JP3831637B2 - dishwasher - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食器洗い機に関し、更に詳しくは、システムキッチンに組み込むためのビルトインタイプに好適な引き出し式の食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭用の食器洗い機は、一般に、洗浄庫内に水道水を導入してその底部に貯留し、そのあとポンプを作動させて貯留した水を吸引してノズルへ送給し、ノズルから勢いよく水を噴射させて洗浄庫内に収容した食器類を洗浄するという構成を有している。従来のこの種の食器洗い機は、筐体の内部に洗浄庫が固定的に配設され、筐体の前面には手前下方に回動するドアが設けられ、ドアを開いた状態で洗浄庫内から食器籠を水平前方に引き出す構造となっている。
【0003】
一方、このような食器洗い機とは別に、いわゆる引き出し式の食器洗い機と呼ばれるものが知られている。すなわち、引き出し式食器洗い機では、食器を収納するための食器籠を内装する洗浄庫が前面パネルを兼ねるドアとともに前方に引き出し可能に構成されており、洗浄庫を引き出した状態では洗浄庫の上面が広く開口していて上から食器類を出し入れできるようになっており、洗浄庫を筐体に押し入れた状態で筐体内の上部空間に退避させていた上蓋を降下させて洗浄庫の上面開口を閉塞する構造となっている。
【0004】
こうした引き出し式食器洗い機は例えば米国特許2661750号や同じく米国特許2668091号に開示されているように古くから知られていたが、近年、日本において一般家庭へのシステムキッチンの普及に伴い、システムキッチンに組み込むためのビルトインタイプの食器洗い機として注目され始めている。それに伴い、引き出し式食器洗い機において、操作性の向上など様々な観点からの改良が提案されている(例えば特開2000−139799号公報など参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来知られている引き出し式食器洗い機では、以下に説明するように幾つかの課題がある。
【0006】
(1) 上記特開2000−139799号公報などに記載の従来の食器洗い機では、使用者による洗浄庫の引き出し・押し入れ操作に連動して機械的に上蓋が上下動する構造となっている。このような構造では引き出し・押し入れ操作時に外部から加えられる力の一部が上蓋の上下動のための力として利用されるため、引き出し・押し入れ操作が重くなる傾向にある。特に多量の食器類を洗浄庫に収容した状態では洗浄庫自体の重量がかなり大きいため、操作力の一部が上蓋の上下動に流用されてしまうと、老齢者などにとっては引き出し・押し入れの操作がしにくくなるおそれがある。
【0007】
他方、上記米国特許2661750号公報に記載の従来の食器洗い機では、筐体の前面に設けられた操作レバーと一体に回動する上蓋押圧機構を上蓋の上部空間に配設し、使用者による操作レバーの操作に応じて上蓋が上下動して洗浄庫の上面開口を閉塞する構造となっている。しかしながら、このような構造では上蓋の上部に大きな空間を確保しなければならず、その分だけ洗浄庫の容積を小さくせざるを得ない。また、上蓋押圧機構により上蓋の中央部を押さえ付けても、その周囲の上蓋と洗浄庫の上縁端とが接触する箇所では充分な密着性を確保することが難しく、水漏れが発生し易いという問題もある。
【0011】
本発明は上記のような課題を始めとする引き出し式食器洗い機に関する種々の課題を解決するために成されたものであり、その第1の目的とするところは、引き出し式食器洗い機において、洗浄庫の引き出し・押し入れ操作時に外部から与えられる力を利用することなく上蓋の開閉を確実に行うとともに、上蓋の開閉機構が大きなスペースを占有することなく洗浄庫の容積を大きく確保することができるような上蓋の開閉機構を備えた食器洗い機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段、及び効果】
上記課題を解決するために成された本発明に係る第1の食器洗い機は、上面に食器収納・取出し用の開口を有する洗浄庫を、前面が開口した筐体から前方に引き出し自在に設けた食器洗い機において、
a)前記洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋と、
b)該上蓋を前記筐体の内部で上下動自在に保持するべく、該筐体の側壁と前記上蓋との間に左右一対で設けられた上蓋保持手段と、
c)前記洗浄庫の前面に取り付けられた前面板にあって、使用者による手動操作を受けて二つの位置の間で移動する操作手段と、
d)前記洗浄庫の左右の両側壁とそれに対面する前記筐体の左右の両側壁との間隙にそれぞれ配置され、前記操作手段による操作に応じて牽引されるワイヤロープを含み、前記操作手段の手動操作による力を前記上蓋保持手段に伝達して前記上蓋を上下動させる左右一対の作動力伝達手段と、を備え、
前記操作手段は、前記洗浄庫が筐体内部に収容された状態から引き出されるのを阻止する又はその阻止を解除するラッチ手段の操作を兼ね、
前記洗浄庫が筐体内に収納された状態での前記操作手段の一方位置への手動操作により、前記ワイヤロープが牽引されて前記上蓋が下動し前記洗浄庫の上面開口が閉塞するとともに、前記筐体内に収納された前記洗浄庫が引き出されるのがラッチ手段にて阻止され、
前記操作手段の他方位置への手動操作により、前記ワイヤロープが牽引解除されて前記上蓋が上動し前記洗浄庫の上面開口が開放するとともに、ラッチ手段による前記洗浄庫の引き出し阻止が解除される、
ことを特徴としている。
【0016】
この第1の食器洗い機では、洗浄庫が筐体内に完全に収容された状態で使用者が操作手段に対し第1位置から第2位置へ移動させるような力を加えると、その機械的な力が洗浄庫の左右の両側壁とそれに対面する筐体の左右の両側壁との間隙にそれぞれ配置された作動力伝達手段を介して上蓋保持手段へと伝達され、上蓋が降下して洗浄庫の上面開口を閉塞する。
【0017】
ここで、上蓋保持手段の一態様は、一端が前記筐体の側壁内面に回転自在に軸着され他端が前記上蓋の側部に回転自在に連係された、前後二本の連接体を備える平行リンク機構を含み、該二本の連接体が互いに略平行状態を維持して回動しつつ前記上蓋を上下方向に移動させる構成とすることができる。
【0018】
ここで、連接体と上蓋との回転自在の連係とは、回転自在に軸着されたものでもよいが、軸が完全に固定されておらず、例えば略水平方向に所定の狭い範囲で移動自在に緩着されていてもよい。このような構成によれば、上蓋は連接体に支持された状態で揺動することにより上下動するのではなく、前後動することなくほぼ垂直に上下動することが可能となる。
【0019】
また、前記作動力伝達手段の一態様は、前記操作手段による操作に応じて牽引される線状部材と、該線状部材の牽引により前記平行リンク機構を作動させる作動力付与部とを含む構成とすることができる。更にまた、前記上蓋保持手段は前記上蓋を上昇方向に付勢する第1付勢手段を含み、前記作動力付与部は、前記線状部材の牽引によって前記平行リンク機構を前記第1付勢手段による付勢力に抗する方向へ作動させることにより前記上蓋を降下させる構成とすることができる。
【0020】
この構成によれば、洗浄庫が筐体内に完全に押し込まれた状態で使用者が上述したように操作手段を操作すると、その操作に応じて作動力伝達手段の線状部材が牽引され、その線状部材の牽引動作によって作動力付与部が平行リンク機構の連接体をほぼ同時に駆動して上蓋を降下させ、洗浄庫の上面開口を閉塞する。一方、使用者が操作手段を先と逆方向に操作すると、線状部材の牽引が解除され、上記第1付勢手段の付勢力によって平行リンク機構の連接体が先と反対方向へと回動して上蓋が上昇し、洗浄庫の上面開口が開放する。したがって、この状態では洗浄庫を前方へと引き出すことが可能となる。
【0021】
このように本発明に係る第1の食器洗い機によれば、洗浄庫の両側壁と筐体の両側壁との間の狭い間隙にそれぞれ配置された作動力伝達手段を介して上蓋保持手段に力を伝達しているので、上蓋の上下動を行うために筐体内で広い空間を占有することがない。そのため、洗浄庫の容積を大きく確保することができ、洗浄庫に収容可能な食器類の数を増加させることができる。また、作動力伝達手段を左右両側に配置してそれぞれ左右の上蓋保持手段へと力を伝達しているため、上蓋は周囲、つまり洗浄庫との接触部位に近い位置で引き下げる力を受けることになり、洗浄庫上縁端との密着性が良好になる。更にまた、本発明の第1の食器洗い機では、洗浄庫の引き出し・押し入れ操作のための力を上蓋の上下動に利用していないので、洗浄庫の引き出し・押し入れ操作をスムーズに大きな力を掛けることなく行うことができる。
【0022】
また、上記第1の食器洗い機では、前記作動力伝達手段は、前記線状部材を介した牽引経路中に該牽引力と反対方向に付勢力を有する第2付勢手段を備える構成とすると更に好ましい。この構成によれば、左右の上蓋保持手段の動作のアンバランスなどによって上蓋の降下が左右に傾いた場合であっても、第2付勢手段が伸長することによって上蓋保持手段へ付与される作動力が調整されるため、上蓋全体がほぼ均一に洗浄庫の上縁端に密着する。そのため、洗浄庫と上蓋との密着箇所において高い水封性を確保することができる。
【0023】
更にまた、前記操作手段は、洗浄庫が筐体内部に収容されている状態からその引き出しを阻止する又はその阻止を解除するラッチ手段の操作を兼ねる構成とすることができる。
【0024】
