JP3815643B2 - Flame detector - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、火災によって生じた物理現象(熱、煙、炎)を利用し、自動的に火災の発生を検出して火災検出信号を受信機に発する、消防設備用検出装置のうちの炎検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の赤外線式炎検出装置(以下、単に「炎検出装置」という)としては、例えば、図13に示すようなものが知られている。図13において、1は検知素子、2は周波数フィルタ、3は比較器、4は波長バンドパスフィルタである。なお、実際には、信号増幅用のアンプなども含まれるが、説明の簡単化のために省略する。
【0003】
この従来の炎検出装置は、監視エリア内の赤外線エネルギーを検知素子1で電気信号に変換し、周波数フィルタ2によって、その電気信号の「所定の低域周波数成分」を取り出すとともに、その低域周波数成分のレベルが基準レベルを越えた場合に、火災検出信号を出力するというものである。ここで、「所定の低域周波数成分」とは、炎から放射される赤外線エネルギーのゆらぎ(又はちらつき)の周波数fcを含む成分であり、fcは、数Hz以下のきわめて低い周波数である。
【0004】
図14は、炎の燃え方の模式図である。一般に炎は着火直後に小さく、だんだんと大きくなった後、可燃物の燃え尽きに伴って小さくなり、遂には消えるという成長過程をたどるが、短い時間で見た場合、炎の大きさはある周期で大きくなったり小さくなったりを繰り返している。すなわち、図に示すように、燃え上がった炎は周りの酸素を取り込んで大きく成長するものの、周囲の酸素が少なくなると一瞬小さくなり、再びその外側からの酸素供給を受けて大きく成長するという変動を周期的に繰り返しているものであり、そして、この繰り返しのサイクル(周波数fc)は、可燃物、例えば液体燃料にあっては、その大きさ(の平方根)に反比例するという性質をもっていることが明らかにされている。例えば、「消防研究報告,第53号24(1982)」(山下邦博著)によれば、次式▲1▼のとおり示されている。
【0005】
fc=k/√L〔Hz〕・・・・・ ▲1▼
但し、kは燃料の種類に応じた係数、Lは燃料の大きさを表す値である。なお、Lは、図15に示すように、液体燃料4を入れた規定サイズの角皿5の開口面積S(S=D2)を2.7倍した値である。
【0006】
ここで、Sは、火災検出装置の性能基準を定める消防検定規格によれば、検出対象にノーマル・ヘプタン燃料を用いた場合、S=0.1m2、又は0.5m2とされるのが一般的である。これらの値を式▲1▼に当てはめると、S=0.1m2の条件でfcは約2.5Hzとなり、S=0.5m2の条件でfcは約1.8Hzとなるから、図13の構成において、周波数フィルタ2の通過周波数を、2.5Hzや1.8Hz若しくはこの両方に合わせておけば、火災による「炎」を検出できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の炎検出装置にあっては、式▲1▼で与えられる単一の周波数fcを含む「所定の低域周波数成分」のレベルのみに基づいて炎の検出判定を行っていたため、以下の理由から、火災と関係のない物理現象にも誤って反応することがあり、信頼性の点で充分でないという問題点があった。
【0008】
図16は、赤外線エネルギーの時間変動(チョッパを介して取り出した赤外線エネルギーの時間軸上の出力変動)を示す図であり、(a)は炎、(b)は水銀灯、(c)は回転灯の図である。なお、炎は炎検出装置である以上当然の検出対象であるが、水銀灯は道路などの照明によく用いられ、また、回転灯は緊急自動車をはじめ、駐車場の出入り口や道路工事の警告表示又は店舗の誘導案内などによく用いられているものであり、いずれも日常的に目にする赤外線エネルギー放射体の例である。
【0009】
図16(a)において、炎の赤外線エネルギーはきわめて低い周波数fcを含む周波数帯の周波数でゆらいでおり、その理由は先の説明のとおりである。これに対して、水銀灯の赤外線エネルギーは、図16(b)に示すように、一定レベル(電源変動やノイズ分を無視)で推移し、そのゆらぎの周波数はほぼ0Hz(直流分のみ)である。
【0010】
一方、回転灯の赤外線エネルギーは、図16(c)に示すように、間欠的に変化して明らかな周期的変動を伴っており、その周波数は回転灯の回転数に同期している。なお、回転灯の種類は様々であり、1個のランプを定速度で一方向に回転(毎秒2回転程度)させるものから、複数のランプを同期若しくは非同期で回転させるものまでいろいろあり、その周波数成分も様々であるが、周期的性質をもつ点で同一である。
【0011】
ここで、炎、水銀灯及び回転灯の赤外線エネルギーの出力変動(例えば、チョッパを介して取り出した赤外線エネルギーの出力変動)を周波数軸で観察してみると、図17のようになる。図16と同様に(a)は炎、(b)は水銀灯、(c)は回転灯である。横軸は周波数であり、原点が0Hz(直流分)である。なお、(a)、(b)及び(c)において、原点付近のレベルは相当大きく、グラフに納まりきらないため、図示の都合上ピークを省略してある。
【0012】
今、(a)の炎と(b)の水銀灯に着目すると、両者の差は一目瞭然である。すなわち、炎は0Hzを越える周波数域6において若干のレベルをもつ一方、水銀灯の同等周波数域7におけるレベルはほぼゼロである。したがって、従来技術における周波数fcを用いて両者のレベルを比較すれば、炎と水銀灯を識別できる。
【0013】
しかしながら、(c)の回転灯にあっては、0Hzを越える周波数域8において若干のレベルをもつ点で、(a)の炎との類似性が高い。したがって、従来技術における周波数fcを用いて、「炎」、「水銀灯」及び「回転灯」のレベルを比較した場合、炎と水銀灯又は水銀灯と回転灯を識別できるものの、炎と回転灯の明確な識別は困難であった。
【0014】
このことは、従来の炎検出装置を設置した場所に、例えば、回転灯を点けた緊急自動車が接近すると、誤って火災検出信号を出力する可能性のあることを示唆しており、防災設備の信頼性の点で是非とも解決しておかなければならない技術課題があることを意味している。
【0015】
この課題を解決するために、例えば、炎を伴う赤外線放射物体から放射される赤外線のスペクトル分布は、いわゆるCO2共鳴放射と呼ばれる現象より4.4μm近辺にピークが現れることが知られているので、検出素子の前面に、4.4μmを中心とする波長を通過するバンドパスフィルタと、4.4μm近辺を含まない波長を通過する1又は複数のバンドパスフィルタとを配置して、それぞれのバンドパスフィルタを通過した赤外線の強度レベル差が所定値以上の場合に火災と判定する構成がある。
【0016】
しかしながら、この構成にあっても、精度はよくなるものの、完全に炎と回転灯を識別することは困難であり、また、挟帯域のバンドパスフィルタは高価であることから、複数設ける場合には、製品全体の価格が高くなってしまい、さらに、製品が大型化してしまうという問題点がある。
【0017】
なお、以上の説明では、炎以外の赤外線エネルギー放射体として、「水銀灯」と「回転灯」を示したが、これは代表例である。すなわち、「水銀灯」はエネルギー変動のないものの代表例であり、「回転灯」はエネルギー変動の周期が上式▲1▼で与えられる周波数fcに近い周波数成分をもち、間欠的に変化するものの代表例である。
【0018】
そこで本発明は、炎と他の赤外線エネルギー放射体との識別性能、特に、炎の赤外線エネルギー変動と類似性の高い他の赤外線エネルギー放射体との識別性能を向上し、以って防災設備の信頼性改善に寄与する社会生活上有益な炎検出装置の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の炎検出装置は、赤外線エネルギーを電気信号に変換する検知素子と、
前記検知素子の出力信号を定期的にサンプリングするサンプリング手段と、
所定時間にわたり前記サンプリング手段から出力される複数のサンプリング値の中から前記検知素子の出力信号の最大値を抽出する最大値抽出手段と、
前記所定時間にわたり前記サンプリング手段から出力される複数のサンプリング値の中から前記検知素子の出力信号の最小値を抽出する最小値抽出手段と、
前記最大値抽出手段により抽出された最大値と、前記最小値抽出手段により抽出された最小値との比率値を演算する演算手段と、
前記演算手段の比率値に基づいて火災の判定を行なう判定手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の炎検出装置は、赤外線エネルギーを電気信号に変換する検知素子と、
前記検知素子の出力信号を定期的にサンプリングするサンプリング手段と、
所定時間にわたり前記サンプリング手段から出力される複数のサンプリング値の中から前記検知素子の出力信号の最大値を抽出する最大値抽出手段と、
前記所定時間にわたり前記サンプリング手段から出力される複数のサンプリング値の中から前記検知素子の出力信号の最小値を抽出する最小値抽出手段と、
前記最大値抽出手段により抽出された最大値と、前記最小値抽出手段により抽出された最小値との比率値を演算する演算手段と、
前記演算手段の比率値に基づいて火災候補の判定を行なう第1の判定手段と、
前記検知素子の出力信号から炎の赤外線エネルギーのゆらぎ周波数を含む所定周波数域の信号を抽出する第1の抽出手段と、
前記検知素子の出力信号から炎の赤外線エネルギーのゆらぎ周波数を含まず、且つ、前記第1の抽出手段により抽出される前記所定周波数域よりも高周波側に隣接し又は極めて接近する所定周波数域の信号を抽出する第2の抽出手段と、
前記第1の抽出手段により抽出された出力信号と、前記第2の抽出手段により抽出された出力信号とに基づいて火災候補の判定を行なう第2の判定手段と、
前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段の2つの判定結果から火災判定信号を発生する信号発生手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3記載の炎検出装置は、請求項1又は2記載の炎検出装置において、前記判定手段又は前記第1の判定手段は、
炎の赤外線エネルギーによる前記検知素子の出力信号の最大値と最小値による比率値、或いは、炎以外の火災誤報要因である赤外線エネルギーによる前記検知素子の出力信号の最大値と最小値の比率値に基づいて予め定められた炎と判定する比率値の範囲内に前記演算手段の比率値がある場合は火災と判定し、該範囲内に前記演算手段の比率値がない場合は非火災と判定することを特徴とする。
請求項4記載の炎検出装置は、請求項3記載の炎検出装置において、前記予め定められた炎と判定する比率値の範囲は、
前記赤外線エネルギーの放射体を回転灯などの前記検知素子へ赤外線を間欠的に入射させるものとしたときの前記演算手段の比率値の範囲と前記赤外線エネルギーの放射体を火災に伴う炎としたときの前記演算手段の比率値の範囲との間に適宜設定される一のしきい値と、
前記赤外線エネルギーの放射体を水銀灯などの前記検知素子へ赤外線を一定レベルで入射させるものとしたときの前記演算手段の比率値の範囲と前記赤外線エネルギーの放射体を火災に伴う炎としたときの前記演算手段の比率値の範囲との間に適宜設定される他のしきい値との範囲で設定されることを特徴とする。
請求項5記載の炎検出装置は、請求項1又は2記載の炎検出装置において、前記最大値抽出手段は、
