シート40及び助手席シート41のシートバックである運転席シートバック40A及び助手席シートバック41Aを自動で倒す。このとき、ステップS43により乗員のいる位置が判っているので、運転席シートバック40A及び助手席シートバック41Aを倒す方向は、乗員のいない方向に倒すようにする。
【0088】
例えば、運転席の後部座席に乗員がいる場合には、運転席シートバック40Aを前方に倒すようにする。また、助手席に乗員がいて助手席の後部座席に乗員がいない場合には、助手席シートバック41Aを後方へ倒せばよい。
【0089】
ステップS54では、本装置が起動したことを知らせるためにインジケータ5を点灯させる。ここでは、インジケータ5の点灯方法を、例えばステップS48の時とは異なる色、或いは点滅させる等でステップS48と起動モードが違うことを利用者に知らせるようにしても良い。
【0090】
ステップS55では、ドアが車外からアンロックされたかどうかを判断する。ロック/アンロック信号入力部3からの情報を取得して、車外からドアがアンロックされたことを検出した場合はステップS58へ進み、車外からのアンロックが検出できなかった場合は次のステップへ進む。
【0091】
ステップS58では、正規のユーザがドアをアンロックしたものと判断して、報知判断を停止する。
【0092】
ステップS56では、連続して撮り続けている熱画像データの中に人の温度分布を示す領域が増えたかどうかを判定する。ステップS52で乗員数を記憶しているので、その数よりも熱源領域が増えていない場合には、ステップS55に戻り、増えている場合は、その熱源を侵入者と判断して、車外に侵入者の存在を報知するために、次のステップに進む。
【0093】
ステップS57では、車外に侵入者の存在を報知するために、一定時間クラクション6を鳴らしたり、ライト7をパッシングしたりする。更に、車両から離れた所有者に知らせるために、送信装置8により携帯電話やポケットベル等に侵入者が発生した旨の情報を送信して、ステップS55へ戻る。
【0094】
ステップS58では、熱源を警報対象にするかどうかの判断処理を停止して本処理を終了する。
【0095】
上記のように第3の実施形態に係る車両用侵入者警報装置においては、車内の温度分布から人体温度に相当する温度領域を領域毎に抽出することにより乗員の位置と数が判定できるので、車内に人やペット及び荷物等が残っている場合でも、警報機能を作動させることが可能である。また、本実施形態においては、装置作動時の乗員数から検出数が増えた場合のみ警報対象と判断するようにしているので、車内に人やペットが残っていて動いた場合でも警報対象とはならず、誤警報の発生を防止することができる。
【0096】
更に、本実施形態においては、警報機能の作動前から人の位置および数を検出するようにしているので、装置作動時に車内の熱源が重なっていた場合での数の数え間違えによる誤警報の発生を防止することができる。更に、本実施形態においては、装置作動時にはシートバックが前方或いは後方に倒れているので、監視領域を広く確保することができる。
【0097】
更に、本実施形態においては、乗員のいない方向へ自動的にシートバックを倒すようにしているので、装置起動時のシートバックを倒す煩わしさがなくなると同時に、車内の人との接触を回避する方向へシートバックを倒すことが可能である。
【0098】
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車両用侵入者警報装置のシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る車両用侵入者警報装置のクレーム対応図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る車両用侵入者警報装置の、処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る車両用侵入者警報装置のシステム構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る車両用侵入者警報装置のクレーム対応図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る車両用侵入者警報装置の、処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る車両用侵入者警報装置のシステム構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る車両用侵入者警報装置のクレーム対応図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る車両用侵入者警報装置の、処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】車両内のシートの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 IRカメラ
2 マイクロコンピュータ
3 ロック/アンロック信号入力部
4 IGN信号入力部
5 インジケータ
6 クラクション
7 ライト
8 送信装置
9 シートバック状態信号入力部
10 シートバック制御装置
11,21,31 熱画像取得手段
12,22,32 乗員検出手段
13,23,33 ドアロック検出手段
14,25,34 制御手段
15,26,36 報知判断手段
16,27,37 報知手段
24 シートバック状態検出手段
35 シートバック可倒手段
40 運転席シート
40A 運転席シートバック
41 助手席シート
41A 助手席シートバック[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an intruder alarm device for a vehicle that notifies when a person has entered the vehicle, and more particularly to a technique that can reliably issue an alarm even when a person or a pet is present in the vehicle.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, vehicle antitheft devices for preventing theft of automobiles have been developed. This type of device may give a warning by detecting a situation that appears to be theft (for example, breaking a window glass, forcibly unlocking a locked door, etc.) or flashing a light. There is one that detects the intrusion into the vehicle and notifies this.
