JP3832605B2 - sampler - Google Patents
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は地質試料を採取するためのサンプラー係り、特にボーリング孔等の掘削孔を利用して地中に分布する土砂を採取するサンプラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
砂や泥が海底・川底にあって多量な水分を含んでいる場合、試料は粘性を欠き、これまでのサンプラーでは仮に地中で保持できたとしても引き上げ時に試料を脱落させてしまうことが多かった。
そこで、サンプラーの引き上げ時に試料の脱落を防止するため種々の方法が考案されている。例えば、試料を確保後にカッティングエッジ部に塩化カルシュウムや珪素ソーダ等の薬液を注入してカッティングエッジ部を硬化させる方法(薬液注入法)や、カッテイングエッジ部に圧縮空気を送り、部分的に不飽和な表面を形成して表面張力によってみかけ上の粘着力を与える方法(空気室法)、カッテイングエッジ部に凍結ガスを注入して試料下部を凍結させるか、又は、サンプリングする前に地層を凍結させておき、そのうえで凍結土をサンプリングする方法(凍結法)などがある。
【0003】
しかしながら、これらの方法によるサンプラーは、薬液を注入する装置や、地層を凍結させる装置などが必要となり、装置全体が大がかりになってしまうという欠点があった。また、これらの方法によるサンプラーは、試料の採取作業が繁雑で時間がかかり、また、試料の採取率も悪いといった欠点があった。このため、より簡単な機構で、確実に試料の採取ができるサンプラーの提供が望まれていた。
【0004】
特公昭56−31536号公報に開示されているサンプラーは、この観点から開発されたもので、カッテイングエッジ部に可撓性チューブを設け、試料採取後に、この可撓性チューブを捻ることにより、コアチューブの下端部を閉塞して試料の脱落を防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特公昭56−31536号公報に開示されているサンプラーは、孔壁と外管との摩擦力を基準としてその機構が構築されているため、ヘドロ等の摩擦力が期待できない層の場合には、有効に作用しないという欠点があった。
【0006】
また、この特公昭56−31536号公報に開示されているサンプラーは、コアチューブを力で押し込むタイプのピストンサンプラーであるため、砂層に適用した場合には、押し込みに非常に大きな力を要するという欠点があった。
この点、ダブルコアバーレルタイプの掘削形サンプラ−では、砂層の場合でも容易にコアチューブを貫入させることができるが、カッティングスを排出するためにビット先端への送水が必要となり、この水がカッティングスのみならず試料まで洗い流してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、大がかりな付属装置を必要とせず、確実に軟弱地盤の試料を採取することができるサンプラーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、下端部にビットを備えた外管と、前記外管の内側に回転自在に収納された内管と、前記内管の内側に収納されたコアチューブと、前記内管の内側に収納され、前記コアチューブと分離可能に接合される中間チューブと、前記内管又は前記中間チューブの先端部に設けられ、前記ビットの先端より突出される遮水シューと、前記コアチューブと前記中間チューブの接合部の外周に予め捻じられた状態で取り付けられて、該コアチューブと中間チューブとを連結する可撓性チューブと、前記コアチューブと前記中間チューブとを相対的に離れる方向に移動させる移動手段と、を備え、前記コアチューブと前記中間チューブとを相対的に離れる方向に移動させることにより、前記予め捻じられた可撓性チューブの径が縮径して前記コアチューブの下端部を閉塞することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、コアチューブと中間チューブは分離可能な状態で接合されており、その接合部には予め捻じられた可撓性チューブが取り付けられている。このため、コアチューブと中間チューブとを相対的に離れる方向に移動させるだけで、可撓性チューブが縮径して、コアチューブの下端部を閉塞することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るサンプラーの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係るサンプラーの実施の形態の全体構成図であり、図2は、そのA部拡大図である。
【0011】
図1及び図2に示すように、本実施の形態のサンプラー10は、ダブルコアバーレルタイプのサンプラ−であり、外管12、内管14及びコアチューブ16を主要部材として構成されている。
前記外管12は円筒状に形成されており、その下端部にビット18が接続されている。また、この外管12の上端部には、カップリングヘッド20が連結されており、該カップリングヘッド20にはボーリングロッド22が連結されている。外管12は、このボーリングロッド22から回転と押し込み荷重を得て、先端のビット18で掘削を行う。
【0012】
前記内管14は、前記外管12の内部に収納されている。内管14の上端部にはスイベル24が連結されており、該スイベル24はベアリング26、26を介して外管12に回動自在に支持されている。したがって、掘削時は外管12のみが回転する。
前記コアチューブ16は、前記内管14の内部に収納されている。コアチューブ16の上端部にはピストン28が連結されており、該ピストン28は前記スイベル24の内部に摺動自在に支持されている。したがって、コアチューブ16は、前記ピストン28が上下動することにより、それに伴って上下動する。なお、この摺動時の回転を防止するため、コアチューブ16の先端部外周には縦溝30が形成されており、この縦溝30に前記内管14に設けられたピン32が嵌合されている。
