JP3810926B2 - Key switch with cross link - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータの入力デバイスであるキーボードスイッチに搭載されるキースイッチに関し、更に詳しくは、キートップを上下に平行移動させるように案内するクロスリンクを備えたキースイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
クロスリンク付きキースイッチは、例えば、本出願人がキースイッチの薄型化を目的として特許出願した特開平8−171835号に開示されている。
【0004】
図13と図14は、この従来のクロスリンク付きキースイッチ100を示すもので、キートップ101と、弾性部102と、外部リンク103と内部リンク104が連結されたクロスリンク105と、弾性部102の下方に配置されたメンブレンスイッチシート106と、メンブレンスイッチシート106の下面に積層配置された支持フレーム107とからなっている。
【0005】
弾性部102は、キートップ101を上方に付勢するように、倒椀状に形成されている。また、メンブレンスイッチシート106は、可動電極が印刷されたフレキシブルプリント配線基板と、固定電極が印刷された固定側フレキシブルプリント配線基板と、固定電極と可動電極をわずかな間隙を隔てて対向させるスペーサの3層構造で構成され、弾性部102の下方に、固定電極と可動電極を対向させたスイッチ電極部106aが配置されている。
【0006】
従って、キートップ101を押し下げると、倒椀状の弾性部102が屈曲し、弾性部102の下方のスイッチ電極部106aがON動作し、キートップ101への押圧を解くと、弾性部102の弾性によって、キートップ101は原位置に復帰する。
【0007】
クロスリンク105は、このキートップ101の上下動の際に、キートップ101を平行に保ったまま移動するように案内するものである。
【0008】
クロスリンク105を構成する外部リンク103と内部リンク104は、それぞれ二股の外側に湾曲する腕部103a、104aを有してコの字状に形成され、互いにコの字状の凹部を向かい合わせた状態で、腕部103a、104aの中間が回動自在に連結され、クロスリンク105が形成されている。
【0009】
外部リンク103の一組の腕部103aには、その下端部103bに外方に向けて回動軸108が突設され、内部リンク104の一組の腕部104aには、その下端部104bに内方に向けて回動軸109が突設されている。
【0010】
外部リンク103の回動軸108は、弾性部102の後方(図14において上方)の支持フレーム107の2カ所の位置から、切り起こされた一組の支持片110の円形挿通孔110aに挿通し、外部リンク103の下端部103bが、支持フレーム107に回動自在に支持されている。
【0011】
また、内部リンク104の回動軸109は、弾性部102の前方の支持フレーム107の2カ所の位置から、同様に切り起こされた一組の支持片111の長円形挿通孔111aに挿通し、内部リンク104の下端部104bが、支持フレーム107に回動かつスライド自在に支持されている。
【0012】
この様に、下端部103a、104aが支持フレーム107で支持されたクロスリンク105の上端部105aを、キートップ101の下面に形成された係合部101aに係合させることによって、キートップ101を、ほぼ水平状態を保ったまま上下動するように案内している。
【0013】
従って、キートップ101の偏った位置が押圧されても、傾斜することなくスイッチ電極部106aの方向に押し下げられ、スイッチ電極部106aは、確実にON動作する。
【0014】
更に、このキースイッチ100は、メンブレンスイッチシート106を貫通させて支持フレーム107から上方に切り起こした支持片110、111でクロスリンク105を支持するので、従来メンブレンスイッチシート106上に配置していたハウジングが不要となるので、キースイッチ、ひいてはキーボードスイッチを薄型化でき、ノート型パソコンなどの薄型化を図ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ノートパソコンなどにおいては、特にキーボードスイッチを収納した状態、すなわちキートップを押し下げた状態でキースイッチの薄型化が望まれているが、この従来のクロスリンク付きキースイッチ100においては、スイッチ電極部106aを備えたメンブレンスイッチシート106、その下面に積層されメンブレンスイッチシート106を下方から支持する支持フレーム107、キートップ101、クロスリンク105等の各構成を欠くことはできず、更なる薄型化には、限界があった。
【0016】
例えば、クロスリンク105の各腕部103a、104aの上下方向の板幅を細幅にすれば、キートップ101を押し下げたときのクロスリンク105は、薄型化できるが、腕部103a、104aが撓みキートップ101を平行移動するように案内できないものとなる。
【0017】
また、挿通孔110a、111aは、支持フレーム107に円形と長円形の孔を穿設した後に、その近傍で支持片110、111を切り起こすものであるが、この円形若しくは長円形の孔に近接させた折曲線で支持片を切り起こすと、支持フレーム107の肉厚内の中立面に対して、外側が伸び、内側が圧縮して歪むので、挿通孔110a、111aは、正確な円形、若しくは長円形とならず、回動軸108、109を挿通できない場合や、挿通孔110a、111aの挿通方向と回動軸108、109の突出方向がずれて、リンクが円滑に回動しないことがあった。
【0018】
この為、支持フレーム107に穿設した円形、若しくは長円形の孔より離れた位置で、すなわち、折曲しろを確保して支持片110、111を折り曲げる必要があり、これにより支持フレーム107の面から挿通孔110a、111aまでの高さが高くなり、キースイッチ100の薄型化が図れないという問題があった。
【0019】
また、クロスリンク105が係合するキートップ101を、必要以上の力で押し下げたり、上方に引き上げると、腕部103a、104aが内方、若しくは外方に撓み、回動軸108、109が挿通孔110a、111aから抜け出て、クロスリンク105が外れてしまうことがあった。そこで、上記従来のキースイッチ100においては、図14に示すように、内側の支持片111と外側の支持片110の間で、腕部103a、104aを挟持する構成として、回動軸108、109が抜け出ることを防止していた。
【0020】
