JP3807300B2 - Cathode ray tube equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機等の陰極線管装置に関し、特に地磁気による電子ビームのランディングずれの改善に用いる地磁気補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本明細書において、陰極線管を通常の使用状態に置いたときの水平方向(前面パネルの長辺と平行な方向)の軸をX軸と、垂直方向の軸をY軸と、X軸およびY軸と直角に交わる軸をZ軸と呼ぶ。また、「上」、「下」、「左」、「右」は、特に指定がない限り陰極線管を前面パネル側から見たときを基準とする。
【0003】
地磁気等の外部磁界中で、陰極線管内の電子ビームはフレミングの左手の法則に従う電磁力を受け、シャドウマスクから蛍光面にいたる入射角が変化してランディングの位置が変わり、所定の蛍光体ドットの全体に電子ビームが当たらなかったり、隣の蛍光体ドットに当たったりする、いわゆるミスランディングが発生する。
【0004】
図8は、陰極線管を前面パネル側から見たときの、電子ビームのランディングのずれの向きを示す図である。図8(a)は、陰極線管の前面パネルが北を向いている場合であり、電子ビームが地磁気から受ける力は画面上部で左向き、画面下部で右向きである。図8(b)は、前面パネルが東を向いている場合であり、電子ビームが地磁気から受ける力は画面左上部で右向き、画面右上部で左向き、画面左下部で左向き、画面右下部で右向きである。図8(c)は、前面パネルが南を向いている場合であり、電子ビームが地磁気から受ける力は画面上部で右向き、画面下部で左向きである。図8(d)は、前面パネルが西を向いている場合であり、電子ビームが地磁気から受ける力は画面左上部で左向き、画面右上部で右向き、左下部で右向き、右下部で左向きである。以上より、陰極線管が北または南を向いているときは、画面全体が平行四辺形状に歪むようにランディングがずれ、東または西を向いているときは画面全体が台形状に歪むようにランディングがずれることになる。
【0005】
図9および図10は、偏向角が90°の陰極線管の方位(前面パネルの向き)と、電子ビームのランディングのずれの向きおよび大きさとの関係を示すグラフである。図9は画面上部の場合を、図10は画面下部の場合をそれぞれ示す。グラフの横軸は陰極線管の方位を示し、0°が北向き、90°が東向き、180°が南向き、270°が西向きである(以下同じ)。縦軸はランディングのずれの大きさを示し、値が正のときは右向きに、値が負のときは左向きにずれることを示す。
【0006】
図9において、画面右上のランディングずれ(曲線9a)、左上のランディングずれ(曲線9b)、中央上のランディングずれ(破線の曲線9c)は、いずれも正弦波sin(θ−α)に従って変化する。90°偏向の場合、電子ビームはZ軸を基準として水平方向に±45°偏向されるので、右上端と左上端とでは約90°の位相差が生じる。前式のαは、曲線9aで135°、曲線9bで45°、曲線9cで90°である。図10に示す画面下部の場合には、画面右下(曲線10a)、画面左下(曲線10b)、画面中央下(破線の曲線10c)は、それぞれ図9の曲線9a、9b、9cの正負が反転した形となる。
【0007】
図11は、地磁気によるランディングずれを補正するために、従来、一部のテレビジョン受像機に使われている地磁気補正装置の概略図である。陰極線管のファンネル22の背面(コーン部)の4つのコーナー部に4個のXコイル101が設けられ、1個のZコイル102がファンネル22全体を囲むように設けられている。X軸方向の地磁気を感知するためのXコイル用磁気方位センサ103がX軸と平行な方向に設けられ、Z軸方向の地磁気を感知するためのZコイル用磁気方位センサ104がZ軸と平行な方向に設けられている。両センサを矢印の形状で示しているが、矢印の向きは、その向きの磁界に対して正の出力信号を発生することを示す。
【0008】
Xコイル用磁気方位センサ103の出力電圧は、Xコイル駆動回路105で電流に変換され、この電流がXコイル101に供給される。Zコイル用磁気方位センサ104の出力電圧は、Zコイル駆動回路106で電流に変換され、この電流がZコイル102に供給される。4つのXコイル101のうち左側の上下の2つは同じ向きの磁界を発生し、右側の上下の2つは同じ向きの磁界を発生し、かつ、左右のコイルは互いに逆向きの磁界を発生するように接続されている。
【0009】
図12は、陰極線管の方位と、Xコイル用磁気方位センサ103の出力(曲線12a)およびZコイル用磁気方位センサ104の出力(曲線12b)との関係を示すグラフである。Xコイル用磁気方位センサ103の出力12aは、陰極線管が東西方向を向くときにピーク出力を発生するサイン波sinθで表される。Zコイル用磁気方位センサ104の出力12bは、陰極線管が南北方向を向くときにピーク出力を発生する負のコサイン波−cosθで表される。
【0010】
図13は、陰極線管の方位と、XコイルおよびZコイルが発生する補正磁界の画面各部における値(相対値)との関係を示す。値が正の場合は右向きのランディングずれを補正する磁界であることを示し、値が負の場合は左向きのランディングずれを補正する磁界であることを示す。画面左上下(曲線13a)では、Zコイルの磁界とXコイルの磁界との和sin(θ−α)で表される。画面右上下(曲線13b)では、Zコイルの磁界とXコイルの磁界との差−sin(θ+α)で表される。画面中央上下(破線の曲線13c)では、Zコイルの磁界−cosθが支配的となる。
【0011】
図13に示す補正磁界と図9に示すランディングずれとを対比すると、画面右上、中央上、左上においてそれぞれ位相が同じである。すなわち、補正磁界によるランディング補正は、図9に示すランディングずれと位相が同じで向きが逆であり、相互に打ち消し合う関係となる。一方、画面下部では、電子ビーム電流のY軸方向成分が画面上部と逆向きであるため、画面上部と同じ向きの補正磁界を作用させてもランディングの移動方向が逆になる。すなわち、補正磁界によるランディング補正は、図10のランディングずれと位相が同じで向きが逆であり、相互に打ち消し合う。
【0012】
なお、90°以上の、例えば110°の広角陰極線管の場合、電子ビームはZ軸を基準として水平方向に±55°偏向されるので、画面右のランディングずれを示す曲線と画面左のランディングずれを示す曲線とは、180°−110°=70°の位相差をもつことになる。一方、Zコイル用磁気方位センサとXコイル用磁気方位センサとは90°の位相差をもち、ランディングずれの位相差70°と一致しないため、α=(180°−110°)/2=35°=tan−1(Az/Ax)となるように、2つのセンサの出力電圧振幅比を0.7に設定する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来の地磁気補正装置では、陰極線管の偏向角度に関係なく、地磁気をZ軸方向成分とX軸方向成分とに分離して検出し、駆動回路で変換した電流をZコイルおよびXコイルに流し、各コイルが発生する磁界を画面全領域で合成していた。このため、陰極線管を任意の方位に置いた状態では、XコイルとZコイルの各々の磁界がランディング補正に寄与する分を特定するのが困難であり、補正量を調整する時に、各々の駆動回路の必要出力を特定しにくいという問題があった。そこで、補正量の調整は、Xコイル用磁気方位センサの出力がゼロになるZ軸方向の地磁気中でZコイルの補正量を調整し、Zコイル用磁気方位センサの出力がゼロになるX軸方向の地磁気中でXコイルの補正量を調整していた。一方のセンサ出力がゼロで一方のコイルのみが補正磁界を発生する状態を作り出し、各々のセンサについて個別に補正量の調整を行なわなければならず、調整作業が煩雑であった。
