JP3837079B2 - Joint plate inspection device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を精度よく検査することができるジョイントプレートの検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車、電気機器等において、電源供給やアース等の目的で別々の絶縁被覆電線(ワイヤハーネスを構成する電線)を相互に接続するには、所要の絶縁被覆電線の端末部同士を溶着機で溶着させたり、ジョイント端子を有するコネクタ(ジョイントコネクタ)を用いて電線端末部の端子を相互に接続させるといった手段が採用されていた。しかし、溶着による手段では、各絶縁被覆電線の端末部を束ねて溶着するまでに多くの工数がかかると共に、溶着接続部の絶縁のためのビニルテープ巻きや絶縁樹脂成形に多くの工数がかかる。また、ジョイントコネクタを用いた場合には、特に多数の電線の接続を行うときには電線端末部の端子をコネクタに挿入する作業に多くの工数を要すると共に、コネクタがコネクタ内のジョイント端子と電線端末部側の端子とで肥大化し、省スペースで多くの回路をジョイント接続させることが困難である。
【0003】
このため、本出願人は、絶縁被覆電線相互の接続を容易とするために、先に合成樹脂製のJ/Bプレート(ジョイントプレート)を複数枚用いて、各ジョイントプレート内に挿着した所要数の各端子の圧接部に所要の絶縁被覆電線を圧接して、これら各ジョイントプレートを積層する。これら積層したジョイントプレート内の所要の端子の電気接触部同士を積層方向に相互に例えば接続バーを用いて接続し、各絶縁被覆電線のジョイントを行うJ/B(ジョイントブロック)を提案した。
【0004】
ジョイントプレートは、図16に示すように、複数例えば10個の電線収容溝100を並列に有すると共に、これら電線収容溝100の間に、電線収容溝100に複数のプレート端子4(圧接部7)がその長手方向に所定の間隔を隔てて複数係止されるべくプレート端子4の電気接触部8が挿入される貫通した挿嵌部101を複数有するプレート本体102に、プレート端子4を収容して係止されてなる。このジョイントプレート103の電線収容溝100に絶縁被覆電線3を収容させると共に絶縁被覆電線3をプレート端子4の圧接部7に圧接させることにより、絶縁被覆電線3がジョイントプレート103に装着される。
【0005】
このように、絶縁被覆電線3とプレート端子4との接続は、絶縁被覆電線3をプレート端子4の圧接部7に圧接し圧接部7が絶縁被覆電線3の絶縁部を切断して絶縁被覆電線3の芯線(導体)と電気的に接触することにより行うため、絶縁被覆電線3とプレート端子4とが接続されていないことがあることも考えられる。このため、絶縁被覆電線3とプレート端子4とが接続されているか否かを検査する必要があり、例えばテスターを用いて導通検査を行うことが考えられるが、導通検査は絶縁被覆電線3とプレート端子4とが少しでも接触していれば導通していると判断されるので、絶縁被覆電線3とプレート端子4との接触状態を精度よく検査することができず、ジョイントプレート103の品質を確保することができないことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、このような実状に鑑みなされたものであり、その目的は、絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を精度よく検査することができるジョイントプレートの検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のジョイントプレートの検査装置は、絶縁被覆電線がプレート端子に圧接接続されたジョイントプレートの接続状態を検査する装置において、前記絶縁被覆電線の芯線に接続される電線端子と、前記プレート端子に接触する測定端子と、それら電線端子及び測定端子間の抵抗を測定して絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を検査する測定部とを備えたものである(請求項1)。
【0008】
このように構成することで、絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を抵抗を測定して検査するので、導通検査に比して精度よく絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を検査することができ、ジョイントプレートの品質を確保することができる。
【0009】
前記電線端子が、2つの第1、第2電線端子とからなり、前記測定端子が、2つの第1、第2測定端子とからなり、かつ、前記測定部が4端子法により前記抵抗を測定することが好ましい(請求項2)。
このように、電線端子及び測定端子間の抵抗を4端子法により測定することにより、より正確に抵抗を測定することができ、精度よく絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を検査することができる。
【0010】
前記電線端子が、前記絶縁被覆電線の外表面に突き刺してその芯線に電気的に接続する電線挿入ピンであることが好ましい(請求項3)。
これにより、絶縁被覆電線の絶縁部を皮むきせずに、電線挿入ピンを絶縁被覆電線に突き刺すだけの簡単な作業で、絶縁被覆電線の芯線と電線挿入ピンとを電気的に接続することができる。
【0011】
前記ジョイントプレートが平板状に形成され、このジョイントプレートのフラット面に、前記絶縁被覆電線を収容すると共にその長手方向に沿って所定の間隔を隔てて前記複数のプレート端子を装着する電線収容溝を所定の間隔を隔てて複数並設し、
前記ジョイントプレートのフラット面に当接される当接面を有し、該当接面から前記電線端子及び前記測定端子が立設しているピンブロックを備えることが好ましい(請求項4)。
【0012】
このように、1つのピンブロックに電線端子及び測定端子を立設し、このピンブロックをジョイントプレートのフラット面に当接させることにより、電線端子及び測定端子をそれぞれ別々の動作により絶縁被覆電線及びプレート端子に接続させる場合に比して作業性がよい。
【0013】
前記測定端子が、前記フラット面から出没自在に前記ピンブロックに設けられていると共にその突出方向に付勢されるスライドピン本体のみからなるスライドピンであることが好ましい(請求項5)。
これにより、スライドピンはプレート端子に接触すると、付勢力に抗して移動可能であるため、プレート端子の位置にバラツキがあってもスライドピンのプレート端子への接触状態がほぼ同じになるので、測定する抵抗値のバラツキが少なくなり、安定した測定が可能となる。
【0014】
前記ジョイントプレート及び/又は前記ピンブロックに、ジョイントプレートのフラット面にピンブロックの当接面を当接させるとき、ピンブロックの位置決めを行う位置決め部を設けることが好ましい(請求項6)。
これにより、ピンブロックをジョイントプレートの所定の位置に当接することができるので、精度よく測定することが可能となる。
【0015】
前記ピンブロックの当接面がフラット状に形成されていることが好ましい(請求項7)。
このように、ピンブロックの当接面がフラット状に形成されていることにより、ジョイントプレートがそっていても当接面が当接することで平たくなるので、そっていた場合のがたを吸収でき、安定した測定が可能となる。
【0016】
前記ピンブロックの当接面に、ジョイントプレートの電線収容溝の長手方向とほぼ直交する方向に沿って延在するフラット段部を設けることが好ましい(請求項8)。
ジョイントプレートは電線収容溝が複数設けられていると、そりが生じる場合には電線収容溝の長手方向とほぼ直交する方向がほとんどであるため、ピンブロックの当接面にフラット段部が設けられていることにより、当接面が当接したときジョイントプレートは電線収容溝の長手方向とほぼ直交する方向に確実に平たくなるので、安定した測定が可能となる。
【0017】
前記フラット段部のフラット面に、前記電線端子が立設していることが好ましい(請求項9)。
このように、フラット段部のフラット面に電線端子が突出していると、特に電線端子が電線挿入ピンである場合には、絶縁被覆電線の刺し込み量をほぼ同じにできるので、安定した測定が可能となる。
【0018】
