JP3826796B2 - PATTERN CHANGE DISPLAY DEVICE FOR GAME MACHINE AND GAME MACHINE - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の図柄を変動させ、停止した時点における図柄の当たり外れをゲーム要素に取り入れた遊技機の構成部品であって、前記図柄を変動表示するための図柄変動表示装置及び遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、帯状でエンドレスな透光性フィルムに複数の図柄を表示してなる図柄表示テープと、該図柄表示テープを掛け渡す複数のプーリと、図柄表示テープを周回駆動させる駆動手段とを有し、前記複数のプーリと駆動手段などの部品をベース板上に設置してなる図柄変動表示装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の図柄変動表示装置は、駆動手段がベース板上に直接取り付けられていたため、故障し易い駆動部分の交換が短時間で行えないから修理が容易でない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
帯状でエンドレスなフィルムに複数の図柄を表示してなる図柄表示テープと、該図柄表示テープを掛け渡す複数のプーリと、図柄表示テープを周回駆動させる駆動手段とを有する図柄変動表示装置において、
前記駆動手段を、図柄表示テープの表面に接触する駆動ローラと、該駆動ローラを回転させるモータと、前記駆動ローラに図柄表示テープを押し付ける加圧ローラで構成し、
該駆動手段の加圧ローラと駆動ローラで、プーリとプーリの間であって遊技客に対向する表示領域の反対側を通る図柄表示テープを挟むようになし、
さらに周回する図柄表示テープの内側に前記加圧ローラを配置すると共に外側に駆動ローラとモータを配置するようにした遊技機における図柄変動表示装置を提供する。
この図柄変動表示装置は、駆動ローラと加圧ローラの調整や動作確認が完成前に行える。
【0005】
また、請求項2に記載したように、前記駆動手段を一枚の小基板上に設置して一部品化し、該駆動手段をプーリ設置用のベース板に対し小基板ごと着脱し得るようにした請求項1記載の遊技機における図柄変動表示装置を提供する。
【0006】
【実施例】
以下にパチンコ機を例にとって本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。なお、図1は図柄変動表示装置の分解斜視図、図2は図柄変動表示装置の縦断側面図、図3は照明装置の斜視図、図4は図柄変動ユニットを左斜め前方から見た斜視図、図5は図柄変動ユニットを右斜め前方から見た斜視図、図6は図柄変動表示装置の概略断面図及び図柄表示テープの展開図、図7はプーリを半断面にして示す要部の分解斜視図、図8はセンサーユニットを示す分解斜視図、図9は駆動手段の斜視図、図10はパチンコ機の正面図である。
【0007】
先ず、パチンコ機Pの概要について説明する。図10のように、遊技板1の遊技領域1aには、中央に図柄変動表示装置2が設置され、さらにその周囲に始動入賞口3,3…や変動入賞装置4などが設置されている。前記中央の図柄変動表示装置2は、遊技客に対向する部分に三列×三行で合計九個の図柄6,6…が一度に表示され、上・中・下の各行と対角線上に合計五本の当たりライン7,7…が設定されている。そして、パチンコ機Pは、始動入賞口3への入賞を受けて図柄変動表示装置2の図柄6を列方向に変動させ、その変動が停止した時点の当たりライン7上の図柄6が例えば「7,7,7」や「☆,☆,☆」などのように所定の組み合わせである場合に変動入賞装置4を所定の条件で作動させるのである。
【0008】
次に、図柄変動表示装置2について説明する。図柄変動表示装置2は、遊技板1の表側に位置する取付基盤8と、一列分の図柄表示機能を持つ図柄変動ユニット9と、該図柄変動ユニット9を三個並べて収納設置する箱状の裏ケース10と、からなる。前記取付基盤8は遊技板1にビスなどで取着されるもので、透明カバー11を嵌め込んだ四角形の表示窓5を有する。なお、透明カバー11を凸レンズ状にして図柄6を拡大表示するようにしてもよい。
【0009】
前記図柄変動ユニット9は、長方形で金属製のベース板12と、帯状でエンドレスな図柄表示テープ13Aと、該図柄表示テープ13Aを掛け渡すプーリ14a〜14c及びテンションローラ14dと、図柄表示テープ13Aを周回駆動させる駆動手段16と、図柄表示テープ13Aの位置検出をするセンサーユニット17と、図柄表示テープ13Aを照らす照明装置18と、から概略構成される。
【0010】
前記図柄表示テープ13Aは、乳白色で透光性がある帯状の透光性フィルム19をエンドレスに形成すると共に該透光性フィルム19の表面に例えば「○,△,□,☆,…」などの図柄6,6…を印刷してなる。該図柄表示テープ13Aの両側縁には全周に亙って濃色に着色した遮光ベルト部20a,20bを形成し、ベース板12側の遮光ベルト部20aにほぼ等ピッチで透明な図柄ポイント21が形成してある。そして、他側縁の遮光ベルト部20bには透明なスタートポイント22が一個形成してある。図柄表示テープ13Aは、前記プーリ14a〜14cとテンションローラ14dに掛け渡されており、プーリ14bとプーリ14cの間が遊技客に対向する表示領域となって取付基盤8の表示窓5に対向する。
【0011】
前記プーリ14a〜14c及びテンションローラ14dは、円柱形の胴部23の先端部に図柄表示テープ13A案内用のフランジ24を設けた形状であって、全体が硬質の合成樹脂で出来ており、さらに胴部23内に軽量化対策のための肉抜き孔25を等ピッチにて複数個設けてなる。プーリ14a〜14cは、ベース板12の各コーナー部分に配置されており、図7に示すように、フランジ15付きの回転軸26a〜26cを中心に回転自在である。回転軸26a〜26cはベース板12にビスで固着されており、従って、回転軸26a〜26cに軸承されているプーリ14a〜14cは、ベース板12上の定位置で回転する。
