JP3814391B2 - Plate making film and plate making method using the film - Google Patents

Plate making film and plate making method using the film Download PDF

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばオフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷などの印刷に用いる印刷版の製造に用いる製版用フィルムおよびその製版用フィルムを用いた製版方法と製版システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、PS版によるオフセット印刷、樹脂凸版によるフレキソ印刷、感光性樹脂によるスクリーン印刷では感光剤に銀塩を用いたリスフィルムを使用している。いずれの場合も、版材の感光層表面に銀塩フィルムをセットした後、フィルムを通して感光層に光または紫外線を照射し、光化学反応などによって光または紫外線が照射された感光層部分を可溶化または不溶化させ、その後、感光層に現像処理を施して可溶部分を除去し、版材上に画像に対応する画線部を形成する原理を用いている。
【0003】
しかし、リスフィルムを使用すると現像液の廃液処理が必要であり、さらに現像・焼付・定着システムの装置の価格や、リスフィルム自体の価格が非常に高価であることから改良が求められていた。
【0004】
一方、近年電子技術の発達は目覚ましいものがあり、コンピュータの高機能機種が低価格で入手可能となってきており、種々の分野で利用できるようになってきている。コンピュータや記録装置などの出力用描画機も技術改良が大幅に進み、高精細度のプリントアウト性能を活かしたCAD方面への展開が有望視されており、製版におけるリスフィルムの代替の可能性がある。
【0005】
描画機はその画像形成原理によりいくつかの方式に分類されるが、リスフィルムの代替となるフィルムとしては、例えばPET等のポリエステルフィルムを基材とし、その基材の表面にそれぞれの画像形成方式専用の特殊処理を施した透明フィルムを用いればよい。しかし、製版を目的とすることから、解像度はもとより基材フィルムの寸法安定性に優れていることも必要であり、その描画方式を選択する大きな要素となる。
【0006】
すなわち、熱印字装置や電子写真方式では、フィルム上に画像を形成する際、当然フィルムにヘッドの熱が連続的に加わることとなり、特にベタの印刷等を行う際には、フィルムが伸びたり変形したりしてしまい、製版用途から要求される精度が得られなくなる。
【0007】
その点ではインクジェット方式はこのような問題は生じない。しかし、透明フィルムとして用いるプラスチックフィルムは通常疎水性であるのに対し、使用されるインクの特性から親水性の膜が不可欠となる。親水性の膜を有するフィルムについては、特開平6−47924号に開示されているが、解像度の点でまだ問題があった。さらに、インクジェット方式によるフィルムには、インクの濡れや吸収性に優れ、インクの流れ出しによる汚れの発生や高湿度下における印刷画面の滲み、画面表面のべとつき等のない記録シートを用いることが要求される。
【0008】
高解像度の版を作るために感光体の露光に紫外線が使用される。描画され、インクののった部分は紫外線に対する遮光性が、インクののらないフィルム部分には紫外線に対する透過性が不可欠な要素として要求され、そのような特性を有するインクとフィルムを組み合わせることが必要となる。
【0009】
一方、製版を行うのに製版フィルムを用いることの煩雑さを避けるため、描画装置を用いて版材に画像を直接形成させるダイレクト製版も提案されている。
【0010】
ダイレクト製版システムの一つとしては、例えばレーザー製版システムが従来より知られている。このシステムでは、ディジタル画像情報に基づいてオン・オフされるレーザービームで、PS版、電子写真版等の版材の表面を走査し、レーザービームが照射された部分の化学変化、あるいは物理変化により、版材上に画像情報に対応する画像部が形成されるようになっている。しかしながら、かかるレーザー製版システムでは、レーザービームを発生させるレーザー装置、レーザー装置から出力される単一レーザービームを画像情報に基づいて変調し、これを版材の表面に案内する複雑な光学系、駆動系ないし走査系を必要とするので、装置またはシステムが大規模で高価なものとなる。また、このシステムによっても種々の版を製版することができるが、例えば銀塩を感光性材料とする版材を用いた場合、感度と解像度は高いが版材が高価であるという問題がある。また、感光体にトナー画像を形成させる電子写真方式のシステムにレーザー製版システムを適用すると、プロセスも複雑で解像度も十分でない。版材として光重合型印刷版を用いてレーザー製版するシステムでは、解像度およびコストの面では優れているが、感度が十分でないので高出力のレーザーを必要とし、不経済なシステムになるといった問題がある。
【0011】
レーザーを用いる以外の他のダイレクト製版システムとしてはサーマルヘッド等の熱描画装置およびインク描画装置を用いる方法も提案されている。しかし、感熱製版システムではサーマルヘッドから感熱記録面に伝わった熱が、そのまわりのサーマルヘッドと接触していない部分にも伝わり、この部分をも変化させるので、画線部と非画線部との境界がシャープにならず、従って、その解像力に限界があるといった問題がある。また、インクジェット製版システムでは、感熱製版システムのような問題はないが、例えば版材上の感光樹脂の種類によって最適のインクを選択する必要があるなど、煩雑さが増す問題がある。
【0012】
また、捺染等においては、柄の部分には通常は版を使用するが、インクジェット方式等による布帛への直接描画を行う方法も開発されている。しかし、生産性については版を作成した上で捺染を実施する方式に比べて劣っており、大量生産にはやはり製版方式の方が優れている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の製版方法は、あるいは高価であり、あるいは作成される版の解像度、寸法安定性の点で不十分であり、あるいは操作が煩雑であり、あるいは量産性に劣るなどの欠点を持っていた。
【0014】
本発明はこのような従来の欠点を解消し、安価で解像度に優れ、かつ精度と寸法安定性に良好で、量産性に優れた製版用フィルムおよびこの製版用フィルムを用いた製版方法と製版システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明による製版用フィルムは、透明基材と、該基材上に設けられた下記一般式(1)で表される繰り返し単位から構成される高分子化合物を主成分とする層とを有することを特徴とする。
【0016】
【化5】

Figure 0003814391
【0017】
ここで、Aは
【0018】
【化6】
Figure 0003814391
【0019】

【0020】
【化7】
Figure 0003814391
【0021】
前者と後者をブロック共重合させることによりその付加形態
【0022】
【化8】
Figure 0003814391
【0023】
