JP3819522B2

JP3819522B2 - Steering lock device with unauthorized unlocking prevention function

Info

Publication number: JP3819522B2
Application number: JP07380997A
Authority: JP
Inventors: 昇伊豆
Original assignee: Honda Lock Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Honda Lock Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1997-03-26
Filing date: 1997-03-26
Publication date: 2006-09-13
Anticipated expiration: 2017-03-26
Also published as: JPH10266656A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダ体内のロータへのキーの差し込みによるキースライダの移動によりロック機構のロック解除状態を保持するように作動部材が作動せしめられ、前記ロータからのキーの抜き出しによるキースライダの移動によりロック機構がロック状態となることを許容するように作動部材が作動せしめられる構成を有するとともに、ロータの前端部にキー以外の不正工具が挿入されることを不能とした不正解錠防止機能付きステアリングロック装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、かかる装置は、たとえば特開平８−４２２１５号公報等により既に知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、キー以外の不正工具たとえばスライドハンマー等がロータに挿入されることによる不正解錠を防止するために、キースライダよりも前方でロータの前端に、高硬さの材料から成るプロテクタが、かしめ等により固着されている。このため、キースライダ以外にプロテクタが必要となって部品点数が比較的多くなり、しかもプロテクタのロータへの固着作業も必要となって組付作業工数の増大を招いている。
【０００４】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の低減を可能とするとともに組付作業工数の低減を可能とした不正解錠防止機能付きステアリングロック装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１の発明は、固定のシリンダ体と、差し込まれたキーによる回動操作を可能として前記シリンダ体に挿入されるロータと、ステアリング軸の回動を阻止するロック状態ならびにステアリング軸の回動を可能としたロック解除状態を前記ロータの回動に応じて切換可能なロック機構と、前記ロータへのキーの差し込みならびに該ロータからのキーの抜き出しに応じてロータの一直径線に沿う方向に摺動することを可能として該ロータの前端部に設けた摺動孔に嵌合されるキースライダと、前記ロータへのキーの差し込み時には前記ロック機構をロック解除状態に保持するが前記ロータからのキーの抜き出し時には前記ロック機構がロック状態に作動することを許容するようにして前記キースライダおよび前記ロック機構間に設けられる作動部材とを備えてなる、不正解錠防止機能付きステアリングロック装置において、前記キースライダは、前記ロータのキー孔に対応しキーの挿入が可能な矩形状の透孔を備えていると共に、前記ロータの前端部にキー以外の不正工具が挿入されることによる不正解錠を防止するためにロックウェル硬さを４０（ＨＲＣ）以上とした焼結合金で、該キースライダの、ロータの軸線と直交する断面が前記透孔を取り囲む閉断面に形成されることを特徴としており、また請求項２の発明は、請求項１の前記特徴に加えて、前記ロータからのキーの抜き出し状態では前記キースライダの端部が前記ロータの外側面から突出する位置に在って、前記シリンダ体に設けた孔に係合されることを特徴とする。
【０００６】
このような構成によれば、キースライダは、これをロックウェル硬さ４０（ＨＲＣ）以上とした焼結合金で、ロータの軸線と直交する断面が透孔を取り囲む閉断面に形成されるので、このキースライダに従来のプロテクタとしての機能を具備させることができ、従来必要であったプロテクタを不要として部品点数の低減が可能となるとともに、プロテクタの組付け作業が不要となることにより組付作業工数の低減を図ることが可能となる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【０００８】
図１ないし図２０は本発明の一実施例を示すものであり、図１はロータがＡＣＣ位置に在る状態でのステアリングロック装置の縦断側面図、図２はロータがＬＯＣＫ位置に在る状態での図１に対応した縦断側面図、図３は図２の３矢視図、図４は図１の４−４線拡大断面図、図５は図１の５−５線に沿うロータおよびキースライダの拡大断面図、図６は図２の６−６線に沿うロータおよびキースライダの拡大断面図、図７はキースライダの斜視図、図８は図１の８−８線拡大断面図、図９は図２の９−９線拡大断面図、図１０はシリンダ体およびロータの後端部を後方側から見た切欠き斜視図、図１１はシリンダ体およびロータの後端部外面の周方向展開図、図１２は図１の１２−１２線拡大断面図、図１３は図１の１３−１３線拡大断面図、図１４は図１３の１４−１４線断面図、図１５は図１４の１５−１５線断面図、図１６はインターロック機構の分解斜視図、図１７は図１４の１７−１７線断面図、図１８は図１４の１８−１８線断面図、図１９は図１５の１９−１９線断面図、図２０は図１４の２０−２０線断面図である。
【０００９】
先ず図１ないし図３において、このステアリングロック装置は、図示しないステアリングコラムに取付けられるハウジング２１と、該ハウジング２１に挿入、固定されるシリンダ体２２と、差し込まれたキー２３による回動操作を可能としてシリンダ体２２に挿入されるロータ２４と、該ロータ２４に相対回動不能に係合されるとともにロータ２４の後方側に同軸に配置されてハウジング２１に回動自在に支承されるジョイント２５と、ステアリング軸７２（図１２参照）の回動を阻止するロック状態ならびにステアリング軸７２の回動を可能としたロック解除状態を前記ロータ２４およびジョイント２５の回動に応じて切換可能なロック機構２６と、ロータ２４へのキー２３の差し込みならびに該ロータ２４からのキー２３の抜き出しに応じてロータ２４の一直径線に沿う方向に摺動することを可能としてロータ２４の前端部に装着されるキースライダ２７と、該キースライダ２７および前記ロック機構２６間に設けられる作動部材としての作動レバー２８と、キー２３のロータ２４への差し込みを検知するキー検出スイッチ２９と、前記ジョイント２５に連結されてハウジング２１の後端部に取付けられるイグニッションスイッチ３０と、オートマチック車において図示しないシフトレバーがパーキング位置になければロータ２４の回動を阻止するようにしてハウジング２１に付設されるインターロック機構３１とを備える。
【００１０】
ハウジング２１には、前端を開放した収納孔３４が設けられており、ハウジング２１の前端部に係合する係合鍔部３２がシリンダ体２２の前端に一体に設けられ、該係合鍔部３２の前面には、ＬＯＣＫ位置、ＡＣＣ位置、ＯＮ位置およびＳＴＡＲＴ位置が、周方向に間隔をあけて表示される。
【００１１】
図４を併せて参照して、ハウジング２１に設けられている収納孔３４の前半部すなわちシリンダ体２２に対応する部分は、ロータ２４の一直径線に沿って相互に平行に延びる第１および第２内壁面３４ａ，３４ｂと、第１および第２内壁面３４ａ，３４ｂの一端間をほぼ直角に連結する第３内壁面３４ｃと、第１および第２内壁面３４ａ，３４ｂの他端間を結ぶ略半円状の第４内壁面３４ｄとから成る横断面形状を有するように形成される。
【００１２】
第３内壁面３４ｃには、ロータ２４の回動軸線に直交する平面内で円弧状に形成される係合溝３５が設けられ、第４内壁面３４ｄの周方向中間部には、ロータ２４の回動軸線に沿って延びる縦溝３６が設けられる。
【００１３】
シリンダ体２２の外面は、収納孔３４の前半部内面にほぼ対応した形状に形成されるものであり、第１および第２内壁面３４ａ，３４ｂに近接、対向する第１および第２外壁面２２ａ，２２ｂと、第１および第２外壁面２２ａ，２２ｂ間を結んで第３内壁面３４ｃに近接、対向する第３外壁面２２ｃと、第４内壁面３４ｄに比較的大きな間隔をあけた位置で対向して第１および第２外壁面２２ａ，２２ｂ間を結ぶ第４外壁面２２ｄとを備える。しかも第４外壁面２２ｄには、ハウジング２１の縦溝３６に嵌合してハウジング２１に当接し得る突部３７が一体に突設される。すなわちシリンダ体２２は、ロータ２４の回動軸線まわりの回動を不能として収納孔３４の前半部に挿入されることになる。
【００１４】
シリンダ体２２の外周には、第１ないし第３内壁面３４ａ〜３４ｃにほぼ対応した範囲にわたる収納溝３８が前記係合溝３５に対応する位置でロータ２４の回動軸線に直交する平面に沿うようにして設けられ、該収納溝３８の周方向両端にそれぞれ連なるようにしてシリンダ体２２の外周に装着凹部３９，３９が設けられる。
【００１５】
シリンダ体２２の外周には、係合溝３５に弾発係合可能な弾発係合部材４０が装着される。この弾発係合部材４０は、ロータ２４の回動軸線に沿う方向を幅方向とした帯状の金属板が屈曲成形されて成るものであり、両装着凹部３９，３９にそれぞれ係合、装着されるべく略Ｊ字状に形成される係合端部４０ａ，４０ｂと、両係合端部４０ａ，４０ｃ間を結んで山形に形成される連結部４０ｃとから成る。而して連結部４０ｃが係合溝３５に弾発係合することにより、収納孔３４に挿入されたシリンダ体２２がロータ２４の回動軸線に沿う方向に移動することが阻止される。すなわちシリンダ体２２がハウジング２１内に挿入、固定されることになる。
【００１６】
