JP3831238B2 - Catalyst for fuel cell - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イオン交換膜の両側に配置した正・負極に含む燃料電池用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来の燃料電池を示す概略斜視図である。この燃料電池100は、負極(水素極)101と正極(酸素極)102との間にイオン交換膜103を配置し、負極101に含む触媒101aに水素分子(H2)を接触させるとともに、正極102に含む触媒102aに酸素分子(O2)を接触させることにより、電子e-を矢印の如く流して電流を発生させるものである。電流を発生させる際に、水素分子(H2)と酸素分子(O2)とから生成水(H2O)を得る。
【0003】
この燃料電池100によれば、負極101及び正極102にそれぞれ触媒101a,102aを備え、触媒101a,102aに水素や酸素を接触させて電子e-を受け取り、電子e-を受け渡す反応が生じる。この触媒101a,102aとしては白金(Pt)が一般的に知られている。
【0004】
図10(a),(b)は従来の燃料電池に使用した触媒の説明図である。
(a)は、負極101の表面にPt触媒101aを担持した状態を示す。このPt触媒101aは、粒状のカーボン(以下、「カーボン粒子」という)101bの表面にPt101cを担持したものである。
(b)は、カーボン粒子101bの表面にPt101cを担持した状態を示す。Pt101cを触媒101aに使用することで、触媒機能を高め、燃料電池の高効率化を図ることが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、触媒101aを構成するPt101cは貴金属であり、入手が比較的困難で高価である。このように、高価なPt101cを触媒に使用することで、燃料電池100のコストを抑える妨げになる。
従って、燃料電池100を一般に普及させるためには、Pt101cに代る入手が容易で且つ比較的廉価な金属を見出し、この金属で触媒を形成することで、燃料電池100のコストを抑えることが可能な技術の実現化が望まれていた。
【0006】
そこで、本発明の目的は、入手が容易で、比較的廉価な金属で触媒を構成することができ、さらに白金と同様又はそれ以上に触媒機能を高めることができる燃料電池用触媒を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
図1は燃料電池用触媒に水素分子を吸着した状態を模式的に示した説明図である。
燃料電池用触媒はカーボン粒子10の表面に白金(Pt)12を担持したものが一般的であり、Ptを触媒に使用したときのメカニズムを検討した。Pt12の表面に水素分子14が吸着することで水素分子14から電子を放出して電流が発生する。このため、Pt12の表面により多くの水素分子14を吸着させることで触媒能を高めることが可能になる。
【0008】
図2(a),(b)は燃料電池用触媒として用いた白金の作用説明図であり、Pt12を拡大して示した図である。
(a)において、水素ガスがPt12の表面と接触したとき、Pt12に水素分子14を吸着させる必要がある。ここで、水素分子14のPt12への吸着は、先ずPt12の欠陥部位13、すなわちキンク(kink)部位に起こり、その部位13を中心にPt12の吸着がPt全面に拡大すると考えられる。
【0009】
(b)において、Pt12に吸着した水素分子14から電子(e-)を放出させる必要がある。ここで、水素分子14による電子(e-)の放出は、先ず欠陥部位13に吸着した水素分子14から電子(e-)を放出し、その放出が漸次拡大していくと考えられる。
【0010】
従って、イオン化の速度は白金の欠陥密度や、欠陥分布に依存すると考えられる。これは触媒における一般的な考え方である。これにより、イオン化の速度をさらに向上させて触媒能を高めようとすれば、さらなる欠陥密度の向上が要求されるが、欠陥密度を現状以上に高めることは困難である。
【0011】
そこで、Pt12の欠陥密度を高めることなく、触媒能を高めることが可能か否かを検討した。この検討をおこなうために、触媒の作用を見つめ直した。
もし、Ptの欠陥部位13に水素分子14の吸着が起こり、水素分子14の吸着や電子(e-)の放出が欠陥部位13を起点にして広がるものとすると、触媒をより活性度の高いものにして、広がる速度を高めることで、触媒能の効率をさらに高めることは可能と考えられる。
【0012】
しかしながら、水素分子あるいは酸素分子の吸着が物理吸着段階から、化学吸着段階に移項してしまうと、触媒能の効果は低下してしまう。なぜなら、結合状態の水素分子等の結びつきが強すぎて、電子(e-)の授受が行われなくなってしまうからである。
このため、触媒に求められる要件として、水素分子や酸素分子を吸着しやすく、電子(e-)の授受を行った後は容易に触媒表面から脱離させることが必要となる。
【0013】
ここで、水素分子や酸素分子に着目すると、一例として水素分子14は核スピン、核磁気モーメントとも相殺されて0とされているが、原子はそれぞれ1/2の核スピン、2.79268の磁気モーメントを持ち、磁気に感応する。また、核スピンや核磁気モーメントの性質がない場合でも、燃料電池(図示しない)の水素導入入口や酸素導入入口に電場あるいは電界を印加することで、水素分子及び酸素分子にこれらの性質を持たせることは可能である。
【0014】
このように、水素分子や酸素分子が磁気に感応するとすれば、触媒をある程度磁化させておくことで、水素分子や酸素分子を触媒に吸着させ易くすることができる。また、触媒の磁化を考えるのであれば、触媒の構成として触媒結晶の方位を揃えることも有効である。
【0015】
触媒として使用しているPt12の結晶は立方稠密構造、すなわち体心立方構造(bcc:body centered cubic structure)であるが、触媒の電子密度の増減が活性度と深く関わるとすれば、例えば結晶系をγ化して面心立方構造(fcc:face centered cubic structure)にしたり、他の結晶系、例えば菱面体構造にすることがより好ましい。
【0016】
結晶系をfccにするためには、第VIII族元素の添加が有効であり、菱面体構造にするためには、第VIII族元素及びランタノイド系元素の添加が有効である。触媒の結晶系をfcc、菱面体構造とすることで、触媒の欠陥密度を高めることなく、触媒に水素分子や酸素分子をより強く、より速く、より多く吸着させることが可能になる。
【0017】
また、fccの結晶系によれば、結晶内の電子欠陥により欠陥部分13の電子密度がbccの場合に比べて大きくなることも予想され、水素分子の電子放出や、酸素分子の電子捕獲の効率も向上するものと期待される。
【0018】
fccの結晶は、Ptと第VIII族元素(Fe、Co、Niなど)の場合、第VIII族元素を約20〜85atomic%添加することで得ることができる。
現実に、触媒をbccからfccに変えた場合には、触媒の活性度は、それぞれの結晶系の欠陥密度が同一とすれば、fccがbccの約4倍になる。加えて、fccの欠陥の生成し易さを考慮すると、fccの欠陥密度はbccの約4〜10倍となり、fccの活性度はbccの16〜40倍と見積もれる。
しかしながら、触媒の欠陥密度の向上は、水素分子や酸素分子の吸着活性を増大するとともにイオン化促進を行うが、イオン化反応による酸化の懸念が生じてしまう。
【0019】
そこで、触媒の欠陥密度を安定させるとともに、イオン化反応が金属を酸化させたり結晶構造を変化させないようにするために、アルミニウム(Al)を添加することにした。
Alは、第VIII族元素やPt12の場合と同様な結晶系を構成するとともに、その結晶系の欠陥密度が多少高い場合でも、欠陥密度を安定させることができる。
これらの観点からPt12に、第VIII族元素やAlを添加することで、欠陥密度を高める手段を採用しないで、燃料電池用触媒の触媒能を高めることができるとの見通しを得た。
【0020】
具体的には請求項1は、一対の電極間にイオン交換膜を配置し、一方の電極側の触媒に水素を接触させるとともに他方の電極側の触媒に酸素を接触させることにより発電する燃料電池において、前記触媒は、面心立方構造であり、Ptを23 atomic %以上かつ38 atomic %以下、Alを1 atomic %以上かつ9 atomic %以下、Ti、Zr、Hfのうちの少なくとも一種の元素を0.03 atomic %以上かつ0.1 atomic %以下、及び第VIII族元素であるFe、Co、Niのうちの少なくとも一種の元素を54 atomic %以上かつ73 atomic %以下としたものからなることを特徴とする。
【0021】
Ptに、第VIII族元素であるFe、Co、Niのうちの少なくとも一種の元素を添加することで、触媒の結晶系をfccや菱面体構造とすることができる。例えば、触媒をfccとすることで、触媒を有効に磁化させることが可能になり、水素分子や酸素分子をより強く、より速く、より多く触媒に吸着させることができる。
また、触媒をfccにすることで、結晶内の電子欠陥により欠陥部分の電子密度が大きくなる。これにより、水素分子の電子放出や、酸素分子の電子捕獲の効率を向上することができる。
【0022】
一方、PtにAlを添加することで、触媒の欠陥密度を安定させるとともに、イオン化反応で金属が酸化したり、触媒の結晶構造が変化することを防ぐことができる。
さらに、Alは、第VIII族元素であるFe、Co、NiやPtと同様な結晶系を構成するとともに、その結晶系の欠陥密度が多少高い場合でも、欠陥密度を安定させることができる。このため、所定の品質の触媒を比較的簡単に得ることができる。
【0023】
加えて、第VIII族元素であるFe、Co、NiやAlは、Ptと比較して入手が容易で、比較的廉価な金属である。このため、触媒をPtに第VIII族元素であるFe、Co、NiやAlを添加した合金を使用することで、触媒のコストを抑えることが可能になる。
【0024】
また、請求項1は、Ptに、Ti、Zr、Hfのうちの少なくとも一種の元素を添加した。Ti、ZrやHfを添加することで、比表面積の調製や活性度の調製、成分の均質性の調製がしやすい上に第VIII族元素であるFe、Co、Niに対する対被毒性の一層の向上、すなわち経年劣化の減少を図ることができる。
特に、Ti、Zr、Hfは、0.1%以下の添加で結晶の対称性が多少ずれても安定化する傾向があるとともに磁気異方性を顕著にすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図3は本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)を備えた燃料電池の分解斜視図である。
燃料電池ユニット20は複数(2個)の燃料電池21,21で構成したものである。燃料電池21は、負極(水素極)22と正極(酸素極)24との間にイオン交換膜26を配置し、負極22の外側に負極側流路基板31を配置し、正極24の外側に正極側流路基板33を配置したものである。
この燃料電池21をセパレータ35を介して複数個(2個)備えることで、燃料電池ユニット20を構成する。
【0026】
負極22に負極側流路基板31を積層することで、負極側流路基板31の流路溝31aを負極22で覆うことにより、水素ガス流路32を形成する。また、正極24に正極側流路基板33を積層することで、正極側流路基板33の流路溝33aを正極24で覆うことにより、酸素ガス流路34を形成する。
【0027】
水素ガス流路32に水素ガスを供給することで、負極22に含む燃料電池用触媒(触媒)23に水素分子(H2)を吸着させるとともに、酸素ガス流路34に酸素ガスを供給することで、正極24に含む燃料電池用触媒(触媒)25に酸素分子(O2)を吸着させる。これにより、電子(e-)を矢印の如く流して電流を発生させることができる。
なお、電流を発生させる際に、水素分子(H2)と酸素分子(O2)とから生成水(H2O)を得る。
【0028】
負極22の触媒23は、白金(Pt)に、第VIII族元素のうちの少なくとも一種の元素を添加するとともにAlを添加した合金である。
正極24の触媒25は、負極22の触媒23と同様に、Ptに、第VIII族元素のうちの少なくとも一種の元素を添加するとともにAlを添加した合金である。
第VIII族元素は、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)などが該当する。
負極の触媒23と正極の触媒25とは同一構成なので、以下負極の触媒23について説明して、正極の触媒25の説明を省略する。
【0029】
図4は本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)を構成する合金の成分を示すグラフである。
燃料電池用触媒23は、上述したようにPt−第VIII族元素−Al合金で構成したものである。このPt−第VIII族元素−Al合金は、図4のグラフに示すように、第VIII族元素の適正な添加量が6〜83atomic%未満であり、Alの適正な添加量が1〜30atomic%である。
この合金は、一例としてPt:40atomic%、第VIII族元素:40atomic%、Al:20atomic%が該当する。
【0030】
Alの添加量が1atomic%未満の場合では、Alの添加量が少なすぎて、触媒の欠陥密度を安定させるとともに、イオン化反応が金属を酸化させたり結晶構造を変化させないようにするという効果を得ることができない。
一方、Alの添加量が30atomic%を越えた場合には、Alが単体として析出してしまい、初期活性が高くても、活性が急激に減少しライフエンドに至るまでの時間がきわめて短くなることが考えられる。
【0031】
そこで、Alの適正な添加量を1〜30atomic%と設定した。なお、より好適にはAlの添加量を1〜25atomic%に設定することが好ましい。Alの添加量を1〜25atomic%に設定することで、触媒活性度を単位Ptの20〜40倍以上にできるからである。
