JP3834255B2

JP3834255B2 - Beverage extractor

Info

Publication number: JP3834255B2
Application number: JP2002110209A
Authority: JP
Inventors: 貴芳加藤; 明広佐藤
Original assignee: Hoshizaki Electric Co Ltd
Current assignee: Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date: 2002-04-12
Filing date: 2002-04-12
Publication date: 2006-10-18
Anticipated expiration: 2022-04-12
Also published as: JP2003299576A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は，抽出物質から飲料を抽出する飲料抽出機に関する。さらに詳細には飲料抽出後の抽出物質のカスを押し出して排出する飲料抽出機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より，コーヒー粉等の抽出物質を抽出シリンダ内に投入して，熱湯の加圧抽出等によって飲料を抽出する飲料抽出機について種々提案されている。このような飲料抽出機では，飲料抽出後にケーキ状となったコーヒーカスを抽出シリンダから排出して，次の抽出に備える必要がある。そのため，抽出シリンダに対して横方向に往復動されるスクレイパによって，コーヒーカスを押し出して排出している。
従来のスクレイパ１０１は，図１８に示すように，コーヒーカスの形状に沿うように形成された先端面を有し，基端部には駆動部１０２が接続されている。飲料抽出後のコーヒーカスは，抽出シリンダ内の抽出位置から排出位置まで持ち上げられ，その位置でスクレイパ１０１による排出が行われる。スクレイパ１０１は，その下面が載置部材の上面と同一面をなすように配置され，駆動部１０２によって水平方向に往復動される。従って，スクレイパ１０１が駆動部１０２に最接近する原点位置から，図１８に示した前進端位置へ向かって往動するときに，スクレイパ１０１の下面は，コーヒーカスを載置している載置部材の上面を摺動する。これにより，スクレイパ１０１の先端面によってコーヒーカスを押し出して排出することができる。排出後，スクレイパ１０１は，駆動部１０２によって原点位置へ復動され，次の排出に備える。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら，スクレイパ１０１が往動してコーヒーカスを排出した後，復動前に上方からコーヒー粉がこぼれてきたら，スクレイパ１０１の基端部側やコーヒーカスを載置していた載置部材等にコーヒー粉が付着する場合がある。そのまま復動すると，スクレイパ１０１の基端部によって，スクレイパ１０１の基端部側に落ちたコーヒー粉を駆動部１０２側へかき集めることになる。そして，復動端であるスクレイパ１０１の原点位置では，付着したコーヒー粉が基端部の後方にたまる。そして，そこに配置されている他の部材に付着して駆動の妨げとなる場合があるため，しばしば清掃する必要があった。あるいは，コーヒーカスの排出後に，わずかでも排出残りがスクレイパ１０１に付着していると，その残りのコーヒーカスを載置部材や抽出シリンダの方へ引きずることとなる。万一，抽出シリンダにコーヒーカスが付着したら，次回抽出されるコーヒーが不衛生となるおそれがあった。
【０００４】
本発明は，前記した従来の飲料抽出機が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは，管理保守が容易で，衛生的な飲料抽出機を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決を目的としてなされた本発明の飲料抽出機は，抽出物質を載置する載置部材と，載置部材上の飲料抽出後の抽出物質を排出するスクレイパと，往復動することによりスクレイパを往復動させるスライド部とを備えた飲料抽出機であって，スクレイパに設けられた被案内部材と，被案内部材を案内してスクレイパを載置部材上での排出位置に導く案内部材と，スクレイパとスライド部とを接続する二重関節部材とを有し，案内部材は，スクレイパを，往動時と復動時とで異なる位置に導くことを特徴とするものである。
【０００６】
また，本発明の飲料抽出機は，抽出物質を載置する載置部材と，載置部材上の飲料抽出後の抽出物質を排出するスクレイパと，スクレイパを往復動させる駆動手段とを備えた飲料抽出機であって，スクレイパに設けられた被案内部材と，被案内部材を案内してスクレイパを載置部材上での排出位置に導く案内部材と，載置部材よりスクレイパの往動方向前方でかつ載置部材の上面より下に設けられ，スクレイパが往動したときに衝突する傾斜面とを有し，被案内部材が，スクレイパの往復動方向側方に設けられるとともに外向きに付勢されたピンであり，案内部材が，スクレイパの往復動時におけるピンの上下方向の位置を規制する高凸部と，高凸部の下に設けられるとともにピンを押圧する低凸部と，スクレイパの往動時にピンを低凸部に導く第１斜面部と，スクレイパの復動時にピンを高凸部の上に導く第２斜面部とを有し，スクレイパを，往動時と復動時とで異なる位置に導くことを特徴とするものである。
【０００７】
また，本発明の飲料抽出機は，スクレイパと駆動手段とを接続する二重関節部材を有することが望ましい。
【０００８】
また，本発明の別の飲料抽出機は，抽出物質を載置する載置部材と，載置部材上の飲料抽出後の抽出物質を押し出して排出するスクレイパと，スクレイパを前後方向に往復動させる駆動手段とを備えた飲料抽出機であって，スクレイパの側面に設けられたピンと，載置部材上でのピンの上下方向の位置を案内する案内溝を有する案内部材とを有し，案内溝は，スクレイパを，往動時には載置部材の上面に接する位置に案内し，復動時には載置部材の上面から離れた位置に導くＵ字溝であり，スクレイパは，駆動手段に対して回動可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
「第１の実施の形態」
以下，本発明にかかる飲料抽出機をエスプレッソコーヒー抽出機について具体化した第１の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図１は，本実施の形態の特徴部分であるコーヒーカスの排出部１を含む，エスプレッソコーヒー抽出機の抽出ユニット２の概略構成を示す斜視図である。図１に示すように，抽出ユニット２には，排出部１の他に，コーヒー粉が投入される開口部３ａを有する抽出シリンダ３，上下のピストンを駆動して抽出シリンダ３内を上下動させる駆動モータ４等がベース５に組み付けられている。図１に示した抽出ユニット２に，シュータ６やゴミ箱７等を加えた断面図を図２に示す。シュータ６は，上方が大きく開口し，導入されたコーヒー粉を抽出シリンダ３に案内するための通路である。シュータ６の先端部は，その角度が変更できるように回動可能に取り付けられている。ゴミ箱７は，排出部１によって排出されたコーヒーカスを受けるための取り外し可能な容器である。上ピストン８と下ピストン９とは，ともに駆動モータ４によって駆動され，抽出シリンダ３の内部を軸方向に摺動可能にされている。また，抽出シリンダ３の上面の一部は，排出部１が押し出したコーヒーカスがゴミ箱７の方向へ滑り落ちやすいように，斜面３ｂとなっている。
【００１０】