この弾発係合部材４０は、シリンダ体２２の収納孔３４への挿入時に第３内壁面３４ｃで連結部４０ｃが押されることにより、収納孔３４の内面に摺接しつつ収納溝３８に収納されるようにして該収納溝３８に配置される。而して第３内壁面３４ｃの前端部には、収納溝３８から突出した状態に在る連結部４０ｃを収納溝３８に円滑に収納せしめるべく、第３内壁面３４ｃの前端側に向うにつれて外側方に傾斜した案内溝４１（図１および図２参照）が設けられる。
【００１７】
ところで、収納溝３８が係合溝３５に対応する位置までシリンダ体２２が収納孔３４に挿入されたときに、前記弾発係合部材４０は、そのばね力によって収納溝３８から外方に突出するものであり、それにより連結部４０ｃが係合溝３５に係合するとともに、ロータ２４の回動軸線に直交する平面内で係合溝３５、ならびに第１および第２内壁面３４ａ，３４ｂに弾発係合部材４０が弾発的に接触する。すなわち弾発係合部材４０における連結部４０ｃの先端部が第１接触点Ｐ１で係合溝３５の閉塞端面に弾発的に接触するとともに連結部４０ｃおよび両係合端部４０ａ，４０ｂの連結部が第２および第３接触点Ｐ２，Ｐ３で第１および第２内壁面３４ａ，３４ｂにそれぞれ弾発的に接触することになる。
【００１８】
第１接触点Ｐ１での弾発係合部材４０のハウジング２１への弾発接触によりシリンダ体２２の突部３７は縦溝３６の閉塞端に弾発的に押付けられることになり、第１接触点Ｐ１を通るロータ２４の一直径線に沿う方向でのシリンダ体２２のハウジング２１内でのがたつきが回避されることになり、また第２および第３接触点Ｐ２，Ｐ３での弾発係合部材４０のハウジング２１への弾発接触により、前記一直径線と直交する方向でのシリンダ体２２のハウジング２１内でのがたつきが回避されることになる。
【００１９】
ロータ２４は、前端を開放したキー孔４４を有して横断面円形の棒状に形成されており、シリンダ体２２に設けられているシリンダ孔４５に回動自在に挿入される。しかもシリンダ孔４５の内面の周方向に間隔をあけた複数箇所にはシリンダ孔４５の軸線方向に沿って延びる溝４６…が設けられる。また前記シリンダ孔４５の軸線方向に間隔をあけた位置でロータ２４には、前記溝４６…に係合する方向に弾発付勢される複数のタンブラ４７…が装着されており、それらのタンブラ４７…は、キー孔４４にキー２３が挿入されていないときには溝４６…に係合してロータ２４の回動を阻止するが、キー孔４４へのキー２３の挿入に応じて溝４６…から離間してロータ２４の回動を許容する位置に摺動する。
【００２０】
図５、図６および図７を併せて参照して、ロータ２４の前端部には、該ロータ２４の一直径線に沿う方向でキー孔４４を横断するとともに両端をロータ２４の外側面に開口せしめた摺動孔４９が設けられる。キースライダ２７は摺動孔４９に摺動自在に嵌合され、ロータ２４の一直径線に沿う方向への移動を可能としてロータ２４の前端部にキースライダ２７が装着されることになる。
【００２１】
キースライダ２７は、ロータ２４のキー孔４４に対応した矩形状の透孔５１を備えるものであり、該透孔５１の断面対角位置には、キー孔４４に差込まれるキー２３が衝合するのに応じてキースライダ２７をロータ２４の一直径線に沿う方向すなわち摺動孔４９内で摺動せしめるための傾斜面５２，５２が、透孔５１の中心に関して対称に設けられ、また各傾斜面５２，５２が設けられている部分でキースライダ２７の外側面には外側方に突出する突起５３，５３が前記透孔５１の中心に関して対称に設けられる。
【００２２】
このようなキースライダ２７は、その長手方向に沿ういずれの側からも摺動孔４９に嵌合させて使用することが可能であり、摺動孔４９の一側面には一方の突起５３を摺動可能に案内せしめる案内溝５４が、また摺動孔４９の他側面には他方の突起５３を摺動可能に案内せしめる案内溝５５が設けられる。
【００２３】
摺動孔４９に嵌合されているキースライダ２７の一端には、作動レバー２８の前端が当接されており、該作動レバー２８には、キースライダ２７を押圧するばね力が作用している。このため、キー２３がキー孔４４から抜かれてロータ２４がＬＯＣＫ位置となったときには、図２および図６で示すようにキースライダ２７は、その他端をロータ２４の外側面から突出させる位置まで押されており、キースライダ２７のロータ２４の外側面からの突出部を収納させる孔５６が、図１および図２で示すように、シリンダ体２２に設けられる。またキー孔４４およびキースライダ２７にキー２３が差込まれたときには、図１および図５で示すように、作動レバー２８から作用する弾発力に抗してキースライダ２７の両端面をロータ２４の外側面に面一に合わせる位置までキースライダ２７が移動することになり、この状態でロータ２４が回動すると作動レバー２８の一端はロータ２４の外側面に摺接することになる。
【００２４】
而して摺動孔４９の両側面に設けられている案内溝５４，５５のうち案内溝５５は摺動孔４９の全長にわたって形成されるのに対し、案内溝５４は、摺動孔４９内でのキースライダ２７の移動量に対応した長さを有するようにして摺動孔４９の一側面に形成されている。
【００２５】
ところで、キースライダ２７は、キー２３以外の不正工具たとえばスライドハンマー等がロータ２４に挿入されることによる不正解錠を防止するために、ロックウェル硬さを４０（ＨＲＣ）以上とした焼結合金により、ロータ２４の軸線と直交する断面が前記透孔５１を取り囲む閉断面に形成されるものである。
【００２６】
このようなロックウェル硬さを４０（ＨＲＣ）以上とした焼結合金は、たとえば９７．５％のＦｅ、２％のＮｉおよび０．５％のＣから成るものである。而して焼結合金製のキースライダ２７を得るにあたっては、上記Ｆｅ，Ｎｉ，Ｃ等から成る原料粉末およびワックス等のバインダーを混練する工程と、その混練工程で得たコンパウンドを造粒してペレットを得る工程と、そのペレットを金型内で射出成形して造形する工程と、造形製品をたとえば３００℃まで過熱してバインダーを取り除く工程と、たとえば１２００°Ｃの温度でたとえば１０時間加熱することにより焼結処理を施す工程とを順次経過せしめればよい。
【００２７】
再び図１および図２において、作動レバー２８はロータ２４の回動軸線に沿って長く形成されてシリンダ体２２の側方に配置されるものであり、該作動レバー２８の長手方向中間部は、ハウジング２１に設けられた支持部５７に、前記ロータ２４がＬＯＣＫ位置に在る状態で摺動孔４９の中心線およびロータ２４の回動軸線を含む平面と直交する支軸５８を介して回動可能に支持され、該作動レバー２８の前端が前記キースライダ２７に当接可能であり、シリンダ体２２には、該作動レバー２８の前端側を摺動可能に嵌合せしめるスリット５９（図４参照）が設けられる。
【００２８】
前記支軸５８とキースライダ２７との間でハウジング２１および作動レバー２８間には、キースライダ２７に作動レバー２８から押圧力を及ぼす方向に作動レバー２８を回動付勢するばね６０が設けられる。また前記支軸５８は、シリンダ体２２に対して近接・離反させる方向での作動レバー２８のわずかな動きを許容するようにして支持部５７に取付けられている。
【００２９】
図８ないし図１１を併せて参照して、ロータ２４の後端部は、該ロータ２４の後方側に同軸に配置されてハウジング２１で回動自在に支承されているジョイント２５の前端部に相対回動不能に係合されるものであり、ロータ２４およびジョイント２５間には、ロータ２４を前方側に付勢するばね６２が設けられる。
【００３０】
シリンダ体２２から後方側に突出する部分でロータ２４の後端部には、該ロータ２４の回動軸線に直交する平面に沿う方向の摺動を可能として金属製平板状のストッパタンブラ６３が装着される。すなわちロータ２４の後端部には、前記平面に沿うスリット状の孔６４が両端をロータ２４の外側面に開口させて設けられており、ストッパタンブラ６３は該孔６４に摺動可能に嵌合される。しかもストッパタンブラ６３およびロータ２４間には、該ストッパタンブラ６３の一端をロータ２４の外面から突出させる方向にストッパタンブラ６３を付勢するばね６５が設けられる。而してロータ２４のシリンダ体２２への挿入時には、ストッパタンブラ６３はシリンダ孔４５の内面で押されることによりばね６５を縮少しつつロータ２４の孔６４内に収容され、ロータ２４の後端がシリンダ体２２の後端よりも後方に位置するまでロータ２４がシリンダ体２２内に挿入されたときに、前記ストッパタンブラ６３の一端がばね６４のばね力によりロータ２４の外側面から突出することになる。しかもストッパタンブラ６３の前記突出方向の移動端は、シリンダ体２２の後端に設けられている円筒状の規制筒部６６により規制される。而してストッパタンブラ６３の一端がシリンダ体２２の後端に係合することによりロータ２４のシリンダ体２２からの抜止めがなされることになる。
【００３１】
一方、シリンダ体２２の後端には、前記ストッパタンブラ６３を択一的に係合させる第１および第２係合面６７，６８がロータ２４の後端部を囲繞するようにして設けられる。第１係合面６７は、図８および図１０で示すように、ロータ２４がＬＯＣＫ位置以外の位置すなわちＡＣＣ位置、ＯＮ位置およびＳＴＡＲＴ位置に在る状態でストッパタンブラ６３を係合させるものであり、ロータ２４の回動軸線に直交する平面に沿って後方側に臨むようにして円弧状に形成される。また第２係合面６８は、図９で示すように、ロータ２４がＬＯＣＫ位置に在る状態でストッパタンブラ６３を係合させるものであり、第１係合面６７から段差をなす後方側で前記平面に沿って後方側に臨むようにして形成される。
【００３２】
ロータ２４がＬＯＣＫ位置に在り、ストッパタンブラ６３が図１１の鎖線で示すように第２係合面６８に係合している状態から、ロータ２４がＡＣＣ位置側に回動操作されたときには、ロータ２４がばね６２で前方側にばね付勢されていることにより、図１１の実線で示すように第１係合面６７にストッパタンブラ６３が係合するまでロータ２４が前進作動するのに対して、ＡＣＣ位置からＬＯＣＫ位置にロータ２４を回動せしめるときには、第１係合面６７よりも後方側に在る第２係合面６８にストッパタンブラ６３を係合せしめるまで、ロータ２４をばね６２のばね力に抗して押込む操作が必要である。
【００３３】
ハウジング２１の後方側には、前記ジョイント２５を貫通せしめるガイド部材７１が圧入されており、ロータ２４との間に設けられたばね６２のばね力により後方側に付勢されているジョイント２５の後方側への移動は該ジョイント２５に係合されるガイド部材７１により規制される。