としたものであり、x、yおよびzはそれぞれ1以上の整数であり、x、y、zより計算される重量比、44(x+z)/(炭素数3以上のα−オレフィンオキシドの分子量)y、は80/20〜94/6であり、Xは活性水素基を2個有する有機化合物の残基、Yは炭素数1以上の炭化水素基、Rはジカルボン酸類化合物残基またはジイソシアネート系化合物残基である。
【0024】
上述した重量比、すなわち44(x+z)/(炭素数3以上のα−オレフィンオキシドの分子量)yが80/20より小さいと親水性が低下し、インク吸収性、印刷適性で劣るものとなる。一方、94/6を超えると、インクの滲み耐水性等の点で劣るものとなる。Yは前記一般式(1)の高分子化合物に疎水性を付与する機能を有するものであり、例えば好ましいものとしてはエチル基等のアルキル基等が挙げられ、x、y、zの割合を上述の範囲内とすることにより、親水性を失わず、かつ、水に対して不溶化することができる。従って、本発明のフィルムは、特開平6−47924号における透明フィルムとは異なり、印刷後にインクが徐々に広がることを防止することができる。
【0025】
ここで、製版用フィルムは、その400nmにおける光線透過率が10〜40%であることが望ましい。
【0026】
本発明による製版方法は、上述した製版用フィルムの高分子化合物を主成分とする層の表面に画像を描画する工程、描画された製版用フィルムを感光体に密着させる工程、製版用フィルムを通して感光体を露光する工程、および製版用フィルムを感光体から剥離し、該感光体を現像する工程を有することを特徴とする。
【0027】
ここで、描画工程をインクジェット記録方式で行うことが望ましい。
【0028】
さらに、本発明による製版システムは、少なくとも表面が親水性、インク吸収性の透明プラスチックフィルムの表面に所定の画像を紫外線吸収性インクを用いて描画するためのインクジェット描画手段、描画された透明プラスチックフィルムをフォトマスクとして感光体に紫外線を露光する露光手段、および露光された感光体を現像して印刷版とする現像手段を具備することを特徴とする。
【0029】
ここで、好適には、透明プラスチックフィルムは、先に記述した透明基材と、該基材上に設けられた一般式(1)で表される繰り返し単位から構成される高分子化合物を主成分とする層とを有する製版用フィルムである。
【0030】
また、製版システムにおける描画手段、露光手段および現像手段は、大画面を描くための描画手段、露光手段および現像手段であるとすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明による製版用フィルムは、透明な基材、特に透明プラスチック基材上に、上述した一般式(1)で表される繰り返し単位から構成される高分子化合物の層を形成したものである。この高分子化合物は、エチレングリコールにエチレンオキシドを付加重合した後、アルキレンオキシドを付加重合し、さらにエチレンオキシドを付加重合して生成したポリアルキレンオキシドにジカルボン酸化合物またはジイソシアネート化合物を反応させて生成することができる。
【0032】
上記ジカルボン酸化合物としては環状ジカルボン酸化合物または直鎖状のジカルボン酸化合物が望ましく、ジカルボン酸、ジカルボン酸無水物、ジカルボン酸の低級アルキルエステルがあげられる。上記ジカルボン酸としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マロン酸、コハク酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、イタコン酸があげられる。また、上記ジカルボン酸無水物としては、上記各種ジカルボン酸の無水物があげられる。また、上記ジカルボン酸の低級アルキルエステルとしては、上記各種ジカルボン酸のメチルエステル、ジメチルエステル、エチルエステル、ジエチルエステル、プロピルエステル、ジプロピルエステル等があげられる。
【0033】
特に好ましくは炭素数12〜36の直鎖状ジカルボン酸およびその低級アルキルエステルがあげられる。上記炭素数12〜36の直鎖状ジカルボン酸としては、具体的には、1,10−デカメチレンジカルボン酸、1,14−テトラデカメチレンジカルボン酸、1,18−オクタデカメチレンジカルボン酸、1,32ードトリアコンタンメチレンジカルボン酸等があげられ、上記その低級アルキルエステルとしては、これらジカルボン酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ジプロピルエステル等があげられる。これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いることができる。なかでも、特に反応の容易性という観点から、上記ジカルボン酸無水物およびジカルボン酸の低級アルキルエステルを用いることが好ましい。
【0034】
また、上記ジイソシアネート化合物としては、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート(H12MDI)等があげられる。これらは単独で、または2種以上併せて用いることができる。
【0035】
このようにして得られた一般式(1)の高分子化合物を透明プラスチック基材に被覆し、さらに紫外線、γ線などの電離性放射線を照射して高分子化合物を架橋反応させると良い。
【0036】
本発明においては、安価で、かつ精度と寸法安定性の良好な製版用フィルムを得るために、例えばインクジェット方式による描画に好適な特別の透明プラスチックフィルムを採用する。インクジェット描画装置はコンピューター制御によって高精細な画像を描画することができる。
【0037】
例えばインクジェットによって描画される場合、描画された部分は感光体の露光に用いる紫外線の遮光のために紫外線波長領域に吸収ピークを有することが不可欠であり、描画されるフィルムは透明で紫外線が透過できることが必要である。すなわち、描画されたインクの存在するところは紫外線の遮光性があり、インクの存在しないところは紫外線に対する透過性があることが必要であり、そのコントラストは大きい程よい。紫外線吸収性の染料の含有量を多くすれば紫外線遮光濃度が大きくなってそのコントラストが大きくなるはずだが、現実にはインク中に含有させうる染料の量には溶解限界が存在する。従って、染料の含有量を無制限に大きくすることはできず、特にノズル詰まり等に非常に厳しいインクジェット用のインクでは染料の含有量は通常数%程度である。
【0038】
そこで、フィルム自体に紫外線に対する遮光性をもたせることが考えられる。ベースフィルム自体の紫外線遮光濃度に比しインクの紫外線遮光濃度が圧倒的に大きいとはいうものの、インクおよびフィルムの紫外線遮光濃度の和が描画部分の遮光濃度を示すことになることから、描画部分の紫外線遮光濃度を大きくするために、ベースフィルム自体の紫外線遮光濃度を大きくすることは工業上の有用な手段である。すなわち、製版という作業において実用上問題のない範囲でベースフィルムの紫外線透過性を制御すれば描画部における必要な遮光濃度を達成することができる。
【0039】
本発明においては400nmにおける光線透過率が10〜40%であることが望ましい。
【0040】
フィルムにおいて紫外線の遮光濃度を制御する方法には、支持体または記録材の結晶化度等をコントロールすることにより行ういわゆる内部ヘーズの制御方法と、表面粗さをコントロールすること等により行ういわゆる外部ヘーズの制御方法とがある。本発明においては、これらのいずれを用いてもよい。
