JP3812810B2 - Vehicle seat device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シート装置に係り、特に、固定部材に回動自在に支持された可動部材のガタを無くす技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、シートベルトを装備する車両では、車両への衝撃発生時に乗員が腰ベルトの下側にもぐり込んでシートベルトの乗員拘束性を低下させるサブマリン現象が生じることがある。本出願人は、先に、車両への衝撃発生時にシートクッションに内蔵したパイプを上方へ突出させ、乗員の大腿部を後方へ向けて拘束する乗員拘束装置を提案した(特願2001−138179号)。
【0003】
上記のような乗員拘束装置では、通常の使用時には作動せず、衝撃発生時には確実に作動して性能を発揮することが求められる。このため、そのような装置では、構成部品どうしの間にクリアランスを持った設計を行うことにより、板厚や成形寸法がばらついても部品どうしが干渉することがなく、常に円滑な動作を確保するようにしている。また、部品どうしの間にクリアランスを設けることにより、組立性が向上するという利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような乗員拘束装置は車両用シートに設けられるため、部品どうしの間に設けられたクリアランスに起因する様々な弊害も懸念される。すなわち、乗員の体格、着座姿勢、乗降動作や着座中の動き等の乗員の挙動、あるいは乗員が無い場合も考慮すると、シートに入力される荷重はかなり変動する。また、アイドリング時や加速時のエンジンの振動や、一般路や悪路等の路面状況、および、加速、減速およびコーナリングによる車体の振動、あるいは、そのような振動のシートおよび乗員拘束装置への共振を考慮すると、乗員拘束装置に作用する振動もかなり変動する。そして、そのような荷重や振動により、シートの使用時に微妙なガタを感じたり、打音やきしみ音あるいは擦過音の異音が発生して商品性を低下させることが考えられる。
【0005】
したがって、本発明は、様々な荷重や振動が作用してもガタや異音の発生が抑制されるとともに、必要なときには作動性能を確実に維持することができ、しかも、そのような性能を安価な構成で達成することができる車両用シート装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用シート装置は、シートに固定される固定部材と、この固定部材に回動自在に設けられた可動部材とを備え、可動部材に、固定部材を挟持するとともに可動部材が回動する際に固定部材と摺接する板部を設け、板部および固定部材の少なくともいずれか一方に、相手部材に対して弾性的に接触する凸部を設けることにより、この凸部以外の部分で上記相手部材との間に隙間を設け、固定部材および可動部材の少なくともいずれか一方に、板部が挟持する方向に突出する段部を備えた第1部材と、段部よりも一端部側で第1部材と接触するとともに、段部よりも他端部側で第1部材との間で他の隙間を形成する第2部材とを互いに別体に成形し、かつ段部を凸部から離間した位置に配置し、上記凸部による上記相手部材への押圧時に、第2部材の他端部は、段部を支点にして他の隙間の範囲内で第1部材側に弾性変形することを特徴としている。
【0007】
上記構成の車両用シート装置にあっては、凸部が相手部材に対して弾性的に接触するから、部材どうしの間に設けられたクリアランスが吸収される。また、凸部が相手部材と接触し他の部分に隙間が設けられているから、摩擦抵抗が少なく、したがって、可動部材がスムーズに回動し、求められる機能を確実に発揮することができる。したがって、本発明によれば、様々な荷重や振動が作用してもガタや異音の発生が抑制されるとともに、必要なときには作動性能を確実に発揮することができる。しかも、そのような性能を凸部を設けるだけで得ることができ非常に安価である。
【0008】
以上は、可動部材に固定部材を挟持する板部を設けたものであるが、逆に、固定部材に可動部材を挟持する板部を設けることができる。すなわち、本発明の車両用シート装置は、シートに固定される固定部材と、この固定部材に回動自在に設けられた可動部材とを備え、固定部材に、可動部材を挟持するとともに可動部材が回動する際に可動部材と摺接する板部を設け、板部および可動部材の少なくともいずれか一方に、相手部材に対して弾性的に接触する凸部を設けることにより、この凸部以外の部分で上記相手部品との間に隙間を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
さらに、本発明の車両用シート装置にあっては、他の隙間を設けることにより、凸部が相手部材によって押圧されることで第2部材が容易に弾性変形する。これにより、凸部と相手部材との弾性的な接触が確実に維持され、ガタや異音の発生をより効果的に抑制することができる。
【0010】
上記のようにして他の隙間を設ける場合には、段部と凸部との距離を長くすれば第2部材の変形抵抗が少なくなり、逆に短くすれば第2部材の変形抵抗が大きくなる。したがって、かなり激しい振動が生じるような状況で使用される場合には、段部と凸部との距離を短くすることでガタや異音の発生を効果的に抑制することができる。また、段部を第1部材の両側部にそれぞれ設け、この一対の段部と凸部とを凸部を頂点とする二等辺三角形をなすように配置すると好適である。このように構成することにより、第2部材の弾性変形を均一にすることができる。
【0011】
なお、凸部を相手部材に対して弾性的に接触させる手段としては、上記他の隙間を設ける代わりに、凸部自体を弾性材料で構成することができる。
