JP3827574B2 - Surface treatment method for solid cosmetics, surface treatment apparatus used therefor, and solid cosmetics obtained by the method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固形化粧料の表面処理方法に関する。さらに詳細には、固形化粧料の表面処理を施す粉体の付着量及び付着状態を自由にコントロールでき、かつ、簡便に実施可能である固形化粧料の表面処理方法、これに用いる表面処理装置および当該方法で得られる固形化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光輝性粉体等を含有する口紅やアイシャドウ等の固形化粧料が提供されているが、それらの化粧料に配合される光輝性粉体等が表面に表れるようにすれば、化粧料の外観に煌びやかな雰囲気を与える等、視覚的効果を高めることができると共に使用による化粧効果を予想、期待させることができ、固形化粧料に高い付加価値を与えることが可能となる。
【0003】
このような光輝性粉体を固形化粧料の表面に効果的に表すことは簡単なように思われるが、実際にはかなり困難であった。この理由としては、固形化粧料の基剤に扁平な光輝性粉体等を混合して充填成型させた場合には、化粧料の表面に光輝性粉体が扁平面を向けて位置し、使用時と同様に見える確率は極めて低く、使用時と同様な外観を得られないことが挙げられる。そのため、一般には、一度固形化粧料を成型したあと、別途、固形化粧料表面を、配合した光輝性粉体等を用いて処理し、使用時と同様な外観とすることが試みられていた。
【0004】
従来、固形化粧料の表面を粉体で表面処理する方法としては、粉体が入った容器中に固形化粧料を浸漬させる方法や、粉体を揮発性の溶剤中に分散させて得られた粉体分散液をスプレー等を用いて固形化粧料に塗布し、その後乾燥させて溶剤を揮発させる方法等が用いられていた。
【0005】
しかし、粉体中に固形化粧料を浸漬させる方法を用いた場合には、固形化粧料の表面に対して、粉体がムラがある状態で付着される場合があるなど、化粧料表面への粉体の付着量や付着状態を制御することが困難であった。また、溶剤に分散させた粉体をスプレー等で塗布する場合には、必然的に溶剤を用いることになり、また溶剤を揮発させる乾燥工程も必要となるので、作業が繁雑であるばかりか、設備的にも大がかりなものになる場合があった。さらに、塗布量や塗布状態の制御の困難性の問題も、依然として残っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、固形化粧料表面に対する粉体の付着量及び付着状態を自由にコントロールでき、かつ、かかる処理が簡便に実施できる固形化粧料の表面処理方法の開発が望まれており、本発明はこのような方法の提供をその課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者らは、固形化粧料の表面処理方法について鋭意検討した結果、閉空間を設け、その空間内で飛散、運動する状態の粉体を固形化粧料の表面に付着させることにより、上記の問題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、閉空間内において、運動状態にある粉体を固形化粧料の表面に付着させることを特徴とする固形化粧料の表面処理方法を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、上記表面処理方法により得られる固形化粧料を提供するものである。
【0010】
さらに、本発明は、固形化粧料の表面処理すべき部分を収納するのに十分な大きさの閉空間を有する収納体、当該収納体の閉空間に取り付けられた開閉弁、吐出口を有する粉体供給手段および減圧手段を有し、当該粉体供給手段および減圧手段は、前記閉空間とそれぞれ連通しており、当該吐出口から粉体を吐出することを特徴とする固形化粧料の表面処理装置を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明である固形化粧料の表面処理方法は、閉空間内において固形化粧料の表面を露出させ、ここに運動状態にある粉体を付着させる方法である。
【0012】
本発明においては、粉体はその状態で、すなわち、溶剤等の他成分を使用せずに固形化粧料の表面に付着させるのであるが、そのためには、粉体を運動状態とし、付着に十分な力を加えることが必要である。
【0013】
粉体を運動状態とする方法としては、例えば、次の方法が挙げられる。まず、固形化粧料をセットした閉空間内を吸引し、減圧状態とする。この状態の閉空間内に、ある程度の角度を持って粉体を含む気流を流入させると、この気流は、系空間の壁面に沿って激しく回転運動を行う。そして、このような粉体を含む気流が激しく回転する状態で、閉空間の一部から、外気を間欠的あるいは断続的に流入させると、流入する外気の運動が、激しい回転運動に加わって乱流となり、粉体にはランダムな運動力が与えられ、運動状態となるのである。
【0014】
そして、粉体を含んだ気流が回転運動する状態では、粉体はほとんど固形化粧料表面に付着しないが、ランダムな運動力を与えた後はバラバラな方向に運動し、固形化粧料表面に扁平面を向けて付着することになるのである。
