JP3829718B2 - High performance liquid chromatograph - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、液体中に含まれる成分の分離分析を行う高速液体クロマトグラフ(以下、HPLC装置と呼ぶ)に関する。さらに詳しくは、複雑なマトリックスを有する試料に含まれる特定の目的成分の効率的な分析を行う高速液体クロマトグラフに関する。
【0002】
【従来の技術】
製薬やライフサイエンス業界においては病気の予防や治療を目的として、特定の病気に作用する化合物の探索、病気のメカニズムを解明するための生体内での反応の研究、将来的に病気を引き起こす可能性を予測するために各人の体内に存在する遺伝子やタンパク・ペプチドなどの同定や定量を行うといった様々な目的で、複雑なマトリックスを有する試料に含まれる微量の目的成分を高精度に測定する必要がある。こうした目的に対応する分析方法のひとつとして高速液体クロマトグラフィー(以下、HPLCと呼ぶ)は非常に優れた特性を有しているため広く使われている。
【0003】
HPLCでは、移動相送液ポンプ・試料注入装置・分離カラム・検出器を最小要件として備えたHPLC装置が使用される。多くの成分を含んだ複雑なマトリックスを有する試料中の微量目的成分の分析には、近年急速に普及しつつある液体クロマトグラフ質量分析計(以下、LC/MSと呼ぶ)が極めて有効な分析装置として多用されるようになってきたが、LC/MSによる分析を行う際にも多くの場合、十分な感度や精度を確保するために、目的成分のクリーンアップ、濃縮、溶媒の脱塩、置換などの高度な前処理や、複数の分離モードでの分離を連続して行う多次元分離をあらかじめ行う必要がある。
【0004】
分析のスループットの向上、高い精度の確保、省力化などのためには、こうした処理を自動化することが必須であるが、通常こうした工程の自動化には多数の切替バルブを使用した複雑なシステムを必要としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
多数の流路切替バルブを使用した自動化システムは、0.1mL/min.以上の比較的高い流量で使用する場合には、システムが複雑化し価格が高くなるという欠点を有するものの、実用的に使用することが可能であると考えられる。しかしながら最近、試料・移動相溶媒の低減に加えてLC/MSにおける感度の飛躍的な向上を目的とした分析サイズのミクロ化が急速に進みつつあり、0.02mL/min.以下、場合によっては数μL/min.から数百nL/min.のごく低流量での使用が実用化されている。このようなシステムにおいては、多数の流路切替バルブの使用は流路のデッドボリュームを増加させ、各成分の分離ピークに著しい広がりをもたらし、分離性能低下の原因となる。このため、オンラインで行うことが可能な前処理の内容や多次元分離の自動化が制限されている。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、分離性能の低下をもたらすことなく、高度な前処理や多次元分離の自動化を可能とするHPLC装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、なされた本発明は、少なくとも二組のインレットとアウトレットの組み合わせを有し、少なくとも四つの流路が接続可能なステーターと、前記インレット及びアウトレットの全ての組み合わせで順次接続する流路を形成するように回転して切替えられるローターとからなる流路切替バルブにおいて、前記インレットとアウトレットの前記ローターに対向する開口は、前記ローターの回転軸に対して放射状に配設され、前記ローターは前処理用カラムを備え、少なくとも一組の前記インレットおよびアウトレットの組み合わせが前記前処理用カラムを介して接続されることを特徴とする流路切替バルブである。
【0008】
また、少なくとも三組のインレットとアウトレットの組み合わせを有し、少なくとも六つの流路が接続可能なステーターと、前記インレット及びアウトレットの全ての組み合わせで順次接続する流路を形成するように回転して切替えられるローターとからなる流路切替バルブを備え、前記流路切替えバルブは、前記インレットとアウトレットの前記ローターに対向する開口が前記ローターの回転軸に対して放射状に配設され、前記ローターは前処理用カラムを備え、少なくとも一組の前記インレットおよびアウトレットの組み合わせが前記前処理用カラムを介して接続され、前記流路切替バルブの前記インレットおよびアウトレットの第1の組のインレットに第1の分離カラムに接続される流路を接続し、前記流路切替バルブの前記インレットおよびアウトレットの第2の組のアウトレットに第2の分離カラムに接続される流路を接続したことを特徴とする高速液体クロマトグラフである。
【0009】
少なくとも二組のインレットとアウトレットの組み合わせを有した流路切替バルブの一組のインレットとアウトレットには、移動相送液ポンプと試料注入装置を備えた流路と、分離カラムに接続される流路が接続され、他の一組のインレットとアウトレットには前処理用の溶媒およびこの溶媒を送液するポンプを備えた流路と、分離カラムに接続される流路が接続される。これら二組のインレットおよびアウトレットを切替可能とすることにより、一つの流路切替バルブのみで前処理を自動化することが可能となる。これにより、デッドボリュームの増加はほとんどなく、分離性能の低下は起こらない。また、少なくとも三組のインレットとアウトレットの組み合わせを有した流路切替バルブの一組のインレットとアウトレットには、移動相送液ポンプおよび試料注入装置および一次元目の分離カラムを備えた流路と、ドレイン流路が接続され、別の一組のインレットとアウトレットには前処理用の溶媒およびこの溶媒を送液するポンプを備えた流路と、ドレインに接続される流路が接続され、残りの一組のインレットとアウトレットには移動相送液ポンプを備えた流路と、二次元目の分離カラムを備えた流路が接続される。これら三組のインレットおよびアウトレットを切替可能とすることにより、一つの流路切替バルブのみで前処理を自動化可能とした2次元液体クロマトグラフを構成することができる。これにより、複数の分離を並行して行うことができ、分離性能の低下なしに、スループットの向上も同時に可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の液体クロマトグラフの一実施例の概略構成図であり、移動相1、2、3、4と、送液用のポンプ5、6、7、8と、オートサンプラ9と、流路切替バルブ10と、トラップカラム11と、分離カラム12および検出器13から構成されている。流路切替バルブ10は、回転可能なローター21(外側の円盤)と回転不可能なステータ31(内側の円盤)を有している。ローター21はインレット23とアウトレット26を有し、インレット23とアウトレット26は対になっている。ステータ31は3つのインレット33、34、35と3つのアウトレット36、37、38を有しており、インレット33とアウトレット36、インレット34とアウトレット37、インレット35とアウトレット38はそれぞれ対になっている。インレット23およびアウトレット26にはトラップカラム11が接続されている。インレット33には試料注入用の移動相1が接続され、インレット34にはトラップカラム11洗浄用の目的成分精製用の移動相2が接続され、インレット35には分析用の移動相3、4が接続され、アウトレット38には分離用カラム12が接続される。
