JP3809656B2 - ゼラチナーゼa活性阻害剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、APP(βアミロイド蛋白質前駆体)から得られ、ゼラチナーゼA活性阻害の活性最小単位からなるペプチド類縁体もしくはそれを含むペプチド類縁体を有効成分とするゼラチナーゼA活性阻害剤に関するものである。
【0002】
ゼラチナーゼAは癌の転移や炎症などに関与する生体内酵素であるが、このゼラチナーゼAの活性を阻害することができれば、癌の転移や炎症を防ぐことが期待される。
【0003】
また、本発明に係るゼラチナーゼA活性阻害剤はゼラチナーゼAの定性、定量用の試薬として使用できるものである。
【0004】
【従来の技術】
従来、ゼラチナーゼAは生体内の各所にみられ、特に、癌の転移の過程においてIV型コラーゲンを分解する酵素として知られている。
【0005】
図2に示されるのはAPP770の模式図で、そのアミノ酸配列は図1に示されるようにすでに解明されている。
【0006】
図2において、1は1M(Met)からのシグナル配列を示し、順次770ケのアミノ酸から成り立ち、6はゼラチナーゼA活性阻害の活性最小単位のペプチドを示すが、ここには2個のCHOで示すように糖が2個所で結合し、糖類結合領域といわれている部分である。
【0007】
図2において、ドメイン8の部分は細胞の外側の透過膜を貫通し、透過膜に固定された部分に該当している。
【0008】
図2(A)のDの部分、即ち図2(D)ので示す配列の矢印のところでAPPが切断されれば正常であるが、Dの部分が切断されずに閉じてドメイン7が全部で1つの黒ぬりの部分として、その両側が切断されると、βアミロイド(βAP)としてドメイン7全体が遊離する。このβアミロイドがニューロンに沈着すると、ニューロンが変性、萎縮してアルツハイマー病を発症すると考えられている。
【0009】
このようにAPPのドメイン7の部分の切断部位が真中か両わきかによって、アルツハイマー症にならないか、なるか、ということになるものと推測されるのであるが、本発明において(D)の矢印の位置の切断にゼラチナーゼAが関与することが明らかにされた。
【0010】
また、ゼラチナーゼAは癌細胞等が分泌するマトリックス・メタロプロテアーゼの1つとしても知られている。
【0011】
そして、癌の浸潤、転移に起る組織の局所的破壊や炎症時の白血球の移動などを促進するものとしてゼラチナーゼAが存在するものと考えられており、ゼラチナーゼAの活性を阻害乃至は低下させれば、何らかの改善がみられるのではないかと考えられる。
【0012】
従来、セラチナーゼAがβアミロイド蛋白質を分解できること、またゼラチナーゼAの活性がAPP又はその部分分解物によって阻害乃至は低下させられるということは全く知られていないことであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、ゼラチナーゼAの活性を阻害する方法を見出すために鋭意研究したところ、意外にもヒトの細胞が分泌する分泌型のAPP(即ち、APPの部分分解物)にゼラチナーゼAの阻害活性があることを確認することができた。更に研究を進めたところ、この分泌型APPはAPP770のもので、かつこの分泌型APP770の糖結合領域に強いゼラチナーゼA活性阻害作用があることを確認し、本発明を成すに至った。
【0014】
図2(A)におけるドメイン2からドメイン7の半分で図面最下段の(D)の矢印で切断された位置までが分泌型APP770として分離されたもので、この分泌型APP770でゼラチナーゼA活性阻害活性を有していることを確認することができたのである。
【0015】
このように分泌型APP770とゼラチナーゼAの活性の阻害と関連づけて、その効果を見出したのは本発明がはじめてである。
【0016】
また、図2の(A)において、ドメイン6は糖鎖結合領域であるが、ここがゼラチナーゼA活性阻害の活性最小単位と考えられる。
【0017】
本発明では、このゼラチナーゼA活性阻害の活性最小単位については、図1におけるAPP770のアミノ酸配列の439Vから687Kまでのペプチドで糖の結合したペプチド類縁体とみることができた。
【0018】
これらはゼラチナーゼA活性阻害剤として有用であるが、これはAPP770に限られることなく、すでに知られているAPP751やAPP695においても同じことである。
【0019】
また、これらゼラチナーゼA活性阻害剤は、癌転移防止剤として、又は抗炎症剤として有用なものと考えられる。
【0020】