【0012】
本発明は、シートの乗員拘束装置に適用することができる。たとえば、固定部材はシートクッションに固定され、可動部材は、車両の衝突の可能性または車両の衝突が検出されたときに駆動される駆動機構により回動させられることによりシートクッションの上方へ突出するように構成することができる。これによって、衝突時に乗員の臀部の前方への移動を抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
A.実施形態の構成
本発明の実施の形態について図1〜図7を参照して説明する。この実施形態は、本発明を乗員拘束装置に適用した例である。図1は実施形態の車両用シートを示す斜視図である。この図に示すシート1は、シートクッションに、発泡材料等からなるクッション部材11と、このクッション部材11を支持するシートフレーム12とを備えている。シートフレーム12の左右両側には、シートベルト13と協働する乗員拘束装置を構成する一対のサブアッセンブリ2a,2bが取り付けられている。
【0014】
図2および図3に示すように、サブアッセンブリ2a,2bは、上方へ向けて回動可能なアーム(可動部材)6を備えており、それらアーム6の自由端には、パイプ60が架設されている。パイプ60は、車両に衝突の可能性があるとき、または車両が衝突したときに、クッション部材11を上方へ突き上げることにより、乗員の大腿部を支えて臀部および腰部の前方への移動を抑制するようになっている。また、パイプ60は、乗員から受ける衝撃力によって変形し、衝撃力を緩和するようになっている。
【0015】
図1に示すように、パイプ60の前方には、パイプ60の上面とともにクッション部材11の上面と略平行な面を形成するように凸面部64が設けられている。この凸面部64により、乗員がシート1に着座した際に、パイプ60が乗員の大腿部に異物感を与えることがない。
【0016】
図3および図4(A)に示すように、上記シート1の進行方向へ向かって右側のサブアッセンブリ2aは、略矩形筒状のケーシング(固定部材)3と、このケーシング3の前端部に軸33によって回動自在に支持されたアーム6と、このアーム6を上方へ向けて回動させる動力発生機構8と、アーム6の下方への戻りを阻止するワンウエイクラッチ9とを備えている。なお、左側のサブアッセンブリ2bは、動力発生機構8を備えていない以外はサブアッセンブリ2aの構成要素と勝手違いでほぼ同等の構成要素を備えている。そこで、サブアッセンブリ2bの構成要素には、サブアッセンブリ2aの構成要素と同符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0017】
ケーシング3は、図4(A)に併せて示すように、一方の側面部が開放された断面コ字状の本体部(第1部材)30と、この本体部30の開口部を閉塞する蓋部(第2部材)50とから構成され、動力発生機構8およびワンウエイクラッチ9を本体部30に側方から収容した後に、蓋部50によって開口部を閉塞し、本体部30に形成された爪31をかしめることによってケーシング3内にこれらを固定・保持している。
【0018】
図6に示すように、本体部30および蓋部50は、動力発生機構8のシリンダ80の輪郭に沿って湾曲している。また、本体部30および蓋部50には、側方へ向けて開放された孔32,52が形成され、それら孔32,52に、シリンダ80の前端部に形成されたフランジ81とワンウエイクラッチ9が係合している。
【0019】
図3に示すように、蓋部50の後端部には側方へ向けて突出する取付部53が形成され、この取付部53には、補強部材54が溶接されている。そして、これら取付部53および補強部材54は、シートフレーム12にボルト締結されるとともに、上記軸33も、それを貫通するボルト(図5に示す)33aによってシートフレーム12に締結されている。
【0020】
図7に示すように、動力発生機構8は、ケーシング3に固定されたシリンダ80と、このシリンダ80の内孔82内に出没自在に収容されたピストン83と、ピストン83よりも基端側に固定されたガス発生機構84とを備えている。ピストン83とガス発生機構84との間には、弾性材料からなるシール部材85と、ピストン83の基部83aを前方へ付勢するコイルバネ86が介装されている。なお、図において符号85aはOリングであり、基部83aとシリンダ80の内周面との間をシールしている。
【0021】
動力発生機構8の前端部には、前述したワンウエイクラッチ9が設けられている。ワンウエイクラッチ9は、ピストン83により貫通されたケーシング90の内部に、ピストン83の外周に形成されたネジ83bに選択的に係合する係合片91と、この係合片91をピストン83の基部83a側へ付勢するコイルバネ92を備えて構成されている。図7に示すように、係合片91の上面とケーシング90の内面とはテーパに形成されている。これにより、ピストン83が前方へ移動させられると、係合片91がテーパに沿って前方および上方へ移動し、これにより係合片91とネジ83bとの係合が解除される。逆に、ピストン83が基部83a側へ移動しようとすると、係合片91とネジ83bとの係合状態が維持される。
【0022】
次に、アーム6およびこれとケーシング3との取付構造について説明する。アーム6は、互いに平行な一対の板部61を備えた断面コ字状をなすもので、板部61によってケーシング3の両側面を挟み込むようになされている。板部61の基端部には、孔65が形成されている。一方、ケーシング3の本体部30および蓋部50の前端部には、孔35,55が形成されている。そして、これら孔65,35,55は軸33により貫通され、これにより、アーム6はケーシング3に回動自在に支持されている。
