JP3835936B2 - コンピュータ用入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータやワークステーションに入力データを与えるコンピュータ用入力装置に関するもので、特にマウス、トラックボール、ジョイスティックなどのように、ディスプレイなどの画面上に表示されるカーソルを駆動したり、或いは、図形表示などの座標データを入力するためのコンピュータ用入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータやワークステーション(以下、両方を併せてPCと呼ぶ。)の周辺機器(Peripheral Equipment)として使用されるコンピュータ用入力装置は、USB(Universal Serial Bus)方式などにおいて、その消費電力を押さえるために、一定時間これらのコンピュータ用入力装置からPCに入力がないとき、該コンピュータ用入力装置に供給される電力が抑制されるサスペンドモードになるように該データ入力装置自身又はPCから指示されるといった工夫がなされている。
【0003】
このようなサスペンドモードの機能を持ったコンピュータ用入力装置を代表して、マウスパッドに用意された透明、又は不透明のラインパターンを感知することにより検出したその移動方向及び距離等の位置情報をPCへの入力信号とする光学式のマウスについて、図面を参照にして説明する。図5は、該マウスの内部構成を示したブロック図である。
【0004】
従来使用されているマウス51は、マウス51の動作の制御を行うIC装置52と、IC装置52のセンサ用端子54,55のそれぞれにエミッタが接続されたフォトトランジスタTr11,Tr12と、IC装置52のセンサ用端子56とグランド間に直列に接続された発光ダイオードD11,D12と、IC装置52のタイマ回路専用端子57に接続された抵抗R11及びコンデンサC11と、他端が接地されるとともにフォトトランジスタTr11,Tr12のそれぞれのエミッタに接続された抵抗R12,R13とを有する。
【0005】
又、フォトトランジスタTr11,Tr12は、共にコレクタがセンサ用端子56に接続されている。発光ダイオードD11,D12は直列に接続されるとともに、発光ダイオードD11のアノードがセンサ用端子56に接続され、発光ダイオードD12のカソードが接地されている。抵抗R11とコンデンサC11は直列に接続され、その接続部がタイマ回路専用端子57に接続されるとともに、抵抗R11にVddが印加され、コンデンサC11が接地される。
【0006】
更に、前記IC装置52において、ドレインにVddが印加されているNチャネルMOSトランジスタTr13のソースがセンサ用端子56と接続され、コンパレータ58の入力側及びソースが接地されたNチャネルMOSトランジスタTr14のドレインがタイマ回路専用端子57と接続されている。又、このIC装置52は全体の動作を制御する制御部59が設けられており、この制御部59に、センサ用端子54,55、トランジスタTr13,Tr14のゲート、コンパレータ58の出力側、及びマウス51のホストであるPC(不図示)に位置情報を出力するとともにマウス51がサスペンドモードになるように又はサスペンドモードから復帰するようにするための前記PCからの命令信号であるサスペンドモード信号が入力されるデータ入出力端子53が接続されれている。
【0007】
このようなマウス51が使用者によって使用され通常動作を行っているとき、制御部59からトランジスタTr13,Tr14のゲートにHighの信号が送出される。このとき、発光ダイオードD11,D12が発光し、この発光ダイオードD11,D12より発せられる光が前記マウスパッドのラインによって反射されるときの反射光の強度に応じて、フォトトランジスタTr11,Tr12がそれぞれ導通するようになる。このようにして、フォトトランジスタTr11,Tr12の導通状態に応じて変化するセンサ用端子54,55の電圧値が制御部59に入力され、この電圧値をもとに制御部59で求めた位置情報をデータ入出力端子53よりPCに出力する。
【0008】
このマウス51が使用者によって所定の期間内全く使用されず、フォトトランジスタTr11,Tr12からIC装置52に送出される信号に変化がないとき、制御部59からデータ入出力端子53を介してPCに送出される位置情報に変化がないので、PC側でマウス51が使用者に使用されていないと判断し、サスペンドモードになるようにデータ入出力端子53を介して制御部59にサスペンドモード信号が送出される。このようにマウス51がサスペンドモードに入ると、制御部59からトランジスタTr13,Tr14のゲートにLowの信号が送出される。
