JP3805216B2 - 光snr測定装置、光送信装置および光通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光信号強度と光雑音強度との比(Signal to Noise Ratio:以下「SNR」という)の測定を行う光SNR測定装置、光SNR測定機能を備えた光送信装置および光SNR測定機能を備えた光送信装置を含んで構成される光通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信システムでは、光SNRは、ビット誤り率と密接な関係があり、システムのパフォーマンスを示す指標となっている。すなわち、光SNRは、光源出力低下、各種光デバイスの挿入損失増加、光増幅器劣化、伝送路損失増加などが生じると劣化する。したがって、光通信システムでは、光SNRを測定し監視することは重要な意味を持っている。
【0003】
最も一般的な光SNR測定方法は、光スペクトラムアナライザを用いて光信号の強度と近傍の雑音強度を測定し、その比を計算する方法である。近年では、伝送装置への組み込みを前提とした小型の光スペクトラムアナライザも市販されている。
【0004】
また、他の方法としては、例えば図6に示すように、光フィルタなどを用いて信号光と雑音光を分離して測定する方法も知られている。図6は、従来のSNR測定装置の構成例を示すブロック図である(特開平5−296831号公報参照)。
【0005】
以下、図6を参照して従来のSNR測定装置の概要を説明する。図6において、このSNR測定装置40は、分波器41と受光器42,43とSNR演算器44とを備えている。
【0006】
分波器41は、光入力を受けて、予め定められた波長の信号光とその信号光の波長以外の波長の雑音光とに波長分離する。信号光の強度は、受光器42にて電気信号に変換される。光雑音強度は、受光器43にて電気信号に変換される。光SNR演算器44では、受光器42および受光器43からの電気信号をそれぞれ受け、それらの電気信号の比に基づいてSNRを演算する。
【0007】
ここで、図6に示す構成による光SNR測定方法も光スペクトラムアナライザを用いる光SNR測定方法も本質的には同一である。いずれの方法でも、信号光と雑音光の波長が異なることを利用して信号光強度と光雑音強度の比を測定している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、測定光を信号光と雑音光とに分離する分波器あるいは分離して測定する光スペクトラムアナライザの性能は年々向上しているにもかかわらず、近年、光SNR測定が難しくなってきている。これには、次の2つ理由が考えられる。
【0009】
第一の理由は、波長多重伝送技術の発展に伴い、波長間隔が狭窄化してきたことである。例えば、図7は、高速光信号が狭間隔で波長多重された場合の光スペクトラム観測例である。図7では、40Gbit/sの光信号を0.8nm間隔に32波長配置した場合の光スペクトラムの一例が示されている。図7に示すように、光SNRを測定しようとする波長と隣接の波長とが近接している場合には、光スペクトラムアナライザあるいは分波器の分解能の制限によって光雑音強度を正確に測定することが難しい。また、波長間隔が極端に狭い場合には、光信号のスペクトルの裾が重なり、光スペクトラムアナライザの分解能によらず原理的に光雑音強度の測定ができないこともある。
【0010】
また、図8は、1つの波長で発光する光源を種光源として複数の光信号(キャリヤ)が狭間隔で発生される場合の光スペクトラム観測例を示す図である。ここで、図8では、12.5GHzの正弦波信号を光変調器に印加したときに得られる光スペクトルの測定例が示されている。図8に示すように、無変調光信号を12.5GHzの正弦波信号で変調すると、光周波数間隔12.5GHzすなわち光波長間隔0.1nmの複数のサイドモードが発生する。これらの各モードを狭帯域フィルタで抜き出すことによって、0.1nm間隔で並ぶ複数の波長(キャリヤ)を得ることができる。図8の場合には、7〜9波長のキャリヤが発生している。このような手法を用いることによって1つの波長で発光する光源を種光源として狭い波長間隔で並ぶ複数の光信号(キャリヤ)を得ることができる。しかし、図8からも明らかなように、キャリヤの裾が隣接キャリヤの裾と重なるために、各キャリヤの光SNRを知るために必要な光雑音レベルの直接測定が難しく、正確な光SNR測定が困難である。
【0011】
第二の理由は、波長当たりの変調速度が上昇してきたために、光信号のスペクトル広がりが無視できなくなったことである。分波器のフィルタ特性が急峻である場合、あるいは、光スペクトラムアナライザの分解能が高い場合には、光信号が分波フィルタ帯域あるいは光スペクトラムアナライザの単位分解能帯域に入らなくなるため、光信号強度を正確に測定することが困難になる。
【0012】
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、複数の光信号が狭い波長間隔で並ぶ場合でも簡単かつ高精度に光SNRを測定することができる光SNR測定装置、光SNR測定機能を備えた光送信装置および光SNR測定機能を備えた光送信装置を含んで構成される光通信システムを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明にかかる光SNR測定装置は、同一光源の出力光に所定の変調を施した変調光または該変調を施さない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、該変調光および該無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能な調整手段と、前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した該無変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するSNR算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、調整手段が、同一光源の出力光に所定の変調を施した変調光または当該変調を施さない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能となっている。光源の出力光に一般的な変調を施した変調光はダブルサイドバンド変調光である。このダブルサイドバンド変調光では、中央のキャリヤと両側のサイドバンド全体の光信号強度が情報の単位であり、無変調光の光信号強度で代表させることができる。一方、変調光と無変調光との強度は同じに調節されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。そこで、SNR算出手段では、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した無変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するようにしている。