次に，排出部１のみを拡大して図３に示す。排出部１は，図１〜図３に示すように，スクレイパ１０とそれを駆動する駆動部２０とを備えている。スクレイパ１０は，従来と同様にコーヒーカスの形状に沿った先端面１１を有し，両側面にはそれぞれピン１２が突出している。ピン１２は，図４に示すように，スクレイパ１０に内蔵されたスプリングプランジャ１３に取り付けられ，外向きに付勢されている。駆動部２０は，ブラケット２１に対してスライド部２２が摺動可能に取り付けられて構成されている。ブラケット２１には，ギヤモータ２３と２つのマイクロスイッチ２４，２５が固定されている。スライド部２２には，ラック２６とそれぞれのマイクロスイッチ２４，２５に対応する斜面部２７，２８が設けられている。さらに，スクレイパ１０と駆動部２０とは二重関節１４によって取り付けられ，二重関節１４は，２つの軸１５，１６の回りに回動可能にされている。これによりスクレイパ１０は，水平な姿勢を保ったままでスライド部２２に対して上下方向に位置を変更することが可能である。
【００１１】
この排出部１は，図１に示すように，スクレイパ１０が第１ガイド３１と第２ガイド３２に挟まれて配置され，ブラケット２１がベース５に固定されている。第１ガイド３１と第２ガイド３２とは，抽出シリンダ３の側面上方で平行に固定されている。さらに，第１ガイド３１の内側面には，図５に示すように，ガイド突起３３が形成されている。ガイド突起３３は，第１斜面部３３ａ，低凸部３３ｂ，第２斜面部３３ｃ，高凸部３３ｄ等の複数の部分によって連続的に構成されている。また，第２ガイド３２の内側面（図５中の向こう側の面）にも，第１ガイド３１と対称の形状のガイド突起３３が形成されている。さらに，第２ガイド３２には，その上端を規制する上ガイド３４が取り付けられている。この第１ガイド３１と第２ガイド３２とが案内部材に相当する。
【００１２】
図１，２を参照して，まず，このエスプレッソコーヒー抽出機によるエスプレッソコーヒーの抽出手順を簡単に説明する。上方からシュータ６に導入されたコーヒー粉は，シュータ６に案内されて抽出シリンダ３の内部に所定量だけ堆積される。次に，駆動モータ４によって上ピストン８が下降され，抽出シリンダ３内に堆積されたコーヒー粉が圧縮される。この圧縮されたコーヒー粉に所定圧力の熱湯が供給され，コーヒーが抽出される。コーヒー抽出後，駆動モータ４によって下ピストン９が上昇され，下ピストン９は，上面が抽出シリンダ３の上面と同一面となる位置で停止される。これによって，カスとなったケーキ状のコーヒー粉は，抽出シリンダ３内部の抽出位置から排出位置まで持ち上げられる。この下ピストン９が載置部材に相当する。その後，後述するように排出部１が駆動され，スクレイパ１０によりコーヒーカスが図２中左方向に押し出されて，ゴミ箱７内に排出される。また，各動作時には，シュータ６の先端部は他の装置の妨害とならない位置へ回動される。
【００１３】
次に，排出部１のうち駆動部２０の動作を説明する。ギヤモータ２３の回転は，ラック２６によってスライド部２２の摺動に変換される。ギヤモータ２３の回転方向が変更されることによってスライド部２２の摺動方向が変更される。スライド部２２が摺動する範囲は，マイクロスイッチ２４が斜面部２７を感知する位置とマイクロスイッチ２５が斜面部２８を感知する位置とに挟まれた区間である。図３に示したのは，スライド部２２が最も前進した（図中左手前方向へ進んだ）状態である。この状態を，スライド部２２の前進端と呼ぶ。また，図１，２に示す状態は，スクレイパ１０が抽出シリンダ３の開口部３ａを閉塞しない位置まで後退した状態であり，スライド部２２の原点と呼ぶ。マイクロスイッチ２４が斜面部２７を感知する位置がスライド部２２の原点位置に相当し，マイクロスイッチ２５が斜面部２８を感知する位置がスライド部２２の前進端位置に相当する。ここでは，スライド部２２が原点位置から前進端位置へ移動する方向を往動方向，前進端位置から原点位置へ移動する方向を復動方向という。駆動部２０は，コーヒーカスの排出時には，まずスライド部２２を往動させ，前進端位置まで往動させると続いて復動させる。そして，スライド部２２を原点位置まで復動させて待機する。
【００１４】
次に，スライド部２２の往復動によるスクレイパ１０の動作を説明する。まず，スライド部２２の原点位置では，図６に示すように，スクレイパ１０の下面が抽出シリンダ３の上面に接している。このとき，ピン１２が，低凸部３３ｂと等しい高さで，かつ，ガイド突起３３よりスライド部２２側にあるように第１ガイド３１と第２ガイド３２とが配置されている。従って，ピン１２は，外力によって押されていないので突き出た状態である。この原点位置から，スライド部２２が往動すると，ピン１２は，第１斜面部３３ａに当接して次第に押し縮められ，図７に示すように，低凸部３３ｂに沿って水平に移動する。高凸部３３ｄとの境面によって遮られているので上方向へは移動しない。従って，スクレイパ１０は抽出シリンダ３の上面を摺動して前進する。スライド部２２がさらに往動してスクレイパ１０がさらに前進すると，ピン１２は，ガイド突起３３を通り過ぎて図中左側へはずれるので，外力を受けなくなりスプリングプランジャ１３によって両側方へ突き出される。
【００１５】
スライド部２２の前進端位置では，図８に示すように，スクレイパ１０の下面全体が抽出シリンダ３の斜面３ｂに到達し，スクレイパ１０は，重力によって軸１６を中心に下向きに回動する。ここでマイクロスイッチ２５が斜面部２８を感知するので，スライド部２２は原点方向へ復動を開始する。ピン１２は，突き出た状態で第２斜面部３３ｃに当接するため，図９に示すように，第２斜面部３３ｃの上面に沿って上昇し，高凸部３３ｄの上側に沿って後退する。このとき，スクレイパ１０の上面が第２ガイド３２の上ガイド３４に当接するので，スクレイパ１０は，二重関節１４を回動させることにより水平姿勢を保って後退する。そして，スライド部２２がさらに復動してスクレイパ１０がさらに後退し，ピン１２がガイド突起３３を通り過ぎて図中右側へはずれると，重力によってスクレイパ１０が下降する。これによりスクレイパ１０の下面が抽出シリンダ３の上面に当接し，図６の状態に戻る。スライド部２２は，マイクロスイッチ２４が斜面部２７を感知すると停止する。
【００１６】
排出部１は，先に述べたコーヒー抽出手順を実行中は，原点位置で待機している。そして，下ピストン９によってコーヒーカスが抽出シリンダ３の上面まで持ち上げられると駆動され，スライド部２２は往動を開始する。このときにスクレイパ１０は図６，７に示す位置で移動し，スクレイパ１０の下面は抽出シリンダ３や下ピストン９の上面に接触しているので，コーヒーカスを先端面１１に当接させて押し出すことができる。そして，スライド部２２が前進端位置まで往動されると，図８に示すように，スクレイパ１０の下面が斜面３ｂに衝突するので，その振動でスクレイパ１０や斜面３ｂについたコーヒーカスが振り落とされる。続いて，スライド部２２は復動を開始する。図９に示すように，ピン１２がガイド突起３３に案内されることにより，スクレイパ１０は，その下面が抽出シリンダ３や下ピストン９の上面から離れた状態で後退する。スライド部２２は，原点位置まで復動した後，次回のコーヒー抽出が終了するまで待機する。
【００１７】
以上詳細に説明したように，本実施の形態の飲料抽出機によれば，コーヒー抽出後のコーヒーカスは，下ピストン９によって排出位置まで持ち上げられ，排出部１のスクレイパ１０が駆動部２０によって駆動されることにより排出される。ここで，スクレイパ１０の両側面には，外向きに付勢されたピン１２が設けられる。また，抽出シリンダ３には，スクレイパ１０の往動方向左右に第１ガイド３１と第２ガイド３２とが設けられ，スクレイパ１０の往動方向前方には斜面３ｂが設けられる。第１ガイド３１と第２ガイド３２とにはガイド突起３３が形成され，ガイド突起３３は，第１斜面部３３ａと低凸部３３ｂと第２斜面部３３ｃと高凸部３３ｄとによってピン１２を案内する。そして，スライド部２２の往動時には，ピン１２が第１斜面部３３ａと低凸部３３ｂとに案内されて，スクレイパ１０の下面は抽出シリンダ３の上面と下ピストン９の上面とに接触して摺動する。従って，下ピストン９の上面に載置されたコーヒーカスは，スクレイパ１０によって押し出される。さらに，スライド部２２の復動時には，ピン１２が第２斜面部３３ｃと高凸部３３ｄとによって案内されて，スクレイパ１０の下面が抽出シリンダ３や下ピストン９に接触しない。従って，スクレイパ１０の基端部側にコーヒー粉がたまることがないので，清掃の頻度を減らすことができる。
