JP3808025B2 - bag - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、開口部を有するバッグ本体を備え、前記開口部を通してバッグ本体内に収容物を容易に挿脱することができるように構成されたバッグに関するものである。より詳しくは、バッグ本体の開口部を閉止する閉止手段と、同開口部の開口縁を押し広げるように付勢する付勢手段とを備え、前記閉止手段による閉止状態を解除した途端に、バッグ本体の開口部がほぼ自動的に大きく開口されるように構成されたバッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のバッグとしては、例えば、スケッチケースB型ワイドオープン、同C型スーパーオープン等の種々のスケッチケースが知られている(非特許文献1参照)。これらのスケッチケースは、画材道具等の収容物を収容するための収容空間が設けられた袋状のバッグ本体を備えている。バッグ本体の上端部には、開口部と、その開口部を開閉可能となるように閉止するスナップファスナー又はスライドファスナーとが設けられている。そして、このバッグ本体は、前記開口部を閉止した状態では、上下両端面、前後両端面及び左右両側面の6つの面からなる略直方体状に形成されており、同開口部を開口させた状態では、その上端面全体が大きく開口して収容物の挿脱を容易に行うことができるようになっている。
【0003】
一方、開口部を開口状態に付勢するように構成されたバッグとしては、上面が開口した鞄本体の背板上縁に前記開口を開閉自在に閉鎖する蓋を連設した被せ蓋式の鞄が知られている(特許文献1参照)。この鞄は、前記背板及び蓋の内側面に内張りが張設されているうえ、前記背板及び蓋と該内張りとの間には全体が樹脂被覆された帯状の板ばねが内封されている。さらに、該板ばねの上端は蓋の先端縁に固着されると共に、その下端は背板の下部に至りかつ自由端となっている。そして、この被せ蓋式の鞄は、蓋を起立させて開口を開放した状態に保持させる板ばねの全面に樹脂被覆を施すようにしたので、該板ばねの下端角部によって内張りが破られ板ばねが外部に露出するといったことがない。さらに、内張りにより内ポケットを形成しその開口から物品を取り出す場合にも手指を傷つけることがない。また、自由端とした板ばねの下端が内ポケットの開口から不意に飛び出したりするおそれもない。
【0004】
【非特許文献1】
「ぶんけい2002教材教具カタログ」、株式会社文溪堂、2002年3月、p30−31
【特許文献1】
登録実用新案第3043929号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のスケッチケースでは、スナップファスナー又はスライドファスナーによる開口部の閉止状態を解除した後、さらに同開口部を前後又は左右に押し広げる操作を行うことにより、バッグ本体の上端面全体を大きく開口させることができるようになっていた。このため、このバッグ本体内から嵩張って大きな収容物を挿脱する際には、開口部の閉止状態を解除する操作と、同開口部を押し広げる操作との少なくとも2つの操作を行う必要があり、作業性があまり良好ではなかった。
【0006】
また、前記従来の被せ蓋式の鞄に設けられた板ばねは、蓋を起立状態に保持することができる一方で、背板の上端部と、その背板に対向配置される表板の上端部との間に形成される開口(開口縁)を大きく開口させることができるようには構成されていなかった。このため、この被せ蓋式の鞄では、前記板ばねの付勢力により蓋を半自動的に起立状態にした後、前記従来のスケッチケースの場合と同様に、表板の上端部と背板の上端部とを互いに離間する方向に押し広げて収容物を挿入する必要があった。
【0007】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、収容物の挿脱を著しく容易に行うことができるように構成されたバッグを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のバッグは、開口部を有するバッグ本体と、そのバッグ本体の開口部を開閉可能に閉止する閉止手段とを備え、前記開口部を通してバッグ本体内に収容物を挿脱可能に収容するように構成されたバッグであって、前記開口部の開口縁を押し広げるように付勢する付勢手段を設け、前記付勢手段は前記開口部の短側上端縁全体にわたって延びるように配設され、前記閉止手段はスライドファスナーであって前記開口部の長側上端縁に沿って延びるように配設されたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に記載の発明のバッグは、請求項1に記載の発明において、前記付勢手段により、前記開口縁をバッグ本体への収容物の挿脱方向と直交方向に押し広げるように構成したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項3に記載の発明のバッグは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記バッグ本体を略四角箱状に形成するとともに、前記付勢手段により押し広げられた開口部の開口面積が、バッグ本体の奥面の面積と同じ又はその面積を超えるように構成したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、実施形態のバッグとしての画材ケース11は、ナイロン製生地等により袋状に形成されたバッグ本体12を備えている。このバッグ本体12は、略直方体状(略長四角箱状)に形成されているうえ、その上端部には開口部としての上部開口部13が設けられており、収容物としての画材道具14を挿脱可能に収容するように構成されている。なお、前記画材道具14は、合成樹脂により有底長四角箱状に形成された筆洗15と、その筆洗15内の所定位置に収容された筆16、絵の具、パレット等とにより構成されている。