一般に分泌型APPはグリア芽腫、神経芽腫、EJ−1細胞など多くのヒト癌細胞系から分泌されており、いかなる細胞からも生産させることは可能であるが、本発明ではJCRB細胞バンクの分譲株であるJCRB−0710(保存ヒト膀胱癌細胞株)培養物から容易に単離することができたものである。
【0021】
ヒト膀胱癌細胞株EJ−1(JCRB細胞バンク保存番号JCRB−0710)の培養液から、reactive redカラムを用いるアフィニティクロマトグラフィと、QA−824カラムを用いる陰イオン交換クロマトグラフィによって分子量100kの分泌型APPゼラチナーゼA活性阻害活性を有するペプチド類縁体を得ることができた。
【0022】
これが図1の18Lから687Kであることも確認できた。すでに図1のAPP770のアミノ酸配列は周知であるが、ゼラチナーゼA活性阻害活性の認識は全くなかった。
【0023】
精製した分泌型APPはリジルエンドペプチダーゼで限定分離を行い、その活性断片を単離して、ゼラチナーゼA活性阻害活性を確認していったところ、図1の439Vから687Kまでのペプチドを主要構成成分とする糖鎖の結合したペプチド類縁体に有効性のあることが確認された。
【0024】
ここに得られたゼラチナーゼA活性阻害活性領域のアミノ酸配列にはすでに知られているゼラチナーゼインヒビターであるTIMPやTIMP−2との構造的類似性は見られなかった。
【0025】
図3はEJ−1細胞から分泌される100−kDaインヒビター(ゼラチナーゼA活性阻害活性)の電気泳動分析を示すものである。aはEJ−1細胞の培養上清のリバースザイモグラフィを示す。大きい三角の矢印は100−kDaインヒビターを示す。小さい三つの三角の矢印はTIMP(28kDa)、未確認22−kDaインヒビターおよびTIMP−2(20kDa)を示す。陰画(白模様)のバンドは腫瘍細胞により分泌されたゼラチン分解活性を示し、bは精製100−kDaインヒビターの非還元性SDS−PAGEで、cは100−kDaインヒビター(レーン1,2,4,5)とヒトTIMP(レーン3と6)のSDS−PAGE(レーン1−3)およびリバースザイモグラフィである。また、同量(0.2μg/レーン)の蛋白質を還元条件下(レーン2と5)および非還元条件下(レーン1,3,4,6)で分析した。なお、この量では両方の蛋白質がSDS−PAGE上ではクーマシーブリリアントブルーにより微かに染色されたが、リバースザイモグラフィ上では強く染色されたゼラチンバンド(インヒビターバンド)を示した。dはエンドプロテナーゼLys−Cで処理した後の100−kDaインヒビターのSDS−PAGE(レーン1)およびリバースザイモグラフィ(レーン2)を示す。三角の矢印は28kDaと31kDaを有する2種類の活性フラグメントを示す。2Mの尿素と1MのNaClを含有する50mMのトリス−HCl(pH7.5)60μlの中で30℃で60分間、100−kDaインヒビター(200μg)を0.3μgのエンドプロテナーゼLys−C(シグマ、セントルイズ、MO)でインキュベートし、消化物の一部を電気泳動にかけた。この結果、図1のアミノ酸配列の18Lから687Kのペプチドが得られた。
【0026】
【製造例】
血清を含まないRPMI1640培地で2日間培養したEJ−1細胞の培養上清から調製した。ゼラチナーゼAインヒビターのリバースザイモグラフィはヘロン等の方法に修正を加えた方法で0.1%のSDSと1mg/mlのゼラチンを含有するポリアクリルアミドのゲル上で行われた。電気泳動と次の再生の後、該ゲルを50mMのトリス−HCl(pH7.5)、10mMのCaCl2、1μg/mlのヒトプロゼラチナーゼA、1mMのp−アミノフェニル第二水銀アセテート(APMA)の反応混合物4ml中で37℃で18時間インキュベートした後、クーマシーブリリアントブルーで染色した。TIMP−2結合型(<85%)、TIMP−2を含まない型(<15%)の混合物で、少量の57−kDa活性型および41−kDa活性型を含有したプロゼラチナーゼAは前述の方法によりT98Gヒトグリオ芽腫細胞系の培養上清から得られた。6リットルのEJ−1培養上清をreactive red agarose column(シグマ)とショーデックスQA−824陰イオン交換HPLCカラム(昭和電工、東京)上でクロマトグラフィにより精製して約1.1mgの100−kDaインヒビターを得た。即ち、両方のカラムを予め20mMのトリス−HCl(pH7.5)/0.005%Brij35で平衡化しておいてから、カラムに結合した蛋白質をNaClの濃度を増して溶離した。
【0027】
