JP3809127B2 - Method for removing laminated rubber body from laminated rubber bearing - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム板と剛性板が複数層に亘って交互に積層された積層ゴム体を備え、構造物の上部構造と下部構造の間に設置される積層ゴム支承において、該積層ゴム支承の交換等のために積層ゴム体を除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より橋梁や建物等の構造物においては、その上部構造に作用する慣性力を下部構造に確実に伝達するために、該上部構造と下部構造の間に支承が設置されており、最近では、該支承として、ゴム板と剛性板が複数層に亘って交互に積層された積層ゴム体を備える積層ゴム支承が多く利用されている。この積層ゴム支承は、積層ゴム体の変形作用により、構造物の固有周期を長期化させて地震時水平力を減衰させる免震支承として機能する共に、該地震時水平力を下部構造に分散して伝達する水平力分散支承として機能するものである。
【0003】
さらに最近において、橋梁に設置される積層ゴム支承としては、落橋防止システムと補完し合って等価水平震度に相当する慣性力に抵抗する場合に用いるタイプA支承ではなく、支承部単独で等価水平震度に相当する慣性力に抵抗する場合に用いるタイプB支承が多く利用されている。これら積層ゴム支承では、前記機能を維持するために、老朽化や不具合が生じた場合に、積層ゴム支承そのもの又は積層ゴム体を除去して交換する必要がある。
【0004】
この積層ゴム支承の除去・交換は、従来においては、図4に示すように行われていた。即ち、後述する図1に示すように、橋梁10の上部構造である橋桁11と下部構造である橋台12の間に積層ゴム支承1が設置されている状態で、図4(a)に示すように、橋桁11と橋台12の間にジャッキ30,30を配置し、該ジャッキ30のロッド30aを伸長して該ジャッキ30にて橋桁11の荷重を支持し、図4(a)及び(b)に示すように、積層ゴム支承1の下部における橋台12の上部12A’を大きくはつり取り、図4(c)に示すように、該はつり取った部分にベースプレート6を落とし込んで下剪断キー8を抜き取り、下フランジプレート4,積層ゴム体2,上フランジプレート3,上剪断キー7,及びソールプレート5を除去することにより、積層ゴム支承1の除去が行われていた。
【0005】
そして該除去された積層ゴム支承1に代えて新規の積層ゴム支承(図示外)を設置し、前記はつり取った部分を復旧し、前記ジャッキ30のロッド30aを縮退して新規に設置した積層ゴム支承にて橋桁11の荷重を支持し、該ジャッキ30,30を撤去することにより、積層ゴム支承1の交換が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来における積層ゴム支承の除去・交換方法は、橋台12の上部12A’を大きくはつり取るものであるため、該はつり取った部分の復旧に費用及び時間がかかると共に、橋台12の弱体化を促進する危険をはらんでいる。一方、橋台12の上部12A’をはつり取らずに積層ゴム支承1を除去・交換しようとすれば、少なくとも上剪断キー7及び下剪断キー8を外せるまでジャッキ30の扛上量を確保する必要があるが、橋桁11に変形を生じる場合があるため該扛上量を確保することは困難である。
【0007】
ここで特開平11−182055号公報に示されるように、積層ゴム支承1の積層ゴム体2にワイヤーソーを巻き付けて該積層ゴム体2を切断し、該積層ゴム体2,上フランジプレート3,上剪断キー7,ソールプレート5,下フランジプレート4,下剪断キー8,及びベースプレート6を順次除去することにより、積層ゴム支承1の除去を行う方法もあるが、一般に積層ゴム支承の除去は狭隘な空間で行うことが多いため有効な方法ではない。
【0008】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、構造物に変形を生じさせず、狭隘な空間であっても施工できると共に、作業の削減により費用の低減及び時間の短縮ができるような、積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお参考のために図面中の符号を付すが、本発明は該図面により限定されるものではない。
【0010】
まず請求項1に係る発明は、ゴム板2aと剛性板2bが複数層に亘って交互に積層された積層ゴム体2を備え、構造物(橋梁10)の上部構造(橋桁11)と下部構造(橋台12)の間に設置される積層ゴム支承1において、前記上部構造と前記下部構造の間に支持部材(ジャッキ30)を配置し、該支持部材にて前記上部構造の荷重を支持する第1工程と、前記積層ゴム体に水平方向の穿孔(40)を形成することにより該積層ゴム体の一部を除去する第2工程と、該積層ゴム体の残部を除去する第3工程と、からなることを特徴とする積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法である。これによれば、支持部材にて上部構造の荷重を支持する際に、該上部構造の扛上量が少なくて済むため、構造物の変形を生じさせなくて済む。また積層ゴム体にワイヤソーを巻き付ける作業もないため、狭隘な空間であっても施工できる。さらに積層ゴム支承を交換する際にも、下部構造のはつり取り及び復旧作業が少なくて済むため、作業の削減により費用の低減及び時間の短縮ができる。
【0011】