【００１８】
また，スクレイパ１０が，その前進端位置で斜面３ｂに衝突することによりコーヒーカスが振り落とされるので，スクレイパ１０についた残りカスが少なくなる。残りカスがついていたとしても，抽出シリンダ３の上面を引きずることはないので，不衛生となるおそれはない。従って，管理保守が容易で，衛生的な飲料抽出機となった。さらに，スクレイパ１０とスライド部２２とが二重関節１４によって接続されているので，スクレイパ１０は，水平な姿勢を保ったままでスライド部２２に対して上下方向に位置を変更することが可能となる。そして，復動時にスクレイパ１０が上ガイド３４によって水平な姿勢に保たれるので，抽出シリンダ３の上部に大きな空間を必要とせず，他の装置の妨げにならない。
【００１９】
「第２の実施の形態」
次に，本発明の第２の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態の飲料抽出機は，第１の実施の形態で設けられた二重関節１４の部分が異なるのみであるので，その他の部分に関しては同じ符号を付し，説明を省略する。図１０〜図１３に示すように，本実施の形態では，スクレイパ１０は，スライド部２２に対して一重関節４１で取り付けられている。また，第１ガイド３１は，第１の実施の形態と同じであるが，第２ガイド３２は，上ガイド３４が設けられていない。
【００２０】
本実施の形態のスクレイパ１０は，原点位置では，図１０に示すように，第１の実施の形態と同じ配置となる。スクレイパ１０の下面は，抽出シリンダ３の上面に接触している。この位置からスライド部２２が往動すると，ピン１２とガイド突起３３によって案内され，図１１に示すように，スクレイパ１０は図１０と同じ上下位置で前進する。これにより，コーヒーカスは図中左方へ押し出されて排出される。スライド部２２の前進端位置では，図１２に示すように，スクレイパ１０は斜面３ｂに衝突し，コーヒーカスを振り落とす。その後，スライド部２２は復動を開始する。このとき，第１の実施の形態と同様に，ピン１２が第２斜面部３３ｃと高凸部３３ｄとによって案内される。これにより，一重関節４１が回動してスクレイパ１０が上昇するので，図１３に示す状態となる。本実施の形態のスクレイパ１０は，スライド部２２の復動時において，水平な姿勢を保つことはなく，下面が抽出シリンダ３や下ピストン９には接触しない位置でやや傾いて後退する。
【００２１】
以上詳細に説明したように，第２の実施の形態の飲料抽出機によれば，第１の実施の形態と同様に，往動時にはスクレイパ１０の下面は抽出シリンダ３の上面に接触して摺動し，復動時には接触しない。従って，スクレイパ１０の基端部側にコーヒー粉がたまったり，復動時に残りカスを引きずることがなく，管理保守が容易で衛生的な飲料抽出機となった。さらに，第１の実施の形態に比較して部品点数が少なく，製造や保守が容易な飲料抽出機となった。
【００２２】
「第３の実施の形態」
次に，本発明の第３の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態の飲料抽出機は，第１の実施の形態で設けられたピン１２および二重関節１４，第１ガイド３１，第２ガイド３２の部分が異なるのみであるので，その他の部分に関しては同じ符号を付し，説明を省略する。図１４〜図１７に示すように，本実施の形態では，スクレイパ１０は，スライド部２２に対して一重関節４１で取り付けられている。また，本実施の形態では，第１ガイド３１と第２ガイド３２とに代えて，互いに対称な２つの第３ガイド５１が備えられる。第３ガイド５１には，それぞれ対称な位置に，図１４〜図１７に示すような横Ｕ字型の曲線経路の案内溝５２が設けられている。案内溝５２は，第１直線溝５２ａと第２直線溝５２ｂとそれらを連結する曲線溝５２ｃとが連続して形成されて構成されている。第１直線溝５２ａは，第１，第２の実施の形態のガイド突起３３における高凸部３３ｄの下側と同位置に配置され，第２直線溝５２ｂは，高凸部３３ｄの上側と同位置に配置されている。そして，ピン１２が第３ガイド５１の案内溝５２に係合することにより，スクレイパ１０の上下方向の位置が案内される。従って，この実施の形態では，スプリングプランジャ１３を内蔵するピン１２の代わりに，固定された突起としてもよい。
【００２３】
本実施の形態のスクレイパ１０は，原点位置では，図１４に示すように，第１，第２の実施の形態と同じ配置となる。スクレイパ１０の下面は，抽出シリンダ３の上面に接触している。この位置からスライド部２２が往動すると，ピン１２が案内溝５２の第１直線溝５２ａによって案内され，スクレイパ１０は図１４と同じ上下位置で前進する。これにより，コーヒーカスは図中左方へ押し出されて排出される。スライド部２２の前進端位置に近くなると，ピン１２は，曲線溝５２ｃの図中左側の内壁に当接する。これにより，ピン１２は曲線溝５２ｃの内壁に沿って押し上げられ，スクレイパ１０が一重関節４１を中心に上方へ回動される。そして，図１５に示すように，スクレイパ１０は抽出シリンダ３から離れて上昇する。スライド部２２がさらに往動することにより，ピン１２は，曲線溝５２ｃによって案内されて一重関節４１をさらに回動させる。そして，スライド部２２の前進端位置では，図１６に示すように，ピン１２は案内溝５２の第２直線溝５２ｂに入り込む。ここから，スライド部２２が復動を開始すると，図１７に示すように，スクレイパ１０は，ピン１２を第２直線溝５２ｂに係合させて後退する。本実施の形態のスクレイパ１０は，その復動時において，下面が抽出シリンダ３や下ピストン９には接触しない位置で傾いて移動する。
【００２４】
以上詳細に説明したように，第３の実施の形態の飲料抽出機によれば，第１，第２の実施の形態と同様に，往動時にはスクレイパ１０の下面は抽出シリンダ３の上面に接触して摺動し，復動時には接触しない。従って，スクレイパ１０の基端部側にコーヒー粉がたまったり，復動時に残りカスを引きずることがなく，管理保守が容易で衛生的な飲料抽出機となった。さらに，第１，第２の実施の形態に比較して部品点数が少なく，また，各部品が簡単な構成となっているので，製造や保守が容易な飲料抽出機となった。
【００２５】
なお，本実施の形態は単なる例示にすぎず，本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に，その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良，変形が可能である。
例えば，上記の各実施の形態では，各ガイド（第１ガイド３１と第２ガイド３２の組，あるいは２つの第３ガイド５１）は，スクレイパ１０の両側に配置されていたが，片側のみに配置して案内することも可能である。
また，例えば，上記の第３の実施の形態では，スクレイパ１０とスライド部２２とを一重関節４１によって接続したが，二重関節によって接続することもできる。
また，例えば，上記の各実施の形態では，本発明をエスプレッソコーヒー抽出機について具体化したが，抽出される飲料はコーヒーに限るものではない。日本茶や紅茶等の茶殻や，果汁やジュースの絞りカス等を排出する排出部としても実施することができる。
