JP3827470B2 - 傾斜地に設置自在な合成樹脂被覆擬木柵 - Google Patents

傾斜地に設置自在な合成樹脂被覆擬木柵 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公園,広場,遊歩道等に設置される、管状芯材に合成樹脂によって木目調の被覆がなされた支柱と横木の連結による構成の擬木柵に関し、複数本数の支柱間に上下に架設された横木間の上下に亘って、多数の縦棧が取り付けられて構成される縦格子タイプの柵パネルを用いる形態の擬木柵について、特に平坦でない設置条件に対応して好適に使用される傾斜,屈曲に対応自在な合成樹脂被覆擬木柵に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋼管等の管状芯材をコンクリートや合成樹脂で被覆して、その表面が木目調となされた擬木が景観を意図して、公園,広場,遊歩道等に柵として使用されている。そして、この擬木柵が用いられる、公園,広場,遊歩道等は一般的に起伏を含む立地であることも珍しくなく、傾斜,屈曲のある設置条件の場合は、例えば図7に表すような縦格子タイプ(上下の横木間に多数の縦棧が架設された格子タイプ)の擬木柵の場合には、支柱1と横木2および横木2と多数の縦棧3のそれぞれの接続部分91,92において、その設置される上下,水平各方向の設置される角度に適合する接続角度に支柱1および横木2のそれぞれの掘削加工が施されていなければならず、施工前の段階での加工等準備工程に多大な手間を必要とし、その加工手間を最小限にする意味からも擬木柵は支柱に対し横棧だけが架設される横ビームタイプが主流になっている根拠でもある。
【0003】
また、縦格子タイプについては、本出願人が実用新案公告平3−51479号の支柱と横棧の接続について提案した擬木柵の中で、実施形態例として支柱間に上下の横棧が設けられ、これら上下の横棧間に擬木状縦棧が架設されたものを示したが、かかる実公平3−51479号の実施例においては水平地での施工のみを想定しており傾斜地には適用不可能なものであるうえ、かつこの形態の擬木柵がコンクリート製擬木柵であるために、横棧と擬木状縦棧の架設固定部分に例えば輸送中に力がかかったりした場合、横棧と擬木状縦棧のコンクリート製擬木状被覆層が削られて簡単に破損し、そこから雨水が侵入して芯材の支柱管体や横棧の下地柱までも腐食等で損ねてしまうという問題がある。
【0004】
さらに、上記実公平3−51479号の実施例に使用されている横棧と縦棧は金属管にコンクリート被覆されたもので重量がかさみ、多数の縦棧が組み合わせられたものではその重量もかなり重くなって施工の作業性が低下するという問題があり、加えて上述したようにコンクリート製の擬木状被覆層は剥離等の破損が起きやすいため、輸送の際に特別な梱包養生がなされなければならず、輸送の扱いが難しく輸送コストが高くつくという問題を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上述のような従来技術の欠点を解決し、擬木柵を構成する支柱や横木のそれぞれに掘削加工等の手間のかかる加工を必要とせず、起伏を含む立地に対しても施工性が良くてかつ傾斜,屈曲のある設置条件に自在に対処でき、またその施工材料の運搬にあたっては比較的小容量で軽量な梱包形態で済み、したがって輸送の扱いが楽で輸送コストの低減された、縦格子タイプの柵パネルを架設する形態の擬木柵に関し、傾斜,屈曲の自在な合成樹脂被覆擬木柵を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は管状芯材に合成樹脂によりその表面に木目調の被覆がなされた支柱と横木とからなる合成樹脂被覆擬木柵において、適宜間隔をおいて立設された支柱間の上下に横木が架設され、この上下の横木に対して多数の縦棧の両端部付近が軸着ボルトを介して軸着されて柵パネルが構成されると共に、上下の横木のそれぞれの端部が、取付ボルトを介して支柱に取付けられた継手の筒状部に嵌入され取付ボルトによって固定されて、支柱と継手の取付ボルト、および横木と縦棧とを接続する軸着ボルトのいずれの接続部においても接続角度が可変となされ、前記支柱および横木は、管状芯材にメルトインデックスが0.2〜10のポリオレフィン系の樹脂が被覆され、あるいは表層を形成する木目調の樹脂層の内側に低発泡成型による弾性層が設けられ、あるいは柔らかさをもった合成樹脂製の被覆がなされて、支柱と継手とを接続する取付ボルト、および横木と縦棧とを接続する軸着ボルトのそれぞれの接続部において、それら取付ボルト及び軸着ボルトを締め付けることにより、支柱の樹脂被覆層に継手の接続部分が食い込んで固定され、また横木と縦棧のそれぞれの樹脂被覆層が互いに食い込んで固定されるようになされたことを特徴とするものであって、柵パネルの上下の横木相互と前記多数の縦棧相互がそれぞれ常に平行状態を保って、かつ横木と縦棧の接続角度が可変であることから、この柵パネルが傾斜地に立設された支柱間に架設可能とするものである。
【0007】
【0008】
また、本発明は前記柵パネルを構成する横木または縦棧の少なくともいずれかの管状芯材を、アルミニウム製パイプとするものである。
【0009】
さらに、本発明は前記柵パネルを構成する縦棧の管状芯材を、紙管製パイプとするものである。
【0010】
そしてさらに、本発明は前記柵パネルを構成する縦棧の管状芯材を、FRP(ガラス繊維強化樹脂)製パイプとするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明について説明する。図1は本発明を適用した実施形態の第一例で、適宜間隔で傾斜を有する地盤に立設された管状芯材に合成樹脂によって木目調の被覆がなされた支柱1に対して、縦格子タイプ(上下の横木2,2の間に多数の縦棧3・・3が架設された縦長格子タイプ)の柵パネル5が、連続継手8を介して架設された様子を表している。ここで柵パネル5は、支柱1と同様に管状芯材に合成樹脂によりその表面に木目調の被覆がなされた上下の横木2,2に対し、多数の縦棧3・・3の両端部付近が軸着ボルト4を介して軸着され構成されている。そして、この横木2,2と多数の縦棧3・・3とは軸着ボルトを介して軸着されているので、2本の横木2,2は相互がそれぞれ常に平行をなして対向され、かつ多数の縦棧3・・3についても相互がそれぞれ常に平行をなした状態で配設されて、上記横木2,2と多数の縦棧3・・3の接続角度が可変なことによって、この柵パネル5は概略長方形から図3(a)に示すような状態にまで連続的に変形可能になされている。
【0012】
図2は図1の要部を示すものであり、支柱1に対して取付ボルト83を介して連続継手8が取り付けられ、柵パネル5を構成する上下の横木2,2のそれぞれ端部が、連続継手8の筒状部81に嵌入され取付ボルト82によって固定される様子を表しているが、支柱1と連続継手8の取付ボルト83、および横木2と縦棧3とを接続する軸着ボルト4のいずれの接続部においても接続角度が可変になされていることにより、上述のこの柵パネル5は図3(a)→(b)のように連続的に変形可能となり、図1のような傾斜地に設置が可能な擬木柵を構成する。なお、本実施形態の例によれば、設置可能な傾斜は一般的な遊歩道等の用途の最大傾斜角度(勾配)である45°(100/100)となされている。また、連続継手8は亜鉛メッキ鋼板やステンレス等金属板のプレス成型品や、アルミ・亜鉛等合金を用いた鋳造品に支柱1や横木2の木目調被覆仕上げに調和するような塗装仕上げを施したものである。
【0013】
