JP3837217B2 - Heavy duty pneumatic radial tire - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラックやバス等に用いられる重荷重用空気入りラジアルタイヤに関し、更に詳しくは、カーカス層の耐久性を維持しつつ生産性を改善するようにした重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トラックやバスなどの大型車両に使用される重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、高い荷重が負荷されるため、カーカス層の補強コードにスチールコードを使用するようにしている。このスチールコードをタイヤ径方向に配列したカーカス層はその両端部をビードコアの周りにタイヤ内側から外側に折り返し、そのエッジをリムフランジから少しタイヤ径方向外側のビード部の肉厚が最も厚い部分に配置する構成になっている。更に、カーカス層のスチールコードの耐エッジセパレーションを向上するため、スチールコードを配列したチェーファー層をカーカス層のエッジを覆うように配置すると共に、有機繊維コードを配列した補強層を配設して補強している。
【0003】
しかしながら、上記のようにチェーファー層等の補強層を設けて耐久性を向上する手法は、その補強層を組み付ける工程が増える分だけ、工程数の増加を招き、生産性が低下するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、カーカス層の耐久性を維持しながら生産性を向上することが可能な重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、左右のビード部間にスチールコードからなる補強コードを配列したカーカス層を装架すると共に、その両端部をビードコアの周りにタイヤ内側から外側に折り返し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を設けた重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記カーカス層の両端部を最内層のベルト層の内周側まで延在させ、かつ該両端部のエッジをタイヤ赤道面から左右に前記最内層のベルト層の1/2ベルト幅Wの20〜70%の範囲に配置し、前記カーカス層のスチールコードの破断時の伸びを3〜5%にしたことを特徴とする。
【0006】
このようにスチールコードを配列したカーカス層の両端部を最内層のベルト層の内周側まで延ばすと共に、そのエッジの位置を上記のように特定することにより、ベルト層をカーカス層のエッジを保護する補強層として作用させることができるので、従来のようにチェーファー層等の補強層を設けなくても、カーカス層の耐エッジセパレーション性を改善することができ、しかも、補強層を設ける工程がなくなるので、生産性を向上することができる。また、補強層が不要になるため、軽量化を図ることも可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤの一例を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。タイヤ内側には左右のビード部3間にスチールコードからなる補強コードをタイヤ周方向に対し70°〜90°の傾斜角度でタイヤ幅方向に配列したカーカス層4が1層装架され、その両端部4aがビードコア5の周りにビードフィラー6を挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折り返されている。
【0008】
トレッド部1のカーカス層4外周側には、補強コードとしてスチールコードを配列した3層のベルト層7が設けられている。カーカス層4に隣接する最内層の1番ベルト層7aとその外周側に隣接する2番ベルト層7bは、スチールコードが層間でタイヤ周方向に対する傾斜を逆向きにして互いに交差するようにしてあり、そのタイヤ周方向に対する傾斜角度を15°〜30°の範囲にし、耐張力層として大きなタガ効果を発揮するようにしている。最外側の3番ベルト層7cは、そのスチールコードがタイヤ周方向に対する傾斜方向を2番ベルト層7bと同じにして配列され、耐張力層をカバーするカバー層としての働きを担うようになっている。
【0009】
上記カーカス層4は、その両端部4aが第1ベルト層7aの内周側まで延在しており、更にそのエッジeがタイヤ赤道面CPから左右(タイヤ幅方向)に1番ベルト層7aの1/2ベルト幅Wの20〜70%の範囲Xに位置している。このようにスチールコードを補強コードに用いたカーカス層4の両端部4aを第1ベルト層7aの内周側まで延設してそのエッジeを上記範囲に配置したので、第1ベルト層7aでカーカス層4のエッジeを保護することができる。そのため、従来のようなチェーファー層等の補強層を設けることなく、カーカス層4の耐エッジセパレーション性を向上することができると共に、補強層を設ける工程が不要となるため、生産性を改善することができる。また、補強層が不要になるため、軽量にすることも可能になる。