【0041】
また、インクジェット方式によりフィルム上に描画を行う場合、インクの特性からフィルムは少なくともその表面は親水性であることが必要である。そのような材料としてポリビニルアルコール系高分子フィルム、セルロース系高分子フィルムが知られており、ポリエチレンオキシド系高分子フィルムもその分子構造中のエーテル基によって良好な親水性を示す特異な物質である。さらに、ポリエチレンオキシドは熱可塑性を有することから、押出製膜等ドライな工程で大量生産が可能なことが特徴である。
【0042】
しかしながら、インクジェットに用いられるインクとしてはノズル詰まりを防止するために乾燥の遅い水混和性多価アルコールまたはそのエーテル類を主体に組成したものを用いることが多く、ポリエチレンオキシド系の高分子フィルムに印字した場合には、時間の経過とともに滲みを生じることが多い。そこで、本発明者等は、優れた熱可塑性と親水性を残しながらインクによる滲み等をなくすフィルム材料について多くの検討を重ね、上述した材料を発見するに至ったものである。
【0043】
本発明の製版用フィルムは、分子構造の中に疎水基を適切に入れることにより熱可塑性と親水性を保持しながら、印刷後にインクが徐々に広がることを防止できる。これにより、解像度、画像の鮮明さを大幅に上昇させることが可能となる。また、インクで描画された後に、例えば透明かつ疎水性の樹脂で描画部をオーバーコートすることにより、耐水性や耐擦傷性を向上させることができる。
【0044】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示して具体的に説明する。
【0045】
エチレングリコールにエチレンオキシドを付加重合した後、ブチレンオキシドを付加重合し、さらにエチレンオキシドを付加重合して得たポリアルキレンオキシドに、オクタデカン−1,18−ジカルボン酸メチルを加え、エステル交換反応を行った。このようにして得られた重量平均分子量15万の高分子化合物を押出機により溶融し、Tダイ温度140℃にて厚さ10μmに押出し、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上にコーティングし、さらにγ線を10Mrad照射して、製版用フィルムの透明プラスチックフィルムを作成した。このようにして得られた透明プラスチックフィルムは紫外線に対して透明であり、その表面は親水性で、インクの吸収性も良かった。
【0046】
この製版用透明プラスチックフィルムを用いる製版システムの実施例のブロック図を図1に示す。
【0047】
インクジェット記録装置1により紫外線吸収性インクを用いて、製版用透明プラスチックフィルム2に所定の画像が描画される。インクジェット記録装置1は、好ましくはコンピュータである制御手段3によって制御される。描画された製版用透明プラスチックフィルムは製版用のフォトマスク4として使用される。すなわち、表面に感光性の膜を有する感光体5にこのフォトマスク4を密着させ、露光装置6でマスク4を通して感光体5を紫外線に露光し、その後、マスクを剥離して、現像装置7で、水洗、乾燥、感光膜の硬化処理などを行って、印刷用の版8を作成する。
【0048】
具体的には、例えばコンピュータでイメージを作成したものをデータ変換し、このデータに基づいて、透明フィルムにヒューレットパッカード社のプロッターHPデザインジェット330を用いて画像を描画した。使用したインクは370〜420nmの波長に吸収ピークを持つ、紫外線の遮光性に優れた水性インクとして、ガーバー社製 Screenjet Emulsion Dye を使用した。
【0049】
このようにして描画された透明プラスチックフィルムを印刷製版用のフォトマスクとして、以下に述べる製版を行った。
【0050】
実施例1
旭化成工業(株)製のAPRフレックス(登録商標、ポリウレタン系凸版用感光性樹脂、FBタイプ)に、露光用マスクとして上述した画像が形成された、一般式(1)で表される繰り返し単位から構成される高分子化合物の層を含む透明プラスチックフィルムを密着させ、メタルハライドランプ(6kW)で5分間露光した後透明プラスチックフィルムを剥離した。次いで3分間水洗した後、再度水中で10分間再露光した。さらに、感光性樹脂の表面を公知の方法に従って5分間リンス液処理した後、5分間乾燥して版厚0.7mm、ショアー硬さ約60度の樹脂凸版が得られた。この凸版を用いて線幅100〜150μmの解像性を有するパッケージおよび段ボール印刷用として良好なフレキソ印刷を実施することができた。
【0051】
実施例2
砂目立ちしたアルミニウム板を陽極酸化した後、フッ化ジルコニウム塩で前処理した上に、パラジアゾジフェニルアミン−パラホルムアルデヒド縮合体を厚さ5〜8μm塗布して感光化したPS版(富士写真フィルム製)に、上述したように画像が形成された透明プラスチックフィルムを密着させ、メタルハライドランプ(3kW)で40秒露光し、透明プラスチックフィルムを剥離した。その後、PS版自動現像機にて公知の方法に従って水洗、強化膜処理、ベーキングを行い、オフセット印刷を実施したところ、線幅100μmの解像度を示し、良好な結果が得られた。
【0052】
実施例3
アルミニウム枠に100メッシュのテトロン紗を貼り、その上にバケットにてジアゾ感光乳剤スーパーキング(登録商標、PVA−酢酸ビニルエマルジョンとジアゾの混合液、東京応化工業(株)製)を、厚さ30μm塗布した後、暗乾燥し、上述した描画済みの透明プラスチックフィルムを密着させ、メタルハライドランプ(3kW)で40秒間露光した後、透明プラスチックフィルムを剥離した。次いで、水洗、乾燥、硬膜液処理してシルクスクリーン版を得た。このシルクスクリーン版を用いて、線幅150μmの解像性を有する捺染、銘板、看板等の印刷用として良好なシルクスクリーン印刷を実施することができた。
【0053】
実施例4
印刷の版の大きさを、914mm×2000mmの大画面とした以外は実施例3と同様にしてシルクスクリーン版を得た。このシルクスクリーン版を用いて、線幅150μmの解像性を有する屋外等の広告にも使用できる大画面印刷用として良好なシルクスクリーン印刷を実施することができた。
【0054】
実施例5
実施例1に用いた印刷用透明プラスチックフィルムと同様にして、一般式(1)を繰り返し単位として有する高分子化合物を主成分とするフィルムを押出機により厚さ10μmで押し出し、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上にコーティングして透明プラスチックフィルムを作成した。ただし、タッチロールによりニップし、タッチロールの温度を10℃、25℃、35℃、50℃に制御して記録材の透明性を変化させて4種類の製版用フィルムA、B、C、Dを得た。それぞれのフィルムについて波長400nmの光に対する光線透過率を測定したところ、フィルムAは58%、フィルムBは36%、フィルムCは15%、フィルムDは1%であった。
【0055】
次いで、実施例3に示す方法で各フィルムにスクリーン印刷を行った。すなわち、フィルムA、B、C、Dの4種類のフィルムに描画した後、厚さ30μmおよび200μmの2種類の厚さで感光剤を塗布したテトロン紗に密着させ、それぞれメタルハライドランプで15秒間と2分間露光して、スクリーン印刷版を得た。得られたスクリーン版を用いてスクリーン印刷を行った。その結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