しかしながら、クロスリンク105の内側で、しかも弾性部102を避けて、一組の支持片111を設ける必要があるので、一つのキースイッチ100あたりの専有面積が拡大して、キーボードスイッチ全体が大型化し、ノートパソコンなど全体の小型化が望まれる機器には、適さないものとなっていた。
【0021】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、キースイッチの薄型化を可能としたクロスリンク付きキースイッチを提供することを目的とする。
【0022】
また、回動軸が挿通する挿通孔の挿通方向を、正確に回動軸の突出方向と一致させ、リンクが円滑に回動するクロスリンク付きキースイッチを提供することを目的とする。
【0023】
また、クロスリンクが挿通孔から抜け出ることがなく、しかもキースイッチ全体を小型化するクロスリンク付きキースイッチを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
【0025】
請求項1のクロスリンク付きキースイッチは、キートップと、キートップを上方へ付勢する弾性部と、キートップの押し下げにより動作するスイッチ電極部がキートップの下方に形成されたスイッチシートと、スイッチシートの下面に積層配置された支持フレームと、それぞれ二股の腕部を有する第1リンクと第2リンクが、腕部の中間で回動自在に連結されたクロスリンクを備え、
スイッチシート若しくは支持フレームで、第1リンクと第2リンクのいずれか一方のリンクの下端部を回動自在に支持し、他方のリンクの下端部を回動かつスライド自在に支持し、クロスリンクの上端部をキートップの下面に係合させることにより、キートップを、スイッチ電極部上で上下に平行移動するように案内するクロスリンク付きキースイッチにおいて、
腕部の鉛直方向の投影形状に沿って、スイッチシートと支持フレームを貫通する切り欠き部を穿設し、キートップの押し下げにより折り畳まれるクロスリンクの腕部を切り欠き部に収容することを特徴とする。
【0026】
キートップが押し下げられて、クロスリンクが折り畳まれると、第1リンクと第2リンクの腕部は、スイッチシートと支持フレームを貫通する切り欠き部内に収容される。従って、腕部が、上下方向に一定の横幅を有するものであっても、キートップを押し下げた際のキースイッチの全高に影響せず、キースイッチを薄型化できる。また、上下方向に一定の横幅を有する腕部のリンクを用いることができるので、クロスリンクが大きく撓むことはなく、キートップを円滑に案内する。
【0027】
また、請求項2のクロスリンク付きキースイッチは、挿通孔が穿設された支持片を、挿通孔を横切る折曲線に沿って折り曲げることにより、支持フレームから上方に向けて切り起こし、切り起こした支持片をスイッチシートの貫通孔に貫通させ、第1リンク若しくは第2リンクの下端部に突設した回動軸を、切り起こした支持片内の挿通孔に挿通させるとともに、該下端部若しくは回動軸を、スイッチシート若しくは支持フレーム上で支持し、該下端部を回動自在に支持したことを特徴とする。
【0028】
支持片を挿通孔を横切る折曲線に沿って切り起こすので、回動軸を、折曲によって歪みの影響を受けない支持片内の挿通孔の端面で、回動自在に拘束することができる。支持枠内の挿通孔の下方は開口しているので、リンクの下端部若しくは回動軸を、その周囲のスイッチシート若しくは支持フレーム上で支持し、回動軸を挿通孔で回動自在に拘束することによって、リンクの下端部を回動自在に支持する。挿通孔の挿通方向は、支持片の切り起こしに影響されずに、回動軸の突出方向とすることができるので、回動軸を挿通孔に円滑に挿通させることができ、リンクを一組の下端部を中心に円滑に回動させることができる。
【0029】
又、折曲しろを確保する必要がないので、スイッチシート若しくは支持フレームの面でクロスリンクの下端部を支持でき、キースイッチの全高を低くすることができる。
【0030】
更に、請求項3のクロスリンク付きキースイッチは、スイッチシートと支持フレームを貫通する切り欠き部を、スイッチシートの貫通孔に連続させて穿設し、キートップの押し下げにより折り畳まれるクロスリンクの腕部を切り欠き部に収容し、腕部に連続する下端部を貫通孔に収容することを特徴とする。
【0031】
キートップの押し下げによってクロスリンクが折り畳まれると、腕部が切り欠き部に、腕部に連続する下端部が貫通孔収容されるので、キースイッチを薄型化できる。切り欠き部と貫通孔は連続するので、スイッチシートに同時に形成できる。
【0032】
また、請求項4のクロスリンク付きキースイッチは、回動軸を突設した少なくとも一方のリンクの下端部に、腕部を垂直に起立させた状態で、回動軸の突出方向と直交し水平方向に膨出するストッパー突部を突設し、他方のリンクと連結した後は、回動軸が挿通孔から抜け出る前に、ストッパー突部の側面を、支持片を切り起こすことによって形成される支持フレームの抜き孔、若しくはスイッチシートの貫通孔のいずれかの端面に当接させることを特徴とする。
【0033】
腕部に突設されたストッパー突部は、垂直に起立させた状態で水平方向に膨出しているので、腕部を垂直に起立させながら回動軸を挿通孔へ対向させれば、ストッパー部がいずれにも干渉せずに、回動軸を挿通孔に挿通させることができる。
【0034】
他方のリンクと連結した後は、腕部が傾斜し、ストッパー部は、抜き孔若しくは貫通孔内に収容される。回動軸は、挿通孔より抜け出る前に、抜き孔若しくは貫通孔の端面に当接するので、不必要な力がクロスリンクに加えられても、回動軸が抜け出ることがない。
【0035】
従って、クロスリンクの両側に支持片を設けて、クロスリンクの下端部を挟持する必要がないので、キースイッチを小型化できる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るクロスリンク付きキースイッチ1の一実施の形態を、図1乃至図10で説明する。
【0037】
図1乃至図3は、キートップ2の図示を省略したクロスリンク付きキースイッチ1を示し、図1は、キートップ2を押し下げていない状態(以下、待機状態という)を示す斜視図、図2は、キートップを押し下げた状態(以下、押圧状態)を示す斜視図、図3は、図2の平面図である。また、図4は、押圧状態での外部リンク3の下端部3bで切断した要部縦断面図、図5は、押圧状態での内部リンク4の下端部4bで切断した要部縦断面図、図6は、支持片10、11の加工工程を示す斜視図、図7と図8は、外部リンク3と内部リンク4の組み立て工程を示す縦断面図、図9と図10は、それぞれキースイッチ1の待機状態と押圧状態を示す縦断面図である。
【0038】