【0010】
エッジeが1番ベルト層7aの1/2ベルト幅Wの20%よりタイヤ赤道面CP側に位置すると、延在させた両端部4aの折り返し作業が煩雑になり、作り難くなる。また、軽量化のメリットが小さくなる。逆に、70%を越えてショルダー側に位置すると、第1ベルト層7aによるカバー効果が不十分となるため、カーカス層の耐エッジセパレーション性が低下する。
【0011】
本発明において、カーカス層4の50mm当たりの引張り強度を、1800〜3200kgf/50mmにするのが好ましい。従来は、4000kgf/50mm前後のカーカス層が一般に用いられているが、このように引張り強度を低くすることにより、軽量化を一層図ることができる。タイヤの内圧を担う容器として作用するカーカス層4は、サイドウォール部2ではカーカス層自体により内圧を担うが、トレッド部1ではベルト層7がカーカス層4と共に内圧を担うため、トレッド部1ではカーカス層4の引張り強度が必要以上に大きい。本発明では、カーカス層4の両端部4aをトレッド部1まで折り返してサイドウォール部2におけるカーカス層4を2層構造しているので、引張り強度を低下させても、不具合が生じることない。そのため、細いスチールコードの使用や配列本数を低減することができるので、軽量化をより図ることが可能になる。なお、ここで言う引張り強度の単位長さ50mmとは、ベルト層7が配置されたトレッド部1で測定するものである。
【0012】
引張り強度を低くする手法としては、補強コードとして使用されるスチールコードの撚り構造を変更することにより低減することができる。例えば、同じ素線を使用した場合には、3+9+15の3層の撚り構造を3+9の2層の撚り構造にして細いスチールコードを使用することができる。また、補強コードの50mm当たりの配列本数を減らすことにより強度を下げるようにしてもよい。
【0013】
カーカス層4の補強コードに用いられるスチールコードには、破断時の伸びが3〜5%の範囲のものを好ましく使用することができる。これによりサイドウォール部2における衝撃耐久性を高めることができる。伸びが3%未満ではその改善効果を得ることが難しく、逆に5%を越えると、衝撃耐久性を高めることができず、更に形状が変形して寸法安定性の面から好ましくない。
【0014】
また、カーカス層4は、S撚りの補強コードまたは撚り方向を逆にしたZ撚りの補強コードを配列して構成することができるが、好ましくは、図2に示すように、S撚りの補強コードf1とZ撚りの補強コードf2とを混在させて配列するのがよい。その混在の仕方は、図2のようにS撚りとZ撚りの補強コードを1本置きに交互に配列するのか望ましいが、隣接する3本の補強コードの間で混在するようにすればよい。このように撚り方向を逆にしたS撚りとZ撚りの補強コードを混在させることにより、サイドウォール部2で互いに接するように配置されるカーカス層4(端部4aと折り返し前部分)間の剪断歪みを低減し、カーカス耐久性を更に良好にすることができる。
【0015】
なお、本発明における重荷重用空気入りラジアルタイヤとは、JATMA(JATMA YEAR BOOK 1997)に規定されたバス、トラック用の空気入りラジアルタイヤを言う。
【0016】
【実施例】
実施例1
タイヤサイズを11R22.5で共通にし、図1に示す構成のタイヤにおいて、タイヤ赤道面からのカーカス層のエッジの位置を最内層のベルト層の1/2ベルト幅Wに対して表1のように変えた参考タイヤ1〜4と比較タイヤ1〜5、及びカーカス層の両端部をそのエッジがリムフランジから少しタイヤ径方向外側のビード部の肉厚が最も厚い部分に位置するように折り返し、スチールコードを配列したチェーファー層とナイロンコードを配列した補強層をカーカス層のエッジを覆うようにして配置した従来タイヤとをそれぞれ作製した。
【0017】
参考タイヤ及び比較タイヤにおいて、カーカス層の50mm当たりの引張り強度は2000kgf/50mm、従来タイヤのそれは4000kgf/50mmである。参考タイヤ3のカーカス層をS撚りとZ撚りのスチールコードを1本置きに交互になるように配列して構成した他は、各試験タイヤ共にカーカス層は同じS撚りのスチールコードを使用して構成している。また、カーカス層のスチールコードの破断時の伸びはいずれも2%で共通である。
【0018】
これら各試験タイヤをリムサイズ22.5×8.25のリムに装着し、空気圧を700kPa にして、以下に示す測定条件により、カーカス耐久性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
カーカス耐久性
各試験タイヤをドラム試験機に取り付け、JIS D 4230規定の耐久試験条件によるドラム試験終了後、時速57km/h、荷重2725kgf (単輪)の条件下で、8時間毎に荷重を17%ずつ増加させ、タイヤが破壊するまで走行させたときの距離を測定し、その結果を従来タイヤを100とする指数値で評価した。その値が大きい程、カーカス耐久性が優れている。
【0019】
【表1】

Figure 0003837217
【0020】