【0011】
流路切替バルブ10は、回転可能なローター21と回転不可能なステータ31を有し、ローター21を回転させることによりポジションを切替ることができる。図2に回転可能なローター21と回転不可能なステータ31とのポジションを示す。図2のポジションAで、インレット23とインレット33およびアウトレット26とアウトレット36が接続される。オートサンプラ9から注入された試料は、ポンプ5により送り出される移動相1に乗ってインレット33に接続されており、インレット33に接続されたインレット23からトラップカラム11に搬送される。トラップカラム11に試料はトラップされる。次に、ローター21を回転させ図2のポジションBに切替る。ポジションBで、インレット23とインレット34およびアウトレット26とアウトレット37が接続される。インレット34には移動相2およびポンプ6が接続されており、トラップカラム11には、ポンプ6により送り出される目的成分精製用の移動相2がインレット34からインレット23を通って流れ、目的成分精製用の移動相2により洗浄され、目的成分はトラップカラム11に保持されたままの状態で、目的成分より保持の弱い夾雑成分が洗い出され、アウトレット26を通ってアウトレット37より排出される。その後、ローター21を回転させ図2のポジションCに切替、ポジションCで、インレット23とインレット35およびアウトレット26とアウトレット38が接続される。インレット35には移動相3、4およびポンプ7、8が接続されており、トラップカラム11には、ポンプ7、8により送り出された分析用の移動相3、4の混合液がインレット35からインレット23を通って流れ、トラップカラム11中の目的成分は分離カラム12に導入され分離が行われた後、検出器13で検出される。トラップカラム11中の目的成分が分離カラム12に定量的に導入された段階で、流路切替バルブ10のポジションは図2のポジションAと点対称の関係にあるポジションに戻り、ポジションAで、インレット23とアウトレット36およびアウトレット26とインレット33が接続され、試料注入用の移動相1によりトラップカラム11を一定時間エージングした後、ローター21を回転させることにより再びポジションAにもどり、以後同じ動作が繰り返される。
【0012】
図3に流路切替バルブ10の構造を示す。ローター21のインレット23およびアウトレット26とステータ31のインレット33、34、35およびアウトレット36、37、38はローター21を回転させることにより、配管39により必要な組み合わせで接続される。
【0013】
図2中ポジションAにおいては、デッドボリュームはインレット23とインレット33を接続する配管39の容量と、アウトレット26とアウトレット36を接続する配管39の容量のみであり、カラム容量と比較するとほとんど無視できる容量であり、分離性能の低下は起こらない。同様に、ポジションBにおいては、デッドボリュームはインレット23とインレット34を接続する配管39の容量と、アウトレット26とアウトレット37を接続する配管39の容量のみであり、ポジションCにおいては、デッドボリュームはインレット23とインレット35を接続する配管39の容量と、アウトレット26とアウトレット38を接続する配管39の容量のみであり、いずれも無視し得る容量である。
【0014】
これにより、前処理操作の自動化と分離カラム12への接続を流路切替バルブ10のみを用いることにより簡便かつ自動的に行うことが可能となり、デッドボリュームの増加はほとんどなく、分離性能の低下は起こらない。
【0015】
図4は、本発明の液体クロマトグラフの第2の実施例の概略構成図であり、2次元HPLC装置への応用である。移動相2、3、4と、送液用のポンプ5、6、7、8と、オートサンプラ9と、流路切替バルブ10と、トラップカラム11および検出器13から構成されている部分は図1における第1の実施例と同様である。また、流路切替バルブ10の構造も図1における第1の実施例と同様である。試料注入用の移動相には組成の異なる移動相41、42、43、44が接続され、1次元目の分離カラム46と2次元目の分離カラム47から構成されている。
【0016】
タンパク質、ペプチドを分離するための2次元HPLCにおいて、検出器13にLC/MSを使用する場合、1次元目の分離カラム46に陽イオン交換カラム、2次元目の分離カラム47に逆相カラムを用いることが多く、通常陽イオン交換クロマトグラフィーでは高塩濃度の移動相でpHを酸性から塩基性に段階的に切替る。このために、試料注入用の移動相には組成の異なる移動相41、42、43、44が接続されている。試料中のタンパク質、ペプチドは、そのpHにおける電荷に応じて、分離カラム46から順次溶出するので、各分画を2次元目の分離カラム47に順次導入することにより高い分離能が得られる。
【0017】
流路切替バルブ10の動作は第1の実施例と同様であり、図2のポジションAで、インレット23とインレット33およびアウトレット26とアウトレット36が接続される。オートサンプラ9から注入された試料は、ポンプ5により送り出される移動相41に乗って、分離カラム46で分離された後、インレット33に接続されており、インレット33に接続されたインレット23からトラップカラム11に搬送される。トラップカラム11に試料はトラップされる。次に、ローター21を回転させ図2のポジションBに切替る。ポジションBで、インレット23とインレット34およびアウトレット26とアウトレット37が接続される。インレット34には移動相2およびポンプ6が接続されており、トラップカラム11には、ポンプ6により送り出される目的成分精製用の移動相2がインレット34を通ってインレット23から流れ、目的成分精製用の移動相2により洗浄され、目的成分はトラップカラム11に保持されたままの状態で、目的成分より保持の弱い夾雑成分が洗い出され、アウトレット26を通ってアウトレット37より排出される。この場合の洗い出しは、移動相41に含まれる塩を脱塩することが主要な目的である。その後、ローター21を回転させ図2のポジションCに切替、ポジションCで、インレット23とインレット35およびアウトレット26とアウトレット38が接続される。インレット35には移動相3、4およびポンプ7、8が接続されており、ポンプ7、8により送り出された分析用の移動相3、4の混合液がインレット35を通ってインレット23からトラップカラム11に導入され、トラップカラム11中の目的成分が2次元目の分離カラム47に導入され分離が行われた後、検出器13で検出される。トラップカラム11中の目的成分が分離カラム47に定量的に導入された段階で、ポジションAにもどり、ポンプ5には移動相42が接続され、以後同じ動作が繰り返される。