【0023】
また、アーム6の板部61には、孔65の下方に位置して上下方向に延びる長孔67が形成されている。一方、ピストン83の前端部には孔87が形成され、ケーシング3の本体部30および蓋部50には、孔87と対応する位置で前後方向へ延在する長孔37,57が形成されている。そして、これら孔87および長孔67,37,57は軸34により貫通され、これによって、ピストン83の前端部はアーム6の下端部に回動自在に連結されている。なお、軸34の先端部にはワッシャ69が嵌合され、軸34の先端がかしめられることで抜け止めがなされている。
【0024】
次に、図3のサブアッセンブリ2bに示されている本発明の特徴について説明する。なお、この特徴は、図3のサブアッセンブリ2aには現れていないが、これも同等の構成を有している。図に示すように、本体部30の開口部を形成する縁部には、図3において上下方向に並ぶ一対の段部40が形成されている。これにより、本体部30の段部40よりも前端側の部分の厚さH2は、段部40よりも後端側の部分の厚さH1よりも薄くなっている。このため、本体部30に蓋部50を取り付けた状態において、図4(A)に示すように、本体部30と蓋部50の前端部には、幅が(H1−H2)の隙間41が形成されている。
【0025】
ケーシング3の厚さは、上記厚さH1に蓋部50の板厚tを加えた(H1+t)となる。これに対して、アーム6の板部61どうしの内側寸法H3は、ケーシング3の厚さ(H1+t)よりも若干大きく設定されている。すなわち、ケーシング3とアーム6との間には、片側でC2:(H3−H1−t)/2のクリアランス(隙間)が設けられている。
【0026】
また、本体部30および蓋部50の前端部には、外側へ向けて突出する凸部45が形成されている。凸部45は、本体部30および蓋部50をプレス成形により板厚方向へ突出させて形成されたもので、図4(B)に示すように、断面円弧状のものや、同図(C)に示すようにハーフブランキングで形成された断面台形状のものを採用することができる。凸部45の高さH4は、上記クリアランスC2よりもやや高く設定されている。このため、ケーシング3の前端部は、凸部45の高さH4がクリアランスC2を上回る寸法(H4−C2)に応じて両側から押圧され、これによって、蓋部50は、段部40,40を結んだ部分を中心に弾性変形し、その前端部が隙間41の範囲内で内側に撓む。すなわち、凸部45は、蓋部50が撓むことにより、弾性的にアーム6の板部61に接触する。
【0027】
図3において符号88はコネクタ、符号89はコネクタ88を動力発生機構8に弾性的に押圧して抜け止めするためのバネであり、バネ89は、補強部材54の2本の凸片に係止されている。コネクタ88は図示しないセンサに接続され、センサが車両の衝突の可能性または車両の衝突を検出すると動力発生機構8内のガス発生機構84に点火する。また、符号78は樹脂製のストッパであり、アーム6の板部61に形成された孔68を貫通して蓋部50に形成された孔58に圧入されている。ストッパ78は、振動等によりアーム6が回動(特に、上方への回動)しないようにするもので、乗員拘束装置の作動時には剪断されるようになっている。
【0028】
B.実施形態の動作
次に、上記構成の車両用シート装置の動作について説明する。自動車等の車両に衝突の可能性がある場合、または車両が衝突した場合に、センサがこれを検出して動力発生機構8のガス発生機構84に点火する。点火されたガス発生機構84はガスを放出し、これによってピストン83が前方に押し出される。これにより、アーム6が図中時計回りの方向へ回動し、パイプ60が上昇してクッション部材11を部分的に押し上げる。これにより、乗員の臀部および腰部を拘束し、乗員が前方に移動するのを抑制する。その際、ワンウエイクラッチ9が作動してピストン83が後端側へ戻らないようにする。また、パイプ60は乗員に対する衝撃で変形し、衝撃力を緩和する。なお、車両の衝突の可能性は、車両の減速度、周囲の車両や物との距離などに基づいて検出すれば良い。
【0029】
上記構成の車両用シート装置にあっては、ケーシング3の本体部30および蓋部50に形成した凸部45がアーム6の板部61に対して弾性的に接触するから、アーム6およびケーシング3どうしの間に設けられたクリアランスが吸収される。また、凸部45のみがアーム6と接触し他の部分に隙間が設けられているから、摩擦抵抗が少なく、したがって、アーム6がスムーズに回動し、乗員拘束装置としての機能を確実に発揮することができる。
【0030】
このように、上記車両用シート装置では、様々な荷重や振動が作用してもガタや異音の発生が抑制されるとともに、必要なときには乗員拘束装置としての性能を確実に発揮することができる。しかも、そのような性能をケーシング3に凸部45を設けるだけで得ることができ非常に安価である。
【0031】
特に、上記実施形態では、ケーシング3の本体部30の開口縁部に段部40を形成して蓋部50との間に隙間41を設けているから、凸部45がアーム6の板部61によって押圧されることで蓋部50が容易に弾性変形する。これにより、凸部45とアーム6との弾性的な接触が確実に維持され、ガタや異音の発生をより効果的に抑制することができる。
【0032】
C.変更例
▲1▼凸部45を押圧する力は、段部40の位置によって調整することができる。上記実施形態では、図4(A)の一点鎖線で示す位置に段部40が配置されているが、図4(D)に示すように、段部40の位置を凸部45に接近させることにより、蓋部50の変形抵抗が大きくなってかなり激しい振動が生じてもガタや異音の発生を抑制することができる。この場合、蓋部50の弾性変形を均一にするために、凸部45を頂点とする略二等辺三角形をなすように段部40を配置することが望ましい。