【００２６】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明の飲料抽出機によれば，載置部材に抽出物質が載置され，飲料抽出後の抽出物質がスクレイパによって排出される。スクレイパには被案内部材が設けられ，スクレイパが駆動手段によって往復動される際には，被案内部材が案内部材によって案内される。そして，案内部材が，スクレイパを，往動時と復動時とで異なる位置に導くことにより，こぼれた抽出物質をスクレイパの排出する方向の反対側にかき集めることがなく，清掃の頻度を減らすことができる。また，スクレイパに抽出物質のカスが付着していても，載置部材上を引きずることがないので衛生的である。従って，管理保守が容易で，衛生的な飲料抽出機となった。
【００２７】
さらに，被案内部材が，スクレイパの往復動方向側方に設けられるとともに外向きに付勢されたピンであり，案内部材が，スクレイパの往復動時におけるピンの上下方向の位置を規制する高凸部と，高凸部の下に設けられるとともにピンを押圧する低凸部と，スクレイパの往動時にピンを低凸部に導く第１斜面部と，スクレイパの復動時にピンを高凸部の上に導く第２斜面部とを有することにより，ピンは，スクレイパの往動時には第１斜面部によって高凸部の下にある低凸部に導かれ，復動時には第２斜面部によって高凸部の上に導かれる。従って，ピンの案内される位置は，高凸部を中心にして往動時には下側であり，復動時には上側である。これにより，往動時にはスクレイパの下面が載置部材の上面を摺動し，復動時には離れて移動するようにすることができる。さらに，載置部材よりスクレイパの往動方向前方でかつ載置部材の上面より下に設けられ，スクレイパが往動したときに衝突する傾斜面を有するので，スクレイパと傾斜面との衝突によってスクレイパ周辺についていたカスが振り落とされる。従って，さらに衛生的な飲料抽出機とすることができた。
【００２８】
さらに，スクレイパと駆動手段とが二重関節部材によって接続されていれば，スクレイパは，水平な姿勢を保ったまま駆動手段によって前後方向に往復動されることができる。従って，スクレイパの上部に大きな空間を必要としないのでより好ましい。
【００２９】
また，本発明の別の飲料抽出機によれば，載置部材に抽出物質が載置され，飲料抽出後の抽出物質がスクレイパによって押し出されて排出される。スクレイパの側面にはピンが設けられ，スクレイパが駆動手段によって前後方向に往復動される際には，ピンが案内部材の案内溝によって上下方向に案内される。ここで，案内溝がＵ字溝であって，スクレイパが駆動手段に対して回動可能に取り付けられている。従って，スクレイパは，往動時には載置部材の上面に接する位置に案内され，復動時には載置部材の上面から離れた位置に導かれることができる。これにより，こぼれた抽出物質をスクレイパの基端部側にかき集めることがなく，清掃の頻度を減らすことができる。また，スクレイパに抽出物質のカスが付着していても，載置部材上を引きずることがないので衛生的である。従って，管理保守が容易で，衛生的な飲料抽出機となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施の形態に係るエスプレッソコーヒー抽出機の抽出ユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図２】エスプレッソコーヒー抽出機の抽出ユニットとシュータの概略構成を示す断面図である。
【図３】排出部を示す斜視図である。
【図４】スプリングプランジャを示す断面図である。
【図５】第１ガイドと第２ガイドとを示す斜視図である。
【図６】スクレイパと第１ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図７】スクレイパと第１ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図８】スクレイパと第１ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図９】スクレイパと第１ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図１０】第２の実施の形態に係るスクレイパと第１ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図１１】第２の実施の形態に係るスクレイパと第１ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図１２】第２の実施の形態に係るスクレイパと第１ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図１３】第２の実施の形態に係るスクレイパと第１ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図１４】第３の実施の形態に係るスクレイパと第３ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図１５】第３の実施の形態に係るスクレイパと第３ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図１６】第３の実施の形態に係るスクレイパと第３ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図１７】第３の実施の形態に係るスクレイパと第３ガイドと抽出シリンダとの位置関係を示す説明図である。
【図１８】従来の排出部を示す斜視図である。
【符号の説明】
３抽出シリンダ
３ｂ斜面
９下ピストン
１０スクレイパ
１２ピン
１４二重関節
２０駆動部
２２スライド部
３１第１ガイド
３２第２ガイド
３３ガイド突起
３３ａ第１斜面部
３３ｂ低凸部
３３ｃ第２斜面部
３３ｄ高凸部３３ｄ
４１一重関節
５１第３ガイド
５２案内溝[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a beverage extractor that extracts a beverage from an extracted substance. More specifically, the present invention relates to a beverage extractor that pushes and discharges a residue of an extracted substance after beverage extraction.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various beverage extractors have been proposed in which an extraction substance such as coffee powder is introduced into an extraction cylinder and a beverage is extracted by pressurized extraction of hot water. In such a beverage extractor, it is necessary to prepare the next extraction by discharging the coffee residue that has become cake after the beverage extraction from the extraction cylinder. For this reason, coffee scraps are pushed out and discharged by a scraper that is reciprocated in the lateral direction with respect to the extraction cylinder.
