JP3843005B2 - 電池の保護部品と保護部品を有するパック電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次電池を加熱や過電圧から保護する保護部品と、この保護部品を備えるパック電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
二次電池は、加熱されたり過充電されると性能が著しく低下する。過充電を防止するために、充電回路は、充電している電池の電圧が設定電圧まで上昇すると充電を停止する回路を備える。充電回路が故障し、あるいは雑音等の影響で正常に動作しないときに、電池が過充電されるのを防止するために、パック電池には保護部品を内蔵させている。さらに、保護部品を内蔵するパック電池は、保護部品で充電を制御して充電することにより、充電回路を簡単な回路にできる。電圧を検出して充電を停止する回路を省略できるからである。
【0003】
図1は保護部品22を内蔵するパック電池の回路図である。この図の保護部品22は、電池21と並列に接続している発熱素子23と、この発熱素子23に熱結合されると共に、電池21と出力端子25との間に接続している感熱遮断素子24とを備える。発熱素子23は、図2に示す電圧−電流特性を示し、設定電圧よりも高い状態で電気抵抗が小さくなって電流が増加する定電圧特性を有する素子である。発熱素子23は、電池電圧が設定電圧よりも高くなると電流が増加して発熱し、熱結合している感熱遮断素子24を加熱する。感熱遮断素子24は、PTCで設定温度よりも高温になると、電気抵抗が急激に増加して電池に流れる電流を制限する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図1に示す保護部品22は、二次電池21の過充電を保護できる。しかしながら、この構造を実現する保護部品は、発熱素子とPTCを内蔵し、かつ、発熱素子とPTCとを熱結合して独特の配列で配設する必要があって、製造コストが高くなり、また大きくなる欠点がある。また、発熱素子と感熱遮断素子を理想的な状態で熱結合するのも難しい。熱結合が充分でないと、発熱素子の発熱で感熱遮断素子を有効に加熱できなくなって、感熱遮断素子の抵抗増加に時間遅れが発生し、あるいは、定温で正常に動作しなくなる欠点もある。
【0005】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めてシンプルな構造で感熱遮断素子を理想的な状態に配置でき、さらに、加工性を向上して、安価に多量生産できる保護部品とこの保護部品を内蔵するパック電池を提供することにある。
さらに、本発明の他の大切な目的は、発熱素子と感熱遮断素子とを理想的な状態に配列してコンパクトにできる保護部品とこの保護部品を内蔵するパック電池を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1の電池の保護部品は、電池1に接続されて電池電圧が設定電圧よりも高くなると発熱する発熱素子3と、この発熱素子3に熱結合されると共に、出力端子5と電池1との間に接続されて、設定温度よりも高温になると電気抵抗が大きくなって電池1に流れる電流を制限する感熱遮断素子4とを備える。この保護部品は、充電される電池1の電圧が設定電圧よりも高くなると、発熱素子3に流れる電流が大きくなって発熱素子3が発熱し、発熱した発熱素子3が感熱遮断素子4を加熱して電池1に流れる電流を制限する。感熱遮断素子4は、第1の基板13A及び第2の基板13Bからなる基板13と、この基板13の間に挟着して固定している素子本体4Xとを備える。素子本体4Xは、設定温度よりも高くなると電気抵抗が大きくなるシート状の感熱層4Aと、この感熱層4Aの両面に電気接続して積層している第1電極層4B及び第2電極層4Cとを備える。第1の基板13Aは表面に出力端子5を固定し、基板13及び素子本体4Xはスルーホール10を有しており、第2の基板13Bはスルーホール10を介して出力端子5と電気接続されている。
【0008】
また、第2の基板13Bに発熱素子3を積層することができる。
【0009】