【0009】
このようにトランジスタTr13,Tr14のゲートにLowの信号が入力されると、トランジスタTr13が非導通になるとともにダイオードD11,D12による発光が停止する。一方、トランジスタTr14が非導通になることによりコンデンサC11が徐々に充電され、タイマ回路専用端子57の電位が上昇する。このタイマ回路専用端子57の電位が閾値VTを超えたとき、コンパレータ58からタイマ信号が制御部59に出力される。
【0010】
制御部59にコンパレータ58からタイマ信号が入力されると、ある一定期間トランジスタTr13,Tr14のゲートにHighの信号が入力され、一時的に通常状態となって発光ダイオードD11,D12が発光し、マウス51が使用者によってその位置が変化させられたか否かを判別する。このように、一時的に通常状態になったとき、トランジスタTr14のゲートにHighの信号が出力されるためトランジスタTr14が導通して、コンデンサC11内にたまっている電荷がトランジスタTr14を通って放電され、タイマ回路専用端子57の電位が下がる。
【0011】
このとき、制御部59からデータ入出力端子53を介してPCへ送られる位置情報に変化があれば、PCからサスペンドモードから復帰するためのサスペンドモード解除信号がマウス51のデータ入出力端子53に入力されて、マウス51がサスペンドモードから復帰する。また、逆に制御部59からデータ入出力端子53を介してPCへ送られる位置情報に一定時間に変化がなければ、再び制御部59からトランジスタTr13,Tr14のゲートにLowの信号を出力し、上述した動作を繰り返す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような内部構造を持つマウス51の場合、このマウス51の内部において、タイマ回路を構成するための抵抗R11及びコンデンサC11は、それらの大きさや容量が大きなものとなるために、これらの抵抗R11及びコンデンサC11のIC装置52内への設置は不可能である。そのため、抵抗R11及びコンデンサC11はIC装置52の外部に設置する必要がある。又、このようなマウス内に備えたIC装置52の外部との接続端子であるピンの本数は16〜20本で、その数に限りがある。しかも、上記のようなマウスの場合、タイマ回路用の端子として該IC装置のピンが一本必要となる。このようにピンの本数が多くなるほどIC装置の単価は高くなる。
【0013】
本発明は、タイマ回路に接続する端子を他の端子と共通に使用することによって、その端子数を減少させた半導体集積回路装置を備えたコンピュータ用入力装置を提供することを目的とする。
【0014】
本発明は、タイマ回路に使用するコンデンサとカウンタ回路を装置内部に備えたIC装置内に設置することによって、そのコンデンサの容量を小さくするとともに、装置にかかるコストを低くすることができるコンピュータ用入力装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のコンピュータ用入力装置は、コンピュータ用入力装置を制御する信号を処理する半導体集積回路装置と、前記半導体集積回路装置に外付けされるとともにコンピュータ用入力装置の動きを検出するためのセンサ回路と、前記センサ回路を一時休止状態にする時間を形成するためのタイマ回路とを有するコンピュータ用入力装置において、前記半導体集積回路装置に設けられた端子であって前記センサ回路に電力供給するための端子を前記センサ回路と前記タイマ回路に共通に接続し、前記タイマ回路が動作するときには前記センサ回路の電力供給を遮断する手段を前記半導体集積回路装置内に設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載のコンピュータ用入力装置は、請求項1に記載のコンピュータ用入力装置において、前記タイマ回路が、電源とグランド間で直列に接続した抵抗及びコンデンサと、この抵抗とコンデンサの接続部の出力電圧が所定値に達した回数を計数するカウンタ回路と、を有することを特徴とする。
【0017】
請求項3に記載のコンピュータ用入力装置は、請求項2に記載のコンピュータ用入力装置において、前記タイマ回路が、電源とグランド間で直列に接続した抵抗及びコンデンサと、前記抵抗と前記コンデンサの接続部に入力側が接続されたコンパレータと、該コンパレータの出力側と入力端子が接続されたカウンタ回路と、該カウンタ回路の出力端子と入力端子が接続されてコンピュータ用入力装置を制御する制御部と、一方の入力端子が前記制御部の第1出力端子と接続されるとともに他方の入力端子が前記コンパレータの出力側と接続されたAND回路と、該AND回路から出力される信号によって制御されるとともに前記抵抗と前記コンデンサの接続部とグランド間に接続されるスイッチ回路と、を有することを特徴とする。