なお、Alの添加量は、第VIII族元素の添加量とも相関するが、第VIII族元素の添加量は、前述したように6〜83atomic%である。
【0032】
Pt−第VIII族元素−Al合金のPtやAlの成分が、上述した適正範囲、又はより好ましい範囲を満たしている場合には、Pt−第VIII族元素−Al合金の結晶系はfcc構造となる。結晶系をfcc構造とすることで、上述したように触媒活性度を高めることが可能になる。
【0033】
次に、燃料電池用触媒(Pt−第VIII族元素−Al合金)の製造方法について説明する。燃料電池用触媒の製造方法としては、以下の第1〜第3の製造方法が考えられる。
第1の製造方法は、Pt40、第VIII族元素41、Al42の溶液からそれぞれの成分を共沈させて還元した後、熱処理することで合金化する方法である。
第2の製造方法は、Pt40、第VIII族元素41、Al42を担持体に蒸着した後、熱処理を施して合金化する方法である。
第3の製造方法は、Pt40、第VIII族元素41、Al42の合金をあらかじめ製造しておいて、この合金を蒸着する方法である。
【0034】
このうち、第3の製造方法は、一見合理的な方法のようであるが、実際にはPt40、第VIII族元素41、Al42の成分毎に融点や蒸発温度が異なるため、相が分離したり、元素が分離したりする。よって、合金を蒸発するときのエネルギーソースを何にするかに注意を要する。
【0035】
また、第2の製造方法は、担持体にPt40を蒸着し、Pt40の表面に第VIII族元素41を蒸着する。これにより、Pt40の周囲に第VIII族元素41が選択的に析出する。次に、第VIII族元素41の表面にAl42が選択的に蒸着析出することで、第VIII族元素41の周囲にAl42を析出する。
この蒸着の際に、蒸発源と蒸着物との間に電界を印加すると、より好適に蒸着が可能になる。
なお、第1の製造方法により得られたものを還元する場合、この現象は生じない。このため、第2の製造方法で燃料電池用触媒23,25を製造することが好ましい。
【0036】
以下、第2の製造方法で燃料電池用触媒を製造する工程を図5〜図7に基づいて説明する。
図5(a)〜(c)は本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)の第1製造工程図である。
(a)において、Pt40、第VIII族元素41及びAl42のそれぞれの単位元素を準備するとともに、炭素基板(グラファイト基板)43を準備する。
準備完了後、Pt40にプラズマを照射してPtを蒸発させ、グラファイト基板43にPt40を蒸着する。Pt40を蒸着することでグラファイト基板43の表面にPt40を粒子として堆積させることができる。
【0037】
このとき、グラファイト基板43の表面全域がPt40で被われてしまうと、その後の処理が難しくなるので、グラファイト基板43の表面全域がPt40で被われる前、すなわちPt40の粒子サイズが数ナノメータ(nm)以下になるようにグラファイト基板43にPt40を粒子(以下、「Pt粒子」という)の状態で蒸着する。
【0038】
(b)において、第VIII族元素(一例として、Fe、Co、Niのうちの少なくとも一種の元素)41にプラズマを照射して第VIII族元素41を蒸発させ、Pt粒子40の周囲に第VIII族元素41が選択的に蒸着析出する。Pt粒子40の周囲に第VIII族元素41が蒸着する理由は種々考えられるが、その一つとして、蒸着時印加する電界等の作用が上げられる。
なお、第VIII族元素41の蒸着としては、Fe、Co、Niのうちの一種のみの元素を蒸着させてもよく、あるいはFe、Co、Niなどからなる合金を蒸着させることも可能である。
【0039】
(c)において、Al42にプラズマを照射してAl42を蒸発させ、第VIII族元素41の周囲にAl42が選択的に蒸着析出する。Al42も、第VIII族元素41と同様な挙動をなし、第VIII族元素41の周囲に蒸着することができる。これにより、グラファイト基板43の表面にPt−第VIII族元素−Alの合金基材45を多層膜として生成することができる。次に、生成した合金基材45を粉砕する。
なお、この合金基材45は、Pt40、第VIII族元素41、Al42の蒸着量を適宜変えることで、種々の組成比の合金基材を得ることができる。
【0040】
図6(a)〜(c)は本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)の第2製造工程図である。
(a)は、生成した合金基材45(図5(c)に示す)を粉砕した状態を示す。粉砕した合金粉末46はPt40、第VIII族元素41、Al42の三層で構成されている。
(b)において、粉砕した合金粉末46をカーボンペースト、ポリカルボキシシラン混合物に溶剤としてエチルベンゼンを加えながらカーボンを粒状に造粒することにより、カーボン粒子47の表面上に合金粉末46を担持する。
【0041】
(c)において、カーボン粒子47に合金粉末46を担持した状態で熱処理をおこなう。熱処理条件は加熱温度1000K、加熱時間60分である。雰囲気は、昇温時を真空下とし、加熱時間のうちの最初の30分を真空下とし、残りの30分を窒素減圧下(50Pa)とした。この熱処理により、粒子の大きさが略20μmのカーボン粒子47を得た。
この熱処理で、Pt40、第VIII族元素41、Al42の三層で構成されている粉末合金46((b)に示す)をPt−第VIII族元素−Al合金48とすることができる。
なお、Pt−第VIII族元素−Al合金48は、理解を容易にするために粒状に図示した。
【0042】
ここで、熱処理雰囲気は、真空あるいはアルゴンガス等の不活性雰囲気下であることが望ましいが、状況により窒素ガスや水素ガスを添加してもよい。
熱処理温度は、1000Kを越える温度が好ましいが、900K以上の温度であれば実施可能である。900K未満の温度では、合金化の進展がほとんどないか極端に遅く、数100時間の熱処理を要してしまう。このため、900Kを越える温度、より好ましくは1000Kを越える温度に設定することが好ましい。
【0043】
上述したように熱処理温度を1000Kに設定すれば、加熱時間を60分に抑えることができる。但し、Alの融点(660.2℃(933.35K))を越えることとなり、その昇温や温度パターンには十分注意をする必要がある。
なお、Ptの融点は2047.15K、Fe(第VIII族元素)の融点は1808.15Kである。
【0044】
熱処理後に、カーボン粒子47を硝酸(HNO3)や塩酸(HCl)で洗浄して、未反応物である過剰なAlや遊離金属などを溶出する。過剰なAlや遊離金属などを溶出する理由は、触媒中に過剰なAlや遊離金属などを含んでいると、これらの金属が酸化されてしまい、初期活性が高くても、全体の触媒効果を低下させる可能性が高くなるからである。
【0045】
この溶出反応は常温において、撹拌しながら10分間保持し、その後アンモニア水で中和するとともに水洗し、水洗いしたカーボン粒子47を乾燥して触媒23を得る。
得られたPt−第VIII族元素−Al合金48は金属間化合物的性質で耐食性も高い。加えて、得られたカーボン粒子47は、表面に凹凸を有し、蒸着したPtが一次粒子的になっているような様相を呈している。
【0046】
図7(a),(b)は本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)の第3製造工程図である。
(a)は、カーボン粒子47の表面にPt−第VIII族元素−Al合金48を凝集(担持)させた状態を示す。このPt−第VIII族元素−Al合金48の周囲には比較的大きな空隙49(数nm〜数10nm以上)が無数に存在し、触媒の比表面積を略550〜960m2/gと大きくすることができる。
【0047】
この空隙49は、水素ガス、酸素ガスや水蒸気が十分に出入りできる大きさに形成されている。加えて、Pt−第VIII族元素−Al合金48は結晶の低対称性に起因した非常に大きな結晶磁気異方性も示し、組成によっては800KAm-1を越える巨大な保持力を有するものとなっている。
【0048】
(b)は、一例として負極に触媒を塗布した例を示す。
カーボン粒子47を有機樹脂、溶剤と混合して負極22に塗布する。この際に、触媒表面が有機樹脂で被覆されてしまうと、触媒能が低下してしまうので、塗布後も酸洗浄を施し、触媒に付着している樹脂皮膜を破り、除去する必要がある。このため、塗布に使用する有機樹脂を、酸と反応する形態にしておくことが望ましい。
なお、(b)においては有機樹脂を省略して示す。
【0049】
この有機樹脂としては、市販されているものでは、カルボキシシラン系の樹脂が好適で、ウレタン樹脂系も用いることができる。これらの樹脂は酸処理により変性し、一度酸処理を施しておくとその後、耐酸性の向上が図れる。
【0050】
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態の触媒50は、Pt40に、第VIII族元素41のうちの少なくとも一種の元素、Al42、及びチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)等のうちの少なくとも一種の元素を添加したものである。
すなわち、第2実施形態の触媒50は、第1実施形態の触媒(Pt−第VIII族元素−Al合金)に、さらにTi、Zr、Hf等のうちの少なくとも一種の元素を添加したものである。
【0051】
第VIII族元素41及びAl42の添加量は、第1実施形態と同様である。すなわち、第VIII族元素41の適正な添加量は、6〜83atomic%未満であり、Al42の適正な添加量は、1〜30atomic%である。なお、より好適にはAl42の添加量を1〜25atomic%に設定することが好ましい。
【0052】
さらに、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)等のうちの少なくとも一種の添加量は微量(0.01〜0.1%)である。
以下、これらの元素をまとめて微小元素として説明する。
【0053】
このように、Pt40、第VIII族元素41、Al42に加えて微小元素を添加することで、比表面積の調製や活性度の調製、成分の均質性の調製がしやすい上にCO(第VIII族元素)に対する対被毒性のさらなる向上を図り易くすることができる。
特に、Ti、Zr、Hfは、0.1%以下の添加で結晶の対称性が多少ずれても安定化する傾向があるとともに磁気異方性を顕著にするためにも有効である。
【0054】
ここで、過大な添加は結晶性を破壊してしまうとともに、組成内に生じている電子欠陥濃度や電子欠陥分布に大きな影響を及ぼすため、多くとも0.3%を越えてはならない。これらの元素はガリウム以下の元素とミクロ的な挙動は全く異なるが、マクロ的には前者と同様な挙動を示すものである。
【0055】
但し、添加量は数%程度まで含有させても、結晶等についてはあまり影響ない。しかしながら、触媒活性、比表面積、磁気的挙動等を減ずるためあまり多くの添加は好ましくなく極微量の範囲から微量の範囲内にとどめるのがよい。このとき、活性の極大、磁気異方性の極大等もあり、好都合である。
【0056】
以下、第2の製造方法で燃料電池用触媒を製造する工程を図8に基づいて説明する。
図8(a)〜(d)は本発明に係る燃料電池用触媒(第2実施形態)の製造工程図であり、微小含有元素を一例としてTiとした例を説明する。
(a)において、Pt40、第VIII族元素41及びAl42の単位元素を準備するとともに、炭素基板(グラファイト基板)43を準備する。
準備完了後、Pt40にプラズマを照射してPt40を蒸発させ、グラファイト基板43にPt40を蒸着する。Pt40を蒸着することでグラファイト基板43の表面にPt40を粒子(以下、「Pt粒子」という)として堆積させることができる。
【0057】
このとき、グラファイト基板43の表面全域がPt40で被われてしまうと、その後の処理が難しくなるので、グラファイト基板43の表面全域がPt40で被われる前、すなわちPt粒子40サイズがナノメータ(nm)以下になるようにグラファイト基板43にPt粒子40を蒸着する。
【0058】
(b)において、第VIII族元素41(一例として、Fe、Co、Niのうちの少なくとも一種の元素)にプラズマを照射して第VIII族元素41を蒸発させ、Pt粒子40の周囲に第VIII族元素41が選択的に蒸着析出する。Pt粒子40の周囲に第VIII族元素41が蒸着する理由は種々考えられるが、その一つとして、蒸着時印加する電界等の作用が上げられる。
なお、第VIII族元素41の蒸着としては、Fe、Co、Niのうちの一種のみの元素を蒸着させてもよく、あるいはFe、Co、Niなどからなる合金を蒸着させることも可能である。
【0059】
(c)において、Al42にプラズマを照射してAl42を蒸発させ、第VIII族元素41の周囲にAl42が選択的に蒸着析出する。Al42も、第VIII族元素41と同様な挙動をなし、第VIII族元素41の周囲に蒸着することができる。
(d)において、Ti51にプラズマを照射してTi51を蒸発させ、Al42の周囲にTi51が選択的に蒸着析出する。Ti51も、Al42と同様な挙動をなし、Al42の周囲に蒸着することができる。
【0060】
これにより、グラファイト基板43の表面にPt−第VIII族元素−Al−Tiの合金基材52を多層膜として生成することができる。次に、生成した合金基材52を粉砕する。
なお、この合金基材52は、Pt40、第VIII族元素41、Al42、Ti51の蒸着量を適宜変えることで、種々の組成比の合金基材を得ることができる。
粉砕した合金基材52を、第1実施形態と同様にカーボン粒子47(図6(b)に示す)に担持する。
【0061】
次に、参考例及び実施例について説明する。
先ず、第1実施形態の参考例1〜15を表1に基づいて説明する。参考例1〜15の合金は、図5〜図7に示す製造工程で製造したものである。なお、比較例は、Pt:100atomic%の触媒粉末を使用した。
【表1】
【0062】
参考例1は、Pt:76atomic%、Co:5atomic%、Al:19atomic%の成分で構成したPt−Co−Al合金の触媒粉末である。