この構成によれば、上蓋が閉鎖したときには洗浄庫の引き出しが確実に阻止され、逆に、洗浄庫の引き出しが可能であるようにラッチを解除した際には上蓋は確実に上昇している。したがって、上蓋が閉鎖しているにも拘わらず洗浄庫が無理に引き出されることによって洗浄庫と上蓋との密着箇所に無用な負荷が掛かることを防止できる、また、使用者にとっては操作が非常に簡単になる。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例による食器洗い機について図面を参照して説明する。まず、図1、図2により本実施例(以下「第1実施例」という)の食器洗い機の全体構成を説明する。図1及び図2は本食器洗い機の全体構成を示す概略縦断面図であり、図1は洗浄庫を筐体内に完全に収納した状態、図2は洗浄庫を筐体から引き出す途中の状態である。
【0058】
前面が開口した筐体1の内部には上面開口3を有する洗浄庫2が配設され、洗浄庫2の内部には食器類を整列配置するための食器籠4が設置されている。筐体1内の上方空間には、洗浄庫2の上面開口3を閉塞するための上蓋5が、前後一対のリンク6、6’を含む左右一対の平行リンク機構により上下動自在に配置されている。洗浄庫2の前壁2aには、筐体1の前面開口を閉塞するドアを兼ねた前面パネル7が着脱可能に取り付けられており、前面パネル7と洗浄庫2とは一体に、筐体1の両側壁内側に略水平に架設された案内レール8に沿って前方に引き出し自在となっている。
【0059】
前面パネル7の上部は庇状に突出した斜面部7aを有しており、その斜面部7aには各種の操作キーや表示器を備える操作パネル9が設けられている。この斜面部7aの下側は内側に窪んだ把手部10に形成されており、把手部10には上記操作手段として左右方向に回動可能な操作レバー11が設けられている。この操作レバー11の左右方向の回動動作は、洗浄庫2の前壁2aと前面パネル7との間で上方に突出した、上記ラッチ手段であるラッチバー12に連動しており、使用者による操作レバー11の操作に連動して洗浄庫2の引き出し動作を阻止する(つまりラッチする)又はその阻止を解除することができるようになっている。
【0060】
後に詳しく述べるが、本食器洗い機では、操作レバー11の操作に連動して上記ラッチバー12のほか、上蓋5の上下動、つまり洗浄庫2の上面開口3の閉塞・開放動作が行われるように構成されている。すなわち、図1に示すように、洗浄庫2が筐体1内に完全に収納された状態において操作レバー11をラッチ方向に回動させると、ラッチバー12が回動して洗浄庫2が引き出せない状態に係止するとともに、上蓋5が降下して洗浄庫2の上面に密着して上面開口3を閉塞する。一方、使用者が操作レバー11をラッチ解除方向に回動させると、図2に示すように上蓋5が上昇して洗浄庫2の上面開口3に接しない状態となり、またラッチバー12の係止も解除されるため、洗浄庫2を筐体1内から前方へと自由に引き出すことができるようなる。
【0061】
洗浄庫2の後方には図示しない給水バルブを備えた伸縮自在の給水ホース13が接続されており、給水バルブが開かれると外部の水道栓等から供給された水が給水ホース13を通して洗浄庫2内に注がれる。洗浄庫2の前部底面には大きく窪んだ貯水槽14が連通して配設されており、洗浄庫2内に注がれた水は貯水槽14に流れ込んで貯留される。この貯水槽14の上部には、食器洗浄時に食器から流れ落ちる食物の残滓を捕集するためのメッシュ状のフィルタ15が着脱自在に設けられている。洗浄庫2の底部中央には、上面に複数の水噴出穴が形成された回転自在のノズルアーム16が設けられ、洗浄庫2の底面下方には洗浄兼排水ポンプ17が配置されている。洗浄兼排水ポンプ17は両回転方向に回転駆動可能なモータを含み、このモータが正転方向に回転するとき洗浄兼排水ポンプ17は洗浄ポンプとして機能し、逆転方向に回転するとき排水ポンプとして機能する。
【0062】
図1に示すように洗浄庫2が筐体1内に完全に収納された状態にあって洗浄運転やすすぎ運転時には、図示しない給水バルブが開放されて、給水ホース13を通して洗浄庫2内に水が供給される。洗浄庫2内に供給された水は貯水槽14を含む洗浄庫2の底部に溜まる。この貯留水は洗浄庫2の底部に配設されたヒータ18により適度に加熱される。この状態で洗浄兼排水ポンプ17が洗浄ポンプとして駆動されると、貯水槽14から吸引された温水がノズルアーム16へと圧送され、水噴出穴から洗浄庫2内に噴射される。この噴射の勢いによりノズルアーム16は回転する。これにより、食器籠4に収容されている食器類に水が吹き掛かって汚れが落ちる。食器に付着していた食物の残滓はフィルタ15に捕集され、水は貯水槽14に流れ込んで再び循環して使用される。
【0063】
なお、図が煩雑になるため記載を省略しているが、洗浄庫2の前壁2aと前面パネル7との間には送風ファンなどを含む送風手段と排気手段とが備えられており、乾燥行程時には送風手段により洗浄庫2内に外気が供給されて、その外気はヒータ18により加熱されて食器に当たり、食器から発する水蒸気を含む空気は排気手段により機外へと排出されるようになっている。
【0064】
本食器洗い機の主たる特徴の一つは上蓋5の開閉駆動機構にある。次に、これについて図3〜図9を参照して詳細に説明する。図3及び図4は上蓋5の開閉駆動機構を中心とする要部の側面構成図であり、図3は洗浄庫2を筐体1内に完全収納した状態、図4は洗浄庫2を筐体1から引き出す途中の状態である。図5は上蓋5の開閉駆動機構を中心とする要部の正面図である。図6は上蓋5の開閉駆動機構を構成する操作レバー周辺の要部の上面図、図7は同じ要部の正面図、図8は図3中のA部付近の拡大図、図9は図8中のD−D’切断線断面図である。
【0065】
上記平行リンク機構を構成する1個のリンク6(又は6’)は略L字形状の板状部材であり、そのL字形状の短辺部が連接体として機能する。図8、図9に示すように、この短片部の前端部には前後方向に細長い長円形状穴6aが開口しており、その穴6aには上蓋5の側面に螺着された円筒軸5aが脱落しないように挿通され、これにより上蓋5は穴6aの長さで決まる範囲で前後方向にスライド移動可能となっている。一方、上記短片部の他方の端部、つまりL字の中央部は筐体1の側壁1a内面に螺着されたネジ6bにより回転自在に軸支されている。
【0066】
また、前後2個のリンク6、6’の長片の端部は略水平に延在する作動板20の両端部にネジ6c、6c’で回転自在にそれぞれ軸着されており、これらは上記作動力伝達手段に含まれる作動力付与部として機能する。筐体1の側壁1a内面にあって上記円筒軸5aの前方には、この円筒軸5aの頭部に接触する位置まで突出して位置規制板28が固着されている。また、図示しないものの、後部側のリンク6’では上記円筒軸5aに相当する円筒軸の後方に同じように位置規制板28’が固着されている。すなわち、上蓋5は上述したように前後方向にスライド移動自在であるものの、実際には前後の位置規制板28、28’により前後方向への移動が規制されている。これにより、リンク6、6’がネジ6bを中心に筐体1に対して回動するとき、上蓋5はほぼ垂直に上下動するようになっている。また、作動板20は上蓋5と互いに略平行に且つ水平に維持された状態で前後動するようになっている。
【0067】
後部側のリンク6’の長片部には、第1付勢手段として略水平に架設されたコイルばね21の一端が接続され、コイルばね21の他端は筐体1の側壁1a内側面に固定されている。このコイルばね21はリンク6’がネジ6b’を中心に図3で時計回り方向に回転するように付勢しており、そのため上蓋5はネジ6b、6b’を中心に上方に持ち上げられるように付勢されている。
【0068】
作動板20の前端部には、第2付勢部材としての小型のコイルばね22を介挿して、作動力伝達手段の一部である線状部材としてのワイヤ23を構成するワイヤロープの一端が固定されている。ワイヤ23はチューブの中をワイヤロープが摺動自在に挿通された構成となっており、そのチューブの一端23aは作動板20とワイヤロープとの接続箇所よりも後方側の筐体1の側壁1a内側面に固定されている。ワイヤ23は該接続箇所から後方に延伸して大きく円弧を描いて下方へと配設され、洗浄庫2の側壁外側面に略水平に形成されたワイヤ案内溝24に沿って前方へと送られ、更に、前面パネル7と洗浄庫2の前壁2aとの空隙へと導かれている。なお、図3、図4には現れない、本食器洗い機の反対側面にも同様にワイヤ23’が配設されている。
【0069】
図6、図7に示すように、操作レバー11は垂直方向に延伸する回動部材25に固定され、両者は一体に、前面パネル7に固着された取付部材26に対して軸25aを中心に所定範囲で回動自在となっている。回動部材25と取付部材26との間にはコイルばね27が架設されている。このコイルばね27は操作レバー11の回動範囲の両端よりも中央部においてより伸長するため、操作レバー11が回動範囲の略中央にあるときにその両方向に回動するように付勢する。したがって、例えば、ラッチ解除位置にある操作レバー11をラッチ方向に回動しようとすると、始めはコイルばね27の付勢力に抗して操作レバー11を回さなければならないため或る程度の力を必要とするが、操作レバー11が回動範囲の略中央を通過すると、コイルばね27の付勢力はその回動を助けるように作用するため、大きな力を加えることなく操作レバー11はラッチ位置まで移動する。
【0070】
図5、図7に示すように、両ワイヤ23、23’のチューブの他端部23b、23b’は取付部材26に固定されており、各ワイヤロープの端部は回動部材25に固着されている。したがって、操作レバー11がラッチ位置にあるときには、操作レバー11と一体に回動する回動部材25によりワイヤロープが牽引され、操作レバー11がラッチ解除位置に戻されるとワイヤロープの牽引は解除される。