【0012】
一方、テンションローラ14dは、ベース板12上に揺動自在に軸着してなるアーム27先端に、フランジ28付きの回転軸26dをもって回転自在に軸承されており、これによりテンションローラ14dがアーム27と一緒に揺動し得る。アーム27のもう一方の端部には付勢手段であるスプリング29が連結されており、該スプリング29の弾性でテンションローラ14dを図柄表示テープ13A側に付勢する。
【0013】
ベース板12には、テンションローラ14dの揺動範囲に対応するように四角い透孔30が形成されている。そして、アーム27のテンションローラ14d側をベース板12の透孔30内で揺動させるようにしてある。こうすることによりテンションローラ14dを他のプーリ14a〜14cと同じ高さ水準に設定することができる。もちろん、前記ベース板12の透孔30は必須のものではないが、仮に透孔30を設けないようにするならば次のような問題点が生ずる。すなわち、透孔30がなければアーム27がベース板12の上面に完全に突出するからテンションローラ14dの取付位置が高くなる。そうなれば必然的に他のプーリ14a〜14cも高い位置に設定する必要があり、それだけ図柄変動ユニット9の嵩(表示窓5の横幅)が増加することになる。しかし、図柄変動表示装置2の大きさにはある程度の制約があるから、図柄表示テープ13Aの幅を細くして図柄変動ユニット9の嵩を規定の範囲に収める必要があり、図柄6の大きさ、すなわち表示の見やすさが犠牲になるのである。
【0014】
なお、前記回転軸26a〜26cと一体のフランジ15は、円をほぼ1/4に分割した扇形状になっているが、それは、円のほぼ3/4の部分が図柄表示テープ13Aに全く接触しないため、その不要な部分を切除してしまうことにより、材料コストの低減と軽量化を図ることができるからである。また、実施例のように、フランジ15及びフランジ28をプーリ14a〜14c及びテンションローラ14dと別体にしたことで、図柄表示テープ13Aの着脱を非常に容易にすることができる。例えば、プーリ14cを残して他のプーリ14a,14bとテンションローラ14dをベース板12側に組み付け、その状態で図柄表示テープ13Aを掛け渡した後、プーリ14cを回転軸26cに装着すればよいのである。
【0015】
前記駆動手段16は、図柄表示テープ13Aの表面に接触する駆動ローラ31と、該駆動ローラ31を回転させるステッピングモータ32と、前記駆動ローラ31に図柄表示テープ13Aを押し付ける加圧ローラ33と、からなり、それらが図9に示したように一枚の小基板34上に設置され、この小基板34をベース板12にビス止めすることによって該ベース板12上に取り付けられている。なお、小基板34は表裏両面にゴム座金35が装着されている。該ゴム座金35は、ステッピングモータ32の駆動による振動を吸収する防震効果と、緩み止め効果を発揮する。
【0016】
前記駆動ローラ31は、ステッピングモータ32の駆動軸32aに直結されており、硬質の胴部31aの外周に若干のクッション性と弱粘性とを有する材質でカバー層36が設けられている。ステッピングモータ32は、小基板34の後縁側に位置し、該小基板34に設けた半円形の切欠部37に尾部を落とし込ませて高さ方向に嵩張らないようにしてある。
【0017】
加圧ローラ33は、図柄表示テープ13Aの内側に配設されており、前記駆動ローラ31に図柄表示テープ13Aを介して対向している。加圧ローラ33は、小基板34上に揺動自在に軸着されているローラアーム56の先端に回転自在な状態で軸承されている。ローラアーム56は、もう一方の端部がスプリング38で牽引されていて加圧ローラ33を前記駆動ローラ31側に付勢する。前記のように加圧ローラ33と駆動ローラ31の間には図柄表示テープ13Aが介在しているから、図柄表示テープ13Aが駆動ローラ31の周面に加圧ローラ33で押し付けられる。なお、加圧ローラ33も前記プーリ14a〜14cと同様に、硬質の胴部33aに肉抜き孔25を等ピッチにて複数個設けた形態である。
【0018】
前記センサーユニット17は、発光素子39と受光素子40の組み合わせである光学式のスタートセンサーS1及び図柄センサーS2からなる。スタートセンサーS1は、図8に示すようにセンサー基板41から長く伸びる上下二本の支持フレーム42の先端に固着され、また、図柄センサーS2はセンサー基板41上に固着されており、スタートセンサーS1が図柄表示テープ13Aのスタートポイント22に対応し、図柄センサーS2が図柄表示テープ13Aの図柄ポイント21に対応する。なお、スタートセンサーS1を支持する上の支持フレーム42には遮光用の庇板43が一体に形成されている。
【0019】
図柄変動表示装置2を制御する遊技用制御基盤(図示せず)は、スタートセンサーS1でスタートポイント22を検知した後、その情報を元に図柄センサーS2で図柄6を検知するように設定されている。このスタートセンサーS1と図柄センサーS2の信号を組み合わせて前記ステッピングモータ32を制御する。なお、光学式のセンサーに代え、図柄表示テープ13Aの側縁に磁気により図柄6の情報を記録して検知するなど、他の手段によって図柄表示テープ13Aの位置検出をしてもよい。また、ステッピングモータ32の制御は、スタートセンサーS1と図柄センサーS2の信号を組み合わせる必要は必ずしもなく、一個のセンサーで制御するシステムを採用するようにしてもよい。そのための一具体例として、図柄ポイント21の任意の一個を基準点に定め、該基準点の図柄ポイント21の横に透明なスタートポイントを近接配置し、この図柄ポイント21とスタートポイントの連続信号により基準点を判断する方法がある。
