JP3825213B2 - Ultrasonic flaw detection method for pipe welded joints - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、配管の溶接継手のように、内表面の凹凸や引張残留応力や冶金的な変質に起因して、溶接継手近傍の内面から発生する振動疲労割れや応力腐食割れを外部から推定し、製造者においては出荷の可否を、使用者においては取り替えの要否を判断するための情報を得られるようにした配管溶接継手の超音波探傷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
配管に生じる割れは、その深さが管厚の1/10以上に達すると、それまでに費やした期間よりも短い期間で急激に成長し、配管を貫通するおそれがあることが知られている。そのため、深さが管厚の1/10程度以下の比較的浅い割れを検出し得るようにすることが望まれている。
【0003】
配管の内面の割れに対しては、現在、超音波を入射して割れからの反射波(エコー)を検知する超音波探傷法が主流となっている。具体的には、図15(a)に示すように、超音波探触子1を配管2の割れ3が存在する可能性の高い位置に押し当て、20゜〜30゜の拡がり(発散角)で超音波4を入射し、割れ3によって反射された反射波5の音圧の変化を図15(b)に示すような電気信号に変え、そのピーク値を計測する。そして、予め確認しておいた割れ3の深さと電気信号のピーク値との関係を参照して、上記位置における割れ3の深さを推定する。その後、上記計測を位置を変えて多数回行い、割れ3の深さと拡がりを求めて行くようにする。なお、図15中、符号6は溶接継手である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の超音波探傷手段では、超音波4の発散角が20゜〜30゜の標準的な超音波探触子1が使用されているが、管厚の1/10相当の浅い割れ3、或いは、0.5mm以下の浅い割れ3から得られる音圧は低いため、信号とノイズとの判別が難しかった。
【0005】
そのため、図16(a)に示すように、発散角が5゜〜10゜と狭い集束型の超音波探触子7を使用して、割れ3から強い反射音圧を得ることも行われたが、視野が狭いため、管厚相当の距離で溶接線に近付いたり遠ざかったりする、いわゆる位置の揺らぎがある現実の割れ3を見落すことがあった。また、発散角が狭いため、多数の凹凸面を有してジグザグ状を呈している現実の割れ3から安定した反射音圧を得ることが難しいなどの問題があり、広くは用いられなかった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、配管の内面に発生する微小な割れを精度良く計測することのできる配管溶接継手の超音波探傷方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、配管の円周方向へ延びる溶接継手に対し、溶接継手に沿って円周方向へ位置を移動しつつ配管の外面側から超音波を入射して割れからの反射波を検知し割れを計測する配管溶接継手の超音波探傷方法において、溶接継手近傍の割れが推測される位置と超音波の入射角とに基づき溶接継手に対し超音波探触子を置くべき基点までの距離を定め、超音波の発散角が5゜〜10゜と狭い集束型超音波探触子を配管外面の溶接継手から管軸方向へ上記距離を有した基点位置に配置し、前記集束型超音波探触子を円周方向へ1゜〜5゜の微小ピッチずつ位置を移動しつつ全周に亘り走査させ、溶接継手に対し管軸方向から超音波を入射することにより得られた反射波と、溶接継手に対し管軸方向から5゜〜15゜傾斜させて超音波を入射することにより得られた反射波と、溶接継手に対し管軸方向から−5゜〜−15゜傾斜させて超音波を入射することにより得られた反射波との3種類の反射波を計測し、同一の到達位置からの上記3種類の反射波のうちの最大値を採用して割れの形状を推定することを特徴としている。
【0008】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、集束型超音波探触子を用いることにより、割れから高い反射音圧が得られるので、信号とノイズとを確実に判別して深さが管厚の1/10程度以下の微小な割れを検知することができるようになる。
【0009】
集束型超音波探触子を円周方向へ1゜〜5゜の微小ピッチずつ位置を移動しつつ全周に亘り走査させることにより、全周を漏れなく計測することが可能となる。
【0010】
超音波を管軸方向から入射した反射波と、管軸方向から5゜〜15゜傾斜させて入射した反射波と、管軸方向から−5゜〜−15゜傾斜させて入射した反射波との3種類の反射波のうちの最大値を採用することにより、ジグザグ状を呈している現実の割れから安定した反射音圧を得ることができるようになる。
【0011】
以上により、配管の内面に発生する微小な割れを確実且つ精度良く計測することが可能となる。
【0012】
請求項2に記載された発明では、配管の管軸方向へ延びる溶接継手に対し、溶接継手に沿って管軸方向へ位置を移動しつつ配管の外面側から超音波を入射して割れからの反射波を検知し割れを計測する配管溶接継手の超音波探傷方法において、溶接継手近傍の割れが推測される位置と超音波の入射角とに基づき溶接継手に対し超音波探触子を置くべき基点までの距離を定め、超音波の発散角が5゜〜10゜と狭い集束型超音波探触子を配管外面の溶接継手から円周方向へ上記距離を有した基点位置に配置し、前記集束型超音波探触子を管軸方向へ1mm〜2mmの微小ピッチずつ位置を移動しつつ溶接継手の全長に亘り走査させ、溶接継手に対し円周方向から超音波を入射することにより得られた反射波と、溶接継手に対し円周方向から5゜〜15゜傾斜させて超音波を入射することにより得られた反射波と、溶接継手に対し円周方向から−5゜〜−15゜傾斜させて超音波を入射することにより得られた反射波との3種類の反射波を計測し、同一の到達位置からの上記3種類の反射波のうちの最大値を採用して割れの形状を推定することを特徴としている。
【0013】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、集束型超音波探触子を用いることにより、割れから高い反射音圧が得られるので、信号とノイズとを確実に判別して深さが管厚の1/10程度以下の微小な割れを検知することができるようになる。
【0014】
集束型超音波探触子を管軸方向へ所要のピッチずつ位置を移動しつつ溶接継手の全長に亘り走査させることにより、溶接継手の全長を漏れなく計測することが可能となる。
【0015】