As shown in FIG. 18, the conventional scraper 101 has a distal end surface formed so as to follow the shape of the coffee residue, and a drive unit 102 is connected to the proximal end portion. The coffee scum after the beverage extraction is lifted from the extraction position in the extraction cylinder to the discharge position, and discharged by the scraper 101 at that position. The scraper 101 is disposed so that the lower surface thereof is flush with the upper surface of the mounting member, and is reciprocated in the horizontal direction by the drive unit 102. Accordingly, when the scraper 101 moves forward from the origin position closest to the drive unit 102 toward the forward end position shown in FIG. 18, the lower surface of the scraper 101 is placed on the placement member on which the coffee residue is placed. Slide on the top surface of. As a result, the coffee residue can be pushed out by the tip surface of the scraper 101 and discharged. After the discharge, the scraper 101 is moved back to the original position by the drive unit 102 to prepare for the next discharge.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, after the scraper 101 moves forward and discharges the coffee residue, if coffee powder is spilled from above before returning, the scraper 101 is placed on the base end side of the scraper 101 or the placement member on which the coffee residue is placed. Coffee powder may adhere. When returning as it is, coffee powder that has fallen to the base end side of the scraper 101 is collected by the base end portion of the scraper 101 to the drive unit 102 side. And in the origin position of the scraper 101 which is a return end, the adhering coffee powder accumulates behind the base end part. And since it may adhere to other members arranged there and hinder driving, it often has to be cleaned. Alternatively, after the coffee residue is discharged, if even a small amount of discharge residue adheres to the scraper 101, the remaining coffee residue is dragged toward the mounting member or the extraction cylinder. In the unlikely event that coffee residue adheres to the extraction cylinder, the coffee extracted next time may become unsanitary.
[0004]
The present invention has been made to solve the problems of the conventional beverage extractor described above. That is, the problem is to provide a hygienic beverage extractor that is easy to maintain and maintain.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The beverage extractor of the present invention, which has been made for the purpose of solving this problem, includes a placing member for placing the extracted substance, a scraper for discharging the extracted substance after beverage extraction on the placing member, By reciprocating Reciprocate the scraper Slide part And a guided member provided on the scraper, and a guide member that guides the guided member and guides the scraper to a discharge position on the mounting member. , A double joint member connecting the scraper and the slide part; The guide member is characterized in that it guides the scraper to different positions during forward movement and during backward movement.
[0006]
The beverage extractor of the present invention is A beverage extractor comprising a placement member for placing an extract material, a scraper for discharging the extract material after beverage extraction on the placement member, and a drive means for reciprocating the scraper, provided in the scraper A guided member that guides the guided member and guides the scraper to a discharge position on the mounting member; An inclined surface that is provided in front of the mounting member in the forward direction of the scraper and below the upper surface of the mounting member, and collides when the scraper moves forward When The guided member is a pin that is provided on the side of the scraper in the reciprocating direction and is biased outward, and the guide member regulates the vertical position of the pin when the scraper reciprocates. A high convex part, a low convex part that is provided under the high convex part and presses the pin, a first slope part that guides the pin to the low convex part when the scraper moves forward, and a high convex part when the scraper moves backward With a second slope leading to the top However, it is characterized in that the scraper is guided to different positions during forward movement and backward movement. .
[0007]
Moreover, it is desirable for the beverage extractor of the present invention to have a double joint member that connects the scraper and the drive means.
[0008]
Further, another beverage extractor of the present invention includes a placement member for placing an extract material, a scraper for extruding and discharging the extract material after beverage extraction on the placement member, and reciprocating the scraper in the front-rear direction. A beverage extractor comprising a drive means, comprising: a pin provided on a side surface of the scraper; and a guide member having a guide groove for guiding a vertical position of the pin on the mounting member. Is a U-shaped groove that guides the scraper to a position in contact with the upper surface of the mounting member during forward movement, and guides the scraper to a position away from the upper surface of the mounting member during backward movement. The scraper rotates with respect to the driving means. It is characterized by being attached to be possible.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
“First Embodiment”
Hereinafter, a first embodiment in which a beverage extractor according to the present invention is embodied for an espresso coffee extractor will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of an extraction unit 2 of an espresso coffee extractor including a coffee residue discharging portion 1 which is a characteristic part of the present embodiment. As shown in FIG. 1, in the extraction unit 2, in addition to the discharge part 1, an extraction cylinder 3 having an opening 3a into which coffee powder is charged is driven, and the upper and lower pistons are driven to move up and down in the extraction cylinder 3. A drive motor 4 and the like are assembled to the base 5. FIG. 2 shows a cross-sectional view of the extraction unit 2 shown in FIG. 1 with a shooter 6 and a trash can 7 added thereto. The shooter 6 has a large opening at the top and is a passage for guiding the introduced coffee powder to the extraction cylinder 3. The front end of the shooter 6 is rotatably attached so that the angle can be changed. The trash can 7 is a removable container for receiving the coffee residue discharged by the discharge unit 1. Both the upper piston 8 and the lower piston 9 are driven by the drive motor 4 and are slidable in the axial direction inside the extraction cylinder 3. Further, a part of the upper surface of the extraction cylinder 3 has a slope 3 b so that the coffee residue pushed out by the discharge unit 1 can easily slide down toward the trash can 7.
[0010]
Next, only the discharge part 1 is enlarged and shown in FIG. As shown in FIGS. 1 to 3, the discharge unit 1 includes a scraper 10 and a drive unit 20 that drives the scraper 10. The scraper 10 has a front end surface 11 along the shape of the coffee residue as in the prior art, and pins 12 protrude from both side surfaces. As shown in FIG. 4, the pin 12 is attached to a spring plunger 13 built in the scraper 10 and is biased outward. The drive unit 20 is configured such that a slide unit 22 is slidably attached to a bracket 21. A gear motor 23 and two micro switches 24 and 25 are fixed to the bracket 21. The slide portion 22 is provided with slope portions 27 and 28 corresponding to the rack 26 and the respective microswitches 24 and 25. Further, the scraper 10 and the drive unit 20 are attached by a double joint 14, and the double joint 14 is rotatable about two shafts 15 and 16. As a result, the scraper 10 can change its position in the vertical direction with respect to the slide portion 22 while maintaining a horizontal posture.