【0014】
また、従来の構成では4つのXコイルと1つのZコイルの、合計5つの補正コイルを必要としていた。
【0015】
本発明は、このような問題を解決するものであり、従来の5つのコイルを4つのコイルで置き換え、かつ、補正量の調整が1回で済む地磁気補正装置を備えた陰極線管装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、パネルとファンネルとが外囲器を構成し、前記パネルの内面に蛍光体面が形成され、前記蛍光体面に対向して色選別電極が設けられ、前記ファンネルのネック部内に電子銃を備える陰極線管と、前記陰極線管の側面部または背面部に前記陰極線管のX軸およびY軸について対称に配置された4つの補正コイルと、外部磁界の異なる2つの方向の成分を感知する磁気方位センサと、前記磁気方位センサの出力信号を前記補正コイルに流す電流に変換する駆動回路とを備え、前記補正コイルは、前記陰極線管を背後から見たときに前記陰極線管の左上部に位置する第1の補正コイルと、左下部に位置する第2の補正コイルと、右上部に位置する第3の補正コイルと、右下部に位置する第4の補正コイルとからなり、前記第1の補正コイルと前記第3の補正コイルとはY軸上において一部が重なり合っており、前記第2の補正コイルと前記第4の補正コイルとはY軸上において一部が重なり合っていることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、左右の補正コイルの磁界は画面の左右の領域の補正にそれぞれ寄与し、左右のコイルが重なり合っている部分の合成磁界は画面の中央上下部分の補正に寄与する。また、従来のZコイルが不要となり、コイル数を4個にすることができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、前記第1の補正コイルと前記第2の補正コイルとは前記陰極線管に対して同じ向きの磁界を発生し、前記第3のコイルと前記第4のコイルとは前記陰極線管に対して同じ向きの磁界を発生し、前記第1の補正コイルおよび前記第2の補正コイルと、前記第3の補正コイルおよび前記第4の補正コイルとは、互いに独立に磁界を発生するものである。
【0019】
この構成により、上下のコイルが発生する磁界が各々同じ向きとなるので、磁界が電子ビームに及ぼす力が画面上部と画面下部とで逆向きになり、画面上下ののミスランディングを各々補正する。
【0020】
請求項3に記載の発明は、前記第1の補正コイルと前記第2の補正コイルとが直列に接続され、前記第3の補正コイルと前記第4の補正コイルとが直列に接続され、前記駆動回路は、前記第1の補正コイルおよび前記第2の補正コイルに電流を供給する第1の駆動回路と、前記第3の補正コイルおよび前記第4の補正コイルに電流を供給する第2の駆動回路とを備えるものである。
【0021】
この構成により、第1の補正コイルおよび第2の補正コイルと、第3の補正コイルおよび第4の補正コイルとが、互いに独立に磁界を発生するようにすることができる。また、駆動回路が2個で足りる。
【0022】
請求項4に記載の発明は、前記第1〜第4の補正コイルは、ほぼ楕円形をなしており、その長径方向がX軸とほぼ平行になるように配置されているものである。
【0023】
この構成により、第1の補正コイルまたは第2の補正コイルと、第3の補正コイルまたは第4の補正コイルとを、Y軸上において容易に重なり合うようにすることができる。
【0024】
請求項5に記載の発明は、前記磁気方位センサは、第1のセンサと第2のセンサとを有し、前記第1のセンサは、前記パネル側から見てX軸方向右側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道と平行な直線とほぼ直角な方向で最高感度が得られるように配置され、前記第2のセンサは、同じくX軸方向左側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道と平行な直線とほぼ直角な方向で最高感度が得られるように配置されているものである。
【0025】
この構成によれば、画面左右の偏向時の電子ビーム軌道と直角方向に感度のピークを持つように磁気方位センサが設置され、陰極線管の全方位における電子ビームのランディングずれと磁気方位センサの出力とを相似にすることができる。
【0026】
請求項6に記載の発明は、前記第1のセンサは、その長手方向と、水平偏向量が前記パネル側から向かってX軸方向右側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道と平行な直線とがほぼ直角をなすように配置され、前記第2のセンサは、その長手方向と、X軸方向左側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道と平行な直線とがほぼ直角をなすように配置されているものである。
【0027】
この構成により、第1および第2のセンサは、X軸方向最大偏向時における電子ビームの軌道とほぼ直角な方向で最高感度が得られる。
【0028】
請求項7に記載の発明は、前記第1のセンサと前記第2のセンサとは、Y軸と直角に交わる平面上に配置されているものである。
【0029】
この構成により、地磁気のX軸方向成分とZ軸方向成分とを効率よく検出できる。
【0030】
請求項8に記載の発明は、前記第1のセンサの長手方向とZ軸とのなす角度と、前記第2のセンサの長手方向とZ軸とのなす角度が、それぞれ30°以上60°以下である。
【0031】
この構成により、最大偏向角度が水平60°から120°までの陰極線管で地磁気によるランディングずれを補正することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0033】
図2は、本発明の陰極線管装置の概略図である。陰極線管21は、パネル(図示せず)とファンネル22とが外囲器を構成し、パネルの内面に蛍光体面(図示せず)が形成され、蛍光体面に対向して色選別電極(図示せず)が設けられ、ファンネル22のネック部23内に電子銃(図示せず)を備える。ファンネル22の背面部(コーン部)に、X軸およびY軸について対称に配置された4つの補正コイル1〜4を備える。キャビネット24内には、磁気方位センサ5と、磁気方位センサ5の出力信号を補正コイル1〜4に流す電流に変換する駆動回路11とを有する回路基板25を備える。
【0034】