【0020】
このセンサーユニット17は、固定的な取付部であるベース板12に対して図柄表示テープ13Aの周回方向に移動可能に取り付いている。すなわち、センサーユニット17は、図8のように、ベース板12に穿設した三個の丸孔44,44,44にセンサー基板41に設けた三個のネジ孔A22,A22,A22を合わせ、両者にネジ45,45,45を通して締め付けるようにした固定構造であるが、センサー基板41にはそれ以外にもネジ孔B21,B21,B21とC20,C20,C20が形成されていて、それらのネジ孔A22,B21,C20を適宜選択することによってベース板12上の取付位置を三通りに変更することができる。係る構成を採用することによってコマ数の異なる図柄表示テープにも一タイプの図柄変動ユニット9で対応することができる。以下その点を図6により詳述する。
【0021】
図6は図柄変動表示装置2の概略断面図と三種類の図柄表示テープ13A,13B,13Cの展開図を示したものである。図中右側の図柄表示テープ13Aは図柄6が22コマ、同中央の図柄表示テープ13Bは21コマ、同左側の図柄表示テープ13Cは20コマに設定されており、夫々遮光ベルト部20aにコマ数分の図柄ポイント21が形成されている。夫々の図柄表示テープ13A,13B,13Cには大小二種類の図柄6が混在しているが、何れも図柄ポイント21の中心と図柄6の中心とは一対一に対応している。各図柄表示テープ13A,13B,13Cは、近似した長さに設定されており、図柄ポイント21を等ピッチにするための調整分だけ長さが相違する。なお、この長さの相違は前記テンションローラ14dの揺動で吸収可能である。図柄表示テープ13A,13B,13Cは停止状態で表示窓5の当たりライン7上に図柄6を合致させなければならないから、常に図柄ポイント21を中央の当たりライン7上で停止させる必要がある。そこで、図柄センサーS2の位置を中央の当たりライン7から(図柄ポイントのピッチ×五)の距離だけ離れたところに設定すれば、そこから五個先の図柄ポイント21、すなわち図柄6が中央の当たりライン7上に正確に停止する。
【0022】
ここで問題なのは、図柄表示テープ13A,13B,13Cは、図柄6のコマ数が異なるため、図柄ポイント21のピッチも異なり、図6のように五ピッチ分の距離といっても一定ではないことである。従って、22コマ用の図柄表示テープ13Aに合わせてセンサーユニット17を固定してしまうと、他の図柄表示テープ13B,13Cを使用した場合に停止した図柄6と表示窓5の当たりライン7との位置にズレが生ずることになる。そうなれば、図柄変動ユニット9を夫々の図柄表示テープごとに合わせて作り直す必要があり、多大なコストと時間を費やさなければならなくなる。
【0023】
これに対して、当初よりセンサーユニット17を図柄表示テープの周回方向に移動可能にしておけば、コマ数の増減による調整をセンサーユニット17の移動で対応することができる。具体的には、センサー基板41を止めているネジ45を外して隣りのネジ孔B21,B21,B21をベース板12の丸孔44に合わせれば、図6中符号Aの位置にある図柄センサーS2が同符号Bの位置にずれて21コマ用の図柄表示テープ13Bに対応し、同様にネジ孔C20,C20,C20をベース板12の丸孔44に合わせれば、図柄センサーS2の位置が図6中符号Cの位置にずれて20コマ用の図柄表示ベルト13Cに対応することができる。従って、一タイプの図柄変動ユニット9で対応できる。
【0024】
なお、センサーユニット17を移動可能にする手段は他にも種々考えられる。例えば、ベース板12の丸孔とセンサー基板41のネジ孔の個数を逆転させるようにしてもよい。また、丸孔を長孔形状にするか、或いは、センサー基板41をレール枠に嵌めて、センサー基板41をスライドさせるようにすることもできる。この場合、センサー基板41の停止位置を明示する目盛りをベース板12に表示するのがよい。また、必ずしもセンサーユニット17全体を移動可能にする必要はなく、少なくとも図柄ポイント21を検知する図柄センサーS2が移動可能になっていればよい。
【0025】
照明装置18は、図3に示したように、プリント基板18aと、棒状の発光体たる蛍光灯18b,18bと、多数の赤色に発光する発光ダイオード18c,18c…とからなる。プリント基板18aは、図柄表示テープ13A〜13Cの表示領域をほぼカバーする大きさの長方形であり、図2,図5に示したように、図柄変動ユニット9のベース板12に開設した長方形の開口46を通って図柄表示テープ13A〜13Cで囲われた領域内に設置される。この開口46には後側の一辺の延長上に凸状の切欠47があり、該切欠47にプリント基板18aの上下両縁が嵌って位置決めされる。蛍光灯18b,18bは、全図柄表示テープ13A〜13Cに跨るに十分な長さの直線棒状形態であり、プリント基板18aに固着したソケット18dにより両端が支持されている。また、蛍光灯18b,18bは二本を水平に並設したもので、両蛍光灯18b,18bの間隔は前記図柄ポイント21の一ピッチにほぼ等しい。
【0026】
