JP3815179B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
特に筒内直接噴射式の内燃機関においては燃料噴射弁から噴射される燃料の微粒化を促進すれば機関出力を向上し、或いは排気エミッションを改善することができることは公知である。このように燃料の微粒化を促進するために燃料噴射弁から噴射されるべき燃料に旋回成分を付与するという技術が公知である。当該技術は例えば特開平11−117831号公報に開示されている。
【0003】
さらに筒内直接噴射式の内燃機関においては燃料の微粒化を促進するという観点から燃料噴射弁から噴射される燃料の形状には気筒内のピストンの頂壁面の形状等に応じて最適な形状が存在する。そこで上記公報では燃料噴射弁の燃料通路となる略円形断面の燃料噴射孔の下流側に偏平形状断面の噴射燃料案内通路を備えたプレートを取り付け、この偏平形状断面の噴射燃料案内通路を介して燃料を噴射し、これにより燃料の微粒化を促進すると共に噴射燃料案内通路形状に沿った最適な形状で燃料を噴射しようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように燃料の微粒化を促進するという観点からは燃料に付与された旋回成分を燃料の微粒化と燃料流れの制御とに十分に利用すべきである。ところが上記公報では偏平形状断面の噴射燃料案内通路全体が円形断面の燃料噴射孔よりも小さい。このため燃料噴射孔から流出する燃料は偏平形状断面の噴射燃料案内通路を備えたプレートの壁面に衝突しつつ噴射燃料案内通路に流入することとなる。このため燃料に付与された旋回成分が減衰せしめられ、結果として旋回成分を付与したことによる燃料の微粒化の促進を最大限に得ることができず、噴射燃料案内通路内での燃料流れの制御も必ずしも十分ではない。
【0005】
上記課題に鑑み、本発明の目的は燃料噴射弁において燃料の微粒化を最大限に促進すると共に噴射燃料案内通路形状に沿った噴霧形状を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための一番目の発明では、略円形断面の燃料噴射孔と、該燃料噴射孔から噴射されるべき燃料に旋回成分を付与するための旋回成分付与手段とを具備し、上記円形断面の燃料噴射孔に偏平形状断面の噴射燃料案内通路を接続し、燃料噴射孔から噴射された燃料を該噴射燃料案内通路を介して噴射し、これにより燃料を所期の形状にて噴射するようにした燃料噴射弁において、上記燃料噴射孔に接続される噴射燃料案内通路の入口開口を該入口開口に接続される燃料噴射孔の出口開口よりも少なくとも部分的に大きくし、該燃料噴射孔の出口開口よりも大きくされた噴射燃料案内通路の入口開口の部分とは別の部分を燃料噴射孔の出口開口よりも小さくし、該噴射燃料案内通路の入口開口よりも大きい燃料噴射孔の出口開口の内壁面を燃料噴射弁の軸線に対して傾斜した内壁面により上記噴射燃料案内通路の入口開口の内壁面に接続している。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施例を参照して本発明の燃料噴射弁を詳細に説明する。図1は本発明の燃料噴射弁が取り付けられた筒内噴射火花点火式の内燃機関を示す。図1において、1は燃料噴射弁、2は吸気ポート、3は吸気弁、4は排気ポート、5は排気弁、6はピストン、7は点火栓である。ピストン6の頂壁面6aには溝6bが形成される。燃料噴射弁1は圧縮行程後半においてピストン6の頂壁面6aの溝6bに向けて気筒8内に燃料を直接噴射する。ピストン6の頂壁面6aの溝6bは燃料噴射弁1から噴射された燃料を点火栓7に向かって偏向させる。
【0011】
図2は燃料噴射弁1の先端領域近傍を示す。図2において、9はハウジングであり、10は弁体である。弁体10はハウジング9内に往復動可能に収容される。また弁体10は先端部分11と、ロッド部分12とを有する。ロッド部分12は先端部分11に取り付けられる。また本発明の燃料噴射弁1は噴射されるべき燃料に旋回成分を付与するための旋回成分付与手段を具備し、本実施例における旋回成分付与手段は先端部分11の外周壁面上に形成された溝13である。溝13は先端部分11の軸線周りを螺旋形を描くように形成される。以下、この溝13を螺旋溝と称する。
【0012】
図2に示したようにハウジング9内には第一燃料通路14と第二燃料通路15とが形成される。第一燃料通路14はハウジング9の円筒状の内壁面により画成される。第二燃料通路15はハウジング9の円錐状の内壁面により画成される。さらにハウジング9には燃料噴射孔16が形成される。燃料噴射孔16はハウジング9の円筒状の内壁面により画成される。したがって燃料噴射弁1の軸線方向に対して横方向における燃料噴射孔16の断面は略一定の直径の円形である。燃料噴射孔16の直径は第一燃料通路14の直径よりも小さい。なお以下の説明において特別に定義していない場合には「断面」とは燃料噴射弁1の軸線方向に対して直交する横方向の断面を示す。