【0018】
第2の実施例においても、図2中ポジションAにおいては、デッドボリュームはインレット23とインレット33を接続する配管39の容量と、アウトレット26とアウトレット36を接続する配管39の容量のみであり、ポジションBにおいては、デッドボリュームはインレット23とインレット34を接続する配管39の容量と、アウトレット26とアウトレット37を接続する配管39の容量のみであり、ポジションCにおいては、デッドボリュームはインレット23とインレット35を接続する配管39の容量と、アウトレット26とアウトレット38を接続する配管39の容量のみであり、いずれも無視し得る容量である。
【0019】
図5は、本発明の液体クロマトグラフの第3の実施例の概略構成図であり、2次元HPLC装置への応用である。移動相41、42、43、44、2、3、4と、送液用のポンプ5、6、7、8と、オートサンプラ9と、流路切替バルブ10と、1次元目の分離カラム46と2次元目の分離カラム47および検出器13から構成されている部分は図1における第1の実施例と同様である。流路切替バルブ10回転可能なローター21は4つのインレット51、52、53、54と4つのアウトレット55、56、57、58を有し、インレット51とアウトレット55、インレット52とアウトレット56、インレット53とアウトレット57、インレット54とアウトレット58はそれぞれ対になっている。ステータ31は第1および第2の実施例と同様の構造を有している。本実施例においては、4つのトラップカラム61、62、63、64がそれぞれインレット51とアウトレット55、インレット52とアウトレット56、インレット53とアウトレット57、インレット54とアウトレット58に接続されている。インレット33には試料注入用の移動相41、42、43、44が接続され、インレット34にはトラップカラム61、62、63、64洗浄用の目的成分精製用の移動相2が接続され、インレット35には分析用の移動相3、4が接続され、アウトレット38には分析用カラム12が接続される。
【0020】
次に動作について説明する。まず、インレット51とインレット33およびアウトレット55とアウトレット36が接続される。インレット33には分離カラム46が接続されており、オートサンプラ9から注入された試料は、ポンプ5により送り出される移動相41に乗って、分離カラム46で分離された後、インレット33を通ってインレット51からトラップカラム61に搬送される。トラップカラム61に試料はトラップされる。ポンプ5により送り出される移動相は、一定時間ごとに移動相41、42、43、44と切替られる。また、流路切替バルブ10も一定時間ごとにポジションが切替られ、ローター21を回転させ、インレット51とインレット34およびアウトレット55とアウトレット37が接続される。インレット34には移動相2およびポンプ6が接続されており、トラップカラム61には、ポンプ6により送り出される目的成分精製用の移動相2が流れ、目的成分精製用の移動相2により洗浄され、目的成分はトラップカラム61に保持されたままの状態で、目的成分より保持の弱い夾雑成分が洗い出され、アウトレット37を通ってアウトレット55より排出される。この場合の洗い出しも、移動相41に含まれる塩を脱塩することが主要な目的である。この時、同時にインレット52とインレット33およびアウトレット56とアウトレット36が接続される。インレット33には分離カラム46が接続されており、オートサンプラ9から注入された試料は、ポンプ5により送り出される移動相41、42、43あるいは44に乗って、インレット33からインレット52を通って分離カラム46に達し、分離カラム42で分離された後、トラップカラム62に搬送される。トラップカラム62に試料はトラップされる。
【0021】
その後、ローター21を回転させ、インレット51とインレット35およびアウトレット55とアウトレット38が接続される。インレット35には移動相3、4およびポンプ7、8が接続されており、ポンプ7、8により送り出された分析用の移動相3、4の混合液がインレット35を通ってインレット51からトラップカラム61に導入され、トラップカラム61中の目的成分が移動相3、4の混合液により2次元目の分離カラム47に導入され分離が行われた後、検出器13で検出される。この時、同時にインレット52とインレット34およびアウトレット56とアウトレット37が接続される。インレット34には移動相2およびポンプ6が接続されており、トラップカラム62には、ポンプ6により送り出される目的成分精製用の移動相2がインレット34を通ってインレット51から流れ、目的成分精製用の移動相2により洗浄され、目的成分はトラップカラム62に保持されたままの状態で、目的成分より保持の弱い夾雑成分が洗い出され、アウトレット37を通ってアウトレット56より排出される。さらに同時にインレット53とインレット33およびアウトレット57とアウトレット36が接続される。インレット33には分離カラム46が接続されており、オートサンプラ9から注入された試料は、ポンプ5により送り出される移動相41、42、43あるいは44に乗って、分離カラム46で分離された後、インレット33を通ってインレット53からトラップカラム63に搬送される。トラップカラム63に試料はトラップされる。以降、インレット33、34、35とインレット51〜54およびアウトレット36、37、38とアウトレット55〜58が順次接続され、1次元目の分離カラム46から溶出される各分画成分がトラップカラム61〜64にトラップされ、移動相2により洗浄・脱塩が行われ、移動相3、4により2次元目の分離カラム47により、分離・分析が行われる。
【0022】
