JP3830201B2 - Optical disc and optical disc master manufacturing method - Google Patents
Optical disc and optical disc master manufacturing method Download PDFInfo
- Publication number
- JP3830201B2 JP3830201B2 JP10024596A JP10024596A JP3830201B2 JP 3830201 B2 JP3830201 B2 JP 3830201B2 JP 10024596 A JP10024596 A JP 10024596A JP 10024596 A JP10024596 A JP 10024596A JP 3830201 B2 JP3830201 B2 JP 3830201B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- area
- identification information
- groove
- optical disc
- optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
- Optical Head (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、再生専用の領域(以下、「ROM領域」という)と書換え可能領域(以下、「R/W領域」という)をあわせ持つパーシャルディスクの原盤制作工程で用いる、フォトレジストを塗布したガラス原盤をカッテング(記録)する光ディスク原盤製造方法、及び光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクの原盤をカッティング(記録)する装置は、きめの細かい溝やピットの構造を安定に得るために、2ビームカッテング法がよく用いられている。この方法には、例えばR/Wディスクで溝と識別情報領域とを別々のビームで記録するとか、R/W領域とROM領域の混合したパーシャルディスクで、R/W領域とROM領域を別々のビームで記録するとか、様々な用途に対応したものがある。ここでは、R/Wディスクで、溝と情報領域とを別々のビームで形成する場合について説明する。
【0003】
図12は、従来の光ディスク原盤記録装置の2ビームカッティングの光学系を示す図である。図において、1は記録用光源としてのアルゴンレーザ、2はアルゴンレーザ1からのビームを偏光方向の異なった2つのビームに分離する偏光ビームスプリッタ、23はアドレス情報などを含む識別情報を変調する光変調器、24はR/W領域の溝を変調(実際は一定幅の溝)する光変調器で、2つの光変調器23と24は溝部と識別情報部の切替え信号によって、溝を形成しているときは光変調器24が、また識別情報を形成しているときは光変調器23が、それぞれ出力を停止する。9はビームエクスパンダで、識別情報部のピット形成に最適なピット径になるよう、あらかじめ調整されている。10はビームエクスパンダで、R/W領域の溝の形成に最適なピット径になるよう、あらかじめ調整されている。また、それぞれのビームエクスパンダ9と10からの出力ビームが後述する所望の位置関係になるようにも調整されている。
【0004】
11はビームエクスパンダ9と10からのビームを束ねる偏光プリズムで、この偏光プリズム11からのビームは、記録レンズ12でレジスト盤13上に集光される。14は記録レンズ12の焦点を定めるためのビームを発光するヘリウム−ネオン(He−Ne)レーザ、15はビームスプリッタで、He−Neレーザ14からのビームを通過させるとともに、記録レンズ12からの戻り光を光検知機16に出力する。光検知機16はビームスプリッタ15からの戻り光からレンズの焦点方向のずれを検出し、その値をレンズ制御部17に出力する。レンズ制御部17は光検知機16からのレンズの焦点方向ずれ値に応じて、記録レンズ12の焦点方向の位置を制御する。25は識別情報データ生成部である。
【0005】
次に、上で述べた装置を使って記録(カッティング)するディスク原盤について説明する。図13は従来の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる、R/W型光ディスクのトラック構造を示す図である。また、図14は従来の光ディスク装置でカッティングされる、R/W型光ディスクの識別情報の配置およびアドレス値を示す図である。これらの図から明らかなように溝幅は一定であり、識別情報を除いて連続した1本の渦を形成しており、情報はこの溝部に記録される。また、識別情報部は、溝幅の1/2だけ内周側にずれており、読み取りクロックの基準信号を作るためのVFO(Variable Frequency Oscillator)、物理セクタアドレスなどが入っているPID(Physical ID)が4重記録されている。
【0006】
原盤記録装置では、図13および図14に示した溝部と識別情報をカッティングする。以下、この装置の動作を説明する。図12において、溝部と識別情報部の切替え信号が溝部を示したときは、光変調器24がON、光変調器23がOFFされ、光変調器24からの溝をカッティングするビームが、ビームエクスパンダ10、偏光プリズム11、記録レンズ12を経てディスク原盤に照射されて溝を形成する。また、溝部と識別情報部の切替え信号が識別情報部を示したときは、光変調器24がOFF、光変調器23がONされ、識別情報データ生成部25からの識別情報で変調されたビームが、光変調器23からビームエクスパンダ9、偏光プリズム11、記録レンズ12を経てディスク原盤に照射されて識別情報を形成する。それぞれのビームは、相対的にみて、識別情報部記録用のビームが溝形成ビームに対して溝幅Dwの1/2だけ内周側へずれるよう調整されているので、図12に示すような構成の識別情報部を形成することができる。
【0007】
以上、R/W型で識別情報部が内周側へ溝幅の1/2ずれているディスクを記録する場合について述べた。これは、2つのビームの相対位置を、あらかじめ半径方向へ溝幅の1/2だけ識別情報用ビームをずらすように調整しておくものである。このほかには、2つのビームが同じ半径位置を通るが、スポット径が異なるように調整した装置もあり、この場合、制作されるディスクは、識別情報のウォブリングはないが、識別情報幅と溝幅とが異なるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光ディスク原盤記録装置は、以上のように構成されていたので、アドレス情報などが含まれる識別情報が、データトラック中心線上にある場合や、1つのウォブル量(トラック中心から1方向に一定量)を持つ場合は、問題なく識別情報を記録することが可能であった。しかし、識別情報が複数のウォブル量、例えばR/W部とROM部とでウォブル量が異なる場合には、2ビームカッティングなどの従来の装置では偏向量が固定されているので、溝形成またはピット形成を行なえない。
【0009】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、ROM領域とR/W領域をあわせ持つ光ディスクに、2つの領域で識別情報のウォブリングの量が異なり、かつ、そのウォブルが内周と外周の両側に振られる、光ディスク原盤を記録することができる光ディスク原盤記録装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光ディスクは、識別情報領域とデータ領域の全てがプリピット列で形成されたROM領域を有する光ディスクであって、前記プリピット列の一部がトラック中心から半径方向にウォブルされるとともに、このウォブルされた部分で当該光ディスクにおける領域固有の識別情報を表すものである。
【0011】
また、更に、書換え可能領域を有し、前記書換え可能領域の一部がトラック中心から半径方向にウォブルされるとともに、このウォブルされた部分で識別情報を表し、前記ROM領域のウォブル量と、前記書換え可能領域のウォブル量とは、各々独立に設定されるものである。