【0071】
上述のように操作レバー11がラッチ位置まで回動されてワイヤロープが牽引されると、作動板20はコイルばね21の圧縮付勢力に抗して後方へと引かれる。回動部材25は左右のワイヤ23、23’の各ワイヤロープをほぼ同一長さだけ同時に牽引するから、左右の作動板20は同じように後方へと移動し、これにより、上蓋5はほぼ垂直に降下して洗浄庫2の上面開口3を閉塞する。なお、組立工程上や部品のバランスの悪さのために左右両側の平行リンク機構の動作の不均衡によるアンバランスがあった場合でも、ワイヤロープと作動板20との間に介挿したコイルばね22の作用によってそのアンバランスは修正される。すなわち、そうしたアンバランスのために上蓋5が左右に傾きながら降下し、左右いずれか一方の側で上蓋5下面が先に洗浄庫2の上縁部に接触した場合、その側面ではコイルばね22が伸長することによって牽引力が吸収され、他方の側面では牽引力がそのまま作用して上蓋5が降下する。そして、上蓋5全体が洗浄庫2の上面開口3を閉塞した後には、全体にほぼ均一に押圧力が作用するため、上蓋5と洗浄庫2の上縁部との密着箇所では全周に亘って高い水封性を達成することができる。
【0072】
操作レバー11がラッチ位置にある状態からラッチ解除の位置まで回動されると、回動部材25が一体に回動して左右のワイヤ23、23’のワイヤロープの牽引が解除される。すると、左右の作動板20はコイルばね21の圧縮力によって前方へと移動する。これにより上蓋5はほぼ垂直に上昇し、洗浄庫2の上面開口3を開放する。
【0073】
このように本食器洗い機では、使用者による操作レバー11の回動操作に応じて洗浄庫2の引き出し阻止又はその解除を行うことができると同時に、上蓋5の閉鎖又は開放を行うことができる。このような上蓋5の開閉駆動動作は、洗浄庫2の側壁外側面と筐体1の側壁1a内側面との間に形成された狭い空隙に配設したワイヤ23、23’を介して行われるので、筐体1内の空間を大きく占有することがなく、洗浄庫2の容積を大きく確保するのに有利である。
【0074】
次に、本食器洗い機の他の特徴である上蓋5と洗浄庫2との接触箇所の水封構造について、図10〜図12を参照して説明する。図10及び図11は洗浄庫2の上縁部と上蓋5との接触箇所の詳細構成を示す縦断面図であり、図10は上蓋5が上昇した状態、図11は上蓋5が降下した状態である。また、図12は洗浄庫2の上面図である。
【0075】
洗浄庫2の上縁端には、内立壁部2cと、これよりも高い外立壁部2dとから成る溝が周設されている。この溝の中には水封部材としてのガスケット31が嵌め込まれている。ガスケット31は上下二段の中空構造を有しており、上段中空部31aは周方向に適宜の箇所に設けた小孔によって外部と連通し、溝に嵌挿しない状態では図10中に点線で示すように外側に張り出した形状になっている。一方、下段中空部31bは図12に示すように四隅のコーナ部を挟んで両側に切れ目を有しており、その切れ目から断面略L字形状の補強金具32を内側に挿入することができるようになっている。補強金具32は、周方向に殆ど隙間なく取り付けられるように、洗浄庫2の前辺、後辺に対応した短手の直線状部材32bと、左右の辺に対応した長手の直線状部材32cと、四つのコーナ部をカバーするコーナ形状部材32aとから成る。溝の底部と各補強金具32の適宜の箇所にはネジ穴が穿孔されており、補強金具32を下段中空部31bに挿入したガスケット31を溝に嵌挿したならば、溝の底部下方からネジ穴に貫通したネジを補強金具32のネジ穴に螺合して固定する。
【0076】
この補強金具32はガスケット31を溝に固定するための機能を有するとともに、洗浄庫2の上縁端を補強する機能を有している。すなわち、洗浄庫2の上縁端は左右側壁の中央付近や前後壁の中央付近などで内側に湾曲するように変形し易い。しかしながら、金属製であって高剛性の補強金具32を差し渡すことによって、こうした変形を防止することができる。
【0077】
上述したように、ガスケット31は溝に嵌挿されない状態では上段中空部31aが外側に張り出した形状になっている。そのため、ガスケット31を溝に嵌挿したとき、その張り出し部は収縮する方向に押され、溝の外立壁部2dの内周面に緊密に密着する。また、このとき、ガスケット31の上端は外立壁部2dの上端よりも低くなる。更に、ガスケット31は内周側に段差部31cを有しており、溝に取り付けるとこの段差部31cは内立壁部2cの上縁端の上に載る。上蓋5が降下すると、上蓋5の最外周の突片部5bがガスケット31の上段中空部31aを押し潰し、その反発力によって隙間無く密着し、高い水封性を発揮する。
【0078】
上述のようにガスケット31の上端は外立壁部2dの上端よりも低く、ガスケット31の上面は外側から内側に向かって下傾し、しかも、ガスケット31の内周面は内立壁部2cの上縁端の上に載っている。そのため、仮にガスケット31の上に水が落ちた場合でも、水がガスケット31を伝って洗浄庫2の内部へと流下し、外側へはこぼれ落ちない。
【0079】
更にまた、上蓋5には、突片部5bの内周側に、断面略J字形状の合成樹脂成型品である樋部30が取り付けられている。但し、この樋部30は上蓋5の全周に亘って設けられているのではなく、図2に示した位置Bよりも後方側にのみ設けられており、位置Bで樋部30は途切れている。位置Bは洗浄庫2が最大限引き出された場合でも直下が洗浄庫2の範囲内となるような位置である。このような構造は次のような作用がもたらす。
【0080】
すなわち、上蓋5が閉塞されて洗い運転が開始されると、ノズルアーム16から噴射された水が上蓋5の下面にも到達する。掛かった水は上蓋5の下面を伝って周囲に流れ樋部30の中に入る。そして樋部30に沿って流れ、上記切れ目から洗浄庫2内に流下する。洗い運転中に運転が一時停止されて洗浄庫2が筐体1から引き出されたとしても、上記切れ目の直下は洗浄庫2内であるため、樋部30を伝った水は必ず洗浄庫2内へと落ち、庫外に水が流下することはなく、筐体1の内部を濡らしてしまったり、更に外側に漏れ出したりすることを防止することができる。
【0081】
次に、本食器洗い機の他の特徴である筐体1の構造について、図13〜図16を参照して詳細に説明する。図13は本食器洗い機をシステムキッチンに取り付けた状態を示す正面図、図14は同じく側面図、図15は本食器洗い機を載置する置台の外観斜視図、図16は図13中のC−C’切断線断面図である。
【0082】
本食器洗い機はビルトインタイプであるため、所定の寸法(例えば横幅450mm)に納める必要がある。現在、一般的には、図14に示すような置台81が使用されている。すなわち、引き出し等として利用される箱の両側壁82が載置板83から上方に突出した(突出部82a)構造となっている。この置台81は図13に示すようにシステムキッチンの両側板80の間に収納され、ずれを防止するために突出部82aと側板80とがボルト等の固定金具で固定される。
【0083】
食器洗い機はこの置台81の載置板83上に載置される訳であるが、本食器洗い機では、筐体1の横幅はキッチンの両側板80の内側の幅よりも僅かに小さいサイズとなっており、その底部1bの両側方のコーナ部1cは湾曲形状に形成されており、これによって突出部82aとの干渉を回避するようにしている。横幅450mmのシステムキッチンに対応した従来のビルトインタイプの引き出し式食器洗い機では、筐体の横幅を置台81の両側壁82の内側の寸法に合わせていたため410mm程度でしかなかったが、本食器洗い機では、筐体の横幅を450mmよりも僅かに小さい程度まで広げることが可能である。その分だけ、洗浄庫2の最大横幅も広げることができる。
【0084】
なお、洗浄庫2の底部には洗浄兼排水ポンプなどを内装した洗浄庫カバーが取り付けられ、これは洗浄庫2よりも横幅を小さくすることができるから、上述したように、筐体1のコーナ部1cを湾曲形状に形成しても何ら問題はない。
【0085】
上述したように、本食器洗い機をシステムキッチンに組み込んだとき、本食器洗い機の筐体1の側壁1aとキッチンの側板80との間隙はごく僅かである。しかしながら、本食器洗い機が振動すると側板80に接触して騒音を発生するおそれがあるため、次のような構造を採用している。すなわち、図16に示すように、筐体1の側壁1aの前縁部は略垂直に内側に折り曲げられ、その折り曲げ部と前面パネル7との間隙には当て金33が設けられ、その当て金33には介装体としてのゴムなどの弾性部材から成る防音ガスケット34が取り付けられている。防音ガスケット34は前面パネル7と当て金33との間の隙間を閉塞するとともに、側方に突出した突片34aがキッチンの側板80に当接している。これにより、食器洗い機の横ずれを防止することができるとともに、食器洗い機が振動してもその振動がキッチンの側板80に伝わりにくく騒音も軽減できる。また、この防音ガスケット34により前面パネル7と筐体1との隙間が閉塞されるため、不快害虫などの侵入防止にも有効であるとともに、洗い運転時に筐体1内で発生する各種の運転音が外部へ漏れにくくなり静音化に有用である。なお、好ましくは、同様に側板80に接触する突片を有する弾性部材を筐体1の後部側にも設けるとよい。
【0086】