【0015】
つぎの発明にかかる光SNR測定装置は、同一光源の出力光に所定の変調を施した変調光または該変調を施さない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、該変調光および該無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能な調整手段と、前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した該変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するSNR算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、調整手段が、同一光源の出力光に所定の変調を施した変調光または当該変調を施さない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能となっている。光源の出力光に一般的な変調を施した変調光はダブルサイドバンド変調光であるが、片方のサイドバンドを削除したシングルサイドバンド変調光も用いられ、さらにキャリヤも抑圧ないしは削除したシングルサイドバンド変調光も用いられる。キャリヤを抑圧ないしは削除したシングルサイドバンド変調光では、そのサイドバンドの強度が情報の単位である。一方、変調光と無変調光との強度は同じに調節されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。そこで、SNR算出手段では、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するようにしている。
【0017】
つぎの発明にかかる光SNR測定装置は、同一光源の出力光を周期信号で変調した変調光または該変調を行わない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、該変調光および該無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能な調整手段と、前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した該無変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するSNR算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、調整手段が、同一光源の出力光を周期信号で変調した変調光または該変調を行わない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能となっている。光源の出力光を正弦波信号や三角波信号などの周期信号で変調すると、複数のキャリヤが発生する。そして、各キャリヤの強度が等しい場合には、無変調光の光信号強度で代表させることができる。一方、変調光と無変調光との強度は同じに調節されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。そこで、SNR算出手段では、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した無変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するようにしている。
【0019】
つぎの発明にかかる光SNR測定装置は、同一光源の出力光を周期信号で変調した変調光または該変調を行わない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、該変調光および該無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能な調整手段と、前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した該変調光のキャリヤ成分における光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するSNR算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、調整手段が、同一光源の出力光を周期信号で変調した変調光または該変調を行わない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能となっている。光源の出力光を正弦波信号や三角波信号などの周期信号で変調すると、複数のキャリヤが発生する。しかし、各キャリヤの強度が等しくない場合には、無変調光の光信号強度で代表させることができない。一方、変調光と無変調光との強度は同じに調節されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。そこで、SNR算出手段では、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した変調光のキャリヤ成分における光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するようにしている。これによって、各キャリヤのSNRが求められる。
【0021】
つぎの発明にかかる光送信装置は、1以上の光源と、前記1以上の光源の出力光をデータ信号に従って変調する光変調器と、を備える光送信装置において、前記データ信号の前記光変調器への印加をオン・オフするオン・オフ手段と、前記オン・オフ手段のオン・オフ制御に従って前記光変調器が切り換えて出力する前記光源のうちの一の光源による変調光および該一の光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整し、または該一の光源による該光変調器の出力光強度と該一の光源による該光変調器への入力光強度との比が一定となるように調整する調整手段と、前記調整されたときに測定した該無変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するSNR算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、光送信装置には1以上の光源が具備され、光送信装置が備える光変調器は、オン・オフ手段がオン操作したときにデータ信号が印加され、変調光を出力し、オン・オフ手段がオフ操作したときは、無変調光を出力するようになっている。光変調器は、変調信号としてデータ信号が印加されると、ダブルサイドバンド変調光を出力する。オン・オフ手段のオン・オフ操作に従って光変調器が切り換えて出力する上記の1以上の光源のうちの一の光源による変調光および同一光源による無変調光との強度は、いずれかの調整手段によって等しくなるように調整されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。また、ダブルサイドバンド変調光では、中央のキャリヤと両側のサイドバンドとの全体光信号強度が情報の単位であり、無変調光の光信号強度で代表させることができる。そこで、SNR算出手段では、上記一の光源による変調光および同一光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した無変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するようにしている。