支柱1および横木2は、亜鉛メッキ処理が施された鋼管にポリオレフィン系の樹脂(本実施の形態の例では低密度ポリエチレン)が連続的に押出成型によって被覆されたものであり、芯材である金属管との膨張係数の差を緩和して密着性を良くさせるために1.1〜1.5倍程度発泡させたものが用いられたり、樹脂の柔らかさをMI値(メルトインデックス )=0.2〜10程度のものが好適に使用され、支柱1と前記連続継手8とを接続する取付ボルト83、および横木2と縦棧3とを接続する軸着ボルト4のそれぞれの接続部において、それら取付ボルト83,軸着ボルト4を強く締め付けるにしたがって、支柱1の樹脂被覆層に連続継手8の接触部分が食い込んで固定され、あるいは横木2と縦棧3のそれぞれの樹脂被覆層が互いに食い込んで固定され、コンクリート製の木目調被覆のようにヒビ割れや剥離等の破損が発生せず、接続部分の密着が樹脂被覆層の食い込みによって強固になされるので、接続部分から雨水が侵入して芯材の支柱管体や横棧の下地柱までも腐食等で損ねてしまうという問題が発生しない。
【0014】
また、樹脂被覆層は前述した単層のものの他に、表層を形成する木目調仕上げ樹脂層の内側に、例えば低発泡成型によって弾性をもたされたものが内包されたり、あるいは資源再活用の意味からリサイクル樹脂に若干の柔軟材が混入されたものの内層によって成型されたものであってもよい。
【0015】
また、上記の本発明の実施形態の例では、支柱および横木の芯材となる管体として亜鉛メッキ処理が施された鋼管を用い、縦棧についてはアルミニウムによる管体の表層に、支柱,横木と同様の木目調樹脂層が被覆されて擬木状となされた棧材が用いられているが、縦棧の両端は樹脂成型品によるキャップが挿嵌されているだけであって、その芯材として鋼管よりも耐蝕性に優れるアルミニウム管が好適であり、かつ多数使用されるこの縦棧の重量を軽量にできて運搬時,施工時に扱い易くなる。なお、施工にあたって図3(b)のように展開して使用される柵パネルであっても、運搬の際には図3(a)に示すように最小の形態で梱包できるので、コンパクトな梱包によって輸送が楽で輸送コストの低減を可能とするものである。
【0016】
さらに、この擬木柵の基本的な強度は支柱と横木との接合強度によって基本的な強度が確保されるので、縦棧の芯材となる管体としてさらに軽い樹脂処理がなされた紙管やFRP(ガラス繊維強化樹脂)が用いられた場合には、さらに軽くて運搬時,施工時に扱い易い柵パネルを構成することができる。
【0017】
また加えて、図7に表した従来の縦格子タイプの擬木柵においては、支柱1の側面に横木2の端部を嵌入させるための掘削加工がなされるため、図4(b)に示すように支柱1の高さに対して上記掘削加工が可能な距離をあけて支柱1の上端から若干下がった位置でなければ横木2が架設できなかったが、本発明を適用した実施形態の第一例では、支柱に取付ボルト83を介して連続継手8によって横木2を接続するので、図4(a)に示すように支柱1の上端に横木2の上側面を合致させる位置にもこの横木2の取付が可能である。なお、図1の本発明の実施形態の第一例では上下に架設された横木2・2に対し多数の縦棧3・・3が、横木2・2より支柱側(図の向こう側)に配設された例によって表したが、これら多数の縦棧3・・3が横木2・2より手前側に配設されてその縦棧のデザインが強調された形態となされていてもよい。
【0018】
つづいて、参考例として、図5,図6に基づいて水平方向の屈曲レイアウト、あるいは垂直方向の傾斜変化に対応して設置される合成樹脂被覆擬木柵について説明する。
【0019】
図5,図6は、本発明を適用した実施形態の第一例において詳述した、2本の横木に対して多数の縦棧の両端部付近が軸着ボルトを介して軸着されて構成され、略長方形から図3(a)に示すような状態にまで連続的に変形可能な柵パネルを用い、相隣り合う横木の端部を水平方向にあるいは垂直方向に屈曲させて接続可能な自在継手6を介して、平面的な屈曲レイアウトまたは垂直方向の傾斜変化に対応して柵を設置しようとする様子を説明するものである。
【0020】
図5は自在継手6の働きを説明する斜視図であり、支柱1に自在継手6が取付ボルト7によって固定されて、(a)では破線で表した2本の横木2,2が水平方向に接続角度が可変であることによって図6(a)に示す如く平面レイアウト上の屈曲が可能となり、また(b)では同じく破線で表した2本の横木2,2が垂直方向に接続角度が可変であることによって図6(b)に表すように傾斜地の高さ変化に対応して柵の設置が可能となることを示している。
【0021】