図1は、本発明の陰極線管装置のうち、地磁気補正装置の構成の概略を示す図である。4つの補正コイル1〜4が、ファンネル22の背面部に、かつ、陰極線管のX軸およびY軸についてほぼ対称に配置されている。補正コイル1〜4は、背後(電子銃側)から見てファンネル22の左上部に配置される第1の補正コイル1と、左下部に配置される第2の補正コイル2と、右上部に配置される第3の補正コイル3と、右下部に配置される第4の補正コイル4とからなる。補正コイル1〜4は、少なくともX軸方向成分とZ軸方向成分とを有する磁界を発生する。
【0035】
第1〜第4の補正コイル1〜4は、ほぼ楕円形をなしており、その長径方向がX軸とほぼ平行になるように配置されている。図1および図3に示すように、第1の補正コイル1と第3の補正コイル3とは、Y軸上において一部が重なり合っている。第2の補正コイル2と第4の補正コイル4も、Y軸上において一部が重なり合っている。重なり合った部分には、2つのコイルが発生する磁界を加え合わせた磁界が生じる。この部分は、後述するように、主として画面中心の上下のランディングずれを補正する。
【0036】
磁気方位センサ5は、少なくとも地磁気のX軸方向成分とZ軸方向成分とを感知するように配置されるが、Y軸と直角に交わる平面上に配置されるのが好ましい。磁気方位センサ5は、Y軸と直角に交わる平面内における外部磁界の異なる2つの成分をそれぞれ感知する第1のセンサ6と第2のセンサ7とからなる。各々のセンサを図11と同様に白抜きの矢印形で示している。また、矢印で示す「CRTの向き」とは、前面パネルの向きを示す。
【0037】
第1のセンサ6は、所定の方向に置かれたときに最大感度が得られるように配置される。その方向は、垂直偏向量がゼロで、かつ、水平偏向量がパネル側から見てX軸方向右側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道の延長線とほぼ直角になるような方向である。一方、第2のセンサ7も、所定の方向に置かれたときに最大感度が得られるように配置される。その方向は、X軸方向左側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道の延長線とほぼ直角になるような方向である。
【0038】
磁気方位センサ5が2個のソレノイドコイルからなる場合には、図4に示すように、各々の長手方向(中心軸と平行な方向)と電子ビームの軌道の延長線41、42とがほぼ直角をなすように基板43上に配置される。第1のセンサ6は、パネル側から見てX軸方向右側(図4では左側)に最大に偏向された時における電子ビームの軌道と平行な直線41と直角をなすように配置される。第2のセンサ7は、パネル側から見てX軸方向左側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道と平行な直線42と直角をなすように配置される。陰極線管の偏向角βが90°の場合には、第1のセンサ6および第2のセンサ7の長手方向とZ軸とがそれぞれなす角度γが45°となるように配置される。
【0039】
駆動回路11は、磁気方位センサ5の出力電圧信号を電流に変換し、第1〜第4の補正コイル1〜4に供給する。駆動回路11は、第1の補正コイル1および第2の補正コイル2に電流を供給する第1の駆動回路12と、第3の補正コイル3および第4の補正コイル4に電流を供給する第2の駆動回路13とからなる。
【0040】
4つのコイルのうち、第1の補正コイル1と第2の補正コイル2とが直列に接続され、第3の補正コイル3と第4の補正コイル4とが直列に接続されている。第1の補正コイル1と第2の補正コイル2とは、陰極線管に対して同じ向きの磁界を発生する。第3の補正コイル3と第4の補正コイル4とは、陰極線管に対して同じ向きの磁界を発生する。また、第1の補正コイル1および第2の補正コイル2と、第3の補正コイル3および第4の補正コイル4とは、互いに独立に磁界を発生する。
【0041】
次に、本発明に係る地磁気補正装置がランディングずれを補正する原理について説明する。
【0042】
図5は、陰極線管の方位と、第1のセンサ6の出力電圧(曲線5a)、第2のセンサ7の出力電圧(曲線5b)、両センサの出力電圧の和(破線の曲線5c)の関係を示すグラフである。
【0043】
図5において、第1のセンサ6の出力電圧は、陰極線管の方位が135°〜315°の範囲にあるときは正である。このとき、第1の補正コイル1と第2の補正コイル2とが画面右部のランディングずれを補正する磁界を発生するように、第1の補正コイル1と第2の補正コイル2の極性が決められている。方位が315°〜135°の範囲にあるときは出力電圧は負になり、第1の補正コイル1および第2の補正コイル2が発生する磁界の向きは、135°〜315°の場合と逆になる。第1の補正コイル1および第2の補正コイル2は、第1のセンサ6の出力電圧と同位相で変化する磁界を発生する。
【0044】
一方、第2のセンサ7の出力電圧は、陰極線管の方位が45°〜225°の範囲にあるときは正である。このとき、第3の補正コイル3と第4の補正コイル4とが画面左部のランディングずれを補正する磁界を発生するように、第3の補正コイル3と第4の補正コイル4の極性が決められている。方位が225°〜45°の範囲にあるときは出力電圧は負になり、第3の補正コイル3および第4の補正コイル4が発生する磁界の向きは、45°〜225°の場合と逆になる。第3の補正コイル3および第4の補正コイル4は、第2のセンサ7の出力電圧と同位相で変化する磁界を発生する。
【0045】
また、両センサの出力電圧の和(曲線5c)は、方位が0°および180°のとき、すなわち陰極線管が南北方向に置かれたときにピーク値をとる曲線である。
【0046】
図6は、陰極線管の方位と、第1の補正コイル1および第3の補正コイル3が発生する磁界による画面上部におけるランディング補正量との関係を示すグラフである。図5と対比すると、画面右上におけるランディング補正量の変化(曲線6a)は、第1のセンサ6の出力すなわち第1の補正コイル1が発生する磁界に比例して変化することがわかる。同様に、画面左上におけるランディング補正量の変化(曲線6b)は、第2のセンサ7の出力、すなわち第3の補正コイル3が発生する磁界に比例して変化する。画面中央上におけるランディング補正量の変化(曲線6c)は、両センサの出力の和、すなわち第1の補正コイル1および第3の補正コイル3が発生する磁界の合成磁界に比例して変化する。
【0047】
図6に示す画面上部のランディング補正量の曲線と、図9に示す地磁気による画面上部のランディングずれ量の曲線とを対比すると、画面右上、画面左上、画面中央上のそれぞれについて符号が反転した関係になっていることがわかる。すなわち、地磁気によるランディングずれのうち、画面右上については第1の補正コイル1の磁界によるランディング補正によりキャンセルされ、画面左上については第3の補正コイル3の磁界によるランディング補正によりキャンセルされ、画面中央上については第1の補正コイル1および第3の補正コイル3の合成磁界によるランディング補正によりキャンセルされる。
【0048】
