JP3804643B2 - オーディオディスク及びオーディオ信号のデコード装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーディオディスク及びそのディスクに記録されたデータのデコード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のオーディオ再生用光ディスクとしてはCD(コンパクトディスク)が知られている。また、CDより高密度な光ディスクとしてDVD(デジタルビデオディスク)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、DVD(以下、DVD−ビデオ)ではビデオ信号が主、オーディオ信号が従として記録されるので、次のような問題点がある。
(1)オーディオ信号がビデオ信号と一体化されており、オーディオ信号の記録容量が少ない。
(2)オーディオ信号の時間を管理することができない。
(3)曲名などの簡単な文字情報を取り出すことができない。
【0004】
また、ビデオに比べて、オーディオのユーザは使い方の層が幅広いので、CDのようにTOC(Table Of Contents)の領域を設けることにより簡易な再生方法が求められる。しかしながら、DVD−ビデオでは、ナビゲーションコントロールパック(CONTパック)と複数のビデオ(V)パック及びオーディオ(A)パックによりビデオコンテンツブロックユニットを構成してV、Aパックの再生などをCONTパックにより制御するので、オーディオ信号を主として記録しようとしてもユーザにとって簡易に再生することができず、使い勝手が悪いという問題点がある。
【0005】
また、DVD−ビデオでは、時間管理をビデオフレーム単位でのみ行うので、オーディオ信号を主として記録しようとしても、ビデオに比べてオーディオ信号は連続性が重要であるので実時間の管理が困難であるという問題点がある。
【0006】
そこで、本発明は、オーディオ信号を主として記録する場合にユーザにとって簡易に再生することができて使い勝手がよく、また、実時間の管理を簡単にすることができるデータを記録したオーディオディスク及びそのデータのデコード装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、以下の1)及び2)に記載の手段より成る。
すなわち、
1)補助信号の記録領域と、主信号の記録領域とが連続して配置されて前記主信号の記録領域に、
アナログ音声信号がマルチチャネルのLFEチャネルを除く前方チャネルグループである第1のチャネルグループと、LFEチャネルを含む後方チャネルグループである第2のチャネルグループとにそれぞれ割り当てられて第1のチャネルグループと第2のチャネルグループ毎に異なるビット数及びサンプリング周波数で量子化されると共に前記第2のチャネルグループのチャネルに対して共通のビットシフト量でアップ方向にビットシフトされると共に前記ビットシフト量分ワード長を削減された状態の各デジタル音声信号として記録されるオーディオパックであって、前記オーディオパックの内部に設けられたプライベートヘッダにデジタル音声信号の第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネル毎の量子化ビット数及びサンプリング周波数と、前記第2のチャネルグループのチャネルに対する共通のビットシフト量と、前記割り当てられた第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネルをそれぞれ特定するチャネル割り当て情報とが記録されるオーディオパックと、
前記オーディオパックからなるオーディオエリアと、
前記オーディオエリアの管理情報エリアであって、前記オーディオエリアに記録されているデジタル音声信号の第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネル毎の量子化ビット数及びサンプリング周波数と、前記第2のチャネルグループのチャネルに対する共通のビットシフト量と、前記割り当てられた第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネルをそれぞれ特定するチャネル割り当て情報とが記録される管理情報エリア(ATSI)と、
を所定のフォーマットにより記録したオーディオディスク。
2)請求項1記載のオーディオディスクに記録されたオーディオ信号をデコードするデコード装置であって、
前記オーディオパックの所定の領域または/および前記管理情報エリアに記録されているデジタル音声信号のLFEチャネルを除く前方チャネルグループである第1のチャネルグループと、LFEチャネルを含む後方チャネルグループである第2のチャネルグループのチャネル毎の量子化ビット数及びサンプリング周波数と、前記第2のチャネルグループのチャネルに対する共通のビットシフト量と、前記割り当てられた第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネルをそれぞれ特定するチャネル割り当て情報とに基づいて、前記オーディオパックに記録されている第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネルのデジタル音声信号をデコードする手段を、
有するオーディオ信号のデコード装置。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1はDVD−ビデオのフォーマットと、参考例としてのDVD−オーディオのフォーマットの説明図、図2は図1のオーディオマネージャ(AMG)のフォーマットを詳しく示す説明図、図3は図1のオーディオタイトルセット(ATS)のフォーマットを詳しく示す説明図、図4は図2のオーディオマネージャインフォメーション(AMGI)のフォーマットを詳しく示す説明図、図5は図4のオーディオタイトルセット・アトリビュートテーブル(ATS−ATRT)のフォーマットを詳しく示す説明図、図6は図5のオーディオタイトルセット・アトリビュートデータ(ATS−ATR)のフォーマットを詳しく示す説明図、図7は図3のオーディオタイトルセットインフォメーション(ATSI)のフォーマットを詳しく示す説明図、図8は図7のオーディオタイトルセットインフォメーション・マネージメントテーブル(ATSI−MAT)のフォーマットを詳しく示す説明図、図9は図8のオーディオタイトルセットメニュー・オーディオストリーム・アトリビュートデータ(ATSM−AST−ATR)を詳しく示す説明図、図10は図8のオーディオタイトルセット・オーディオストリーム・アトリビュートテーブル(ATS−AST−ATRT)のフォーマットを詳しく示す説明図、図11は図10の各オーディオストリームのアトリビュートデータ(ATS−AST−ATR)を詳しく示す説明図である。
【0009】
また、図12は図1のオーディオコンテンツブロックユニット(ACBU)を示す説明図、図13は図12のオーディオパックとビデオパックのフォーマットを詳しく示す説明図、図14は図12のオーディオコントロール(A−CONT)パックのフォーマットを詳しく示す説明図、図15は図14のオーディオキャラクタディスプレイ(ACD)エリアのフォーマットを詳しく示す説明図、図16は図15のネームスペース情報により表示される例を示す説明図、図17は図14のオーディオサーチデータ(ASD)エリアのフォーマットを詳しく示す説明図、図18は図1のオーディオコンテンツブロックユニットの変形例を示す説明図である。
【0010】
また、図19は参考例としてのDVD−オーディオディスクの再生装置を示すブロック図、図20は図19の再生装置を機能的に示すブロック図、図21は第2の参考例におけるオーディオマネージャインフォメーション(AMGI)のフォーマットを詳しく示す説明図、図22は図21のTOC情報を詳しく示す説明図、図23は第2の参考例におけるオーディオタイトルセットインフォメーション(ATSI)のフォーマットを詳しく示す説明図、図24は第2の参考例のDVD−オーディオディスクの再生装置を示すブロック図、図25は図24の再生装置を機能的に示すブロック図、図26は第3の参考例におけるTOC情報と再生装置を示すブロック図、図27及び図28はA−V同期再生処理を説明するためのフローチャートである。
【0011】
ここで、この説明のDVD−オーディオディスクには、CD世代からDVD−オーディオ世代に移行する際の過渡期に対応するように、オーディオ信号としてステレオ用2チャネルと5/6/8チャネルのマルチチャネルの両方の信号が記録される。また、この過渡期が経過したときには5/6/8チャネルのマルチチャネル信号のみが記録されるようになると考えられる。
【0012】
図1(a)、(b)はそれぞれDVD−ビデオ、DVD−オーディオの各フォーマットを示し、DVD−オーディオのフォーマットはエリアの名称が異なるがDVD−ビデオと互換性を有する。まず、大別してDVD−ビデオのフォーマットは先頭のビデオマネージャ(VMG)と、それに続く複数のビデオタイトルセット(VTS)の各エリアにより構成され、他方、DVD−オーディオのフォーマットはこれに対応して図2に詳しく示すオーディオマネージャ(AMG)と、図3に詳しく示すようにAMGに続く複数のオーディオタイトルセット(ATS)の各エリアにより構成されている。
【0013】
VTSの各々は先頭のVTSインフォメーション(VTSI)と、それに続く1以上のビデオコンテンツブロックセット(VCBS)と最後のVTSIにより構成され、他方、ATSの各々はこれに対応して先頭のATSインフォメーション(ATSI)と、それに続く1以上のオーディオコンテンツブロックセット(ACBS)と最後のATSIにより構成されている。ATSIには、ACBS内の各曲の演奏時間が実時間でセットされる。
本発明では、最初のACBSにはメニュー画面を表示するためのメニュー情報が記録される。これはDVDビデオと同様のものであり説明を省く。
【0014】
VCBSの各々は複数のVCBにより構成され、他方、ACBSの各々は複数のACBにより構成されている。VCBの各々はビデオの1タイトル(Title)分であり、ACBの各々はこれに対応してオーディオの1タイトル分である。VCBの各々(1タイトル)は複数のチャプタ(Chapter)により構成され、他方、ACBの各々(1タイトル)はこれに対応して複数のトラック(Track)により構成されている。チャプタはパートオブタイトル(PTT)を含み、トラックはパートオブタイトル(PTT)を含む。
【0015】
チャプタの各々は複数のセル(CELL)により構成され、他方、トラックの各々はこれに対応して複数のインデックス(Index)により構成されている。セルの各々は複数のVCBユニット(VCBU)により構成され、他方、インデックスの各々はこれに対応して複数のACBユニット(ACBU)により構成されている。VCBユニットとACBユニットの各々は、複数のパックにより構成され、1パックは2048バイトで構成されている。
【0016】
VCBユニットの各々は、先頭のコントロールパック(以下、CONTパック)と、それに続く複数のオーディオ(A)パック、ビデオ(V)パック、及びサブピクチャ(SP)パックにより構成され、他方、ACBユニットの各々は、これに対応して先頭のオーディオコントロールパック(以下、A−CONTパック)と、それに続く複数のAパックとVパックにより構成されている。
【0017】
CONTパックには後続のVパックを制御する情報が配置され、A−CONTパックにはCDのTOC情報のように後続のAパックのオーディオ信号を管理するための情報が配置される。Aパックにはオーディオデータが配置され、Vパックにはビデオデータの他、オーディオデータ以外の例えばクローズドキャプション(CC)データが配置される。
【0018】
AMG(オーディオマネージャ)は図2に示すように、
・図4に詳しく示すオーディオマネージャインフォメーション(AMGI)と、
・AMGメニュー用のオーディオコンテンツブロックセット(AMGM−ACBS)と、
・バックアップ用のAMGI
を有する。AMGM−ACBSはコントロール情報として
・プレゼンテーションコントロールインフォメーション(PCI)と、
・データサーチインフォメーション(DSI)
を有する。
【0019】
ATS(オーディオタイトルセット)は図3に示すように、
・図7に詳しく示すオーディオタイトルセットインフォメーション(ATSI)と、
・ATSメニュー用のオーディオコンテンツブロックセット(ATSM−ACBS)と、
・ATSタイトル用のオーディオコンテンツブロックセット(ATSA−ACBS)と、
・バックアップ用のATSI
を有する。ATSM−ACBSとATSA−ACBSは共に、前述(図2)したPCIとDSIを有する。
【0020】
AMGI(オーディオマネージャインフォメーション)は図4に詳しく示すように、
・AMGIのマネージメントテーブル(AMGI−MAT)と、
・タイトルのサーチポインタテーブル(T−SRPT)と、
・オーディオマネージャメニューPGCIユニットテーブル(AMGM−PGCI−UT)と、
・ペアレンタルマネージメントインフォメーションテーブル(PTL−MAIT)と、
・図5に詳しくオーディオタイトルセット・アトリビュートテーブル(ATS−ATRT)と、
・テキストデータマネージャ(TXTDT−MG)と、
・オーディオマネージャメニューセル(インデックス)アドレステーブル(AMGM−C−ADT)と、
・オーディオマネージャメニュー・オーディオコンテンツブロックユニット・アドレスレスマップ(AMGM−ACBU−ADMAP)
を有する。
【0021】
ATS−ATRT(オーディオタイトルセット・アトリビュートテーブル)は図5に詳しく示すように、
・オーディオタイトルセットアトリビュートテーブルインフォメーション(ATS−ATRTI)と、
・複数(n)個のATSの各々のオーディオタイトルセットアトリビュートサーチポインタ(ATS−ATR−SRP#1〜#n)と、
・図6に詳しく示すような複数(n)個のATSの各々のオーディオタイトルセット・アトリビュートデータ(ATS−ATR−#1〜#n)
を有する。
【0022】
オーディオタイトルセット・アトリビュートデータ(ATS−ATR−#1〜#n)の各々は、図6に詳しく示すように