超音波を円周方向から入射した反射波と、円周方向から5゜〜15゜傾斜させて入射した反射波と、円周方向から−5゜〜−15゜傾斜させて入射した反射波との3種類の反射波のうちの最大値を採用することにより、ジグザグ状を呈している現実の割れから安定した反射音圧を得ることができるようになる。
【0016】
以上により、配管の内面に発生する微小な割れを確実且つ精度良く計測することが可能となる。
【0017】
請求項3に記載された発明では、前記基点位置に対し管厚の0.1〜0.3倍の距離だけ溶接継手に近付けた位置と、前記基点位置に対し管厚の0.1〜0.3倍の距離だけ溶接継手に遠ざけた位置とを新たな基点位置として上記請求項1または請求項2の操作を行い、上記3つの基点位置から得られた3種類の最大値の反射波のうちの更に最大値を採用して割れの形状を推定するか、または、上記に加えて、最初の基点位置に対し管厚の0.4〜0.6倍の距離だけ溶接継手に近付けた位置と、最初の基点位置に対し管厚の0.4〜0.6倍の距離だけ溶接継手に遠ざけた位置とを新たな基点位置として上記請求項1または請求項2の操作を行い、上記5つの基点位置から得られた5種類の最大値の反射波のうちの更に最大値を採用して割れの形状を推定することを特徴としている。
【0018】
このように構成された請求項3にかかる発明によれば、基点位置を管軸方向へ変えて上記請求項1または請求項2の操作を行うことにより、管厚相当の範囲に対し、計測を行うことが可能となる。よって、溶接線に近付いたり遠ざかったりする、いわゆる位置の揺らぎがある現実の割れを漏れなく計測することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図示例と共に説明する。
【0020】
図1〜図5は、この発明の実施の形態を示すものである。なお、前記従来例と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0021】
この実施の形態に使用する配管溶接継手の超音波探傷装置は、超音波4の発散角が狭い集束型超音波探触子11と、特に図示しないが、該集束型超音波探触子11を溶接継手12に沿って移動する移動用駆動部と、該移動用駆動部を制御する移動部制御部と、前記集束型超音波探触子11を溶接継手12に対して傾斜させる回転駆動部と、該回転駆動部を制御する駆動部制御部と、反射波5の最大値を求める音圧信号ピーク値A/D変換部と、反射波5の音圧信号と集束型超音波探触子11の傾斜角13とを記録する記録部と、反射波5の音圧信号と集束型超音波探触子11の傾斜角13とをプロットするプロット部と、各種設定パネルなどとを備えている。
【0022】
そして、配管2の円周方向33へ延びる溶接継手12に対し、溶接継手12に沿って円周方向33へ位置を移動しつつ配管2の外面側から超音波4を入射して割れ3からの反射波5を検知し割れ3を計測する場合に、図2(a)に示すように、溶接継手12近傍の割れ3が推測される位置と超音波4の入射角とに基づき溶接継手12に対し超音波探触子1を置くべき基点位置14までの距離15を定める。
【0023】
次に、超音波4の発散角が狭い集束型超音波探触子11を配管2外面の溶接継手12から管軸方向16へ上記距離15を有した基点位置14に配置し、前記集束型超音波探触子11を円周方向33へ1゜〜5゜の微小ピッチずつ位置を移動しつつ全周に亘り走査させる。
【0024】
そして、図1(b)に示すように、溶接継手12に対し管軸方向16(溶接継ぎ手12垂直な方向)から超音波4を入射し、反射波5を得る。また、図1(c)に示すように、溶接継手12に対し管軸方向16から5゜〜15゜傾斜させて超音波4を入射し、反射波5を得る。更に、図1(d)に示すように、溶接継手12に対し管軸方向16から−5゜〜−15゜傾斜させて超音波4を入射し、反射波5を得る。以上により、ほぼ同一の到達位置からの上記3種類の反射波5を計測する。
【0025】
この場合、一箇所で、管軸方向16から超音波4を入射する操作と、管軸方向16から5゜〜15゜傾斜させて超音波4を入射する操作と、管軸方向16から−5゜〜−15゜傾斜させて超音波4を入射する操作との全てを行ってから、集束型超音波探触子11を円周方向33へ走査させるようにしても良い。
【0026】
或いは、管軸方向16から超音波4を入射する操作を行いつつ集束型超音波探触子11を円周方向33へ走査した後、管軸方向16から5゜〜15゜傾斜させて超音波4を入射する操作を行いつつ集束型超音波探触子11を円周方向33へ走査させ、最後に、管軸方向16から−5゜〜−15゜傾斜させて超音波4を入射する操作を行いつつ集束型超音波探触子11を円周方向33へ走査させるようにしても良い。
【0027】
なお、集束型超音波探触子11を傾斜させた場合の集束型超音波探触子11の位置は、集束型超音波探触子11を傾斜させたことによる超音波4の到達位置に修正しておく。
【0028】
但し、集束型超音波探触子11の傾斜角13が小さい場合や、集束型超音波探触子11の入射角が45゜以下の場合には、集束型超音波探触子11の傾斜による超音波4の到達位置と集束型超音波探触子11の位置とのズレ量は小さいので、位置の修正操作は省略しても良い。また、比較的深い割れ3を対照とする場合には、割れ3の長さの計測誤差の許容範囲が大きいので、位置の修正操作は省略できる。
【0029】
そして、最後に、図1(e)に示すように、ほぼ同一の到達位置からの上記3種類の反射波5のうちの最大値を採用して、割れ3と位置との関係をプロットすることにより、割れ3の形状を推定する。
【0030】
更に、上記に加えて、前記基点位置14に対し管厚の0.1〜0.3倍の距離だけ溶接継手12に近付けた位置17と、前記基点位置14に対し管厚の0.1〜0.3倍の距離だけ溶接継手12から遠ざけた位置18とを新たな基点位置としてそれぞれ上記操作を行う。
【0031】
必要に応じて更に、最初の基点位置14に対し管厚の0.4〜0.6倍の距離だけ溶接継手12に近付けた位置19と、最初の基点位置14に対し管厚の0.4〜0.6倍の距離だけ溶接継手12から遠ざけた位置20とを新たな基点位置としてそれぞれ上記操作を行う。
【0032】
そして、同一の位置から得られた3種類または5種類の反射波5のうちの最大値を採用して割れ3の形状を推定する。
【0033】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0034】