【0013】
前記コアチューブ16の下部には、図2に示すように、中間チューブ34が配置されている。この中間チューブ34は、前記内管14の先端部に固定ピン36を介して固定されている。そして、前記コアチューブ16が下降すると、その端部同士が接合し、上昇すると分離する。
前記コアチューブ16と中間チューブ34の接合部の外周には、可撓性チューブ38が被覆されている。この可撓性チューブ38は、その上端部を上部固定バンド40によってコアチューブ16に固定されており、下端部を下部固定バンド42によって中間チューブ34に固定されている。前記コアチューブ16と中間チューブ34は、この可撓性チューブ38を介して互いに連結されている。
【0014】
ところで、前記中間チューブ34は、前記固定ピン36を外すことにより、回転を与えることができる。したがって、前記可撓性チューブ38を装着した状態で、前記中間チューブ34を回転させると(約1回転)、可撓性チューブ38に捻じりを与えることができる。
ここで、この可撓性チューブ38は、前記コアチューブ16と中間チューブ34が接合されている状態(図2の状態であり、掘削時はこの状態)においては、コアチューブ16と中間チューブ34の外周に被さった状態にある。
【0015】
ところが、コアチューブ16を上昇させて、コアチューブ16を中間チューブ34から分離させると、図4に示すように、可撓性チューブ38は、予め与えておいた捻じりの作用によって、コアチューブ16と中間チューブ34の隙間に入り込み、コアチューブ16の下端部を閉塞することができる。コアチューブ16内に採取した試料は、この縮径させた可撓性チューブ38によって保持する。
【0016】
前記中間チューブ34の先端部には、遮水シュー44が摺動可能に支持されている。この遮水シュー44は、前記ビット18の先端よりも突出するように設けられており、その先端部に刃先44Aが形成されている。また、この遮水シュー44は、前記内管14の先端部のシューケース46内を摺動自由に支持されており、該シューケース46内に配設されたバネ48によって常時下方側に付勢されている。なお、遮水シュー44は、中間チューブ34又はシューケース46に固定されていてもよい。
【0017】
この遮水シュー44は、ボーリングロッド22から供給される押し込み荷重によって地盤にくい込み、ビット18の先端から供給される掘削水がコアチューブ16内に流入するのを防止する。したがって、この遮水シュー44があることにより、砂等の軟弱地盤であっても、掘削水が試料を洗い出す前に、試料をコアチューブ16内に採取することができる。
【0018】
ここで、本実施の形態のサンプラー10において掘削水の送水は、次のように行われる。
図1に示すように、掘削水はボーリングロッド22の内部を通ってサンプラー10に供給される。サンプラー10に供給された掘削水は、まず、カップリングヘッド20内に形成された第1給水室50に導入される。この第1給水室50内には、バルブ52が摺動自在に設けられており、バネ54によって上方に付勢されている(掘削時は常に上方に位置している。)。
【0019】
前記第1給水室50に導入された掘削水は、前記バルブ52中央の管路52Aを抜けて第1給水室50に導かれ、該第1給水室50を介して第2給水室56に導入される。
前記第2給水室56は、前記スイベル24の上部に形成されており、この第2給水室56に導入された掘削水は、前記スイベル24内に形成された第2給水路58を介して第3給水室60に導入される。
【0020】
前記第3給水室60は、前記カップリングヘッド20の下部に形成されており、この第3給水室60に導入された掘削水は、外管12とスイベル24の間を抜けて、図2に示すビット18のボトムチャージの穴18A又はビット18と遮水シュー44との間を通ってサンプラー10外に排出される。そして、この排出された掘削水は、カッティングスを取り込んで孔壁と外管12との間を抜けて、地上に排出される。
【0021】
掘削水の送水は、以上の通りであるが、試料の採取に際しては、コアチューブ16内の水(又はエア)の抜き取りが必要となる。本実施の形態のサンプラー10では、この水抜きを以下のようにして行う。
前記ピストン28の内部には、前記コアチューブ16に連通する第1水路62が形成されており、コアチューブ16内の水は、まず、この第1水路62に導入される。なお、この第1水路62には、逆止弁64が設けられており、一度この第1水路62に導入された水は、コアチューブ16内には逆流できいないようにされている。
【0022】
前記第1水路62に導入された水は、同じくピストン28内に形成された第2水路66に導入され、該第2水路66を介して第1排水室68に導入される。この第1水室68に導入された水は、ピストン28に形成された第3水路70、スイベル24に形成された第4水路72、及び、カップリングヘッド20に形成された第5水路74を介して前記第1給水室50に導入される。
【0023】
前記第1給水室50に導入された水は、バルブ52の外周に形成された窪み52Bを通り、カップリングヘッド20に形成された排水口76からサンプラー10外に排出される。
コアチューブ16内の水(又はエア)の抜き取りは、以上のようにして行われる。
【0024】
ところで、本実施の形態のサンプラー10では、上述したように、予め捻じりを与えておいた可撓性チューブ38を縮径させることにより、コアチューブ16内に採取した試料の脱落を防止するようにしている。そして、この可撓性チューブ38を縮径させるには、コアチューブ16を上昇させて中間チューブ34から分離させることが必要である。
【0025】
コアチューブ16の上昇は、コアチューブ16が連結されているピストン28を上昇させることにより行われるが、このピストン28の駆動は、次の機構により行われる。