・ATS−ATR−EA(エンドアドレス)と、
・ATS−CAT(カテゴリ)と、
・ATS−ATRI(インフォメーション)
を有する。
【0023】
図3に示すATSI(ATSインフォメーション)は図7に詳しく示すように、
・図8に詳しく示すオーディオタイトルセットインフォメーション・マネージメントテーブル(ATSI−MAT)と、
・オーディオタイトルセット・パートオブタイトル・サーチポインタテーブル(ATS−PTT−SRPT)と、
・オーディオタイトルセット・プログラムチェーンインフォメーションテーブル(ATS−PGCIT)と、
・オーディオタイトルセットメニュー・PGCI・ユニットテーブル(ATSM−PGCI−UT)と、
・オーディオタイトルセット・タイムマップテーブル(ATS−TMAPT)と、
・オーディオタイトルセットメニュー・セル・アドレステーブル(ATSM−C−ADT)と、
・オーディオタイトルセットメニュー・オーディオコンテンツブロックユニットと、
・アドレスマップ(ATSM−ACBU−ADMAP)と、
・オーディオタイトルセット・セル・アドレステーブル(ATS−C−ADT)と、
・オーディオタイトルセット・オーディオコンテンツブロックユニット・アドレスマップ(ATS−ACBU−ADMAP)
を有する。
【0024】
図7に示すATSI−MAT(オーディオタイトルセットインフォメーション・マネージメントテーブル)は図8に詳しく示すように、
・ATS−ID(識別子)と、
・ATS−EA(エンドアドレス)と、
・ATSI−EAと、
・VERN(DVDオーディオスペックのバージョン番号)と、
・ATS−CAT(カテゴリ)と、
・ATSI−MAT−EAと、
・ATSM−ACBS−SA(スタートアドレス)と、
・ATSA−ACBS−SAと、
・ATS−PTT−SRPT−SAと、
・ATS−PGCIT−SAと、
・ATSM−PGCI−UT−SAと、
・ATS−TMAP−SAと、
・ATSM−C−ADT−SAと、
・ATSM−ACBU−ADMAP−SAと、
・図9に詳しく示すようなATSM−AST−ATR(ATSMのオーディオストリーム・アトリビュート)と、
・ATS−AST−Ns(ATSのオーディオストリームの数)と、
・図10に詳しく示すようなATS−AST−ATRT(ATSのオーディオストリーム・アトリビュートテーブル)
を有する。
【0025】
ATSM−AST−ATRは図9に詳しく示すように8バイト(ビットb63〜b0)により構成され、このディスクに記録されている符号化オーディオ信号の属性として次のようなデータ(1)〜(4)が配置される(他のビットは保留)。
(1)オーディオ符号化モード(3ビットb63〜b61)
000b:ドルビーAC−3
010b:MPEG−1又はMPEG−2(拡張ビットストリーム無し)
011b:MPEG−2(拡張ビットストリーム有り)
100b:リニヤPCMオーディオ
101b:リニヤPCMオーディオ(2ch+5ch、2ch+6ch、2ch+8chを含む。)
【0026】
(2)量子化/DRC(ダイナミックレンジコントロール)情報(2ビットb55、b54)
・オーディオ符号化モードが「000b」の場合には「11b」
・オーディオ符号化モードが「010b」又は「011b」の場合、
00b:MPEGオーディオストリーム内にダイナミックレンジコントロールデータが存在しない
01b:MPEGオーディオストリーム内にダイナミックレンジコントロールデータが存在する
10b,11b:保留
・オーディオ符号化モードが「100b」、「101b」の場合、ステレオ2chに対して
00b:16ビット
01b:20ビット
10b:24ビット
11b:保留
【0027】
(3)サンプリング周波数fs(2ビットb53、b52)
ステレオ2chに対して
00b:48kHz
01b:96kHz
10b:192kHz
(4)オーディオチャネル数(3ビットb50〜b48)
000b:1ch(モノラル)
001b:2ch(ステレオ)
010b:3ch
011b:4ch
100b:(ステレオ2ch+5ch)
101b:(ステレオ2ch+6ch)
110b:7ch
111b:(ステレオ2ch+8ch)
【0028】
図10に示すATS−AST−ATRT(ATSのオーディオストリーム・アトリビュートテーブル)は図11に詳しく示すように、オーディオストリーム#0〜#7毎のATS−AST−ATRを有し、ATS−AST−ATRの各々は8バイトで構成されている(合計64バイト)。
【0029】
1つのオーディオストリームのATS−AST−ATRは図11に示すように、図9に示すオーディオタイトルセットメニュー・オーディオストリーム・アトリビュートデータ(ATSM−AST−ATR)と同様な8バイト(ビットb63〜b0)で構成され、上記属性データ(1)〜(4)の他に、
(5)マルチチャネル・イクステンション(1ビットb60)と、
(6)オーディオタイプ(2ビットb59、b58)と、
(7)オーディオアプリケーションモード(2ビットb57、b56)と、
(8)そのストリーム(AST)の間引き情報(2ビットb47、b46)と、
(9)LFE(Low Frequency Effect)1chのみの間引き情報(2ビットb45、b44)
の各データを有する。そして、このDVDオーディオディスクの(7)オーディオアプリケーションモードには、
11b:2ch+サラウンドモード
が記録され、また、(8)そのストリームの間引き情報と、(9)LFE1chのみの間引き情報には共に、帯域情報として
00b:フル(1/1)
01b:ハーフ(1/2)
10b:クオータ(1/4)
が記録される。
【0030】
ただし、このATSM−AST−ATRにおける(4)オーディオチャネル数は、オーディオストリーム#0では必ず2chとなり、また、オーディオストリーム#1はフロントの3chを含む。すなわち、例えば1つのタイトルのオーディオ信号を2+6chで記録する場合、2chのステレオ信号をオーディオストリーム#0に割り当て、6chの内、3chのフロント信号をオーディオストリーム#1に割り当て、2chのリヤ信号とLFE1ch信号をオーディオストリーム#2に割り当てる。そして、図4に示すオーディオマネージャインフォメーション・マネージメントテーブル(AMGI−MAT)と図8に示すオーディオタイトルセットインフォメーション・マネージメントテーブル(ATSI−MAT)には共に、ストリーム#0〜#2の利用データとして「3」が記録される。
【0031】
また、この2+6chのアナログオーディオ信号を例えば次のようなサンプリング周波数fsでサンプリングし、次のような量子化ビット数で量子化して記録する場合、
ステレオ2ch :48kHz、20ビット
フロント3ch :96kHz、16ビット
リヤ2ch、LFE1ch:48kHz、16ビット(間引きなし)
図9に示すオーディオタイトルセットメニュー・オーディオストリーム・アトリビュートデータ(ATSM−AST−ATR)にはステレオ2chの属性として
(1)オーディオ符号化モード
101b:リニヤPCMオーディオ(2ch+5ch、2ch+6ch、2ch+8chを含む。)
(2)量子化/DRC
01b:20ビット
(3)サンプリング周波数fs
00b:48kHz
(4)オーディオチャネル数
101b:(ステレオ2ch+6ch)
が記録される。
【0032】
また、オーディオストリーム#0のATS−AST−ATRには
(1)オーディオ符号化モード
101b:リニヤPCMオーディオ(2ch+5ch、2ch+6ch、2ch+8chを含む。)
(2)量子化/DRC
01b:20ビット
(3)サンプリング周波数fs
00b:48kHz
(4)オーディオチャネル数
001b:2ch(ステレオ)
(7)オーディオアプリケーションモード
11b:2ch+サラウンドモード
(8)そのストリームの間引き情報
00b:フル(1/1)
(9)LFE1chのみ間引き情報
00b:フル(1/1)
が記録される。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、マルチチャネルのオーディオデータを2つのグループにわけてサンプリング周波数を割り当て、また共通のビットシフト量を用いてエンコードすることによりS/N比の向上とビット削減をするようにしたので、オーディオ信号の記録容量を確保しながらオーディオ信号の記録時間を所望に設定するために有効になる。
またさらに、本発明によれば、共通のビットシフト量でビットシフトデコードすることにより元のビット数を復元するようにしたので、デコードが簡単にできる等の効果を奏する。
【0034】
また、オーディオストリーム#2のATS−AST−ATRには
(1)オーディオ符号化モード
101b:リニヤPCMオーディオ(2ch+5ch、2ch+6ch、2ch+8chを含む。)
(2)量子化/DRC
00b:16ビット
(3)サンプリング周波数fs
00b:48kHz
(4)オーディオチャネル数
010b:3ch
(7)オーディオアプリケーションモード
11b:2ch+サラウンドモード
(8)そのストリームの間引き情報
00b:フル(1/1)
(9)LFE1chのみ間引き情報
00b:フル(1/1)
が記録される。
【0035】
次に、オーディオストリームが記録されるAパックとその制御パックについて説明する。図12に示すようにVCBユニットは0.4〜1.0秒分の任意の数のパックにより構成され、ACBユニットは0.5〜1.0秒分の任意の数のパックにより構成されている。また、DVD−オーディオのACBユニットにおけるA−CONTパックは、DVD−ビデオのVCBユニットにおける第3パックに配置される。
【0036】
A−CONTパックは基本的にオーディオ時間の0.5秒単位に配置され、インデックスの切れ目では0.5〜1.0秒の範囲で完結するように配置される。また、オーディオの時間(GOF:Group of Audio Frame単位)はA−CONTパックにより示され、そのデータ位置はオーディオフレームナンバと、ファーストアクセスユニットポインタとフレームヘッダの数により決まる。また、A−CONTパック直前のAパックは、オーディオ時間の0.5秒単位でパディングすることを強制しない。
【0037】
隣接するAパックは、オーディオ信号がお互いに関連するように配置され、例えばステレオの場合にはLチャネルパックとRチャネルパックが隣接して配置され、また、5/6/8チャネルのマルチチャネルの場合にも同様に隣接して配置される。Vパックはオーディオ信号の再生時に映像を表示する場合にそのAパックに隣接して配置される。AパックとVパックは、図13に示すように2034バイトのユーザデータ(Aデータ、Vデータ)に対して4バイトのパックスタート情報と、6バイトのSCR(System Clock Reference:システム時刻基準参照値)情報と、3バイトのMux レート(rate)情報と1バイトのスタッフィングの合計14バイトのパックヘッダが付加されて構成されている(1パック=合計2048バイト)。この場合、タイムスタンプであるSCR情報を、ACBユニット内の先頭パックでは「1」として同一タイトル内で連続とすることにより同一タイトル内のAパックの時間を管理することができる。
【0038】
これに対し、A−CONTパックは図14に示すように、14バイトのパックヘッダと、24バイトのシステムヘッダと、1003バイトのACD(オーディオキャラクタディスプレイ)パケットと、1007バイトのASD(オーディオサーチデータ)パケットにより構成されている。また、ACDパケットは6バイトのパケットヘッダと、1バイトのサブストリームIDと、図15に詳しく示すような636バイトのACD(オーディオキャラクタディスプレイ)情報と、360バイトの保留エリアにより構成されている。ASDパケットは同じく6バイトのパケットヘッダ及び1バイトのサブストリームIDと、図17に詳しく示すような1000バイトのASD(オーディオサーチデータ)により構成されている。
【0039】
636バイトのACD情報エリアは、図15に詳しく示すように48バイトのジェネラル情報エリアと、第1の言語の文字「1」及び第2の言語の文字「2」毎に294バイトのエリアを有し、この各エリアは93バイトのネームスペースエリア、各々93バイトの2つのフリースペースエリアと15バイトのデータポインタエリアにより構成されている。第1の言語の文字「1」と第2の言語の文字「2」の一方のネームスペースエリアには例えば図16に示すように楽曲名を日本語で表示するためのデータが配置され、他方のネームスペースエリアには英語で表示するためのデータが配置される。なお、この表示言語はディスク発行元が決定してよい。
【0040】
48バイトのジェネラル情報は、例えば16バイトのサービスレベル情報と、12バイトの言語コード情報と、6バイトの文字セットコード情報と、6バイトの表示アイテム情報と、2バイトの「前のACD情報との相違」情報と、6バイトの保留情報により構成される。16バイトのサービスレベル情報は、表示サイズ、表示の種類、オーディオ/ビデオ/SPの区別、ストリームなどを示し、また、文字はマンダトリー(必須)、ビットマップはオプション(随意)である。12バイトの言語コード情報はビデオファイルと同様に文字「1」「2」の言語をそれぞれ2バイトで示し、1ファイル中最大8言語分を示す。英語はマンダトリーである。
【0041】
6バイトの文字セットコード情報は、言語コードに対応した文字コードを最大15個持つことが可能であり、文字「1」「2」の言語の有無と種類を1バイトで示す。コード例を以下に示す。
1.ISO646
2.ISO8859−1
3.MS−JIS
6バイトの表示アイテム情報は、図15に示すフリースペース「1」「2」、データポインタの有無、IDを示す。ネームスペースはマンダトリーであり、タイトルネーム、ミュージックネーム、アーティストネームは必ず記述する。
【0042】
1000バイトのASD(オーディオサーチデータ)は、図17に詳しく示すように16バイトのジェネラル情報と、8バイトの現在の番号(No.)情報と、16バイトの現在時刻情報と、8バイトのタイトルセットサーチ情報と、8バイトのタイトルサーチ情報と、404バイトのトラックサーチ情報と、408バイトのインデックスサーチ情報と、80バイトのハイライトサーチ情報と、52バイトの保留エリアにより構成されている。