[0003]
As a device for detecting intrusion into a vehicle and notifying it, a technique described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-258671 (Patent Document 1) is known. In this method, an ultrasonic wave is radiated by an ultrasonic radiator provided in a vehicle, and a signal that has been reflected and reflected in the vehicle is detected by an ultrasonic detector, thereby determining the intrusion of a person. As another method, there is also known a method for detecting the heat radiated by a human body and determining the intrusion of a person from the movement of heat by taking a difference from the heat distribution at the time of starting the apparatus.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-8-258671
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional vehicle antitheft device, a hollow propagation medium such as an ultrasonic wave or an infrared ray is radiated, and the hollow propagation medium is reflected in the vehicle to detect a signal that makes a round and makes a judgment on the intrusion of a person. In some cases, the device would not work if there were people, pets, or luggage in the car. In addition, in a device that detects the intrusion of people from the movement of heat by detecting the heat radiated by the human body and taking the difference from the heat distribution at the time of device startup, if a person or pet moves indoors In addition, heat may be detected, leading to a false alarm.
[0006]
The present invention has been made to solve such a conventional problem, and the object of the present invention is to be used even when there are people, pets, and luggage in the vehicle, and to enter from outside the vehicle. It is to provide an intruder alarm device for a vehicle capable of reliably issuing an alarm to a person.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention extracts a thermal image acquisition means for acquiring a thermal image inside a vehicle, and a temperature region corresponding to the body temperature of a person or an animal from the thermal image obtained by the thermal image acquisition means, An occupant detection means for detecting the position and number of persons or animals present in the vehicle, and the occupant detection means; Based on the number of occupants detected, the number of occupants at the time of activation is stored, and after the activation, when the number of occupants detected by the occupant detection means increases from that at the time of activation, the heat source for the increased number of occupants is To be targeted for notification Notification determining means for determining, door lock detecting means for detecting a door lock operation from outside the vehicle, door lock from outside the vehicle is detected by the door lock detecting means, and a person or animal is detected by the occupant detecting means Control that activates the notification determination unit after the presence or absence of the detection is detected, and control that outputs an alarm signal when the notification determination unit determines that there is a heat source to be notified And a notification means for issuing an alarm to the surroundings when the alarm signal is output.
[0008]
【The invention's effect】
In the vehicle intruder alarm device according to the present invention, the position and number of occupants (persons and animals) can be determined by extracting a temperature region corresponding to the body temperature of a human or animal from the temperature distribution in the vehicle. Therefore, even when a person, a pet, or a baggage exists in the vehicle, it is possible to reliably detect the intrusion of the person and issue an alarm signal.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of the vehicle intruder alarm device according to the first embodiment of the present invention. As shown in the figure, this vehicular intruder alarm device includes an
[0010]
The
[0011]
The lock / unlock
[0012]
The
[0013]
FIG. 2 is a block diagram functionally representing the vehicular intruder warning device according to the present embodiment. When this is compared with the block diagram represented as hardware shown in FIG. Image acquisition means 11,
[0014]
Next, the operation of the vehicular intruder alarm device according to the first embodiment will be described with reference to the flowchart shown in FIG. First, in step S1, an IGN signal is received to reset the process.
[0015]
Next, in step S2, parameters necessary for processing are initialized. In step S3, the thermal image data in the passenger compartment is acquired by the
[0016]
In the present embodiment, a case where all the occupants are photographed by one
[0017]
The region where the occupant is likely to be located is limited by the installation position of the
[0018]
Next, in step S4, it is determined whether or not the door is locked from outside the vehicle. When the information from the lock / unlock
[0019]
In step S5, based on the result of step S3, it is determined whether or not an occupant remains in the vehicle. When no occupant remains in the vehicle, the process proceeds to the next step, and when there are occupants remaining, the process proceeds to step S11.
[0020]
In step S6, since it is determined in step S5 that there is no occupant, the number of occupants is stored as 0, and processing for determining whether or not an intruder is detected is started.
[0021]
In step S7, the
[0022]
In step S8, it is determined whether or not the door is unlocked from outside the vehicle. When the information from the lock / unlock
[0023]
In step S16, it is determined that the authorized user has unlocked the door, and the notification determination is stopped.
[0024]
In step S9, it is determined whether or not a region indicating a human temperature distribution has occurred in the thermal image data that has been continuously shot. If the heat source region has not occurred, the process returns to step S8. If it has occurred, it is determined in step S5 that there is no occupant, so that the heat source is determined to be an intruder and the intruder outside the vehicle. Proceed to the next step to notify the presence of.