ここでは、1次元目の分離カラム46からの溶出成分のトラップ、精製・脱塩、2次元目の分離カラム47による分離・分析を並行して行うことができる。デッドボリュームは実施例1、2と同様に無視し得る容量であり、分離性能の低下なしに、複数の分離を並行して行うことができ、スループットの向上も同時に可能となる。
【0023】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を行うことができる。例えば、第2および第3の実施例において、試料注入用の移動相には組成の異なる移動相41、42、43、44を接続しているが、この数に制限はない。第2に実施例において、トラップカラム11による目的成分の保持をより確実にするため、もう1流路足してトラップカラムをもう一つ加え、一方のトラップカラムによるトラップの動作と、他方のトラップカラムのエージング動作を同時に行える構造にしてもよい。また、第3の実施例において、4つのトラップカラム61、62、63、64を用いているが、この数に制限はない。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、1つの切替バルブのみで前処理カラム、分離カラム等の多数の流路の接続切替を簡便かつ自動的に行うことを可能としたので、分離性能の低下をもたらすことなく、高度な前処理や多次元分離を自動化できる液体クロマトグラフを構築することができ、同時にスループットの向上も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体クロマトグラフの一実施例の概略構成図である。
【図2】流路切替バルブにおけるインレットとアウトレットの位置関係を示した図である。
【図3】切替バルブの構造を示した図である。
【図4】本発明の液体クロマトグラフの第2の実施例の概略構成図である。
【図5】本発明の液体クロマトグラフの第3の実施例の概略構成図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、41、42、43、44---移動相
5、6、7、8---ポンプ
9---オートサンプラ
10---流路切替バルブ
11---トラップカラム
12、46、47---分離カラム
13---検出器
21---ローター
31---ステータ
39---配管
[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a high performance liquid chromatograph (hereinafter referred to as an HPLC apparatus) that performs a separation analysis of components contained in a liquid. More specifically, the present invention relates to a high performance liquid chromatograph that efficiently analyzes a specific target component contained in a sample having a complex matrix.
[0002]
[Prior art]
In the pharmaceutical and life science industries, for the purpose of disease prevention and treatment, search for compounds that act on specific diseases, study in vivo reactions to elucidate the mechanisms of diseases, and cause future diseases For the purpose of predicting the amount of target components contained in a sample with a complex matrix with high accuracy for various purposes such as identifying and quantifying genes, proteins, peptides, etc. present in each person's body There is. High performance liquid chromatography (hereinafter referred to as HPLC) is widely used as one of analytical methods corresponding to these purposes because it has very excellent characteristics.
[0003]
In HPLC, an HPLC apparatus including a mobile phase liquid feeding pump, a sample injection device, a separation column, and a detector as minimum requirements is used. A liquid chromatograph mass spectrometer (hereinafter referred to as LC / MS), which has been rapidly spreading in recent years, is an extremely effective analyzer for analyzing trace target components in a sample having a complex matrix containing many components. In many cases, even when performing LC / MS analysis, in order to ensure sufficient sensitivity and accuracy, cleanup, concentration, desalting, and substitution of target components It is necessary to perform in advance pre-processing such as multi-dimensional separation in which separation in a plurality of separation modes is continuously performed.