[0011]
As shown in FIG. 1, in the discharge unit 1, the scraper 10 is disposed between the first guide 31 and the second guide 32, and the bracket 21 is fixed to the base 5. The first guide 31 and the second guide 32 are fixed in parallel above the side surface of the extraction cylinder 3. Furthermore, a guide protrusion 33 is formed on the inner side surface of the first guide 31 as shown in FIG. The guide protrusion 33 is continuously configured by a plurality of portions such as a first slope portion 33a, a low convex portion 33b, a second slope portion 33c, and a high convex portion 33d. Further, a guide protrusion 33 having a shape symmetrical to that of the first guide 31 is also formed on the inner side surface of the second guide 32 (the surface on the other side in FIG. 5). Further, an upper guide 34 for restricting the upper end of the second guide 32 is attached. The first guide 31 and the second guide 32 correspond to guide members.
[0012]
With reference to FIGS. 1 and 2, the espresso coffee extraction procedure using this espresso coffee extractor will be briefly described. The coffee powder introduced into the shooter 6 from above is guided by the shooter 6 and accumulated in the extraction cylinder 3 by a predetermined amount. Next, the upper piston 8 is lowered by the drive motor 4 and the coffee powder accumulated in the extraction cylinder 3 is compressed. Hot water of a predetermined pressure is supplied to the compressed coffee powder, and coffee is extracted. After coffee extraction, the lower piston 9 is raised by the drive motor 4, and the lower piston 9 is stopped at a position where the upper surface is flush with the upper surface of the extraction cylinder 3. As a result, the cake-like coffee powder that has become crushed is lifted from the extraction position inside the extraction cylinder 3 to the discharge position. This lower piston 9 corresponds to a mounting member. Thereafter, as will be described later, the discharge unit 1 is driven, and the scraper 10 pushes the coffee residue leftward in FIG. 2 and discharges it into the trash can 7. In each operation, the tip of the shooter 6 is rotated to a position that does not interfere with other devices.
[0013]
Next, the operation of the drive unit 20 in the discharge unit 1 will be described. The rotation of the gear motor 23 is converted into the slide of the slide part 22 by the rack 26. The sliding direction of the slide part 22 is changed by changing the rotation direction of the gear motor 23. The range in which the slide portion 22 slides is a section sandwiched between a position where the microswitch 24 senses the slope portion 27 and a position where the microswitch 25 senses the slope portion 28. FIG. 3 shows a state in which the slide portion 22 has advanced most (moved forward in the left direction in the figure). This state is referred to as the forward end of the slide portion 22. The state shown in FIGS. 1 and 2 is a state in which the scraper 10 is retracted to a position where the opening 3 a of the extraction cylinder 3 is not closed, and is referred to as the origin of the slide portion 22. The position where the micro switch 24 senses the slope portion 27 corresponds to the origin position of the slide portion 22, and the position where the micro switch 25 senses the slope portion 28 corresponds to the forward end position of the slide portion 22. Here, the direction in which the slide portion 22 moves from the origin position to the forward end position is referred to as the forward movement direction, and the direction in which the slide section 22 moves from the forward end position to the origin position is referred to as the backward movement direction. When discharging the coffee residue, the drive unit 20 first moves the slide unit 22 forward, and then moves the slide unit 22 back to the forward end position. Then, the slide unit 22 is moved back to the origin position and waits.
[0014]
Next, the operation of the scraper 10 by the reciprocating motion of the slide portion 22 will be described. First, at the origin position of the slide portion 22, the lower surface of the scraper 10 is in contact with the upper surface of the extraction cylinder 3 as shown in FIG. 6. At this time, the first guide 31 and the second guide 32 are arranged so that the pin 12 is at the same height as the low convex portion 33 b and is closer to the slide portion 22 than the guide protrusion 33. Therefore, the pin 12 is in a protruding state because it is not pushed by an external force. When the slide portion 22 moves forward from this origin position, the pin 12 contacts the first inclined surface portion 33a and is gradually compressed, and moves horizontally along the low convex portion 33b as shown in FIG. Since it is blocked by the boundary surface with the high convex portion 33d, it does not move upward. Accordingly, the scraper 10 advances while sliding on the upper surface of the extraction cylinder 3. When the slide portion 22 further moves forward and the scraper 10 further moves forward, the pin 12 passes through the guide protrusion 33 and is shifted to the left side in the drawing, so that it receives no external force and is protruded to both sides by the spring plunger 13.
[0015]
At the forward end position of the slide portion 22, as shown in FIG. 8, the entire lower surface of the scraper 10 reaches the inclined surface 3b of the extraction cylinder 3, and the scraper 10 rotates downward about the shaft 16 by gravity. Here, since the micro switch 25 senses the slope portion 28, the slide portion 22 starts to move backward in the direction of the origin. Since the pin 12 is in contact with the second inclined surface portion 33c in a protruding state, as shown in FIG. 9, the pin 12 rises along the upper surface of the second inclined surface portion 33c and retreats along the upper side of the high convex portion 33d. At this time, since the upper surface of the scraper 10 contacts the upper guide 34 of the second guide 32, the scraper 10 moves backward while maintaining the horizontal posture by rotating the double joint 14. Then, when the slide portion 22 is further moved backward and the scraper 10 is further retracted and the pin 12 passes through the guide protrusion 33 and moves to the right side in the drawing, the scraper 10 is lowered by gravity. As a result, the lower surface of the scraper 10 comes into contact with the upper surface of the extraction cylinder 3 and returns to the state shown in FIG. The slide part 22 stops when the microswitch 24 senses the slope part 27.
[0016]
The discharging unit 1 stands by at the origin position during the coffee extraction procedure described above. Then, when the coffee residue is lifted up to the upper surface of the extraction cylinder 3 by the lower piston 9, the slide portion 22 starts to move forward. At this time, the scraper 10 moves at the position shown in FIGS. 6 and 7, and the lower surface of the scraper 10 is in contact with the upper surface of the extraction cylinder 3 and the lower piston 9. be able to. When the slide portion 22 is moved forward to the forward end position, as shown in FIG. 8, the lower surface of the scraper 10 collides with the inclined surface 3b, so that the coffee scraps attached to the scraper 10 and the inclined surface 3b are shaken off by the vibration. It is. Subsequently, the slide unit 22 starts to move backward. As shown in FIG. 9, when the pin 12 is guided by the guide protrusion 33, the scraper 10 moves backward with its lower surface away from the upper surfaces of the extraction cylinder 3 and the lower piston 9. After moving back to the origin position, the slide unit 22 waits until the next coffee extraction is completed.