本発明の原盤製造方法は、上記光ディスクの原盤を製造する原盤製造方法において、偏光ビームスプリッタで分離された書換え可能領域とROM領域を記録するそれぞれ2つのビームのうち、書換え可能領域の溝または識別情報を変調する光変調器からの入力ビームについては識別情報領域を記録するときに、あらかじめ設定されている一定ウォブル量とウォブル方向にウォブルさせ、ROM領域のデータまたは識別情報を変調する光変調器からの入力ビームについては識別情報領域を記録するときに、あらかじめ設定されている一定ウォブル量とウォブル方向にウォブルさせ、さらにROM領域と書換え可能領域の識別情報の一定ウォブル量を独立に与えて記録するものである。
また、書き換え可能領域のトラックを形成する際に、ROM領域に隣接する1トラックの領域で前記光変調器の出力を停止するように制御するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
光ディスクの一つの形態として、ディスクの一部が書換え可能な(R/W)領域で、他の領域は再生専用(ROM)領域であるパーシャルROMディスクというものがある。この発明の実施の形態では、このようなROM領域とR/W領域の両方を持つ光ディスクの原盤制作工程で用いる、フォトレジストを塗布したガラス原盤をカッテング(記録)する光ディスク原盤記録装置について述べる。
【0013】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1の光ディスク原盤記録装置の光学系の構成例を示すブロック図である。図において、1は記録用光源としてのアルゴンレーザ、2はアルゴンレーザ1からのビームを偏光方向の異なった2つのビームに分離する偏光ビームスプリッタ、3はROM領域のデータまたは識別情報を変調する光変調器、4はR/W領域の溝または識別情報を変調する光変調器で、2つの光変調器3と4は、「R/WとROMの切替え信号」によって、ROM領域を形成しているときは光変調器4が、またR/W領域を形成しているときは光変調器3が、それぞれ出力を停止する。
【0014】
5は偏向量制御部7からの信号によりビームを半径方向に振る光偏向器、6は偏向量制御部8からの信号によりビームを半径方向に振る光偏向器、7は識別情報/データタイミング情報により、識別情報を出力する時間においてのみ光偏向器5にデータピット幅の1/2の偏向命令を光偏向器5に与える偏向量制御部、8は識別情報/データタイミング情報により、識別情報を出力する時間においてのみ光偏向器6に溝幅の1/2の偏向命令を光偏向器6に与える偏向量制御部、9はビームエクスパンダで、ROM領域のピット形成に最適なピット径になるよう、あらかじめ設定されている。10はビームエクスパンダで、R/W領域の溝部または識別情報部のピット形成に最適なピット径になるよう、あらかじめ設定されている。
【0015】
11はビームエクスパンダ9と10からのビームを束ねる偏光プリズムで、この偏光プリズム11で束ねられた2つのビームは、記録レンズ12でレジスト盤13上に集光される。14は記録レンズ12の焦点を定めるためのビームを発光するヘリウム−ネオン(He−Ne)レーザ、15はビームスプリッタで、He−Neレーザ14からのビームを通過させるとともに、記録レンズ12からの戻り光を光検知機16に出力する。光検知機16はビームスプリッタ15からの戻り光からレンズの焦点方向のずれを検出し、その値をレンズ制御部17に出力する。レンズ制御部17は光検知機16からのレンズの焦点方向ずれ値に応じて、記録レンズ12の焦点方向の位置を制御する。
【0016】
次に、上で述べた装置を使って記録(カッティング)するディスク原盤について説明する。図2はこの実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる、光ディスクのトラック構造を示す図である。また、図3はこの実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる、ディスクのR/W領域とROM領域の境界付近で溝部溝間部境界でない箇所のトラック構造を示す図である。さらに図4はこの実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされるディスクのR/W領域とROM領域の境界付近で溝部溝間部境界箇所のトラック構造を示す図である。図2、図3および図4においては、R/W領域がROM領域に挟まれている構造をとっている。このディスクにおける書換え可能な領域(R/W領域)は、ディスク上に円周状に形成された溝部と、この溝部の間の溝間部の両方を情報記録部とし、ディスク一周分に相当する記録トラックを整数個の記録セクタで構成するとともに、各記録セクタ毎にアドレス情報などを表わす識別情報がプリフォーマットされ、前記溝部の記録トラックと前記溝間部の記録トラックを交互に接続して1本の記録スパイラルが形成されている。溝部と溝間部を接続している半径方向の境界部が図2および図4の溝部溝間部境界である。
【0017】
ROM領域とR/W領域は、ゾーン毎にどちらの領域にするかを設定するために、ROM領域とR/W領域の境界はゾーンの境界となる。また、トラック1周あたりのセクタ数は、ゾーンが内周から外周にすすむにつれて1づつ増加する。そのため、図2および図3に示すように、溝部溝間部境界線上以外の識別情報部は半径方向に必ずしも一致しない。それぞれの識別情報部は、4つのPID(Physical ID)部からなる。それぞれのPIDは、読み取りクロックの基準信号を作るためのVFO(Variable Frequency Oscillator)、物理セクタアドレスなどが入っている。
【0018】
図3および図4に示すように、R/W領域の溝幅と溝間幅は等しい。溝幅をDwとすると、識別情報部の4つのPIDの先頭の2つは後続する情報記録部の溝位置に対して、溝中心から外周側に、Dw/2だけ内周側にずれている。後ろの2つのPIDは後続する情報記録部の溝位置に対して、溝中心から内周側に、Dw/2だけ外周側にずれている。(ここでは、内周側、外周側に中心から交互にずれるのをウォブルしているという)ROM部のデータプリピットはR/Wの溝部中心と溝間部中心の間隔で設けられている。識別プリピットもR/W部のPIDと同様4つのPIDからなる。先頭の2つはデータプリピット中心から、プリピット幅をPwとすると、Pw/2だけ外周側にずれている。後ろの2つのPIDはデータプリピット中心からPw/2だけ内周側にずれている。
【0019】
R/W領域の溝部と溝間部の幅は同じである。また、左右にウォブルされている識別情報部の幅とも同じである。ROM領域のデータプリピットと識別情報プリピットの幅は同じである。R/W領域とROM領域とを比べた場合、ROM領域のピット径の方が小さい。これは、ROM領域において隣接トラックとのクロストークの低減のためである。それに対し、R/W領域の方は溝部と溝間部とで適切な段差があるためクロストークが少ない。よって、R/W領域とROM領域とを比べた場合、同じ記録トラック間隔でもR/W領域の方がピット径が大きくてもよい。
【0020】
さらに図3、図4に示すように、R/W領域はその領域境界に、溝部を設けないようにしている。つまり、R/W領域の記録トラック数は溝部と溝間部を比べると、
溝トラック数 + 1 = 溝間トラック数
の関係が成り立つ。このようにすることにより、ROM領域のピットとR/W領域の溝とのクロストークを低減することが可能となる。
【0021】
図5はこの実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる、光ディスクのR/W領域の溝部溝間部境界線以外の識別情報部のアドレス値を示す図である。図に示すように、ディスクの外周部に溝中心からDw/2ずれている最初の2つのPIDのアドレス部には、後続する溝部のアドレスが記録されている。ディスクの内周部に溝中心からDw/2ずれている後ろの2つのPIDのアドレス部には、この溝部のセクタの内周に隣接した溝間部のセクタのアドレスが記録されている。
【0022】
図6はこの実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる、光ディスクのR/W領域の溝部溝間部境界線の識別情報部のアドレス値を示す図である。図に示すように、境界前の溝部からDw/2だけ内周側にずれている先頭の2つのPIDは、前記溝部のセクタに続く溝間部のセクタのディスク内周側に隣接する溝部のセクタのアドレスを表わす。境界前の溝部からDw/2だけ外周側にずれている後ろの2つのPIDは、前記溝部のセクタに続く溝間部のセクタのアドレスを表わす。
【0023】