配管溶接継手12の超音波探傷装置は、図1、図2に示すように、集束型超音波探触子11が発散角の狭い超音波4を配管2へ入射し、溶接継手12近傍に発生した割れ3からの反射波5を受信する。集束型超音波探触子11は、ビームの拡がりがほぼ一定しており、図3に示すように、約±10゜の指向性を有している。移動部制御部は移動用駆動部へ制御信号を送って集束型超音波探触子11を溶接継手12に沿って所要のピッチずつ移動させる。駆動部制御部は回転駆動部へ制御信号を送って集束型超音波探触子11を傾斜させる。
【0035】
そして、音圧信号ピーク値A/D変換部が、同一位置についての反射波5のうちの最大値を求める。更に、記録部が反射波5の音圧信号と集束型超音波探触子11の傾斜角13とを記録し、プロット部がこれをプロットする。
【0036】
このように、集束型超音波探触子11を用いることにより、割れ3から高い反射音圧が得られるので、信号とノイズとを確実に判別して微小な割れ3を検知することができるようになる。
【0037】
集束型超音波探触子11を円周方向33へ1゜〜5゜の微小ピッチずつ位置を移動しつつ全周に亘り走査させることにより、全周を漏れなく計測することが可能となる。
【0038】
超音波4を管軸方向16から入射した反射波5と、管軸方向16から5゜〜15゜傾斜させて入射した反射波5と、管軸方向16から−5゜〜−15゜傾斜させて入射した反射波5との3種類の反射波5のうちの最大値を採用することにより、多数の凹凸面を有してジグザグ状を呈している現実の割れ3から安定した反射音圧を得ることができるようになる。
【0039】
即ち、現実の割れ3は、図1に示すように、直径1mm〜5mmの小平面21〜23の集合体となっており、約半数は、溶接継手12に対し10゜以上の傾きを有しているが、そのほとんどは20゜以内の傾きとなっているので、超音波4を管軸方向16から±5゜〜±15゜傾斜させて入射させることにより、ほとんどの割れ3を計測することが可能となる。なお、図4に示すように、超音波4を傾斜させずに入射させるのみであると、10゜以上の傾きを有する割れ3から十分な反射音圧を得ることができない。
【0040】
以上により、配管2の内面に発生する微小な割れ3を確実且つ精度良く計測することが可能となる。
【0041】
また、基点位置14を、管厚の±0.1〜±0.3倍、或いは更に、管厚の±0.4〜±0.6倍管軸方向16へ変えて上記の操作を行うことにより、管厚相当の範囲に対し、計測を行うことが可能となる。よって、図5に示すように、溶接弱点部の軸方向のバラツキに依存して溶接線(溶接継手12)に近付いたり遠ざかったりする、いわゆる位置の揺らぎ(イ≠ロ≠ハ≠ニ)がある現実の割れ3を漏れなく計測することが可能となる。なお、溶接弱点部とは、開先の溶け込み不足や、溶接止端部の突出や、溶接中に400℃〜600℃の温度域に長時間保たれたことにより生じた変質部などである。
【0042】
なお、本発明の他の実施の形態として、配管2の管軸方向16へ延びる溶接継手12に対し、溶接継手12に沿って管軸方向16へ位置を移動しつつ配管2の外面側から超音波4を入射して割れ3からの反射波5を検知し割れ3を計測する場合に適用することが可能である。
【0043】
この場合には、溶接継手12近傍の割れ3が推測される位置と超音波4の入射角とに基づき溶接継手12に対し超音波探触子1を置くべき基点位置14までの距離15を定め、超音波4の発散角が狭い集束型超音波探触子11を配管2外面の溶接継手12から円周方向33へ上記距離15を有した基点位置14に配置し、前記集束型超音波探触子11を管軸方向16へ微小ピッチ、例えば、1mm〜2mmずつ位置を移動しつつ溶接継手12の全長に亘り走査させ、溶接継手12に対し円周方向33から超音波4を入射することにより得られた反射波5と、溶接継手12に対し円周方向33から5゜〜15゜傾斜させて超音波4を入射することにより得られた反射波5と、溶接継手12に対し円周方向33から−5゜〜−15゜傾斜させて超音波4を入射することにより得られた反射波5との3種類の反射波5を計測し、ほぼ同一の到達位置からの上記3種類の反射波5のうちの最大値を採用して、割れ3と位置との関係をプロットすることにより、割れ3の形状を推定するようにする。
【0044】
このように、配管2の管軸方向16へ延びる溶接継手12に対して適用した場合でも、集束型超音波探触子11を用いることにより、割れ3から高い反射音圧が得られるので、信号とノイズとを確実に判別して微小な割れ3を検知することができるようになる。
【0045】
集束型超音波探触子11を管軸方向16へ微小ピッチずつ位置を移動しつつ溶接継手12の全長に亘り走査させることにより、溶接継手12の全長を漏れなく計測することが可能となる。
【0046】
超音波4を円周方向33から入射した反射波5と、円周方向33から5゜〜15゜傾斜させて入射した反射波5と、円周方向33から−5゜〜−15゜傾斜させて入射した反射波5との3種類の反射波5のうちの最大値を採用することにより、ジグザグ状を呈している現実の割れ3から安定した反射音圧を得ることができるようになる。
【0047】
以上により、配管2の内面に発生する微小な割れ3を確実且つ精度良く計測することが可能となる。
【0048】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
呼び径が20mm、耐圧が160キロの配管2の内面に深さが、それぞれ、
0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm、幅が0.5mmのスリット状の人工欠陥を設け、配管2の外面に対し、入射角が70゜、焦点直径が2mm、深さ方向表現の焦点距離が2mm〜8mmの集束型超音波探触子11を押し当てて、配管2の円周上を1゜おきに移動させ、上記スリットを狙って超音波4を送受信して、反射波5の音圧信号のピーク値を記録した。
【0049】
その結果、図6に示すように、ノイズが数%であり、0.5mmの深さのスリットが明確に認識できることが確認された。
【0050】
一方、比較例として、発散角の広い標準の超音波探触子1を用いた場合には、図7に示すように、dB表示のCRT画面上で20%高さのノイズが見られ、0.5mmの深さのスリットは、ノイズに隠されて検出できないことが確認された。
(実施例2)
呼び径が20mm、耐圧が160キロのステンレスパイプとソケットとで溶接継手12を作り、濃度が42%で沸騰状態の塩化マグネシウム水溶液に1.5時間浸漬した。この配管2に対し、実施例1で用いた集束型超音波探触子11を用い、集束型超音波探触子11の傾斜角13が±10゜、円周方向33の移動距離(角)が10゜の条件で走査させた。
【0051】