ところで、図5及び図13においては筐体1の両側壁1a及び底部1bは一枚の板材をコーナ部1cが湾曲するように成形したものとして記載しているが、本食器洗い機では、これは元々一枚の板部材ではない。すなわち、図17に示すように、ちょうど縦の垂直面で分割される略左右対称な二枚の板部材100a、100bをその底部の中央で突き合わせて溶接などにより接合したものである。底部1bの中央を接合箇所としたのは、強度(剛性)を確保すべく、接合箇所が湾曲したコーナ部1cを避けるようにするためである。
【0087】
筐体1の両側壁1a及び底部1bを一枚の板部材で成形する場合、その大きさは約1600×600mm程度のかなり大きな金属板が必要である。このような板部材はロール状の鋼板から切り出されるが、サイズが大きいほど採れ率が低下し、廃棄される鋼板の割合が増加する。また、切り出した板部材に一箇所でも疵があると廃棄されるが、サイズが大きいほど疵がある確率が増し、この点においても廃棄量が増加する。これに対し、本食器洗い機では、筐体1の両側壁1a及び底部1bを二枚の板部材100a、100bから成形しているため、一枚の板部材のサイズは約1/2となり、採れ率が向上して廃棄される鋼板の割合が大きく減少する。また、疵がある確率も減少し、疵があった場合でも廃棄される量は半分になる。このように、本食器洗い機では、材料の使用効率を上げることができるので、資源の有効利用という点においても優れている。
【0088】
次に、本食器洗い機の他の特徴である食器籠4の構造について、図18〜図20を参照して詳細に説明する。図18は本食器洗い機の食器籠4の上面図、図19は後記椀類収容籠45を持ち上げた状態を示す上面図、図20は正面図を示している。
【0089】
この食器籠4にあっては、前後方向に延伸する軸40を中心に回動自在にコップ類を載置するための上部棚41が設けられ、その上部棚41の最前部には軸42を中心に回動自在に洗剤容器43が設けられている。洗剤容器43は上面全体が開口した皿状であって、一方向に傾斜した底面の最底部には洗剤が流れ出る流出穴43aが開口している。一方、下部籠のうちの前方側の椀類収容籠45は上記軸40、42と同じく前後方向に延伸する軸44を中心に回動自在となっている。
【0090】
図12に示すように、洗浄庫2の底部前方右寄りにはフィルタ15が配置されており、フィルタ15に捕集された残滓を捨てるにはフィルタ15の摘み部15aを摘んで洗浄庫2から取り出す必要がある。フィルタ15の直上には食器籠4が設けられていてそのままではフィルタ15を取り出すことができないが、図20に示すように椀類収容籠45を回動させて立てると、図19に示すようにフィルタ15の摘み部15aの上方が大きく開口する。したがって、この状態で(又は上部棚41も回動させた状態で)、使用者が上からフィルタ15の摘み部15aを指で摘んで横にずらしながら容易に持ち上げることができる。
【0091】
この食器洗い機では、特に、この回動式の椀類収容籠45の軸44を前後方向に延伸させているため、洗浄庫2を引き出す際に加わる力によって椀類収容籠45が回動しにくいので、食器のがたつきが防止できる。また、全ての軸40、42、44が同一方向に延伸しているので、使用者が操作を行う際に理解が容易で操作性が高い。
【0092】
次に、本発明の他の実施例(以下「第2実施例」という)である食器洗い機について図面を参照して説明する。この第2実施例の食器洗い機は、上記第1実施例による食器洗い機と上蓋開閉駆動機構の構成が相違する。図21は第2実施例による食器洗い機の上蓋開閉駆動機構の要部の側面構成図、図22は正面図である。なお、上記第1実施例と同一又は相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0093】
第2実施例の食器洗い機では、操作レバーの手動操作に連動したワイヤの牽引・弛緩によって平行リンク機構を作動させて上蓋5を上下動させる代わりに、左右の平行リンク機構を結合し、その結合部をトルクモータの駆動力でもって牽引する又は弛緩することによって上蓋5の開閉動作を行っている。
【0094】
この食器洗い機では、平行リンク機構を構成する連接部を含むリンク6、6’にネジ6cで回転自在に軸着された左右の作動板20は、洗浄庫2の底壁の下を通して配設された連結板部材50によって連結されており、その連結板部材50の底部の略中央に接続されたワイヤロープ51を二個のプーリ52、53を介してトルクモータ54が牽引する。すなわち、ここでは作動板20及び連結板部材50が上記結合手段として機能し、ワイヤロープ51、プーリ52、53及びトルクモータ54が上記駆動手段として機能する。
【0095】
トルクモータ54がオンしてワイヤロープ51を牽引すると、連結板部材50を介して両側の作動板20がコイルばね21の付勢力に抗して後方に略水平に移動する。これによって、上記第1実施例において操作レバー11をラッチ方向に回動させたときと同様に、平行リンク機構の作用により上蓋5はほぼ垂直に降下し、上蓋5が洗浄庫2の上面開口3を閉塞する位置で停止する。
【0096】
洗浄庫2を引き出す際には、それに先立ってトルクモータ54はオフされる。すると、ワイヤロープ51は弛緩して連結板部材50の牽引を解除するから、コイルばね21の付勢力によって連結板部材50は前方側へと移動し、これに伴い平行リンク機構により上蓋5はほぼ垂直に上昇して洗浄庫2から離間する。
【0097】
なお、この構成では、トルクモータ54がオンしているときにのみ上蓋5は洗浄庫2の上面開口3を閉塞している。したがって、省電力やトルクモータ54の長寿命化などのためには、トルクモータ54の作動時間をできる限り短くすることが望ましい。そこで例えば、トルクモータ54は洗浄運転の開始スイッチが操作されたときにオンされ、運転が終了したあと適宜の時間的余裕をとった後に速やかにオフされるようにするとよい。すなわち、操作の手順としては、使用者は洗浄庫2内の食器籠4に食器を収容した後、洗浄庫2を筐体1内に完全に押し入れて操作レバー11をラッチ位置まで回動する。この状態では洗浄庫2の引き出しはラッチバー12により阻止されるが、上蓋5は未だ洗浄庫2から離間した位置に留まる。そして、使用者が操作パネル9で所定の操作を行って運転開始のスイッチを操作した後に、トルクモータ54がオンして上述のように上蓋5が閉鎖される。その後に、水が洗浄庫2内へ導入されて洗い運転が開始される。
【0098】
更に、この第2実施例の食器洗い機は次のように変形することができる。図23は第3実施例による食器洗い機の上蓋開閉駆動機構の要部の側面構成図、図24は操作レバー11周辺の要部の上面図である。なお、上記第1、第2実施例と同一又は相当する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0099】
この第3実施例の食器洗い機では、上蓋5の開閉駆動機構は第2実施例と同一である。この第3実施例では、更に、作動板20の前端部にコイルばね22、プーリ55を介してワイヤ23のワイヤロープの端部が固着されている。ワイヤ23は第1実施例と同様にワイヤ案内溝24を経て前方へと送られているが、操作レバー11周辺の構造は第1実施例とは相違している。すなわち、図24に示すように、操作レバー11は軸25aを中心に回動自在であるが、ラッチ位置と解除位置は第1実施例とは全く逆である。コイルばね27は操作レバー11が解除位置に来るように回動部材25を付勢している。
【0100】
トルクモータ54がオフしていて上蓋5が洗浄庫2から離間した位置にあるときには、ワイヤ23のワイヤロープは弛緩していて回動部材25に力を及ぼさないため、コイルばね27の付勢力によって操作レバー11は解除位置にある。上述したようにトルクモータ54がオンすると作動板20が後方へと移動する。すると、ワイヤ23のワイヤロープが牽引され、回動部材25はコイルばね27の付勢力に抗して回動し、操作レバー11はラッチ位置に到達する。これによりラッチバー12は洗浄庫2の引き出しを阻止する。すなわち、この構成によれば、トルクモータ54のオン/オフに応じて上蓋5の開閉を行うとともに、操作レバー11も回動させて洗浄庫2のラッチ又はその解除を行うことができる。したがって、使用者の操作レバー11の操作に依らずに、洗い運転中に洗浄庫2の引き出しを確実に阻止することができる。
【0101】
また、第1実施例の食器洗い機では置台81の側壁82の突出部82aを避けるために、筐体1のコーナ部1cを湾曲形状に形成していたが、内側の洗浄庫2の底部カバーなどに接触しない範囲であれば様々な形状とすることができる。図25はコーナ部1cを斜めに切り落とすように面取りした例である。また、図26は突出部82aを避けるように内側に折り曲げた例である。このような構成によっても第1実施例と同様の効果を奏することは明らかである。
【0102】
また、第1実施例の食器洗い機では、ガスケット31の下段中空部31bに挿入される補強金具32が断面L字形状を有しているが、図27に示すように単なる断面矩形状のものでもよい。
【0103】
また、上記各実施例は単に一例にすぎないから、上記記載のもの以外に、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行ってもよいことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例(第1実施例)による食器洗い機において、洗浄庫を筐体内に完全に収納した状態での概略縦断面図。
【図2】 第1実施例による食器洗い機において、洗浄庫を筐体から引き出す途中の状態での概略縦断面図。
【図3】 第1実施例による食器洗い機において、洗浄庫を筐体内に完全収納した状態での上蓋の開閉駆動機構を中心とする要部の側面構成図。