前記電線収容溝内の絶縁被覆電線の端部が収容される一端部近傍に、その一端部から順次細物絶縁被覆電線を挟持する一対の細物挟持片及び太物絶縁被覆電線を挟持する一対の太物挟持片を設け、前記ピンブロックに取り付けた電線端子が、1つの電線端子からなるとき、前記一対の太物挟持片間にほぼ位置される絶縁被覆電線の外表面に突き刺してその芯線に電気的に接続する電線挿入ピンであり、4端子法により前記抵抗を測定する2つの電線端子からなるとき、一対の太物挟持片間にほぼ位置される絶縁被覆電線の外表面に突き刺してその芯線に電気的に接続する第1電線挿入ピンと、その第1電線挿入ピンの近傍であって一端部とは反対側の絶縁被覆電線の外表面に突き刺してその芯線に電気的に接続する第2電線挿入ピンと、前記一対の細物挟持片間にほぼ位置される絶縁被覆電線の外表面に突き刺してその芯線に電気的に接続する第2電線挿入補助ピンとからなることが好ましい(請求項10)。
【0019】
このように、挟持片に挟持されている絶縁被覆電線に電線挿入ピンを突き刺すので、確実に電線挿入ピンを絶縁被覆電線に突き刺して接続させることができる。また、絶縁被覆電線が細物絶縁被覆電線である場合には、細物絶縁被覆電線が電線収容溝内で蛇行して第2電線挿入ピンが細物絶縁被覆電線に刺さらないことがあっても、第2電線挿入補助ピンが設けられているので、第2電線挿入補助ピンと第1電線挿入ピンとで測定することができる。従って、確実に抵抗値を測定することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明のジョイントプレートの検査装置の一例を示す図である。図1において、1は検査装置を示し、この検査装置1は、本出願人が先に提案した図15及び図20に示したJ/Bプレート(ジョイントプレート)2における絶縁被覆電線3とプレート端子4との接続状態を検査するものである。
ジョイントプレート2は、複数枚積層可能なプレート状(平板状)のプレート本体5に所要数のプレート端子4を装着してなるものである。
【0021】
プレート端子4は、絶縁被覆電線3が圧接接続される圧接端子である一対の圧接刃6を1又は2以上有するほぼU字状又はほぼ凹字状の圧接部7と、その圧接部7の一端部にその長手方向とほぼ直交する方向に沿って延出して連設され、圧接部7に絶縁被覆電線3を圧接する方向に沿って中空部が形成されると共に接続バーが貫通挿入されて電気的に接続される断面ほぼ矩形の角筒状の電気接触部8とから、ほぼL字状に形成されている。
【0022】
一対の圧接刃6の間隔は、絶縁被覆電線3の芯線に電気的に接続されるように任意に設定され、例えば、太物被覆電線(例えば0.85mm、1.25mm)を圧接接続する場合と細物被覆電線(例えば0.30mm、0.50mm)を圧接接続する場合との2種類に設定されている。すなわち、太物用と細物用の2種類のプレート端子があり、これらプレート端子は、一対の圧接刃6の間隔が異なる以外はほぼ同じ形状であるので、本発明の実施の形態では太物用と細物用の2種類について区別しないで1種類として扱う。
【0023】
また、プレート端子4の圧接部7の外表面には、プレート本体5に装着したとき、プレート本体5に係合する係合部9が1又は2以上設けられている。また、プレート端子4には、圧接部7に圧接した絶縁被覆電線3の外表面に接して圧接部からの絶縁被覆電線3の抜け出を防止する折り曲げ可能な電線接触片が設けられている。
【0024】
プレート本体5は、合成樹脂により矩形平板状に形成され、一方の表面(一表面)がフラット状に形成されていると共に、4つの側部の他方の表面近傍であってその全域に、他方の表面より適宜突出して、プレート本体5をある程度ずれることなく積層させる積層片10が一体的に設けられている。すなわち、プレート本体5を側部から目視すると、概略ほぼ凸状(図14参照)に形成されている。これら積層片10の突出端面は、ほぼ同一平面上であって一表面とほぼ平行に形成されていると共に、基端面(突出端面と反対側の端面)もほぼ同一平面上であって一表面とほぼ平行に形成されている。
【0025】
プレート本体5の一表面(フラット面)5aには、その長手方向に沿って延在する断面凹状の電線収容溝11が複数例えば10個所定の間隔を隔てて並設されている。電線収容溝11は、細物絶縁被覆電線でも太物絶縁被覆電線でも収容可能に形成されていると共に、プレート端子4の圧接部7が装着されるプレート端子装着部12がその長手方向に沿って複数例えば6つ所定の間隔を隔てて設けられている。電線収容溝11の一端部(絶縁被覆電線3の端部が収容される側の端部)の長手方向前方が閉塞されていると共に、他端部は開口されている。電線収容溝11内の一端部近傍の対向する内壁には、細物絶縁被覆電線を挟持する一対の細物挟持片13、13と、太物絶縁被覆電線を挟持する一対の太物挟持片(一対の細物挟持片の間隔より間隔が広い挟持片)14、14とが順次設けられている。
【0026】
プレート本体5の電線収容溝11間には、隣接する一方の電線収容溝11のプレート端子装着部12にプレート端子4の圧接部7を収容したとき、その電気接触部8が挿嵌される貫通した第1挿嵌部15と、その電線収容溝11に収容したプレート端子4(圧接部7)とは長手方向の向きが逆になるように他方の電線収容溝11にプレート端子4の圧接部7を収容したとき、その電気接触部8が挿嵌される貫通した第2挿嵌部16とが、交互に規則正しく行列状に配設されている。すなわち、電線収容溝11の所望のプレート端子装着部12にプレート端子4の圧接部7を収容し得ると共に、そのプレート端子4の圧接部7の長手方向の向きを逆(180°反転した状態)にしてほぼ同じプレート端子装着部12に収容し得るように第1、第2挿嵌部15、16が形成されている。なお、図示例では並列されている電線収容溝11のうち両外側の電線収容溝11は、プレート端子4が一方向しか収容できないが、プレート端子4をニ方向に収容するように形成してもよい。
【0027】
また、プレート本体5の電線収容溝11間の第1、第2挿嵌部15、16の間であって、電線収容溝11のプレート端子4の圧接部7が収容される間のフラット面5aには、断面矩形状の角孔17が規則正しく行列状に設けられている。また、電線収容溝11の長手方向に対してほぼ直交する方向に並列されている角孔17を含む直線上のプレート本体5の側部には、プレート本体5の厚さ方向に沿って延在する側凹部18が設けられている。
【0028】
検査装置1は、図1に示すように、電線端子20(図3参照)及び測定端子21(図3参照)を有する検査機器22と測定部23とから主になる。
検査機器22は、図1及び図2に示すように、検査機器本体24と、ジョイントプレート2を保持するプレートホルダ25と、プレートホルダ25を検査位置に搬送するホルダ搬送部26とからなる。
【0029】
プレートホルダ25は、図1、図2及び図12に示すように、ジョイントプレート2を嵌合して保持するもので、所定の厚みを有しジョイントプレート2より大きなほぼ矩形平板状に形成されている。プレートホルダ25の一方の面(上面)には、ジョイントプレート2が載置されるプレート凹部27が設けられ、このプレート凹部27内のフラット状の底面28の縁部の周囲にはジョイントプレート2の積層片10が挿入される挿入凹部29が設けられていると共に、その底面28はジョイントプレート2の裏面の形状に嵌合され得るように形成されて、プレート凹部27にジョイントプレート2がその裏面から多少の遊びをもって嵌合されるようになっている。
プレート凹部27の深さは、プレート凹部27にジョイントプレート2を嵌合させたとき、ジョイントプレート2の上面がプレート凹部27を形成する壁部30より上方に位置されるような寸法に形成されている。
【0030】
プレート凹部27を形成する壁部30であって、ジョイントプレート2の電線収容溝11の延在方向とほぼ平行に延在する壁に対応する2つの壁部は、プレート凹部27に嵌合したジョイントプレート2を容易に取り出せるように指で掴めるように断続的に形成されている。
プレートホルダ25のプレート凹部27を形成する壁部30であって保持されたジョイントプレート2の他端部側(電線収容溝11が開口されている側)の壁部30aの一部(又は全部)は、電線収容溝11に収容されている絶縁被覆電線3が位置されるように他の壁部30より低く形成されている。
【0031】
また、プレートホルダ25には、図12及び図13に示すように、プレート凹部27内に嵌合されたジョイントプレート2を固定するプレート固定機構31が設けられている。
プレート固定機構31は、プレート凹部27に嵌合されたジョイントプレート2を固定する固定部材33と、その固定部材33を検知する検知センサ32とからなる。
【0032】
固定部材33としては、例えば、プレートホルダ25にプレート凹部27方向に出没自在に設けられた押圧片である。押圧片33は、プレート凹部27にプレート本体5が嵌合されていないときは、プレート本体5の嵌合が容易に行えるようにプレートホルダ25内に位置され、プレート本体5を嵌合してから駆動装置(図示せず)を駆動することによってプレート凹部27内に突出してプレート本体5の一端部側の側部に当接しプレート本体5が他端部側に押圧されて固定されるようになっている。押圧片33の高さは、プレート凹部27にプレート本体5を嵌合させたとき、プレート本体5の表面より上方に突出しない範囲から任意に設定される。