【0015】
この閉空間を減圧するためには、種々の減圧手段、例えば、真空ポンプ、アスピレーター、集塵装置等を使用することができる。また、表面処理に使用されなかった粉体を回収し、また、真空ポンプが詰まらないようにするため、トラップを通しても良い。
【0016】
また、圧力差により粉体を含む気流を生み出し、この気流を乱して運動状態の粉体を作り出し、これにより表面処理するのであるから、減圧を利用するだけでなく、例えば、コンプレッサー等で発生する高圧空気を利用して粉体を含む気流を作りだし、これを利用しても良い。
【0017】
なお、気流の回転運動方向としては、横方向であっても、また縦方向であっても良く、外気の導入時間は、極めて短時間とし、回数を多くすることが好ましく、タイマー等の使用により機械的に行っても良い。
【0018】
さらに、上記閉空間内には、内部の気流を変化させ、粉体を固形化粧料表面に故意に不均一に付着させたり、また、デザイン的な装飾を付与することができる装飾用部材を設けても良い。
【0019】
一方、本発明方法により、表面処理を行うことができる固形化粧料としては、例えば、口紅、リップクリーム、リップグロス、コンシーラー等の油性固形化粧料、アイシャドウ、ファンデーション、白粉等の粉末固形化粧料等が挙げられ、口紅、リップクリーム及びリップグロスが特に好ましい。これらの固形化粧料は、常法によって製造すればよい。
【0020】
また、表面処理に使用される粉体としては、通常化粧料に用いられ、適用部位に装飾性を与えることができるものであれば、その形状や粒子径及び粒子構造等は特に制限なく使用することができ、例えば、板状、紡錘状、針状、球状等の形状、0.1μm〜5mmの粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造、また、有機性、無機性、剛性、弾性等の特性を有する粉体を使用することができる。
【0021】
表面処理を施す粉体の種類も、特に制限はないが、通常は光輝性粉体を使用することが好ましい。この光輝性粉体としては、例えば、酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン処理合成金雲母、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、有機顔料処理雲母チタン等のパール顔料、アルミニウムパウダー等の金属粉末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等のラメ剤等、種々の光輝性粉体類を使用することができる。
【0022】
これらの光輝性粉体のうち、強い輝きを与え、また装飾効果も高いという点で、酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン処理合成金雲母を使用することが好ましく、酸化チタン被覆ガラス末を使うことが特に好ましい。酸化チタン被覆ガラス末を用いれば、固形化粧料を表面処理した際に、化粧料表面本来の色味を生かしつつ、輝きを演出できるという点で有効である。
【0023】
これらの光輝性粉体は、必要に応じて1種を単独で、または2種以上を用いることができる。また、該光輝性粉体は、その表面に、油剤処理、シリコーン化合物処理、フッ素化合物処理、金属石鹸処理、界面活性剤処理、アミノ酸系化合物処理、水溶性高分子処理等を施してあってもよい。
【0024】
本発明方法において、表面処理に使用される粉体量は、特に制約はないが、固形化粧料重量に対し、1/5000〜1/50が好ましく、特に1/1000〜1/100が好ましい。この範囲で用いれば、十分に煌びやかな雰囲気を演出することができる。また、表面を覆うに十分な量を付着させた場合には、化粧料表面の色合いが隠れるため、使用前に見た色味と、使用後の色味が異なり、使用時にそのミスマッチを演出することも可能となる。
【0025】
なお、固形化粧料は棒状のものでも、皿状容器に充填するタイプのものでも良く、また、その形態は、固形状からワックス状、ゲル状のものであってもよい。さらに、固形化粧料の表面が、そのままでは粉体が付着しにくい場合は、接着性改善処理を行ってから本発明方法を行うことが好ましい。この接着性改善処理としては、例えば、固形化粧料にある程度の温度を与える方法や、各種の油成分等接着性を向上させることができるものを、噴霧または塗布する方法等が挙げられる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明表面処理方法を実施する装置の一例を示す図面を用い、更に詳しく説明する。図1は本発明の処理方法を実施する一態様である固形化粧料の表面処理装置1(以下、「処理装置」とする)の模式図であり、図2は、収容体2の縦断面図、図3は、収容体2のA−A'方向横断面図、図4は、固形化粧料4を装着した状態の収容体2の縦断面図である。また、図5は装飾用部材18の斜視図、図6は装飾用部材18及び固形化粧料4を装着した状態の収容体2の縦断面図である。図中、2は収容体、3は閉空間、4は固形化粧料、5は開閉弁、6は粉体タンク(粉体供給手段)、7は減圧ポンプ(減圧手段)、8はトラップをそれぞれ示す。また、9は収納体開口部、10は粉体、11は通気孔、12は導管、13は制御弁、14は吐出口、15は吸引管、16はトラップ弁、17は圧力センサー、18は装飾用部材、19は孔、20は固形化粧料容器、をそれぞれ示す。