これらの図に示すように、クロスリンク付きキースイッチ1は、キートップ2、弾性部20と、外部リンク3と内部リンク4が連結されたクロスリンク5と、弾性部20の下方に配置されたメンブレンスイッチシート6と、メンブレンスイッチシート6の下面に積層配置された支持フレーム7で構成される。
【0039】
キートップ2は、合成樹脂で成形され、その下面には、外部リンク3の係合軸部3cと回動自在に係合するフック2aと、内部リンク4の上端部4cと回動自在、かつ前後方向にスライド自在に係合するL字フック2bが垂設されている。また、キートップ2の上面には、キートップ2の押し下げにより入力される文字データを表す文字が表示されている。
【0040】
弾性部20は、図7乃至図9に示すように、シリコンゴムなどの弾性体によって、内部が中空の倒腕状に形成されたもので、キートップ2の下面に当接し、キートップ2を上方へ付勢するものである。
【0041】
クロスリンク5を構成する外部リンク3は、絶縁性の合成樹脂で、連結部3aの両側に二股の腕部3bが一体に成形され、全体がコの字状となっている。連結部3aの腕部3bが取り付けられた内側には、キートップ2のフック2aと係合する断面円形の係合軸部3cが形成され、係合軸部3cへキートップ2のフック2aを押しつけることによって、両者が回動自在に係合する。
【0042】
一方、外部リンク3の内側に連結する内部リンク4も、絶縁性の合成樹脂で、連結部4aの両側に二股の腕部4bが一体に成形され、全体がコの字状に形成されている。連結部4aの腕部4bが取り付けられた外側には、キートップ2のL字フック2bに係合する円柱状のスライド突部4cが形成され、L字フック2bに係合することによって、スライド突起4cは、キートップ2の前方の下面に、回動自在かつ前後方向にスライド自在に連結される。
【0043】
腕部4bの中間には、外側に向けて、円筒状の連結突起4eが突設され、外部リンク3と内部リンク4の互いの腕部3b、4bを交差させた姿勢で、連結突起4eを外部リンク3の腕部3bの中間に穿設された連結孔3eへ挿入する。この挿入によって、外部リンク3と内部リンク4は、腕部3b、4bのほぼ中間で回動自在に連結され、クロスリンク5が形成される。
【0044】
図1に示すように、クロスリンク5として連結された外部リンク3は、キートップ2の下面に係合する係合軸部3cを上端部として、二股の腕部3b、3bが斜め前方(図9において左方)に傾斜し、腕部3b、3bの先端側が下端部3dとなる。この一組の下端部3dのそれぞれの外側面から、メンブレンスイッチシート6上に支持される円筒状の摺動軸8が、側方に向けて突設されている。
【0045】
また、連結された内部リンク4は、キートップ2の下面に係合するスライド突起4cを上端部として、二股の腕部4b、4bが斜め後方に傾斜し、腕部4b、4bの先端側が下端部4dとなる。この一組の下端部4dのそれぞれの外側面からも、メンブレンスイッチシート6上に支持される円筒状の枢軸9が、側方に向けて突設されている。
【0046】
外部リンク3と内部リンク4の各下端部3d、4dには、図7に示すように、腕部3b、4bを垂直に起立させた状態で、摺動軸8、枢軸9の突出方向と直交する前方に、ストッパー突部18、19が張り出ている。このストッパー突部18、19は、外部リンク3と内部リンク4を連結させたクロスリンク5とすると、腕部3b、4bが傾斜するので、図9、図10に示すように、メンブレンスイッチシート6の上面より下降し、クロスリンク5の抜け止めとして作用する。ストッパー突部18、19の作用については、後述する。
【0047】
メンブレンスイッチシート6は、スイッチ電極部が形成されたスイッチシートに相当するもので、上記従来のメンブレンスイッチシート106と同様に、可動電極が印刷されたフレキシブルプリント配線基板と、固定電極が印刷された固定側フレキシブルプリント配線基板と、固定電極と可動電極をわずかな間隙を隔てて対向させるスペーサの3層構造で構成されている。スペーサによって、固定電極と可動電極が対向するスイッチ電極部6aは、各キースイッチ1毎に形成され、弾性部20は、このスイッチ電極部6a上に配置される。
【0048】
待機状態から、キートップ2を押し下げると、倒椀状の弾性部20が屈曲して、弾性部20の下方のスイッチ電極部6aをON動作させ、キートップ2への押圧を解くと、弾性部20の弾性によって、キートップ2は、待機状態の原位置に復帰し、スイッチ電極部6aは、OFFとなる。
【0049】
スイッチシートとしては、このメンブレンスイッチシート6に代えて、互いに絶縁された2種類の固定電極からなるスイッチ電極部を上面に印刷したプリント配線基板を用いてもよい。すなわち、このプリント配線基板のスイッチ電極部上に倒椀状の弾性部を載置し、押し下げ状態で、弾性部20の内頂面に固着したショート電極で固定電極間を短絡し、スイッチ電極部をON動作させるものであってもよい。
【0050】
支持フレーム7は、キースイッチ1の各構成部品を下方から支持するものであり、特に、本実施の形態のように、スイッチシートとして可撓性のメンブレンスイッチシート6を用いる場合には、スイッチ電極部6aを押圧する際に撓まないように、その下方から支持するものである。従って、支持フレーム7としては、アルミニュ−ム等の剛性を有する金属板を用いるのが、好適である。
【0051】
支持フレーム7には、前述の摺動軸8をスライドかつ回動自在に支持するスライド支持片10と、枢軸9を回動自在に支持する回動支持片11が、クロスリンク5の各下端部3d、4d近傍に切り起こされている。このスライド支持片10と回動支持片11の加工工程を図6で説明する。
【0052】
図6(a)に示すように、切り起こされる前のスライド支持片10には、a−a折曲線の方向(前後方向)に沿って横長で、摺動軸8の外径より充分太幅のスライド孔14が穿設され、また、回動支持片11には、前後方向の長さが枢軸9の外径よりわずかに長く、その外径より充分太幅の回動孔15が、それぞれ穿設されている。また、スライド支持片10と回動支持片11を切り起こす為の抜き孔16、16は、支持フレーム7の前後方向に穿設されたフレーム切り欠き部17によって連続している。フレーム切り欠き部17は、その上方に配置されるクロスリンク5が水平に折り畳まれた際に、その腕部3b、4bを収容できるように、少なくとも水平となった腕部3b、4bの鉛直方向の投影形状を囲む輪郭としている。
【0053】