【0033】
検知センサ32は、固定部材(押圧片)33がプレート凹部27内に突出されているか否かを検知するセンサで、その検知が行えるならばどのようなセンサを用いてもよい。
なお、固定部材(押圧片)33の突出(駆動)は、プレート凹部27にプレート本体5を嵌合させた後、手動で行うが、プレート本体5が完全に嵌合した場合に動作するセンサを設けて、このセンサの駆動により自動的に固定部材(押圧片)33の突出を行うようにしてもよい。このセンサとしては、プレート凹部27に嵌合されたジョイントプレート2を検知することができるならば、どのようなものでもよく、例えば、ジョイントプレート2の先端部(一端部)の積層片10が挿入される挿入凹部29の底壁に物体が近づくと検知するか、又は積層片10の先端部が接触すると検知するセンサ等である。この検知センサ32は、プレート凹部27にジョイントプレート2が完全に嵌合したとき、検知するような位置に配設することが好ましい。
【0034】
ホルダ搬送部26は、図1及び図2に示すように、プレートホルダ25に保持(固定)されたジョイントプレート2をプレート装着位置から検査位置に移動又はその逆方向に移動させるものである。具体的には、検査機器本体24の下方に一端部が延在する矩形状の基台34上にその長手方向に沿ってガイドレール35が設けられている。ガイドレール35は、検査機器本体24の下方から機器等が上方に存在しないプレート装着位置まで延在し、このガイドレール35にプレートホルダ25が移動(スライド)自在に支持されている。
【0035】
プレートホルダ25には、ガイドレール35に沿ってプレートホルダ25を移動させる例えば往復動可能のシリンダ(図示せず)のロッドが連結されており、シリンダの駆動によりプレートホルダ25がプレート装着位置と検査位置との間を移動するように構成されている。つまり、プレート装着位置でプレートホルダ25にジョイントプレート2を嵌合して保持させてからプレートホルダ25を検査機器本体24の検査位置に移動させることにより、ジョイントプレート2が検査位置に位置決めされるようになっている。プレートホルダ25をガイドレール35に沿って移動させる駆動手段は、シリンダに限定されず、例えば正逆回転可能なモータ等を用いて移動させる駆動機構等であってもよい。シリンダの駆動は、手動で行ってもよいが、検知センサ32の検知により自動的に行うことが好ましい。
【0036】
検査機器本体24は、検査位置の上方に箱状に形成されている。検査機器本体24は、電線端子20及び測定端子21を有するピンブロック36と、そのピンブロック36の検査面(当接面36a)36aをジョイントプレート2のフラット面5aに当接させるべくピンブロック36を上下に移動させるピンブロック移動部(図示せず)と、特定の電線端子20及び測定端子21を介して絶縁被覆電線3及びプレート端子4に電流を流す等する電源部(図示せず)とを備えてなる。
【0037】
ピンブロック36は、ジョイントプレート2より大きな断面ほぼ矩形状で所定の厚みを有する平板状に例えば硬性を有する合成樹脂により成形され、その下面がジョイントプレート2のフラット面5aと当接する当接面36aとして形成されている。ピンブロック36は、検査位置に位置されるジョイントプレート2のフラット面5aと当接面36aが平行に対向するように配置されると共に、ジョイントプレート2のフラット面5aにそのフラット面5aを覆うように当接し得るように図示例では上下方向に移動自在に検査機器本体24に設けられている。
【0038】
ピンブロック36の当接面36aは、フラット状に形成されている。このように、当接面36aがフラット状に形成されていることにより、ジョイントプレート2に当接したとき、ピンブロック36とプレートホルダ25(プレート凹部27)との間にジョイントプレート2が挟まれるので、ジョイントプレート2がそっていてもジョイントプレート2がほぼ平たくなりそのがたが吸収されるようになっている。また、ピンブロック36の当接面36aには、ジョイントプレート2の電線収容溝11の長手方向とほぼ直交する方向に沿って延在するフラット段部37を設けることが好ましい。フラット段部37は、特に好ましくは、ジョイントプレート2の太物挟持片14の近傍例えば太物挟持片14に最も近い角孔17より太物挟持片14側の上面に当接する箇所に設けることがよく、このようにフラット段部37を設けることで、フラット段部37がジョイントプレート2のフラット面5aに当接したとき、ジョイントプレート2の電線収容溝11の長手方向とほぼ直交する方向にフラット段部37が押しつけられるので、ジョイントプレート2がそっていてもほぼ平たくなりそのがたが吸収されるようになっている。
【0039】
ピンブロック36には、図3、図4、図10及び図11に示すように、ピンブロック36の当接面36aをジョイントプレート2のフラット面5aに当接するとき、ピンブロック36の当接面36aの位置決めを行う位置決め部である位置決めブロック38が設けられている。
位置決めブロック38は、ピンブロック36をジョイントプレート2の同じ位置に当接させるためのものであり、どのように構成してもよく、例えば、ピンブロック36に取り付けられる取付部39の両端部に、ピンブロック36の当接面36aからその面とほぼ直交する方向に沿って突出する一対の角孔挿入部40と側部当接片41とをそれぞれ設けたものでもよい。
【0040】
取付部39は、例えば細長の矩形板状に例えば金属により形成され、その厚さはピンブロック36のストッパ42の厚さより薄く形成されている。取付部39には、ピンブロック本体43に設けられている2つの位置合わせ孔44と同径の位置決め孔45が設けられていると共に、ネジ溝が螺刻されている取付孔46が例えば3つ設けられており、取付部39の2つの位置決め孔45とピンブロック本体43の2つの位置合わせ孔44とを例えば位置合わせ治具(図示せず)を用いて同軸上に位置させてから、例えば取付ネジ(図示せず)をピンブロック本体43のネジ取付孔47に挿入して取付部39の取付孔46に螺合して締め付けることにより、精度よく取付部39(位置決めブロック38)をピンブロック本体43に取り付ける(固定する)ことができるようになっている。
【0041】
角孔挿入部40は、ジョイントプレート2の角孔17に挿入される断面矩形状に形成され、その先端部は、角孔17に挿入し易いようにR状に形成されている。
側部当接片41は、その2つの角孔挿入部40と平行に位置されてジョイントプレート2の側凹部18に当接(嵌合)するように設けられている。
【0042】
これら角孔挿入部40及び側部当接片41は、取付部39の両端部にそれぞれ設けられて、ピンブロック36の当接面36aをジョイントプレート2のフラット面5aに当接させるとき、両側の電線収容溝11のどちらか一方に近接する角孔17のその電線収容溝11の長手方向の両端部の2つに角孔挿入部40がそれぞれ挿入されると共に、その角孔17の近傍であって電線収容溝11の長手方向とほぼ直交する方向に沿って延在する側凹部18に側部当接片41が当接(嵌合)されて、ピンブロック36とジョイントプレート2とが位置決めされるようになっている。
【0043】
また、取付部39の両端部にそれぞれ設けた一対の角孔挿入部40及び側部当接片41の厚さ(電線収容溝11の長手方向に相当する方向の厚さ)は、好ましくはどちらか一方が角孔17を形成する壁に接するような寸法に形成し、他方をその寸法より短く形成することが好ましい。このように、厚さを変えることにより、特に2つの角孔挿入部40を角孔17に挿入しやすくなり位置決めを行い易くなる。
【0044】
ピンブロック36には、図3乃至図9に示すように、厚み方向に沿って電線端子20及び測定端子21をそれぞれ収容すると共に貫通した円形状の電線端子収容部48及び測定端子収容部49が多数設けられている。ピンブロック36は、厚み方向に、ピンブロック本体43と、そのピンブロック本体43より厚さが例えば1/4であり当接面36aを有するストッパ42とに2つに分割され、電線端子収容部48及び測定端子収容部49もピンブロック本体43とストッパ42との2つに跨って貫通して設けられている。
【0045】
ピンブロック本体43には、ストッパ42を取り付ける例えばネジを挿入するネジ挿入孔50が複数設けられていると共に、ストッパ42には、ピンブロック本体43のネジ挿入孔50に挿入されたネジ(図示せず)が螺合するネジ溝が螺刻されているネジ孔51が複数設けられている。