図7はこの実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる、光ディスクのROM領域の識別情報部のアドレス値を示す図である。なお、ROM領域では、溝部溝間部境界線の識別情報も、それ以外の識別情報も配置の方法は同じである。ただし、図に示すように、データプリピット中心からディスクの外周側にPw/2ずれている最初の2つのPIDのアドレス部と、内周側にPw/2ずれている後ろの2つのPIDのアドレス部は、ともにつぎのデータプリピットのセクタアドレスを表わす。
このように、識別情報をデータプリピット中心から内周外周へウォブリングする以外に、識別情報のアドレス部はデータピット中心と一致させ、セクタ識別用ヘッダ部分だけがウォブルしているものもある。
【0024】
図8はこの実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる、光ディスクのROM領域の識別情報部の他の形態を示す図である。図に示すように、識別信号中のアドレス情報はウォブルされていないが、セクタ識別用ヘッダは、データピット中心から内外周にピット幅の1/2だけウォブルされている。セクタ識別用ヘッダは、この位置に置くことに限らない。また、そのピットパターンは一通りとは限らず、識別に必要な種々のパターンを与えることが可能である。
【0025】
R/W領域、ROM領域とも識別情報部がウォブルされているのは、このウォブルによって光スポットのトラック方向の位置決め(トラッキングサーボ系のオフセット補償など)を行うためである。また、R/W領域の場合は、溝部溝間部境界の識別のためにも用いられる。これは、上記のように溝部溝間部境界ではそれ以外の識別情報と逆の方向にウォブルされているからである。つまり、溝の次に溝が続く場合は外周内周の順にウォブルしているのに対し、溝の次に溝間が続く場合は内周外周の順にウォブルしている。
【0026】
以上述べたディスクを形成する場合に、この実施の形態1の原盤記録装置の動作を、図1と図9を用いて説明する。
図9はこの実施の形態1の光ディスク原盤記録装置の信号の出力のタイミングチャートである。ROM領域を形成する場合は、「R/WとROMの切替え信号」がROMを示す。これにより、ROM領域の識別情報やデータピットを形成するビームを変調する光変調器3がONになり、R/W領域の識別情報や溝部を形成するビームを変調する光変調器4はOFFになる。
【0027】
図9に示すように「識別情報/データタイミング信号」が識別情報とデータとを記録するタイミングを出力しているが、この信号が識別情報/データ切替え制御部19に入力され、「ROM領域データ」と識別情報部データ生成部18からの識別情報部データとを切り替える。識別情報/データ切替え制御部19からの出力は、光変調器3で偏光ビームスプリッタ2からのビームを変調して光偏向器5へ出力される。偏向量制御部7は、「識別情報/データタイミング信号」により、識別情報の個所だけビームをウォブルさせる。ウォブル量は、図9に示すように、識別情報領域の前半は外周側にデータピット幅の1/2だけ外周側に、後半は内周側に同量である。光偏向器5からの出力は、ビームエクスパンダ9でROM領域に記録するピット径になるよう、あらかじめ調整されている。ビームエクスパンダ9からの出力は、偏光プリズム11、記録レンズ12を経てレジスト盤13上に集光される。
【0028】
R/W領域を形成する場合は、「R/WとROMの切替え信号」がR/Wを示す。これにより、ROM領域の識別情報やデータピットを形成するビームを変調する光変調器3がOFFになり、R/W領域の識別情報や溝部を形成するビームを変調する光変調器4はONになる。図9に示すように、「識別情報/データタイミング信号」が識別情報とデータとを記録するタイミングを出力しているが、この信号が識別情報/溝形成切替え制御部20に入力され、識別情報/溝形成切替え制御部20が持っている溝形成データと、識別情報部データ生成部18からの識別情報部データとを切り替える。識別情報/溝形成切替え制御部20からの出力は、光変調器4で偏光ビームスプリッタ2からのビームを変調して光偏向器6へ出力される。
【0029】
偏向量制御部8は、「識別情報/データタイミング信号」により、識別情報の所定の個所だけビームをウォブルさせる。ウォブル量は、図8に示すように、識別情報領域の前半は溝幅の1/2だけ外周側に、後半は内周側に同量である。ただし、光ビームは溝部溝間部境界線を区切りとして、1周毎にオンとオフが切り替わる。溝部のトラックを形成するときにオン、溝間部のトラックに相当する部分ではオフになる。これによって、溝部の記録トラックと溝間部の記録トラックが交互に接続された1本の記録スパイラルが形成される。溝部溝間部境界線の認識は、アドレス管理を行なっている識別情報部データ生成部18から得る。光偏向器6からの出力は、ビームエクスパンダ10でR/W領域に記録する溝幅(=識別情報幅)になるよう、あらかじめ調整されている。ビームエクスパンダ10からの出力は、偏光プリズム11、記録レンズ12を経てレジスト盤13上に集光される。
【0030】
以上述べたように、この実施の形態においては、ROM領域とR/W領域を形成するそれぞれのビームを別々の光偏向器を通過するようにし、かつ、それらの光偏向量がROM領域とR/W領域のそれぞれの識別情報部のウォブル量になるように構成されているため、ROM領域とR/W領域が混在し、かつ、それぞれの領域の識別情報のウォブル量が違うディスクを精度よく作成することが可能となる。
【0031】
また、ROM領域を記録するビームの光偏向器の偏向量は、例えば±Pw/2(Pwはプリピット幅)、R/W領域を記録するビームの光偏向器の偏向量は、例えば±Dw/2(Dwは溝幅)と一定量なので、調整が容易になる。
なお、ここに例示したウォブル量は一例であり、実際の装置では、ここに示した装置構成により信号再生に最適なウォブル量に設定できることはいうまでもない。
【0032】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図に基づいて説明する。
図10はこの発明の実施の形態2の光ディスク原盤記録装置の光学系の構成を示すブロック図で、図1と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示しており、それぞれ同様に作用するので、ここでは実施の形態1との相違点を中心に説明する。図10において、21は偏向量制御部で、「識別情報/データタイミング信号」により、識別情報を記録するときにのみ偏光プリズム11からのビームの変更を行う。また、識別情報/データ生成部19から、記録している領域がROM領域なのか、R/W領域なのか、さらに溝部溝間部境界線なのかのデータを得る。22は光偏向器で、ROM記録用ビーム、R/W記録用ビームの両方のビームを偏向させる。
【0033】
図11はこの実施の形態2の光ディスク原盤記録装置の信号のタイミングチャートである。この図でROM領域、R/W領域、ROM領域の順に記録していくことを説明する。図に示されるビームパワーは、図10の記録レンズ12へ入射するビームのパワーを示す。また、ビーム偏向量は、図10の偏向量制御部21からのビーム偏向量の向きと大きさを示すものである。ROM領域を記録するときは、データ(識別情報部データも含む)で変調されたビームが出力される。また、偏向量は識別情報部を記録するときに、外周内周の順にウォブルするよう制御される。その後ROM領域の最後のトラックを記録した後、R/W領域へはいるとまず溝間トラックを形成するためにLトラックの1周分はビームパワーは0になる。Lトラック1周を形成した後、Gトラックを形成するのでビームパワーは溝部を形成するのに適した状態で入射される。識別情報部を形成するときは、その情報で変調されたビームが、また、溝を形成するときは一定パワーのビームが入射される。Gトラックの形成が終わるとLトラックの形成が始まり、ビームは入射されない。ここで、入射を止めるのは光変調器3、4でおこなうこともできるし、アルゴンレーザ1のスウィッチングや光路の遮蔽等によっておこなえる。また、Lトラック形成時はビームが入射されないので、ビーム偏向量の設定は不要である。しかしここでは、制御の容易性から、偏向量はLトラック、Gトラック共に設定している。以下1周毎にL、Gを切り替えてR/Wを形成してゆく。最後のトラックはLトラックとなるよう記録する。これはROM領域とR/W領域との境界でのクロストーク低減のためにおこなうものである。R/W領域が終わるとROM領域の記録が始めのROM領域と同様にして記録されゆく。