図2はAPP770構造および100−kDaインヒビターの部分的なアミノ酸配列の略図を示す。(A)APP770のドメイン構造。1:シグナル配列;2:システインに富んだ領域;3:酸性領域;4:KPIドメイン;5:19アミノ酸挿入;6:糖鎖結合領域(本発明で明らかにされたゼラチナーゼインヒビタードメイン);7:βAP領域;8:膜貫通領域;9:細胞質領域。APP751は領域5が欠けておりAPP695は領域4と5の両方が欠けている。(B)精製100−kDaインヒビターについて測定されたN末端アミノ酸配列。この配列は無傷のAPPの残基18−28(APP分子のアミノ酸18−28残基)に対応する(図2(A)の矢印B)。(C)28−kDaゼラチナーゼインヒビターフラグメントについて測定されたN末端アミノ酸配列。この配列は無傷のAPP770の残基439−446に対応する(図2(A)の矢印C)。(D)APPの正常な蛋白質分解処理部位から成る部分的なβAP配列(βAP10−20)。この配列は無傷のAPP770の残基681−691に対応する(図2(A)の棒D)。たての上向き矢印はゼラチナーゼAによる切断部位。
【0028】
蛋白質配列については、精製100−kDaゼラチナーゼAインヒビターおよびその28−kDa活性フラグメントはSDS−PAGE上で別々に操作され、SDSゲルから二フッ化ポリビニリデン(PVDF)膜上に電気的に転写し、次に自動化気相蛋白質シークエンサーにかけた。
【0029】
【実施例1】
図4はゼラチナーゼAのβAPペプチド加水分解および100−kDaAPPによるその阻害活性を示す。βAP10−20は処理前(I)および100−kDaAPPの非存在下(II)または存在下(III)でAPMA/ストロメライシン活性化ゼラチナーゼAでインキュベートした後に逆相HPLCにより分析された。ピーク1はβAP10−20である。ピーク2はβAP10−16(Try−Glu−Val−His−His−Gln−Lys)である。ピーク3はβAP17−20(Leu−Val−Phe−Phe)である。横座標:溶離時間(分)。
【0030】
図5(A)及び(B)はゼラチナーゼAによる合成ペプチドβAP10−20の分解を示す。コルケンブロックらの方法によるヘパリン親和性クロマトグラフィによりTIMP−2結合型からTIMP−2を含まないプロゼラチナーゼAを分離した。プロ酵素(1μg)は1mMのAPMAおよび0.25μgのラット・ストロメライシンと共に10mMのCa2+を含有する20mMのTris−HCl(pH7.5)の中で37℃で1時間インキュベートすることにより活性化された。次に、活性化された酵素を20nmol(28μg)の合成ペプチドβAP10−20(図2D参照)と共に50μlのTris−HCl/Ca2+緩衝液中に5μgの100−kDaAPPの非存在下または存在下で37℃で6時間インキュベートし、0.5mlの0.05%トリフルオロ酢酸(TFA)と混合し、次にコスモシル5C18逆相HPLCカラム(4.6×150mm)(ナカライテスク、京都、日本)にかけた。装填したカラムを15mlの0.05%TFA中で0−80%の直線勾配のアセトニトリルを使用して流速0.5ml/分で溶出した。シグナルペプチドのアミノ酸配列を蛋白質シークエンサーで分析した。ラット・ストロメライシンは既報のようにプロ酵素型で精製され、APMAにより活性化された。上記条件下ではストロメリシンはほとんどβAP10−20を加水分解しなかった。
【0031】
図5(A)及び(B)は100−kDaAPPによるゼラチナーゼA活性の抑制の酵素動力学的分析を示す。図5(A)はβAP10−20(●)および3H−ゼラチン(○)の加水分解に及ぼすインヒビター濃度の影響を示す。100−kDaAPP(5μg/μl)の最高濃度は約910nMに等しい。図5(B)は100−kDaAPPの存在しない場合(●)または100−kDaAPPが91nM(○)存在する場合、182nM(△)存在する場合、または364nM(□)存在する場合のβAP10−20加水分解について得られたラインウィーバー・バークプロット(1/対1/(S)プロット)を示す。(A)においてゼラチナーゼAのβAP10−20加水分解は、APMAと0.125μgのストロメリシンで活性化された0.5μgのプロゼラチナーゼAを50mlの反応混合物中に0.0−5.0μg(0−910nM)の100−kDaAPPを存在させて0.2mMのβAP10−20と共に30分間反応させた以外は、図4の説明と同様に検定された。βAP10−20加水分解はHPLCのβAP10−20ピーク(図4−II)の面積から測定された。3H−ゼラチン加水分解活性は60℃で10分間予め変性された3H標識ヒト胎盤型IVコラーゲン(NEN;0.31mCi/mg)を基質として使用して、リオッタらの方法により検定された。活性化されたゼラチナーゼ(0.5μg)を20nCiの3H−ゼラチンと共に50μlの反応混合物の中で37℃で6時間反応させた。ストロメリシンによる3H−ゼラチン加水分解(全活性の約10%を占める)は差し引かれた。(B)において活性化プロゼラチナーゼを100−kDaAPPの存在下でまたは非存在下で30−400μMのβAP10−20と共に反応させた。βAP10−20加水分解について100−kDaAPPのK1値(40nM)は図5Aのデータのディクソンプロット(1/対(I)プロット)の勾配から得られ、Km(130μM)およびVmax(3.9nmol/h)値は下記の方程式を使って図5Bから得られた:
1/=1/Vmax+Km(1+(I)/K1)/Vmax・(S)
【図面の簡単な説明】
【図1】APP770の1文字標記によるアミノ酸配列を示す。
【図2】APP770の模式図である。
【図3】精製した100−kDaインヒビター(全泌型APP)の性質を示す図である。
【図4】高速液体クロマトグラフィーにおけるゼラチナーゼAによるβAPペプチド分解断片の分離状態を示す図である。
【図5】(A),(B)ともに精製APPによるゼラチナーゼA活性阻害状況を示す図である。

Claims (2)

  1. 下記に示されるAPP770のアミノ酸配列の18(Leu)から687(Lys)までのペプチドを有効成分とするゼラチナーゼA活性阻害剤。
    Met Leu Pro Gly Leu Ala Leu Leu Leu Leu Ala Ala Trp Thr Ala Arg Ala Leu
    1 18
    Glu Val Pro Thr Asp Gly Asn Ala Gly Leu Leu Ala Glu Pro Gln Ile Ala Met
    Phe Cys Gly Arg Leu Asn Met His Met Asn Val Gln Asn Gly Lys Trp Asp Ser
    Asp Pro Ser Gly Thr Lys Thr Cys Ile Asp Thr Lys Glu Gly Ile Leu Gln Tyr
    Cys Gln Glu Val Tyr Pro Glu Leu Gln Ile Thr Asn Val Val Glu Ala Asn Gln
    Pro Val Thr Ile Gln Asn Trp Cys Lys Arg Gly Arg Lys Gln Cys Lys Thr His
    100
    Pro His Phe Val Ile Pro Tyr Arg Cys Leu Val Gly Glu Phe Val Ser Asp Ala
    Leu Leu Val Pro Asp Lys Cys Lys Phe Leu His Gln Glu Arg Met Asp Val Cys
    Glu Thr His Leu His Trp His Thr Val Ala Lys Glu Thr Cys Ser Glu Lys Ser
    Thr Asn Leu His Asp Tyr Gly Met Leu Leu Pro Cys Gly Ile Asp Lys Phe Arg
    Gly Val Glu Phe Val Cys Cys Pro Leu Ala Glu Glu Ser Asp Asn Val Asp Ser
    Ala Asp Ala Glu Glu Asp Asp Ser Asp Val Trp Trp Gly Gly Ala Asp Thr Asp
    200
    Tyr Ala Asp Gly Ser Glu Asp Lys Val Val Glu Val Ala Glu Glu Glu Glu Val
    Ala Glu Val Glu Glu Glu Glu Ala Asp Asp Asp Glu Asp Asp Glu Asp Gly Asp
    Glu Val Glu Glu Glu Ala Glu Glu Pro Tyr Glu Glu Ala Thr Glu Arg Thr Thr
    Ser Ile Ala Thr Thr Thr Thr Thr Thr Thr Glu Ser Val Glu Glu Val Val Arg
    Glu Val Cys Ser Glu Gln Ala Glu Thr Gly Pro Cys Arg Ala Met Ile Ser Arg
    289 300
    Trp Tyr Phe Asp Val Thr Glu Gly Lys Cys Ala Pro Phe Phe Tyr Gly Gly Cys