▲2▼段部40を設ける代わりに、蓋部50の前端部の内側の面を削って薄肉化し、これによって本体部30の開口縁部との間に隙間を設けることができる。
▲3▼凸部45は、アーム6の板部61の内側の面に設けることができる。
▲4▼ケーシング3に隙間41を設ける代わりに、アーム6の板部61の後端部を薄肉化して弾性変形を容易にすることができる。
▲5▼上記実施形態は、アームの板部がケーシングを挟み込む構成であるが、それとは逆に、ケーシングがアームを挟み込むように構成することができる。この場合、凸部はケーシングおよびアームのいずれか又は双方に設けることができる。
▲6▼シートのリクライニング装置にも本発明を適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、板部および固定部材の少なくともいずれか一方に、相手部材に対して弾性的に接触する凸部を設けることにより、この凸部以外の部分で相手部品との間に隙間を設けているから、様々な荷重や振動が作用してもガタや異音の発生が抑制されるとともに、必要なときには作動性能を確実に発揮することができ、しかも、そのような性能を安価な構成で達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の乗員拘束装置が適用されたシートを示す斜視図である。
【図2】 図1に示すシートの側面図である。
【図3】 実施形態の乗員拘束装置の分解斜視図である。
【図4】 (A)は実施形態におけるアームおよびケーシングを示す斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(B)の変更例を示す断面図、(D)は(A)の変更例を示す側面図である。
【図5】 実施形態の乗員拘束装置を示す側面図である。
【図6】 図5のVI−VI線断面図である。
【図7】 動力発生機構を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…シート、3…ケーシング(固定部材)、6…アーム(可動部材)、
12…シートフレーム、30…本体部(第1部材)、40…段部、
41…隙間、45…凸部、50…蓋部(第2部材)。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat device, and more particularly to a technique for eliminating backlash of a movable member that is rotatably supported by a fixed member.
[0002]
[Prior art]
For example, in a vehicle equipped with a seat belt, a submarine phenomenon may occur in which an occupant gets into the lower side of the waist belt when an impact is applied to the vehicle and the occupant restraint of the seat belt is reduced. The present applicant has previously proposed an occupant restraint device that projects a pipe built in a seat cushion upward when a vehicle impact occurs and restrains the thigh of the occupant backward (Japanese Patent Application No. 2001-138179). issue).
[0003]
The occupant restraint device as described above is required not to operate during normal use but to operate reliably and exhibit performance when an impact occurs. For this reason, in such a device, by designing with a clearance between the component parts, the parts do not interfere with each other even if the plate thickness and molding dimensions vary, and a smooth operation is always ensured. I am doing so. Further, by providing a clearance between parts, there is an advantage that the assemblability is improved.