【００３４】
図１２において、ステアリング軸７２の外周に設けられた係合凹部７３に係合して該ステアリング軸７２の回動を阻止するロック状態と、係合凹部７３との係合を解除してステアリング軸７２の回動を可能とするロック解除状態と切換えるロック機構２６は、ジョイント２５に設けられるカム７４と、該カム７４を貫通せしめる貫通孔７５を有してガイド部材７１に摺動可能に嵌合されるスライダ７６と、ステアリング軸７２の係合凹部７３に係合可能としてスライダ７６に連結されるロックピン７７と、ガイド部材７１の外端に装着されたキャップ７８およびスライダ７６間に設けられてロックピン７７を係合凹部７３に係合せしめる方向にスライダ７６を付勢するばね７９とを備え、貫通孔７５の内側面には、前記カム７４に当接してスライダ７６の位置を定める当接面８０が形成される。
【００３５】
このようなロック機構２６では、ロータ２４がＬＯＣＫ位置以外の位置、すなわちＡＣＣ位置、ＯＮ位置およびＳＴＡＲＴ位置にあるときには、ロックピン７７を係合凹部７３から離脱させてステアリング軸７２の回動を許容する状態に在るのに対し、ロータ２４がＬＯＣＫ位置に在るときには、カム７４がロックピン７７を係合凹部７３に係合させるようにスライダ７６をばね７９のばね力で移動せしめるような回動位置となる。一方、ロータ２４のキー孔４４へのキー２３の差し込みに応じたキースライダ２７の移動により、作動レバー２８は、その後端をスライダ７６に近接させる方向に回動せしめられるのであるが、スライダ７６の外側面には、ロータ２４がＬＯＣＫ位置以外の位置となるのに応じてロック機構２６がロック解除状態となったときに作動レバー２８の後端を係合せしめてロック機構２６のロック解除状態を保持するための係合凹部８１が設けられる。すなわちロータ２４がＬＯＣＫ位置にあってもキー孔４４からキー２３を抜き出すことにより、作動レバー２８がその後端を係合凹部８１から離脱させる方向に回動しない限り、ロック機構２６がロック状態となることはない。
【００３６】
図１３ないし図１６において、インターロック機構３１は、ロータ２４の回動を阻止する回動阻止位置ならびに前記ロータ２４の回動を許容する回動許容位置間での回動を可能としてハウジング２１に支承されるレバー８２と、該レバー８２に一端が係合されるプランジャ８３と、該プランジャ８３の他端を挿入せしめてハウジング２１に取付けられるとともに励磁時にプランジャ８３を引き込んでレバー８２を前記回動阻止位置に回動せしめる電磁力を発揮するソレノイド８４と、レバー８２を回動許容位置側に向けて付勢する弾発力を発揮する戻しばね８５と、ソレノイド８４の一部、プランジャ８３、レバー８２および戻しばね８５を覆ってソレノイド８４およびハウジング２１に弾発係合されるカバー８６とを備える。
【００３７】
ロータ２４と一体的に回動するジョイント２５には外側方に突出する規制突部８７が一体に設けられており、レバー８２は、その一端を規制突部８７に当接させてジョイント２５すなわちロータ２４の回動を阻止する回動阻止位置（図１３の鎖線で示す位置）と、規制突部８７との当接を回避するように前記一端を側方に退避させてジョイント２５すなわちロータ２４の回動を許容する回動許容位置（図１３の点線で示す位置）との間で回動可能である。
【００３８】
ハウジング２１の側部にはインターロック機構３１を装着せしめる装着部８８が設けられており、該装着部８８には、図示しないコイルを内蔵せしめて矩形の箱状に形成されるソレノイド８４を当接せしめる平坦な取付け面８９が形成される。
【００３９】
また装着部８８には、図１４で示すようにプランジャ８３とは反対側でソレノイド８４の端部の一側面に当接する規制面９０と、図１７で示すようにプランジャ８３側であるソレノイド８４の端部の他側面に当接する規制面９１とが、前記取付け面８９に直交する平面に沿って形成され、プランジャ８３とは反対側でソレノイド８４の端部の一側面から側方に突出される規制鍔部９２を嵌合せしめる規制溝９３が前記規制面９０に形成される。したがって、取付け面８９への当接状態でソレノイド８４は一定に位置決めされることになる。
【００４０】
カバー８６は、合成樹脂により形成されるものであり、ソレノイド８４のプランジャ８３側の略半部は該カバー８６で覆われる。しかも前記規制面９０で規制されるソレノイド８４の一側面から側方に突出される鍔部９５に弾発係合する係合突部９６と、図１８で明示するように、前記規制面９１で規制されるソレノイド８４の他側面側でソレノイド８４に弾発係合される係合爪部９７とがカバー８６に設けられており、カバー８６はソレノイド８４に弾発係合されることになる。
【００４１】
プランジャ８３は、挿脱可能としてソレノイド８４に挿入されるものであり、このプランジャ８３の一端がレバー８２の他端に係脱可能に係合される。一方、戻しばね８５はプランジャ８３を囲繞するコイル状に形成されてレバー８２の他端およびソレノイド８４間に設けられるものであり、該戻しばね８５の一端には、レバー８２の他端部に係合する係合部８５ａが設けられる。
【００４２】
したがって、ソレノイド８４と、該ソレノイド８４に挿入されるプランジャ８３と、該プランジャ８３の一端に係合されるレバー８２と、レバー８２およびソレノイド８４間でプランジャ８３を囲繞するコイル状の戻しばね８５と、ソレノイド８４に弾発係合されるカバー８６とで、ソレノイド組立ユニット９８を構成することができ、このソレノイド組立ユニット９８がハウジング２１の装着部８８に装着される。
【００４３】
しかもソレノイド８４に弾発係合されているカバー８６には、ソレノイド８４から突出しているプランジャ８３の一端に対向して該プランジャ８３のソレノイド８４からの離脱を阻止する離脱阻止壁８６ａが設けられており、ソレノイド組立ユニット９８を組み立てたときに、プランジャ８３がソレノイド８４から離脱してしまうことが回避される。
【００４４】
ソレノイド組立ユニット９８を装着部８８に装着したときに、カバー８６の離脱阻止壁８６ａにおける内面に係合する規制壁９９が、ハウジング２１の装着部８８に設けられており、この規制壁９９は、ソレノイド組立ユニット９８の装着部８８への装着時にはプランジャ８３のソレノイド８４からの突出方向の移動端、すなわちレバー８２の回動許容位置側への回動端を規制することになる。しかも規制壁９９には係合スリット１００が設けられており、離脱阻止壁８６ａの内面に突設される係合突部１０１が該係合スリット１００に係合される。
【００４５】
また前記離脱阻止壁８６ａよりもハウジング２１側の部分でカバー８６には係合孔１０２が設けられ、装着部８８に突設される係合突部１０３に該係合孔１０２が弾発係合される。
【００４６】
図１９を参照して、カバー８６の一側面には、係合孔１０４が設けられており、略Ｕ字状の横断面形状を有して装着部８８に突設された係合突部１０５に該係合孔１０４が弾発係合される。さらに図２０で示すように、カバー８６の他側面には、装着部８８に設けられた係合凹部１０６に弾発係合する係合爪部１０７が一体に設けられる。
【００４７】
このようにしてカバー８６は、ハウジング２１の装着部８８に弾発係合されることになり、ソレノイド８４は該カバー８６と取付け面８９との間に挟持される。すなわちソレノイド組立ユニット９８は、カバー８６を介してハウジング２１の装着部８８に確実に固定される。
【００４８】
ところで、レバー８２の他端側はハウジング２１における装着部８８に設けられている溝１１０に摺動可能に挿入されるものであり、このレバー８２の中間部には支持孔１０８が設けられる。一方、係合突部１０５を貫通する単一のねじ部材１０９が前記装着部８８に螺合せしめられるものであり、このねじ部材１０９には、支持孔１０８に嵌合してレバー８２を回動可能に支承する軸部１０９ａが設けられる。
【００４９】
次にこの実施例の作用について説明すると、ロータ２４の前端部に装着されているキースライダ２７は、ロックウェル硬さを４０（ＨＲＣ）以上とした焼結合金により形成されるものである。したがってキー孔４４へのキー２３の挿脱に応じてロータ２４の一直径線に沿う方向に摺動して作動レバー２８を回動せしめるようにしたキースライダ２７本来の機能を発揮するために該キースライダ２７で必要とされる複雑な形状を焼結合金製とすることによって容易に形成可能とした上で、該キースライダ２７をロックウェル硬さ４０（ＨＲＣ）以上の高硬度とすることにより従来のプロテクタとしての機能をキースライダに具備させることができる。すなわち、キー２３以外の不正工具たとえばスライドハンマー等がロータ２４に挿入されることをキースライダ２７で防止することができ、従来必要であったプロテクタを不要として部品点数の低減を図ることが可能となるとともに、プロテクタの組付け作業が不要となることにより組付作業工数の低減を図ることが可能となる。
【００５０】
またシリンダ体２２のハウジング２１への挿入、固定にあたっては、弾発係合部材４０を収納溝３８に配置してシリンダ体２２に装着せしめた状態で、シリンダ体２２をハウジング２１の収納孔３４に挿入せしめればよく、そうすれば、収納孔３４に設けられた係合溝３５に弾発係合部材４０が対応する位置までシリンダ体２２が挿入されたときに、弾発係合部材４０が収納溝３８から突出して係合溝３５に弾発係合し、ロータ２４の回動軸線に沿うシリンダ体２２の移動が阻止されることになる。すなわちシリンダ体２２のハウジング２１への挿入、固定に必要な部品は弾発係合部材４０のみであり、部品点数の低減が可能となり、しかも弾発係合部材４０をシリンダ体２２に装着するだけであるので組付作業工数も低減されることになる。
【００５１】
しかも前記収納孔３４において、シリンダ体２２を挿入せしめる部分は、第１ないし第４内壁面３４ａ〜３４ｄから成る横断面形状を有するように形成されるものであり、弾発係合部材４０が、ロータ２４の軸線に直交する平面内で係合溝３５、ならびに第１および第２内壁面３４ａ，３４ｂに弾発的に接触せしめられる。これにより、弾発係合部材４０が係合溝３５に接触することに伴ってシリンダ体２２の突部３７が第４内壁面３４ｄに設けられている縦溝３６の閉塞端に弾発的に接触せしめられ、第３および第４内壁面３４ａ，３４ｄ間でのシリンダ体２２のがたつきが阻止され、弾発係合部材４０が第１および第２内壁面３４ａ，３４ｂに弾発接触することに伴って第１および第２内壁面３４ａ，３４ｂ間でのシリンダ体のがたつきが阻止される。したがって収納孔３４内でのシリンダ体２２のがたつきが効果的に防止される。