その結果、図8に示すように、円周角10゜〜100゜の位置で比較的高い反射波5を得た。割れ3の最大深さは2.0mm(100%の位置が2mmに相当する)、応力腐食割れ3の長さは角度表示で75゜となった。これは、図9に示すように、配管2を切断し顕微鏡観察して得られた割れ3の深さとほぼ一致した。一方、集束型超音波探触子11を傾斜させずに用いた場合には、図10に示すように、十分な反射音圧が得られず、しかも、60゜や80゜の位置で割れ3が検出されなかった。
(実施例3)
呼び径が20mm、耐圧が160キロのステンレスパイプとソケットとで溶接継手12を作り、濃度が42%で沸騰状態の塩化マグネシウム水溶液に1.0時間浸漬した。この配管2に対し、実施例1で用いた集束型超音波探触子11を用い、集束型超音波探触子11の傾斜角13が±10゜、円周方向33の移動距離(角)が1゜の条件で走査させた。
【0052】
その結果、図11に示すように、円周角270゜〜360゜の位置でノイズの2倍となる反射波5を得た。校正線図より、割れ3の最大深さは0.6mm(100%の位置が2mmに相当する)となった。これは、図12に示すように、配管2を切断し顕微鏡観察して得られた割れ3の深さ0.25mmと比較的近いものであった。
【0053】
一方、比較実施例として、集束型超音波探触子11を傾斜させずに計測した場合には、図13に示すように、割れ3の存在が示唆される程度であり、発散角の広い標準の超音波探触子1を用いた場合には、図14に示すように、ノイズに埋もれていた。
【0054】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、集束型超音波探触子を用いることにより、割れから高い反射音圧が得られるので、信号とノイズとを確実に判別して深さが管厚の1/10程度以下の微小な割れを検知することができるようになる。
【0055】
集束型超音波探触子を円周方向へ1゜〜5゜の微小ピッチずつ位置を移動しつつ全周に亘り走査させることにより、全周を漏れなく計測することが可能となる。
【0056】
超音波を管軸方向から入射した反射波と、管軸方向から5゜〜15゜傾斜させて入射した反射波と、管軸方向から−5゜〜−15゜傾斜させて入射した反射波との3種類の反射波のうちの最大値を採用することにより、ジグザグ状を呈している現実の割れから安定した反射音圧を得ることができるようになる。
【0057】
以上により、配管の内面に発生する微小な割れを確実且つ精度良く計測することが可能となる。
【0058】
請求項2の発明によれば、集束型超音波探触子を用いることにより、割れから高い反射音圧が得られるので、信号とノイズとを確実に判別して深さが管厚の1/10程度以下の微小な割れを検知することができるようになる。
【0059】
集束型超音波探触子を管軸方向へ所要のピッチずつ位置を移動しつつ溶接継手の全長に亘り走査させることにより、溶接継手の全長を漏れなく計測することが可能となる。
【0060】
超音波を円周方向から入射した反射波と、円周方向から5゜〜15゜傾斜させて入射した反射波と、円周方向から−5゜〜−15゜傾斜させて入射した反射波との3種類の反射波のうちの最大値を採用することにより、ジグザグ状を呈している現実の割れから安定した反射音圧を得ることができるようになる。
【0061】
以上により、配管の内面に発生する微小な割れを確実且つ精度良く計測することが可能となる。
【0062】
請求項3の発明によれば、基点位置を管軸方向へ変えて上記請求項1または請求項2の操作を行うことにより、管厚相当の範囲に対し、計測を行うことが可能となる。よって、溶接線に近付いたり遠ざかったりする、いわゆる位置の揺らぎがある現実の割れを漏れなく計測することが可能となる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は本発明の実施の形態にかかる集束型超音波探触子を用いた探傷方法を示す図である。
【図2】(a)は本発明の実施の形態にかかる集束型超音波探触子を用いて配管溶接継手の割れを計測している状態を示す部分拡大側方断面図、(b)は(a)の超音波と反射波の波形を示すグラフである。
【図3】集束型超音波探触子の指向性を示すグラフである。
【図4】(a)(b)は比較例として集束型超音波探触子を傾斜させない場合の図1と同様の図である。
【図5】溶接継手近傍の割れの位置の揺らぎを示す斜視図である。
【図6】実施例1にかかるスリット状人工欠陥からの反射波を示すグラフである。
【図7】実施例1の比較例にかかるスリット状人工欠陥からの反射波を示すグラフである。
【図8】実施例2にかかる典型的な応力腐食割れからの反射波を示すグラフである。
【図9】典型的な応力腐食割れの顕微鏡観察による形状を示すグラフである。
【図10】実施例2の比較例にかかる典型的な応力腐食割れからの反射波を示すグラフである。
【図11】実施例3にかかる微小な応力腐食割れからの反射波を示すグラフである。
【図12】微小な応力腐食割れの顕微鏡観察による形状を示すグラフである。
【図13】実施例3の比較例にかかる集束型超音波探触子を傾斜させない場合の微小な応力腐食割れからの反射波を示すグラフである。
【図14】実施例3の比較例にかかる標準的な超音波探触子を用いた場合の微小な応力腐食割れからの反射波を示すグラフである。
【図15】(a)は標準的な超音波探触子を用いて配管溶接継手の割れを計測している状態を示す従来例の部分拡大側方断面図、(b)は(a)の超音波と反射波の波形を示すグラフである。
【図16】(a)は集束型の超音波探触子を用いて配管溶接継手の割れを計測している状態を示す従来例の部分拡大側方断面図、(b)は(a)の超音波と反射波の波形を示すグラフである。
【符号の説明】
2 配管
3 割れ
4 超音波
5 反射波
11 集束型超音波探触子
12溶接継手
13 傾斜角
14 基点位置
15 距離
16 管軸方向
17 位置
18 位置
19 位置
20 位置
33 円周方向[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
This invention estimates from the outside the vibration fatigue cracks and stress corrosion cracks that occur on the inner surface near the welded joint due to unevenness on the inner surface, tensile residual stress, and metallurgical alteration, such as welded joints in pipes. Further, the present invention relates to an ultrasonic flaw detection method for a pipe-welded joint in which information for determining whether or not shipment is possible for a manufacturer and whether replacement is necessary for a user is obtained.