ストッパ42には、位置決めブロック38が挿入される位置決めブロック孔52が設けられている。
【0046】
電線端子収容部48は、ストッパ42の当接面36aの近傍と、ピンブロック本体43の中央部より当接面36aとは反対側の面(他方の面)よりの位置から他方の面までの箇所とが小径部48aに、その小径部48a以外が小径部48aより大径の大径部48bにそれぞれ形成されている。すなわち、電線端子収容部48は、先端部及び後端部以外の電線端子20が嵌合固定されるように形成されている。
【0047】
電線端子20は、電線端子収容部48の小径部48a内に収容されると共に小径部48aを形成する壁に接触する径の断面円形の棒状に形成されている。電線端子20の中央部から先端部の近傍までが電線端子収容部48の大径部48bとほぼ同じ径で電線端子収容部48の大径部48bの長手方向の長さとほぼ同じ長さの収容大部53として形成されて、電線端子収容部48に嵌合されて固定されるようになっている。電線端子20の後端部は、電線端子収容部48に嵌合固定したとき、電線の端子例えばスリーブ端子が装着し得るようにピンブロック36から突出する長さに形成されている。
【0048】
電線端子20の先端部は、絶縁被覆電線3に突き刺さる針状に形成されて、電線端子20が電線挿入ピンとして形成されている。電線挿入ピン20の針状の先端部の長さは、ピンブロック36をジョイントプレート2のフラット面5aに当接したとき、電線収容溝11に収容されている絶縁被覆電線3の絶縁部に突き刺さって絶縁部を貫通して先端が芯線に達し、芯線と電気的に接続されるような寸法に形成されている。
【0049】
電線端子収容部48は、収容された電線端子(電線挿入ピン)20がジョイントプレート2の1つの電線収容溝11に対してその長手方向に沿って3個例えば電線収容溝11が10あれば30個ピンブロック36に配設されている。具体的には、1つの電線収容溝11に対応する電線端子収容部48に収容された3つの電線挿入ピン20の先端が、ピンブロック36とジョイントプレート2とを当接したとき、一対の細物挟持片13、13間又はその近傍、一対の太物挟持片14、14間又はその近傍、及び、その太物挟持片14に一番近い角孔17より太物挟持片14側の3箇所にそれぞれ位置されるようにピンブロック36のフラット段部37に電線端子収容部48が配設されている。電線端子収容部48に収容される電線挿入ピン20は、全て同じ形状のものであるが、一対の太物挟持片14、14間又はその近傍に位置される電線挿入ピン20を第1電線挿入ピン(第1電線端子)20aと、その太物挟持片14に一番近い角孔17より太物挟持片14側に位置される電線挿入ピン20を第2電線挿入ピン(第2電線端子)20bと、残りの一対の細物挟持片13、13間又はその近傍に位置される電線挿入ピン20を第2電線補助挿入ピン(第2電線補助端子)20cとそれぞれする。
【0050】
測定端子収容部49は、ピンブロック本体43の他方の面の近傍が小径部49aに、それ以外が小径部49aより大径の大径部49bにそれぞれ形成されていると共に、ストッパ42の部分はピンブロック本体43の大径部49bより小径の先端収容部49cに形成されている。
【0051】
測定端子21は、測定端子収容部49の小径部49a内に収容されると共に小径部49aを形成する壁に接触する径の断面円形の棒状に形成されている。測定端子21の中央部より先端部側には、ピンブロック本体43の大径部49bより若干小さな径で測定端子収容部49の大径部49bの長手方向の長さより短い長さの移動部54が形成されて、測定端子21が測定端子収容部49に収容されたとき、その移動部54が測定端子収容部49の大径部49b内をその軸方向に沿って移動し得る範囲で測定端子21がスライド可能になっている。すなわち、測定端子21はスライドピン本体のみからなるスライドピンとして形成されている。
【0052】
スライドピン(測定端子)21の後端部は、移動部54が測定端子収容部49の大径部49b内の当接面36a側の端部に接する位置にあっても、端子例えばスリーブ端子が装着し得るようにピンブロック36から突出する長さに形成されている。すなわち、スライドピン21が移動しても後端部は常にピンブロック36から突出し、この突出した部分に例えば円筒形のスリーブ端子が取り付けられる。
【0053】
スライドピン21の移動部54より先端の部分(接触部)は、ストッパ42の先端収容部49cの径より若干小さな径に形成されている。スライドピン21の接触部の長さは、移動部54が測定電線端子収容部49の大径部49b内の当接面36a側の端部に位置されているとき、ストッパ(ピンブロック36)から突出し、ピンブロック36をジョイントプレート2のフラット面5aに当接したとき、先端部がプレート端子4の電気接触部8内に挿入して電気接触部8と接触し得ると共に、この突出した部分をストッパ42内に押し込め得る、すなわち、ストッパ42(ピンブロック36)からの突出長が、移動部54の大径部49b内の移動長さより短くなる寸法に形成されている。
【0054】
また、測定端子収容部49の大径部49b内に移動自在に収容されているスライドピン21の移動部54より後端部側の外周にはばね55が周設されている。このばね55は、一端部がスライドピン21の移動部54に当接していると共に、他端部が測定端子収容部49の大径部49bの当接面36a側と反対側の端部に当接して、スライドピン21が当接面36a側に付勢されている。
また、スライドピン21の接触部の先端部には、プレート端子4の電気接触部8内に確実に挿入され得るように径が小さい係合段部56が設けられている。
【0055】
測定端子収容部49は、収容されたスライドピン21がジョイントプレート2の第1、第2挿嵌部15、16全てに対して2個ずつ例えば第1、第2挿嵌部15、16が108個あれば216個ピンブロック36に行列状に配設されている。具体的には、同一の第1挿嵌部15又は第2挿嵌部16に対応する測定端子収容部49に収容された2つのスライドピン21の先端が、ピンブロック36とジョイントプレート2とを当接したとき、第1挿嵌部15又は第2挿嵌部16に装着されているプレート端子4のほぼ断面矩形筒体状の電気接触部8の圧接部7側の側部に接する箇所とその側部と対向する側部に接する箇所の2箇所にそれぞれ位置されるようにピンブロック36に測定端子収容部49が配設されている。
測定端子収容部49に収容されるスライドピン21は、全て同じ形状のものであるが、プレート端子4の電気接触部8の圧接部7側の側部と対向する側部に接するスライドピン21を第1スライドピン(第1測定端子)21aと、残りの電気接触部8の圧接部7側の側部に接するスライドピン21を第2スライドピン(第2測定端子)21bとそれぞれする。
【0056】
ピンブロック36は、検査位置に移動されたプレートホルダ25に装着されているジョイントプレート2のフラット面5aと当接面36aが平行に所定の間隔を隔てて対向する位置に位置されると共に、当接面36aがジョイントプレート2のフラット面5aに当接可能に移動自在に検査機器本体24の取付体57に取り付けられている。ピンブロック36は、取付体57と共に検査機器本体24内を図示例では上下方向に移動可能に支持されている。取付体57には各スライドピン21と例えばスリーブ端子を介して接続される接続ピン58がスライドピン21の数だけ取り付けられている。
【0057】
検査機器本体24には、ピンブロック移動部である往復移動可能なロッドを有するエアシリンダーが設けられ、このエアシリンダーのロッドが取付体57やピンブロック36に連結されて、当接面36aがジョイントプレート2のフラット面5aに当接される(押し当てられる)ようにピンブロック36が移動されるようになっている。ピンブロック移動部は、ピンブロック36を移動させることができるならば、エアシリンダーに限定されることはなく、モータや電磁シリンダー等の他の手段を用いて移動させるようにしてもよい。
【0058】
ピンブロック36に配設されている電線端子収容部48及び測定端子収容部49の全てに電線挿入ピン20(第1、第2電線挿入ピン20a、20b、第2電線補助挿入ピン20c)及びスライドピン21(第1、第2スライドピン21a、21b)が収容され、これら電線挿入ピン20及びスライドピン21(接続ピン55)には、例えばスリーブ端子を介して電源部に接続される電線がそれぞれ接続される。
【0059】