Figure 0003814391
【0057】
この結果から、400nmにおける光線透過率が10〜40%の範囲内にあるフィルムB、Cについては、感光剤の塗布厚が30μmで15秒露光しても、塗布厚が200μmで2分露光しても印刷画像のコントラストが大きく、解像度に優れていた。透過率が40%より大きいフィルムAについては、塗布厚が200μmの場合、2分間の露光ではコントラストがはっきりしなくなるが、露光時間を制限すれば良好な画像を得ることができる。また、透過率が10%より小さいフィルムDについては、感光剤の塗布厚が30μmの場合、15秒の露光では非画線部の露光が不足してコントラストが明確ではなくなるが、露光時間を長くすれば良好な画像を得ることができる。
【0058】
実施例6
実施例1に用いた透明プラスチックフィルムと同様の製版用透明フィルムに、インクジェット記録装置により紫外線吸収性インクを用いて画像を描画した。得られた画像について耐水性および耐擦傷性の評価を以下のようにして行った。また、同様のフィルムに有機溶剤にアクリル樹脂を溶かした液をスプレーして表面に薄い皮膜を形成したものについても同様の評価を行った。
【0059】
耐水性の評価:
得られたフィルムを1×5cm角に切断し、幅(W)23cm×長さ(L)28cm×高さ(H)3cmのバットに約2cmの深さまで水を入れ、これに浸漬し、一定時間後にフィルムを取り出して画像濃度を目視により観察した。ただし、フィルム上には5mm幅の黒の直線画像が描かれている。その結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
Figure 0003814391
【0061】
耐擦傷性の評価:
得られたフィルムの画像記録層表面を1×2cm角に折りたたんだ綿布で擦り、その後記録層表面を目視により観察した。フィルム上には5mm幅の黒の直線画像が描かれていたが、1回擦っただけで表面に傷がついた。これに対し、上記スプレーして表面に薄い膜を形成したフィルムでは20回擦っても傷がつかなかった。すなわち、インクジェット印刷により描画を形成した後、描画部をオーバーコートすることにより、製版用透明フィルムの耐水性、耐擦傷性をさらに向上させることができることが分かった。
【0062】
なお、表面の皮膜形成には上記アクリル樹脂の他、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンフタレート等透明でかつ疎水性の樹脂がよい。ただし、インクの乾燥が完全になされる前に皮膜が形成される可能性もあることからその厚さは5μm以下であることが好ましく、2μm以下であることが更に好ましい。また、皮膜の形成方法には種々あるが、例えば、ラミネート、コーティング、デッピング等があり、インクジェット記録後行うことを考慮すると、上記スプレーによることのほうが簡便である。
【0063】
比較例
従来のインクジェット用OHPフィルムを用いて上述したプロッタにより同様に描画し、これをフォトマスクとして、実施例1〜3と同様の方法で製版を行った。いずれの場合も鮮明な印刷版が得られず、印刷製版用フォトマスクフィルムとして使用できなかった。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、上述した一般式(1)で表される繰り返し単位から構成される高分子化合物を主成分とする層を透明基材上に有する製版用マスクを用いるので、フレキソ印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷等、各種の印刷に好適に使用できる印刷版を実現することができ、高解像度の印刷を安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製版システムの実施例のブロック図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 製版用透明プラスチックフィルム
3 制御手段
4 フォトマスク
5 感光体
6 露光装置
7 現像装置
8 印刷用の版[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plate making film used for producing a printing plate used for printing such as offset printing, flexographic printing, and screen printing, and a plate making method and a plate making system using the plate making film.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a lith film using a silver salt as a photosensitive agent is used in offset printing using a PS plate, flexographic printing using a resin relief plate, and screen printing using a photosensitive resin. In either case, after setting the silver salt film on the surface of the photosensitive layer of the plate material, the photosensitive layer is irradiated with light or ultraviolet rays through the film, and the photosensitive layer portion irradiated with light or ultraviolet rays by photochemical reaction or the like is solubilized or The principle of forming an image line portion corresponding to an image on the plate material is used by insolubilizing and then developing the photosensitive layer to remove the soluble portion.
[0003]
However, when a lith film is used, it is necessary to treat the developer with a waste liquid. Further, since the price of the development / printing / fixing system and the price of the lith film itself are very expensive, improvement has been demanded.