表1から明らかなように、カーカス層両端部のエッジをタイヤ赤道面から左右に最内層のベルト層の1/2ベルト幅Wの20〜70%の範囲に配置した参考タイヤ1〜4は、カーカス層のエッジをカバーする補強層を設けることなく、カーカス耐久性を従来タイヤと同レベルに維持することができることが判る。
【0021】
なお、比較タイヤ1は、カーカス耐久性を従来タイヤと同レベルにすることができるが、作製が煩雑で作り難かった。
実施例2
タイヤサイズを上記実施例1と同じにし、図1に示す構成のタイヤにおいて、カーカス層のスチールコードの破断時の伸びを表2のように変えた本発明タイヤ1,2と比較タイヤ6,7をそれぞれ作製した。
【0022】
各試験タイヤ共に、カーカス層は同じS撚りのスチールコードを使用し、そのエッジの位置は0.5W、50mm当たりの引張り強度は2000kgf/50mmで共通である。
これら各試験タイヤを下記に示す測定条件により衝撃耐久性の評価試験を行ったところ、表2に示す結果を得た。
衝撃耐久性
各試験タイヤをドラム試験機に取り付け、JIS D 4230規定の耐久試験条件によるドラム試験終了後、サイドウォール部におけるカーカス層のスチールコードの引き抜き力(kgf/本)を測定した。80kgf/本以上あれば、高い衝撃耐久性を示していると言える。
【0023】
【表2】
Figure 0003837217
表2から明らかなように、カーカス層のスチールコードの破断時の伸びを3〜5%にすることにより、高い衝撃耐久性を得ることができるのが判る。
【0024】
【発明の効果】
上述したように本発明は、カーカス層の補強コードにスチールコードを用いた重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、カーカス層の両端部を最内層のベルト層の内周側まで延在させ、かつその両端部のエッジを上記のように特定することにより、従来のようなチェーファー層等の補強層を設けずにカーカス層の耐久性を維持することができ、かつ補強層を設ける工程が不要になるため、生産性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤの一例を示すタイヤ子午線半断面図である。
【図2】カーカス層のスチールコードの好ましい配列を示す説明図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 サイドウォール部
3 ビード部 4 カーカス層
4a 端部 5 ビードコア
6 ビードフィラー 7 ベルト層
7a 1番ベルト層 7b 2番ベルト層
7c 3番ベルト層 CP タイヤ赤道面
W 1/2ベルト幅 X 範囲
e エッジ f1,f2 補強コード[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heavy-duty pneumatic radial tire used for trucks, buses, and the like, and more particularly to a heavy-duty pneumatic radial tire that improves productivity while maintaining durability of a carcass layer.
[0002]
[Prior art]
In general, heavy load pneumatic radial tires used for large vehicles such as trucks and buses are loaded with high loads, and therefore steel cords are used as reinforcing cords for the carcass layer. The carcass layer in which the steel cords are arranged in the tire radial direction is folded at both ends around the bead core from the inner side of the tire to the outer side, and the edges are slightly thicker at the bead portion on the outer side in the tire radial direction from the rim flange. It is the composition to arrange. Furthermore, in order to improve the resistance Ejjisepare Deployment of the steel cord of the carcass layer, as well as placing the chafer layer having an array of steel cords so as to cover the edges of the carcass layer, provided with reinforcing layer having an array of organic fiber cords Are reinforced.