前記所定時間にわたり前記サンプリング手段により出力されるサンプリング値のうち、大きい方から複数個のサンプリング値を抽出し、該抽出した複数個のサンプリング値の平均値を算出することにより、前記検知素子の出力信号の最大値を抽出し、
前記最小値抽出手段は、
前記所定時間にわたり前記サンプリング手段により出力されるサンプリング値のうち、小さい方から複数個のサンプリング値を抽出し、該抽出した複数個のサンプリング値の平均値を算出することにより、前記検知素子の出力信号の最小値を抽出することを特徴とする。
請求項6記載の炎検出装置は、請求項1又は2記載の炎検出装置において、前記最大値抽出手段は、
サンプリング値を複数個記憶する最大値記憶手段を含み、前記サンプリング手段により順次出力されたサンプリング値が前記最大値記憶手段に記憶されているサンプリング値より大きい場合は、該出力されたサンプリング値を前記記憶手段に記憶させることにより最大値記憶手段の記憶を更新させ、所定時間経過後に前記最大値記憶手段に記憶されている複数個のサンプリング値の平均値を算出することにより、前記検知素子の出力信号の最大値を抽出し、
前記最小値抽出手段は、
サンプリング値を複数個記憶する最小値記憶手段を含み、前記サンプリング手段により順次出力されたサンプリング値が前記最小値記憶手段に記憶されているサンプリング値より小さい場合は、該出力されたサンプリング値を前記記憶手段に記憶させることにより最小値記憶手段の記憶を更新させ、前記所定時間経過後に前記最小値記憶手段に記憶されている複数個のサンプリング値の平均値を算出することにより、前記検知素子の出力信号の最小値を抽出することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、赤外線式炎検出装置(以下、単に「炎検出装置」)に適用した実施例として図面を参照しながら説明する。
【0021】
<原理説明>
図1は、本実施の形態における炎検出装置の概念的な構成図である。この図において、10は例えば炎に固有のCO2共鳴放射による高いピークを持つ波長4.4μmを中心とした波長域の通過特性を有する波長バンドパスフィルタ、11は波長バンドパスフィルタ10を通過した赤外線エネルギー12を電気信号13に変換する検知素子(特に限定しないが、例えば、焦電体を用いたもの)、14は所定時間T内での電気信号13の最大値Smaxを抽出する最大値抽出部(最大値抽出手段)、15は所定時間T内での電気信号13の最小値Sminを抽出する最小値抽出部(最小値抽出手段)、16は所定時間T内でのSmaxとSminの比F(F=Smin/Smax)を演算する比演算部(演算手段)、17は比Fと所定の基準値SLa、SLb(SLa:一のしきい値、SLb:他のしきい値)とを比較してSLa<F<SLbとなった場合に火災検出信号をアクティブにする判定部(判定手段)である。
【0022】
この構成によれば、炎から放射される赤外線エネルギー12を電気信号13に変換し、この電気信号13の所定時間T内での最大値Smaxと最小値Sminを抽出するとともに、最大値と最小値の比F(=Smin/Smax)を演算してこの比Fが所定範囲内、すなわち、一の基準値SLaよりも大きく且つ他の基準値SLbよりも小さいときに火災検出信号をアクティブにするという回路作用が得られ、二つの基準値SLa、SLbを適切に設定すれば、SLa<F<SLbの条件で、炎と炎以外の赤外線エネルギー放射体(水銀灯や回転灯)との識別を正確に行うことができる。
【0023】
このことを詳しく説明すると、図2は、炎、水銀灯及び回転灯の時間軸上における赤外線エネルギーのプロフィールを重ね合わせて示す図であり、それぞれのプロフィールは前出の図16(a)〜(c)で示したものと同一のものである。先にも述べたように、水銀灯の赤外線エネルギーは(ノイズや電源変動を無視すれば)ほぼ一定のレベルで推移し、また、回転灯の赤外線エネルギーは(周囲の壁などからの反射を考えなければ)ゼロレベルとあるレベルの間を周期的(間欠的)に変動する。したがって、水銀灯の最大値Smaxと最小値Sminの比Fは極端に言えばSmax=Sminであるからぼぼ1となり、また、回転灯の最大値Smaxと最小値Sminの比Fも極端に言えばSmin=0であるからほぼ0となる。
【0024】
これに対して、炎の赤外線エネルギーは、炎の熱源の赤外線エネルギーE(殆ど変動しない)と炎の内外炎の赤外線エネルギーe(変動する)との総和であり、eのピークtoピークを便宜的にePPとすると、最大値SmaxはE+ePP、最小値SminはEとなることから、炎の最大値Smaxと最小値Sminの比F(=Smin/Smax=E/(E+ePP))は、少なくとも1より小さく、且つ、0より大きい値となる。
【0025】
したがって、SLaを0より若干大きい値にするとともに、SLbを1より若干小さい値にすれば、炎の最大値Smaxと最小値Sminの比FをSLaとSLbの間に位置させることができ、前述の条件(SLa<F<SLb)を満たして、炎を正確に識別できるのである。
【0026】
なお、以上の説明では、最大値Smaxと最小値Sminの比FをSmin/Smaxで求めているが、これは最も簡易な計算方法を示したに過ぎない。要は、SmaxとSminの比率又はその量的割合を表す値であればよく、例えば、(Smax−Smin)/(Smax+Smin)で求めたり、これを百分率にしたり、若しくは任意の値で正規化したりしてもよい。計算精度や識別性能及び回路構成等を勘案して適当な手法を選択すればよい。
【0027】
また、SmaxやSminの抽出は、単純に所定時間内の最大値や最小値を求めてもよいが、実際の電気信号13はノイズ等の影響によってしばしば鋭く変化するので、実用上は、所定時間内での複数の極大値、極小値の平均化を行うことによって最大値、最小値を求める手法や、重み付け手法、演算時定数などを併用して過度な検出を抑制する対策を講じるのが望ましい。
【0028】
<第1の実施の形態>
図3は、本発明の第1の実施の形態のブロック図であり、炎検出装置20は、所定の周期(例えば32Hz程度)で開閉するチョッパ機構21、チョッパ機構21を通過した光のうち炎の赤外線エネルギー22の波長域(例えば、4.4μmを中心とする波長域)に相当する波長成分を通過させる光学波長フィルタ23、光学波長フィルタ23を通過した赤外線エネルギーを電気信号24に変換して出力する焦電型赤外線検知素子(以下「検知素子」と略す)25、電気信号24を交流増幅する交流増幅回路26、所定周期ごとに出力されるサンプリング信号29aに同期して交流増幅回路26の出力26aをサンプリングするサンプルホールド回路27、チョッパ機構21を駆動するチョッパ駆動回路28、チョッパ機構21の駆動周期に同期したサンプリング信号29aを発生するサンプリング信号発生回路29、検知素子25の温度若しくは検知素子25の周囲温度を検出する温度センサ30、温度センサ30の出力30aに対応した温度補正信号31aを発生する温度補正回路31、温度補正信号31aを加味しつつサンプルホールド回路27のサンプリング出力27aを直流増幅する直流増幅回路32、直流増幅回路32の出力(検知素子25に入射する赤外線エネルギー22の強度すなわち放射温度を表す信号)32aをA/D変換するA/D変換部33を備える。
【0029】
炎検出装置20は、さらに、A/D変換されたサンプリングデータの所定時間T内での最大値Smaxと最小値Sminを抽出する最大・最小抽出部34aと、最大・最小抽出部34aで抽出された最大値Smaxと最小値Sminの比F(=Smin/Smax)を演算するとともに比Fを所定のアルゴリズムで評価して火災に伴う炎の発生を判定する判定部(第1判定手段)34bとを含む信号処理部34、並びに、サンプリングデータを記憶するためのメモリ35を備える。
【0030】
なお、図では直流増幅回路32の出力32aをA/D変換器33でA/D変換して信号処理部34に取り込むようにしているが、サンプルホールド回路27の出力27aをA/D変換して取り込むようにしてもよい。
【0031】
図4は、図3の信号処理部34のアルゴリズムを示す図である。なお、図4のアルゴリズムはフローチャートで示してあるが、これは、ソフトウェア処理への限定的適用のみを意味するものではない。
【0032】
このフローチャートでは、まず、A/D変換部33でA/D変換されたサンプリングデータを所定時間Tにわたってメモリ35に記憶し(S0)、次に、所定時間Tの経過を検出(S1)したときに、メモリ35に記憶されたサンプリングデータの中から最大値Smaxと最小値Sminを抽出し(S2、S3)、次いで、Sminと第1しきい値SL1とを比較して「Smin>SL1」の場合に以下の処理を行う。
【0033】
ここに、SL1は炎検出の最低しきい値レベルであり、このレベルは、例えば、検出対象とする規模の燃焼炎から放射される赤外線エネルギーによる放射温度の予想最小値よりも若干低い適宜のレベルである。
【0034】
Smin>SL1の場合(S4のYES判定)は、まず、SmaxとSminの比F(=Smin/Smax)を演算し(S5)、次に、比Fと第2しきい値(一のしきい値)SL2とを比較(S6)して「F>SL2」の場合に、さらに、比Fと第3しきい値(他のしきい値)SL3とを比較(S7)して「F<SL3」の場合に火災に伴う炎発生であると判定し、火災検出信号をアクティブにする(S8)。
【0035】
ここに、SL2は炎と回転灯(回転灯は間欠的変動を伴う赤外線エネルギー放射体の代表)とを識別するためのもの、SL3は炎と水銀灯(水銀灯は一定レベルで推移する赤外線エネルギー放射体の代表)とを識別するためのものであり、適切なレベルは以下の事実に基づいて設定されるものである。
【0036】
図5は、第2しきい値(一のしきい値)SL2及び第3しきい値(他のしきい値)SL3の設定範囲を示す図である。先にも説明したように、回転灯の場合のサンプリングデータの最大値Smaxと最小値Sminの比F(=Smin/Smax)はほぼ0である。また、水銀灯の場合のサンプリングデータの同比Fはほぼ1である。これに対して、炎の場合、比Fは、本件発明者らの実験によれば、ノーマル・ヘプタン燃焼炎で約0.35〜0.75の範囲であった。
【0037】
したがって、第2しきい値SL2を、0より大きく且つ0.35より小さい適宜の値(例えば、0.3)にするとともに、第3しきい値SL3を、1より小さく且つ0.75より大きい適宜の値(例えば、0.8)にすることにより、「F>SL2」を満足しない場合は間欠的変動を伴う赤外線エネルギー放射体(代表的に回転灯)であると判定でき、また、「F<SL3」を満足しない場合は一定レベルで推移する赤外線エネルギー放射体(代表的に水銀灯)であると判定でき、結局、「SL2<F<SL3」を満足した場合のみに火災に伴う炎であると判定することができるから、炎と他の赤外線エネルギー放射体の識別性能、特に、炎の赤外線エネルギー変動と類似性の高い他の赤外線エネルギー放射体との識別性能を向上することができる。
【0038】
図6は、図3のメモリ35の使い方を、信号処理部34の処理と共に示す図である。この図において、メモリ35には、所定時間T内でのN個のサンプリング値の全てを順次に格納できるN個の記憶領域が設けられており、Nは、例えば、Tを2秒、サンプリング周期を32Hzとすると、2×32=64になる。なお、Tを長くするとNが増えて精度の点で好ましいものの、判断の遅れにつながるため、精度と応答性のバランスを考慮して適切な値に設定すべきことはいうまでもない。
【0039】