[0025]
In step S10, the
[0026]
On the other hand, if it is determined in step S5 that an occupant is present in the vehicle, the number of occupants is stored in step S11, and if an intruder is detected, whether the intruder is a notification target or not is determined. Processing to determine is started.
[0027]
In step S12, the
[0028]
In step S13, it is determined whether the door is unlocked from outside the vehicle. When the information from the lock / unlock
[0029]
In step S16, it is determined that the authorized user has unlocked the door, and the notification determination is stopped.
[0030]
In step S <b> 14, it is determined whether or not the area indicating the human temperature distribution has increased in the thermal image data that is continuously captured. Since the number of passengers is stored in step S11, if the heat source area has not increased more than that number, the process returns to step S13. If it has increased, it is determined that the heat source is an intruder and the vehicle is outside the vehicle. Proceed to the next step to inform the presence of the intruder.
[0031]
In step S15, in order to notify the presence of an intruder outside the vehicle, the
[0032]
In step S16, the process of determining whether or not the heat source is to be alarmed is stopped and the present process is terminated.
[0033]
As described above, in the vehicle intruder alarm device according to this embodiment, the position and number of passengers can be determined by extracting the temperature region corresponding to the human body temperature from the temperature distribution in the vehicle for each region. Therefore, even when people, pets, luggage, etc. remain in the vehicle, the alarm function can be activated.
[0034]
In the present embodiment, the alarm target is determined only when the number of detections increases from the number of occupants at the time of operation of the apparatus. In other words, it is possible to prevent the occurrence of a false alarm.
[0035]
Furthermore, in this embodiment, since the position and number of people are detected before the alarm function is activated, false alarms due to incorrect number counting when the heat sources in the vehicle overlap when the device is activated are prevented. can do.
[0036]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. FIG. 4 is a block diagram showing a second embodiment of the vehicle intruder alarm device according to the present invention. As shown in the figure, the vehicle intruder alarm device of the present embodiment includes an
[0037]
The
[0038]
The lock / unlock
[0039]
The IGN
[0040]
The
[0041]
FIG. 5 is a block diagram functionally representing the vehicle intruder warning device according to the second embodiment. When this is compared with the block diagram represented as hardware shown in FIG. 1 is a thermal image acquisition means 21, the
[0042]
Next, the operation of the vehicle intruder alarm device according to the second embodiment will be described with reference to the flowchart shown in FIG.
[0043]
First, in step S21, an IGN signal is received to reset the process. Next, in step S22, parameters necessary for processing are initialized.
[0044]
In step S23, thermal image data in the passenger compartment is acquired by the
[0045]
In the present embodiment, a case where all the occupants are photographed by one
[0046]
The region where the occupant is likely to be located is limited by the installation position of the
[0047]
In step S24, it is determined whether the door is locked from outside the vehicle. If the information from the lock / unlock
[0048]
In step S25, a signal from the seat back state
[0049]
If it is determined that one of the seat backs is not tilted over a predetermined angle, the process returns to step S23 to continue the occupant detection process, and if both seat backs are tilted over a predetermined angle, the process proceeds to the next process. .
[0050]
In step S26, based on the result of step S23, it is determined whether an occupant remains in the vehicle. If no occupant remains in the vehicle, the process proceeds to the next step, and if any occupant remains, the process proceeds to step S32.
[0051]
In step S27, since it is determined in step S26 that there is no occupant, the number of occupants is stored as 0, and processing for determining whether or not an intruder is detected is started.
[0052]
In step S28, the
[0053]
In step S29, it is determined whether the door is unlocked from outside the vehicle. When the information from the lock / unlock
[0054]
In step S37, it is determined that the authorized user has unlocked the door, and the notification determination is stopped.
[0055]
In step S30, it is determined whether or not an area indicating a human temperature distribution has occurred in the thermal image data that is continuously captured. If the heat source area has not occurred, the process returns to step S29. If it has occurred, it is determined in step S26 that no occupant is present. Proceed to the next step to notify the presence of.
[0056]
In step S31, in order to notify the presence of an intruder outside the vehicle, the
[0057]
On the other hand, in the process of step S32, since it is determined in step S26 that there is an occupant, the number of occupants is stored, and when an intruder is detected, a process of determining whether or not it is a notification target starts.
[0058]
In step S33, the
[0059]
In step S34, it is determined whether or not the door is unlocked from outside the vehicle. When the information from the lock / unlock
[0060]
In step S37, it is determined that the authorized user has unlocked the door, and the notification determination is stopped.