【図4】 第1実施例による食器洗い機において、洗浄庫を筐体から引き出す途中の状態での上蓋の開閉駆動機構を中心とする要部の側面構成図。
【図5】 第1実施例による食器洗い機において、上蓋の開閉駆動機構を中心とする要部の正面図。
【図6】 第1実施例による食器洗い機において、上蓋の開閉駆動機構を構成する操作レバー周辺の要部の上面図。
【図7】 第1実施例による食器洗い機において、上蓋の開閉駆動機構を構成する操作レバー周辺の要部の正面図。
【図8】 図3中のA部付近の拡大図。
【図9】 図8中のD−D’切断線断面図。
【図10】 第1実施例による食器洗い機において、上蓋が上昇した状態での洗浄庫の上縁部と上蓋との接触箇所の詳細構成を示す縦断面図。
【図11】 第1実施例による食器洗い機において、上蓋が降下した状態での洗浄庫の上縁部と上蓋との接触箇所の詳細構成を示す縦断面図。
【図12】 第1実施例による食器洗い機において洗浄庫の上面図。
【図13】 第1実施例による食器洗い機をシステムキッチンに取り付けた状態を示す正面図。
【図14】 第1実施例による食器洗い機をシステムキッチンに取り付けた状態を示す側面図。
【図15】 食器洗い機を載置する置台の外観斜視図。
【図16】 図11中のC−C’切断線断面図。
【図17】 筐体の組立構造を示す断面図。
【図18】 第1実施例による食器洗い機における食器籠の上面図。
【図19】 第1実施例による食器洗い機において、椀類収容籠を持ち上げた状態での食器籠の上面図。
【図20】 第1実施例による食器洗い機における食器籠の正面図。
【図21】 本発明の他の実施例(第2実施例)による食器洗い機において、洗浄庫を筐体内に完全に収納した状態での上蓋の開閉駆動機構を中心とする要部の側面構成図。
【図22】 第2実施例による食器洗い機において、上蓋の開閉駆動機構を中心とする要部の正面図。
【図23】 本発明の他の実施例(第3実施例)による食器洗い機の上蓋開閉駆動機構の要部の側面構成図。
【図24】 第3実施例による食器洗い機において操作レバー周辺の要部の上面図。
【図25】 筐体の形状の他の変形例を示す正面図。
【図26】 筐体の形状の他の変形例を示す正面図。
【図27】 洗浄庫の上縁端に周設するガスケットに挿入される補強金具の他の例を示す図。
【符号の説明】
1…筐体
1a…側壁
1b…底部
1c…コーナ部
2…洗浄庫
2a…前壁
2c…内立壁部
2d…外立壁部
3…上面開口
4…食器籠
40、42、44…軸
41…上部棚
43…洗剤容器
45…椀類収容籠
5…上蓋
5a…円筒軸
5b…突片部
6、6’…リンク
6a…長円形状穴
6b、6c…ネジ(軸)
7…前面パネル
7a…斜面部
8…案内レール
9…操作パネル
10…把手部
11…操作レバー
12…ラッチバー
14…貯水槽
15…フィルタ
15a…摘み部
20…作動板
21、22、27…コイルばね
23…ワイヤ
24…ワイヤ案内溝
25…回動部材
25a…軸
26…取付部材
28、28’…位置規制板
30…樋部
31…ガスケット
31a…上段中空部
31b…下段中空部
31c…段差部
32…補強金具
32a…コーナ形状部材
32b、32c…直線状部材
33…当て金
34…防音ガスケット
34a…突片
50…連結板部材
51…ワイヤロープ
52、53、55…プーリ
54…トルクモータ
80…システムキッチンの側板
81…置台
82…側壁
82a…突出部
83…載置板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a dishwasher, and more particularly to a drawer-type dishwasher suitable for a built-in type for incorporation into a system kitchen.
[0002]
[Prior art]
In general, a dishwasher for home use introduces tap water into the washing cabinet and stores it at the bottom, and then operates the pump to suck in the stored water and feed it to the nozzle. The tableware stored in the washing cabinet is washed by spraying the water. In the conventional dishwasher of this type, a washing cabinet is fixedly arranged inside the housing, and a door that rotates downward is provided on the front surface of the housing. The tableware is pulled out horizontally from the front.
[0003]
On the other hand, a so-called drawer-type dishwasher is known separately from such a dishwasher. That is, in the drawer type dishwasher, the washing cabinet that houses the tableware for storing the dishes is configured to be able to be drawn forward together with the door that also serves as the front panel, and when the washing cabinet is pulled out, the upper surface of the washing cabinet is It is wide open so that tableware can be taken in and out from above, and the upper lid that was retracted to the upper space inside the housing is lowered while the washing cabinet is pushed into the housing to close the top opening of the washing cabinet It has a structure to do.
[0004]
Such drawer-type dishwashers have been known for a long time as disclosed in, for example, U.S. Pat. No. 2,661,750 and U.S. Pat. No. 2,668,091, but in recent years, with the spread of system kitchens to general households in Japan, It has begun to attract attention as a built-in type dishwasher for incorporation. Along with this, improvements in various aspects such as improved operability have been proposed for drawer-type dishwashers (see, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 2000-139799).
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, there are some problems in the conventionally known drawer-type dishwasher as described below.
[0006]
(1) The conventional dishwasher described in JP 2000-139799 A has a structure in which the upper lid is mechanically moved up and down in conjunction with the user's operation of pulling out and pushing in the washing cabinet. In such a structure, since a part of the force applied from the outside during the pulling / pushing operation is used as the force for moving the upper lid up and down, the pulling / pushing operation tends to be heavy. Especially when a large amount of tableware is stored in the washing cabinet, the weight of the washing cabinet itself is quite large, so if a part of the operation force is diverted to the vertical movement of the upper lid, for elderly people, etc. May be difficult to remove.