[0004]
In order to improve analysis throughput, ensure high accuracy, and save labor, it is essential to automate these processes. Usually, this process requires a complicated system using many switching valves. I was trying.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An automated system using multiple flow path switching valves is 0.1 mL / min. In the case of using the above relatively high flow rate, it is considered that the system can be practically used although it has a drawback that the system becomes complicated and the price is high. Recently, however, microanalysis of the analysis size for the purpose of dramatically improving the sensitivity in LC / MS in addition to the reduction of the sample / mobile phase solvent is rapidly progressing, and 0.02 mL / min. Hereinafter, in some cases, several μL / min. To several hundred nL / min. It has been put to practical use at extremely low flow rates. In such a system, the use of a large number of flow path switching valves increases the dead volume of the flow path, significantly increases the separation peak of each component, and causes a decrease in separation performance. For this reason, the contents of preprocessing that can be performed online and the automation of multidimensional separation are limited.
[0006]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide an HPLC apparatus that enables advanced pretreatment and automation of multidimensional separation without causing a decrease in separation performance. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, the present invention has at least two combinations of inlets and outlets, and a stator to which at least four flow paths can be connected, and all the combinations of the inlets and outlets are sequentially connected. In the flow path switching valve comprising a rotor that is rotated and switched so as to form a flow path, the openings of the inlet and the outlet facing the rotor are arranged radially with respect to the rotation axis of the rotor, The rotor includes a pretreatment column, and the flow path switching valve is characterized in that at least one combination of the inlet and the outlet is connected through the pretreatment column.
[0008]
In addition, it has a combination of at least three inlets and outlets, and rotates and switches so as to form a stator to which at least six flow paths can be connected, and a flow path that is sequentially connected by all combinations of the inlets and outlets. The flow path switching valve is configured such that openings of the inlet and the outlet facing the rotor are arranged radially with respect to the rotation axis of the rotor, and the rotor is pretreated. A first separation column connected to the first set of inlets and outlets of the flow path switching valve, wherein at least one combination of the inlet and outlet is connected via the pretreatment column. A flow path connected to the flow path switching valve and the inlet of the flow path switching valve. And a high performance liquid chromatograph, characterized in that connecting the second set of channels that is connected to a second separation column to the outlet of the outlet.
[0009]
A set of inlet and outlet of a channel switching valve having a combination of at least two inlets and outlets includes a channel having a mobile phase liquid feeding pump and a sample injection device, and a channel connected to a separation column. The other set of inlets and outlets are connected to a flow path including a pretreatment solvent and a pump for feeding the solvent, and a flow path connected to the separation column. By making these two sets of inlets and outlets switchable, it is possible to automate pretreatment with only one flow path switching valve. Thereby, there is almost no increase in dead volume, and the separation performance does not deteriorate. In addition, one set of inlet and outlet of the flow path switching valve having at least three sets of inlets and outlets includes a flow path including a mobile phase liquid feeding pump, a sample injection device, and a first-dimensional separation column. The drain channel is connected, and another set of inlets and outlets are connected with a channel having a pretreatment solvent and a pump for feeding the solvent, and a channel connected to the drain, and the rest A set of inlets and outlets is connected to a flow path having a mobile phase liquid feeding pump and a flow path having a second-dimensional separation column. By making these three sets of inlets and outlets switchable, a two-dimensional liquid chromatograph in which pretreatment can be automated with only one flow path switching valve can be configured. Thereby, a plurality of separations can be performed in parallel, and throughput can be improved at the same time without degrading separation performance.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an embodiment of a liquid chromatograph according to the present invention. Mobile phases 1, 2, 3, 4; pumps 5, 6, 7, 8 for feeding liquid; , A flow path switching valve 10, a trap column 11, a separation column 12 and a detector 13. The flow path switching valve 10 includes a rotatable rotor 21 (outer disk) and a non-rotatable stator 31 (inner disk). The rotor 21 has an inlet 23 and an outlet 26, and the inlet 23 and the outlet 26 are paired. The stator 31 has three inlets 33, 34, and 35 and three outlets 36, 37, and 38. The inlet 33 and the outlet 36, the inlet 34 and the outlet 37, and the inlet 35 and the outlet 38 are paired. . The trap column 11 is connected to the inlet 23 and the outlet 26. A mobile phase 1 for sample injection is connected to the inlet 33, a mobile phase 2 for purifying the target component for cleaning the trap column 11 is connected to the inlet 34, and mobile phases 3 and 4 for analysis are connected to the inlet 35. The separation column 12 is connected to the outlet 38.