参考例2は、Pt:79atomic%、Fe:10atomic%、Al:11atomic%の成分で構成したPt−Fe−Al合金の触媒粉末である。
参考例3は、Pt:80atomic%、Ni:16atomic%、Al:4atomic%の成分で構成したPt−Ni−Al合金の触媒粉末である。
【0063】
参考例4は、Pt:70atomic%、Co:15atomic%、Al:15atomic%の成分で構成したPt−Co−Al合金の触媒粉末である。
参考例5は、Pt:70atomic%、Fe:15atomic%、Al:15atomic%の成分で構成したPt−Fe−Al合金の触媒粉末である。
参考例6は、Pt:70atomic%、Ni:15atomic%、Al:15atomic%の成分で構成したPt−Ni−Al合金の触媒粉末である。
【0064】
参考例7は、Pt:38atomic%、Ni:54atomic%、Al:6atomic%の成分で構成したPt−Ni−Al合金の触媒粉末である。
参考例8は、Pt:38atomic%、Co:54atomic%、Al:6atomic%の成分で構成したPt−Co−Al合金の触媒粉末である。
参考例9は、Pt:38atomic%、Ni:54atomic%、Al:6atomic%の成分で構成したPt−Ni−Al合金の触媒粉末である。
【0065】
参考例10は、Pt:28atomic%、Fe:68atomic%、Al:4atomic%の成分で構成したPt−Fe−Al合金の触媒粉末である。
参考例11は、Pt:28atomic%、Ni:68atomic%、Al:4atomic%の成分で構成したPt−Ni−Al合金の触媒粉末である。
参考例12は、Pt:52atomic%、Co:36atomic%、Al:12atomic%の成分で構成したPt−Ni−Al合金の触媒粉末である。
【0066】
参考例13は、Pt:23atomic%、Fe:68atomic%、Al:9atomic%の成分で構成したPt−Fe−Al合金の触媒粉末である。
参考例14は、Pt:26atomic%、Fe:73atomic%、Al:1atomic%の成分で構成したPt−Fe−Al合金の触媒粉末である。
参考例15は、Pt:19atomic%、Fe:58atomic%、Al:19atomic%の成分で構成したPt−Fe−Al合金の触媒粉末である。
【0067】
得られた比較例及び参考例1〜15の触媒粉末は、電気化学的特性を測定するため、30%のPTFE(ポロテトラフルオロエチレン)含有のガス拡散電極に加工した。触媒粉末とPTFEの混合はPTFE中に単純に懸濁させたのみで特殊な処理はしない。その後、撥水性の黒鉛ペーパで被覆し、700Kで熱処理した。
【0068】
このときの触媒粉末の含量は、触媒としてはこれまでPtが一般的であり、触媒粉末として構成しているものをPt単位とみなし約0.2g/cm2となるようにした。そしてこれらを、温度363K、100%濃度燐酸(H3PO4)で0.9Vにおいて、酸素の質量活性(mA/mg Pt)を3時間(hr)及び24hr毎に測定した。
さらに、経時劣化を確認するために200mA/mg Ptの質量活性において、電位(mV)を3hr及び24hr毎に測定し、各々の差を求めた。その結果を表1に示す。
ここで、酸素の質量活性(mA/mg Pt)は、1mgの触媒での電流値を示す。なお、触媒としてはこれまでPtが一般に使用されていたので、単位を「mA/mg Pt」と表示している。
【0069】
表1に示すように、比較例は、酸素の質量活性が3時間(hr)で58mA/mg Pt、24hrで26mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは852mV、24hr経過後の電位Bは764mVであり、それぞれの電位差CはA−B=88mVである。
参考例1は、酸素の質量活性が3hrで57mA/mg Pt、24hrで34mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは843mV、24hr経過後の電位Bは785mVであり、それぞれの電位差CはA−B=58mVである。
【0070】
参考例2は、酸素の質量活性が3hrで76mA/mg Pt、24hrで52mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは846mV、24hr経過後の電位Bは823mVであり、それぞれの電位差CはA−B=23mVである。
参考例3は、酸素の質量活性が3hrで88mA/mg Pt、24hrで68mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは843mV、24hr経過後の電位Bは794mVであり、それぞれの電位差CはA−B=49mVである。
【0071】
参考例4は、酸素の質量活性が3hrで91mA/mg Pt、24hrで84mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは856mV、24hr経過後の電位Bは849mVであり、それぞれの電位差CはA−B=7mVである。
参考例5は、酸素の質量活性が3hrで90mA/mg Pt、24hrで84mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは854mV、24hr経過後の電位Bは842mVであり、それぞれの電位差CはA−B=12mVである。
【0072】
参考例6は、酸素の質量活性が3hrで89mA/mg Pt、24hrで85mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは852mV、24hr経過後の電位Bは844mVであり、それぞれの電位差CはA−B=8mVである。
参考例7は、酸素の質量活性が3hrで93mA/mg Pt、24hrで84mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは856mV、24hr経過後の電位Bは847mVであり、それぞれの電位差CはA−B=9mVである。
【0073】
参考例8は、酸素の質量活性が3hrで92mA/mg Pt、24hrで87mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは852mV、24hr経過後の電位Bは846mVであり、それぞれの電位差CはA−B=6mVである。
参考例9は、酸素の質量活性が3hrで90mA/mg Pt、24hrで85mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは850mV、24hr経過後の電位Bは844mVであり、それぞれの電位差CはA−B=6mVである。
【0074】
参考例10は、酸素の質量活性が3hrで95mA/mg Pt、24hrで92mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは862mV、24hr経過後の電位Bは854mVであり、それぞれの電位差CはA−B=8mVである。
参考例11は、酸素の質量活性が3hrで93mA/mg Pt、24hrで91mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは858mV、24hr経過後の電位Bは854mVであり、それぞれの電位差CはA−B=4mVである。
【0075】
参考例12は、酸素の質量活性が3hrで94mA/mg Pt、24hrで91mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは860mV、24hr経過後の電位Bは851mVであり、それぞれの電位差CはA−B=9mVである。
参考例13は、酸素の質量活性が3hrで84mA/mg Pt、24hrで81mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは849mV、24hr経過後の電位Bは831mVであり、それぞれの電位差CはA−B=18mVである。
【0076】
参考例14は、酸素の質量活性が3hrで84mA/mg Pt、24hrで79mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは847mV、24hr経過後の電位Bは830mVであり、それぞれの電位差CはA−B=17mVである。
参考例15は、酸素の質量活性が3hrで67mA/mg Pt、24hrで54mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは823mV、24hr経過後の電位Bは80101mVであり、それぞれの電位差CはA−B=22mVである。
【0077】
表1から明らかなように、比較例は質量活性が3hrで58mA/mg Ptであるが、参考例1は質量活性が3hrで57mA/mg Ptであった。3hrにおける質量活性は参考例1が比較例より1mA/mg Ptだけ劣るので、評価は△である。
【0078】
参考例2〜参考例15において、酸素の質量活性は比較例より大きく、経時劣化(すなわち、電位差)は比較例より小さい。このため、参考例2〜参考例15は比較例よりも優れており評価は○である。
ここで、評価△の参考例1はCo(第VIII族元素)の添加量が5atomic%である。図4のグラフから第VIII族元素(Fe、Co、Niなど)の適正範囲は6〜83atomic%である。このため、参考例1のCoの添加量は適正範囲を満たしていない。
一方、評価○の参考例2〜参考例15は、図4のグラフの適正範囲、すなわち、第VIII族元素(Fe、Co、Niなど)の添加量が6〜83atomic%、Alの添加量が1〜30atomic%という適正範囲を満たしている。
【0079】
このことから、Pt−第VIII族元素−Al合金の各々の成分が図4のグラフから適正範囲、すなわち、第VIII族元素(Fe、Co、Niなど)が6〜83atomic%を満たし、Alが1〜30atomic%を満たしている場合には、質量活性及び電位の持続性において比較例より優れていることが判る。
【0080】
また、Pt−第VIII族元素−Al合金を使用することで、参考例7〜11および参考例13〜15のようにPt量を比較例のPtと比較して1/3程度に低減させても、質量活性(24hr)を略3倍まで高めることができることが判る。
ここで、表1においては、評価テストで得られた値をそのまま採用している。このため、評価テストの値をPtの単位当たりの値に換算すると、質量活性は3×3=9倍程度まで大きくなる。
【0081】
次に、第2実施形態の参考例16〜21、実施例1〜7を表2に基づいて説明する。参考例16〜21、実施例1〜7の合金は、図8に示す製造工程で製造したものである。Zr、Ti、Hfの含有量は微量(0.03〜0.1atomic%)である。なお、比較例は、表1と同様に、Pt:100atomic%の触媒粉末を使用した。
【表2】
【0082】
参考例16は、Pt:79atomic%、Fe:10atomic%、Al:11atomic%、Zr微量の成分で構成したPt−Fe−Al−Zr合金の触媒粉末である。
参考例17は、Pt:80atomic%、Ni:16atomic%、Al:4atomic%、Ti微量の成分で構成したPt−Ni−Al−Ti合金の触媒粉末である。
参考例18は、Pt:70atomic%、Co:15atomic%、Al:15atomic%、Zr微量の成分で構成したPt−Co−Al−Zr合金の触媒粉末である。
【0083】
参考例19は、Pt:70atomic%、Fe:15atomic%、Al:15atomic%、Zr微量の成分で構成したPt−Fe−Al−Zr合金の触媒粉末である。
参考例20は、Pt:70atomic%、Ni:15atomic%、Al:15atomic%、Zr微量の成分で構成したPt−Ni−Al−Zr合金の触媒粉末である。
実施例1は、Pt:38atomic%、Fe:54atomic%、Al:6atomic%、Ti微量の成分で構成したPt−Fe−Al−Ti合金の触媒粉末である。
【0084】
実施例2は、Pt:38atomic%、Co:54atomic%、Al:6atomic%、Ti微量の成分で構成したPt−Co−Al−Ti合金の触媒粉末である。
実施例3は、Pt:38atomic%、Ni:54atomic%、Al:6atomic%、Ti微量の成分で構成したPt−Ni−Al−Ti合金の触媒粉末である。
実施例4は、Pt:28atomic%、Fe:68atomic%、Al:4atomic%、Zr微量の成分で構成したPt−Fe−Al−Zr合金の触媒粉末である。
【0085】
実施例5は、Pt:28atomic%、Ni:68atomic%、Al:4atomic%、Ti微量の成分で構成したPt−Ni−Al−Ti合金の触媒粉末である。
参考例21は、Pt:52atomic%、Co:36atomic%、Al:12atomic%、Ti微量の成分で構成したPt−Co−Al−Ti合金の触媒粉末である。
実施例6は、Pt:23atomic%、Fe:68atomic%、Al:9atomic%、Hf微量の成分で構成したPt−Fe−Al−Hf合金の触媒粉末である。
実施例7は、Pt:26atomic%、Fe:73atomic%、Al:1atomic%、Ti微量の成分で構成したPt−Fe−Al−Ti合金の触媒粉末である。
【0086】
得られた比較例、参考例16〜21、及び実施例1〜7の触媒粉末は、電気化学的特性を測定するため、30%のPTFE(ポロテトラフルオロエチレン)含有のガス拡散電極に加工した。触媒粉末とPTFEの混合はPTFE中に単純に懸濁させたのみで特殊な処理はしない。その後、撥水性の黒鉛ペーパで被覆し、温度700Kで熱処理した。
このときの触媒粉末の含量は、触媒粉末として構成しているものをPt単位とみなし約0.2g/cm2となるようにした。そしてこれらを、温度363K、100%濃度燐酸(H3PO4)で0.9Vにおいて、酸素の質量活性(mA/mg Pt)を3時間(hr)及び24hr毎に測定した。
さらに、経時劣化を確認するために200mA/mg Ptの質量活性において、電位(mV)を3hr及び24hr毎に測定し、各々の差を求めた。その結果を表2に示す。