【0043】
8バイトの現在の番号情報は、タイトルセットの現在のタイトル番号(2バイト:BCD)と、タイトルセットの現在のトラック番号(2バイト:BCD)と、トラックの現在のインデックス番号(2バイト:BCD)と保留領域(2バイト)により構成されている。16バイトの現在時刻情報は、トラックのプレイバック時間(4バイト:BCD)と、トラックの残りのプレイバック時間(4バイト:BCD)と、タイトルの絶対時間(4バイト:BCD)とタイトルの残りの絶対時間(4バイト:BCD)により構成されている。
【0044】
8バイトのタイトルセットサーチ情報は、タイトルセットの最初のセクタ番号(4バイト)と、タイトルセットの最後のセクタ番号(4バイト)により構成されている。8バイトのタイトルサーチ情報は、タイトルの最初のセクタ番号(4バイト)と、タイトルの最後のセクタ番号(4バイト)により構成されている。404バイトのトラックサーチ情報は、タイトルのトラック及びセクタ番号(4バイト×99)と、タイトルの最初のトラック番号(4バイト)とタイトルの最後のトラック番号(4バイト)により構成されている。
【0045】
408バイトのインデックスサーチ情報は、トラックのインデックス及びセクタ番号(4バイト×100)と、トラックの最初のインデックス番号(4バイト)とトラックの最後のインデックス番号(4バイト)により構成されている。80バイトのハイライトサーチ情報は、トラックのインセクタ番号(4バイト×10)とトラックのアウトセクタ番号(4バイト×10)により構成されている。
【0046】
このようなフォーマットによれば、複数のAパックの先頭に、CDのTOC情報のように後続のAパックのオーディオ信号を管理するためのA−CONTパックが配置されるので、オーディオデータはビデオデータなどとは一体化されず、記録容量を多くすることができる。また、A−CONTパックによりオーディオ時間を管理することができ、また、A−CONTパックによりオーディオデータに関する曲名などの簡単な文字情報を取り出すことができる。
【0047】
また、A−CONTパック内にタイトル、スタートアドレス、演奏時間などのTOC情報を配置するので、オーディオ再生中であってもユーザの操作に応じた情報をA−CONTパックから取り出して再生を開始することができる。また、オーディオマネージャインフォメーション(AMGI)とオーディオタイトルセットインフォメーション(ATSI)内にTOC情報を配置することにより、必要なTOC情報を再生装置内のメモリに記憶させて、ユーザの操作に応じた情報をメモリから即座に読み出して再生を開始することができる。また、DVD−ビデオにおけるプログラムチェーンインフォメーション(PGCI)のような大きな容量の情報を記憶する必要がないので、ディスクを効率的に管理することができる。
【0048】
さらに、
1.コンテンツ内に画像(V)データがない場合、
(1)タイトル、曲、インデックスの3階層に対するサーチ、ランダムアクセスが可能になる。
(2)GOF(オーディオフレーム)単位の頭出し、タイムサーチ、ランダムアクセスが可能になる。
(3)タイトル、曲、インデックスの時間を実時間で管理することができる。
【0049】
また、
2.コンテンツ内に画像(V)データがある場合、
オーディオデータに関しては、
上記(1)〜(3)の他に、
(4)タイトル、曲中の現在時間、残り時間を実時間で表示、管理することができる。
【0050】
ビデオデータに関しては、
(1)タイトル、PTT、セルの3階層に対するサーチ、ランダムアクセスが可能になる。
(2)ビデオフレーム単位の頭出し、タイムサーチ、ランダムアクセスが可能になる。
(3)タイトル、PTT、セルの時間を実時間で管理することができる。
(4)PTT又はタイトル中の現在時間、残り時間をビデオフレーム単位時間で表示、管理することができる。
【0051】
なお、図1(b)のACBUは、A−CONTパックとCONTパックを含んでいるが、図18に示すようにVパックとCONTパックは含まないように構成してもよい。この場合にはビデオ信号は記録されないが、オーディオ信号の記録容量が割り増しになる特徴があり、ディスクサイズを小型化することができ、また、再生機能を簡略化することができるのでポータブル用の再生装置に適するものを提供することができる。
【0052】
次に、図19を参照して参考例に係る再生装置について説明する。DVDオーディオディスク1には、上記構造のデータがEFM変調されてピットの形式で記録されている。操作部18やリモコン装置19により曲目選択、再生、早送り、停止操作が行われると、制御部23はその操作に応じてドライブ装置2と再生装置17を制御し、再生時にはDVDオーディオディスク1に記録されたピットデータがドライブ装置2により読み取られた後、EFM復調される。
【0053】
再生装置17では、この信号がCONTパック検出部3とA−CONTパック検出部9に送られる。CONTパック検出部3はこの再生データ中のCONTパックを検出して制御パラメータをパラメータ部8に設定するとともに、CONTパックにより制御されるVパックをVパックバッファ4に順次書き込む。Vパックバッファ4に書き込まれたVパック内のユーザデータ(ビデオ信号、サブピクチャ情報)は、バッファ取り出し部5によりVパック内のSCR(図13参照)に基づいてパック順に、また、CONTパック内のPTS(Presentation Time Stamp)に基づいて出力時刻順に取り出され、次いで画像変換部6、D/A変換 部7、ビデオ出力端子15、15’を介してアナログビデオ信号として出力される。
【0054】
また、A−CONTパック検出部9は再生データ中のA−CONTパックを検出して制御パラメータをパラメータ部14に設定するとともに、A−CONTパックにより制御されるAパックをAパックバッファ10に順次書き込む。Aパックバッファ10に書き込まれたAパック内のユーザデータ(オーディオ信号)は、バッファ取り出し部11によりSCRに基づいてパック順に、また、A−CONTパック内のオーディオサーチデータASDの現在時刻(図17参照)に基づいて出力時刻順に取り出され、次いでPCM変換部12、D/A変換部13、オーディオ出力端子16を介してアナログオーディオ信号として出力される。また、A−CONTパック中の表示用データ(図15、図16に示すオーディオキャラクタディスプレイ情報ACD)は表示信号生成部20に送られて表示信号が生成され、この表示信号は表示信号出力端子22を介して出力されたり、内蔵の文字表示部21に出力される。
【0055】
図20は図19に示す構成を機能的に示すブロック図である。再生手段2は図19に示すドライブ装置2に対応し、再生信号処理分離手段A(9、10、11、14)はA−CONTパック検出部9、Aパックバッファ10、バッファ取り出し部11及びパラメータ部14に対応し、オーディオ信号出力手段(12、13)はPCM変換部12及びD/A変換部13に対応し、文字情報出力手段20は表示信号生成部20に対応している。また、再生信号処理分離手段V(3、4、5、8)はCONTパック検出部3、Vパックバッファ4、バッファ取り出し部5及びパラメータ部8に対応し、ビデオ信号出力手段とサブピクチャ情報出力手段(6、7)は画像変換部6及びD/A変換部7に対応している。制御手段23は制御部23に対応している。
【0056】
図20において、制御手段23は操作部18やリモコン装置19から目的の楽曲を再生するためのコマンド信号が送られてくると、その再生コマンドに応じたアドレス制御情報信号を再生手段2に送ることによりDVDオーディオディスク1から目的の楽曲を再生する。再生信号処理分離手段Aは再生データを分離してA−CONT情報を制御手段23に送り、オーディオ信号をオーディオ信号出力手段(12、13)に送り、文字情報を文字情報出力手段20に送る。再生信号処理分離手段Vは再生データを分離してCONT情報を制御手段23に送り、ビデオ信号とサブピクチャ情報をそれぞれビデオ信号手段とサブピクチャ情報出力手段(6、7)に送る。
【0057】
次に、TOC(Table Of Contents)情報を用いた第2の参考例の再生装置 について説明する。図21に示すように、AMGI(オーディオマネージャインフォメーション)の空きエリアに対して、図22に詳しく示すようなTOCを追加して記録し、再生装置はこのTOC情報にアクセスして曲の頭出しを行う。図22は一例として、CDのリードインエリアに記録されている一般的なTOC情報を示し、同じ情報が3回繰り返して記録されている。なお、本発明のDVDオーディオディスク1に記録する場合にはこのように繰り返してもよく、また、繰り返さなくてもよい。
【0058】
ここで、CDにおいて用いられているTOC情報では、ポイント=00〜99のときにその数字で示される各楽章が始まる絶対時間が分(PMIN)、秒(PSEC)及びフレーム(PFRAME)で表される。また、ポイント=A0のときにPMINが最初の楽章を示し、PSEC=PFRAME=0となる。ポイント=A1のときにはPMINが最後の楽章を示し、PSEC=PFRAME=0となる。ポイント=A2のときにはリードアウトエリアが始まる絶対時間が分(PMIN)、秒(PSEC)及びフレーム(PFRAME)で表される。したがって、図22に示すTOC情報はDVDオーディオディスク1に対して6曲(又は6楽章)分が記録されていることを示している(ポイント=01〜06)。なお、このTOC情報はAMGIの代わりに、図23に示すようにATSI(オーディオタイトルセットインフォメーション)の空きエリアに記録するようにしてもよく、また、図14に示すA−CONTパックのACDパケット内の保留エリア(360バイト分)に記録するようにしてもよい。
【0059】
そして、このTOC情報は再生開始時に読み取られて図24、図25に示すTOC情報記憶メモリ14Aに記憶され、曲又は楽章の頭出し再生が指定されると、このTOC情報記憶メモリ14Aを参照してDVDオーディオディスク1にアクセスする。なお、このTOC情報はまた、AMGI、ATSI又はA−CONTパックに記録するとともに、さらに、図26に示すようにDVDオーディオディスク1の最内周部のリードインエリア(図示TOC領域1a)に追加して記録し、再生開始時にはTOC検出手段24がこのTOC領域1aを独立してアクセスして、TOC情報記憶メモリ14Aに記憶するようにしてもよい。なお、このTOC情報は図22の構成に準じているがダウンミックスの係数など簡易再生情報を付加しており、これと区別するためにSAPP(Simple Audio Play Pointer)と呼ばれることもある。
【0060】
次に、図27、図28を参照してTOC情報を用いたA−V同期再生処理を説明する。図27において曲又は楽章の頭出し再生が指定されると、その指定位置に対応するTOC情報を参照し(ステップS1)、次いでそのTOC情報に基づいてセルとインデックスの場所を計算する(ステップS2)。次いでその場所をサーチし(ステップS3)、確認すると図28に詳しく示すようなAとVの同期再生を行う(ステップS4→S5)。
【0061】
図28において、CONTパックを再生し(ステップS11)、次いでA−CONTパックを再生し(ステップS12)、次いでCONTパックとA−CONTパック内の時刻情報が同一時刻か否かをチェックする(ステップS13)。そして、同一時刻でない場合にはCONTパックとA−CONTパックの両方を±1パック分だけ調整し(ステップS14)、次いでステップS11に戻ってそのCONTパックとA−CONTパックを再生する。なお、ステップS14では、CONTパックとA−CONTパックの一方を±1パック分だけ調整して、そのパックを再生するようにしてもよい。
【0062】
ステップS13においてCONTパックとA−CONTパック内の時刻情報が同一の場合に、そのA−CONTパックにより制御されるAパックを再生するとともにAパックアドレス(SCR情報)を1つインクリメントし(ステップS15)、次いでそのCONTパックにより制御されるVパックを再生するとともにVパックアドレス(SCR情報)を1つインクリメントする(ステップS16)。次いでそのAパックの再生が終了したか否かをチェックし(ステップS17)、終了していない場合にはステップS18に進み、他方、終了した場合にはステップS20に進む。
【0063】
ステップS18ではそのVパックの再生が終了したか否かをチェックし、終了していない場合にはステップS13に戻り、他方、終了した場合にはステップS19に進む。ステップS19ではそのCONTパックにより制御される次のVパックを再生するとともにVパックアドレスを1つインクリメントし、ステップS13に戻る。ステップS20ではそのA−CONTパックにより制御される次のAパックを再生するとともにAパックアドレスを1つインクリメントし、次いでVパックの再生が終了したか否かをチェックし(ステップS21)、終了していない場合にはステップS22に進み、他方、終了した場合にはステップS23に進む。
【0064】
ステップS22ではそのA−CONTパックにより制御されるAパックが最終パックか否かをチェックし、最終パックでない場合にはステップS16に戻り、他方、最終パックの場合にはステップS12に戻って次のA−CONTパックを再生する。ステップS23ではそのCONTパックにより制御される次のVパックを再生するとともにVパックアドレスを1つインクリメントし、次いでフレームの終了(EOF)が否かをチェックし(ステップS24)、EOFでない場合にはステップS13に戻り、他方、EOFの場合にはこのA−V同期再生処理を終了する。このように、パックに収められたオーディオデータAとビデオデータVは、CONTパックとA−CONT内の時間管理情報に基づいて切れ目なく同期して再生される。
【0065】
次に、第4の参考例について説明する。図29は本発明に係るDVDオーディオディスクの第4の実参考例のフォーマットを示し、図31ないし図33に示すようなVTSは含まず、ATSのみにより構成されている。そして、このATSは図1(b)に示すオーディオマネージャ(AMG)と、ビデオ及びオーディオのオーディオマネージャメニュー(AMGM)と、AMG内のAMGIにより管理されるATS<1>及びATS<2>により構成され、また、ATS<1>及びATS<2>は図30に示すように、A−CONTパックを含まず、Aパックと静止画パックにより構成されている。また、この静止画パックはAパックに対して多く配置されず、1トラック当たり1パック程度が配置される。