[0003]
However, the method for improving durability by providing a reinforcing layer such as a chafer layer as described above has the problem that the number of steps increases and the productivity decreases because the number of steps for assembling the reinforcing layer increases. there were.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a heavy-duty pneumatic radial tire capable of improving productivity while maintaining durability of a carcass layer.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention for achieving the above object is to mount a carcass layer in which reinforcing cords made of steel cords are arranged between left and right bead portions, and to fold back both ends of the tread portion around the bead core from the inside of the tire to the outside. In a heavy-duty pneumatic radial tire provided with a plurality of belt layers on the outer circumferential side of the carcass layer, both ends of the carcass layer are extended to the inner circumferential side of the innermost belt layer, and the edges of the both ends are tire equator It is arranged in the range of 20 to 70% of the 1/2 belt width W of the innermost belt layer on the left and right from the surface, and the elongation at break of the steel cord of the carcass layer is 3 to 5%. To do.
[0006]
The ends of the carcass layer in which the steel cords are arranged in this way extend to the inner peripheral side of the innermost belt layer, and the edge position is specified as described above, thereby protecting the belt layer from the edge of the carcass layer. Therefore, it is possible to improve the edge separation resistance of the carcass layer without providing a reinforcing layer such as a chafer layer as in the prior art, and there is a step of providing a reinforcing layer. Since it disappears, productivity can be improved. In addition, since a reinforcing layer is not necessary, it is possible to reduce the weight.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 shows an example of a heavy-duty pneumatic radial tire of the present invention, where 1 is a tread portion, 2 is a sidewall portion, and 3 is a bead portion. A carcass layer 4 in which reinforcing cords made of steel cords are arranged between the left and right bead portions 3 in the tire width direction at an inclination angle of 70 ° to 90 ° with respect to the tire circumferential direction is mounted on the inner side of the tire. The portion 4a is folded back from the inside to the outside so as to sandwich the bead filler 6 around the bead core 5.
[0008]
On the outer peripheral side of the carcass layer 4 of the tread portion 1, a three-layer belt layer 7 in which steel cords are arranged as reinforcing cords is provided. The innermost first belt layer 7a adjacent to the carcass layer 4 and the second belt layer 7b adjacent to the outer circumferential side thereof are configured such that the steel cords intersect each other with the inclination with respect to the tire circumferential direction reversed between the layers. The inclination angle with respect to the tire circumferential direction is set to a range of 15 ° to 30 °, and a great tagging effect is exhibited as a tension resistant layer. The outermost third belt layer 7c is arranged such that the steel cord has the same inclination direction with respect to the tire circumferential direction as the second belt layer 7b, and serves as a cover layer covering the tensile strength layer. Yes.
[0009]
The carcass layer 4 has both end portions 4a extending to the inner peripheral side of the first belt layer 7a, and an edge e of the first belt layer 7a on the left and right (tire width direction) from the tire equatorial plane CP. It is located in the range X of 20 to 70% of the 1/2 belt width W. As described above, since both ends 4a of the carcass layer 4 using the steel cord as the reinforcing cord are extended to the inner peripheral side of the first belt layer 7a and the edge e is disposed in the above range, the first belt layer 7a The edge e of the carcass layer 4 can be protected. Therefore , the edge separation resistance of the carcass layer 4 can be improved without providing a conventional reinforcing layer such as a chafer layer, and the step of providing the reinforcing layer becomes unnecessary, thereby improving productivity. be able to. In addition, since a reinforcing layer is not necessary, the weight can be reduced.
[0010]
If the edge e is located on the tire equatorial plane CP side from 20% of the 1/2 belt width W of the first belt layer 7a, the folding operation of the extended both end portions 4a becomes complicated and difficult to make. Moreover, the merit of weight reduction becomes small. On the contrary, if it is located on the shoulder side exceeding 70%, the cover effect by the first belt layer 7a becomes insufficient, so that the edge separation resistance of the carcass layer is lowered.
[0011]
In the present invention, the tensile strength per 50 mm of the carcass layer 4 is preferably 1800 to 3200 kgf / 50 mm. Conventionally, a carcass layer of around 4000 kgf / 50 mm is generally used, but the weight can be further reduced by reducing the tensile strength in this way. The carcass layer 4 acting as a container for bearing the internal pressure of the tire bears the internal pressure by the carcass layer itself in the sidewall portion 2, but the belt layer 7 bears the internal pressure together with the carcass layer 4 in the tread portion 1. The tensile strength of the layer 4 is larger than necessary. In the present invention, since both ends 4a of the carcass layer 4 are folded back to the tread portion 1 to form the two-layer structure of the carcass layer 4 in the sidewall portion 2, no problem occurs even if the tensile strength is lowered. For this reason, the use of thin steel cords and the number of arrangements can be reduced, so that the weight can be further reduced. The unit length of 50 mm of the tensile strength referred to here is measured at the tread portion 1 where the belt layer 7 is disposed.