【0087】
表2に示すように、比較例は、酸素の質量活性が3hrで58mA/mg Pt、24hrで26mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは852mV、24hr経過後の電位Bは764mVであり、それぞれの電位差CはA−B=88mVである。
参考例16は、酸素の質量活性が3hrで82mA/mg Pt、24hrで75mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは851mV、24hr経過後の電位Bは838mVであり、それぞれの電位差CはA−B=13mVである。
【0088】
参考例17は、酸素の質量活性が3hrで87mA/mg Pt、24hrで78mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは849mV、24hr経過後の電位Bは841mVであり、それぞれの電位差CはA−B=8mVである。
参考例18は、酸素の質量活性が3hrで90mA/mg Pt、24hrで86mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは855mV、24hr経過後の電位Bは853mVであり、それぞれの電位差CはA−B=2mVである。
【0089】
参考例19は、酸素の質量活性が3hrで92mA/mg Pt、24hrで89mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは856mV、24hr経過後の電位Bは854mVであり、それぞれの電位差CはA−B=2mVである。
参考例20は、酸素の質量活性が3hrで88mA/mg Pt、24hrで88mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは851mV、24hr経過後の電位Bは849mVであり、それぞれの電位差CはA−B=2mVである。
【0090】
実施例1は、酸素の質量活性が3hrで91mA/mg Pt、24hrで86mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは854mV、24hr経過後の電位Bは849mVであり、それぞれの電位差CはA−B=5mVである。
実施例2は、酸素の質量活性が3hrで94mA/mg Pt、24hrで89mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは854mV、24hr経過後の電位Bは851mVであり、それぞれの電位差CはA−B=3mVである。
【0091】
実施例3は、酸素の質量活性が3hrで92mA/mg Pt、24hrで89mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは852mV、24hr経過後の電位Bは849mVであり、それぞれの電位差CはA−B=3mVである。
実施例4は、酸素の質量活性が3hrで97mA/mg Pt、24hrで94mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは868mV、24hr経過後の電位Bは864mVであり、それぞれの電位差CはA−B=4mVである。
【0092】
実施例5は、酸素の質量活性が3hrで95mA/mg Pt、24hrで94mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは864mV、24hr経過後の電位Bは862mVであり、それぞれの電位差CはA−B=2mVである。
参考例21は、酸素の質量活性が3hrで96mA/mg Pt、24hrで93mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは869mV、24hr経過後の電位Bは865mVであり、それぞれの電位差CはA−B=3mVである。
【0093】
実施例6は、酸素の質量活性が3hrで85mA/mg Pt、24hrで83mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは852mV、24hr経過後の電位Bは847mVであり、それぞれの電位差CはA−B=5mVである。
実施例7は、酸素の質量活性が3hrで81mA/mg Pt、24hrで79mA/mg Ptである。また、3hr経過後の電位Aは849mV、24hr経過後の電位Bは844mVであり、それぞれの電位差CはA−B=5mVである。
【0094】
表2から明らかなように、参考例16〜参考例21、実施例1〜実施例7において、酸素の質量活性は比較例より大きく、経時劣化(すなわち、電位差)は比較例より小さい。このため、参考例16〜参考例21、実施例1〜実施例7は比較例よりも優れており評価は○である。
評価○の参考例16〜21、実施例1〜7は、図4のグラフの適正範囲、すなわち、第VIII族元素(Fe、Co、Niなど)の添加量が6〜83atomic%、Alの添加量が1〜30atomic%という適正範囲を満たしている。
【0095】
このことから、Pt−第VIII族元素−Al合金の各々の成分が図4のグラフから適正範囲、すなわち、第VIII族元素(Fe、Co、Niなど)が6〜83atomic%を満たし、Alが1〜30atomic%を満たしている場合には、質量活性及び電位の持続性において比較例より優れていることが判る。
【0096】
また、第1実施形態と同様に、Pt−第VIII族元素−Al合金を使用することで、実施例1〜7のようにPt量を比較例のPtと比較して1/3程度に低減させても、質量活性(24hr)を略3倍まで高めることができることが判る。
ここで、表2においては、評価テストで得られた値をそのまま採用している。このため、評価テストの値をPtの単位当たりの値に換算すると、質量活性は3×3=9倍程度まで大きくなる。
【0097】
加えて、Pt−第VIII族元素−Al合金に、例えばZr、Ti、Hfを微量(0.03〜0.1atomic%)添加することで、参考例16〜21及び実施例1〜7の経時劣化を、表1の参考例1〜15よりさらに少なくでき、高活性の持続が可能になることが判る。
このように、Pt−第VIII族元素−Al合金に、Zr、Ti、Hfの第IV族元素を微量(0.03〜0.1atomic%)添加することで、熱処理を効果的にせしめ、かつ触媒活性を一層好適に維持することが可能になる。
加えて、担持体をカーボンにした場合に、Alの炭素化が生じにくくなり好都合であるとともに、窒素ガス雰囲気を使用することができるので、過剰のAlを窒化し安定化できる。
【0098】
また、触媒合金の熱処理を真空中等で行うと、合金の表面に導入した欠陥が減少する虞れがある。このため、合金化したときの活性度を高めておくには、処理雰囲気を調製し、極微量の窒素や炭素を導入し、活性を損なわないようにする必要もある。そのためにも、これらの添加元素を極微量添加しておく方が好ましい。
【0099】
なお、前記実施形態では、燃料電池用触媒を第1〜第3の製造方法のうちの第2の生成方法について説明したが、これに限らないで、第1の生成方法や第3の生成方法で触媒を生成することも可能である。
ここで、第1の生成方法(共沈法)により製造した混合物は、より低温で水素ガスを用いながら還元し、金属化、合金化することが可能である。この場合、温度範囲は550〜800Kの温度範囲で行うことが好ましい。
【0100】
温度範囲を550〜800Kに設定した理由は、550K未満の温度では、還元の進行が遅く、粒子内部まで還元が進まず、処理にも長時間が必要となる。
一方、800Kを越える温度では還元の進行が早く、その到達度も良好であるが、生成金属の活性度が高く粒子の成長が生じてしまい、触媒効果の低下が生じてしまうため、注意を要する。
また、第1の生成方法においてカーボンなどの担持体とともに共沈させて還元すると、カーボンなどに担持した触媒を得ることができる。水素ガス流通量とその処理温度により触媒活性は変化するため、これらは重要な管理項目となる。
【0101】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、Ptに、第VIII族元素であるFe、Co、Niのうちの少なくとも一種の元素を添加することで、触媒の結晶系をfccや菱面体構造とすることができる。例えば触媒をfccとすることで、触媒を有効に磁化させることが可能になり、水素分子や酸素分子をより強く、より速く、より多く触媒に吸着させることができる。
また、触媒をfccにすることで、結晶内の電子欠陥により欠陥部分の電子密度が大きくなる。これにより、水素分子の電子放出や、酸素分子の電子捕獲の効率を向上することができる。
【0102】
一方、PtにAlを添加することで、触媒の欠陥密度を安定させるとともに、イオン化反応で金属が酸化したり、触媒の結晶構造が変化することを防ぐことができる。
さらに、Alは、第VIII族元素であるFe、Co、NiやPtと同様な結晶系を構成するとともに、その結晶系の欠陥密度が多少高い場合でも、欠陥密度を安定させることができる。このため、所定の品質の触媒を比較的簡単に得ることができる。
このように、Ptに、第VIII族元素であるFe、Co、Niのうちの少なくとも一種の元素及びAlを添加することで、燃料電池用触媒の触媒能をPtと同様あるいはPt以上に高めることができる。
【0103】
加えて、第VIII族元素であるFe、Co、NiやAlは、Ptと比較して入手が容易で、比較的廉価な金属である。このため、触媒をPtに第VIII族元素やAlを添加した合金を使用することで、触媒のコストを抑えることが可能になる。
【0104】
さらに、Ptに、Ti、Zr、Hfのうちの少なくとも一種の元素を添加した。Ti、ZrやHfを添加することで、比表面積の調製や活性度の調製、成分の均質性の調製がしやすい上に第VIII族元素であるFe、Co、Niに対する対被毒性のさらなる向上を図ることができる。
このように、第VIII族元素であるFe、Co、Niに対する対被毒性のさらなる向上を図ることで、燃料電池用触媒の経時劣化を抑えることができる。
特に、Ti、Zr、Hfは、0.1%以下の添加で結晶の対称性が多少ずれても安定化する傾向があるとともに磁気異方性を顕著にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 燃料電池用触媒に水素分子を吸着した状態を模式的に示した説明図
【図2】 燃料電池用触媒として用いた白金の作用説明図
【図3】 本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)を備えた燃料電池の分解斜視図
【図4】 本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)を構成する合金の成分を示すグラフ
【図5】 本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)の第1製造工程図
【図6】 本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)の第2製造工程図
【図7】 本発明に係る燃料電池用触媒(第1実施形態)の第3製造工程図
【図8】 本発明に係る燃料電池用触媒(第2実施形態)の製造工程図
【図9】 従来の燃料電池を示す概略斜視図
【図10】 従来の燃料電池に使用した触媒の説明図
【符号の説明】
21…燃料電池、22…負極(一方の電極)、23…負極の燃料電池用触媒、24…正極(他方の電極)、25…正極の燃料電池用触媒、26…イオン交換膜、40…Pt、41…第VIII族元素、42…Al、51…Ti、Zr、Hf、Ge、SiやGaなどの添加用元素。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fuel cell catalyst included in positive and negative electrodes disposed on both sides of an ion exchange membrane.
[0002]
[Prior art]
FIG. 9 is a schematic perspective view showing a conventional fuel cell. In this
[0003]
According to this
[0004]
FIGS. 10A and 10B are explanatory views of a catalyst used in a conventional fuel cell.
(A) shows a state in which a
(B) shows a state in which Pt101c is supported on the surfaces of the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, Pt101c constituting the
Therefore, in order to popularize the
[0006]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a fuel cell catalyst that can be easily obtained, can be constituted by a relatively inexpensive metal, and can further enhance the catalytic function as well as platinum. It is in.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
FIG. 1 is an explanatory view schematically showing a state in which hydrogen molecules are adsorbed on a fuel cell catalyst.