【0018】
請求項4に記載のコンピュータ用入力装置は、請求項2又は請求子3に記載のコンピュータ用入力装置において、前記コンデンサが前記半導体集積回路装置内に設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項5に記載のコンピュータ用入力装置は、請求項1に記載のコンピュータ用入力装置において、前記タイマ回路が、電源からの電流を積分する積分回路と、該積分回路の出力が所定値になると出力を変化するコンパレータと、前記コンパレータの出力変化の回数を計数するカウンタ回路と、前記コンパレータの出力変化毎に前記積分回路をクリアするクリア手段と、を有することを特徴とする。
【0020】
請求項6に記載のコンピュータ用入力装置は、請求項3〜5のいずれかに記載のコンピュータ用入力装置において、前記コンパレータの閾値電圧が、前記センサ回路を動作させるのに必要な電圧よりも低い電圧であるとともに、前記コンパレータに入力される電圧が前記閾値電圧以上の電圧になったとき前記コンパレータの出力が変化することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態について、図面を参照にして説明する。図1は、本実施形態で使用するマウスの内部構造を示すブロック図である。又、本実施形態で使用するマウスは、マウスパッドに用意された透明、又は不透明のラインパターンを感知することにより、その移動方向及び距離を検出する光学式のマウスである。
【0022】
このようなマウス1は、マウス1の動作の制御を行うIC装置2と、IC装置2のセンサ用端子4,5のそれぞれにエミッタが接続されたフォトトランジスタTr1,Tr2と、他端が接地されるとともにフォトトランジスタTr1,Tr2のそれぞれのエミッタに接続された抵抗R2,R3と、IC装置2のセンサ・タイマ回路用端子6に接続された発光ダイオードD1,D2、抵抗R1及びコンデンサC1とを有する。
【0023】
又、フォトトランジスタTr1,Tr2は、それぞれコレクタがセンサ・タイマ回路用端子6に接続されている。発光ダイオードD1,D2は直列に接続されるとともに、発光ダイオードD1のアノードがセンサ・タイマ回路用端子6に接続され、発光ダイオードD2のカソードが接地されている。抵抗R1とコンデンサC1は直列に接続され、その接続部がセンサ・タイマ回路専用端子6に接続されるとともに、抵抗R1にVddが印加され、コンデンサC1が接地される。
【0024】
更に、前記IC装置2は、マウス1のホストであるPC(不図示)に位置情報を出力するとともにマウス1がサスペンドモードになるように又はサスペンドモードから復帰するようにするための前記PCからの命令信号であるサスペンドモード信号が入力されるデータ入出力端子3と、ドレインにVddが印加されているNチャネルMOSトランジスタTr3と、ソースが接地されたNチャネルMOSトランジスタTr4と、トランジスタTr3のソースとトランジスTr4のドレインとの接続部に入力側が接続されたコンパレータ7と、コンパレータ7の出力側に接続されるとともに複数段のカウンタを備えたカウンタ回路8と、全体の動作を制御する制御部9と、トランジスタTr4のゲートに出力側が接続されたAND回路10とが設けられている。
【0025】
又、前記制御部9は、センサ用端子4,5、トランジスタTr3のゲート、カウンタ回路8の出力端子16とリセット端子15、及びAND回路10の2つの入力端子の内の一方の入力端子に接続され、更に、このAND回路10のもう一方の入力端子はコンパレータ7の出力側に接続されている。
【0026】
上記のようなマウス1が使用者によって使用され通常動作を行っているとき、制御部9からトランジスタTr3のゲートにHighの信号が送出されるとともに、AND回路10にLowの信号が送出される。このように制御部9から信号が送出されると、AND回路10の入力端子の1つに常にLowの信号が入力されるため、該AND回路10はトランジスタTr4のゲートにLowの信号を出力する。よって、トランジスタTr3が導通状態にあるとともに、トランジスタTr4は遮断状態にある。
【0027】
このとき、トランジスタTr3を通して発光ダイオードD1,D2に電流が流れるので、発光ダイオードD1,D2が発光する。この発光ダイオードD1,D2より発せられる光が前述のマウスパッドのラインによって反射されたときの反射光に応じて、フォトトランジスタTr1,Tr2がそれぞれ導通する。このようにして、フォトトランジスタTr1,Tr2が導通することによって変化するセンサ用端子4,5の電圧値が制御部9に入力され、この電圧値をもとに制御部9で求めた位置情報をデータ入出力端子3よりPCに出力する。