N=64と仮定すると、信号処理部34は、所定時間Tの経過後又は64回の記憶動作後(S20)、メモリ35には64個のサンプリング値(Sample1〜Sample64)が記憶されるので、この64個のサンプリング値の中から最大値Smaxと最小値Sminを抽出し(S21)、両者の比F(又は両者の量的割合を示す値)を演算して(S22)、その演算結果に基づいて図4のステップS6〜S7と同様のアルゴリズムで火災判定を行う(S23)。
【0040】
図7は、図6の変形例である。この例では、信号処理部34は、メモリ35に記憶されたN個(便宜的に64個)のサンプリング値(Sample1〜Sample64)の中の大きい方からm個(便宜的に3個)の最大値(Smax1〜Smax3)と、小さいほうからm個(便宜的に3個)の最小値(Smin1〜Smin3)を選び出し(S21a、S21b)、各選択値の平均値をそれぞれ最大値Smax、最小値Sminとして抽出する(S21c、S21d)。これによれば、ノイズ等に起因するサンプリング値の瞬時変動の影響を回避して、火災判定の精度向上を図ることができる。なお、この例では、最大値と最小値の選択数(m)を同一としているが、異ならせても構わず、特にノイズ等の影響を受けやすい方の選択数(m)を大きくするのが望ましい。
【0041】
図8は、図6の変形例であり、メモリ35の記憶容量を削減するように工夫した例である。図8(a)において、メモリ35には二つの記憶領域が設けられている。その一つは最大値Smaxの記憶更新用領域(以下「最大値記憶部35a」という)であり、他の一つは最小値Sminの記憶更新用領域(以下「最小値記憶部35b」という)である。これら二つの記憶領域には、所定時間T内に順次入力されるN個のサンプリング値Sampleの最大値Smaxと最小値Sminが逐次更新されながら記憶される。
【0042】
図8(b)は信号処理部34におけるその更新動作を概念的に示す図である。最大値記憶部35aと最小値記憶部35bの各入力側には、それぞれ最大値比較部35cと最小値比較部35dが設けられており、最大値比較部35cは、順次入力されるSampleと最大値記憶部35aの記憶内容(Smax)とを比較してSample>Smaxのとき、すなわち、サンプリング値が記憶内容を上回るときに、そのときのSampleでSmaxを更新し、また、最小値比較部35dは、順次入力されるSampleと最小値記憶部35bの記憶内容(Smin)とを比較してSample<Sminのとき、すなわち、サンプリング値が記憶内容を下回るときに、そのときのSampleでSminを更新するという機能を有する。したがって、所定時間T内でのN個、例えば、64個のサンプリング値について、この処理を行うことで、結果的に所定時間T経過後又はN回のサンプリング動作後、最大値記憶部35aには64個の中での最大値が、また、最小値記憶部35bには64個の中での最小値がそれぞれ記憶されることになる。
【0043】
なお、最大値比較部35cと最小値比較部35dの実現方法は問わない。上記機能を有していればよく、ハードウェアで実体的に構成してもソフトウェアで仮想的に構成してもよい。
【0044】
図9は、図8の変形例であり、ノイズ等の影響を受け難くするとともに、メモリ35の記憶容量を削減するように工夫した例である。図8との相違は、最大値記憶部35aと最小値記憶部35bの双方にそれぞれm個(便宜的に3個とする)ずつの記憶領域を設け、所定時間T内に順次入力されるN個のサンプリング値の大きい方の3個(Smax1〜Smax3)と、小さい方の3個(Smin1〜Smin3)を逐次更新しながら記憶するようにした点にある。但し、最大値記憶部35a内のSmax1〜Smax3の関係、及び、最小値記憶部35b内のSmin1〜Smin3の関係は、それぞれSmax1≧Smax2≧Smax3、Smin1≦Smin2≦Smin3となっている。
【0045】
今、i個目のサンプリング値(Sample_i)を入力したとすると、このSample_iとSmax1〜Smax3、Smin1〜Smin3を順次に比較し、例えば、Sample_iがSmax1を上回る場合には、Smax1の記憶部にSample_iを新Smax1として更新記憶する。また、Sample_iがSmin1を下回る場合には、Smin1の記憶部にSample_iを新Smin1として更新記憶する。
次に、旧Smax1をSmax2の記憶部に移して新Smax2として更新記憶し、旧Smax2をSmax3の記憶部に移して新Smax3として更新記憶する(繰り下げ更新する)。また、旧Smin1をSmin2の記憶部に移して新Smin2として更新記憶し、旧Smin2をSmin3の記憶部に移して新Smin3として更新記憶する(繰り下げ更新する)。なお、途中からの場合(Smax2やSmax3又はSmin2やSmin3)も同様の処理を行う。
以上の処理により、N個のサンプリング値の中の大きい方の3個と小さい方の3個が記憶されることになる。
【0046】
これによれば、所定時間Tの経過後又はN回のサンプリング動作の完了後、メモリ35には、所定時間T内に順次入力されるN個のサンプリング値の中の大きい方の3個(Smax1〜Smax3)と、小さい方の3個(Smin1〜Smin3)が記憶されることになるから、図7と同様に、Smax1〜Smax3の平均値を求めて最大値Smaxとし、且つ、Smin1〜Smin3の平均値を求めて最小値Sminとするとともに、両者の比F又は両者の量的割合を表す値を演算し、その演算結果に基づいて火災判定を行えばよい。
【0047】
<第2の実施の形態>
図10は、本発明の第2の実施の形態の炎検出装置40のブロック図であり、前述の第1の実施の形態(図3)と同一の構成要素には同じ符号を付してある。
【0048】
第1の実施の形態との相違は、検知素子25から出力される電気信号24より炎の赤外線エネルギーのゆらぎ周波数(冒頭の周波数fc)に相当する周波数を中心とした所定周波数域fCL1〜fCH1(以下、第一周波数域Aという)の信号41aを取り出す第1周波数フィルタ(第一抽出手段)41を有する点、同電気信号24から第一周波数域Aに隣接する高周波数側の所定周波数域fCL2〜fCH2(以下、第二周波数域Bという)の信号42aを取り出す第2周波数フィルタ(第二抽出手段)42を有する点、これら二つの信号41a、42aを交流増幅する交流増幅回路43、44を有する点、交流増幅後の信号43a、44aを所定のサンプリング信号29aに同期してサンプリングするサンプルホールド回路45、46を有する点、サンプリング回路45、46の出力45a、46aを温度補正信号31aを加味して直流増幅する直流増幅回路47、48を有する点、直流増幅回路32、47、48の出力32a、47a、48a(正確にはA/D変換器32b、47b、48bによってそれぞれA/D変換された信号)に基づいて火災判定を行う信号処理部49を有する点にある。
【0049】
ここに、信号処理部49は、A/D変換器32bの出力の所定時間T内での最大値Smaxと最小値Sminを抽出する最大・最小抽出部49a、最大・最小抽出部49aで抽出されたSmaxとSminの比F(=Smin/Smax)を演算するとともに比Fを所定のアルゴリズムで評価して火災に伴う炎の発生を判定する第1判定部(第1判定手段)49b、A/D変換器47b、48bの出力を評価して火災に伴う炎の発生を判定する第2判定部(第2判定手段)49c、第1の判定部49bの判定結果と第2判定部49cの判定結果とを総合的に評価して火災検出信号を発生する第3判定部(信号発生手段)49dを備える。
【0050】
なお、検知素子25以降の信号を増幅、A/D変換し、MPU等の信号処理装置に取り込み、この信号処理装置で周波数解析等を含む全ての処理を行うようにしてもよい。
【0051】
図11は、燃焼炎からの赤外線エネルギーを観測して得られた信号強度と周波数の関係を示す図であり、縦軸は通過信号のレベル、横軸は周波数である。図11において、周波数軸の原点近くのハッチングは、第1周波数フィルタ41を通過した第一周波数域Aの信号を表しており、また、その右側のハッチングは、第2周波数フィルタ42を通過した第二周波数域Bの信号を表している。第一周波数域Aは、例えば、0.5Hz〜8.0Hzであり、第二周波数域Bは、例えば、8.5Hz〜16.0Hzである。この周波数範囲は環境等に対応するように変更可能である。
【0052】
なお、図では第一周波数域Aと第二周波数域Bを不連続にしているが、連続させることも、あるいは一部をオーバラップさせることも可能である。また、第二周波数域Bは、一つの周波数域に限らず、複数の周波数域であってもよい。重要なことは、第一周波数域Aに炎の赤外線エネルギーのゆらぎ周波数(冒頭の周波数fc)が含まれていて、且つ、第二周波数域Bに同周波数(fc)が含まれていないことである。
【0053】
第2判定部49cは、第一周波数域Aの信号と第二周波数域Bの信号とに基づいて火災の判定を行う部分であり、その好ましい判定のアルゴリズムは、図12の符号51の範囲で囲まれたように示される。ちなみに、符号52で囲まれた範囲は第1実施例と同一の判定アルゴリズムであり、本実施の形態では、この判定結果が火災に伴う炎の可能性ありの場合(S7のYES判定の場合)に火災候補としてフラグ(FLG1)にTrue(真値)をセット(S8)し、そうでない場合に同フラグ(FLG1)にFalse(偽値)をセット(S9)するようになっている。なお、図12のアルゴリズムはフローチャートで示してあるが、これは、ソフトウェア処理への限定的適用のみを意味するものではない。
【0054】
図12において、WHは高周波側の第二周波数域Bの信号レベル積分値を示し、WLは低周波側の第一周波数域Aの信号レベル積分値を示している。なお、積分値に限らず平均値であってもよい。要はそれぞれの周波数域における雑音成分を取り除いた信号レベルのエネルギー総括値であればよい。
【0055】
このフローチャートでは、まず、WHが所定のしきい値SLHを越えているか否かを判定する(S10)。ここで、SLHのレベルは、炎のWHよりも高く、且つ、炎と同様に赤外線エネルギーの変動をもち、間欠的に変化する他の赤外線エネルギー放射体、例えば、冒頭の「回転灯」のWHよりも低い適宜のレベルである。
したがって、S10でYES判定となった場合は、炎と同様に赤外線エネルギーの変動をもち、間欠的に変化する他の赤外線エネルギー放射体、例えば、冒頭の「回転灯」であることがわかり、この場合は火災でないためフローを終了する。
【0056】
一方、S10でNO判定となった場合は、例えば、冒頭の「回転灯」でないことが明らかとなるものの、「炎」であるか、または、赤外線エネルギー変動のない他の赤外線エネルギー放射体、例えば、冒頭の「水銀灯」であるかを識別できないので、これを識別するために、WLが所定のしきい値SLLを越えているか否かを判定する(S11)。ここで、SLLのレベルは、炎のWLよりも低い適宜のレベルである。
【0057】
したがって、S11でNO判定となった場合は、直流分のみの赤外線エネルギーをもつ他の赤外線エネルギー放射体、例えば、冒頭の「水銀灯」であることがわかり、この場合も火災でないためフローを終了するが、S11でYES判定となった場合は、直流分に加えてSLLを越えるWLをもつ赤外線エネルギー放射体、すなわち、「炎」であり、火災に伴う炎の可能性があるから、火災候補としてフラグ(FLG2)にTrue(真値)をセット(S12)する。
【0058】
なお、S10の判定結果がYESの場合又はS11の判定結果がNOの場合は同フラグ(FLG2)にFalse(偽値)をセットする(S13)。
【0059】