A fuel cell catalyst generally has platinum (Pt) 12 supported on the surface of
[0008]
FIGS. 2 (a) and 2 (b) are diagrams for explaining the action of platinum used as a fuel cell catalyst, and show an enlarged view of Pt12.
In (a), when hydrogen gas comes into contact with the surface of Pt12, it is necessary to adsorb
[0009]
In (b), it is necessary to release electrons (e − ) from the
[0010]
Accordingly, it is considered that the ionization rate depends on the defect density of platinum and the defect distribution. This is a general idea in catalysts. Thus, if the ionization rate is further improved to increase the catalytic performance, further improvement in defect density is required, but it is difficult to increase the defect density beyond the present level.
[0011]
Therefore, it was examined whether the catalytic ability could be increased without increasing the defect density of Pt12. In order to carry out this study, the action of the catalyst was reviewed.
If adsorption of
[0012]
However, if the adsorption of hydrogen molecules or oxygen molecules is transferred from the physical adsorption stage to the chemical adsorption stage, the effect of the catalytic ability is reduced. This is because the binding of hydrogen molecules and the like in a bonded state is too strong, and electrons (e − ) cannot be transferred.
For this reason, the requirement for the catalyst is that it easily adsorbs hydrogen molecules and oxygen molecules, and after the transfer of electrons (e − ), it must be easily desorbed from the catalyst surface.
[0013]
Here, focusing on hydrogen molecules and oxygen molecules, as an example, the
[0014]
As described above, if hydrogen molecules and oxygen molecules are sensitive to magnetism, it is possible to easily adsorb the hydrogen molecules and oxygen molecules to the catalyst by magnetizing the catalyst to some extent. If the magnetization of the catalyst is considered, it is also effective to align the orientation of the catalyst crystal as the catalyst structure.
[0015]
The crystal of Pt12 used as the catalyst has a cubic dense structure, that is, a body centered cubic structure (bcc). If the increase or decrease in the electron density of the catalyst is closely related to the activity, for example, a crystal system It is more preferable that the γ is converted into a face-centered cubic structure (fcc) or another crystal system such as a rhombohedral structure.
[0016]
In order to make the crystal system fcc, the addition of a Group VIII element is effective, and in order to obtain a rhombohedral structure, the addition of a Group VIII element and a lanthanoid element is effective. By making the crystal system of the catalyst fcc and rhombohedral structure, it becomes possible to adsorb more hydrogen molecules and oxygen molecules to the catalyst more strongly, faster and without increasing the defect density of the catalyst.
[0017]
In addition, according to the fcc crystal system, it is expected that the electron density of the
[0018]
In the case of Pt and a Group VIII element (Fe, Co, Ni, etc.), the fcc crystal can be obtained by adding about 20 to 85 atomic% of the Group VIII element.
Actually, when the catalyst is changed from bcc to fcc, the activity of the catalyst is fcc about 4 times that of bcc if the defect density of each crystal system is the same. In addition, considering the ease of fcc defect generation, the fcc defect density is about 4 to 10 times bcc, and the fcc activity is estimated to be 16 to 40 times bcc.
However, improvement of the defect density of the catalyst increases the adsorption activity of hydrogen molecules and oxygen molecules and promotes ionization, but there is a concern about oxidation due to ionization reaction.
[0019]
Therefore, in order to stabilize the defect density of the catalyst and prevent the ionization reaction from oxidizing the metal or changing the crystal structure, aluminum (Al) was added.
Al forms a crystal system similar to that of the Group VIII element or Pt12, and can stabilize the defect density even when the defect density of the crystal system is somewhat high.
From these viewpoints, it has been predicted that the catalytic ability of the fuel cell catalyst can be enhanced without adding means for increasing the defect density by adding a Group VIII element or Al to Pt12.
[0020]
Specifically,
[0021]
By adding at least one element selected from the group VIII elements Fe, Co, and Ni to Pt, the crystal system of the catalyst can have an fcc or rhombohedral structure. For example, by setting the catalyst to fcc, the catalyst can be effectively magnetized, and more hydrogen molecules and oxygen molecules can be adsorbed to the catalyst more strongly, faster and more.
Further, by using fcc as the catalyst, the electron density in the defective portion is increased due to the electron defects in the crystal. Thereby, the efficiency of electron emission of hydrogen molecules and electron capture of oxygen molecules can be improved.
[0022]
On the other hand, by adding Al to Pt, it is possible to stabilize the defect density of the catalyst and to prevent the metal from being oxidized by the ionization reaction or the crystal structure of the catalyst from changing.
Furthermore, Al forms a crystal system similar to the group VIII elements Fe, Co, Ni, and Pt, and can stabilize the defect density even when the defect density of the crystal system is somewhat high. For this reason, a catalyst of a predetermined quality can be obtained relatively easily.
[0023]
In addition, Group VIII elements Fe, Co, Ni, and Al are relatively inexpensive metals that are easily available compared to Pt. For this reason, it is possible to reduce the cost of the catalyst by using an alloy in which Fe, Co, Ni, and Al, which are Group VIII elements, are added to Pt.
[0024]
Further, according to
In particular, Ti, Zr, and Hf tend to stabilize even when the symmetry of the crystal is slightly shifted by addition of 0.1% or less, and can make magnetic anisotropy remarkable.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
FIG. 3 is an exploded perspective view of a fuel cell including the fuel cell catalyst (first embodiment) according to the present invention.