【0023】
つぎの発明にかかる光送信装置は、1以上の光源と、前記1以上の光源の出力光をデータ信号に従って変調する光変調器と、を備える光送信装置において、前記データ信号の前記光変調器への印加をオン・オフするオン・オフ手段と、前記オン・オフ手段のオン・オフ制御に従って前記光変調器が切り換えて出力する前記光源のうちの一の光源による変調光および該一の光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整し、または該一の光源による該光変調器の出力光強度と該一の光源による該光変調器への入力光強度との比が一定となるように調整する調整手段と、前記調整されたときに測定した該変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するSNR算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、光送信装置には1以上の光源が具備され、光送信装置が備える光変調器は、オン・オフ手段がオン操作したときにデータ信号が印加され、変調光を出力し、オン・オフ手段がオフ操作したときは、無変調光を出力するようになっている。光変調器は、変調信号としてデータ信号が印加されると、ダブルサイドバンド変調光を出力するが、片方のサイドバンドを削除したシングルサイドバンド変調光も用いられ、さらにキャリヤを抑圧ないしは削除したシングルサイドバンド変調光も用いられる。キャリヤを抑圧ないしは削除したシングルサイドバンド変調光では、そのサイドバンドの強度が情報の単位である。オン・オフ手段のオン・オフ操作に従って光変調器が切り換えて出力する上記の1以上の光源のうちの一の光源による変調光および同一光源による無変調光の強度は、いずれかの調整手段によって等しくなるように調整されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。そこで、SNR算出手段では、上記一の光源による変調光および同一光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するようにしている。
【0025】
つぎの発明にかかる光送信装置は、1以上の光源と、前記1以上の光源の出力光を周期信号に従って変調する光変調器と、を備える光送信装置において、前記周期信号の前記光変調器への印加をオン・オフするオン・オフ手段と、前記オン・オフ手段のオン・オフ制御に従って前記光変調器が切り換えて出力する前記光源のうちの一の光源による変調光および該一の光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整し、または該一の光源による該光変調器の出力光強度と該一の光源による該光変調器への入力光強度との比が一定となるように調整する調整手段と、前記調整されたときに測定した該無変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するSNR算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、光送信装置には1以上の光源が具備され、光送信装置が備える光変調器は、オン・オフ手段がオン操作したときに周期信号が印加され、変調光を出力し、オン・オフ手段がオフ操作したときは、無変調光を出力するようになっている。光変調器は、変調信号として正弦波信号や三角波信号などの周期信号が印加されると、複数のキャリヤを発生する。そして、各キャリヤの強度が等しい場合には、無変調光の光信号強度で代表させることができる。一方、オン・オフ手段のオン・オフ操作に従って光変調器が切り換えて出力する上記の1以上の光源のうちの一の光源による変調光および同一光源による無変調光の強度は、いずれかの調整手段によって等しくなるように調整されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。そこで、SNR算出手段では、上記一の光源による変調光および同一光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した無変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するようにしている。
【0027】
つぎの発明にかかる光送信装置は、1以上の光源と、前記1以上の光源の出力光を周期信号に従って変調する光変調器と、を備える光送信装置において、前記周期信号の前記光変調器への印加をオン・オフするオン・オフ手段と、前記オン・オフ手段のオン・オフ制御に従って前記光変調器が切り換えて出力する前記光源のうちの一の光源による変調光および該一の光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整し、または該一の光源による該光変調器の出力光強度と該一の光源による該光変調器への入力光強度との比が一定となるように調整する調整手段と、前記調整されたときに測定した該変調光のキャリヤ成分における光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するSNR算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、光送信装置には1以上の光源が具備され、光送信装置が備える光変調器は、オン・オフ手段がオン操作したときに周期信号が印加され、変調光を出力し、オン・オフ手段がオフ操作したときは、無変調光を出力するようになっている。光変調器は、変調信号として正弦波信号や三角波信号などの周期信号が印加されると、複数のキャリヤを発生する。しかし、各キャリヤの強度が等しくない場合には、無変調光の光信号強度で代表させることができない。一方、オン・オフ手段のオン・オフ操作に従って光変調器が切り換えて出力する上記の1以上の光源のうちの一の光源による変調光および同一光源による無変調光の強度は、いずれかの調整手段によって等しくなるように調整されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。そこで、SNR算出手段では、上記一の光源による変調光および同一光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した変調光のキャリヤ成分における光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するようにしている。これによって、各キャリヤのSNRが求められる。
【0029】