[0061]
In step S35, it is determined whether or not the area indicating the human temperature distribution has increased in the thermal image data being continuously taken. Since the number of occupants is stored in step S32, if the heat source area has not increased beyond that number, the process returns to step S34. If it has increased, it is determined that the heat source is an intruder and the vehicle enters the outside of the vehicle. In order to notify the presence of the person, the process proceeds to the next step.
[0062]
In step S36, the
[0063]
In step S37, the process of determining whether or not the heat source is to be alarmed is stopped and the present process is terminated.
[0064]
As described above, in the vehicle intruder alarm device according to the second embodiment, the position and the number of passengers can be determined by extracting the temperature region corresponding to the human body temperature from the temperature distribution in the vehicle for each region. Even when people, pets, luggage, etc. remain in the vehicle, the alarm function can be activated.
[0065]
In the present embodiment, the alarm target is determined only when the number of detections increases from the number of occupants at the time of operation of the apparatus. In other words, it is possible to prevent the occurrence of a false alarm.
[0066]
Furthermore, in this embodiment, since the position and number of people are detected before the alarm function is activated, it is possible to prevent the occurrence of a false alarm due to a mistake in counting the numbers when the heat sources in the vehicle overlap when the device is activated. can do. Furthermore, in this embodiment, since the seat back is tilted forward or backward when the apparatus is operated, a wide monitoring area can be secured.
[0067]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. FIG. 7 is a block diagram illustrating a configuration of the vehicle intruder alarm device according to the third embodiment. As shown in FIG. 7, the vehicle intruder alarm device of this embodiment includes an
[0068]
The
[0069]
The lock / unlock
[0070]
The
[0071]
FIG. 8 is a block diagram functionally representing the vehicle intruder alarm device of the present embodiment. When this is compared with the block diagram represented as hardware shown in FIG. 7, the
[0072]
Next, the operation of the vehicle intruder warning device according to the third embodiment will be described with reference to the flowchart shown in FIG.
[0073]
First, in step S41, an IGN signal is received to reset the process. Next, in step S42, parameters necessary for processing are initialized.
[0074]
In step S43, the thermal image data in the passenger compartment is acquired by the
[0075]
In the present embodiment, a case where all the occupants are photographed by one
[0076]
The region where the occupant is likely to be located is limited by the installation position of the
[0077]
In step S44, it is determined whether the door is locked from outside the vehicle. If the information from the lock / unlock
[0078]
In step S45, based on the result of step S43, it is determined whether or not an occupant remains in the vehicle. If no occupant remains in the vehicle, the process proceeds to the next step. If any occupant remains, the process proceeds to step S52.
[0079]
In step S46, since it is determined in step S45 that there is no occupant, the number of occupants is stored as 0, and processing for determining whether or not an intruder is detected is started.
[0080]
In step S47, the driver's seat back 40A and the passenger seat back 41A, which are the seat backs of the
[0081]
In step S48, the
[0082]
In step S49, it is determined whether the door is unlocked from the outside of the vehicle. When the information from the lock / unlock
[0083]
In step S58, it is determined that the authorized user has unlocked the door, and the notification determination is stopped.
[0084]
In step S50, it is determined whether or not a region indicating a human temperature distribution has occurred in the thermal image data that has been continuously shot. If the heat source region has not occurred, the process returns to step S49. If it has occurred, it is determined in step S45 that no occupant is present. Proceed to the next step to notify the presence of.
[0085]
In step S51, in order to notify the presence of an intruder outside the vehicle, the
[0086]
In step S52, since it is determined in step S45 that there is an occupant, the number of occupants is stored, and processing for determining whether or not the intruder is detected is started.
[0087]
In step S53, the seat back
[0088]
For example, when there is an occupant in the rear seat of the driver's seat, the driver's seat back 40A is tilted forward. Further, when there is an occupant in the passenger seat and no occupant in the rear seat of the passenger seat, the passenger seat back 41A may be tilted backward.
[0089]
In step S54, the
[0090]
In step S55, it is determined whether the door is unlocked from outside the vehicle. When the information from the lock / unlock
[0091]
In step S58, it is determined that the authorized user has unlocked the door, and the notification determination is stopped.
[0092]
In step S56, it is determined whether or not the area indicating the human temperature distribution has increased in the thermal image data that has been continuously shot. Since the number of passengers is stored in step S52, if the heat source area has not increased beyond that number, the process returns to step S55, and if it has increased, the heat source is determined to be an intruder and enters the outside of the vehicle. In order to notify the presence of the person, the process proceeds to the next step.