【0012】
バッグ本体12の底部下面には、底面長四角形状に形成された図示しない底部ゴムシートが配設されている。図3に模式的に示すように、この底部ゴムシートの上面には、硬質の合成樹脂(ポリプロピレン)により長四角板状(底部ゴムシートと同大同形状)に形成された形状保持部材としての底部補強板21が添着されているうえ、その底部補強板21の上面はナイロン生地により覆われている。
【0013】
図1〜図3に示すように、バッグ本体12の左右両側部には、前記底部ゴムシート及びナイロン生地の側縁に沿って縫合され、バッグ本体12の上方に延びるように立設された左右一対の下部長側シート22が設けられている。これら下部長側シート22の上方には、図1及び図3(a)に示される開口状態のバッグ本体12の上端部に位置し、同シート22の上端縁に沿って縫合されるとともに上方に延びるように立設された左右一対の上部長側シート23が設けられている。
【0014】
また、このバッグ本体12の前後両端部には、前記底部ゴムシート及びナイロン生地の端縁に沿って縫合され、バッグ本体12の上方に延びるように立設された前後一対の下部短側シート24が設けられている。これら下部短側シート24の上方には、開口状態のバッグ本体12の上端部に位置し、同シート24の上端縁に沿って縫合されるとともに上方に延びるように立設された前後一対の上部短側シート25が設けられている。さらに、これら下部短側シート24及び上部短側シート25の左右両側縁は、それぞれ下部長側シート22及び上部長側シート23の前後の端縁に沿って縫合されている。
【0015】
図3(a)に示される開口状態のバッグ本体12の下部、即ち図3(b)に示される閉鎖状態のバッグ本体12の前後両端部及び左右両側部には、所定の厚みを有するシート状のポリウレタンを所定位置で折曲げることによって長四角筒状に形成された形状保持部材としての側部補強筒26が配設されている。この側部補強筒26は、下部長側シート22及び下部短側シート24の内部に埋設されており、その内外両側面には各シート22,24の内外側部を構成する一対のナイロン生地によって覆われている。なお、この側部補強筒26は、各シート22,23,24,25間を縫合させる際に同時に縫着されるように構成されており、下部長側シート22及び下部短側シート24がそれぞれ上下方向に延設されるように形状維持の役割を担っている。
【0016】
図1及び図2に示すように、画材ケース11の左右両側部には、バッグ本体12を把持するための把持部としての左右一対の把持紐31が縫着されている。この把持紐31は、ナイロン製の環状布の中央部を底部ゴムシートの下面及び左右の下部長側シート22の外側面に縫着させることによってバッグ本体12と一体化されている。また、バッグ本体12の一側部外側面にはスライドファスナーにより開閉可能に閉止された外部ポケット32が設けられ、同バッグ本体12の他側部内側面には内部ポケット33が設けられており、それぞれ小物等を適宜収容するようになっている。外部及び内部ポケット32,33は、いずれも下部長側シート22と同大同形状のナイロン生地により構成されているうえ、同シート22の側面に沿って添設されている。また、下部短側シート24の外側面中央部には、雄型面ファスナー34が縫着されている。
【0017】
図1に示すように、バッグ本体12の上端部には、上部長側シート23の上端縁に沿って前後方向に延びるように配設された閉止手段としてのスライドファスナー36(ジッパー又はチャック)が縫着されており、上部開口部13を開閉可能に閉止するようになっている。このスライドファスナー36は、上部長側シート23の上端縁全体に渡って前後方向に延びるように縫着されるとともに、上部短側シート25の左右両端部に縫着され、同シート25の中央部上端縁には縫着されていない。なお、このスライドファスナー36には、前後一対のスライド金具36aが設けられている。また、このスライドファスナー36の両端部には、その下面(内側面)側に、前記雄型面ファスナー34と係脱可能に接合する図示しない雌型面ファスナーが縫着されている。
【0018】
図1及び図3(a)に示すように、上部短側シート25の上端部には、同シート25の上端縁に沿って水平方向(左右両側方)に延びるように配設され、ステンレス鋼により横円筒状となるように形成された付勢手段及びバネ部材としての前後一対のコイルスプリング37が設けられている。これらコイルスプリング37は、上部短側シート25の上端縁全体に渡って延びるように配設されているうえ、上部短側シート25の内外側部を構成する一対のナイロン生地間に挟持されつつ縫着固定されている。なお、このコイルスプリング37は、例えば図2及び図3(b)に示されるように、任意の位置で任意の方向に弾性変形するように構成されている。
【0019】
上記画材ケース11の作用について以下に記載する。
この画材ケース11の上部を構成するシート材としての上部長側シート23は1枚のメッシュ状のナイロン生地により構成され、シート材としての上部短側シート25は同大同形状に形成された2枚のナイロン生地を密着して縫合させることにより構成されている。このため、これらシート23,25は、いずれも可撓性を有しており、図1及び図2に示されるバッグ本体12の開閉状態に合わせて適宜変形するようになっている。一方、この画材ケース11の下部を構成する下部長側シート22及び下部短側シート24は、いずれも内部に形状保持部材としての軟質樹脂製の側部補強筒26が添設されており、その側部補強筒26の形状に合わせて底部ゴムシートの周縁に沿って概ね上下方向に延びるように立設されている。さらに、この画材ケース11の下端部に位置するバッグ本体12の底部(奥面としての底面)は、形状保持部材としての硬質樹脂製の底部補強板21の形状に合わせて常に底面長四角形状を維持している。