つぎの発明にかかる光送信装置は、上記の発明において、前記調整手段は、前記光変調器が出力する前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように該光変調器への印加バイアスを制御するバイアス制御手段であることを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、バイアス制御手段が、光変調器の出力光のレベルをモニタすることによって、変調器が出力する変調光と無変調光との強度が等しくなるように、光変調器への印加バイアスを制御するようにしている。
【0031】
つぎの発明にかかる光送信装置は、上記の発明において、前記調整手段は、前記光変調器の出力光強度と該光変調器への入力光強度との比が一定となるように該光変調器への印加バイアスを制御するバイアス制御手段であることを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、バイアス制御手段が、光変調器の入出力光のレベルをモニタすることによって、光変調器の出力光の強度と入力光の強度との比が一定となるように、つまり、光変調器の挿入損失が一定となるように光変調器への印加バイアスを制御するようにしている。
【0033】
つぎの発明にかかる光通信システムは、上記の発明における光送信装置を1つ以上用いることを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、光通信システムが、SNR測定機能を備えた光送信装置を1つ以上用いて構成される。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光SNR測定装置、光送信装置および光通信システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0036】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1であるSNR測定機能を備えた光送信装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すSNR測定回路の構成を示すブロック図である。図3は、図1に示す光送信装置における光SNR測定動作を説明する図である。
【0037】
図1において、この光送信装置は、1つの波長で発光する光源1と、光源1から発せられた光信号が入力する光変調器2と、変調信号が印加される入力端子3と、入力端子3に印加される変調信号に従って光変調器2を駆動する光変調器ドライバ4と、入力端子3に印加される変調信号が光変調器ドライバ4に入力されるのを必要に応じてオン・オフするスイッチ5と、光変調器2から出力される光信号を2分岐する光分岐器6と、光分岐器6が出力する一方の分岐光を電気信号に変換する受光器7と、受光器7の出力レベルに応じて光変調器2に印加するバイアス電圧を発生するバイアス制御回路8と、バイアス制御回路8が出力した制御信号を光変調器2に印加するバイアス印加回路9及び終端器10と、光分岐器6が出力する他方の分岐光を増幅する光増幅器11と、光増幅器11から出力される光信号を2分岐する光分岐器12と、光分岐器12が出力する一方の分岐光を受けて光SNRを測定する光SNR測定回路13とを備えている。なお、光分岐器12が出力する他方の分岐光は、当該光送信装置の送信光となる。
【0038】
光源1には、半導体レーザなどによって実現される。光変調器2には、LiNbO3などを用いたマッハツェンダー型変調器、半導体を用いた吸収型変調器(EA変調器)などによって実現される。入力端子3に印加される変調信号は、データ信号または周期信号である。周期信号は、正弦波信号、矩形波信号や三角波信号などである。
【0039】
スイッチ5は、光変調器2に印加する変調信号をオン/オフできればよい。また、図1では、光変調器ドライバ4への変調信号入力をオン/オフするようにしているが、光変調器ドライバ4の電源をオン/オフすることによっても、光変調器2に印加する変調信号をオン/オフすることができる。この場合には、スイッチ5を省略することができる。
【0040】
光分岐器6,12には、光カプラなどによって実現できる。受光器7には、フォトダイオード(PD)、アバランシェフォトダイオード(APD)など光信号を電気信号に変換するデバイスによって実現される。
【0041】
バイアス制御回路8は、受光器7が検出する光信号レベルをモニタし、光変調器2から出力される光信号の強度が一定となるように、バイアス印加回路9を介して光変調器2に印加するバイアス電圧をコントロールする。これは、スイッチ5の設定によって、光変調器2に印加される変調信号が「断」される場合もあるが、その場合であっても同様である。なお、バイアス印加回路9には、一般にバイアスTと呼ばれる部品によって実現される。
【0042】
光SNR測定回路13は、光スペクトラムアナライザを用いて構成することも可能であるが、この実施の形態1では、図2に示すように、光フィルタを用いて構成している。図2において、光SNR測定回路13は、光分岐器12の一方の分岐光を2分岐する光分岐器21と、光分岐器21が出力する一方の分岐光から特定波長成分光/帯域光を取り出す光バンドパスフィルタ22と、光バンドパスフィルタ22の出力光強度を検出する受光器23と、光分岐器21が出力する他方の分岐光から特定波長成分光/帯域光を取り出す光バンドパスフィルタ24と、光バンドパスフィルタ24の出力光強度を検出する受光器25と、受光器23の出力と受光器25の出力とに基づいてSNRを求めるSNR演算器26とを備えている。
【0043】
光分岐器21には、光カプラなどによって実現される。受光器23,25には、フォトダイオード(PD)、アバランシェフォトダイオード(APD)など光信号を電気信号に変換するデバイスを用いることができる。光分岐器21と受光器23,25とは、全体として光強度測定手段を構成している。光バンドパスフィルタ22,24の通過波長/通過帯域を異ならせることによって、例えば、光分岐器21→光バンドパスフィルタ22→受光器23の経路で目的とする光信号の強度が検出され、光分岐器21→光バンドパスフィルタ24→受光器25の経路で光雑音強度が検出される。
【0044】
つぎに、以上の構成を有する光送信装置における光SNRの測定動作を説明する。なお、ここでは、変調信号として周期信号を用いる場合を説明する。図1において、スイッチ5がオンしている状態で入力端子3に周期信号が入力されると、光変調器2からは複数のキャリヤが出力される。例えば、12.5GHzの正弦波信号が入力端子3に入力されると、図8に示したように、光周波数間隔12.5GHz、すなわち波長間隔0.1nmの複数の線スペクトル(キャリヤ)が発生する。このスペクトルを抜き出すことによって、複数の波長を取り出すこともできる。
【0045】