画面下部については、地磁気によるランディングずれは、画面上部のランディングずれを反転させたものとなる。第2の補正コイル2が発生する磁界の向きは第1の補正コイル1が発生する磁界の向きと同じであり、第4の補正コイル4が発生する磁界の向きは第3の補正コイル3が発生する磁界の向きと同じであり、一方、電子ビームのY軸方向成分は画面上部の場合と反対になるので、ランディング補正量は図6に示す曲線の正負を反転させたものとなる。この結果、画面下部についても画面上部と同様に、地磁気によるランディングずれが、第2の補正コイル2および第4の補正コイル4の磁界によるランディング補正によりキャンセルされることになる。
【0049】
(実施例)
次に、本発明の効果を確認した実施例について説明する。実験には、偏向角90°の68cm(29インチ)の陰極線管を用いた。
【0050】
図3に示すように、本実施例に用いた第1の補正コイル1(または第2の補正コイル2)と第3の補正コイル3(または第4の補正コイル4)は、短径150mm、長径300mmの楕円で、0.32mmφのエナメル銅線を50回巻いたものである。2つのコイルは、長径方向で最大約150mm重なり合っている。
【0051】
磁気方位センサには、ソニー株式会社製MIU−212を用いた。図4に示すように、Z軸と各々のセンサの長手方向とがなす角度γが45°になるようにセンサを設置した。
【0052】
第1の駆動回路12および第2の駆動回路13は、それぞれ電圧−電流変換回路である。第1の駆動回路12および第2の駆動回路13は、第1のセンサ6および第2のセンサ7の出力がそれぞれ最大になるとき、対応するコイルに30mAの電流が流れるように、ゲインを設定した。
【0053】
図7は、上記構成の地磁気補正装置を用い、日本における地磁気(30μT)中においてランディングずれを補正した結果を示す。画面の第一象限の上部でランディングずれを測定したものであり、図7(a)は陰極線管が北向きの場合を、図7(b)は東向きの場合をそれぞれ示す。ランディングずれを最大で7μm(左向き)にとどめることができた。
【0054】
以上、偏向角90°の陰極線管を用い、2つのセンサを直交する向きで使用する場合について説明した。しかし、本発明は、2つのセンサの相対角度を変えることにより、さまざまな偏向角の陰極線管に対応することができる。図4において、例えば100°偏向(β=100°)の場合には、角度γを(180°−100°)/2=40°に、110°偏向の場合には角度γを(180°−110°)/2=35°に設定すればよい。角度γを60°〜30°の範囲で変えることにより、偏向角βが60°〜120°の範囲の陰極線管に対応可能となる。
【0055】
補正量の調整は、陰極線管を北向き(0°)、東向き(90°)、南向き(180°)、西向き(270°)に置いた状態で画面左右の補正量を各々調整すればよく、従来のように陰極線管の向きを変えて2回の調整をする必要がない。これは、画面右側については第1および第2の補正コイルの磁界の影響が支配的であり、画面左側については第3および第4の補正コイルの磁界の影響が支配的であるため、一方のコイルの補正磁界をゼロにして両コイルの影響を分離する必要がないからである。なお、理想的には、陰極線管の方位を45°または225°にして第1および第2の補正コイルによる補正量の調整を行なうとともに、135°または315°の方位において第3および第4の補正コイルによる補正量の調整を行なうことが好ましい。図5に示すように、それぞれの方位において磁気方位センサの出力がピーク値をとるため、調整誤差が相対的に小さくなるからである。しかし、上述のように、0°、90°、180°、270°の方位においても、磁気方位センサの出力はピーク値に近い値をとるので、調整誤差を小さいものとすることができる。
【0056】
以上、4つの補正コイルを陰極線管のファンネル背面に沿うように配置した例について説明したが、画面におけるX軸方向のランディング移動を補正する磁界を発生するような補正コイルの配置には他にも種々のものが考えられる。補正コイルが発生する磁界の方向と左右に偏向された電子ビームの軌道とが平行でない限り、電子ビームを移動させる力が生じる。例えば、補正コイルをZ軸と直角に交わる平面内に配置したり、補正コイルを陰極線管の上面部および下面部にそれぞれ配置したり、左側の補正コイルの左端部および右側の補正コイルの右端部をそれぞれ拡張して陰極線管の左右側面部まで回り込ませたり、上側の補正コイルの上端部および下側の補正コイルの下端部をそれぞれ拡張して陰極線管の上面部および下面部まで回り込ませたりすることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、陰極線管の全方位における電子ビームのランディングずれと磁気方位センサの出力を同位相にし、左右のコイルがそれぞれ画面に及ぼす効果を分離することができる。
【0058】
また、陰極線管が東西方向または南北方向のいずれかの向きのときに同時に左右の駆動回路のゲインを調整することができるという有利な効果が得られる。
【0059】
また、本発明は、磁気方位センサを、水平面上において陰極線管軸(Z軸)から対称に±30°から±60°の角度で使用することにより、最大偏向角度が水平60°から120°までの陰極線管で地磁気によるランディングずれを補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陰極線管装置のうちの地磁気補正装置の概略図
【図2】本発明の陰極線管装置の概略図
【図3】本発明に係る補正コイルを示す図
【図4】本発明に係る磁気方位センサを示す図
【図5】本発明における陰極線管の方位と磁気方位センサの出力との関係を示す図
【図6】本発明における陰極線管の方位とランディング補正量との関係を示す図
【図7】本発明におけるランディングずれの補正の結果を示す図であり、
(a)は陰極線管が北向きの場合を示す図
(b)は陰極線管が東向きの場合を示す図
【図8】陰極線管における地磁気による電子ビームランディング特性を示す図
【図9】90°偏向の陰極線管の方位と画面上部のランディングずれとの関係を示す図
【図10】90°偏向の陰極線管の方位と画面下部のランディングずれとの関係を示す図
【図11】従来の地磁気補正装置の概略図
【図12】従来の地磁気補正装置における陰極線管の方位とセンサ出力電圧との関係を示す図
【図13】従来の地磁気補正装置における陰極線管の方位と補正磁界との関係を示す図
【符号の説明】
1 第1の補正コイル
2 第2の補正コイル
3 第3の補正コイル
4 第4の補正コイル
5 磁気方位センサ
6 第1のセンサ
7 第2のセンサ
11 駆動回路
12 第1の駆動回路
13 第2の駆動回路
21 陰極線管
22 ファンネル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cathode ray tube device such as a television receiver, and more particularly to a geomagnetism correction device used for improving landing deviation of an electron beam due to geomagnetism.