[0007]
On the other hand, in the conventional dishwasher described in the above U.S. Pat. No. 2,661,750, an upper lid pressing mechanism that rotates integrally with an operation lever provided on the front surface of the casing is disposed in the upper space of the upper lid, and is operated by the user. In accordance with the operation of the lever, the upper lid moves up and down to close the upper surface opening of the cleaning cabinet. However, in such a structure, a large space must be ensured in the upper part of the upper lid, and the volume of the cleaning cabinet must be reduced accordingly. Moreover, even if the upper lid pressing mechanism presses the center of the upper lid, it is difficult to ensure sufficient adhesion at a place where the upper lid around the upper lid and the upper edge of the cleaning cabinet are in contact with each other, and water leakage is likely to occur. There is also a problem.
[0011]
The present invention has been made to solve various problems related to the drawer-type dishwasher including the above-mentioned problems. The first object of the present invention is to provide a drawer in a drawer-type dishwasher. The upper lid can be opened and closed without using the force applied from the outside during pull-out / push-in operation, and the volume of the washing cabinet can be secured without occupying a large space. An object of the present invention is to provide a dishwasher having an upper lid opening / closing mechanism.
[0015]
[Means for solving the problems and effects]
The first dishwasher according to the present invention, which has been made to solve the above-mentioned problems, is provided with a washing cabinet having an opening for storing and taking out dishes on the upper surface so that it can be pulled out forward from a housing having an open front. In the dishwasher,
a) an upper lid for closing the upper opening of the cleaning cabinet;
b) a pair of left and right upper lid holding means provided between the side wall of the housing and the upper lid to hold the upper lid so as to be movable up and down inside the housing;
c) on the front plate attached to the front surface of the washing cabinet, and operating means that moves between two positions in response to a manual operation by the user;
d) arranged in the gap between the left and right side walls of the washing cabinet and the left and right side walls of the housing facing each other;Including a wire rope pulled in response to an operation by the operation means;A pair of left and right operating force transmitting means for transmitting a force manually operated by the operating means to the upper lid holding means to move the upper lid up and down;Prepared,
The operation means also serves as an operation of a latch means for preventing the cleaning chamber from being pulled out from a state accommodated in the housing or releasing the prevention.
By manual operation to one position of the operation means in a state where the washing cabinet is housed in a housing, the wire rope is pulled, the upper lid is moved down and the upper surface opening of the washing cabinet is closed, and The latch means prevents the washing chamber housed in the housing from being pulled out,
By manual operation of the operation means to the other position, the wire rope is released by pulling, the upper lid is moved upward, the upper surface opening of the washing cabinet is opened, and the blocking prevention of the washing cabinet by the latch means is released. ,
It is characterized by that.
[0016]
In the first dishwasher, when the user applies a force to move the operating means from the first position to the second position in a state where the washing cabinet is completely accommodated in the housing, the mechanical force Is transmitted to the upper lid holding means via the operating force transmitting means disposed in the gap between the left and right side walls of the cleaning cabinet and the left and right side walls of the housing facing the cleaning cabinet. Close the top opening.