【0034】
このように、ROM領域からR/W領域に切り替えられた直後の1トラックに相当する間、光変調器の出力を停止させる。また、R/W領域からROM領域に切り替えられる直前の1トラックに相当する間、光変調器の出力を停止させる。
【0035】
これにより、光ディスク原盤上のROM領域に形成されるピットと、R/W領域に形成されるピットや溝部との間隔を十分にとることができ、ディスク形成工程において、ROM領域のピットとR/W領域のピットや溝部との間がつながったり、この間の溝間部が十分平坦に形成されなくなる等の不良発生を防止することができる。
【0036】
また、この方法を用いて記録された光ディスク原盤を用いて光ディスク媒体を製造したとき、ROM領域のピット列とR/W領域の溝部との間隔が十分に取られるので、トラッキングが容易である。
【0037】
原盤記録装置において、実施の形態1との相違は、図1におけるROM用の光偏向器5と偏向量制御部7、R/W用の光偏向器6と偏向量制御部8がなく、代わりにその両方の役目をあわせ持つ光偏向器22と偏向量制御部21を設けたものである。
【0038】
これにより、ROM領域用とR/W領域用の光偏向器と偏向量制御部を共用化することにより、ひとつの偏向器と偏向量制御部とで2種のウォブル量の制御をあわせ持たせることとなり、装置の簡略化が図れる。
【0039】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0040】
この発明による光ディスク原盤製造方法においては、光ディスク原盤上のROM領域に形成されるピットと、R/W領域に形成されるピットや溝部との間隔を十分にとることができ、ディスク形成工程において、ROM領域のピットとR/W領域のピットや溝部との間がつながったり、この間の溝間部が十分平坦に形成されなくなる等の不良発生を防止することが可能となる。
【0041】
また、この方法を用いて記録された光ディスク原盤を用いて光ディスク媒体を製造したとき、ROM領域のピット列とR/W領域の溝部との間隔が十分に取られるので、容易なトラッキングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の光ディスク原盤記録装置の光学系の構成例を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる光ディスクのトラック構造を示す図である。
【図3】 実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる、ディスクのR/W領域とROM領域の境界付近で溝部溝間部境界でない箇所のトラック構造を示す図である。
【図4】 実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされるディスクのR/W領域とROM領域の境界付近で溝部溝間部境界箇所のトラック構造を示す図である。
【図5】 実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる光ディスクのR/W領域の溝部溝間部境界線以外の識別情報部のアドレス値を示す図である。
【図6】 実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる光ディスクのR/W領域の溝部溝間部境界線の識別情報部のアドレス値を示す図である。
【図7】 実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる光ディスクのROM領域の識別情報部のアドレス値を示す図である。
【図8】 実施の形態1の光ディスク原盤記録装置でカッティングされる光ディスクのROM領域の識別情報部のアドレス値を示す図である。
【図9】 実施の形態1の光ディスク原盤記録装置の信号の出力のタイミングチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態2の光ディスク原盤記録装置の光学系の構成を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態2の光ディスク原盤記録装置の信号のタイミングチャートである。
【図12】 従来の光ディスク原盤記録装置の2ビームカッティング用の光学系を示す図である。
【図13】 従来の光ディスク原盤記録装置でカッティングされるR/W型光ディスクのトラック構造を示す図である。
【図14】 従来の光ディスク装置でカッティングされるR/W型光ディスクの識別情報の配置およびアドレス値を示す図である。
【符号の説明】
1 アルゴンレーザ、2 偏光ビームスプリッタ、3,4 光変調器、5,6光偏向器、7 偏向量制御部、8 偏向量制御部、9,10 ビームエクスパンダ、11 偏光プリズム、12 記録レンズ、13 レジスト盤、14 He−Neレーザ、15 ビームスプリッタ、16 光検知機、17 レンズ制御部、18 識別情報部データ生成部、19 識別情報/データ切替え制御部、20識別情報/溝形成切替え制御部、21 偏向量制御部、22 光偏向器。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a glass coated with a photoresist used in a master production process of a partial disc having both a reproduction-only area (hereinafter referred to as “ROM area”) and a rewritable area (hereinafter referred to as “R / W area”). Optical disc master that cuts (records) the master Manufacturing method and optical disc About.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art A two-beam cutting method is often used as an apparatus for cutting (recording) an optical disc master in order to stably obtain fine grooves and pit structures. In this method, for example, the groove and the identification information area are recorded with separate beams on an R / W disk, or the R / W area and the ROM area are separated on a partial disk in which the R / W area and the ROM area are mixed. There are recordings with a beam and various types of applications. Here, a case where the groove and the information area are formed by separate beams on the R / W disc will be described.
[0003]
FIG. 12 is a diagram showing a two-beam cutting optical system of a conventional optical disc master recording apparatus. In the figure, 1 is an argon laser as a recording light source, 2 is a polarization beam splitter that separates the beam from the
[0004]
[0005]