[0002]
[Prior art]
In this specification, the horizontal axis (direction parallel to the long side of the front panel) when the cathode ray tube is placed in a normal use state is the X axis, the vertical axis is the Y axis, the X axis and the Y axis. The axis that intersects the axis at right angles is called the Z axis. Further, “upper”, “lower”, “left”, and “right” are based on the time when the cathode ray tube is viewed from the front panel side unless otherwise specified.
[0003]
In an external magnetic field such as geomagnetism, the electron beam in the cathode ray tube is subjected to electromagnetic force according to Fleming's left-hand rule, the incident angle from the shadow mask to the phosphor screen changes, the landing position changes, and the predetermined phosphor dot A so-called mislanding occurs in which the electron beam does not hit the entire surface or hits an adjacent phosphor dot.
[0004]
FIG. 8 is a diagram showing the direction of deviation of the landing of the electron beam when the cathode ray tube is viewed from the front panel side. FIG. 8A shows the case where the front panel of the cathode ray tube faces north, and the force that the electron beam receives from the geomagnetism is leftward at the upper part of the screen and rightward at the lower part of the screen. FIG. 8B shows the case where the front panel faces east, and the force that the electron beam receives from the geomagnetism is directed to the right at the top left of the screen, to the left at the top right of the screen, to the left at the bottom left of the screen, and to the right at the bottom right of the screen. It is. FIG. 8C shows the case where the front panel faces south, and the force that the electron beam receives from the geomagnetism is directed to the right at the top of the screen and to the left at the bottom of the screen. FIG. 8D shows a case where the front panel faces west, and the force that the electron beam receives from the geomagnetism is leftward at the upper left part of the screen, rightward at the upper right part of the screen, rightward at the lower left part, and leftward at the lower right part. . From the above, when the cathode ray tube is facing north or south, the landing is shifted so that the entire screen is distorted into a parallelogram, and when it is facing east or west, the landing is shifted so that the entire screen is distorted into a trapezoid. become.
[0005]
FIG. 9 and FIG. 10 are graphs showing the relationship between the orientation (front panel orientation) of a cathode ray tube having a deflection angle of 90 ° and the direction and magnitude of the landing deviation of the electron beam. FIG. 9 shows the case of the upper part of the screen, and FIG. 10 shows the case of the lower part of the screen. The horizontal axis of the graph indicates the orientation of the cathode ray tube, where 0 ° is north, 90 ° is east, 180 ° is south, and 270 ° is west (the same applies hereinafter). The vertical axis indicates the magnitude of the landing deviation. When the value is positive, it indicates rightward movement, and when the value is negative, it indicates leftward movement.
[0006]
In FIG. 9, the landing deviation at the upper right of the screen (
[0007]
FIG. 11 is a schematic diagram of a geomagnetism correction device conventionally used in some television receivers in order to correct a landing shift due to geomagnetism. Four
[0008]
The output voltage of the X-coil
[0009]
FIG. 12 is a graph showing the relationship between the orientation of the cathode ray tube, the output of the X-coil magnetic orientation sensor 103 (
[0010]
FIG. 13 shows the relationship between the orientation of the cathode ray tube and the value (relative value) of the correction magnetic field generated by the X coil and Z coil at each part of the screen. A positive value indicates a magnetic field that corrects a right landing deviation, and a negative value indicates a magnetic field that corrects a left landing deviation. In the upper left and right of the screen (
[0011]
When the correction magnetic field shown in FIG. 13 and the landing deviation shown in FIG. 9 are compared, the phases are the same at the upper right, upper center, and upper left of the screen. That is, the landing correction by the correction magnetic field has the same phase and the opposite direction as the landing deviation shown in FIG. On the other hand, in the lower part of the screen, the Y-axis direction component of the electron beam current is opposite to the upper part of the screen, so that the landing moving direction is reversed even if a correction magnetic field having the same direction as the upper part of the screen is applied. That is, the landing correction by the correction magnetic field has the same phase as the landing deviation in FIG. 10 and the opposite direction, and cancels each other.
[0012]
In the case of a wide-angle cathode ray tube of 90 ° or more, for example, 110 °, the electron beam is deflected by ± 55 ° in the horizontal direction with reference to the Z axis. Is a phase difference of 180 ° −110 ° = 70 °. On the other hand, the magnetic direction sensor for Z coil and the magnetic direction sensor for X coil have a phase difference of 90 ° and do not coincide with the phase difference of 70 ° of landing deviation, so α = (180 ° −110 °) / 2 = 35. The output voltage amplitude ratio of the two sensors is set to 0.7 so that ° = tan-1 (Az / Ax).