【００５２】
さらに弾発係合部材４０は、ロータ２４の回動軸線に沿う方向を幅方向とした帯状の金属板が屈曲成形されて成るものであり、ロータ２４の回動軸線に沿う方向での弾発係合部材４０の強度、すなわちシリンダ体２２のハウジング２１からの抜け強度を増大することができる。
【００５３】
インターロック機構２６は、ロータ２４をＡＣＣ位置としたときにシフトレバーがパーキング位置になければ、ソレノイド８４を励磁してレバー８２をジョイント２５の規制突部８７に係合させることによりロータ２４のＡＣＣ位置からＬＯＣＫ位置への回動を阻止するためのものであり、オートマチック車に必要なものであるが、このインターロック機構２６は、ソレノイド８４、プランジャ８３、戻しばね８５およびカバー８６で構成されるソレノイド組立ユニット９８がハウジング２１の装着部８８に装着されて成るものである。
【００５４】
このソレノイド組立ユニット９８において、カバー８６はソレノイド８４に弾発係合され、プランジャ８３を囲繞してソレノイド８４およびレバー８２間に戻しばね８５が設けられるとともに該戻しばね８５が備える係合部８５ａがレバー８２に係合され、プランジャ８３がソレノイド８４から離脱することは、プランジャ８３の一端に対向してカバー８６に設けられた離脱阻止壁８６ａにより阻止されている。したがってソレノイド組立ユニット９８の組立時に、ソレノイド８４、プランジャ８３、戻しばね８５およびカバー８６は、相互の連結状態を保持することができるものであり、ソレノイド組立ユニット９８を予め組み付けて準備しておくことができる。
【００５５】
したがって、オートマチック車用のステアリングロック装置の組立にあたっては、ハウジング２１にソレノイド組立ユニット９８を組付けるようにし、インターロック機構２６が不要であるステアリングロック装置の組立にあたってはハウジング２１にソレノイド組立ユニット９８を組付けないようにするだけでよく、オートマチック車用およびマニュアル車用に分けてハウジング２１を準備することが不要となり、便利である。
【００５６】
またハウジング２１には、ソレノイド８４を位置決め当接せしめる取付け面８９が設けられ、該取付け面８９との間にソレノイド８４を挟持するカバー８６がハウジング２１の装着部８８に弾発係合され、装着部８８に螺合される単一のねじ部材１０９に、レバー８２を回動自在に支承する軸部１０９ａが設けられているので、ソレノイド組立ユニット９８のハウジング２１への組付けに必要な部品を単一のねじ部材１０９のみとして、部品点数の低減を図ることができる。
【００５７】
ところで、ロータ２４のＡＣＣ位置からＬＯＣＫ位置への回動操作時には、ロータ２４の後方側への押込み操作を必要とするものであるが、そのような押込み操作を必要とするために、シリンダ体２２の後端には、ロータ２４の回動軸線に直交する平面に沿って後方側に臨む第１係合面６７と、その第１係合面６７から段差をなす後方側で前記平面に沿って後方側に臨む第２係合面６８とが設けられ、ロータ２４には、前記平面に沿う方向の摺動を可能として平板状のストッパタンブラ６３が装着される。
【００５８】
しかもストッパタンブラ６３は、ロータ２４のシリンダ体２２への挿入時に該シリンダ体２２の内面によってストッパタンブラ６３がロータ２４内に収容されることを可能とするとともに第１および第２係合面６７，６８に択一的にストッパタンブラ６３を係合させる方向に弾発付勢されるものであり、ロータ２４がＬＯＣＫ位置にあるときにストッパタンブラ６３を係合させる位置に第２係合面６８が配置され、ロータ２４がＬＯＣＫ位置以外の位置にあるときにストッパタンブラ６３を係合させる位置に第１係合面６７が配置されている。
【００５９】
したがって、ＡＣＣ位置からＬＯＣＫ位置にロータ２４を回動させるときには、ストッパタンブラ６３を第１係合面６７に係合している位置から第２係合面６８に係合する位置までロータ２４を押込む操作が必要となる。
【００６０】
このストッパタンブラ６３は平板状のものであり、プレス成形可能であるので、製造コストの低減を図ることが可能である。
【００６１】
第１および第２係合面６７，６８は、ロータ２４の回動軸線に直交する平面に沿うように形成されているので、ＬＯＣＫ位置からＡＣＣ位置にロータ２４を回動させるときにロータ２４に作用する抵抗力は比較的小さく、したがってロータ２４をＬＯＣＫ位置からＡＣＣ位置側に回動せしめるのに必要な力を小さくして操作性の向上を図ることが可能となる。
【００６２】
しかもＡＣＣ位置からＬＯＣＫ位置へのロータ２４の回動操作時に押込操作を強要する構造の構成部品であるストッパタンブラ６３は、ロータ２４のシリンダ体２２からの抜止め機能をも発揮するものであり、部品点数の低減を図ることが可能となる。
【００６３】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【００６４】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、キースライダはロックウェル硬さ４０（ＨＲＣ）以上とした焼結合金で、ロータの軸線と直交する断面が透孔を取り囲む閉断面に形成されるので、このキースライダに従来のプロテクタとしての機能を具備させることができ、これにより、従来必要であったプロテクタを不要として部品点数の低減が可能となり、またプロテクタの組付け作業が不要となることにより組付作業工数の低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ロータがＡＣＣ位置に在る状態でのステアリングロック装置の縦断側面図である。
【図２】ロータがＬＯＣＫ位置に在る状態での図１に対応した縦断側面図である。
【図３】図２の３矢視図である。
【図４】図１の４−４線拡大断面図である。
【図５】図１の５−５線に沿うロータおよびキースライダの拡大断面図である。
【図６】図２の６−６線に沿うロータおよびキースライダの拡大断面図である。
【図７】キースライダの斜視図である。
【図８】図１の８−８線拡大断面図である。
【図９】図２の９−９線拡大断面図である。
【図１０】シリンダ体およびロータの後端部を後方側から見た切欠き斜視図である。
【図１１】シリンダ体およびロータの後端部外面の周方向展開図である。
【図１２】図１の１２−１２線拡大断面図である。
【図１３】図１の１３−１３線拡大断面図である。
【図１４】図１３の１４−１４線断面図である。
【図１５】図１４の１５−１５線断面図である。
【図１６】インターロック機構の分解斜視図である。
【図１７】図１４の１７−１７線断面図である。
【図１８】図１４の１８−１８線断面図である。
【図１９】図１５の１９−１９線断面図である。
【図２０】図１４の２０−２０線断面図である。
【符号の説明】
２２・・・シリンダ体
２３・・・キー
２４・・・ロータ
２６・・・ロック機構
２７・・・キースライダ
２８・・・作動部材としての作動レバー
７２・・・ステアリング軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
According to the present invention, the operation member is operated so as to maintain the unlocked state of the lock mechanism by moving the key slider by inserting the key into the rotor in the cylinder body, and by moving the key slider by extracting the key from the rotor. Steering with an unauthorized unlocking prevention function that has an arrangement in which the actuating member is actuated so as to allow the locking mechanism to be locked, and that an unauthorized tool other than a key cannot be inserted into the front end of the rotor. It relates to a locking device.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, such an apparatus is already known, for example, from JP-A-8-42215.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional one, a hard material is provided at the front end of the rotor in front of the key slider in order to prevent unauthorized unlocking by inserting an unauthorized tool other than the key, such as a slide hammer, into the rotor. The protector which consists of is fixed by caulking etc. For this reason, a protector is required in addition to the key slider, the number of parts is relatively large, and the work for fixing the protector to the rotor is also required, resulting in an increase in the number of assembling operations.