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載した積層ゴム支承1における積層ゴム体2の除去方法であって、前記第2工程において、前記積層ゴム体に互いにラップした水平方向の穿孔40,40…を形成することにより該積層ゴム体の一部を除去することを特徴とする積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法である。これによれば、互いにラップした水平方向の穿孔による大きな空間が積層ゴム体に形成されるので、該積層ゴム体の除去が容易になる。
【0012】
さらに請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した積層ゴム支承1における積層ゴム体2の除去方法であって、前記第2工程において、コアドリル20を使用して前記穿孔40を形成することを特徴とする積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法である。これによれば、穿孔が形成された部分の積層ゴム体をサンプルとして取得できるので、該積層ゴム体の物性を調査することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、構造物の上部構造と下部構造の間に設置される積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法である。以下においては、図1に示すように、構造物が橋梁10であり、上部構造がコンクリート製の橋桁11であり、下部構造がコンクリート製の橋台12であり、図2に示すように、積層ゴム支承1における積層ゴム体2の除去がコアドリル20にて行われる例について説明する。
【0014】
まず図1は橋梁10に設置された積層ゴム支承1の一例を表す図であり、(a)は正面図,(b)は側面図である。積層ゴム支承1は、積層ゴム体2,上フランジプレート3,下フランジプレート4,ソールプレート5,ベースプレート6,上剪断キー7,下剪断キー8,及びサイドブロック9等を備え、橋梁10の橋桁11と橋台12の間に設置されるものであり、積層ゴム体2の変形作用により、前記免震支承及び前記水平力分散支承として機能するものである。
【0015】
積層ゴム体2は、ゴム板2aと剛性板2bが複数層に亘って交互に積層されたものであり、具体的には、矩形のゴム板2aと矩形の剛性板2bが加硫接着された形状のものである。ここでゴム板2aの材質は、例えばゴム弾性体であり、剛性板2bの材質は、例えば鋼である。なお積層ゴム体2の周囲には、ゴム板2aや剛性板2bの劣化を防止するために、被覆ゴム(図示外)が巻き付けられる。また積層ゴム体2において、その上面には、鋼板である上フランジプレート3が固着されており、その下面には、鋼板である下フランジプレート4が固着されている。
【0016】
一方、橋桁11の下面には、適宜の数のアンカーバー5aによりソールプレート5が取り付けられ、橋台12の上面には、適宜の数のアンカーボルト6aによりベースプレート6が取り付けられる。なお積層ゴム体2の上面,上フランジプレート3,及びソールプレート5の下面におけるそれぞれの中心には、慣性力を伝達するための上剪断キー7を挿入する孔が形成されており、積層ゴム体2の下面,下フランジプレート4,及びベースプレート6の上面におけるそれぞれ中心には、慣性力を伝達するための下剪断キー8を挿入する孔が形成されている。
【0017】
そして橋台12にベースプレート6が取り付けられた状態で、該ベースプレート6に形成された孔に下剪断キー8が挿入され、該下剪断キー8が積層ゴム体2及び下フランジプレート4に形成された孔に挿入されるように、上フランジプレート3及び下フランジプレート4が固着された積層ゴム体2がセットされ、下フランジプレート4とベースプレート6が適宜の数の取付ボルト4aにより螺着され、積層ゴム体2及び上フランジプレート3に形成された孔に上剪断キー7が挿入され、該上剪断キー7がソールプレート5に形成された孔に挿入されるように、ソールプレート5が取り付けられた橋桁11がセットされ、上フランジプレート3とソールプレート5が適宜の数の取付ボルト3aにより螺着されることにより、橋梁10の橋桁11と橋台12の間に積層ゴム支承1が設置される。
【0018】
次に図2はコアドリル20の一例を表す側面図である。コアドリル20は、橋台12の正面に取り付けられるベース21,該ベース21から立設されるコラム22,該コラム22に沿って進退自在なブラケット23,及び該ブラケット23から垂下されるコアビット24等を備え、積層ゴム支承1における積層ゴム体2に後述する穿孔40を形成することにより該積層ゴム体2を除去する、可搬式のものである。
【0019】
ここでブラケット23には、コアビット24を自転させるモータ23aが設けられている。またコアビット24には、先端側(図2では下側)より、積層ゴム体2を切断する円筒状のビット24c,該切断した積層ゴム体2を収容する円筒状のチューブ24b,及びモータ23aとの接続部であるアダプタ24aが設けられている。このビット24cの先端には、積層ゴム体2を構成するゴム板2a及び剛性板2bを切断するのに適した材質及び形状の刃先が形成される。なお刃先は、コンクリート及び鉄筋の切断に対応するダイヤモンドビットや、鉄板及び鉄骨の切断に対応する超硬チップビットでも良い。またチューブ24bの長さは、切断対象である積層ゴム体2の直径よりも長く形成され、チューブ24bの径は、切断対象である積層ゴム体2の高さよりも短く形成されて、該積層ゴム体2の内部において水平方向に貫通した穿孔40を形成できるように構成される。
【0020】