この場合、まず、図3に示すように、地上からボーリングロッド22内に、つまみ棒78Aが付いた止水ボール78を落とし込む。この止水ボール78は、第1給水室50内に落下し、バルブ52の管路52Aを閉塞する。このバルブ52の管路52Aを閉塞した状態で、掘削水を供給する。
【0026】
サンプラー10に供給された掘削水は、上述した掘削時と同様に、まず、第1給水室50内に導入される。しかし、上記のようにバルブ52の管路52Aが閉ざされているので、掘削水は第1給水室50には流れず、代わりにバルブ52をその水圧で押圧し、下方へ移動させる。そして、このバルブ52が下方に移動すると、第5水路74に掘削水が供給される。
【0027】
前記第5水路74に供給された掘削水は、第4水路72、第3水路70を介して第1シリンダ室80に導入される。ここで、この第1シリンダ室80は、前記ピストン28内に形成されており、その内部に逆止弁固定用ピストン82を有している。この逆止弁固定用ピストン82は、前記第1シリンダ室80内に掘削水が供給されると、その水圧で押圧されて下方に移動する。そして、この逆止弁固定用ピストン82が下方に移動すると、その下端部が逆止弁64に当接し、逆止弁64を固定する。なお、このように逆止弁64を固定することにより、コアチューブ16から試料が漏れるのを防止することができる。
【0028】
ここで、前記のごとく逆止弁64を固定すると、掘削水は行き止まりの状態になる。そして、このように行き止まりの状態になると、掘削水は、ピストン28に形成された第3水路70から導入流路84を介して第2シリンダ室86内に流れ出る。この第2シリンダ室86に流れ出た掘削水は、ピストン28に作用して、その水圧でピストン28を上昇させる。
【0029】
このように、本実施の形態のサンプラー10では、掘削水の送水圧を利用してピストン28の駆動を行う。
前記のごとく構成された本発明に係るサンプラーの実施の形態の作用は次の通りである。
まず、掘削前のセット時の段階で可撓性チューブ18に捻じりを与えておく。この作業は、上述したように、中間チューブ34を約一回、内管16内で回転させることにより行う。
【0030】
上記のセットが完了した段階で、試料の採取を行う。試料の採取は、次の手順で行う。
まず、所定の試料採取位置まで掘削したボーリング孔にサンプラー10を静かに降ろす。そして、そのサンプラー10を孔底に対して垂直に設置する。
サンプラー10の設置後、地上に設置されている掘削機からボーリングロッド22を介してカップリングヘッド20に回転と給圧(押し込み荷重)を加える。そして、これと同時にボーリングロッド22を介してサンプラー10に掘削水を送水し、押し込みを開始する。
【0031】
ここで、前記カップリングヘッド20に与えられた回転は、外管12にのみ伝達され(内管14及びコアチューブ16は非回転)、この回転する外管12のビット18によって地盤が掘削されるとともに、コアチューブ16内に地盤から立上がった状態の試料が貫入される。
また、送水された掘削水は、ビット18のボトムチャージの穴18A又はビット18と遮水シュー44との間を通ってサンプラー10外に排出される。そして、カッティングスと一緒に孔壁と外管12との間を抜けて、地上に排出される。
【0032】
ここで、前記のごとく掘削水は、ビット18のボトムチャージの穴18A又はビット18と遮水シュー44との間から排出されるが、ビット18の内径部は遮水シュー44によってシールされているので、供給された掘削水によって試料が洗い流されることはない。
サンプラー10が所定位置まで貫入されたところで掘削作業を停止し、地盤から立上がった状態でコアチューブ16内に採取された試料の地盤分離作業を行う。試料の分離作業は次のように行う。
【0033】
まず、地上にあるボーリングロッド22のねじ部を緩め、ボーリングロッド22内に止水ボール78を落とす。そして、再び先に緩めたボーリングロッド22のねじ部を締め直す。
ボーリングロッド22内に落とされた止水ボール78は、図3に示すように、第1給水室50内に設置されたバルブ52の管路52Aを閉ざすので、この状態で、サンプラー10に掘削水を送水する。
【0034】
サンプラー10に送水された掘削水は、まず、逆止弁固定用ピストン82に作用し、該逆止弁固定用ピストン82を下方に移動させる。移動した逆止弁固定用ピストン82は、逆止弁64を上部から押さえ込み、これにより、コアチューブ16内に採取された試料の漏れが防止される。
前記逆止弁固定用ピストン82を下方に移動させた掘削水は、次にピストン28に作用し、ピストン28を上方に移動させる。このピストン28が上方に移動すると、それに伴ってコアチューブ16が上方に移動し、この結果、コアチューブ16と中間チューブ34とが分離する。そして、このコアチューブ16と中間チューブ34とが分離することにより、図4に示すように、その間に隙間が形成され、その隙間に予め捻じりを与えておいた可撓性チューブ38が入り込み、縮径してコアチューブ16の下端部を閉塞する。
【0035】
すなわち、可撓性チューブ38は、予め捻じりを与えておくことにより、常に縮まろうとする力が働く。この力は円周方向の力と半径方向の力とからなり、前記コアチューブ16と中間チューブ34との間に隙間が形成されると、その半径方向の力を抑えていたものが一気に開放される。この結果、可撓性チューブ38は一気にこの隙間に入り込んで縮径し、その捻りもこの部分に集中する。そして、この捻じられた可撓性チューブ38がコアチューブ16の下端部を閉塞し、採取した試料を地盤から分離して、コアチューブ16内に保持し、試料を採取する。
【0036】
以上の操作が終わった段階でサンプラー10を地上に回収すれば、必要な試料も同時に回収できる。そして、回収後は、カップリングヘッド20側を低くして、ビット18より分解すれば、逆止弁64と逆止弁固定用ピストン82によってピストン8側の試料の流出を防止しているので、完全な形で試料を取り出すことができる。
【0037】