【0066】
ここで、参考までに、図31はDVD−Van(ビデオ+オーディオナビゲーション)ディスクのフォーマットを示し、このフォーマットは概略的にはDVD−ビデオデータとしてビデオタイトルセット(VTS)と、オーディオナビ(ナビゲーション)データとしてANVタイトルセット(ANV−TS)により構成されている。また、詳しくは、VTSは図1(a)及び後述する図32に示すDVDビデオディスクと同じ構成であり、他方、ANV−TSは図1(b)に示すオーディオマネージャ(AMG)と、VTS側のVTS<1>及びVTS<2>とそれぞれ対を成してAMG内のAMGIにより管理されるATS<1>及びATS<2>により構成されている。
また、DVDビデオディスクのフォーマットは図32及び図1(a)に示すようにATSやANV−TSを含まず、VTSのみにより構成されている。
【0067】
また、図33はDVD−Avd(オーディオ+AVデータ)ディスクのフォーマットを示し、このフォーマットは概略的にDVD−ビデオデータとしてビデオタイトルセット(VTS)と、DVD−オーディオデータとしてオーディオタイトルセット(ATS)により構成されている。また、詳しくは、VTSは図1(a)に示すビデオマネージャ(VMG)と、ビデオ及びオーディオのビデオマネージャメニュー(VMGM)と、VMG内のVMGIにより管理されるVTS<1>により構成されている。
他方、ATSは図1(b)に示すオーディオマネージャ(AMG)と、ビデオ及びオーディオのオーディオマネージャメニュー(AMGM)と、VTS側のVTS<1>内のオーディオデータと対を成し、かつAMG内のAMGIにより管理されるATS<1>と、VTS側とは対をなさず、同じくAMG内のAMGIにより管理されるATS<2>により構成されている。また、このATS<2>は図30に示すように、A−CONTパックを含まず、Aパックと静止画パックにより構成されている。
【0068】
図34は第4の参考例のディスクのオーディオデータの内容を示す属性データとしてディスクに記録されるオーディオ・オンリ・タイトル・オーディオ・オブジェクト・アトリビュート(AOTT−AOB−ATR)を示している。この属性データは8バイト(64ビットb63〜b0)により構成され、MSB側から順に詳しく説明すると
・4ビット(b63〜b60)のオーディオ符号化モードと、
・1ビット(b59)のダウンミックス(D−M)モードと、
・3ビット(b58〜b56)のマルチチャネル構造と、
・4ビット(b55〜b52)のチャネルグループ1の量子化ビット数Q1と、
・4ビット(b51〜b48)のチャネルグループ2の量子化ビット数Q2と、
・4ビット(b47〜b44)のチャネルグループ1のサンプリング周波数fs1と、
・4ビット(b43〜b40)のチャネルグループ2のサンプリング周波数fs2と、
・3ビット(b39〜b37)の保留領域と、
・5ビット(b36〜b32)のチャネル割り当てと、
・残り32ビット(b31〜b0)の保留領域により構成されている。なお、残りの32ビット(b31〜b0)は各チャネルの属性データ用として用いられる。
【0069】
上記データを以下に更に詳しく説明する。
(1)オーディオ符号化モード(b63〜b60)
0000b:リニアPCMモード
0001b:圧縮オーディオ(ドルビーデジタル)用に保留
0010b:圧縮オーディオ(MPEG2拡張無し)用に保留
0011b:圧縮オーディオ(MPEG2拡張有り)用に保留
0100b:圧縮オーディオ(DTS)用に保留
0101b:圧縮オーディオ(SDDS)用に保留
その他 :その他の符号化モード用に保留
(2)ダウンミックスモード(b59)
0b:ダウンミックスステレオ出力許可
1b:ダウンミックスステレオ出力禁止
(3)マルチチャネル構造のタイプ(b58〜b56)
000b:タイプ1
その他 :保留
【0070】
(4)チャネルグループ1の量子化ビット数Q(b55〜b52)
0000b:16ビット
0001b:20ビット
0010b:24ビット
その他 :保留
(5)チャネルグループ2の量子化ビット数Q(b51〜b48)
・チャネルグループ1の量子化ビット数Qが「0000b」の場合には「0000b」
・チャネルグループ1の量子化ビット数Qが「0001b」の場合には「0000b」又は「0001b」
・チャネルグループ1の量子化ビット数Qが「0010b」の場合には「0000b」、「0001b」又は「0010b」
ただし、0000b:16ビット
0001b:20ビット
0010b:24ビット
その他 :保留
【0071】
(6)チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1(b47〜b44)
0000b:48kHz
0001b:96kHz
0010b:192kHz
1000b:44.1kHz
1001b:88.2kHz
1010b:176.4kHz
その他 :保留
【0072】
(7)チャネルグループ2のサンプリング周波数fs2(b43〜b40)
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「0000b」の場合には「0000b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「0001b」の場合には「0000b」又は「0001b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「0010b」の場合には「0000b」、「0001b」又は「0010b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「1000b」の場合には「1000b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「1001b」の場合には「1000b」又は「1001b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「1010b」の場合には「1000b」、「1001b」又は「1010b」
【0073】
この第4の参考例のディスクではリニアPCMモードが使用される。リニアPCMのプライベートヘッダは、図35に示すように
・8ビットのサブストリームIDと、
・4ビットの保留領域と、
・4ビットのISRC番号と、
・8ビットのISRCデータと、
・8ビットのプライベートヘッダ長と、
・16ビットの第1アクセスユニットポインタと、
・1ビットのオーディオ・エンファシス・フラグF1と、
・1ビットのオーディオ・エンファシス・フラグF2などにより構成されている。
【0074】
そして、オーディオ・エンファシス・フラグF1は、サンプリング周波数fsが96kHz又は88.2kHzの場合には「エンファシス・オフ」(=0b)が記述され、他の場合には「エンファシス・オン」(=1b)が記述される。また、オーディオ・エンファシス・フラグF2は、サンプリング周波数fsが192kHz又は176.4kHzの場合には「エンファシス・オフ」(=0b)が記述され、他の場合には「エンファシス・オン」(=1b)が記述される。
【0075】
次に図36〜図39を参照してこの第4の参考例の再生装置の再生処理を説明する。まず、図36において、再生した信号がオーディオタイトルセット(ATS)単独のデータであるか、又は静止画のデータの両方を有するか否かを判断し(ステップS500)、単独データの場合にはATSのみの再生を行い(ステップS501)、他方、両方を有する場合にはATSと静止画の再生を行う(ステップS502)。
【0076】
図37では、まず、48kHzの倍数である第1のサンプリング周波数か、又は44.1kHzの倍数である第2のサンプリング周波数かを判断し(ステップS600)、第1のサンプリング周波数の場合にはフレーム速度を第1のフレーム速度(1/600秒)にセットし(ステップS601)、他方、第2のサンプリング周波数の場合にはフレーム速度を第2のフレーム速度(1/551.25秒)にセットする(ステップS602)。また、このとき、判断したサンプリング周波数を表示するようにしてもよい(ステップS603)。
【0077】
図38において、まず、サンプリング周波数fsが192kHzか否かを判断し(ステップS700)、192kHzの場合にはエンファシス回路をオフにする(ステップS703)。 また、192kHzでない場合にはオーディオ・エ ンファシス・フラグがオンか否かを判断し(ステップS701)、オンの場合にはエンファシス回路をオンにし(ステップS702)、他方、オンでない場合にはステップS703に進んでエンファシス回路をオフにする。
【0078】
図39において、まず、サンプリング周波数fsが176.4kHzか否かを判断し(ステップS800)、176.4kHzの場合にはエンファシスフィルタ動作をオフにする(ステップS803)。 また、176.4kHzでない場合にはオーディオ・エンファシス・フラグがオンか否かを判断し(ステップS801)、オンの場合にはエンファシスフィルタ動作をオンにし(ステップS802)、他方、オンでない場合にはステップS803に進んでエンファシス回路をオフにする。
【0079】
図40、図41はエンコード装置を示す。図40は参考例に係るオーディオ信号のエンコード装置の一実施形態を示すブロック図、図41は図40の信号処理回路を詳細に示すブロック図である。
【0080】
図40においてアナログオーディオ信号AはA/Dコンバータ31により十分高いサンプリング周波数(サンプリング周期Δt)、例えば192kHzでサンプリングされて、例えば24ビットの高分解能のPCM信号に変換され、高分解能の曲線αに対応するデータ列
xb1,x1 ,xa1,x2,xb2,x3,xa2,
・・・,xbi,x2i-1,xai,x2i,・・・
に変換される。このデータ列(xbi,x2i-1,xai,x2i)は図41に詳しく示す信号処理回路32及びメモリ33によりエンコードされ、次いでDVDオーディオフォーマット化部34に印加される。
【0081】
図41を参照して信号処理回路32の構成を詳しく説明する。まず、1/2の帯域を通過させるローパスフィルタ36、例えばFIRフィルタにより、高分解能の曲線αに対応するデータ列(xbi,x2i-1,xai,x2i)から、帯域制限された低分解能の曲線βに対応するデータ列
xc1,*,*,*,xc2,*,*,*,xc3,*,*,*,・・・,xci,*,*,*,・・・
を得、次にこのデータ列の内、データ「*」を間引き回路37により間引くことによりデータ列
xc1,xc2,xc3,・・・,xci,・・・
を生成する。ここで、データ列xciはA/Dコンバータ31によりA/D変換されたデジタルデータを帯域制限してサンプリング周波数を1/4に低減したデータ列となっている。
【0082】
また、データ列(xbi,x2i-1,xai,x2i)の内、データxi を間引き回路38により間引くことによりデータ列
xb1,xa1,xb2,xa2,・・・,xbi,xai,・・・
を生成する。
【0083】
そして、これらのデータ列xci、xbi、xaiに基づいて、差分計算器として作用する加算器39により差分
xbi−xci=Δ1i
xai−xci=Δ2i
を演算する。ここで、差分データΔ1i、Δ2iは、例えば24ビット又はそれ以下であり、また、ビット数は固定でも可変でもよい。
【0084】
アロケーション回路40はデータ列xci及び差分データΔ1i、Δ2iをユーザデータ(図13参照)にパッキングし(1パケット=2034バイト)、そのユーザデータをDVDフォーマット化部34に出力する。
【0085】
また、ビデオ信号VはA/D変換器31Vによりデジタル信号に変換され、次いでこのデジタルビデオ信号がVエンコーダ32VによりMPEGフォーマットにエンコードされ、次いで図13に示すユーザデータにパッキングされてDVDフォーマット化部34に印加される。そしてDVDフォーマット化部34は、例えば図1〜図18に示すようなフォーマットにパッキングする。このDVDフォーマット化部34によりフォーマット化されたデータは、変調回路35によりディスクに応じた変調方式で変調され、この変調データに基づいてディスクが製造される。
【0086】
次に図42〜図82を参照して本発明の実施形態のDVD−オーディオディスクについて説明する。まず、図42(A)に示すようにこの第5の実施形態のデータ構造は、概略的にAMG(オーディオマネージャ)と、図49に詳しく示すSPS(スチルピクチャセット)と複数のATS(オーディオ・タイトルセット)を有する。ATSは、先頭から順に
・ATSI(ATSインフォメーション)と、
・図43〜図48に詳しく示すオーディオ・オンリ・タイトル用のオーディオ・オブジェクト・セット(AOTT−AOBS)と
・バックアップ用のATSIにより構成されている。
【0087】
ATSIは先頭から順に
・図50〜図55に詳しく示すATSI−MAT(ATSIマネージメント・テーブル)と
・図56〜図68に詳しく示すATS−PGCIT(ATSプログラム・チェーン・インフォメーション・テーブル)により構成されている。
【0088】
AOTT−AOBSは図43に詳しく示すように、複数のオーディオ・オンリ・タイトル用のオーディオ・オブジェクト(AOTT−AOB)により構成されている。AOTT−AOBの各々は複数のプログラム(PG)により構成され、プログラムの各々は複数のセル(ATS−C)により構成されている。
AOTT−AOBは、オーディオデータのみを含むものと、オーディオデータ及びリアル・タイム・インフォメーション・データ(RTIデータ)を含むものの2種類のAOTT−AOBにより構成されている。そして、1枚のディスク中や1曲中に1種類以上のAOTT−AOBが配置される。
【0089】
オーディオデータのみを含む第1のAOTT−AOBの各プログラムは複数のオーディオセル(ATS−C)により構成され、このオーディオセルは複数のオーディオパックのみにより構成されている。
【0090】