【0028】
このマウス1が使用者によって所定の期間内全く使用されず、フォトトランジスタTr1,Tr2からIC装置2に送出される信号に変化がないとき、制御部9からデータ入出力端子3を介してPCに送出される位置情報に変化がないので、PC側でマウス1が使用者に使用されていないと判断し、サスペンドモードになるようにデータ入出力端子3を介して制御部9にサスペンドモード信号が送出される。これにより、マウス1がサスペンドモードに入ると、制御部9からトランジスタTr3のゲートに送出される信号がLowに切り替わって、トランジスタTr3は遮断状態となるとともに、AND回路10の入力端子に送出される信号がHighに切り替わる。このとき、AND回路10は、制御部9と接続された一方の入力端子からの入力がHighに切り替わったが、コンパレータと接続されたもう一方の入力端子からの入力がHighのままなのでトランジスタTr4のゲートに出力する信号がHighとなり、トランジスタTr4が導通してコンデンサC1は放電される。
【0029】
このようにトランジスタTr3は遮断状態となるので、抵抗R1を介して発光ダイオードD1,D2に電流が流れようとする。ここで、1つの発光ダイオードが動作するのに必要な電圧値をVfとしたとき、抵抗R1の大きさを十分大きくとり、抵抗R1による電圧降下によりセンサ・タイマ回路用端子6の電圧が2Vf以下になるようにして発光ダイオードD1,D2に電流が流れないようにする。よって、発光ダイオードD1,D2には電流が流れず、コンデンサC1の方に流れ、コンデンサC1に電荷がたまり、センサ・タイマ回路用端子6の電位が上昇する。
【0030】
このとき、コンパレータ7の閾値を発光ダイオードD1,D2が発光するための電圧2Vfよりも低い電圧VTとすることによって、センサ・タイマ回路用端子6の電位がVTに達したとき、コンパレータ7からHighの出力信号がカウンタ回路8及びAND回路10に出力される。AND回路10の2つの入力端子に、Highの信号が入力されるため、AND回路10からHighの信号が出力される。又、このAND回路10は、短時間であるが一定時間だけHighの信号を保持するような回路を備えており、この間、トランジスタTr4のゲートにHighの信号を出力する。
【0031】
トランジスタTr4のゲートにHighの信号が入力されるため、トランジスタTr4が導通状態となり、コンデンサC1にたまっている電荷をこのトランジスタTr4を介して放電する。よって、センサ・タイマ回路用端子6の電位が下がる。AND回路10からHighの信号が出力される期間が過ぎると、該AND回路10のコンパレータ7の出力側と接続された入力端子に入力される信号がLowとなっているので、再びLowの信号をトランジスタTr4のゲートに入力してトランジスタTr4を遮断状態にし、コンデンサC1を充電して、センサ・タイマ回路用端子6の電位を上昇させる。このような動作を繰り返すことによって、センサ・タイマ回路用端子6の電圧が図3(a)のようなRC波形を描く。
【0032】
ここで、コンパレータ7及びカウンタ回路8の動作について、図面を参照にして説明する。図3は、RC波形及びコンパレータとカウンタの出力信号の時間軸上の関係を示すタイムチャートである。図4は、コンパレータ7とカウンタ回路8内に設けられたカウンタとの関係を示す回路図である。
【0033】
今、このカウンタ回路8に3段のカウンタ11,12,13が設けられているとする。上記のようにセンサ・タイマ回路用端子6が図3(a)のようなRC波形を描くと、コンパレータ7はセンサ・タイマ回路用端子6の電位がVTに達したときにHighの信号を出力するとともに、この出力によりトランジスタTr4が導通しコンデンサC1の電荷が放電されるので、コンパレータ7から出力される信号は図3(b)のようになる。カウンタ11,12,13は、それぞれ入力信号TがHighからLowにたち下がるときに、その出力信号Qが反転するようなカウンタであるとすると、コンパレータ7から図3(b)のような信号が入力端子14に入力されたとき、カウンタ11,12,13からの出力信号Qは、それぞれ図3(c),(d),(e)のようになる。このように、カウンタ回路8にカウンタを複数段設けることによって、カウンタ回路8の出力端子16から出力される信号の周期が長くなる。
【0034】
又、カウンタ11,12,13にリセット信号Rを入力するリセット端子15は、AND回路10の制御部9に接続された入力端子と接続され、制御部9より送出される信号がLowのとき、カウンタ回路8内のカウンタ11,12,13の出力QはいずれもLowになり、制御部9より送出される信号がHighになると前記出力Qの状態は入力端子14に入力されるコンパレータ7の出力信号に依存して変わる。