[0017]
Here, one aspect of the upper lid holding means includes two front and rear connecting members, one end of which is rotatably attached to the inner surface of the side wall of the casing and the other end of which is rotatably connected to the side portion of the upper lid. A parallel link mechanism may be included, and the two connecting members may be configured to move the upper lid in the vertical direction while rotating while maintaining a substantially parallel state to each other.
[0018]
Here, the rotatable linkage between the connecting body and the upper lid may be a shaft that is rotatably mounted, but the shaft is not completely fixed, and, for example, is movable within a predetermined narrow range in a substantially horizontal direction. It may be loosely attached. According to such a configuration, the upper lid does not move up and down by swinging while being supported by the connecting body, but can move up and down substantially vertically without moving back and forth.
[0019]
Also, one aspect of the operating force transmission means includes a linear member that is pulled in response to an operation by the operating means, and an operating force applying unit that operates the parallel link mechanism by pulling the linear member. It can be. Still further, the upper lid holding means includes first urging means for urging the upper lid in the upward direction, and the operating force application unit moves the parallel link mechanism to the first urging means by pulling the linear member. It can be set as the structure which descend | falls the said upper cover by operating in the direction which resists the urging | biasing force by.
[0020]
According to this configuration, when the user operates the operation unit as described above in a state where the cleaning cabinet is completely pushed into the housing, the linear member of the operating force transmission unit is pulled according to the operation, By the pulling operation of the linear member, the actuating force applying unit drives the connecting body of the parallel link mechanism almost simultaneously to lower the upper lid, and closes the upper surface opening of the cleaning cabinet. On the other hand, when the user operates the operation means in the opposite direction, the pulling of the linear member is released, and the connecting member of the parallel link mechanism is rotated in the opposite direction by the urging force of the first urging means. Then, the upper lid rises and the upper surface opening of the cleaning cabinet is opened. Therefore, in this state, it becomes possible to pull out the cleaning cabinet forward.
[0021]
As described above, according to the first dishwasher according to the present invention, the force is applied to the upper lid holding means via the operating force transmitting means respectively arranged in the narrow gap between the both side walls of the washing cabinet and the both side walls of the casing. Therefore, a large space is not occupied in the housing in order to move the upper lid up and down. Therefore, a large volume of the washing cabinet can be secured, and the number of tableware that can be accommodated in the washing cabinet can be increased. In addition, since the operating force transmission means is arranged on both the left and right sides, and the force is transmitted to the left and right upper lid holding means, the upper lid receives a pulling force at a position close to the periphery, that is, a contact portion with the cleaning cabinet. Thus, the adhesion with the upper edge of the cleaning cabinet is improved. Furthermore, in the first dishwasher of the present invention, since the force for pulling out and pushing in the washing cabinet is not used for the vertical movement of the upper lid, the washing cabinet pulling out and pushing in operation is smoothly applied with a large force. Can be done without.
[0022]
In the first dishwasher, it is further preferable that the operating force transmission means includes a second urging means having an urging force in a direction opposite to the traction force in the traction path via the linear member. . According to this configuration, even when the upper lid is tilted to the left or right due to an imbalance in the operation of the left and right upper lid holding means, the second biasing means is extended to be applied to the upper lid holding means. Since the power is adjusted, the entire upper lid is in close contact with the upper edge of the cleaning cabinet almost uniformly. Therefore, a high water sealing property can be ensured at the close contact portion between the cleaning cabinet and the upper lid.
[0023]
Furthermore, the operation means may be configured to also operate the latch means for preventing the washing chamber from being pulled out from the state where the washing cabinet is housed in the housing or releasing the prevention.
[0024]
According to this configuration, when the upper lid is closed, the drawer of the cleaning cabinet is surely prevented, and conversely, when the latch is released so that the drawer can be pulled out, the upper lid is surely raised. Therefore, it is possible to prevent an unnecessary load from being applied to the contact portion between the cleaning cabinet and the upper lid by forcibly pulling out the cleaning cabinet even though the upper lid is closed. It will be easy.
[0057]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a dishwasher according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. First, the overall configuration of the dishwasher of the present embodiment (hereinafter referred to as “first embodiment”) will be described with reference to FIGS. 1 and 2. 1 and 2 are schematic longitudinal sectional views showing the overall configuration of the dishwasher. FIG. 1 shows a state in which the washing cabinet is completely housed in the casing, and FIG. 2 shows a state in which the washing cabinet is being pulled out of the casing. is there.
[0058]
A cleaning
[0059]
An upper portion of the
[0060]
As will be described in detail later, in the present dishwasher, in addition to the
[0061]
A retractable
[0062]
As shown in FIG. 1, when the cleaning
[0063]
In addition, although description is abbreviate | omitted because a figure becomes complicated, between the
[0064]
One of the main features of the dishwasher is the opening / closing drive mechanism of the
[0065]
One link 6 (or 6 ') constituting the parallel link mechanism is a substantially L-shaped plate member, and the short side portion of the L-shape functions as a connecting body. As shown in FIGS. 8 and 9, an
[0066]
Further, the end portions of the long pieces of the two front and
[0067]
One end of a
[0068]
One end of a wire rope constituting a
[0069]
As shown in FIGS. 6 and 7, the
[0070]
As shown in FIGS. 5 and 7, the other ends 23 b and 23 b ′ of the tubes of both
[0071]
As described above, when the
[0072]
When the
[0073]
Thus, in this dishwasher, the drawer | drawing-out of the washing | cleaning store | warehouse |
[0074]
Next, the water sealing structure of the contact part of the
[0075]
At the upper edge end of the cleaning
[0076]
The reinforcing metal fitting 32 has a function of fixing the
[0077]
As described above, the
[0078]
As described above, the upper end of the
[0079]
Furthermore, the
[0080]
That is, when the
[0081]
Next, the structure of the housing | casing 1 which is the other characteristic of this dishwasher is demonstrated in detail with reference to FIGS. 13 is a front view showing a state in which the dishwasher is attached to the system kitchen, FIG. 14 is a side view of the same, FIG. 15 is an external perspective view of a table on which the dishwasher is placed, and FIG. It is C 'cut line sectional drawing.
[0082]
Since this dishwasher is a built-in type, it needs to be stored in a predetermined dimension (for example, a width of 450 mm). Currently, a table 81 as shown in FIG. 14 is generally used. That is, both
[0083]
The dishwasher is placed on the
[0084]
In addition, since the washing | cleaning storage cover which equipped the washing | cleaning and drainage pump etc. was attached to the bottom part of the washing | cleaning
[0085]
As described above, when the dishwasher is incorporated in the system kitchen, the gap between the
[0086]
By the way, in FIG.5 and FIG.13, although both the
[0087]
When the
[0088]
Next, the structure of the
[0089]
In the
[0090]
As shown in FIG. 12, a
[0091]
In this dishwasher, in particular, since the
[0092]
Next, a dishwasher which is another embodiment of the present invention (hereinafter referred to as “second embodiment”) will be described with reference to the drawings. The dishwasher according to the second embodiment is different from the dishwasher according to the first embodiment in the configuration of the upper lid opening / closing drive mechanism. FIG. 21 is a side configuration diagram of the main part of the upper lid opening / closing drive mechanism of the dishwasher according to the second embodiment, and FIG. 22 is a front view. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the component which is the same as that of the said 1st Example, or is equivalent, and description is abbreviate | omitted.
[0093]
In the dishwasher of the second embodiment, instead of moving the
[0094]
In this dishwasher, the left and
[0095]
When the
[0096]
When the cleaning
[0097]
In this configuration, the
[0098]
Furthermore, the dishwasher of the second embodiment can be modified as follows. FIG. 23 is a side view of the main part of the upper lid opening / closing drive mechanism of the dishwasher according to the third embodiment, and FIG. 24 is a top view of the main part around the
[0099]
In the dishwasher of the third embodiment, the opening / closing drive mechanism of the
[0100]
When the
[0101]
Further, in the dishwasher of the first embodiment, the
[0102]
In the dishwasher of the first embodiment, the reinforcing metal fitting 32 inserted into the lower
[0103]
Moreover, since each said Example is only an example, it is clear that you may change and correct suitably in the range of the meaning of this invention besides the above-mentioned thing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional view of a dishwasher according to one embodiment (first embodiment) of the present invention in a state where a washing cabinet is completely stored in a housing.