[0002]
[Prior art]
It is known that cracks that occur in pipes may grow rapidly and penetrate through pipes when the depth reaches 1/10 or more of the pipe thickness, in a period shorter than the period spent so far. . Therefore, it is desired to detect a relatively shallow crack whose depth is about 1/10 or less of the tube thickness.
[0003]
For cracking of the inner surface of a pipe, an ultrasonic flaw detection method in which an ultrasonic wave is incident and a reflected wave (echo) from the crack is detected is currently mainstream. Specifically, as shown in FIG. 15A, the ultrasonic probe 1 is pressed against a position where there is a high possibility that the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such conventional ultrasonic flaw detection means, the standard ultrasonic probe 1 having a divergence angle of the
[0005]
Therefore, as shown in FIG. 16A, a strong reflected sound pressure was obtained from the
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide an ultrasonic flaw detection method for a pipe welded joint that can solve the above-described problems and can accurately measure a minute crack generated on the inner surface of the pipe.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, in the invention described in claim 1, with respect to the welded joint extending in the circumferential direction of the pipe, the position is moved in the circumferential direction along the welded joint while moving from the outer surface side of the pipe. In an ultrasonic flaw detection method for pipe welded joints, in which reflected waves from cracks are detected by measuring the incidence of sound waves, the cracks are detected. Determine the distance to the base point where the ultrasonic probe should be placed, and set the ultrasonic divergence angle as narrow as 5 ° to 10 ° between the welded joint on the pipe outer surface and the above-mentioned distance in the tube axis direction. The focused ultrasonic probe is scanned over the entire circumference while moving the position by a fine pitch of 1 ° to 5 ° in the circumferential direction, and the welded joint is superposed from the tube axis direction. The reflected wave obtained by the incident sound wave and the pipe axis against the welded joint Reflected waves obtained by injecting ultrasonic waves at an angle of 5 ° to 15 ° from the direction and obtained by injecting ultrasonic waves at an angle of −5 ° to −15 ° from the tube axis direction with respect to the weld joint. It is characterized in that three types of reflected waves with the reflected wave are measured and the shape of the crack is estimated by adopting the maximum value of the three types of reflected waves from the same arrival position.