次に図3は本発明に係る積層ゴム支承1における積層ゴム体2の除去方法の一例を表す図であり、(a)は正面図,(b)は側面図,(c)は(b)に続く図である。本発明に係る積層ゴム支承1の除去・交換は、図3に示すように行われる。即ち、前記図1に示すように、橋梁10の上部構造である橋桁11と下部構造である橋台12の間に積層ゴム支承1が設置されている状態で、まず図3(b)に示すように、橋台12の正面にコアドリル20をセットする。具体的には、コアビット24の先端が積層ゴム体2の右端に対面するように、ベース21をアンカーボルト(図示外)により橋台12の正面に取り付ける。
【0021】
次に図3(a)に示すように、橋桁11と橋台12の間に支持部材であるジャッキ30,30を配置し、該ジャッキ30のロッド30aを伸長して該ジャッキ30にて橋桁11の荷重を支持する。次にモータ23aを作動してコアドリル20のコアビット24を適宜の速度で自転させながら、コラム22に沿ってブラケット23を前進させてコアビット24により積層ゴム体2に水平方向の穿孔40を形成し、コアビット24が積層ゴム体2を貫通した時点でコラム22に沿ってブラケット23を後退させて該積層ゴム体2の一部を除去する。このようにコアドリル20を使用して穿孔40を形成することにより、穿孔40が形成された部分の積層ゴム体2をサンプルとして取得できるので、該積層ゴム体2の物性を調査することができる。なお「水平方向」とは、実質的に水平方向であれば良く、微少な下向きや上向きも包含される概念である。
【0022】
次にコアドリル20の段取り替えを行い、前記の如く形成された穿孔40にラップした(一部重ね合わせた)穿孔40が形成される位置にコアドリル20をセットして、該穿孔40を形成する。この作業を積層ゴム体2の任意の端から他方の端に至るまで繰り返し、積層ゴム体2に互いにラップした水平方向の穿孔40,40…を形成することにより大きな空間が積層ゴム体2に形成されるので、該積層ゴム体2の除去が容易になる。
【0023】
そして図3(c)に示すように、前記の如く形成された空間を利用して、残部の積層ゴム体2’及び下フランジプレート4を除去して下剪断キー8を抜き取り、ベースプレート6,残部の積層ゴム体2’と上フランジプレート3,上剪断キー7,及びソールプレート5を順次除去することにより、積層ゴム支承1を除去する。
【0024】
その後に橋台12の上部12Aを必要に応じてはつり取り、前記の如く除去された積層ゴム支承1に代えて新規の積層ゴム支承(図示外)を設置し、前記はつり取った部分を復旧し、前記ジャッキ30のロッド30aを縮退して新規に設置した積層ゴム支承にて橋桁11の荷重を支持し、該ジャッキ30,30を撤去することにより、積層ゴム支承1を交換する。
【0025】
以上に説明した本発明によれば、ジャッキ30にて橋桁11の荷重を支持する際に、該橋桁11の扛上量が少なくて済むため、橋梁10の変形を生じさせなくて済む。また積層ゴム体2にワイヤソーを巻き付ける作業もないため、狭隘な空間であっても施工できる。さらに積層ゴム支承1を交換する際にも、橋台12のはつり取り及び復旧作業が少なくて済むため、作業の削減により費用の低減及び時間の短縮ができる。
【0026】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0027】
上記の実施形態では、構造物が橋梁10であり、上部構造が橋桁11であり、下部構造が橋台12である例について説明したが、これに限らず、構造物が建物であっても本発明は適用可能である。
【0028】
上記の実施形態では、積層ゴム体2がゴム板2aと剛性板2bのみからなる例について説明したが、これに限らず、該積層ゴム体は鉛直方向に鉛プラグが内蔵され、該鉛の塑性変形により地震時水平力を減衰させるタイプのものでも良い。
【0029】
上記の実施形態では、積層ゴム支承1が上剪断キー7及び下剪断キー8を備える例について説明したが、これに限らず、該積層ゴム支承はそれら剪断キーを備えないタイプのものでも良い。この場合には、橋台12の上部12Aをはつり取らずに、積層ゴム体2のみを交換できる。
【0030】
上記の実施形態では、コアドリル20のコアビット24がアダプタ24a,チューブ24b,及びビット24cの三つの部品から構成される例について説明したが、これに限らず、各部品の機能を担保するものであれば、コアビット24の構成部品数は一つ又は二つであっても良い。
【0031】
上記の実施形態では、水平方向の穿孔40が橋軸方向に形成される例について説明したが、これに限らず、該穿孔は橋軸直交方向に形成されるものでも良い。即ち穿孔を形成する方向は、作業空間の状況に応じて適宜決定すれば良い。
【0032】
上記の実施形態では、水平方向の穿孔40が互いにラップして形成される例について説明したが、これに限らず、該穿孔は、例えば互いに接して形成されるものでも良く、あるいは互いに接しておらずに間欠的に形成されるものでも良い。即ち穿孔は、その後に残部の積層ゴム体2’の除去ができる形態で形成されれば良い。
【0033】
上記の実施形態では、コアドリル20の段取り替えを行う際に、その都度コアドリル20のベース21からアンカーボルト(図示外)を取り外して段取り替えを行う例について説明したが、これに限らず、例えば橋台12の正面にスライドレールを取り付け、コアドリル20のベース21が該スライドレール上をスライドして横移動するように構成しても良く、これによればコアドリル20の段取り替えが容易になる。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法によれば、構造物に変形を生じさせず、狭隘な空間であっても施工できると共に、作業の削減により費用の低減及び時間の短縮ができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は橋梁に設置された積層ゴム支承の一例を表す図であり、(a)は正面図,(b)は側面図である。