【0020】
この画材ケース11のバッグ本体12は、図1に示される開口状態と、図2に示される閉鎖状態との2種類の形態を取ることができる。
図1及び図3(a)に示すように、開口状態のバッグ本体12は、全体が有底長四角筒状となるように形成されている。このバッグ本体12は、その底部が底部補強板21により長四角板状に形成されているうえ、その側部下部(下部長側シート22及び下部短側シート24)が側部補強筒26により長四角筒状に形成されている。さらに、同バッグ本体12の側部上部(上部長側シート23及び上部短側シート25)は、前後一対のコイルスプリング37が対向する一対の上部短側シート25の上端縁を左右両側方に突張るように付勢しており、前記バッグ本体12の側部下部から連続しながら上方に延びる長四角筒状に形成されている。その結果、この開口状態のバッグ本体12の上端部には、底部補強板21の面積とほぼ同じ開口面積を有する上部開口部13が開口されるようになっている。また、この上部開口部13の周縁は、上部長側シート23及び上部短側シート25の上端縁により平面長四角環状となるように形成された開口縁40となっている。
【0021】
図2及び図3(b)に示すように、閉鎖状態のバッグ本体12は、全体が直方体状となるように形成されている。このバッグ本体12は、その底部が底部補強板21により長四角板状に形成されているうえ、その側部(下部長側シート22及び下部短側シート24)が側部補強筒26により長四角筒状に形成されている。さらに、同バッグ本体12の上端面は、スライドファスナー36で接合された対向する一対の上部長側シート23により略水平面に沿った長四角板状に形成されている。また、このバッグ本体12の前後両端面上端部には、上部短側シート25が折畳まれることにより正面略三角形状となるように形成された端部折曲部41が設けられている。
【0022】
この端部折曲部41は、可撓性を有するシート材により四角形状に形成された上部短側シート25が、スライドファスナー36により上部開口部13を閉止する際に、所定位置で折曲げられつつバッグ本体12の外方へと突出することにより三角形状に形成される。この端部折曲部41の形成過程は、まず、図3(a)、(b)に略示される上部短側シート25の上端部中央に位置する第1山折線42が折曲がって同シート25の上部コーナ部同士が近接するように配置されるとともに、コイルスプリング37の中央部がバッグ本体12の外方(前方又は後方)へと突出する。続いて、前記コイルスプリング37がU字状となるように弾性変形しながら上部短側シート25を仮想折曲線43に沿うように折曲げる。
【0023】
この仮想折曲線43は、上部短側シート25の下部コーナ部から第1山折線42へ向かって斜め方向に延びる左右一対の第2山折線43aと、同シート25の下端部に位置し同シート25の下端縁に沿って水平方向に延びる谷折線43bとから構成されている。そして、この端部折曲部41は、前記コイルスプリング37の弾性変形に引きずられるように、左右の第2山折線43aが山折りされるとともに谷折線43bが谷折りされながら、下部短側シート24の外側面に沿って配置される。
【0024】
さて、図1に示される開口状態の画材ケース11は、上述したようにバッグ本体12の側部を構成する各シート22,23,24,25が、底部補強板21の外周縁から上部開口部13の外周縁(開口縁40)へと垂直方向に延びるように形成されている。このため、この画材ケース11内に画材道具14を挿入する際には、最大開口面積となるように開口された上部開口部13を通してバッグ本体12内に画材道具14を挿入することができ、画材道具14を挿入しやすくするために上部開口部13を手指で前後左右に押し広げる必要が全くない。
【0025】
この開口状態の画材ケース11をスライドファスナー36により閉止して図2に示される閉鎖状態にする際には、スライドファスナー36の前端部を一方の手指で把持した状態で、他方の手指でスライド金具36aを同ファスナー36の後端部側へとスライドさせる。このとき、この画材ケース11では、バッグ本体12の前端部に位置するコイルスプリング37が弾性変形されつつ、上部短側シート25が折曲げられて端部折曲部41が形成される。なおこのとき、前記コイルスプリング37は、前記スライドファスナー36の前端部を把持する手指がバッグ本体12の前方に向かって加える引張り力により、同コイルスプリング37の中央部が第1山折線42に沿って容易に折曲がって弾性変形される。
【0026】
次に、この画材ケース11は、前記スライドファスナー36の後端部を一方の手指で把持した状態で、他方の手指で他方のスライド金具36aを前端部側へとスライドさせ、前後一対のスライド金具36a同士を近接配置させることにより図2に示される閉鎖状態になる。このとき、この画材ケース11では、バッグ本体12の側部下部が側部補強筒26により長四角筒状を維持していることから、左右一対の上部長側シート23はその可撓性により容易に折曲げられ、直方体状に形成されたバッグ本体12の上面を構成している。
【0027】
逆に、この閉鎖状態の画材ケース11内から画材道具14を取出す際には、まず、前後一対のスライド金具36aをそれぞれスライドファスナー36の前後端部へと離間する方向にスライドさせて上部開口部13を大きく開口させた後、その上部開口部13を通して画材道具14を上方に取出す。このとき、この画材ケース11では、スライドファスナー36による閉止状態が解除された途端に、前後一対のコイルスプリング37の弾性変形が解除されて前後一対の端部折曲部41が展開される。その結果、下部短側シート24上に上部短側シート25が上下方向に延びるように立設されるとともに、前記コイルスプリング37が同シート25の上端縁を左右両側方へと突張ることにより、バッグ本体12の上部開口部13が最大開口面積となるように開口されて画材道具14が取出しやすくなる。