[0008]
According to the invention according to claim 1 configured as described above, since the high reflected sound pressure can be obtained from the crack by using the focusing type ultrasonic probe, the signal and the noise are reliably discriminated and the depth is determined. It becomes possible to detect minute cracks of about 1/10 or less of the tube thickness .
[0009]
By scanning the focus type ultrasonic probe over the entire circumference while moving the position in the circumferential direction by a minute pitch of 1 ° to 5 °, the entire circumference can be measured without omission.
[0010]
A reflected wave incident from the tube axis direction, a reflected wave incident at an angle of 5 ° to 15 ° from the tube axis direction, and a reflected wave incident at an angle of −5 ° to −15 ° from the tube axis direction By adopting the maximum value among the three kinds of reflected waves, it is possible to obtain a stable reflected sound pressure from an actual crack presenting a zigzag shape.
[0011]
As described above, it is possible to reliably and accurately measure a minute crack generated on the inner surface of the pipe.
[0012]
In the invention described in
[0013]
According to the invention according to
[0014]
By scanning the focused ultrasonic probe over the entire length of the welded joint while moving the position in the pipe axis direction by a required pitch, the entire length of the welded joint can be measured without leakage.
[0015]
A reflected wave incident from the circumferential direction, a reflected wave incident at an angle of 5 ° to 15 ° from the circumferential direction, and a reflected wave incident at an angle of −5 ° to −15 ° from the circumferential direction By adopting the maximum value among the three kinds of reflected waves, it is possible to obtain a stable reflected sound pressure from an actual crack presenting a zigzag shape.
[0016]
As described above, it is possible to reliably and accurately measure a minute crack generated on the inner surface of the pipe.
[0017]
In the invention described in
[0018]
According to the invention according to
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described together with illustrated examples.
[0020]
1 to 5 show an embodiment of the present invention. Note that the same or equivalent parts as those in the conventional example are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted.
[0021]
An ultrasonic flaw detector for a pipe welded joint used in this embodiment includes a focused
[0022]
Then, with respect to the welded joint 12 extending in the
[0023]
Next, the focusing type
[0024]
Then, as shown in FIG. 1 (b), the
[0025]
In this case, the operation of injecting the
[0026]
Alternatively, after performing the operation of making the
[0027]
The position of the focused
[0028]
However, when the
[0029]
Finally, as shown in FIG. 1 (e), the maximum value of the three kinds of reflected
[0030]
Further, in addition to the above, a position 17 that is close to the welded joint 12 by a distance of 0.1 to 0.3 times the pipe thickness with respect to the base position 14 and a pipe thickness of 0.1 to 0.1 with respect to the base position 14. The above operation is performed with the position 18 away from the weld joint 12 by a distance of 0.3 times as a new base point position.
[0031]
Further, if necessary, a
[0032]
And the shape of the
[0033]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0034]
As shown in FIGS. 1 and 2, the ultrasonic flaw detector for the pipe welded joint 12 is generated in the vicinity of the welded joint 12 when the focused
[0035]
Then, the sound pressure signal peak value A / D converter determines the maximum value of the reflected
[0036]
Thus, since the high reflected sound pressure can be obtained from the
[0037]
By scanning the focus type
[0038]
The
[0039]
That is, as shown in FIG. 1, the
[0040]
As described above, the
[0041]
Further, the above operation is performed by changing the base point position 14 to ± 0.1 to ± 0.3 times the tube thickness, or further ± 0.4 to ± 0.6 times the tube thickness, and to the
[0042]
As another embodiment of the present invention, with respect to the welded joint 12 extending in the
[0043]
In this case, a
[0044]
Thus, even when applied to the welded joint 12 extending in the pipe
[0045]
By scanning the focused
[0046]
The
[0047]
As described above, the
[0048]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
Example 1
The depth on the inner surface of the
A slit-shaped artificial defect of 0.5 mm, 1.0 mm, 1.5 mm, 2.0 mm, 2.5 mm, 3.0 mm and a width of 0.5 mm is provided, and the incident angle is 70 ° with respect to the outer surface of the
[0049]
As a result, as shown in FIG. 6, it was confirmed that the noise was several percent and a slit having a depth of 0.5 mm could be clearly recognized.
[0050]
On the other hand, when a standard ultrasonic probe 1 having a wide divergence angle is used as a comparative example, as shown in FIG. 7, 20% high noise is seen on the CRT screen of dB display. It was confirmed that a slit with a depth of 5 mm was hidden by noise and could not be detected.