電源部は、測定部23からの信号により指定された第1電線挿入ピン20aと第1スライドピン21aとを介してジョイントプレート2の電線収容溝11に収容されている絶縁被覆電線3及びプレート端子4に定電流を流すと共に、その第1電線挿入ピン21aが位置される電線収容溝11に位置されている第2電線挿入ピン21bとその第1スライドピン21aと同じ電気接触部8に接触する第2スライドピン21bとによりこれら端子20b、21b間の電圧を測定して、この測定値を測定部23に送出するもので、例えば電線挿入ピン20がプラス(+)に、スライドピン21がマイナス(−)となるように定電流を流すようになっている。このように、定電流を与える2つの端子20、21(第1電線挿入ピン20a、第1スライドピン21a)とは別の2つの端子20、21(第2電線挿入ピン20b、第2スライドピン21b)で電圧を測定するため、リード線の抵抗や接触抵抗の影響を受けずに、端子間の真の電位差を測定することができる。
【0060】
また、電源部は、次の測定すなわち定電流を流す端子及び電圧を測定する端子の切換をどのように構成してもよく、例えばリレー切換方式によって行うようにしてもよい。また、プレート端子4は電線収容溝11に装着されている向きによって電気接触部8の位置が第1挿嵌部15か第2挿嵌部16かの2つのパターンがあるので、それら第1、第2挿嵌部15、16に対応する各第1、第2スライドピン21a、21bの計4本の端子を用いて測定するようにしてもよいし、また、予めプレート端子4の装着向きが分かっている場合には、電気接触部8が装着されている方(第1挿嵌部15か第2挿嵌部16のどちらか一方)の第1、第2スライドピン21a、21bのみを用いて測定するようにしてもよい。
【0061】
測定部23は、測定するプレート端子4に対応した第1電線挿入ピン20aがプラス(+)に、第1スライドピン21aがマイナス(−)となるように定電流を流して第2電線挿入ピン20b及び第2スライドピン21bにより電圧を測定するように電源部を制御するものであり、電源部からの測定値に基づいて抵抗を求め、この求めた値(算出値)と基準値とを比較して算出値が基準値より小さければ、プレート端子4の圧接状態が良好であり、算出値が基準値を超えると、プレート端子4の圧接状態が不良であると判断するものであり、例えば、図1に示すように、マルチメータ60と電装ボックス61とからなる。測定部23の操作は、電装ボックス61に設けられている操作盤等を用いて行ってもよいが、PC(パーソナルコンピューター)62等のコンピューターを接続して例えばPC62により行ってもよい。
【0062】
基準値は、どのように設定してもよいが、絶縁被覆電線3のサイズ(種類)、プレート端子4の位置によって抵抗値が異なるので、それぞれ個別に絶縁被覆電線3の種類毎、プレート端子4の位置毎に基準値を設定しておくと、例えばPCで順次測定して基準値と比較させることにより、自動及び半自動でジョイントプレート2に装着されているプレート端子4の圧接状態を検査することができる。
【0063】
ジョイントプレート2に装着されているプレート端子4の測定順序は、どのようにしてもよく、例えば、どちらか一方の側部の電線収容溝11に収容されている絶縁被覆電線3に圧接接続されているプレート端子4を絶縁被覆電線3の端部から順に行い、この絶縁被覆電線3に装着されている全てのプレート端子4の測定が終わったら、隣接する次の電線収容溝11に収容されている絶縁被覆電線3のプレート端子4の測定を行うようにしてもよい。
【0064】
さて、このジョイントプレートの検査装置1を用いてジョイントプレート2に装着されているプレート端子4と絶縁被覆電線3との接触状態を検査するには、まず、ジョイントプレート2をプレートホルダ25に保持させる。つまり、プレートホルダ25のプレート凹部27にジョイントプレート2の裏面を嵌合させてから押圧片33を突出させる。突出した押圧片33は、プレート凹部27内に嵌合されているプレート本体5(ジョイントプレート2)の一端部側の側部に当接し、ジョイントプレート2が他端部側に押圧されて保持(固定)される。このように、ジョイントプレート2は押圧片33により固定されるので、ジョイントプレート2をプレートホルダ25の所定の位置に位置決めすることができる。
【0065】
突出した押圧片33は検知センサ32に検知され、これによりシリンダが駆動されて、プレートホルダ25がプレート装着位置から検査位置へと搬送されてジョイントプレート2が検査位置に位置決めされる。このように検査位置に位置決めされると、ジョイントプレート2のフラット面5aと対向する位置に配設されているピンブロック36が、ジョイントプレート2のフラット面5aに向って移動して、ピンブロック36の当接面36aがジョイントプレート2のフラット面5aに押し付けられて面接触する。
【0066】
このように、ピンブロック36の当接面36aがジョイントプレート2のフラット面5aに押し付けられる(当接される)と、ピンブロック36の当接面36aから立設された第1、第2電線挿入ピン20a、20b及び第2電線挿入補助ピン20cのそれぞれの先端部がジョイントプレート2の電線収容溝11内に挿入される。具体的には、第1電線挿入ピン20aは一対の太物挟持片14、14間又はその近傍に、第2電線挿入ピン20bはその太物挟持片14に一番近い角孔17より太物挟持片14側の電線収容溝11内に、第2電線挿入補助ピン20cは一対の細物挟持片13、13又はその近傍にそれぞれに挿入される。挿入された第1、第2電線挿入ピン20a、20b及び第2電線挿入補助ピン20cの先端部が針状に形成されているため、各第1、第2電線ピン20a、20b及び第2電線挿入補助ピン20cの先端部が電線収容溝11内に収容されている絶縁被覆電線3に突き刺さり、絶縁部を貫通して芯線に達し、絶縁被覆電線3と電気的に接続される。ピンブロック36をジョイントプレート2に当接させた後、ジョイントプレート2から離間させると、図15に示すように絶縁被覆電線3の絶縁部には3箇所の孔が空いている。
【0067】
電線端子20が絶縁被覆電線3の外表面に突き刺さりその芯線に電気的に接続する電線挿入ピンであることで、絶縁被覆電線3の絶縁部を皮むきせずに、電線挿入ピン20を絶縁被覆電線3に突き刺すだけの簡単な作業で、絶縁被覆電線3の芯線と電線挿入ピン20とを電気的に接続することができる。
【0068】
また、ピンブロック36には、多数の第1、第2スライドピン21a、21bがスライド自在に収容され、これら第1、第2スライドピン21a、21bの当接面36aから立設している先端部が、第1、第2挿嵌部15、16にそれぞれ一対ずつ挿入される。第1挿嵌部15又は第2挿嵌部16にプレート端子4の電気接続部8が装着されていると、第1、第2スライドピン21a、21bの先端部がそれぞれその電気接触部8内に挿入されて接触し、電気接触部8と電気的に接続される。
【0069】
また、1つのプレート端子装着部12に装着されるプレート端子4は、装着される向きが2つあり、向きが異なることにより電気接触部8が挿嵌される位置が第1挿嵌部15か第2挿嵌部16のどちらかであるので、検査する際に第1挿嵌部15か第2挿嵌部16のどちらかを選択させるようにしてもよい。また、第1、第2挿嵌部15、16に対応するそれぞれ2つの第1、第2スライドピン21a、21bの両方を用いて抵抗を求めるようにしてもよい。
【0070】
また、細物の絶縁被覆電線を電線収容溝11に収容したとき、電線収容溝11は太物でも収容可能に形成されているため、細物の絶縁被覆電線が電線収容部11内で蛇行することもあり、この場合、第2電線挿入ピン20bが細物の絶縁被覆電線の絶縁部に突き刺さったとしても芯線に接触しないこともあり得るので、細物の絶縁被覆電線を検査するときには、第2電線挿入補助ピン20cを用いて電圧を測定してもよいし、第2電線挿入ピン20b及び第2電線挿入補助ピン20cの2つを用いて電圧を測定するようにしてもよい。
【0071】
そして、測定部23からの信号により指定された第1電線挿入ピン20aと第1スライドピン21aとを介してジョイントプレート2の電線収容溝11に収容されている絶縁被覆電線3及びプレート端子4に定電流を流すと共に、その第1電線挿入ピン20aと対応する第2電線挿入ピン20bとその第1スライドピン21aと対になる第2スライドピン21bとによりこれら端子20b、21b間の電圧を測定して、この測定値が測定部23に送信される。測定部23は、送信された測定値に基づいて抵抗を求め、この求めた値(算出値)と基準値とを比較して算出値が基準値より小さければ、プレート端子4の圧接状態が良好であり、測定値が基準値を超えると、プレート端子4の圧接状態が不良であると判断し、この結果が例えばCRTに表示される。このとき、不良と判断された場合には音や色の変化等により良好と判断された場合と表示等が区別されるので、直ぐに認識することができる。
【0072】