さらに、感熱遮断素子4は、基板13の表面に導電パターン層14を積層して、この導電パターン層14を出力端子5に接続することができる。発熱素子3を備える保護部品の感熱遮断素子4は、第1の基板13Aと第2の基板13Bに導電パターン層14、7を積層して、第1の基板13Aの導電パターン層14を出力端子5に接続すると共に、第2の基板13Bの導電パターン層7を発熱素子3に接続することができる。さらに、第2の基板13Bの導電パターン層7は、電池1の電極に接続される電極接続リード8を接続することができる。
【0010】
素子本体4Xは、PTC素子とすることができる。
【0011】
本発明の請求項7のパック電池は、出力端子5と電池1との間に、電池1の保護部品2として、請求項1に記載される保護部品を接続している。
【0012】
さらに、本発明のパック電池は、保護部品2を、角型電池1の凸部電極1Bに隣接して肩部に配設することができる。さらに、本発明のパック電池は、保護部品2を、電池1の側部または底部に配設することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための保護部品とパック電池を例示するものであって、本発明は保護部品とパック電池を以下のものに特定しない。
【0014】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0015】
図3の回路図に示すパック電池は、二次電池1に保護部品2を接続している。保護部品2は、発熱素子3と感熱遮断素子4とを備え、発熱素子3を二次電池1と並列に接続して、感熱遮断素子4を出力端子5と二次電池1との間に接続している。
【0016】
発熱素子3は、図2に示すように、電池に並列に接続されて電池電圧が設定電圧よりも高くなると、電流が増加して発熱する特性を示すものが全て使用できる。最も簡単な発熱素子は、定電圧ダイオード3Aである。ただ、定電圧ダイオード3Aのみでは、図2に示す理想的な電圧−電流特性を実現するのが難しい。好ましい発熱素子は、図3に示すように、定電圧ダイオード3Aとスイッチング素子3Bを組み合わせた回路、あるいは、さらに複雑な回路でより理想に近い定電圧特性のものである。なお、スイッチング素子3Bと並列にダイオードを接続し、当該ダイオードを利用して、二次電池1の逆充電時にダイオードが発熱するようにして、これを感熱遮断素子4に熱結合するようにしてもよい。スイッチング素子3BとしてMOSFETを使用すれば、当該FETの寄生ダイオードが上記ダイオードの代わりとなる。また、スイッチング素子3Bと直列に抵抗素子を接続し、当該抵抗素子の熱も感熱遮断素子4に伝えるようにしてもよい。
【0017】
発熱素子3は、充電される電池の電圧が設定電圧よりも高くなると電気抵抗が低下して、両端の電圧を一定に保持する。したがって、電池電圧が設定電圧よりも高くなると、充電電流をバイパスして電池に電流を流さないように制御する。この状態で発熱素子3に流れる電流は、ジュール熱で発熱素子3を加熱する。
【0018】
感熱遮断素子4は、発熱素子3に熱結合して配設されて、発熱素子3の発熱で加熱される。感熱遮断素子4は、設定温度よりも高温に加熱されると、電気抵抗が急激に増加する素子であって、たとえば、PTCが使用できる。ただし、感熱遮断素子4には、設定温度よりも高く加熱されると電気抵抗が増加する全ての素子が使用できる。感熱遮断素子4は、出力端子5と二次電池1との間に接続されている。したがって、感熱遮断素子4が設定温度よりも高温になると、電気抵抗が大きくなって二次電池1に流れる電流を制限する。感熱遮断素子4は、設定温度よりも高温になると、電気抵抗が大きくなって実質的に電流を遮断する素子である。したがって、多少は電流が流れることもある。
【0019】
図3の保護部品2は、充電される電池の電圧が設定電圧よりも高くなると、発熱素子3に流れる電流が大きくなって発熱素子3が発熱し、発熱した発熱素子3が感熱遮断素子4を加熱して二次電池1に流れる電流を制限する。
【0020】
保護部品2の断面構造を図4に示す。この保護部品2の感熱遮断素子4は、基板13と、この基板13に積層して固定している素子本体4Xとを備える。
【0021】