【0027】
図1に示すように、表面処理装置1は、閉空間3を有する収容体2が、開閉弁5、粉体タンク6及びトラップ8と接続され構成されている。この収容体2には、図2に示すように、開口部9、閉空間3、吐出口14等があり、図4に示すようにこの開口部9に、固形化粧料4が処理すべき面を向けて装着される。
【0028】
この収容体2の閉空間3と接続されるタンク6は、固形化粧料4を表面処理する原料である粉体10を収容するものであり、気流として空気を用いる場合は、粉体タンク6の上部に通気孔11を設けておくことが好ましい。また、図1の表面処理装置1では、粉体タンク6は2個設置されているが、それにこだわらず、1個あるいは3個以上の粉体タンク6を用いても良い。複数のタンクに、それぞれに異なる粉体10を収容すれば、複数の粉体で表面処理を施すことができる。また、一つの粉体タンク6に複数の色や種類の粉体10を入れて使用することもできる。
【0029】
上記の粉体タンク6と、閉空間3は、導管12を介して連通されている。その導管12の収納体2への粉体の吐出口14は、図3に示すように中心からある程度の角度を持った方向に向けることが好ましい。このようにすれば、粉体タンク6から導管12を通って、閉空間3に供給される粉体10および気流は、閉空間3の壁に沿って回転運動することが可能となるのである。
【0030】
また、導管12には、粉体10の供給やその量を制御する制御弁13を設けてもよい。該制御弁13を導管12に設ければ、粉体10を適切なタイミングで、定量的に閉空間3に供給することができる。また、粉体タンク6を複数設置した場合においては、意図的に粉体10の供給量を異なるようにすれば、固形化粧料4に不均一な表面処理を施すことも可能となる
【0031】
収容体2の下部は、トラップ8を介して減圧ポンプ7と接続されている。減圧ポンプ7は、閉空間3内の空気を吸引する役割を果たす。そして閉空間3の空気が吸引されることにより、粉体タンク6から吐出口14を通じて吐出される粉体10を含む気流に運動を与えることができ、上記のように閉空間3の壁に沿って回転運動をすることになるのである。なお、使用される減圧ポンプ7は、上記した運動を与える程度に減圧できる機能を有するものであれば十分である。
【0032】
また、収容体2の閉空間3内で粉体10の粒子は、徐々にその運動エネルギーを失うものもあるが、固形化粧料4の表面に付着せず、運動エネルギーを失った粉体10は、減圧ポンプ7の吸引力により、トラップ8に移動し、ここに集められる。
【0033】
収容体2の閉空間3には、開閉弁5が設置される。この開閉弁5は、通常は「閉」となっているが、閉空間3内が減圧状態となり、粉体10を含む気流が回転運動を行うようになった後に、開閉弁5が間欠的または断続的に開かれる。この開閉弁5を開けることにより、閉空間3に外気が送りこまれ、その外気の運動が、粉体10の回転運動に加わり、粉体10が閉空間3内において運動状態となるのである。そして、この運動状態になった粉体10が、閉空間3内のほぼ中央に位置する固形化粧料4に付着することになる。更に、また開閉弁5を閉じると、閉空間3内が減圧状態となり、粉体10を含む気流の回転運動が再開する。このように、開閉弁5を開けることにより、粉体10を付着させることができるのである。なお、開閉弁5を開ける回数は、固形化粧料4の表面に付着させるべき粉体10の量や、その程度によって決められ、1回であっても、また複数回であっても良い。また、開閉弁5の開閉は、閉空間に圧力センサー17を設置し、閉空間3の圧力に連動して動作するようにしても良く、また、手動により行っても良い。
【0034】
上記装置を用いて固形化粧料4の表面処理を行う手順の一例は次の通りである。まず、表面処理に使用する粉体10を、粉体タンク6に充填する。また、収容体2の開口部9に、固形化粧料容器20から処理すべき部分を露出した固形化粧料4を装着する。
【0035】
次に、開閉弁5及びトラップ弁16を「閉」の状態とし、減圧ポンプ7のスイッチを入れる。これにより閉空間3の空気が吸引され、減圧状態となるが、この状態で制御弁13を開けると、粉体タンク6に収容されている粉体10は、通気孔11から流入する空気と共に閉空間に流れ込む。そして、吐出口14は、中心から外れた方向を向いているため、ここから流入する粉体10を含む気流は、閉空間3の壁面に沿って回転運動を開始する。
【0036】
閉空間3が一定の減圧になると、閉空間3に設置された圧力センサー17が作動し、これと連動する開閉弁5が開く。そうすると、この開閉弁5から外部の空気が閉空間3に流れ込み、回転運動していた粉体10を含む気流の流れを大きく乱し、乱流となる。そして、乱流状態の粉体10は、ランダムな方向に激しく運動し、閉空間3のほぼ中央に装着された固形化粧料4の被処理表面にも付着する。そして、このような乱流形成操作を必要な回数行うことにより、粉体10による固形化粧料4の表面処理がなされるのである。
【0037】
なお、図6のように、閉空間3内に装飾用部材18を設けておけば、固形化粧料4の表面に付着する粉体10は縞模様を呈し、デザイン的な装飾となる。
【0038】