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional geomagnetism correction device, regardless of the deflection angle of the cathode ray tube, the geomagnetism is separated and detected into the Z-axis direction component and the X-axis direction component, and the current converted by the drive circuit is passed through the Z coil and X coil. The magnetic field generated by each coil was synthesized over the entire screen area. For this reason, in a state where the cathode ray tube is placed in an arbitrary direction, it is difficult to specify the amount of each magnetic field of the X coil and the Z coil that contributes to the landing correction. There was a problem that it was difficult to specify the required output of the circuit. Therefore, the adjustment of the correction amount is performed by adjusting the correction amount of the Z coil in the geomagnetism in the Z axis direction where the output of the magnetic sensor for X coil becomes zero, and the output of the magnetic direction sensor for Z coil becomes zero. The correction amount of the X coil was adjusted in the geomagnetism of the direction. One sensor output is zero and only one coil generates a correction magnetic field, and the correction amount must be individually adjusted for each sensor, and the adjustment work is complicated.
[0014]
Further, in the conventional configuration, a total of five correction coils of four X coils and one Z coil are required.
[0015]
The present invention solves such a problem, and provides a cathode ray tube device including a geomagnetic correction device in which five conventional coils are replaced with four coils and the correction amount can be adjusted only once. Is.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the panel and the funnel constitute an envelope, a phosphor surface is formed on the inner surface of the panel, a color selection electrode is provided opposite to the phosphor surface, and the neck of the funnel A cathode ray tube having an electron gun in the unit, four correction coils arranged symmetrically with respect to the X-axis and Y-axis of the cathode-ray tube on the side surface or the back side of the cathode ray tube, and components in two different directions of the external magnetic field And a drive circuit that converts an output signal of the magnetic orientation sensor into a current that flows through the correction coil, and the correction coil is configured to detect the cathode ray tube when viewed from behind. The first correction coil located in the upper left part, the second correction coil located in the lower left part, the third correction coil located in the upper right part, and the fourth correction coil located in the lower right part, Above One correction coil and the third correction coil partially overlap on the Y axis, and the second correction coil and the fourth correction coil partially overlap on the Y axis. It is characterized by.
[0017]
According to this configuration, the magnetic fields of the left and right correction coils contribute to the correction of the left and right areas of the screen, respectively, and the combined magnetic field of the portion where the left and right coils overlap contributes to the correction of the center upper and lower parts of the screen. Moreover, the conventional Z coil becomes unnecessary and the number of coils can be made four.
[0018]
According to a second aspect of the present invention, the first correction coil and the second correction coil generate a magnetic field in the same direction with respect to the cathode ray tube, and the third coil and the fourth coil Generates a magnetic field in the same direction with respect to the cathode ray tube, and the first correction coil and the second correction coil, and the third correction coil and the fourth correction coil are independent of each other. Is generated.
[0019]
With this configuration, since the magnetic fields generated by the upper and lower coils are in the same direction, the force exerted on the electron beam by the magnetic field is reversed between the upper part and the lower part of the screen, thereby correcting mislanding in the upper and lower parts of the screen.
[0020]
According to a third aspect of the present invention, the first correction coil and the second correction coil are connected in series, the third correction coil and the fourth correction coil are connected in series, The drive circuit includes a first drive circuit that supplies current to the first correction coil and the second correction coil, and a second drive circuit that supplies current to the third correction coil and the fourth correction coil. And a drive circuit.
[0021]
With this configuration, the first correction coil and the second correction coil, and the third correction coil and the fourth correction coil can generate magnetic fields independently of each other. Two drive circuits are sufficient.
[0022]
According to a fourth aspect of the present invention, the first to fourth correction coils are substantially elliptical and are arranged so that the major axis direction thereof is substantially parallel to the X axis.
[0023]
With this configuration, the first correction coil or the second correction coil and the third correction coil or the fourth correction coil can be easily overlapped on the Y axis.
[0024]
According to a fifth aspect of the present invention, the magnetic azimuth sensor includes a first sensor and a second sensor, and the first sensor is maximally deflected rightward in the X-axis direction when viewed from the panel side. The second sensor is arranged so that the highest sensitivity can be obtained in a direction substantially perpendicular to a straight line parallel to the trajectory of the electron beam at the time when the electron beam is deflected. It is arranged so that the highest sensitivity can be obtained in a direction substantially perpendicular to a straight line parallel to the orbit.
[0025]
According to this configuration, the magnetic azimuth sensor is installed so as to have a sensitivity peak in a direction perpendicular to the electron beam trajectory at the time of deflection on the left and right of the screen, and the landing deviation of the electron beam in all directions of the cathode ray tube and the output of the magnetic azimuth sensor Can be made similar.
[0026]
According to a sixth aspect of the present invention, the first sensor is parallel to the longitudinal direction of the first sensor and the trajectory of the electron beam when the horizontal deflection amount is deflected to the right in the X-axis direction from the panel side. The second sensor is arranged so that a straight line and the straight line parallel to the trajectory of the electron beam when deflected to the left in the X-axis direction are almost perpendicular. Are arranged in such a way.
[0027]
With this configuration, the first and second sensors can obtain the highest sensitivity in a direction substantially perpendicular to the trajectory of the electron beam at the time of maximum deflection in the X-axis direction.
[0028]
According to a seventh aspect of the present invention, the first sensor and the second sensor are arranged on a plane that intersects with the Y axis at a right angle.
[0029]
With this configuration, the X-axis direction component and the Z-axis direction component of geomagnetism can be detected efficiently.
[0030]
According to an eighth aspect of the present invention, an angle formed between the longitudinal direction of the first sensor and the Z axis and an angle formed between the longitudinal direction of the second sensor and the Z axis are 30 ° or more and 60 ° or less, respectively. It is.
[0031]
With this configuration, landing deviation due to geomagnetism can be corrected with a cathode ray tube having a maximum deflection angle of 60 ° to 120 ° in the horizontal direction.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0033]
FIG. 2 is a schematic view of the cathode ray tube apparatus of the present invention. In the
[0034]
FIG. 1 is a diagram showing an outline of the configuration of a geomagnetic correction device in the cathode ray tube device of the present invention. Four correction coils 1 to 4 are disposed on the back surface of the
[0035]
The first to fourth correction coils 1 to 4 are substantially elliptical and are arranged so that the major axis direction thereof is substantially parallel to the X axis. As shown in FIGS. 1 and 3, the first correction coil 1 and the third correction coil 3 partially overlap on the Y axis. The
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
When the
[0039]
The
[0040]
Among the four coils, the first correction coil 1 and the
[0041]
Next, the principle of correcting the landing deviation by the geomagnetic correction device according to the present invention will be described.