このように、本実施の形態のサンプラー10によれば、薬液注入装置や凍結装置など大がかりな特別な装置を使用することなく、砂及びヘドロ等の軟弱地盤のサンプリングを行うことができる。
また、本実施の形態のサンプラー10は、ダブルコアバーレルタイプであり、ビット18を回転させて掘削しながらサンプリングを行うため、締まった砂でも容易にサンプリングを行うことができる。
【0038】
また、従来のサンプラーのように、試料の保持機構が孔壁と外管との摩擦力に頼らないため、ヘドロ等の摩擦力が期待できない層であっても、確実なサンプリングを行うことができる。
さらに、本実施の形態のサンプラー10は、先端部に遮水シュー44を備えているため、掘削水と試料とを完全に遮水することができる。このため、掘削水による試料の流出を完全に防止することができ、完全な形で試料を採取することができる。
【0039】
また、試料の採取時に、コアチューブ16上部の排水用の穴(第1水路62)を塞ぐようにしているため、試料を漏らすことなく採取することができる。
また、試料掘削時と試料分離時の切り換えにバルブ機構を採用しているためシャーピン等の消耗品が不要となり、経済性も向上する。
なお、本実施の形態では、コアチューブ16と中間チューブ34を分離させる手段として、掘削水の送水圧で作動するピストン28を用いていたが、コアチューブ16を移動させる手段は、これに限定されるものではなく、コアチューブ16を軸線に沿って移動させることができるものであればよい。
【0040】
また、本実施の形態では、中間チューブ34を固定し、コアチューブ16側を移動させることにより、両者を分離するように構成しているが、中間チューブ34側を移動させることにより、両者を分離するように構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、大がかりな付属装置を必要とせず、確実に軟弱地盤の試料を採取することができる。また、掘削形のサンプラーであるため、締まった砂でも容易にサンプリングを行うことができる。さらに、先端部に遮水シューを装備することにより、掘削水と試料とを完全に遮水することができ、掘削水による試料の流出を完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサンプラーの実施の形態の全体構成図(掘削時)
【図2】図1のA部拡大図
【図3】本発明に係るサンプラーの実施の形態の全体構成図(分離時)
【図4】図3のB部拡大図
【符号の説明】
10…サンプラー
12…外管
14…内管
16…コアチューブ
18…ビット
20…カップリングヘッド
22…ボーリングロッド
24…スイベル
28…ピストン
34…中間チューブ
38…可撓性チューブ
44…遮水シュー
64…逆止弁
82…逆止弁固定用ピストン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sampler for collecting a geological sample, and more particularly to a sampler for collecting earth and sand distributed in the ground using a drilling hole such as a borehole.
[0002]
[Prior art]
When sand or mud is on the seabed or riverbed and contains a large amount of water, the sample lacks viscosity, and even if it can be held in the ground with conventional samplers, the sample often falls off when pulled up. It was.
Therefore, various methods have been devised to prevent the sample from falling off when the sampler is pulled up. For example, after securing the sample, a chemical solution such as calcium chloride or silicon soda is injected into the cutting edge portion to harden the cutting edge portion (chemical solution injection method), or compressed air is sent to the cutting edge portion and partially unsaturated To create an apparent surface and give an apparent adhesive force by surface tension (air chamber method), inject freezing gas into the cutting edge to freeze the bottom of the sample, or freeze the formation before sampling In addition, there is a method of sampling frozen soil (freezing method).
[0003]