図5に示した自在継手6は、本実施形態の例では亜鉛メッキ鋼板やステンレス等金属板のプレス成型品に、支柱1や横木2の木目調被覆仕上げに調和するような塗装仕上げが施されたものであって、同図(a)の上下面に相対向する支持片に開穿された取付孔61と横木2端部の取付孔とを貫通させて〔64〕軸着され、支柱1の側面に対しては上記上下面に相対向する支持片と直角方向に形成された取付片に開穿された取付孔62に、支柱1に貫通された取付ボルト7を介して固定がなされている。
【0022】
そしてさらに図5(b)では、同図(a)に示す自在継手6を90度回転させた状態とし、前記上下面に相対向して形成された支持片の取付孔61,61の中間に開穿された取付孔63が支柱1側面の貫通孔11に合わせられた上、支柱1を貫通させた取付ボルト7を介して固定がなされている。このように、1種類の自在継手6を用いて、平面レイアウト上の屈曲、および傾斜地の高さ変化に対応して柵の設置が可能となることを示している。
【0023】
【発明の効果】
上述したように、本発明は管状芯材に合成樹脂によりその表面に木目調の被覆がなされた支柱と横木とからなる合成樹脂被覆擬木柵において、適宜間隔をおいて立設された支柱間の上下に横木が架設され、この上下の横木に対して多数の縦棧の両端部付近が軸着ボルトを介して軸着されて柵パネルが構成されると共に、上下の横木のそれぞれの端部が、取付ボルトを介して支柱に取付けられた継手の筒状部に嵌入され取付ボルトによって固定されて、支柱と継手の取付ボルト、および横木と縦棧とを接続する軸着ボルトのいずれの接続部においても接続角度が可変となされ、前記支柱および横木は、管状芯材にメルトインデックスが0.2〜10のポリオレフィン系の樹脂が被覆され、あるいは表層を形成する木目調の樹脂層の内側に低発泡成型による弾性層が設けられ、あるいは柔らかさをもった合成樹脂製の被覆がなされて、支柱と継手とを接続する取付ボルト、および横木と縦棧とを接続する軸着ボルトのそれぞれの接続部において、それら取付ボルト及び軸着ボルトを締め付けることにより、支柱の樹脂被覆層に継手の接続部分が食い込んで固定され、また横木と縦棧のそれぞれの樹脂被覆層が互いに食い込んで固定されるようになされたことを特徴とするもので、柵パネルの上下の横木相互と前記多数の縦棧相互がそれぞれ平行状態を保って、かつ横木と縦棧の接続角度が可変であることから、この擬木柵の設置場所が平坦でなくても、施工しようとする現場の傾斜角度にその場で対応してこの柵パネルを架設することができるので、一般に起伏を含む立地に設置されることの多い擬木柵の設置に際して施工性が良くて工事コストを安価にすることができる。
【0024】
また、支柱および横木は、管状芯材にMI値(メルトインデックス)=0.2〜10程度のポリオレフィン系の樹脂が被覆され、あるいは表層を形成する木目調仕上げ樹脂層の内側に低発泡成型による弾性層が設けられたもの、あるいはリサイクル樹脂に若干の柔軟材が混入され成型されたもの等柔らかさをもった合成樹脂製の被覆がなされるため、支柱と継手とを接続する取付ボルトおよび横木と縦棧とを接続する軸着ボルトのそれぞれ接続部において、それらボルト類を強く締め付けるにしたがって、支柱の樹脂被覆層に継手の接触部分が食い込んで固定され、あるいは横木と縦棧のそれぞれの樹脂被覆層が互いに食い込んで固定されるため、コンクリート製の木目調被覆の場合のようにヒビ割れや剥離等破損が発生せず、接続部分の密着が樹脂被覆層の食い込みによって強固になされるので、接続部分から雨水が侵入して芯材の支柱管体や横棧の下地柱までも腐食等で損ねてしまうというような問題が発生することがなく、耐久性が良い。
【0025】
さらにまた、本発明は前記柵パネルを構成する縦棧が、管状芯材の表面に合成樹脂による木目調の被覆がなされた場合には、機能的には横木によって防護柵としての働きがなされながら、自然木の木立を連想される縦方向の木目調によって横方向の横木の外観が弱められて、より自然な景観を呈して好ましい。
【0026】