【0028】
上記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態の画材ケース11は、バッグ本体12と、そのバッグ本体12の上部開口部13を開閉可能に閉止(閉鎖状態で係止)するスライドファスナー36と、上部開口部13の開口縁40を押し広げるように付勢するコイルスプリング37とを備えている。即ち、この画材ケース11では、スライドファスナー36による上部開口部13の閉止状態を解除した途端に、コイルスプリング37が上部開口部13の開口縁40を自動的に押し広げ、上部開口部13を自動的にほぼ最大開口状態となるように開口させることができるように構成されている。このため、この画材ケース11では、前記閉止状態を解除した後にバッグ本体12の上部開口部13を手動にて前後左右に押し広げる必要がないことから、バッグ本体12内に画材道具14を挿脱する際の作業を著しく容易かつ迅速に行うことができる。特に、この画材ケース11においては、付属の筆洗15が閉鎖状態のバッグ本体12よりも僅かに小さく形成されているのみであることから、前記開口縁40がほぼ最大開口状態となるように自動的に開口される点についての使い勝手は極めて良好であると言える。
【0029】
・ この画材ケース11では、コイルスプリング37により、上部開口部13の外周縁を構成する開口縁40が、バッグ本体12への画材道具14の挿脱方向(上下方向)と直交方向(前後方向及び左右方向)に押し広げられるように構成されている。このため、この画材ケース11では、前記開口縁40を含む平面(水平面)に対して直交方向に画材道具14が挿脱されることから、画材道具14の外側部が開口縁40に引掛けられるおそれが低減され、その挿脱を極めて容易かつ迅速に行うことができる。
【0030】
・ この画材ケース11は、バッグ本体12が長四角箱状に形成されているうえ、コイルスプリング37により押し広げられた上部開口部13の開口面積が、バッグ本体12の底面(底部補強板21)の面積とほぼ同じとなるように構成されている。このため、この画材ケース11では、画材道具14の挿脱時に、その画材道具14の外側部がバッグ本体12の開口縁40及び側部内側面に引掛かるおそれが著しく低減され、その挿脱を極めて容易かつ迅速に行うことができる。
【0031】
・ この画材ケース11では、開口縁40の周縁部(開口縁40の近傍)に位置する上部長側シート23及び上部短側シート25が、可撓性を有し折曲げ及び折畳みが容易なシート材としてのナイロン生地によって構成されている。即ち、この画材ケース11では、開口縁40の周縁部が容易に折畳まれて閉鎖状態に形成されやすく、コイルスプリング37の付勢力により容易に展開されて開口状態に形成されやすくなっている。このため、この画材ケース11では、上部開口部13の開閉作業を容易かつ迅速に行うことができることから、画材道具14の挿脱にかかる時間を容易に短縮することが可能である。
【0032】
さらに、この画材ケース11では、前記開口縁40と対向位置にあるバッグ本体12の下部に側部補強筒26が添設されていることから、バッグ本体12の下部が形状保持されやすくなって取り扱い性が良好である。加えて、側部補強筒26の上端縁よりも僅かに上方に位置する上部短側シート25の下端部(谷折線43b)及び上部長側シート23の下端部に沿って、それらシート23,25が適切に折曲げられるようになっていることから、閉鎖状態のバッグ本体12の形状を良好にすることが容易である。
【0033】
・ この画材ケース11では、スライドファスナー36によりバッグ本体12の上部開口部13が開閉可能に閉止されるように構成されている。このため、この画材ケース11では、スライド金具36aをスライドさせるという1動作により、左右の上部長側シート23同士を接合させながら上部開口部13を閉止することができる。従って、上部長側シート23同士の接合過程と上部開口部13の閉止過程とを通常別々に行わなければならないスナップファスナー及び面ファスナーと比較して、開閉操作が著しく容易である。
【0034】
さらに、この画材ケース11では、上部開口部13がその一端部から順に閉鎖されるようになっていることから、コイルスプリング37の折曲げを秩序正しく適切に行わせることが極めて容易である。特に、この画材ケース11では、スライドファスナー36の端部がコイルスプリング37の中央部の側方(前方又は後方)に位置するとともに、そのコイルスプリング37の両端部がスライドファスナー36の閉止方向に沿って延びるように配設されている。このため、この画材ケース11では、スライド金具36aをスライドファスナー36の端部から中央部側へとスライドさせるのに伴って、コイルスプリング37の弾性変形がその中央部から端部側へと順次進行することから、コイルスプリング37が常に適切な弾性変形を引き起こすことができる。
【0035】
・ この画材ケース11では、コイルスプリング37がバッグ本体12の開口縁40に沿って延びるように配設されている。また、この画材ケース11では、コイルスプリング37がスライドファスナー36に沿って延びるように配設されている。このため、この画材ケース11では、開口状態の上部開口部13の形状を極めて適切に所定形状に形成させることが容易であるうえ、型くずれし難い。さらに、バッグ本体12の開口縁40の開閉に伴うコイルスプリング37の弾性変形が極めて容易である。
【0036】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0043】