[0042]
FIG. 5 shows the orientation of the cathode ray tube, the output voltage of the first sensor 6 (curve 5a), the output voltage of the second sensor 7 (curve 5b), and the sum of the output voltages of both sensors (dashed curve 5c). It is a graph which shows a relationship.
[0043]
In FIG. 5, the output voltage of the
[0044]
On the other hand, the output voltage of the
[0045]
The sum of the output voltages of both sensors (curve 5c) is a curve that takes a peak value when the direction is 0 ° and 180 °, that is, when the cathode ray tube is placed in the north-south direction.
[0046]
FIG. 6 is a graph showing the relationship between the orientation of the cathode ray tube and the landing correction amount at the top of the screen due to the magnetic field generated by the first correction coil 1 and the third correction coil 3. Compared with FIG. 5, it can be seen that the change in the landing correction amount (curve 6a) at the upper right of the screen changes in proportion to the output of the
[0047]
When the landing correction curve at the top of the screen shown in FIG. 6 and the landing deviation curve at the top of the screen due to geomagnetism shown in FIG. 9 are compared, the sign is inverted for each of the top right, top left, and top center of the screen. You can see that That is, of the landing deviation due to geomagnetism, the upper right of the screen is canceled by the landing correction by the magnetic field of the first correction coil 1, and the upper left of the screen is canceled by the landing correction by the magnetic field of the third correction coil 3, and the upper center of the screen Is canceled by the landing correction by the combined magnetic field of the first correction coil 1 and the third correction coil 3.
[0048]
For the lower part of the screen, the landing deviation due to geomagnetism is the reverse of the landing deviation at the upper part of the screen. The direction of the magnetic field generated by the
[0049]
(Example)
Next, examples in which the effects of the present invention have been confirmed will be described. In the experiment, a cathode ray tube of 68 cm (29 inches) with a deflection angle of 90 ° was used.
[0050]
As shown in FIG. 3, the first correction coil 1 (or the second correction coil 2) and the third correction coil 3 (or the fourth correction coil 4) used in the present embodiment have a minor axis of 150 mm, It is an ellipse with a major axis of 300 mm and is wound 50 times with an enameled copper wire of 0.32 mmφ. The two coils overlap each other up to about 150 mm in the major axis direction.
[0051]
Sony Corporation MIU-212 was used for the magnetic orientation sensor. As shown in FIG. 4, the sensor was installed so that the angle γ formed by the Z axis and the longitudinal direction of each sensor was 45 °.
[0052]
The
[0053]
FIG. 7 shows the result of correcting the landing deviation during geomagnetism (30 μT) in Japan using the geomagnetism correcting apparatus having the above configuration. FIG. 7A shows the case where the cathode ray tube faces north, and FIG. 7B shows the case where it faces east. The landing deviation was limited to 7 μm (leftward) at the maximum.
[0054]
In the above, a case where a cathode ray tube having a deflection angle of 90 ° is used and two sensors are used in an orthogonal direction has been described. However, the present invention can cope with cathode ray tubes having various deflection angles by changing the relative angles of the two sensors. In FIG. 4, for example, in the case of 100 ° deflection (β = 100 °), the angle γ is (180 ° −100 °) / 2 = 40 °, and in the case of 110 ° deflection, the angle γ is (180 ° − 110 °) / 2 = 35 °. By changing the angle γ in the range of 60 ° to 30 °, it becomes possible to deal with a cathode ray tube whose deflection angle β is in the range of 60 ° to 120 °.
[0055]
The correction amount can be adjusted by adjusting the correction amounts on the left and right sides of the screen with the cathode ray tube facing north (0 °), east (90 °), south (180 °), and west (270 °). Well, it is not necessary to make the adjustment twice by changing the direction of the cathode ray tube as in the prior art. This is because the influence of the magnetic field of the first and second correction coils is dominant on the right side of the screen, and the influence of the magnetic field of the third and fourth correction coils is dominant on the left side of the screen. This is because it is not necessary to separate the influence of both coils by making the correction magnetic field of the coil zero. Ideally, the azimuth of the cathode ray tube is set to 45 ° or 225 ° to adjust the correction amount by the first and second correction coils, and the third and fourth azimuths at the azimuth of 135 ° or 315 ° are adjusted. It is preferable to adjust the correction amount by the correction coil. This is because, as shown in FIG. 5, the output of the magnetic azimuth sensor takes a peak value in each azimuth, so that the adjustment error becomes relatively small. However, as described above, even in the directions of 0 °, 90 °, 180 °, and 270 °, the output of the magnetic direction sensor takes a value close to the peak value, so that the adjustment error can be reduced.
[0056]
The example in which the four correction coils are arranged along the back surface of the funnel of the cathode ray tube has been described above. However, there are other correction coil arrangements that generate a magnetic field for correcting the landing movement in the X-axis direction on the screen. Various things are possible. As long as the direction of the magnetic field generated by the correction coil is not parallel to the trajectory of the electron beam deflected left and right, a force for moving the electron beam is generated. For example, the correction coil is arranged in a plane perpendicular to the Z axis, the correction coil is arranged on the upper surface portion and the lower surface portion of the cathode ray tube, or the left end portion of the left correction coil and the right end portion of the right correction coil. Are extended to the left and right side portions of the cathode ray tube, and the upper end portion of the upper correction coil and the lower end portion of the lower correction coil are extended to the upper surface portion and the lower surface portion of the cathode ray tube, respectively. be able to.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the landing deviation of the electron beam in all directions of the cathode ray tube and the output of the magnetic direction sensor can be in phase, and the effects of the left and right coils on the screen can be separated.
[0058]
Further, there is an advantageous effect that the gains of the left and right drive circuits can be adjusted simultaneously when the cathode ray tube is oriented in either the east-west direction or the north-south direction.