基板13は、ガラスエポキシ等のプラスチック製の硬質絶縁基板である。図の感熱遮断素子4は、素子本体4Xの両面に基板13を積層して、2枚の基板13である第1の基板13Aと第2の基板13Bでもって素子本体4Xを挟着している。第1の基板13Aは、出力端子5を固定している。出力端子5は、保護部品2を内蔵するパック電池の出力端子である。図の保護部品2は、正負の出力端子5を第1の基板13Aに固定しているが、温度端子等の出力端子を第1の基板に設けることもできる。第1の基板13Aは、基板の表面に導電パターン層14を積層して、この導電パターン層14に半田付けやスポット溶接して出力端子5を接続している。第2の基板13Bは、導電パターン層7を設けて、ここに発熱素子3を半田付けして接続している。さらに、第2の基板13Bは、導電パターン層7に二次電池1の電極に接続される電極接続リード8を半田付けやスポット溶接で接続している。以上の感熱遮断素子4は、2枚の基板13で素子本体4Xを挟着するので、発熱素子3と電極接続リード8をしっかりと固定できると共に、素子本体4Xの両面を保護できる特長がある。ただ、保護部品は、発熱素子と電極接続リードを接続する基板を絶縁シートとすることもできる。
【0022】
素子本体4Xは、設定温度よりも高くなると電気抵抗が大きくなるシート状の感熱層4Aと、この感熱層4Aの両面に電気接続して積層している第1電極層4B及び第2電極層4Cとを備える。
【0023】
図5は図4に示す保護部品2の底面図であり、図6は図4に示す保護部品2の感熱遮断素子4を構成している各々の層の平面図である。これ等の図に示す保護部品2は、上から順番に出力端子5、導電パターン層14、第1の基板13A、第1電極層4B、感熱層4A、第2電極層4C、第2の基板13B、導電パターン層7を積層して接着している。導電パターン層14、7は、導電製金属の薄膜で、第1の基板13Aと第2の基板13Bの表面に積層して固定される。第1の基板13Aに設けている導電パターン層14は、出力端子5に接続される。第2の基板13Bに設けている導電パターン層7は、発熱素子3と電極接続リード8に接続される。
【0024】
感熱遮断素子4は、一対の電極接続リード8を介して二次電池1の+−の電極に接続される。図の感熱遮断素子4は、一方の電極接続リード8である+側の電極接続リード8Aは、導電パターン層7とスルーホール10を介して出力端子5と発熱素子3に接続している。他方の電極接続リード8である−側の電極接続リード8Bは、導電パターン層7とスルーホール10を介して素子本体4Xの第2電極層4Cと発熱素子3に接続される。素子本体4Xの第1電極層4Bは、スルーホール10と導電パターン層14を介して出力端子5に接続される。
【0025】
図の第2の基板13Bは、その表面に、発熱素子3と電極接続リード8を接続するために、両端部に絶縁して二つの導電パターン層7を設けている。図において、左右の導電パターン層7には、発熱素子3に設けている一対の電極を接続し、さらに、左右の導電パターン層7に一対の電極接続リード8を接続している。
【0026】
右側の導電パターン層7は、第2の基板13Bと素子本体4Xと第1の基板13Aとを絶縁状態で貫通するスルーホール10を介して、第1の基板13Aに設けている一方の導電パターン層14に接続している。左側の導電パターン層7は、第2の基板13Bを貫通するスルーホール10で、素子本体4Xの第2電極層4Cに接続している。
【0027】
以上の保護部品2は、図3に示す回路図のパック電池に使用される。このパック電池は、図7に示すように保護部品2を二次電池1に接続している。パック電池に内蔵される二次電池1は、リチウムイオン電池、ニッケル−水素電池、ニッケル−カドミウム電池等の充電できる二次電池である。このパック電池は、二次電池1の凸部電極側に保護部品2を配設している。保護部品2は、一方の電極接続リード8を外装缶1Aに、他方の電極接続リード8を凸部電極1Bにスポット溶接等の方法で接続している。図のパック電池は、たとえば、ニッケルとアルミニウムのクラッド材11を介して、一方の電極接続リード8を外装缶1Aに接続している。この構造は、アルミニウム缶に電極接続リード8を接続するのに適している。保護部品2と二次電池1との間には、絶縁シート12を配設している。
【0028】