フラグ(FLG2)の内容は、第1の実施の形態と同様のアルゴリズムに基づく炎判定の結果を示すフラグ(FLG1)の内容とともに総合的に評価される(S14)。すなわち、S14では、FLG1とFLG2の四通りの組み合わせから、火災発生(レベルA)、火災発生の可能性あり(レベルB)及び非火災(レベルC)という3段階の火災検出レベル判定を行っており、この火災検出レベルに応じた適切な処理を行う(S15)ようになっている。これにより、第1の実施の形態に比べて火災に伴う炎検出の信頼性向上を図っている。
【0060】
以上のとおり、本実施の形態によれば、赤外線エネルギー放射体の放射温度の最大値Smaxと最小値Sminの比F(=Smin/Smax)に基づく炎検出を行うとともに、炎の赤外線エネルギーのゆらぎ周波数(冒頭の周波数fc)に相当する周波数を中心とした第一周波数域Aの信号成分(WL)と、この第一周波数域Aに隣接する高周波数側の第二周波数域Bの信号成分(WH)とを抽出し、これら二つの信号成分(WL、WH)に基づいて火災の判定を行い、これら二つの判定結果を総合的に評価して火災の判定を行っているので、火災判定の信頼性を向上できるとともに、明らかな火災検出(レベルA)から念のための火災検出(レベルB)及び非火災(レベルC)までの状況に応じた火災検出信号を出力することができ、きめこまかな火災警報処理を実行することができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、赤外線エネルギーを電気信号に変換する検知素子の出力信号の所定時間内での最大値と最小値を抽出し、その最大値と最小値の比率又はその量的割合を表す演算値に基づいて火災の判定を行うので、該演算値に特有の傾向が現れる炎、回転灯及び水銀灯を識別することができる。したがって、炎と類似性のある他の赤外線エネルギー放射体と炎とを誤認することがなくなり、誤警報を回避して炎検出の確度を向上することができる。
また、赤外線エネルギーを電気信号に変換する検知素子の出力信号の所定時間内での最大値と最小値を抽出し、その最大値と最小値の比率又はその量的割合を表す演算値に基づいて火災の判定を行うとともに、前記検知素子の出力信号から炎の赤外線エネルギーのゆらぎ周波数を含む所定周波数域の信号と、炎の赤外線エネルギーのゆらぎ周波数を含まず且つ前記所定周波数域よりも高周波側に隣接し又は極めて接近する他の所定周波数域の信号とを抽出し、該二つの抽出信号に基づいて火災の判定を行い、且つ、これら二つの判定結果から火災判定信号を発生することにより、火災判定の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の原理的な構成図である。
【図2】炎、水銀灯及び回転灯の時間軸上における赤外線エネルギーのプロフィールを重ね合わせて示す図である。
【図3】第1の実施の形態のブロック図である。
【図4】第1の実施の形態の炎判定アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】第2しきい値SL2及び第3しきい値SL3の設定範囲を示す図である。
【図6】図3のメモリの使い方を示す図である。
【図7】図6の変形例である。
【図8】図6の変形例である。
【図9】図8の変形例である。
【図10】第2の実施の形態のブロック図である。
【図11】二つの周波数域の模式図である。
【図12】第2の実施の形態の炎判定アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図13】従来例の概念的な構成図である。
【図14】炎の燃え方の模式図である。
【図15】ゆらぎ周波数を求めるためのモデル火炎図である。
【図16】炎を含む赤外線エネルギー放射体の特性図(時間軸)である。
【図17】炎を含む赤外線エネルギー放射体の特性図(周波数軸)である。
【符号の説明】
SLa 基準値(一のしきい値)
SLb 基準値(他のしきい値)
SL2 第2しきい値(一のしきい値)
SL3 第3しきい値(他のしきい値)
11 検知素子
14 最大値抽出部(最大値抽出手段)
15 最小値抽出部(最小値抽出手段)
16 比演算部(演算手段)
17 判定部(判定手段)
34 信号処理部(サンプリング手段)
35 メモリ
41 第1周波数フィルタ(第一抽出手段)
42 第2周波数フィルタ(第二抽出手段)
49 信号処理部(サンプリング手段)
49b 第1判定部(第1判定手段)
49c 第2判定部(第2判定手段)
49d 第3判定部(信号発生手段)[0001]
[Industrial application fields]
The present invention uses a physical phenomenon (heat, smoke, flame) caused by a fire, automatically detects the occurrence of a fire, and emits a fire detection signal to a receiver. It relates to the device.
[0002]
[Prior art]
As a conventional infrared flame detection device (hereinafter simply referred to as “flame detection device”), for example, the one shown in FIG. 13 is known. In FIG. 13, 1 is a sensing element, 2 is a frequency filter, 3 is a comparator, and 4 is a wavelength bandpass filter. In practice, an amplifier for signal amplification is also included, but it is omitted for the sake of simplicity.
[0003]
This conventional flame detection device converts infrared energy in the monitoring area into an electrical signal by the
[0004]
FIG. 14 is a schematic view of how a flame burns. In general, the flame is small immediately after ignition, gradually increases, then decreases with the burnout of the combustible material, and finally disappears, but when viewed in a short time, the size of the flame is a certain period. It repeats increasing and decreasing. In other words, as shown in the figure, the flame that burns up grows large by taking in the surrounding oxygen, but it decreases for a moment when the surrounding oxygen decreases, and again grows greatly by receiving oxygen supply from the outside again. It is clear that the repetition cycle (frequency fc) has a property of being in inverse proportion to the size (square root) of a combustible material such as liquid fuel. Has been. For example, according to “Fire Research Report, No. 53, No. 24 (1982)” (by Kunihiro Yamashita), the following equation (1) is shown.
[0005]
fc = k / √L [Hz] (1)
Here, k is a coefficient corresponding to the type of fuel, and L is a value representing the size of the fuel. As shown in FIG. 15, L is a value obtained by multiplying the opening area S (S = D 2) of the specified
[0006]
Here, S is generally set to S = 0.1 m @ 2 or 0.5 m @ 2 when normal heptane fuel is used as a detection target according to the fire fighting certification standard that defines the performance standards of fire detection devices. It is. When these values are applied to equation (1), fc is about 2.5 Hz under the condition of S = 0.1
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above conventional flame detection device, the flame detection determination is performed based only on the level of the “predetermined low frequency component” including the single frequency fc given by Equation (1). For the following reasons, there is a problem that it may react erroneously to a physical phenomenon unrelated to a fire and is not sufficient in terms of reliability.
[0008]
FIG. 16 is a diagram showing the time variation of infrared energy (output variation on the time axis of infrared energy extracted via a chopper), (a) flame, (b) mercury lamp, and (c) rotating lamp. FIG. The flame is a natural detection target as long as it is a flame detection device, but the mercury lamp is often used for lighting of roads, etc., and the revolving light is used for emergency vehicles, parking lot entrances and road construction warning indications or It is often used for store guidance and the like, and all are examples of infrared energy radiators that are seen daily.