【0013】
弁体10の先端部分11は第一燃料通路14を画成するハウジング9の内壁面に接触する円筒状の部分11aと、弁体10が燃料噴射孔16の最も近くまで移動せしめられたときに第二燃料通路15を画成するハウジング9の内壁面に接触する円錐状の部分11bとを有する。したがって弁体10が燃料噴射孔16から離れるように移動せしめられたときには第一燃料通路14内の燃料は螺旋溝13を介して第二燃料通路15内に流入し、このとき螺旋溝13により燃料には旋回成分が付与され、最終的には燃料噴射孔16からハウジング9の外へ噴射される。また弁体10が燃料噴射孔16に最も近くなるように移動せしめられたときには弁体10の先端部分11の円錐状の部分11bがハウジング9の円錐状の内壁面に接触するので第一燃料通路14内の燃料はもはや第二燃料通路15内に流入することはなく、斯くして燃料噴射孔16が閉じられる。
【0014】
図2に示したようにハウジング9の先端にはプレート17が取り付けられる。プレート17には当該プレート17を貫通する通路(以下、噴射燃料案内通路)18が形成される。図3に示したように噴射燃料案内通路18は入口開口19と出口開口20とを有する。入口開口19の断面は略長円形の偏平形状をしている。また噴射燃料案内通路18の断面はその出口開口20に向かって相似形をなして徐々に大きくなる。したがって噴射燃料案内通路18の出口開口20の断面も入口開口19の断面と同様に略長円形の偏平形状をしている。
【0015】
図3に示したように噴射燃料案内通路18の入口開口19の一部は軸線方向においてこれに対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分よりも大きくなっており、別の一部は軸線方向においてこれに対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分と同じ大きさとなっている。当然のことながら燃料噴射孔16の軸線方向から見た場合には噴射燃料案内通路18の出口開口20の一部は対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分よりも大きくなっており、別の一部は対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分と同じ大きさとなっている。
【0016】
すなわち図3に示した例においては噴射燃料案内通路18の入口開口19の短辺の寸法は燃料噴射孔16の出口開口21の直径の寸法と略等しい。一方、噴射燃料案内通路18の入口開口19の長辺の寸法は燃料噴射孔16の出口開口の直径の寸法よりも大きく、したがって燃料噴射孔16から噴射燃料案内通路18へと続く通路が燃料噴射孔16と噴射燃料案内通路18との接続部位において急激に拡がるようになっている。
【0017】
こうした燃料噴射孔16の断面と噴射燃料案内通路18の断面との関係を図3(b)に示したように噴射燃料案内通路18の入口開口19の長辺方向の寸法をLliとし、噴射燃料案内通路18の出口開口20の長辺方向の寸法をLloとし、同じ長辺方向における燃料噴射孔16の出口開口21の寸法をDloとして示せばDlo<Lli<Lloとなる。一方、噴射燃料案内通路18の入口開口19の短辺方向の寸法をLsiとし、噴射燃料案内通路18の出口開口20の短辺方向の寸法をLsoとし、同じ短辺方向における燃料噴射孔16の出口開口21の寸法をDsoとして示せばDso=Lsi=Lsoとなる。また軸線Xの方向に沿った噴射燃料案内通路18の断面は軸線Xに関して対称となっている。
【0018】
さて上述した形状に形成された噴射燃料案内通路18によれば旋回しつつ燃料噴射孔16から噴射される燃料はプレート17の壁面にその旋回成分を減衰せしめられることなく噴射燃料案内通路18内に流入する。噴射燃料案内通路18内に流入した燃料は旋回しつつ噴射燃料案内通路18の断面形状に従った形状となり、噴射燃料案内通路18から噴射される。したがってこれによれば旋回運動を高く維持したまま所期の形状で燃料を噴射することができるので燃料の微粒化を最大限に促進することができる。
【0019】
また上述したように第一実施例は燃料の噴霧形状を規定する噴射燃料案内通路の入口開口の短辺の寸法を燃料噴射孔の出口開口の直径に合わせ、これと共に噴射燃料案内通路の入口開口の長辺の寸法を燃料噴射孔の直径よりも大きくしたことにその特徴がある。これによれば燃料は次のようにして噴射燃料案内通路から噴射されることとなる。
【0020】