【図2】図2はコアドリルの一例を表す側面図である。
【図3】図3は本発明に係る積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法の一例を表す図であり、(a)は正面図,(b)は側面図,(c)は(b)に続く図である。
【図4】図4は従来における積層ゴム支承の除去方法の一例を表す図であり、(a)は正面図,(b)は側面図,(c)は(b)に続く図である。
【符号の説明】
1…積層ゴム支承
2…積層ゴム体
2a…ゴム板
2b…剛性板
3…上フランジプレート
3a…取付ボルト
4…下フランジプレート
4a…取付ボルト
5…ソールプレート
5a…アンカーバー
6…ベースプレート
6a…アンカーボルト
7…上剪断キー
8…下剪断キー
9…サイドブロック
10…橋梁
11…橋桁
12…橋台
12A…上部
20…コアドリル
21…ベース
22…コラム
23…ブラケット
23a…モータ
24…コアビット
24a…アダプタ
24b…チューブ
24c…ビット
30…ジャッキ
30a…ロッド
40…穿孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention includes a laminated rubber body in which a rubber plate and a rigid plate are alternately laminated in a plurality of layers, and is a laminated rubber bearing installed between an upper structure and a lower structure of a structure. The present invention relates to a method of removing a laminated rubber body for replacement or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in structures such as bridges and buildings, a bearing is installed between the upper structure and the lower structure in order to reliably transmit the inertial force acting on the upper structure to the lower structure. As the bearing, a laminated rubber bearing including a laminated rubber body in which rubber plates and rigid plates are alternately laminated over a plurality of layers is often used. This laminated rubber bearing functions as a seismic isolation bearing that attenuates the horizontal force during an earthquake by extending the natural period of the structure due to the deformation action of the laminated rubber body, and also distributes the horizontal force during an earthquake to the lower structure. It functions as a horizontal force distributed bearing that transmits the
[0003]
More recently, the laminated rubber bearings installed on bridges are equivalent to the equivalent horizontal seismic intensity of the bearing alone, rather than the Type A bearing used to complement the inertial force equivalent to the equivalent horizontal seismic intensity by complementing the falling bridge prevention system. The type B bearing used when resisting the inertial force corresponding to is often used. In these laminated rubber bearings, in order to maintain the above-described functions, it is necessary to remove and replace the laminated rubber bearing itself or the laminated rubber body when aging or malfunction occurs.