[0004]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a steering lock device with an unauthorized unlocking prevention function that enables a reduction in the number of parts and an assembly work man-hour. To do.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the invention according to claim 1 prevents a rotation of a fixed cylinder body, a rotor inserted into the cylinder body to enable a rotation operation by an inserted key, and a steering shaft. A lock mechanism that can switch between a locked state and an unlocked state in which the steering shaft can be rotated according to the rotation of the rotor, and a rotor that is inserted into and out of the rotor from the key. A key slider that can be slid in a direction along one diameter line and fitted in a sliding hole provided at the front end of the rotor, and the lock mechanism is unlocked when the key is inserted into the rotor. The key slider and the key slider are allowed to operate in a locked state when the key is extracted from the rotor. In the steering lock device with an unauthorized unlocking prevention function, the key slider corresponds to the key hole of the rotor and can be inserted into the rectangular through hole. A sintered alloy having a Rockwell hardness of 40 (HRC) or more to prevent unauthorized unlocking due to insertion of an unauthorized tool other than the key at the front end of the rotor, The slider is characterized in that a cross section perpendicular to the axis of the rotor is formed as a closed cross section surrounding the through hole, and the invention of claim 2 is characterized in that, in addition to the feature of claim 1, When the key is pulled out, the end of the key slider is located at a position protruding from the outer surface of the rotor, and is engaged with a hole provided in the cylinder body.
[0006]
According to such a configuration, the key slider is a sintered alloy having a Rockwell hardness of 40 (HRC) or higher, and a cross section perpendicular to the axis of the rotor is formed in a closed cross section surrounding the through hole. the Kisurai da to can be a function of a conventional protector, along with a reduction in the number of component parts of the conventionally required protector as unnecessary becomes possible, assembly work by assembling the protector work becomes unnecessary Man-hours can be reduced.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below based on one embodiment of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0008]
1 to 20 show an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a vertical side view of a steering lock device in a state where the rotor is in the ACC position, and FIG. 2 is a state in which the rotor is in the LOCK position. FIG. 3 is a sectional view taken along the arrow 3 in FIG. 2, FIG. 4 is an enlarged sectional view taken along line 4-4 in FIG. 1, and FIG. 5 is a rotor along the line 5-5 in FIG. 6 is an enlarged sectional view of the rotor and the key slider taken along line 6-6 in FIG. 2, FIG. 7 is a perspective view of the key slider, and FIG. 8 is an enlarged sectional view taken along line 8-8 in FIG. 9 is an enlarged sectional view taken along line 9-9 of FIG. 2, FIG. 10 is a cutaway perspective view of the rear end portions of the cylinder body and the rotor as viewed from the rear side, and FIG. FIG. 12 is an enlarged sectional view taken along line 12-12 of FIG. 1, and FIG. 13 is an enlarged sectional view taken along line 13-13 of FIG. 14 is a sectional view taken along line 14-14 of FIG. 13, FIG. 15 is a sectional view taken along line 15-15 of FIG. 14, FIG. 16 is an exploded perspective view of the interlock mechanism, FIG. 17 is a sectional view taken along line 17-17 of FIG. 18 is a sectional view taken along line 18-18 in FIG. 14, FIG. 19 is a sectional view taken along line 19-19 in FIG. 15, and FIG. 20 is a sectional view taken along line 20-20 in FIG.
[0009]
First, in FIGS. 1 to 3, the steering lock device can be rotated by a housing 21 attached to a steering column (not shown), a cylinder body 22 inserted and fixed in the housing 21, and an inserted key 23. A rotor 24 inserted into the cylinder body 22 and a joint 25 which is engaged with the rotor 24 so as not to be relatively rotatable and is coaxially disposed on the rear side of the rotor 24 and rotatably supported by the housing 21. The lock mechanism 26 can switch between a locked state that prevents the steering shaft 72 (see FIG. 12) from rotating and a unlocked state that enables the steering shaft 72 to rotate according to the rotation of the rotor 24 and the joint 25. In response to insertion of the key 23 into the rotor 24 and removal of the key 23 from the rotor 24, A key slider 27 which is slidable in a direction along one diameter line of the rotor 24 and is attached to the front end portion of the rotor 24, and an operation as an operation member provided between the key slider 27 and the lock mechanism 26. A lever 28, a key detection switch 29 for detecting the insertion of the key 23 into the rotor 24, an ignition switch 30 connected to the joint 25 and attached to the rear end of the housing 21, and a shift lever (not shown) in the automatic vehicle are provided. If not in the parking position, an interlock mechanism 31 attached to the housing 21 is provided so as to prevent the rotor 24 from rotating.
[0010]
The housing 21 is provided with a storage hole 34 whose front end is open, and an engagement flange 32 that engages with the front end of the housing 21 is provided integrally with the front end of the cylinder body 22. LOCK position, ACC position, ON position and START position are displayed on the front surface of the screen at intervals in the circumferential direction.
[0011]
Referring also to FIG. 4, the first half of the accommodation hole 34 provided in the housing 21, that is, the portion corresponding to the cylinder body 22, is arranged in the first and second directions extending parallel to each other along one diameter line of the rotor 24. The second inner wall surfaces 34a, 34b, the third inner wall surface 34c that connects the one ends of the first and second inner wall surfaces 34a, 34b at a substantially right angle, and the other ends of the first and second inner wall surfaces 34a, 34b are connected. It is formed so as to have a cross-sectional shape composed of a substantially semicircular fourth inner wall surface 34d.
[0012]
The third inner wall surface 34c is provided with an engagement groove 35 formed in an arc shape in a plane orthogonal to the rotational axis of the rotor 24, and the fourth inner wall surface 34d has a circumferential intermediate portion in the circumferential direction of the rotor 24. A longitudinal groove 36 extending along the rotation axis is provided.
[0013]
The outer surface of the cylinder body 22 is formed in a shape substantially corresponding to the inner surface of the front half of the housing hole 34, and the first and second outer wall surfaces 22a that are close to and face the first and second inner wall surfaces 34a, 34b. , 22b and the first and second outer wall surfaces 22a, 22b are connected to the third inner wall surface 34c in the vicinity of and opposed to the third inner wall surface 34c, and at a position having a relatively large space between the fourth inner wall surface 34d. A fourth outer wall surface 22d that faces the first and second outer wall surfaces 22a, 22b is provided. In addition, the fourth outer wall surface 22d is integrally provided with a protrusion 37 that can be fitted into the longitudinal groove 36 of the housing 21 and abut against the housing 21. That is, the cylinder body 22 is inserted into the front half of the storage hole 34 so that the rotor 24 cannot rotate about the rotation axis.
[0014]
On the outer periphery of the cylinder body 22, a storage groove 38 extending in a range substantially corresponding to the first to third inner wall surfaces 34 a to 34 c extends along a plane perpendicular to the rotation axis of the rotor 24 at a position corresponding to the engagement groove 35. Mounting recesses 39, 39 are provided on the outer periphery of the cylinder body 22 so as to be connected to both ends in the circumferential direction of the storage groove 38, respectively.
[0015]
On the outer periphery of the cylinder body 22, a resilient engagement member 40 that can be resiliently engaged in the engagement groove 35 is mounted. This elastic engagement member 40 is formed by bending a band-shaped metal plate whose width direction is along the rotation axis of the rotor 24, and is engaged and mounted in both mounting recesses 39 and 39, respectively. The engagement end portions 40a and 40b are formed in a substantially J shape as much as possible, and the connection portion 40c is formed in a mountain shape by connecting the engagement end portions 40a and 40c. Thus, the coupling portion 40 c is elastically engaged with the engagement groove 35, thereby preventing the cylinder body 22 inserted into the storage hole 34 from moving in the direction along the rotational axis of the rotor 24. That is, the cylinder body 22 is inserted and fixed in the housing 21.
[0016]
The elastic engagement member 40 is stored in the storage groove 38 while being in sliding contact with the inner surface of the storage hole 34 when the connecting portion 40c is pushed by the third inner wall surface 34c when the cylinder body 22 is inserted into the storage hole 34. In this way, it is arranged in the storage groove 38. Thus, at the front end portion of the third inner wall surface 34c, the connecting portion 40c that protrudes from the storage groove 38 is placed outwardly toward the front end side of the third inner wall surface 34c so that the connection groove 40c can be smoothly stored in the storage groove 38. An inclined guide groove 41 (see FIGS. 1 and 2) is provided.
[0017]
By the way, when the cylinder body 22 is inserted into the storage hole 34 until the storage groove 38 corresponds to the engagement groove 35, the elastic engagement member 40 protrudes outward from the storage groove 38 by its spring force. As a result, the connecting portion 40c engages with the engaging groove 35, and in the engaging groove 35 and the first and second inner wall surfaces 34a and 34b in a plane perpendicular to the rotation axis of the rotor 24. The elastic engagement member 40 is elastically contacted. That is, the distal end portion of the coupling portion 40c in the elastic engagement member 40 elastically contacts the closed end surface of the engagement groove 35 at the first contact point P1, and the coupling portion 40c and the coupling end portions 40a and 40b are coupled. The portion elastically contacts the first and second inner wall surfaces 34a and 34b at the second and third contact points P2 and P3, respectively.