ところが、図8から明らかなように、多くのキャリヤが狭波長間隔で発生している場合には、キャリヤの裾が隣接キャリヤの裾と重なるために、各キャリヤの光SNRを知るのに必要な光雑音強度を直接測定することは難しい。一方、光SNRの測定で最も重要な要素は、雑音発生源となる光増幅器11である。光増幅器11が発生する雑音の量は、光増幅器11へ入力される光強度と光増幅器11の利得とによって決定される。特に、光増幅器11に入力される光強度が支配的なパラメータとなる。
【0046】
そこで、この実施の形態1では、スイッチ5によって光変調器2に印加される変調信号をオン/オフできるようにし、光変調器2から変調光信号と無変調光信号とが取り出せるようにしている。また、バイアス制御回路8によって変調光信号と無変調光信号との強度が等しくなるようにしている。
【0047】
図3(a)は、スイッチ5をオフしたとき、つまり無変調光信号の光信号強度と光雑音強度を示している。図3(a)に示すように、無変調光信号の場合には、1波長成分の線スペクトルのみが得られ、また明確な光雑音強度が得られるので、SNR演算器26での光SNR測定は比較的容易である。
【0048】
一方、図3(b)は、入力端子3に周期信号を入力し、スイッチ5をオンしたとき、つまりマルチキャリヤ変調光信号の光スペクトラム例を示している。図3(b)では、20本の線スペクトル(キャリヤ)が発生している。バイアス制御回路8によって光変調器2を出力される光強度、すなわち光増幅器11に入力される光強度が一定となるように保たれているので、図3(b)における光雑音強度は、図3(a)における光雑音強度と同じである。したがって、各キャリヤの強度が正確に推測できない場合には、図3(a)における光雑音強度と、図3(b)における各光キャリヤの強度との比から、各光キャリヤの光SNRを計算することができる。
【0049】
ここで、図3(b)に示すように、強度が等しい20本のキャリヤが発生している場合には、1本1本の光強度は、図3(a)における光信号強度の1/20(−13dB)となっている。したがって、図3(b)における各光キャリヤの光SNRは、図3(a)の無変調時の光SNRの1/20(−13dBダウン)となることがわかる。この例のように、各キャリヤの強度が正確に推測できる場合には、スイッチ5をオフした場合の光SNR測定結果のみから、各キャリヤの光SNRを算出することもできる。この場合には、スイッチ5をオフした状態の光SNRを測定すればよいので、光バンドパスフィルタ22,24の実現は容易である。
【0050】
このように、1つの光源の光信号を周期信号によってマルチキャリヤ化する光送信装置において、マルチキャリヤ化の前後でノイズレベルが変化しないようにしているので、マルチキャリヤ化前のSNR(ここではCNR)からマルチキャリヤ化後のSNRを簡単に、かつ精度よく測定することができる。
【0051】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2であるSNR測定機能を備えた光送信装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態2では、図1に示した構成において、光源1と光変調器2との間に、光分岐器31と受光器32とが設けられ、それに伴い符号を変えたバイアス制御回路33が設けられている。
【0052】
光分岐器31は、光源1の出力光を光変調器2と受光器32とに2分岐する。光分岐器31には、光カプラなどによって実現される。受光器32は、光分岐器31からの分岐光を電気信号に変換してバイアス制御回路33に出力する。受光器32には、フォトダイオード(PD)、アバランシェフォトダイオード(APD)などによって実現される。
【0053】
バイアス制御回路33は、受光器7が検出した光強度と受光器32が検出した光強度との比が一定となるように光変調器2に印加するバイアスを制御するようになっている。その結果、実施の形態1と同様に、光変調器2が出力する変調光と無変調光との強度が等しくなるように制御されるので、この実施の形態2でも光SNRの測定動作は、実施の形態1と同様に行われる。
【0054】
この実施の形態2では、バイアス制御回路33が光変調器2の挿入損失が一定となるようにバイアス電圧を制御するので、スイッチ5をオフしたときに測定される光SNRとスイッチ5をオンしたときに測定される光SNRとを等しくすることができる。
【0055】
したがって、この実施の形態2によれば、光源の出力光強度が変化するとき、光源が複数あるとき、光源が変調器と物理的に離れた場所にあるときなどで用いるのに好適な光送信装置を提供することができる。
【0056】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3では、図1または図4に示した光送信装置において、変調信号としてデータ信号を用いる場合の光SNR測定を説明する。図5は、データ信号を用いる場合の光SNR測定を説明する図である。
【0057】
図1または図4において、スイッチ5をオンにして入力端子3にRZ(Return to Zero)符号形式のデータ信号を印加すると、光変調器2は、キャリヤの両側にサイドバンドがあるダブルサイドバンドの変調光を出力する。片方のサイドバンドを削除することによって、シングルサイドバンドの変調光が得られる。この場合、キャリヤは、抑圧ないしは削除される場合がある。
【0058】
図5(a)は、ダブルサイドバンド変調光のスペクトルの一例を示している。図5(b)は、無変調光のスペクトルである。図5(a)において、スペクトル中央のピーク光51がキャリヤ、両側にあるピーク光52,53がサイドバンドである。
【0059】
ここで、例えば、スペクトル中央のキャリヤ51の光SNRを測定する必要がある場合、スペクトル中央付近における光雑音強度を知る必要がある。しかし、図5(a)で確認される通り、変調信号のスペクトルは原理的に広がりを持っているので、スペクトル中央近傍の雑音光強度を直接測定することは不可能である。
【0060】
図5(b)に示した無変調光のスペクトルは、スイッチ5をオフとすることによって得られる。このとき、スペクトルは狭くなるので、スペクトル中央付近の光雑音強度を測定することは容易となる。光変調器2を出力される光強度が、図5(a)の場合も図5(b)の場合と等しくなるようにバイアス制御回路8が作動するので、図5(a)の光雑音強度と図5(b)の光雑音強度とは等しい。したがって、困難な図5(a)の測定を、容易な図5(b)の測定によって代用することができる。
【0061】
つまり、ダブルサイドバンド変調光の光信号強度は、キャリヤ51と両側にあるサイドバンド52,53とのトータルでの光強度であるが、このトータルでの光強度が情報の単位であるので、その光強度は、無変調時の光信号強度で代表することができる。したがって、ダブルサイドバンド変調光のSNR測定は、無変調時の光信号強度と光雑音強度とを用いて行うことができる。
【0062】
一方、図5(a)において、シングルサイドバンド変調光の光信号強度は、スペクトル中央のキャリヤ51と両側にあるサイドバンド52,53の一方とのトータルでの光強度である。スペクトル中央のキャリヤ51が抑圧ないは削除される場合には、図5(a)のサイドバンド52,53の一方の光信号強度が、情報の単位となる。したがって、キャリヤを含まないシングルサイドバンド変調光でのSNRは、図5(a)のサイドバンド52,53の一方の光信号強度と図5(b)の光雑音強度とから求められる。