FIG. 2 is a schematic longitudinal sectional view of the dishwasher according to the first embodiment in a state where the washing cabinet is being pulled out from the housing.
FIG. 3 is a side configuration diagram of a main part centering on an opening / closing drive mechanism of an upper lid in a state in which a washing cabinet is completely housed in a housing in the dishwasher according to the first embodiment.
FIG. 4 is a side configuration diagram of a main part centering on an opening / closing drive mechanism of an upper lid in a state in which the washing cabinet is being pulled out from the housing in the dishwasher according to the first embodiment.
FIG. 5 is a front view of a main part centering on an opening / closing drive mechanism of an upper lid in the dishwasher according to the first embodiment;
FIG. 6 is a top view of a main part around an operation lever constituting an upper lid opening / closing drive mechanism in the dishwasher according to the first embodiment;
FIG. 7 is a front view of a main part around an operation lever constituting an opening / closing drive mechanism of the upper lid in the dishwasher according to the first embodiment.
FIG. 8 is an enlarged view of the vicinity of part A in FIG. 3;
FIG. 9 is a cross-sectional view taken along the line D-D ′ in FIG. 8;
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing a detailed configuration of a contact portion between the upper edge of the washing cabinet and the upper lid in a state in which the upper lid is raised in the dishwasher according to the first embodiment.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view showing a detailed configuration of a contact portion between the upper edge portion of the washing cabinet and the upper lid when the upper lid is lowered in the dishwasher according to the first embodiment.
FIG. 12 is a top view of a washing cabinet in the dishwasher according to the first embodiment.
FIG. 13 is a front view showing a state in which the dishwasher according to the first embodiment is attached to the system kitchen.
FIG. 14 is a side view showing a state in which the dishwasher according to the first embodiment is attached to the system kitchen.
FIG. 15 is an external perspective view of a table on which a dishwasher is placed.
16 is a sectional view taken along line C-C ′ in FIG. 11;
FIG. 17 is a cross-sectional view showing the assembly structure of the housing.
FIG. 18 is a top view of a tableware bowl in the dishwasher according to the first embodiment.
FIG. 19 is a top view of a tableware bowl in a state where the bowl containing the bowl is lifted in the dishwasher according to the first embodiment.
FIG. 20 is a front view of a tableware bowl in the dishwasher according to the first embodiment.
FIG. 21 is a side view of a main part centering on an opening / closing drive mechanism of an upper lid in a dishwasher according to another embodiment (second embodiment) of the present invention in a state where the washing cabinet is completely housed in the housing. .
FIG. 22 is a front view of the main part centering on the opening / closing drive mechanism of the upper lid in the dishwasher according to the second embodiment;
FIG. 23 is a side view of the main part of the upper lid opening / closing drive mechanism of the dishwasher according to another embodiment (third embodiment) of the present invention.
FIG. 24 is a top view of the main part around the operation lever in the dishwasher according to the third embodiment.
FIG. 25 is a front view showing another modification of the shape of the housing.
FIG. 26 is a front view showing another modification of the shape of the housing.
FIG. 27 is a view showing another example of the reinforcing metal fitting inserted into the gasket provided around the upper edge of the cleaning cabinet.
[Explanation of symbols]
1 ... Case
1a ... sidewall
1b ... Bottom
1c ... Corner
2 ... Cleaning cabinet
2a ... Front wall
2c ... Internal wall
2d: outside wall
3. Top opening
4 ... Tableware bowl
40, 42, 44 ... axis
41 ... Upper shelf
43 ... Detergent container
45 ..
5 ... Upper lid
5a ... Cylindrical shaft
5b ... Projection piece
6, 6 '... link
6a ... Oval hole
6b, 6c ... Screw (shaft)
7 ... Front panel
7a ... Slope part
8 ... Guide rail
9 ... Control panel
10 ... handle part
11 ... Control lever
12 ... Latch bar
14 ... Water tank
15 ... Filter
15a ... Picking part
20 ... Operating plate
21, 22, 27 ... coil spring
23 ... Wire
24 ... Wire guide groove
25 ... Rotating member
25a ... axis
26: Mounting member
28, 28 '... position regulating plate
30 ... Buttocks
31 ... Gasket
31a ... Upper hollow portion
31b ... Lower hollow part
31c ... Step part
32 ... Reinforcing metal fittings
32a ... Corner-shaped member
32b, 32c ... linear member
33 ... the deposit
34 ... Soundproof gasket
34a ... Projection
50. Connecting plate member
51 ... Wire rope
52, 53, 55 ... pulley
54 ... Torque motor
80 ... side plate of system kitchen
81 ... Stand
82 ... sidewall
82a ... protrusion
83. Mounting plate
Claims (1)
a)前記洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋と、
b)該上蓋を前記筐体の内部で上下動自在に保持するべく、該筐体の側壁と前記上蓋との間に左右一対で設けられた上蓋保持手段と、
c)前記洗浄庫の前面に取り付けられた前面板にあって、使用者による手動操作を受けて二つの位置の間で移動する操作手段と、
d)前記洗浄庫の左右の両側壁とそれに対面する前記筐体の左右の両側壁との間隙にそれぞれ配置され、前記操作手段による操作に応じて牽引されるワイヤロープを含み、前記操作手段の手動操作による力を前記上蓋保持手段に伝達して前記上蓋を上下動させる左右一対の作動力伝達手段と、を備え、
前記操作手段は、前記洗浄庫が筐体内部に収容された状態から引き出されるのを阻止する又はその阻止を解除するラッチ手段の操作を兼ね、
前記洗浄庫が筐体内に収納された状態での前記操作手段の一方位置への手動操作により、前記ワイヤロープが牽引されて前記上蓋が下動し前記洗浄庫の上面開口が閉塞するとともに、前記筐体内に収納された前記洗浄庫が引き出されるのがラッチ手段にて阻止され、
前記操作手段の他方位置への手動操作により、前記ワイヤロープが牽引解除されて前記上蓋が上動し前記洗浄庫の上面開口が開放するとともに、ラッチ手段による前記洗浄庫の引き出し阻止が解除される、
ことを特徴とする食器洗い機。In the dishwasher provided with a washing cabinet with an opening for storing and taking out dishes on the upper surface, so that it can be pulled out forward from the housing with the front open,
a) an upper lid for closing the upper opening of the cleaning cabinet;
b) a pair of left and right upper lid holding means provided between the side wall of the housing and the upper lid to hold the upper lid so as to be movable up and down inside the housing;
c) on the front plate attached to the front surface of the washing cabinet, and operating means that moves between two positions in response to a manual operation by the user;
d) each of which is disposed in a gap between the left and right side walls of the cleaning cabinet and the left and right side walls of the casing facing the cleaning cabinet, and includes wire ropes that are pulled according to the operation by the operation means, A pair of left and right operating force transmission means for transmitting a force by manual operation to the upper lid holding means to move the upper lid up and down ;
The operation means also serves as an operation of a latch means for preventing the cleaning chamber from being pulled out from a state accommodated in the housing or releasing the prevention.
By manual operation to one position of the operation means in a state where the washing cabinet is housed in a housing, the wire rope is pulled, the upper lid is moved down and the upper surface opening of the washing cabinet is closed, and The latch means prevents the washing chamber housed in the housing from being pulled out,
By manual operation of the operation means to the other position, the wire rope is released by pulling, the upper lid is moved upward, the upper surface opening of the washing cabinet is opened, and the blocking prevention of the washing cabinet by the latch means is released. ,
A dishwasher characterized by that.
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