前記発光ダイオード18cは六個を一セットとし、それが九セット取り付けられている。この発光ダイオード18cの各セットは、表示領域の図柄6に対応するよう三列×三行に配列されており、中央行の図柄6に対応する発光ダイオード18cの三セットが前記二本の蛍光灯18b,18bの間に位置する。従って、蛍光灯18b,18bが発光ダイオード18cの行を仕切る機能を果たす。一方、プリント基板18aの表面は半田メッキ18eを施した反射構造になっている。該半田メッキ18eは発光ダイオード18cの列ごとに対応して三列設けられており、隣り合うもの同士の間に適宜な隙間48が形成されている。従って、発光ダイオード18cが点灯するとその光が半田メッキ18eに反射して図柄表示テープ13A〜13Cを照らし、尚且つ、半田メッキ18e同士の前記隙間48により図柄表示テープ13A〜13C間の照明が極端に弱まるから両縁の遮光ベルト部20a,20bが目だちにくい。なお、プリント基板18aの表面を反射構造にする手段は、前記した半田メッキ18eが最も合理的である。すなわち、両面タイプのプリント基板には、芯材の表裏両面に銅箔が貼り付けてあるから、既存の自動半田槽を使って表側の銅箔表面に簡単に半田メッキ18eができるのである。もちろんプリント基板の表面を反射構造にする手段は、例えば片面タイプのプリント基板にアルミ箔を貼り付けるなど、光の反射効果が得られる限りどのようなものであってもよい。
【0027】
また、ベース板12には、図5に示したように、前記した透孔30や開口46以外にも配線基盤の半田部分に対応させた遊孔49が設けられている。この遊孔49は、配線基盤の半田付けで盛り上がった部分を臨ませることによって配線基盤をベース板12上に密着させ得るようにしたものである。従って、従来のように配線基盤をベース板12上に浮き上がらせて設置する必要がなくなるから、図柄変動ユニット9の薄型化に極めて有効である。
【0028】
而して、上記図柄変動ユニット9は一列分の図柄6に対応するものであり、三個の図柄変動ユニット9をスペーサー用の軸筒50を介してネジ軸51で連結し、それを裏ケース10内に組み込む。
【0029】
なお、本実施例は、前記加圧ローラ33と駆動ローラ31及びステッピングモータ32など、全ての部品をプーリ14a〜14c及びテンションローラ14dの高さの範囲内に収めるように設定したものである。こうすることにより、図柄変動ユニット9を上記のように三個並設する場合でも、隣り合う図柄6同士の間隔を最小限にすることができるため、図柄6と図柄6の横方向の間隔が不必要に広がらず、表示バランスが非常に良くなる効果がある。
【0030】
その他、図2,図5中符号51はベース板12側に取り付けた配線基盤、図2中符号52は該配線基盤51に取り付けた外部接続用のコネクター、図2,図8中符号53はセンサー基板41に取り付けた接続用のコネクター、図2中符号54はセンサー基板41のコネクター53に接続するために前記配線基盤51に取り付けたコネクターである。なお、センサー基板41は前記のようにベース板12上で位置が変わるため、コネクター53と配線基盤51のコネクター54がゆとりのあるリード線55で接続されている。
【0031】
次に、本発明の図柄変動表示装置2の動作説明をする。先ず、図6において始動入賞口3にパチンコ球が入賞すると、三個の図柄変動ユニット9の各ステッピングモータ32が始動して駆動ローラ31が回転する。駆動ローラ31は、前記のように弱粘性があるカバー層36で表面が覆われているから摩擦係数が高く、しかも、加圧ローラ33によって図柄表示テープ13A〜13Cが加圧状態で駆動ローラ31に接しているため、図柄表示テープ13A〜13Cが駆動ローラ31との間に生ずる摩擦力によって周回する。そして、各ステッピングモータ32を所定の順番か、又は、一斉に停止させ、その時の当たりライン7上の図柄6の組み合わせを判定する。その判定の結果、図柄6が所定の組み合わせである場合には、パチンコ機Pが大当たり状態となって変動入賞装置4を所定の態様で作動させ、遊技客に所定の利益を与える。なお、実施例の図柄変動表示装置2は、図柄表示テープ13A〜13Cの長さが温度や長期間の使用で多少変化しても、スプリング29の付勢でテンションローラ14dが図柄表示テープ13A〜13Cに押し付けられるため、図柄表示テープ13A〜13Cには常時適度な張力が付与されている。従って、図柄表示テープ13A〜13Cが弛まず、外れない。
【0032】
而して、図柄変動表示装置2の照明装置18は、パチンコ機Pの遊技用制御基盤で制御されるように設定されており、蛍光灯18bが表示領域を内側から照らすメインライトとして、また、発光ダイオード18cがゲームの状態に合わせて変化するサブライトとして使用される。例えば、一本の当たりライン7上で二個の図柄6が揃った状態(俗にリーチ状態という。)でその当たりライン7上に対応する発光ダイオード18cだけを点滅させてアピールしたり、大当たりとなった場合に全ての発光ダイオード18cを点滅させる、という演出効果にサブライトが使われる。なお、実施例のように蛍光灯18cを表示領域の中央部分に配置しておくことにより、中央が明るく上下に向かって光量が自然に若干低下するから、平面的な図柄表示テープを湾曲したドラムのように見せる視覚効果がある。また、発光体として蛍光灯を使用すれば、明るく、しかも発生する熱量が少ないため図柄表示テープ13A〜13Cに与える熱影響が軽微であり、さらには、蛍光灯電源用のインバータを制御してフラッシングも行える、などのメリットがある。
【0033】
以上本発明を実施例について説明したが、もちろん本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、実施例では蛍光灯18cとして直線的なものを二本使用したが、その二本が一方の端部で繋がった形態であるU字形の蛍光灯を使用したり、或いは、長円形や波形の蛍光灯を使用してもよい。U字形や長円形の蛍光灯を使用した場合は、電気的な接続部分を一箇所に集中させることができるため配線が行い易い利点がある。
【0034】