【0035】
上記のようなカウンタ回路8からHighの信号が制御部9に入力されたとき、制御部9からAND回路10に送出される信号がLowに切り替わるとともに、制御部9からトランジスタTr3のゲートに送出される信号がHighに切り替わる。よって、再びトランジスタTr3が導通状態となりトランジスタTr4が遮断状態となるので、ダイオードD1,D2が発光を開始する。このとき、マウス1がある一定期間使用者によって使用されないとき、フォトトランジスタTr1,Tr2から送出される信号に変化がなく、制御部9からPCへ出力される位置情報は変化がないので、PCからはサスペンドモードから復帰するようなサスペンドモード解除信号が送出されない。よって、再び、制御部9からトランジスタTr3のゲートにLowの信号が送出されるとともに、AND回路10及びカウンタ回路8のリセット端子15(図4)にHighの信号が送出され、カウンタ回路8がリセットされるとともに上記のような動作が行われる。
【0036】
又、逆にダイオードD1,D2が発光している間に、使用者によって、マウス1が使用されると、制御部9からPCへ出力される位置情報が変化するので、PCからサスペンドモードから復帰するようなサスペンドモード解除信号が送出され、マウス1はサスペンドモードから復帰する。
【0037】
本発明の第2の実施の形態について、図面を参照にして説明する。図2は、本実施形態で使用するマウスの内部構造を示すブロック図である。又、本実施形態で使用するマウスは、マウスパッドに用意された透明、又は不透明のラインパターンを感知することにより、その移動方向及び距離を検出する光学式のマウスである。
【0038】
上記のようなマウス1において、IC回路2内にコンデンサC2を設けているため第1の実施形態のようにIC回路2の外部にコンデンサを設ける場合と比較してコンデンサC2の容量が小さくする必要があるので、サスペンドモード時に充分に長い周期の信号をカウンタ回路8から出力するためには、カウンタ回路8内に第1の実施形態のようにコンデンサをIC2の外部に設置したときよりも多くのカウンタを設ける必要がある以外は、第1の実施形態と同様の動作となるので、その動作及び構造の詳細な説明は省略する。
【0039】
尚、本明細書において、コンピュータ用入力装置の代表として光学式のマウスに本発明を使用した実施形態について説明したが、その内部に回転自在の球体が設けられた機械式のマウスやジョイスティックやトラックボールなどの他のPC用の周辺機器であるコンピュータ用入力装置に、本発明を用いても良い。
【0040】
【発明の効果】
請求項1に記載のコンピュータ用入力装置によると、半導体集積回路装置の端子のうち、センサ回路に電力を供給する端子に、タイマ回路を接続しているので、従来のようにタイマ回路用の端子を必要とせず、半導体集積回路装置の端子数を従来に比べて減らすことができ、マウスにかかるコストを低減させることができる。
【0041】
請求項2に記載のコンピュータ用入力装置によると、タイマ回路内に、直列に接続された抵抗とコンデンサの接続部の出力変化の回数を利用して計数動作を行うカウンタ回路を設けたので、タイマ回路に使用するコンデンサを大容量のコンデンサとしなくてもタイマの周期を長くとることができるようになり、コンデンサを半導体集積回路装置内に設けることができ、マウス内に構成する回路の小型化及び簡単化を図ることができる。
【0042】
請求項3に記載のコンピュータ用入力装置によると、タイマ回路内に、直列に接続された抵抗とコンデンサの接続部の出力変化の回数を利用して計数動作を行うカウンタ回路を設けるとともに、コンパレータ回路の後段にカウンタ回路を接続しているので、タイマ回路に使用するコンデンサを大容量のコンデンサとしなくてもタイマの周期を長くとることができるようになり、コンデンサを半導体集積回路装置内に設けることができ、マウス内に構成する回路の小型化及び簡単化を図ることができる。
【0043】
請求項4に記載のコンピュータ用入力装置によると、タイマ回路に使用するコンデンサを半導体集積回路装置内に設置するので、コンデンサを半導体集積回路装置に外付けしたときに比べて更に回路の小型化及び簡単化を図ることができる。
【0044】
請求項5に記載のコンピュータ用入力装置によると、タイマ回路内に、直列に接続された抵抗とコンデンサの接続部の出力変化の回数を利用して計数動作を行うカウンタ回路を設けるとともに、コンパレータの後段にカウンタ回路を接続しているので、積分回路を形成するためのコンデンサを大容量のコンデンサとしなくてもタイマの周期を長くとることができるようになり、コンデンサを半導体集積回路装置内に設けることができ、マウス内に構成する回路の小型化及び簡単化を図ることができる。