(Example 2)
A welded joint 12 was made of a stainless steel pipe and socket having a nominal diameter of 20 mm and a pressure resistance of 160 kg, and immersed in an aqueous magnesium chloride solution having a concentration of 42% and boiling for 1.5 hours. The focusing
[0051]
As a result, as shown in FIG. 8, a relatively high reflected
Example 3
A welded joint 12 was made of a stainless steel pipe and socket having a nominal diameter of 20 mm and a pressure resistance of 160 kg, and immersed in a boiling magnesium chloride aqueous solution at a concentration of 42% for 1.0 hour. The focusing
[0052]
As a result, as shown in FIG. 11, a reflected
[0053]
On the other hand, as a comparative example, when the focused
[0054]
【The invention's effect】
As has been described, according to the first aspect of the present invention, by using a focused ultrasonic probe, since the high reflection sound pressure from cracking resulting, deep and reliably distinguish the signal and the noise It becomes possible to detect minute cracks of about 1/10 or less of the tube thickness .
[0055]
By scanning the focus type ultrasonic probe over the entire circumference while moving the position in the circumferential direction by a minute pitch of 1 ° to 5 °, the entire circumference can be measured without omission.
[0056]
A reflected wave incident from the tube axis direction, a reflected wave incident at an angle of 5 ° to 15 ° from the tube axis direction, and a reflected wave incident at an angle of −5 ° to −15 ° from the tube axis direction By adopting the maximum value among the three kinds of reflected waves, it is possible to obtain a stable reflected sound pressure from an actual crack presenting a zigzag shape.
[0057]
As described above, it is possible to reliably and accurately measure a minute crack generated on the inner surface of the pipe.
[0058]
According to the second aspect of the present invention, since a high reflected sound pressure can be obtained from the crack by using the focusing type ultrasonic probe, it is possible to reliably discriminate between the signal and the noise and the depth is 1 / th of the tube thickness. A minute crack of about 10 or less can be detected.
[0059]
By scanning the focused ultrasonic probe over the entire length of the welded joint while moving the position in the pipe axis direction by a required pitch, the entire length of the welded joint can be measured without leakage.
[0060]
A reflected wave incident from the circumferential direction, a reflected wave incident at an angle of 5 ° to 15 ° from the circumferential direction, and a reflected wave incident at an angle of −5 ° to −15 ° from the circumferential direction By adopting the maximum value among the three kinds of reflected waves, it is possible to obtain a stable reflected sound pressure from an actual crack presenting a zigzag shape.
[0061]
As described above, it is possible to reliably and accurately measure a minute crack generated on the inner surface of the pipe.
[0062]
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A to 1E are diagrams showing a flaw detection method using a focused ultrasonic probe according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2A is a partially enlarged side cross-sectional view showing a state in which cracks in a pipe welded joint are measured using the focused ultrasonic probe according to the embodiment of the present invention, and FIG. It is a graph which shows the waveform of the ultrasonic wave and reflected wave of (a).
FIG. 3 is a graph showing the directivity of a focused ultrasonic probe.
FIGS. 4A and 4B are views similar to FIG. 1 in a case where the focusing ultrasonic probe is not tilted as a comparative example. FIGS.
FIG. 5 is a perspective view showing fluctuation of a crack position in the vicinity of a welded joint.
6 is a graph showing a reflected wave from a slit-like artificial defect according to Example 1. FIG.
7 is a graph showing a reflected wave from a slit-like artificial defect according to a comparative example of Example 1. FIG.
FIG. 8 is a graph showing reflected waves from a typical stress corrosion cracking according to Example 2.
FIG. 9 is a graph showing the shape of typical stress corrosion cracking observed with a microscope.
10 is a graph showing a reflected wave from a typical stress corrosion cracking according to a comparative example of Example 2. FIG.
11 is a graph showing a reflected wave from a minute stress corrosion crack according to Example 3. FIG.
FIG. 12 is a graph showing the shape of microscopic stress corrosion cracking observed with a microscope.
13 is a graph showing reflected waves from a minute stress corrosion crack when the focusing type ultrasonic probe according to the comparative example of Example 3 is not tilted. FIG.
14 is a graph showing reflected waves from a minute stress corrosion crack when a standard ultrasonic probe according to a comparative example of Example 3 is used. FIG.
15 (a) is a partially enlarged side sectional view of a conventional example showing a state in which a crack of a pipe welded joint is measured using a standard ultrasonic probe, and FIG. 15 (b) is a diagram of (a). It is a graph which shows the waveform of an ultrasonic wave and a reflected wave.
16 (a) is a partially enlarged side sectional view of a conventional example showing a state in which cracks of a pipe welded joint are measured using a focusing type ultrasonic probe, and FIG. 16 (b) is a diagram of (a). It is a graph which shows the waveform of an ultrasonic wave and a reflected wave.
[Explanation of symbols]
2 Piping 3
Claims (3)
溶接継手近傍の割れが推測される位置と超音波の入射角とに基づき溶接継手に対し超音波探触子を置くべき基点までの距離を定め、
超音波の発散角が5゜〜10゜と狭い集束型超音波探触子を配管外面の溶接継手から管軸方向へ上記距離を有した基点位置に配置し、
前記集束型超音波探触子を円周方向へ1゜〜5゜の微小ピッチずつ位置を移動しつつ全周に亘り走査させ、
溶接継手に対し管軸方向から超音波を入射することにより得られた反射波と、溶接継手に対し管軸方向から5゜〜15゜傾斜させて超音波を入射することにより得られた反射波と、溶接継手に対し管軸方向から−5゜〜−15゜傾斜させて超音波を入射することにより得られた反射波との3種類の反射波を計測し、
同一の到達位置からの上記3種類の反射波のうちの最大値を採用して割れの形状を推定することを特徴とする配管溶接継手の超音波探傷方法。Pipes that detect cracks by detecting reflected waves from cracks by entering ultrasonic waves from the outer surface side of the pipe while moving the position along the weld joint in the circumferential direction against the weld joint extending in the circumferential direction of the pipe In the ultrasonic inspection method for welded joints,
Based on the position where cracks in the vicinity of the welded joint are estimated and the incident angle of the ultrasonic wave, the distance to the base point where the ultrasonic probe should be placed on the welded joint is determined.