・ バネ部材としてのコイルスプリング37の代わりに、形状記憶樹脂等の形状記憶部材を用いてもよい。底部補強板21又は側部補強筒26を省略してもよい。各シート22,23,24,25を布又は皮革により構成してもよい。コイルスプリング37全体を樹脂フィルム等の合成樹脂により被覆してもよい。
【0044】
・ コイルスプリング37により押し広げられた上部開口部13の開口面積が、バッグ本体12の底面(底部補強板21)の面積よりも大きくなるように構成してもよい。このように構成した場合、バッグ本体12内への画材道具14の挿脱がより一層容易になる。
【0045】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記開口縁の周縁部を可撓性を有するシート材により構成するとともに、前記バッグ本体の奥部側に形状保持部材を配設したことを特徴とするバッグ。
【0046】
・ 前記閉止手段を前記開口縁に沿って延びるように設けられたスライドファスナーにより構成したことを特徴とするバッグ。
【0047】
・ 前記付勢手段を前記開口縁又は閉止手段に沿って延びるように設けたことを特徴とするバッグ。
・ 前記付勢手段を前記開口縁とバッグ本体の奥部との間を繋ぐように配設したことを特徴とするバッグ。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項3に記載の発明のバッグによれば、収容物の挿脱を著しく容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の開口状態の画材ケースを示す斜視図。
【図2】 実施形態の閉鎖状態の画材ケースを示す斜視図。
【図3】 (a)は実施形態の開口状態のバッグ本体を模式的に示す正面図、(b)は同じく閉鎖状態のバッグ本体を模式的に示す正面図。
【符号の説明】
11…バッグとしての画材ケース、12…バッグ本体、13…開口部としての上部開口部、14…収容物としての画材道具、36…閉止手段としてのスライドファスナー、37…付勢手段としてのコイルスプリング、40…開口縁。 [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bag that includes a bag body having an opening, and is configured so that an article can be easily inserted into and removed from the bag body through the opening. More specifically, it comprises a closing means for closing the opening of the bag body, and a biasing means for biasing the opening edge of the opening so as to spread, and as soon as the closed state by the closing means is released, The present invention relates to a bag configured such that an opening of a bag body is opened largely automatically.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of bag, various sketch cases such as a sketch case B-type wide open and a C-type super open are known (see Non-Patent Document 1). These sketch cases are provided with a bag-shaped bag body provided with a storage space for storing an object such as an art tool. An upper end portion of the bag body is provided with an opening and a snap fastener or a slide fastener that closes the opening so that the opening can be opened and closed. And in the state which closed the said opening part, this bag main body is formed in the substantially rectangular parallelepiped shape which consists of six surfaces, upper and lower both end surfaces, front and rear both end surfaces, and both right and left side surfaces, and the state which opened the said opening part Then, the whole upper end surface is greatly opened so that insertions and removals can be easily performed.
[0003]