The
The
[0026]
By stacking the negative electrode side
[0027]
By supplying hydrogen gas to the hydrogen
Incidentally, obtained when generating the current, hydrogen molecules (H 2) and oxygen molecules (O 2) because product water (H 2 O).
[0028]
The
Similarly to the
The Group VIII element corresponds to iron (Fe), cobalt (Co), nickel (Ni), and the like.
Since the
[0029]
FIG. 4 is a graph showing the components of the alloy constituting the fuel cell catalyst (first embodiment) according to the present invention.
As described above, the
As an example, this alloy corresponds to Pt: 40 atomic%, Group VIII element: 40 atomic%, and Al: 20 atomic%.
[0030]
When the addition amount of Al is less than 1 atomic%, the addition amount of Al is too small, so that the defect density of the catalyst is stabilized and the ionization reaction does not oxidize the metal or change the crystal structure. I can't.
On the other hand, when the added amount of Al exceeds 30 atomic%, Al precipitates as a simple substance, and even if the initial activity is high, the time until the activity is rapidly reduced and the life end is extremely shortened. Can be considered.
[0031]
Therefore, an appropriate addition amount of Al is set to 1 to 30 atomic%. More preferably, the additive amount of Al is set to 1 to 25 atomic%. This is because the catalyst activity can be increased to 20 to 40 times or more the unit Pt by setting the addition amount of Al to 1 to 25 atomic%.
In addition, although the addition amount of Al correlates with the addition amount of a Group VIII element, the addition amount of a Group VIII element is 6 to 83 atomic% as described above.
[0032]
If the Pt-Group VIII element-Al alloy Pt or Al component satisfies the above-mentioned appropriate range or more preferable range, the crystal system of the Pt-Group VIII element-Al alloy has an fcc structure. Become. By setting the crystal system to the fcc structure, the catalyst activity can be increased as described above.
[0033]
Next, a method for producing a fuel cell catalyst (Pt-Group VIII element-Al alloy) will be described. As a method for producing a fuel cell catalyst, the following first to third production methods can be considered.
The first manufacturing method is a method in which each component is coprecipitated from a solution of Pt40,
The second manufacturing method is a method in which Pt40, a
The third manufacturing method is a method in which an alloy of Pt40, a
[0034]
Among these, the third production method seems to be a rational method at first glance. However, since the melting point and the evaporation temperature are different for each component of Pt40,
[0035]
In the second manufacturing method, Pt40 is vapor-deposited on the support, and the
In this vapor deposition, if an electric field is applied between the evaporation source and the deposit, vapor deposition can be performed more suitably.
Note that this phenomenon does not occur when the product obtained by the first manufacturing method is reduced. For this reason, it is preferable to manufacture the
[0036]
Hereafter, the process of manufacturing the catalyst for fuel cells by the 2nd manufacturing method is demonstrated based on FIGS.
5A to 5C are first manufacturing process diagrams of the fuel cell catalyst (first embodiment) according to the present invention.
In (a), while preparing each unit element of Pt40, the
After completion of preparation,
[0037]
At this time, if the entire surface of the
[0038]
In (b), the Group VIII element (for example, at least one element of Fe, Co, and Ni) 41 is irradiated with plasma to evaporate the
As the vapor deposition of the
[0039]
In (c),
In addition, the
[0040]
6 (a) to 6 (c) are second manufacturing process diagrams of the fuel cell catalyst (first embodiment) according to the present invention.
(A) shows the state which grind | pulverized the produced | generated alloy base material 45 (shown in FIG.5 (c)). The pulverized
In (b), the pulverized
[0041]
In (c), heat treatment is performed in a state where the
By this heat treatment, the powder alloy 46 (shown in (b)) composed of three layers of
The Pt-Group VIII element-
[0042]
Here, the heat treatment atmosphere is preferably an inert atmosphere such as vacuum or argon gas, but nitrogen gas or hydrogen gas may be added depending on the situation.
The heat treatment temperature is preferably higher than 1000K, but can be carried out if the temperature is 900K or higher. At temperatures below 900K, there is little or very slow progress in alloying, requiring heat treatment for several hundred hours. For this reason, it is preferable to set the temperature above 900K, more preferably above 1000K.
[0043]
As described above, if the heat treatment temperature is set to 1000 K, the heating time can be suppressed to 60 minutes. However, the melting point of Al (660.2 ° C. (933.35 K)) will be exceeded, and it is necessary to pay close attention to the temperature rise and temperature pattern.
The melting point of Pt is 2047.15K, and the melting point of Fe (Group VIII element) is 1808.15K.
[0044]
After the heat treatment, the
[0045]
This elution reaction is held for 10 minutes at room temperature with stirring, then neutralized with aqueous ammonia and washed with water, and the washed
The obtained Pt-Group VIII element-
[0046]
7 (a) and 7 (b) are third manufacturing process diagrams of the fuel cell catalyst (first embodiment) according to the present invention.
(A) shows a state in which the Pt-Group VIII element-
[0047]
The
[0048]
(B) shows the example which apply | coated the catalyst to the negative electrode as an example.
The
In (b), the organic resin is omitted.
[0049]
As this organic resin, a commercially available carboxysilane-based resin is preferable, and a urethane resin-based resin can also be used. These resins are modified by acid treatment. Once the acid treatment is performed, the acid resistance can be improved thereafter.
[0050]
Next, a second embodiment will be described.
The catalyst 50 of the second embodiment includes Pt40, at least one element of the
That is, the catalyst 50 of the second embodiment is obtained by adding at least one element of Ti, Zr, Hf, etc. to the catalyst of the first embodiment (Pt-Group VIII element-Al alloy). .
[0051]
The amount of
[0052]
Furthermore, the addition amount of at least one of titanium (Ti), zirconium (Zr), hafnium (Hf) and the like is a trace amount (0.01 to 0.1%).
Hereinafter, these elements will be collectively described as microelements.
[0053]
In this way, by adding microelements in addition to Pt40,
In particular, Ti, Zr, and Hf tend to be stabilized even if the crystal symmetry is slightly deviated by addition of 0.1% or less, and are effective for making magnetic anisotropy remarkable.
[0054]
Here, excessive addition destroys the crystallinity and greatly affects the electron defect concentration and electron defect distribution generated in the composition, so it should not exceed 0.3% at most. Although these elements are completely different in microscopic behavior from elements below gallium, they behave macroscopically like the former.
[0055]
However, even if the addition amount is up to about several percent, there is not much influence on crystals and the like. However, in order to reduce catalyst activity, specific surface area, magnetic behavior, etc., too much addition is not preferable, and it is preferable to keep it from a very small range to a very small range. At this time, there are a maximum of activity, a maximum of magnetic anisotropy, and the like, which are convenient.
[0056]
Hereinafter, the process for producing the fuel cell catalyst by the second production method will be described with reference to FIG.
FIGS. 8A to 8D are manufacturing process diagrams of a fuel cell catalyst (second embodiment) according to the present invention. An example in which Ti is used as an example of a minute content element will be described.
In (a), while preparing unit elements of Pt40,
After completion of preparation,
[0057]
At this time, if the entire surface of the
[0058]
In (b), the group VIII element 41 (for example, at least one element of Fe, Co, and Ni) is irradiated with plasma to evaporate the
As the vapor deposition of the
[0059]
In (c),
In (d), Ti51 is irradiated with plasma to evaporate Ti51, and Ti51 is selectively deposited around Al42. Ti51 behaves similarly to Al42 and can be deposited around the Al42.
[0060]
As a result, the Pt-Group VIII element-Al-Ti
In addition, the
The pulverized
[0061]
Next, reference examples and examples will be described.
First, Reference Examples 1 to 15 of the first embodiment will be described based on Table 1. The alloys of Reference Examples 1 to 15 are manufactured by the manufacturing process shown in FIGS. In the comparative example, a catalyst powder of Pt: 100 atomic% was used.
[Table 1]
[0062]
Reference Example 1 is a catalyst powder of a Pt—Co—Al alloy composed of components of Pt: 76 atomic%, Co: 5 atomic%, and Al: 19 atomic%.
Reference Example 2 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al alloy composed of components of Pt: 79 atomic%, Fe: 10 atomic%, and Al: 11 atomic%.
Reference Example 3 is a catalyst powder of a Pt—Ni—Al alloy composed of components of Pt: 80 atomic%, Ni: 16 atomic%, and Al: 4 atomic%.
[0063]
Reference Example 4 is a catalyst powder of a Pt—Co—Al alloy composed of components of Pt: 70 atomic%, Co: 15 atomic%, and Al: 15 atomic%.
Reference Example 5 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al alloy composed of components of Pt: 70 atomic%, Fe: 15 atomic%, and Al: 15 atomic%.
Reference Example 6 is a catalyst powder of a Pt—Ni—Al alloy composed of components of Pt: 70 atomic%, Ni: 15 atomic%, and Al: 15 atomic%.
[0064]
Reference Example 7 is a catalyst powder of a Pt—Ni—Al alloy composed of components of Pt: 38 atomic%, Ni: 54 atomic%, and Al: 6 atomic%.
Reference Example 8 is a catalyst powder of a Pt—Co—Al alloy composed of components of Pt: 38 atomic%, Co: 54 atomic%, and Al: 6 atomic%.
Reference Example 9 is a catalyst powder of a Pt—Ni—Al alloy composed of components of Pt: 38 atomic%, Ni: 54 atomic%, and Al: 6 atomic%.
[0065]
Reference Example 10 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al alloy composed of components of Pt: 28 atomic%, Fe: 68 atomic%, and Al: 4 atomic%.
Reference Example 11 is a catalyst powder of a Pt—Ni—Al alloy composed of components of Pt: 28 atomic%, Ni: 68 atomic%, and Al: 4 atomic%.
Reference Example 12 is a catalyst powder of a Pt—Ni—Al alloy composed of components of Pt: 52 atomic%, Co: 36 atomic%, and Al: 12 atomic%.
[0066]
Reference Example 13 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al alloy composed of components of Pt: 23 atomic%, Fe: 68 atomic%, and Al: 9 atomic%.
Reference Example 14 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al alloy composed of components of Pt: 26 atomic%, Fe: 73 atomic%, and Al: 1 atomic%.
Reference Example 15 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al alloy composed of components of Pt: 19 atomic%, Fe: 58 atomic%, and Al: 19 atomic%.
[0067]
The obtained catalyst powders of Comparative Examples and Reference Examples 1 to 15 were processed into gas diffusion electrodes containing 30% PTFE (Polytetrafluoroethylene) in order to measure electrochemical characteristics. Mixing of the catalyst powder and PTFE is simply suspended in PTFE, and no special treatment is performed. Thereafter, it was coated with water-repellent graphite paper and heat-treated at 700K.