同図(b)に示すように、これらのスライド支持片10と回動支持片11は、それぞれのスライド孔14と回動孔15を横切るa−a折曲線に沿って、垂直に折り曲げられた後、同図(c)のように、支持フレーム7は、貫通孔12と基板切り欠き部13が穿設されたメンブレンスイッチシート6によりその上面が覆われる。従って、スライド孔14と回動孔15は、下方に開口する孔となるが、これらの孔に挿通される摺動軸8と枢軸9は、図4、図5に示すように、メンブレンスイッチシート6の上面により支持されて下方に脱落することがなく、摺動軸8は、スライド支持片10によって、前後方向にスライド自在かつ回動自在に案内され、枢軸9は、回動支持片11によって、回動自在に案内される。このとき、支持片10、11を切り起こした際のa−a折曲線から離れた位置のスライド孔14と回動孔15の内面によって、摺動軸8や枢軸9を案内するので、これらの内面が折り曲げ歪みによる影響を受けず、一組の摺動軸8若しくは枢軸9の回動中心軸をほぼ一致させながら、回動させることができる。従って、回動中心軸が一致せずに、外部リンク3若しくは内部リンク4が回動しないということがない。
【0054】
メンブレンスイッチシート6の貫通孔12は、スライド支持片10と回動支持片11を上方に貫通させるものであるが、水平に折り畳まれたクロスリンク5の下端部3d、4dに突設されたストッパー突部18、19を収容するに充分な幅となっている。また、基板切り欠き部13は、クロスリンク5の腕部3b、4bの鉛直方向の投影形状に沿った前後方向に、前後の貫通孔12と連続してメンブレンスイッチシート6に穿設されたもので、水平に折り畳まれたクロスリンク5の腕部3b、4bを収容するような形状となっている。
【0055】
従って、図1と図2に示すように、押圧状態でクロスリンク5が水平に折り畳まれると、腕部3b、4bは、基板切り欠き部13とその下方のフレーム切り欠き部17内に収容され、腕部3b、4bの先端の下端部3d、4dは、貫通孔12とその下方の抜き孔16内に収容される。この為、腕部3b、4bの曲げ強度を保つため、その横幅を広幅としても、折り畳んだ際のキースイッチ1の全高が高くならない。
【0056】
以下、この様に構成されたキースイッチ1を組み立てる手順と、その動作を説明する。
【0057】
始めに、図6に示す手順で、メンブレンスイッチシート6のスイッチ電極6aの周囲4カ所に、支持フレーム7から切り起こされた前方側の一組のスライド支持片10と後方側の一組の回動支持片11が形成される。
【0058】
次いで、図7のように、外部リンク3と内部リンク4の腕部3b、4bを、スライド支持片10と回動支持片11の内側で、垂直に起立させる。腕部3b、4bを起立させた状態で、ストッパー突部18、19は、水平に張り出しているため、メンブレンスイッチシート6の上に位置し、摺動軸8、枢軸9を、切り起こされた支持片10、11のスライド孔14と回動孔15へ挿通させることができる。
【0059】
外部リンク3と内部リンク4を、スライド支持片10と回動支持片11に連結した後、図8のように、それぞれのリンク3、4を傾斜させ、連結突起4eを連結孔3eに挿入して、両者を、腕部3b、4bのほぼ中間で回動自在に連結し、クロスリンク5とする。
【0060】
クロスリンク5を組み立てると、外部リンク3と内部リンク4の腕部3b、4bは傾斜するので、ストッパー突部18、19は、貫通孔12と抜き孔16内に侵入する。図4と図5に示すように、メンブレンスイッチシート6の貫通孔12は、侵入したストッパー突部18、19を収容するに充分な幅となっているが、スライド孔14、回動孔15を挿通する摺動軸8、枢軸9が、メンブレンスイッチシート6上に支持される幅d1、d2よりも、ストッパー突部18、19の側面と対向する貫通孔12の端面12aとの間隔d1´、d2´が短くなっている。従って、摺動軸8、枢軸9は、スライド孔14、回動孔15から抜け出ようとしても、メンブレンスイッチシート6上から外れる前に、ストッパー突部18、19が貫通孔12の端面12aに当接し、不用意に抜け出ることがない。
【0061】
尚、貫通孔12の端面12aの端面に代えて、抜き孔16の端面16aを用いてもよく、スライド孔14、回動孔15に挿入された摺動軸8、枢軸9が、メンブレンスイッチシート6上から外れる前に、抜き孔16の端面16aにストッパー突部18、19を当接させ、クロスリンク5を抜け止めしてもよい。
【0062】
このように、スライド支持片10と回動支持片11に連結されたクロスリンク5の腕部3b、4bの間に、倒椀状の弾性部20を配設し、さらに、この弾性部20上にキートップ2を載置し、その下面をクロスリンク5の上端部3c、4cと係合させる。この係合は、まず、キートップ2の下面前方のL字フック2bへ内部リンク4のスライド突起4cを係合し、続いて、後方のフック2aを外部リンク3の係合軸部3cへ押しつけ、スナップフィットさせて両者を係合させる。
【0063】
キートップ2をクロスリンク5へ係合させて、キースイッチ1の組み立ては、完了し、図9に示す待機状態では、キートップ2は、弾性部20の弾性によって上方に支持され、キートップ2、弾性部20、メンブレンスイッチシート6のスイッチ電極部6aとは、同一鉛直線上に配置される。
【0064】
待機状態から、キートップ2を押圧すると、キートップ2は、クロスリンク5により水平に保たれたまま下降し、弾性部20を押圧する。図10に示す押圧状態まで、キートップ2を押し下げると、弾性部20は屈曲してその内頂面がスイッチ電極部6aを押圧し、0N動作する。このとき、前述のように、クロスリンク5は、腕部3b、4bとその下端部3d、4dが、全てメンブレンスイッチシート6の下方に収容されるので、キースイッチ1の全高が低くなる。
【0065】
押圧状態から、キートップ2への押圧を解くと、キートップ2は、クロスリンク5の作用で水平に保たれたまま、弾性部20の弾性によって、待機状態の位置まで、復帰する。
【0066】
上記の実施の形態では、スライド孔14、回動孔を挿通させた摺動軸8、枢軸9を、メンブレンスイッチシート6の上面で支持するものであったが、図11に示すように、リンク3、4の下端部3d、4d側をメンブレンスイッチシート6の上面で支持するようにしてもよい。
【0067】
また、メンブレンスイッチシート6の代わりに、支持フレーム7の上面によって、スライド孔14、回動孔を挿通させた摺動軸8、枢軸9や、リンク3、4の下端部3d、4dを支持してもよい。図12は、このリンク3、4の下端部3d、4dを、支持フレーム7の上面で支持した他の実施の形態を示すものである。
【0068】
また、上記第1の実施の形態は、外部リンク3と内部リンク4のいずれにも、本発明を実施したものであるが、いずれか一方のリンクに対してのみ、本発明を実施することもできる。
【0069】