また、図柄表示テープ13Aの図柄6には、文字、数字、絵などのあらゆる図形が含まれる。また、実施例ではテンションローラ14dのアーム長を固定的にしたが、アーム27に複数個(例えば三個)の軸孔を形成し、該軸孔の何れかを選択してアーム長を変更可能にしてもよい。そうすることで、アーム27の揺動中心とテンションローラ14dの外周までの最大距離を数段階(例えば三段階)に増減することができるから長さの異なる図柄表示テープ13Aにも幅広く対応することができる。また、同じくアーム27の揺動中心とテンションローラ14dの外周までの最大距離を増減する目的を達成するために、アーム27を伸縮式にして前記距離を増減させるか、又は、アーム長の異なるアーム27を複数種類用意して図柄表示テープ13Aのサイズに合わせてそれを選択するか、或いは、径の異なるテンションローラ14dを複数種類用意して図柄表示テープ13Aのサイズに合わせてそれを選択するようにしてもよい。
【0035】
また、実施例は裏ケース10内に図柄変動ユニット9を三個並設したが、その個数は任意である。少なくとも一個あれば図柄変動のゲームは可能である。また、実施例では三個の図柄表示テープ13A〜13Cを横に並べたが、該図柄表示テープ13A〜13Cを縦に重ねて並べるようにすることも可能である。また、プーリの個数も四個より多くても少なくてもよい。また、駆動ローラ31を回転させるモータは、電気的に回転制御できるものであればどのようなものであってもよい。さらにまた、遊技機としてパチンコ機Pを例示したが、広く遊技機全般に適用できる。
【0036】
而して、上記した図柄変動表示装置は、特許請求の範囲の請求項1に記載した以外にも次のような技術的思想を含んでいる。すなわち、第一に、「プリント基板の表面に発光体(実施例中、蛍光灯18bや発光ダイオード18cが対応する。)を設置すると共に該プリント基板の表面を反射構造にしてなる遊技機用部品の照明装置。」がある。この照明装置は、例えば、両面タイプのプリント基板の表側の銅箔表面に、自動半田槽を使って簡単に半田メッキすることができるため、反射板を別体に取り付けていた従来技術の無駄を省くことができ、部品コストの削減及び組立時間の大幅短縮が可能になる。
【0037】
第二に、「帯状でエンドレスなフィルムに複数の図柄を表示すると共に各図柄に対応して図柄ポイントを形成してなる図柄表示テープと、該図柄表示テープを掛け渡す複数のプーリと、図柄表示テープをプーリ間で周回駆動させる駆動手段と、図柄表示テープの図柄ポイントを検知する図柄センサーと、を有し、該図柄センサーの信号により前記駆動手段を制御して図柄表示テープ上の目的とする図柄を所定の位置に停止させるようになし、さらに前記図柄センサーを固定的な取付部に対して図柄表示テープの周回方向に移動可能にした遊技機の図柄変動表示装置。」がある。
【0038】
第三に、「帯状でエンドレスなフィルムに複数の図柄を表示してなる図柄表示テープと、該図柄表示テープを掛け渡す複数のプーリと、図柄表示テープを周回駆動させる駆動手段とを有してなる図柄変動表示装置において、前記プーリに複数個の肉抜き孔を穿設して軽量化を図るようにした遊技機の図柄変動表示装置。」がある。係る構成を採用することにより、プーリの慣性モーメントを小さくすることができるから図柄表示テープの始動が素早く行え、且つ、停止位置が正確になる効果がある。もちろんテンションローラや加圧ローラにも肉抜き孔を形成すればさらに効果的であることは言うまでもない。
【0039】
第四に、「帯状でエンドレスな透光性フィルムに複数の図柄を表示してなる図柄表示テープと、該図柄表示テープを掛け渡す複数のプーリと、図柄表示テープを周回駆動させる駆動手段とを有し、前記図柄表示テープを横並び状態で複数セット配列してなる図柄変動表示装置において、図柄表示テープの遊技客に対向する表示領域を内側から照らす蛍光灯と、前記表示領域内の各図柄に対応して設けた発光ダイオードの組み合わせにより照明装置を構成し、該照明装置の蛍光灯を点灯させて図柄表示テープを内側から照らすようになし、さらに発光ダイオードを点滅させて図柄変動を演出するようにした遊技機における図柄変動表示装置。」がある。係る構成を採用することにより、蛍光灯と発光ダイオードの特性が生かされ、耐久性に優れた照明装置が提供できる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1に記載の図柄変動表示装置は、駆動ローラと加圧ローラの調整や動作確認を完成前に行うことができる。
【0041】
また、請求項2に記載の図柄変動表示装置は、故障し易い駆動部分のみの交換が短時間で行えるから修理が簡単になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図柄変動表示装置の分解斜視図である。
【図2】 図柄変動表示装置の縦断側面図である。
【図3】 照明装置の斜視図である。
【図4】 図柄変動ユニットを左斜め前方から見た斜視図である。
【図5】 図柄変動ユニットを右斜め前方から見た斜視図である。
【図6】 図柄変動表示装置の概略断面図及び図柄表示テープの展開図である。
【図7】 プーリを半断面にして示す要部の分解斜視図である。
【図8】 センサーユニットを示す分解斜視図である。
【図9】 駆動手段の斜視図である。
【図10】 パチンコ機の正面図である。
【符号の説明】
P …パチンコ機(遊技機)
2 …図柄変動表示装置
6 …図柄
12 …ベース板
13A〜13C…図柄表示テープ
14a〜14c…プーリ
16 …駆動手段
19 …透光性フィルム
31 …駆動ローラ
32 …モータ
33 …加圧ローラ