Next, a master disc for recording (cutting) using the above-described apparatus will be described. FIG. 13 is a diagram showing a track structure of an R / W type optical disc cut by a conventional optical disc master recording apparatus. FIG. 14 is a diagram showing the arrangement and address values of identification information of an R / W type optical disc cut by a conventional optical disc apparatus. As is clear from these figures, the groove width is constant, and one continuous vortex is formed except for the identification information, and the information is recorded in this groove. Further, the identification information portion is shifted to the inner circumference side by ½ of the groove width, and a PID (Physical ID) containing a VFO (Variable Frequency Oscillator) for generating a reference signal of a read clock, a physical sector address, and the like. ) Is recorded four times.
[0006]
In the master recording apparatus, the groove and the identification information shown in FIGS. 13 and 14 are cut. The operation of this apparatus will be described below. In FIG. 12, when the switching signal between the groove portion and the identification information portion indicates the groove portion, the
[0007]
As described above, the case where the disc of the R / W type and the identification information portion is shifted to the inner peripheral side by 1/2 of the groove width has been described. In this method, the relative positions of the two beams are adjusted in advance so that the identification information beam is shifted in the radial direction by a half of the groove width. In addition, there is a device in which two beams pass through the same radial position but are adjusted so that the spot diameters are different. In this case, the produced disc has no identification information wobbling, but the identification information width and groove The width is different.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Since the conventional optical disc master recording apparatus is configured as described above, when the identification information including address information or the like is on the data track center line, one wobble amount (a certain amount in one direction from the track center). ), It was possible to record the identification information without problems. However, when the identification information includes a plurality of wobble amounts, for example, when the wobble amounts are different between the R / W portion and the ROM portion, the deflection amount is fixed in a conventional apparatus such as two-beam cutting. Can't form.
[0009]
The present invention has been made to solve the above-described problems. An optical disk having both a ROM area and an R / W area has different wobbling amounts of identification information in the two areas, and the wobble Is an optical disk master recording apparatus capable of recording an optical disk master that is swung to both sides of the inner periphery and the outer periphery.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
An optical disc according to the present invention is an optical disc having a ROM area in which an identification information area and a data area are all formed by a pre-pit sequence, and a part of the pre-pit sequence is wobbled in a radial direction from the track center. In the wobbled part Region specific to the optical disc It represents identification information.
[0011]
Further, it has a rewritable area, a part of the rewritable area is wobbled in the radial direction from the center of the track, and the wobbled part represents identification information, and the wobble amount in the ROM area, The wobble amount in the rewritable area is each Independently Is set.