【0045】
請求項6に記載のコンピュータ用入力装置によると、コンパレータに設定された閾値電圧がセンサ回路が動作させるのに必要な電圧よりも低い電圧であるので、タイマ回路を動作させる際に、前記センサ回路が動作を行うといった誤動作を引き起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態で使用するマウスの内部構成を示すブロック図。
【図2】第2の実施形態で使用するマウスの内部構成を示すブロック図。
【図3】RC波形、コンパレータ、カウンタの動作の関係を示すタイムチャート。
【図4】カウンタ回路の具体的な構成例を示す回路図。
【図5】従来使用しているマウスの内部構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1,51 マウス
2,52 IC装置
3,53 データ入出力端子
4,5,54,55,56 センサ用端子
6 センサ・タイマ回路用端子
7,58 コンパレータ
8 カウンタ回路
9,59 制御部
10 AND回路
11,12,13 カウンタ
14 入力端子
15 リセット端子
16 出力端子
57 タイマ回路専用端子
Tr1,Tr2,Tr11,Tr12 フォトトランジスタ
Tr3,Tr4,Tr13,Tr14 MOSトランジスタ
D1,D2,D11,D12 発光ダイオード
R1,R2,R3,R11,R12,R13 抵抗
C1,C2,C11 コンデンサ
Claims (7)
- コンピュータ用入力装置を制御する信号を処理する半導体集積回路装置と、前記半導体集積回路装置に外付けされるとともにコンピュータ用入力装置の動きを検出するためのセンサ回路と、前記センサ回路を一時休止状態にする時間を形成するためのタイマ回路とを有するコンピュータ用入力装置において、
前記半導体集積回路装置に設けられた端子であって前記センサ回路に電力供給するための端子を前記センサ回路と前記タイマ回路に共通に接続し、
前記タイマ回路が動作するときには前記センサ回路の電力供給を遮断する手段を前記半導体集積回路装置内に設けたことを特徴とするコンピュータ用入力装置。 - 前記タイマ回路は、電源とグランド間で直列に接続した抵抗及びコンデンサと、
この抵抗とコンデンサの接続部の出力電圧が所定値に達した回数を計数するカウンタ回路と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のデータ入力装置。 - 前記コンデンサが前記半導体集積回路装置内に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ用入力装置。
- 前記タイマ回路は、電源とグランド間で直列に接続した抵抗及びコンデンサと、
前記抵抗と前記コンデンサの接続部に入力側が接続されたコンパレータと、
該コンパレータの出力側と入力端子が接続されたカウンタ回路と、
該カウンタ回路の出力端子と入力端子が接続されてコンピュータ用入力装置を制御する制御部と、
一方の入力端子が前記制御部の第1出力端子と接続されるとともに他方の入力端子が前記コンパレータの出力側と接続されたAND回路と、
該AND回路から出力される信号によって制御されるとともに前記抵抗と前記コンデンサの接続部とグランド間に接続されるスイッチ回路と、
を有することを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ用入力装置。 - 前記コンデンサが前記半導体集積回路装置内に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のコンピュータ用入力装置。
- 前記タイマ回路は、電源からの電流を積分する積分回路と、
該積分回路の出力が所定値になると出力を変化するコンパレータと、
前記コンパレータの出力変化の回数を計数するカウンタ回路と、
前記コンパレータの出力変化毎に前記積分回路をクリアするクリア手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ用入力装置。 - 前記コンパレータの閾値電圧が、前記センサ回路を動作させるのに必要な電圧よりも低い電圧であるとともに、
前記コンパレータに入力される電圧が前記閾値電圧以上の電圧になったとき前記コンパレータの出力が変化することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のコンピュータ用入力装置。
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