[0059]
Further, according to the present invention, by using the magnetic azimuth sensor at an angle of ± 30 ° to ± 60 ° symmetrically with respect to the cathode ray tube axis (Z axis) on the horizontal plane, the maximum deflection angle is from 60 ° to 120 ° horizontally. Landing shift due to geomagnetism can be corrected with this cathode ray tube.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of a geomagnetic correction device in a cathode ray tube device of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view of a cathode ray tube apparatus of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a correction coil according to the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a magnetic orientation sensor according to the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing the relationship between the orientation of a cathode ray tube and the output of a magnetic orientation sensor in the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing the relationship between the orientation of the cathode ray tube and the landing correction amount in the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a result of correction of landing deviation in the present invention;
(A) is a diagram showing the case where the cathode ray tube faces north
(B) is a diagram showing a case where the cathode ray tube faces east.
FIG. 8 is a graph showing electron beam landing characteristics due to geomagnetism in a cathode ray tube;
FIG. 9 is a diagram showing the relationship between the orientation of a 90 ° -deflected cathode ray tube and landing deviation at the top of the screen.
FIG. 10 is a diagram showing the relationship between the orientation of a 90 ° deflection cathode ray tube and the landing deviation at the bottom of the screen.
FIG. 11 is a schematic diagram of a conventional geomagnetic correction device.
FIG. 12 is a diagram showing the relationship between the direction of the cathode ray tube and the sensor output voltage in a conventional geomagnetic correction device;
FIG. 13 is a diagram showing the relationship between the direction of a cathode ray tube and a correction magnetic field in a conventional geomagnetic correction apparatus.
[Explanation of symbols]
1 First correction coil
2 Second correction coil
3 Third correction coil
4th correction coil
5 Magnetic direction sensor
6 First sensor
7 Second sensor
11 Drive circuit
12 First drive circuit
13 Second drive circuit
21 Cathode ray tube
22 Funnel
Claims (8)
前記陰極線管の側面部または背面部に前記陰極線管のX軸およびY軸について対称に配置された4つの補正コイルと、
外部磁界の異なる2つの方向の成分を感知する磁気方位センサと、
前記磁気方位センサの出力信号を前記補正コイルに流す電流に変換する駆動回路とを備え、
前記補正コイルは、前記陰極線管を背後から見たときに前記陰極線管の左上部に位置する第1の補正コイルと、左下部に位置する第2の補正コイルと、右上部に位置する第3の補正コイルと、右下部に位置する第4の補正コイルとからなり、
前記第1の補正コイルと前記第3の補正コイルとはY軸上において一部が重なり合っており、前記第2の補正コイルと前記第4の補正コイルとはY軸上において一部が重なり合っていることを特徴とする陰極線管装置。A cathode ray tube comprising a panel and a funnel forming an envelope, a phosphor surface formed on an inner surface of the panel, a color selection electrode provided opposite to the phosphor surface, and an electron gun provided in a neck portion of the funnel; ,
Four correction coils arranged symmetrically with respect to the X-axis and Y-axis of the cathode-ray tube on the side surface or the back surface of the cathode-ray tube;
A magnetic azimuth sensor for sensing components in two different directions of the external magnetic field;
A drive circuit that converts an output signal of the magnetic orientation sensor into a current that flows through the correction coil;
The correction coil includes a first correction coil located in the upper left portion of the cathode ray tube, a second correction coil located in the lower left portion, and a third position located in the upper right portion when the cathode ray tube is viewed from behind. And a fourth correction coil located at the lower right,
The first correction coil and the third correction coil partially overlap each other on the Y axis, and the second correction coil and the fourth correction coil partially overlap each other on the Y axis. A cathode ray tube device characterized by comprising:
前記第1の補正コイルおよび前記第2の補正コイルと、前記第3の補正コイルおよび前記第4の補正コイルとは、互いに独立に磁界を発生する、請求項1に記載の陰極線管装置。The first correction coil and the second correction coil generate a magnetic field in the same direction with respect to the cathode ray tube, and the third coil and the fourth coil have the same direction with respect to the cathode ray tube. Generates a magnetic field of
2. The cathode ray tube apparatus according to claim 1, wherein the first correction coil and the second correction coil, and the third correction coil and the fourth correction coil generate magnetic fields independently of each other.
前記駆動回路は、前記第1の補正コイルおよび前記第2の補正コイルに電流を供給する第1の駆動回路と、前記第3の補正コイルおよび前記第4の補正コイルに電流を供給する第2の駆動回路とを備える、請求項2に記載の陰極線管装置。The first correction coil and the second correction coil are connected in series, the third correction coil and the fourth correction coil are connected in series,
The drive circuit includes a first drive circuit that supplies current to the first correction coil and the second correction coil, and a second that supplies current to the third correction coil and the fourth correction coil. The cathode-ray tube apparatus according to claim 2, further comprising:
前記第1のセンサは、前記パネル側から見てX軸方向右側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道と平行な直線とほぼ直角な方向で最高感度が得られるように配置され、
前記第2のセンサは、同じくX軸方向左側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道と平行な直線とほぼ直角な方向で最高感度が得られるように配置されている、請求項1〜4のいずれかに記載の陰極線管装置。The magnetic direction sensor has a first sensor and a second sensor,
The first sensor is arranged so as to obtain the highest sensitivity in a direction substantially perpendicular to a straight line parallel to the trajectory of the electron beam when deflected to the right in the X-axis direction when viewed from the panel side.
The second sensor is also arranged so as to obtain the highest sensitivity in a direction substantially perpendicular to a straight line parallel to the trajectory of the electron beam when deflected to the left in the X-axis direction. 5. The cathode ray tube device according to any one of 4 above.
前記第2のセンサは、その長手方向と、X軸方向左側に最大に偏向された時における電子ビームの軌道と平行な直線とがほぼ直角をなすように配置されている、請求項5に記載の陰極線管装置。In the first sensor, the longitudinal direction thereof and the straight line parallel to the trajectory of the electron beam when the horizontal deflection amount is deflected to the right in the X-axis direction from the panel side are substantially perpendicular to each other. Arranged,
6. The second sensor according to claim 5, wherein the second sensor is arranged such that a longitudinal direction thereof and a straight line parallel to the trajectory of the electron beam when deflected to the left in the X-axis direction are substantially perpendicular to each other. Cathode ray tube device.
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