上記装飾用部材18は、閉空間3内において気流を変えることができ、かつ、粉体10が固形化粧料へ全て付着されないようにするものでない限り、その形状や材質において特に制限されるものではない。例えば、1または2以上の板状部材や棒状部材を使用することができ、また、特に固形化粧料4が棒状化粧料の場合には、図6のように、スリット状の孔19を設けて、固形化粧料4を囲むように装着された円筒状部材とすることができる。この孔19は、スリット状のほか、丸型、星型等の種々の形状とすることができ、該孔19が設けられた円筒状部材等とした装飾用部材18で固形化粧料4を囲むように装着することにより、固形化粧料4に様々な装飾を施すことができる。装飾用部材18の材質の例としては、金属、プラスチック、紙等が、加工が容易であり、好ましいものとして挙げることができる。
【0039】
【作用】
本発明の処理方法は、閉空間内の圧力変化における粉体の運動状態の変化を利用して、固形化粧料に表面処理を施すものである。すなわち、閉空間を減圧することにより形成される粉体の回転運動等を、間欠的あるいは断続的な外気の導入で乱し、これにより生じる粉体のランダム運動を利用して、固形化粧料の表面に粉体を付着させるのである。
【0040】
【発明の効果】
本発明の処理方法は、閉空間内で運動状態にある粉体を付着させるという手段を用いて固形化粧料に表面処理を施すため、固形化粧料の表面処理を施す粉体の付着量及び付着状態を自由にコントロールでき、かつ、大がかりな装置を使用することもなく、簡便に表面処理を実施することが可能である。
【0041】
そして、本発明方法では、粉体のランダムな運動を利用するものであるため、仕上がった表面は自然な外観となる。また、溶剤等を使用しないものであるため、作業環境面からも有利なものである。
【0042】
従って本発明は、口紅、アイシャドウ、リップクリーム、リップグロス、コンシーラー、ファンデーション、白粉等の固形化粧料に表面処理を施す手段として極めて有用なものであり、また、該固形化粧料に高い付加価値を与えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表面処理装置の一実施例を模式的に示した図面である。
【図2】 上記製造装置を構成する収容体の縦断面図である。
【図3】 上記収容体の横断面図である。
【図4】 上記収容体に固形化粧料を装着した状態の縦断面図である。
【図5】 装飾用部材の一態様を表した斜視図である。
【図6】 装飾用部材及び固形化粧料を装着した状態の収容体の縦断面図である。
【符号の説明】
1 …… 表面処理装置 11 …… 通気孔
2 …… 収容体 12 …… 導管
3 …… 閉空間 13 …… 制御弁
4 …… 固形化粧料 14 …… 吐出口
5 …… 開閉弁 15 …… 吸引管
6 …… 粉体タンク 16 …… トラップ弁
7 …… 減圧ポンプ 17 …… 圧力センサー
8 …… トラップ 18 …… 装飾用部材
9 …… 開口部 19 …… 孔
10 …… 粉体 20 …… 固形化粧料容器
以 上[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a surface treatment method for a solid cosmetic. More specifically, the solid cosmetic surface treatment method, the surface treatment method used therefor, and the amount and state of adhesion of the powder to be subjected to the surface treatment of the solid cosmetic can be freely controlled and can be easily implemented. The present invention relates to a solid cosmetic obtained by the method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, solid cosmetics such as lipsticks and eye shadows containing glittering powders and the like have been provided. If glittering powders and the like blended in these cosmetics appear on the surface, cosmetics are provided. A visual effect can be enhanced by giving a gorgeous atmosphere to the appearance of the material, and a cosmetic effect by use can be predicted and expected, and a high added value can be given to the solid cosmetic.
[0003]