更に、上記実施の形態では、腕部3b、3bの先端側を下端部3d、4dとしているが、腕部3b、3bの先端側をキートップ2へ係合させ、連結部3a、4a側を下端部とし、連結部3a、4a側の下端部から回動軸8、9を突設させるものであってもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、腕部が、上下方向に一定の横幅を有するものであっても、キートップを押し下げた際のキースイッチの全高に影響せず、キースイッチを薄型化できる。
【0071】
請求項2の発明によれば、支持片の折り曲げに影響しない挿通孔の内面を利用して、回動軸を案内するので、回動軸を挿通孔に円滑に挿通させることができ、リンクの両下端部に突設された回動軸を、同一軸線上で回動させることができる。
【0072】
また、スイッチシート若しくは支持フレームの上面でクロスリンクの下端部を支持するので、キースイッチの全高を低くすることができる。
【0073】
更に、請求項3の発明によれば、請求項2の発明に加えて、クロスリンクを折り畳んだ際に、腕部と腕部に連続する下端部を、スイッチシートの内方に収容するので、キースイッチを薄型化できる。
【0074】
更に、請求項4の発明によれば、請求項2の発明に加えて、クロスリンクの両側に支持片を設けて、クロスリンクの下端部を挟持することなく、クロスリンクの支持片からの脱落を防止できるので、キースイッチを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロスリンク付きキースイッチ1の待機状態を示す斜視図である。
【図2】キートップ2を省略したキースイッチ1の押圧状態を示す斜視図である。
【図3】図2のキースイッチ1の平面図である。
【図4】押圧状態での外部リンク3の下端部3bで切断した要部縦断面図である。
【図5】押圧状態での内部リンク4の下端部4bで切断した要部縦断面図である。
【図6】(a)支持片10、11の加工工程であって、支持フレーム7にスライド支持片10と回動支持片を打ち抜いた状態を示す斜視図である。
【図6】(b)支持片10、11の加工工程であって、スライド支持片10と回動支持片を、a−a折り曲げ線で折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図6】(c)支持片10、11の加工工程であって、メンブレンスイッチシート6を支持フレーム7上に積層した状態を示す斜視図である。
【図7】外部リンク3と内部リンク4を垂直に起立させた状態を示す縦断面図である。
【図8】外部リンク3と内部リンク4を傾斜させた状態を示す縦断面図である。
【図9】キースイッチ1の待機状態を示す縦断面図である。
【図10】キースイッチ1の押圧状態を示す縦断面図である。
【図11】他の実施の形態に係るクロスリンク付きキースイッチ1を示す要部縦断面図である。
【図12】更に、他の実施の形態に係るクロスリンク付きキースイッチ1を示す要部縦断面図である。
【図13】従来のクロスリンク付きキースイッチ100を示す縦断面図である。
【図14】図13のクロスリンク付きキースイッチ100の平面図である。
【符号の説明】
1 クロスリンク付きキースイッチ
2 キートップ
3 第1リンク(外部リンク)
3b 第1リンクの腕部
3c 第1リンクの上端部
3d 第1リンクの下端部
4 第2リンク(内部リンク)
4b 第2リンクの腕部
4c 第2リンクの上端部
4d 第2リンクの下端部
5 クロスリンク
6 スイッチシート(メンブレンスイッチシート)
6a スイッチ電極部
7 支持フレーム
8 回動軸(摺動軸)
9 回動軸(枢軸)
10 支持片(スライド支持片)
11 支持片(回動支持片)
12 貫通孔
12a 貫通孔の端面
13 基板切り欠き部
14 挿通孔(スライド孔)
15 挿通孔(回動孔)
16 抜き孔
16a 抜き孔の端面
17 フレーム切り欠き部
18 第1リンクのストッパー突部
19 第2リンクのストッパー突部
20 弾性部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a key switch mounted on a keyboard switch that is an input device of a computer, and more particularly to a key switch having a cross link that guides a key top to move in parallel up and down.
[0002]
[Prior art]
[0003]
A key switch with a cross link is disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-171835 filed by the applicant for the purpose of reducing the thickness of the key switch.
[0004]
FIGS. 13 and 14 show a
[0005]
The
[0006]
Accordingly, when the
[0007]
The
[0008]
The
[0009]
A pair of
[0010]
The
[0011]
Further, the
[0012]
In this way, by engaging the
[0013]
Therefore, even if the biased position of the
[0014]
Further, the
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
In a notebook computer or the like, it is desired to reduce the thickness of the key switch in a state in which the keyboard switch is housed, that is, in a state where the key top is pressed down. The structure of the
[0016]
For example, if the vertical plate widths of the
[0017]
The
[0018]
For this reason, it is necessary to bend the
[0019]
Further, when the
[0020]
However, since it is necessary to provide a pair of
[0021]