On the other hand, as a bag configured to urge the opening portion to an open state, a cover-type bag having a lid that opens and closes the opening in a continuous manner on the upper edge of the back plate of the bag body having an upper surface opened. Is known (see Patent Document 1). The collar has an inner lining stretched on the inner surface of the back plate and lid, and a belt-shaped leaf spring covered entirely with resin is enclosed between the back plate and lid and the lining. Yes. Further, the upper end of the leaf spring is fixed to the leading edge of the lid, and the lower end thereof reaches the lower portion of the back plate and is a free end. And this covering lid type ridge is made by applying resin coating to the entire surface of the leaf spring that raises the lid and keeps the opening open. The spring is not exposed to the outside. Furthermore, fingers are not injured when an inner pocket is formed by the lining and an article is taken out from the opening. Further, there is no possibility that the lower end of the leaf spring as a free end will unexpectedly jump out of the opening of the inner pocket.
[0004]
[Non-Patent Document 1]
“Bunkei 2002 Teaching Material Catalog”, Bunyodo Co., Ltd., March 2002, p30-31
[Patent Document 1]
Registered Utility Model No. 3043929
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional sketch case, after releasing the closed state of the opening by the snap fastener or the slide fastener, the entire upper end surface of the bag body is enlarged by performing an operation of further expanding the opening to the front and rear or left and right. I was able to open it. For this reason, when inserting and removing a bulky and large container from the inside of the bag body, it is necessary to perform at least two operations of releasing the closed state of the opening and expanding the opening. Yes, workability was not very good.
[0006]
In addition, the leaf spring provided on the conventional cover lid type can hold the lid in an upright state, while the upper end portion of the back plate and the upper end of the front plate disposed to face the back plate The opening (opening edge) formed between the two portions is not configured to be large. For this reason, in this cover-type saddle, after the lid is semi-automatically raised by the urging force of the leaf spring, the upper end of the front plate and the upper end of the back plate are the same as in the case of the conventional sketch case. It was necessary to insert the contents by expanding the parts in a direction away from each other.