It seems simple to express such a glittering powder effectively on the surface of a solid cosmetic, but it was actually quite difficult. The reason for this is that when a flat cosmetic powder is mixed with a solid cosmetic base and filled and molded, the bright powder is positioned on the cosmetic surface with the flat surface facing. The probability that it looks the same as the time is very low, and the appearance similar to that at the time of use cannot be obtained. Therefore, in general, after molding a solid cosmetic once, an attempt has been made to separately treat the surface of the solid cosmetic with a blended glittering powder or the like to obtain the same appearance as when used.
[0004]
Conventionally, as a method for surface treatment of the surface of the solid cosmetic with powder, a method of immersing the solid cosmetic in a container containing the powder, or by dispersing the powder in a volatile solvent was obtained. A method has been used in which the powder dispersion is applied to a solid cosmetic using a spray or the like and then dried to volatilize the solvent.
[0005]
However, when the method of immersing the solid cosmetic in the powder is used, the powder may be attached to the surface of the solid cosmetic in an uneven state. It was difficult to control the amount and state of adhesion of the powder. In addition, when the powder dispersed in the solvent is applied by spraying, etc., the solvent is inevitably used, and since a drying step for volatilizing the solvent is also required, the work is not only complicated. In some cases, the facilities were large. Furthermore, the problem of difficulty in controlling the coating amount and the coating state still remains.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, it is desired to develop a surface treatment method for a solid cosmetic that can freely control the amount and state of adhesion of the powder to the surface of the solid cosmetic and that can easily carry out such treatment. Providing such a method is a challenge.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In view of this situation, as a result of intensive studies on the surface treatment method for solid cosmetics, the present inventors have provided a closed space, and adheres powder in a state of scattering and movement in the space to the surface of the solid cosmetic. Thus, the inventors have found that the above problems can be solved and completed the present invention.