すなわち噴射燃料案内通路の入口開口の短辺の寸法が燃料噴射孔の出口開口の直径と略等しくされているので燃料噴射孔の最も外周よりの領域で旋回している旋回成分の最も大きい燃料がその旋回成分を減衰されることなく燃料噴射孔から噴射燃料案内通路へとその長辺に沿って流れる。また噴射燃料案内通路の入口開口の長辺の寸法が燃料噴射孔の出口開口の直径よりも大きいので燃料は燃料噴射孔から噴射燃料案内通路内に流入するや否や長辺方向に流れ、したがって燃料は噴射燃料案内通路のより上流側から長辺方向に流れることとなる。このため噴霧された燃料は特に長辺方向の端部において過剰に分散されることはなく、噴射燃料案内通路により規定すべき形状に忠実な燃料噴霧形状が得られる。すなわち斯くして噴射燃料の旋回成分の減衰を抑制しつつ燃料を速やかに噴射燃料案内通路の長手方向に移動させることにより噴射燃料案内通路により規定すべき形状に忠実な燃料噴霧形状を得ることができる。
【0021】
次に図4を参照して第二実施例の燃料噴射弁について説明する。図4に示したように第二実施例における噴射燃料案内通路18の入口開口19の断面は略楕円形の偏平形状をしている。また噴射燃料案内通路18の断面はその出口開口20に向かって相似形をなして徐々に大きくなる。したがって噴射燃料案内通路18の出口開口20の断面も入口開口19の断面と同様に略楕円形の偏平形状をしている。
【0022】
また第二実施例においては噴射燃料案内通路18の入口開口19全体が軸線方向においてこれに対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分よりも大きくなっている。当然のことながら燃料噴射孔16の軸線方向から見た場合には噴射燃料案内通路18の出口開口20全体も対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分よりも大きくなっている。
【0023】
こうした燃料噴射孔16の断面と噴射燃料案内通路18の断面との関係を図4(b)に示したように噴射燃料案内通路18の入口開口19の長軸方向の寸法をLliとし、噴射燃料案内通路18の出口開口20の長軸方向の寸法をLloとし、同じ長軸方向における燃料噴射孔16の出口開口2120の寸法をDloとして示せばDlo<Lli<Lloとなる。一方、噴射燃料案内通路18の入口開口19の短軸方向の寸法をLsiとし、噴射燃料案内通路18の出口開口20の短軸方向の寸法をLsoとし、同じ短軸方向における燃料噴射孔16の出口開口21の寸法をDsoとして示せばDso<Lsi<Lsoとなる。また軸線Xの方向に沿った噴射燃料案内通路18の断面は軸線Xに関して対称となっている。
【0024】
さて上述した形状に形成された噴射燃料案内通路18によれば旋回しつつ燃料噴射孔16から噴射される燃料は第一実施例と同様にプレート17の壁面にその旋回成分を減衰せしめられることなく噴射燃料案内通路18内に流入する。噴射燃料案内通路18内に流入した燃料は旋回しつつ噴射燃料案内通路18の断面形状に従った形状となり、噴射燃料案内通路18から噴射される。したがってこれによれば旋回運動を高く維持したまま所期の形状で燃料を噴射することができるので燃料の微粒化を最大限に促進することができる。
【0025】
また第二実施例によれば噴射燃料案内通路の入口開口の寸法は全体として燃料噴射孔の出口開口の直径よりも大きいので旋回成分が小さい程度にしか減衰させることなく第一実施例に比べて分散性の良い燃料噴霧を得ることができる。
次に図5を参照して第三実施例の燃料噴射弁について説明する。図5に示したように第三実施例における噴射燃料案内通路18の入口開口19の断面は略長円形の偏平形状をしている。また噴射燃料案内通路18の断面はその出口開口20に向かって相似形をなして徐々に大きくなる。したがって噴射燃料案内通路18の出口開口20の断面も入口開口19の断面と同様に略長円形の偏平形状をしている。
【0026】
第三実施例の噴射燃料案内通路18の入口開口19の一部は軸線方向においてこれに対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分よりも大きくなっており、別の一部は軸線方向においてこれに対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分よりも小さくなっている。当然のことながら燃料噴射孔16の軸線方向から見た場合には噴射燃料案内通路18の出口開口20の一部は対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分よりも大きくなっており、別の一部は対応する燃料噴射孔16の出口開口21の部分よりも小さくなっている。
【0027】
こうした燃料噴射孔16の断面と噴射燃料案内通路18の断面との関係を図5(b)に示したように噴射燃料案内通路18の入口開口19の長辺方向の寸法をLliとし、噴射燃料案内通路18の出口開口20の長辺方向の寸法をLloとし、同じ長辺方向における燃料噴射孔16の出口開口21の寸法をDloとして示せばDlo<Lli<Lloとなる。一方、噴射燃料案内通路18の入口開口19の短辺方向の寸法をLsiとし、噴射燃料案内通路18の出口開口の短辺方向の寸法をLsoとし、同じ短辺方向における燃料噴射孔16の出口開口21の寸法をDsoとして示せばDso>Lsi=Lsoとなる。また軸線Xの方向に沿った噴射燃料案内通路18の断面は軸線Xに関して対称となっている。