The present invention has been made in consideration of such conventional problems, and it is an object of the present invention to provide a key switch with a cross link that enables the key switch to be thinned.
[0022]
It is another object of the present invention to provide a cross-linked key switch in which the insertion direction of the insertion hole through which the rotation shaft is inserted is accurately matched with the protruding direction of the rotation shaft, and the link is smoothly rotated.
[0023]
It is another object of the present invention to provide a key switch with a cross link that prevents the cross link from coming out of the insertion hole and further downsizes the entire key switch.
[0024]
[Means for Solving the Problems]
[0025]
A key switch with a cross link according to
The switch seat or the support frame supports the lower end of either the first link or the second link so as to be rotatable, and supports the lower end of the other link so as to be rotatable and slidable. In a key switch with a cross link that guides the key top to move up and down on the switch electrode portion by engaging the upper end with the lower surface of the key top.
A notch that penetrates the switch seat and the support frame is drilled along the projected shape of the arm in the vertical direction, and the arm of the cross link that is folded by pressing the key top is accommodated in the notch. And
[0026]
When the key top is pushed down and the cross link is folded, the arms of the first link and the second link are accommodated in a notch that penetrates the switch seat and the support frame. Therefore, even if the arm portion has a certain horizontal width in the vertical direction, the key switch can be thinned without affecting the overall height of the key switch when the key top is depressed. Moreover, since the link of the arm part which has fixed width in the up-down direction can be used, the cross top does not bend greatly and the key top is smoothly guided.
[0027]
The key switch with a cross link according to
[0028]
Since the support piece is cut and raised along a folding line that crosses the insertion hole, the rotation shaft can be constrained to be freely rotatable at the end face of the insertion hole in the support piece that is not affected by distortion due to bending. Since the bottom of the insertion hole in the support frame is open, the lower end of the link or the rotation shaft is supported on the surrounding switch seat or the support frame, and the rotation shaft is freely constrained by the insertion hole. By doing so, the lower end portion of the link is rotatably supported. The insertion direction of the insertion hole can be made the protruding direction of the rotation shaft without being affected by the raising and lowering of the support piece, so that the rotation shaft can be smoothly inserted into the insertion hole, and a set of links Can be smoothly rotated around the lower end of the.