【0063】
このように、ダブルサイドバンド変調光やシングルサイドバンド変調光においても、簡単に、かつ精度良く光SNRの測定を行うことができる。したがって、上述した光SNR測定機能を備えた光送信装置を含んで構成される狭波長間隔波長多重の光通信システムとすれば、光送信装置の自己監視機能を用いて、光信号品質の監視が行えるようになる。
【0064】
なお、実施の形態1では、変調光と無変調光の強度を等しくするためにバイアス制御回路8を用いたが、これに限らず、例えば、光変調器に可変光減衰器を設け、光変調器の出力光レベルをモニタする制御回路によって可変光減衰器を制御するようにしてもよい。
【0065】
また、実施の形態2では、光変調器の入出力比を一定にするためにバイアス制御回路33を用いたが、これに限らず、例えば、光変調器に可変光減衰器を設け、光変調器の入出力光レベルをモニタする制御回路によって可変光減衰器を制御するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、調整手段が、同一光源の出力光に所定の変調を施した変調光または当該変調を施さない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能となっている。光源の出力光に一般的な変調を施した変調光はダブルサイドバンド変調光である。このダブルサイドバンド変調光では、中央のキャリヤと両側のサイドバンド全体の光信号強度が情報の単位であり、無変調光の光信号強度で代表させることができる。一方、変調光と無変調光との強度は同じに調節されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。したがって、SNR算出手段では、変調光(ダブルサイドバンド変調光)および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した無変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光(ダブルサイドバンド変調光)のSNRを算出することができる。
【0067】
つぎの発明によれば、調整手段が、同一光源の出力光に所定の変調を施した変調光または当該変調を施さない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能となっている。光源の出力光に一般的な変調を施した変調光はダブルサイドバンド変調光であるが、片方のサイドバンドを削除したシングルサイドバンド変調光も用いられ、さらにキャリヤも抑圧ないしは削除したシングルサイドバンド変調光も用いられる。キャリヤを抑圧ないしは削除したシングルサイドバンド変調光では、そのサイドバンドの強度が情報の単位である。一方、変調光と無変調光との強度は同じに調節されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。したがって、SNR算出手段では、変調光(シングルサイドバンド変調光)および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した変調光(シングルサイドバンド変調光)の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光(シングルサイドバンド変調光)のSNRを算出することができる。
【0068】
つぎの発明によれば、調整手段が、同一光源の出力光を周期信号で変調した変調光または該変調を行わない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能となっている。光源の出力光を正弦波信号や三角波信号などの周期信号で変調すると、複数のキャリヤが発生する。そして、各キャリヤの強度が等しい場合には、無変調光の光信号強度で代表させることができる。一方、変調光と無変調光との強度は同じに調節されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。したがって、SNR算出手段では、変調光(マルチキャリヤ変調光)および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した無変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光(マルチキャリヤ変調光)のSNRを算出することができる。
【0069】
つぎの発明によれば、調整手段が、同一光源の出力光を周期信号で変調した変調光または該変調を行わない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、変調光および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能となっている。光源の出力光を正弦波信号や三角波信号などの周期信号で変調すると、複数のキャリヤが発生する。しかし、各キャリヤの強度が等しくない場合には、無変調光の光信号強度で代表させることができない。一方、変調光と無変調光との強度は同じに調節されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。したがって、SNR算出手段では、変調光(マルチキャリヤ変調光)および無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した変調光(マルチキャリヤ変調光)のキャリヤ成分における光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光(マルチキャリヤ変調光)のキャリヤ毎のSNRを算出することができる。
【0070】
つぎの発明によれば、光送信装置には1以上の光源が具備され、光送信装置が備える光変調器は、オン・オフ手段がオン操作したときにデータ信号が印加され、変調光を出力し、オン・オフ手段がオフ操作したときは、無変調光を出力するようになっている。光変調器は、変調信号としてデータ信号が印加されると、ダブルサイドバンド変調光を出力する。オン・オフ手段のオン・オフ操作に従って光変調器が切り換えて出力する上記の1以上の光源のうちの一の光源による変調光および同一光源による無変調光の強度は、いずれかの調整手段によって等しくなるように調整されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。また、ダブルサイドバンド変調光では、その光信号強度を無変調光の光信号強度で代表させることができる。したがって、SNR算出手段では、上記一の光源による変調光(ダブルサイドバンド変調光)および同一光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した無変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光(ダブルサイドバンド変調光)のSNRを算出することができる。