[0068]
The catalyst powder content at this time has been generally Pt as a catalyst so far, and the catalyst powder is regarded as a Pt unit and is about 0.2 g / cm 2 . Then, the mass activity (mA / mg Pt) of oxygen was measured every 3 hours (hr) and 24 hours at 0.9 V with a temperature of 363 K and 100% concentration phosphoric acid (H 3 PO 4 ).
Furthermore, in order to confirm the deterioration with time, at a mass activity of 200 mA / mg Pt, the potential (mV) was measured every 3 hr and 24 hr, and the difference between them was determined. The results are shown in Table 1.
Here, the mass activity of oxygen (mA / mg Pt) indicates a current value with 1 mg of catalyst. In addition, since Pt was generally used as a catalyst until now, the unit is displayed as "mA / mg Pt".
[0069]
As shown in Table 1, in the comparative example, the mass activity of oxygen is 58 mA / mg Pt at 3 hours (hr), and 26 mA / mg Pt at 24 hours. Further, the potential A after 3 hours is 852 mV, the potential B after 24 hours is 764 mV, and the respective potential differences C are A−B = 88 mV.
In Reference Example 1, the mass activity of oxygen is 57 mA / mg Pt at 3 hr, and 34 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 843 mV, the potential B after 24 hours is 785 mV, and each potential difference C is A−B = 58 mV.
[0070]
In Reference Example 2, the mass activity of oxygen is 76 mA / mg Pt at 3 hr, and 52 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 846 mV, the potential B after 24 hours is 823 mV, and each potential difference C is A−B = 23 mV.
In Reference Example 3, the mass activity of oxygen is 88 mA / mg Pt at 3 hr and 68 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 843 mV, the potential B after 24 hours is 794 mV, and each potential difference C is A−B = 49 mV.
[0071]
In Reference Example 4, the mass activity of oxygen is 91 mA / mg Pt at 3 hr, and 84 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 856 mV, the potential B after 24 hours is 849 mV, and each potential difference C is AB = 7 mV.
In Reference Example 5, the mass activity of oxygen is 90 mA / mg Pt at 3 hr, and 84 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 854 mV, the potential B after 24 hours is 842 mV, and the respective potential differences C are A−B = 12 mV.
[0072]
In Reference Example 6, the mass activity of oxygen is 89 mA / mg Pt at 3 hr and 85 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 852 mV, the potential B after 24 hours is 844 mV, and the respective potential differences C are A−B = 8 mV.
In Reference Example 7, the mass activity of oxygen is 93 mA / mg Pt at 3 hr, and 84 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 856 mV, the potential B after 24 hours is 847 mV, and each potential difference C is A−B = 9 mV.
[0073]
In Reference Example 8, the mass activity of oxygen is 92 mA / mg Pt at 3 hr, and 87 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 852 mV, the potential B after 24 hours is 846 mV, and the respective potential differences C are A−B = 6 mV.
In Reference Example 9, the mass activity of oxygen is 90 mA / mg Pt at 3 hr, and 85 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 850 mV, the potential B after 24 hours is 844 mV, and each potential difference C is A−B = 6 mV.
[0074]
In Reference Example 10, the mass activity of oxygen is 95 mA / mg Pt at 3 hr, and 92 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 862 mV, the potential B after 24 hours is 854 mV, and each potential difference C is A−B = 8 mV.
In Reference Example 11, the mass activity of oxygen is 93 mA / mg Pt at 3 hr, and 91 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 858 mV, the potential B after 24 hours is 854 mV, and each potential difference C is A−B = 4 mV.
[0075]
In Reference Example 12, the mass activity of oxygen is 94 mA / mg Pt at 3 hr, and 91 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours has elapsed is 860 mV, the potential B after 24 hours has elapsed is 851 mV, and the respective potential differences C are A−B = 9 mV.
In Reference Example 13, the mass activity of oxygen is 84 mA / mg Pt at 3 hr, and 81 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 849 mV, the potential B after 24 hours is 831 mV, and each potential difference C is AB = 18 mV.
[0076]
In Reference Example 14, the mass activity of oxygen is 84 mA / mg Pt at 3 hr and 79 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 847 mV, the potential B after 24 hours is 830 mV, and each potential difference C is A−B = 17 mV.
In Reference Example 15, the mass activity of oxygen is 67 mA / mg Pt at 3 hr, and 54 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 823 mV, the potential B after 24 hours is 80101 mV, and each potential difference C is A−B = 22 mV.
[0077]
As is clear from Table 1, the comparative example had a mass activity of 3 mA and 58 mA / mg Pt, while Reference Example 1 had a mass activity of 3 hr and 57 mA / mg Pt. The mass activity at 3 hr is evaluated as Δ because Reference Example 1 is inferior to Comparative Example by 1 mA / mg Pt.
[0078]
Reference Example 2 to Reference Example 15, the mass activity of oxygen is greater than that of the comparative example, aging deterioration (i.e., potential difference) is smaller than the comparative example. For this reason, Reference Example 2 to Reference Example 15 are superior to the comparative example, and the evaluation is good.
Here, in Reference Example 1 of evaluation Δ, the added amount of Co (Group VIII element) is 5 atomic%. From the graph of FIG. 4, the appropriate range of the Group VIII elements (Fe, Co, Ni, etc.) is 6 to 83 atomic%. For this reason, the amount of Co added in Reference Example 1 does not satisfy the appropriate range.
On the other hand, the reference example 2 to reference example 15 of the evaluation ○ are in the appropriate range of the graph of FIG. It meets the appropriate range of 1-30 atomic%.
[0079]
From this, each component of the Pt-Group VIII element-Al alloy is in an appropriate range from the graph of FIG. 4, that is, the Group VIII element (Fe, Co, Ni, etc.) satisfies 6 to 83 atomic%, and Al When 1-30 atomic% is satisfy | filled, it turns out that it is superior to a comparative example in the sustainability of mass activity and an electric potential.
[0080]
Further, by using Pt-Group VIII element-Al alloy, the amount of Pt is reduced to about 1/3 compared with Pt of the comparative example as in Reference Examples 7 to 11 and Reference Examples 13 to 15. It can also be seen that the mass activity (24 hr) can be increased up to about 3 times.
Here, in Table 1, the values obtained in the evaluation test are adopted as they are. For this reason, when the value of the evaluation test is converted into a value per unit of Pt, the mass activity increases to about 3 × 3 = 9 times.
[0081]
Next, Reference Examples 16 to 21 and Examples 1 to 7 of the second embodiment will be described based on Table 2. The alloys of Reference Examples 16 to 21 and Examples 1 to 7 are manufactured by the manufacturing process shown in FIG. The contents of Zr, Ti, and Hf are very small (0.03 to 0.1 atomic%). In addition, the comparative example used the catalyst powder of Pt: 100 atomic% similarly to Table 1. FIG.
[Table 2]
[0082]
Reference Example 16 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al—Zr alloy composed of Pt: 79 atomic%, Fe: 10 atomic%, Al: 11 atomic%, and a small amount of Zr.
Reference Example 17 is a catalyst powder of Pt—Ni—Al—Ti alloy composed of Pt: 80 atomic%, Ni: 16 atomic%, Al: 4 atomic%, and a trace amount of Ti.
Reference Example 18 is a Pt—Co—Al—Zr alloy catalyst powder composed of Pt: 70 atomic%, Co: 15 atomic%, Al: 15 atomic%, and a small amount of Zr.
[0083]
Reference Example 19 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al—Zr alloy composed of Pt: 70 atomic%, Fe: 15 atomic%, Al: 15 atomic%, and Zr trace components.
Reference Example 20 is a catalyst powder of a Pt—Ni—Al—Zr alloy composed of Pt: 70 atomic%, Ni: 15 atomic%, Al: 15 atomic%, and a small amount of Zr.
Example 1 is a catalyst powder of Pt—Fe—Al—Ti alloy composed of Pt: 38 atomic%, Fe: 54 atomic%, Al: 6 atomic%, and a trace amount of Ti.
[0084]
Example 2 is a catalyst powder of a Pt—Co—Al—Ti alloy composed of Pt: 38 atomic%, Co: 54 atomic%, Al: 6 atomic%, and a trace amount of Ti.
Example 3 is a catalyst powder of a Pt—Ni—Al—Ti alloy composed of Pt: 38 atomic%, Ni: 54 atomic%, Al: 6 atomic%, and a trace amount of Ti.
Example 4 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al—Zr alloy composed of Pt: 28 atomic%, Fe: 68 atomic%, Al: 4 atomic%, and Zr trace components.
[0085]
Example 5 is a catalyst powder of a Pt—Ni—Al—Ti alloy composed of Pt: 28 atomic%, Ni: 68 atomic%, Al: 4 atomic%, and a trace amount of Ti.
Reference Example 21 is a catalyst powder of Pt—Co—Al—Ti alloy composed of Pt: 52 atomic%, Co: 36 atomic%, Al: 12 atomic%, and a trace amount of Ti.
Example 6 is a Pt—Fe—Al—Hf alloy catalyst powder composed of Pt: 23 atomic%, Fe: 68 atomic%, Al: 9 atomic%, and a trace amount of Hf.
Example 7 is a catalyst powder of a Pt—Fe—Al—Ti alloy composed of Pt: 26 atomic%, Fe: 73 atomic%, Al: 1 atomic%, and a trace amount of Ti.
[0086]
The obtained catalyst powders of Comparative Examples , Reference Examples 16 to 21 and Examples 1 to 7 were processed into gas diffusion electrodes containing 30% PTFE (Polytetrafluoroethylene) in order to measure electrochemical characteristics. . Mixing of the catalyst powder and PTFE is simply suspended in PTFE, and no special treatment is performed. Thereafter, it was coated with water-repellent graphite paper and heat-treated at a temperature of 700K.
At this time, the content of the catalyst powder was set to about 0.2 g / cm 2 assuming that the catalyst powder was configured as a Pt unit. Then, the mass activity (mA / mg Pt) of oxygen was measured every 3 hours (hr) and 24 hours at 0.9 V with a temperature of 363 K and 100% concentration phosphoric acid (H 3 PO 4 ).
Furthermore, in order to confirm the deterioration with time, at a mass activity of 200 mA / mg Pt, the potential (mV) was measured every 3 hr and 24 hr, and the difference between them was determined. The results are shown in Table 2.
[0087]
As shown in Table 2, in the comparative example, the mass activity of oxygen is 58 mA / mg Pt at 3 hr and 26 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 852 mV, the potential B after 24 hours is 764 mV, and the respective potential differences C are A−B = 88 mV.
In Reference Example 16 , the mass activity of oxygen is 82 mA / mg Pt at 3 hr, and 75 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 851 mV, the potential B after 24 hours is 838 mV, and each potential difference C is A−B = 13 mV.