[0007]
The present invention has been made paying attention to the problems existing in the prior art as described above. An object of the present invention is to provide a bag configured so that insertion / removal of the contents can be performed remarkably easily.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a bag according to a first aspect of the present invention comprises a bag body having an opening, and a closing means for closing the opening of the bag body so as to be openable and closable, through the opening. The bag is configured to detachably accommodate a stored item in the bag body, and provided with a biasing means that biases the opening edge of the opening to be spread.The biasing means is disposed so as to extend over the entire short upper end edge of the opening, and the closing means is a slide fastener and is disposed so as to extend along the long upper end edge of the opening.It is characterized by that.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, the bag according to the first aspect of the present invention is configured such that, in the first aspect of the invention, the urging means pushes the opening edge in a direction orthogonal to the insertion / removal direction of the contents to / from the bag body. It is characterized by this.
[0010]
A bag according to a third aspect of the present invention is the bag according to the first or second aspect, wherein the bag body is formed in a substantially square box shape and is opened by the urging means. The area is the same as or larger than the area of the back surface of the bag body.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments embodying the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 1 and 2, an
[0012]
A bottom rubber sheet (not shown) formed in a bottom rectangular shape is disposed on the bottom lower surface of the
[0013]
As shown in FIGS. 1 to 3, the left and right sides of the
[0014]
In addition, a pair of front and rear lower
[0015]
The lower part of the opened
[0016]
As shown in FIGS. 1 and 2, a pair of left and right grip strings 31 as a grip portion for gripping the
[0017]
As shown in FIG. 1, a slide fastener 36 (zipper or chuck) serving as a closing means is provided at the upper end of the
[0018]
As shown in FIGS. 1 and 3A, the upper
[0019]
The operation of the
The upper
[0020]
The
As shown in FIGS. 1 and 3 (a), the
[0021]
As shown in FIG.2 and FIG.3 (b), the bag
[0022]
The end bent portion 41 is bent at a predetermined position when the upper
[0023]
The
[0024]
1, the
[0025]
When the
[0026]
Next, the
[0027]
Conversely, when taking out the
[0028]
The effects exhibited by the above embodiment will be described below.
The
[0029]
In this
[0030]
In the
[0031]
In the
[0032]
Further, in this
[0033]
The
[0034]
Furthermore, in the
[0035]
In the
[0036]
In addition, this embodiment can also be changed and embodied as follows..
[0043]
A shape memory member such as a shape memory resin may be used instead of the
[0044]
-You may comprise so that the opening area of the
[0045]
Further, the technical idea that can be grasped from the embodiment will be described below.
The peripheral edge of the opening edge is made of a flexible sheet material, and a shape holding member is disposed on the back side of the bag body.RuG.
[0046]
-The closing means is constituted by a slide fastener provided so as to extend along the opening edge.RuG.
[0047]
The urging means is provided so as to extend along the opening edge or the closing means.RuG.
The urging means is disposed so as to connect between the opening edge and the back of the bag body.RuG.
[0048]
【The invention's effect】
As described in detail above, the present invention has the following effects.
According to the bag of the invention of the first to third aspects, insertion / removal of the contents can be performed remarkably easily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating an art material case in an open state according to an embodiment.
FIG. 2 is a perspective view illustrating an art material case in a closed state according to the embodiment.
FIG. 3A is a front view schematically showing the bag body in the opened state according to the embodiment, and FIG. 3B is a front view schematically showing the bag body in the closed state.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記開口部の開口縁を押し広げるように付勢する付勢手段を設け、前記付勢手段は前記開口部の短側上端縁全体にわたって延びるように配設され、前記閉止手段はスライドファスナーであって前記開口部の長側上端縁に沿って延びるように配設されたことを特徴とするバッグ。A bag body, comprising: a bag body having an opening; and a closing means for closing the opening of the bag body so as to be openable and closable. There,
There is provided a biasing means for biasing the opening edge of the opening so as to push it wide, the biasing means is disposed so as to extend over the entire short upper end edge of the opening, and the closing means is a slide fastener. The bag is arranged so as to extend along the upper end edge on the long side of the opening .
前記付勢手段により押し広げられた開口部の開口面積が、バッグ本体の奥面の面積と同じ又はその面積を超えるように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバッグ。While forming the bag body in a substantially square box shape,
The bag according to claim 1 or 2, wherein the opening area of the opening pushed out by the biasing means is configured to be the same as or larger than the area of the back surface of the bag body. .
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