【0071】
つぎの発明によれば、光送信装置には1以上の光源が具備され、光送信装置が備える光変調器は、オン・オフ手段がオン操作したときにデータ信号が印加され、変調光を出力し、オン・オフ手段がオフ操作したときは、無変調光を出力するようになっている。光変調器は、変調信号としてデータ信号が印加されると、ダブルサイドバンド変調光を出力するが、片方のサイドバンドを削除したシングルサイドバンド変調光も用いられ、さらにキャリヤを抑圧ないしは削除したシングルサイドバンド変調光も用いられる。キャリヤを抑圧ないしは削除したシングルサイドバンド変調光では、そのサイドバンドの強度が情報の単位である。オン・オフ手段のオン・オフ操作に従って光変調器が切り換えて出力する上記の1以上の光源のうちの一の光源による変調光および同一光源による無変調光の強度は、いずれかの調整手段によって等しくなるように調整されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。したがって、SNR算出手段では、上記一の光源による変調光(シングルサイドバンド変調光)および同一光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した変調光(シングルサイドバンド変調光)の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光(シングルサイドバンド変調光)のSNRを算出することができる。
【0072】
つぎの発明によれば、送信装置には1以上の光源が具備され、光送信装置が備える光変調器は、オン・オフ手段がオン操作したときに周期信号が印加され、変調光を出力し、オン・オフ手段がオフ操作したときは、無変調光を出力するようになっている。光変調器は、変調信号として周期信号が印加されると、複数のキャリヤを発生する。そして、各キャリヤの強度が等しい場合には、無変調光の光信号強度で代表させることができる。一方、オン・オフ手段のオン・オフ操作に従って光変調器が切り換えて出力する上記の1以上の光源のうちの一の光源による変調光および同一光源による無変調光の強度は、いずれかの調整手段によって等しくなるように調整されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。したがって、SNR算出手段では、上記一の光源による変調光(マルチキャリヤ変調光)および同一光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した無変調光の光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光(マルチキャリヤ変調光)のSNRを算出することができる。
【0073】
つぎの発明によれば、光送信装置には1以上の光源が具備され、光送信装置が備える光変調器は、オン・オフ手段がオン操作したときに周期信号が印加され、変調光を出力し、オン・オフ手段がオフ操作したときは、無変調光を出力するようになっている。光変調器は、変調信号として周期信号が印加されると、複数のキャリヤを発生する。しかし、各キャリヤの強度が等しくない場合には、無変調光の光信号強度で代表させることができない。一方、オン・オフ手段のオン・オフ操作に従って光変調器が切り換えて出力する上記の1以上の光源のうちの一の光源による変調光および同一光源による無変調光との強度は、いずれかの調整手段によって等しくなるように調整されているので、変調前後での光雑音レベルは同じである。したがって、SNR算出手段では、上記一の光源による変調光(マルチキャリヤ変調光)および同一光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した変調光(マルチキャリヤ変調光)のキャリヤ成分における光信号強度と、同様に調整されたときに測定した無変調光の光雑音強度と、に基づいて、変調光(マルチキャリヤ変調光)のキャリヤ毎のSNRを算出することができる。
【0074】
つぎの発明によれば、バイアス制御手段が、光変調器の出力光のレベルをモニタすることによって、変調器が出力する変調光と無変調光との強度が等しくなるように、光変調器への印加バイアスを制御することができる。
【0075】
つぎの発明によれば、バイアス制御手段が、光変調器の入出力光のレベルをモニタすることによって、光変調器の挿入損失が一定となるように光変調器への印加バイアスを制御することができるので、光源の出力光強度が変化する場合や、複数の光源から光変調器に入力される光信号強度が一定でない場合、光源と変調器が物理的に離れている場合などでも、正確な光SNR測定を行うことができる。
【0076】
つぎの発明によれば、光通信システムが、SNR測定機能を備えた光送信装置を1つ以上用いて構成されるので、光SNR監視を容易に実現することができる。また、光送信装置はマルチキャリヤ変調光を出力できるので、正確な光SNRのモニタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるSNR測定機能を備えた光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示した光SNR測定回路の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示した光送信装置における光SNR測定動作を説明する図であり、(a)は光変調器への変調信号(周期信号)断時(スイッチオフ時)の光スペクトラム観測例を示し、(b)は光変調器への変調信号(周期信号)入力時(スイッチオン時)の光スペクトラム観測例を示す。
【図4】 この発明の実施の形態2であるSNR測定機能を備えた光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 図1または図4に示す光送信装置において、変調信号としてデータ信号を用いる場合の光SNR測定を説明する図であり、(a)は光変調器への変調信号(データ信号)入力時(スイッチオン時)の光スペクトラム観測例を示し、(b)は光変調器への変調信号(データ信号)断時(スイッチオフ時)の光スペクトラム観測例を示す。
【図6】 従来の光SNR測定装置の構成例を示すブロック図である。
【図7】 高速光信号が狭間隔で波長多重された場合の光スペクトラム観測例を示す図である。
【図8】 1つの波長で発光する光源を種光源として複数のキャリヤが狭間隔で発生される場合の光スペクトラム観測例を示す図である。
【符号の説明】
1 光源、2 光変調器、3 入力端子、4 光変調器ドライバ、5 スイッチ、6,12,21,31 光分岐器、7,23,25,32 受光器、8,33 バイアス制御回路、9 バイアス印加回路、10 終端器、11 光増幅器、13 光SNR測定回路、22,24 光バンドパスフィルタ、26 光SNR演算器。
Claims (11)