However, the samplers by these methods have a drawback that a device for injecting a chemical solution or a device for freezing the formation is required, and the entire device becomes large. In addition, samplers using these methods have the disadvantages that the sample collection operation is complicated and time consuming, and that the sample collection rate is poor. Therefore, it has been desired to provide a sampler that can reliably collect a sample with a simpler mechanism.
[0004]
The sampler disclosed in Japanese Patent Publication No. 56-31536 has been developed from this point of view. A flexible tube is provided at the cutting edge, and the sample is sampled and twisted to obtain a core. The lower end of the tube is closed to prevent the sample from falling off.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the sampler disclosed in Japanese Patent Publication No. 56-31536 has a mechanism built on the basis of the frictional force between the hole wall and the outer tube. Had the disadvantage of not working effectively.
[0006]
The sampler disclosed in Japanese Patent Publication No. 56-31536 is a type of piston sampler that pushes the core tube with force. Therefore, when applied to the sand layer, the sampler requires a very large force. was there.
In this regard, in the double core barrel type excavation type sampler, the core tube can be easily penetrated even in the case of a sand layer, but in order to discharge the cuttings, it is necessary to supply water to the tip of the bit. There was a problem that not only the sample was washed away.
[0007]
This invention is made | formed in view of such a situation, and it aims at providing the sampler which can extract | collect the sample of a soft ground reliably, without requiring a large-scale attachment apparatus.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the present invention provides an outer tube having a bit at a lower end, an inner tube rotatably accommodated inside the outer tube, and a core tube accommodated inside the inner tube. An intermediate tube that is housed inside the inner tube and is detachably joined to the core tube, and a water-impervious shoe that is provided at the distal end of the inner tube or the intermediate tube and protrudes from the distal end of the bit A flexible tube that is pre-twisted on the outer periphery of the joint between the core tube and the intermediate tube and connects the core tube and the intermediate tube; and the core tube and the intermediate tube Moving means for moving the core tube and the intermediate tube in the direction of moving away from each other by moving the core tube and the intermediate tube in a direction of moving away from each other. Diameter are reduced in diameter, characterized in that for closing the lower end of the core tube.