オーディオデータ及びRTIデータを含む第2のAOTT−AOBの各プログラムは複数のオーディオセル(ATS−C)により構成され、このオーディオセルは2番目のパック位置に配置されたRTIパックと、他のパック位置に配置されたオーディオパックにより構成されている。
【0091】
リニアPCMのAパックは2048バイト以下で構成され、その内訳は図44に示すように14バイトのパックヘッダとAパケットにより構成されている。Aパケットは17、9又は14バイトのパケットヘッダと、図45に詳しく示すプライベートヘッダと、1ないし2011バイトのオーディオデータ(リニアPCM)により構成されている。
【0092】
プライベートヘッダは、図45に示すように
・8ビットのサブストリームIDと、
・3ビットの保留領域と、
・5ビットのUPC/EAN−ISRC(Universal Product Code/European Article Number-International Standard Recording Code)番号と、
・8ビットのUPC/EAN−ISRCデータと、
・8ビットのプライベートヘッダ長と、
・16ビットの第1アクセスユニットポインタと、
・8バイトのオーディオデータインフォメーション(ADI)と
・0〜8バイトのスタッフィングバイト
により構成されている。
【0093】
ADIは
・1ビットのオーディオ・エンファシス・フラグと、
・1ビットの保留領域と、
・1ビットのダウンミックスモードと、
・1ビットのダウンミックスコード有効性と、
・4ビットのダウンミックスコードと、
・4ビットのグループ「1」の量子化ワード長「1」と、
・4ビットのグループ「2」の量子化ワード長「2」と、
・4ビットのグループ「1」のオーディオ・サンプリング周波数fs1と、
・4ビットのグループ「2」のオーディオ・サンプリング周波数fs2と、
・4ビットの保留領域と、
・4ビットのマルチチャネルタイプと、
・3ビットのチャネルグループ「2」のビットシフトデータ(図47参照)と
・5ビットのチャネル割り当て情報(図53参照)と、
・8ビットのダイナミックレンジ制御情報
・8×2ビットの保留領域
により構成されている。
【0094】
8ビット(b7〜b0)のUPC/EAN−ISRCデータエリアには、図46に示すようにUPC/EAN−ISRC番号に応じて異なるデータが配置される。すなわち、
(1)UPC/EAN−ISRC番号=1の場合
上位2ビットb7、b6:保留
下位6ビットb5〜b0:カントリコード(ISRC#1)
(2)UPC/EAN−ISRC番号=2の場合
上位2ビットb7、b6:保留
下位6ビットb5〜b0:カントリコード(ISRC#2)
(3)UPC/EAN−ISRC番号=3の場合
上位2ビットb7、b6:保留
下位6ビットb5〜b0:コピーライト・ホルダコード(ISRC#3)
(4)UPC/EAN−ISRC番号=4の場合
上位2ビットb7、b6:保留
下位6ビットb5〜b0:コピーライト・ホルダコード(ISRC#4)
(5)UPC/EAN−ISRC番号=5の場合
上位2ビットb7、b6:保留
下位6ビットb5〜b0:コピーライト・ホルダコード(ISRC#5)
(6)UPC/EAN−ISRC番号=6の場合
上位4ビットb7〜b4:保留
下位4ビットb3〜b0:レコーディング・イヤー(ISRC#6)
(7)UPC/EAN−ISRC番号=7の場合
上位4ビットb7〜b4:保留
下位4ビットb3〜b0:レコーディング・イヤー(ISRC#7)
【0095】
Aパック内の実データであるリニヤPCMデータのエリアには、S/N比の向上とビット削減のためにグループ「2」の各チャネルのデータのビットが削減されて配置される。図47(a)は一例として6チャネル(グループ「1」=Ch1〜Ch3、グループ「2」=Ch4〜Ch6)のPCMデータを示し、レベル範囲がMAX=0dB〜MIN=−144dB(24ビット)であって、各チャネルChの値が以下の通りである。
Lmax2>Lmax1=Lmax3>Lmax4>Lmax5>Lmax6
そして、グループ「1」のCh1〜Ch3のワード長はそのままにして、この例ではCh2の値が最も大きいので、グループ「2」のCh4〜Ch6の各レベルを(0−Lmax2)dBだけアップシフトしてLSB側0〜4ビットを削減する。なお、図47に示す例ではCh4〜Ch6の各レベルが最大ビット数=4だけアップシフトされて20ビットに削減されたことを示している。
【0096】
次に図48を参照してRTIパックの構成を詳しく説明する。このパックは14バイトのパックヘッダとRTIパケットにより構成され、RTIパケットは17又は14バイトのパケットヘッダと、プライベートヘッダと、1ないし2015バイトのRTIデータにより構成されている。RTIデータはオーディオデータに関する文字情報や再生制御情報である。
【0097】
RTIパケットのプライベートヘッダは、
・1バイトのサブストリームIDと、
・2バイトのUPC/EAN−ISRC番号及びデータ(図ではこれらを単にISRCと表記)と、
・1バイトのプライベートヘッダ長と、
・1バイトのRTI情報IDと、
・0〜7バイトのスタッフィングバイト
により構成されている。
上記UPC/EAN−ISRC番号及びデータは、SPCTパックに収められるスチルピクチャの著作権に関するUPC/EAN−ISRC番号及びデータである。
【0098】
SPS(スチルピクチャセット)は図49(A)に示すように、SPアドレス情報(SPAI)と複数のSPU(スチルピクチャユニット)#1〜#nを有し、SPU#1〜#nの各々は複数のSP#1〜#nを有し、さらに、複数のSP#1〜#nの各々は複数のSPCT(スチルピクチャ)パックを有する。SPCTパックは図49(B)に詳しく示すように、14バイトのパックヘッダとSPCTパケットにより構成され、SPCTパケットは22又は19又は9バイトのパケットヘッダと2015バイト以下のSPCTデータにより構成されている。ここで、1枚の静止画はMPEG1又はMPEG2方式で圧縮されてIピクチャとイントラ・コーデッド・ピクチャにより構成され、1つのピクチャセル内で分割されてSPCTパックのSPCTデータとして配置される。
SPCTパックのパケットヘッダ内にRTIパックで説明したようにスチルピクチャの著作権に関するUPC/EAN−ISRC番号及びデータを含めてもよい。
【0099】
図42(A)に示したATSI−MATは、図50に詳しく示すように2048バイト(リラティブ・バイト・ポジションRBP0〜2047)で構成され、先頭から順に
・12バイト(RBP0〜11)のATS識別子(ATS−ID)と、
・4バイト(RBP12〜15)のATSのエンドアドレス(ATS−EA)と、
・12バイト(RBP16〜27)の保留領域と、
・4バイト(RBP28〜31)のATSIのエンドアドレス(ATSI−EA)と、
・2バイト(RBP32〜33)のバージョン番号(VERN)と、
・94バイト(RBP34〜127)の保留領域と、
・4バイト(RBP128〜131)のATSI−MATのエンドアドレスと、
・60バイト(RBP132〜191)の保留領域と、
・4バイト(RBP192〜195)のAOTT用のVTSのスタートアドレスと、
・4バイト(RBP196〜199)のAOTT用のAOBSのスタートアドレス又はAOTT用のVOBSのスタートアドレスと、
・4バイト(RBP200〜203)の保留領域と、
・4バイト(RBP204〜207)のATS−PGCITのスタートアドレスと、
・48バイト(RBP208〜255)の保留領域と、
・128(16×8)バイト(RBP256〜383)のAOTT用のAOBのアトリビュート(AOTT−AOB−ATR)又はAOTT用のVOBのオーディオストリームのアトリビュート(AOTT−VOB−AST−ATR)と、
・288(18×8)バイト(RBP384〜661)の、マルチチャネルオーディオデータを2チャネルにダウンミックスするための係数(ATS−DM−COEFT#0〜#15)と、
・32バイト(RBP672〜703)の保留領域と、
・2バイト(RBP704〜705)の、AOTT用のAOBSにおけるスチルピクチャデータのアトリビュート(ATS−SPCT−ATR)と、
・1342バイト(RBP706〜2047)の保留領域により構成されている。
【0100】
128(16×8)バイト(RBP256〜383)のエリアには、このATSがAOTT用のAOBSを有する場合には、図51に詳しく示すAOTT−AOB−ATRが記述される。このAOTT−AOB−ATR(b127〜b0)は、MSB側から順に
・8ビット(b127〜b120)のオーディオ符号化モードと、
・8ビット(b119〜b112)の保留領域と、
・4ビット(b111〜b108)のチャネルグループ「1」の量子化ビット数Q1と、
・4ビット(b107〜b104)のチャネルグループ「2」の量子化ビット数Q2と、
・4ビット(b103〜b100)のチャネルグループ「1」のサンプリング周波数fs1と、
・4ビット(b99〜b96)のチャネルグループ「2」のサンプリング周波数fs2と、
・3ビット(b95〜b93)のマルチチャネル構造のタイプと、
・5ビット(b92〜b88)のチャネル割り当てと、
・8ビット×11(b87〜b0)の保留領域により構成されている。
【0101】
これに対し、このATSがAOTT用のAOBSを有しない場合には、図52に示すAOTT−VOB−AST−ATRが記述される。このAOTT−VOB−AST−ATR(b127〜b0)は、MSB側から順に
・8ビット(b127〜b120)のオーディオ符号化モードと、
・8ビット(b119〜b112)の保留領域と、
・4ビット(b111〜b108)の量子化ビット数Qと、
・4ビット(b107〜b104)の保留領域と、
・4ビット(b103〜b100)のサンプリング周波数fsと、
・4ビット(b99〜b96)の保留領域と、
・3ビット(b95〜b93)のマルチチャネル構造のタイプと、
・5ビット(b92〜b88)のチャネル割り当てと、
・3ビット(b87〜b85)のデコーディング・オーディオ・ストリーム数と、
・5ビット(b84〜b80)の保留領域と、
・2ビット(b79、b78)のMPEGオーディオ用DRCと、
・2ビット(b77、b76)の保留領域と、
・4ビット(b75〜b72)の圧縮オーディオチャネル数と、
・8ビット×9(b71〜b0)の保留領域により構成されている。
【0102】
上記データを以下に詳しく示す。ただし、量子化ビット数、サンプリング周波数、マルチチャネルタイプは図34と同じであるので説明を省略する。
(1)オーディオ符号化モード(b127〜b120)
00000000b:リニアPCMモード
00000001b:圧縮オーディオ(ドルビーデジタル)用に保留
00000010b:圧縮オーディオ(MPEG2拡張無し)用に保留
00000011b:圧縮オーディオ(MPEG2拡張有り)用に保留
00000100b:圧縮オーディオ(DTS)用に保留
00000101b:圧縮オーディオ(SDDS)用に保留
その他 :その他の符号化モード用に保留
【0103】
(8)チャネル割り当て(b92〜b88)
図53は1チャネル(モノラル)から6チャネルまでのグループ「1」、「2」のチャネル割り当て情報を示している。ちなみに、図に示す記号を以下に説明する。
C(mono):モノラル
L,R :2チャネルステレオ
Lf :マルチチャネルのレフトフロント
Rf :マルチチャネルのライトフロント
C :マルチチャネルのセンター
LFE :マルチチャネルのLow Frequency Effect
S :マルチチャネルのサラウンド
Ls :マルチチャネルのレフトサラウンド
Rs :マルチチャネルのライトサラウンド
【0104】
(9)デコーディング・オーディオ・ストリーム数(b87〜b85)の
「0」又は「1」
(10)MPEGオーディオ用DRC(b79、b78)
00b:MPEGオーディオストリーム内にDRCデータが存在しない。
01b:MPEGオーディオストリーム内にDRCデータが存在する。
【0105】
(11)圧縮オーディオチャネル数(b75〜b72)
オーディオ符号化モードがリニヤPCMオーディオの場合には「1111b」
0000b:1ch(モノ)
0001b:2ch(ステレオ)
0010b:3ch
0011b:4ch
0100b:5ch
0101b:6ch
0110b:7ch
0111b:8ch
その他 :保留
【0106】
図50に示した288(18×16)バイトのエリア(RBP384〜671)には、マルチチャネルオーディオデータを2チャネルにダウンミックスするために図54に示すようにテーブル番号「0」〜「15」の各ダウンミックス係数(ATS−DM−COEFT#0〜#15)が18バイトで記述される。
【0107】
図50に示した2バイト(RBP704、705)のエリアは、AOTT用のAOBSにおけるスチルピクチャデータのアトリビュート(ATS−SPCT−ATR)を記述するために、図55に詳しく示すようにMSB側から順に
・2ビット(b15、b14)のビデオ圧縮モードと、
・2ビット(b13、b12)のTVシステムと、
・2ビット(b11、b10)のアスペクト比と、
・2ビット(b9、b8)のディスプレイモードと、
・2ビット(b7、b6)の保留領域と、
・3ビット(b5〜b3)のソースピクチャの解像度と、
・3ビット(b2〜b0)の保留領域により構成されている。
【0108】
上記ATS−SPCT−ATRの内容を以下に詳しく示す。
(1)ビデオ圧縮モード(b15、b14)
00b:MPEG1対応
01b:MPEG2対応
その他:保留
(2)TVシステム(b13、b12)
00b:525/60
01b:625/60
その他:保留
(3)アスペクト比(b11、b10)
00b:4:3
11b:16:9
その他:保留
(4)ディスプレイモード(b9、b8)
00b:保留
01b:保留
10b:レターボックスのみ許可
11b:記述しない。
(5)ソースピクチャの解像度(b5〜b3)
その他:保留
【0109】
図42(A)に示したATS−PGCIT(ATSプログラム・チェーン・インフォメーション・テーブル)は、図56に詳しく示すように先頭から順に
・図57に詳しく示すオーディオ・タイトルセットPGCIテーブル・インフォメーション(ATS−PGCITI)と、
・図58、図59に詳しく示すn個のオーディオ・タイトルセットPGCIサーチポインタ(ATS−PGCI−SRP#1〜#n)と、