The master disc manufacturing method according to the present invention is the master disc manufacturing method for manufacturing the master disc of the optical disc described above, wherein the rewritable region groove or identification of each of the two beams that record the rewritable region and the ROM region separated by the polarization beam splitter is recorded. An optical modulator that modulates data or identification information in a ROM area by wobbling in a predetermined wobble amount and wobble direction when recording an identification information area for an input beam from an optical modulator that modulates information When the identification information area is recorded for the input beam from, the wobble amount and wobble direction set in advance are set, and the wobble amount of the identification information in the ROM area and the rewritable area is further set. Is given independently To record.
Further, when forming the track of the rewritable area, the output of the optical modulator is controlled to be stopped in the area of one track adjacent to the ROM area.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As one form of the optical disk, there is a partial ROM disk in which a part of the disk is a rewritable (R / W) area and the other area is a read-only (ROM) area. In the embodiment of the present invention, an optical disk master recording apparatus for cutting (recording) a glass master disk coated with a photoresist, which is used in the process of producing an optical disk master having both a ROM area and an R / W area, will be described.
[0013]
1 is a block diagram showing a configuration example of an optical system of an optical disk master recording apparatus according to
[0014]
5 is an optical deflector that swings the beam in the radial direction by a signal from the deflection amount control unit 7, 6 is an optical deflector that swings the beam in the radial direction by a signal from the deflection
[0015]
[0016]
Next, a master disc for recording (cutting) using the above-described apparatus will be described. FIG. 2 is a diagram showing a track structure of an optical disc cut by the optical disc master recording apparatus according to the first embodiment. FIG. 3 is a diagram showing a track structure at a location near the boundary between the R / W area and the ROM area of the disk that is not the groove-to-groove boundary, which is cut by the optical disk master recording apparatus according to the first embodiment. FIG. 4 is a diagram showing a track structure at the boundary between the groove and the groove near the boundary between the R / W area and the ROM area of the disk cut by the optical disk master recording apparatus according to the first embodiment. 2, 3 and 4, the R / W area is sandwiched between the ROM areas. The rewritable area (R / W area) on this disk corresponds to one round of the disk, with both the groove formed circumferentially on the disk and the inter-groove portion between the grooves as the information recording section. The recording track is composed of an integer number of recording sectors, and identification information indicating address information and the like is preformatted for each recording sector, and the recording track in the groove and the recording track in the groove are alternately connected to each other. A recording spiral of books is formed. The boundary portion in the radial direction connecting the groove portion and the inter-groove portion is the groove inter-groove boundary in FIGS. 2 and 4.
[0017]
Since the ROM area and the R / W area are set for each zone, the boundary between the ROM area and the R / W area is a zone boundary. The number of sectors per track circumference increases by 1 as the zone progresses from the inner circumference to the outer circumference. Therefore, as shown in FIGS. 2 and 3, the identification information portions other than those on the groove-to-groove boundary line do not always coincide with each other in the radial direction. Each identification information part is composed of four PID (Physical ID) parts. Each PID includes a VFO (Variable Frequency Oscillator), a physical sector address, and the like for generating a reference signal for a read clock.
[0018]
As shown in FIGS. 3 and 4, the groove width and the inter-groove width of the R / W region are equal. When the groove width is Dw, the top two of the four PIDs in the identification information section are shifted from the groove center to the outer peripheral side with respect to the groove position of the subsequent information recording section, and to the inner peripheral side by Dw / 2. . The rear two PIDs are shifted from the groove center to the inner circumference side by Dw / 2 toward the outer circumference side with respect to the groove position of the subsequent information recording section. The data prepits in the ROM portion are provided at an interval between the center of the R / W groove and the center of the groove. The identification pre-pit is also composed of four PIDs like the R / W part PID. The first two are shifted from the center of the data prepit to the outer peripheral side by Pw / 2 where the prepit width is Pw. The rear two PIDs are displaced from the center of the data pre-pit by Pw / 2 toward the inner periphery.
[0019]
The width of the groove portion and the groove portion in the R / W region is the same. The width of the identification information part wobbled to the left and right is also the same. The data prepits in the ROM area and the identification information prepits have the same width. When the R / W area and the ROM area are compared, the pit diameter of the ROM area is smaller. This is to reduce crosstalk with adjacent tracks in the ROM area. On the other hand, the R / W region has less crosstalk because there is an appropriate step between the groove and the groove. Therefore, when the R / W area and the ROM area are compared, the pit diameter may be larger in the R / W area even at the same recording track interval.
[0020]
Further, as shown in FIGS. 3 and 4, the R / W region does not have a groove at the region boundary. That is, the number of recording tracks in the R / W area is compared between the groove part and the groove part.
Number of grooves tracks + 1 = Number of tracks between grooves
The relationship holds. By doing so, crosstalk between the pits in the ROM area and the grooves in the R / W area can be reduced.
[0021]
FIG. 5 is a diagram showing the address value of the identification information part other than the groove-to-groove boundary line of the R / W area of the optical disk, which is cut by the optical disk master recording apparatus of the first embodiment. As shown in the figure, the address of the subsequent groove portion is recorded in the address portions of the first two PIDs that are shifted by Dw / 2 from the groove center on the outer peripheral portion of the disk. The address of the sector in the inter-groove part adjacent to the inner periphery of the sector of the groove is recorded in the address part of the rear two PIDs shifted by Dw / 2 from the groove center on the inner peripheral part of the disk.
[0022]
FIG. 6 is a diagram showing the address value of the identification information portion of the groove-to-groove boundary line of the R / W area of the optical disk, which is cut by the optical disk master recording apparatus of the first embodiment. As shown in the figure, the first two PIDs shifted to the inner circumference side by Dw / 2 from the groove part before the boundary are the groove parts adjacent to the disk inner circumference side of the sector in the groove part following the sector of the groove part. Represents the address of a sector. The last two PIDs shifted to the outer peripheral side by Dw / 2 from the groove part before the boundary represent the address of the sector in the groove part following the sector in the groove part.