[0009]
According to the present invention, the core tube and the intermediate tube are joined in a separable state, and a flexible tube twisted in advance is attached to the joined portion. For this reason, only by moving the core tube and the intermediate tube relatively away from each other, the diameter of the flexible tube can be reduced and the lower end portion of the core tube can be closed.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of a sampler according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is an overall configuration diagram of an embodiment of a sampler according to the present invention, and FIG. 2 is an enlarged view of a portion A thereof.
[0011]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
The
[0012]
The
The
[0013]
An
A
[0014]
By the way, the
Here, in the state where the
[0015]
However, when the
[0016]
A
[0017]
This water-
[0018]
Here, in the
As shown in FIG. 1, the drilling water is supplied to the
[0019]
The drilling water introduced into the first
The second
[0020]
The third
[0021]
Although the excavation water is supplied as described above, water (or air) in the
A
[0022]
The water introduced into the
[0023]
The water introduced into the first
The water (or air) in the
[0024]
By the way, in the
[0025]
The
In this case, first, as shown in FIG. 3, a
[0026]
The drilling water supplied to the
[0027]
The drilling water supplied to the
[0028]
Here, when the
[0029]
Thus, in the
The operation of the embodiment of the sampler according to the present invention configured as described above is as follows.
First, the
[0030]
When the above set is completed, a sample is collected. The sample is collected according to the following procedure.
First, the
After the
[0031]
Here, the rotation given to the
Further, the drilled water that has been sent passes through the
[0032]
Here, as described above, the drilling water is discharged from the
When the
[0033]
First, the threaded portion of the
As shown in FIG. 3, the
[0034]
The drilling water sent to the
The excavated water that has moved the check
[0035]
In other words, the
[0036]
If the
[0037]
Thus, according to the
The
[0038]
In addition, unlike conventional samplers, the sample holding mechanism does not rely on the frictional force between the hole wall and the outer tube, so even a layer that cannot expect a frictional force such as sludge can be sampled reliably. .
Furthermore, since the
[0039]
Further, since the drain hole (first water channel 62) above the
In addition, since a valve mechanism is used for switching between sample excavation and sample separation, consumables such as shear pins are not required, and the economy is improved.
In the present embodiment, as a means for separating the
[0040]
Further, in the present embodiment, the
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to reliably collect a sample of soft ground without requiring a large-scale accessory device. Moreover, since it is an excavation type sampler, it can sample easily even with the tight sand. Furthermore, by providing a water-impervious shoe at the tip, the drilling water and the sample can be completely shielded, and the sample can be prevented from flowing out of the drilling water completely.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of an embodiment of a sampler according to the present invention (during excavation)
2 is an enlarged view of part A in FIG. 1. FIG. 3 is an overall configuration diagram of the sampler according to the embodiment of the present invention (when separated).
FIG. 4 is an enlarged view of part B in FIG.
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記外管の内側に回転自在に収納された内管と、
前記内管の内側に収納されたコアチューブと、
前記内管の内側に収納され、前記コアチューブと分離可能に接合される中間チューブと、
前記内管又は前記中間チューブの先端部に設けられ、前記ビットの先端より突出される遮水シューと、
前記コアチューブと前記中間チューブの接合部の外周に予め捻じられた状態で取り付けられて、該コアチューブと中間チューブとを連結する可撓性チューブと、
前記コアチューブと前記中間チューブとを相対的に離れる方向に移動させる移動手段と、
を備え、前記コアチューブと前記中間チューブとを相対的に離れる方向に移動させることにより、前記予め捻じられた可撓性チューブの径が縮径して前記コアチューブの下端部を閉塞することを特徴とするサンプラー。An outer tube with a bit at the lower end,
An inner tube rotatably accommodated inside the outer tube;
A core tube housed inside the inner tube;
An intermediate tube housed inside the inner tube and detachably joined to the core tube;
A water shielding shoe provided at the tip of the inner tube or the intermediate tube and protruding from the tip of the bit;
A flexible tube that is attached to the outer periphery of the joint between the core tube and the intermediate tube in a pre-twisted state, and connects the core tube and the intermediate tube;
Moving means for moving the core tube and the intermediate tube relatively away from each other;
The core tube and the intermediate tube are moved away from each other, thereby reducing the diameter of the pre-twisted flexible tube and closing the lower end of the core tube. A featured sampler.
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