[0012]
As a technique for lowering the tensile strength, it can be reduced by changing the twisted structure of the steel cord used as the reinforcing cord. For example, when the same strand is used, a thin steel cord can be used by changing a 3 + 9 + 15 three-layer twist structure into a 3 + 9 two-layer twist structure. Further, the strength may be lowered by reducing the number of reinforcing cords arranged per 50 mm.
[0013]
As the steel cord used for the reinforcing cord of the carcass layer 4, one having an elongation at break in the range of 3 to 5% can be preferably used. Thereby, the impact durability in the side wall part 2 can be improved. If the elongation is less than 3%, it is difficult to obtain the improvement effect. Conversely, if the elongation exceeds 5%, the impact durability cannot be increased, and the shape is deformed, which is not preferable from the viewpoint of dimensional stability.
[0014]
In addition, the carcass layer 4 can be configured by arranging S-strand reinforcement cords or Z-strand reinforcement cords with the twist direction reversed. Preferably, as shown in FIG. It is preferable to arrange f1 and Z-twisted reinforcement cord f2 together. As for the mixing method, it is desirable to alternately arrange the S-strand and Z-strand reinforcement cords as shown in FIG. 2, but it is sufficient to mix them between three adjacent reinforcement cords. In this way, shearing between the carcass layer 4 (the end portion 4a and the portion before turning back) arranged so as to be in contact with each other at the sidewall portion 2 by mixing the S-strand and Z-strand reinforcing cords whose twist directions are reversed. Distortion can be reduced and carcass durability can be further improved.
[0015]
The heavy-duty pneumatic radial tire in the present invention refers to a pneumatic radial tire for buses and trucks specified in JATMA (JATMA YEAR BOOK 1997).
[0016]
【Example】
Example 1
The tire size is the same for 11R22.5, and in the tire having the configuration shown in FIG. 1, the edge position of the carcass layer from the tire equatorial plane is as shown in Table 1 with respect to the ½ belt width W of the innermost belt layer. Folded the reference tires 1 to 4 and the comparative tires 1 to 5 and the carcass layer at both ends so that the edges are located in the thickest part of the bead portion on the outer side in the tire radial direction slightly from the rim flange, A conventional tire in which a chafer layer in which steel cords are arranged and a reinforcing layer in which nylon cords are arranged is arranged so as to cover the edges of the carcass layer was produced.
[0017]
In the reference tire and the comparative tire, the tensile strength per 50 mm of the carcass layer is 2000 kgf / 50 mm, and that of the conventional tire is 4000 kgf / 50 mm. The carcass layer of the reference tire 3 is composed of S-twisted and Z-twisted steel cords arranged alternately, and the carcass layer of each test tire uses the same S-twisted steel cord. It is composed. In addition, the elongation at break of the steel cord of the carcass layer is 2% and common.
[0018]
When each of these test tires was mounted on a rim having a rim size of 22.5 × 8.25, the air pressure was set to 700 kPa, and an evaluation test for carcass durability was performed under the following measurement conditions, the results shown in Table 1 were obtained. It was.
Carcass durability Each test tire is attached to a drum testing machine, and after completion of the drum test under the durability test conditions specified in JIS D 4230, a load of 17 is applied every 8 hours under conditions of 57 km / h and load of 2725 kgf (single wheel). The distance when the tire was run until the tire broke was measured, and the result was evaluated by an index value with the conventional tire as 100. The larger the value, the better the carcass durability.
[0019]
[Table 1]
Figure 0003837217
[0020]
As is clear from Table 1, the reference tires 1 to 4 in which the edges of the carcass layer at both ends are arranged in the range of 20 to 70% of the 1/2 belt width W of the innermost belt layer from the tire equatorial plane to the left and right, It can be seen that the carcass durability can be maintained at the same level as that of the conventional tire without providing a reinforcing layer covering the edge of the carcass layer.