[0009]
In FIG. 16A, the infrared energy of the flame fluctuates in the frequency band including the extremely low frequency fc, and the reason is as described above. On the other hand, as shown in FIG. 16B, the infrared energy of the mercury lamp changes at a constant level (ignoring power fluctuations and noise), and the frequency of the fluctuation is almost 0 Hz (DC only). .
[0010]
On the other hand, as shown in FIG. 16C, the infrared energy of the rotating lamp changes intermittently and is accompanied by obvious periodic fluctuations, and the frequency is synchronized with the rotational speed of the rotating lamp. There are various types of rotating lamps, ranging from rotating one lamp in one direction at a constant speed (about 2 rotations per second) to rotating multiple lamps synchronously or asynchronously. The components vary, but they are the same in that they have periodic properties.
[0011]
Here, when the output fluctuation of the infrared energy of the flame, the mercury lamp and the rotating lamp (for example, the output fluctuation of the infrared energy taken out through the chopper) is observed on the frequency axis, it is as shown in FIG. As in FIG. 16, (a) is a flame, (b) is a mercury lamp, and (c) is a rotating lamp. The horizontal axis is frequency, and the origin is 0 Hz (DC component). Note that, in (a), (b), and (c), the level near the origin is considerably large and does not fit in the graph, so the peak is omitted for convenience of illustration.
[0012]
Now, paying attention to the flame (a) and the mercury lamp (b), the difference between the two is obvious. That is, the flame has a slight level in the
[0013]
However, the rotating lamp of (c) is highly similar to the flame of (a) in that it has a slight level in the
[0014]
This suggests that, for example, when an emergency vehicle with a rotating lamp approaches the place where the conventional flame detection device is installed, there is a possibility that a fire detection signal may be output by mistake. This means that there are technical issues that must be solved by all means in terms of reliability.
[0015]
In order to solve this problem, for example, it is known that the spectral distribution of infrared rays emitted from an infrared emitting object accompanied by a flame has a peak around 4.4 μm due to a phenomenon called CO2 resonance radiation. A band-pass filter that passes a wavelength centered at 4.4 μm and one or a plurality of band-pass filters that pass a wavelength not including the vicinity of 4.4 μm are arranged on the front surface of the detection element, and each band pass There is a configuration in which a fire is determined when the difference in the intensity level of the infrared light that has passed through the filter is a predetermined value or more.
[0016]
However, even with this configuration, although accuracy is improved, it is difficult to completely distinguish between a flame and a rotating lamp, and a narrow band-pass filter is expensive. There is a problem that the price of the entire product becomes high and the product becomes large.
[0017]
In the above description, “mercury lamp” and “rotating lamp” are shown as infrared energy radiators other than the flame, but this is a representative example. That is, the “mercury lamp” is a representative example of a lamp without energy fluctuation, and the “rotary lamp” has a frequency component close to the frequency fc given by the above equation (1), and is representative of a lamp that changes intermittently. It is an example.
[0018]
Therefore, the present invention improves the discrimination performance between flames and other infrared energy radiators, in particular, the discrimination performance between other infrared energy radiators having high similarity to the infrared energy fluctuations of the flames. The purpose is to provide a flame detection device useful for social life that contributes to improving reliability.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
The flame detection device according to
Sampling means for periodically sampling the output signal of the sensing element;
Predetermined timeAmong a plurality of sampling values output from the sampling meansMaximum value extraction means for extracting the maximum value of the output signal of the sensing element;
The predetermined timeAmong a plurality of sampling values output from the sampling meansMinimum value extraction means for extracting the minimum value of the output signal of the sensing element;
Extracted by the maximum value extraction meansMaximum value and, Extracted by the minimum value extraction meansRatio to minimum valueRate valueComputing means for computing
Of the computing meansRatio valueDetermining means for determining a fire based on
It is provided with.