[0004]
On the other hand, in recent years, the development of electronic technology has been remarkable, and high-functional models of computers have become available at low prices and have become available in various fields. The technology of output drawing machines such as computers and recording devices has greatly improved, and the development of CAD in the direction of CAD utilizing high-definition printout performance is promising. is there.
[0005]
Drawing machines are classified into several methods according to the image forming principle. As a substitute film for the lith film, for example, a polyester film such as PET is used as a base material, and each image forming method is provided on the surface of the base material. A transparent film that has been subjected to special special treatment may be used. However, since it is intended for plate making, it is necessary to have excellent dimensional stability of the base film as well as the resolution, which is a major factor in selecting the drawing method.
[0006]
In other words, in thermal printing devices and electrophotographic systems, when an image is formed on a film, naturally, the heat of the head is continuously applied to the film. Especially when performing solid printing, the film is stretched or deformed. The accuracy required from the plate making use cannot be obtained.
[0007]
In this respect, the ink jet method does not cause such a problem. However, a plastic film used as a transparent film is usually hydrophobic, whereas a hydrophilic film is indispensable from the characteristics of the ink used. A film having a hydrophilic film is disclosed in JP-A-6-47924, but there is still a problem in terms of resolution. Furthermore, it is required to use a recording sheet that is excellent in ink wetting and absorbability, free from smudges caused by ink flow, bleeding of the printing screen under high humidity, and stickiness of the screen surface, etc. The
[0008]
Ultraviolet light is used to expose the photoreceptor to make a high resolution plate. The drawn and ink-filled parts are required to have a light-blocking property against ultraviolet rays, and the ink-free film portion is required to have the ability to transmit ultraviolet rays, and it is necessary to combine ink and film having such characteristics. Necessary.
[0009]
On the other hand, in order to avoid the complication of using a plate-making film for plate-making, direct plate-making is also proposed in which an image is directly formed on a plate material using a drawing apparatus.
[0010]
As one of the direct plate making systems, for example, a laser plate making system is conventionally known. In this system, the surface of a plate material such as a PS plate or an electrophotographic plate is scanned with a laser beam that is turned on / off based on digital image information, and a chemical change or a physical change of a portion irradiated with the laser beam is performed. An image portion corresponding to the image information is formed on the plate material. However, in such a laser plate making system, a laser device that generates a laser beam, a complex optical system that drives a single laser beam output from the laser device based on image information, and guides it to the surface of the plate material, drive Since a system or scanning system is required, the apparatus or system becomes large and expensive. Also, various plates can be made by this system. For example, when a plate material using a silver salt as a photosensitive material is used, there is a problem that the plate material is expensive although the sensitivity and resolution are high. Further, when a laser plate making system is applied to an electrophotographic system for forming a toner image on a photoreceptor, the process is complicated and the resolution is not sufficient. The laser plate-making system using a photopolymerization printing plate as the plate material is excellent in terms of resolution and cost, but the sensitivity is not sufficient so that a high-power laser is required, resulting in an uneconomic system. is there.
[0011]
As another direct plate-making system other than using a laser, a method using a thermal drawing apparatus such as a thermal head and an ink drawing apparatus has also been proposed. However, in the thermal plate making system, the heat transferred from the thermal head to the thermal recording surface is also transferred to the part not in contact with the surrounding thermal head, and this part is also changed. Therefore, there is a problem that the boundary is not sharp and the resolution is limited. In addition, the ink jet plate making system does not have a problem like the heat sensitive plate making system, but there is a problem that complexity is increased, for example, it is necessary to select an optimal ink depending on the type of photosensitive resin on the plate material.
[0012]
In textile printing and the like, a pattern is usually used for a pattern portion, but a method of directly drawing on a fabric by an ink jet method or the like has been developed. However, productivity is inferior to the method of printing after making a plate, and the plate making method is still superior for mass production.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the conventional plate making method is disadvantageous in that it is expensive, is insufficient in terms of resolution and dimensional stability of the plate to be produced, is complicated in operation, or is inferior in mass productivity. I had.
[0014]
The present invention eliminates such conventional drawbacks, is inexpensive, excellent in resolution, excellent in accuracy and dimensional stability, and excellent in mass productivity, and a plate making method and plate making system using this plate making film The purpose is to provide.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The plate-making film according to the present invention has a transparent substrate and a layer mainly composed of a polymer compound composed of a repeating unit represented by the following general formula (1) provided on the substrate. It is characterized by.
[0016]
[Chemical formula 5]
Figure 0003814391
[0017]
Where A is [0018]
[Chemical 6]
Figure 0003814391
[0019]
And [0020]
[Chemical 7]
Figure 0003814391
[0021]
By adding block copolymerization of the former and the latter, the addition form is
[Chemical 8]
Figure 0003814391
[0023]
Is obtained by a, x, y and z are each an integer of 1 or more, x, y, the weight ratio calculated from z, 44 (x + z) / ( molecular weight of 3 or more α- olefin oxide carbon) y is 80/20 to 94/6, X is a residue of an organic compound having two active hydrogen groups, Y is a hydrocarbon group having 1 or more carbon atoms, R 1 is a dicarboxylic acid compound residue or diisocyanate type Compound residue.
[0024]
When the above-mentioned weight ratio, that is, 44 (x + z) / (molecular weight of α-olefin oxide having 3 or more carbon atoms) y is less than 80/20, the hydrophilicity is lowered, and the ink absorbability and the printability are inferior. On the other hand, if it exceeds 94/6, it is inferior in terms of ink bleeding resistance and the like. Y has a function of imparting hydrophobicity to the polymer compound of the general formula (1). For example, preferable examples include an alkyl group such as an ethyl group, and the ratios of x, y, and z are as described above. By making it within the range, it is possible to insolubilize in water without losing hydrophilicity. Therefore, unlike the transparent film in JP-A-6-47924, the film of the present invention can prevent the ink from gradually spreading after printing.
[0025]
Here, the plate-making film preferably has a light transmittance of 10 to 40% at 400 nm.
[0026]
The plate-making method according to the present invention includes a step of drawing an image on the surface of a layer mainly composed of a polymer compound of the plate-making film described above, a step of bringing the drawn plate-making film into close contact with a photoreceptor, and photosensitizing through the plate-making film. A step of exposing the photosensitive member, and a step of peeling the plate-making film from the photosensitive member and developing the photosensitive member.