[0023]
FIG. 7 is a diagram showing the address value of the identification information portion in the ROM area of the optical disc, which is cut by the optical disc master recording apparatus of the first embodiment. In the ROM area, the method of arranging the identification information of the groove-to-groove boundary line and the other identification information are the same. However, as shown in the figure, the address portion of the first two PIDs shifted by Pw / 2 from the center of the data prepit to the outer peripheral side of the disc, and the rear two PIDs shifted by Pw / 2 to the inner peripheral side. The address part represents the sector address of the next data prepit.
In this way, in addition to wobbling the identification information from the center of the data prepit to the inner periphery, the address portion of the identification information is matched with the center of the data pit and only the sector identification header portion is wobbled.
[0024]
FIG. 8 is a diagram showing another form of the identification information portion of the ROM area of the optical disc cut by the optical disc master recording apparatus of the first embodiment. As shown in the figure, the address information in the identification signal is not wobbled, but the sector identification header is wobbled by ½ of the pit width from the center of the data pit to the inner and outer circumferences. The sector identification header is not necessarily placed at this position. Further, the pit pattern is not limited to one, and various patterns necessary for identification can be given.
[0025]
The reason why the identification information section is wobbled in both the R / W area and the ROM area is that the wobble performs positioning of the light spot in the track direction (such as offset compensation of the tracking servo system). In the case of the R / W region, it is also used for identifying the groove-to-groove boundary. This is because, as described above, wobbling is performed in the opposite direction to the other identification information at the groove-groove boundary. In other words, when the groove follows the groove, the wobble is in the order of the inner periphery of the outer periphery, whereas when the gap continues after the groove, the wobble is in the order of the inner periphery of the outer periphery.
[0026]
When the disk described above is formed, the operation of the master recording apparatus of the first embodiment will be described with reference to FIGS.
FIG. 9 is a signal output timing chart of the optical disk master recording apparatus according to the first embodiment. When the ROM area is formed, “R / W and ROM switching signal” indicates the ROM. As a result, the
[0027]
As shown in FIG. 9, the “identification information / data timing signal” outputs the timing at which the identification information and data are recorded. This signal is input to the identification information / data switching
[0028]
When the R / W area is formed, the “R / W and ROM switching signal” indicates R / W. As a result, the
[0029]
The deflection
[0030]
As described above, in this embodiment, the respective beams forming the ROM region and the R / W region are allowed to pass through different optical deflectors, and the amount of light deflection is determined between the ROM region and the R region. Since the wobble amount of each identification information portion of the / W area is configured, a disk having a mixture of ROM area and R / W area and different wobble amounts of identification information of each area can be accurately obtained. It becomes possible to create.
[0031]
The deflection amount of the optical deflector for the beam that records the ROM area is, for example, ± Pw / 2 (Pw is the prepit width), and the deflection amount of the optical deflector for the beam that records the R / W area is, for example, ± Dw / 2 (Dw is the groove width) and a constant amount, so adjustment is easy.
It should be noted that the wobble amount exemplified here is merely an example, and it is needless to say that an actual device can set the optimum wobble amount for signal reproduction by the device configuration shown here.
[0032]
The second embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 10 is a block diagram showing the configuration of the optical system of the optical disk master recording apparatus according to the second embodiment of the present invention. The same reference numerals as those in FIG. Then, it demonstrates centering on difference with
[0033]
FIG. 11 is a signal timing chart of the optical disk master recording apparatus according to the second embodiment. In this figure, recording in the order of the ROM area, R / W area, and ROM area will be described. The beam power shown in the figure indicates the power of the beam incident on the
[0034]
In this way, the output of the optical modulator is stopped for one track immediately after switching from the ROM area to the R / W area. Further, the output of the optical modulator is stopped during the time corresponding to one track immediately before switching from the R / W area to the ROM area.
[0035]
As a result, a sufficient distance can be secured between the pits formed in the ROM area on the optical disk master and the pits and grooves formed in the R / W area. It is possible to prevent the occurrence of defects such as connection between the pits and grooves in the W region and the fact that the inter-groove portions are not formed sufficiently flat.
[0036]
In addition, when an optical disk medium is manufactured using an optical disk master recorded using this method, the space between the pit row in the ROM area and the groove in the R / W area is sufficiently large, so that tracking is easy.
[0037]
In the master disk recording apparatus, the difference from the first embodiment is that the ROM
[0038]
Thus, by sharing the optical deflector for the ROM area and the R / W area and the deflection amount control unit, two types of wobble amounts can be controlled by one deflector and the deflection amount control unit. As a result, the apparatus can be simplified.
[0039]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0040]
Optical disc master according to the present invention Production method The pits formed in the ROM area on the optical disk master and the pits and grooves formed in the R / W area can be sufficiently spaced from each other. It is possible to prevent the occurrence of defects such as connection between pits and grooves in the W region and the fact that the inter-groove portions are not formed sufficiently flat.
[0041]
In addition, when an optical disc medium is manufactured using an optical disc master recorded using this method, the space between the pit row in the ROM area and the groove in the R / W area is sufficiently large, so that easy tracking is possible. Become.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration example of an optical system of an optical disc master recording apparatus according to
FIG. 2 is a diagram showing a track structure of an optical disc cut by the optical disc master recording apparatus according to the first embodiment.
FIG. 3 is a diagram showing a track structure of a portion that is cut by the optical disk master recording apparatus according to the first embodiment but is not near the groove-to-groove boundary in the vicinity of the boundary between the R / W area and the ROM area of the disk.
FIG. 4 is a diagram showing a track structure at a boundary portion between grooves in the vicinity of the boundary between the R / W area and the ROM area of the disk cut by the optical disk master recording apparatus according to the first embodiment.