[0011]
The flow path switching valve 10 has a rotatable rotor 21 and a non-rotatable stator 31, and the position can be switched by rotating the rotor 21. FIG. 2 shows the positions of the rotatable rotor 21 and the non-rotatable stator 31. In the position A of FIG. 2, the inlet 23 and the inlet 33 and the outlet 26 and the outlet 36 are connected. The sample injected from the autosampler 9 rides on the mobile phase 1 sent out by the pump 5 and is connected to the inlet 33, and is transported from the inlet 23 connected to the inlet 33 to the trap column 11. The sample is trapped in the trap column 11. Next, the rotor 21 is rotated to switch to the position B in FIG. At position B, the inlet 23 and the inlet 34 and the outlet 26 and the outlet 37 are connected. A mobile phase 2 and a pump 6 are connected to the inlet 34, and the mobile phase 2 for purifying the target component sent out by the pump 6 flows from the inlet 34 through the inlet 23 to the trap column 11. In the state in which the target component is held in the trap column 11 while being held in the trap column 11, contaminant components that are weaker than the target component are washed out and discharged from the outlet 37 through the outlet 26. Thereafter, the rotor 21 is rotated to switch to the position C in FIG. 2. At the position C, the inlet 23 and the inlet 35 and the outlet 26 and the outlet 38 are connected. The mobile phase 3, 4 and the pumps 7, 8 are connected to the inlet 35, and the mixed liquid of the mobile phase 3, 4 for analysis sent out by the pumps 7, 8 is supplied from the inlet 35 to the trap column 11. The target component in the trap column 11 is introduced into the separation column 12 and separated, and then detected by the detector 13. When the target component in the trap column 11 is quantitatively introduced into the separation column 12, the position of the flow path switching valve 10 returns to a position that is point-symmetric with respect to the position A in FIG. 23 and outlet 36 and outlet 26 and inlet 33 are connected, the trap column 11 is aged for a certain period of time by the mobile phase 1 for sample injection, and then the rotor 21 is rotated to return to position A, and the same operation is repeated thereafter. It is.
[0012]
FIG. 3 shows the structure of the flow path switching valve 10. The inlets 23 and outlets 26 of the rotor 21 and the inlets 33, 34, 35 and outlets 36, 37, 38 of the stator 31 are connected in a required combination by a pipe 39 by rotating the rotor 21.
[0013]
In the position A in FIG. 2, the dead volume is only the capacity of the pipe 39 connecting the inlet 23 and the inlet 33 and the capacity of the pipe 39 connecting the outlet 26 and the outlet 36, and is almost negligible compared to the column capacity. Thus, the separation performance does not deteriorate. Similarly, at the position B, the dead volume is only the capacity of the pipe 39 connecting the inlet 23 and the inlet 34 and the capacity of the pipe 39 connecting the outlet 26 and the outlet 37. At the position C, the dead volume is the inlet volume. The capacity of the pipe 39 connecting the outlet 23 and the inlet 35 and the capacity of the pipe 39 connecting the outlet 26 and the outlet 38 are both negligible.
[0014]
This makes it possible to easily and automatically perform pretreatment operations and connection to the separation column 12 by using only the flow path switching valve 10, and there is almost no increase in dead volume, and there is a decrease in separation performance. Does not happen.
[0015]
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of a second embodiment of the liquid chromatograph of the present invention, which is applied to a two-dimensional HPLC apparatus. The parts composed of the mobile phases 2, 3, 4, the pumps 5, 6, 7, 8 for feeding liquid, the autosampler 9, the flow path switching valve 10, the trap column 11 and the detector 13 are shown in the figure. 1 is the same as the first embodiment. The structure of the flow path switching valve 10 is the same as that of the first embodiment in FIG. Mobile phases 41, 42, 43, and 44 having different compositions are connected to the mobile phase for sample injection, and is composed of a first-dimensional separation column 46 and a second-dimensional separation column 47.
[0016]
In the two-dimensional HPLC for separating proteins and peptides, when LC / MS is used for the detector 13, a cation exchange column is used for the first dimension separation column 46, and a reverse phase column is used for the second dimension separation column 47. In many cases, cation exchange chromatography usually switches the pH stepwise from acidic to basic in a high salt concentration mobile phase. For this purpose, mobile phases 41, 42, 43, and 44 having different compositions are connected to the mobile phase for sample injection. Since the protein and peptide in the sample are sequentially eluted from the separation column 46 in accordance with the charge at the pH, high resolution can be obtained by sequentially introducing each fraction into the second-dimensional separation column 47.
[0017]
The operation of the flow path switching valve 10 is the same as in the first embodiment, and the inlet 23 and the inlet 33 and the outlet 26 and the outlet 36 are connected at the position A in FIG. The sample injected from the autosampler 9 rides on the mobile phase 41 sent out by the pump 5, is separated by the separation column 46, is connected to the inlet 33, and is trapped from the inlet 23 connected to the inlet 33. 11 is conveyed. The sample is trapped in the trap column 11. Next, the rotor 21 is rotated to switch to the position B in FIG. At position B, the inlet 23 and the inlet 34 and the outlet 26 and the outlet 37 are connected. The mobile phase 2 and the pump 6 are connected to the inlet 34, and the mobile phase 2 for purifying the target component sent out by the pump 6 flows from the inlet 23 to the trap column 11 through the inlet 34, and is used for purifying the target component. In the state in which the target component is held in the trap column 11 while being held in the trap column 11, contaminant components that are weaker than the target component are washed out and discharged from the outlet 37 through the outlet 26. The main purpose of washing out in this case is to desalt the salt contained in the mobile phase 41. Thereafter, the rotor 21 is rotated to switch to the position C in FIG. 2. At the position C, the inlet 23 and the inlet 35 and the outlet 26 and the outlet 38 are connected. The mobile phase 3, 4 and the pumps 7, 8 are connected to the inlet 35, and the mixed liquid of the mobile phase 3, 4 for analysis sent out by the pumps 7, 8 passes through the inlet 35 from the inlet 23 to the trap column. 11, the target component in the trap column 11 is introduced into the second-dimensional separation column 47 and separated, and then detected by the detector 13. When the target component in the trap column 11 is quantitatively introduced into the separation column 47, the position returns to position A, the mobile phase 42 is connected to the pump 5, and the same operation is repeated thereafter.