[0027]
Here, it is desirable to perform the drawing process by an ink jet recording method.
[0028]
Further, the plate making system according to the present invention includes an inkjet drawing means for drawing a predetermined image on the surface of a transparent plastic film having at least a hydrophilic surface and an ink absorbing property using an ultraviolet absorbing ink, and the drawn transparent plastic film. And a developing means for developing the exposed photoconductor to form a printing plate.
[0029]
Here, preferably, the transparent plastic film is composed mainly of a polymer compound composed of the transparent substrate described above and the repeating unit represented by the general formula (1) provided on the substrate. And a layer for making a plate.
[0030]
In addition, the drawing means, the exposure means, and the developing means in the plate making system can be a drawing means, an exposure means, and a developing means for drawing a large screen.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The plate-making film according to the present invention is obtained by forming a polymer compound layer composed of the repeating unit represented by the general formula (1) on a transparent substrate, particularly a transparent plastic substrate. This polymer compound can be produced by addition polymerization of ethylene oxide to ethylene glycol, addition polymerization of alkylene oxide, and further reaction of a dicarboxylic acid compound or diisocyanate compound with polyalkylene oxide formed by addition polymerization of ethylene oxide. it can.
[0032]
The dicarboxylic acid compound is preferably a cyclic dicarboxylic acid compound or a linear dicarboxylic acid compound, and examples thereof include dicarboxylic acids, dicarboxylic acid anhydrides, and lower alkyl esters of dicarboxylic acids. Examples of the dicarboxylic acid include phthalic acid, isophthalic acid, terephthalic acid, malonic acid, succinic acid, sebacic acid, maleic acid, fumaric acid, adipic acid, and itaconic acid. Examples of the dicarboxylic acid anhydride include anhydrides of the various dicarboxylic acids. Examples of the lower alkyl ester of the dicarboxylic acid include methyl esters, dimethyl esters, ethyl esters, diethyl esters, propyl esters, and dipropyl esters of the various dicarboxylic acids.
[0033]
Particularly preferred are linear dicarboxylic acids having 12 to 36 carbon atoms and lower alkyl esters thereof. Specific examples of the linear dicarboxylic acid having 12 to 36 carbon atoms include 1,10-decamethylene dicarboxylic acid, 1,14-tetradecamethylene dicarboxylic acid, 1,18-octadecamethylene dicarboxylic acid, 1 , 32-dotriacontane methylene dicarboxylic acid and the like, and examples of the lower alkyl ester include methyl ester, ethyl ester, propyl ester and dipropyl ester of these dicarboxylic acids. These may be used alone or in combination of two or more. Especially, it is preferable to use the said dicarboxylic anhydride and the lower alkyl ester of dicarboxylic acid from a viewpoint of the ease of reaction especially.
[0034]
Examples of the diisocyanate compound include 4,4′-diphenylmethane diisocyanate, toluene diisocyanate, xylylene diisocyanate, isophorone diisocyanate, and methylenebiscyclohexyl diisocyanate (H 12 MDI). These may be used alone or in combination of two or more.
[0035]
The polymer compound of the general formula (1) thus obtained may be coated on a transparent plastic substrate, and further irradiated with ionizing radiation such as ultraviolet rays and γ rays to cause the polymer compound to undergo a crosslinking reaction.
[0036]
In the present invention, in order to obtain a plate-making film that is inexpensive and has good accuracy and dimensional stability, a special transparent plastic film suitable for drawing by, for example, an ink jet method is employed. The ink jet drawing apparatus can draw a high-definition image by computer control.
[0037]
For example, when drawing by inkjet, it is indispensable that the drawn part has an absorption peak in the ultraviolet wavelength region for shielding the ultraviolet rays used for exposure of the photoreceptor, and the drawn film is transparent and can transmit ultraviolet rays. is required. That is, where the drawn ink is present, it is necessary to block ultraviolet rays, and where there is no ink, it is necessary to be transparent to ultraviolet rays, and the higher the contrast, the better. Increasing the content of the UV-absorbing dye should increase the UV light shielding density and increase the contrast, but in reality there is a solubility limit for the amount of dye that can be contained in the ink. Therefore, the content of the dye cannot be increased without limitation, and the content of the dye is usually about several percent particularly in an ink jet ink that is extremely severe due to nozzle clogging.
[0038]
Therefore, it can be considered that the film itself has a light shielding property against ultraviolet rays. Although the ultraviolet light shielding density of the ink is overwhelmingly larger than the ultraviolet light shielding density of the base film itself, the sum of the ultraviolet light shielding density of the ink and the film indicates the light shielding density of the drawing part. In order to increase the ultraviolet light shielding density, it is an industrially useful means to increase the ultraviolet light shielding density of the base film itself. That is, if the ultraviolet transmittance of the base film is controlled within a range where there is no practical problem in the process of making a plate, the necessary light shielding density in the drawing portion can be achieved.
[0039]
In the present invention, the light transmittance at 400 nm is desirably 10 to 40%.
[0040]
There are two methods for controlling the light-shielding density of ultraviolet rays in a film: a so-called internal haze control method by controlling the crystallinity of the support or recording material, and a so-called external haze method by controlling the surface roughness. There is a control method. Any of these may be used in the present invention.
[0041]
Moreover, when drawing on a film by an inkjet system, at least the surface of a film needs to be hydrophilic from the characteristic of an ink. As such a material, a polyvinyl alcohol polymer film and a cellulose polymer film are known, and a polyethylene oxide polymer film is also a unique substance exhibiting good hydrophilicity due to an ether group in its molecular structure. Furthermore, since polyethylene oxide has thermoplasticity, it is characterized in that mass production is possible by a dry process such as extrusion film formation.
[0042]
However, in order to prevent nozzle clogging, inks used for inkjet are often composed mainly of slow-drying water-miscible polyhydric alcohols or ethers thereof, and are printed on polyethylene oxide polymer films. In such cases, bleeding often occurs over time. Accordingly, the present inventors have made extensive studies on film materials that eliminate ink bleeding and the like while leaving excellent thermoplasticity and hydrophilicity, and have found the materials described above.