[0029]
Further, since it is not necessary to secure a bending margin, the lower end of the cross link can be supported by the surface of the switch seat or the support frame, and the overall height of the key switch can be lowered.
[0030]
Furthermore, the key switch with a cross link according to
[0031]
When the cross link is folded by pressing down the key top, the arm part is accommodated in the notch part and the lower end part continuing to the arm part is accommodated in the through hole, so that the key switch can be thinned. Since the notch and the through hole are continuous, they can be simultaneously formed on the switch sheet.
[0032]
In the key switch with a cross link according to a fourth aspect of the present invention, the arm portion is vertically raised at the lower end portion of at least one of the links provided with the rotating shaft so as to be perpendicular to the protruding direction of the rotating shaft. After projecting a stopper projection that bulges in the direction and connecting to the other link, the side of the stopper projection is formed by raising the support piece before the rotating shaft comes out of the insertion hole Hole in support frame, or Switch seat It is made to contact | abut either end surface of this through-hole.
[0033]
Since the stopper protrusion protruding from the arm bulges in the horizontal direction in a state where the arm is erected vertically, if the rotating shaft is opposed to the insertion hole while the arm is erected vertically, the stopper portion Can be inserted into the insertion hole without interfering with any of them.
[0034]
After connecting with the other link, the arm portion is inclined and the stopper portion is accommodated in the punched hole or the through hole. Since the pivot shaft comes into contact with the end surface of the punch hole or the through hole before coming out of the insertion hole, the pivot shaft does not come out even if unnecessary force is applied to the cross link.
[0035]
Therefore, it is not necessary to provide support pieces on both sides of the cross link and clamp the lower end portion of the cross link, so that the key switch can be downsized.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a
[0037]
1 to 3 show a
[0038]
As shown in these drawings, the
[0039]
The
[0040]
As shown in FIGS. 7 to 9, the
[0041]
The
[0042]
On the other hand, the inner link 4 connected to the inner side of the
[0043]
In the middle of the
[0044]
As shown in FIG. 1, the
[0045]
Further, the connected internal link 4 has a
[0046]
As shown in FIG. 7, the
[0047]
The
[0048]
When the
[0049]
As the switch sheet, instead of the
[0050]
The
[0051]
The
[0052]
As shown in FIG. 6A, the
[0053]
As shown in FIG. 2B, the
[0054]
The through
[0055]
Accordingly, as shown in FIGS. 1 and 2, when the cross link 5 is folded horizontally in the pressed state, the
[0056]
Hereinafter, a procedure for assembling the
[0057]
First, in accordance with the procedure shown in FIG. 6, a set of
[0058]
Next, as shown in FIG. 7, the
[0059]
After the
[0060]
When the cross link 5 is assembled, the
[0061]
Instead of the
[0062]
In this manner, the overturned
[0063]
The
[0064]
When the
[0065]
When the pressure on the
[0066]
In the above embodiment, the
[0067]
Further, instead of the
[0068]
In the first embodiment, the present invention is applied to both the
[0069]
Furthermore, in the above-described embodiment, the distal ends of the
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even if the arm portion has a certain horizontal width in the vertical direction, the key switch is thin without affecting the overall height of the key switch when the key top is depressed. Can be
[0071]
According to the invention of
[0072]
Further, since the lower end of the cross link is supported by the upper surface of the switch seat or the support frame, the overall height of the key switch can be reduced.
[0073]
Furthermore, according to the invention of
[0074]
Furthermore, according to the invention of claim 4, in addition to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a standby state of a
FIG. 2 is a perspective view showing a pressed state of the
FIG. 3 is a plan view of the
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a principal part cut at a
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a main part cut at a
6A is a perspective view showing a state in which the
FIG. 6B is a perspective view showing a state in which the
6 (c) is a perspective view showing a state in which the
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing a state in which an
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing a state in which the
9 is a longitudinal sectional view showing a standby state of the
10 is a longitudinal sectional view showing a pressed state of the
FIG. 11 is a longitudinal sectional view of a main part showing a
FIG. 12 is a longitudinal sectional view of a main part showing a
FIG. 13 is a longitudinal sectional view showing a conventional
14 is a plan view of the
[Explanation of symbols]