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the occupant restraint device as described above is provided in the vehicle seat, there are concerns about various adverse effects caused by the clearance provided between the components. In other words, taking into account the occupant's physique, sitting posture, occupant behavior such as getting on and off, movement during sitting, and the case where there is no occupant, the load input to the seat varies considerably. In addition, engine vibration during idling and acceleration, road surface conditions such as general roads and rough roads, and vehicle body vibration due to acceleration, deceleration and cornering, or resonance of such vibrations into the seat and occupant restraint system In consideration of this, the vibration acting on the occupant restraint device also varies considerably. Such loads and vibrations may cause subtle backlash when the sheet is used, or may generate hitting noises, squeaking noises, or fuzzing noises, thereby reducing the merchantability.
[0005]
Therefore, the present invention suppresses the occurrence of rattling and abnormal noise even when various loads and vibrations are applied, and can reliably maintain the operating performance when necessary, and can reduce such performance at a low cost. An object of the present invention is to provide a vehicle seat device that can be achieved with a simple configuration.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The vehicle seat device according to the present invention includes a fixed member fixed to the seat and a movable member rotatably provided on the fixed member. The movable member sandwiches the fixed member and rotates the movable member. A plate portion that is slidably contacted with the fixing member, and at least one of the plate portion and the fixing member is provided with a convex portion that elastically contacts the counterpart member. A gap is provided between the mating member, and at least one of the fixed member and the movable member is provided with a first member provided with a step portion projecting in a direction in which the plate portion is sandwiched, and on the one end side of the step portion. The second member that is in contact with one member and that forms another gap with the first member on the other end side of the step portion is formed separately from each other, and the step portion is separated from the convex portion. At the time of pressing against the mating member by the convex part The other end portion of the second member is characterized to be elastically deformed by the step portion as a fulcrum on the first member side within the other gap.