[0018]
Also in the second embodiment, at the position A in FIG. 2, the dead volume is only the capacity of the pipe 39 connecting the inlet 23 and the inlet 33 and the capacity of the pipe 39 connecting the outlet 26 and the outlet 36. In B, the dead volume is only the capacity of the pipe 39 connecting the inlet 23 and the inlet 34 and the capacity of the pipe 39 connecting the outlet 26 and the outlet 37. In the position C, the dead volume is the inlet 23 and the inlet 35. The capacity of the pipe 39 connecting the outlet 26 and the capacity of the pipe 39 connecting the outlet 26 and the outlet 38 are both negligible.
[0019]
FIG. 5 is a schematic configuration diagram of a third embodiment of the liquid chromatograph of the present invention, which is applied to a two-dimensional HPLC apparatus. Mobile phases 41, 42, 43, 44, 2, 3, 4, pumps 5, 6, 7, 8 for liquid feeding, autosampler 9, flow path switching valve 10, and first-dimensional separation column 46 The portion constituted by the second-dimensional separation column 47 and the detector 13 is the same as that of the first embodiment in FIG. The rotor 21 capable of rotating the flow path switching valve 10 has four inlets 51, 52, 53, 54 and four outlets 55, 56, 57, 58, the inlet 51 and outlet 55, the inlet 52 and outlet 56, and the inlet 53. And outlet 57, and inlet 54 and outlet 58 are in pairs. The stator 31 has the same structure as in the first and second embodiments. In the present embodiment, four trap columns 61, 62, 63, 64 are connected to the inlet 51 and outlet 55, the inlet 52 and outlet 56, the inlet 53 and outlet 57, and the inlet 54 and outlet 58, respectively. A mobile phase 41, 42, 43, 44 for sample injection is connected to the inlet 33, and a mobile phase 2 for purification of a target component for cleaning the trap columns 61, 62, 63, 64 is connected to the inlet 34. The mobile phase for analysis 3 and 4 is connected to 35, and the analytical column 12 is connected to the outlet 38.
[0020]
Next, the operation will be described. First, the inlet 51 and the inlet 33 and the outlet 55 and the outlet 36 are connected. A separation column 46 is connected to the inlet 33, and the sample injected from the autosampler 9 rides on the mobile phase 41 sent out by the pump 5, is separated by the separation column 46, and then passes through the inlet 33. 51 to the trap column 61. The sample is trapped in the trap column 61. The mobile phase sent out by the pump 5 is switched to mobile phases 41, 42, 43, and 44 at regular intervals. Further, the position of the flow path switching valve 10 is switched at regular intervals, the rotor 21 is rotated, and the inlet 51 and the inlet 34 and the outlet 55 and the outlet 37 are connected. The mobile phase 2 and the pump 6 are connected to the inlet 34, and the mobile phase 2 for purifying the target component sent out by the pump 6 flows to the trap column 61 and is washed by the mobile phase 2 for purifying the target component, While the target component is held in the trap column 61, a contaminant component that is weaker than the target component is washed out and discharged from the outlet 55 through the outlet 37. The main purpose of the washing out in this case is to desalt the salt contained in the mobile phase 41. At this time, the inlet 52 and the inlet 33 and the outlet 56 and the outlet 36 are connected at the same time. A separation column 46 is connected to the inlet 33, and the sample injected from the autosampler 9 rides on the mobile phase 41, 42, 43 or 44 sent out by the pump 5 and is separated from the inlet 33 through the inlet 52. After reaching the column 46 and separated by the separation column 42, it is conveyed to the trap column 62. The sample is trapped in the trap column 62.
[0021]
Thereafter, the rotor 21 is rotated, and the inlet 51 and the inlet 35 and the outlet 55 and the outlet 38 are connected. The mobile phase 3, 4 and the pumps 7, 8 are connected to the inlet 35, and the mixed liquid of the mobile phase 3, 4 for analysis sent out by the pumps 7, 8 passes through the inlet 35 from the inlet 51 to the trap column. The target component in the trap column 61 is introduced into the second dimension separation column 47 by the mixed liquid of the mobile phases 3 and 4 and separated, and then detected by the detector 13. At this time, the inlet 52 and the inlet 34 and the outlet 56 and the outlet 37 are connected simultaneously. The mobile phase 2 and the pump 6 are connected to the inlet 34, and the mobile phase 2 for purifying the target component sent out by the pump 6 flows from the inlet 51 through the inlet 34 to the trap column 62. In the state where the target component is retained in the trap column 62, the contaminated component having a weaker retention than the target component is washed out and discharged from the outlet 56 through the outlet 37. At the same time, the inlet 53 and the inlet 33 and the outlet 57 and the outlet 36 are connected. A separation column 46 is connected to the inlet 33, and the sample injected from the autosampler 9 rides on the mobile phase 41, 42, 43 or 44 sent out by the pump 5 and is separated by the separation column 46. It is conveyed from the inlet 53 to the trap column 63 through the inlet 33. The sample is trapped in the trap column 63. Thereafter, the inlets 33, 34, 35 and the inlets 51 to 54 and the outlets 36, 37, 38 and the outlets 55 to 58 are sequentially connected, and the fraction components eluted from the first-dimensional separation column 46 are trap columns 61 to 64, the mobile phase 2 is used for washing and desalting, and the mobile phases 3 and 4 are used for separation and analysis by the second-dimensional separation column 47.