[0018]
Due to the resilient contact of the resilient engagement member 40 to the housing 21 at the first contact point P1, the protrusion 37 of the cylinder body 22 is resiliently pressed against the closed end of the longitudinal groove 36, and the first contact is made. The backlash in the housing 21 of the cylinder body 22 in the direction along the one diameter line of the rotor 24 passing through the point P1 is avoided, and the impact at the second and third contact points P2 and P3 is avoided. Due to the elastic contact of the engaging member 40 with the housing 21, rattling of the cylinder body 22 in the housing 21 in the direction orthogonal to the one diameter line is avoided.
[0019]
The rotor 24 has a key hole 44 whose front end is opened and is formed in a bar shape having a circular cross section, and is inserted into a cylinder hole 45 provided in the cylinder body 22 so as to be rotatable. In addition, grooves 46 extending along the axial direction of the cylinder hole 45 are provided at a plurality of positions spaced in the circumferential direction of the inner surface of the cylinder hole 45. The rotor 24 is mounted with a plurality of tumblers 47 that are elastically urged in a direction to engage with the grooves 46 at positions spaced apart in the axial direction of the cylinder holes 45. 47... Engage with the groove 46 when the key 23 is not inserted into the key hole 44 to prevent the rotor 24 from rotating, but the groove 46. The rotor 24 slides away to a position that allows the rotor 24 to rotate.
[0020]
Referring to FIGS. 5, 6, and 7 together, the front end portion of the rotor 24 crosses the key hole 44 in a direction along one diameter line of the rotor 24 and both ends are opened to the outer surface of the rotor 24. A caulking sliding hole 49 is provided. The key slider 27 is slidably fitted in the sliding hole 49, and can move in the direction along the diameter line of the rotor 24. The key slider 27 is attached to the front end portion of the rotor 24.
[0021]
The key slider 27 includes a rectangular through hole 51 corresponding to the key hole 44 of the rotor 24, and the key 23 inserted into the key hole 44 abuts on the diagonal position of the cross section of the through hole 51. Accordingly, inclined surfaces 52 and 52 for sliding the key slider 27 in the direction along the diameter line of the rotor 24, that is, in the sliding hole 49, are provided symmetrically with respect to the center of the through hole 51. Protrusions 53 and 53 projecting outward are provided symmetrically with respect to the center of the through hole 51 on the outer surface of the key slider 27 in the portion where the inclined surfaces 52 and 52 are provided.
[0022]
Such a key slider 27 can be used by being fitted into the sliding hole 49 from either side along the longitudinal direction, and one projection 53 is slid on one side surface of the sliding hole 49. A guide groove 54 for guiding movement is provided, and a guide groove 55 for slidably guiding the other protrusion 53 is provided on the other side surface of the slide hole 49.
[0023]
The front end of the operating lever 28 is in contact with one end of the key slider 27 fitted in the sliding hole 49, and a spring force that presses the key slider 27 acts on the operating lever 28. . Therefore, when the key 23 is removed from the key hole 44 and the rotor 24 is in the LOCK position, the key slider 27 is pushed to a position where the other end protrudes from the outer surface of the rotor 24 as shown in FIGS. As shown in FIGS. 1 and 2, the cylinder body 22 is provided with a hole 56 for accommodating the protruding portion of the key slider 27 from the outer surface of the rotor 24. When the key 23 is inserted into the key hole 44 and the key slider 27, as shown in FIGS. 1 and 5, both end surfaces of the key slider 27 are placed against the rotor 24 against the elastic force acting from the operating lever 28. The key slider 27 moves to a position that is flush with the outer surface of the rotor. When the rotor 24 rotates in this state, one end of the operating lever 28 comes into sliding contact with the outer surface of the rotor 24.
[0024]
Thus, among the guide grooves 54 and 55 provided on both side surfaces of the slide hole 49, the guide groove 55 is formed over the entire length of the slide hole 49, whereas the guide groove 54 is formed in the slide hole 49. Is formed on one side surface of the sliding hole 49 so as to have a length corresponding to the amount of movement of the key slider 27.
[0025]
By the way, the key slider 27 is a sintered alloy having a Rockwell hardness of 40 (HRC) or more in order to prevent unauthorized unlocking due to insertion of an unauthorized tool other than the key 23 such as a slide hammer into the rotor 24. Thus , a cross section orthogonal to the axis of the rotor 24 is formed as a closed cross section surrounding the through hole 51 .
[0026]
Such a sintered alloy having a Rockwell hardness of 40 (HRC) or higher is composed of, for example, 97.5% Fe, 2% Ni, and 0.5% C. Thus, in order to obtain the key slider 27 made of sintered alloy, the raw material powder made of Fe, Ni, C and the like and a binder such as wax are kneaded, and the compound obtained in the kneading step is granulated. A step of obtaining pellets, a step of molding the pellets by injection molding in a mold, a step of heating the shaped product to 300 ° C. to remove the binder, and heating at a temperature of 1200 ° C., for example, for 10 hours, for example Thus, the process of applying the sintering process may be sequentially performed.
[0027]
In FIGS. 1 and 2 again, the operating lever 28 is formed long along the rotational axis of the rotor 24 and is disposed on the side of the cylinder body 22. The longitudinal intermediate portion of the operating lever 28 is The support portion 57 provided in the housing 21 is rotated through a support shaft 58 orthogonal to a plane including the center line of the sliding hole 49 and the rotation axis line of the rotor 24 while the rotor 24 is in the LOCK position. The operating lever 28 is supported so that the front end of the operating lever 28 can be brought into contact with the key slider 27, and the cylinder body 22 is slidably fitted with a slit 59 (see FIG. 4). ) Is provided.
[0028]
Between the support shaft 58 and the key slider 27, between the housing 21 and the operation lever 28, a spring 60 is provided for rotating and urging the operation lever 28 in a direction in which a pressing force is applied to the key slider 27 from the operation lever 28. . The support shaft 58 is attached to the support portion 57 so as to allow a slight movement of the operation lever 28 in a direction in which the support shaft 58 approaches and separates from the cylinder body 22.
[0029]
8 to 11, the rear end portion of the rotor 24 is disposed relative to the front end portion of the joint 25 that is coaxially disposed on the rear side of the rotor 24 and is rotatably supported by the housing 21. A spring 62 that biases the rotor 24 forward is provided between the rotor 24 and the joint 25.
[0030]
A metal flat stopper tumbler 63 is mounted at the rear end of the rotor 24 at a portion protruding rearward from the cylinder body 22 so as to be slidable along a plane perpendicular to the rotational axis of the rotor 24. Is done. That is, slit-like holes 64 along the plane are provided at the rear end portion of the rotor 24 with both ends opened to the outer surface of the rotor 24, and the stopper tumbler 63 is slidably fitted into the holes 64. Is done. Moreover, a spring 65 is provided between the stopper tumbler 63 and the rotor 24 to urge the stopper tumbler 63 in a direction in which one end of the stopper tumbler 63 protrudes from the outer surface of the rotor 24. Thus, when the rotor 24 is inserted into the cylinder body 22, the stopper tumbler 63 is pressed by the inner surface of the cylinder hole 45 to be received in the hole 64 of the rotor 24 while contracting the spring 65. When the rotor 24 is inserted into the cylinder body 22 until it is located behind the rear end of the cylinder body 22, one end of the stopper tumbler 63 protrudes from the outer surface of the rotor 24 by the spring force of the spring 64. Become. In addition, the moving end of the stopper tumbler 63 in the protruding direction is regulated by a cylindrical regulating cylinder portion 66 provided at the rear end of the cylinder body 22. Thus, when one end of the stopper tumbler 63 is engaged with the rear end of the cylinder body 22, the rotor 24 is prevented from being removed from the cylinder body 22.
[0031]
On the other hand, first and second engagement surfaces 67 and 68 for selectively engaging the stopper tumbler 63 are provided at the rear end of the cylinder body 22 so as to surround the rear end portion of the rotor 24. As shown in FIGS. 8 and 10, the first engagement surface 67 engages the stopper tumbler 63 in a state where the rotor 24 is in a position other than the LOCK position, that is, in the ACC position, the ON position, and the START position. A circular arc is formed so as to face the rear side along a plane orthogonal to the rotational axis of the rotor 24. Further, as shown in FIG. 9, the second engagement surface 68 is for engaging the stopper tumbler 63 in a state where the rotor 24 is in the LOCK position, and on the rear side forming a step from the first engagement surface 67. It is formed so as to face the rear side along the plane.
[0032]
When the rotor 24 is rotated to the ACC position side from the state where the rotor 24 is in the LOCK position and the stopper tumbler 63 is engaged with the second engagement surface 68 as shown by the chain line in FIG. 24 is biased forward by the spring 62, so that the rotor 24 moves forward until the stopper tumbler 63 is engaged with the first engagement surface 67 as shown by the solid line in FIG. When rotating the rotor 24 from the ACC position to the LOCK position, the rotor 24 is moved to the spring 62 until the stopper tumbler 63 is engaged with the second engagement surface 68 located on the rear side of the first engagement surface 67. It is necessary to push in against the spring force.
[0033]
A guide member 71 that penetrates the joint 25 is press-fitted on the rear side of the housing 21, and the rear side of the joint 25 that is urged rearward by the spring force of a spring 62 provided between the rotor 24 and the guide member 71. Is restricted by a guide member 71 engaged with the joint 25.