[0004]
The removal / replacement of the laminated rubber bearing has been conventionally performed as shown in FIG. That is, as shown in FIG. 1 which will be described later, as shown in FIG. 4A, the laminated
[0005]
Then, a new laminated rubber bearing (not shown) is installed in place of the removed laminated rubber bearing 1, and the hung portion is restored, and the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the conventional method for removing / replacing the laminated rubber bearing described above is a method in which the
[0007]
Here, as shown in JP-A-11-182055, a wire saw is wound around the laminated
[0008]
The present invention has been made based on such a background. The object of the present invention is to prevent the structure from being deformed and to be constructed even in a narrow space, and to reduce costs by reducing work. It is an object of the present invention to provide a method of removing a laminated rubber body from a laminated rubber support that can shorten the time.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention adopts the following means in order to solve the above problems. In addition, although the code | symbol in drawing is attached for reference, this invention is not limited by this drawing.
[0010]
The invention according to
[0011]
The invention according to
[0012]
Further, the invention according to
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The present invention is a method for removing a laminated rubber body in a laminated rubber support installed between an upper structure and a lower structure of a structure. In the following, as shown in FIG. 1, the structure is a
[0014]
First, FIG. 1 is a view showing an example of a laminated rubber bearing 1 installed on a
[0015]
The
[0016]
On the other hand, the
[0017]
Then, with the
[0018]
Next, FIG. 2 is a side view showing an example of the
[0019]
Here, the
[0020]
Next, FIG. 3 is a figure showing an example of the removal method of the lamination | stacking
[0021]
Next, as shown in FIG. 3 (a), jacks 30, 30 as support members are arranged between the
[0022]
Next, the
[0023]
Then, as shown in FIG. 3 (c), using the space formed as described above, the remaining laminated rubber body 2 'and the
[0024]
Thereafter, the
[0025]
According to the present invention described above, when the load of the
[0026]
Finally, a modification of the present invention will be described.
[0027]
In the above-described embodiment, an example in which the structure is the
[0028]
In the above embodiment, an example in which the
[0029]
In the above embodiment, an example in which the
[0030]
In the above embodiment, the example in which the
[0031]
In the above embodiment, the example in which the
[0032]
In the above-described embodiment, an example in which the
[0033]
In the above-described embodiment, an example in which the anchor bolt (not shown) is removed from the
[0034]
【The invention's effect】
According to the method for removing a laminated rubber body in the laminated rubber support according to the present invention, the structure can be constructed even in a narrow space without causing deformation, and the cost can be reduced and the time can be reduced by reducing work. There is a remarkable effect of being able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an example of a laminated rubber bearing installed on a bridge, where (a) is a front view and (b) is a side view.
FIG. 2 is a side view showing an example of a core drill.
FIG. 3 is a view showing an example of a method for removing a laminated rubber body in a laminated rubber support according to the present invention, wherein (a) is a front view, (b) is a side view, and (c) is (b). FIG.
FIGS. 4A and 4B are diagrams showing an example of a conventional method for removing a laminated rubber bearing, in which FIG. 4A is a front view, FIG. 4B is a side view, and FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記上部構造と前記下部構造の間に支持部材を配置し、該支持部材にて前記上部構造の荷重を支持する第1工程と、
前記積層ゴム体に水平方向の穿孔を形成することにより該積層ゴム体の一部を除去する第2工程と、
該積層ゴム体の残部を除去する第3工程と、
からなることを特徴とする積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法。In a laminated rubber bearing provided with a laminated rubber body in which rubber plates and rigid plates are alternately laminated over a plurality of layers, and installed between the upper structure and the lower structure of the structure,
A first step of disposing a support member between the upper structure and the lower structure, and supporting a load of the upper structure by the support member;
A second step of removing a part of the laminated rubber body by forming a horizontal perforation in the laminated rubber body;
A third step of removing the remainder of the laminated rubber body;
A method for removing a laminated rubber body from a laminated rubber bearing, comprising:
前記第2工程において、前記積層ゴム体に互いにラップした水平方向の穿孔を形成することにより該積層ゴム体の一部を除去することを特徴とする積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法。A method for removing a laminated rubber body in a laminated rubber bearing according to claim 1,
A method for removing a laminated rubber body in a laminated rubber bearing, wherein in the second step, a part of the laminated rubber body is removed by forming a horizontal perforation wrapped around the laminated rubber body.
前記第2工程において、コアドリルを使用して前記穿孔を形成することを特徴とする積層ゴム支承における積層ゴム体の除去方法。A method for removing a laminated rubber body in a laminated rubber bearing according to claim 1 or 2,
In the second step, the perforations are formed using a core drill, and the method for removing a laminated rubber body in a laminated rubber support.
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