1つのプレート端子4の圧接状態が検査されると、次のプレート端子4の圧接状態、例えば一番右端の電線収容溝11の端部からニ番目に近いプレート端子4の圧接状態が検査され、そして、一番右端の電線収容溝11に装着されている全てのプレート端子4の圧接状態が検査されると、右からニ番目の電線収容溝11に装着されているプレート端子4の圧接状態が次々に検査されて、ジョイントプレート2に装着されている全てのプレート端子4の圧接状態が検査される。
【0073】
このように、絶縁被覆電線3とプレート端子4との接続状態を抵抗を測定して検査するので、導通検査に比して精度よく絶縁被覆電線3とプレート端子4との接続状態を検査することができ、ジョイントプレート2の品質を確保することができる。
【0074】
また、電線挿入ピン20及びスライドピン21間の抵抗を4端子法により測定することにより、リード線の抵抗や接触抵抗の影響を受けずに、端子間の真の電位差を測定することができるので、より正確に抵抗を測定することができ、精度よく絶縁被覆電線3とプレート端子4との接続状態を検査することができる。
【0075】
また、1つのピンブロック36に多数の電線挿入ピン20及びスライドピン21を立設し、このピンブロック36をジョイントプレート2のフラット面5aに当接させることにより、電線挿入ピン20及びスライドピン21をそれぞれ別々の動作により絶縁被覆電線3及びプレート端子4に接続させる場合に比して作業性がよい。
【0076】
また、測定端子が、フラット面から出没自在にピンブロックに設けられているスライドピン21であると、スライドピン21はプレート端子4に接触すると、ばね55の付勢力に抗して移動可能であるため、プレート端子4の位置にバラツキがあってもスライドピン21のプレート端子4への接触状態がほぼ同じになるので、測定する抵抗値のバラツキが少なくなり、安定した測定が可能となる。
【0077】
また、ピンブロック36をジョイントプレート2のフラット面5aに当接させるとき、ピンブロック36に角孔挿入部40及び側部当接片41を有する位置決めブロック38が取り付けられていると、角孔挿入部40がジョイントプレート2の角孔17に挿入されると共に側部当接片41が側凹部18に当接(嵌合)してから、ピンブロック36の当接面36aがジョイントプレート2のフラット面5aに当接するので、ピンブロック36をジョイントプレート2に対して精度よく位置決めすることができ、確実に端子を絶縁被覆電線3や電気接触部8に接触させることができる。
【0078】
また、ピンブロック36の当接面36aがフラット状に形成されていると、ピンブロック36とプレートホルダ25(プレート凹部27)との間にジョイントプレート2が挟まれるため、ジョイントプレート2がそっていてもジョイントプレート2がほぼ平たくなりそのがたが吸収されるので、安定した測定を行える。
【0079】
また、ジョイントプレート2はそりが生じる場合電線収容溝11が複数設けられているためその長手方向とほぼ直交する方向であるので、ピンブロック36の当接面36aにフラット段部37が設けられていると、当接面が当接したときジョイントプレートは電線収容溝の長手方向とほぼ直交する方向に確実に平たくなるので、安定した測定を行える。
【0080】
また、フラット段部37のフラット面5aに電線挿入ピン20が立設されていることで、絶縁被覆電線3の刺し込み量をほぼ同じにできるので、安定した測定が可能となる。
また、電線挿入ピン20は、電線収容溝11内の一対の太物挟持片14、14間及びその近傍に挿入されるため、絶縁被覆電線3に電線挿入ピン20を突き刺すとき、確実に電線挿入ピン20を絶縁被覆電線3に突き刺して接続させることができる。
【0081】
また、絶縁被覆電線3が細物絶縁被覆電線である場合には、細物絶縁被覆電線が電線収容溝11内で蛇行して第2電線挿入ピン20bが細物絶縁被覆電線に刺さっても芯線と接触しないことがあるが、第2電線挿入補助ピン20cが設けられているので、第2電線挿入補助ピン20cと第1電線挿入ピン20aとで測定することができる。従って、絶縁被覆電線3が細物・太物どちらの場合でも抵抗値を測定することができる。
【0082】
【発明の効果】
以上要するに請求項1に記載の発明によれば、絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を抵抗を測定して検査するので、精度よく絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を検査することができ、ジョイントプレートの品質を確保することができる。
【0083】
請求項2に記載の発明によれば、電線端子及び測定端子間の抵抗を4端子法により測定することにより、より正確に抵抗を測定することができ、一層精度よく絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を検査することができる。
【0084】
請求項3に記載の発明によれば、絶縁被覆電線の絶縁部を皮むきせずに、電線挿入ピンを絶縁被覆電線に突き刺すだけの簡単な作業で、絶縁被覆電線の芯線と電線挿入ピンとを電気的に接続することができる。
【0085】
請求項4に記載の発明によれば、作業性よく絶縁被覆電線とプレート端子との接続状態を検査することができる。
【0086】
請求項5に記載の発明によれば、プレート端子の位置にバラツキがあってもスライドピンのプレート端子への接触状態がほぼ同じになるので、測定する抵抗値のバラツキが少なくなり、安定した測定を行える。
【0087】
請求項6に記載の発明によれば、ピンブロックをジョイントプレートの所定の位置に当接することができるので、精度よく測定することができる。
【0088】
請求項7に記載の発明によれば、ジョイントプレートがそっていてもフラット状の当接面が当接することで平たくなるので、そっていた場合のがたを吸収でき、安定した測定を行える。
【0089】
請求項8に記載の発明によれば、ジョイントプレートは電線収容溝が複数設けられていると、そりが生じる場合には電線収容溝の長手方向とほぼ直交する方向がほとんどであるため、ピンブロックの当接面にフラット段部が設けられていることにより、当接面が当接したときジョイントプレートは電線収容溝の長手方向とほぼ直交する方向に確実に平たくなるので、安定した測定を行える。
【0090】
請求項9に記載の発明によれば、特に電線端子が電線挿入ピンである場合には、絶縁被覆電線の刺し込み量をほぼ同じにできるので、安定した測定を行える。
【0091】
請求項10に記載の発明によれば、確実に抵抗値を測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジョイントプレートの検査装置の一例を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の検査機器の一例を示す一部破断正面図である。
【図3】本発明のピンブロックの一例を示す側面図である。
【図4】本発明のピンブロックの一例を示す正面図である。
【図5】本発明のピンブロック本体の一例を示す平面図である。
【図6】図5中のA−A線断面図である。
【図7】本発明のピンブロックのストッパの一例を示す平面図である。
【図8】図7中のB−B線断面図である。
【図9】本発明のスライドピンの一例を示す断面図である。
【図10】本発明の位置きめブロックの一例を示す平面図である。
【図11】本発明の位置きめブロックの一例を示す側面図である。
【図12】本発明のプレートホルダの一例を示す平面図である。
【図13】図12中のC−C線断面図である。
【図14】本発明のピンブロックをジョイントプレートに当接させた状態を示す側面図である。
【図15】本発明のピンブロックを当接した後のジョイントプレートを示す一部平面図である。
【図16】ジョイントプレートの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 検査装置
2 ジョイントプレート
3 絶縁被覆電線
4 プレート端子
5 プレート本体
11 電線収容溝
12 プレート端子装着部
20 電線挿入ピン(電線端子)
20a 第1電線挿入ピン(第1電線端子)
20b 第2電線挿入ピン(第2電線端子)
21 スライドピン(測定端子)
21a 第1スライドピン(第1スライドピン)
21b 第2スライドピン(第2スライドピン)
23 測定部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a joint plate inspection apparatus capable of accurately inspecting a connection state between an insulating coated electric wire and a plate terminal.