・図60に詳しく示す複数のオーディオ・タイトルセットPGCIにより構成されている。
【0110】
ATS−PGCITIは図57に詳しく示すように8バイトで構成され、先頭から順に
・2バイトのATS−PGCI−SRP#1〜#nの数と、
・2バイトの保留領域と、
・4バイトのATS−PGCITのエンドアドレスにより構成されている。ATS−PGCI−SRP#1〜#nの各々は、図58に詳しく示すように8バイトで構成され、先頭から順に
・図59に詳しく示すように4バイトのATS−PGCのカテゴリ(ATS−PGC−CAT)と、
・4バイトのATS−PGCIのエンドアドレスにより構成されている。
【0111】
上記の4バイト(b31〜b0)のATS−PGCのカテゴリは、図59に詳しく示すように先頭から順に
・1ビット(b31)のエントリータイプと、
・7ビット(b30〜b24)のATSオーディオタイトル数(ATS−TTN)と、
・2ビット(b23、b22)のブロックモードと、
・2ビット(b21、b20)のブロックタイプと、
・4ビット(b19〜b16)のオーディオチャネル数と、
・8ビット(b15〜b8)のオーディオ符号化モードと、
・8ビット(b7〜b0)の保留領域により構成されている。
【0112】
上記カテゴリ(ATS−PGC−CAT)の内容を以下に詳しく示す。
(1)エントリータイプ(b31)
0b:エントリーPGCでない
1b:エントリーPGC
(2)ATSオーディオタイトル数(b30〜b24)
このATSのオーディオタイトル数を「1」〜「99」の範囲で記述する。
(3)ブロックモード(b23、b22)
00b:ATS−PGCブロックのATS−PGCでない
01b:ATS−PGCブロックの最初のATS−PGC
10b:保留
11b:ATS−PGCブロックの最後のATS−PGC
(4)ブロックタイプ(b21、b20)
00b:このブロックの一部でない
01b:オーディオコーディングモードのみの差分のブロック
10b:オーディオチャネルのみの差分のブロック
11b:オーディオコーディングモードとオーディオチャネルの両方の差分のブロック
(5)オーディオチャネル数(b19〜b16)
0000b:2チャネル以下
0001b:2チャネルを越える
【0113】
図56に示したオーディオ・タイトルセットPGCI(ATS−PGCI)の各々は、図60に詳しく示すように先頭から順に
・図61、図62に詳しく示すATS−PGCジェネラル・インフォメーション(ATS−PGC−GI)と、
・図55〜図57に詳しく示すATSプログラム・インフォメーション・テーブル(ATS−PGIT)と、
・図58〜図60に詳しく示すATSセル・プレイバック・インフォメーション・テーブル(ATS−C−PBIT)により構成されている。
【0114】
ATS−PGC−GIは図61に詳しく示すように16バイト(RBP0〜15)で構成され、先頭から順に
・図62に詳しく示す4バイト(RBP0〜3)のATS−PGCコンテンツ(ATS−PGC−CNT)と、
・4バイト(RBP4〜7)のATS−PGCプレイバック・タイム(ATS−PGC−PB−TM)と、
・2バイト(RBP8、9)の保留領域と、
・2バイト(RBP10、11)のATS−PGITのスタートアドレスと、
・2バイト(RBP12、13)のATS−C−PBITのスタートアドレスと、
・2バイト(RBP14、15)の保留領域により構成されている。
【0115】
上記の4バイト(b31〜b0)のATS−PGCコンテンツは図62に詳しく示すように先頭から順に
・17ビット(b31〜b15)の保留領域と、
・7ビット(b14〜b8)のプログラム数と、
・8ビット(b7〜b0)のセル数により構成されている。プログラム数は「1」〜「99」の範囲であり、セル数は「1」〜「255」の範囲である。
【0116】
図60に示したATSプログラム・インフォメーション・テーブル(ATS−PGIT)は、図63に詳しく示すようにn個のATSプログラム・インフォメーション(ATS−PGI)#1〜#nにより構成されている。ATS−PGI#1〜#nの各々は図64に詳しく示すように20バイト(RBP0〜19)で構成され、先頭から順に
・図65に詳しく示す4バイト(RBP0〜3)のATS−PGコンテンツ(ATS−PG−CNT)と、
・1バイト(RBP4)のATS−PGのエントリセル番号と、
・1バイト(RBP5)の保留領域と、
・4バイト(RBP6〜9)のATS−PGの最初のオーディオセルのスタート・プレゼンテーション・タイム(FAC−S−PTM)と、
・4バイト(RBP10〜13)のATS−PGプレイバック・タイムと、
・4バイト(RBP14〜17)のATS−PGポーズ・タイムと、
・1バイト(RBP18)の保留領域(著作権管理データCMI用)と、
・1バイト(RBP19)の保留領域
により構成されている。
【0117】
上記2バイト(b31〜0)のATS−PGコンテンツは、図65に詳しく示すように先頭から順に
・1ビット(b31)の、前回と今回のPGの関係(R/A)と、
・1ビット(b30)のSTC不連続性フラグ(STC−F)と、
・3ビット(b29〜b27)のアトリビュート数(ATRN)と、
・3ビット(b26〜b24)のチャネルグループ(ChGr)「2」のビットシフトデータと、
・2ビット(b23、b22)の保留領域と、
・1ビット(b21)のダウンミックスモード(D−M)と、
・1ビット(b20)のダウンミックス係数の有効性(図示※)と、
・4ビット(b19〜b16)のダウンミックス係数テーブル番号(DM−COEFTN)と、
・各々が1ビット、合計16ビット(b15〜b0)のRTIフラグF15〜F0により構成されている。
【0118】
図60に示したATSセル・プレイバック・インフォメーション・テーブル(ATS−C−PBIT)は、図66に詳しく示すようにn個のATSセル・プレイバック・インフォメーション(ATS−C−PBI)#1〜#nにより構成されている。ATS−C−PBI#1〜#nの各々は、図67に詳しく示すように12バイト(RBP0〜11)により構成され、先頭から順に
・1バイト(RBP0)のATS−Cのインデックス番号と、
・図68に詳しく示すように1バイト(RBP1)のATS−Cタイプ(ATS−C−TY)と、
・2バイト(RBP2、3)の保留領域と、
・4バイト(RBP4〜7)のATS−Cのスタートアドレスと、
・4バイト(RBP8〜11)のATS−Cのエンドアドレスにより構成されている。
【0119】
1バイト(b7〜b0)のATS−Cタイプは、図68に詳しく示すように先頭から順に
・2ビット(b7、b6)のATSセル要素(ATS−C−COMP)と、
・2ビット(b5、b4)の保留領域と、
・4ビット(b3〜b0)のATSセル用途(ATS−C−Usage)により構成されている。
【0120】
上記データの内容を以下に詳しく示す。
(1)ATSセル要素(b7、b6)
00b:オーディオデータのみから成るオーディオセル
01b:オーディオデータとリアルタイムインフォメーションから成るオーディオセル
10b:サイレンス用のオーディオデータのみから成るサイレンスセル
11b:スチルピクチャのみから成るピクチャセル
(2)ATSセル用途(b3〜b0)
0000b:記述無し
0001b:スポットライトパート
その他 :保留
【0121】
次の本発明に適用されるエンコード装置について説明する。図69、図70はそれぞれエンコード装置の構成と処理を示している。アナログオーディオ信号AはA/Dコンバータ31により十分高いサンプリング周波数(サンプリング周期Δt)、例えば192kHzでサンプリングされて、例えば24ビットの高分解能のPCM信号に変換される。続くビットシフト/信号処理回路32では、圧縮を行わない場合には、A/Dコンバータ31により変換されたPCMデータがそのままDVDフォーマット化部34に印加される。これに対し、圧縮を行う場合には、A/Dコンバータ31により変換されたPCMデータがその符号化モードに応じてビットシフト/信号処理回路32により圧縮され、次いでDVDフォーマット化部34に印加される(ステップS5、S6)。ビットシフト/信号処理回路32ではまた、グループ「2」の各チャネルがビットシフトされる。
【0122】
また、ビデオ信号VはA/D変換器31Vによりデジタル信号に変換され、次いでこのデジタルビデオ信号がVエンコーダ32VによりMPEGフォーマットにエンコードされ、DVDフォーマット化部34に印加される(ステップS1、S2)。また、静止画信号SPはA/D変換器31SPによりデジタル信号に変換され、次いでこのデジタル静止画信号SPが圧縮エンコーダ32SPによりMPEGフォーマットにエンコードされ、DVDフォーマット化部34に印加される(ステップS3、S4)。また、著作権情報とリアルタイムテキスト情報(RTI)がインタフェース(I/F)40を介して(ステップS7、S8)、また、文字情報とディスク識別子EXがDVDフォーマット化部34に印加される(ステップS9、S10)。
【0123】
そしてDVDフォーマット化部34は、前述したようなフォーマットにパッキングする(ステップS11)。このDVDフォーマット化部34によりフォーマット化されたデータは、変調回路35によりディスクに応じた変調方式で変調されてこの変調データに基づいてディスクが製造されたり、記録部38にいったん記録されたり、通信I/F39を介して伝送される(ステップS12)。
【0124】
図71は本発明に係るデコード装置の具体的構成を示し、図72は図71の構成を機能的に示している。また、図73はその処理を示している。図71、図72において、まず、図19に示す場合と同様に、操作部18やリモコン装置19により曲目選択、再生、早送り、停止操作が行われると、制御部23はその操作に応じてドライブ装置2と再生装置17を制御し、再生時にはDVDオーディオディスク1に記録されたピットデータがドライブ装置2により読み取られた後、EFM復調される。
【0125】
再生装置17では、この信号が静止画及びVパック検出部3とA及びRTIパック検出部9に送られる。静止画パック、Vパックがディスク1に記録されている場合には、静止画及びVパック検出部3はこの再生データ中の静止画パック、Vパックを検出して制御パラメータをパラメータ部8に設定するとともに静止画パック、Vパックを静止画及びVパックバッファ4に順次書き込む。静止画及びVパックバッファ4に書き込まれた静止画パック、Vパック内のユーザデータ(ビデオ信号、静止画情報)は、バッファ取り出し部5により静止画パック、Vパック内のSCR(図13参照)に基づいてパック順に、また、出力時刻順に取り出され、次いで伸長及び画像変換部6、D/A変換部7、ビデオ出力端子15、15’を介してアナログビデオ信号として出力される。
【0126】
また、A及びRTIパック検出部9は再生データ中のAパックとRTIパックを検出して制御パラメータをパラメータ部14に設定するとともに、AパックとRTIパックをA及びRTIパックバッファ10に順次書き込む。A及びRTIパックバッファ10に書き込まれたAパック、RTIパック内のユーザデータ(オーディオ信号、リアルタイム・インフォメーション)は、バッファ取り出し部11によりパック順に、また、出力時刻順に取り出される。そして、オーディオ信号はPCM変換及びビットシフト/信号処理部12、D/A変換部13、オーディオ出力端子16を介してアナログオーディオ信号として出力される。また、リアルタイム・インフォメーションは表示信号生成部20に送られて表示信号が生成され、この表示信号は表示信号出力端子22を介して出力されたり、内蔵の文字表示部21に出力される。
【0127】
図73を参照してこのデコード装置の処理を説明する。まず、ディスク1にアクセスして記録データを読み出し(ステップS20)、次いで各分離ステップS21〜S29においてビデオ信号と、静止画信号と、オーディオ信号と、著作権情報及びリアルタイム情報(RTI)と、文字情報及びディスク識別子(EX)が分離される。次いで各デコードステップS22〜S30においてそれぞれ各分離データがデコードされ、次いで同期再生される(ステップS31、S32)。
【0128】
ここで、静止画SPを再生する処理には次の3通りがある。
1)静止画SPが得られると、オーディオ信号Aの再生を中断してミュートする。
2)静止画SPが得られると、時間制御信号に基づいてオーディオ信号Aと共に再生する。
3)静止画SPが得られると、ユーザに指示されたページめくりコマンドに基づいてページめくり再生する。このときオーディオ信号Aはそのまま再生する。
【0129】
静止画を音声に同期させる必要がある場合は、リアルタイムの同期のための時間制御信号は、図42(B)のATSIに追加して設けるスチルピクチャ・コントロール・インフォメーション・テーブルSPCITの下のタイム・コントロール・データ・インフォメーション(SPCIT−TCDI)に置くようにする。
【0130】
また、さらにページめくりコマンドを収めたスチルピクチャ・ページ制御コマンド・インフォメーション(SPPI)をSPCITの下に置くようにする。このようにSPCITは、一般情報のSPCITジェネラル・インフォメーション(SPCIT−GI)と、タイム・コントロール・データ・インフォメーション(SPCIT−TCDI)と、スチルピクチャ・ページ制御コマンド・インフォメーション(SPPI)とから構成される。
【0131】
また、ここで、図49のSPCTパックのスチル・ピクチャ・データの中に、スチルピクチャのページ制御するためのサイド情報を含むようにすることができる。このサイド情報により規定されたページ制御データをSPPIを参照しながら解釈して行うようにする。
【0132】
なお、スチル・ピクチャ・データに収めるには容量に余裕がない場合は、RTIパックのRTIデータの中に、上記したスチルピクチャのページ制御するためのサイド情報を含むようにすることも許容できる。
【0133】