    Gly Gly Asn Arg Asn Asn Phe Asp Thr Glu Glu Tyr Cys Met Ala Val Cys Gly
    Ser Ala Met Ser Gln Ser Leu Leu Lys Thr Thr Gln Glu Pro Leu Ala Arg Asp
    345
    Pro Val Lys Leu Pro Thr Thr Ala Ala Ser Thr Pro Asp Ala Val Asp Lys Tyr
    363
    Leu Glu Thr Pro Gly Asp Glu Asn Glu His Ala His Phe Gln Lys Ala Lys Glu
    Arg Leu Glu Ala Lys His Arg Glu Arg Met Ser Gln Val Met Arg Glu Trp Glu
    400
    Glu Ala Glu Arg Gln Ala Lys Asn Leu Pro Lys Ala Asp Lys Lys Ala Val Ile
    Gln His Phe Gln Glu Lys Val Glu Ser Leu Glu Gln Glu Ala Ala Asn Glu Arg
    439
    Gln Gln Leu Val Glu Thr His Met Ala Arg Val Glu Ala Met Leu Asn Asp Arg
    Arg Arg Leu Ala Leu Glu Asn Tyr Ile Thr Ala Leu Gln Ala Val Pro Pro Arg
    500
    Pro Arg His Val Phe Asn Met Leu Lys Lys Tyr Val Arg Ala Glu Gln Lys Asp
    Arg Gln His Thr Leu Lys His Phe Glu His Val Arg Met Val Asp Pro Lys Lys
    Ala Ala Gln Ile Arg Ser Gln Val Met Thr His Leu Arg Val Ile Tyr Glu Arg
    Met Asn Gln Ser Leu Ser Leu Leu Tyr Asn Val Pro Ala Val Ala Glu Glu Ile
    Gln Asp Glu Val Asp Glu Leu Leu Gln Lys Glu Gln Asn Tyr Ser Asp Asp Val
    Leu Ala Asn Met Ile Ser Glu Pro Arg Ile Ser Tyr Gly Asn Asp Ala Leu Met
    Pro Ser Leu Thr Glu Thr Lys Thr Thr Val Glu Leu Leu Pro Val Asn Gly Glu
    600
    Phe Ser Leu Asp Asp Leu Gln Pro Trp His Ser Phe Gly Ala Asp Ser Val Pro
    Ala Asn Thr Glu Asn Glu Val Glu Pro Val Asp Ala Arg Pro Ala Ala Asp Arg
    Gly Leu Thr Thr Arg Pro Gly Ser Gly Leu Thr Asn Ile Lys Thr Glu Glu Ile
    Ser Glu Val Lys Met Asp Ala Glu Phe Arg His Asp Ser Gly Tyr Glu Val His
    His Gln Lys Leu Val Phe Phe Ala Glu Asp Val Gly Ser Asn Lys Gly Ala Ile
    687 700
    Ile Gly Leu Met Val Gly Gly Val Val Ile Ala Thr Val Ile Val Ile Thr Leu
    Val Met Leu Lys Lys Lys Gln Tyr Thr Ser Ile His His Gly Val Val Glu Val
    Asp Ala Ala Val Thr Pro Glu Glu Arg His Leu Ser Lys Met Gln Gln Asn Gly
    Tyr Glu Asn Pro Thr Tyr Lys Phe Phe Glu Gln Met Gln Asn
    770
  2. 請求項1に記載のゼラチナーゼA活性阻害剤を用いることを特徴とするゼラチナーゼAを定性、定量するゼラチナーゼA測定試薬。
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