[0093]
In step S57, the
[0094]
In step S58, the process of determining whether or not the heat source is to be alarmed is stopped and the present process is terminated.
[0095]
As described above, in the vehicle intruder alarm device according to the third embodiment, the position and number of passengers can be determined by extracting the temperature region corresponding to the human body temperature from the temperature distribution in the vehicle for each region. Even when people, pets, luggage, etc. remain in the vehicle, the alarm function can be activated. In the present embodiment, the alarm target is determined only when the number of detections increases from the number of occupants at the time of operation of the apparatus. In other words, it is possible to prevent the occurrence of a false alarm.
[0096]
Furthermore, in the present embodiment, since the position and number of people are detected before the alarm function is activated, the occurrence of a false alarm due to a mistake in counting the numbers when the heat sources in the vehicle overlap when the apparatus is activated. Can be prevented. Furthermore, in this embodiment, since the seat back is tilted forward or backward when the apparatus is operated, a wide monitoring area can be secured.
[0097]
Furthermore, in the present embodiment, the seat back is automatically tilted in the direction where no occupant is present, so that the troublesomeness of tilting the seat back at the time of starting the apparatus is eliminated, and contact with a person in the vehicle is avoided. It is possible to tilt the seat back in the direction.
[0098]
Each embodiment described above is described for facilitating the understanding of the present invention, and is not described for limiting the present invention. Therefore, each element disclosed in the above embodiment includes all design changes and equivalents belonging to the technical scope of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a system configuration of a vehicular intruder alarm device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view corresponding to claims of the vehicle intruder alarm device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a flowchart showing a processing flow of the vehicular intruder alarm device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a system configuration of a vehicular intruder alarm device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a view corresponding to a claim of the vehicle intruder alarm device according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a flowchart showing a process flow of the vehicle intruder alarm device according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a system configuration of a vehicular intruder alarm device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a view corresponding to claims of the vehicle intruder alarm device according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a flowchart showing a process flow of the vehicle intruder alarm device according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a state of a seat in the vehicle.
[Explanation of symbols]
1 IR camera
2 Microcomputer
3 Lock / unlock signal input section
4 IGN signal input section
5 Indicator
6 horn
7 Light
8 Transmitter
9 Seatback status signal input section
10 Seat back control device
11, 21, 31 Thermal image acquisition means
12, 22, 32 Occupant detection means
13, 23, 33 Door lock detection means
14, 25, 34 Control means
15, 26, 36 Notification determining means
16, 27, 37 Notification means
24 Seat back state detection means
35 Seat back folding means
40 Driver's seat
40A Driver's seat back
41 Passenger seat
41A Passenger seat back
Claims (4)
前記熱画像取得手段により得られた熱画像から人物或いは動物の体温に相当する温度領域を抽出し、車内に存在する人物、或いは動物の位置及び数を検出する乗員検出手段と、
前記乗員検出手段により検出される乗員数に基づき、起動時の乗員数を記憶し、起動後は前記乗員検出手段にて検出される乗員数が前記起動時よりも増加した場合に、この増加した乗員に対する熱源が報知対象であると判断する報知判断手段と、
車外からのドアロック操作を検出するドアロック検出手段と、
前記ドアロック検出手段にて車外からのドアロックが検出され、且つ、前記乗員検出手段にて人物、或いは動物の有無が検出された後に、前記報知判断手段を起動させる制御を行うと共に、前記報知判断手段にて報知対象となる熱源が存在すると判断された際には、警報信号を出力する制御を行う制御手段と、
前記警報信号が出力された際に、周囲に警報を発する報知手段と、
を備えたことを特徴とする車両用侵入者警報装置。Thermal image acquisition means for acquiring a thermal image inside the vehicle;
Occupant detection means for extracting a temperature region corresponding to the body temperature of a person or animal from the thermal image obtained by the thermal image acquisition means, and detecting the position and number of the person or animal present in the vehicle;
Based on the number of passengers that more is detected the occupant detecting means, and stores the number of occupants at the time of startup, when after startup number occupant detected by the occupant detecting means is increased than when the startup, this increase Notification determining means for determining that the heat source for the occupant is the notification target ;
Door lock detection means for detecting door lock operation from outside the vehicle;
After the door lock from the vehicle is detected by the door lock detection means and the presence or absence of a person or animal is detected by the occupant detection means, the notification determination means is activated and the notification is performed. When it is determined that there is a heat source to be notified by the determination unit, a control unit that performs control to output an alarm signal;
When the warning signal is output, a notification means for issuing a warning to the surroundings;
An intruder alarm device for vehicles, comprising:
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