[0007]
In the vehicle seat device configured as described above, since the convex portion elastically contacts the mating member, the clearance provided between the members is absorbed. In addition, since the convex portion is in contact with the mating member and a gap is provided in the other portion, the frictional resistance is small, and therefore the movable member can be smoothly rotated to reliably perform the required function. Therefore, according to the present invention, even when various loads and vibrations are applied, the occurrence of rattling and abnormal noise is suppressed, and the operating performance can be reliably exhibited when necessary. Moreover, such a performance can be obtained simply by providing a convex portion, and is very inexpensive.
[0008]
Although the plate part which clamps a fixed member is provided in the movable member above, conversely, the plate part which clamps a movable member can be provided in a fixed member. That is, the vehicle seat device of the present invention includes a fixed member fixed to the seat and a movable member rotatably provided on the fixed member. The movable member is sandwiched between the fixed member and the movable member. By providing a plate portion that is in sliding contact with the movable member when rotating, and providing a convex portion that elastically contacts the mating member on at least one of the plate portion and the movable member, a portion other than the convex portion In this case, a gap is provided between the mating parts.
[0009]
Furthermore, in the vehicle seat device of the present invention, by providing another gap, the second member is easily elastically deformed by the convex portion being pressed by the counterpart member. Thereby, the elastic contact of a convex part and a counterpart member is maintained reliably, and generation | occurrence | production of a rattle or unusual noise can be suppressed more effectively.
[0010]
When providing another gap as described above, if the distance between the stepped portion and the convex portion is increased, the deformation resistance of the second member decreases, and conversely, if the distance is shortened, the deformation resistance of the second member increases. . Therefore, when used in a situation in which a considerably intense vibration occurs, it is possible to effectively suppress the occurrence of looseness and abnormal noise by shortening the distance between the stepped portion and the convex portion. In addition, it is preferable that step portions are provided on both side portions of the first member, and the pair of step portions and the convex portions are arranged so as to form an isosceles triangle having the convex portions as apexes. With this configuration, the elastic deformation of the second member can be made uniform.
[0011]
In addition, as means for bringing the convex portion into elastic contact with the mating member, the convex portion itself can be made of an elastic material instead of providing the other gap.
[0012]
The present invention can be applied to a seat occupant restraint device. For example, the fixed member is fixed to the seat cushion, and the movable member protrudes above the seat cushion by being rotated by a drive mechanism that is driven when a possibility of a vehicle collision or a vehicle collision is detected. It can be constituted as follows. Thereby, the movement to the front of a passenger | crew's buttocks at the time of a collision can be suppressed.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A. Configuration of Embodiment An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an example in which the present invention is applied to an occupant restraint device. FIG. 1 is a perspective view showing a vehicle seat according to an embodiment. The seat 1 shown in the figure includes a
[0014]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0015]
As shown in FIG. 1, a
[0016]
As shown in FIGS. 3 and 4A, the
[0017]
As shown in FIG. 4A, the
[0018]
As shown in FIG. 6, the
[0019]
As shown in FIG. 3, a mounting
[0020]
As shown in FIG. 7, the
[0021]
The one-way clutch 9 described above is provided at the front end of the
[0022]
Next, the
[0023]
The
[0024]
Next, features of the present invention shown in the
[0025]
The thickness of the
[0026]
Further, the front end portions of the
[0027]
In FIG. 3,
[0028]
B. Operation of the embodiment Next, the operation of the vehicle seat device having the above configuration will be described. When there is a possibility of collision with a vehicle such as an automobile, or when the vehicle collides, the sensor detects this and ignites the
[0029]
In the vehicle seat device having the above-described configuration, the
[0030]
Thus, in the above vehicle seat device, the occurrence of rattling and abnormal noise is suppressed even when various loads and vibrations are applied, and the performance as an occupant restraint device can be reliably exhibited when necessary. . Moreover, such a performance can be obtained simply by providing the
[0031]
In particular, in the above embodiment, since the
[0032]
C. Modification Example ( 1) The force for pressing the
{Circle around (2)} Instead of providing the stepped
(3) The
(4) Instead of providing the
(5) The above embodiment is configured such that the plate portion of the arm sandwiches the casing, but conversely, the casing can sandwich the arm. In this case, the convex portion can be provided on either or both of the casing and the arm.