図74は図42(B)に示すように静止画を音声に同期させるため時間情報、ページめくりコマンドが記録されたDVDオーディオディスクや、DVDビデオディスクなどのディスク110に記録されている信号を再生するための装置を示している。ディスクドライブ装置111はドライブ制御回路112により制御され、ディスク110はディスクドライブ装置111により駆動されて記録信号が読み出される。この信号は復調回路/誤り訂正回路113によりEFM復調され、次いで誤り訂正された後、制御データとDSIデータを除くストリーム信号は書き込み制御回路115によりトラックバッファ114に書き込まれ、また、制御データとDSIデータはそれぞれシステムバッファ117とDSIバッファ122に書き込まれる。DSIバッファ122に書き込まれたデータはDSIデコーダ151によりデコードされて出力される。
【0134】
システムコントローラ132はシステムバッファ117に書き込まれた制御データに基づいて再生制御を行う。システムコントローラ132には再生制御を行うために操作部130と、表示部131と、リード/ライト可能なシステムパラメータメモリ133と、再生専用のシステムパラメータメモリ134と、リード/ライト可能な汎用パラメータメモリ135とシステムタイマ136が接続されている。
【0135】
トラックバッファ114に書き込まれたストリーム信号は読み出し制御回路116により読み出され、次いでデマルチプレクサ128により静止画パックと、RTIパックと、VBVパックと、サブピクチャパックと、VBIパックと、オーディオパックに分離され、各パックがそれぞれ静止画バッファ147と、RTIバッファ148と、VBVバッファ118と、サブピクチャバッファ119と、VBIバッファ120と、オーディオバッファ121に蓄積される。そして、静止画パックとRTIパックはそれぞれ静止画デコーダ149、RTIデコーダ150によりデコードされて出力され、また、RTIデコーダ150によりデコードされたRTIデータはバッファ150’に蓄積される。
【0136】
VBVパックはビデオデコーダ123によりデコードされ、次いでレターボックス変換器126を介して加算器127に送られる。また、サブピクチャパック、VBIパックはそれぞれサブピクチャデコーダ124、VBIデコーダ125によりデコードされて加算器127に送られ、加算器127ではこれらのビデオ信号が合成される。また、オーディオパックはオーディオデコーダ129に送られ、その中のフォーマット分解器141、チャネル分離器142及びD/A変換器144、145によりアナログ信号に変換される。
【0137】
次に図75、図76を参照して静止画の再生処理について説明する。この再生処理は2通り(タイプ「1」、「2」)の方法があり、図75において、まず、再生が開始されると静止画データにアクセスして静止画バッファ147に蓄積する(ステップS61)。このとき、1〜3秒間はオーディオデータを再生せずに無音のままとする。次いでタイプ「1」か否かを判別し(ステップS62)、タイプ「1」の場合にはオーディオデータにアクセスして、図42(B)に示すタイム・コントロール・データ・インフォメーション(SPCIT−TCDI)すなわち時間制御情報に基づいて静止画データと同期再生する(ステップS63)。他方、タイプ「1」でない場合にはオーディオデータにアクセスして再生する(ステップS64)。
【0138】
このタイプ「2」の処理では、図76に示すようにユーザコマンドにより割り込みが発生するとそのコマンドを解釈し(ステップS65)、そのコマンドとスチルピクチャ・ページ制御コマンド・インフォメーション(SPPI)に応じて静止画の「次に進む」、「前に戻る」のページめくりや、「消去」、「拡大」などの再生を行う(ステップS66)。このタイプ「2」における静止画の処理では、オーディオ信号とは同期せず、また、オーディオ信号の再生には影響を与えない。
【0139】
次に図77、図78を参照してオーディオデコーダ129の変形例について詳しく説明する。この変形例ではサンプルレート変換器143が追加されており、まず、オーディオパックがフォーマット分解器141により分解され、次いでチャネル分離器142により各チャネルのPCMデータに分離される。そして、システムコントローラ132はフォーマット分解器141により分解されたオーディオデータのサンプリング周波数fsを判断し、サンプリング周波数fsが第1の系統の48kHzの場合にはオーディオデータをチャネル分離器142からスイッチ146、147を介してそのままD/A変換器144、145に送り、他方、第2の系統の44.1kHzの場合にはサンプルレート変換器143により図78(A)に示すように第1の系統の48kHzにアップサンプリングしたオーディオデータをスイッチ146、147を介してD/A変換器144、145に送る。
【0140】
また、第1の系統の96kHzの場合にもチャネル分離器142からスイッチ146、147を介してそのままD/A変換器44、45に送られ、他方、第2の系統の88.2kHzの場合にもサンプルレート変換器143により図78(A)に示すように第1の系統の96kHzにアップサンプリングされてスイッチ146、147を介してD/A変換器44、45に送られる。したがって、D/A変換器144、145は第1の系統のみで構成することができる。なお、D/A変換器144、145のサンプリング周波数fsはシステムコントローラ132により制御される。
【0141】
なお、サンプリング周波数fsを第2の系統から第1の系統に変換する代わりに、図78(B)に示すように第1の系統の48kHz、96kHzを第2の系統の44.1kHz、88.2kHzに変換するようにしてもよい。また、マルチチャネル信号の各チャネルがサンプリング周波数fsが第1の系統であっても、例えば図78(C)に示すようにあるチャネルが48kHzの場合には96kHzにアップサンプリングし、全てのチャネルを96kHzに揃えてD/A変換することにより再生音質を向上させることができる。
【0142】
次に図79、図80を参照して著作権情報をスーパーインポーズ表示する再生装置について説明する。図79において、静止画パックは静止画バッファ147を介して静止画デコーダ149に送られて静止画データがデコードされ、この静止画データは加算器201に印加される。また、RTIパックはRTIバッファ148を介してRTIデコーダ150に送られてデコードされ、デコードデータがバッファ150’に蓄積される。このとき、RTIパックが著作権データ(図45、図46に示すUPC/EAN−ISRCデータ)を含む場合、このテキスト文字情報が画像変換部200により文字画像データに変換されて加算器201に印加されて静止画と合成されて外部に出力されるか、又はスイッチ203を介して外部に出力される。
【0143】
また、オーディオパックはオーディオバッファ121を介してフォーマット分解器141により分解され、各データがバッファ141’に蓄積される。このとき、オーディオパックが著作権データ(図45、図46に示すUPC/EAN−ISRCデータ)を含む場合、この著作権データがコード変換部202によりテキスト文字情報に変換され、スイッチ203を介して外部に出力される。
【0144】
図80を参照して動作を説明する。まず、静止画の著作権情報の表示指示が操作部130から伝えられている場合には、静止画パックからデコードされた静止画とRTIパックからデコードされて画像データに変換された著作権情報を加算器201により加算して出力する(ステップS71→S72)。他方、静止画の著作権情報の表示指示がない場合には、RTIパックからデコードされた著作権情報を加算せず(ステップS71→S73)、次いでオーディオ信号の著作権情報の表示指示が操作部130から伝えられているか否かを判断する(ステップS74)。そして、表示指示が有る場合には、オーディオパックからデコードされた著作権情報をコード変換部202によりテキスト文字情報に変換してスイッチ203を介してRTI出力を行い(ステップS74→S75)、他方、表示指示がない場合にはRTI出力を行わない。なお、この処理はセル又はトラック単位で行う。
【0145】
ここで、図77に示す構成のオーディオデコーダや、図79に示す著作権情報再生装置(及びオーディオデコーダ)は、図74に示すディスク再生装置の一部として組み込んで使用する方法の他に、製品単体としてICチップ化して構成し、DVDビデオ再生装置やパーソナルコンピュータの部品として使用することができる。
【0146】
次に、上記のようにフォーマット化されたデジタルオーディオ信号を通信回線を介して伝送する実施例について説明する。まず、図81〜図85を参照して送信側であるパッキング装置について説明する。パッキング装置は図81に示すようにパッキング処理部30と、バッファメモリ30Bと、コントロール回路29と、操作部27とディスプレイ28を有する。そして、図82〜図85において、まず、ビデオ信号Vと、静止画信号SPと、オーディオ信号Aとリアルタイム情報RTIとディスク識別子(EX)が入力すると、ステップS100では図83に詳しく示すようにオーディオパックを生成し(ステップS101)、次いでビデオパックを生成し(ステップS102)、次いで静止画パックを生成し(ステップS103)、次いでリアルタイムテキストを生成する(ステップS104)。
【0147】
次いでセル(ATS−C)を管理し(ステップS200)、次いでPTT(パートオブタイトル)を管理し(ステップS300)、次いでタイトル(AOTT−AOB)を管理し(ステップS400)、次いでタイトルセット(AOTT−AOBSを管理する(ステップS500)。続くステップS600ではATSを生成するために、図84に詳しく示すようにタイトルセットを生成し(ステップS601)、次いでメニューを生成する(ステップS602)。次いでATS−PGCIのカテゴリを記載し(ステップS603)、次いでビットシフトを含むPGコンテンツから成るPGITを生成してPGCIを生成することによりATS−PGCITを生成する(ステップS604)。次いで属性、係数のMATを生成することによりATSIを生成する(ステップS605)。次いでAMGを生成し(ステップS700)、最後にTOCを生成する(ステップS800)。
【0148】
次に、上記のようにフォーマット化されたデジタルオーディオ信号を通信回線を介して伝送する場合には、図85に示すように、送信バッファに蓄えられている送信データを所定長に分割してパケット化し(ステップS41)、次いでパケットの先頭には宛て先アドレスを含むヘッダを付与し(ステップS42)、次いでこれをネットワーク上に出力する(ステップS43)。
【0149】
次に図86〜図90を参照してデータ受信側について説明する。図86に示すようにデータ受信側のアンパッキング装置は、アンパッキング処理部60と、バッファメモリ60Bと、パラメータメモリ56と、コントロール回路59と、操作部57とディスプレイ58を有する。まず、図87に示すように、ネットワークから受信したパケットからヘッダを除去し(ステップS51)、次いで受信データを復元し(ステップS52)、次いでこれをメモリに転送する(ステップS53)。
【0150】
次に図88〜図90に示すように、まず、AMGをデコードしてATSを検出し(ステップS1100)、続くステップS1200では目的のATSのATSIをデコードするために、図89に詳しく示すようにATS−PGCIのカテゴリをデコードし(ステップS1201)、次いでビットシフトを含むPGコンテンツから成るPGITをデコードし(ステップS1202)、次いでMATの属性、係数をデコードし(ステップS1203)、次いでこれらのデコードした各パラメータをパラメータメモリ56に設定する(ステップS1204)。
【0151】
次いで再生が開始されると、パックを識別し(ステップS1300)、続くステップS1400ではパックをデコードするために、図90に詳しく示すようにオーディオパックをデコードし(ステップS1401)、次いでビデオパックをデコードし(ステップS1402)、次いで静止画パックをデコードし(ステップS1403)、次いでリアルタイムテキストをデコードする(ステップS1404)。そしてこれらの各パックからデコードしたオーディオ信号と、ビデオ信号と、静止画信号とリアルタイムテキスト信号を出力し(ステップS1500)、再生中にはステップS1300〜ステップS1500の処理を繰り返す。
【0152】
上記エンコード装置及びデコード装置は、上記エンコード方法及びデコード方法をコンピュータプログラムとしてROMなどのICチップに記憶しておき、このプログラムによりコンピュータのCPU(中央演算処理装置)を作動させることによっても実現できる。本発明はまた、DVDなどの記録媒体を介して伝送するのみならず、インターネットやカラオケ通信回線などの通信回線を介して伝送して再生側ではハードウエアやPC上のアプリケーションにより処理する場合にも適用することができる。
【0153】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、DVDビデオタイトルセットと、前記DVDビデオタイトルセットを管理する情報を含む管理エリアの代わりに、再生制御用のパックを含まず、オーディオデータを有するDVDオーディオタイトルセットと、前記DVDオーディオタイトルセットを管理する情報を含む管理エリアを設けたので、オーディオ信号を主として記録する場合にユーザにとって簡易に再生することができて使い勝手がよく、また、実時間の管理を簡単にすることができる。また本発明によれば、マルチチャネルのオーディオデータを2つのグループにわけてサンプリング周波数を割り当て、またビットシフトエンコードすることによりS/N比の向上とビット削減をするようにしたので、オーディオ信号の記録容量を確保しながらオーディオ信号の記録時間を所望に設定するために有効になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVD−ビデオのフォーマットと、第1の参考例に係るDVD−オーディオのフォーマットを示す説明図である。