1 Key switch with cross link
2 Key top
3 First link (external link)
3b First link arm
3c Upper end of first link
3d Lower end of the first link
4 Second link (internal link)
4b Second link arm
4c Upper end of second link
4d Lower end of second link
5 Cross links
6 Switch sheet (membrane switch sheet)
6a Switch electrode part
7 Support frame
8 Rotating shaft (sliding shaft)
9 Rotating axis (Pivot)
10 Support piece (slide support piece)
11 Support pieces (rotating support pieces)
12 Through hole
12a End face of through hole
13 Board cutout
14 Insertion hole (slide hole)
15 Insertion hole (rotating hole)
16 Hole
16a End face of hole
17 Frame cutout
18 Stopper projection of the first link
19 Stopper projection of second link
20 Elastic part
Claims (4)
キートップ(2)を上方へ付勢する弾性部(20)と、
キートップ(2)の押し下げにより動作するスイッチ電極部(6a)がキートップ(2)の下方に形成されたスイッチシート(6)と、
スイッチシート(6)の下面に積層配置された支持フレーム(7)と、
それぞれ二股の腕部(3b、4b)を有する第1リンク(3)と第2リンク(4)が、腕部(3b、4b)の中間で回動自在に連結されたクロスリンク(5)を備え、
スイッチシート(6)若しくは支持フレーム(7)で、第1リンク(3)と第2リンク(4)のいずれか一方のリンク(4)の下端部(4d)を回動自在に支持し、他方のリンク(3)の下端部(3d)を回動かつスライド自在に支持し、
クロスリンク(5)の上端部(3c、4c)をキートップ(2)の下面に係合させることにより、キートップ(2)を、スイッチ電極部(6a)上で上下に平行移動するように案内するクロスリンク付きキースイッチにおいて、
腕部(3b、4b)の鉛直方向の投影形状に沿って、スイッチシート(6)と支持フレーム(7)を貫通する切り欠き部(13、17)を穿設し、キートップ(2)の押し下げにより折り畳まれるクロスリンク(5)の腕部(3b、4b)を切り欠き部(13、17)に収容することを特徴とするクロスリンク付きキースイッチ。Key top (2),
An elastic portion (20) for urging the key top (2) upward;
A switch sheet (6) having a switch electrode portion (6a) that is operated by depressing the key top (2) formed below the key top (2);
A support frame (7) laminated on the lower surface of the switch seat (6);
A cross link (5) in which a first link (3) and a second link (4) each having a bifurcated arm (3b, 4b) are rotatably connected in the middle of the arm (3b, 4b). Prepared,
The switch seat (6) or the support frame (7) rotatably supports the lower end (4d) of one of the first link (3) and the second link (4), and the other The lower end (3d) of the link (3) is supported rotatably and slidable,
By engaging the upper end portions (3c, 4c) of the cross link (5) with the lower surface of the key top (2), the key top (2) is translated up and down on the switch electrode portion (6a). In the key switch with cross link to guide,
Notches (13, 17) penetrating the switch seat (6) and the support frame (7) are drilled along the vertical projection shape of the arms (3b, 4b), and the key top (2) A key switch with a cross link, wherein the arms (3b, 4b) of the cross link (5) folded by being pushed down are accommodated in the notches (13, 17).
切り起こした支持片(10、11)をスイッチシート(6)の貫通孔(12)に貫通させ、
第1リンク(3)若しくは第2リンク(4)の下端部(3d、4d)に突設した回動軸(8、9)を、切り起こした支持片(10、11)内の挿通孔(14、15)に挿通させるとともに、該下端部(3d、4d)若しくは回動軸(8、9)を、スイッチシート(6)若しくは支持フレーム(7)上で支持し、該下端部(3d、4d)を回動自在に支持したことを特徴とする請求項1記載のクロスリンク付きキースイッチ。 The support pieces (10, 11) having the insertion holes (14, 15) are cut upward from the support frame (7) by bending along the folding lines crossing the insertion holes (14, 15). Wake up,
The cut and raised support pieces (10, 11) are passed through the through holes (12) of the switch sheet (6),
Insertion holes (in the support pieces (10, 11) into which the rotary shafts (8, 9) projecting from the lower ends (3d, 4d) of the first link (3) or the second link (4) are cut and raised ( 14 and 15), and the lower end portions (3d, 4d) or the rotating shafts (8, 9) are supported on the switch seat (6) or the support frame (7), and the lower end portions (3d, The key switch with a cross link according to claim 1, wherein 4d) is rotatably supported.
キートップ(2)の押し下げにより折り畳まれるクロスリンク(5)の腕部(3b、4b)を切り欠き部(13、17)に収容し、腕部(3b、4b)に連続する下端部(3d、4d)を貫通孔(12)に収容することを特徴とする請求項2記載のクロスリンク付きキースイッチ。 The notches (13, 17) penetrating the switch seat (6) and the support frame (7) are continuously drilled in the through holes (12) of the switch seat (6),
The arms (3b, 4b) of the cross link (5) folded by pressing down the key top (2) are accommodated in the notches (13, 17), and the lower ends (3d) continuous to the arms (3b, 4b) 4. The key switch with a cross link according to claim 2, wherein 4d) is accommodated in the through hole.
他方のリンクと連結した後は、回動軸(8、9)が挿通孔(14、15)から抜け出る前に、ストッパー突部(18、19)の側面を、支持片(10、11)を切り起こすことによって形成される支持フレーム(7)の抜き孔(16)、若しくはスイッチシート(6)の貫通孔(12)のいずれかの端面(12a、16a)に当接させることを特徴とする請求項2記載のクロスリンク付きキースイッチ。With the arm portions (3b, 4b) standing upright at the lower end portions (3d, 4d) of at least one of the links projecting from the rotation shafts (8, 9), the rotation shafts (8, 9) A stopper projection (18, 19) that is perpendicular to the projecting direction and bulges in the horizontal direction,
After connecting with the other link, before the rotating shaft (8, 9) comes out of the insertion hole (14, 15), the side surface of the stopper projection (18, 19) is attached to the support piece (10, 11). It is made to contact | abut to either end surface (12a, 16a) of the through-hole (12) of the support frame (7) formed by cutting and raising, or the switch seat (6). The key switch with a cross link according to claim 2.
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