[0002]
[Prior art]
In automobiles, electrical equipment, etc., in order to connect separate insulated wires (wires that make up the wire harness) for the purpose of power supply and grounding, the ends of the required insulated wires are welded together with a welding machine. Or a means for connecting the terminals of the electric wire terminals to each other using a connector having a joint terminal (joint connector) has been employed. However, in the means by welding, it takes a lot of man-hours to bundle and weld the end portions of each insulation-coated electric wire, and it takes a lot of man-hours to wind the vinyl tape and insulate resin molding for insulation of the welding connection portion. In addition, when a joint connector is used, especially when connecting a large number of wires, it takes a lot of man-hours to insert the terminal of the wire terminal into the connector, and the connector is connected to the joint terminal in the connector and the wire terminal. It is difficult to jointly connect many circuits in a space-saving manner with the terminal on the side.
[0003]
For this reason, in order to facilitate the connection between the insulation-coated wires, the applicant of the present application previously uses a plurality of J / B plates (joint plates) made of synthetic resin and is inserted into each joint plate. A required insulation-coated electric wire is press-contacted to the press-contact portions of the respective terminals, and the respective joint plates are laminated. J / B (joint block) was proposed in which the electrical contact portions of required terminals in the laminated joint plates were connected to each other in the laminating direction using, for example, a connection bar, and each insulation-coated electric wire was jointed.
[0004]
As shown in FIG. 16, the joint plate has a plurality of, for example, ten
[0005]
As described above, the insulation-coated
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention has been made in view of such a situation, and an object of the present invention is to provide a joint plate inspection apparatus capable of accurately inspecting a connection state between an insulating coated electric wire and a plate terminal. is there.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the joint plate inspection apparatus of the present invention is connected to the core wire of the insulation coated electric wire in the apparatus for inspecting the connection state of the joint plate in which the insulation coated electric wire is press-connected to the plate terminal. It has an electric wire terminal, a measurement terminal that contacts the plate terminal, and a measurement unit that measures the resistance between the electric wire terminal and the measurement terminal and inspects the connection state between the insulation-coated electric wire and the plate terminal ( Claim 1).
[0008]
By configuring in this way, the connection state between the insulated wire and the plate terminal is inspected by measuring the resistance. Therefore, the connection state between the insulated wire and the plate terminal can be inspected more accurately than the continuity test. The quality of the joint plate can be ensured.
[0009]
The wire terminal is composed of two first and second wire terminals, the measurement terminal is composed of two first and second measurement terminals, and the measurement unit measures the resistance by a four-terminal method. (Claim 2).
Thus, by measuring the resistance between the electric wire terminal and the measurement terminal by the four-terminal method, the resistance can be measured more accurately, and the connection state between the insulation-coated electric wire and the plate terminal can be inspected with high accuracy. it can.
[0010]
It is preferable that the electric wire terminal is an electric wire insertion pin that pierces the outer surface of the insulating coated electric wire and is electrically connected to the core wire.
Thereby, the core wire and the wire insertion pin of the insulation coated electric wire can be electrically connected by a simple operation of piercing the electric wire insertion pin into the insulation coated electric wire without peeling off the insulation portion of the insulation coated electric wire. .
[0011]
The joint plate is formed into a flat plate shape, and a flat surface of the joint plate is provided with an electric wire receiving groove for receiving the insulation-coated electric wires and mounting the plurality of plate terminals at predetermined intervals along the longitudinal direction thereof. Multiple juxtaposed at predetermined intervals,
It is preferable to include a pin block that has a contact surface that is in contact with the flat surface of the joint plate, and in which the wire terminal and the measurement terminal are erected from the contact surface.
[0012]
As described above, the electric wire terminal and the measurement terminal are erected on one pin block, and the pin block is brought into contact with the flat surface of the joint plate. Workability is better than when connecting to plate terminals.
[0013]
It is preferable that the measurement terminal is a slide pin including only a slide pin body which is provided on the pin block so as to be able to protrude and retract from the flat surface and is biased in the protruding direction.
As a result, when the slide pin comes into contact with the plate terminal, the slide pin can move against the urging force, so even if there is a variation in the position of the plate terminal, the contact state of the slide pin to the plate terminal is almost the same. Variations in the resistance value to be measured are reduced, and stable measurement is possible.
[0014]
Preferably, the joint plate and / or the pin block is provided with a positioning portion for positioning the pin block when the contact surface of the pin block is brought into contact with the flat surface of the joint plate.
As a result, the pin block can be brought into contact with a predetermined position of the joint plate, so that accurate measurement can be performed.
[0015]
It is preferable that the contact surface of the pin block is formed in a flat shape.
As described above, since the contact surface of the pin block is formed in a flat shape, even if the joint plate is warped, it becomes flat when the contact surface is contacted. Stable measurement is possible.
[0016]
It is preferable that a flat step portion extending along a direction substantially orthogonal to the longitudinal direction of the wire receiving groove of the joint plate is provided on the contact surface of the pin block.
If the joint plate is provided with a plurality of wire receiving grooves, a flat step is provided on the abutment surface of the pin block because warpage occurs almost in the direction substantially perpendicular to the longitudinal direction of the wire receiving groove. Thus, when the contact surface comes into contact, the joint plate is reliably flattened in a direction substantially perpendicular to the longitudinal direction of the wire receiving groove, so that stable measurement is possible.
[0017]
It is preferable that the electric wire terminal is erected on the flat surface of the flat step portion.
In this way, when the wire terminal protrudes from the flat surface of the flat stepped portion, particularly when the wire terminal is a wire insertion pin, the amount of embedment of the insulated coated wire can be made substantially the same, so stable measurement is possible. It becomes possible.