[0034]
In FIG. 12, a locked state in which the steering shaft 72 is prevented from rotating by engaging with an engagement recess 73 provided on the outer periphery of the steering shaft 72, and the engagement with the engagement recess 73 is released to disengage the steering shaft. The lock mechanism 26 for switching to the unlocked state enabling the rotation of the 72 has a cam 74 provided in the joint 25 and a through hole 75 through which the cam 74 is slidably fitted to the guide member 71. Provided between the slider 76, the lock pin 77 coupled to the slider 76 so as to be engageable with the engaging recess 73 of the steering shaft 72, and the cap 78 and the slider 76 attached to the outer end of the guide member 71. And a spring 79 that urges the slider 76 in a direction in which the lock pin 77 is engaged with the engaging recess 73. Abutment surface 80 is formed to define the position of the Ida 76.
[0035]
In such a lock mechanism 26, when the rotor 24 is in a position other than the LOCK position, that is, in the ACC position, the ON position, and the START position, the lock pin 77 is disengaged from the engagement recess 73 to allow the steering shaft 72 to rotate. In contrast, when the rotor 24 is in the LOCK position, the slider 76 is moved by the spring force of the spring 79 so that the cam 74 engages the engagement recess 73 with the cam 74. It becomes a moving position. On the other hand, the movement of the key slider 27 according to the insertion of the key 23 into the key hole 44 of the rotor 24 causes the actuation lever 28 to rotate in a direction in which the rear end approaches the slider 76. The outer surface is engaged with the rear end of the operating lever 28 when the lock mechanism 26 is unlocked in response to the rotor 24 being in a position other than the LOCK position, so that the lock mechanism 26 remains unlocked. An engaging recess 81 is provided. That is, even if the rotor 24 is in the LOCK position, the lock mechanism 26 is locked unless the operating lever 28 is rotated in the direction in which the rear end thereof is detached from the engaging recess 81 by removing the key 23 from the key hole 44. There is nothing.
[0036]
In FIG. 13 to FIG. 16, the interlock mechanism 31 allows the housing 21 to rotate between a rotation prevention position that prevents the rotation of the rotor 24 and a rotation allowable position that permits the rotation of the rotor 24. A lever 82 to be supported, a plunger 83 whose one end is engaged with the lever 82, and the other end of the plunger 83 is inserted and attached to the housing 21. A solenoid 84 that exhibits an electromagnetic force that rotates to a blocking position, a return spring 85 that exerts a resilient force that urges the lever 82 toward the rotation allowable position, a part of the solenoid 84, a plunger 83, and a lever 82 and the return spring 85, the solenoid 84 and the cover 86 elastically engaged with the housing 21 are provided.
[0037]
The joint 25 that rotates integrally with the rotor 24 is integrally provided with a restricting protrusion 87 that protrudes outward. The lever 82 abuts one end of the lever 82 against the restricting protrusion 87, that is, the rotor 25. The one end is retracted sideways so as to avoid the contact between the rotation preventing position (the position indicated by the chain line in FIG. 13) and the restricting protrusion 87 to prevent the rotation of the joint 25, that is, the rotor 24. It is possible to rotate between a rotation allowable position that allows rotation (a position indicated by a dotted line in FIG. 13).
[0038]
A mounting portion 88 for mounting the interlock mechanism 31 is provided on a side portion of the housing 21, and a solenoid 84 formed in a rectangular box shape with a coil (not shown) is abutted on the mounting portion 88. A flat mounting surface 89 is formed.
[0039]
Further, the mounting portion 88 includes a regulating surface 90 that abuts against one side surface of the end portion of the solenoid 84 on the side opposite to the plunger 83 as shown in FIG. 14, and a solenoid 84 on the plunger 83 side as shown in FIG. A regulating surface 91 that abuts on the other side surface of the end portion is formed along a plane orthogonal to the mounting surface 89 and protrudes laterally from one side surface of the end portion of the solenoid 84 on the side opposite to the plunger 83. A restriction groove 93 into which the restriction flange 92 is fitted is formed in the restriction surface 90. Therefore, the solenoid 84 is positioned at a constant position in contact with the mounting surface 89.
[0040]
The cover 86 is formed of synthetic resin, and a substantially half portion of the solenoid 84 on the plunger 83 side is covered with the cover 86. In addition, an engagement protrusion 96 that elastically engages with a flange 95 that protrudes laterally from one side of the solenoid 84 that is regulated by the regulation surface 90, and, as clearly shown in FIG. An engagement claw portion 97 that is elastically engaged with the solenoid 84 on the other side of the regulated solenoid 84 is provided on the cover 86, and the cover 86 is elastically engaged with the solenoid 84.
[0041]
The plunger 83 is inserted into the solenoid 84 so as to be detachable, and one end of the plunger 83 is engaged with the other end of the lever 82 so as to be detachable. On the other hand, the return spring 85 is formed in a coil shape surrounding the plunger 83 and is provided between the other end of the lever 82 and the solenoid 84. One end of the return spring 85 is engaged with the other end of the lever 82. A mating engagement portion 85a is provided.
[0042]
Accordingly, the solenoid 84, the plunger 83 inserted into the solenoid 84, the lever 82 engaged with one end of the plunger 83, and the coiled return spring 85 surrounding the plunger 83 between the lever 82 and the solenoid 84 The solenoid assembly unit 98 can be configured by the cover 86 elastically engaged with the solenoid 84, and the solenoid assembly unit 98 is attached to the attachment portion 88 of the housing 21.
[0043]
In addition, the cover 86 that is elastically engaged with the solenoid 84 is provided with a separation preventing wall 86a that faces one end of the plunger 83 protruding from the solenoid 84 and prevents the plunger 83 from separating from the solenoid 84. Thus, it is avoided that the plunger 83 is detached from the solenoid 84 when the solenoid assembly unit 98 is assembled.
[0044]
When the solenoid assembly unit 98 is attached to the attachment portion 88, a restriction wall 99 that engages with the inner surface of the detachment prevention wall 86a of the cover 86 is provided on the attachment portion 88 of the housing 21. When the solenoid assembly unit 98 is mounted on the mounting portion 88, the movement end of the plunger 83 in the protruding direction from the solenoid 84, that is, the rotation end of the lever 82 toward the rotation allowable position side is restricted. Moreover, the engagement wall 100 is provided with an engagement slit 100, and the engagement protrusion 101 that protrudes from the inner surface of the separation preventing wall 86 a is engaged with the engagement slit 100.
[0045]
Further, the engagement hole 102 is provided in the cover 86 at a portion closer to the housing 21 than the separation preventing wall 86a, and the engagement hole 102 is elastically engaged with the engagement protrusion 103 protruding from the mounting portion 88. Is done.
[0046]
Referring to FIG. 19, an engagement hole 104 is provided on one side surface of cover 86 and has an approximately U-shaped cross-sectional shape, and engagement protrusion 105 protruding from mounting portion 88. The engagement hole 104 is elastically engaged. Further, as shown in FIG. 20, an engaging claw portion 107 that is elastically engaged with an engaging concave portion 106 provided in the mounting portion 88 is integrally provided on the other side surface of the cover 86.
[0047]
In this way, the cover 86 is elastically engaged with the mounting portion 88 of the housing 21, and the solenoid 84 is sandwiched between the cover 86 and the mounting surface 89. That is, the solenoid assembly unit 98 is securely fixed to the mounting portion 88 of the housing 21 through the cover 86.
[0048]
Incidentally, the other end side of the lever 82 is slidably inserted into a groove 110 provided in the mounting portion 88 of the housing 21, and a support hole 108 is provided in an intermediate portion of the lever 82. On the other hand, a single screw member 109 penetrating the engaging protrusion 105 is screwed into the mounting portion 88, and the screw member 109 is fitted into the support hole 108 to rotate the lever 82. A shaft portion 109a that is supported is provided.
[0049]
Next, the operation of this embodiment will be described. The key slider 27 attached to the front end portion of the rotor 24 is formed of a sintered alloy having a Rockwell hardness of 40 (HRC) or higher. Therefore, in order to perform the original function of the key slider 27 that slides in the direction along the one diameter line of the rotor 24 and rotates the operating lever 28 in accordance with the insertion / removal of the key 23 into / from the key hole 44, By making the complicated shape required for the key slider 27 easily made of a sintered alloy, the key slider 27 is made to have a high hardness of Rockwell hardness 40 (HRC) or higher. A function as a conventional protector can be provided in the key slider. That is, it is possible to prevent the unauthorized tool other than the key 23 such as a slide hammer from being inserted into the rotor 24 by the key slider 27, and it is possible to reduce the number of parts by eliminating the protector which has been conventionally required. In addition, it becomes possible to reduce the number of assembling work steps by eliminating the need for the work of assembling the protector.
[0050]
Further, when inserting and fixing the cylinder body 22 into the housing 21, the cylinder body 22 is inserted into the storage hole 34 of the housing 21 in a state where the elastic engagement member 40 is disposed in the storage groove 38 and attached to the cylinder body 22. What is necessary is just to insert it, and when the cylinder body 22 is inserted to the position which the elastic engagement member 40 respond | corresponds to the engagement groove 35 provided in the accommodation hole 34, the elastic engagement member 40 will be. The cylinder body 22 is prevented from moving along the rotational axis of the rotor 24 by protruding from the storage groove 38 and elastically engaging with the engagement groove 35. That is, only the elastic engagement member 40 is necessary for insertion and fixation of the cylinder body 22 into the housing 21, and the number of parts can be reduced, and only the elastic engagement member 40 is attached to the cylinder body 22. Therefore, the assembly work man-hour is also reduced.