34 …小基板[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a symbol variation display device and a gaming machine, which is a component part of a gaming machine in which a plurality of symbols are fluctuated and a winning / throwing of the symbol at the time of stopping is incorporated into a game element, and the symbols are variably displayed. .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, it has a symbol display tape formed by displaying a plurality of symbols on a band-like and endless translucent film, a plurality of pulleys that span the symbol display tape, and a drive means for driving the symbol display tape to circulate, There is a symbol variation display device in which parts such as the plurality of pulleys and driving means are installed on a base plate.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional symbol variation display device, since the driving means is directly mounted on the base plate, it is not easy to repair because the driving part that is likely to fail cannot be replaced in a short time.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
Strip the symbol display tape comprising displaying a plurality of symbols in endless film, a plurality of pulleys to bridge the figure pattern display tape, the symbol variation display device which have a driving means for driving to rotate the symbol display tape,
The drive means comprises a drive roller that contacts the surface of the symbol display tape, a motor that rotates the drive roller, and a pressure roller that presses the symbol display tape against the drive roller,
With the pressure roller and the drive roller of the drive means, the design display tape passing between the pulley and the opposite side of the display area facing the player is sandwiched between the pulleys,
Furthermore, the present invention provides a symbol variation display device in a gaming machine in which the pressure roller is arranged inside a circulating symbol display tape and a driving roller and a motor are arranged outside.
This symbol variation display device can adjust the driving roller and pressure roller and confirm the operation before completion.
[0005]
According to a second aspect of the present invention, the driving means is installed on a single small board to form a single part, and the driving means can be attached to and detached from the base plate for installing the pulley together with the small board. A symbol variation display device in a gaming machine according to