The flame detection device according to
Sampling means for periodically sampling the output signal of the sensing element;
Maximum value extraction means for extracting the maximum value of the output signal of the sensing element from a plurality of sampling values output from the sampling means over a predetermined time;
Minimum value extraction means for extracting the minimum value of the output signal of the sensing element from the plurality of sampling values output from the sampling means over the predetermined time;
A computing means for computing a ratio value between the maximum value extracted by the maximum value extracting means and the minimum value extracted by the minimum value extracting means;
First determination means for determining a fire candidate based on the ratio value of the calculation means;
First extraction means for extracting a signal in a predetermined frequency range including a fluctuation frequency of the infrared energy of the flame from the output signal of the detection element;
A signal in a predetermined frequency range that does not include the fluctuation frequency of the infrared energy of the flame from the output signal of the detection element and is adjacent to or very close to the high frequency side of the predetermined frequency range extracted by the first extraction means Second extracting means for extracting
Second determination means for determining a fire candidate based on the output signal extracted by the first extraction means and the output signal extracted by the second extraction means;
Signal generating means for generating a fire determination signal from two determination results of the first determination means and the second determination means;
HavingIt is characterized by.
The flame detection device according to
The ratio value between the maximum value and the minimum value of the output signal of the detection element due to the infrared energy of the flame, or the ratio value of the maximum value and the minimum value of the output signal of the detection element due to the infrared energy that is a false alarm factor other than the flame If the ratio value of the calculation means is within the range of the ratio value determined based on the flame determined in advance, it is determined that there is a fire.It is characterized by that.
The flame detection device according to
When the infrared energy radiator is made to intermittently make infrared rays incident on the detection element such as a rotating lamp, and the ratio value range of the computing means and the infrared energy radiator is a flame accompanying a fire A threshold value appropriately set between the ratio value range of the calculation means;
A range of ratio values of the calculation means when the infrared energy radiator is incident on the detection element such as a mercury lamp at a certain level, and the infrared energy radiator is a flame accompanying a fire. It is set in a range with another threshold value set appropriately between the range of the ratio value of the calculation means.It is characterized by that.
The flame detection device according to
Out of the sampling values output by the sampling means over the predetermined time, a plurality of sampling values are extracted from the larger one, and an average value of the extracted sampling values is calculated, thereby outputting the sensing element Extract the maximum value of the signal,
The minimum value extracting means includes
Out of the sampling values output by the sampling means over the predetermined time, a plurality of sampling values are extracted from the smaller one, and an average value of the extracted sampling values is calculated, thereby outputting the sensing element Extract the minimum value of the signalIt is characterized by that.
The flame detection device according to
A maximum value storage means for storing a plurality of sampling values, and if the sampling values sequentially output by the sampling means are larger than the sampling values stored in the maximum value storage means, the output sampling values are By updating the storage of the maximum value storage means by storing in the storage means, and calculating the average value of a plurality of sampling values stored in the maximum value storage means after elapse of a predetermined time, the output of the detection element Extract the maximum value of the signal,
The minimum value extracting means includes
Including a minimum value storage means for storing a plurality of sampling values, and when the sampling values sequentially output by the sampling means are smaller than the sampling values stored in the minimum value storage means, the output sampling values are By updating the storage of the minimum value storage means by storing in the storage means, and calculating an average value of a plurality of sampling values stored in the minimum value storage means after the predetermined time has elapsed, Extract the minimum value of the output signalIt is characterized byThe
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings as examples applied to an infrared flame detector (hereinafter simply referred to as “flame detector”).
[0021]
<Principle explanation>
FIG. 1 is a conceptual configuration diagram of a flame detection apparatus according to the present embodiment. In this figure, 10 is a wavelength bandpass filter having a pass characteristic in a wavelength region centered on a wavelength of 4.4 μm, for example, having a high peak due to CO2 resonance radiation inherent to the flame, and 11 is an infrared ray that has passed through the
[0022]
According to this configuration, the infrared energy 12 radiated from the flame is converted into an
[0023]
This will be described in detail. FIG. 2 is a diagram in which the profiles of infrared energy on the time axis of a flame, a mercury lamp, and a rotating lamp are superimposed and each profile is shown in FIGS. 16 (a) to (c). ). As mentioned earlier, the infrared energy of mercury lamps stays at a fairly constant level (ignoring noise and power fluctuations), and the infrared energy of rotating lamps must be reflected from the surrounding walls. F) It fluctuates periodically (intermittently) between zero level and a certain level. Therefore, the ratio F between the maximum value Smax and the minimum value Smin of the mercury lamp is extremely low because Smax = Smin, and the ratio F between the maximum value Smax and the minimum value Smin of the rotating lamp is extremely low. Since = 0, it is almost zero.
[0024]
On the other hand, the infrared energy of the flame is the sum of the infrared energy E of the heat source of the flame (which hardly changes) and the infrared energy e of the flame of the flame inside and outside (which fluctuates). When ePP is set to ePP, the maximum value Smax is E + ePP and the minimum value Smin is E. Therefore, the ratio F (= Smin / Smax = E / (E + ePP)) of the maximum value Smax and the minimum value Smin of the flame is at least 1 The value is small and greater than zero.
[0025]
Therefore, if SLa is set to a value slightly larger than 0 and SLb is set to a value slightly smaller than 1, the ratio F between the maximum value Smax and the minimum value Smin of the flame can be positioned between SLa and SLb. The flame can be accurately identified by satisfying the above condition (SLa <F <SLb).
[0026]
In the above description, the ratio F between the maximum value Smax and the minimum value Smin is obtained as Smin / Smax. However, this is only the simplest calculation method. In short, any value that represents the ratio of Smax and Smin or a quantitative ratio thereof may be used. For example, it is obtained by (Smax−Smin) / (Smax + Smin), or is obtained as a percentage or normalized by an arbitrary value. May be. An appropriate method may be selected in consideration of calculation accuracy, identification performance, circuit configuration, and the like.
[0027]
For extraction of Smax and Smin, the maximum value and the minimum value within a predetermined time may be simply obtained. However, since the actual
[0028]
<First Embodiment>
FIG. 3 is a block diagram of the first embodiment of the present invention. The
[0029]
The
[0030]
In the figure, the output 32a of the
[0031]
FIG. 4 is a diagram showing an algorithm of the
[0032]
In this flowchart, first, the sampling data A / D converted by the A /
[0033]
Here, SL1 is a minimum threshold level for flame detection, and this level is an appropriate level that is slightly lower than the expected minimum value of radiation temperature due to infrared energy radiated from a combustion flame of a scale to be detected, for example. It is.
[0034]
When Smin> SL1 (YES determination in S4), first, a ratio F (= Smin / Smax) of Smax and Smin is calculated (S5), and then the ratio F and the second threshold value (one threshold) are calculated. Value) SL2 is compared (S6), and when “F> SL2”, the ratio F is compared with the third threshold (other threshold) SL3 (S7) and “F <SL3 In the case of "", it is determined that a flame has occurred due to a fire, and the fire detection signal is activated (S8).
[0035]
Here, SL2 is for distinguishing between a flame and a rotating lamp (a rotating lamp is a representative of an infrared energy radiator with intermittent fluctuations), and SL3 is a flame and a mercury lamp (a mercury lamp is an infrared energy radiator that moves at a constant level). The appropriate level is set based on the following facts.
[0036]
FIG. 5 is a diagram showing a setting range of the second threshold value (one threshold value) SL2 and the third threshold value (other threshold value) SL3. As described above, the ratio F (= Smin / Smax) of the maximum value Smax and the minimum value Smin of the sampling data in the case of the rotating lamp is almost zero. The same ratio F of sampling data in the case of a mercury lamp is approximately 1. On the other hand, in the case of flame, the ratio F was in the range of about 0.35 to 0.75 in the normal heptane combustion flame according to the experiments by the present inventors.
[0037]
Therefore, the second threshold value SL2 is set to an appropriate value (for example, 0.3) that is larger than 0 and smaller than 0.35, and the third threshold value SL3 is smaller than 1 and larger than 0.75. By setting to an appropriate value (for example, 0.8), when “F> SL2” is not satisfied, it can be determined that the infrared energy radiator (typically a rotating lamp) is accompanied by intermittent fluctuations. If F <SL3 ”is not satisfied, it can be determined that the infrared energy radiator (typically a mercury lamp) changes at a constant level. After all, only when“ SL2 <F <SL3 ”is satisfied Since it can be determined that there is, it is possible to improve the discrimination performance between flames and other infrared energy emitters, in particular, the discrimination performance between other infrared energy emitters that are highly similar to the infrared energy fluctuation of the flame. Kill.