[0021]
The comparative tire 1 can have the same level of carcass durability as that of the conventional tire, but is difficult to manufacture because it is complicated.
Example 2
Tires 1 and 2 of the present invention and comparative tires 6 and 7 in which the tire size is the same as in Example 1 and the elongation at break of the steel cord of the carcass layer is changed as shown in Table 2 in the tire having the configuration shown in FIG. Were prepared.
[0022]
In each test tire, the same S-twisted steel cord is used for the carcass layer, the edge position is 0.5 W, and the tensile strength per 50 mm is 2000 kgf / 50 mm.
When each of these test tires was subjected to an impact durability evaluation test under the measurement conditions shown below, the results shown in Table 2 were obtained.
Impact Durability Each test tire was attached to a drum testing machine, and after completion of the drum test under the durability test conditions specified in JIS D 4230, the pulling force (kgf / piece) of the steel cord of the carcass layer in the sidewall portion was measured. If it is 80 kgf / book or more, it can be said that high impact durability is shown.
[0023]
[Table 2]
Figure 0003837217
As is apparent from Table 2, it is understood that high impact durability can be obtained by setting the elongation at break of the steel cord of the carcass layer to 3 to 5%.
[0024]
【The invention's effect】
As described above, in the heavy duty pneumatic radial tire using a steel cord as a reinforcing cord for the carcass layer, the present invention extends both ends of the carcass layer to the inner peripheral side of the innermost belt layer, and both ends thereof. By specifying the edge of the portion as described above, the durability of the carcass layer can be maintained without providing a reinforcing layer such as a conventional chafer layer, and the step of providing the reinforcing layer is not necessary. Therefore, productivity can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a half sectional view of a tire meridian showing an example of a heavy-duty pneumatic radial tire of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing a preferred arrangement of steel cords in a carcass layer.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Tread part 2 Side wall part 3 Bead part 4 Carcass layer 4a End part 5 Bead core 6 Bead filler 7 Belt layer 7a 1st belt layer 7b 2nd belt layer 7c 3rd belt layer CP Tire equatorial plane W 1/2 Belt width X Range e Edge f1, f2 Reinforcement cord

Claims (4)

左右のビード部間にスチールコードからなる補強コードを配列したカーカス層を装架すると共に、その両端部をビードコアの周りにタイヤ内側から外側に折り返し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を設けた重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記カーカス層の両端部を最内層のベルト層の内周側まで延在させ、かつ該両端部のエッジをタイヤ赤道面から左右に前記最内層のベルト層の1/2ベルト幅Wの20〜70%の範囲に配置し、前記カーカス層のスチールコードの破断時の伸びを3〜5%にした重荷重用空気入りラジアルタイヤ。A carcass layer in which reinforcing cords made of steel cords are arranged between the left and right bead portions is mounted, and both end portions thereof are folded around the bead core from the inside of the tire to the outside, and a plurality of belt layers are provided on the outer periphery side of the tread portion of the carcass layer. In the heavy-duty pneumatic radial tire provided with the innermost belt, both ends of the carcass layer extend to the inner peripheral side of the innermost belt layer, and the edges of the both ends extend left and right from the tire equatorial plane. A heavy-duty pneumatic radial tire that is arranged in a range of 20 to 70% of the 1/2 belt width W of the layer and has an elongation at break of the steel cord of the carcass layer of 3 to 5% . 前記カーカス層の50mm当たりの引張り強度が1800〜3200kgf/50mmである請求項1に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。  The pneumatic radial tire for heavy loads according to claim 1, wherein a tensile strength per 50 mm of the carcass layer is 1800 to 3200 kgf / 50 mm. 前記補強コードをS撚りとZ撚りのスチールコードを混在させるようにして配列した請求項1または2に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。The heavy-duty pneumatic radial tire according to claim 1 or 2, wherein the reinforcing cords are arranged so that steel cords of S twist and Z twist are mixed . 前記補強コードをS撚りとZ撚りのスチールコードを1本置きに交互になるように配列した請求項3に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。The heavy-duty pneumatic radial tire according to claim 3 , wherein the reinforcing cords are arranged so that every other S-twisted and Z-twisted steel cords are alternately arranged .
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