[0006]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings, taking a pachinko machine as an example. 1 is an exploded perspective view of the symbol variation display device, FIG. 2 is a longitudinal side view of the symbol variation display device, FIG. 3 is a perspective view of the lighting device, and FIG. 4 is a perspective view of the symbol variation unit as viewed from the diagonally left front. FIG. 5 is a perspective view of the symbol variation unit as seen from diagonally forward right, FIG. 6 is a schematic sectional view of the symbol variation display device and a development view of the symbol display tape, and FIG. 7 is an exploded view of the main part showing the pulley as a half section. FIG. 8 is an exploded perspective view showing the sensor unit, FIG. 9 is a perspective view of the driving means, and FIG. 10 is a front view of the pachinko machine.
[0007]
First, the outline of the pachinko machine P will be described. As shown in FIG. 10, in the
[0008]
Next, the symbol
[0009]
The
[0010]
The
[0011]
Each of the
[0012]
On the other hand, the
[0013]
A square through
[0014]
The
[0015]
The driving means 16 includes a driving
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The game control board (not shown) for controlling the symbol
[0020]
The
[0021]
FIG. 6 shows a schematic sectional view of the symbol
[0022]
The problem here is that the
[0023]
On the other hand, if the
[0024]
Various other means for making the
[0025]
As shown in FIG. 3, the illuminating
[0026]
The
[0027]
Further, as shown in FIG. 5, the
[0028]
Thus, the
[0029]
In this embodiment, all the components such as the
[0030]
2 and 5,
[0031]
Next, the operation of the symbol
[0032]
Thus, the
[0033]
Although the present invention has been described with reference to the embodiments, it is needless to say that the present invention is not limited to the above embodiments. For example, although two linear lamps are used as the
[0034]
In addition, the
[0035]
In the embodiment, three
[0036]
Therefore, the above-described symbol variation display device includes the following technical idea in addition to the
[0037]
Secondly, “A symbol display tape that displays a plurality of symbols on a strip-like endless film and that has a symbol point corresponding to each symbol, a plurality of pulleys that span the symbol display tape, and a symbol display A driving means for driving the tape to rotate between pulleys; and a symbol sensor for detecting a symbol point of the symbol display tape. The driving means is controlled by a signal of the symbol sensor to achieve a purpose on the symbol display tape. There is a symbol variation display device for a gaming machine that stops the symbol at a predetermined position, and further allows the symbol sensor to move in a rotating direction of the symbol display tape with respect to a fixed mounting portion.
[0038]
Thirdly, “having a symbol display tape formed by displaying a plurality of symbols on a strip-like endless film, a plurality of pulleys over which the symbol display tape is wound, and a drive means for driving the symbol display tape to circulate. In the symbol variation display device, there is a symbol variation display device for a gaming machine in which a plurality of lightening holes are formed in the pulley to reduce the weight. By adopting such a configuration, the moment of inertia of the pulley can be reduced, so that the symbol display tape can be started quickly and the stop position can be made accurate. Of course, it is needless to say that it is more effective to form a hole in the tension roller or pressure roller.
[0039]
Fourth, "a symbol display tape formed by displaying a plurality of symbols on a band-like and endless translucent film, a plurality of pulleys that span the symbol display tape, and a drive means for driving the symbol display tape to circulate. In the symbol variation display device in which a plurality of symbol display tapes are arranged in a side-by-side state, a fluorescent lamp that illuminates the display region facing the player of the symbol display tape from the inside, and each symbol in the display region A lighting device is configured by a combination of correspondingly provided light emitting diodes, the fluorescent lamp of the lighting device is turned on to illuminate the symbol display tape from the inside, and the light emitting diodes are blinked to produce symbol variation. There is a symbol variation display device in a gaming machine. By adopting such a configuration, it is possible to provide a lighting device having excellent durability by utilizing the characteristics of the fluorescent lamp and the light emitting diode.
[0040]
【The invention's effect】
The symbol variation display device according to the first aspect can adjust the driving roller and the pressure roller and check the operation before completion.
[0041]
Further, the symbol variation display device according to the second aspect has an effect that the repair can be easily performed because the replacement of only the drive part which is likely to fail can be performed in a short time .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a symbol variation display device.
FIG. 2 is a vertical side view of the symbol variation display device.
FIG. 3 is a perspective view of a lighting device.
FIG. 4 is a perspective view of the symbol variation unit as viewed obliquely from the left front.
FIG. 5 is a perspective view of the symbol variation unit as viewed obliquely from the front right.
FIG. 6 is a schematic sectional view of the symbol variation display device and a development view of the symbol display tape.
FIG. 7 is an exploded perspective view of the main part showing the pulley in a half section.
FIG. 8 is an exploded perspective view showing a sensor unit.
FIG. 9 is a perspective view of a driving unit.
FIG. 10 is a front view of a pachinko machine.
[Explanation of symbols]
P: Pachinko machine (game machine)
2 ... Symbol
Claims (3)
前記駆動手段を、図柄表示テープの表面に接触する駆動ローラと、該駆動ローラを回転させるモータと、前記駆動ローラに図柄表示テープを押し付ける加圧ローラで構成し、
該駆動手段の加圧ローラと駆動ローラで、プーリとプーリの間であって遊技客に対向する表示領域の反対側を通る図柄表示テープを挟むようになし、
さらに周回する図柄表示テープの内側に前記加圧ローラを配置すると共に外側に駆動ローラとモータを配置するようにしたことを特徴とする遊技機における図柄変動表示装置。Strip the symbol display tape comprising displaying a plurality of symbols in endless film, a plurality of pulleys to bridge the figure pattern display tape, the symbol variation display device which have a driving means for driving to rotate the symbol display tape,
The drive means comprises a drive roller that contacts the surface of the symbol display tape, a motor that rotates the drive roller, and a pressure roller that presses the symbol display tape against the drive roller,
With the pressure roller and the drive roller of the drive means, the design display tape passing between the pulley and the opposite side of the display area facing the player is sandwiched between the pulleys,
Furthermore, a design variation display apparatus in a gaming machine , wherein the pressure roller is disposed inside a revolving design display tape, and a driving roller and a motor are disposed outside .
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