[0051]
Moreover, in the storage hole 34, the portion into which the cylinder body 22 is inserted is formed to have a cross-sectional shape composed of the first to fourth inner wall surfaces 34a to 34d. The engagement groove 35 and the first and second inner wall surfaces 34a and 34b are elastically brought into contact with each other in a plane perpendicular to the axis of the rotor 24. Thereby, the protrusion 37 of the cylinder body 22 is elastically applied to the closed end of the vertical groove 36 provided on the fourth inner wall surface 34d as the elastic engagement member 40 comes into contact with the engagement groove 35. The cylinder body 22 is prevented from rattling between the third and fourth inner wall surfaces 34a and 34d, and the elastic engagement member 40 is elastically contacted with the first and second inner wall surfaces 34a and 34b. As a result, rattling of the cylinder body between the first and second inner wall surfaces 34a, 34b is prevented. Therefore, rattling of the cylinder body 22 in the storage hole 34 is effectively prevented.
[0052]
Further, the elastic engagement member 40 is formed by bending a band-shaped metal plate whose width direction is the direction along the rotational axis of the rotor 24, and the elastic engagement member 40 is elastic in the direction along the rotational axis of the rotor 24. The strength of the engaging member 40, that is, the strength with which the cylinder body 22 is removed from the housing 21 can be increased.
[0053]
When the shift lever is not in the parking position when the rotor 24 is in the ACC position, the interlock mechanism 26 excites the solenoid 84 and engages the lever 82 with the restricting protrusion 87 of the joint 25 to thereby activate the ACC of the rotor 24. The interlock mechanism 26 includes a solenoid 84, a plunger 83, a return spring 85, and a cover 86. The interlock mechanism 26 is for preventing the rotation from the position to the LOCK position and is necessary for an automatic vehicle. A solenoid assembly unit 98 is mounted on the mounting portion 88 of the housing 21.
[0054]
In this solenoid assembly unit 98, the cover 86 is elastically engaged with the solenoid 84, a return spring 85 is provided between the solenoid 84 and the lever 82 so as to surround the plunger 83, and an engagement portion 85a provided in the return spring 85 is provided. Engagement with the lever 82 and separation of the plunger 83 from the solenoid 84 are prevented by a separation preventing wall 86 a provided on the cover 86 so as to face one end of the plunger 83. Therefore, when the solenoid assembly unit 98 is assembled, the solenoid 84, the plunger 83, the return spring 85, and the cover 86 can maintain the mutual connection state, and the solenoid assembly unit 98 is assembled and prepared in advance. Can do.
[0055]
Therefore, when assembling a steering lock device for an automatic vehicle, the solenoid assembly unit 98 is assembled to the housing 21, and when assembling a steering lock device that does not require the interlock mechanism 26, the solenoid assembly unit 98 is assembled to the housing 21. It is only necessary not to assemble, and it is not necessary to prepare the housing 21 separately for an automatic vehicle and a manual vehicle, which is convenient.
[0056]
The housing 21 is provided with a mounting surface 89 for positioning and abutting the solenoid 84, and a cover 86 sandwiching the solenoid 84 between the mounting surface 89 is elastically engaged with the mounting portion 88 of the housing 21 and mounted. Since a single screw member 109 screwed to the portion 88 is provided with a shaft portion 109a for rotatably supporting the lever 82, parts necessary for assembling the solenoid assembly unit 98 to the housing 21 are provided. Only the single screw member 109 can reduce the number of parts.
[0057]
Incidentally, when the rotor 24 is rotated from the ACC position to the LOCK position, a pushing operation to the rear side of the rotor 24 is required. In order to require such a pushing operation, the cylinder body 22 is required. At the rear end, a first engagement surface 67 facing the rear side along a plane orthogonal to the rotation axis of the rotor 24, and along the plane on the rear side forming a step from the first engagement surface 67. A second engagement surface 68 facing the rear side is provided, and a flat stopper tumbler 63 is attached to the rotor 24 so as to be slidable in the direction along the plane.
[0058]
In addition, the stopper tumbler 63 allows the stopper tumbler 63 to be accommodated in the rotor 24 by the inner surface of the cylinder body 22 when the rotor 24 is inserted into the cylinder body 22, and the first and second engagement surfaces 67, 68, the second engagement surface 68 is at a position where the stopper tumbler 63 is engaged when the rotor 24 is in the LOCK position. The first engagement surface 67 is arranged at a position where the stopper tumbler 63 is engaged when the rotor 24 is located at a position other than the LOCK position.
[0059]
Therefore, when rotating the rotor 24 from the ACC position to the LOCK position, the rotor 24 is pushed from the position where the stopper tumbler 63 is engaged with the first engagement surface 67 to the position where the stopper tumbler 63 is engaged with the second engagement surface 68. Operation is required.
[0060]
Since the stopper tumbler 63 is a flat plate and can be press-molded, the manufacturing cost can be reduced.
[0061]
Since the first and second engagement surfaces 67 and 68 are formed along a plane perpendicular to the rotation axis of the rotor 24, the first engagement surface 67 and the second engagement surface 68 are formed on the rotor 24 when the rotor 24 is rotated from the LOCK position to the ACC position. The acting resistance force is relatively small. Therefore, it is possible to reduce the force required to rotate the rotor 24 from the LOCK position to the ACC position side, thereby improving operability.
[0062]
Moreover, the stopper tumbler 63, which is a component having a structure forcing the pushing operation when the rotor 24 is rotated from the ACC position to the LOCK position, also exhibits a function of preventing the rotor 24 from being removed from the cylinder body 22. It is possible to reduce the number of parts.
[0063]
Although the embodiments of the present invention have been described in detail above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made without departing from the present invention described in the claims. Is possible.
[0064]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the key slider is a sintered alloy having a Rockwell hardness of 40 (HRC) or higher, and the cross section perpendicular to the rotor axis is formed in a closed cross section surrounding the through hole. Kisurai da to can be a function of the conventional protector, thereby, the conventional reduction of the number of components is possible to require a a protector as required, also assembled by assembling the protector work becomes unnecessary It becomes possible to reduce the work man-hours.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical side view of a steering lock device in a state where a rotor is at an ACC position.
FIG. 2 is a longitudinal side view corresponding to FIG. 1 in a state where the rotor is in a LOCK position.
FIG. 3 is a view taken in the direction of arrow 3 in FIG. 2;
4 is an enlarged sectional view taken along line 4-4 of FIG.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of the rotor and key slider taken along line 5-5 in FIG.
6 is an enlarged cross-sectional view of a rotor and a key slider taken along line 6-6 in FIG.
FIG. 7 is a perspective view of a key slider.
8 is an enlarged sectional view taken along line 8-8 in FIG. 1;
9 is an enlarged cross-sectional view taken along line 9-9 of FIG.
FIG. 10 is a cutaway perspective view of a rear end portion of a cylinder body and a rotor as viewed from the rear side.
FIG. 11 is a circumferential development of the outer surface of the rear end portion of the cylinder body and the rotor.
12 is an enlarged sectional view taken along line 12-12 of FIG.
13 is an enlarged cross-sectional view taken along line 13-13 of FIG.
14 is a cross-sectional view taken along line 14-14 of FIG.
15 is a cross-sectional view taken along line 15-15 of FIG.
FIG. 16 is an exploded perspective view of an interlock mechanism.
17 is a cross-sectional view taken along line 17-17 in FIG.
18 is a cross-sectional view taken along line 18-18 of FIG.
19 is a cross-sectional view taken along line 19-19 in FIG.
20 is a cross-sectional view taken along line 20-20 in FIG.
[Explanation of symbols]
22 ... Cylinder body 23 ... Key 24 ... Rotor 26 ... Lock mechanism 27 ... Key slider 28 ... Actuating lever 72 as actuating member ... Steering shaft

Claims

A rotation operation by the fixed cylinder body (22) and the inserted key (23) is enabled, and the rotation of the rotor (24) inserted into the cylinder body (22) and the steering shaft (72) is prevented. A lock mechanism (26) capable of switching between a locked state and an unlocked state in which the steering shaft (72) can be rotated according to the rotation of the rotor (24), and a key (23 to the rotor (24)) ) And at the front end of the rotor (24) to enable sliding in a direction along one diameter line of the rotor (24) in response to the insertion of the key (23) from the rotor (24). When the key slider (27) fitted in the sliding hole (49) and the key (23) are inserted into the rotor (24), the lock mechanism (26) is held in the unlocked state, but the rotor (2 ) When the key (23) is removed from the operating mechanism (28) provided between the key slider (27) and the locking mechanism (26) so as to allow the locking mechanism (26) to operate in the locked state. In a steering lock device with an unauthorized unlocking prevention function,
The key slider (27) includes a rectangular through hole (51) corresponding to the key hole (44) of the rotor (24) and into which the key (23) can be inserted, and the rotor (24). A sintered alloy having a Rockwell hardness of 40 (HRC) or more to prevent unauthorized unlocking by inserting an unauthorized tool other than the key (23) at the front end of the key slider (27). A steering lock device with an unauthorized unlocking prevention function, wherein a cross section perpendicular to the axis of the rotor (24) is formed in a closed cross section surrounding the through hole (51).

When the key (23) is removed from the rotor (24), the end of the key slider (27) is located at a position protruding from the outer surface of the rotor (24) and is provided on the cylinder body (22). The steering lock device with an unauthorized unlocking prevention function according to claim 1, wherein the steering lock device is engaged with the opening (56).