[0008]
That is, the present invention provides a surface treatment method for a solid cosmetic, characterized in that a powder in motion is attached to the surface of the solid cosmetic in a closed space.
[0009]
Moreover, this invention provides the solid cosmetics obtained by the said surface treatment method.
[0010]
Furthermore, the present invention provides a storage body having a closed space large enough to store a portion of the solid cosmetic to be surface-treated, an on-off valve attached to the closed space of the storage body, and a powder having a discharge port. A solid cosmetic surface treatment characterized by comprising a body supply means and a decompression means, the powder supply means and the decompression means communicating with the closed space, respectively, and discharging powder from the discharge port A device is provided.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The surface treatment method for a solid cosmetic according to the present invention is a method in which the surface of the solid cosmetic is exposed in a closed space, and powder in a moving state is adhered thereto.
[0012]
In the present invention, the powder is attached to the surface of the solid cosmetic in that state, that is, without using other components such as a solvent. It is necessary to apply extra power.
[0013]
Examples of the method for bringing the powder into a moving state include the following methods. First, the inside of the closed space in which the solid cosmetic is set is sucked into a reduced pressure state. When an airflow containing powder is introduced into the closed space in this state at a certain angle, the airflow vigorously rotates along the wall surface of the system space. And, when the air flow containing such powder rotates vigorously, if the outside air is flowed in intermittently or intermittently from a part of the closed space, the movement of the flowing outside air is added to the violent rotation motion and disturbed. As a result, a random movement force is given to the powder and it becomes a movement state.
[0014]
In a state where the air flow containing the powder rotates, the powder hardly adheres to the surface of the solid cosmetic, but after applying a random kinetic force, the powder moves in a disjointed direction and flattenes on the surface of the solid cosmetic. It will adhere with the surface facing.
[0015]
In order to decompress the closed space, various decompression means such as a vacuum pump, an aspirator, and a dust collector can be used. In addition, a trap may be passed through in order to collect powder that has not been used for the surface treatment and to prevent the vacuum pump from clogging.
[0016]
In addition, air pressure containing powder is generated by the pressure difference, and this air current is disturbed to produce powder in motion, which is surface treated, so not only using reduced pressure but also generated by, for example, a compressor It is also possible to create an air flow containing powder using high-pressure air that is used, and use this.
[0017]
The direction of rotational movement of the airflow may be horizontal or vertical, and the introduction time of outside air is preferably extremely short, and the number of times is preferably increased by using a timer or the like. It may be done mechanically.
[0018]
Furthermore, in the above-mentioned closed space, there is provided a decorative member that can change the internal air flow, intentionally and non-uniformly adhere the powder to the surface of the solid cosmetic, or provide a design decoration. May be.
[0019]
On the other hand, examples of solid cosmetics that can be surface-treated by the method of the present invention include oily solid cosmetics such as lipstick, lip balm, lip gloss, and concealer, and powder solid cosmetics such as eye shadow, foundation, and white powder. Lipstick, lip balm and lip gloss are particularly preferred. What is necessary is just to manufacture these solid cosmetics by a conventional method.
[0020]
Moreover, as the powder used for the surface treatment, the shape, particle diameter, particle structure and the like are not particularly limited as long as they are usually used in cosmetics and can give decorativeness to the application site. For example, a plate shape, a spindle shape, a needle shape, a spherical shape, a particle size of 0.1 μm to 5 mm, a porous, non-porous particle structure, or an organic, inorganic, rigid, A powder having characteristics such as elasticity can be used.
[0021]
The kind of the powder subjected to the surface treatment is not particularly limited, but it is usually preferable to use a glittering powder. Examples of the glitter powder include titanium oxide-coated glass powder, titanium oxide-treated synthetic phlogopite, titanium dioxide-coated mica, titanium dioxide-coated bismuth oxychloride, iron mica titanium, bituminized mica titanium, carmine-treated mica titanium, Bright powder such as bismuth oxychloride, fish scale foil, mica titanium, iron oxide coated mica, pearl pigment such as organic pigment-treated mica titanium, metal powder such as aluminum powder, polyethylene terephthalate / aluminum / epoxy laminated powder, polyethylene terephthalate / Various glittering powders such as a lamellar agent such as a polyolefin laminated film powder and a polyethylene terephthalate / polymethyl methacrylate laminated film powder can be used.