[0088]
In Reference Example 17 , the mass activity of oxygen is 87 mA / mg Pt at 3 hr, and 78 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 849 mV, the potential B after 24 hours is 841 mV, and each potential difference C is A−B = 8 mV.
In Reference Example 18 , the mass activity of oxygen is 90 mA / mg Pt at 3 hr, and 86 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 855 mV, the potential B after 24 hours is 853 mV, and each potential difference C is A−B = 2 mV.
[0089]
In Reference Example 19 , the mass activity of oxygen is 92 mA / mg Pt at 3 hr, and 89 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 856 mV, the potential B after 24 hours is 854 mV, and each potential difference C is A−B = 2 mV.
In Reference Example 20 , the mass activity of oxygen is 88 mA / mg Pt at 3 hr, and 88 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 851 mV, the potential B after 24 hours is 849 mV, and each potential difference C is A−B = 2 mV.
[0090]
In Example 1 , the mass activity of oxygen is 91 mA / mg Pt at 3 hr, and 86 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 854 mV, the potential B after 24 hours is 849 mV, and the respective potential differences C are A−B = 5 mV.
In Example 2 , the mass activity of oxygen is 94 mA / mg Pt at 3 hr and 89 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 854 mV, the potential B after 24 hours is 851 mV, and each potential difference C is A−B = 3 mV.
[0091]
In Example 3 , the mass activity of oxygen is 92 mA / mg Pt at 3 hr and 89 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 852 mV, the potential B after 24 hours is 849 mV, and each potential difference C is A−B = 3 mV.
In Example 4 , the mass activity of oxygen is 97 mA / mg Pt at 3 hr, and 94 mA / mg Pt at 24 hr. In addition, the potential A after 3 hours is 868 mV, the potential B after 24 hours is 864 mV, and the respective potential differences C are A−B = 4 mV.
[0092]
In Example 5 , the mass activity of oxygen is 95 mA / mg Pt at 3 hr, and 94 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 864 mV, the potential B after 24 hours is 862 mV, and each potential difference C is A−B = 2 mV.
In Reference Example 21 , the mass activity of oxygen is 96 mA / mg Pt at 3 hr, and 93 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 869 mV, the potential B after 24 hours is 865 mV, and each potential difference C is A−B = 3 mV.
[0093]
In Example 6 , the mass activity of oxygen is 85 mA / mg Pt at 3 hr, and 83 mA / mg Pt at 24 hr. Further, the potential A after 3 hours is 852 mV, the potential B after 24 hours is 847 mV, and the respective potential differences C are A−B = 5 mV.
In Example 7 , the mass activity of oxygen is 81 mA / mg Pt at 3 hr, and 79 mA / mg Pt at 24 hr. The potential A after 3 hours is 849 mV, the potential B after 24 hours is 844 mV, and each potential difference C is AB = 5 mV.
[0094]
As is clear from Table 2, in Reference Examples 16 to 21 and Examples 1 to 7 , the mass activity of oxygen is larger than that of the comparative example, and deterioration with time (that is, potential difference) is smaller than that of the comparative example. For this reason, Reference Example 16 to Reference Example 21 and Examples 1 to 7 are superior to the comparative example, and the evaluation is good.
Reference examples 16 to 21 and Examples 1 to 7 of the evaluation ○ are in the appropriate range of the graph of FIG. 4, that is, the amount of Group VIII element (Fe, Co, Ni, etc.) added is 6 to 83 atomic%, Al is added The amount satisfies the appropriate range of 1-30 atomic%.
[0095]
From this, each component of the Pt-Group VIII element-Al alloy is in an appropriate range from the graph of FIG. 4, that is, the Group VIII element (Fe, Co, Ni, etc.) satisfies 6 to 83 atomic%, and Al When 1-30 atomic% is satisfy | filled, it turns out that it is superior to a comparative example in the sustainability of mass activity and an electric potential.
[0096]
Similarly to the first embodiment, by using a Pt-Group VIII element-Al alloy, the amount of Pt is reduced to about 1/3 compared to Pt of the comparative example as in Examples 1-7. It can be seen that the mass activity (24 hr) can be increased up to about 3 times even if it is allowed to occur.
Here, in Table 2, the values obtained in the evaluation test are adopted as they are. For this reason, when the value of the evaluation test is converted into a value per unit of Pt, the mass activity increases to about 3 × 3 = 9 times.
[0097]
In addition, by adding a small amount (0.03 to 0.1 atomic%) of, for example, Zr, Ti, and Hf to the Pt-Group VIII element-Al alloy, the aging of Reference Examples 16 to 21 and Examples 1 to 7 It can be seen that the deterioration can be further reduced as compared with Reference Examples 1 to 15 in Table 1, and high activity can be sustained.
Thus, by adding a small amount (0.03-0.1 atomic%) of a Group IV element of Zr, Ti, and Hf to a Pt-Group VIII element-Al alloy, heat treatment is effectively performed, and It becomes possible to maintain the catalyst activity more suitably.
In addition, when the carrier is made of carbon, carbonization of Al is less likely to occur, and a nitrogen gas atmosphere can be used, so that excess Al can be nitrided and stabilized.
[0098]
In addition, if the heat treatment of the catalyst alloy is performed in a vacuum or the like, defects introduced on the surface of the alloy may be reduced. For this reason, in order to increase the activity when alloyed, it is necessary to prepare a treatment atmosphere and introduce a very small amount of nitrogen or carbon so as not to impair the activity. Therefore, it is preferable to add a very small amount of these additive elements.
[0099]
In addition, although the said embodiment demonstrated the 2nd production | generation method of the 1st-3rd manufacturing method of the catalyst for fuel cells, it is not restricted to this, The 1st production | generation method and the 3rd production | generation method It is also possible to produce a catalyst.
Here, the mixture produced by the first production method (coprecipitation method) can be reduced, metallized and alloyed using hydrogen gas at a lower temperature. In this case, the temperature range is preferably 550 to 800K.
[0100]
The reason why the temperature range is set to 550 to 800 K is that, at temperatures lower than 550 K, the progress of the reduction is slow, the reduction does not proceed to the inside of the particles, and a long time is required for the treatment.
On the other hand, when the temperature exceeds 800 K, the reduction proceeds quickly and the degree of achievement is good. However, since the activity of the generated metal is high and particle growth occurs, the catalytic effect is lowered. .
Further, in the first production method, a catalyst supported on carbon or the like can be obtained by co-precipitation with a support such as carbon and reduction. Since the catalytic activity varies depending on the hydrogen gas flow rate and the treatment temperature, these are important management items.
[0101]
【The invention's effect】
The present invention exhibits the following effects by the above configuration.
According to the first aspect of the present invention, the crystal system of the catalyst can be changed to fcc or rhombohedral structure by adding at least one element of Fe, Co, and Ni, which are Group VIII elements, to Pt. For example, by setting the catalyst to fcc, the catalyst can be effectively magnetized, and more hydrogen molecules and oxygen molecules can be adsorbed to the catalyst more strongly, faster and more.
Further, by using fcc as the catalyst, the electron density in the defective portion is increased due to the electron defects in the crystal. Thereby, the efficiency of electron emission of hydrogen molecules and electron capture of oxygen molecules can be improved.
[0102]
On the other hand, by adding Al to Pt, it is possible to stabilize the defect density of the catalyst and to prevent the metal from being oxidized by the ionization reaction or the crystal structure of the catalyst from changing.
Furthermore, Al forms a crystal system similar to the group VIII elements Fe, Co, Ni, and Pt, and can stabilize the defect density even when the defect density of the crystal system is somewhat high. For this reason, a catalyst of a predetermined quality can be obtained relatively easily.
Thus, by adding at least one element of group VIII elements Fe, Co, Ni and Al to Pt, the catalytic ability of the fuel cell catalyst is increased to the same or higher than Pt. Can do.
[0103]
In addition, Group VIII elements Fe, Co, Ni, and Al are relatively inexpensive metals that are easily available compared to Pt. For this reason, it is possible to reduce the cost of the catalyst by using an alloy obtained by adding a Group VIII element or Al to Pt.
[0104]
Further, at least one element of Ti, Zr, and Hf was added to Pt. By adding Ti, Zr and Hf, it is easy to adjust the specific surface area, adjust the activity, and adjust the homogeneity of the components, and further improve the toxicity to the group VIII elements Fe, Co and Ni. Can be achieved.
As described above, by further improving the toxicity to the Group VIII elements Fe, Co, and Ni, deterioration of the fuel cell catalyst with time can be suppressed.
In particular, Ti, Zr, and Hf tend to stabilize even when the symmetry of the crystal is slightly shifted by addition of 0.1% or less, and can make magnetic anisotropy remarkable.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram schematically showing a state in which hydrogen molecules are adsorbed on a fuel cell catalyst. FIG. 2 is an explanatory diagram of the action of platinum used as a fuel cell catalyst. FIG. 3 is a fuel cell according to the present invention. FIG. 4 is a disassembled perspective view of a fuel cell provided with a catalyst (first embodiment). FIG. 4 is a graph showing components of an alloy constituting a fuel cell catalyst (first embodiment) according to the present invention. FIG. 6 is a first production process diagram of the fuel cell catalyst (first embodiment). FIG. 6 is a second production process diagram of the fuel cell catalyst (first embodiment) according to the invention. FIG. 8 is a manufacturing process diagram of a fuel cell catalyst (second embodiment) according to the present invention. FIG. 9 is a schematic perspective view showing a conventional fuel cell. FIG. 10 is an explanatory diagram of a catalyst used in a conventional fuel cell.
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記触媒は、面心立方構造であり、Ptを23 atomic %以上かつ38 atomic %以下、Alを1 atomic %以上かつ9 atomic %以下、Ti、Zr、Hfのうちの少なくとも一種の元素を0.03 atomic %以上かつ0.1 atomic %以下、及び第VIII族元素であるFe、Co、Niのうちの少なくとも一種の元素を54 atomic %以上かつ73 atomic %以下としたものからなることを特徴とする燃料電池用触媒。In a fuel cell that generates electricity by placing an ion exchange membrane between a pair of electrodes, bringing hydrogen into contact with the catalyst on one electrode side and contacting oxygen with the catalyst on the other electrode side,
The catalyst has a face-centered cubic structure, Pt is 23 atomic % to 38 atomic %, Al is 1 atomic % to 9 atomic %, and at least one element of Ti, Zr, and Hf is 0.0. It is characterized by comprising not less than 03 atomic % and not more than 0.1 atomic %, and at least one element selected from the group VIII elements Fe, Co, and Ni being not less than 54 atomic % and not more than 73 atomic % Fuel cell catalyst.
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