A focusing type ultrasonic probe having a narrow ultrasonic divergence angle of 5 ° to 10 ° is arranged at the base point position having the above distance from the welded joint on the outer surface of the pipe to the pipe axis direction.
The focused ultrasonic probe is scanned over the entire circumference while moving the position by a minute pitch of 1 ° to 5 ° in the circumferential direction,
Reflected waves obtained by injecting ultrasonic waves into the welded joint from the pipe axis direction and reflected waves obtained by injecting ultrasonic waves into the welded joint at an angle of 5 ° to 15 ° from the pipe axis direction And three kinds of reflected waves, that is, the reflected wave obtained by making the ultrasonic wave incident on the welded joint with an inclination of −5 ° to −15 ° from the tube axis direction,
An ultrasonic flaw detection method for a pipe-welded joint, wherein the crack shape is estimated by adopting the maximum value of the above three kinds of reflected waves from the same arrival position.
溶接継手近傍の割れが推測される位置と超音波の入射角とに基づき溶接継手に対し超音波探触子を置くべき基点までの距離を定め、
超音波の発散角が5゜〜10゜と狭い集束型超音波探触子を配管外面の溶接継手から円周方向へ上記距離を有した基点位置に配置し、
前記集束型超音波探触子を管軸方向へ1mm〜2mmの微小ピッチずつ位置を移動しつつ溶接継手の全長に亘り走査させ、
溶接継手に対し円周方向から超音波を入射することにより得られた反射波と、溶接継手に対し円周方向から5゜〜15゜傾斜させて超音波を入射することにより得られた反射波と、溶接継手に対し円周方向から−5゜〜−15゜傾斜させて超音波を入射することにより得られた反射波との3種類の反射波を計測し、
同一の到達位置からの上記3種類の反射波のうちの最大値を採用して割れの形状を推定することを特徴とする配管溶接継手の超音波探傷方法。Piping that detects cracks by detecting reflected waves from cracks by entering ultrasonic waves from the outer surface side of the pipe while moving the position in the pipe axis direction along the weld joint to the weld joint extending in the pipe axis direction of the pipe In the ultrasonic inspection method for welded joints,
Based on the position where cracks in the vicinity of the welded joint are estimated and the incident angle of the ultrasonic wave, the distance to the base point where the ultrasonic probe should be placed on the welded joint is determined.
A focusing type ultrasonic probe having a narrow ultrasonic divergence angle of 5 ° to 10 ° is arranged at the base point position having the above distance in the circumferential direction from the weld joint on the outer surface of the pipe,
Scanning the entire length of the welded joint while moving the position of the focused ultrasonic probe by a minute pitch of 1 mm to 2 mm in the tube axis direction;
A reflected wave obtained by injecting ultrasonic waves into the welded joint from the circumferential direction and a reflected wave obtained by injecting ultrasonic waves into the welded joint at an angle of 5 ° to 15 ° from the circumferential direction. And three kinds of reflected waves, that is, the reflected wave obtained by making the ultrasonic wave incident on the welded joint with an inclination of −5 ° to −15 ° from the circumferential direction,
An ultrasonic flaw detection method for a pipe-welded joint, wherein the crack shape is estimated by adopting the maximum value of the above three kinds of reflected waves from the same arrival position.
上記3つの基点位置から得られた3種類の最大値の反射波のうちの更に最大値を採用して割れの形状を推定するか、
または、上記に加えて、最初の基点位置に対し管厚の0.4〜0.6倍の距離だけ溶接継手に近付けた位置と、最初の基点位置に対し管厚の0.4〜0.6倍の距離だけ溶接継手に遠ざけた位置とを新たな基点位置として上記請求項1または請求項2の操作を行い、
上記5つの基点位置から得られた5種類の最大値の反射波のうちの更に最大値を採用して割れの形状を推定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管溶接継手の超音波探傷方法。A position close to the welded joint by a distance of 0.1 to 0.3 times the pipe thickness relative to the base position, and a distance of 0.1 to 0.3 times the pipe thickness from the base position to the welded joint. The operation of claim 1 or claim 2 is performed with the new position as a new base position,
Estimate the shape of the crack by adopting the maximum value among the three types of maximum reflected waves obtained from the three base positions,
Alternatively, in addition to the above, a position close to the weld joint by a distance 0.4 to 0.6 times the tube thickness with respect to the initial base point position, and a tube thickness of 0.4 to 0.00 mm with respect to the initial base point position. The operation according to claim 1 or claim 2 is performed with the position away from the weld joint by a distance of 6 times as a new base position,
3. The pipe welding according to claim 1, wherein the shape of the crack is estimated by further adopting a maximum value among the five kinds of reflected waves having the maximum value obtained from the five base point positions. Ultrasonic flaw detection method for joints.
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