(6) The present invention can also be applied to a seat reclining device.
[0033]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, at least one of the plate portion and the fixing member is provided with a convex portion that elastically contacts the mating member, so that the mating part and other parts can be separated from the mating portion. Since there is a gap between them, the occurrence of rattling and abnormal noise is suppressed even when various loads and vibrations are applied, and the operating performance can be reliably demonstrated when necessary. Performance can be achieved with an inexpensive configuration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a seat to which an occupant restraint device according to an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a side view of the seat shown in FIG.
FIG. 3 is an exploded perspective view of the passenger restraint apparatus according to the embodiment.
4A is a perspective view showing an arm and a casing in the embodiment, FIG. 4B is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. 4A, and FIG. 4C is a cross-sectional view showing a modified example of FIG. D) is a side view showing a modified example of (A).
FIG. 5 is a side view showing the occupant restraint device of the embodiment.
6 is a cross-sectional view taken along line VI-VI in FIG.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing a power generation mechanism.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Sheet | seat, 3 ... Casing (fixed member), 6 ... Arm (movable member),
12 ... seat frame, 30 ... main body (first member), 40 ... step,
41 ... gap, 45 ... convex part, 50 ... lid part (second member).
Claims (4)
上記固定部材および上記可動部材の少なくともいずれか一方に、上記板部が挟持する方向に突出する段部を備えた第1部材と、上記段部よりも一端部側で上記第1部材と接触するとともに、上記段部よりも他端部側で上記第1部材との間で他の隙間を形成する第2部材とを互いに別体に成形し、かつ上記段部を上記凸部から離間した位置に配置し、
上記凸部による上記相手部材への押圧時に、上記第2部材の上記他端部は、上記段部を支点にして上記他の隙間の範囲内で上記第1部材側に弾性変形することを特徴とする車両用シート装置。A fixed member fixed to the seat; and a movable member rotatably provided on the fixed member. The fixed member is sandwiched between the fixed member and the fixed member when the movable member rotates. A plate portion that is slidably in contact with the other member, and at least one of the plate portion and the fixing member is provided with a convex portion that elastically contacts the counterpart member, so that the counterpart member a gap between,
At least one of the fixed member and the movable member is provided with a first member provided with a step portion protruding in a direction in which the plate portion is sandwiched, and the first member is in contact with the first member on one end side of the step portion. In addition, the second member that forms another gap with the first member on the other end side of the step portion is formed separately from each other, and the step portion is separated from the convex portion. Placed in
The other end portion of the second member is elastically deformed toward the first member within the range of the other gap with the stepped portion as a fulcrum when the convex portion is pressed against the mating member. A vehicle seat device.
上記固定部材および上記可動部材の少なくともいずれか一方に、上記板部が挟持する方向に突出する段部を備えた第1部材と、上記段部よりも一端部側で上記第1部材と接触するとともに、上記段部よりも他端部側で上記第1部材との間で他の隙間を形成する第2部材とを互いに別体に成形し、かつ上記段部を上記凸部から離間した位置に配置し、
上記凸部による上記相手部材への押圧時に、上記第2部材の上記他端部は、上記段部を支点にして上記他の隙間の範囲内で上記第1部材側に弾性変形することを特徴とする車両用シート装置。A fixed member fixed to the seat; and a movable member rotatably provided on the fixed member. The movable member is sandwiched between the movable member and the movable member when the movable member rotates. A plate portion that is in sliding contact with the other member, and at least one of the plate portion and the movable member is provided with a convex portion that is elastically in contact with the counterpart member . a gap between,
At least one of the fixed member and the movable member is provided with a first member provided with a step portion protruding in a direction in which the plate portion is sandwiched, and the first member is in contact with the first member on one end side of the step portion. In addition, the second member that forms another gap with the first member on the other end side of the step portion is formed separately from each other, and the step portion is separated from the convex portion. Placed in
The other end portion of the second member is elastically deformed toward the first member within the range of the other gap with the stepped portion as a fulcrum when the convex portion is pressed against the mating member. A vehicle seat device.
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