[0043]
The plate-making film of the present invention can prevent the ink from gradually spreading after printing while maintaining thermoplasticity and hydrophilicity by appropriately inserting a hydrophobic group into the molecular structure. As a result, the resolution and the sharpness of the image can be significantly increased. In addition, after drawing with ink, for example, by overcoating the drawing portion with a transparent and hydrophobic resin, water resistance and scratch resistance can be improved.
[0044]
【Example】
Examples of the present invention will be described below in detail.
[0045]
After addition polymerization of ethylene oxide to ethylene glycol, addition polymerization of butylene oxide and addition polymerization of ethylene oxide were conducted, and methyl octadecane-1,18-dicarboxylate was added to carry out a transesterification reaction. The polymer compound having a weight average molecular weight of 150,000 thus obtained was melted by an extruder, extruded to a thickness of 10 μm at a T-die temperature of 140 ° C., coated on a polyethylene terephthalate film having a thickness of 100 μm, and γ The line was irradiated with 10 Mrad to produce a transparent plastic film for plate making. The transparent plastic film thus obtained was transparent to ultraviolet rays, the surface thereof was hydrophilic, and the ink absorbability was good.
[0046]
A block diagram of an embodiment of a plate making system using the transparent plastic film for plate making is shown in FIG.
[0047]
A predetermined image is drawn on the transparent plastic film 2 for plate making using the ultraviolet absorbing ink by the ink jet recording apparatus 1. The ink jet recording apparatus 1 is controlled by control means 3, which is preferably a computer. The drawn transparent plastic film for plate making is used as a photomask 4 for plate making. That is, the photomask 4 is brought into intimate contact with the photosensitive member 5 having a photosensitive film on the surface, and the photosensitive member 5 is exposed to ultraviolet rays through the mask 4 by the exposure device 6, and then the mask is peeled off. The plate 8 for printing is prepared by performing washing with water, drying, and curing of the photosensitive film.
[0048]
Specifically, for example, an image created by a computer was converted into data, and based on this data, an image was drawn on a transparent film using a Hewlett-Packard Plotter HP Design Jet 330. The ink used was a Gerber Screenjet Emulsion Dye as an aqueous ink having an absorption peak at a wavelength of 370 to 420 nm and excellent in ultraviolet light shielding properties.
[0049]
Using the transparent plastic film thus drawn as a photomask for printing plate making, plate making described below was performed.
[0050]
Example 1
From the repeating unit represented by the general formula (1) in which the above-described image was formed as an exposure mask on APR Flex (registered trademark, photosensitive resin for polyurethane relief printing, FB type) manufactured by Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd. The transparent plastic film containing the layer of the comprised polymer compound was brought into intimate contact, and exposed to a metal halide lamp (6 kW) for 5 minutes, and then the transparent plastic film was peeled off. Next, after washing with water for 3 minutes, it was again exposed to water for 10 minutes. Further, the surface of the photosensitive resin was rinsed for 5 minutes according to a known method and then dried for 5 minutes to obtain a resin relief plate having a plate thickness of 0.7 mm and a Shore hardness of about 60 degrees. Using this relief printing, it was possible to carry out a flexographic printing that was favorable for a package having a line width of 100 to 150 μm and for cardboard printing.
[0051]
Example 2
After anodizing a grainy aluminum plate, pre-treated with zirconium fluoride salt, and then sensitized by applying paradiazodiphenylamine-paraformaldehyde condensate in a thickness of 5-8 μm (Fuji Photo Film) The transparent plastic film on which an image was formed as described above was brought into close contact, and exposed to a metal halide lamp (3 kW) for 40 seconds to peel off the transparent plastic film. Thereafter, washing with water, strengthening film treatment and baking were carried out by a PS plate automatic developing machine according to known methods, and offset printing was performed. As a result, a resolution of a line width of 100 μm was shown, and good results were obtained.
[0052]
Example 3
A 100-mesh Tetron cage is affixed to an aluminum frame, and a diazo photosensitive emulsion super king (registered trademark, a mixture of PVA-vinyl acetate emulsion and diazo, manufactured by Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd.) is 30 μm thick. After coating, the film was dark-dried, and the above-described transparent plastic film having been drawn was brought into intimate contact. After exposure for 40 seconds with a metal halide lamp (3 kW), the transparent plastic film was peeled off. Next, washing with water, drying, and hardening treatment were performed to obtain a silk screen plate. Using this silk screen plate, it was possible to carry out good silk screen printing for printing textiles, nameplates, signboards and the like having a resolution of 150 μm in line width.
[0053]
Example 4
A silk screen plate was obtained in the same manner as in Example 3 except that the size of the printing plate was a large screen of 914 mm × 2000 mm. By using this silk screen plate, it was possible to carry out a good silk screen printing for large screen printing that can be used for outdoor advertising having a resolution of 150 μm in line width.
[0054]
Example 5
In the same manner as the transparent plastic film for printing used in Example 1, a film mainly composed of a polymer compound having the general formula (1) as a repeating unit was extruded with a thickness of 10 μm by an extruder, and a polyethylene having a thickness of 100 μm. A transparent plastic film was prepared by coating on a terephthalate film. However, the four types of plate-making films A, B, C, and D are formed by changing the transparency of the recording material by nipping with a touch roll and controlling the temperature of the touch roll to 10 ° C., 25 ° C., 35 ° C., and 50 ° C. Got. When the light transmittance with respect to the light of wavelength 400nm was measured about each film, the film A was 58%, the film B was 36%, the film C was 15%, and the film D was 1%.
[0055]
Subsequently, screen printing was performed on each film by the method shown in Example 3. That is, after drawing on four types of films A, B, C, and D, they were brought into close contact with a Tetron cage coated with a photosensitizer at two thicknesses of 30 μm and 200 μm, respectively, with a metal halide lamp for 15 seconds. Exposure for 2 minutes gave a screen printing plate. Screen printing was performed using the obtained screen plate. The results are shown in Table 1.