[0017]
As described above in detail, according to the beverage extractor of the present embodiment, the coffee scum after coffee extraction is lifted to the discharge position by the lower piston 9, and the scraper 10 of the discharge unit 1 is driven by the drive unit 20. Will be discharged. Here, pins 12 urged outward are provided on both side surfaces of the scraper 10. The extraction cylinder 3 is provided with a first guide 31 and a second guide 32 on the left and right in the forward movement direction of the scraper 10, and an inclined surface 3 b is provided in front of the scraper 10 in the forward movement direction. A guide protrusion 33 is formed on the first guide 31 and the second guide 32, and the guide protrusion 33 is configured such that the pin 12 is formed by the first slope portion 33a, the low convex portion 33b, the second slope portion 33c, and the high convex portion 33d. invite. During the forward movement of the slide portion 22, the pin 12 is guided by the first slope portion 33 a and the low convex portion 33 b, and the lower surface of the scraper 10 comes into contact with the upper surface of the extraction cylinder 3 and the upper surface of the lower piston 9. Slide. Accordingly, the coffee residue placed on the upper surface of the lower piston 9 is pushed out by the scraper 10. Further, when the slide portion 22 moves backward, the pin 12 is guided by the second inclined surface portion 33c and the high convex portion 33d, and the lower surface of the scraper 10 does not contact the extraction cylinder 3 or the lower piston 9. Therefore, since the coffee powder does not accumulate on the base end side of the scraper 10, the frequency of cleaning can be reduced.
[0018]
Further, since the scraper 10 collides with the inclined surface 3b at the forward end position, the coffee residue is shaken off, and the remaining residue attached to the scraper 10 is reduced. Even if there is any remaining residue, the upper surface of the extraction cylinder 3 is not dragged, so there is no risk of unsanitary conditions. Therefore, it became a hygienic beverage extractor with easy management and maintenance. Furthermore, since the scraper 10 and the slide part 22 are connected by the double joint 14, the scraper 10 can change the position in the vertical direction with respect to the slide part 22 while maintaining a horizontal posture. . Since the scraper 10 is maintained in a horizontal posture by the upper guide 34 during the backward movement, a large space is not required above the extraction cylinder 3, and other devices are not hindered.
[0019]
“Second Embodiment”
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Since the beverage extractor of the present embodiment is different only in the portion of the double joint 14 provided in the first embodiment, the other portions are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted. As shown in FIGS. 10 to 13, in the present embodiment, the scraper 10 is attached to the slide portion 22 by a single joint 41. The first guide 31 is the same as that of the first embodiment, but the second guide 32 is not provided with the upper guide 34.
[0020]
As shown in FIG. 10, the scraper 10 of the present embodiment has the same arrangement as that of the first embodiment at the origin position. The lower surface of the scraper 10 is in contact with the upper surface of the extraction cylinder 3. When the slide portion 22 moves forward from this position, it is guided by the pin 12 and the guide projection 33, and as shown in FIG. 11, the scraper 10 moves forward at the same vertical position as in FIG. As a result, the coffee residue is pushed leftward in the figure and discharged. At the forward end position of the slide part 22, as shown in FIG. 12, the scraper 10 collides with the slope 3b and shakes off the coffee residue. Thereafter, the slide part 22 starts to move backward. At this time, as in the first embodiment, the pin 12 is guided by the second inclined surface portion 33c and the high convex portion 33d. As a result, the single joint 41 rotates and the scraper 10 rises, and the state shown in FIG. 13 is obtained. The scraper 10 according to the present embodiment does not maintain a horizontal posture when the slide portion 22 moves backward, and retreats with a slight inclination at a position where the lower surface does not contact the extraction cylinder 3 or the lower piston 9.
[0021]
As described in detail above, according to the beverage extractor of the second embodiment, the lower surface of the scraper 10 comes into contact with the upper surface of the extraction cylinder 3 during the forward movement as in the first embodiment. It moves and does not touch when returning. Therefore, coffee powder does not accumulate on the base end side of the scraper 10 and does not drag the remaining residue during the backward movement, thus providing a hygienic beverage extractor that is easy to manage and maintain. Furthermore, the beverage extractor has fewer parts than the first embodiment and is easy to manufacture and maintain.
[0022]
“Third Embodiment”
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Since the beverage extractor of the present embodiment is different only in the portions of the pin 12 and the double joint 14, the first guide 31, and the second guide 32 provided in the first embodiment, Are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted. As shown in FIGS. 14 to 17, in the present embodiment, the scraper 10 is attached to the slide portion 22 by a single joint 41. In the present embodiment, instead of the first guide 31 and the second guide 32, two symmetrical third guides 51 are provided. The third guide 51 is provided with a guide groove 52 of a horizontal U-shaped curved path as shown in FIGS. 14 to 17 at symmetrical positions. The guide groove 52 is formed by continuously forming a first straight groove 52a, a second straight groove 52b, and a curved groove 52c connecting them. The first linear groove 52a is disposed at the same position as the lower side of the high convex portion 33d in the guide projection 33 of the first and second embodiments, and the second linear groove 52b is the same as the upper side of the high convex portion 33d. Placed in position. Then, when the pin 12 engages with the guide groove 52 of the third guide 51, the vertical position of the scraper 10 is guided. Therefore, in this embodiment, it is good also as a fixed protrusion instead of the pin 12 incorporating the spring plunger 13.
[0023]
As shown in FIG. 14, the scraper 10 of the present embodiment has the same arrangement as that of the first and second embodiments at the origin position. The lower surface of the scraper 10 is in contact with the upper surface of the extraction cylinder 3. When the slide portion 22 moves forward from this position, the pin 12 is guided by the first linear groove 52a of the guide groove 52, and the scraper 10 moves forward at the same vertical position as in FIG. As a result, the coffee residue is pushed leftward in the figure and discharged. When close to the forward end position of the slide portion 22, the pin 12 contacts the inner wall on the left side of the curved groove 52c in the drawing. As a result, the pin 12 is pushed up along the inner wall of the curved groove 52c, and the scraper 10 is rotated upward about the single joint 41. Then, as shown in FIG. 15, the scraper 10 rises away from the extraction cylinder 3. As the slide portion 22 further moves forward, the pin 12 is guided by the curved groove 52c to further rotate the single joint 41. At the forward end position of the slide portion 22, the pin 12 enters the second straight groove 52 b of the guide groove 52 as shown in FIG. 16. From this point, when the slide portion 22 starts to move backward, as shown in FIG. 17, the scraper 10 moves backward with the pin 12 engaged with the second linear groove 52b. The scraper 10 of the present embodiment is tilted and moved at a position where the lower surface does not contact the extraction cylinder 3 and the lower piston 9 during the backward movement.
[0024]
As described above in detail, according to the beverage extractor of the third embodiment, the lower surface of the scraper 10 contacts the upper surface of the extraction cylinder 3 during forward movement, as in the first and second embodiments. And does not touch when returning. Therefore, coffee powder does not accumulate on the base end side of the scraper 10 and does not drag the remaining residue during the backward movement, thus providing a hygienic beverage extractor that is easy to manage and maintain. Furthermore, since the number of parts is small compared to the first and second embodiments and each part has a simple configuration, the beverage extractor is easy to manufacture and maintain.
[0025]
Note that this embodiment is merely an example, and does not limit the present invention. Therefore, the present invention can naturally be improved and modified in various ways without departing from the gist thereof.