そしてまた、本発明は前記柵パネルを構成する横木または縦棧の、少なくともいずれかの管状芯材としてアルミニウム製パイプが用いられた場合には、その芯材として鋼管よりも耐蝕性に優れるアルミニウム管は好適で腐食の心配がなく、この柵パネルの重量を軽量化でき、多数使用される縦棧の場合には特に重量を大幅に軽量化することができて運搬時,施工時に扱い易くなる。また、上述したように柵パネル上下の横木相互と前記多数の縦棧相互がそれぞれ平行状態を保ち、かつ横木と縦棧の接続角度が可変であることから、運送段階では最小容量の梱包形態として輸送コストの低減がはかれ、施工現場での持ち運びも楽で、組立時に必要とする傾斜柵パネルとして扱うことができて施工も楽である。
【0027】
加えてさらに、本発明は前記柵パネルを構成する縦棧の管状芯材として紙管製パイプが用いられた場合には、その擬木柵用の柵パネルはより軽く製造されて、輸送コストをさらに低くできるうえ、施工現場での扱いがさらに楽になる。
【0028】
そしてさらに、本発明は前記柵パネルを構成する縦棧の管状芯材としてFRP(ガラス繊維強化樹脂)製パイプが用いられた場合には、その擬木柵用柵パネルは管状芯材として紙管製パイプが用いられる場合と同様に軽く製造されて好適、かつ耐水性があって金属管のような腐食がないのできわめて耐久性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施の、第一の実施形態例の擬木柵の設置状態を表す正面図である。
【図2】 図1の要部を示す、(a)は上面図,(b)は正面図,(c)は一部切欠断面の側面図である。
【図3】 本発明に係る柵パネルの作動を説明するための正面図である。
【図4】 本発明を適用した擬木柵の設置状態を表す(a)正面・側面図、およびこれと対比して(b)従来の方法による設置状態を表すを示す正面・側面図である。
【図5】 参考例としての擬木柵に用いられる自在継手の作動を説明するための斜視図である。
【図6】 図5に示した(a),(b)各作動方法に自在継手を用いた場合の、それぞれの擬木柵の設置状態を表す、(a):上面図,(b):正面図である。
【図7】 従来の縦格子タイプの擬木柵の設置状態を表すを表す正面図である。
【符号の説明】
1 支柱
2 横木
3 縦桟
4 軸着ボルト
5 柵パネル
6 自在継手
7 取付ボルト
8 連続継手

Claims (2)

  1. 管状芯材に合成樹脂によりその表面に木目調の被覆がなされた支柱と横木とからなる合成樹脂被覆擬木柵において、適宜間隔をおいて立設された支柱間の上下に横木が架設され、この上下の横木に対して多数の縦棧の両端部付近が軸着ボルトを介して軸着されて柵パネルが構成されると共に、上下の横木のそれぞれの端部が、取付ボルトを介して支柱に取付けられた継手の筒状部に嵌入され取付ボルトによって固定されて、支柱と継手の取付ボルト、および横木と縦棧とを接続する軸着ボルトのいずれの接続部においても接続角度が可変となされ、前記支柱および横木は、管状芯材にメルトインデックスが0.2〜10のポリオレフィン系の樹脂が被覆され、あるいは表層を形成する木目調の樹脂層の内側に低発泡成型による弾性層が設けられ、あるいは柔らかさをもった合成樹脂製の被覆がなされて、支柱と継手とを接続する取付ボルト、および横木と縦棧とを接続する軸着ボルトのそれぞれの接続部において、それら取付ボルト及び軸着ボルトを締め付けることにより、支柱の樹脂被覆層に継手の接続部分が食い込んで固定され、また横木と縦棧のそれぞれの樹脂被覆層が互いに食い込んで固定されるようになされたことを特徴とする傾斜地に設置自在な合成樹脂被覆擬木柵。
  2. 柵パネルを構成する横木または縦棧の少なくともいずれかの管状芯材としてアルミニウム製パイプが用いられ、または縦棧の管状芯材として紙管製パイプが用いられ、または縦棧の管状芯材としてFRP(ガラス繊維強化樹脂)製パイプが用いられることを特徴とする請求項1に記載の傾斜地に設置自在な合成樹脂被覆擬木柵。
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