図8と図9に示すパック電池は、二次電池1の側部に隣接して、保護部品2を配設している。ここに配設する保護部品2の断面図を図10に示す。この保護部品2は、発熱素子を備えていない。この保護部品2の感熱遮断素子4は、素子本体4Xの両面に基板13を積層し、2枚の基板13で素子本体4Xを挟着している。この感熱遮断素子4は、第1の基板13Aの表面側に出力端子5を固定している。出力端子5は、第1の基板13Aに積層、接着している導電パターン層14に、半田付けやスポット溶接で接続している。一方の出力端子5、図において−側の出力端子5を固定している導電パターン層14は、−側の電極接続リード8Bを接続している。−側の電極接続リード8Bは、半田付けやスポット溶接して導電パターン層14に接続される。他方の出力端子5は、第1の基板13Aを貫通するスルーホール10を介して素子本体4Xの第1電極層4Bに接続される。素子本体4Xの第2電極層4Cは、スルーホール10を介して第2の基板13Bに設けている導電パターン層7に接続される。この導電パターン層7は、半田付けやスポット溶接等の方法で+側の電極接続リード8Aを接続している。+側の電極接続リード8Aは、二次電池1の正極側に接続される。この保護部品2も素子本体4Xの両面を基板13で挟着するので、電極接続リード8と出力端子5をしっかりと固定できると共に、素子本体4Xの両面を保護できる特長がある。ただ、保護部品は、出力端子を固定しない第2の基板を絶縁シートとすることもできる。さらに、この保護部品2は、発熱素子を備えていないが、感熱遮断素子4を外装缶1Aに密着して配設できるので、高温となった二次電池1で直接に加熱される。したがって、この保護部品2も、二次電池1が高温になると感熱遮断素子4を確実かつ速やかに動作させて、二次電池1に流れる電流を制限できる。
【0029】
【発明の効果】
本発明の電池の保護部品と保護部品を有するパック電池は、極めてシンプルな構造で感熱遮断素子を理想的な状態に配置でき、さらに、加工性を向上して、安価に多量生産できる特長がある。それは、本発明の保護部品が、熱遮断素子を、設定温度よりも高くなると電気抵抗が大きくなるシート状の感熱層の両面に第1電極層と第2電極層を積層した素子本体と、この素子本体に積層してなる基板とで構成しており、基板の片面に素子本体を積層すると共に、他の面に出力端子を固定しているからである。この構造の保護素子は、出力端子を設けた基板に素子本体を積層するので、これらの加工性を向上して安価に多量生産できる。とくに、この保護部品は、熱遮断素子を大きくできるので、通電状態における内部抵抗を小さくできる。
【0030】
さらに、本発明の請求項1の保護部品と請求項7のパック電池は、発熱素子と感熱遮断素子とを理想的な状態に配列してコンパクトにできる特長がある。それは、この保護部品が、発熱素子とこの発熱素子に熱結合される感熱遮断素子とを備え、熱遮断素子を素子本体と基板とで構成して、基板の片面に素子本体を積層すると共に、他の面に出力端子を固定しているからである。この保護部品は、極めて簡単な構造として、発熱素子と感熱遮断素子とを理想的に配列できるので、これらを確実に熱結合させて、発熱素子の発熱で感熱遮断素子を有効に加熱して正常に動作できると共に、安価に多量生産して、しかもコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の保護部品を内蔵するパック電池の回路図
【図2】発熱素子の電圧−電流特性を示すグラフ
【図3】本発明の一実施例にかかるパック電池の回路図
【図4】図3に示すパック電池の保護部品の概略拡大断面図
【図5】図4に示す保護部品の底面図
【図6】図4に示す保護部品の感熱遮断素子を構成している各層の平面図
【図7】図3に示すパック電池の概略断面図
【図8】本発明の他の実施例のパック電池の概略断面図
【図9】図8に示すパック電池の回路図
【図10】図8に示すパック電池の保護部品の概略拡大断面図
【符号の説明】
1…二次電池 1A…外装缶
1B…凸部電極
2…保護部品
3…発熱素子 3A…定電圧ダイオード
3B…スイッチング素子
4…感熱遮断素子 4X…素子本体
4A…感熱層
4B…第1電極層
4C…第2電極層
5…出力端子
7…導電パターン層
8…電極接続リード 8A…+側の電極接続リード
8B…−側の電極接続リード
10…スルーホール
11…クラッド材
12…絶縁シート
13…基板 13A…第1の基板
13B…第2の基板
14…導電パターン層
21…電池
22…保護部品
23…発熱素子
24…感熱遮断素子
25…出力端子
Claims (14)
- 電池(1)に接続されて電池電圧が設定電圧よりも高くなると発熱する発熱素子(3)と、この発熱素子(3)に熱結合されると共に、出力端子(5)と電池(1)との間に接続されて、設定温度よりも高温になると電気抵抗が大きくなって電池(1)に流れる電流を制限する感熱遮断素子(4)とを備え、充電される電池(1)の電圧が設定電圧よりも高くなると、発熱素子(3)に流れる電流が大きくなって発熱素子(3)が発熱し、発熱した発熱素子(3)が感熱遮断素子(4)を加熱して電池(1)に流れる電流を制限するようにしてなる電池の保護部品であって、