For example, in each of the above-described embodiments, each guide (the set of the first guide 31 and the second guide 32 or the two third guides 51) is arranged on both sides of the scraper 10, but is arranged only on one side. It is also possible to guide.
Further, for example, in the third embodiment, the scraper 10 and the slide portion 22 are connected by the single joint 41, but can also be connected by a double joint.
In addition, for example, in each of the above embodiments, the present invention is embodied with respect to an espresso coffee extractor, but the beverage to be extracted is not limited to coffee. It can also be implemented as a discharge section that discharges tea husks such as Japanese tea and black tea, and juice squeezed juice.
[0026]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the beverage extractor of the present invention, the extracted substance is placed on the placing member, and the extracted substance after beverage extraction is discharged by the scraper. The scraper is provided with a guided member, and when the scraper is reciprocated by the driving means, the guided member is guided by the guide member. The guide member guides the scraper to different positions in the forward movement and the backward movement, so that the spilled extraction material is not collected on the opposite side of the scraper discharge direction and the frequency of cleaning is reduced. Can do. Further, even if the extracted substance residue adheres to the scraper, it is hygienic because it does not drag on the mounting member. Therefore, it became a hygienic beverage extractor with easy management and maintenance.
[0027]
Further, the guided member is a pin provided on the side of the scraper in the reciprocating direction and biased outward, and the guide member is a highly convex member that regulates the vertical position of the pin when the scraper reciprocates. A low convex portion that is provided under the high convex portion and presses the pin, a first slope portion that guides the pin to the low convex portion when the scraper moves forward, and a pin that protrudes from the high convex portion when the scraper moves backward. By having the second slope portion leading upward, the pin is guided to the low convex portion under the high convex portion by the first slope portion when the scraper moves forward, and is highly convex by the second slope portion when returning. Led on top of the department. Therefore, the position where the pin is guided is the lower side during the forward movement and the upper side during the backward movement with the high convex portion as the center. Thereby, the lower surface of the scraper can slide on the upper surface of the mounting member during the forward movement, and can move away during the backward movement. Furthermore, since it has an inclined surface that is provided in front of the mounting member in the forward direction of the scraper and below the upper surface of the mounting member and collides when the scraper moves forward, the periphery of the scraper is caused by the collision between the scraper and the inclined surface. The dregs that was attached is shaken off. Therefore, a more hygienic beverage extractor could be obtained.
[0028]
Further, if the scraper and the driving means are connected by the double joint member, the scraper can be reciprocated in the front-rear direction by the driving means while maintaining a horizontal posture. Therefore, it is preferable because a large space is not required above the scraper.
[0029]
According to another beverage extractor of the present invention, the extracted substance is placed on the placing member, and the extracted substance after the beverage extraction is pushed out by the scraper and discharged. A pin is provided on the side surface of the scraper, and when the scraper is reciprocated in the front-rear direction by the driving means, the pin is guided in the vertical direction by the guide groove of the guide member. Here, the guide groove is a U-shaped groove, and the scraper is rotatably attached to the driving means. Accordingly, the scraper is guided to a position in contact with the upper surface of the mounting member during the forward movement, and can be guided to a position away from the upper surface of the mounting member during the backward movement. Thereby, the spilled extract material is not collected on the base end side of the scraper, and the frequency of cleaning can be reduced. Further, even if the extracted substance residue adheres to the scraper, it is hygienic because it does not drag on the mounting member. Therefore, it became a hygienic beverage extractor with easy management and maintenance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of an extraction unit of an espresso coffee extractor according to a first embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a schematic configuration of an extraction unit and a shooter of an espresso coffee extractor.
FIG. 3 is a perspective view showing a discharge portion.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a spring plunger.
FIG. 5 is a perspective view showing a first guide and a second guide.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a first guide, and an extraction cylinder.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a first guide, and an extraction cylinder.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a first guide, and an extraction cylinder.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a first guide, and an extraction cylinder.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a first guide, and an extraction cylinder according to a second embodiment.
FIG. 11 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a first guide, and an extraction cylinder according to a second embodiment.
FIG. 12 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a first guide, and an extraction cylinder according to a second embodiment.
FIG. 13 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a first guide, and an extraction cylinder according to a second embodiment.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a third guide, and an extraction cylinder according to a third embodiment.
FIG. 15 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a third guide, and an extraction cylinder according to a third embodiment.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a third guide, and an extraction cylinder according to a third embodiment.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a scraper, a third guide, and an extraction cylinder according to a third embodiment.
FIG. 18 is a perspective view showing a conventional discharge unit.
[Explanation of symbols]
3 Extraction cylinder
3b slope
9 Lower piston
10 Scraper
12 pins
14 Double joint
20 Drive unit
22 Slide part
31 First Guide
32 Second Guide
33 Guide protrusion
33a First slope
33b Low convex part
33c 2nd slope part
33d High convex part 33d
41 Single joint
51 Third Guide
52 Guide groove

Claims

A mounting member for mounting the extractant, the scraper for discharging the extracted material after beverage extraction on before placing member, in the beverage extraction machine and a slide portion for reciprocating said scraper by reciprocating ,
A guided member provided in the scraper;
A guide member that guides the guided member to guide the scraper to a discharge position on the mounting member ;
A double joint member connecting the scraper and the slide portion ;
The beverage extractor according to claim 1, wherein the guide member guides the scraper to different positions during forward movement and backward movement.

In a beverage extractor comprising a placement member for placing an extract material, a scraper for discharging the extract material after beverage extraction on the placement member, and a drive means for reciprocating the scraper,
A guided member provided in the scraper;
A guide member that guides the guided member to guide the scraper to a discharge position on the mounting member;
An inclined surface that is provided forward of the scraper in the forward movement direction of the scraper and below the upper surface of the scraper, and collides when the scraper moves forward;
The guided member is a pin provided on the side of the scraper in the reciprocating direction and urged outward.
The guide member is
A high convex portion that regulates the vertical position of the pin during reciprocation of the scraper;
A low convex portion provided below the high convex portion and pressing the pin;
A first slope portion for guiding the pin to the low convex portion when the scraper moves forward;
Said pins have a second slope portion for guiding over the high protrusion during the backward scan of the scraper, the scraper, beverage, characterized in that lead to different positions and at the time of the backward forward extraction Machine.

Beverage extraction machine according to 請 Motomeko 2 further comprising a double articulation member which connects the drive means and the scraper.

In a beverage extractor comprising: a placement member for placing an extract material; a scraper for extruding and discharging the extract material after beverage extraction on the placement member; and a drive means for reciprocating the scraper in the front-rear direction. ,
A pin provided on a side surface of the scraper;
A guide member having a guide groove for guiding the vertical position of the pin on the placement member,
The guide groove is a U-shaped groove that guides the scraper to a position in contact with the upper surface of the mounting member during forward movement and guides the scraper to a position away from the upper surface of the mounting member during backward movement.
The beverage extractor, wherein the scraper is rotatably attached to the drive means.