[0022]
Here, trapping of elution components from the first-dimensional separation column 46, purification / desalting, and separation / analysis by the second-dimensional separation column 47 can be performed in parallel. The dead volume is a negligible capacity as in the first and second embodiments, and a plurality of separations can be performed in parallel without a decrease in separation performance, and throughput can be improved at the same time.
[0023]
As mentioned above, although the Example of this invention was described, this invention is not limited to the said Example, A various change can be made within the range of the summary of this invention described in the claim. . For example, in the second and third embodiments, mobile phases 41, 42, 43, and 44 having different compositions are connected to the mobile phase for sample injection, but this number is not limited. Secondly, in the embodiment, in order to more reliably hold the target component by the trap column 11, another trap column is added by adding another flow path, and the trap operation by one trap column and the other trap column are added. The aging operation may be performed at the same time. In the third embodiment, four trap columns 61, 62, 63, 64 are used, but this number is not limited.
[0024]
【The invention's effect】
According to the present invention, since it is possible to easily and automatically perform connection switching of a large number of flow paths such as a pretreatment column and a separation column with only one switching valve, without causing a decrease in separation performance, A liquid chromatograph capable of automating advanced pretreatment and multidimensional separation can be constructed, and at the same time, throughput can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an embodiment of a liquid chromatograph of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a positional relationship between an inlet and an outlet in a flow path switching valve.
FIG. 3 is a view showing a structure of a switching valve.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of a second embodiment of the liquid chromatograph of the present invention.
FIG. 5 is a schematic configuration diagram of a third embodiment of the liquid chromatograph of the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 2, 3, 4, 41, 42, 43, 44 --- mobile phase 5, 6, 7, 8 --- pump 9 --- autosampler 10 --- flow path switching valve 11 --- trap Column 12, 46, 47 --- Separation column 13 --- Detector 21 --- Rotor 31 --- Stator 39 --- Piping

Claims (2)

少なくとも二組のインレットとアウトレットの組み合わせを有し、少なくとも四つの流路が接続可能なステーターと、
前記インレット及びアウトレットの全ての組み合わせで順次接続する流路を形成するように回転して切替えられるローターとからなる流路切替バルブにおいて、
前記インレットとアウトレットの前記ローターに対向する開口は、前記ローターの回転軸に対して放射状に配設され、
前記ローターは前処理用カラムを備え、
少なくとも一組の前記インレットおよびアウトレットの組み合わせが前記前処理用カラムを介して接続されることを特徴とする流路切替バルブ。
A stator having at least two sets of inlets and outlets and capable of connecting at least four flow paths;
In the flow path switching valve composed of a rotor that is rotated and switched so as to form a flow path that is sequentially connected by all combinations of the inlet and the outlet,
The openings of the inlet and the outlet facing the rotor are arranged radially with respect to the rotation axis of the rotor,
The rotor includes a pretreatment column,
A flow path switching valve, wherein at least one combination of the inlet and outlet is connected via the pretreatment column.
少なくとも三組のインレットとアウトレットの組み合わせを有し、少なくとも六つの流路が接続可能なステーターと、
前記インレット及びアウトレットの全ての組み合わせで順次接続する流路を形成するように回転して切替えられるローターとからなる流路切替バルブを備え、
前記流路切替えバルブは、前記インレットとアウトレットの前記ローターに対向する開口が前記ローターの回転軸に対して放射状に配設され、
前記ローターは前処理用カラムを備え、
少なくとも一組の前記インレットおよびアウトレットの組み合わせが前記前処理用カラムを介して接続され、
前記流路切替バルブの前記インレットおよびアウトレットの第1の組のインレットに第1の分離カラムに接続される流路を接続し、
前記流路切替バルブの前記インレットおよびアウトレットの第2の組のアウトレットに第2の分離カラムに接続される流路を接続したこと
を特徴とする高速液体クロマトグラフ。
A stator having at least three combinations of inlets and outlets and capable of connecting at least six flow paths;
A flow path switching valve comprising a rotor that is rotated and switched so as to form a flow path that is sequentially connected in all combinations of the inlet and the outlet,
In the flow path switching valve, the openings of the inlet and the outlet facing the rotor are arranged radially with respect to the rotation axis of the rotor,
The rotor includes a pretreatment column,
At least one set of the inlet and outlet combination is connected via the pretreatment column;
Connecting a flow path connected to a first separation column to a first set of inlets of the inlet and outlet of the flow path switching valve;
A high-performance liquid chromatograph characterized in that a flow path connected to a second separation column is connected to a second set of outlets of the inlet and outlet of the flow path switching valve.
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