感熱遮断素子(4)が、第1の基板(13A)及び第2の基板(13B)からなる基板(13)と、この基板(13) の間に挟着して固定している素子本体(4X)とを備え、素子本体(4X)は設定温度よりも高くなると電気抵抗が大きくなるシート状の感熱層(4A)と、この感熱層(4A)の両面に電気接続して積層している第1電極層(4B)及び第2電極層(4C)とを備え、第1の基板(13A)は表面に出力端子(5)を固定し、基板(13)及び素子本体(4X)はスルーホール(10)を有しており、第2の基板(13B)はスルーホール(10)を介して出力端子(5)と電気接続されていることを特徴とする電池の保護部品。 - 第2の基板(13B)には発熱素子(3)を積層している請求項1に記載の電池の保護部品。
- 基板(13)の表面に導電パターン層(14)を積層して、この導電パターン層(14)を出力端子(5)に接続している請求項1に記載の電池の保護部品。
- 第1の基板(13A)と第2の基板(13B)に導電パターン層(14)、(7)を積層して、第1の基板(13A)の導電パターン層(14)を出力端子(5)に接続して、第2の基板(13B)の導電パターン層(7)を発熱素子(3)に接続している請求項2に記載の電池の保護部品。
- 第2の基板(13B)の導電パターン層(7)に、電池(1)の電極に接続される電極接続リード(8)を接続している請求項4に記載の電池の保護部品。
- 素子本体(4X)がPTC素子である請求項1に記載の電池の保護部品。
- 出力端子(5)と電池(1)との間に、電池(1)の保護部品(2)を接続しており、この保護部品(2)が、電池(1)に接続されて電池電圧が設定電圧よりも高くなると発熱する発熱素子(3)と、この発熱素子(3)に熱結合されると共に、出力端子(5)と電池(1)との間に接続されて、設定温度よりも高温になると電気抵抗が大きくなって電池(1)に流れる電流を制限する感熱遮断素子(4)とを備え、充電される電池(1)の電圧が設定電圧よりも高くなると、発熱素子(3)に流れる電流が大きくなって発熱素子(3)が発熱し、発熱した発熱素子(3)が感熱遮断素子(4)を加熱して電池(1)に流れる電流を制限するようにしてなるパック電池であって、
保護部品(2)の感熱遮断素子(4)が、第1の基板(13A)及び第2の基板(13B)からなる基板(13)と、この基板(13) の間に挟着して固定している素子本体(4X)とを備え、素子本体(4X)は設定温度よりも高くなると電気抵抗が大きくなるシート状の感熱層(4A)と、この感熱層(4A)の両面に電気接続して積層している第1電極層(4B)及び第2電極層(4C)とを備え、第1の基板(13A)は表面に出力端子(5)を固定し、基板(13)及び素子本体(4X)はスルーホール(10)を有しており、第2の基板(13B)はスルーホール(10)を介して出力端子(5)と電気接続されている保護部品を有するパック電池。 - 第2の基板(13B)には発熱素子(3)を積層している請求項7に記載の保護部品を有するパック電池。
- 基板(13)の表面に導電パターン層(14)を積層して、この導電パターン層(14)を出力端子(5)に接続している請求項7に記載の保護部品を有するパック電池。
- 第1の基板(13A)と第2の基板(13B)に導電パターン層(14)、(7)を積層して、第1の基板(13A)の導電パターン層(14)を出力端子(5)に接続して、第2の基板(13B)の導電パターン層(7)を発熱素子(3)に接続している請求項8に記載の保護部品を有するパック電池。
- 第2の基板(13B)の導電パターン層(7)に電池(1)の電極に接続される電極接続リード(8)を接続している請求項10に記載の保護部品を有するパック電池。
- 素子本体(4X)がPTC素子である請求項7に記載の保護部品を有するパック電池。
- 保護部品(2)を、角型電池の凸部電極(1B)に隣接して肩部に配設している請求項7に記載される保護部品を有するパック電池。
- 保護部品(2)を、電池(1)の側部または底部に配設している請求項7に記載される保護部品を有するパック電池。
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