[0038]
FIG. 6 is a diagram showing how to use the
[0039]
Assuming N = 64, the
[0040]
FIG. 7 is a modification of FIG. In this example, the
[0041]
FIG. 8 is a modified example of FIG. 6, and is an example devised to reduce the storage capacity of the
[0042]
FIG. 8B is a diagram conceptually showing the update operation in the
[0043]
In addition, the realization method of the maximum value comparison part 35c and the minimum value comparison part 35d does not ask | require. As long as it has the above functions, it may be configured with hardware or virtually with software.
[0044]
FIG. 9 is a modified example of FIG. 8, and is an example in which the
[0045]
If the i-th sampling value (Sample_i) is input, this Sample_i is sequentially compared with Smax1 to Smax3 and Smin1 to Smin3. For example, when Sample_i exceeds Smax1, Sample_i is stored in the storage unit of Smax1. Is updated and stored as a new Smax1. When Sample_i is lower than Smin1, Sample_i is updated and stored as new Smin1 in the storage unit of Smin1.
Next, the old Smax1 is moved to the storage unit of Smax2 and updated and stored as the new Smax2, and the old Smax2 is moved to the storage unit of Smax3 and updated and stored as the new Smax3 (reduced update). In addition, the old Smin1 is moved to the storage unit of Smin2 and updated and stored as the new Smin2, and the old Smin2 is moved to the storage unit of Smin3 and updated and stored as the new Smin3 (updated down). In the middle (Smax2And Smax3 or Smin2 and Smin3) perform the same processing.
As a result of the above processing, the larger three of the N sampling values and the smaller three are stored.
[0046]
According to this, after the elapse of the predetermined time T or the completion of the N sampling operations, the
[0047]
<Second Embodiment>
FIG. 10 is a block diagram of the
[0048]
The difference from the first embodiment is that a predetermined frequency range fCL1 to fCH1 (centered on a frequency corresponding to the fluctuation frequency (initial frequency fc) of the infrared energy of the flame from the
[0049]
Here, the
[0050]
The signal after the
[0051]
FIG. 11 is a diagram showing the relationship between the signal intensity and the frequency obtained by observing infrared energy from the combustion flame. The vertical axis represents the level of the passing signal, and the horizontal axis represents the frequency. In FIG. 11, the hatching near the origin of the frequency axis represents the signal in the first frequency range A that has passed through the first frequency filter 41, and the hatching on the right side thereof represents the second signal that has passed through the
[0052]
In the figure, the first frequency range A and the second frequency range B are discontinuous, but they can be continuous or partially overlapped. Further, the second frequency range B is not limited to one frequency range, and may be a plurality of frequency ranges. What is important is that the first frequency range A includes the fluctuation frequency of the infrared energy of the flame (the initial frequency fc) and the second frequency range B does not include the same frequency (fc). is there.
[0053]
The
[0054]
In FIG. 12, WH represents a signal level integrated value in the second frequency region B on the high frequency side, and WL represents a signal level integrated value in the first frequency region A on the low frequency side. The average value is not limited to the integral value. In short, it is sufficient if the signal level energy sum is obtained by removing noise components in each frequency range.
[0055]
In this flowchart, first, it is determined whether WH exceeds a predetermined threshold value SLH (S10). Here, the level of SLH is higher than the WH of the flame, and other infrared energy radiators that change in the infrared energy in the same manner as the flame and change intermittently, for example, the WH of the “rotating lamp” at the beginning. Lower than the appropriate level.
Therefore, if the determination is YES in S10, it can be seen that the other infrared energy radiator, such as the “rotating light” at the beginning, has a change in infrared energy as in the case of a flame and changes intermittently. If it is not a fire, the flow ends.
[0056]
On the other hand, when the determination is NO in S10, for example, it is clear that it is not the “rotating light” at the beginning, but it is “flame” or other infrared energy radiator having no infrared energy fluctuation, for example, Since it is not possible to identify whether it is a “mercury lamp” at the beginning, it is determined whether or not WL exceeds a predetermined threshold value SLL in order to identify this (S11). Here, the level of SLL is an appropriate level lower than the WL of flame.
[0057]
Therefore, if the determination is NO in S11, it can be seen that this is another infrared energy radiator having infrared energy of only a direct current component, for example, the “mercury lamp” at the beginning. However, if YES is determined in S11, an infrared energy radiator having a WL exceeding SLL in addition to the direct current component, that is, “flame”, and there is a possibility of a flame due to a fire. True (true value) is set in the flag (FLG2) (S12).
[0058]
If the determination result in S10 is YES or the determination result in S11 is NO, the flag (FLG2) is set to False (false value) (S13).
[0059]
The contents of the flag (FLG2) are comprehensively evaluated together with the contents of the flag (FLG1) indicating the result of the flame determination based on the same algorithm as in the first embodiment (S14). That is, in S14, three levels of fire detection levels are judged from the four combinations of FLG1 and FLG2: fire occurrence (level A), possibility of fire occurrence (level B), and non-fire (level C). Therefore, an appropriate process according to the fire detection level is performed (S15). Thereby, the reliability improvement of the flame detection accompanying a fire is aimed at compared with 1st Embodiment.
[0060]
As described above, according to the present embodiment, flame detection is performed based on the ratio F (= Smin / Smax) of the maximum value Smax and the minimum value Smin of the radiation temperature of the infrared energy radiator, and the fluctuation of the infrared energy of the flame is detected. A signal component (WL) in the first frequency range A centered on a frequency corresponding to the frequency (the frequency fc at the beginning) and a signal component in the second frequency range B on the high frequency side adjacent to the first frequency range A ( WH) is extracted, fire is judged based on these two signal components (WL, WH), and these two judgment results are comprehensively evaluated to make a fire judgment. It can improve reliability and can output fire detection signals according to the situation from clear fire detection (level A) to just-in-time fire detection (level B) and non-fire (level C). Top Kana fire alarm processing can be executed.
[0061]
【The invention's effect】
According to the present invention, the maximum value and the minimum value within a predetermined time of the output signal of the detection element that converts infrared energy into an electrical signal are extracted, and the ratio between the maximum value and the minimum value or the quantitative ratio is calculated. Since the fire is determined based on the value, it is possible to identify a flame, a rotating lamp, and a mercury lamp in which a tendency peculiar to the calculated value appears. Therefore, it is possible to avoid misidentifying other infrared energy radiators and flames similar to flames, and to improve the accuracy of flame detection by avoiding false alarms.
Further, the maximum value and the minimum value within a predetermined time of the output signal of the detection element that converts infrared energy into an electrical signal are extracted, and the ratio between the maximum value and the minimum value or the calculated value representing the quantitative ratio is used. A fire is determined, and a signal in a predetermined frequency range including the fluctuation frequency of the infrared energy of the flame from the output signal of the detection element, and a frequency higher than the predetermined frequency range does not include the fluctuation frequency of the infrared energy of the flame. Extracting signals of other predetermined frequency bands that are adjacent or very close to each other, making a fire determination based on the two extracted signals, and these two determination resultsFrom fire judgment signalThis can improve the reliability of fire determination.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a principle configuration diagram of an embodiment.
FIG. 2 is a diagram showing superimposed infrared energy profiles on a time axis of a flame, a mercury lamp, and a rotating lamp.
FIG. 3 is a block diagram of the first embodiment.
FIG. 4 is a flowchart illustrating a flame determination algorithm according to the first embodiment.
FIG. 5 is a diagram showing a setting range of a second threshold value SL2 and a third threshold value SL3.
6 is a diagram showing how to use the memory of FIG. 3;
7 is a modification of FIG.
FIG. 8 is a modification of FIG.
FIG. 9 is a modification of FIG.
FIG. 10 is a block diagram of a second embodiment.
FIG. 11 is a schematic diagram of two frequency ranges.
FIG. 12 is a flowchart illustrating a flame determination algorithm according to the second embodiment.
FIG. 13 is a conceptual configuration diagram of a conventional example.
FIG. 14 is a schematic view of how a flame burns.
FIG. 15 is a model flame diagram for obtaining a fluctuation frequency.
FIG. 16 is a characteristic diagram (time axis) of an infrared energy radiator including a flame.
FIG. 17 is a characteristic diagram (frequency axis) of an infrared energy radiator including a flame.