5 is a diagram showing an address value of an identification information portion other than a groove-to-groove boundary line in an R / W area of an optical disc cut by the optical disc master recording apparatus according to
6 is a diagram showing an address value of an identification information portion of a groove-to-groove boundary line in an R / W region of an optical disc cut by the optical disc master recording apparatus according to
7 is a diagram showing an address value of an identification information portion in a ROM area of an optical disc cut by the optical disc master recording apparatus according to
8 is a diagram showing an address value of an identification information portion of a ROM area of an optical disc cut by the optical disc master recording apparatus according to
9 is a timing chart of signal output of the optical disc master recording apparatus according to
FIG. 10 is a block diagram showing a configuration of an optical system of an optical disc master recording apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a signal timing chart of the optical disc master recording apparatus according to the second embodiment.
FIG. 12 is a diagram showing an optical system for two-beam cutting of a conventional optical disc master recording apparatus.
FIG. 13 is a view showing a track structure of an R / W type optical disc cut by a conventional optical disc master recording apparatus.
FIG. 14 is a diagram showing an arrangement of identification information and an address value of an R / W type optical disc cut by a conventional optical disc apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記プリピット列の一部がトラック中心から半径方向にウォブルされるとともに、このウォブルされた部分で当該光ディスクにおける領域固有の識別情報を表すことを特徴とする光ディスク。An optical disc having a ROM area in which an identification information area and a data area are all formed by a prepit sequence,
An optical disc characterized in that a part of the pre-pit train is wobbled in the radial direction from the center of the track, and the wobbled portion represents identification information unique to the area of the optical disc.
前記書換え可能領域の一部がトラック中心から半径方向にウォブルされるとともに、このウォブルされた部分で識別情報を表し、
前記ROM領域のウォブル量と、前記書換え可能領域のウォブル量とは、各々独立に設定されることを特徴とする請求項1記載の光ディスク。Furthermore, it has a rewritable area,
A part of the rewritable area is wobbled in the radial direction from the track center, and the identification information is represented by the wobbled part,
2. The optical disc according to claim 1, wherein the wobble amount in the ROM area and the wobble amount in the rewritable area are set independently.
書換え可能領域とROM領域を記録するそれぞれ2つのビームのうち、書換え可能領域の溝または識別情報を変調する光変調器からの入力ビームについては識別情報領域を記録するときに、あらかじめ設定されている一定ウォブル量とウォブル方向にウォブルさせ、ROM領域のデータまたは識別情報を変調する光変調器からの入力ビームについては識別情報領域を記録するときに、あらかじめ設定されている一定ウォブル量とウォブル方向にウォブルさせ、さらにROM領域と書換え可能領域の識別情報の一定ウォブル量を独立に与えて記録することを特徴とする光ディスク原盤製造方法。In the master manufacturing method which manufactures the master of the optical disk according to claim 2,
Of the two beams that record the rewritable area and the ROM area, the input beam from the optical modulator that modulates the groove of the rewritable area or the identification information is preset when the identification information area is recorded. For the input beam from the optical modulator that wobbles in the wobble direction and wobble direction and modulates the ROM area data or identification information, when the identification information area is recorded, the preset constant wobble amount and wobble direction are set. A method of manufacturing an optical disc master, wherein wobbling is performed, and a certain wobble amount of identification information of a ROM area and a rewritable area is independently given and recorded.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10024596A JP3830201B2 (en) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | Optical disc and optical disc master manufacturing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10024596A JP3830201B2 (en) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | Optical disc and optical disc master manufacturing method |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005170526A Division JP4024258B2 (en) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | Optical disc, optical disc apparatus, and optical disc reproducing method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09288824A JPH09288824A (en) | 1997-11-04 |
JP3830201B2 true JP3830201B2 (en) | 2006-10-04 |
Family
ID=14268864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10024596A Expired - Fee Related JP3830201B2 (en) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | Optical disc and optical disc master manufacturing method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3830201B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001043562A (en) * | 1999-08-03 | 2001-02-16 | Sony Corp | Manufacture of optical information recording medium and manufacturing device for optical information recording medium |
-
1996
- 1996-04-22 JP JP10024596A patent/JP3830201B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09288824A (en) | 1997-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0976128B1 (en) | Disk and disk recording apparatus | |
US6064644A (en) | Optical recording medium having particular arrangement of prepits and manufacturing method thereof | |
JP2001034952A (en) | Optical disk and recording-playback device thereof | |
US7042475B2 (en) | Method and apparatus for manufacturing hybrid discs | |
KR100279335B1 (en) | Optical disk for recording/reproducing information and forming method thereof | |
JP2002025121A (en) | Optical recording medium and method and device for manufacturing the same | |
JP3830201B2 (en) | Optical disc and optical disc master manufacturing method | |
JP4024258B2 (en) | Optical disc, optical disc apparatus, and optical disc reproducing method | |
US6667951B1 (en) | Pre-formatting for optical recording medium having same-phase wobbling area and different-phase wobbling area | |
JPH1173685A (en) | Optical recording medium and production therefor | |
JP2826493B2 (en) | Optical recording medium | |
JP2713229B2 (en) | Tracking method and optical disk device | |
JP2875999B2 (en) | Optical recording medium and manufacturing method thereof | |
JPH11273090A (en) | Optical disk, optical disk recording and reproducing device, method of recording and reproducing optical disk, and original disk for optical disk manufacturing device | |
JP4062377B2 (en) | Optical disc manufacturing method | |
JP3220091B2 (en) | Optical recording medium | |
JP3170264B1 (en) | Optical recording medium | |
JP3170265B1 (en) | Optical recording medium and manufacturing method thereof | |
JP3380225B2 (en) | Writable optical disk reader | |
JPH11126376A (en) | High-density optical disk and optical disk reproducing device and manufacture of master optical disk | |
JP3561245B2 (en) | Optical disk, optical disk reproducing device, optical disk reproducing method, optical disk recording device, and optical disk recording method | |
JP2000057580A (en) | Information recording medium, original disk manufacturing device for information recording medium, information recording medium processing device and information recording medium processing method | |
JP2001167447A (en) | Writable optical disk | |
JP2002237039A (en) | Master disk exposing method for optical disk | |
JP2001307337A (en) | Optical recording medium |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040615 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20040714 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20040722 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040806 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050412 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050610 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20050720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060711 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |