【０００１】
【発明の属する分野】
この発明は、バタフライ弁の弁体開閉機構に関し、特に弁体と弁座との間に異物が存在しないようにしつつ、弁体の回動トルクを軽減し、十分なシール性能を発揮可能とする弁体の開閉機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、円筒状の流体通路を貫設した弁本体の内周面に弁座シール材を配設し、弁本体内に外部から駆動回転自在な円盤状の弁体を軸支し、該弁体の外周面を前記弁座シール材の内周面に接離させて流体通路の開閉を行うようにしたバタフライ弁は公知であり、種々の流体の制御に汎用されている。
【０００３】
かかるバタフライ弁はその閉弁時には、一般的に弁座シール材の内周面を弁体の外周面がこすりながら回転（摺動）するため、図３に示すように制御流体に固形物が含まれている場合、固形物（Ａ）が弁座（Ｂ）と弁体（Ｃ）との間に挟み込まれ、弁座シール材の摩耗、損傷の原因となっている。
【０００４】
そこで、閉弁時に弁体の回動軌跡から弁座部をスライドさせて退避させ、弁座部と弁体との摺動を回避するようにした機構が、特開昭６１−２０６８７１号公報、実用新案登録第２５１６３０７号公報、特開平５−２６３９５０号公報等に開示されている。かかる機構により、弁体と弁座の摺動による不都合は回避できるが、固体物が弁体と弁座の隙間に挟み込まれ、シール性が阻害されるという問題は解消することができなかった。
【０００５】
このため、特公昭６０−１０２３３号公報、特開平１１−２２８３２号公報等は、弁座シール部に固体異物が付着するのを防止するために、外部から洗浄用の流体を導入して弁座シール面に噴射し、固体物を除去するようにした機構を提案している。かかる機構によれば、弁座シール面が固体物で、摩耗、損傷されるのを防止できると共に、弁座と弁体との間に固体物が挟まれることによるシール性の低下も回避することが可能である。
【０００６】
しかしながら、これら公知の洗浄用流体を弁座面に噴射する機構にあっては、洗浄用流体を噴射するための特別な構造の設置が必要になると共に、洗浄用流体の噴射と弁体の閉弁とのタイミングを採る構造がないため、洗浄流体の噴射時間が長すぎることによる洗浄流体の無駄な消費や不都合や、逆に不十分な噴射により十分な洗浄を達成できない等の問題があった。
【０００７】
【特許文献１】
特開昭６１−２０６８７１号公報
【特許文献２】
実用新案登録第２５１６３０７号公報
【特許文献３】
特開平５−２６３９５０号公報
【特許文献４】
特公昭６０−１０２３３号公報
【特許文献５】
特開平１１−２２８３２号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、弁座と弁体との相対的な摺動による摩耗、損傷の問題と、弁座と弁体との圧接面に存在する固体異物によるシール性の低下、摩耗或いは損傷の問題とを効果的に解消することを課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明が採った手段は、円筒状の流体通路を貫設した弁本体の内周面に弁座シール部を配設し、弁本体内に外部から駆動回転自在な円盤状の弁体を軸支し、弁体の外周面を該弁座シール部に接離させて流体通路の開閉を行うようにしたバタフライ弁において、弁本体の内周面に配設される弁座シール部を、弁体の外周面に密接するシール位置と弁体の外周面から離れる退避位置との間をスライド自在にすると共に、洗浄用流体を弁座シール面に噴射して弁座シール面上に存在する固体物の除去を可能とし、且該洗浄用流体の噴射を弁座シール部のスライド作動に連動して開閉制御するようにしたことを特徴とする。
【００１０】
弁座シール部は、外部から圧力流体が導入される加圧室内に位置する加圧作動部を有し、該加圧作動部に負荷される流体圧力により弁体との圧接位置と退避位置との間をスライド作動自在としたことを特徴とする。
【００１１】
弁座シール部に、洗浄流体の通路が形成され、該洗浄流体通路の一端は弁座シール面に開口し、他端は弁座シール部をシール位置方向に加圧する加圧室内に連通されており、洗浄流体通路と加圧室との連通を、弁座シール部が退避位置からシール位置にスライドする間において行い、弁座シール部が弁体に圧接してシール状態に移行したとき連通が遮断されるようになっており、洗浄流体通路と加圧室の連通とその遮断を、弁座シール部のスライド作動に連動して、自動的に達成するようにしたことを特徴とする。
【００１２】
弁座シール部に形成した洗浄流体通路と加圧室との間に弾性密封材を配置し、該弾性密封材を弁座シール部のスライド作動により、非密封位置と密封位置の間を移動させて、洗浄流体の連通と遮断を行うようにしたことを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
この発明の好ましい実施の形態を、以下に詳細に説明する。この発明は、円筒状の流体通路を貫設した弁本体の内周面に弁座シール部を配設し、弁本体内に外部から駆動回転自在な円盤状の弁体を軸支し、弁体の外周面を弁座シール部に接離させて流体通路の開閉を行うようにしたバタフライ弁であって、特に粉体、粒状体等の固体物を含有する流体を制御する工業用バルブに好適である。
【００１４】
かかるバタフライ弁において、弁本体の内周面に配設される弁座シール部を、弁体の外周面と密接するシール位置と、弁体の外周面から離れる退避位置との間をスライド自在にすると共に、洗浄用流体を弁座シール面に噴射して弁座シール面上に存在する固体物の除去を可能とし、且洗浄用流体の噴射を弁座シール部のスライド作動に連動して開閉制御するようにしたことを特徴とする。
【００１５】
弁座シール部は、外部から圧力流体が導入される加圧室内に位置する加圧作動部を有しており、該加圧作動部に負荷される流体圧力により弁体との圧接位置と退避位置との間をスライド作動自在である。
【００１６】
弁座シール部には、洗浄流体の通路が形成されており、該洗浄流体通路の一端は弁座シール面に開口し、他端は弁座シール部の加圧室内に連通される。洗浄流体通路と加圧室との連通は、弁座シール部が退避位置からシール位置にスライドする間において行われ、弁座シール部が弁体に圧接してシール状態に移行したとき連通が遮断されるようになっている。かかる洗浄流体通路と加圧室の連通とその遮断は、弁座シール部のスライド作動に連動して、自動的に達成される。
【００１７】
洗浄流体通路と加圧室との連通とその遮断を自動的に達成する構造は、例えば弁座シール部に形成した洗浄流体通路と加圧室との間にＯリングの如き弾性密封材を配置し、該弾性密封材を弁座シール部のスライド作動により、非密封位置と密封位置の間を移動させることにより、容易に達成することが可能となる。洗浄流体は、空気の如き気体が好ましいが、水或いはその他の液体であっても良い。洗浄流体は、当該バタフライ弁が制御している被制御流体の性状に応じて選択する。洗浄流体は、被制御流体の圧力より高い圧力とする。
【００１８】
【実施例】
図１，２を参照して、(１)はバタフライ弁の弁本体であり、円筒状の流体通路(２)が貫設される。(３)は、弁本体(１)の流体通路内に回動自在に軸支された円盤状の弁体であって、弁本体外から所望のアクチュエータで駆動回転される。(４)は、弁本体の流体通路(２)の内周面に配設された環状のシール部材である。シール部材は、弁体(３)の外周面に接離して、流体通路の開閉を可能とする弁座シール部を構成する。
【００１９】
弁座シール部(４)は、弁本体(１)との間で加圧室(５)(６)を形成する加圧作動部を有しており、加圧室内に供給される流体圧力を受けて弁座シール部(４)は弁体(３)の圧接するシール位置(図２の位置)と、弁体(３)から離間した退避位置(図１の位置)との間をスライド自在に構成される。加圧作動部は、加圧室(５)(６)内に位置するピストン状突部(７)に形成され、該ピストン状突部(７)の両側に区画される加圧室(５)(６)に、外部圧力源に接続された圧力ポート(８)(９)が連通している。圧力ポート(８)(９)のいずれかから圧力流体が導入されるとき、ピストン状突部(７)の両側の加圧室(５)、(６)のいずれかが加圧され、弁座シール部(４)は、スライドする。
【００２０】
弁座シール部(４)には、洗浄流体の通路(10)が穿孔されており、該洗浄流体通路(10)の一端は弁座シール部(４)の弁座面(4a)に開口して噴射ノズル(11)に形成され、通路(10)の他端は溝(12)に連通している。該溝(12)は、弁座シール部(４)をシール位置方向にスライドするように加圧する一方の加圧室(５)に連通している。従って、弁座シール部(４)が加圧されて弁体と圧接するシール位置方向にスライド作動するとき、同時に加圧流体の一部が洗浄流体通路(10)に導入され、先端の噴射ノズル(11)から弁座面および弁体のシール面に噴射され、そこに存在する固定物を吹き飛ばして除去する。閉弁時には、噴射ノズル(11)は弁体のシール面により閉塞されるので、自動的に洗浄流体の噴出は停止する。
【００２１】
開弁時には、他方の加圧室(６)に圧力流体が導入され、弁座シール部(４)は弁体(３)から離間する方向に加圧され、退避位置へとスライドする。この時、一方の加圧室(５)への圧力流体の供給は停止しているため、圧力流体が無駄に放出されることはない。開弁時には、弁座シール部(４)はスライドして弁体(３)から離間しているため、弁体(３)の回動時に弁座シール部と摺動することがなく、弁座シール部の摩耗を防止することができる。又、弁体と弁座シール部が摺動しないため、弁体の開閉時に弁座シール部との接触がなく、駆動トルクが低減し小さな駆動力で弁体を回動することが可能となる。
【００２２】
(13)は、ピストン状突部(７)と弁本体との間において、溝(12)に隣接して配設された可動のＯリングであって、弁座シール部(４)のスライドに対応して、図１に示す非密封位置と、図２に示す密封位置との間を可動する。すなわち、非密封位置においては、Ｏリング(13)はピストン状突部(７)の溝(12)内に位置し非圧縮状態にあるため、一方の加圧室(５)と洗浄流体通路(10)とは連通状態にある。又、図２の密封位置においては、弁座シール部(４)のスライドによりＯリング(13)は溝(12)から出て、圧縮された状態となりピストン状突部(７)と弁本体(１)との間を封止する。かくして、弁座シール部(４)がシール位置に移行したとき、Ｏリング(13)の密封作用が前記噴射ノズルの閉止に協働し、より確実に洗浄流体の噴射が停止される。弁座シール部(４)のスライド動作と噴射ノズルからの洗浄流体の噴射を同時に実現するためには流体通路(10)に適度な絞りを設けることで可能となる。
【００２３】
(14)は、弁本体と弁座シール部との間に配置されたＯリングであって、加圧室(５)(６)を密封し流体の漏洩を防止している。外部から導入される加圧流体は、被制御流体に噴射しても支障がない流体、例えば圧縮空気などが好適であり、被制御流体より高い圧力とする。
【００２４】
【発明の効果】
この発明によれば、弁座シール部のスライドにより弁座と弁体との摺動を回避し摩耗の防止や弁体駆動トルクの低減を図ることができる。洗浄流体の噴射により弁座面の固体物を除去し、固体物の存在によるシール性の低下や弁座の摩耗、損傷を回避することができる。洗浄流体の噴射は、弁座シールのスライドに対応して自動的に制御することができ、噴射のタイミングと無駄な噴射の回避とを好適に達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の弁開閉機構の開弁時の状態を示す断面図
【図２】同閉弁時の状態を示す断面図
【図３】弁体と弁座との間に固体物が介入した状態を示す断面図
【符号の説明】
(１)弁本体
(２)流体通路
(３)弁体
(４)弁座シール部
(５)加圧室
(６)加圧室
(７)ピストン状突部
(８)圧力ポート
(９)圧力ポート
(10)洗浄流体通路
(11)噴射ノズル
(12)溝
(13)可動Ｏリング
(14)Ｏリング[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a valve body opening / closing mechanism for a butterfly valve, and in particular, reduces the rotational torque of the valve body and makes it possible to exhibit sufficient sealing performance while preventing foreign matter from being present between the valve body and the valve seat. The present invention relates to a valve body opening / closing mechanism.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a valve seat seal material has been provided on the inner peripheral surface of a valve body having a cylindrical fluid passage therethrough, and a disc-like valve body that can be driven and rotated from the outside is supported in the valve body. The butterfly valve in which the fluid passage is opened and closed by bringing the outer peripheral surface of the valve seat into and out of contact with the inner peripheral surface of the valve seat seal member is known and widely used for controlling various fluids.
[0003]
When such a butterfly valve is closed, it generally rotates (slides) while rubbing the outer peripheral surface of the valve body on the inner peripheral surface of the valve seat seal material, so that the control fluid contains solids as shown in FIG. In this case, the solid (A) is sandwiched between the valve seat (B) and the valve body (C), which causes wear and damage to the valve seat seal material.
[0004]
Therefore, when the valve is closed, a mechanism that slides the valve seat part away from the turning trajectory of the valve body and avoids sliding between the valve seat part and the valve body is disclosed in JP-A-61-268771, It is disclosed in Japanese Utility Model Registration No. 2516307, Japanese Patent Laid-Open No. 5-263950, and the like. With such a mechanism, inconvenience due to sliding of the valve body and the valve seat can be avoided, but the problem that the solid matter is caught in the gap between the valve body and the valve seat and the sealing performance is hindered cannot be solved.
[0005]
For this reason, Japanese Patent Publication No. 60-10233, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-22832, etc., introduce a cleaning fluid from the outside to prevent the solid foreign matter from adhering to the valve seat seal portion. A mechanism is proposed in which the solid material is removed by spraying on the sealing surface. According to such a mechanism, the valve seat sealing surface can be prevented from being worn or damaged by a solid material, and also the deterioration of the sealing performance due to the solid material being sandwiched between the valve seat and the valve body can be avoided. Is possible.
[0006]
However, in the mechanism for injecting these known cleaning fluids onto the valve seat surface, it is necessary to install a special structure for injecting the cleaning fluid, as well as injecting the cleaning fluid and closing the valve body. Since there is no structure that takes the timing with the valve, there are problems such as wasteful consumption and inconvenience of the cleaning fluid due to the injection time of the cleaning fluid being too long, and conversely insufficient cleaning cannot be achieved due to insufficient injection. .
[0007]
[Patent Document 1]
JP 61-206871 A [Patent Document 2]
Utility Model Registration No. 2516307 [Patent Document 3]
JP-A-5-263950 [Patent Document 4]
Japanese Patent Publication No. 60-10233 [Patent Document 5]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-22832
[Problems to be solved by the invention]
The present invention relates to the problem of wear and damage due to relative sliding between the valve seat and the valve body, and the problem of deterioration in sealability due to solid foreign matter existing on the pressure contact surface between the valve seat and the valve body, and the problem of wear or damage. The problem is to effectively eliminate the problem.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention employs a valve seat seal portion disposed on the inner peripheral surface of a valve main body penetrating a cylindrical fluid passage so that the valve main body can be driven and rotated from the outside. In a butterfly valve that pivotally supports a disc-shaped valve body and opens and closes a fluid passage by bringing the outer peripheral surface of the valve body into contact with and separating from the valve seat seal portion, the butterfly valve is disposed on the inner peripheral surface of the valve body. The valve seat seal portion is slidable between a seal position in close contact with the outer peripheral surface of the valve body and a retracted position away from the outer peripheral surface of the valve body, and a cleaning fluid is sprayed onto the valve seat seal surface to The present invention is characterized in that it is possible to remove the solid matter existing on the seal surface and to control the opening and closing of the injection of the cleaning fluid in conjunction with the slide operation of the valve seat seal portion.
[0010]
The valve seat seal portion has a pressurizing operation portion located in a pressurizing chamber into which pressurized fluid is introduced from the outside, and a pressure contact position and a retracted position with the valve body by the fluid pressure applied to the pressurizing operation portion. It is characterized in that it can be slid freely.
[0011]
A cleaning fluid passage is formed in the valve seat seal portion, and one end of the cleaning fluid passage opens to the valve seat seal surface, and the other end communicates with a pressurizing chamber that pressurizes the valve seat seal portion toward the seal position. The cleaning fluid passage and the pressurizing chamber are communicated while the valve seat seal portion slides from the retracted position to the seal position, and the communication is established when the valve seat seal portion presses against the valve body and shifts to the sealed state. The communication between the cleaning fluid passage and the pressurizing chamber and the blocking thereof are automatically achieved in conjunction with the sliding operation of the valve seat seal portion.
[0012]
An elastic sealing material is disposed between the cleaning fluid passage formed in the valve seat seal portion and the pressurizing chamber, and the elastic sealing material is moved between the non-sealing position and the sealing position by sliding operation of the valve seat seal portion. Thus, the cleaning fluid is communicated and shut off.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of the present invention will be described in detail below. According to the present invention, a valve seat seal portion is disposed on an inner peripheral surface of a valve main body penetrating a cylindrical fluid passage, and a disk-shaped valve body that can be driven and rotated from the outside is supported in the valve main body. A butterfly valve that opens and closes a fluid passage by bringing the outer peripheral surface of a body into contact with and separating from a valve seat seal portion, and in particular, an industrial valve that controls a fluid containing solid matter such as powder and granular materials Is preferred.
[0014]
In such a butterfly valve, the valve seat seal portion disposed on the inner peripheral surface of the valve body is slidable between a seal position in close contact with the outer peripheral surface of the valve body and a retracted position away from the outer peripheral surface of the valve body. In addition, it is possible to remove the solid matter present on the valve seat seal surface by injecting the cleaning fluid onto the valve seat seal surface, and the cleaning fluid injection is opened and closed in conjunction with the slide operation of the valve seat seal portion. It is characterized by being controlled.
[0015]
The valve seat seal portion has a pressurizing operation portion located in a pressurizing chamber into which pressurized fluid is introduced from the outside, and the pressure contact position with the valve body is retracted by the fluid pressure applied to the pressurizing operation portion. It can slide between positions.
[0016]
A cleaning fluid passage is formed in the valve seat seal portion. One end of the cleaning fluid passage opens to the valve seat seal surface, and the other end communicates with the pressurizing chamber of the valve seat seal portion. The communication between the cleaning fluid passage and the pressurizing chamber is performed while the valve seat seal portion slides from the retracted position to the seal position, and the communication is cut off when the valve seat seal portion presses against the valve body and shifts to the sealed state. It has come to be. The communication between the cleaning fluid passage and the pressurizing chamber and the blocking thereof are automatically achieved in conjunction with the sliding operation of the valve seat seal portion.
[0017]
The structure that automatically achieves the communication between the cleaning fluid passage and the pressurizing chamber and the shut-off thereof, for example, arranges an elastic sealing material such as an O-ring between the cleaning fluid passage formed in the valve seat seal portion and the pressurizing chamber. The elastic sealing material can be easily achieved by moving between the non-sealing position and the sealing position by the sliding operation of the valve seat seal portion. The cleaning fluid is preferably a gas such as air, but may be water or other liquid. The cleaning fluid is selected according to the property of the controlled fluid that is controlled by the butterfly valve. The cleaning fluid has a pressure higher than that of the controlled fluid.
[0018]
【Example】
1 and 2, (1) is a valve body of a butterfly valve, and a cylindrical fluid passage (2) is provided therethrough. (3) is a disc-shaped valve body rotatably supported in the fluid passage of the valve body (1), and is driven and rotated by a desired actuator from the outside of the valve body. (4) is an annular seal member disposed on the inner peripheral surface of the fluid passage (2) of the valve body. The seal member constitutes a valve seat seal portion that contacts and separates from the outer peripheral surface of the valve body (3) to enable opening and closing of the fluid passage.
[0019]
The valve seat seal part (4) has a pressurizing operation part that forms a pressurizing chamber (5) and (6) with the valve body (1), and controls the fluid pressure supplied to the pressurizing chamber. The valve seat seal part (4) is slidable between a sealing position (position in FIG. 2) where the valve body (3) is pressed and a retracted position (position in FIG. 1) away from the valve body (3). Configured. The pressurizing operation part is formed in a piston-like protrusion (7) located in the pressurizing chambers (5) and (6), and the pressurizing chamber (5) partitioned on both sides of the piston-like protrusion (7). (6) communicates with pressure ports (8) and (9) connected to an external pressure source. When pressure fluid is introduced from any one of the pressure ports (8) and (9), one of the pressurizing chambers (5) and (6) on both sides of the piston-like protrusion (7) is pressurized, and the valve seat The seal part (4) slides.
[0020]
The valve seat seal portion (4) is perforated with a cleaning fluid passage (10), and one end of the cleaning fluid passage (10) opens into the valve seat surface (4a) of the valve seat seal portion (4). The other end of the passage (10) communicates with the groove (12). The groove (12) communicates with one pressurizing chamber (5) that pressurizes the valve seat seal portion (4) so as to slide in the seal position direction. Therefore, when the valve seat seal portion (4) is pressurized and slides in the direction of the seal position in pressure contact with the valve body, at the same time, part of the pressurized fluid is introduced into the cleaning fluid passage (10) and the injection nozzle at the tip From (11), it is sprayed onto the valve seat surface and the sealing surface of the valve body, and the fixed matter existing there is blown away and removed. When the valve is closed, the injection nozzle (11) is blocked by the sealing surface of the valve body, so that the ejection of the cleaning fluid automatically stops.
[0021]
When the valve is opened, pressure fluid is introduced into the other pressurizing chamber (6), the valve seat seal (4) is pressurized in a direction away from the valve body (3), and slides to the retracted position. At this time, since the supply of the pressure fluid to the one pressurizing chamber (5) is stopped, the pressure fluid is not discharged unnecessarily. When the valve is opened, the valve seat seal portion (4) slides away from the valve body (3), and therefore does not slide with the valve seat seal portion when the valve body (3) rotates. Wear of the seal portion can be prevented. Further, since the valve body and the valve seat seal portion do not slide, there is no contact with the valve seat seal portion when the valve body is opened and closed, the driving torque is reduced, and the valve body can be rotated with a small driving force. .
[0022]
(13) is a movable O-ring disposed adjacent to the groove (12) between the piston-like protrusion (7) and the valve body, and is used to slide the valve seat seal (4). Correspondingly, it moves between the non-sealing position shown in FIG. 1 and the sealing position shown in FIG. That is, in the non-sealing position, the O-ring (13) is located in the groove (12) of the piston-like protrusion (7) and is in an uncompressed state, so that one pressurizing chamber (5) and the cleaning fluid passage ( It is in communication with 10). In the sealing position of FIG. 2, the O-ring (13) comes out of the groove (12) by the sliding of the valve seat seal portion (4) and becomes compressed, and the piston-like protrusion (7) and the valve body ( 1) is sealed. Thus, when the valve seat seal portion (4) moves to the seal position, the sealing action of the O-ring (13) cooperates with the closing of the injection nozzle, and the injection of the cleaning fluid is more reliably stopped. In order to simultaneously realize the sliding operation of the valve seat seal portion (4) and the ejection of the cleaning fluid from the ejection nozzle, it is possible to provide an appropriate throttle in the fluid passage (10).
[0023]
(14) is an O-ring disposed between the valve body and the valve seat seal portion, which seals the pressurizing chambers (5) and (6) to prevent fluid leakage. The pressurized fluid introduced from the outside is preferably a fluid that does not interfere with the controlled fluid, such as compressed air, and has a higher pressure than the controlled fluid.
[0024]
【The invention's effect】
According to the present invention, sliding between the valve seat and the valve body can be avoided by sliding the valve seat seal portion, thereby preventing wear and reducing the valve body driving torque. The solid matter on the valve seat surface can be removed by spraying the cleaning fluid, and the deterioration of the sealing performance and the wear and damage of the valve seat due to the presence of the solid matter can be avoided. The injection of the cleaning fluid can be automatically controlled in response to the slide of the valve seat seal, and it is possible to suitably achieve the injection timing and avoid unnecessary injection.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a state when the valve opening / closing mechanism of the present invention is opened. FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state when the valve is closed. FIG. 3 is a diagram showing a solid object between a valve body and a valve seat. Sectional view showing the state of intervention [Explanation of symbols]
(1) Valve body
(2) Fluid passage
(3) Valve body
(4) Valve seat seal
(5) Pressurization chamber
(6) Pressurization chamber
(7) Piston-like protrusion
(8) Pressure port
(9) Pressure port
(10) Cleaning fluid passage
(11) Injection nozzle
(12) Groove
(13) Movable O-ring
(14) O-ring