[0056]
[Table 1]
Figure 0003814391
[0057]
From this result, for films B and C whose light transmittance at 400 nm is in the range of 10 to 40%, even if the photosensitive agent coating thickness is 30 μm and exposed for 15 seconds, the coating thickness is 200 μm and exposed for 2 minutes. However, the contrast of the printed image was large and the resolution was excellent. For film A having a transmittance of more than 40%, when the coating thickness is 200 μm, the contrast is not clear after exposure for 2 minutes, but a good image can be obtained by limiting the exposure time. For film D having a transmittance of less than 10%, if the coating thickness of the photosensitive agent is 30 μm, the exposure for 15 seconds is insufficient for the non-image area and the contrast is not clear, but the exposure time is increased. Then, a good image can be obtained.
[0058]
Example 6
An image was drawn on the transparent film for plate making similar to the transparent plastic film used in Example 1 by using an ultraviolet absorbing ink with an inkjet recording apparatus. The obtained image was evaluated for water resistance and scratch resistance as follows. Moreover, the same evaluation was performed also about what formed the thin film on the surface by spraying the liquid which melt | dissolved the acrylic resin in the organic solvent on the same film.
[0059]
Evaluation of water resistance:
The obtained film is cut into 1 × 5 cm squares, water is poured into a bat of width (W) 23 cm × length (L) 28 cm × height (H) 3 cm to a depth of about 2 cm, immersed in this, and fixed After the time, the film was taken out and the image density was visually observed. However, a black linear image having a width of 5 mm is drawn on the film. The results are shown in Table 2.
[0060]
[Table 2]
Figure 0003814391
[0061]
Evaluation of scratch resistance:
The surface of the image recording layer of the obtained film was rubbed with a cotton cloth folded in 1 × 2 cm square, and then the surface of the recording layer was visually observed. A black straight image with a width of 5 mm was drawn on the film, but the surface was scratched only by rubbing once. On the other hand, the film formed by spraying and forming a thin film on the surface was not damaged even when rubbed 20 times. That is, it was found that the water resistance and scratch resistance of the plate-making transparent film can be further improved by overcoating the drawing portion after forming the drawing by inkjet printing.
[0062]
In addition to the acrylic resin described above, a transparent and hydrophobic resin such as polyvinyl chloride or polyethylene phthalate is preferable for forming a film on the surface. However, since the film may be formed before the ink is completely dried, the thickness is preferably 5 μm or less, and more preferably 2 μm or less. There are various methods for forming the film. For example, there are laminating, coating, dipping, and the like, and it is simpler to use the above spray in consideration of performing after ink jet recording.
[0063]
Comparative example Using a conventional inkjet OHP film, the same drawing was performed by the above-described plotter, and this was used as a photomask to carry out plate making in the same manner as in Examples 1 to 3. In either case, a clear printing plate could not be obtained and could not be used as a photomask film for printing plate making.
[0064]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a plate-making mask having a layer mainly composed of a polymer compound composed of the repeating unit represented by the general formula (1) described above on a transparent substrate is used. Therefore, a printing plate that can be suitably used for various types of printing such as flexographic printing, offset printing, and silk screen printing can be realized, and high-resolution printing can be performed at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of an embodiment of a plate making system according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Inkjet recording device 2 Transparent plastic film for plate making 3 Control means 4 Photomask 5 Photoreceptor 6 Exposure device 7 Developing device 8 Printing plate

Claims (4)

透明基材と、該基材上に設けられた下記一般式(1)で表される繰り返し単位から構成される高分子化合物を主成分とする層とを有することを特徴とする製版用フィルム:
−(AXAR)− (1)
ここで、Aは
−(CHCHO)−

−(CHCHYO)−
とからなり、前者と後者をブロック共重合させることによりその付加形態
−(CHCHO)−(CHCHYO)−(CHCHO)
としたものであり、x、yおよびzはそれぞれ1以上の整数であり、x、y、zより計算される重量比、44(x+z)/(炭素数3以上のα−オレフィンオキシドの分子量)y、は80/20〜94/6であり、Xは活性水素を2個有する有機化合物の残基、Yは炭素数1以上のアルキル基、Rはジカルボン酸類化合物残基またはジイソシアネート系化合物残基である。
A plate-making film comprising a transparent substrate and a layer mainly composed of a polymer compound composed of a repeating unit represented by the following general formula (1) provided on the substrate:
-(AXAR 1 )-(1)
Here, A is — (CH 2 CH 2 O) —.
And-(CH 2 CHYO)-
And the former and the latter are subjected to block copolymerization to give an addition form of — (CH 2 CH 2 O) X — (CH 2 CHYO) Y — (CH 2 CH 2 O) Z
Is obtained by a, x, y and z are each an integer of 1 or more, x, y, the weight ratio calculated from z, 44 (x + z) / ( molecular weight of 3 or more α- olefin oxide carbon) y is 80/20 to 94/6, X is a residue of an organic compound having two active hydrogens, Y is an alkyl group having 1 or more carbon atoms, R 1 is a dicarboxylic acid compound residue or a diisocyanate compound residue. It is a group.
請求項1に記載の製版用フィルムの波長400nmの光に対する光線透過率が10〜40%であることを特徴とする請求項1に記載の製版用フィルム。  The plate-making film according to claim 1, wherein the plate-making film according to claim 1 has a light transmittance of 10 to 40% with respect to light having a wavelength of 400 nm. 請求項1に記載の製版用フィルムの前記高分子化合物を主成分とする層の表面に画像を描画する工程、
描画された前記製版用フィルムを感光体に密着させる工程、
前記製版用フィルムを通して前記感光体を露光する工程、および
前記製版用フィルムを前記感光体から剥離し、該感光体を現像する工程を有することを特徴とする製版方法。
The step of drawing an image on the surface of the layer mainly composed of the polymer compound of the plate-making film according to claim 1;
A step of closely adhering the drawn film for making a plate to a photoreceptor,
A plate making method comprising: exposing the photoconductor through the plate making film; and peeling the plate making film from the photoconductor and developing the photoconductor.
前記描画工程をインクジェット記録方式で行うことを特徴とする請求項3に記載の製版方法。  The plate making method according to claim 3, wherein the drawing step is performed by an ink jet recording method.
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