【0028】
さらに図5(c)に示したように噴射燃料案内通路18の入口開口19よりも小さい燃料噴射孔16の出口開口21の部分は軸線方向に対して傾斜した壁面22により対応する入口開口19の部分に接続される。なお図示した傾斜した壁面22は平坦であるが図6に示したように噴射燃料案内通路18に向かって凸となるように湾曲していてもよい。
【0029】
さて上述した形状に形成された噴射燃料案内通路18によれば燃料噴射孔16の出口開口21よりも小さい噴射燃料案内通路18の入口開口19の部分が傾斜されていることもあり、旋回しつつ燃料噴射孔16から噴射される燃料は第一実施例と同様にプレート17の壁面にその旋回成分を減衰せしめられることなく噴射燃料案内通路18内に流入する。噴射燃料案内通路18内に流入した燃料は旋回しつつ噴射燃料案内通路18の断面形状に従った形状となり、噴射燃料案内通路18から噴射される。したがってこれによれば旋回運動を高く維持したまま所期の形状で燃料を噴射することができるので燃料の微粒化を最大限に促進することができる。
【0030】
また第三実施例は燃料噴射孔の出口開口の直径が噴射燃料案内通路の入口開口の短辺の寸法よりも大きいことにその特徴がある。これによれば第一実施例および第二実施例に比べて要求量の燃料を確実に噴射することができる。すなわち第一実施例および第二実施例においては所望の噴霧形状を得るために噴射燃料案内通路の短辺の寸法を短かくするとそれに対応して燃料噴射孔の出口開口の直径を小さくしなければならず、この場合には燃料噴射孔の出口開口の流路断面積が小さく、したがって燃料噴射孔から要求量の燃料を噴射することができない。しかしながら第三実施例によれば噴射燃料案内通路の短辺の寸法を短かくしたとしても燃料噴射孔の出口開口の直径を短かくする必要はなく、したがって燃料噴射孔の出口開口の流路面積を比較的大きくしておくことができる。もちろんこうしたために燃料は噴射燃料案内通路に向かって燃料噴射孔から流出するときに段差を越えなければならないがこの段差を斜めにしたり湾曲させたりすることにより段差による燃料の旋回成分の減衰を抑制することができる。
【0031】
なお上述した第一〜第三実施例においては燃料噴射弁のハウジングに取り付けられる別体のプレートに噴射燃料案内通路が形成されているがハウジングに燃料噴射孔と噴射燃料案内通路とを形成するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば燃料噴射孔から噴射される燃料は燃料噴射孔の出口開口よりも大きい噴射燃料案内通路の入口開口の部分において旋回成分を減衰せしめられることなく噴射燃料案内通路内に流入する。このため燃料が噴射燃料案内通路から噴射されるときにおいてもその旋回成分が高く維持されているので燃料の微粒化を最大限に促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料噴射弁が取り付けられた内燃機関を示す図である。
【図2】本発明の燃料噴射弁の先端領域近傍を示す図である。
【図3】(a)は図2の矢印Aから見た燃料噴射弁の先端領域の平面図であり、(b)は図2の線B−Bに沿った燃料噴射弁の先端領域の断面図である。
【図4】図3と同様の燃料噴射弁の先端領域の断面図である。
【図5】(a)は図2(a)と同様の平面図であり、(b)は図2(b)と同様の断面図であり、(c)は図5(b)の線C−Cに沿った燃料噴射弁の先端領域の断面図である。
【図6】図5(c)と同様の燃料噴射弁の先端領域の断面図である。
【符号の説明】
1…燃料噴射弁
13…螺旋溝
16…燃料噴射孔
18…噴射燃料案内通路
19…噴射燃料案内通路の入口開口
20…噴射燃料案内通路の出口開口
31…燃料噴射孔の出口開口
Claims (1)
- 略円形断面の燃料噴射孔と、該燃料噴射孔から噴射されるべき燃料に旋回成分を付与するための旋回成分付与手段とを具備し、上記円形断面の燃料噴射孔に偏平形状断面の噴射燃料案内通路を接続し、燃料噴射孔から噴射された燃料を該噴射燃料案内通路を介して噴射し、これにより燃料を所期の形状にて噴射するようにした燃料噴射弁において、上記燃料噴射孔に接続される噴射燃料案内通路の入口開口を該入口開口に接続される燃料噴射孔の出口開口よりも少なくとも部分的に大きくし、該燃料噴射孔の出口開口よりも大きくされた噴射燃料案内通路の入口開口の部分とは別の部分を燃料噴射孔の出口開口よりも小さくし、該噴射燃料案内通路の入口開口よりも大きい燃料噴射孔の出口開口の内壁面を燃料噴射弁の軸線に対して傾斜した内壁面により上記噴射燃料案内通路の入口開口の内壁面に接続したことを特徴とする燃料噴射弁。
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