[0022]
Of these glittering powders, it is preferable to use titanium oxide-coated glass powder and titanium oxide-treated synthetic phlogopite in terms of giving a strong shine and a high decorative effect, and using titanium oxide-coated glass powder. Is particularly preferred. The use of titanium oxide-coated glass powder is effective in that when a solid cosmetic is surface-treated, it can produce a shine while making use of the original color of the cosmetic surface.
[0023]
These glittering powders can be used alone or in combination of two or more as required. Further, the glitter powder may have been subjected to oil agent treatment, silicone compound treatment, fluorine compound treatment, metal soap treatment, surfactant treatment, amino acid compound treatment, water-soluble polymer treatment, etc. on the surface. Good.
[0024]
In the method of the present invention, the amount of powder used for the surface treatment is not particularly limited, but is preferably 1/5000 to 1/50, particularly preferably 1/1000 to 1/100, based on the weight of the solid cosmetic. If it is used within this range, a sufficiently brilliant atmosphere can be produced. In addition, when a sufficient amount is applied to cover the surface, the color of the cosmetic surface is hidden, so the color seen before use is different from the color after use, producing a mismatch at the time of use. It is also possible.
[0025]
The solid cosmetic may be in the form of a stick or a type filled into a dish-like container, and the form may be from solid to waxy or gelled. Furthermore, when the surface of the solid cosmetic material is difficult to adhere as it is, it is preferable to carry out the method of the present invention after performing an adhesion improving treatment. Examples of the adhesiveness improving treatment include a method of giving a certain temperature to the solid cosmetic, and a method of spraying or applying a material capable of improving adhesiveness such as various oil components.
[0026]
【Example】
Hereinafter, it demonstrates in more detail using drawing which shows an example of the apparatus which implements the surface treatment method of this invention. FIG. 1 is a schematic view of a solid cosmetic surface treatment apparatus 1 (hereinafter referred to as “treatment apparatus”) which is an embodiment for carrying out the treatment method of the present invention, and FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a
[0027]
As shown in FIG. 1, the
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
Further, the
The lower part of the
[0032]
Also, some particles of the
[0033]
An open / close valve 5 is installed in the
[0034]
An example of the procedure for performing the surface treatment of the
[0035]
Next, the on-off valve 5 and the
[0036]
When the
[0037]
As shown in FIG. 6, if the
[0038]
The
[0039]
[Action]
In the treatment method of the present invention, the surface treatment is applied to the solid cosmetic using the change in the motion state of the powder due to the pressure change in the closed space. That is, the rotational movement of the powder formed by depressurizing the closed space is disturbed by the introduction of intermittent or intermittent outside air, and the random movement of the powder generated thereby makes it possible to The powder is adhered to the surface.
[0040]
【The invention's effect】
In the treatment method of the present invention, the surface treatment is applied to the solid cosmetic using means for attaching the powder in motion in the closed space. The state can be freely controlled, and surface treatment can be easily performed without using a large-scale apparatus.
[0041]
In the method of the present invention, since the random motion of the powder is used, the finished surface has a natural appearance. Moreover, since it does not use a solvent or the like, it is advantageous from the viewpoint of work environment.
[0042]
Therefore, the present invention is extremely useful as a means for surface-treating solid cosmetics such as lipsticks, eye shadows, lip balms, lip glosses, concealers, foundations, and white powders, and has high added value to the solid cosmetics. Is something that can be given.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a drawing schematically showing an embodiment of a surface treatment apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a container constituting the manufacturing apparatus.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the container.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a state where a solid cosmetic is attached to the container.
FIG. 5 is a perspective view showing an aspect of a decorative member.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view of a container in a state where a decorative member and a solid cosmetic are mounted.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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