- 同一光源の出力光に所定の変調を施した変調光または該変調を施さない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、該変調光および該無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能な調整手段と、
前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した該無変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するSNR算出手段と、
を備えたことを特徴とする光SNR測定装置。 - 同一光源の出力光に所定の変調を施した変調光または該変調を施さない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、該変調光および該無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能な調整手段と、
前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した該変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するSNR算出手段と、
を備えたことを特徴とする光SNR測定装置。 - 同一光源の出力光を周期信号で変調した変調光または該変調を行わない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、該変調光および該無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能な調整手段と、
前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した該無変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するSNR算出手段と、
を備えたことを特徴とする光SNR測定装置。 - 同一光源の出力光を周期信号で変調した変調光または該変調を行わない無変調光のいずれか一方の出力が切換出力可能であり、かつ、該変調光および該無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整可能な調整手段と、
前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整されたときに測定した該変調光のキャリヤ成分における光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するSNR算出手段と、
を備えたことを特徴とする光SNR測定装置。 - 1以上の光源と、前記1以上の光源の出力光をデータ信号に従って変調する光変調器と、を備える光送信装置において、
前記データ信号の前記光変調器への印加をオン・オフするオン・オフ手段と、
前記オン・オフ手段のオン・オフ制御に従って前記光変調器が切り換えて出力する前記光源のうちの一の光源による変調光および該一の光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整し、または該一の光源による該光変調器の出力光強度と該一の光源による該光変調器への入力光強度との比が一定となるように調整する調整手段と、
前記調整されたときに測定した該無変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するSNR算出手段と、
を備えたことを特徴とする光送信装置。 - 1以上の光源と、前記1以上の光源の出力光をデータ信号に従って変調する光変調器と、を備える光送信装置において、
前記データ信号の前記光変調器への印加をオン・オフするオン・オフ手段と、
前記オン・オフ手段のオン・オフ制御に従って前記光変調器が切り換えて出力する前記光源のうちの一の光源による変調光および該一の光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整し、または該一の光源による該光変調器の出力光強度と該一の光源による該光変調器への入力光強度との比が一定となるように調整する調整手段と、
前記調整されたときに測定した該変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光の所定波長帯におけるSNRを算出するSNR算出手段と、
を備えたことを特徴とする光送信装置。 - 1以上の光源と、前記1以上の光源の出力光を周期信号に従って変調する光変調器と、を備える光送信装置において、
前記周期信号の前記光変調器への印加をオン・オフするオン・オフ手段と、
前記オン・オフ手段のオン・オフ制御に従って前記光変調器が切り換えて出力する前記光源のうちの一の光源による変調光および該一の光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整し、または該一の光源による該光変調器の出力光強度と該一の光源による該光変調器への入力光強度との比が一定となるように調整する調整手段と、
前記調整されたときに測定した該無変調光の光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するSNR算出手段と、
を備えたことを特徴とする光送信装置。 - 1以上の光源と、前記1以上の光源の出力光を周期信号に従って変調する光変調器と、を備える光送信装置において、
前記周期信号の前記光変調器への印加をオン・オフするオン・オフ手段と、
前記オン・オフ手段のオン・オフ制御に従って前記光変調器が切り換えて出力する前記光源のうちの一の光源による変調光および該一の光源による無変調光の各出力強度が同一強度となるように調整し、または該一の光源による該光変調器の出力光強度と該一の光源による該光変調器への入力光強度との比が一定となるように調整する調整手段と、
前記調整されたときに測定した該変調光のキャリヤ成分における光信号強度と、該調整されたときに測定した該無変調光の光雑音強度と、に基づいて、該変調光のキャリヤ成分におけるSNRを算出するSNR算出手段と、
を備えたことを特徴とする光送信装置。 - 前記調整手段は、前記光変調器が出力する前記変調光および前記無変調光の各出力強度が同一強度となるように該光変調器への印加バイアスを制御するバイアス制御手段であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の光送信装置。
- 前記調整手段は、前記光変調器の出力光強度と該光変調器への入力光強度との比が一定となるように該光変調器への印加バイアスを制御するバイアス制御手段であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の光送信装置。
- 請求項5〜10のいずれか一つに記載の光送信装置を1つ以上用いることを特徴とする光通信システム。
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