[Explanation of symbols]
SLa reference value (one threshold)
SLb reference value (other threshold)
SL2 second threshold (one threshold)
SL3 3rd threshold (other threshold)
11 Sensing element
14 Maximum value extraction unit (maximum value extraction means)
15 Minimum value extraction unit (minimum value extraction means)
16 Ratio calculation part (calculation means)
17 Determination part (determination means)
34 Signal processor (sampling means)
35 memory
41 1st frequency filter (1st extraction means)
42 Second frequency filter (second extraction means)
49 Signal processor (sampling means)
49b 1st determination part (1st determination means)
49c 2nd determination part (2nd determination means)
49d 3rd determination part (signal generation means)
Claims (6)
前記検知素子の出力信号を定期的にサンプリングするサンプリング手段と、
所定時間にわたり前記サンプリング手段から出力される複数のサンプリング値の中から前記検知素子の出力信号の最大値を抽出する最大値抽出手段と、
前記所定時間にわたり前記サンプリング手段から出力される複数のサンプリング値の中から前記検知素子の出力信号の最小値を抽出する最小値抽出手段と、
前記最大値抽出手段により抽出された最大値と、前記最小値抽出手段により抽出された最小値との比率値を演算する演算手段と、
前記演算手段の比率値に基づいて火災の判定を行なう判定手段と、
を備えたことを特徴とする炎検出装置。A sensing element that converts infrared energy into an electrical signal;
Sampling means for periodically sampling the output signal of the sensing element;
Maximum value extraction means for extracting the maximum value of the output signal of the sensing element from a plurality of sampling values output from the sampling means over a predetermined time; and
Minimum value extraction means for extracting the minimum value of the output signal of the sensing element from the plurality of sampling values output from the sampling means over the predetermined time;
Calculating means for calculating the maximum value extracted by the maximum value extracting means, a ratio rate value and the minimum value extracted by the minimum value extraction means,
Determining means for determining a fire based on the ratio value of the calculating means;
A flame detection apparatus comprising:
前記検知素子の出力信号を定期的にサンプリングするサンプリング手段と、
所定時間にわたり前記サンプリング手段から出力される複数のサンプリング値の中から前記検知素子の出力信号の最大値を抽出する最大値抽出手段と、
前記所定時間にわたり前記サンプリング手段から出力される複数のサンプリング値の中から前記検知素子の出力信号の最小値を抽出する最小値抽出手段と、
前記最大値抽出手段により抽出された最大値と、前記最小値抽出手段により抽出された最小値との比率値を演算する演算手段と、
前記演算手段の比率値に基づいて火災候補の判定を行なう第1の判定手段と、
前記検知素子の出力信号から炎の赤外線エネルギーのゆらぎ周波数を含む所定周波数域の信号を抽出する第1の抽出手段と、
前記検知素子の出力信号から炎の赤外線エネルギーのゆらぎ周波数を含まず、且つ、前記第1の抽出手段により抽出される前記所定周波数域よりも高周波側に隣接し又は極めて接近する所定周波数域の信号を抽出する第2の抽出手段と、
前記第1の抽出手段により抽出された出力信号と、前記第2の抽出手段により抽出された出力信号とに基づいて火災候補の判定を行なう第2の判定手段と、
前記第1の判定手段及び前記第2の判定手段の2つの判定結果から火災判定信号を発生する信号発生手段と、
を備えたことを特徴とする炎検出装置。A sensing element that converts infrared energy into an electrical signal;
Sampling means for periodically sampling the output signal of the sensing element;
Maximum value extraction means for extracting the maximum value of the output signal of the sensing element from a plurality of sampling values output from the sampling means over a predetermined time; and
Minimum value extraction means for extracting the minimum value of the output signal of the sensing element from the plurality of sampling values output from the sampling means over the predetermined time;
Calculating means for calculating the maximum value extracted by the maximum value extracting means, a ratio rate value and the minimum value extracted by the minimum value extraction means,
First determination means for determining a fire candidate based on the ratio value of the calculation means;
First extraction means for extracting a signal in a predetermined frequency range including a fluctuation frequency of the infrared energy of the flame from the output signal of the detection element;
A signal in a predetermined frequency range that does not include the fluctuation frequency of the infrared energy of the flame from the output signal of the detection element and is adjacent to or very close to the high frequency side of the predetermined frequency range extracted by the first extraction means Second extracting means for extracting
An output signal extracted by said first extraction means, a second determination means for determining a fire candidates on the basis of the output signal extracted by said second extraction means,
Signal generating means for generating a fire determination signal from two determination results of the first determination means and the second determination means;
A flame detection apparatus comprising:
炎の赤外線エネルギーによる前記検知素子の出力信号の最大値と最小値による比率値、或いは、炎以外の火災誤報要因である赤外線エネルギーによる前記検知素子の出力信号の最大値と最小値の比率値に基づいて予め定められた炎と判定する比率値の範囲内に前記演算手段の比率値がある場合は火災と判定し、該範囲内に前記演算手段の比率値がない場合は非火災と判定することを特徴とする請求項1又は2記載の炎検出装置。 The determination unit or the first determination unit includes:
The ratio value between the maximum value and the minimum value of the output signal of the detection element due to the infrared energy of the flame, or the ratio value of the maximum value and the minimum value of the output signal of the detection element due to the infrared energy that is a false alarm factor other than the flame If the ratio value of the calculation means is within the range of the ratio value determined based on the flame determined in advance, it is determined as fire, and if there is no ratio value of the calculation means within the range, it is determined as non-fire. The flame detection apparatus according to claim 1 or 2, wherein
前記赤外線エネルギーの放射体を回転灯などの前記検知素子へ赤外線を間欠的に入射させるものとしたときの前記演算手段の比率値の範囲と前記赤外線エネルギーの放射体を火災に伴う炎としたときの前記演算手段の比率値の範囲との間に適宜設定される一のしきい値と、
前記赤外線エネルギーの放射体を水銀灯などの前記検知素子へ赤外線を一定レベルで入射させるものとしたときの前記演算手段の比率値の範囲と前記赤外線エネルギーの放射体を火災に伴う炎としたときの前記演算手段の比率値の範囲との間に適宜設定される他のしきい値との範囲で設定されることを特徴とする請求項3記載の炎検出装置。 The range of the ratio value determined as the predetermined flame is:
When the infrared energy radiator is made to intermittently make infrared rays incident on the detection element such as a rotating lamp, and the ratio value range of the computing means and the infrared energy radiator is a flame accompanying a fire A threshold value appropriately set between the ratio value range of the calculation means;
A range of ratio values of the calculation means when the infrared energy radiator is incident on the detection element such as a mercury lamp at a certain level, and the infrared energy radiator is a flame accompanying a fire. 4. The flame detection device according to claim 3 , wherein the flame detection device is set in a range with another threshold value appropriately set between the ratio value range of the calculation means.
前記所定時間にわたり前記サンプリング手段により出力されるサンプリング値のうち、大きい方から複数個のサンプリング値を抽出し、該抽出した複数個のサンプリング値の平均値を算出することにより、前記検知素子の出力信号の最大値を抽出し、
前記最小値抽出手段は、
前記所定時間にわたり前記サンプリング手段により出力されるサンプリング値のうち、小さい方から複数個のサンプリング値を抽出し、該抽出した複数個のサンプリング値の平均値を算出することにより、前記検知素子の出力信号の最小値を抽出することを特徴とする請求項1又は2記載の炎検出装置。 The maximum value extracting means includes
Out of the sampling values output by the sampling means over the predetermined time, a plurality of sampling values are extracted from the larger one, and an average value of the extracted sampling values is calculated, thereby outputting the sensing element Extract the maximum value of the signal,
The minimum value extracting means includes
Out of the sampling values output by the sampling means over the predetermined time, a plurality of sampling values are extracted from the smaller one, and an average value of the extracted sampling values is calculated, thereby outputting the sensing element The flame detection device according to claim 1 , wherein a minimum value of the signal is extracted .
サンプリング値を複数個記憶する最大値記憶手段を含み、前記サンプリング手段により順次出力されたサンプリング値が前記最大値記憶手段に記憶されているサンプリング値より大きい場合は、該出力されたサンプリング値を前記記憶手段に記憶させることにより最大値記憶手段の記憶を更新させ、所定時間経過後に前記最大値記憶手段に記憶されている複数個のサンプリング値の平均値を算出することにより、前記検知素子の出力信号の最大値を抽出し、
前記最小値抽出手段は、
サンプリング値を複数個記憶する最小値記憶手段を含み、前記サンプリング手段により順次出力されたサンプリング値が前記最小値記憶手段に記憶されているサンプリング値より小さい場合は、該出力されたサンプリング値を前記記憶手段に記憶させることにより最小値記憶手段の記憶を更新させ、前記所定時間経過後に前記最小値記憶手段に記憶されている複数個のサンプリング値の平均値を算出することにより、前記検知素子の出力信号の最小値を抽出することを特徴とする請求項1又は2記載の炎検出装置。 The maximum value extracting means includes
A maximum value storage means for storing a plurality of sampling values, and if the sampling values sequentially output by the sampling means are larger than the sampling values stored in the maximum value storage means, the output sampling values are By updating the storage of the maximum value storage means by storing in the storage means, and calculating the average value of a plurality of sampling values stored in the maximum value storage means after elapse of a predetermined time, the output of the detection element Extract the maximum value of the signal,
The minimum value extracting means includes
Including a minimum value storage means for storing a plurality of sampling values, and when the sampling values sequentially output by the sampling means are smaller than the sampling values stored in the minimum value storage means, the output sampling values are By updating the storage of the minimum value storage means by storing in the storage means, and calculating an average value of a plurality of sampling values stored in the minimum value storage means after the predetermined time has elapsed, flame detection apparatus according to claim 1, wherein extracting the minimum value of the output signal.
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