[0018]
A pair of thin object sandwiching pieces and a pair of thick insulation covering electric wires which are sandwiched in order from one end portion of the electric wire receiving groove in the vicinity of one end portion where the end portion of the insulating covering electric wire is accommodated. When the electric wire terminal attached to the pin block is composed of one electric wire terminal, the core wire is pierced into the outer surface of the insulated coated electric wire that is located approximately between the pair of thick object holding pieces. A wire insertion pin that is electrically connected to the wire, and comprises two wire terminals that measure the resistance by the four-terminal method. A first electric wire insertion pin that is electrically connected to the core wire, and a first electric wire insertion pin that pierces the outer surface of the insulation-coated electric wire in the vicinity of the first electric wire insertion pin and on the side opposite to the one end, and is electrically connected to the core wire. 2 wire insertion pins, Preferably it consists of a second wire insertion auxiliary pins electrically connected to the core wire pierce the outer surface of the insulated wire to be substantially positioned pairs of fine material pinching pieces (claim 10).
[0019]
Thus, since the electric wire insertion pin is pierced into the insulation-coated electric wire held by the holding piece, the electric wire insertion pin can be reliably pierced and connected to the insulation-coated electric wire. In addition, when the insulated wire is a fine insulated wire, the thin insulated wire may meander in the wire housing groove and the second wire insertion pin may not pierce the fine insulated wire. Since the 2nd electric wire insertion auxiliary pin is provided, it can measure with the 2nd electric wire insertion auxiliary pin and the 1st electric wire insertion pin. Therefore, the resistance value can be reliably measured.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a view showing an example of a joint plate inspection apparatus according to the present invention. In FIG. 1,
The
[0021]
The
[0022]
The distance between the pair of
[0023]
Further, one or more engaging portions 9 that are engaged with the
[0024]
The
[0025]
On one surface (flat surface) 5 a of the
[0026]
Between the electric
[0027]
Moreover, the flat surface 5a between the 1st,
[0028]
As shown in FIG. 1, the
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0029]
As shown in FIGS. 1, 2, and 12, the
The depth of the
[0030]
Two wall portions corresponding to a
Part (or all) of the wall 30a that forms the
[0031]
Further, as shown in FIGS. 12 and 13, the
The
[0032]
The fixing
[0033]
The
The protrusion (drive) of the fixing member (pressing piece) 33 is performed manually after the
[0034]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0035]
For example, a rod of a reciprocating cylinder (not shown) that moves the
[0036]
The inspection device
[0037]
The
[0038]
The contact surface 36a of the
[0039]
As shown in FIGS. 3, 4, 10, and 11, when the abutment surface 36 a of the
The
[0040]
The attachment portion 39 is formed of, for example, a metal in an elongated rectangular plate shape, and the thickness thereof is thinner than the thickness of the
[0041]
The square
The
[0042]
The square
[0043]
In addition, the thickness of the pair of square
[0044]
As shown in FIGS. 3 to 9, the
[0045]
The pin block
The
[0046]
The wire
[0047]
The
[0048]
The distal end portion of the
[0049]
The electric wire
[0050]
The measurement
[0051]
The
[0052]
Even if the rear end of the slide pin (measurement terminal) 21 is in a position where the moving
[0053]
A portion (contact portion) at the tip of the moving
[0054]
A
Further, an
[0055]
In the measurement
The slide pins 21 accommodated in the measurement
[0056]
The
[0057]
The inspection device
[0058]
The electric wire insertion pin 20 (first and second electric wire insertion pins 20a and 20b, second electric wire
[0059]
The power supply unit includes the insulation covered
[0060]
Further, the power supply unit may be configured to switch between the next measurement, that is, the terminal for supplying a constant current and the terminal for measuring the voltage, for example, by a relay switching method. In addition, since the
[0061]
The
[0062]
The reference value may be set in any way, but since the resistance value varies depending on the size (type) of the
[0063]
The
[0064]
Now, in order to inspect the contact state between the
[0065]
The protruding
[0066]
As described above, when the contact surface 36 a of the
[0067]
Since the
[0068]
The
[0069]
In addition, the
[0070]
Further, when the thin insulated wire is accommodated in the
[0071]
Then, the insulation covered
[0072]
When the pressure contact state of one
[0073]
Thus, since the resistance is measured and the connection state between the
[0074]
Further, by measuring the resistance between the
[0075]
In addition, a large number of wire insertion pins 20 and slide pins 21 are erected on one
[0076]
Further, when the measurement terminal is the
[0077]
Further, when the
[0078]
Further, when the contact surface 36a of the
[0079]
Further, when the
[0080]
In addition, since the electric
Moreover, since the
[0081]
Further, when the insulation-coated
[0082]
【The invention's effect】
In short, according to the first aspect of the present invention, since the connection state between the insulated wire and the plate terminal is inspected by measuring the resistance, the connection state between the insulated wire and the plate terminal can be accurately inspected. The quality of the joint plate can be ensured.
[0083]
According to invention of
[0084]
According to the invention described in
[0085]
According to invention of
[0086]
According to the fifth aspect of the present invention, the contact state of the slide pin to the plate terminal is almost the same even if the position of the plate terminal varies. Can be done.
[0087]
According to the sixth aspect of the present invention, the pin block can be brought into contact with a predetermined position of the joint plate, so that measurement can be performed with high accuracy.
[0088]
According to the seventh aspect of the present invention, even if the joint plate is warped, it becomes flat when the flat contact surface comes into contact with it, so that it is possible to absorb backlash and to perform stable measurement.
[0089]
According to the eighth aspect of the present invention, when the joint plate is provided with a plurality of wire receiving grooves, the pin block is mostly in a direction substantially orthogonal to the longitudinal direction of the wire receiving grooves when warping occurs. Since the flat step portion is provided on the contact surface, the joint plate is flattened in a direction substantially perpendicular to the longitudinal direction of the wire receiving groove when the contact surface contacts, so that stable measurement can be performed. .
[0090]
According to the ninth aspect of the present invention, particularly when the electric wire terminal is an electric wire insertion pin, the amount of embedment of the insulated coated electric wire can be made substantially the same, so that stable measurement can be performed.
[0091]
According to the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an example of a joint plate inspection apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a partially broken front view showing an example of an inspection apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a side view showing an example of the pin block of the present invention.
FIG. 4 is a front view showing an example of the pin block of the present invention.
FIG. 5 is a plan view showing an example of a pin block body of the present invention.
6 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 7 is a plan view showing an example of a stopper of the pin block of the present invention.
8 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing an example of a slide pin of the present invention.
FIG. 10 is a plan view showing an example of a positioning block according to the present invention.
FIG. 11 is a side view showing an example of a positioning block according to the present invention.
FIG. 12 is a plan view showing an example of a plate holder of the present invention.
13 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG.
FIG. 14 is a side view showing a state in which the pin block of the present invention is brought into contact with the joint plate.
FIG. 15 is a partial plan view showing the joint plate after abutting the pin block of the present invention.
FIG. 16 is a perspective view showing an example of a joint plate.
[Explanation of symbols]
1 Inspection device
2 Joint plate
3 Insulated wire
4 Plate terminal
5 Plate body
11 Wire receiving groove
12 Plate terminal mounting part
20 Wire insertion pin (wire terminal)
20a First wire insertion pin (first wire terminal)
20b Second wire insertion pin (second wire terminal)
21 Slide pin (measurement terminal)
21a First slide pin (first slide pin)
21b Second slide pin (second slide pin)
23 Measuring unit
Claims (10)
前記ジョイントプレートのフラット面に当接される当接面を有し、該当接面から前記電線端子及び前記測定端子が立設しているピンブロックを備えた請求項1乃至3のいずれか1項に記載のジョイントプレートの検査装置。The joint plate is formed into a flat plate shape, and a flat surface of the joint plate is provided with an electric wire receiving groove for receiving the insulation-coated electric wires and mounting the plurality of plate terminals at predetermined intervals along the longitudinal direction thereof. Multiple juxtaposed at predetermined intervals,
4. The device according to claim 1, further comprising a pin block that has a contact surface that is in contact with a flat surface of the joint plate and from which the wire terminal and the measurement terminal stand. Inspection apparatus for joint plates as described in 1.
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