【図2】図1のオーディオマネージャ(AMG)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図3】図1のオーディオタイトルセット(ATS)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図4】図2のオーディオマネージャインフォメーション(AMGI)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図5】図4のオーディオタイトルセット・アトリビュートテーブル(ATS−ATRT)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図6】図5のオーディオタイトルセット・アトリビュートデータ(ATS−ATR)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図7】図3のオーディオタイトルセットインフォメーション(ATSI)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図8】図7のオーディオタイトルセットインフォメーション・マネージメントテーブル(ATSI−MAT)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図9】図8のオーディオタイトルセットメニュー・オーディオストリーム・アトリビュートデータ(ATSM−AST−ATR)を詳しく示す説明図である。
【図10】図8のオーディオタイトルセット・オーディオストリーム・アトリビュートテーブル(ATS−AST−ATRT)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図11】図10の各オーディオストリームのアトリビュートデータ(ATS−AST−ATR)を詳しく示す説明図である。
【図12】図1のオーディオコンテンツブロックユニット(ACBU)を示す説明図である。
【図13】図12のオーディオパックとビデオパックのフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図14】図12のオーディオコントロール(A−CONT)パックのフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図15】図14のオーディオキャラクタディスプレイ(ACD)エリアのフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図16】図15のネームスペース情報により表示される例を示す説明図である。
【図17】図14のオーディオサーチデータ(ASD)エリアのフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図18】図1のオーディオコンテンツブロックユニットの変形例を示す説明図である。
【図19】第1の参考例に係るDVD−オーディオディスクの再生装置を示すブロック図である。
【図20】図19の再生装置を機能的に示すブロック図である。
【図21】第2の参考例におけるオーディオマネージャインフォメーション(AMGI)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図22】図21のTOC情報を詳しく示す説明図である。
【図23】第2の参考例の変形例におけるオーディオタイトルセットインフォメーション(ATSI)のフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図24】第2の参考例のDVD−オーディオディスクの再生装置を示すブロック図である。
【図25】図24の再生装置を機能的に示すブロック図である。
【図26】第3の参考例におけるTOC情報と再生装置を示すブロック図である。
【図27】A−V同期再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図28】A−V同期再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図29】第4の参考例のDVD−オーディオディスクの基本フォーマットを示す説明図である。
【図30】図29のDVD−オーディオディスクのオーディオデータ構造を示す説明図である。
【図31】DVD−Vanディスクの基本フォーマットを示す説明図である。
【図32】DVDビデオディスクの基本フォーマットを示す説明図である。
【図33】DVD−Avdディスクの基本フォーマットを示す説明図である。
【図34】第4の参考例のDVD−オーディオディスクにおけるAOTT−AOB−ATRを示す説明図である。
【図35】第4の参考例のDVD−AvdディスクにおけるリニアPCMのプライベートヘッダを示す説明図である。
【図36】第4の参考例の再生装置によるATSと静止画の再生処理を示すフローチャートである。
【図37】第4の参考例の再生装置によるオーディオデータのサンプリング周波数に応じたフレーム再生処理を示すフローチャートである。
【図38】第4の参考例の再生装置によるオーディオデータのエンファシス再生処理を示すフローチャートである。
【図39】第4の参考例の再生装置によるオーディオデータのエンファシス再生処理を示すフローチャートである。
【図40】参考例のエンコード装置のブロック図である。
【図41】図40の信号処理回路を詳細に示すブロック図である。
【図42】本発明に係る実施形態のデータ構造を示す説明図である。
【図43】図42のオーディオ・オンリ・タイトル用オーディオ・オブジェクト・セット(AOTT−AOBS)を詳しく示す説明図である。
【図44】図43のオーディオパックの一例を詳しく示す説明図である。
【図45】図44のプライベートヘッダを詳しく示す説明図である。
【図46】図45のUPC/EAN−ISRCデータを詳しく示す説明図である。
【図47】図44のオーディオデータのビットシフトを示す説明図である。
【図48】図43のリアルタイム・インフォメーション(RTI)パックを詳しく示す説明図である。
【図49】図43のスチルピクチャセット(SPS)を詳しく示す説明図である。
【図50】図42のオーディオ・タイトルセット・インフォメーション・マネージメント・テーブル(ATSI−MAT))を詳しく示す説明図である。
【図51】図50のオーディオ・オンリ・タイトル用オーディオ・オブジェクト・アトリビュート(AOTT−AOB−ATR)を詳しく示す説明図である。
【図52】図50のオーディオ・オンリ・タイトル用ビデオ・オブジェクト・オーディオストリーム・アトリビュート(AOTT−VOB−AST−ATR)を詳しく示す説明図である。
【図53】図51及び図52のチャネル割り当て情報を詳しく示す説明図である。
【図54】図50のダウンミックス係数(ATS−DM−COEFT)を詳しく示す説明図である。
【図55】図50のスチルピクチャ・データ・アトリビュート(ATS−SPCT−ATR)を詳しく示す説明図である。
【図56】図42のオーディオ・タイトルセット・プログラム・チェーン・インフォメーション・テーブル(ATS−PGCIT)を詳しく示す説明図である。
【図57】図56のATS−PGCITインフォメーション(ATS−PGCITI)を詳しく示す説明図である。
【図58】図56のATS−PGCIサーチポインタ(ATS−PGCI−SRP)を詳しく示す説明図である。
【図59】図58のATS−PGCカテゴリ(ATS−PGCI−CAT)を詳しく示す説明図である。
【図60】図56のオーディオ・タイトルセット・プログラム・チェーン・インフォメーション(ATS−PGCI)を詳しく示す説明図である。
【図61】図60のATS−PGCジェネラル・インフォメーション(ATS−PGC−GI)を詳しく示す説明図である。
【図62】図61のATS−PGCコンテンツ(ATS−PGC−CNT)を詳しく示す説明図である。
【図63】図60のATSプログラム・インフォメーション・テーブル(ATS−PGIT)を詳しく示す説明図である。
【図64】図63のATSプログラム・インフォメーション(ATS−PGI)を詳しく示す説明図である。
【図65】図64のATS−PGコンテンツ(ATS−PG−CNT)を詳しく示す説明図である。
【図66】図63のATSセル・プレイバック・インフォメーション・テーブル(ATS−C−PBIT)を詳しく示す説明図である。
【図67】図66のATSセル・プレイバック・インフォメーション(ATS−C−PBI)を詳しく示す説明図である。
【図68】図67のATS−Cタイプ(ATS−C−TY)を詳しく示す説明図である。
【図69】本発明に適用される実施形態のエンコード装置を示すブロック図である。
【図70】図69のエンコード装置の処理を示すフローチャートである。
【図71】本発明に係る実施形態のデコード装置を示すブロック図である。
【図72】図71のデコード装置を機能的に示すブロック図である。
【図73】図71、図72のデコード装置の処理を示すフローチャートである。
【図74】本発明に係る実施形態のデコード装置を詳しく示すブロック図である。
【図75】図74のデコード装置のオーディオ信号と静止画データの再生処理を示すフローチャートである。
【図76】図74のデコード装置の静止画のページめくり処理を示すフローチャートである。
【図77】図74のオーディオデコーダの変形例を示すブロック図である。
【図78】図77のサンプルレート変換器の処理を示す説明図である。
【図79】本発明に係る実施形態のデコード装置の著作権データ表示装置を詳しく示すブロック図である。
【図80】図79の装置の著作権データ表示処理を示すフローチャートである。
【図81】本発明の実施形態のオーディオ信号を伝送する場合のパッキング装置を示すブロック図である。
【図82】図81のパッキング装置のパッキング処理を示すフローチャートである。
【図83】図82のパック生成処理を詳しく示すフローチャートである。
【図84】図82のATS生成処理を詳しく示すフローチャートである。
【図85】図81のパッキング装置の送信処理を示すフローチャートである。
【図86】本発明の実施形態のオーディオ信号を伝送する場合のアンパッキング装置を示すブロック図である。
【図87】図86のアンパッキング装置の受信処理を示すフローチャートである。
【図88】図86のアンパッキング装置のアンパッキング処理を示すフローチャートである。
【図89】図81のATSIデコード処理を詳しく示すフローチャートである。
【図90】図88のパックデコード処理を詳しく示すフローチャートである。
【符号の説明】
VMG ビデオマネージャ(第2の管理エリア)
VTS<1> ビデオタイトルセット
AMG オーディオマネージャ(第1の管理エリア)
ATS<1>,ATS<2> オーディオタイトルセット
Aパック 第1のパック
AOB オーディオオブジェクト
AOBS オーディオオブジェクトセット
ATSI オーディオタイトルセット・インフォメーション
ATSI−MAT オーディオタイトルセット・インフォメーション・マネージメント・テーブル
RTIパック 第2のパック
SPCTパック 第3のパック
121 オーディオバッファ(第1のバッファ)
128 デマルチプレクサ(パック振り分け手段)
129 オーディオデコーダ(第1のデコーダ)
132 システムコントローラ(サンプリング周波数判断手段)
143 サンプルレート変換器(レート変換手段)
144,145 D/A変換器(D/A変換手段)
147 静止画バッファ(第3のバッファ)
148 RTIバッファ(第2のバッファ)
149 静止画デコーダ(第3のデコーダ)
150 RTIデコーダ(第2のデコーダ)
200 画像変換部
201 加算器(合成表示手段)
202 コード変換部
Claims (2)
- 補助信号の記録領域と、主信号の記録領域とが連続して配置されて前記主信号の記録領域に、
アナログ音声信号がマルチチャネルのLFEチャネルを除く前方チャネルグループである第1のチャネルグループと、LFEチャネルを含む後方チャネルグループである第2のチャネルグループとにそれぞれ割り当てられて第1のチャネルグループと第2のチャネルグループ毎に異なるビット数及びサンプリング周波数で量子化されると共に前記第2のチャネルグループのチャネルに対して共通のビットシフト量でアップ方向にビットシフトされると共に前記ビットシフト量分ワード長を削減された状態の各デジタル音声信号として記録されるオーディオパックであって、前記オーディオパックの内部に設けられたプライベートヘッダにデジタル音声信号の第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネル毎の量子化ビット数及びサンプリング周波数と、前記第2のチャネルグループのチャネルに対する共通のビットシフト量と、前記割り当てられた第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネルをそれぞれ特定するチャネル割り当て情報とが記録されるオーディオパックと、
前記オーディオパックからなるオーディオエリアと、
前記オーディオエリアの管理情報エリアであって、前記オーディオエリアに記録されているデジタル音声信号の第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネル毎の量子化ビット数及びサンプリング周波数と、前記第2のチャネルグループのチャネルに対する共通のビットシフト量と、前記割り当てられた第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネルをそれぞれ特定するチャネル割り当て情報とが記録される管理情報エリア(ATSI)と、
を所定のフォーマットにより記録したオーディオディスク。 - 請求項1記載のオーディオディスクに記録されたオーディオ信号をデコードするデコード装置であって、
前記オーディオパックの所定の領域または/および前記管理情報エリアに記録されているデジタル音声信号のLFEチャネルを除く前方チャネルグループである第1のチャネルグループと、LFEチャネルを含む後方チャネルグループである第2のチャネルグループのチャネル毎の量子化ビット数及びサンプリング周波数と、前記第2のチャネルグループのチャネルに対する共通のビットシフト量と、前記割り当てられた第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネルをそれぞれ特定するチャネル割り当て情報とに基づいて、前記オーディオパックに記録されている第1のチャネルグループと第2のチャネルグループのチャネルのデジタル音声信号をデコードする手段を、
有するオーディオ信号のデコード装置。
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